情報処理システム及びその制御方法並びに制御プログラム
【課題】ユーザ自身が有する記憶媒体以外のIDを使用しないことにより、ユーザの個人情報を保護すること。
【解決手段】複数のIDリーダと、複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースと、第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、統合データベースにおける記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始手段と、情報蓄積開始手段による開始処理の後で、複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが記憶媒体のIDを読みとった場合に、統合データベースに対して記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積手段と、複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが記憶媒体のIDを読みとった時点で、統合データベースにおける記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了手段と、を含む。
【解決手段】複数のIDリーダと、複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースと、第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、統合データベースにおける記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始手段と、情報蓄積開始手段による開始処理の後で、複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが記憶媒体のIDを読みとった場合に、統合データベースに対して記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積手段と、複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが記憶媒体のIDを読みとった時点で、統合データベースにおける記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了手段と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、展示会やセミナー等に来場した来場者の情報を蓄積して適切なサービスを提供する情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
展示会やセミナー等を開催した場合、その会場を訪れた来場者にカタログなどの資料を配布し適切な情報提供を行なうことや、後日新たな情報を提供できるようにすることは、展示会やセミナー等を有効に活用するために重要である。そのためには、来場者の情報の収集及び管理と配布情報の管理及び配送を来場者に煩雑な操作を要求せずにかつ個人情報の漏洩を無くした情報管理方法が必要である。
【0003】
特許文献1には、会場側で用意されたIDカードのICタグを用いて、来場者の来場状況及び興味関心情報を効率的に収集、管理し、収集した情報を提供可能とする来場管理システムが記載されている。特許文献1では、来場管理サーバが端末装置からの来場者IDと読み取ったICタグIDとを対応付け、入退場のICタグリーダにICタグをかざし、読み取ったICタグIDに対応付ける来場者情報に入退場時刻を記録する。そして、興味関心のある展示物付近のICタグリーダにICタグをかざし、興味関心度を示す投票履歴情報を保持する。この投票履歴情報を展示物情報/来場者情報の属性情報別に抽出、集計し、集計結果にしたがって、関連情報を配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−077539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、IDカードを会場側で用意する必要があり、会場側がIDカードを用意する負担及び来場者が別途IDカードを持ち歩く負担などの問題もある。さらに、来場者情報は本人の承認なしに入場と共に登録されて、展示物への興味関心度などが集積/管理されることとなり、個人情報が本人の承諾なしに他に使用される問題もある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始手段と、
前記情報蓄積開始手段による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積手段と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了手段と、
を含むことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御方法であって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
を含むことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御プログラムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザ自身が有する記憶媒体以外のIDを使用しないことにより、ユーザの個人情報が保護可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2A】本発明の第2実施形態の情報処理システムの複数のIDリーダの構成例を示すブロック図である。
【図2B】本発明の第2実施形態の情報処理システムの制御部の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2Aの会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102の斜視図である。
【図4A】図2Bの来場者情報の例を示す図である。
【図4B】図2Bの退場者情報の例を示す図である。
【図5A】図2Bの統合データベースの例を示す図である。
【図5B】図2Bの統合データベースの例を示す図である。
【図6】図2Bの情報蓄積開始の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図2Bの情報蓄積の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図2Bの情報蓄積終了の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図10】第3実施形態の情報分析及び配送処理の処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
