説明

情報システムと対話するシステム及び方法

タッチフィルムインターフェースシステム、及び同タッチフィルムインターフェースシステムを製造、使用する方法である。当該タッチフィルムインターフェースシステムは、静電容量式タッチフィルム層を含み、そして従来のフードトレイの様式でユーザ座席に配置することができる。当該タッチフィルム層は、キーボードのようなユーザインターフェースシステムを提供することにより、コンピュータシステムまたは他の種類の情報システムとの対話を可能にする。有利な点として、当該タッチフィルム層は、種々の種類、配列、及び/又は言語に対応するユーザインターフェースシステムを含む非常に広範囲の多種多様なユーザインターフェースシステムをサポートすることができる。当該タッチフィルムインターフェースシステムは、例えば多種多様なユーザインターフェースシステムを提供し、かつ順次切り替えて使用することができる複数のタッチフィルム層を含むことができる。別の構成として、当該タッチフィルムインターフェースシステムは、選択されたユーザインターフェースシステムを当該タッチフィルム層に照らし出すプロジェクションシステムを含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、トラベル情報システムに関するものであり、特に、これに限られる訳ではないが、旅行体験を高めることができる航空機の機内娯楽システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車及び航空機のような乗客輸送手段は多くの場合、娯楽、情報コンテンツのような視聴コンテンツ、または他の視聴コンテンツに旅行しながらアクセスしたいという乗客の欲求を満たすビークル情報システム(vehicle information systems)を含む。
【0003】
従来のビークル情報(または、娯楽)システムは通常、頭上客室ビデオシステム、または個別のコントロールが可能な座席内蔵ビデオシステムを含むことにより、視聴コンテンツを乗客が選択することができるようになっている。視聴コンテンツは、多種多様なコンテンツソースから抽出されるオーディオコンテンツ及びビデオコンテンツを含むことができる。動画及び音楽のような事前記録視聴コンテンツは、輸送手段に搭載して取り付けられるオーディオプレイヤー及びビデオプレイヤーのような内部コンテンツソースから供給することができる。従来のビークル情報システムは同様にして、輸送手段の外部にある、そして/または輸送手段から離れて位置する1つ以上のコンテンツプロバイダー(または、ソース)から配信される生中継テレビ番組及び/又はインターネットコンテンツのような視聴コンテンツを受信するアンテナシステムを含むことができる。
【0004】
しかしながら、従来のビークル情報システムは、多くの不具合を有する。幾人かの乗客は、ビークル情報システムの操作に混乱して、視聴コンテンツを楽しむことが難しいことを認識してしまう。視聴コンテンツの選択は、例えばユーザコントロールの配置及び操作が複雑であることに起因して困難であることが判明している。従来のビークル情報システムは、乗客によるビークル情報システムとの対話を可能にする一体型ハンドセット(または、乗客コントロールユニット)を必要とする。これらのハンドセットは、チャネルコントロール、音量コントロール、メニューナビゲーション、及びテキスト入力のような基本的なシステムコントロール機能をサポートするが、コスト、重量、使い易さ、限られた機能のカスタマイズ化、快適性、及び複雑さを含む種々の面で、制約を生じる幾つかの不具合を呈する。従来のビークル情報システムは更に、乗客のハンドヘルドパーソナルメディアデバイスと通信するleft audio(左オーディオ)、right audio(右オーディオ)、video(ビデオ)、data(データ)、及び/又はpower(電源)のような複数のインターフェース端子及び多数のケーブルを必要とし、そしてこれらのパーソナルメディアデバイスを介したリモートコントロールをサポートしていない。このようなシステムの不具合が、乗客が不平を旅行中に頻繁に漏らす原因となっている。
【0005】
本出願は、2009年10月2日に出願された米国仮特許出願第61/278,175号の優先権を主張する。当該米国仮特許出願の優先権は、明確に請求され、そして当該仮特許出願の開示内容は、本明細書において参照されることにより、当該仮特許出願の内容全体が本明細書に、全ての目的のために組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国仮特許出願第61/278,175号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これまで説明してきたことを鑑みるに、ビークル情報システム及び方法を、多目的のユーザコントロールを直感的に操作することができるようにすることにより改善して、従来のビークル情報システムに関する前述の障害及び不具合を解決するように努める必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様において、本発明は、コンピュータシステムと対話するシステムであって: ユーザ座席と接続するベースと、前記ベースに接続され、かつユーザインターフェースシステムを提供して前記コンピュータシステムと通信するタッチフィルムシステムと、を備える、システムを提供する。
【0009】
第2の態様において、本発明は、背もたれと、肘掛けと、コンピュータシステムと通信するインターフェースシステムと、を備え、前記インターフェースシステムは、前記背もたれ、及び前記肘掛けのうちの少なくとも1つに接続され、かつ第1の態様に記載のシステムによって特徴付けられる、ユーザ座席を提供する。
【0010】
第3の態様において、本発明は、乗客輸送手段に搭載して取り付けられるために適するビークル情報システムであって:コンピュータシステムと、コンピュータシステムと通信する複数のインターフェースシステムと、を備え、前記インターフェースシステム群は、関連する乗客座席の背もたれ、及び肘掛けのうちの少なくとも1つに接続され、かつ第1の態様に記載のシステムによって特徴付けられ、前記インターフェースシステム群によって、前記乗客輸送手段に搭乗して旅行している乗客群は、前記コンピュータシステムを介して通信することができる、ビークル情報システムを提供する。
【0011】
第4の態様において、本発明は、胴体と、該胴体内に配置される複数の乗客座席と、ビークル情報システムと、を備え、前記ビークル情報システムは、前記胴体に接続され、かつ第3の態様に記載のシステムよって特徴付けられる、航空機を提供する。
【0012】
第5の態様において、本発明は、タッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法であって:ユーザ座席と接続するベースを提供するステップと、タッチフィルムシステムを前記ベースに接続するステップと、を含み、前記タッチフィルムシステムは、前記コンピュータシステムと通信するユーザインターフェースシステムを提供する、方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1A】コンピュータシステムと対話するタッチフィルムインターフェースシステムの1つの実施形態を示す例示的な最上位図面であり、当該タッチフィルムインターフェースシステムはユーザ座席に取り付けられるフードトレイを介して提供される。
【図1B】図1Aのタッチフィルムインターフェースシステムを示す例示的な最上位図面であり、当該フードトレイは収納位置になっている。
【図2】図1A〜1Bのタッチフィルムインターフェースシステムの1つの実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該タッチフィルムインターフェースシステムは、ベースに脱着可能に接続することができるフェースプレートを含む。
【図3】図2のタッチフィルムインターフェースシステムの別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、複数のフェースプレートを順次切り替えてベースに接続することができる。
【図4】図1A〜1Bのタッチフィルムインターフェースシステムの別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該タッチフィルムインターフェースシステムは、ベースに取り付けられる静電容量式センサシステムを含む。
【図5A】図4のタッチフィルムインターフェースシステムの1つの実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該タッチフィルムインターフェースシステムは、ユーザ座席の上方の頭上領域に配置されるプロジェクションシステムを含む。
