説明

微細気泡発生装置

【課題】装置の小型化を図りながらも気液溶解タンクでの気体の液体への溶解効率を向上できる微細気泡発生装置を提供する。
【解決手段】気体混合液体が供給される気液溶解タンク5の入口12を液層10に臨ませて設ける。入口12から気体混合液体を液層10を介して気液界面17に向けて末広がり状に噴射して噴射流14を形成する。末広がり状の噴射流14の末端部で気液界面17の一部に設けた噴射域15に至らせる。気液界面17に上記噴射域15に隣接して噴射流14が至らない上記噴射域15よりも面積の大きい非噴射域16を噴射域15の全周に亙って設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細気泡発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、液体に気体を一旦溶解させてその後液中から気体を析出させて微細気泡を発生させる微細気泡発生装置には、たとえば特許文献1にあるように、液体が流れる流路に、流路を流れる液体に気体を混入させて気体混合液体を得る気体混入部、気体混合液体を加圧して流路に流すポンプ、内部に液層と気層とを有すると共に気体混合液体が供給されて気体を液体に溶解させて気体溶解液体を得る気液溶解タンク、気体溶解液体中の気体を析出させて微細気泡を発生させる微細気泡発生部を設けたものがある。
【0003】
ここで、微細気泡の効果を得るためには多量の微細気泡を発生させる必要があり、これは気体溶解液体における液体への気体の溶解量に負うところが大きく、つまり気液溶解タンクでの気体の液体への溶解効率が、微細気泡発生装置において重要な要素となっている。なお、気体の液体への溶解はたとえば高い圧力下で行われるほどより多量の気体を液体に溶解できることが知られており、しかして、気体混合液体を気液溶解タンクに送るポンプに高い出力のものを用いることで気液溶解タンクでの気体の液体への溶解効率を向上できるのではあるが、この場合、高い出力のポンプにて微細気泡発生装置が大型化してしまうという弊害を伴うものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−205812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて為したものであって、装置の小型化を図りながらも気液溶解タンクでの気体の液体への溶解効率を向上できる微細気泡発生装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の請求項1にかかる微細気泡発生装置は、液体が流れる流路2に、流路2を流れる液体に気体を混入させて気体混合液体を得る気体混入部3、気体混合液体を加圧して流路2に流すポンプ4、内部に液層10と未溶解気体の気層11とを有すると共に気体混合液体が供給されて気体を液体に溶解させて気体溶解液体を得る気液溶解タンク5、気体溶解液体中の気体を析出させて微細気泡を発生させる微細気泡発生部6を設けてなる微細気泡発生装置1であって、気体混合液体が供給される気液溶解タンク5の入口12を液層10に臨ませて設け、この入口12から気体混合液体を液層10を介して気液界面17に向けて末広がり状に噴射して噴射流14を形成し、この末広がり状の噴射流14の末端部で気液界面17の一部に設けた噴射域15に至らせ、気液界面17に上記噴射域15に隣接して噴射流14が至らない上記噴射域15よりも面積の大きい非噴射域16を噴射域15の全周に亙って設けたことを特徴とする。
【0007】
これによると、噴射流14を末広がり状にしてその末端部で気液界面17に至らしめたので、噴射流14の気液界面17に至る部分での外縁長さ20を長く確保することができて、すなわち噴射流14と気層11及び液層10との衝突長さを長くでき、噴射流14、気層11及び液層10との衝突の衝撃によって気層11の気体を液層10や噴射流14内に多く取り込むことができるのであり、また、この取り込まれた気体により体積増加した液層10は噴射流14が至らない非噴射域16から気層11に向けて盛り上げることができて気液界面17の面積を増加できるのであり、また、末広がり状の噴射流14は気液界面17に至る前で液層10に触れる液層接触面22を大きくとることができ、この液層接触面22は液体同士が擦れ合うような高圧部分であって噴射流14または液層10に混在する気体は噴射流14または液層10に溶解され易い部位である。上述のように気体と液体との接触面積を増加させたり溶解され易い高圧部分を形成したことで気液溶解タンク5内での気体の液体への溶解効率を向上できることから、気体の液体への溶解効率を向上させるために高出力のポンプ4を用いる必要が無くて低出力のポンプ4を用いることができ、微細気泡発生装置1の小型化を図ることができる。