[第1実施形態]
<第1実施形態の情報処理システムの構成及び動作例>
図1は、第1実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図1は、複数のIDリーダ101〜10nと、複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベース500とを有する情報処理システムである。情報蓄積開始部200は、複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダ101がユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、統合データベース500における記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう。情報蓄積部300は、情報蓄積開始部200による開始処理の後で、複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダ103〜10nが記憶媒体のIDを読みとった場合に、統合データベース500に対して記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう。情報蓄積終了部400は、複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダ102が記憶媒体のIDを読みとった時点で、統合データベース500における記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう。
以上のように、ユーザ自身が有する記憶媒体以外のIDを使用しないことにより、ユーザの個人情報が保護可能である。また、上記のような情報蓄積のためにIDカードを新たに用意する必要がないという効果もある。
【0014】
[第2実施形態]
<第2実施形態の情報処理システムの構成例>
図2A及び図2Bは、第2実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図2A中、100はイベント会場である。イベント会場100には、会場の入口ゲートに配置されたIDリーダ101と、会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102と、会場内の各ブースに配置されたIDリーダ103,104,…,10i,…,10nとが設けられている。これらのリーダを用いて、来場者が有するICカードなどのIDを読みとって、来場者の情報の収集を行なう。イベント会場100の通信装置120は、ネットワークを介して図2Bの通信制御部205と通信する。
【0015】
このイベント会場100への来場者の各ブースへの立ち寄り情報は、通信装置120を介して、図2Bのコンピュータ(以下、制御部1000という)に送信され蓄積管理される。図1の情報蓄積開始部200、情報蓄積部300、情報蓄積終了部400及び統合データベース500は、かかる制御部1000の処理により実現される。会場入口ゲートのIDリーダ101で読み込まれたIDは制御部1000により実現される情報蓄積開始部200に送られて、制御部1000の統合データベース500に蓄積するための情報の収集を開始する。会場内で来場者がイベント会場の各ブースに立ち寄ってIDリーダ103〜10nに読み込ませたIDは制御部1000により実現される情報蓄積部300に送られて、制御部1000の統合データベース500にIDに対応付けてブースなどの情報を蓄積する。会場出口ゲートのIDリーダ102で読み込まれたIDは制御部1000により実現される情報蓄積終了部400に送られて、制御部1000の統合データベース500への対応するIDの情報の蓄積を終了する。IDを読み込む対象は、IDリーダの性能によって異なるが、ICカード、磁気カードなどの非接触カードや、RFIDを使用した他の非接触ID部品、あるいは携帯電話などを含む通信機器であっても良く、特に制限は無い。
【0016】
(出力ゲートのIDリーダ例)
ここで、図3を参照に、図2Aの会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102の例を説明する。会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102には、来場者が制御部1000の統合データベース500に蓄積した情報をユーザ情報に対応付けて記録することを、来場者が承認するか否かを選択するためのユーザ情報入力部102aが付加されている。ユーザ情報入力部102aは、ユーザの個人情報を登録する個人情報登録手段として機能する。これは、たとえば、来場者が名刺を挿入してその内容を読み込むものであっても、ICカードなどから読み込んだユーザIDの記録の承認を来場者に求めるものであっても良い。また、会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102には、来場者が立ち寄ったブースに関連するカタログなどを出力して提供する資料提供部102bが付加されている。カタログなどの出力は、格納場所を小さくするために各来場者に対応して高速プリンタで印刷するのが好ましい。
【0017】
なお、本例では、会場入口ゲートのIDリーダ101で読み込まれたIDは、来場者を特定できるユーザIDではなく、カード自体が有するカードIDである。このように、情報蓄積をユーザIDに関連付けて行なわないので、来場者の趣向などの関する個人情報は保護される。かかる個人情報を利用することを来場者が承認するか否かは、会場出口ゲートのIDリーダ102で読み込まれたIDに対してユーザIDや名前・住所などのユーザ情報を登録することで初めて可能となる。たとえば、会場への入場をユーザIDなどで確認する場合なども、本例では、会場入口ゲートのIDリーダ101で読み込まれたユーザIDは、来場者の確認に使用されるのみで、情報蓄積のIDとしては使用されない。
【0018】
また、本例では、会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102でのみ名刺を受け取ったが、各ブースで受け取りIDリーダ102ではユーザ情報の記録の承認を来場者に求めるだけでも良い。また、カタログなどの提供は、出口ゲートにおいてその場で行なわずに、後日、来場者に配送あるいは配信する構成であっても良い。
【0019】
<第2実施形態の情報処理システムの制御部の構成例>
次に、本実施形態の情報処理システムの制御部1000について、図2Bを参照して更に詳細に説明する。制御部1000は、通信制御部205、通信装置120及びLAN110を介してIDリーダ101〜10nに接続される。情報処理システムの制御部1000は、演算制御用のCPU201と、固定データやプログラムを格納するROM202と、CPU201が一時記憶として使用するRAM203と、不揮発にデータやプトグラムを記憶するディスクなどの大容量記憶部204とを有する。さらに、制御部1000は、通信装置120とLAN110を介してIDリーダ101〜10nを制御する通信制御部205と、入出力の周辺機器との入出力インタフェース206とを有する。
