応力補償を有する部品の荷役装置、および同装置を含む巻き上げシステム
【課題】本発明は、伸長不可能部分(3a、3b)、ならびに、負荷時、部品(1)に対する負荷の限定された所定の変化に応答する部品(1)の荷役装置に関するものである。
【解決手段】荷役ワイヤーロープ(3)の限定された所定幅の弾性伸縮を可能にするばね手段(10、10´)を具備する部分(3c)とを備えた荷役ワイヤーロープ(3)を含むことを特徴とする部品(1)の荷役装置に関する。
【解決手段】荷役ワイヤーロープ(3)の限定された所定幅の弾性伸縮を可能にするばね手段(10、10´)を具備する部分(3c)とを備えた荷役ワイヤーロープ(3)を含むことを特徴とする部品(1)の荷役装置に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷役部品を支持する天井走行クレーンまたはジブクレーンなどの巻き上げシステムと併用されるのに特に適した応力相殺を有する部品の荷役装置、ならびに同装置を含む巻き上げシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある装置の組み付け用構造部材などの重量要素の位置決めにおいては、巻き上げシステムとして、組み立て格納庫の構造体に吊下された天井走行クレーン、あるいは固定または可動ジブクレーンを使用するのが一般的である。
【0003】
そのような巻き上げシステムは、荷役ワイヤーロープによって支持されながら、建築、船舶、飛行機、または発電器などの装置の部材の組み立て時においては普通である垂直軸および水平軸において高い位置決め精度を確保しつつ行う質量が通常100kgから数十トンまでの要素の荷役作業に用いられる。
【0004】
そのような巻き上げシステムは、組み立てる構造体に対し応力も損傷も加えずにきわめて高い精度で部材を組み立てることができるよう、1ミリメートルさらには1/10mm以下の精度を得るため工作機械のようにして使用される。
【0005】
垂直軸方向の位置決め精度を保持することが困難であることの第1の原因は、巻き上げシステムまたは手段そのものの質量、ならびにそれが持ち上げ、保持し移動する質量のため、支持構造体に対して応力が生じ、これらの構造体またはその基部のずれが生じることである。
【0006】
使用される巻上手段が1つだけの時は、この手段独自の動きの作用による支持構造体のずれは問題にはならないが、複数の巻上手段が同一の支持構造体に固設されている場合には、巻上手段のうちの1つのずれまたはそれへの荷重の付加により、別の巻上手段の位置決めの変化が生じるおそれがある。2つの天井走行クレーンの複合体上で実施した測定により、0.25mm/秒程度の速度において生じた運動は数ミリメートルに達する可能性があることが明らかになった。
【0007】
第二巻上手段により支承された要素を固定要素に組み付ける作業の間に、天井走行クレーンなどの第1巻上手段の移動が行われる場合においては、第1天井走行クレーンの移動による第二天井走行クレーンの高さの変動は、組み付け中の前記要素の正確な組み立てにとって有害である。
【0008】
巻上手段の数とは無関係な別の難しさは、これらの手段が固定される構造体が風の影響を受けやすいということである。
【0009】
事実、風は、たとえば大型飛行機の組み立て格納庫などの組み立て格納庫の支持構造体に対し応力を及ぼし、前記支持構造体のたわみが生じ、数センチメートルにも達するおそれのあるウインチの移動が生じる。
【0010】
風の影響と、巻上手段間の干渉による影響とが組み合わさることにより、組み立て途中の要素に対し大きな損害が生じることがあり、その結果、被吊下要素が取り付けられている途中にある地上に設置された構造体に対し、その要素が垂直方向に移動する。
【0011】
たとえば、組み立て途中の要素が少なくとも部分的に固定要素に固定されている場合、固定要素に取り付け中の要素が50mm程度持ち上げられることにより、荷役ワイヤーロープの破断が生じたり、被吊下要素または固定要素に対しきわめて大きな損傷が生じたりすることがある。
【0012】
既知の方法としては、支持構造体の移動量に応じて天井走行クレーンの位置を動的に制御するシステムを使用し、その結果、巻上手段のウインチを制御するという方法がある。
【0013】
そのような方法は、使用するシステムが複雑であるため、満足のゆくものではない:すなわち、制御装置、センサー、位置フィードバック手段の動作のためには、瞬間的に大きな電力が必要となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、組み立て中の部品とウインチとの結合のレベルにおける動的応力を制限するという別の原則に端を発するものであり、そのために、ウインチと取り付け途中の部品に対する動的応力の作用を受ける部品との間で荷役ワイヤーロールを伸縮させることにより、吊下部品に加えられる応力を相殺することを提案する。
【0015】
したがって本発明により、部品が既に組み立て中である場合、あるいは抵抗応力が荷役部品の動きと拮抗している時、支持構造体の移動によって生じる高さの変化を荷役ワイヤーロープの伸縮によって相殺することが可能になる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この目的のため本発明は主に、伸長不可能部分、ならびに、負荷時、部品に対する負荷の限定された所定の変化に応答して荷役ワイヤーロープの限定された所定幅の弾性伸縮を可能にするばね手段を具備する部分とを備えた荷役ワイヤーロープを含むことを特徴とする部品の荷役装置に関する。
【0017】
したがって本発明によれば、あらかじめ決められた範囲内で、地上に対し不動な要素に部品が押し当てられた場合において、部品を下降させる垂直軸における下向きの支持構造体の動きは、部品からウインチまでの距離を少なくすることにより相殺され、その結果、部品が固定要素に加える応力は、荷役対象部品、固定要素、部品および固定要素に結合された他の要素、あるいは部品と固定要素の間に配置された他の要素に対し損害を生じさせないよう、充分に低い値より低い値に維持される。
【0018】
同様に、あらかじめ決められた範囲内で、地上に対し不動な要素に部品が全面的または部分的に組み付けられた場合に、部品を上昇させる垂直軸における上向きの支持構造体の動きは、部品からウインチまでの距離を増加させることにより相殺され、その結果、部品が固定要素および組み付けられた部品に加える応力は、同様の損害を防止するために制限値より低い値に維持される。
【0019】
前記垂直軸方向において部品に加えられる力に応答して部品からウインチまでの距離を変えることにより負荷を相殺する装置を含む本発明により、垂直軸方向吊上ケーブルによって、吊下部品からウインチまでの位置決めを補正することができる。
【0020】
有利には、本装置は、負荷(F1、F2)に応じて荷役ワイヤーロープの伸縮幅を調節する手段を含む。この手段により、質量が異なる部品に本装置を適合させることが可能になる。
【0021】
より詳細には、ばね手段は、部品から、荷役ワイヤーロープの垂直軸方向において部品に加えられる力に応答して荷役ワイヤーロープが接続されるウインチまでの距離を変更する負荷相殺装置の一部を成し、フレームと、フローティングサポートと、垂直軸方向において部品に対する応力の付加がない場合に、部品の重量を受けるフレームに対し垂直方向においてセンタリングされた釣り合い位置にフローティングサポートを保持する前記ばね手段で構成される。
【0022】
本発明のその他の特徴および長所は、添付の図面を参照して行う本発明の非限定的実施例についての以下の説明を読むことにより明らかになろう。
【0023】
図1による荷役装置は、レール上を移動し、荷役ワイヤーロープ3に保持される部品1を支持するウインチ2を含む。