【図5B】図4のタッチフィルムインターフェースシステムの別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該プロジェクションシステムは、ユーザ座席用の照明システムと組み合わせて提供される。
【図5C】図4のタッチフィルムインターフェースシステムの更に別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該プロジェクションシステムは、ユーザ座席の背もたれに配置される。
【図5D】図4のタッチフィルムインターフェースシステムの更に別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該プロジェクションシステムは、ユーザ座席のフードトレイに接続される。
【図6A】図4のタッチフィルムインターフェースシステムの更に別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該タッチフィルムインターフェースシステムは、少なくとも1つの通信ポートを含む。
【図6B】図6Aのタッチフィルムインターフェースシステムの別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該通信ポートは周辺機器ポートを含む。
【図7】図6Bのタッチフィルムインターフェースシステムの別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該タッチフィルムインターフェースシステムはメモリカードリーダを含む。
【図8A】図7のタッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法の1つの実施形態を示す例示的な詳細図面である。
【図8B】図7のタッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法の1つの実施形態を示す例示的な詳細図面である。
【図8C】図7のタッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法の1つの実施形態を示す例示的な詳細図面である。
【図8D】図7のタッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法の1つの実施形態を示す例示的な詳細図面である。
【図8E】図7のタッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法の1つの実施形態を示す例示的な詳細図面である。
【図8F】図7のタッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法の1つの実施形態を示す例示的な詳細図面である。
【図8G】図7のタッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法の1つの実施形態を示す例示的な詳細図面である。
【図8H】図7のタッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法の1つの実施形態を示す例示的な詳細図面である。
【図9】情報システムの1つの実施形態を示す例示的な詳細図面であり、図1または図4のタッチフィルムインターフェースシステムをビデオ提示システム及び/又はオーディオ提示システムと連動させて使用することにより、当該コンピュータシステムと対話する。
【図10A】図9の情報システムの別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該コンピュータシステムとの対話は、当該タッチフィルムインターフェースシステムを介してのみ行なわれる。
【図10B】図10Aのタッチフィルムインターフェースシステムの1つの実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該タッチフィルムインターフェースシステムは、入力領域及びビデオ提示領域を含む。
【図11】図10Aの情報システムの別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該タッチフィルムインターフェースシステムをパーソナルメヂィアデバイスに接続することにより、当該コンピュータシステムとの対話を容易にすることができる。
【図12A】図1A〜1Bのタッチフィルムインターフェースシステムの1つの実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該フェースプレートは、英語キーボードを搭載している。
【図12B】図1A〜1Bのタッチフィルムインターフェースシステムの別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該フェースプレートは、アラビア語キーボードを搭載している。
【図12C】図1A〜1Bのタッチフィルムインターフェースシステムの更に別の実施形態を示す例示的な詳細図面であり、当該フェースプレートは、複数の言語をサポートするキーボードを搭載している。
【0014】
これらの図は寸法通りには描かれておらず、そして同様の構造または機能の構成要素群は、図示をこれらの図全体を通じて行なうために、同様の参照番号によって総称されていることに留意されたい。また、これらの図は、好適な実施形態についての説明を容易にするためにのみ用いられることに留意されたい。これらの図は、記載の実施形態の全ての形態を示している訳ではなく、かつ本開示の範囲を限定するものでもない。
【発明を実施するための形態】
【0015】
現在利用可能なビークル情報システム(vehicle information system)では、乗客が、高価であり、重く、使用が難しく、かつカスタマイズすることができない一体型ハンドセットを使用する必要があるので、乗客によるタッチフードフィルムトレイ及びテーブルを介した対話をサポートするような情報システムは、望ましいことが判明しており、そして自動車、航空機、及び他の種類の輸送手段に搭載して旅行中に使用されるビークル情報システムのような広範囲のシステムアプリケーションのベースとなり得る。この結果は、本明細書において開示される1つの実施形態に従って、図1A〜図1Bに示すタッチフィルムインターフェースシステム(touch film interface system)600により達成することができる。
【0016】
図1A〜図1Bを参照するに、タッチフィルムインターフェースシステム600は、ユーザ座席382の背もたれ386に取り付けられるフードトレイ605を介して提供されるものとして示されている。フードトレイ605は、いずれかの従来方法で提供することができ、そして好ましくは、背もたれ386に、例えば蝶番690を介して調整可能に接続される。これにより、フードトレイ605は、図1Aに示す展開位置と図1Bに示す収納位置との間を移動することができる。ユーザ座席382は、図1Bでは、フードトレイ605を収納位置に固く固定するトレイラッチアセンブリ(tray latch assembly)607を含むものとして示されている。本明細書において背もたれ386に取り付けられるものとして例示のためにのみ示し、そして説明しているが、タッチフィルムインターフェースシステム600は、ユーザ座席382の肘掛け388のような、いずれかの適切な領域に配置することができる。
【0017】
タッチフィルムインターフェースシステム600によってユーザは、コンピュータシステム310と対話することができるので有利である。必要に応じて、ユーザ座席382は同様にして、背もたれディスプレイシステムのようなビデオ提示システム362(図9に示す)、及び/又はオーディオ提示システム364(図9に示す)を含むことにより、コンピュータシステム310とのユーザによる対話を容易にすることができる。ビデオ提示システム362及びオーディオ提示システム364はそれぞれ、コンピュータシステム310から従来の方法で供給される視聴コンテンツ210または他の情報のビデオ部分及びオーディオ部分を提示することができる。コンピュータシステム310は、スタンドアローン型コンピュータシステムを含む従来のコンピュータシステムとして、そして/または情報システム100の1つの構成要素として提供することができる。
【0018】
1つの実施形態では、コンピュータシステム310は、カリフォルニア州レイクフォレスト市にあるパナソニックアビオニクスコーポレーション(以前の松下アビオニクスシステムズコーポレーションとして知られる)が製造するSeries 2000、3000、 eFX、及び/又はeX2機内娯楽システムのような従来の航空機乗客機内娯楽システムのようなビークル情報システムに接続されるサーバシステムを備えることができる。別の表現をすると、ユーザ座席382は、乗客によって旅行中に利用される非常に多種多様な乗客輸送手段に搭載して取り付けられるように構成することができる。乗客輸送手段の例示的な種類として、これらには限定されないが、自動車、航空機、バス(bus)、レクリエーショナルビークル、客船、またはフェリー、及び/又は旅客列車、または他の種類の乗客輸送手段を挙げることができる。
