性行為補助装置及び方法
性交中に女性に対して充足感を与え且つ男性の陰茎に対して引き締まり感及び摩擦感を与えて女性及び男性の双方の性的興奮を向上させる為に女性の膣内に挿入され空間を占有する性行為補助装置及び方法。性行為補助装置は挿入される球根状端部と外方において操作の為に把持されるテーパ状端部とを有する部材とされ得る。前記部材のテーパ状端部は女性の肛門を刺激するフック状突起を有し得る。前記部材は一又は複数の振動装置を備え得る。膣の内部及び近傍に機械的な摩擦動作を提供する為に内部小球回転装置が前記部材のテーパ状端部に装着され得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間の性的刺激を向上させる為の方法及び装置に関する。特に、本発明は、性交中における陰茎及び膣の刺激を高める為に人間の膣腔内の余剰内部スペースをふさぐ装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遺伝,年齢,妊娠及び出産の数並びに個々の性行為に関連する事項を含む種々の理由によって、人間の女性には膣腔の拡大が生じ得ることが知られている。膣壁の筋肉が張りを失い及び膣が拡大して膣の引き締めが低下するに従って、女性は性的満足感及び性的興奮の低下を感じる。さらに、男性も、性交中に陰茎を膣内に挿入している際における陰茎に対する引き締め及び圧力の低下によって、性的満足感及び性的興奮に関し相応の低下を感じる。これらの問題は、しばしば、膣の大きさ及び容積の増加に続いて生じる摩擦の喪失に行き着く。
【0003】
従前から、医者は膣の引き締めの喪失を感じる女性に対してケーゲル運動(Kegel excercises)を行って膣の引き締めを増加させることを勧めている。しかしながら、これらの筋訓練は、多くの女性に有効であるとは証明されていない。膣の径を縮めて膣の引き締めを増加させる為に費用が掛かり且つ医学的にリスクがある膣形成手術を受ける女性も存在する。しかしながら、多くの女性及び彼女らの性交渉の相手は、それ自身が持つ危険性の為に解決手段として手術を選択することに対して気乗りしない。
【発明の開示】
【0004】
本発明は、人間の女性の膣内に着脱可能に挿入される部材を特徴とする性行為の補助の改良に関する。前記挿入可能部材は膣腔内の空間を占領し、これにより、膣内の非占有空間の容積を低減させる。性交中において前記挿入可能部材を膣内に保持することにより、女性は膣内により多くの快感及びより満たされた感覚を得ることができる。同様に、男性は、陰茎が膣内に挿入されている間における陰茎へのより大きな引き締め感及び圧力によりより多くの快感を得ることができる。
【0005】
前記挿入可能部材は、性交中において膣内の自由空間の容積を減少させるように膣内の空間を占有する為に女性の膣内に着脱可能に挿入される単一で、固体で、長尺の部材とされ得る。前記挿入可能部材はテーパ状端部及び球根状端部を有し得る。前記球根状端部は直径及び外周に関し前記テーパ状端部より大とされ、膣内に挿入される。前記球根状端部及び前記テーパ状端部の一方又は双方には、女性の会陰及び膣壁内に存在する神経終末に対して刺激を与える為の分岐頂部が備えられる。
【0006】
前記挿入可能部材は、膣腔内の非占領空間の一部を充填する為に性行為の前に又は性行為中の何れかにおいて膣内に挿入され得る。男性が陰茎を膣内に挿入する性交中に、挿入可能部材と膣の前方部分との間に存在する容積又は自由空間が減少して、男性に対して膣内における引き締まり感を与え、これにより、より大きな刺激及び快感をもたらす。前記挿入可能部材の球根状端部の分岐頂部に加えて前記球根状端部の肉厚球根形状は膣壁内に含まれる神経を刺激し、性交中に女性に対してより大きな刺激を与える。さらに、男性の陰茎及び前記挿入可能部材の双方が膣内に挿入されることで、女性は性交中により大きな充足感を得る。女性、特に、平均的な女性よりも大きな空間の膣を有する女性における膣腔内の余剰空間を減少させることにより、前記挿入可能部材は男性の陰茎回り及び膣壁に対する圧力を増加させ、性交中のカップルの刺激を向上させることができる。
【0007】
前記挿入可能部材の効果は、性交中における膣内に存在する非占有容積を安全且つ快適に減少させ、これにより、性行為中の女性及び男性の性的刺激を向上させ得ることである。前記挿入可能部材の他の効果は、膣の大きさを減少させ且つ膣の張りを増加させる為に高価で且つリスクのある手術を受けるという医学的な必要性又は個人的な要求を女性から取り除き得ることである。前記挿入可能部材のさらなる効果は、性交中において陰茎及び膣壁が感知し得る圧力を増加させ、既婚者の性的刺激を向上させ得る点である。前記挿入可能部材のさらなる効果は、女性の性的満足感及び興奮を向上させることができ、これにより、彼女の性交渉の相手である男性が陰茎の外周を大きくする為に陰茎強化手術を受けるという医学上の必要性又は個人的な要求を感じないようにし得る点である。
【0008】
このように、本発明は、人間の女性の膣内に着脱可能に挿入される挿入可能部材を含む性行為補助を特徴とする。前記挿入可能部材は、該挿入可能部材を膣内に挿入する為に把持されるテーパ状端部と、膣内に挿入される球根状端部とを含む。前記球根状端部は空間を占領し、これにより、膣内部の非占領空間の容積を減少させる。
【0009】
他の態様においては、本発明は、細長く、丸められ且つ平坦形状を有し、前記テーパ状端部は厚みが約1.9センチメートルとされ且つ前記球根状端部は厚みが約3.8センチメートルとされている挿入可能部材を特徴とする。
【0010】
他の態様においては、本発明は、シリコンによって形成された挿入可能部材を特徴とする。
【0011】
他の態様においては、本発明は、外表面が弾性塗膜によって覆われたメモリーフォームによって形成された挿入可能部材を特徴とする。
【0012】
他の態様においては、本発明は、前記メモリーフォームがラテックスメモリーフォームとされ且つ前記外表面の弾性塗膜がラテックスラバーであることを特徴とする。
【0013】
他の態様においては、本発明は、前記挿入可能部材が第1方向に湾曲した第1弧状端を有するテーパ状端部と前記第1方向とは反対の第2方向に湾曲した第2弧状端を有する球根状端部とを備えていることを特徴とする。
【0014】
他の態様においては、本発明は、前記テーパ状端部が球状端を有するフック状突起を備えていることを特徴とする。
【0015】
他の態様においては、本発明は、前記フック状突起が前記球根状端部へ向かうように配置されていることを特徴とする。
【0016】
他の態様においては、本発明は、前記挿入可能部材がS字形状を有していることを特徴とする。
【0017】
他の態様においては、本発明は、前記挿入可能部材が少なくとも一つの振動装置を有していることを特徴とする。
【0018】
他の態様においては、本発明は、前記テーパ状端部が内部振動装置を有していることを特徴とする。
【0019】
他の態様においては、本発明は、前記球根状端部が振動装置を有していることを特徴とする。
【0020】
他の態様においては、本発明は、前記球状端が内部振動装置を有していることを特徴とする。
【0021】
他の態様においては、本発明は、前記振動装置がリモートコントローラによる操作の為の受信機を有していることを特徴とする。
【0022】
他の態様においては、本発明は、前記挿入可能部材が略平坦部を有していることを特徴とする。
【0023】
他の態様においては、本発明は、前記テーパ状端部が内部小球回転装置を有していることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る方法は、人間の女性の膣内のスペースを占領するように前記膣内に部材を挿入する工程と、性交中に人間の陰茎が膣内に挿入されている間において前記部材を膣内に挿入された状態に維持する工程とを含む。
【0025】