【0024】
ウインチは、従来通りであるので図示しなかった駆動装置によりレール上を移動する。同様に、荷役ワイヤーロープは、支持された部品を、その部品が組み付けられる地上構造体の正面に位置決めするよう、ウインチにより伸縮することができる。
【0025】
実際には、このウインチは、ワイヤーロープによる荷重の巻上装置に置き換えることができる。
【0026】
本発明によれば、荷役ワイヤーロープ3は、部品1の荷重の限られた一定の変化に応答して、負荷時、荷役ワイヤーロープ3を所定の振幅だけ弾性伸縮させることが可能なばね手段10、10´を具備する第1部分3cの上側に、伸長が不可能な第1部分3aを具備する。図示例による荷役ワイヤーロープはまた、部分3cの下側に、伸長が不可能な第二部分3bも具備する。
【0027】
ばね手段10、10´は、部品から、部品に対し荷役ワイヤーロープ3の垂直軸A1方向に加えられる力F1、F2に応答して荷役ワイヤーロープ3が掛けられるウインチ2までの距離を変更する負荷相殺装置4の一部を成す。
【0028】
相殺装置がない場合、力F1は、ウインチおよび支持構造に結合された部分内の荷役ワイヤーロープにかかる応力に等しいが、これらの応力は本来制御できないものであり、荷役ワイヤーロープの能力を超えるおそれがあること、ならびに力F2は組み付ける部品の重量に等しいことに留意すべきであろう。
【0029】
相殺装置は主に、フレーム5、フローティングサポート6、および前記ばね手段10、10´で構成される。
【0030】
ばね手段はフローティングサポート6を、釣り合い位置、すなわち好ましくは、垂直軸A1の方向において部品に応力が加えられない場合、部品1の重量によりフローティングサポート6がフレーム5を基準としてセンタリングされる位置に保持する。
【0031】
本発明による好ましい装置の動作の略例を図2Aおよび図2Bに示してある。
【0032】
上で示したように、この実施形態は、下方または上方への支持構造体の撓みにより発生するウインチの垂直方向の移動の場合に部品にかかる応力および地上構造体にかかる応力を制限することを目的とする。
【0033】
フレーム5、フローティングサポート6およびばね手段10は、部品の重量の作用により変形可能なシステムを構成する。釣り合い状態では、システムは、フローティングサポートがフレーム5に対し垂直方向でセンタリングされるよう制御されるのが有利である。
【0034】
図2Aによれば、支持構造体は、ウインチを上方に駆動する上昇運動Eを受ける。
【0035】
部品は持ち上げられ、地上構造体Sのある要素に押し当てられる。部品は構造体Sにより停止されるので、下側に引かれるフローティングサポートを介して応力F1が相殺装置4に伝達される。ばね10はこの応力を受けて、圧縮ばねの提案実施例において相殺応力C1、C2をうけて圧縮され、その結果、フローティングサポート6はフレーム5に対して降下することができ、それにより部品から構造体に加えられる応力が制限される。
【0036】
図2Bによれば、支持構造体は沈下Aを受ける。
【0037】
部品が下側のストッパーに到達すると、構造体Sによって部品には反力F2が加えられ、可動サポートへの引張り力は減少し、それによりばね10は弛緩され、可動サポート6は再度上昇し、部品から構造体への押圧力は減少または制限される。
【0038】
特に図6を参照して以下で説明するように、荷役装置は、吊る部品1の重量に応じてフローティングサポート6の中央点を調節できるよう、ばね手段10の伸縮に応じてワイヤーロープ3の伸縮幅を調節する手段16、16´を含む。
【0039】
本装置の一例を図3でより詳細に示した。
【0040】
フレーム5は、装置の要素の軸に関する部分20a、20b、20c、20dのみを図示する前面と、後面19とを具備する本体を含む。フローティングサポート6は、前面および後面によって画定された内部空間内に取り付けられる。
【0041】
本発明によれば、フレーム5とフローティングサポート6のうちのいずれかが、荷役ワイヤーロープ3の伸長不可能部分3aに結合される上端7を備え、他方は、吊り下げられた部品の固定手段7´を具備した下端を備える。
【0042】
図示例によれば、その上端7により荷役ワイヤーロープの伸長不可能な上部3aに結合されているのはフレーム5であり、フローティングサポート6は吊り下げられた部品の固定手段7´を備える。
【0043】
荷役ワイヤーロープの伸縮を可能にするために、フローティングサポート6は案内手段8、8´、9、9´の間の垂直軸A1方向おいて滑動するようフレーム内に取り付けられる。
【0044】
案内手段8、8´、9、9´は、前記垂直軸A1に対し直角な軸上のフローティングサポート6に対しオフセットしている第1歯車9と噛合するフローティングサポート6に固設された垂直ラック歯車8、8´を少なくとも含む。
【0045】
例および特に図3によれば、本装置は二重であり、軸A1を通りかつフレームの後面19に対し直角な面を基準として対称であり、案内手段8、8´、9、9´は、フローティングサポート6の両側の前記垂直軸A1を基準として対称である。本発明によれば、フローティングサポート6が1つの垂直ラック歯車しか含ます、垂直レール上のラック歯車と対向する側で滑動するような装置の構成は当然のことながら可能である。
【0046】
したがって案内手段は、フレーム内のフローティングサポートの垂直方向移動ができるよう、ラック歯車8、およびラック歯車8と噛合し、かつ前記垂直軸A1およびフレームの前面および後面に対し直角でありフレーム5に固設された回転軸25を含むピニオン歯車9を少なくとも含む。
【0047】
例によれば、ばね手段10、10´は、フレーム5に固設されたシャフト12上に取り付けられ、ピニオン歯車9、9´の回転軸25に平行なバランサー11のアーム15に固設される。
【0048】
本装置をある所与の応力範囲に適合させるために、ばね手段10、10´は、前記第1ピニオン歯車9、9´、バランサー11、11´を所与の角度範囲分回転駆動する歯車手段13、13´、14、14´を含む減速装置を経て、フローティングサポート6に結合される。
【0049】
一適用例では、装置は、部品1と地上構造体との間の応力を、2000daNから5000daNの間の負荷に対し公称負荷の2%の値に制限するよう制御され、ばね手段として、既知の技術のガスばねを使用する。
【0050】
使用するばね手段の特性を調節することにより、動作範囲、特に本装置がメカニカルストッパーに到達した時の最大応力の値、を変更することが可能である。
【0051】
例によれば、本装置の釣り合い位置の調整機構が設けられている。
【0052】
対称装置は、フレーム5を基準とするフローティングサポート6の垂直移動時に、フレームに固設されたシャフト12、12´の周囲において反対方向に回転駆動される2つのバランサーを含み、ばね手段10、10´は、バランサー11、11´のアームの間の2つの端部により吊下される。
【0053】
部品1のレベルにおける負荷の変動の作用によるフローティングサポートの垂直運動時、垂直軸A1を基準として対称であり、第1ピニオン歯車9および9´ならびに歯車手段13、13´、14、14´を含む減速装置により、バランサー11、11´は所与の角度範囲を回転駆動される。
【0054】
したがって負荷F1、F2を部品に加えることによりフローティングサポート6の移動が発生し、部品に加えられた負荷F1、F2の方向により圧縮または伸長の応力を受けたばね手段10、10´の作用によりフローティングサポート6の新規釣り合い位置が得られるまでアーム15、15´を回転駆動する。
【0055】
レバーアーム応力を作り出すために、バランサー11、11´はアーム15、15´の第1端部のレベルにおけるシャフト12上のフレームに連接され、対称的減速装置のうちの一方により駆動されアームに対し直角な方向に向けられた歯車要素14、14´のこの端部にそれぞれ固設される。