【0019】
タッチフィルムインターフェースシステム600の1つの好適な実施形態を図2に示す。タッチフィルムインターフェースシステム600は、タッチフィルムシステム(または、フェースプレート)610及びベース680を含むものとして示されている。フェースプレート610は、静電容量方式タッチフィルム材料のようなタッチフィルム材料により形成され、そしてキーボード612のようなユーザインターフェースシステムを提供する。キーボード612は、コンピュータキーボード及び/又はピアノキーボードのようないずれかの従来の種類のキーボードを備えることができ、そして複数のキー614を含む。
【0020】
必要に応じて、これらのキー614は、地域固有のいずれかの所望のキー配列になるように設けることができる。例えば、コンピュータキーボードを備える場合、キーボード612は、従来の英語キーボード612A(図12Aに示す)、従来のアラビア語キーボード612B(図12Bに示す)、及び/又は他のいずれかの選択言語のキーボードとすることができる。別の構成として、そして/または更に、キーボード612は、複数の異なる言語をサポートするように構成することができる。図12Cは、キーボード612Cを示しており、キーボード言語は、複数の言語コントロールボタン618を介して選択可能に制御することができる。各言語コントロールボタン618は、異なる言語に関連付けられ、そして作動すると、各言語コントロールボタン618によって、キーボード612Cを、選択言語をサポートするように適合させることができる。別の表現をすると、これらの言語コントロールボタン618によってキーボード612Cで、選択言語に一致する言語文字の付いたキー配列キーボードキー614を表示することができる。
【0021】
図12Cに示すように、言語コントロールボタン618A〜618Dは、英語、日本語、中国語、及びアラビア語にそれぞれ関連付けられる従来のキーボード配列に関連付けることができる。1つの実施形態では、キーボード612は、これらのキー614が隆起し、そして「クリック可能」になっているので、触感を与えることができる。キーボード612を備えるものとして例示のためにのみ示され、そして説明されているが、フェースプレート610により可能になるユーザインターフェースシステムは、キーパッド、ゲームパッド、及び/又はポインティングデバイス(すなわち、マウス、トラックボール、またはスタイラス)のようないずれかの適切な数の従来のユーザインターフェース構成要素を含むことができる。
【0022】
図2を参照するに、ベース680の上に置くと、フェースプレート610をベース680によって自動的に検出することができる、そして/またはフェースプレート610は、ユーザが手動で選択することができる。タッチフィルムインターフェースシステム600は、フェースプレート610を識別することができ、そしてコンフィギュレーション情報をコンピュータシステム310(図1Aに示す)に供給することができる。コンピュータシステム310はこれにより、タッチフィルムインターフェースシステム600と通信するように構成することができる。1つの実施形態では、当該コンフィギュレーション情報は、地域固有情報を含むことにより、ビデオ提示システム362(図9に示す)を介して提示されるテキスト情報、及び/又はオーディオ提示システム364(図9に示す)を介して提示される可聴情報をフェースプレート610に関連付けられた言語に一致する言語で提示することができる。
【0023】
図3を簡単に参照するに、タッチフィルムインターフェースシステム600は、複数のフェースプレート610を含むことができるので有利である。各フェースプレート610は、異なる種類のキーボード612(図2に示す)を搭載し、そして順次切り替えてベース680(図2に示す)に接続することができる。タッチフィルムインターフェースシステム600はこれにより、非常に広範囲のキーボード種類、キーボード配列、及び/又はキーボード言語を容易にサポートすることができる。更に、そして/または別の構成として、タッチフィルムインターフェースシステム600は、通常のフェースプレート610を含むことができる。通常のフェースプレート610は、キー614(図2に示す)を全く含まないようにすることができ、そして食事中の使用に適するようにすることができる。別の表現をすると、通常のフェースプレート610によってフードトレイ605を食事用トレイとして使用することができる。これにより、食事の用意をする場合に、ユーザは、キーボード612の付いた選択フェースプレート610をベース680から取り除き、そして通常のフェースプレート610をベース680の上に載せることができる。食事の後、通常のフェースプレート610をベース680から取り除き、そして選択フェースプレート610をベース680の上に再び載せることができる。
【0024】
これらのフェースプレート610は、いずれかの従来の方法で収納する、そして/または分散して収納することができる。例えば、未使用のフェースプレート610は、ユーザ座席382にある書籍ポケットのような収納箇所389に収納することができる。別の構成として、そして/または更に、ベース680は、未使用のフェースプレート610を収納する箇所(図示せず)、及び/又は選択フェースプレート610を当該箇所から取り出す機構(図示せず)を含むことができる。ユーザ座席382が乗客輸送手段に搭載して取り付けられる場合、未使用のフェースプレート610は、乗客輸送手段に搭載して収納しておくことができ、そして当該輸送手段の乗員のメンバーがフェースプレート610を乗客に必要に応じて配ることができる。
【0025】
図2を参照するに、ベース680は、トランスミッタシステム682を含むものとして示されている。タッチフィルムインターフェースシステム600及びコンピュータシステム310は、例えばイーサネット(登録商標)プロトコル、ユニバーサルシリアルバス(USB)プロトコル、または他のいずれかの従来の有線プロトコルを介して有線方式で通信するように構成することができるが、タッチフィルムインターフェースシステム600は、コンピュータシステム310との無線通信をサポートすることが好ましい。例示的な無線通信プロトコルとして、ZigBee(ジグビー)プロトコル、WirelessHART(ワイヤレスハート)プロトコル、及び/又はMiWiプロトコルを挙げることができ、これらのプロトコルは、米国電気電子技術者協会により策定されたIEEE802.15.4−2006標準規格(Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)Standard 802.15.4−2006)に基づいている。無線通信を利用することにより、有線通信に関連する断線のような問題を回避することができ、そして/またはユーザは、タッチフィルムインターフェースシステム600をユーザ座席382から容易に取り出すことができるので有利である(図1A〜1Bに示す)。タッチフィルムインターフェースシステム600はこれにより、必要に応じてユーザの膝に載せて、タイプ入力をより一層快適に行なうことができる。
【0026】
トランスミッタシステム682には、いずれかの従来の方法で給電することができる。トランスミッタシステム682に対する給電は、例えばタッチフィルムインターフェースシステム600及び/又はユーザ座席382の外部の電源から行なうことができる。図2に示すように、タッチフィルムインターフェースシステム600は別の構成として、ベース680内に配置される標準バッテリ及び/又は充電式バッテリのような内部電源684を含むことができる。1つの実施形態では、内部電源684は、1つ以上のウルトラキャパシタを備える。有利な点として、ウルトラキャパシタは、グリーンエネルギー供給源であり、瞬時に充電することができ、決して摩耗故障を引き起こすことがないので、取り替える必要が全くない。
【0027】
電源684は好ましくは、タッチフィルムインターフェースシステム600が使用されていないときに充電することができる。例えば、ユーザ座席382は、電源684を充電する充電システム(図示せず)を含むことができる。タッチフィルムインターフェースシステム600の電源684をこれにより、フードトレイ605が図1Bに示すように、収納位置に配置されているときに充電することができる。1つの実施形態では、当該充電システムは、ユーザ座席382のトレイラッチアセンブリ607に内蔵させることができる。
【0028】