本発明に係る他の方法は、第1弧状端を有する前記部材の球根状端部を膣内に挿入して前記第1弧状端を膣の壁の前方部分に向け且つ当接させる工程と、第2弧状端を有する前記部材のテーパ状端部が膣から外方へ突出して女性の肛門へ向けて湾曲するように前記テーパ状端部を配置させる工程とを含む。
【0026】
本発明に係る他の方法は、前記部材が膣内に挿入された状態で陰茎が膣壁の前方部分及び前記部材の略平坦部の双方に当接するように陰茎を膣内に挿入する工程を含む。
【0027】
本発明に係る他の方法は、前記部材の球根状端部に振動装置を備え、前記振動装置を用いて膣内のグレフェンベルグスポットに刺激を与える工程を含む。
【0028】
本発明に係る他の方法は、前記部材の球根状端部に振動装置を備え、膣の内壁の前方部分に刺激を与える工程を含む。
【0029】
本発明に係る他の方法は、前記部材の球根状端部に振動装置を備え、性交中に膣内に挿入されている陰茎に刺激を与える工程を含む。
【0030】
本発明に係る他の方法は、前記部材のテーパ状端部に振動装置を備え、膣の陰核に刺激を与える工程を含む。
【0031】
本発明に係る他の方法は、前記部材のフック状突起部に振動装置を備え、女性の肛門に刺激を与える工程を含む。
【0032】
本発明に係る他の方法は、前記部材のテーパ状端部に小球回転装置を備え、複数の小球が前記小球回転装置内において電動モータによって機械的に回転させられて前記部材の外表面に起伏変化が生じることによる機械的な摩擦によって膣の陰核に刺激を与える工程を含む。
【0033】
他の定義がなされていない限り、ここに用いられている技術的用語は全て本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解される意義と同じ意義を有する。ここに記載される方法及び材料と同一又は均等の方法及び材料を本発明の実施又は評価に用いることができるが、好ましい方法及び材料について下記において説明する。ここに記載された全ての公開公報,特許出願,特許及び他の参考文献は参考として全体が組み込まれる。不一致の場合には、定義を有する本明細書が管理する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、挿入可能部材の斜視図である。
【図2】図2は、図1の前記挿入可能部材の側面図である。
【図3】図3は、図1の前記挿入可能部材の平面図である。
【図4A】図4Aは、図1の前記挿入可能部材におけるテーパ状端部の正面図である。
【図4B】図4Bは、図1の前記挿入可能部材における球根状端部の背面図である。
【図5】図5は、挿入可能部材の一形態の側面図である。
【図6】図6は、遠隔制御型振動及びマッサージ装置を含む挿入可能部材の一形態の側面図であり、コア材料を表す為に部分的に断面を示している。
【図7】図7は、配線接続型振動及びマッサージ装置を有する挿入可能部材の一形態の断面側面図である。
【図8A】図8Aは、フック状突起を有する挿入可能部材の一形態の側面図である。
【図8B】図8Bは、図8Aの挿入可能部材の平面図である。
【図8C】図8Cは、図8Aの挿入可能部材の正面図であり、球根状端部を示している。
【図8D】図8Dは、図8Aの挿入可能部材の背面図であり、テーパ状端部及びフック状突起を示している。
【発明を実施するための形態】
【0035】
一態様においては、本発明は、人間の女性の膣内に挿入する為の挿入可能部材を含む性行為補助装置を提供する。前記挿入可能部材は、膣内に挿入可能であり、且つ、人間の男性が性交行為の為に膣内に陰茎を挿入している間、膣内の所定位置に保持され得る。前記挿入可能部材は、性交中に通常は空いている膣内のスペースを埋める。結果として、女性は膣内がより充満されている感覚を体感する一方、男性は性交中に膣内においてより大きな引き締め感を体感する。
【0036】
図1〜3に示されるように、前記挿入可能部材10は、単一の一体形成された細長い部材であり、厚くされた球状(球根状)の端部12及びテーパ状端部14を有している。前記テーパ状端部14は、前記挿入可能部材10を膣内に挿入させる為に手で把持可能とされている。前記挿入可能部材10の前記球根状端部12は、膣内に着脱可能に挿入可能とされており、且つ、性交中に膣内に挿入された状態で維持可能とされている。
【0037】
一形態においては、図2に示されるように、前記テーパ状端部14は、第1方向に湾曲する弧状端14aを有し得る。同様に、前記球根状端部12は、前記第1方向とは反対の第2方向に湾曲する第2弧状端12aを有し得る。前記挿入可能部材10が略正弦形状又は略S字形状とされるように、前記第1弧状端14a及び前記第2弧状端12aは前記挿入可能部材10の長手軸から反対方向へ膨出される。
【0038】
前記球根状端部12は、外形寸法及び外周に関し、前記挿入可能部材の前記テーパ状端部14より(例えば、30,40,50,60,70,80,90,100,125,150又は200%)大きくされる。前記球根状端部12の外周は、前記テーパ状端部14からの距離が増加するに従って増加され得る。前記球根状端部は、前記第2弧状端12aの曲率で若干先細状とされる。前記挿入可能部材10の外周は、前記第2弧状端12aの直前における前記球根状端部12で最大とされ得る。厚肉の前記球根状端部12の球形状は、前記挿入可能部材10が性交中に押しのけられて膣から滑り出ることの防止を促進する。
【0039】
図1,2及び4Bに示されるように、前記挿入可能部材10の前記テーパ状端部14は、外形寸法及び外周に関し、前記球根状端部12よりも小さい。前記テーパ状端部14の第1弧状端14aは、前記挿入可能部材10の長手軸から前記球根状端部12の広がり又は湾曲の方向とは反対方向に湾曲又は広がっている。使用中において、第1弧状端14aは、膣から突出し、女性の会陰の皮膚に接触しつつ女性の肛門へ向かって湾曲し得る。前記挿入可能部材10のテーパ状端部14の形状及び曲率に関し重要な2つの事項がある。第1の点は、テーパ状端部14の第1弧状端14aの湾曲が、前記挿入可能部材10が膣へのアクセスをブロックすることを防ぐことである。前記第1弧状端14aは、さらに、性交中において男性性器に対して不要又は不快に接触すること、若しくは、男性性器の動きの邪魔をすることを防止し得る。第2の点は、前記第1弧状端14aの湾曲が、性感帯と考えられる女性の会陰への接触を保証し得ることである。
【0040】
図2及び図3に示されるように、前記挿入可能部材10は、性交中に男性の陰茎と接触する略平坦部を形成する上面16を有し得る。これに代えて、前記上面16は、湾曲又は円形状とされ得る。前記挿入可能部材10、特に、前記球根状端部12は、使用前に、市販されている種々の性行為用潤滑剤を用いて滑らかにされ得る。
【0041】
前記装置の置換形態においては、図5に示されるように、前記挿入可能部材10は陰茎形状とされ得る。この形態においては、前記挿入可能部材10における前記球根状端部12及び前記テーパ状端部14は、図1〜図4Bに示された前記挿入可能部材の例示形態においては存在する前記第1弧状端14a及び前記第2弧状端12aが削除されている。前記球根状端部12は、前記テーパ状端部14と途切れなく結合するように合流する肉厚部18を有している。
【0042】
置換形態においては、前記挿入可能部材は、性交中において膣内に保持され得るように女性の膣内に挿入されて、女性に対して充満されている感覚を与え且つ男性に対して膣内での引き締め感を与え得るような他の長尺で挿入可能な形状に形成され、これにより、男性及び女性の双方の性器及び他の性感帯の性的刺激を向上させることができる。例えば、前記挿入可能部材10は、断面形状が、円筒状,槽状,両凹状,両凸状,多角形状,不規則形状又は星状とされ得る。前記挿入可能部材は外表面がほぼ円滑とされ、陰茎と接触しつつ膣内における快適な使用を提供し得るように前記置換形態における種々のエッジは丸められる。
【0043】