なお、図2Bに示したハードウェア構成はあくまで例示であり、本発明をこの構成に限定するものではない。
【0020】
ここで、本例では、RAM203に、来場者情報203a(図4参照)を記憶する領域と、退場者情報203b(図4参照)を記憶する領域と、資料提供部102bで提供する資料出力情報203cを記憶する領域とが確保される。大容量記憶部204は、図1の統合データベース500の例として、来場者登録データベース204a(図5参照)と、追加資料選択データベース204b(以下の図5参照)と、資料データベース204c(図5参照)とを有している。また、大容量記憶部204は、CPU201の実行するプログラムとして、本システム全体を管理する情報管理プログラム204dと、本実施形態における各処理を実行する情報蓄積開始処理ルーチン204e(図6参照)とを記憶している。大容量記憶部204は、さらに情報蓄積処理ルーチン204f(以下の図7参照)と、情報蓄積終了処理ルーチン204g(以下の図8参照)と、第3実施形態での情報分析・資料配送ルーチン204h(以下の図10参照)とを記憶している。
【0021】
入出力インタフェース206に接続する周辺機器に制限は無い。たとえば、表示部とタッチパネルやポインティングデバイス、キーボードなどの操作部206aと、提供されるカタログなどの資料を入力する資料入力部206bと、配送するための資料を出力する資料出力部206cとが接続されている。資料入力部206bはカタログを読み込むスキャナであってもCDやメモリチップなどであっても良く、資料出力部206cはカタログを印刷するプリンタであってもカタログを記憶するCDやメモリチップなどであっても良い。後述するように、資料の配送は、通信制御部205によりネットワークを介して配信されるのが望ましい。
【0022】
(来場者情報/退場者情報例)
図4に、RAM203に確保されてCPU201が使用する来場者情報203a及び退場者情報203bの例を示す。
イベント会場の入口ゲートで、来場者の所有するカードなどからIDを読出すと、各種フラグを記憶する領域をRAM203の来場者情報203aに確保する。ここで各種フラグとは、たとえば、このIDに関連付けてイベント会場の各ブースへの来場者の立ち寄りフラグと、会場から退出したか否かのフラグ、統合データベース500への登録を承認するか否かのフラグとを含む。また、図4には、3つのIDに関連付けた来場者情報203aが示されている。
【0023】
一方、イベント会場の出口ゲートで、来場者の所有するカードなどからIDを読出した時に、来場者情報203aの退出ラベルが“Yes”となり、退場者情報203bが作成される。ここで、IDに対応して訪問したブースの各カタログと、訪問したブースから予測される来場者の趣向にあったカタログなどがあると追加して用意される。退場者情報203bの3列目の“AD”や“ABC”が追加カタログを表わし、これは図5で後述する追加資料選択データベース204bに基づいて選択される。
【0024】
(来場者登録データベース/追加資料選択データベース/資料データベース例)
図5に、大容量記憶部204の用意される来場者登録データベース204aと、追加資料選択データベース204bと、資料データベース204cの例を示す。
来場者がイベント会場の出口ゲートで、退場者の会場内での行動に係る個人情報の使用を許可した場合に、図4の来場者情報203aの登録が“Yes”となる。そして、退場者情報203bにユーザ情報(名前、住所、メールアドレスなど)が付加されて来場者登録データベース204aに正式に登録される。また、上述の退場者情報203bの作成時における追加カタログなどは、予め各ブースの訪問履歴から来場者の趣向を予測して作成された追加資料選択データベース204bを使って選択される。なお、追加資料選択データベース204bを使わずに各ブースの訪問履歴から追加資料を選択するアルゴリズムを使っても良い。さらに、各ブースに対応するカタログが予め資料データベース204cとして記憶されている。
【0025】
<第1実施形態の情報処理システムの制御部の動作例>
以下、図2Bに示した情報処理システムの制御部1000の動作例を、フローチャートにしたがって説明する。なお、全体の管理手順や各IDリーダの管理やデータの送受信などの処理手順は、本願の特徴部分では無いのでここでは説明を省略する。
【0026】
図6は、図1の情報蓄積開始部200の処理手順を示すフローチャートである。図2BのCPU201が実行する情報蓄積開始処理ルーチン204eに相当する。ステップS41で、入口ゲートのIDリーダ101で来場者のカードIDを読み込んだか否かを判断する。読込があればステップS43に進んで、図4Aに示した来場者情報203aを新規に作成してリターンする。
【0027】
図7は、図1の情報蓄積部300の処理手順を示すフローチャートである。図2BのCPU201が実行する情報蓄積処理ルーチン204fに相当する。ステップS51で、各ブースのIDリーダ103〜10nで来場者のカードIDを読み込んだか否かを判断する。読込があればステップS53に進んで、図4Aに示した来場者情報203aの対応するIDの対応するブースに訪問フラグを立ててリターンする。
【0028】
図8は、図1の情報蓄積終了部400の処理手順を示すフローチャートである。図2BのCPU201が実行する情報蓄積終了処理ルーチン204gに相当する。ステップS61で、出口ゲートのIDリーダ102で来場者のカードIDを読み込んだか否かを判断する。読込があればステップS63に進んで、図4Aに示した来場者情報203aの退出フラグをONして、図4Bに示した退場者情報203bを作成する。そして、訪問ブースのカタログ情報、あるいは各ブースでカタログが提供されていれば、その他の追加情報を図5Bの資料データベース204cから取得する。ステップS67はオプショナルなステップで、退場者情報203bの訪問ブースの履歴情報から図5Bの追加資料選択データベース204bを参照して、来場者に追加して渡す追加資料を選択する。
【0029】
ステップS69では、資料を出力する。なお、資料が膨大になるとプリンタの出力では時間がかかるので、記憶媒体などへのデータ書き込み、通信機器へのデータ送信が望ましい。ステップS71では、来場者による会場内での行動を蓄積した情報の登録の承認/否認の結果を判定する。登録が承認されればステップS73に進んで、図5Aの来場者登録データベース204aへの登録処理が実行される。さらに、後日、資料の配送や配信をしても構わない。かかる後日の配送や配信については、第3実施形態でさらに詳細に説明する。かかる来場者登録データベース204aを、後日の資料配送や配信のために使用してもよい。さらに来場者登録データベース204aを、共に来場者の趣向の分析や、もっと広く参加者の趣向や顧客・消費者の趣向などの分析に使用しても良い。