タッチフィルムインターフェースシステム600の別の実施形態を図4に示す。図4に示すように、ベース680は、図2を参照しながら上に説明した方法で提供することができる。ベース680の上面のような少なくとも1つの選択面には、静電容量式センサシステム615のようなタッチフィルムシステム(または、タッチフィルム層)を設ける。当該静電容量式センサシステムは、ベース680にいずれかの従来の方法で配置することができる。静電容量式センサシステム615は、例えばベース680の上に形成する、接着させる、固着させる、またはそれ以外には、取り付けることができる。静電容量式センサシステム615には、いずれかの選択幾何学形状を必要に応じて付与することができるが、静電容量式センサシステム615は、平板状であるとして図示されている。
【0029】
タッチフィルムインターフェースシステム600は、図5A〜5Dに示すように、ピコプロジェクションシステムのようなプロジェクションシステム700と連動させて使用することができる。プロジェクションシステム700は、メニューシステムまたは他のアプリケーションのような選択視聴コンテンツ210を、ベース680の静電容量式センサシステム615上に照らし出す。旅行環境では、タッチフィルムインターフェースシステム600はこれにより、デジタル雑誌、書籍、カジュアルゲーム、ネットワーク接続カジュアルゲーム、フライト情報、音楽情報を提供し、写真編集及び映画鑑賞を可能にし、そしてもっと多くの機能を提供するために使用することができる。静電容量式センサシステム615を投影コンテンツ210に合わせて、コンピュータシステム310が投影コンテンツ210を静電容量式センサシステム615の関連領域群に相互に関連付けることができるようにする。
【0030】
プロジェクションシステム700が、例えばメニューシステムを投影している場合、コンピュータシステム310は、選択メニューオプションを、ユーザが静電容量式センサシステム615の該当する領域に触れる場合に応じて決定することができる。メニューを操作するために、ユーザは、所望の選択部分に触れることができる、そして/またはユーザの指をトレイに沿って移動させて、追加オプションを全てスクロールすることができる。メニュー項目に触れると、アプリケーションを開始させることができ、そして当該アプリケーションを、ユーザ座席382に配置されるタッチフィルムインターフェースシステム600及び/又はビデオ提示システム362(図9に示す)及び/又はオーディオ提示システム364(図9に示す)を介して提示することができる。幾つかのアプリケーションは、両方のユーザが同じアプリケーションを開始させた状態であるマルチプレイヤーイベントに誘導される。
【0031】
図2を参照しながらより詳細に上に説明した方法で、タッチフィルムインターフェースシステム600は、キーボードインターフェース612(図2に示す)を提供することができる。キーボード612が投影されるので、キーボード612は、上に説明したように、幾つかの地域固有の方式で、かつ種々の形状(数字のみ、テキストのみなど)で提供することができる。タッチフィルムインターフェースシステム600のキーボード構造によって、携帯型コンピュータまたはスマートモバイル機器のようなユーザのパーソナルメディアデバイスの仮想ドッキングが可能になるので有利である。例えば、当該パーソナルメディアデバイスは、タッチフィルムインターフェースシステム600に有線及び/又は無線インターフェースを介して接続することができ、そして次に、キーボード及び座席内ビデオ提示システム362を使用してタッチフィルムインターフェースシステム600と対話し、そしてデータをタッチフィルムインターフェースシステム600上で操作している状態で、当該パーソナルメディアデバイスを見えない所に離して置くことができる。
【0032】
プロジェクションシステム700は、投影コンテンツ210を静電容量式センサシステム615上に投影することができる限り、静電容量式センサシステム615に対していずれの適切な場所にも配置することができる。例えば、図5Aを参照するに、プロジェクションシステム700は、ユーザ座席382よりも上方に配置されるものとして図示されている。投影コンテンツ210は、図5Aに示すように、下に向かって静電容量式センサシステム615上に投影することができる。タッチフィルムインターフェースシステム600が、例えば乗客輸送手段に搭載して取り付けられる場合、プロジェクションシステム700は、客室内の天井のような輸送手段の頭上構造物392の内部に配置することができる。
【0033】
必要に応じて、プロジェクションシステム700は、1つ以上の他の情報システム構成要素に一体化することができる。図5Bは、例えばプロジェクションシステム700を照明システム810に一体化することができる様子を示している。図示の実施形態では、プロジェクションシステム700及び照明システム810が、プロジェクター/照明アセンブリ800に一体化されている。
【0034】
別の構成として、そして/または更に、プロジェクションシステム700は、ユーザ座席382の適切な領域に配置することができる。プロジェクションシステム700は、例えばユーザ座席382の背もたれ386に接続することができる。図5Cを参照するに、プロジェクションシステム700は、トレイラッチアセンブリ607に一体化されているものとして示されている。投影コンテンツ210はこれにより、下に向かって静電容量式センサシステム615上に投影することができる。必要に応じて、プロジェクションシステム700及びトレイラッチアセンブリ607をプロジェクター/トレイラッチアセンブリ820に一体化することができる。
【0035】
プロジェクションシステム700は同様にして、図5Dに示すように、ユーザ座席382のフードトレイ605に一体化することができる。1つの実施形態では、プロジェクションシステム700は、ベース680(図4に示す)を介して提供することができる。プロジェクションシステム700は、ベース680にいずれかの従来の方法で接続することができる。図5Dは、プロジェクションシステム700をベース680に回転可能に接続して、プロジェクションシステム700の位置決めを調整することができる様子を示している。別の表現をすると、プロジェクションシステム700は、収納位置と、投影コンテンツ210を静電容量式センサシステム615上に投影することができる展開位置との間で調整することができる。有利な点として、プロジェクションシステム700は、調整することにより、タッチフィルムインターフェースシステム600が使用されていない場合、及び/又はフードトレイ605を収納位置に収納する必要がある場合に収納位置にすることができる。
【0036】
必要に応じて、タッチフィルムインターフェースシステム600は、図6A〜6Bに示すように、1つ以上の任意の通信ポート620を含むことができる。1つの実施形態では、通信ポート620は、ヘッドホンペアと接続するオーディオポート(または、ジャック)364Aを備えることができる。ユーザはこれにより、コンピュータシステム310(図1Aに示す)から供給される可聴情報を聞き取ることができる。別の構成として、そして/または更に、通信ポート620は、タッチフィルムインターフェースシステム600を従来の周辺機器(図示せず)に接続する周辺機器ポート368を含むことができる。当該周辺機器が、例えばフラッシュメモリデバイスを備えている場合、タッチフィルムインターフェースシステム600は、コンテンツを当該フラッシュメモリデバイスとコンピュータシステム310との間で授受するフラッシュメモリリーダ/ライター(図示せず)を含むことができる。当該フラッシュメモリリーダによって、コンテンツをユーザ間で容易に共有することができる。
【0037】
タッチフィルムインターフェースシステム600は、動作状態において、ソーシャルメディア及び/又はネットワーキングのトレンドを、ユーザ群が、旅行体験を含むこれらのユーザの個人体験を、コンピュータシステム310を介して共有することができるようにすることにより、サポートすることができるので有利である。別の表現をすると、これらのユーザは、これらのユーザの個人写真、ノートを共有し、そして必要に応じて、静電容量式センサシステム615自体を介して生成されるイラストを共有することができる。同様に、タッチフィルムインターフェースシステム600によってソーシャルコミュニケーション及びゲームが可能になる。例えば、1人のユーザがノートへの書き込みをタッチフィルムインターフェースシステム600で行ない、仮想的に当該ノートをくしゃくしゃに丸めてボールにし、そして当該ボールをバットで打って別のユーザに渡すことができる。別の例がゲームであり、このゲームでは、隣接する2人のユーザが、互いにエアホッケーに興じることができ;一方のパドルが第1のタッチフィルムインターフェースシステム600に位置し、そして他方のパドルが第2のタッチフィルムインターフェースシステム600に位置する。パックが第1のタッチフィルムインターフェースシステム600と第2のタッチフィルムインターフェースシステム600との間で移動する。タッチフィルムインターフェースシステム600は同様にして、イラストをタッチフィルムインターフェースシステム600上に描き、次に当該イラストを他のユーザと共有する、そして/または当該イラストを対応ゲームにインポートするだけでなく、対話方式による内蔵情報システム100(図5A〜5Cに示す)にインポートして個人用イラストとする機能をサポートすることができる。