前記挿入可能部材10は、人間の使用に対して医学的に安全なゴム又はエラストマー材料、若しくは、プラスチック等の他の適切な材料を用いて形成され得る。一つの例示形態においては、前記挿入可能部材の形成に使用される材料は低刺激性材料とされ得る。図6に示されるように、前記挿入可能部材は、医学的に安全なシリコン又はラテックスメモリフォーム(latex memory foam)から形成され得るコア材料36を有し得る。前記コア材料36がシリコン又はラテックスメモリフォームによって形成されている形態においては、前記コア材料は全体又は一部が例えばラテックスラバー等の外側エラストマーコーティング38によって覆われ得る。ラテックスメモリフォームで形成される場合には、膣の形状に適合するように前記挿入可能部材が挿入されるに応じて前記フォームの形状が変化する。前記フォームは、さらに、膣内に挿入された陰茎に適合する為に圧縮する。陰茎が膣から除去され、さらに、前記挿入可能部材も膣から取り除かれると、前記メモリフォームは元の形状に復帰するように拡張する。前記挿入可能部材は、スムースな表面又はきめのある表面を有するように形成され得る。例示形態においては、前記挿入可能部材は、少しだけ可撓性又は曲げ性を有し得る。これに代えて、前記挿入可能部材は、大きな可撓性又は曲げ性を有する材料、若しくは、ほとんど剛性の材料によっても形成され得る。
【0044】
前記挿入可能部材10は、種々の長さ及び厚みを有するように形成され得る。前記挿入可能部材10は、長さ約23センチメートル(例えば、約15,18,20,21.5,23.5,24,25,28,30又は33センチメートル)とされ得る。前記球根状端部12の前記肉厚部18は、前記挿入可能部材10の上面を通るように測定した際の厚みが約3.8センチメートル(例えば、約2.5,3.2,3.5,4,4.4,5,5.7又は6.5センチメートル)とされ得る。前記テーパ状端部14は、前記上面16の略平坦部から測定した際の厚みが約1.9センチメートル(例えば、約1.3,1.5,1.6,1.7,1.8,2,2.1,2.2又は2.5センチメートル)とされ得る。
【0045】
前記挿入可能部材10は、女性の肛門に対する刺激を同時に引き起こす為の突起を有した状態で形成され得る。一形態においては、前記突起は、使用中において女性の肛門に対する刺激及び侵入を同時に行うように形成される。図8A〜B及び図8Dに示された例示形態においては、前記挿入可能部材のテーパ状端部14はフック状突起20を有している。前記フック状突起20は、図8A〜8Dに示されるように、球状端22を有している。前記フック状突起20及び前記球状端22は、前記球状端が前記挿入可能部材10の前記球根状端部12の方向を指すように配置される。この構成においては、前記挿入可能部材10が膣の内部に挿入されている際に、前記フック状突起20の前記球状端22が女性の肛門に当接し且つ刺激を与え得る。
【0046】
他の形態においては、前記フック状突起20は、前記テーパ状端部14の前記第1弧状端14aから離れるように延在される。前記フック状突起20は、前記第1方向とは略直交し且つ前記第2方向とは反対方向である第3方向に沿って前記球根状端部12に向かうように配置され得る。
【0047】
他の置換形態においては、前記挿入可能部材10は、前記挿入可能部材の振動を生成する為の装置をさらに備え得る。例えば、前記挿入可能部材10は、図6及び7に示されるように、前記テーパ状端部14及び前記球根状端部12の一方又は双方、並びに、前記球状端22内に一又は複数の振動装置24を有し得る。前記振動装置24は、前記挿入可能部材10内に一体的に装着され得る。前記振動装置24の各々は制御装置を有し得る。一つの例示形態においては、図6に示されるように、前記振動装置24は、遠隔制御装置28から前記振動装置を起動させ且つ操作する為の信号を受信可能な受信機26を有する。他の形態においては、図7に示されるように、前記振動装置24は、コントローラ30に電気的に接続(又は配線で接続)され得る。前記振動装置24は、生成される振動の周波数を増加又は減少させる為の異なる速度設定を有し得る。遠隔制御される形態及び配線で接続される形態において、速度設定はコントローラ28又は30によって制御される。
【0048】
他の形態においては、前記挿入可能部材10は、図6,7及び8Aに示されるように、女性によって、及び特定の形態においては男性によって感知され得るマッサージ動作又は擦れを生成するマッサージ装置32を有し得る。前記マッサージ装置は小球回転装置(pellet-rotating device)とされ得る。前記小球回転装置32は、複数の固体又は半固体の小球36を保持するケーシング34と、前記ケーシング内に配設されたブレード40を回転させる為のモータ38とを備えている。前記ケーシング34は可撓性材料で形成され得る。前記ブレード40が回転し、前記小球36が前記ケーシング34内で移動されると、前記小球はケーシングの内表面34aに対して移動し、前記ケーシングの外表面34bの形状に対応する変化を生じさせる。前記小球の動き及び前記ケーシングの形状変化が膣の刺激を増加させるマッサージ動作又は擦れ動作を生成する。前記小球回転装置32は、前記振動装置24を制御する為に使用される配線接続型の前記コントローラ30によって制御されることも可能であるし、若しくは、遠隔操作型の前記コントローラ28によって制御され得るように受信機26を備えることも可能である。
【0049】
さらに他の形態においては、前記挿入可能部材10は、膣内に挿入された状態の該挿入可能部材を回転させる為の装置を備え得る。
【0050】
置換形態においては、前記挿入可能部材10の前記テーパ状端部14は、前記挿入可能部材の膣内での位置を保持する為に女性のウエスト又はヒップ回りに装着可能な接続ストラップを備え得る。前記ストラップは、前記挿入可能部材に対して常設的に又は着脱可能に連結される。
【0051】
さらに他の置換形態においては、前記挿入可能部材10は、前記挿入可能部材の前記テーパ状端部14に連結され且つ男性の勃起陰茎回りに装着可能なリングを用いて、男性の陰茎の基部に着脱可能に連結され得る。前記リングは、種々の大きさの陰茎に適用し得るように弾性を有し得る。この形態は、前記挿入可能部材が性交中における勃起陰茎の動きに合わせた動きを行うことを可能とする。
【0052】
さらに他の置換形態においては、前記挿入可能部材10は、弾性の勃起陰茎と共にコンドーム内に挿入される。性交中において、前記挿入可能部材は、膣内に挿入されている勃起陰茎と共に移動する。
【0053】
さらに他の置換形態においては、前記挿入可能部材10は、前述した実施形態のように単一の球根状端部ではなく、複数の密接された球根状端部を有し得る。
【0054】
本発明は、さらに、女性の膣内に挿入可能部材を着脱可能に装着させて膣腔のフリーな占領されていないスペース及び空間を充填及び埋め、これにより、膣腔内の占領されていない空間を減少させ得る方法を提供する。膣腔を部分的に埋めて、空き空間又は膣腔の寸法を減少させることにより、女性は性交中に膣壁に対してより満たされ且つより高い快感を得る一方で、男性は陰茎に対してより引き締まった感覚を得ることができる。前記挿入可能部材の使用の効果は男性及び女性の双方に対して刺激を高める。前記挿入可能部材の厚みは前記テーパ状端部までの距離が増加するに従って増加するから、陰茎の膣内への挿入深さが増加するに従って男性はより強い引き締まり感を感じ且つより大きな刺激を受ける。
【0055】
前記挿入可能部材は性交中に膣内に挿入状態で保持され、従って、陰茎は球根状端部の第2弧状端の前に位置する球根状端部の厚肉部に接触し且つ幾分圧縮される。性交中に、前記第2弧状端は、陰茎が女性のグレフェンベルグスポットに当接するように陰茎の動きを膣壁の上部又は前部へ向けることができ、これにより、性交中における女性の刺激及び性的興奮が増加される。本発明に係る方法の一工程においては、陰茎は前記挿入可能部材の前記第2弧状端の膨出方向と同一側に位置され得る略平坦部に当接される。陰茎を前記挿入可能部材の略平坦部に当接させることにより、性交中における陰茎の刺激が向上する。前記挿入可能部材は性行為が終了した後に取り除かれる。