【0056】
バランサーの1つの図を図4Aおよび図4Bに示すが、この図は、フローティングサポート6上のラック歯車8、8´、ラック歯車と噛合するピニオン歯車9、9´の一方を含む減速装置の要素を示すものであり、このピニオン歯車9は、バランサー11の歯車要素14を駆動するクラウン13と同軸である。
【0057】
アーム15、15´は、ばね手段10、10´の端部を受け入れるために、ばね手段10、10´を支持する可動支持体17、17´をそれぞれ受け取り、ハンドル16、16´により操作され、可動支持体17、17´を受け入れるウォームねじ21の形態の調節手段16、16´を備える。
【0058】
これらの調節手段により部品1の質量に応じて装置を釣り合せることができ、アームに対し、2方向(時計回りおよび反時計回り)に同様な可動範囲を付与することができる。
【0059】
本装置の動作にとって必須ではないが、構造上、フック7´に負荷が加えられない時、2つのアーム15、15´が平行になるようにすることが有利である。
【0060】
この構成により、可動支持体17、17´の位置の調節時にばね手段10、10´を圧縮する必要がなくなり、それにより、手段16および16´に対し特に応力を加えなくても調節が可能になる。
【0061】
好ましい調節によれば、可動支持体17および17´は、それぞれアーム15、15´上で同一の位置を有する。
【0062】
図7Aは、アーム15および15´のウォームねじ21を結合し、アーム15および15´の中において可動支持体17および17´の同一の位置決めを保証することによりこれらの支持体の位置を同時に制御することができる駆動手段27を示す。
【0063】
例によればそのような駆動手段はシャフトにより作製され、本発明によればダイアルはチェーンまたは可撓管により作製することができるが、そのような変更は、当業者の一般的な知識に留まるものである。
【0064】
ハンドル16、16´を操作することにより、アーム15に沿って可動支持体17、17´を移動することができ、したがって、ばね手段10、10´により加えられる応力の付加点をアームの連接端に近づけたり遠ざけたりすることができる。
【0065】
有利には、負荷を受けた状態の釣り合い位置の場合、フローティングサポート6が、上側ストッパー23と下側ストッパー24との間において、下向き移動幅に等しい上向き移動幅を有するよう、本装置が作製される。
【0066】
前記適用例においては、支持構造体の許容される極端な撓みのケースを想定するために、たとえば、釣り合い値を中心として±5cmに設定された最大遊動幅でストッパーに到達する。
【0067】
したがって、それ以下の遊動幅の支持構造体の撓みの場合、部品1により構造体あるいは部品と構造体の間におかれた任意の要素に加えられる応力は、上で定めた値、すなわち100daN未満の負荷に留まる。
【0068】
支持する部品1の質量に応じた釣り合い点の調節を容易に行えるようにするために、各可動支持体17、17´に固設された針22がアーム15、15´上の目盛26の上を移動する。
【0069】
天井走行クレーンまたはウインチの操作時、部品の振動を防止するために、本例による装置はばね手段10、10´が緩衝装置18、18´と平行になるようになっている。
【0070】
追加的実施形態では、装置の位置の測定および/または検出手段28、29、30が作製される。
【0071】
位置検出手段の場合、ストロークエンドセンサー28などの端部位置検出機構により、応力が所定の限度に達しているかどうかを検出することが可能である。
【0072】
警報装置33に接続されたストロークエンドセンサー装置28を図6に示した。
【0073】
ストロークエンドセンサー28は接触方式、誘導方式、あるいはその他の方式とすることができる。
【0074】
図7Aは、ストロークエンドセンサー28が本装置の可動部分上のストッパー要素34、35の正面に配設される実施例を特に示している。
【0075】
選択したセンサーが、本装置の可動部分の位置の測定値をもたらす測定センサー29である場合、電位差検出センサーまたは光学エンコーダーを使用することができるが、それに限定されるものではない。図7Cに、歯車要素14の保持軸端にある電位差検出センサーを示した。
【0076】
有利には、センサーは相殺値の変化の警告および/または追随装置などの装置に接続されるが、これらの装置は、組み立て作業時、相殺運動の振幅の変化により安全条件が低下したことを検出することにより、事前に作業者に警告を発することができる。
【0077】
本装置の物理的ストッパーに到達する前に、動きの振幅の不正な変化が検出されることにより、安全な作業条件に戻るまで組み立て作業を停止することが可能である。
【0078】
この場合、単数または複数の検出センサーは、閾値超過検出および前記閾値超過時のアラーム発生手段を含む、相殺運動の振幅の測定および追従手段を備える警告システムに接続された本装置の可動要素のリアルタイム位置を表す信号を送出する測定センサー29である。
【0079】
単数または複数のセンサーがストロークエンドセンサー28である場合、これらのセンサーが接続される警告システムは、単に、ストッパーに到達したこと、あるいは到達する寸前であることを検出し、検出したらアラームを発生する機構のみ含むようにすることができる。
【0080】
単純化された形態によれば、検出手段は、図7B、図7Cに示すような相対運動中の部品のうちの少なくとも1つについての指標30のようなマークで構成される。
【0081】
たとえば、案内24内を滑動するフック7´に結合されたロッド31は、本装置がメカニカルストッパーに到達する前にガイド24の下で現れたり消えたりするカラー指標を、その上部および下部にもつことができる。
【0082】
有利には、円筒形ロッドがガイド内を滑動する際に摩耗によりこれらの指標が消滅するリスクを防止するために、これらの指標30はロッド上の凹部に配設される。
【0083】
本発明によれば、同等の方法として、図7Cにおいて、符号32で示すように、ピニオン歯車またはアーム上に指標30を配置することも可能である。
【0084】
また本発明は、本装置が間に配置される2つの部分3aおよび3bからなる荷役ワイヤーロープを備えるジブクレーンまたは天井走行クレーンなどの巻上システムも備える。
【0085】
本発明は図示例に限定されるものではなく、本発明によれば、ばね手段の単部がフレームに固設された非対称な装置も可能である、さらに、フックの遊動幅および応力の幅に関して求める特性に応じて、アーム15、15´の動きとフローティングサポート6の動きを組み合わせて、ピニオン歯車の寸法および段数を調節することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明による荷役装置の側面図である。
【図2A】引張り負荷を受けている本発明による装置の正面略図である。
【図2B】押圧負荷を受けている本発明による装置の正面略図である。
【図3】本発明による負荷の相殺装置の実施例の斜視側面図である。
【図4A】図3の装置のバランサーの分解拡大斜視図である。
【図4B】図3の装置の案内手段の拡大断面図である。
【図5】図3の装置の側面図ある。
【図6】図2の相殺装置のバランサーの断面側面図である。
【図7A】本発明による装置の実施の詳細の側面図である。
【図7B】本発明による装置の実施の詳細の側面図である。
【図7C】本発明による装置の実施の詳細の側面図である。
【符号の説明】
【0087】
1 部品
2 ウインチ
3 荷役ワイヤーロープ
3a 伸長不可能部分
4 負荷相殺装置
5 フレーム
6 フローティングサポート
7 上端
7´ フック
8、8´ ラック歯車