【0008】
また、請求項2にかかる微細気泡発生装置は、請求項1において、気液界面17に至る末広がり状の噴射流14の末端部における対向する両端部を気液溶解タンク5の壁内面の近傍位置に位置させて気液界面17の噴射域15を形成し、この噴射域15にて非噴射域16を分断させたことを特徴とする。これによると、噴射流14の気液界面17への衝突によってできる気液溶解タンク5内の旋回流18を、分断された非噴射域16に向けてのロス無く安定した流れに形成することができ、その結果、非噴射域16で気層11に向けて液層10を盛り上げ易くできて気液界面17の面積増加を促進できて、気体の液体への溶解効率を更に向上することができる。
【0009】
また、請求項3にかかる微細気泡発生装置は、請求項1または2において、気液溶解タンク5内に入口12からの噴射流14を衝突させる衝突材23を配設したことを特徴とする。これによると、噴射流14に衝突材23への衝突圧を付与でき、すなわち噴射流14に高圧力部分を形成することができ、気体の液体への溶解効率を向上できる。
【0010】
また、請求項4にかかる微細気泡発生装置は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、気体混合液体が流れる流路2にメッシュ体24を配設したことを特徴とする。これによると、メッシュ体24に通すことで気体混合液体に混合している気体を細分化でき、すなわち気体と液体との接触面積を増加させることができ、気体の液体への溶解効率を向上できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、気液溶解タンク内の気体と液体との溶解効率を向上できたことから、従来一般に行われている気液溶解タンクの溶解効率を高めるために高出力のポンプを用いるといったことを行わずに済むものとなっており、しかして、高出力のポンプを用いることに伴う微細気泡発生装置の大型化を回避することができて、微細気泡発生装置の小型化を図ることができるといった利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための参考例の微細気泡発生装置であり、(a)は要部の側断面図であり、(b)は噴射域と非噴射域とを説明する気液溶解タンクの平面図である。
【図2】同上の微細気泡発生装置の全体概略構成図である。
【図3】同上の他例の気液溶解タンクの平面図である。
【図4】(a)(b)(c)は同上の他例の噴射域と非噴射域とを説明する気液溶解タンクの平面図である。
【図5】同上の他例の微細気泡発生装置の要部の側断面図である。
【図6】同上の他例の微細気泡発生装置の要部の側断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の微細気泡発生装置の要部の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0014】
まず、参考例について説明する。本参考例の微細気泡発生装置1は、図2のように浴槽7に微細気泡を供給するようにした装置であって、具体的には、浴槽7に吸入口8と吐出口9とを設け、吸入口8から吐出口9に至る流路2である循環流路2aを形成し、この循環流路2aに吸入口8側から順に、液体である浴水に気体を混入させて気体混合液体を得る気体混入部3、吸入口8から循環流路2aを介して吐出口9に浴水を搬送するポンプ4、ポンプ4にて気体混合液体が供給されて気体を浴水に溶解させて気体溶解液体を得る気液溶解タンク5、気体溶解液体中の気体を析出させて微細気泡を発生させる微細気泡発生部6を設けたことで形成されている。ここで、気体混入部3は、本参考例では循環流路2aを流れる浴水によるエゼクター効果によって空気が吸引されて浴水内に混入される構造とされているが、これに限らず強制的に空気を浴水内に混入させる構造でもよい。また、浴水内に混入される気体としては空気以外のもの、たとえば酸素成分が高い空気等を用いることもできる。微細気泡発生部6は循環流路2aの径を絞った絞り部にて構成され、絞り部で気体溶解液体の圧力降下を行って気体を析出するようにしている。ところで、本発明は、高出力のポンプ4を用いて気液溶解タンク5の内圧を高めなくても気液溶解タンク5での気体の液体への溶解効率を向上できたことに特徴があり、以下に説明する。
