説明

情報処理システム

【課題】バーコード内の情報と、ICタグ内の情報を容易に一致させる。
【解決手段】第2の中央演算処理装置81は、第1のトリガー42の操作で識別コード情報を読み取らせ、第2の記憶手段85に格納し、コンピュータ101へ送信させ、第1の中央演算処理装置102は、送信された識別コード情報を第1の送受信手段104により受信させ、この識別コード情報に対応する個別情報を、第1の記憶手段103に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、第1の送受信手段104により情報処理装置1へ該特定の個別情報を送信させ、第2の中央演算処理装置81は、送信された特定の個別情報を受信させると、この受信した特定の個別情報を第2の記憶手段85に格納するとともに、第2のトリガー42の操作で、電子情報書込手段84によりICチップ93に該特定の個別情報を書き込ませる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、商品,製品,部品等に関する物流管理や生産管理、或いはそれらの受発注管理等に使用される情報処理システムに関し、特に、バーコード等の識別コード(情報)とICタグ等の記憶媒体との両方を使用しながら情報処理を行う情報処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、商品,製品,部品等(以下、商品等という。)に関する物流管理や生産管理、或いはそれらの受発注管理等が行われる分野においては、商品等やその包装容器・梱包箱等(以下、梱包箱等という。)に印刷表示したバーコード等や、二次元コード等の識別コード情報を利用しながら、或いは、生産者や生産地,生産日時等の商品情報を書き込んだICタグ等の記憶媒体を利用し、さらには、上記識別コード情報とICタグ等の記憶媒体との両方を利用しながら、各種の情報処理システムを構築している。特に、上記ICタグ等の記憶媒体は、その構成要素であるICチップに多量の情報を格納することができ、アンテナを介して多量の情報を非接触で送受信することができるため、上記各分野においては、電波方式認識システム(RFID)として多用されている。
そして、こうした情報処理システムは、上記識別コード情報に記録された情報やICタグに記憶された情報を読み取る際に使用されている情報読取装置として、所謂ハンディスキャナと称されるものが多用されている(特許文献1参照)。こうしたハンディスキャナ(特許文献1に開示されたスキャナ18)は、無線又は有線によりコンピュータと接続されてなるとともに、先端には、上記バーコード等の識別コード情報を受光する受光素子(コード情報読取手段)を備えて構成されている。また、上記情報処理システムでは、上記ハンディスキャナとは別個に、ICタグ等の記憶媒体に格納された情報を読み取るリーダー(コード情報読取手段)が上記コンピュータに接続されている。一方、上記コンピュータには、特定のバーコード等に係る識別コード情報に対応する生産者や生産地,生産日時等,価格その他の個別情報が該コンピュータの記憶部に格納されており、該コンピュータに内蔵された中央演算処理装置(CPU)により、所定のプログラムに従って情報処理がなされる。また、ICタグ等に記憶された情報を読み取る上記リーダー(コード情報読取手段)に接続されたコンピュータには、該ICタグ等に書き込まれた情報を表示する表示装置等が設けられ、又は該表示装置に接続され、或いは、該情報を印刷するプリンタに接続されている場合がある。
【0003】
そして、上述した情報処理システムにより、上記各分野において情報処理ないし管理を行う場合には、例えば、紙媒体その他の媒体にバーコード等の識別コード情報を印刷表示するとともに、上記商品等又は上記梱包箱等にICタグを取り付けて行うことがある。具体的には、例えば、上記商品等の発注書にはバーコード等を印刷表示するとともに、該バーコード等で特定された商品等の個別情報が書き込まれたICタグを梱包箱等に取り付ける。そして、これらバーコード等が印刷表示された発注書とICタグが取り付けられた梱包箱等とを受注者に引き渡し、これらを受け取った受注者は、上記ICタグに書き込まれた個別情報を、上記リーダー(コード情報読取手段)により読み出し、この個別情報を基に受注した商品等を入手又は製造し、上記ICタグが取り付けられた梱包箱等に収納して上記発注書とともに納品する。一方、受注者から特定の商品等の納入を受けた発注者は、先に引き渡した発注書に印刷表示されたバーコード等をスキャニングし、該バーコード等に対応した商品等に関する個別情報と、返却された梱包箱等に取り付けられたICタグに書き込まれた個別情報とが同一であるかを確認する。上記情報処理システムを利用した上記一連の工程により、発注した商品等と納品された商品等とが同一か否かが判断される。なお、上記バーコード等の識別コード情報は、生産者や生産地,生産日時等,価格その他の個別情報との関連において特定・決定され、所定のプリンタによりラベルや発注書等に印刷されて使用される。したがって、上記情報処理システムを利用しながら上述した管理手法を採用する場合には、バーコード等として表示された識別コード情報に対応する個別情報と、ICタグ等に書き込まれた個別情報とは必ず一致していなければならない。
【特許文献1】特開2001−319199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来では、上述したように、上記バーコード等の識別コード情報は、特定の個別情報との関連において特定・決定され、所定のプリンタを用いて発注書等に印刷する一方、ICタグ等の記憶媒体には、上記プリンタによる印刷とは別個に、所定の書込装置(記録装置)により個別情報を書き込む(記録する)作業が必要となることから、極めて面倒で作業性が悪い。また、上記識別コード情報及び個別情報は、何れも人間が目視により情報の内容を確認することはできず、この確認の際には、所定の識別コード情報用の読取装置及び個別情報用の読取装置を用いて読み取る作業が必要となることから、これら識別コード情報と個別情報との対応関係の確認等をする作業も極めて面倒で作業性が悪い。特に、上述した手法による受発注管理を行う商品等が膨大である場合には、上記作業に要する時間は長時間化することとなる。そして、こうした事態は、各種の商品の物流管理や生産管理などにおける上記受発注管理に限られず、少なくともバーコード等の識別コード情報とICタグ等の記憶媒体に格納された個別情報との両方を用いて管理する分野においては同様の課題を有している。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来の物流管理や生産管理の受発注管理等において行われているこれまでの作業が有する課題を解決するために提案されたものであって、バーコード等の識別コード情報に対応した商品等の個別情報と、ICタグ等に書き込まれた個別情報とを一致させる作業を極めて簡単且つ迅速に行うことができ、より作業性を向上することができる新規な情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するため、第1の発明(請求項1記載の発明)に係る情報処理システムは、第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報書込手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させる第1のトリガーと、該第2の中央演算処理装置に接続され上記電子情報書込手段の動作を開始させる第2のトリガーとが設けられ、上記第2の中央演算処理装置は、上記第1のトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信手段へ該特定の個別情報を送信させ、上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記特定の個別情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した特定の個別情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込ませることを特徴とするものである。
【0007】
上記第1の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する第1のトリガーが操作されると、第2の中央演算処理装置がコード情報読取手段を動作させて特定の識別コード情報を読み取らせる。この特定の識別コード情報は、バーコードや二次元コード等であり、これらの識別コード情報は、紙媒体や樹脂その他に表示されていれば良く、表示された情報対象物やその素材が特に限定されるものではない。そして、第2の中央演算処理装置が上記コード情報読取手段に特定の識別コード情報を読み取らせると、該第2の中央演算処理装置は、この特定の識別コード情報を第2の記憶手段に格納するとともに、第2の送受信手段にこの特定の識別コード情報をコンピュータへ送信させる。この第2の送受信手段と第1の送受信手段とは接続されていることから、第1の中央演算処理装置が、該第1の送受信手段に特定の識別コード情報を受信させると、第1の中央演算処理装置は、受信した特定の識別コード情報を基に、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定の個別情報を特定する。なお、この第1の発明においては、上記第1の送受信手段と第2の送受信手段とは、無線で接続されているものでも有線で接続されているものであっても良い。そして、このように、上記第1の中央演算処理装置が特定の個別情報を特定(照合)すると、第1の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段にこの個別情報を上記情報処理装置へ送信させる。上記第2の中央演算処理装置が、上記第1の送受信手段により送信された特定の個別情報を上記第2の送受信手段により受信させると、第2の中央演算処理装置は、この受信させた特定の個別情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、この受信された特定の個別情報を上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込ませる。
【0008】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明のように、情報処理装置に対して、第1及び第2のトリガーを別個に設け、第1のトリガーによりコード情報読取手段の動作を開始させ、第2のトリガーにより電子情報書込手段の動作を開始させる構成を採用するのではなく、読み書きトリガーという単一のトリガーの操作が、コード情報読取手段の動作させる条件とするとともに電子情報書込手段を動作させる条件としたものである。
【0009】
すなわち、この第2の発明は、第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報書込手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報書込手段の動作を開始させる読み書きトリガーとが設けられ、上記第2の中央演算処理装置は、上記読み書きトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信手段へ該特定の個別情報を送信させ、上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記特定の個別情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した特定の個別情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込むことを特徴とするものである。
【0010】
上記第2の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する読み書きトリガーが操作されると、第2の中央演算処理装置がコード情報読取手段を動作させて特定の識別コード情報を読み取らせる。第2の中央演算処理装置が上記コード情報読取手段に特定の識別コード情報を読み取らせると、該第2の中央演算処理装置は、この特定の識別コード情報を第2の記憶手段に格納するとともに、第2の送受信手段にこの特定の識別コード情報をコンピュータへ送信させる。この第2の送受信手段と第1の送受信手段とは接続されていることから、第1の中央演算処理装置が、該第1の送受信手段に特定の識別コード情報を受信させると、第1の中央演算処理装置は、受信した特定の識別コード情報を基に、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定の個別情報を特定する。そして、このように、上記第1の中央演算処理装置が特定の個別情報を特定(照合)すると、第1の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段にこの個別情報を上記情報処理装置へ送信させる。上記第2の中央演算処理装置が、上記第1の送受信手段により送信された特定の個別情報を上記第2の送受信手段により受信させると、第2の中央演算処理装置は、この受信させた特定の個別情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、この受信された特定の個別情報を上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込ませる。なお、説明するまでもなく、上記電子情報書込手段の動作の開始は、少なくとも、作業者による上記読み書きトリガーの操作と、第1の記憶手段に格納された特定の個別情報が特定の識別コード情報とが正しい対応関係にあることの二つの条件によるものであり、コード情報読取手段の動作を開始させると同時に行われるものではない。
【0011】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明のように、コンピュータと情報処理装置とを備える情報処理システムとして、情報処理装置がコード情報読取手段により読み取らせた識別コード情報をコンピュータに送信し、この識別コード情報に対応する特定の個別情報をコンピュータが情報処理装置に送信し、情報処理装置が電子情報書込手段によりこの特定の個別情報をICチップに書き込ませるという構成を採用するのではなく、情報処理装置が識別コード情報に対応する個別情報を格納した記憶手段を備えるものとしたものである。
【0012】
すなわち、この第3の発明は、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、上記コード情報読取手段により読み取られた識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなる記憶手段と、上記コード情報読取手段,電子情報書込手段及び記憶手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置を備え、この情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させる第1のトリガーと、該中央演算処理装置に接続され上記電子情報書込手段の動作を開始させる第2のトリガーとが設けられ、上記中央演算処理装置は、上記第1のトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込むことを特徴とするものである。
【0013】
上記第3の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する第1のトリガーが操作されると、中央演算処理装置がコード情報読取手段を動作させて特定の識別コード情報を読み取らせる。中央演算処理装置が上記コード情報読取手段に特定の識別コード情報を読み取らせると、該中央演算処理装置は、この特定の識別コード情報を記憶手段に格納するとともに、この特定の識別コード情報を基に、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定の個別情報を特定する。そして、中央演算処理装置は、この特定の個別情報を上記記憶手段に格納するとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、この特定の個別情報を上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込ませる。
【0014】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第3の発明のように、情報処理装置に対して、第1及び第2のトリガーを別個に設け、第1のトリガーによりコード情報読取手段の動作を開始させ、第2のトリガーにより電子情報書込手段の動作を開始させる構成を採用するのではなく、読み書きトリガーという単一のトリガーの操作が、コード情報読取手段の動作させる条件とするとともに電子情報書込手段を動作させる条件としたものである。
【0015】
すなわち、この第4の発明は、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、上記コード情報読取手段により読み取れた識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなる記憶手段と、上記コード情報読取手段,電子情報書込手段及び記憶手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置を備え、この情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報書込手段の動作を開始させる読み書きトリガーが設けられ、上記中央演算処理装置は、上記読み書きトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込むことを特徴とするものである。
【0016】
上記第4の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する読み書きトリガーが操作されると、中央演算処理装置がコード情報読取手段を動作させて特定の識別コード情報を読み取らせる。中央演算処理装置が上記コード情報読取手段に特定の識別コード情報を読み取らせると、該中央演算処理装置は、この特定の識別コード情報を記憶手段に格納するとともに、この特定の識別コード情報を基に、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定の個別情報を特定する。そして、中央演算処理装置は、この特定の個別情報を上記記憶手段に格納するとともに、この特定の個別情報を上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込ませる。
【0017】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第1ないし第4の発明のような情報処理システム、すなわち、情報処理装置等が読み取らせた特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報をICチップに書き込ませる情報処理システムではなく、読み取らせた特定の識別コード情報と特定の個別情報とを照合し、この照合の結果に基づいて情報処理装置が認知手段を駆動させる情報処理システムとしたものである。