【0030】
[第3実施形態]
<第3実施形態の情報処理システムの構成例>
図9は、第3実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。図9は、図1の統合データベース500の情報を使用する構成を追加したものであり、他の構成は図1及び図2A及び図2Bと同様である。なお、本例では、同じシステム内での処理を想定しているが、図9の構成は他のシステムで実現されても良い。
【0031】
来場者情報分析部600は、統合データベース500の来場者登録データベース204aの内容を分析して、イベント会場への来場者の趣向情報を得る。資料配送部700は、来場者情報分析部600の結果に基づいてカタログなどの資料を登録されたユーザに配送する。配送方法は、郵便や宅配などのOFF−LINEであっても良いし、ネットワークを経由したON−LINEの配信であっても良い。かかる配送及び配信処理は、前述の後日の各ブースに関連する資料の配送及び配信も含むが、まったく新しい資料の配送及び配信に利用されて良い。
【0032】
<第3実施形態の情報処理システムの制御部の動作例>
以下、図2Bに示した情報処理システムの制御部1000の第3実施形態の動作例をフローチャートにしたがって説明する。
【0033】
図10は、図9の来場者情報分析部600及び資料配送部700の処理手順を示すフローチャートである。図3のCPU201が実行する情報分析・資料配送ルーチン204hに相当する。ステップS81で、来場者登録データベース204aの内容を読み込む。ステップS83で、各来場者あるいは全来場者などの趣向・傾向を分析する。分析方法は本発明の主眼ではないので説明し無い。ステップS85に進んで、分析結果の趣向・傾向にしたがって配送資料を選択する。次に、ステップS87で、選択された資料の配送(配信)を指示する。上述の如く、配送指示の先は、郵便や宅配、あるいはネットワークを経由した配信のいずれでも良い。
【0034】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0035】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、単体の装置に適用しても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した記憶媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。
【0036】
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0037】
(付記1)
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始手段と、
前記情報蓄積開始手段による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積手段と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了手段と、
を含むことを特徴とする情報処理システム。
(付記2)
前記ユーザの個人情報を前記IDリーダで読みとった前記記憶媒体のIDに関連付けて登録する個人情報登録手段をさらに有することを特徴とする付記1に記載の情報処理システム。
(付記3)
前記個人情報登録手段は、前記ユーザが個人情報の登録を承認した場合に個人情報を登録することを特徴とする付記2に記載の情報処理システム。
(付記4)
前記情報蓄積手段が蓄積した前記記憶媒体のIDに関連付けられた情報から、前記記憶媒体を所有するユーザの趣向を分析する情報分析手段と、
前記情報分析手段が分析した前記ユーザの趣向に対応する資料を前記ユーザに配送する資料配送手段とを有することを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理システム。
(付記5)
前記資料配送手段は、前記ユーザの趣向に対応する資料を前記ユーザに送信することを特徴とする付記4に記載の情報処理システム。
(付記6)
入口ゲートに前記第1IDリーダが設けられ、出口ゲートに前記第2IDリーダが設けられた会場に来場した前記ユーザの会場内での行動に関する情報を前記統合データベースに蓄積することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(付記7)
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御方法であって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
を含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
(付記8)
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御プログラムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、展示会やセミナー等に来場した来場者の情報を蓄積して適切なサービスを提供する情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
展示会やセミナー等を開催した場合、その会場を訪れた来場者にカタログなどの資料を配布し適切な情報提供を行なうことや、後日新たな情報を提供できるようにすることは、展示会やセミナー等を有効に活用するために重要である。そのためには、来場者の情報の収集及び管理と配布情報の管理及び配送を来場者に煩雑な操作を要求せずにかつ個人情報の漏洩を無くした情報管理方法が必要である。
【0003】
特許文献1には、会場側で用意されたIDカードのICタグを用いて、来場者の来場状況及び興味関心情報を効率的に収集、管理し、収集した情報を提供可能とする来場管理システムが記載されている。特許文献1では、来場管理サーバが端末装置からの来場者IDと読み取ったICタグIDとを対応付け、入退場のICタグリーダにICタグをかざし、読み取ったICタグIDに対応付ける来場者情報に入退場時刻を記録する。そして、興味関心のある展示物付近のICタグリーダにICタグをかざし、興味関心度を示す投票履歴情報を保持する。この投票履歴情報を展示物情報/来場者情報の属性情報別に抽出、集計し、集計結果にしたがって、関連情報を配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−077539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、IDカードを会場側で用意する必要があり、会場側がIDカードを用意する負担及び来場者が別途IDカードを持ち歩く負担などの問題もある。さらに、来場者情報は本人の承認なしに入場と共に登録されて、展示物への興味関心度などが集積/管理されることとなり、個人情報が本人の承諾なしに他に使用される問題もある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始手段と、