【0015】
本参考例の気液溶解タンク5は図1のように中空内部の下部が液層10で上部が未溶解空気の気層11となっており、ポンプ4から至る循環流路2aが気液溶解タンク5の上面壁に接続されていて気液溶解タンク5内に気体混合液体が供給される入口12が設けられており、気液溶解タンク5の側壁の下端部には微細気泡発生部6に至る循環流路2aが接続されていて気体溶解液体が吐出される出口13が設けられている。なお、本参考例の気液溶解タンク5の外形は図1(b)のように中空円柱状に形成されているが、これに限らず、図3のように中空矩形柱状に形成されたものを用いてもよい。
【0016】
そして、気体混合液体は気層11に臨む入口12から気層11を介して気液界面17に向けて噴射されるのであり、詳しくは、気液溶解タンク5の入口12に設けたノズル等を介して気体混合液体の噴射流14が末広がり状になるようにされ、末広がり状の噴射流14はその広がった状態の末端部で気液界面17に至るようにされている。ここで、噴射流14が至る気液界面17の部位を噴射域15と称し、噴射流14が至らない気液界面17の部位を非噴射域16と称する。このように噴射流14を末広がり状にしてその末端部で気液界面17に至らしめたので、噴射流14の気液界面17に至る部分での外縁長さ20を長く確保できるのであり、すなわち噴射流14と気層11及び液層10との衝突長さを長く確保できて、噴射流14、気層11及び液層10との衝突の衝撃によって気層11の気体を噴射流14や液層10に多く取り込むことができ、この取り込まれた気体によって気液の接触面積の増加が図られている。無論、この衝突によると高圧部分を局所的に形成することができるから、高圧下での気体の液体への溶解効率の向上が図られるのは言うまでもない。
【0017】
また、末広がり状の噴射流14の外縁部分の噴射方向は、気液界面17に直交する方向(下方)のみならず気液界面17の面内方向(水平方向)にも向かっているため、この噴射流14によると気液界面17の衝突後すぐに隣接する非噴射域16に向うような旋回流18を生じさせることができるのであり、しかして、取り込まれた気体によって体積増加した液層10を噴射流14が至らない非噴射域16から気層11に向けて盛り上げるようにでき(点線の気液界面17)、気液界面17の面積の増加、すなわち気液の接触面積の増加が図られている。このように気液の接触面積の増加が図られたことで、気体の液体への溶解効率が向上されているのである。また、この末広がり状の噴射流14にあっては気液界面17に至る前で気層11に触れる気層接触面21を大きくとることができるのであって、この噴射流14の気層接触面21からは気層11の気体を噴射流14内に多く取り込むことができ、この点でも気液の接触面積の増加が図られ、気体の液体への溶解効率の向上が図られているのである。
【0018】
また、詳しくは、噴射流14が気液界面17に衝突することで泡が生成されるのであり、気液界面17はこの泡にて覆われるようになる。この泡は液膜で気体を包んで形成されているから、気液界面17の面積以上に気液の接触面積が増加されるものであり、この点でも気体の液体への溶解効率の向上が図られている。なお、噴射流14は気体混合液体が構成するものであって、この気体混合液体中には既に液体中に気泡が混在しているから、噴射流14が気液界面17に衝突する際の泡立ちが促進されているのは言うまでもない。更に言うと、この泡を気層11の略全てに充満させるようにすると、泡を噴射流14の気層接触面21にも接触させることができて、泡を噴射流14内に取込ませて気液の接触面積の増加を図ることができ、気体の液体への溶解効率の向上を図ることができる。
【0019】