【0056】
前記方法の一工程において、前記第1弧状端が膣壁の前部の方向を向き且つ前記前部に当接するように前記第1弧状端が膣内に挿入される。前記方法の他の工程においては、第2弧状端を有する前記挿入可能部材のテーパ状端部は、前記第2弧状端が膣から外方へ突出し且つ女性の肛門へ向けて湾曲するように配置される。
【0057】
前記方法の他の工程においては、グレフェンベルグスポット,膣壁の前部,陰核,女性の肛門及び男性の陰茎等の女性及び男性の一又は複数の人体部分は、前記挿入可能部材内に装着される一又は複数の内部振動装置によって刺激される。前記方法のさらに他の工程においては、女性の陰核は、前記挿入可能部材に装着されたマッサージ装置によって生成される機械的な擦りつけ動作及びマッサージ動作によって刺激される。前記マッサージ装置は小球回転装置とされ得る。前記小球回転装置は、前記挿入可能部材の外面起伏又は外周面に変化を生じさせる。前記方法のこの工程の例示形態においては、前記小球回転装置は、前記挿入可能部材のテーパ状端部内に装着され得る。
【0058】
前記挿入可能部材は、性交中の両者の刺激及び喜びを向上及び増加させる為に用いられる。前記方法の他の工程においては、前記挿入可能部材は、膣への挿入及び女性の刺激の為に女性又は他のものによって人為操作される。前記挿入可能部材の使用に際しては、性行為の前に、前記挿入可能部材は潤滑され、前記球根状端部が膣内に挿入される。前記挿入可能部材の球根状端部は膣腔内の余剰スペース又は空間を充填及び占領する。性交中において、男性は、陰茎が前記挿入可能部材の略平坦な上面に摩擦接触するように女性の膣内に陰茎を挿入する。前記略平坦な上面は陰茎との摩擦を促進させ、陰茎の神経終末の刺激を向上させ、これにより、男性により高い快楽をもたらす。前記球根状端部の大きな外周は、さらに、膣上皮及び挿入可能部材間の接触及び摩擦の双方によって性交中における膣壁の神経終末を刺激する。前記挿入可能部材は、性行為の前ではなく、性行為中に膣内に挿入されることも可能である。
他の実施の形態
詳細な説明に関連して本発明を説明したが、前記詳細な説明は本発明の内容を説明する為のものであり、特許請求の範囲によって画される本発明の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲によって画される発明の範囲には、他の態様,効果及び変更が含まれる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間の性的刺激を向上させる為の方法及び装置に関する。特に、本発明は、性交中における陰茎及び膣の刺激を高める為に人間の膣腔内の余剰内部スペースをふさぐ装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遺伝,年齢,妊娠及び出産の数並びに個々の性行為に関連する事項を含む種々の理由によって、人間の女性には膣腔の拡大が生じ得ることが知られている。膣壁の筋肉が張りを失い及び膣が拡大して膣の引き締めが低下するに従って、女性は性的満足感及び性的興奮の低下を感じる。さらに、男性も、性交中に陰茎を膣内に挿入している際における陰茎に対する引き締め及び圧力の低下によって、性的満足感及び性的興奮に関し相応の低下を感じる。これらの問題は、しばしば、膣の大きさ及び容積の増加に続いて生じる摩擦の喪失に行き着く。
【0003】
従前から、医者は膣の引き締めの喪失を感じる女性に対してケーゲル運動(Kegel excercises)を行って膣の引き締めを増加させることを勧めている。しかしながら、これらの筋訓練は、多くの女性に有効であるとは証明されていない。膣の径を縮めて膣の引き締めを増加させる為に費用が掛かり且つ医学的にリスクがある膣形成手術を受ける女性も存在する。しかしながら、多くの女性及び彼女らの性交渉の相手は、それ自身が持つ危険性の為に解決手段として手術を選択することに対して気乗りしない。
【発明の開示】
【0004】
本発明は、人間の女性の膣内に着脱可能に挿入される部材を特徴とする性行為の補助の改良に関する。前記挿入可能部材は膣腔内の空間を占領し、これにより、膣内の非占有空間の容積を低減させる。性交中において前記挿入可能部材を膣内に保持することにより、女性は膣内により多くの快感及びより満たされた感覚を得ることができる。同様に、男性は、陰茎が膣内に挿入されている間における陰茎へのより大きな引き締め感及び圧力によりより多くの快感を得ることができる。
【0005】
前記挿入可能部材は、性交中において膣内の自由空間の容積を減少させるように膣内の空間を占有する為に女性の膣内に着脱可能に挿入される単一で、固体で、長尺の部材とされ得る。前記挿入可能部材はテーパ状端部及び球根状端部を有し得る。前記球根状端部は直径及び外周に関し前記テーパ状端部より大とされ、膣内に挿入される。前記球根状端部及び前記テーパ状端部の一方又は双方には、女性の会陰及び膣壁内に存在する神経終末に対して刺激を与える為の分岐頂部が備えられる。
【0006】
前記挿入可能部材は、膣腔内の非占領空間の一部を充填する為に性行為の前に又は性行為中の何れかにおいて膣内に挿入され得る。男性が陰茎を膣内に挿入する性交中に、挿入可能部材と膣の前方部分との間に存在する容積又は自由空間が減少して、男性に対して膣内における引き締まり感を与え、これにより、より大きな刺激及び快感をもたらす。前記挿入可能部材の球根状端部の分岐頂部に加えて前記球根状端部の肉厚球根形状は膣壁内に含まれる神経を刺激し、性交中に女性に対してより大きな刺激を与える。さらに、男性の陰茎及び前記挿入可能部材の双方が膣内に挿入されることで、女性は性交中により大きな充足感を得る。女性、特に、平均的な女性よりも大きな空間の膣を有する女性における膣腔内の余剰空間を減少させることにより、前記挿入可能部材は男性の陰茎回り及び膣壁に対する圧力を増加させ、性交中のカップルの刺激を向上させることができる。
【0007】
前記挿入可能部材の効果は、性交中における膣内に存在する非占有容積を安全且つ快適に減少させ、これにより、性行為中の女性及び男性の性的刺激を向上させ得ることである。前記挿入可能部材の他の効果は、膣の大きさを減少させ且つ膣の張りを増加させる為に高価で且つリスクのある手術を受けるという医学的な必要性又は個人的な要求を女性から取り除き得ることである。前記挿入可能部材のさらなる効果は、性交中において陰茎及び膣壁が感知し得る圧力を増加させ、既婚者の性的刺激を向上させ得る点である。前記挿入可能部材のさらなる効果は、女性の性的満足感及び興奮を向上させることができ、これにより、彼女の性交渉の相手である男性が陰茎の外周を大きくする為に陰茎強化手術を受けるという医学上の必要性又は個人的な要求を感じないようにし得る点である。
【0008】
このように、本発明は、人間の女性の膣内に着脱可能に挿入される挿入可能部材を含む性行為補助を特徴とする。前記挿入可能部材は、該挿入可能部材を膣内に挿入する為に把持されるテーパ状端部と、膣内に挿入される球根状端部とを含む。前記球根状端部は空間を占領し、これにより、膣内部の非占領空間の容積を減少させる。
【0009】
他の態様においては、本発明は、細長く、丸められ且つ平坦形状を有し、前記テーパ状端部は厚みが約1.9センチメートルとされ且つ前記球根状端部は厚みが約3.8センチメートルとされている挿入可能部材を特徴とする。
【0010】
他の態様においては、本発明は、シリコンによって形成された挿入可能部材を特徴とする。
【0011】
他の態様においては、本発明は、外表面が弾性塗膜によって覆われたメモリーフォームによって形成された挿入可能部材を特徴とする。
【0012】