9、9´ 第1ピニオン歯車
10、10´ ばね手段
11 11´バランサー
12 シャフト
13 クラウン
13、13´、14、14´ 回転駆動する歯車手段
15、15´ アーム
16、16´ 伸縮幅を調節手段
17、17´ 可動支持体
18、18´ 緩衝装置
19 後面
20 軸
21 ウォームねじ
22 針
23 上側ストッパー
24 下側ストッパーガイド
25 回転軸
26 目盛
27 駆動手段
28、29 位置センサー
30 指標
31 ロッド
32 符号
33 警告システム
34、35 ストッパー要素
A 沈下運動
A1 垂直軸
C1、C2 相殺応力
E 上昇運動
F1、F2 負荷
S 地上構造体
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷役部品を支持する天井走行クレーンまたはジブクレーンなどの巻き上げシステムと併用されるのに特に適した応力相殺を有する部品の荷役装置、ならびに同装置を含む巻き上げシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある装置の組み付け用構造部材などの重量要素の位置決めにおいては、巻き上げシステムとして、組み立て格納庫の構造体に吊下された天井走行クレーン、あるいは固定または可動ジブクレーンを使用するのが一般的である。
【0003】
そのような巻き上げシステムは、荷役ワイヤーロープによって支持されながら、建築、船舶、飛行機、または発電器などの装置の部材の組み立て時においては普通である垂直軸および水平軸において高い位置決め精度を確保しつつ行う質量が通常100kgから数十トンまでの要素の荷役作業に用いられる。
【0004】
そのような巻き上げシステムは、組み立てる構造体に対し応力も損傷も加えずにきわめて高い精度で部材を組み立てることができるよう、1ミリメートルさらには1/10mm以下の精度を得るため工作機械のようにして使用される。
【0005】
垂直軸方向の位置決め精度を保持することが困難であることの第1の原因は、巻き上げシステムまたは手段そのものの質量、ならびにそれが持ち上げ、保持し移動する質量のため、支持構造体に対して応力が生じ、これらの構造体またはその基部のずれが生じることである。
【0006】
使用される巻上手段が1つだけの時は、この手段独自の動きの作用による支持構造体のずれは問題にはならないが、複数の巻上手段が同一の支持構造体に固設されている場合には、巻上手段のうちの1つのずれまたはそれへの荷重の付加により、別の巻上手段の位置決めの変化が生じるおそれがある。2つの天井走行クレーンの複合体上で実施した測定により、0.25mm/秒程度の速度において生じた運動は数ミリメートルに達する可能性があることが明らかになった。
【0007】
第二巻上手段により支承された要素を固定要素に組み付ける作業の間に、天井走行クレーンなどの第1巻上手段の移動が行われる場合においては、第1天井走行クレーンの移動による第二天井走行クレーンの高さの変動は、組み付け中の前記要素の正確な組み立てにとって有害である。
【0008】
巻上手段の数とは無関係な別の難しさは、これらの手段が固定される構造体が風の影響を受けやすいということである。
【0009】
事実、風は、たとえば大型飛行機の組み立て格納庫などの組み立て格納庫の支持構造体に対し応力を及ぼし、前記支持構造体のたわみが生じ、数センチメートルにも達するおそれのあるウインチの移動が生じる。
【0010】
風の影響と、巻上手段間の干渉による影響とが組み合わさることにより、組み立て途中の要素に対し大きな損害が生じることがあり、その結果、被吊下要素が取り付けられている途中にある地上に設置された構造体に対し、その要素が垂直方向に移動する。
【0011】
たとえば、組み立て途中の要素が少なくとも部分的に固定要素に固定されている場合、固定要素に取り付け中の要素が50mm程度持ち上げられることにより、荷役ワイヤーロープの破断が生じたり、被吊下要素または固定要素に対しきわめて大きな損傷が生じたりすることがある。
【0012】
既知の方法としては、支持構造体の移動量に応じて天井走行クレーンの位置を動的に制御するシステムを使用し、その結果、巻上手段のウインチを制御するという方法がある。
【0013】
そのような方法は、使用するシステムが複雑であるため、満足のゆくものではない:すなわち、制御装置、センサー、位置フィードバック手段の動作のためには、瞬間的に大きな電力が必要となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、組み立て中の部品とウインチとの結合のレベルにおける動的応力を制限するという別の原則に端を発するものであり、そのために、ウインチと取り付け途中の部品に対する動的応力の作用を受ける部品との間で荷役ワイヤーロールを伸縮させることにより、吊下部品に加えられる応力を相殺することを提案する。
【0015】
したがって本発明により、部品が既に組み立て中である場合、あるいは抵抗応力が荷役部品の動きと拮抗している時、支持構造体の移動によって生じる高さの変化を荷役ワイヤーロープの伸縮によって相殺することが可能になる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この目的のため本発明は主に、伸長不可能部分、ならびに、負荷時、部品に対する負荷の限定された所定の変化に応答して荷役ワイヤーロープの限定された所定幅の弾性伸縮を可能にするばね手段を具備する部分とを備えた荷役ワイヤーロープを含むことを特徴とする部品の荷役装置に関する。
【0017】
したがって本発明によれば、あらかじめ決められた範囲内で、地上に対し不動な要素に部品が押し当てられた場合において、部品を下降させる垂直軸における下向きの支持構造体の動きは、部品からウインチまでの距離を少なくすることにより相殺され、その結果、部品が固定要素に加える応力は、荷役対象部品、固定要素、部品および固定要素に結合された他の要素、あるいは部品と固定要素の間に配置された他の要素に対し損害を生じさせないよう、充分に低い値より低い値に維持される。
【0018】
同様に、あらかじめ決められた範囲内で、地上に対し不動な要素に部品が全面的または部分的に組み付けられた場合に、部品を上昇させる垂直軸における上向きの支持構造体の動きは、部品からウインチまでの距離を増加させることにより相殺され、その結果、部品が固定要素および組み付けられた部品に加える応力は、同様の損害を防止するために制限値より低い値に維持される。
【0019】
前記垂直軸方向において部品に加えられる力に応答して部品からウインチまでの距離を変えることにより負荷を相殺する装置を含む本発明により、垂直軸方向吊上ケーブルによって、吊下部品からウインチまでの位置決めを補正することができる。
【0020】
有利には、本装置は、負荷(F1、F2)に応じて荷役ワイヤーロープの伸縮幅を調節する手段を含む。この手段により、質量が異なる部品に本装置を適合させることが可能になる。
【0021】
より詳細には、ばね手段は、部品から、荷役ワイヤーロープの垂直軸方向において部品に加えられる力に応答して荷役ワイヤーロープが接続されるウインチまでの距離を変更する負荷相殺装置の一部を成し、フレームと、フローティングサポートと、垂直軸方向において部品に対する応力の付加がない場合に、部品の重量を受けるフレームに対し垂直方向においてセンタリングされた釣り合い位置にフローティングサポートを保持する前記ばね手段で構成される。
【0022】
本発明のその他の特徴および長所は、添付の図面を参照して行う本発明の非限定的実施例についての以下の説明を読むことにより明らかになろう。
【0023】
図1による荷役装置は、レール上を移動し、荷役ワイヤーロープ3に保持される部品1を支持するウインチ2を含む。
【0024】