【0038】
図1A〜1Bを参照しながらより詳細に上に説明した方法で、タッチフィルムインターフェースシステム600は、ユーザ座席382に配置されるビデオ提示システム362(図9に示す)及び/又はオーディオ提示システム364(図9に示す)と連動させて使用することができる。ユーザはこれにより、タッチフィルムインターフェースシステム600を作動させて、映画または他のアプリケーションのような娯楽コンテンツをビデオ提示システム362(図9に示す)及び/又はオーディオ提示システム364(図9に示す)を介して視聴しながらコンピュータシステム310と対話することができる。これにより、タッチフィルムインターフェースシステム600によってユーザは、マルチタスクを行なうことができる。必要に応じて、タッチフィルムインターフェースシステム600を同様にして、娯楽コンテンツを、プライマリーディスプレイシステム及び/又は補助ディスプレイシステムとして、ビデオ提示システム362に提示するために利用することができる。
【0039】
タッチフィルムインターフェースシステム600の別の好適な実施形態を図7に示す。図7を参照するに、タッチフィルムインターフェースシステム600は、タッチ操作可能な対話型機内フードトレイ605として提供することができる。タッチフィルムインターフェースシステム600は、タッチ操作面610を含むものとして示されている。好適には、タッチ操作面610は、投影型静電容量式フィルムによって設けられ、この投影型静電容量式フィルムは、フードトレイ605の上面の裏側に接着されている。電子プリント回路基板550(図8Eに示す)は、フードトレイ605の内部に配置することにより、タッチ操作面610を制御することができる。セキュアデジタル(SD)及び/又はセキュアデジタル高容量(SDHC)メモリカードリーダ530(図8Cに示す)は、フードトレイ605の内部に配置することができる。図7に示すように、セキュアデジタル(SD)及び/又はセキュアデジタル高容量(SDHC)メモリカードリーダ530、または他の方式のポータブル固体メモリに、パーソナルメモリデバイスコネクタ368Aを介してアクセスすることができ、このパーソナルメモリデバイスコネクタ368Aは、フードトレイ605の選択辺縁に沿って設けられる。パーソナルメモリデバイスコネクタ368Aによってユーザ群は、これらのユーザのSDカードをタッチフィルムインターフェースシステム600のメモリカードリーダ530に接続することができ、そして写真をタッチフィルムインターフェースシステム600で観賞することができる。これらの写真は、分類し、並べ、修正し、そしてフェースブックのようなソーシャルサイトに送信することができ、そして/または他のユーザと共有することができる。必要に応じて、これらの写真を、必要に応じて、2つ以上のタッチフィルムインターフェースシステム600の表示領域いっぱいに引き伸ばすことができる。
【0040】
図8A〜8Hは、図7のタッチフィルムインターフェースシステム600を製造する1つの方法900を示している。図8Aを参照するに、当該方法900は、ステップ910から始まるものとして示されており、このステップ910では、タッチフィルムインターフェースシステム600のベース610のシャーシ510を設ける。シャーシ510は、プラスチック及び/又は金属のようないずれかの適切な材料により形成することができ、そしてタッチフィルムインターフェースシステム600のトランスミッタシステム682及び/又は内部電源684(図6Bに示す)のような内部構成要素を収容する内部溝512を画定することができる。シャーシ510は同様にして、パーソナルメモリデバイスコネクタ368A(図7に示す)を収容するコネクタ開口514を形成することができる。
【0041】
必要に応じて、図8Bに示すように、シャーシ510をステップ920で、取り付けブラケット520に接続することができる。取り付けブラケット520は、プラスチック及び/又は金属のようないずれかの適切な材料により形成することができ、そしてシャーシ510に、いずれかの従来の方法で接続することができる。図8Bは、シャーシ510及び取り付けブラケット520が、複数の締結部材522を介して接続されるものとして示している。取り付けブラケット520によって、タッチフィルムインターフェースシステム600をユーザ座席382(図5A〜5D)に取り付けることができ、そして取り付けブラケット520は好ましくは、1つ以上の開口524を形成して、タッチフィルムインターフェースシステム600の取り付けを容易にしている。これらの開口524は、ユーザ座席382に合った、事前に選択されたいずれかの開口配置パターンとなるように設けることができる。
【0042】
メモリカードリーダ530を取り付ける様子を図8Cのステップ930に示す。図8Cに示すように、メモリカードリーダ530は、シャーシ510の内部溝512に配置することができる。内部溝512は、メモリカードリーダ530を収容するように形成されるリーダ溝領域512Aを画定する。リーダ溝領域512Aは、取り付けたメモリカードリーダ530が、シャーシ510内で移動するのを阻止するように形成されることが好ましい。必要に応じて、メモリカードリーダ530を所定の位置に、例えば接着剤またはポッティング材料によって取り付けることができる。メモリカードリーダ530は、パーソナルメモリデバイスコネクタ368A及び任意の通信ケーブルアセンブリ532を含むことができる。メモリカードリーダ530が正しく取り付けられると、パーソナルメモリデバイスコネクタ368Aをシャーシ510のコネクタ開口514に差し込むことができるのに対し、通信ケーブルアセンブリ532は内部溝512に収納することができる。図8Dは、光パイプ540をステップ940で、コネクタ開口514内のパーソナルメモリデバイスコネクタ368Aに隣接して取り付けることができる様子を示している。
【0043】
図8Eを参照するに、タッチ操作フィルム面610をステップ950で、プリント回路基板(PCB)550に接続することができる。タッチ操作フィルム面610及びプリント回路基板550は、いずれかの従来の方法で接続することができる。タッチ操作フィルム面610は、例えばプリント回路基板550が提供する1つ以上のコネクタ領域552に嵌合する1つ以上のエッジコネクタ616を含むことができる。タッチ操作フィルム面610及びプリント回路基板550をシャーシ510に接続することにより、プリント回路基板550を内部溝512のPCB溝領域512Bに配置することができる。プリント回路基板550はシャーシ510に、いずれかの従来の方法で接続することができる。図8Eは、プリント回路基板550及びシャーシ510が、複数の締結部材554を介して接続されるものとして示している。タッチ操作フィルム面610は、シャーシ510に圧力感応接着剤により接続されることが好ましい。必要に応じて、図8Fに示すように、可撓性プリント回路(FPC)支持板560をステップ960で、シャーシ510に複数の締結部材562を介して接続することができ、そして/または図8Gに示すように、インターフェースカバー570をステップ970で、シャーシ510に圧力感応接着剤により接続することができる。結果として得られるタッチフィルムインターフェースシステム600をステップ980として図8Hに示す。
【0044】
上に説明した方法で、タッチフィルムインターフェースシステム600を、ビデオ提示システム362及び/又はオーディオ提示システム364と連動させて使用することにより、コンピュータシステム310と対話することができる。図9を参照するに、情報システム100が図示されており、当該情報システム100は、タッチフィルムインターフェースシステム600、ビデオ提示システム362、及びオーディオ提示システム364と通信するコンピュータシステム310を含む。タッチフィルムインターフェースシステム600、ビデオ提示システム362、及びオーディオ提示システム364は、ユーザ座席382に配置されることが好ましい。ビデオ提示システム362は、例えば背もたれディスプレイシステム及び/又は頭上ディスプレイシステムとして提供することができるのに対し、オーディオ提示システム364は、ユーザ座席382の肘掛け388に配置されるスピーカシステム及び/又はオーディオコネクタを含むことができる。