【0018】
すなわち、この第5の発明は、第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報読取手段並びに認知手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させる第1のトリガーと、該第2の中央演算処理装置に接続され上記電子情報読取手段の動作を開始させる第2のトリガーとが設けられ、上記第2の中央演算処理装置は、上記第1のトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記第1の記憶手段に格納し、上記第2の中央演算処理装置は、上記第2のトリガーの操作を条件に、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップから特定の個別情報を読み取らせると、この特定の個別情報を他方の個別情報として上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該他方の個別情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記他方の個別情報を第1の送受信手段により受信させると、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信装置へ該照合結果情報を送信させ、上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記照合結果情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とするものである。
【0019】
上記第5の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する第1のトリガーが操作されると、第2の中央演算処理装置がコード情報読取手段を動作させて特定の識別コード情報を読み取らせる。そして、第2の中央演算処理装置が上記コード情報読取手段に特定の識別コード情報を読み取らせると、該第2の中央演算処理装置は、この特定の識別コード情報を第2の記憶手段に格納するとともに、第2の送受信手段にこの特定の識別コード情報をコンピュータへ送信させる。この第2の送受信手段と第1の送受信手段とは接続されていることから、第1の中央演算処理装置が、該第1の送受信手段に特定の識別コード情報を受信させると、第1の中央演算処理装置は、受信した特定の識別コード情報を基に、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定の個別情報を特定する。そして、このように、上記第1の中央演算処理装置が特定の個別情報を特定(照合)すると、第1の中央演算処理装置は、この特定の個別情報を一方の個別情報として第1の記憶手段に格納する。また、作業者により、情報処理装置を構成する第2のトリガーが操作されると、第2の中央演算処理装置が電子情報読取手段を動作させて特定の個別情報を読み取らせる。そして、第2の中央演算処理装置は、この特定の個別情報を他方の個別情報として第2の記憶手段に格納するとともに、第2の送受信手段にこの他方の個別情報をコンピュータに送信させる。第1の中央演算処理装置が、第2の送受信手段に他方の個別情報を受信させると、第1の中央演算処理装置は、上記一方の個別情報と受信した他方の個別情報とを照合する。このように、上記第1の中央演算処理装置が一方の個別情報と他方の個別情報とを照合すると、第1の中央演算処理装置は、この照合をした結果である照合結果情報を第1の送受信手段に情報処理装置へ送信させる。そして、第2の中央演算処理装置は、受信した照合結果情報を基に、認知手段を駆動させる。
【0020】
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、上記第5の発明のように、情報処理装置に対して、第1及び第2のトリガーを別個に設け、第1のトリガーによりコード情報読取手段の動作を開始させ、第2のトリガーにより電子情報読取手段の動作を開始させる構成を採用するのではなく、共通読取トリガーという単一のトリガーの操作が、コード情報読取手段の動作させる条件とするとともに電子情報読取手段を動作させる条件としたものである。
【0021】
すなわち、この第6の発明は、第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報読取手段並びに認知手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、を備え、上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報読取手段の動作を開始させる共通読取トリガーとが設けられ、上記第2の中央演算処理装置は、共通読取トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記第1の記憶手段に格納し、上記第2の中央演算処理装置は、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップから特定の個別情報を読み取らせると、この特定の個別情報を他方の個別情報として上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該他方の個別情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記他方の個別情報を第1の送受信手段により受信させると、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信装置へ該照合結果情報を送信させ、上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記照合結果情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とするものである。
【0022】
上記第6の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する共通読取トリガーが操作されると、第2の中央演算処理装置がコード情報読取手段を動作させて特定の識別コード情報を読み取らせる。そして、第2の中央演算処理装置が上記コード情報読取手段に特定の識別コード情報を読み取らせると、該第2の中央演算処理装置は、この特定の識別コード情報を第2の記憶手段に格納するとともに、第2の送受信手段にこの特定の識別コード情報をコンピュータへ送信させる。この第2の送受信手段と第1の送受信手段とは接続されていることから、第1の中央演算処理装置が、該第1の送受信手段に特定の識別コード情報を受信させると、第1の中央演算処理装置は、受信した特定の識別コード情報を基に、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定の個別情報を特定する。そして、このように、上記第1の中央演算処理装置が特定の個別情報を特定(照合)すると、第1の中央演算処理装置は、この特定の個別情報を一方の個別情報として第1の記憶手段に格納する。この一方の個別情報が第1の記憶手段に格納されると、第2の中央演算処理装置は、電子情報読取手段を動作させて特定の個別情報を読み取らせ、この特定の個別情報を他方の個別情報として第2の記憶手段に格納するとともに、第2の送受信手段にこの他方の個別情報をコンピュータに送信させる。第1の中央演算処理装置が、第2の送受信手段に他方の個別情報を受信させると、第1の中央演算処理装置は、上記一方の個別情報と受信した他方の個別情報とを照合する。このように、上記第1の中央演算処理装置が一方の個別情報と他方の個別情報とを照合すると、第1の中央演算処理装置は、この照合をした結果である照合結果情報を第1の送受信手段に情報処理装置へ送信させる。そして、第2の中央演算処理装置は、受信した照合結果情報を基に、認知手段を駆動させる。
【0023】
また、第7の発明(請求項7記載の発明)は、上記第5又は第6の発明のように、コンピュータと情報処理装置とを備える情報処理システムとして、情報処理装置がコード情報読取手段により読み取らせた識別コード情報と電子情報読取手段により読み取らせた特定の個別情報である他方の個別情報をコンピュータに送信し、この識別コード情報に対応する特定の個別情報を一方の個別情報とし、コンピュータがこれら一方の個別情報と他方の個別情報とを照合し、コンピュータがこの照合した結果の情報である照合結果情報を情報処理装置に送信し、情報処理装置がこの照合結果情報に基づいて認知手段を駆動させるのではなく、情報処理装置が識別コード情報に対応する個別情報を格納した記憶手段を備えるものとしたものである。
【0024】
すなわち、この第7の発明は、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、上記コード情報読取手段により読み取らせた識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなる記憶手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、上記コード情報読取手段,電子情報書込手段及び記憶手段並びに認知手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置を備え、この情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させる第1のトリガーと、該中央演算処理装置に接続され上記電子情報読取手段の動作を開始させる第2のトリガーとが設けられ、上記中央演算処理装置は、上記第1のトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出し、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記記憶手段に格納するとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取らせ、この個別情報を他方の個別情報として上記記憶手段に格納し、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、この照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とするものである。
【0025】
上記第7の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する第1のトリガーが操作されると、中央演算処理装置がコード情報読取手段を動作させて特定の識別コード情報を読み取らせる。そして、中央演算処理装置が上記コード情報読取手段に特定の識別コード情報を読み取らせると、該中央演算処理装置は、この特定の識別コード情報を記憶手段に格納するとともに、この特定の識別コード情報を基に、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定の個別情報を特定する。そして、中央演算処理装置は、この特定の個別情報を一方の個別情報として記憶手段に格納するとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、電波情報読取手段を動作させて特定の個別情報を読み取らせる。そして、中央演算処理装置が上記電波情報読取手段に特定の個別情報を読み取らせると、該中央演算処理装置は、この特定の個別情報を他方の個別情報として記憶手段に格納するとともに、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合する。そして、中央演算処理装置は、この照合結果の情報である照合結果情報に基に、認知手段を駆動させる。
【0026】
また、第8の発明(請求項8記載の発明)は、上記第7の発明のように、情報処理装置に対して、第1及び第2のトリガーを別個に設け、第1のトリガーによりコード情報読取手段の動作を開始させ、第2のトリガーにより電子情報読取手段の動作を開始させる構成を採用するのではなく、共通読取トリガーという単一のトリガーの操作が、コード情報読取手段の動作させる条件とするとともに電子情報読取手段を動作させる条件としたものである。
【0027】
すなわち、この第8の発明は、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、上記コード情報読取手段により読み取らせた識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなる記憶手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、上記コード情報読取手段,電子情報書込手段及び記憶手段並びに認知手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置を備え、この情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報読取手段の動作を開始させる共通読取トリガーとが設けられ、上記中央演算処理装置は、上記共通読取トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出し、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記記憶手段に格納するとともに、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取らせ、この個別情報を他方の個別情報として上記記憶手段に格納し、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、この照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とするものである。
【0028】
上記第8の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する共通読取トリガーが操作されると、中央演算処理装置がコード情報読取手段を動作させて特定の識別コード情報を読み取らせる。そして、中央演算処理装置が上記コード情報読取手段に特定の識別コード情報を読み取らせると、該中央演算処理装置は、この特定の識別コード情報を記憶手段に格納するとともに、この特定の識別コード情報を基に、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定の個別情報を特定する。そして、中央演算処理装置は、この特定の個別情報を一方の個別情報として記憶手段に格納するとともに、電波情報読取手段を動作させて特定の個別情報を読み取らせる。そして、中央演算処理装置が上記電波情報読取手段に特定の個別情報を読み取らせると、該中央演算処理装置は、この特定の個別情報を他方の個別情報として記憶手段に格納するとともに、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合する。そして、中央演算処理装置は、この照合結果の情報である照合結果情報に基に、認知手段を駆動させる。
【0029】
また、第9の発明(請求項9記載の発明)は、上記第1ないし第4の発明のような情報処理システム、すなわち、情報処理装置等が読み取らせた特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報をICチップに書き込ませる情報処理システムと、上記第5ないし第8の発明のような情報処理システム、すなわち、読み取らせた特定の識別コード情報と特定の個別情報とを照合し、この照合の結果に基づいて情報処理装置が認知手段を駆動させる情報処理システムとを兼ね備えたものである。
【0030】
すなわち、この第9の発明は、第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、上記ICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、第1の処理モード又は第2の処理モードの何れかに処理モードを切換える処理モード選択手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報書込手段,電子情報読取手段,認知手段,処理モード選択手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報書込手段の動作を開始させるか、又は、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報読取手段の動作を開始させる共通トリガーとが設けられ、上記処理モード選択手段により第1の処理モードが選択された場合には、上記第2の中央演算処理装置は、共通トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信手段へ該特定の個別情報を送信させ、上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記特定の個別情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した特定の個別情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込み、上記処理モード選択手段により第2の処理モードが選択された場合には、上記第2の中央演算処理装置は、共通トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記第1の記憶手段に格納し、上記第2の中央演算処理装置は、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップから特定の個別情報を読み取らせると、この特定の個別情報を他方の個別情報として上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該他方の個別情報を送信させ、上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記他方の個別情報を第1の送受信手段により受信させると、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信装置へ該照合結果情報を送信させ、上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記照合結果情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とするものである。
【0031】
上記第9の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する処理モード選択手段が第1の処理モードが選択された場合には、この情報処理システムは上記第2の発明の情報処理システムと同様な動作をする。また、情報処理装置を構成する処理モード選択手段が第2の処理モードが選択された場合には、この情報処理システムは上記第6の発明の情報処理システムと同様な動作をする。
【0032】
また、第10の発明(請求項10記載の発明)は、上記第9の発明のように、コンピュータと情報処理装置とを備える情報処理システムとするのではなく、情報処理装置が識別コード情報に対応する個別情報を格納した記憶手段を備えるものとしたものである。
【0033】