他の態様においては、本発明は、前記メモリーフォームがラテックスメモリーフォームとされ且つ前記外表面の弾性塗膜がラテックスラバーであることを特徴とする。
【0013】
他の態様においては、本発明は、前記挿入可能部材が第1方向に湾曲した第1弧状端を有するテーパ状端部と前記第1方向とは反対の第2方向に湾曲した第2弧状端を有する球根状端部とを備えていることを特徴とする。
【0014】
他の態様においては、本発明は、前記テーパ状端部が球状端を有するフック状突起を備えていることを特徴とする。
【0015】
他の態様においては、本発明は、前記フック状突起が前記球根状端部へ向かうように配置されていることを特徴とする。
【0016】
他の態様においては、本発明は、前記挿入可能部材がS字形状を有していることを特徴とする。
【0017】
他の態様においては、本発明は、前記挿入可能部材が少なくとも一つの振動装置を有していることを特徴とする。
【0018】
他の態様においては、本発明は、前記テーパ状端部が内部振動装置を有していることを特徴とする。
【0019】
他の態様においては、本発明は、前記球根状端部が振動装置を有していることを特徴とする。
【0020】
他の態様においては、本発明は、前記球状端が内部振動装置を有していることを特徴とする。
【0021】
他の態様においては、本発明は、前記振動装置がリモートコントローラによる操作の為の受信機を有していることを特徴とする。
【0022】
他の態様においては、本発明は、前記挿入可能部材が略平坦部を有していることを特徴とする。
【0023】
他の態様においては、本発明は、前記テーパ状端部が内部小球回転装置を有していることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る方法は、人間の女性の膣内のスペースを占領するように前記膣内に部材を挿入する工程と、性交中に人間の陰茎が膣内に挿入されている間において前記部材を膣内に挿入された状態に維持する工程とを含む。
【0025】
本発明に係る他の方法は、第1弧状端を有する前記部材の球根状端部を膣内に挿入して前記第1弧状端を膣の壁の前方部分に向け且つ当接させる工程と、第2弧状端を有する前記部材のテーパ状端部が膣から外方へ突出して女性の肛門へ向けて湾曲するように前記テーパ状端部を配置させる工程とを含む。
【0026】
本発明に係る他の方法は、前記部材が膣内に挿入された状態で陰茎が膣壁の前方部分及び前記部材の略平坦部の双方に当接するように陰茎を膣内に挿入する工程を含む。
【0027】
本発明に係る他の方法は、前記部材の球根状端部に振動装置を備え、前記振動装置を用いて膣内のグレフェンベルグスポットに刺激を与える工程を含む。
【0028】
本発明に係る他の方法は、前記部材の球根状端部に振動装置を備え、膣の内壁の前方部分に刺激を与える工程を含む。
【0029】
本発明に係る他の方法は、前記部材の球根状端部に振動装置を備え、性交中に膣内に挿入されている陰茎に刺激を与える工程を含む。
【0030】
本発明に係る他の方法は、前記部材のテーパ状端部に振動装置を備え、膣の陰核に刺激を与える工程を含む。
【0031】
本発明に係る他の方法は、前記部材のフック状突起部に振動装置を備え、女性の肛門に刺激を与える工程を含む。
【0032】
本発明に係る他の方法は、前記部材のテーパ状端部に小球回転装置を備え、複数の小球が前記小球回転装置内において電動モータによって機械的に回転させられて前記部材の外表面に起伏変化が生じることによる機械的な摩擦によって膣の陰核に刺激を与える工程を含む。
【0033】
他の定義がなされていない限り、ここに用いられている技術的用語は全て本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解される意義と同じ意義を有する。ここに記載される方法及び材料と同一又は均等の方法及び材料を本発明の実施又は評価に用いることができるが、好ましい方法及び材料について下記において説明する。ここに記載された全ての公開公報,特許出願,特許及び他の参考文献は参考として全体が組み込まれる。不一致の場合には、定義を有する本明細書が管理する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、挿入可能部材の斜視図である。
【図2】図2は、図1の前記挿入可能部材の側面図である。
【図3】図3は、図1の前記挿入可能部材の平面図である。
【図4A】図4Aは、図1の前記挿入可能部材におけるテーパ状端部の正面図である。
【図4B】図4Bは、図1の前記挿入可能部材における球根状端部の背面図である。
【図5】図5は、挿入可能部材の一形態の側面図である。
【図6】図6は、遠隔制御型振動及びマッサージ装置を含む挿入可能部材の一形態の側面図であり、コア材料を表す為に部分的に断面を示している。
【図7】図7は、配線接続型振動及びマッサージ装置を有する挿入可能部材の一形態の断面側面図である。
【図8A】図8Aは、フック状突起を有する挿入可能部材の一形態の側面図である。
【図8B】図8Bは、図8Aの挿入可能部材の平面図である。
【図8C】図8Cは、図8Aの挿入可能部材の正面図であり、球根状端部を示している。
【図8D】図8Dは、図8Aの挿入可能部材の背面図であり、テーパ状端部及びフック状突起を示している。
【発明を実施するための形態】
【0035】
一態様においては、本発明は、人間の女性の膣内に挿入する為の挿入可能部材を含む性行為補助装置を提供する。前記挿入可能部材は、膣内に挿入可能であり、且つ、人間の男性が性交行為の為に膣内に陰茎を挿入している間、膣内の所定位置に保持され得る。前記挿入可能部材は、性交中に通常は空いている膣内のスペースを埋める。結果として、女性は膣内がより充満されている感覚を体感する一方、男性は性交中に膣内においてより大きな引き締め感を体感する。
【0036】
図1〜3に示されるように、前記挿入可能部材10は、単一の一体形成された細長い部材であり、厚くされた球状(球根状)の端部12及びテーパ状端部14を有している。前記テーパ状端部14は、前記挿入可能部材10を膣内に挿入させる為に手で把持可能とされている。前記挿入可能部材10の前記球根状端部12は、膣内に着脱可能に挿入可能とされており、且つ、性交中に膣内に挿入された状態で維持可能とされている。
【0037】
一形態においては、図2に示されるように、前記テーパ状端部14は、第1方向に湾曲する弧状端14aを有し得る。同様に、前記球根状端部12は、前記第1方向とは反対の第2方向に湾曲する第2弧状端12aを有し得る。前記挿入可能部材10が略正弦形状又は略S字形状とされるように、前記第1弧状端14a及び前記第2弧状端12aは前記挿入可能部材10の長手軸から反対方向へ膨出される。
【0038】
前記球根状端部12は、外形寸法及び外周に関し、前記挿入可能部材の前記テーパ状端部14より(例えば、30,40,50,60,70,80,90,100,125,150又は200%)大きくされる。前記球根状端部12の外周は、前記テーパ状端部14からの距離が増加するに従って増加され得る。前記球根状端部は、前記第2弧状端12aの曲率で若干先細状とされる。前記挿入可能部材10の外周は、前記第2弧状端12aの直前における前記球根状端部12で最大とされ得る。厚肉の前記球根状端部12の球形状は、前記挿入可能部材10が性交中に押しのけられて膣から滑り出ることの防止を促進する。
【0039】
図1,2及び4Bに示されるように、前記挿入可能部材10の前記テーパ状端部14は、外形寸法及び外周に関し、前記球根状端部12よりも小さい。前記テーパ状端部14の第1弧状端14aは、前記挿入可能部材10の長手軸から前記球根状端部12の広がり又は湾曲の方向とは反対方向に湾曲又は広がっている。使用中において、第1弧状端14aは、膣から突出し、女性の会陰の皮膚に接触しつつ女性の肛門へ向かって湾曲し得る。前記挿入可能部材10のテーパ状端部14の形状及び曲率に関し重要な2つの事項がある。第1の点は、テーパ状端部14の第1弧状端14aの湾曲が、前記挿入可能部材10が膣へのアクセスをブロックすることを防ぐことである。前記第1弧状端14aは、さらに、性交中において男性性器に対して不要又は不快に接触すること、若しくは、男性性器の動きの邪魔をすることを防止し得る。第2の点は、前記第1弧状端14aの湾曲が、性感帯と考えられる女性の会陰への接触を保証し得ることである。