前記情報蓄積開始手段による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積手段と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了手段と、
を含むことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御方法であって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
を含むことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御プログラムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザ自身が有する記憶媒体以外のIDを使用しないことにより、ユーザの個人情報が保護可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2A】本発明の第2実施形態の情報処理システムの複数のIDリーダの構成例を示すブロック図である。
【図2B】本発明の第2実施形態の情報処理システムの制御部の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2Aの会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102の斜視図である。
【図4A】図2Bの来場者情報の例を示す図である。
【図4B】図2Bの退場者情報の例を示す図である。
【図5A】図2Bの統合データベースの例を示す図である。
【図5B】図2Bの統合データベースの例を示す図である。
【図6】図2Bの情報蓄積開始の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図2Bの情報蓄積の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図2Bの情報蓄積終了の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図10】第3実施形態の情報分析及び配送処理の処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
[第1実施形態]
<第1実施形態の情報処理システムの構成及び動作例>
図1は、第1実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図1は、複数のIDリーダ101〜10nと、複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベース500とを有する情報処理システムである。情報蓄積開始部200は、複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダ101がユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、統合データベース500における記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう。情報蓄積部300は、情報蓄積開始部200による開始処理の後で、複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダ103〜10nが記憶媒体のIDを読みとった場合に、統合データベース500に対して記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう。情報蓄積終了部400は、複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダ102が記憶媒体のIDを読みとった時点で、統合データベース500における記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう。
以上のように、ユーザ自身が有する記憶媒体以外のIDを使用しないことにより、ユーザの個人情報が保護可能である。また、上記のような情報蓄積のためにIDカードを新たに用意する必要がないという効果もある。
【0014】
[第2実施形態]
<第2実施形態の情報処理システムの構成例>
図2A及び図2Bは、第2実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図2A中、100はイベント会場である。イベント会場100には、会場の入口ゲートに配置されたIDリーダ101と、会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102と、会場内の各ブースに配置されたIDリーダ103,104,…,10i,…,10nとが設けられている。これらのリーダを用いて、来場者が有するICカードなどのIDを読みとって、来場者の情報の収集を行なう。イベント会場100の通信装置120は、ネットワークを介して図2Bの通信制御部205と通信する。
【0015】
このイベント会場100への来場者の各ブースへの立ち寄り情報は、通信装置120を介して、図2Bのコンピュータ(以下、制御部1000という)に送信され蓄積管理される。図1の情報蓄積開始部200、情報蓄積部300、情報蓄積終了部400及び統合データベース500は、かかる制御部1000の処理により実現される。会場入口ゲートのIDリーダ101で読み込まれたIDは制御部1000により実現される情報蓄積開始部200に送られて、制御部1000の統合データベース500に蓄積するための情報の収集を開始する。会場内で来場者がイベント会場の各ブースに立ち寄ってIDリーダ103〜10nに読み込ませたIDは制御部1000により実現される情報蓄積部300に送られて、制御部1000の統合データベース500にIDに対応付けてブースなどの情報を蓄積する。会場出口ゲートのIDリーダ102で読み込まれたIDは制御部1000により実現される情報蓄積終了部400に送られて、制御部1000の統合データベース500への対応するIDの情報の蓄積を終了する。IDを読み込む対象は、IDリーダの性能によって異なるが、ICカード、磁気カードなどの非接触カードや、RFIDを使用した他の非接触ID部品、あるいは携帯電話などを含む通信機器であっても良く、特に制限は無い。
【0016】
(出力ゲートのIDリーダ例)