すなわち、この第10の発明は、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、上記ICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、第1の処理モード又は第2の処理モードの何れかに処理モードを切換える処理モード選択手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報書込手段,電子情報読取手段,認知手段,処理モード選択手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、上記情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続された記憶手段と、該中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報書込手段の動作を開始させるか、又は、該中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報読取手段の動作を開始させる共通トリガーとが設けられ、上記処理モード選択手段により第1の処理モードが選択された場合には、上記中央演算処理装置は、上記共通トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込み、上記処理モード選択手段により第2の処理モードが選択された場合には、上記中央演算処理装置は、上記共通トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出し、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記記憶手段に格納するとともに、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取らせ、この個別情報を他方の個別情報として上記記憶手段に格納し、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、この照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とするものである。
【0034】
上記第10の発明では、作業者(使用者)により、情報処理装置を構成する処理モード選択手段が第1の処理モードが選択された場合には、この情報処理システムは上記第4の発明の情報処理システムと同様な動作をする。また、情報処理装置を構成する処理モード選択手段が第2の処理モードが選択された場合には、この情報処理システムは上記第8の発明の情報処理システムと同様な動作をする。
【0035】
なお、これら第1ないし第10の発明に係る情報処理システムは、バーコード等の識別コード情報が印刷表示されている情報対象物と、ICタグ等の電波による送受信機能を備えたICチップとが取り付けられている情報対象物とが同じものであっても異なるものであっても使用することができる。それぞれの情報対象物が同じ例としては、例えば、商品等のパッケージの外側に貼付されたラベルに上記識別コード情報が印刷表示され、そのパッケージの内側又はラベルの裏側若しくはラベルの左右両側又は上下側に上記ICタグ等が配置され又は固定された場合を挙げることができる。一方、それぞれの情報対象物が異なる例としては、上記バーコード等の識別コード情報が、商品等の発注伝票と納品伝票との両方を兼ね備えた受発注伝票に印刷表示される一方、上記ICタグ等は、発注され納品される商品等が収容される梱包箱等に取り付けられた場合を挙げることができる。
【0036】
そして、上記第1ないし第4の発明に係る情報処理システムを使用すれば、情報処理装置に設けられた第1のトリガーの操作と第2のトリガーの操作により、又は読み書きトリガーの操作により、例えば、商品等のパッケージの外側に貼付されたラベルや受発注伝票に印刷表示された識別コード情報に対応した特定の個別情報と同じ情報を、そのパッケージの内側等に取り付けられ、又は包装箱等に取り付けられたICタグ等に対して迅速に書き込むことができる。また、上記第5ないし第8の発明に係る情報処理システムを使用すれば、情報処理装置に設けられた第1のトリガーの操作と第2のトリガーの操作により、又は共通読取トリガーの操作により、例えば、商品等のパッケージの外側に貼付されたラベルや受発注伝票に印刷表示された識別コード情報に対応した特定の個別情報と、そのパッケージの内側等に取り付けられ、又は包装箱等に取り付けられたICタグ等に書き込まれた個別情報とを迅速に照合し、この照合の結果を認知手段の駆動により容易に認知することができる。また、上記第9及び第10の発明に係る情報処理システムを使用すれば、上記第1ないし第4の発明に係る情報処理システムと同様に、識別コード情報に対応した特定の個別情報を迅速に書き込むことができるとともに、上記第5ないし第8の発明に係る情報処理システムと同様に、識別コード情報と特定の個別情報との照合の結果を容易に認知することができる。
【0037】
なお、上記第1、第3、第5及び第7の発明を構成する第1のトリガーや第2のトリガー、第2及び第4の発明を構成する読み書きトリガー、第6及び第8の発明を構成する共通読取トリガー及び第9及び第10の発明を構成する共通トリガーは、スイッチや操作ボタン等その名称如何を問わず、作業者により操作されることにより、コード情報読取手段、電子情報書込手段及び電子情報読取手段の作動が開始される条件となる機能を有してなるものであれば良い。また、上記第1ないし第10の発明を構成する情報処理装置は、作業者の手の指に装着可能なものである必要はなく、従来のハンディスキャナのように、手で把持するタイプのものであっても良い。
【0038】
また、第11の発明(請求項11記載の発明)は、上記第1ないし第10の発明において、前記情報処理装置は、前記コード情報読取手段、電子情報書込手段及び/又は前記電子情報読取手段、前記第2の記憶手段又は前記記憶手段、前記認知手段、前記第2の中央演算処理装置又は前記中央演算処理手段をそれぞれ内蔵するハウジングと、このハウジングに配置されてなる前記第1及び第2のトリガー,読み書きトリガー,共通読取トリガー又は共通トリガーと、上記ハウジングに固定されてなるとともに使用者の手指の甲に装着する装着用ベルトと、を備え、上記コード情報読取手段は、前記識別コード情報を読み取る受光部を有し、上記電子情報読書込手段及び/又は電子情報読取手段は、前記ICチップに電波を送信し又は該ICチップからの電波を受信するアンテナを有してなるとともに、上記受光部及びアンテナは、上記ハウジングの下面を除く何れかの面であって互いに同一の面又はその近傍に配置されてなることを特徴とするものである。
【0039】
この第11の発明に係る情報処理装置には、使用者の手指に装着される装着用ベルトがハウジングに配置されていることから、使用者は該情報処理装置を手指の甲に配置した状態で装着し使用することができ、さらに、上記装着用ベルトは、使用者の手指の第2関節(指の先から2番目の関節)と第3関節(指の先から3番目の関節)との間に装着可能とされてなるから、第1関節及び第2関節を自由に曲げたり伸ばしたりすることができる。したがって、上記第1ないし第10の発明に係る情報処理システムの操作に際して、掌による情報処理装置の把持と開放との繰り返し動作が不要であるとともに、両手が自由に使えることから、使用者が手作業をする際に該手作業の支障とならず、作業性の向上を図ることができる。また、装着ベルトを装着した使用者の手の親指によりトリガーを操作できるとともに、情報処理装置を装着した手で他の作業をしながら読み取り操作や書き込み操作をすることができることから、さらなる作業性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0040】
上記第1ないし第4の発明に係る情報処理システムでは、単一の情報処理装置により、バーコード等の識別コード情報に対応した商品等の個別情報を読み取り、且つ、該個別情報をICタグ等に書き込むことができる。すなわち、この情報処理システムでは、単一の情報処理装置の操作のみにより、バーコード等として書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とを極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、より作業性を向上することができる。
【0041】
特に、第2及び第4の発明に係る情報処理システムによれば、第1及び第3の発明のように、第1のトリガーの操作による識別コード情報の読取作業と、第2のトリガーの操作によるICタグ等への情報書込作業とを別個に行う必要はなく、単一のトリガーである読み書きトリガーの操作のみにより、バーコード等の識別コード情報の読取作業と、ICタグ等への情報の書込作業とが自動的に連続して行われることから、バーコード等に書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とを一致させる作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、第3及び第4の発明に係る情報処理システムによれば、第1及び第2の発明のように、情報処理装置とは別に特定の個別情報を格納したコンピュータを用いる必要は無く、記憶手段に特定の個別情報を格納した情報処理装置のみにより、バーコード等に書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とを一致させる情報処理システムの構成をより簡易なものとすることができる。
【0042】
また、上記第5ないし第8の発明に係る情報処理システムでは、単一の情報処理装置により、商品等のバーコード等の識別コード情報及びICタグに書き込まれた個別情報を読み取り、かつ、これらの個別情報を照合した結果を認知することができる。すなわち、この情報処理システムでは、単一の情報処理装置の操作のみにより、バーコード等として書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とが一致しているかについての照合を極めて簡単且つ迅速に認知することができ、より作業性を向上することができる。
【0043】
特に、第6及び第8の発明に係る情報処理システムによれば、第5及び第7の発明のように、第1のトリガーの操作による識別コード情報の読取作業と、第2のトリガーの操作によるICタグ等の情報読取作業とを別個に行う必要はなく、単一のトリガーである共通読取トリガーの操作のみにより、バーコード等の識別コード情報の読取作業と、ICタグ等の情報の読取作業とが自動的に連続して行われることから、バーコード等に書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とを照合する作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、第7及び第8の発明に係る情報処理システムによれば、第5及び第6の発明のように、情報処理装置とは別に特定の個別情報を格納したコンピュータを用いる必要は無く、記憶手段に特定の個別情報を格納した情報処理装置のみにより、バーコード等に書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とを照合する情報処理システムの構成をより簡易なものとすることができる。
【0044】
また、上記第9及び第10の発明に係る情報処理システムでは、単一の情報処理装置の操作のみにより、上記第1ないし第4の発明と同様に、バーコード等として書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とを極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、また、上記第5ないし第8の発明と同様に、バーコード等として書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とが一致しているかについての照合を極めて簡単且つ迅速に認知することができ、より作業性を向上することができる。
【0045】
特に、第10の発明に係る情報処理システムによれば、第9の発明のように、情報処理装置とは別に特定の個別情報を格納したコンピュータを用いる必要は無く、記憶手段に特定の個別情報を格納した情報処理装置のみにより、バーコード等に書き込まれた識別コード情報とICタグに書き込まれた個別情報とを一致させるとともに、バーコード等に書き込まれた識別コード情報とICタグに書き込まれた個別情報とを照合する情報処理システムの構成をより簡易なものとすることができる。
【0046】
また、第11の発明では、作業者の手の指に装着して作業することができることから、これまで使用されているハンディスキャナのように、作業中において片手が占有されてしまうことがなく、両手を自由に使うことができることから、商品や梱包箱等を積み替えたり移動させたり反転させたりする作業を行いながら、バーコード等として書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とを極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、及び/又は、バーコード等として書き込まれた識別コード情報と、ICタグに書き込まれた個別情報とが一致しているかについての照合を極めて簡単且つ迅速に認知することができることから、さらに一層簡単且つ迅速な作業が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る情報処理システムについて図面を参照しながら詳細に説明する。以下に説明するこの情報処理システムでの処理の形態では、図5に示す情報処理装置1と、該情報処理装置1と連携して動作するホストコンピュータ101とを用いるシステムであって、該情報処理装置1及びホストコンピュータ101を用いて現品票91のQRコード92及びRFタグ93との情報の読み取りや書き込みをする場合を例として説明する。このため、先ず上記情報処理装置1、現品票91及びホストコンピュータ101のそれぞれの構成について説明し、その後に該情報処理装置1,現品票91及びホストコンピュータ101による情報処理システムの動作についてフローチャートを用いて説明する。
【0048】
本発明の実施の形態に係る情報処理装置1は、図1又は図2に示すような形状となされている。すなわち、この情報処理装置1は、内部に電気回路や電源等を内蔵するプラスチック製のハウジング11と、該ハウジング11の下方に固定されている装着ベルト12とから構成されている。また、上記ハウジング11の上面21のやや正面側(図1に示す左端側)には透明板22が取り付けられており、該透明板22の直下内には、後述するコード情報読取手段82を構成するレンズ23と発光部24とが内蔵されている。また、上記ハウジング11の上面21の略中央であって、上記透明板22よりもやや背面側には、この情報処理装置1が読み取った情報や書き込む情報を使用者に通知し、或いは、この情報処理装置1の現在の状態等の様々な情報を表示する液晶の表示部25が配置されている。
【0049】
また、上記ハウジング11の上面21の背面側(上記表示部25よりもやや背面側)には、4つの押しボタン状のスイッチ26,27,28,29が左右に並んで配置されており、使用者はこれらのスイッチ26,27,28,29の押下操作によりこの情報処理装置1の電源の入切や、この情報処理装置1の動作のモードの切り替え等の操作や、使用者の操作に対するこの情報処理装置1の動作等についての設定の変更をすることができる。また、上記ハウジング11の上面21から左側に連続する傾斜面31には、LED(発光ダイオード)32,33,34,35が配置されており、また同様に、ハウジング11の上面21から右側に連続する傾斜面36には、LED37,38,39,40が配置されている。これらLED32,33,34,35,37,38,39,40が点灯することにより、この情報処理装置1の電源の入切の状態や他の機器との通信の状態等のこの情報処理装置1の現在の状態を示す。なお、これらLED32,33,34,35,37,38,39,40は、使用者がこの情報処理装置1を右手に装着して上記ハウジング11の左方から見た場合にも、あるいは、使用者が該情報処理装置1を左手に装着して該ハウジング11の右方から見た場合にも同様に確認ができるように、LED32,33,34,35とLED37,38,39,40とは互いに対となって同じ点滅動作をする。
【0050】
また、上記透明板22,表示部25及びスイッチ26,27,28,29が配置されたこのハウジング11の上面21の直下には、外部に露出しないアンテナ30が埋設されている。このアンテナ30は、後述する電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84を構成するものであって(図5参照)、該電子情報読取手段82及び電子情報書込手段84と後述する現品票91のRFタグ93のRFタグ側送受信手段96を構成するアンテナ97との間での電波による情報の受信及び送信に用いられる。なお、このRFタグ93のRFタグ側送受信手段96を構成するアンテナ97は、線状の導電体を平面状でコイルにしたもので、図4に示すような位置に配置されている。また、上記アンテナ30は、図1において破線で示すように、上記表示部25の周囲を囲うような位置に配置されている。このアンテナ30は平面状のコイルとされていることから、この平面と直交する方向(この平面の法線の方向)に現品票91のRFタグ93のRFタグ側送受信手段96を構成するアンテナ97が位置することが、該RFタグ93との情報の受信及び送信に最も適した位置関係となっている。したがって、例えば、図4に示す2次元コード化された識別コード情報が印刷されたQRコード92及び電波によって情報を送信及び受信するICチップ(アンテナ97が接続されたRFタグ93)が付された現品票91に対して、情報処理装置1によって情報の読み取り及び書き込みをする場合であって、上記レンズ23を該QRコード92に向けて該QRコード92の読み取りに適した位置関係とした場合には、この情報処理装置1と現品票91との位置関係は、情報処理装置1のアンテナ30がRFタグ93のアンテナ97との電波による情報の受信及び送信に適した位置関係ともなっている。このため、後述するこの情報処理システムの使用方法の例のように、使用者が上記情報処理装置1を用いて左トリガー42(又は右トリガー44)の操作をするのみで識別コード情報の読み取りとこの識別コード情報に対応する情報のRFタグ93からの読み取り及び該RFタグ93への書き込みを一連に(ほぼ同時に)行う作業の際には、この情報処理装置1はこのような作業に非常に適したものとなっている。なお、上記図4は、理解し易くする為に一点透視図法で作図されているが、上記のように情報処理装置1を用いてQRコード92の読み取りと情報のRFタグ93の読み取り及び書き込みをする際には、この情報処理装置1の上面21と現品票91の面とが平行となるように配置する。
【0051】
また、図1又は図2に示すように、上記ハウジング11の左側面41には、押しボタン状のスイッチである左トリガー42が配置されており、また、反対側の右側面43には、押しボタン状のスイッチである右トリガー44が配置されている。これらトリガー42,43は、例えば、図4に示すように、装着ベルト12により情報処理装置1を使用者の右手Hに装着した場合には、右手Hの親指F3により左トリガー42が容易に操作できるように配置されている。また、情報処理装置1を使用者の図示しない左手に装着した場合には、左手の親指により右トリガー43が容易に操作できるように配置されている(図3参照)。このため、使用者の手に装着された情報処理装置1は、右手に装着した場合にも、左手に装着した場合にも、同様に使用することができる。また、このハウジング11の下面の背面側には電池蓋46が配置されており、使用者はこの電池蓋46を開閉することにより該ハウジング11内に収納されている電池の交換等ができる。