【0045】
ユーザはこれにより、タッチフィルムインターフェースシステム600を、コントロールコマンド、データのような情報、または他の情報をコンピュータシステム310に供給する入力デバイスとして用いることができ、そしてコンピュータシステム310からの視聴コンテンツ210または他の情報のような応答をビデオ提示システム362及び/又はオーディオ提示システム364を介して視聴することができる。1つの実施形態では、タッチフィルムインターフェースシステム600は、キーボードまたはマウスのようなコンピュータ入力デバイスとして機能することができるのに対し、ビデオ提示システム362及び/又はオーディオ提示システム364は、従来のコンピュータ出力デバイスとして提供することができる。タッチフィルムインターフェースシステム600は同様にして、多種多様に取り揃えたユーザインターフェースシステムを提供することにより、コンピュータシステム310との対話を、より詳細に上に説明した方法で行なうことができる。別の表現をすると、タッチフィルムインターフェースシステム600によって提供されるユーザインターフェースシステムは、必要に応じて完全にカスタマイズすることができる、そして/または再構成することができる。
【0046】
別の構成として、そして/または更に、情報システム100は、タッチフィルムインターフェースシステム600を介してのみ行なわれるコンピュータシステム310との対話をサポートすることができるので有利である。別の表現をすると、ユーザ座席382は、コンピュータシステム310と対話するタッチフィルムインターフェースシステム600のみを含んでいる。タッチフィルムインターフェースシステム600はこれにより、図10Aに示すように、インターフェースビデオシステム640及び/又はインターフェースオーディオシステム650を含むことができる。インターフェースビデオシステム640によって、タッチフィルムインターフェースシステム600が、コンピュータシステム310から供給される視聴コンテンツ210または他の情報のビデオ部分を、ビデオ提示システム362(図9に示す)を参照しながら上に説明した方法で提示することができるのに対し、インターフェースオーディオシステム650によって、タッチフィルムインターフェースシステム600は、コンピュータシステム310から供給される視聴コンテンツ210または他の情報のオーディオ部分を、オーディオ提示システム364(図9に示す)を参照しながら上に説明した方法で提示することができる。インターフェースビデオシステム640は、例えばいずれかの従来の種類のタッチスクリーンディスプレイシステムを備えることができる。1つの実施形態では、これにより、別体のビデオ提示システム362及び/又はオーディオ提示システム364をユーザ座席382に取り付けなくても済む。
【0047】
タッチフィルムインターフェースシステム600の1つの例示的な実施形態を図10Bに示す。図10Bを参照するに、タッチフィルムインターフェースシステム600の選択面は、入力領域665及びビデオ提示領域645を含むものとして図示されている。別の表現をすると、タッチフィルムインターフェースシステム600は、入力システム660を、入力領域665を介して、そしてインターフェースビデオシステム640を、ビデオ提示領域645を介して提供する。入力システム660の入力領域665は、静電容量式センサシステム615のようなタッチフィルムシステム(または、タッチフィルム層)の選択領域を含み、コントロールコマンド、データのような情報、または他の情報を入力して、コンピュータシステム310に送信することができる。ビデオ提示領域645は同様にして、タッチフィルムインターフェースシステム600の選択領域を含むことができる。必要に応じて、ビデオ提示領域645は、静電容量式センサシステム615の一部を含むことができる。
【0048】
図5A〜5Dを参照しながら上に説明した態様で、タッチフィルムインターフェースシステム600は、選択視聴コンテンツ210をベース680に照らし出すプロジェクションシステム700を含むことができる。図10Bは、プロジェクションシステム700が、視聴コントロールコンテンツ216を入力領域665に照らし出すことができる様子を示している。視聴コントロールコンテンツ216は、メニューシステム及び/又はキーボードのような1つ以上のユーザコントロールの画像を含むことができる。コンピュータシステム310は、投影される視聴コントロールコンテンツ216を、入力領域665内の関連領域群に相互に関連付けることにより、入力システム660を上に説明した方法で形成することができる。ユーザはこれにより、コンピュータシステム310と入力システム660を介して対話することができる。
【0049】
同様にして、プロジェクションシステム700は、ビデオ視聴コンテンツ214を、ビデオ提示領域645に照らし出すことができる。ビデオ視聴コンテンツ214は、コンピュータシステム310から供給される視聴コンテンツ210または他の情報のビデオ部分を含むことができる。ビデオ提示領域645は、プロジェクションシステム700によって投影されるビデオ視聴コンテンツ214を、ビデオ提示システム362(図9に示す)がビデオコンテンツを提示する方法で提示することができるので有利である。従って、入力領域665及びビデオ提示領域645によってユーザは、コンピュータシステム310とタッチフィルムインターフェースシステム600を介してのみ通信を行なうことができる。別々の領域を含むものとして図を分かり易くするためにのみ示され、そして説明されているが、入力領域665及びビデオ提示領域645は、必要に応じて、少なくとも部分的に重なり合うようにすることができる。1つの実施形態では、入力領域665及びビデオ提示領域645は、同じ領域を含む。
【0050】
図10Bは更に、タッチフィルムインターフェースシステム600が、タッチフィルムインターフェースシステム600に、コンピュータシステム310から供給される視聴コンテンツ210または他の情報のオーディオ部分を提示させることができる任意のインターフェースオーディオシステム650を含むことができる様子を示している。インターフェースオーディオシステム650は、1つ以上のスピーカシステム(図示せず)を含むように、いずれかの従来の方法で提供することができる。図10Bに示すように、インターフェースオーディオシステム650は、1対のヘッドホンと接続する少なくとも1つのオーディオポート(または、ジャック)364Aを含むことができる。インターフェースオーディオシステム650は同様にして、タッチフィルムインターフェースシステム600を介してのみ行なわれるコンピュータシステム310との通信をサポートする。
【0051】
タッチフィルムインターフェースシステム600の別の例示的な実施形態を図11に示す。図6Bを参照しながらより詳細に上に説明した態様で、タッチフィルムインターフェースシステム600は、タッチフィルムインターフェースシステム600を、ポータブルメディアデバイス200のような従来の周辺機器に接続する周辺機器ポート368を含むことができる。周辺機器ポート368は、いずれかの従来の方法で提供することができ、そしてパーソナルメディアデバイス群200のうち、多種多様な通信規約(または、プロトコル)を有するように選択されるメディアデバイスとの従来の有線通信及び/又は無線通信をサポートするように適合させることができる。必要に応じて、周辺機器ポート368は、1つ以上の通信ポート(または、コネクタ)を含むことができ、各通信ポートは、選択された接続規約をサポートする。
【0052】
周辺機器ポート368の例示的な通信ポートは、ユニバーサルシリアルバス(USB)対応通信ポート及び/又はドイツ規格協会(DIN)規格に準拠したコネクタを含むことにより、iPod(登録商標)(iPad(登録商標)またはiPhone(登録商標))デジタル電子メディアデバイスと通信することができ、この通信する方法は、同時係属中であり、2008年9月15日に出願された「SYSTEM AND METHOD FOR INTERFACING A PORTABLE MEDIA DEVICE WITH A VEHICLE INFORMATION SYSTEM(ポータブルメディアデバイスとのインターフェースをビークル情報システムで実現するシステム及び方法)」と題する米国特許出願第12/210,624号;2008年9月15日に出願された「MEDIA DEVICE INTERFACE SYSTEM AND METHOD FOR VEHICLE INFORMATION SYSTEMS(ビークル情報システムに関するメディアデバイスインターフェースシステム及び方法)」と題する米国特許出願第12/210,636号;及び2008年9月15日に出願された「MEDIA DEVICE INTERFACE SYSTEM AND METHOD FOR VEHICLE INFORMATION SYSTEMS(ビークル情報システムに関するメディアデバイスインターフェースシステム及び方法)」と題する米国特許出願第12/210,652号の各明細書に説明されており、これらの米国特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、そしてこれらの米国特許出願のそれぞれの開示内容は、本明細書において参照されることにより、これらの米国特許出願の開示内容の全てが本明細書に、全ての目的のために組み込まれる。