ウインチは、従来通りであるので図示しなかった駆動装置によりレール上を移動する。同様に、荷役ワイヤーロープは、支持された部品を、その部品が組み付けられる地上構造体の正面に位置決めするよう、ウインチにより伸縮することができる。
【0025】
実際には、このウインチは、ワイヤーロープによる荷重の巻上装置に置き換えることができる。
【0026】
本発明によれば、荷役ワイヤーロープ3は、部品1の荷重の限られた一定の変化に応答して、負荷時、荷役ワイヤーロープ3を所定の振幅だけ弾性伸縮させることが可能なばね手段10、10´を具備する第1部分3cの上側に、伸長が不可能な第1部分3aを具備する。図示例による荷役ワイヤーロープはまた、部分3cの下側に、伸長が不可能な第二部分3bも具備する。
【0027】
ばね手段10、10´は、部品から、部品に対し荷役ワイヤーロープ3の垂直軸A1方向に加えられる力F1、F2に応答して荷役ワイヤーロープ3が掛けられるウインチ2までの距離を変更する負荷相殺装置4の一部を成す。
【0028】
相殺装置がない場合、力F1は、ウインチおよび支持構造に結合された部分内の荷役ワイヤーロープにかかる応力に等しいが、これらの応力は本来制御できないものであり、荷役ワイヤーロープの能力を超えるおそれがあること、ならびに力F2は組み付ける部品の重量に等しいことに留意すべきであろう。
【0029】
相殺装置は主に、フレーム5、フローティングサポート6、および前記ばね手段10、10´で構成される。
【0030】
ばね手段はフローティングサポート6を、釣り合い位置、すなわち好ましくは、垂直軸A1の方向において部品に応力が加えられない場合、部品1の重量によりフローティングサポート6がフレーム5を基準としてセンタリングされる位置に保持する。
【0031】
本発明による好ましい装置の動作の略例を図2Aおよび図2Bに示してある。
【0032】
上で示したように、この実施形態は、下方または上方への支持構造体の撓みにより発生するウインチの垂直方向の移動の場合に部品にかかる応力および地上構造体にかかる応力を制限することを目的とする。
【0033】
フレーム5、フローティングサポート6およびばね手段10は、部品の重量の作用により変形可能なシステムを構成する。釣り合い状態では、システムは、フローティングサポートがフレーム5に対し垂直方向でセンタリングされるよう制御されるのが有利である。
【0034】
図2Aによれば、支持構造体は、ウインチを上方に駆動する上昇運動Eを受ける。
【0035】
部品は持ち上げられ、地上構造体Sのある要素に押し当てられる。部品は構造体Sにより停止されるので、下側に引かれるフローティングサポートを介して応力F1が相殺装置4に伝達される。ばね10はこの応力を受けて、圧縮ばねの提案実施例において相殺応力C1、C2をうけて圧縮され、その結果、フローティングサポート6はフレーム5に対して降下することができ、それにより部品から構造体に加えられる応力が制限される。
【0036】
図2Bによれば、支持構造体は沈下Aを受ける。
【0037】
部品が下側のストッパーに到達すると、構造体Sによって部品には反力F2が加えられ、可動サポートへの引張り力は減少し、それによりばね10は弛緩され、可動サポート6は再度上昇し、部品から構造体への押圧力は減少または制限される。
【0038】
特に図6を参照して以下で説明するように、荷役装置は、吊る部品1の重量に応じてフローティングサポート6の中央点を調節できるよう、ばね手段10の伸縮に応じてワイヤーロープ3の伸縮幅を調節する手段16、16´を含む。
【0039】
本装置の一例を図3でより詳細に示した。
【0040】
フレーム5は、装置の要素の軸に関する部分20a、20b、20c、20dのみを図示する前面と、後面19とを具備する本体を含む。フローティングサポート6は、前面および後面によって画定された内部空間内に取り付けられる。
【0041】
本発明によれば、フレーム5とフローティングサポート6のうちのいずれかが、荷役ワイヤーロープ3の伸長不可能部分3aに結合される上端7を備え、他方は、吊り下げられた部品の固定手段7´を具備した下端を備える。
【0042】
図示例によれば、その上端7により荷役ワイヤーロープの伸長不可能な上部3aに結合されているのはフレーム5であり、フローティングサポート6は吊り下げられた部品の固定手段7´を備える。
【0043】
荷役ワイヤーロープの伸縮を可能にするために、フローティングサポート6は案内手段8、8´、9、9´の間の垂直軸A1方向おいて滑動するようフレーム内に取り付けられる。
【0044】
案内手段8、8´、9、9´は、前記垂直軸A1に対し直角な軸上のフローティングサポート6に対しオフセットしている第1歯車9と噛合するフローティングサポート6に固設された垂直ラック歯車8、8´を少なくとも含む。
【0045】
例および特に図3によれば、本装置は二重であり、軸A1を通りかつフレームの後面19に対し直角な面を基準として対称であり、案内手段8、8´、9、9´は、フローティングサポート6の両側の前記垂直軸A1を基準として対称である。本発明によれば、フローティングサポート6が1つの垂直ラック歯車しか含ます、垂直レール上のラック歯車と対向する側で滑動するような装置の構成は当然のことながら可能である。
【0046】
したがって案内手段は、フレーム内のフローティングサポートの垂直方向移動ができるよう、ラック歯車8、およびラック歯車8と噛合し、かつ前記垂直軸A1およびフレームの前面および後面に対し直角でありフレーム5に固設された回転軸25を含むピニオン歯車9を少なくとも含む。
【0047】
例によれば、ばね手段10、10´は、フレーム5に固設されたシャフト12上に取り付けられ、ピニオン歯車9、9´の回転軸25に平行なバランサー11のアーム15に固設される。
【0048】
本装置をある所与の応力範囲に適合させるために、ばね手段10、10´は、前記第1ピニオン歯車9、9´、バランサー11、11´を所与の角度範囲分回転駆動する歯車手段13、13´、14、14´を含む減速装置を経て、フローティングサポート6に結合される。
【0049】
一適用例では、装置は、部品1と地上構造体との間の応力を、2000daNから5000daNの間の負荷に対し公称負荷の2%の値に制限するよう制御され、ばね手段として、既知の技術のガスばねを使用する。
【0050】
使用するばね手段の特性を調節することにより、動作範囲、特に本装置がメカニカルストッパーに到達した時の最大応力の値、を変更することが可能である。
【0051】
例によれば、本装置の釣り合い位置の調整機構が設けられている。
【0052】
対称装置は、フレーム5を基準とするフローティングサポート6の垂直移動時に、フレームに固設されたシャフト12、12´の周囲において反対方向に回転駆動される2つのバランサーを含み、ばね手段10、10´は、バランサー11、11´のアームの間の2つの端部により吊下される。
【0053】
部品1のレベルにおける負荷の変動の作用によるフローティングサポートの垂直運動時、垂直軸A1を基準として対称であり、第1ピニオン歯車9および9´ならびに歯車手段13、13´、14、14´を含む減速装置により、バランサー11、11´は所与の角度範囲を回転駆動される。
【0054】
したがって負荷F1、F2を部品に加えることによりフローティングサポート6の移動が発生し、部品に加えられた負荷F1、F2の方向により圧縮または伸長の応力を受けたばね手段10、10´の作用によりフローティングサポート6の新規釣り合い位置が得られるまでアーム15、15´を回転駆動する。
【0055】
レバーアーム応力を作り出すために、バランサー11、11´はアーム15、15´の第1端部のレベルにおけるシャフト12上のフレームに連接され、対称的減速装置のうちの一方により駆動されアームに対し直角な方向に向けられた歯車要素14、14´のこの端部にそれぞれ固設される。