【0052】
また、上述の通り、上記ハウジング11の正面側の下方には、装着ベルト12が取り付けられている。すなわち、上記ハウジング11の左側面41及び右側面43それぞれの下端部には、図2及び図3に示すように、正面側及び背面側のそれぞれに下方へ突出する左側の突出部51,52と、一部が図示されない右側の突出部53とが対向して形成されている。これらの突出部51,52,53には図中に点線で示す軸穴(符号は省略する。)が形成されており、これらの軸穴の開口には棒体55,56が挿通されて固定されている。また、上記装着ベルト12は合成繊維性であって、一端には金属環57が取り付けられており、該装着ベルト12の他端及び該他端側中途部には一対の面ファスナー58,59が貼付されている。そして、この装着ベルト12は上記棒体55,56と上記ハウジング11の下面との間を挿通されるとともに、該装着ベルト12の他端は上記金属環57内を挿通して折り返され、上記一対の面ファスナー58,59により貼り合わされて環状となっている。このため、この情報処理装置1を用いる使用者は、図4に示すように、この装着ベルト12内に右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2とを挿入して該情報処理装置1を該右手H(又は左手)に装着することができる。なお、上記装着ベルト12は、この情報処理装置1を装着した際に使用者の右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2の第2関節と第3関節との間に装着されるようになっている。また、この環状とされた装着ベルト12内に挿入する使用者の右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2とのサイズに合わせて、上記装着ベルト12の面ファスナー58,59が貼り合わされる箇所を適宜調節することができる。このように、この情報処理装置1は使用者の右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2に装着されることから、この装着されたハウジング11が手指の周方向にずれることなく、安定した装着状態を確保できる。また、上記の環状とされた装着ベルト12の内面であって、使用者が上述の要領で上記情報処理装置1を装着した際に、該使用者の右手H(又は左手)の人差指F1と中指F2との甲が接触する部位には、低反発性シート部材60が貼付されている。このため、使用者がこの情報処理装置1を装着した場合には、使用者の人差指F1と中指F2との甲が直接装着ベルト12の内面に接触することを防ぎ、また上記低反発性シート部材60は、加わる圧力を均等に吸収して分散することから、該ハウジング11の位置ずれを防止するとともに、装着による不快感を防止することができ、使用者の作業性の向上を図ることができる。
【0053】
また、この情報処理装置1内には、図5に示す電子回路が内蔵されている。この電子回路は、後述のフローチャートを示して説明する演算処理、判別処理等をする情報処理装置側中央演算処理装置(以下、情報処理装置側CPUという)81が設けられ、この情報処理装置側CPU81には、QRコード92等の識別コード情報を読み取るコード情報読取手段82と、RFタグ93の特定の個別情報を読み取る電子情報読取手段83と、RFタグ93に特定の個別情報等を書き込む電子情報書込手段84と、各種の情報を格納する情報処理装置側記憶手段85と、情報処理装置側CPU81に接続され後述するホストコンピュータ101と各種情報の送受信をための情報処理装置側送受信手段88と、使用者に読み取りの契機等を知らせるブザー86と、使用者に読み取りの契機等を知らせるバイブレータ87とがそれぞれ接続されている。また、上述した情報処理装置側CPU81には、ハウジング11に取り付けられた表示部25と、スイッチ26,27,28,29と、LED32,33,34,35,37,38,39,40と、左トリガー42及び右トリガー44とが接続されている。
【0054】
なお、上記情報処理装置側記憶手段85には、この情報処理装置1自体が動作するために必要な情報(例えば、この情報処理装置1自体が動作するために必要なファイルシステムやオペレーションシステム等)や、使用者を通知する情報のデータベース、すなわち、上記表示部25への表示の内容や、上記スイッチ26,27,28,29,左トリガー42及び右トリガー44への使用者の操作に応じた該情報処理装置1の動作、LED32,33,34,35,37,38,39,40の点灯、ブザー86の発音、バイブレータ87の作動、情報処理装置側送受信手段88による情報の送信及び受信(及び、その送信及び受信に係る情報の内容や、送信及び受信の相手)等についての情報が格納されている。特に上記表示部25への表示の内容としては、この情報処理装置1の電源を入れたときに表示される起動画面の文字列や、この情報処理装置1自体が電源が入っていることを使用者に伝える文字列や、この情報処理装置1がホストコンピュータ101等の他の機器との接続をしていること又は接続をしていないことを使用者に伝える文字列や、この情報処理装置1へ次のデータが入力されることを待機していることを使用者に伝える文字列や、次に使用者が該情報処理装置1について何を操作すべきであるかについて指示する文字列や、コード情報読取手段82又は電子情報読取手段83により読み取った情報に関する文字列や、電子情報書込手段84により書き込む情報に関する文字列や、コード情報読取手段82及び電子情報読取手段83により読み取った情報が互いに一致するか否かに関する文字列や、この情報処理装置1のバッテリーの電圧が低下したことを使用者に伝える文字列や、この情報処理装置1が使用者により電源を切る操作をされた際に電源を切ることについて確認する旨を使用者に伝える文字列や、この情報処理装置1の設定を変更する操作をされた際にこの設定の内容を使用者に確認する文字列が格納されている。
【0055】
また、上記情報処理装置側記憶手段85には、後述する各商品等毎の個別情報を一般的な文字列(使用者が理解しやすい文字列、例えば、商品等の個別の商品名等)と対応させる変換テーブルの文字列等や、或いは、上記情報処理装置側送受信手段88が上記ホストコンピュータ101とブルートゥースの規格により通信をするために必要なプロトコルやパスキー(認証鍵)に関する情報や、これらの情報を用いた情報処理装置1の動作に必要なコマンドからなるプログラム等の情報も格納されている。また、この情報処理装置1自体の動作に必要な情報については、情報処理装置側CPU81が上記情報処理装置側記憶手段85に入力されたコマンドを直接読み込んで逐次実行するものとされていることからこのコマンドに関する定義や動作に関する情報が格納されているが、この情報処理装置側CPU81は上記情報処理装置側記憶手段85に格納されたオペレーションシステムを介して入力された情報に基づいて動作するものとしても良く、このオペレーションシステムとしてはトロンやウインドウズCE等を用いるものとしても良い。
【0056】
また、以下に述べるこの実施の形態での該情報処理装置1の動作は、あくまで一例に過ぎず、使用者がこの情報処理装置1により行う作業に応じた動作をするように適宜プログラムすることができる。すなわち、この実施の形態での情報処理装置1では、後述するように左トリガー42を押下した際には上記コード情報読取手段82,電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84が一連の動作を連続して(使用者からすればほぼ同時に)動作をするものとしてプログラムが設定されているが、これら読み取り、書き込み、動作、発音、作動、情報の送信及び受信等のうち何れか一又は二のもののみが動作をするように設定するものとしても良い。なお、この情報処理装置1の読み取り、書き込み、動作、発音、作動、情報の送信及び受信等をプログラムとして入力して設定する場合には、上記スイッチ26,27,28,29の動作により設定用のメニュー画面を上記液晶の表示部25に表示させた上で該スイッチ26,27,28,29の操作により行うものとしても良い。また、この情報処理装置1の動作のプログラムの入力は、後述するホストコンピュータ101で上記の情報処理装置1の動作についてのプログラムを入力しておいたものを該情報処理装置1へ転送することで入力するものとしても良い。このホストコンピュータ101を用いて情報処理装置1にプログラムを入力する場合には、該ホストコンピュータ101で入力したプログラムは、上述した情報処理装置側送受信手段88と後述するホストコンピュータ側送受信手段104との間のブルートゥースの規格による通信で転送して入力するものとしても良く、或いは、この情報処理装置1に一般にコンピュータに多く用いられている図示しないUSB端子を設け、該USB端子によりホストコンピュータ101と接続して転送して入力するとしても良く、或いは、この情報処理装置1に図示しない外部記憶媒体用接続端子(例えば、SDカード用のスロット)を設け、該外部記憶媒体用接続端子に該プログラムを書き込んだ外部記憶媒体(例えば、SDカード)を繋ぐことにより、該外部記憶媒体内に入力したプログラムをこの情報処理装置1(の情報処理装置側記憶手段85)へ転送して入力するものとしても良い(なお、このような外部記憶媒体を用いて、情報処理装置側記憶手段85の容量を拡張するものとしても良い)。また、予めこの情報処理装置1(の情報処理装置側記憶手段85や上記の外部記憶媒体)内に該情報処理装置1の動作を設定するプログラムを複数入力しておき、これら複数のプログラムの内の何れを用いるかを使用者が選択できるものとしても良い。この場合、プログラムの選択は、この情報処理装置1に入力された複数の該プログラムの一覧を上記表示部25に表示するものとし、この中から何れか一つのプログラムをスイッチ26,27,28,29の操作により選択するものとしても良く、或いは、上記の複数のプログラムと対応する複数のQRコード(いわば、この情報入力装置1への指示のためのQRコード)を印刷し、この複数のQRコードのうちの何れかを情報処理装置1のコード情報読取手段82で読み取ることによって何れのプログラムを用いるか選択するものとしても良い。また、このQRコードの替わりにRFタグ(いわば、この情報入力装置1への指示のためのRFタグ)を用い、この複数のRFタグのうちの何れかを情報処理装置1の電子情報読取手段83で読み取ることによって何れのプログラムを用いるか選択するものとしても良く、或いは、複数のRFタグの記憶手段内にそれぞれ異なるプログラムを入力し、この複数のRFタグのうちの何れかのRFタグの記憶手段内に入力されたプログラムを情報処理装置1の電子情報読取手段83で読み取ることによって必要なプログラムを入力するものとしても良い。
【0057】
また、この情報処理装置1を構成する上記各手段等の動作,表示,点灯,発音及び作動は、何れも該情報処理装置1が備えるスイッチ26,27,28,29,左トリガー42及び右トリガー44への使用者の操作に応じたものと限られず、後述するホストコンピュータ101からの上記情報処理装置側送受信手段88を介した指示又は操作に応じて上記の各手段等の動作,表示,点灯,発音及び作動をするものと設定することができる。すなわち、使用者が後述するホストコンピュータ101の入力手段105である図示しないキーボード又はマウスを操作することにより、上記情報処理装置1のコード情報読取手段82,電子情報読取手段83及び電子情報書込み手段84が読み取り及び書き込みを開始するように(いわばホストコンピュータ101が情報処理装置1をリモートコントロールするように)設定することもできる。これは、後述するように、ブルートゥースの規格で接続された機器は、互いに情報の送受信がなされたかについて常に監視している(いわば、これら情報処理装置1とホストコンピュータ101は無線により繋ぎっぱなしの状態となっている。)ことによるものである。
【0058】
なお、上記情報処理装置1の情報処理装置側CPU81,情報処理装置側記憶手段85,情報処理装置側送受信手段88,左トリガー42及び右トリガー44は、それぞれ本発明を構成する第2の中央演算処理装置,第2の記憶手段,第2の送受信手段及び読み書きトリガーであって、また、表示部25,ブザー86及びバイブレータ87は何れも本発明を構成する認知手段である。また、この実施の形態の情報処理装置1は、上述した本発明の第2の発明を構成する情報処理装置であって、以下説明するように、使用者は左トリガー42及び右トリガー44の何れかの操作がコード情報読取手段82の動作を開始させる条件となるとともに、電子情報書込手段84の動作を開始させる条件等ともなっている。また、後述する図6及び図7のフローチャートに示すこの情報処理装置1及びホストコンピュータ101からなる第1の実施の形態に係る情報処理システムは、上述した本発明の第2の発明の処理について示すものである。
【0059】
また、使用者がこの情報処理装置1を用いて情報処理をする際の現品票91の構成について、図5を参照して説明する。この現品票91とは、一般に物流管理や生産管理、或いはそれらの受発注管理等に用いられるものであって、例えば、特定の工場が他の工場に対して商品等の納入の要求情報を記載したカードであって、商品自体或いは商品等を納めた輸送用又は保管用の容器に貼付され、表面には該商品等の名称,仕様,数量,生産日時,納期,生産地,生産者或いは仕向地等の情報が記載されており、これまで多くの場合は使用者が目視で内容ができるような文字の情報が記載されていた。そして近年では、この現品票に上記の文字の情報を記載することに加えて、該現品票に上記の情報を特にコンピュータで処理する際に便利な形態の情報として、バーコード化や2次元コード化された識別コード情報を記載し、或いは、電子情報の受信又は送信の機能を有するICチップを付加し、これら識別コード情報や電子情報を機械的に読み取り或いは書き込むことによって、この現品票による商品等の管理をコンピュータにより容易,迅速且つ確実に行うことができるようにされている。この実施の形態で挙げる図5に示す現品票91には、識別コード情報として一般に良く用いられている2次元コードであるQRコード92が表面に印刷されてなるとともに、電子情報の受信及び送信の機能を有するICチップであるRFタグ93を内蔵している。なお、さらにこのRFタグ93には、情報の処理を行うRFタグ側中央演算処理装置(以下、情報処理手段という)94と、RFタグ側記憶手段95と、RFタグ側送受信手段96と、を備えている。このRFタグ側送受信手段96は、上記情報処理装置1の電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84と対応して情報の送受信をするものであって、上述の通り、電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84のアンテナ30を介して情報の送受信をするためのアンテナ97を備えている。また、この発明の実施の形態においては、説明の便宜上、RFタグ93が情報処理手段94,RFタグ側記憶手段95及びRFタグ側送受信手段96とを備えるものとしているが、これら三つの情報処理手段94,RFタグ側記憶手段95及びRFタグ側送受信手段96が物理的な部材としてそれぞれRFタグ93内にあるのではなく、これら三つの手段は何れも一つのICチップからなるRFタグ93の回路上に形成されてなるものである。
【0060】
また、使用者がこの情報処理装置1を用いて情報処理をする際のホストコンピュータ101の構成について、図5を参照して説明する。このホストコンピュータ101は一般に市販されているパソコンと同様な構成とされてなるものであって、図5に示すように、ホストコンピュータ側中央演算処理装置(以下、ホストコンピュータ側CPUという)102と、ホストコンピュータ側記憶手段103と、ホストコンピュータ側送受信手段104と、を備えており、また、該ホストコンピュータ101にはキーボードやマウス等の入力手段105、ディスプレイ等の表示手段106が接続されており、また、必要に応じて現品票等に文字の情報やQRコードの印刷を行うプリンタ107等とも接続されている。
【0061】
なお、上記の通りこのホストコンピュータ101が一般に市販されているパソコンと同様な構成とされていることから、上記ホストコンピュータ側記憶手段104には、このホストコンピュータ101の動作に必要なオペレーションシステムが入力されているとともに、上記情報処理装置1から送信される識別コード情報と該識別コード情報に対応する個別情報に関するデータベースが格納されている。すなわち、ホストコンピュータ側CPU102は、入力された識別コード情報に対応する特定の個別情報をこのデータベースから特定して読み出すことができるものとされており、具体的には、入力された識別コード情報に対応する商品等の名称,仕様,数量,生産日時,納期,生産地,生産者或いは仕向地等の情報等の個別情報が出力できるものとされている。
【0062】
次に、第1の実施の形態であって、上記情報処理装置1,現品票91及びホストコンピュータ101による情報処理システムについて、一連の情報の読み取り及び書き込みの手順を図6及び図7に示すフローチャートに従い説明する。なお、この図6及び図7のフローチャートに示す第1の実施の形態は、本発明の上述した第2の発明に当たるものである。また、この第1の実施の形態での左トリガー42(又は右トリガー44)は、上記第2の発明を構成する読み書きトリガーである。先ず使用者は、上述したように装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。なお、このように電源を入れることにより、上記LED32,37が点灯し(図1参照)、この情報処理装置1は使用者の操作等に対して待機する状態となる。すなわち、この待機する状態では、この情報処理装置1は、使用者がスイッチ26,27,28,29を操作して電源を消すことや、上述の通りこの情報処理装置1の動作について新たな設定をすることや設定を変更することや、使用者が左トリガー42(又は右トリガー44)を押下して以下に述べる作業を開始することや、或いは、ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側送受信手段104等から情報処理装置側送受信手段88への情報の送信に対して待機する状態となっている。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42を押下する(ステップSt1)。なお、この実施の形態では、使用者が右手Hに上記情報処理装置1を装着し、右手Hの親指F3で左トリガー42を押下するものとして説明しているが、該情報処理装置1の左トリガー42を押下したときも右トリガー44を押下したときも同様な動作をするように設定されている場合には、使用者は該情報処理装置1を左手に装着して左手の親指で右トリガー44を押下する場合にも、同様に使用することができる。
【0063】