【0053】
パーソナルメディアデバイス200は、ビデオディスプレイシステム240及び/又はオーディオシステム250を含むことができ、そしてラップトップコンピュータ、パームトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機、「iPod」(「iPad」または「iPhone」)デジタル電子メディアデバイス、及び/又はMPEG Audio Layer 3(MPEGオーディオレイヤ3:MP3)デバイスのようなハンドヘルドデバイスとして提供することができる。例示のパーソナルメディアデバイス200は、同時係属中であり、2004年2月4日に出願された「SYSTEM AND METHOD FOR DOWNLOADING FILES(ファイルをダウンロードするシステム及び方法)」と題する米国特許出願第10/772,565号;2005年6月15日に出願された「PORTABLE MEDIA DEVICE AND METHOD FOR PRESENTING VIEWING CONTENT DURING TRAVEL(視聴コンテンツを旅行中に提示するポータブルメディアデバイス及び方法)」と題する米国特許出願第11/154,749号;2005年11月7日に出願された「SYSTEM AND METHOD FOR RECEIVING BROADCAST CONTENT ON A MOBILE PLATFORM DURING INTERNATIONAL TRAVEL(放送コンテンツを移動プラットフォームで国際旅行中に受信するシステム及び方法)」と題する米国特許出願第11/269,378号;2008年9月15日に出願された「SYSTEM AND METHOD FOR INTERFACING A PORTABLE MEDIA DEVICE WITH A VEHICLE INFORMATION SYSTEM(ポータブルメディアデバイスとのインターフェースをビークル情報システムで実現するシステム及び方法)」と題する米国特許出願第12/210,624号;2008年9月15日に出願された「MEDIA DEVICE INTERFACE SYSTEM AND METHOD FOR VEHICLE INFORMATION SYSTEMS(ビークル情報システムに関するメディアデバイスインターフェースシステム及び方法)」と題する米国特許出願第12/210,636号;2008年9月15日に出願された「MEDIA DEVICE INTERFACE SYSTEM AND METHOD FOR VEHICLE INFORMATION SYSTEMS(ビークル情報システムに関するメディアデバイスインターフェースシステム及び方法)」と題する米国特許出願第12/210,652号;及び2008年9月15日に出願された「PORTABLE USER CONTROL DEVICE AND METHOD FOR VEHICLE INFORMATION SYSTEMS(ビークル情報システムに関するユーザコントロールポータブルデバイス及び方法)」と題する米国特許出願第12/210,689号の各明細書に示され、かつ説明されており、これらの米国特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、そしてこれらの米国特許出願のそれぞれの開示内容は、本明細書において参照されることにより、これらの米国特許出願の開示内容の全てが本明細書に組み込まれる。
【0054】
ポータブルメディアデバイス200に接続されると、タッチフィルムインターフェースシステム600によってユーザは、コンピュータシステム310と、タッチフィルムインターフェースシステム600の静電容量式センサシステム615のようなタッチフィルムシステム(または、タッチフィルム層)、及び/又はポータブルメディアデバイス200のキーボードのようなデータ入力システム260を介して通信することができるので有利である。タッチフィルムインターフェースシステム600は同様にして、コンピュータシステム310から供給される視聴コンテンツ210または他の情報を、ポータブルメディアデバイス200に周辺機器ポート368を介して供給することができる。これにより、視聴コンテンツ210または他の情報のビデオ部分を、ポータブルメディアデバイス200のビデオディスプレイシステム240を介して、ビデオ提示システム362(図9に示す)がビデオコンテンツを提示する方法で提示することができる。別の構成として、そして/または更に、視聴コンテンツ210または他の情報のオーディオ部分を、ポータブルメディアデバイス200のオーディオシステム250を介して、オーディオ提示システム364(図9に示す)がオーディオコンテンツを提示する方法で提示することができる。
【0055】
これらの記載の実施形態に対して、種々の変更、及び形態の置き換えを容易に行なうことができ、そしてこれらの実施形態の特定の例を一例として図面に示し、そして本明細書において詳細に説明している。しかしながら、これらの記載の実施形態は、開示される特定の形態または方法に限定されるのではなく、本開示は、全ての変更物、等価物、及び代替物を包含するものである。
【符号の説明】
【0056】
100情報システム
200ポータブルメディアデバイス、パーソナルメディアデバイス
210視聴コンテンツ、投影コンテンツ
214ビデオ視聴コンテンツ
216視聴コントロールコンテンツ
240ビデオディスプレイシステム
250オーディオシステム
260データ入力システム
310コンピュータシステム
362ビデオ提示システム
364オーディオ提示システム
364Aオーディオポート
368周辺機器ポート
368Aパーソナルメモリデバイスコネクタ
382ユーザ座席
386背もたれ
389収納箇所
392頭上構造物
510シャーシ
512内部溝
512A リーダ溝領域
512B PCB溝領域
514コネクタ開口
520取り付けブラケット
522,544,562締結部材
524開口
530セキュアデジタル(SD)及び/又はセキュアデジタル高容量(SDHC)メモリカードリーダ
532通信ケーブルアセンブリ
540光パイプ
550電子プリント回路基板
552コネクタ領域
560可撓性プリント回路(FPC)支持板
570インターフェースカバー
600タッチフィルムインターフェースシステム
605フードトレイ
607トレイラッチアセンブリ
610タッチフィルムシステム、フェースプレート、タッチ操作面、タッチ操作フィルム面
612キーボード、キーボードインターフェース
612A英語キーボード
612Bアラビア語キーボード
612A英語キーボード
612Cキーボード
614キー、キー配列キーボード
615静電容量式センサシステム
616エッジコネクタ
618,618A,618B,618C,618D言語コントロールボタン
620通信ポート
640インターフェースビデオシステム
645ビデオ提示領域
650インターフェースオーディオシステム
660入力システム
665入力領域
680ベース
682トランスミッタシステム
684内部電源
690蝶番
700プロジェクションシステム
800照明アセンブリ
810照明システム
820プロジェクター/トレイラッチアセンブリ
900方法
910,920,930,940,950,960,970,980ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムと対話するシステムであって:
ユーザ座席と接続するベースと、
前記ベースに接続され、かつユーザインターフェースシステムを提供して前記コンピュータシステムと通信するタッチフィルムシステムと、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記インターフェースシステムは、前記ユーザ座席の背もたれ、及び肘掛けのうちの一方に取り付けられるフードトレイとして提供され、
前記タッチフィルムシステムは、前記ベースに脱着可能に接続され、前記ベースは、前記ユーザ座席に脱着可能に接続され、