【0056】
バランサーの1つの図を図4Aおよび図4Bに示すが、この図は、フローティングサポート6上のラック歯車8、8´、ラック歯車と噛合するピニオン歯車9、9´の一方を含む減速装置の要素を示すものであり、このピニオン歯車9は、バランサー11の歯車要素14を駆動するクラウン13と同軸である。
【0057】
アーム15、15´は、ばね手段10、10´の端部を受け入れるために、ばね手段10、10´を支持する可動支持体17、17´をそれぞれ受け取り、ハンドル16、16´により操作され、可動支持体17、17´を受け入れるウォームねじ21の形態の調節手段16、16´を備える。
【0058】
これらの調節手段により部品1の質量に応じて装置を釣り合せることができ、アームに対し、2方向(時計回りおよび反時計回り)に同様な可動範囲を付与することができる。
【0059】
本装置の動作にとって必須ではないが、構造上、フック7´に負荷が加えられない時、2つのアーム15、15´が平行になるようにすることが有利である。
【0060】
この構成により、可動支持体17、17´の位置の調節時にばね手段10、10´を圧縮する必要がなくなり、それにより、手段16および16´に対し特に応力を加えなくても調節が可能になる。
【0061】
好ましい調節によれば、可動支持体17および17´は、それぞれアーム15、15´上で同一の位置を有する。
【0062】
図7Aは、アーム15および15´のウォームねじ21を結合し、アーム15および15´の中において可動支持体17および17´の同一の位置決めを保証することによりこれらの支持体の位置を同時に制御することができる駆動手段27を示す。
【0063】
例によればそのような駆動手段はシャフトにより作製され、本発明によればダイアルはチェーンまたは可撓管により作製することができるが、そのような変更は、当業者の一般的な知識に留まるものである。
【0064】
ハンドル16、16´を操作することにより、アーム15に沿って可動支持体17、17´を移動することができ、したがって、ばね手段10、10´により加えられる応力の付加点をアームの連接端に近づけたり遠ざけたりすることができる。
【0065】
有利には、負荷を受けた状態の釣り合い位置の場合、フローティングサポート6が、上側ストッパー23と下側ストッパー24との間において、下向き移動幅に等しい上向き移動幅を有するよう、本装置が作製される。
【0066】
前記適用例においては、支持構造体の許容される極端な撓みのケースを想定するために、たとえば、釣り合い値を中心として±5cmに設定された最大遊動幅でストッパーに到達する。
【0067】
したがって、それ以下の遊動幅の支持構造体の撓みの場合、部品1により構造体あるいは部品と構造体の間におかれた任意の要素に加えられる応力は、上で定めた値、すなわち100daN未満の負荷に留まる。
【0068】
支持する部品1の質量に応じた釣り合い点の調節を容易に行えるようにするために、各可動支持体17、17´に固設された針22がアーム15、15´上の目盛26の上を移動する。
【0069】
天井走行クレーンまたはウインチの操作時、部品の振動を防止するために、本例による装置はばね手段10、10´が緩衝装置18、18´と平行になるようになっている。
【0070】
追加的実施形態では、装置の位置の測定および/または検出手段28、29、30が作製される。
【0071】
位置検出手段の場合、ストロークエンドセンサー28などの端部位置検出機構により、応力が所定の限度に達しているかどうかを検出することが可能である。
【0072】
警報装置33に接続されたストロークエンドセンサー装置28を図6に示した。
【0073】
ストロークエンドセンサー28は接触方式、誘導方式、あるいはその他の方式とすることができる。
【0074】
図7Aは、ストロークエンドセンサー28が本装置の可動部分上のストッパー要素34、35の正面に配設される実施例を特に示している。
【0075】
選択したセンサーが、本装置の可動部分の位置の測定値をもたらす測定センサー29である場合、電位差検出センサーまたは光学エンコーダーを使用することができるが、それに限定されるものではない。図7Cに、歯車要素14の保持軸端にある電位差検出センサーを示した。
【0076】
有利には、センサーは相殺値の変化の警告および/または追随装置などの装置に接続されるが、これらの装置は、組み立て作業時、相殺運動の振幅の変化により安全条件が低下したことを検出することにより、事前に作業者に警告を発することができる。
【0077】
本装置の物理的ストッパーに到達する前に、動きの振幅の不正な変化が検出されることにより、安全な作業条件に戻るまで組み立て作業を停止することが可能である。
【0078】
この場合、単数または複数の検出センサーは、閾値超過検出および前記閾値超過時のアラーム発生手段を含む、相殺運動の振幅の測定および追従手段を備える警告システムに接続された本装置の可動要素のリアルタイム位置を表す信号を送出する測定センサー29である。
【0079】
単数または複数のセンサーがストロークエンドセンサー28である場合、これらのセンサーが接続される警告システムは、単に、ストッパーに到達したこと、あるいは到達する寸前であることを検出し、検出したらアラームを発生する機構のみ含むようにすることができる。
【0080】
単純化された形態によれば、検出手段は、図7B、図7Cに示すような相対運動中の部品のうちの少なくとも1つについての指標30のようなマークで構成される。
【0081】
たとえば、案内24内を滑動するフック7´に結合されたロッド31は、本装置がメカニカルストッパーに到達する前にガイド24の下で現れたり消えたりするカラー指標を、その上部および下部にもつことができる。
【0082】
有利には、円筒形ロッドがガイド内を滑動する際に摩耗によりこれらの指標が消滅するリスクを防止するために、これらの指標30はロッド上の凹部に配設される。
【0083】
本発明によれば、同等の方法として、図7Cにおいて、符号32で示すように、ピニオン歯車またはアーム上に指標30を配置することも可能である。
【0084】
また本発明は、本装置が間に配置される2つの部分3aおよび3bからなる荷役ワイヤーロープを備えるジブクレーンまたは天井走行クレーンなどの巻上システムも備える。
【0085】
本発明は図示例に限定されるものではなく、本発明によれば、ばね手段の単部がフレームに固設された非対称な装置も可能である、さらに、フックの遊動幅および応力の幅に関して求める特性に応じて、アーム15、15´の動きとフローティングサポート6の動きを組み合わせて、ピニオン歯車の寸法および段数を調節することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明による荷役装置の側面図である。
【図2A】引張り負荷を受けている本発明による装置の正面略図である。
【図2B】押圧負荷を受けている本発明による装置の正面略図である。
【図3】本発明による負荷の相殺装置の実施例の斜視側面図である。
【図4A】図3の装置のバランサーの分解拡大斜視図である。
【図4B】図3の装置の案内手段の拡大断面図である。
【図5】図3の装置の側面図ある。
【図6】図2の相殺装置のバランサーの断面側面図である。
【図7A】本発明による装置の実施の詳細の側面図である。
【図7B】本発明による装置の実施の詳細の側面図である。
【図7C】本発明による装置の実施の詳細の側面図である。
【符号の説明】
【0087】
1 部品
2 ウインチ
3 荷役ワイヤーロープ
3a 伸長不可能部分
4 負荷相殺装置
5 フレーム
6 フローティングサポート
7 上端
7´ フック
8、8´ ラック歯車
9、9´ 第1ピニオン歯車
10、10´ ばね手段