【0040】
図2及び図3に示されるように、前記挿入可能部材10は、性交中に男性の陰茎と接触する略平坦部を形成する上面16を有し得る。これに代えて、前記上面16は、湾曲又は円形状とされ得る。前記挿入可能部材10、特に、前記球根状端部12は、使用前に、市販されている種々の性行為用潤滑剤を用いて滑らかにされ得る。
【0041】
前記装置の置換形態においては、図5に示されるように、前記挿入可能部材10は陰茎形状とされ得る。この形態においては、前記挿入可能部材10における前記球根状端部12及び前記テーパ状端部14は、図1〜図4Bに示された前記挿入可能部材の例示形態においては存在する前記第1弧状端14a及び前記第2弧状端12aが削除されている。前記球根状端部12は、前記テーパ状端部14と途切れなく結合するように合流する肉厚部18を有している。
【0042】
置換形態においては、前記挿入可能部材は、性交中において膣内に保持され得るように女性の膣内に挿入されて、女性に対して充満されている感覚を与え且つ男性に対して膣内での引き締め感を与え得るような他の長尺で挿入可能な形状に形成され、これにより、男性及び女性の双方の性器及び他の性感帯の性的刺激を向上させることができる。例えば、前記挿入可能部材10は、断面形状が、円筒状,槽状,両凹状,両凸状,多角形状,不規則形状又は星状とされ得る。前記挿入可能部材は外表面がほぼ円滑とされ、陰茎と接触しつつ膣内における快適な使用を提供し得るように前記置換形態における種々のエッジは丸められる。
【0043】
前記挿入可能部材10は、人間の使用に対して医学的に安全なゴム又はエラストマー材料、若しくは、プラスチック等の他の適切な材料を用いて形成され得る。一つの例示形態においては、前記挿入可能部材の形成に使用される材料は低刺激性材料とされ得る。図6に示されるように、前記挿入可能部材は、医学的に安全なシリコン又はラテックスメモリフォーム(latex memory foam)から形成され得るコア材料36を有し得る。前記コア材料36がシリコン又はラテックスメモリフォームによって形成されている形態においては、前記コア材料は全体又は一部が例えばラテックスラバー等の外側エラストマーコーティング38によって覆われ得る。ラテックスメモリフォームで形成される場合には、膣の形状に適合するように前記挿入可能部材が挿入されるに応じて前記フォームの形状が変化する。前記フォームは、さらに、膣内に挿入された陰茎に適合する為に圧縮する。陰茎が膣から除去され、さらに、前記挿入可能部材も膣から取り除かれると、前記メモリフォームは元の形状に復帰するように拡張する。前記挿入可能部材は、スムースな表面又はきめのある表面を有するように形成され得る。例示形態においては、前記挿入可能部材は、少しだけ可撓性又は曲げ性を有し得る。これに代えて、前記挿入可能部材は、大きな可撓性又は曲げ性を有する材料、若しくは、ほとんど剛性の材料によっても形成され得る。
【0044】
前記挿入可能部材10は、種々の長さ及び厚みを有するように形成され得る。前記挿入可能部材10は、長さ約23センチメートル(例えば、約15,18,20,21.5,23.5,24,25,28,30又は33センチメートル)とされ得る。前記球根状端部12の前記肉厚部18は、前記挿入可能部材10の上面を通るように測定した際の厚みが約3.8センチメートル(例えば、約2.5,3.2,3.5,4,4.4,5,5.7又は6.5センチメートル)とされ得る。前記テーパ状端部14は、前記上面16の略平坦部から測定した際の厚みが約1.9センチメートル(例えば、約1.3,1.5,1.6,1.7,1.8,2,2.1,2.2又は2.5センチメートル)とされ得る。
【0045】
前記挿入可能部材10は、女性の肛門に対する刺激を同時に引き起こす為の突起を有した状態で形成され得る。一形態においては、前記突起は、使用中において女性の肛門に対する刺激及び侵入を同時に行うように形成される。図8A〜B及び図8Dに示された例示形態においては、前記挿入可能部材のテーパ状端部14はフック状突起20を有している。前記フック状突起20は、図8A〜8Dに示されるように、球状端22を有している。前記フック状突起20及び前記球状端22は、前記球状端が前記挿入可能部材10の前記球根状端部12の方向を指すように配置される。この構成においては、前記挿入可能部材10が膣の内部に挿入されている際に、前記フック状突起20の前記球状端22が女性の肛門に当接し且つ刺激を与え得る。
【0046】
他の形態においては、前記フック状突起20は、前記テーパ状端部14の前記第1弧状端14aから離れるように延在される。前記フック状突起20は、前記第1方向とは略直交し且つ前記第2方向とは反対方向である第3方向に沿って前記球根状端部12に向かうように配置され得る。
【0047】
他の置換形態においては、前記挿入可能部材10は、前記挿入可能部材の振動を生成する為の装置をさらに備え得る。例えば、前記挿入可能部材10は、図6及び7に示されるように、前記テーパ状端部14及び前記球根状端部12の一方又は双方、並びに、前記球状端22内に一又は複数の振動装置24を有し得る。前記振動装置24は、前記挿入可能部材10内に一体的に装着され得る。前記振動装置24の各々は制御装置を有し得る。一つの例示形態においては、図6に示されるように、前記振動装置24は、遠隔制御装置28から前記振動装置を起動させ且つ操作する為の信号を受信可能な受信機26を有する。他の形態においては、図7に示されるように、前記振動装置24は、コントローラ30に電気的に接続(又は配線で接続)され得る。前記振動装置24は、生成される振動の周波数を増加又は減少させる為の異なる速度設定を有し得る。遠隔制御される形態及び配線で接続される形態において、速度設定はコントローラ28又は30によって制御される。
【0048】
他の形態においては、前記挿入可能部材10は、図6,7及び8Aに示されるように、女性によって、及び特定の形態においては男性によって感知され得るマッサージ動作又は擦れを生成するマッサージ装置32を有し得る。前記マッサージ装置は小球回転装置(pellet-rotating device)とされ得る。前記小球回転装置32は、複数の固体又は半固体の小球36を保持するケーシング34と、前記ケーシング内に配設されたブレード40を回転させる為のモータ38とを備えている。前記ケーシング34は可撓性材料で形成され得る。前記ブレード40が回転し、前記小球36が前記ケーシング34内で移動されると、前記小球はケーシングの内表面34aに対して移動し、前記ケーシングの外表面34bの形状に対応する変化を生じさせる。前記小球の動き及び前記ケーシングの形状変化が膣の刺激を増加させるマッサージ動作又は擦れ動作を生成する。前記小球回転装置32は、前記振動装置24を制御する為に使用される配線接続型の前記コントローラ30によって制御されることも可能であるし、若しくは、遠隔操作型の前記コントローラ28によって制御され得るように受信機26を備えることも可能である。
【0049】
さらに他の形態においては、前記挿入可能部材10は、膣内に挿入された状態の該挿入可能部材を回転させる為の装置を備え得る。
【0050】
置換形態においては、前記挿入可能部材10の前記テーパ状端部14は、前記挿入可能部材の膣内での位置を保持する為に女性のウエスト又はヒップ回りに装着可能な接続ストラップを備え得る。前記ストラップは、前記挿入可能部材に対して常設的に又は着脱可能に連結される。
【0051】