前記インターフェースシステムは、前記コンピュータシステムから供給されるコンテンツのビデオ部分を提示するビデオ提示システムと、そして前記コンテンツのオーディオ部分を提示するオーディオ提示システムと、を含み、前記ビデオ提示システム及び前記オーディオ提示システムが前記ユーザ座席に配置されることにより、ユーザはマルチタスクを、娯楽コンテンツを前記ビデオ提示システム及び前記オーディオ提示システムを介して視聴するとともに、前記コンピュータシステムと前記インターフェースシステムを介して対話することにより行なうことができることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
更に、前記コンピュータシステムと通信するトランスミッタシステムと、そして電力を前記トランスミッタシステムに供給する充電可能な電源と、を備え、前記充電可能な電源は、少なくとも1つのウルトラキャパシタを含み、前記インターフェースシステムは、展開位置と収納位置との間で移動させることができ、そして前記充電可能な電源は、前記ユーザ座席内に配置される充電システムによって、前記インターフェースシステムが前記収納位置に収納されているときに充電されることを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
更に、複数の静電容量式タッチフィルムシステムと、そして前記ベースと接続してフードトレイを形成する通常のフェースプレートと、を備え、前記静電容量式タッチフィルムシステム群は異なるユーザインターフェースシステムを提供し、かつ順次切り替えて前記ベースに接続され、
前記異なるユーザインターフェースシステムは、所定のキーボード配列及び所定のキーボード言語を有する複数のキーボードを含み、前記静電容量式タッチフィルムシステム群の各静電容量式タッチフィルムシステムは、コンフィギュレーション情報を前記コンピュータシステムに接続されるときに供給して、前記コンピュータシステムから供給される情報が、前記関連キーボードの前記所定のキーボード言語に一致する言語で提示されるように構成され、前記キーボード群のうちの少なくとも1つのキーボードは、複数の異なる言語をサポートし、かつ所望の言語を選択するための少なくとも1つの言語コントロールボタンを有し、
選択された静電容量式タッチフィルムシステムが前記ベースに接続されると、前記選択された静電容量式タッチフィルムシステムに、前記コンピュータシステムによって自動的に検出する操作、及び手動で選択する操作のうちの少なくとも1つの操作を施して、前記コンピュータシステムが情報を、前記選択された静電容量式タッチフィルムシステムの前記所定のキーボード言語に一致する言語で提示するようにし、
前記キーボード群は、複数の凸状キーの付いた触覚キーボード群を含み、そして
前記ベースは、未使用の静電容量式タッチフィルムシステム群を収納する収納箇所を提供し、かつ選択された静電容量式タッチフィルムシステムを前記収納箇所から取り出す機構を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシステム。
【請求項5】
更に、メニューシステムを前記タッチフィルムシステムに照らし出すプロジェクションシステムを備え、前記コンピュータシステムは、投影される前記メニューシステムを前記タッチフィルムシステムの関連領域群に相互に関連付け、そして前記タッチフィルムシステムの選択領域を起動させて、関連するメニューオプションを表示させ、そして前記プロジェクションシステムは、前記ユーザ座席の上方、前記ユーザ座席の背もたれ、及び前記ベースのうちの少なくとも1箇所に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のシステム。
【請求項6】
更に、周辺機器と接続する周辺機器ポートを備えることにより、前記周辺機器及び前記コンピュータシステムが前記インターフェースシステムを介して通信することができ、前記周辺機器ポートは、ユーザメモリデバイスと通信するように構成され、そして更に、セキュアデジタル(SD)メモリカードリーダ及びセキュアデジタル高容量(SDHC)メモリカードリーダから成るグループから選択されるメモリカードリーダを備え、前記メモリカードリーダは、選択コンテンツを前記メモリデバイスとの間で前記周辺機器ポートを介して授受することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザ座席における前記コンピュータシステムとの対話は、前記タッチフィルムシステムによって提供される前記ユーザインターフェースシステムを介してのみ制御され、
前記タッチフィルムシステムは、ユーザコントロール命令を前記コンピュータシステムに供給する入力システムと、前記コンピュータシステムから供給されるコンテンツのビデオ部分を提示するインターフェースビデオシステムと、そして前記コンテンツのオーディオ部分を提示するインターフェースオーディオシステムと、を含み、前記入力システム及び前記インターフェースビデオシステムはそれぞれ、前記タッチフィルムシステムの入力領域及びビデオ提示領域に関連付けられ、プロジェクションシステムは、1つ以上のユーザコントロールの画像を有する視聴コントロールコンテンツを前記入力領域に照らし出し、そして前記コンピュータシステムは、投影される前記ユーザコントロール群を、前記入力領域内の関連領域群に相互に関連付けて前記入力システムを形成し、前記プロジェクションシステムは、前記ビデオ部分を含む視聴ビデオコンテンツを前記ビデオ提示領域に照らし出し、前記入力領域及び前記ビデオ提示領域は少なくとも部分的に重なり合うことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のシステム。
【請求項8】
更に、前記ベースをポータブルメディアデバイスに接続する周辺機器を備え、前記ポータブルメディアデバイスは、データ入力システムと、ビデオディスプレイシステムと、そしてオーディオシステムと、を有し、前記ベースが前記ポータブルメディアデバイスに前記周辺機器ポートを介して接続されると、前記入力システムは、前記ポータブルメディアデバイスの前記データ入力システムを含むようになり、前記ビデオディスプレイシステムは、前記コンテンツの前記ビデオ部分を提示し、そして前記オーディオシステムは、前記コンテンツの前記オーディオ部分を提示することを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
背もたれと、
肘掛けと、
コンピュータシステムと通信するインターフェースシステムであって、前記背もたれ、及び前記肘掛けのうちの少なくとも1つに接続され、かつ請求項1から8のいずれかに記載のシステムによって特徴付けられたインターフェースシステムと、
を備えたユーザ座席。
【請求項10】
乗客輸送手段に搭載して取り付けられるために適するビークル情報システムであって:
コンピュータシステムと、
コンピュータシステムと通信する複数のインターフェースシステムであって、関連する乗客座席の背もたれ、及び肘掛けのうちの少なくとも1つに接続され、かつ請求項1から8のいずれかに記載のシステムによって特徴付けられた複数のインターフェースシステムと、
を備え、前記インターフェースシステムによって、前記乗客輸送手段に搭乗して旅行している乗客群は、前記コンピュータシステムを介して通信することができることを特徴とするビークル情報システム。
【請求項11】
胴体と、
該胴体内に配置される複数の乗客座席と、
ビークル情報システムであって、前記胴体に接続され、かつ請求項10に記載のシステムよって特徴付けられるビークル情報システムと、
を備えた航空機。
【請求項12】
タッチフィルムインターフェースシステムを製造する方法であって:
ユーザ座席と接続するベースを提供するステップと、
タッチフィルムシステムを前記ベースに接続するステップであって、前記タッチフィルムシステムは、前記コンピュータシステムと通信するユーザインターフェースシステムを提供するものであるステップと、
を有してなる方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【公表番号】特表2013−506593(P2013−506593A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532141(P2012−532141)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/051360
【国際公開番号】WO2011/041797
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.iPod
3.iPad
4.iPhone
【出願人】(505449427)パナソニック・アビオニクス・コーポレイション (15)
【氏名又は名称原語表記】PANASONIC AVIONICS CORPORATION
【Fターム(参考)】