次のステップSt2において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt1において左トリガー42が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該左トリガー42は押下されていないと判別した場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42は押下されたと判別した場合には、次のステップSt3に進んで該情報処理装置側CPU81は上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせる(スキャニングする)。なお、このステップSt3における読み取りの際には、情報処理装置側CPU81は上記発光部24を発光させ、該発光部24は対向する面上(この実施の形態では現品票91の表面上)にレーザー光による直線や長方形等の図形を投影する。この発光部24から発するレーザー光が投影する図形は、上記コード情報読取手段82が上記レンズ23を介して上記QRコード92を読み取ることができる範囲を示しているため、使用者はこのレーザー光をガイドとして容易にこの情報処理装置1を使ってQRコード92を読み取らせることができる。なお、上記コード情報読取手段82は、この発光部24から発光された光が現品票91上から反射した反射光を用いてQRコード92を読み取るものではない。次のステップSt4において、ステップSt3において上記コード情報読取手段82が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、QRコード92が読み取られていないと判別した場合にはステップSt3に戻り、QRコード92が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせる。なお、このステップSt7及び以下のステップ、或いは、以下に述べる他の第2ないし第10の実施の形態において上記情報処理装置側CPU81が上記ブザー86を発音させる際には、該情報処理装置側CPU81は上記バイブレータ87も同時に作動させ、この情報処理装置1を振動させることにより使用者に認知させるものとしても良い。このブザー86による発音及びバイブレータ87による振動は、必要に応じて使用者が設定することができ、両方を同時に実行させることも任意の一方のみを実行させることもできる。
【0064】
次いで、ステップSt8において、上記情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側送受信手段88に識別コード情報を上記ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側送受信手段104へ送信させる。なお、この情報処理装置側送受信手段88とホストコンピュータ側送受信手段104間の情報の送受信は、無線通信の規格であるブルートゥースの技術に基づいてなされており、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101とが互いに離れて位置する場合でも情報の送受信が可能である。また、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101との間では予めパスキー(認証鍵)を用いたペアリングの設定がなされており、また、該情報処理装置1が他の機器との間でブルートゥースによる通信が可能な状態の時は、該情報処理装置側CPU81は上記LED33,38が点灯させる。このブルートゥースの規格で接続された機器は、互いに情報の送受信がなされたかについて常に監視している(いわば、これら情報処理装置1とホストコンピュータ101は無線により繋ぎっぱなしの状態となっている。)とともに、この情報処理装置側送受信手段88とホストコンピュータ側送受信手段104間の情報の送受信において、この実施の形態のステップSt8及びステップSt9,ステップSt15及びステップSt16或いは後述する他の実施の形態に示すような情報の送受信に失敗があったか否かの判断及びその際のフォローのための情報の再送受信も、ブルートゥースの情報の送受信の規格に定められている通り自動的に行う。そして、次のステップSt9において、ホストコンピュータ側CPU102は、ホストコンピュータ側送受信手段104が上記識別コード情報を受信したか否かについて判別し、この識別コード情報を受信していないと判別した場合にはステップSt8に戻り、この識別コード情報を受信したと判別した場合には、ホストコンピュータ側CPU102は、ステップSt10において、この識別コード情報を上記表示手段106に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt11において、上記ホストコンピュータ側記憶手段103に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースの中からこの識別コード情報に対応する特定の個別情報を読み出す。
【0065】
そして、次のステップSt12において、ホストコンピュータ側CPU102は上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かを判別し、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別した場合には、ステップSt14により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をさせるとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別した場合には、次のステップSt13に進んでこの識別コード情報をホストコンピュータ側記憶手段103に格納する。なお、上記ホストコンピュータ側記憶手段103に格納されているデータベースの中の特定の個別情報とは、上記情報処理装置1のコード情報読取手段82が読み取る上記QRコード92の識別コード情報のそれぞれに対応するものであって、該QRコード92を貼付した商品等の情報(名称,仕様,数量,生産日時,納期,生産地或いは仕向地等の情報)である。
【0066】
次いでステップSt15において、ホストコンピュータ側CPU102は、上記のステップSt11において読み出した特定の個別情報を、ホストコンピュータ側送受信手段104に情報処理装置側送受信手段88を介して情報処理装置側CPU81へ送信させる。次のステップSt16において、上記情報処理装置側CPU81は上記特定の個別情報を受信したか否かを判別し、該情報処理装置側CPU81がこの特定の個別情報を受信していないと判別した場合には、ステップSt15に戻り、該情報処理装置側CPU81が特定の個別情報が受信したと判別した場合には、次のステップSt17に進んで、該情報処理装置側CPU81はこの特定の個別情報を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt18において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt19において、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報を受信したことを知らせて次のステップSt20に進む。なお、上記ステップSt18において、情報処理装置側CPU81が上記QRコード92を貼付した商品等の特定の個別情報、特に該商品等の名称等のような使用者が理解しやすい情報を、表示部25に表示させることにより、使用者は自己がステップSt1において左トリガー42又は右トリガー44を押下して読み取った商品等の特定の個別情報を目視で確認することができる。
【0067】
次いで、ステップSt20において、情報処理装置側CPU81は、上記のステップSt17において格納された特定の個別情報が、先のステップSt5において情報処理装置側記憶手段85に格納した識別コード情報(QRコード92の読取コード情報)と互いに正しく対応するものであるかを判別する。そして、次のステップSt21において、情報処理装置側CPU81は、上記の特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものであるか否かが判別した結果について、該情報処理装置側CPU81が上記の特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものでないと判別した場合には、ステップSt11に戻り、特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものであると判別した場合には、次のステップSt22に進んで、該情報処理装置側CPU81は、この特定の個別情報を電子情報書込手段84に上記現品票91のRFタグ93へ送信させる。
【0068】
次のステップSt23において、RFタグ93の情報処理手段94は、特定の個別情報を受信したか否かについて判別し、特定の個別情報を受信していないと判別した場合にはステップSt22に戻り、特定の個別情報を受信したと判別した場合には、次のステップSt24に進んで該特定の個別情報を上記RFタグ側記憶手段95に格納する(書き込みする)。そして、ステップSt25において、情報処理装置側CPU81は、RFタグ93への特定の個別情報の書き込みが完了したことについて、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報が受信されたことを知らせ、一連の情報の読み取り及び書き込みに係る作業手順が終了する。なお、このRFIDの規格に基づく情報の書き込みでは、この規格において定められている通り、電子情報読取手段83又は電子情報書込手段84の作動によりアンテナ30から生じる電磁波をRFタグ側送受信手段96が受信することによりRFタグ93の情報処理手段94等が作動を開始するとともに、この情報の書き込みの際のこれらの間の情報の送受信において、ステップSt22及びステップSt23或いは後述する他の実施の形態に示すような情報の書き込みの失敗があったか否かの判断及びその際の情報の再送受信も、RFIDの情報の送受信の規格に定められている通り自動的に行う。すなわち、RFタグ93への情報の書き込みをする場合には、先ず情報処理装置側CPU81は電子情報書込手段84にこれから情報を書き込む旨の情報を送信させ、上記情報処理手段94がRFタグ側送受信手段96にこのこれから情報を書き込む旨の情報を受信させると、情報処理手段94は、このこれから情報を書き込む旨の情報を受信した旨の情報についてRFタグ側送受信手段96に電子情報読取手段83へ送信(返信)させる。そして、この情報に応じて情報処理装置側CPU81は電子情報書込手段84にRFタグ93へ書き込む情報を送信させ、上記情報処理手段94は電子情報書込手段84からRFタグ側送受信手段96を介して書き込まれた情報(プルーフ)を該RFタグ側送受信手段96を介して電子情報読取手段83へ送信(返信)する。そして、この書き込まれた情報(プルーフ)を電子情報読取手段83により受信した場合に、上記情報処理装置側CPU81は情報の書き込みができたものとして判別する。
【0069】
このように、この第1の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、ホストコンピュータ101と連携してQRコード92の情報とRFタグ93の情報を極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1とホストコンピュータ101を備えた情報処理システムによれば、QRコード92の情報の読み取りと、このQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みとを連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92の情報とRFタグ93の情報とを一致させる作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の送信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図6及び図7のフローチャートに示す第1の実施の形態のようなQRコード92の読み取りの操作とRFタグ93への書き込みの操作をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0070】
上述の図6及び図7のフローチャートに示す第1の実施の形態では、図5に示す構成の情報処理システム、すなわち、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101から構成されて現品票91に対して処理を行う情報処理システムについて、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101とを連携させて現品票91のQRコード92及びRFタグ93に対して情報の処理をするものとして、QRコード92の識別コード情報からの読み取りと、このQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みと、を一連の動作として連続的に行う情報処理システムとして設定して使用する場合の作業手順について説明した。しかし、この図5に示す構成の情報処理システムで行う情報の処理の作業はこの第1の実施の形態のものに限られるものではなく、この情報処理システム及び上記情報処理装置1等の動作については上述の通り使用者が様々に設定することができる。すなわち、図5に示す構成の情報処理システムは、情報処理装置1とホストコンピュータ101が連携して動作するシステムであって、情報処理装置1の情報処理装置側記憶手段85内に格納されていない個別情報についてホストコンピュータ101のホストコンピュータ側記憶手段103内に格納された個別情報のデータベースから読み出してこれを用いる構成とされているが、この個別情報のデータベースを情報処理装置側記憶手段85内に格納するものとし、これにより図5に示す構成の情報処理システムを、情報処理装置1とホストコンピュータ101が連携して動作するものとはせず、情報処理装置1のみが単独で動作するシステムとしても良い。
【0071】
次に、第2の実施の形態であって、この情報処理装置1のみが単独で動作する構成の情報処理システムを、現品票91のQRコード92の識別コード情報からの読み取りとこのQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みとを一連の動作として連続的に行う情報処理システムとして設定して使用する場合の作業手順を、図8及び図9に示すフローチャートに従い説明する。なお、この図8及び図9のフローチャートに示す第2の実施の形態は、本発明の上述した第4の発明に当たるものである。また、この第2の実施の形態での左トリガー42(又は右トリガー44)は、上記第4の発明を構成する読み書きトリガーである。なお、以下の図8及び図9に示す第2の実施の形態では、上述した図6及び図7に示す第1の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような上述した第1の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0072】
先ず使用者は、上述した実施の形態と同様に、装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー(読み書きトリガー)42を押下する(ステップSt1)。
【0073】
次のステップSt2において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt1において左トリガー42が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該左トリガー42は押下されていないと判別した場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42は押下されたと判別した場合には、次のステップSt3に進んで該情報処理装置側CPU81は上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせる(スキャニングする)。次のステップSt4において、ステップSt3において上記コード情報読取手段82が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、QRコード92が読み取られていないと判別した場合にはステップSt3に戻り、QRコード92が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせる。
【0074】
次いで、ステップSt8において、情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側記憶手段85に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースの中からこの識別コード情報に対応する特定の個別情報を読み出す。そして、次のステップSt9において、情報処理装置側CPU81は上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かを判別し、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別した場合には、ステップSt10により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をさせるとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別した場合には、次のステップSt11に進んでこの識別コード情報を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt12において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt13において、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報があることを知らせて次のステップSt14に進む。なお、上記ステップSt12において、情報処理装置側CPU81が上記QRコード92を貼付した商品等の特定の個別情報、特に該商品等の名称等のような使用者が理解しやすい情報を、表示部25に表示させることにより、使用者は自己がステップSt1において左トリガー42を押下して読み取った商品等の特定の個別情報を目視で確認することができる。
【0075】
次いで、ステップSt14において、情報処理装置側CPU81は、上記のステップSt11において格納した特定の個別情報を電子情報書込手段84に上記現品票91のRFタグ93へ送信させる。そして、次のステップSt15において、RFタグ93の情報処理手段94は、特定の個別情報を受信したか否かについて判別し、特定の個別情報を受信していないと判別した場合にはステップSt14に戻り、特定の個別情報を受信したと判別した場合には、次のステップSt16に進んで該特定の個別情報を上記RFタグ側記憶手段95に格納する(書き込みする)。そして、ステップSt17において、情報処理装置側CPU81は、RFタグ93への特定の個別情報の書き込みが完了したことについて、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報が受信されたことを知らせ、一連の情報の読み取り及び書き込みに係る作業手順が終了する。
【0076】