さらに他の置換形態においては、前記挿入可能部材10は、前記挿入可能部材の前記テーパ状端部14に連結され且つ男性の勃起陰茎回りに装着可能なリングを用いて、男性の陰茎の基部に着脱可能に連結され得る。前記リングは、種々の大きさの陰茎に適用し得るように弾性を有し得る。この形態は、前記挿入可能部材が性交中における勃起陰茎の動きに合わせた動きを行うことを可能とする。
【0052】
さらに他の置換形態においては、前記挿入可能部材10は、弾性の勃起陰茎と共にコンドーム内に挿入される。性交中において、前記挿入可能部材は、膣内に挿入されている勃起陰茎と共に移動する。
【0053】
さらに他の置換形態においては、前記挿入可能部材10は、前述した実施形態のように単一の球根状端部ではなく、複数の密接された球根状端部を有し得る。
【0054】
本発明は、さらに、女性の膣内に挿入可能部材を着脱可能に装着させて膣腔のフリーな占領されていないスペース及び空間を充填及び埋め、これにより、膣腔内の占領されていない空間を減少させ得る方法を提供する。膣腔を部分的に埋めて、空き空間又は膣腔の寸法を減少させることにより、女性は性交中に膣壁に対してより満たされ且つより高い快感を得る一方で、男性は陰茎に対してより引き締まった感覚を得ることができる。前記挿入可能部材の使用の効果は男性及び女性の双方に対して刺激を高める。前記挿入可能部材の厚みは前記テーパ状端部までの距離が増加するに従って増加するから、陰茎の膣内への挿入深さが増加するに従って男性はより強い引き締まり感を感じ且つより大きな刺激を受ける。
【0055】
前記挿入可能部材は性交中に膣内に挿入状態で保持され、従って、陰茎は球根状端部の第2弧状端の前に位置する球根状端部の厚肉部に接触し且つ幾分圧縮される。性交中に、前記第2弧状端は、陰茎が女性のグレフェンベルグスポットに当接するように陰茎の動きを膣壁の上部又は前部へ向けることができ、これにより、性交中における女性の刺激及び性的興奮が増加される。本発明に係る方法の一工程においては、陰茎は前記挿入可能部材の前記第2弧状端の膨出方向と同一側に位置され得る略平坦部に当接される。陰茎を前記挿入可能部材の略平坦部に当接させることにより、性交中における陰茎の刺激が向上する。前記挿入可能部材は性行為が終了した後に取り除かれる。
【0056】
前記方法の一工程において、前記第1弧状端が膣壁の前部の方向を向き且つ前記前部に当接するように前記第1弧状端が膣内に挿入される。前記方法の他の工程においては、第2弧状端を有する前記挿入可能部材のテーパ状端部は、前記第2弧状端が膣から外方へ突出し且つ女性の肛門へ向けて湾曲するように配置される。
【0057】
前記方法の他の工程においては、グレフェンベルグスポット,膣壁の前部,陰核,女性の肛門及び男性の陰茎等の女性及び男性の一又は複数の人体部分は、前記挿入可能部材内に装着される一又は複数の内部振動装置によって刺激される。前記方法のさらに他の工程においては、女性の陰核は、前記挿入可能部材に装着されたマッサージ装置によって生成される機械的な擦りつけ動作及びマッサージ動作によって刺激される。前記マッサージ装置は小球回転装置とされ得る。前記小球回転装置は、前記挿入可能部材の外面起伏又は外周面に変化を生じさせる。前記方法のこの工程の例示形態においては、前記小球回転装置は、前記挿入可能部材のテーパ状端部内に装着され得る。
【0058】
前記挿入可能部材は、性交中の両者の刺激及び喜びを向上及び増加させる為に用いられる。前記方法の他の工程においては、前記挿入可能部材は、膣への挿入及び女性の刺激の為に女性又は他のものによって人為操作される。前記挿入可能部材の使用に際しては、性行為の前に、前記挿入可能部材は潤滑され、前記球根状端部が膣内に挿入される。前記挿入可能部材の球根状端部は膣腔内の余剰スペース又は空間を充填及び占領する。性交中において、男性は、陰茎が前記挿入可能部材の略平坦な上面に摩擦接触するように女性の膣内に陰茎を挿入する。前記略平坦な上面は陰茎との摩擦を促進させ、陰茎の神経終末の刺激を向上させ、これにより、男性により高い快楽をもたらす。前記球根状端部の大きな外周は、さらに、膣上皮及び挿入可能部材間の接触及び摩擦の双方によって性交中における膣壁の神経終末を刺激する。前記挿入可能部材は、性行為の前ではなく、性行為中に膣内に挿入されることも可能である。
他の実施の形態
詳細な説明に関連して本発明を説明したが、前記詳細な説明は本発明の内容を説明する為のものであり、特許請求の範囲によって画される本発明の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲によって画される発明の範囲には、他の態様,効果及び変更が含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)人間の女性の膣内のスペースを占領するように前記膣内に部材を挿入する工程と、
(b)性交中に人間の陰茎が膣内に挿入されている間において前記部材を膣内に挿入された状態に維持する工程とを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記工程(a)は、
(c)第1弧状端を有する前記部材の球根状端部を膣内に挿入して前記第1弧状端を膣の壁の前方部分に向け且つ当接させる工程と、
(d)第2弧状端を有する前記部材のテーパ状端部が膣から外方へ突出して女性の肛門へ向けて湾曲するように前記テーパ状端部を配置させる工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記工程(b)は、
(e)前記部材が膣内に挿入された状態で陰茎が膣壁の前方部分及び前記部材の略平坦部の双方に当接するように陰茎を膣内に挿入する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
(f)前記部材の球根状端部に振動装置を備え、前記振動装置を用いて膣内のグレフェンベルグスポットに刺激を与える工程、
(g)前記部材の球根状端部に振動装置を備え、膣の内壁の前方部分に刺激を与える工程、
(h)前記部材の球根状端部に振動装置を備え、性交中に膣内に挿入されている陰茎に刺激を与える工程、
(i)前記部材のテーパ状端部に振動装置を備え、膣の陰核に刺激を与える工程、
(j)前記部材のフック状突起部に振動装置を備え、女性の肛門に刺激を与える工程、又は
(k)前記部材のテーパ状端部に小球回転装置を備え、複数の小球が前記小球回転装置内において電動モータによって機械的に回転させられて前記部材の外表面に起伏変化が生じることによる機械的な摩擦によって膣の陰核に刺激を与える工程
の少なくとも一つの工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
人間の女性の膣内に着脱可能に挿入される挿入可能部材を備え、
前記挿入可能部材は、当該挿入可能部材を膣内に挿入する為に把持されるテーパ状端部と、膣内に挿入される球根状端部とを含み、
前記球根状端部は、膣内の空間を占領して膣内の非占領空間の容積を減少させることを特徴とする性行為補助装置。
【請求項6】
前記挿入可能部材は細長く、丸められ且つ平坦形状を有し、前記テーパ状端部は厚みが約1.9センチメートルとされ、前記球根状端部は厚みが約3.8センチメートルとされていることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項7】
前記挿入可能部材はシリコンによって形成されていることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項8】
前記挿入可能部材は外表面が弾性塗膜によって覆われたメモリーフォームによって形成されていることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項9】
前記メモリーフォームはラテックスメモリーフォームとされ、前記外表面の弾性塗膜はラテックスラバーであることを特徴とする請求項8に記載の性行為補助装置。