更に詳しくは、図1(b)には気液溶解タンク5の水平断面を示すが、このように気液界面17では噴射域15によって非噴射域16が2つ以上に分断された状態にされている。すなわち本参考例では、気液界面17に至る末広がり状の噴射流14の末端部における対向する両端部を気液溶解タンク5の側壁内面の近傍位置に位置させるようにして、噴射域15が形成されているのである。このように、本参考例の気液界面17では噴射域15にて分断された非噴射域16が形成されているから、噴射流14の噴射域15への衝突によってできる旋回流18を、分断された非噴射域16に向けてロス無く安定した流れに形成することができるのであって、非噴射域16で液層10が盛り上げ易くなって気液界面17の面積の増加が促進され、この点でも気液の接触面積の増加が図られ、気体の液体への溶解効率の向上が図られている。
【0020】
ここで、噴射流14にて形成される噴射域15は、本参考例では図1(b)のように平面視略楕円形状に形成されていてその長径方向の両端部が気液溶解タンク5の側壁内面の近傍位置に位置されていてその短径方向の両隣に2つに分断された各非噴射域16を位置させるようにしているが、これに限らず、たとえば図4(a)〜(c)のようにするのも好ましい。図4(a)の噴射域15は上記図1(b)と同形状の噴射域15同士を気液界面17内で直交するようにして非噴射域16を4つに分断させるように形成されたものであり、図4(b)の噴射域15は上記図1(b)と同形状の噴射域15同士を気液界面17内で間隔を隔てて平行に位置させて非噴射域16を3つに分断させるように形成されたものであり、また図4(c)の噴射域15はリング状に形成されていてその内周及び外周にそれぞれ2つに分断された各非噴射域16を位置させるようにしている。
【0021】
また、気液溶解タンク5での気体の液体への溶解効率をより向上させるためには、たとえば図5や図6のようにしても好ましい。図5の例では、気液溶解タンク5の入口12近傍に気体混合液体が流れる流路2を塞ぐようにメッシュ体24を配設している。これによると、気体混合液体がメッシュ体24を通ることで、気体混合液体に混合している気体を細分化できるのであり、つまり気体混合液体における体積当たりの気体の表面積を増大させて気液の接触面積を増加できると共に気体混合液体中の液体及び気体の内圧を高めることができて、気体の液体への溶解効率を向上させることができるのである。また、図6の例では、気液溶解タンク5の気層11に入口12からの噴射流14を衝突させる衝突材23を配設している。これによると、気体混合液体である噴射流14に衝突材23への衝突圧を付与でき、つまり噴射流14に局所的な高圧部分を形成することができて、この高圧部分では気体混合液体に混合している気体の液体への溶解が行われ易くなるから、気体の液体への溶解効率を向上できるのである。また、本参考例のように気層11に配置された衝突材23に噴射流14が衝突したときには、その衝撃で噴射流14内に気層11の気体を取り込ませることができ、気液の接触面積を増加させて気体の液体への溶解効率の向上に資することができるのである。
【0022】
本発明の実施形態について説明する。図7のように、気体混合液体が供給される気液溶解タンク5の入口12を、気液溶解タンク5の底面壁に設けるようにしてもよい。詳しくは、気液溶解タンク5の底面壁に設けた入口12は液層10に臨んで上方に向けて開口されており、この入口12から気体混合液体の末広がり状の噴射流14が液層10を介して気液界面17に至るようにされている。つまり、この末広がり状の噴射流14はその広がった状態の末端部で気液界面17に至るようにされているから、上記図1の参考例と同様に、噴射流14の気液界面17に至る部分での外縁長さ20を長く確保でき、気層11の気体を噴射流14や液層10に多く取り込むことができ、液層10に多く取り込まれた気体によって液体と気体との接触面積を増加させると共に、取り込まれた気体によって体積増加した液層10は噴射流14が至らない非噴射域16から盛り上がるようになって気液界面17の面積を増加させるのであり、気体の液体への溶解効率の向上が図られている。また、この例では、末広がり状の噴射流14が気液界面17に至る前で液層10に触れる液層接触面22を大きくとることができたものであり、ここで、この液層接触面22は液体同士が擦り合うような高圧部分であるから、噴射流14または液層10に混在する気体は噴射流14または液層10に溶解され易く、したがってこの点でも気体の液体への溶解効率の向上が図られているのである。