ここで、図3を参照に、図2Aの会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102の例を説明する。会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102には、来場者が制御部1000の統合データベース500に蓄積した情報をユーザ情報に対応付けて記録することを、来場者が承認するか否かを選択するためのユーザ情報入力部102aが付加されている。ユーザ情報入力部102aは、ユーザの個人情報を登録する個人情報登録手段として機能する。これは、たとえば、来場者が名刺を挿入してその内容を読み込むものであっても、ICカードなどから読み込んだユーザIDの記録の承認を来場者に求めるものであっても良い。また、会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102には、来場者が立ち寄ったブースに関連するカタログなどを出力して提供する資料提供部102bが付加されている。カタログなどの出力は、格納場所を小さくするために各来場者に対応して高速プリンタで印刷するのが好ましい。
【0017】
なお、本例では、会場入口ゲートのIDリーダ101で読み込まれたIDは、来場者を特定できるユーザIDではなく、カード自体が有するカードIDである。このように、情報蓄積をユーザIDに関連付けて行なわないので、来場者の趣向などの関する個人情報は保護される。かかる個人情報を利用することを来場者が承認するか否かは、会場出口ゲートのIDリーダ102で読み込まれたIDに対してユーザIDや名前・住所などのユーザ情報を登録することで初めて可能となる。たとえば、会場への入場をユーザIDなどで確認する場合なども、本例では、会場入口ゲートのIDリーダ101で読み込まれたユーザIDは、来場者の確認に使用されるのみで、情報蓄積のIDとしては使用されない。
【0018】
また、本例では、会場の出口ゲートに配置されたIDリーダ102でのみ名刺を受け取ったが、各ブースで受け取りIDリーダ102ではユーザ情報の記録の承認を来場者に求めるだけでも良い。また、カタログなどの提供は、出口ゲートにおいてその場で行なわずに、後日、来場者に配送あるいは配信する構成であっても良い。
【0019】
<第2実施形態の情報処理システムの制御部の構成例>
次に、本実施形態の情報処理システムの制御部1000について、図2Bを参照して更に詳細に説明する。制御部1000は、通信制御部205、通信装置120及びLAN110を介してIDリーダ101〜10nに接続される。情報処理システムの制御部1000は、演算制御用のCPU201と、固定データやプログラムを格納するROM202と、CPU201が一時記憶として使用するRAM203と、不揮発にデータやプトグラムを記憶するディスクなどの大容量記憶部204とを有する。さらに、制御部1000は、通信装置120とLAN110を介してIDリーダ101〜10nを制御する通信制御部205と、入出力の周辺機器との入出力インタフェース206とを有する。
なお、図2Bに示したハードウェア構成はあくまで例示であり、本発明をこの構成に限定するものではない。
【0020】
ここで、本例では、RAM203に、来場者情報203a(図4参照)を記憶する領域と、退場者情報203b(図4参照)を記憶する領域と、資料提供部102bで提供する資料出力情報203cを記憶する領域とが確保される。大容量記憶部204は、図1の統合データベース500の例として、来場者登録データベース204a(図5参照)と、追加資料選択データベース204b(以下の図5参照)と、資料データベース204c(図5参照)とを有している。また、大容量記憶部204は、CPU201の実行するプログラムとして、本システム全体を管理する情報管理プログラム204dと、本実施形態における各処理を実行する情報蓄積開始処理ルーチン204e(図6参照)とを記憶している。大容量記憶部204は、さらに情報蓄積処理ルーチン204f(以下の図7参照)と、情報蓄積終了処理ルーチン204g(以下の図8参照)と、第3実施形態での情報分析・資料配送ルーチン204h(以下の図10参照)とを記憶している。
【0021】
入出力インタフェース206に接続する周辺機器に制限は無い。たとえば、表示部とタッチパネルやポインティングデバイス、キーボードなどの操作部206aと、提供されるカタログなどの資料を入力する資料入力部206bと、配送するための資料を出力する資料出力部206cとが接続されている。資料入力部206bはカタログを読み込むスキャナであってもCDやメモリチップなどであっても良く、資料出力部206cはカタログを印刷するプリンタであってもカタログを記憶するCDやメモリチップなどであっても良い。後述するように、資料の配送は、通信制御部205によりネットワークを介して配信されるのが望ましい。
【0022】
(来場者情報/退場者情報例)
図4に、RAM203に確保されてCPU201が使用する来場者情報203a及び退場者情報203bの例を示す。
イベント会場の入口ゲートで、来場者の所有するカードなどからIDを読出すと、各種フラグを記憶する領域をRAM203の来場者情報203aに確保する。ここで各種フラグとは、たとえば、このIDに関連付けてイベント会場の各ブースへの来場者の立ち寄りフラグと、会場から退出したか否かのフラグ、統合データベース500への登録を承認するか否かのフラグとを含む。また、図4には、3つのIDに関連付けた来場者情報203aが示されている。
【0023】
一方、イベント会場の出口ゲートで、来場者の所有するカードなどからIDを読出した時に、来場者情報203aの退出ラベルが“Yes”となり、退場者情報203bが作成される。ここで、IDに対応して訪問したブースの各カタログと、訪問したブースから予測される来場者の趣向にあったカタログなどがあると追加して用意される。退場者情報203bの3列目の“AD”や“ABC”が追加カタログを表わし、これは図5で後述する追加資料選択データベース204bに基づいて選択される。
【0024】
(来場者登録データベース/追加資料選択データベース/資料データベース例)
図5に、大容量記憶部204の用意される来場者登録データベース204aと、追加資料選択データベース204bと、資料データベース204cの例を示す。
来場者がイベント会場の出口ゲートで、退場者の会場内での行動に係る個人情報の使用を許可した場合に、図4の来場者情報203aの登録が“Yes”となる。そして、退場者情報203bにユーザ情報(名前、住所、メールアドレスなど)が付加されて来場者登録データベース204aに正式に登録される。また、上述の退場者情報203bの作成時における追加カタログなどは、予め各ブースの訪問履歴から来場者の趣向を予測して作成された追加資料選択データベース204bを使って選択される。なお、追加資料選択データベース204bを使わずに各ブースの訪問履歴から追加資料を選択するアルゴリズムを使っても良い。さらに、各ブースに対応するカタログが予め資料データベース204cとして記憶されている。
【0025】
<第1実施形態の情報処理システムの制御部の動作例>