このように、この第2の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、QRコード92の情報とRFタグ93の情報を極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1からなる情報処理システムによれば、QRコード92の情報の読み取りと、このQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みとを連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92の情報とRFタグ93の情報とを一致させる作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の送信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図8及び図9のフローチャートに示す第2の実施の形態のようなQRコード92の読み取りの操作とRFタグ93への書き込みの操作をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0077】
上述の図6及び図7のフローチャートに示す第1の実施の形態又は図8及び図9に示す第2の実施の形態では、図5に示す構成の情報処理システム、すなわち、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101から構成されて現品票91に対して処理を行う情報処理システムについて、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101とを連携させて現品票91のQRコード92及びRFタグ93に対して情報の処理をするものとして、QRコード92の識別コード情報からの読み取りと、このQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みと、を一連の動作として連続的に行う情報処理システムとして設定して使用する場合の作業手順について説明した。しかし、この図5に示す構成の情報処理システムで行う情報の処理の作業はこの第1又は第2の実施の形態のようなものに限られるものではなく、この情報処理システム及び上記情報処理装置1等の動作については上述の通り使用者が様々に設定することができる。すなわち、図5に示す構成の情報処理システムは、現品票91のQRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものであるか否かの確認を一連の動作として連続的に行う情報処理システムとして設定して使用することができる。
【0078】
次に、第3の実施の形態であって、この図5に示す構成の情報処理システムを、現品票91のQRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものであるか否かの確認を一連の動作として連続的に行う情報処理システムとして設定して使用する場合の作業手順を、図10及び図11に示すフローチャートに従い説明する。なお、この図10及び図11のフローチャートに示す第3の実施の形態は、本発明の上述した第6の発明に当たるものである。また、この第3の実施の形態での左トリガー42(又は右トリガー44)は、上記第6の発明を構成する共通読取トリガーである。なお、以下の図10及び図11に示す第3の実施の形態では、上述した第1又は第2の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような上述した第1又は第2の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0079】
先ず使用者は、上述した実施の形態と同様に、装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42(共通読取トリガー)を押下する(ステップSt1)。
【0080】
次のステップSt2において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt1において左トリガー42が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該左トリガー42は押下されていないと判別した場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42は押下されたと判別した場合には、次のステップSt3に進んで該情報処理装置側CPU81は上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせる(スキャニングする)。なお、情報処理装置側CPU81は、このステップSt3において上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせると同時に、後述するステップSt15において電子情報読取手段83によりRFタグ93を読み取らせているが、このステップSt15以降については後述する。そして次のステップSt4において、ステップSt3において上記コード情報読取手段82が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、QRコード92が読み取られていないと判別した場合にはステップSt3に戻り、QRコード92が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせる。
【0081】
次いで、ステップSt8において、上記情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側送受信手段88に識別コード情報を上記ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側送受信手段104へ送信させる。そして、次のステップSt9において、ホストコンピュータ側CPU102は、ホストコンピュータ側送受信手段104が上記識別コード情報を受信したか否かについて判別し、この識別コード情報を受信していないと判別した場合にはステップSt8に戻り、この識別コード情報を受信したと判別した場合には、ホストコンピュータ側CPU102は、次のステップSt10において、この識別コード情報を上記表示手段106に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt11において、上記ホストコンピュータ側記憶手段103に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースの中からこの識別コード情報に対応する特定の個別情報を読み出す。
【0082】
そして、次のステップSt12において、ホストコンピュータ側CPU102は上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かを判別し、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別した場合には、ステップSt14により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をさせるとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別した場合には、次のステップSt13に進んでこの識別コード情報をホストコンピュータ側記憶手段103に格納するとともに、該識別コード情報と対応する特定の個別情報を一方の個別情報としてホストコンピュータ側記憶手段103に格納する。なお、このステップSt13においてホストコンピュータ側CPU102がホストコンピュータ側記憶手段103に格納した一方の個別情報は、後述するステップSt23においてホストコンピュータ側CPU102が後述する他方の個別情報と照合する。
【0083】
また、上述の通り、情報処理装置側CPU81は、ステップSt3において上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせると同時に、ステップSt15において電子情報読取手段83によりRFタグ93の特定の個別情報を読み取らせ、そして次のステップSt16において、ステップSt15において該電子情報読取手段83が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、該特定の個別情報が読み取られていないと判別した場合にはステップSt15に戻り、該特定の個別情報が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt17において、この読み取った特定の個別情報を他方の個別情報として情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt18において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt19において、上記ブザー86を発音させて使用者にRFタグ93の特定の個別情報を読み取ったことを知らせる。なお、このRFIDの規格に基づく情報の読み取りでは、この規格において定められている通り、電子情報読取手段83又は電子情報書込手段84の作動によりアンテナ30から生じる電磁波をRFタグ側送受信手段96が受信することによりRFタグ93の情報処理手段94等が作動を開始するとともに、これらの間の情報の送受信において、ステップSt15及びステップSt16或いは後述する他の実施の形態に示すような情報の読み取りの失敗があったか否かの判断及びその際の情報の再送受信も、RFIDの情報の送受信の規格に定められている通り自動的に行う。すなわち、RFタグ93からの情報の読み取りをする場合には、先ず情報処理装置側CPU81は電子情報書込手段84にこれから情報を読み取る旨の情報を送信させ、上記情報処理手段94がRFタグ側送受信手段96を介してこのこれから情報を読み取る旨の情報を受信させると、情報処理手段94はこのこれから情報を読み取る旨の情報を受信した旨の情報をRFタグ側送受信手段96を介して電子情報読取手段83へ送信(返信)する。そして、情報処理手段94は、この情報とともにRFタグ側記憶手段95に格納された情報をRFタグ側送受信手段96を介して電子情報読取手段83へ送信し、情報処理装置側CPU81は電子情報読取手段83にこれらの情報を受信させ、このRFタグ側記憶手段95に格納された情報を電子情報読取手段83により受信した場合に、上記情報処理装置側CPU81は情報の読み取りができたものとして判別する。
【0084】
次いで、ステップSt20において、上記情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側送受信手段88に他方の個別情報を上記ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側送受信手段104へ送信させる。そして、次のステップSt21において、ホストコンピュータ側CPU102は、ホストコンピュータ側送受信手段104が上記他方の個別情報を受信したか否かについて判別し、この他方の個別情報を受信していないと判別した場合にはステップSt20に戻り、この他方の個別情報を受信したと判別した場合には、ホストコンピュータ側CPU102は、ステップSt22において、この他方の個別情報を上記表示手段106に表示させる。そして、このステップSt22とほぼ同時期のステップSt23において、ホストコンピュータ側CPU102は、上記ステップSt13においてホストコンピュータ側記憶手段103に格納した一方の個別情報を読み出すとともに、この一方の個別情報とステップSt21において受信した他方の個別情報とを照合し、この照合の結果に基づいて照合結果情報を生成する。そして、ステップSt24において、ホストコンピュータ側CPU102は、この生成した照合結果情報と、上記ステップSt21において受信した他方の個別情報とを、ホストコンピュータ側記憶手段103に格納する。
【0085】
なお、ステップSt23においてホストコンピュータ側CPU102が生成する照合結果情報とは、上記情報処理装置1が読み取った現品票91のQRコード92の識別コード情報と、RFタグ93の個別情報とが正しい対応関係にあるか否かについて照合した結果を示す情報である。そして、ステップSt23での照合の結果、QRコード92の識別コード情報を読み取った結果である上記一方の個別情報と、RFタグ93の個別情報を読み取った結果である他方の個別情報とが一致する場合には、ホストコンピュータ側CPU102はこれら一方の個別情報と他方の個別情報とが正しい対応関係にあるものと判別して一致した旨の照合結果情報を生成する。また、ステップSt23でのこの照合の結果、QRコード92の識別コード情報を読み取った結果である上記一方の個別情報と、RFタグ93の個別情報を読み取った結果である他方の個別情報とが一致しない場合には、ホストコンピュータ側CPU102はこれら一方の個別情報と他方の個別情報とが誤った対応関係にあるものと判別して一致しない旨の照合結果情報を生成する。なお、照合結果情報について誤った対応関係にある一致しない旨の照合結果情報としては、単にこれら一方の個別情報と他方の個別情報との間に齟齬があることのみを示す情報としても良く、或いは、それぞれが多数の項目からなる一方の個別情報と他方の個別情報について、一部の特定の項目の情報について齟齬があり、他の残りの項目の情報については齟齬が無いことを示す情報としても良い。また、このような場合には、情報処理装置側CPU81は後述するステップSt28において、照合結果情報について誤りがある項目の情報の種類毎に表示部25の表示をさせても良く、或いは、照合結果情報について誤りがある項目の情報の種類毎にブザー86の発音やバイブレータ87の動作を異なる音や振動として使用者に示すものとしても良い。
【0086】
次いでステップSt25において、ホストコンピュータ側CPU102は、上記のステップSt23において生成した照合結果情報を、ホストコンピュータ側送受信手段104に情報処理装置側送受信手段88を介して情報処理装置側CPU81へ送信させる。次のステップSt26において、上記情報処理装置側CPU81は上記照合結果情報を受信したか否かを判別し、該情報処理装置側CPU81がこの照合結果情報を受信していないと判別した場合には、ステップSt25に戻り、該情報処理装置側CPU81が照合結果情報を受信したと判別した場合には、次のステップSt27に進んで、該情報処理装置側CPU81はこの照合結果情報を情報処理装置側記憶手段85に格納する。そしてステップSt28において、情報処理装置側CPU81は、上記表示部25にこの照合結果情報の内容に応じた表示をさせ、上記ブザー86を発音させ、或いは、上記バイブレータ87を動作させて一連の情報の読み取りに係る作業手順が終了する。なお、このステップSt28における表示部25の表示,ブザー86の発音或いはバイブレータ87の動作については、使用者が予め設定することができ、必ずしも表示,発音或いは動作の全てをさせることが必要なものではない。すなわち、例えば、上記照合結果情報が一方の個別情報と他方の個別情報が一致するものである場合には、上記情報処理装置側CPU81は表示部25に一致した旨を表示させるとともに長さの短い音をブザー86に発音させるものとし、上記照合結果情報が一方の個別情報と他方の個別情報が一致せず齟齬がある場合には、該情報処理装置側CPU81は表示部25に一致しない旨を表示させ、長さの長い音をブザー86に発音させ、バイブレータ87を動作させて特に使用者の注意を引くものとしても良い。
【0087】
このように、この第3の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、ホストコンピュータ101と連携してQRコード92の情報とRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものか否かの確認を極めて簡単且つ迅速に確認することができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1とホストコンピュータ101を備えた情報処理システムによれば、QRコード92及びRFタグ93の情報の読み取りとこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認を連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるか否か確認する作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の受信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図10及び図11のフローチャートに示す第3の実施の形態のようなQRコード92及びRFタグ93への読み取りの操作とこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認の作業をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0088】
上述の図10及び図11のフローチャートに示す第3の実施の形態では、図5に示す構成の情報処理システム、すなわち、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101から構成されて現品票91に対して処理を行う情報処理システムについて、上記情報処理装置1とホストコンピュータ101とを連携させて現品票91のQRコード92及びRFタグ93に対して情報の処理をするものとして、QRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものであるか否かの確認を一連の動作として連続的に行う情報処理システムとして設定して使用する場合の作業手順について説明した。しかし、この図5に示す構成の情報処理システムで行うQRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものであるか否かの確認の情報の処理の作業は上第3の実施の形態のようなものに限られるものではなく、この情報処理システム及び上記情報処理装置1等の動作については上述の通り使用者が様々に設定することができる。すなわち、図5に示す構成の情報処理システムは、情報処理装置1とホストコンピュータ101が連携して動作するシステムであって、情報処理装置1の情報処理装置側記憶手段85内に格納されていない個別情報についてホストコンピュータ101のホストコンピュータ側記憶手段103内に格納された個別情報のデータベースから読み出してこれを用いる構成とされているが、この個別情報のデータベースを情報処理装置側記憶手段85内に格納するものとし、これにより図5に示す構成の情報処理システムを、情報処理装置1とホストコンピュータ101が連携して動作するものとはせず、情報処理装置1のみが単独で動作するシステムとしても良い。
【0089】