【請求項10】
前記挿入可能部材は、第1方向に湾曲した第1弧状端を有するテーパ状端部と、前記第1方向とは反対の第2方向に湾曲した第2弧状端を有する球根状端部とを備えていることを特徴とする請求項6に記載の性行為補助装置。
【請求項11】
前記テーパ状端部は球状端を有するフック状突起を備えていることを特徴とする請求項6に記載の性行為補助装置。
【請求項12】
前記フック状突起は前記球根状端部へ向かうように配置されていることを特徴とする請求項11に記載の性行為補助装置。
【請求項13】
前記挿入可能部材はS字形状を有していることを特徴とする請求項12に記載の性行為補助装置。
【請求項14】
前記挿入可能部材は少なくとも一つの振動装置を有していることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項15】
前記テーパ状端部は振動装置を有していることを特徴とする請求項6に記載の性行為補助装置。
【請求項16】
前記球根状端部は振動装置を有していることを特徴とする請求項11に記載の性行為補助装置。
【請求項17】
前記球状端は振動装置を有していることを特徴とする請求項11に記載の性行為補助装置。
【請求項18】
前記少なくとも一つの振動装置はリモートコントローラによる操作の為の受信機を有していることを特徴とする請求項14に記載の性行為補助装置。
【請求項19】
前記挿入可能部材は略平坦部を有していることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項20】
前記テーパ状端部は内部小球回転装置を有していることを特徴とする請求項6に記載の性行為補助装置。
【請求項1】
(a)人間の女性の膣内のスペースを占領するように前記膣内に部材を挿入する工程と、
(b)性交中に人間の陰茎が膣内に挿入されている間において前記部材を膣内に挿入された状態に維持する工程とを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記工程(a)は、
(c)第1弧状端を有する前記部材の球根状端部を膣内に挿入して前記第1弧状端を膣の壁の前方部分に向け且つ当接させる工程と、
(d)第2弧状端を有する前記部材のテーパ状端部が膣から外方へ突出して女性の肛門へ向けて湾曲するように前記テーパ状端部を配置させる工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記工程(b)は、
(e)前記部材が膣内に挿入された状態で陰茎が膣壁の前方部分及び前記部材の略平坦部の双方に当接するように陰茎を膣内に挿入する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
(f)前記部材の球根状端部に振動装置を備え、前記振動装置を用いて膣内のグレフェンベルグスポットに刺激を与える工程、
(g)前記部材の球根状端部に振動装置を備え、膣の内壁の前方部分に刺激を与える工程、
(h)前記部材の球根状端部に振動装置を備え、性交中に膣内に挿入されている陰茎に刺激を与える工程、
(i)前記部材のテーパ状端部に振動装置を備え、膣の陰核に刺激を与える工程、
(j)前記部材のフック状突起部に振動装置を備え、女性の肛門に刺激を与える工程、又は
(k)前記部材のテーパ状端部に小球回転装置を備え、複数の小球が前記小球回転装置内において電動モータによって機械的に回転させられて前記部材の外表面に起伏変化が生じることによる機械的な摩擦によって膣の陰核に刺激を与える工程
の少なくとも一つの工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
人間の女性の膣内に着脱可能に挿入される挿入可能部材を備え、
前記挿入可能部材は、当該挿入可能部材を膣内に挿入する為に把持されるテーパ状端部と、膣内に挿入される球根状端部とを含み、
前記球根状端部は、膣内の空間を占領して膣内の非占領空間の容積を減少させることを特徴とする性行為補助装置。
【請求項6】
前記挿入可能部材は細長く、丸められ且つ平坦形状を有し、前記テーパ状端部は厚みが約1.9センチメートルとされ、前記球根状端部は厚みが約3.8センチメートルとされていることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項7】
前記挿入可能部材はシリコンによって形成されていることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項8】
前記挿入可能部材は外表面が弾性塗膜によって覆われたメモリーフォームによって形成されていることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項9】
前記メモリーフォームはラテックスメモリーフォームとされ、前記外表面の弾性塗膜はラテックスラバーであることを特徴とする請求項8に記載の性行為補助装置。
【請求項10】
前記挿入可能部材は、第1方向に湾曲した第1弧状端を有するテーパ状端部と、前記第1方向とは反対の第2方向に湾曲した第2弧状端を有する球根状端部とを備えていることを特徴とする請求項6に記載の性行為補助装置。
【請求項11】
前記テーパ状端部は球状端を有するフック状突起を備えていることを特徴とする請求項6に記載の性行為補助装置。
【請求項12】
前記フック状突起は前記球根状端部へ向かうように配置されていることを特徴とする請求項11に記載の性行為補助装置。
【請求項13】
前記挿入可能部材はS字形状を有していることを特徴とする請求項12に記載の性行為補助装置。
【請求項14】
前記挿入可能部材は少なくとも一つの振動装置を有していることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項15】
前記テーパ状端部は振動装置を有していることを特徴とする請求項6に記載の性行為補助装置。
【請求項16】
前記球根状端部は振動装置を有していることを特徴とする請求項11に記載の性行為補助装置。
【請求項17】
前記球状端は振動装置を有していることを特徴とする請求項11に記載の性行為補助装置。
【請求項18】
前記少なくとも一つの振動装置はリモートコントローラによる操作の為の受信機を有していることを特徴とする請求項14に記載の性行為補助装置。
【請求項19】
前記挿入可能部材は略平坦部を有していることを特徴とする請求項5に記載の性行為補助装置。
【請求項20】
前記テーパ状端部は内部小球回転装置を有していることを特徴とする請求項6に記載の性行為補助装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【公表番号】特表2010−514476(P2010−514476A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543227(P2009−543227)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/088405
【国際公開番号】WO2008/077144
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(509170006)ブルー ドリームズ シーオー.エルティディ (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/088405
【国際公開番号】WO2008/077144
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(509170006)ブルー ドリームズ シーオー.エルティディ (1)
【Fターム(参考)】
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