以下、図2Bに示した情報処理システムの制御部1000の動作例を、フローチャートにしたがって説明する。なお、全体の管理手順や各IDリーダの管理やデータの送受信などの処理手順は、本願の特徴部分では無いのでここでは説明を省略する。
【0026】
図6は、図1の情報蓄積開始部200の処理手順を示すフローチャートである。図2BのCPU201が実行する情報蓄積開始処理ルーチン204eに相当する。ステップS41で、入口ゲートのIDリーダ101で来場者のカードIDを読み込んだか否かを判断する。読込があればステップS43に進んで、図4Aに示した来場者情報203aを新規に作成してリターンする。
【0027】
図7は、図1の情報蓄積部300の処理手順を示すフローチャートである。図2BのCPU201が実行する情報蓄積処理ルーチン204fに相当する。ステップS51で、各ブースのIDリーダ103〜10nで来場者のカードIDを読み込んだか否かを判断する。読込があればステップS53に進んで、図4Aに示した来場者情報203aの対応するIDの対応するブースに訪問フラグを立ててリターンする。
【0028】
図8は、図1の情報蓄積終了部400の処理手順を示すフローチャートである。図2BのCPU201が実行する情報蓄積終了処理ルーチン204gに相当する。ステップS61で、出口ゲートのIDリーダ102で来場者のカードIDを読み込んだか否かを判断する。読込があればステップS63に進んで、図4Aに示した来場者情報203aの退出フラグをONして、図4Bに示した退場者情報203bを作成する。そして、訪問ブースのカタログ情報、あるいは各ブースでカタログが提供されていれば、その他の追加情報を図5Bの資料データベース204cから取得する。ステップS67はオプショナルなステップで、退場者情報203bの訪問ブースの履歴情報から図5Bの追加資料選択データベース204bを参照して、来場者に追加して渡す追加資料を選択する。
【0029】
ステップS69では、資料を出力する。なお、資料が膨大になるとプリンタの出力では時間がかかるので、記憶媒体などへのデータ書き込み、通信機器へのデータ送信が望ましい。ステップS71では、来場者による会場内での行動を蓄積した情報の登録の承認/否認の結果を判定する。登録が承認されればステップS73に進んで、図5Aの来場者登録データベース204aへの登録処理が実行される。さらに、後日、資料の配送や配信をしても構わない。かかる後日の配送や配信については、第3実施形態でさらに詳細に説明する。かかる来場者登録データベース204aを、後日の資料配送や配信のために使用してもよい。さらに来場者登録データベース204aを、共に来場者の趣向の分析や、もっと広く参加者の趣向や顧客・消費者の趣向などの分析に使用しても良い。
【0030】
[第3実施形態]
<第3実施形態の情報処理システムの構成例>
図9は、第3実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。図9は、図1の統合データベース500の情報を使用する構成を追加したものであり、他の構成は図1及び図2A及び図2Bと同様である。なお、本例では、同じシステム内での処理を想定しているが、図9の構成は他のシステムで実現されても良い。
【0031】
来場者情報分析部600は、統合データベース500の来場者登録データベース204aの内容を分析して、イベント会場への来場者の趣向情報を得る。資料配送部700は、来場者情報分析部600の結果に基づいてカタログなどの資料を登録されたユーザに配送する。配送方法は、郵便や宅配などのOFF−LINEであっても良いし、ネットワークを経由したON−LINEの配信であっても良い。かかる配送及び配信処理は、前述の後日の各ブースに関連する資料の配送及び配信も含むが、まったく新しい資料の配送及び配信に利用されて良い。
【0032】
<第3実施形態の情報処理システムの制御部の動作例>
以下、図2Bに示した情報処理システムの制御部1000の第3実施形態の動作例をフローチャートにしたがって説明する。
【0033】
図10は、図9の来場者情報分析部600及び資料配送部700の処理手順を示すフローチャートである。図3のCPU201が実行する情報分析・資料配送ルーチン204hに相当する。ステップS81で、来場者登録データベース204aの内容を読み込む。ステップS83で、各来場者あるいは全来場者などの趣向・傾向を分析する。分析方法は本発明の主眼ではないので説明し無い。ステップS85に進んで、分析結果の趣向・傾向にしたがって配送資料を選択する。次に、ステップS87で、選択された資料の配送(配信)を指示する。上述の如く、配送指示の先は、郵便や宅配、あるいはネットワークを経由した配信のいずれでも良い。
【0034】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0035】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、単体の装置に適用しても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した記憶媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。
【0036】
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0037】
(付記1)
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始手段と、
前記情報蓄積開始手段による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積手段と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了手段と、
を含むことを特徴とする情報処理システム。
(付記2)
前記ユーザの個人情報を前記IDリーダで読みとった前記記憶媒体のIDに関連付けて登録する個人情報登録手段をさらに有することを特徴とする付記1に記載の情報処理システム。
(付記3)
前記個人情報登録手段は、前記ユーザが個人情報の登録を承認した場合に個人情報を登録することを特徴とする付記2に記載の情報処理システム。
(付記4)
前記情報蓄積手段が蓄積した前記記憶媒体のIDに関連付けられた情報から、前記記憶媒体を所有するユーザの趣向を分析する情報分析手段と、
前記情報分析手段が分析した前記ユーザの趣向に対応する資料を前記ユーザに配送する資料配送手段とを有することを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理システム。
(付記5)
前記資料配送手段は、前記ユーザの趣向に対応する資料を前記ユーザに送信することを特徴とする付記4に記載の情報処理システム。
(付記6)