次に、第4の実施の形態であって、この情報処理装置1のみが単独で動作する構成の情報処理システムを、QRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものであるか否かの確認を一連の動作として連続的に行う情報処理システムとして設定して使用する場合の作業手順を、図12及び図13に示すフローチャートに従い説明する。なお、この図12及び図13のフローチャートに示す第4の実施の形態は、本発明の上述した第8の発明に当たるものである。また、この第4の実施の形態での左トリガー42(又は右トリガー44)は、上記第8の発明を構成する共通読取トリガーである。なお、以下の図12及び図13に示す第4の実施の形態では、上述した第1ないし第3の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような上述した第1ないし第3の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0090】
先ず使用者は、上述した実施の形態と同様に、装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42(共通読取トリガー)を押下する(ステップSt1)。
【0091】
次のステップSt2において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt1において左トリガー42が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該左トリガー42は押下されていないと判別した場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42は押下されたと判別した場合には、次のステップSt3に進んで該情報処理装置側CPU81は上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせる(スキャニングする)。なお、情報処理装置側CPU81は、このステップSt3において上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせると同時に、後述するステップSt14において電子情報読取手段83によりRFタグ93を読み取らせているが、このステップSt14以降については後述する。そして次のステップSt4において、ステップSt3において上記コード情報読取手段82が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、QRコード92が読み取られていないと判別した場合にはステップSt3に戻り、QRコード92が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせる。
【0092】
次いで、ステップSt8において、情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側記憶手段85に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースの中からこの識別コード情報に対応する特定の個別情報を読み出す。そして、次のステップSt9において、情報処理装置側CPU81は上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かを判別し、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別した場合には、ステップSt10により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をさせるとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別した場合には、次のステップSt11に進んでこの識別コード情報と対応する特定の個別情報を一方の個別情報として情報処理装置側記憶手段85に格納する。なお、このステップSt11において情報処理装置側CPU81が情報処理装置側記憶手段85に格納した一方の個別情報は、後述するステップSt19において情報処理装置側CPU81が後述する他方の個別情報と照合する。また、上記ステップSt11とほぼ同時期のステップSt12において、この特定の個別情報(一方の個別情報)を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt13において、上記ブザー86を発音させて使用者に一方の個別情報を読み出したことを知らせる。
【0093】
また、上述の通り、情報処理装置側CPU81は、ステップSt3において上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせると同時に、ステップSt14において電子情報読取手段83によりRFタグ93の特定の個別情報を読み取らせ、そして次のステップSt15において、ステップSt14において該電子情報読取手段83が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、該特定の個別情報が読み取られていないと判別した場合にはステップSt14に戻り、該特定の個別情報が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt16において、この読み取った特定の個別情報を他方の個別情報として情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt17において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt18において、上記ブザー86を発音させて使用者にRFタグの93の特定の個別情報を読み取ったことを知らせる。
【0094】
次いで、ステップSt19において、情報処理装置側CPU81は、上記ステップSt11において情報処理装置側記憶手段81に格納した一方の個別情報を読み出すとともに、ステップSt16において格納した他方の個別情報を読み出し、これら一方の個別情報と他方の個別情報とを照合し、この照合の結果に基づいて照合結果情報を生成する。そして、ステップSt20において、情報処理装置側CPU81は、この生成した照合結果情報を、情報処理装置側記憶手段85に格納する。なお、ステップSt19において情報処理装置側CPU81が生成する照合結果情報とは、上記情報処理装置1が読み取った現品票91のQRコード92の識別コード情報と、RFタグ93の個別情報とが正しい対応関係にあるか否かについて照合した結果を示す情報であって、上述した第3の実施の形態で生成する照合結果情報と同様なものである。
【0095】
次いでステップSt21において、情報処理装置側CPU81は、上記表示部25にこの照合結果情報の内容に応じた表示をさせ、上記ブザー86を発音させ、或いは、上記バイブレータ87を動作させて一連の情報の読み取りに係る作業手順が終了する。なお、このステップSt21における表示部25の表示,ブザー86の発音或いはバイブレータ87の動作については、使用者が予め設定することができ、必ずしも表示,発音或いは動作の全てをさせることが必要なものではない。すなわち、例えば、上記照合結果情報が一方の個別情報と他方の個別情報が一致するものである場合には、上記情報処理装置側CPU81は表示部25に一致した旨を表示させるとともに長さの短い音をブザー86に発音させるものとし、上記照合結果情報が一方の個別情報と他方の個別情報が一致せず齟齬がある場合には、該情報処理装置側CPU81は表示部25に一致しないを表示させ、長さの長い音をブザー86に発音させ、バイブレータ87を動作させて特に使用者の注意を引くものとしても良い。
【0096】
このように、この第4の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、QRコード92の情報とRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものか否かの確認を極めて簡単且つ迅速に確認することができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1からなる情報処理システムによれば、QRコード92及びRFタグ93の情報の読み取りとこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認を連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるか否か確認する作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の受信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図12及び図13のフローチャートに示す第4の実施の形態のようなQRコード92及びRFタグ93への読み取りの操作とこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認の作業をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0097】
この発明の実施の形態に係る情報処理システムは、上記実施の形態の説明より明らかなように、上述の第1又は第3の実施の形態に示す情報処理システムのように、使用者の設定によって情報処理装置1と他のコンピュータであるホストコンピュータ101と連携した一連の動作を連続的に行うことができるように設定することができ、更に、上述の第2又は第4の実施の形態に示す情報処理システムのように、上記情報処理装置1単独のみでも動作するように様々に設定することができる。また、上記第1及び第2の実施の形態に示す情報処理システムの動作においては、上記QRコード92の識別コード情報の読み取りから上記RFタグ93への個別情報の書き込みまでの一連の手順については、使用者が行う操作は左トリガー42(又は右トリガー44)の操作を一回行うのみで自動的に進行し、また、上記第3及び第4の実施の形態に示す情報処理システムの動作においては、上記QRコード92の識別コード情報及びRFタグ93の読み取りから、これらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認までの一連の手順については、使用者が行う操作は左トリガー42(又は右トリガー44)の操作を一回行うのみで自動的に進行する。しかし、上述の第1ないし第4の実施の形態に示す情報処理システムでの左トリガー42(又は右トリガー44)の操作とは別の新たなトリガーの操作をこの情報処理システムの動作の要件としても良い。ここでいうこの情報処理システムの動作の要件となる別の新たなトリガーの操作としては、上述した情報処理装置1の左トリガー42(又は右トリガー44)を再度操作させるものとしても良いが、一度目の左トリガー42(又は右トリガー44)の操作の後、二度目の右トリガー44(又は左トリガー42)を操作することを要件としても良く、或いは、図示は省略するが、上述した情報処理装置1の左トリガー42(又は右トリガー44)(以下、第1のトリガーという。)とは別の新たなトリガーとなるスイッチ(以下、第2のトリガーという。)を該情報処理装置1に設けるものとしても良い。この第1のトリガーと第2のトリガーは、上記情報処理装置1のハウジング11においてそれぞれ異なる箇所に第1のトリガーと第2のトリガーとなるスイッチを別々に設けるものとしても良く、或いは、前後又は左右にシーソー状に傾斜させて操作する一つのスイッチを設け、該スイッチを前方(左方)に操作した場合には上記第1のトリガーとして作動するものとし、該スイッチを後方(右方)に操作した場合には上記第2のトリガーとして作動するものとしても良い。なお、上記のように同一のトリガーを二度操作するものとする場合には、一度目のトリガーの操作を、第1のトリガーの操作として扱い、また、二度目のトリガーの操作を、第2のトリガーの操作として扱う。
【0098】
すなわち、上記第1及び第2の実施の形態については、使用者による第1のトリガーの操作により、QRコードの識別コード情報の読み取りを行い、この第1のトリガーの操作により読み取った識別コード情報の内容を表示部25に表示されるものとし、使用者がこの表示部25の表示内容と現品票91が貼付された商品などとの対応関係が正しいことを使用者が目視で確認した上で、使用者による第2のトリガーの操作により、RFタグへの特定の個別情報の書き込みを行うものとしても良い。上記第1の実施の形態を、このような第1及び第2のトリガーの操作を動作の要件とした場合の実施の形態を、第5の実施の形態とし、また、上記第2の実施の形態を、このような第1及び第2のトリガーの操作を動作の要件とした場合の実施の形態を、第6の実施の形態として、以下説明する。また、上記第3及び第4の実施の形態であれば、使用者による第1のトリガーの操作により、QRコードの識別コード情報の読み取りを行い、この第1のトリガーの操作により読み取った識別コード情報の内容を表示部25に表示されるものとし、使用者による第2のトリガーの操作により、RFタグの特定の個別情報の読み取りを行い、この第2のトリガーの操作により読み取った特定の個別情報の内容を表示部25に表示されるものとし、この表示部25の表示内容により識別コード情報と特定の個別情報とが正しく読み取れたことを使用者が目視で確認した上で、これらの情報が正しい対応関係にあるか否かを表示等をさせるものとしても良い。上記第3の実施の形態を、このような第1及び第2のトリガーの操作を動作の要件とした場合の実施の形態を、第7の実施の形態とし、また、上記第4の実施の形態を、このような第1及び第2のトリガーの操作を動作の要件とした場合の実施の形態を、第8の実施の形態として、以下説明する。なお、以下の第5ないし第8の実施の形態での情報処理装置1の構成は、上述した第1ないし第4の実施の形態の情報処理装置1と同一のものであるが、上記左トリガー42(又は右トリガー44)を一度目に操作する場合には、これを上記の第1のトリガーの操作として扱い、また、該左トリガー42(又は右トリガー44)を二度目に操作する場合には、これを上記の第2のトリガーの操作として扱う。
【0099】
次に、上記情報処理システムについて、上述の第5の実施の形態として動作させる場合の一連の情報の読み取り及び書き込みの手順を、図14及び図15に示すフローチャートに従い説明する。なお、この図14及び図15のフローチャートに示す第5の実施の形態は、本発明の上述した第1の発明に当たるものである。また、この第5の実施の形態での左トリガー42及び右トリガー44は、上述の通り、上記第1の発明を構成する第1のトリガー及び第2のトリガーである。なお、以下の図14及び図15に示す第5の実施の形態では、上述した第1ないし第4の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような上述した第1ないし第4の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0100】
先ず使用者は、上述した実施の形態と同様に、装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42(第1のトリガー)を押下する(ステップSt1)。
【0101】
次のステップSt2において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt1において左トリガー42が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該左トリガー42は押下されていないと判別した場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42は押下されたと判別した場合には、次のステップSt3に進んで該情報処理装置側CPU81は上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせる(スキャニングする)。次のステップSt4において、ステップSt3において上記コード情報読取手段82が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、QRコード92が読み取られていないと判別した場合にはステップSt3に戻り、QRコード92が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせる。
【0102】
次いで、ステップSt8において、上記情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側送受信手段88に識別コード情報を上記ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側送受信手段104へ送信させる。そして、次のステップSt9において、ホストコンピュータ側CPU102は、ホストコンピュータ側送受信手段104が上記識別コード情報を受信したか否かについて判別し、この識別コード情報を受信していないと判別した場合にはステップSt8に戻り、この識別コード情報を受信したと判別した場合には、ホストコンピュータ側CPU102は、ステップSt10において、この識別コード情報を上記表示手段106に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt11において、上記ホストコンピュータ側記憶手段103に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースの中からこの識別コード情報に対応する特定の個別情報を読み出す。
【0103】
そして、次のステップSt12において、ホストコンピュータ側CPU102は上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かを判別し、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別した場合には、ステップSt14により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をさせるとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別した場合には、次のステップSt13に進んでこの識別コード情報をホストコンピュータ側記憶手段103に格納する。
【0104】
次いでステップSt15において、ホストコンピュータ側CPU102は、上記のステップSt11において読み出した特定の個別情報を、ホストコンピュータ側送受信手段104に情報処理装置側送受信手段88を介して情報処理装置側CPU81へ送信させる。次のステップSt16において、上記情報処理装置側CPU81は上記特定の個別情報を受信したか否かを判別し、該情報処理装置側CPU81がこの特定の個別情報を受信していないと判別した場合には、ステップSt15に戻り、該情報処理装置側CPU81が特定の個別情報が受信したと判別した場合には、次のステップSt17に進んで、該情報処理装置側CPU81はこの特定の個別情報を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt18において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt19において、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報を受信したことを知らせて次のステップSt20に進む。なお、上記ステップSt18において、情報処理装置側CPU81が上記QRコード92を貼付した商品等の特定の個別情報、特に該商品等の名称等のような使用者が理解しやすい情報を、表示部25に表示させることにより、使用者は自己がステップSt1において左トリガー42を押下して読み取った商品等の特定の個別情報を目視で確認することができる。