11 11´バランサー
12 シャフト
13 クラウン
13、13´、14、14´ 回転駆動する歯車手段
15、15´ アーム
16、16´ 伸縮幅を調節手段
17、17´ 可動支持体
18、18´ 緩衝装置
19 後面
20 軸
21 ウォームねじ
22 針
23 上側ストッパー
24 下側ストッパーガイド
25 回転軸
26 目盛
27 駆動手段
28、29 位置センサー
30 指標
31 ロッド
32 符号
33 警告システム
34、35 ストッパー要素
A 沈下運動
A1 垂直軸
C1、C2 相殺応力
E 上昇運動
F1、F2 負荷
S 地上構造体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸長不可能部分(3a、3b)、ならびに、負荷時、部品(1)に対する負荷の限定された所定の変化に応答して荷役ワイヤーロープ(3)の限定された所定幅の弾性伸縮を可能にするばね手段(10、10´)を具備する部分(3c)とを備えた荷役ワイヤーロープ(3)を含むことを特徴とする部品(1)の荷役装置。
【請求項2】
フレーム(5)と、フローティングサポート(6)と、垂直軸(A1)方向において部品への応力の付与がない場合に、フローティングサポート(6)を、部品(1)の重量を受けるフレーム(5)を基準とする釣り合い位置に保持する前記ばね手段(10、10´)と、部品の重量に応じてフローティングサポートの釣り合い位置を調節および適合させる手段(16、16´)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
フレーム(5)と、フローティングサポート(6)と、フローティングサポートを保持し負荷相殺装置(4)の一部を成し、部品に対し荷役ワイヤーロープ(3)の垂直方向軸(A1)に加えられる力(F1、F2)に応答して、部品から荷役ワイヤーロープ(3)が接続されるウインチ(2)までの距離を変えるばね手段(10、10´)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
フレーム(5)とフローティングサポート(6)のうちのいずれかが、荷役ワイヤーロープ(3)の伸長不可能部分(3a)に結合される上端(7)を備え、他方は、吊下部品の固定手段(7´)を具備した下端を備え、フローティングサポート(6)が、案内手段(8、8´、9、9´)の間でフレーム(5)内を垂直軸(A1)方向に滑動するように取りつけられることを特徴とする請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
案内手段(8、8´、9、9´)が、前記垂直軸(A1)に対し直角な軸上のフローティングサポート(6)に対しオフセットしている第1歯車(9、9´)と噛合するフローティングサポート(6)に固設された垂直ラック歯車(8、8´)を少なくとも含むことを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
ばね手段(10、10´)が、フレーム(5)に固設されたシャフト(12)上に取り付けられたバランサー(11)のアーム(15)に固設され、前記垂直軸(A1)に対し直角であり、減速装置(8、8´、9、9´、13、13´、14、14´)を経て、フローティングサポート(6)に結合されることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1ピニオン歯車(9、9´)を含み、また所与の角度部分でバランサー(11、11´)を回転駆動する歯車手段(13、13´、14、14´)を含むことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
案内手段(8、8´、9、9´)が、フローティングサポート(6)の両側の前記垂直軸(A1)を基準として対称であることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項9】
ばね手段(10、10´)が、バランサー(11、11´)のアームの間の2つの端部により吊下されること、垂直軸(A1)を基準として対称な減速装置が、負荷(F1、F2)を部品に加えることによりフローティングサポート(6)の移動が発生し、フローティングサポート(6)の新規釣り合い位置が得られるまでアーム(15、15´)を反対方向に回転駆動するよう、バランサー(11、11´)を案内手段に結合することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
バランサー(11、11´)がアーム(15、15´)の第1端部のレベルのフレームに連接され、対称的減速装置のうちの一方により駆動されアームに対し直角な方向に向けられた歯車要素(14、14´)のこの端部にそれぞれ固設されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
アーム(15、15´)がそれぞれ、ばね手段(10、10´)を受け入れる可動支持体(17、17´)と、可動支持体(17、17´)を移動し、ばね手段(10、10´)により加えられる応力の付加点をアームの連接端に近つけたり遠ざけたりするための調節手段(16、16´)とを含むことを特徴とする請求項9または10に記載の装置。
【請求項12】
垂直軸(A1)において部品(1)に対し応力が加えられない場合、フローティングサポート(6)がフレーム(5)に対し垂直方向でセンタリングされることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
ばね手段(10、10´)が緩衝装置(18、18´)と平行にされることを特徴とする請求項1から12のいずれ1項に記載の装置。
【請求項14】
特定の位置を検出するように適合化された検出手段(28、29、30)を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
検出手段が少なくとも1つの視覚指標を含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
検出手段が少なくとも1つの位置センサーを含むことを特徴とする請求項14または15に記載の装置。
【請求項17】
位置センサーがストロークエンドセンサー(28)であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
位置センサーが、装置の可動要素のリアルタイム位置を表す信号を送出するセンサー(29)であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つの位置センサー(28、29)が警告システム(33)に接続されることを特徴とする請求項16から18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
警告システム(33)が、閾値超過検出および前記閾値超過時のアラーム発生手段を含む、相殺運動の振幅の測定および追従手段を有することを特徴とする請求項1から19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
ばね手段(10、10´)がガスばねで構成されることを特徴とする請求項1から20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか1項に記載の荷役装置を具備する荷役ワイヤーロープを備えることを特徴とする巻上システム。
【請求項1】
伸長不可能部分(3a、3b)、ならびに、負荷時、部品(1)に対する負荷の限定された所定の変化に応答して荷役ワイヤーロープ(3)の限定された所定幅の弾性伸縮を可能にするばね手段(10、10´)を具備する部分(3c)とを備えた荷役ワイヤーロープ(3)を含むことを特徴とする部品(1)の荷役装置。