なお、この例でも噴射域15の形状を図4(a)〜(c)のようにするのも好ましく、また、図5のように気体混合液体が流れる流路2にメッシュ体24を配設したり、図6のように噴射流14を衝突させる衝撃材23を配設することも好ましい。なお、衝撃材23を液層10中に配設した場合には噴射流14の衝突の衝撃によって噴射流14内に液層10の液体を取り込むことができ、噴射流14と液層10との間の接触面積(液層接触面22)を増やして気体混合液体に混合している気体の液体への溶解効率を向上させることができる。
【0023】
上記実施形態にある微細気泡発生装置1では、気液溶解タンク5において気体と液体との溶解効率が高められているために、従来一般に行われている気液溶解タンク5の溶解効率を高めるために高出力のポンプ4を用いるといったことを行わずに済むものとなっており、しかして、高出力のポンプ4を用いることに伴う微細気泡発生装置1の大型化を回避することができたものである。これは、浴槽7に微細気泡を供給する微細気泡発生装置1のように、浴室内といった限られた空間内に微細気泡発生装置1を設置せねばならない場合に特に有用である。無論、微細気泡発生装置1で発生される微細気泡は、浮上速度が低くて液体中に長く滞留でき、液体内に微細気泡が含有した状態ではあたかも温泉水のように白濁した外観を得られる効果に加えて、体積当たりの表面積が大きくて液体中の汚れを吸着して浮上させて水質浄化ができるなどの効果もあるから、浴槽7に限らず浄化槽やいけす等に微細気泡を供給するようにしてもよく、この場合も微細気泡発生装置1の小型化による設置スペースの省スペース化という恩恵を受け得るのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0024】
1 微細気泡発生装置
2 流路
3 気体混入部
4 ポンプ
5 気液溶解タンク
6 微細気泡発生部
10 液層
11 気層
14 噴射流
15 噴射域
16 非噴射域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が流れる流路に、流路を流れる液体に気体を混入させて気体混合液体を得る気体混入部、気体混合液体を加圧して流路に流すポンプ、内部に液層と未溶解気体の気層とを有すると共に気体混合液体が供給されて気体を液体に溶解させて気体溶解液体を得る気液溶解タンク、気体溶解液体中の気体を析出させて微細気泡を発生させる微細気泡発生部を設けてなる微細気泡発生装置であって、気体混合液体が供給される気液溶解タンクの入口を液層に臨ませて設け、この入口から気体混合液体を液層を介して気液界面に向けて末広がり状に噴射して噴射流を形成し、この末広がり状の噴射流の末端部で気液界面の一部に設けた噴射域に至らせ、気液界面に上記噴射域に隣接して噴射流が至らない上記噴射域よりも面積の大きい非噴射域を噴射域の全周に亙って設けたことを特徴とする微細気泡発生装置。
【請求項2】
気液界面に至る末広がり状の噴射流の末端部における対向する両端部を気液溶解タンクの壁内面の近傍位置に位置させて気液界面の噴射域を形成し、この噴射域にて非噴射域を分断させたことを特徴とする請求項1記載の微細気泡発生装置。
【請求項3】
気液溶解タンク内に入口からの噴射流を衝突させる衝突材を配設したことを特徴とする請求項1または2記載の微細気泡発生装置。
【請求項4】
気体混合液体が流れる流路にメッシュ体を配設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の微細気泡発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−234372(P2010−234372A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−140679(P2010−140679)
【出願日】平成22年6月21日(2010.6.21)
【分割の表示】特願2005−187261(P2005−187261)の分割
【原出願日】平成17年6月27日(2005.6.27)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】