入口ゲートに前記第1IDリーダが設けられ、出口ゲートに前記第2IDリーダが設けられた会場に来場した前記ユーザの会場内での行動に関する情報を前記統合データベースに蓄積することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(付記7)
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御方法であって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
を含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
(付記8)
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御プログラムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始手段と、
前記情報蓄積開始手段による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積手段と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了手段と、
を含むことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記ユーザの個人情報を前記IDリーダで読みとった前記記憶媒体のIDに関連付けて登録する個人情報登録手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記個人情報登録手段は、前記ユーザが個人情報の登録を承認した場合に個人情報を登録することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記情報蓄積手段が蓄積した前記記憶媒体のIDに関連付けられた情報から、前記記憶媒体を所有するユーザの趣向を分析する情報分析手段と、
前記情報分析手段が分析した前記ユーザの趣向に対応する資料を前記ユーザに配送する資料配送手段とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記資料配送手段は、前記ユーザの趣向に対応する資料を前記ユーザに送信することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
入口ゲートに前記第1IDリーダが設けられ、出口ゲートに前記第2IDリーダが設けられた会場に来場した前記ユーザの会場内での行動に関する情報を前記統合データベースに蓄積することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御方法であって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
を含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項8】
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御プログラムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【請求項1】
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始手段と、
前記情報蓄積開始手段による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積手段と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了手段と、
を含むことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記ユーザの個人情報を前記IDリーダで読みとった前記記憶媒体のIDに関連付けて登録する個人情報登録手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記個人情報登録手段は、前記ユーザが個人情報の登録を承認した場合に個人情報を登録することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記情報蓄積手段が蓄積した前記記憶媒体のIDに関連付けられた情報から、前記記憶媒体を所有するユーザの趣向を分析する情報分析手段と、
前記情報分析手段が分析した前記ユーザの趣向に対応する資料を前記ユーザに配送する資料配送手段とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記資料配送手段は、前記ユーザの趣向に対応する資料を前記ユーザに送信することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
入口ゲートに前記第1IDリーダが設けられ、出口ゲートに前記第2IDリーダが設けられた会場に来場した前記ユーザの会場内での行動に関する情報を前記統合データベースに蓄積することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御方法であって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
を含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項8】
複数のIDリーダと、前記複数のIDリーダで読みとったIDに対応付けて、該IDに関連付けられた情報を蓄積するための統合データベースとを有する情報処理システムの制御プログラムであって、
前記複数のIDリーダに含まれる第1IDリーダがユーザが所有する記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の開始処理を行なう情報蓄積開始工程と、
前記情報蓄積開始工程による前記開始処理の後で、前記複数のIDリーダに含まれる第2IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった場合に、前記統合データベースに対して前記記憶媒体のIDに関連付けて情報蓄積を行なう情報蓄積工程と、
前記複数のIDリーダに含まれる第3IDリーダが前記記憶媒体のIDを読みとった時点で、前記統合データベースにおける前記記憶媒体のIDに関連付けた情報蓄積の終了処理を行なう情報蓄積終了工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−38058(P2012−38058A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−177135(P2010−177135)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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