【請求項2】
フレーム(5)と、フローティングサポート(6)と、垂直軸(A1)方向において部品への応力の付与がない場合に、フローティングサポート(6)を、部品(1)の重量を受けるフレーム(5)を基準とする釣り合い位置に保持する前記ばね手段(10、10´)と、部品の重量に応じてフローティングサポートの釣り合い位置を調節および適合させる手段(16、16´)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
フレーム(5)と、フローティングサポート(6)と、フローティングサポートを保持し負荷相殺装置(4)の一部を成し、部品に対し荷役ワイヤーロープ(3)の垂直方向軸(A1)に加えられる力(F1、F2)に応答して、部品から荷役ワイヤーロープ(3)が接続されるウインチ(2)までの距離を変えるばね手段(10、10´)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
フレーム(5)とフローティングサポート(6)のうちのいずれかが、荷役ワイヤーロープ(3)の伸長不可能部分(3a)に結合される上端(7)を備え、他方は、吊下部品の固定手段(7´)を具備した下端を備え、フローティングサポート(6)が、案内手段(8、8´、9、9´)の間でフレーム(5)内を垂直軸(A1)方向に滑動するように取りつけられることを特徴とする請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
案内手段(8、8´、9、9´)が、前記垂直軸(A1)に対し直角な軸上のフローティングサポート(6)に対しオフセットしている第1歯車(9、9´)と噛合するフローティングサポート(6)に固設された垂直ラック歯車(8、8´)を少なくとも含むことを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
ばね手段(10、10´)が、フレーム(5)に固設されたシャフト(12)上に取り付けられたバランサー(11)のアーム(15)に固設され、前記垂直軸(A1)に対し直角であり、減速装置(8、8´、9、9´、13、13´、14、14´)を経て、フローティングサポート(6)に結合されることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1ピニオン歯車(9、9´)を含み、また所与の角度部分でバランサー(11、11´)を回転駆動する歯車手段(13、13´、14、14´)を含むことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
案内手段(8、8´、9、9´)が、フローティングサポート(6)の両側の前記垂直軸(A1)を基準として対称であることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項9】
ばね手段(10、10´)が、バランサー(11、11´)のアームの間の2つの端部により吊下されること、垂直軸(A1)を基準として対称な減速装置が、負荷(F1、F2)を部品に加えることによりフローティングサポート(6)の移動が発生し、フローティングサポート(6)の新規釣り合い位置が得られるまでアーム(15、15´)を反対方向に回転駆動するよう、バランサー(11、11´)を案内手段に結合することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
バランサー(11、11´)がアーム(15、15´)の第1端部のレベルのフレームに連接され、対称的減速装置のうちの一方により駆動されアームに対し直角な方向に向けられた歯車要素(14、14´)のこの端部にそれぞれ固設されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
アーム(15、15´)がそれぞれ、ばね手段(10、10´)を受け入れる可動支持体(17、17´)と、可動支持体(17、17´)を移動し、ばね手段(10、10´)により加えられる応力の付加点をアームの連接端に近つけたり遠ざけたりするための調節手段(16、16´)とを含むことを特徴とする請求項9または10に記載の装置。
【請求項12】
垂直軸(A1)において部品(1)に対し応力が加えられない場合、フローティングサポート(6)がフレーム(5)に対し垂直方向でセンタリングされることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
ばね手段(10、10´)が緩衝装置(18、18´)と平行にされることを特徴とする請求項1から12のいずれ1項に記載の装置。
【請求項14】
特定の位置を検出するように適合化された検出手段(28、29、30)を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
検出手段が少なくとも1つの視覚指標を含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
検出手段が少なくとも1つの位置センサーを含むことを特徴とする請求項14または15に記載の装置。
【請求項17】
位置センサーがストロークエンドセンサー(28)であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
位置センサーが、装置の可動要素のリアルタイム位置を表す信号を送出するセンサー(29)であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つの位置センサー(28、29)が警告システム(33)に接続されることを特徴とする請求項16から18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
警告システム(33)が、閾値超過検出および前記閾値超過時のアラーム発生手段を含む、相殺運動の振幅の測定および追従手段を有することを特徴とする請求項1から19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
ばね手段(10、10´)がガスばねで構成されることを特徴とする請求項1から20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか1項に記載の荷役装置を具備する荷役ワイヤーロープを備えることを特徴とする巻上システム。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【公表番号】特表2008−540296(P2008−540296A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−510618(P2008−510618)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際出願番号】PCT/FR2006/050394
【国際公開番号】WO2006/120363
【国際公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(501446228)エアバス・フランス (93)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際出願番号】PCT/FR2006/050394
【国際公開番号】WO2006/120363
【国際公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(501446228)エアバス・フランス (93)
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