【0105】
次いで、ステップSt20において、情報処理装置側CPU81は、上記のステップSt17において格納された特定の個別情報が、先のステップSt5において情報処理装置側記憶手段85に格納した識別コード情報(QRコード92の読取コード情報)と互いに正しく対応するものであるかを判別する。そして、次のステップSt21において、情報処理装置側CPU81は、上記の特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものであるか否かが判別した結果について、該情報処理装置側CPU81が上記の特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものでないと判別した場合には、ステップSt11に戻る。また、情報処理装置側CPU81が特定の個別情報と識別コード情報とが正しく対応するものであると判別した場合には、次のステップSt22に進んで、使用者は、上記ステップSt18で表示部25に表示された特定の個別情報を目視で確認した上で、右トリガー44(第2のトリガー)を押下する。そして、次のステップSt23において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt22において右トリガー44が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該右トリガー44は押下されていないと判別した場合にはステップSt22に戻り、該右トリガー44は押下されたと判別した場合には、次のステップSt24に進んで該情報処理装置側CPU81は、上記特定の個別情報を電子情報書込手段84に上記現品票91のRFタグ93へ送信させる。
【0106】
次のステップSt25において、RFタグ93の情報処理手段94は、特定の個別情報を受信したか否かについて判別し、特定の個別情報を受信していないと判別した場合にはステップSt24に戻り、特定の個別情報を受信したと判別した場合には、次のステップSt26に進んで該特定の個別情報を上記RFタグ側記憶手段95に格納する(書き込みする)。そして、ステップSt27において、情報処理装置側CPU81は、RFタグ93への特定の個別情報の書き込みが完了したことについて、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報が受信されたことを知らせ、一連の情報の読み取り及び書き込みに係る作業手順が終了する。
【0107】
このように、この第5の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、ホストコンピュータ101と連携してQRコード92の情報とRFタグ93の情報を極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっているとともに、RFタグ93に特定の個別情報を書き込む前に使用者が目視でこの特定の個別情報を確認することができることから、作業の確実性も高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1とホストコンピュータ101を備えた情報処理システムによれば、QRコード92の情報の読み取りと、このQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みとを連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92の情報とRFタグ93の情報とを一致させる作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となり、また、特定の個別情報を表示させた上でRFタグ93に書き込む際に改めて右トリガー44(第2のトリガー)を押下するものとされていることから、作業の確実性も高いものとなっている。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の送信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図14及び図15のフローチャートに示す第5の実施の形態のようなQRコード92の読み取りの操作とRFタグ93への書き込みの操作をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0108】
次に、上記情報処理システムについて、上述の第6の実施の形態として動作させる場合の一連の情報の読み取り及び書き込みの手順を、図16及び図17に示すフローチャートに従い説明する。なお、この図16及び図17のフローチャートに示す第6の実施の形態は、本発明の上述した第3の発明に当たるものである。また、この第6の実施の形態での左トリガー42及び右トリガー44は、上述の通り、上記第3の発明を構成する第1のトリガー及び第2のトリガーである。なお、以下の図16及び図17に示す第5の実施の形態では、上述した第1ないし第5の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような上述した第1ないし第5の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0109】
先ず使用者は、上述した実施の形態と同様に、装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42(第1のトリガー)を押下する(ステップSt1)。
【0110】
次のステップSt2において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt1において左トリガー42が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該左トリガー42は押下されていないと判別した場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42は押下されたと判別した場合には、次のステップSt3に進んで該情報処理装置側CPU81は上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせる(スキャニングする)。次のステップSt4において、ステップSt3において上記コード情報読取手段82が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、QRコード92が読み取られていないと判別した場合にはステップSt3に戻り、QRコード92が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせる。
【0111】
次いで、ステップSt8において、情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側記憶手段85に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースの中からこの識別コード情報に対応する特定の個別情報を読み出す。そして、次のステップSt9において、情報処理装置側CPU81は上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かを判別し、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別した場合には、ステップSt10により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をさせるとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別した場合には、次のステップSt11に進んでこの識別コード情報を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt12において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt13において、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報を受信したことを知らせて次のステップSt14に進む。なお、上記ステップSt12において、情報処理装置側CPU81が上記QRコード92を貼付した商品等の特定の個別情報、特に該商品等の名称等のような使用者が理解しやすい情報を、表示部25に表示させることにより、使用者は自己がステップSt1において左トリガー42を押下して読み取った商品等の特定の個別情報を目視で確認することができる。
【0112】
次いで、ステップSt14において、使用者は、上記ステップSt12で表示部25に表示された特定の個別情報を目視で確認した上で、右トリガー44(第2のトリガー)を押下する。そして、次のステップSt15において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt14において右トリガー44が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該右トリガー44は押下されていないと判別した場合にはステップSt14に戻り、該右トリガー44は押下されたと判別した場合には、次のステップSt16に進んで、情報処理装置側CPU81は、上記のステップSt11において格納した特定の個別情報を電子情報書込手段84に上記現品票91のRFタグ93へ送信させる。そして、次のステップSt17において、RFタグ93の情報処理手段94は、特定の個別情報を受信したか否かについて判別し、特定の個別情報を受信していないと判別した場合にはステップSt16に戻り、特定の個別情報を受信したと判別した場合には、次のステップSt18に進んで該特定の個別情報を上記RFタグ側記憶手段95に格納する(書き込みする)。そして、ステップSt19において、情報処理装置側CPU81は、RFタグ93への特定の個別情報の書き込みが完了したことについて、上記ブザー86を発音させて使用者に特定の個別情報が受信されたことを知らせ、一連の情報の読み取り及び書き込みに係る作業手順が終了する。
【0113】
このように、この第6の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、QRコード92の情報とRFタグ93の情報を極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっているともに、RFタグ93に特定の個別情報を書き込む前に使用者が目視でこの特定の個別情報を確認することができることから、作業の確実性も高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1からなる情報処理システムによれば、QRコード92の情報の読み取りと、このQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みとを連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92の情報とRFタグ93の情報とを一致させる作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となり、また、特定の個別情報を表示させた上でRFタグ93に書き込む際に改めて右トリガー44を押下するものとされていることから、作業の確実性も高いものとなっている。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の送信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図16及び図17のフローチャートに示す第6の実施の形態のようなQRコード92の読み取りの操作とRFタグ93への書き込みの操作をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0114】
次に、上記情報処理システムについて、上述の第7の実施の形態として動作させる場合の一連の情報の読み取り及び書き込みの手順を、図18及び図19に示すフローチャートに従い説明する。なお、この図18及び図19のフローチャートに示す第7の実施の形態は、本発明の上述した第5の発明に当たるものである。また、この第7の実施の形態での左トリガー42及び右トリガー44は、上述の通り、上記第5の発明を構成する第1のトリガー及び第2のトリガーである。なお、以下の図16及び図17に示す第7の実施の形態では、上述した第1ないし第6の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような上述した第1ないし第6の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0115】
先ず使用者は、上述した実施の形態と同様に、装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42(第1のトリガー)を押下する(ステップSt1)。
【0116】
次のステップSt2において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt1において左トリガー42が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該左トリガー42は押下されていないと判別した場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42は押下されたと判別した場合には、次のステップSt3に進んで該情報処理装置側CPU81は上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせる(スキャニングする)。そして次のステップSt4において、ステップSt3において上記コード情報読取手段82が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、QRコード92が読み取られていないと判別した場合にはステップSt3に戻り、QRコード92が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせる。
【0117】
次いで、ステップSt8において、上記情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側送受信手段88に識別コード情報を上記ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側送受信手段104へ送信させる。そして、次のステップSt9において、ホストコンピュータ側CPU102は、ホストコンピュータ側送受信手段104が上記識別コード情報を受信したか否かについて判別し、この識別コード情報を受信していないと判別した場合にはステップSt8に戻り、この識別コード情報を受信したと判別した場合には、ホストコンピュータ側CPU102は、ステップSt10において、この識別コード情報を上記表示手段106に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt11において、上記ホストコンピュータ側記憶手段103に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースの中からこの識別コード情報に対応する特定の個別情報を読み出す。
【0118】
そして、次のステップSt12において、ホストコンピュータ側CPU102は上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かを判別し、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別した場合には、ステップSt14により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をさせるとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別した場合には、次のステップSt13に進んでこの識別コード情報をホストコンピュータ側記憶手段103に格納するとともに、該識別コード情報と対応する特定の個別情報を一方の個別情報としてホストコンピュータ側記憶手段103に格納する。なお、このステップSt13においてホストコンピュータ側CPU102がホストコンピュータ側記憶手段103に格納した一方の個別情報は、後述するステップSt25においてホストコンピュータ側CPU102が後述する他方の個別情報と照合する。
【0119】
次いで、ステップSt15において、使用者は、右トリガー44(第2のトリガー)を押下する。そして、次のステップSt16において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt15において右トリガー44が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該右トリガー44は押下されていないと判別した場合にはステップSt15に戻る。そして、ステップSt16において、情報処理装置側CPU81は右トリガー44が押下されたと判別した場合には、次のステップSt17に進んで、情報処理装置側CPU81は、電子情報読取手段83によりRFタグ93の特定の個別情報を読み取らせ、そして次のステップSt18において、ステップSt17において該電子情報読取手段83が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、該特定の個別情報が読み取られていないと判別した場合にはステップSt17に戻り、該特定の個別情報が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt19において、この読み取った特定の個別情報を他方の個別情報として情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt20において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt21において、上記ブザー86を発音させて使用者にRFタグの93の特定の個別情報を読み取ったことを知らせる。
【0120】
次いで、ステップSt22において、上記情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側送受信手段88に他方の個別情報を上記ホストコンピュータ101のホストコンピュータ側送受信手段104へ送信させる。そして、次のステップSt23において、ホストコンピュータ側CPU102は、ホストコンピュータ側送受信手段104が上記他方の個別情報を受信したか否かについて判別し、この他方の個別情報を受信していないと判別した場合にはステップSt22に戻り、この他方の個別情報を受信したと判別した場合には、ホストコンピュータ側CPU102は、ステップSt24において、この他方の個別情報を上記表示手段106に表示させる。そして、このステップSt24とほぼ同時期のステップSt25において、ホストコンピュータ側CPU102は、上記ステップSt13においてホストコンピュータ側記憶手段103に格納した一方の個別情報を読み出すとともに、この一方の個別情報とステップSt23において受信した他方の個別情報とを照合し、この照合の結果に基づいて照合結果情報を生成する。そして、ステップSt26において、ホストコンピュータ側CPU102は、この生成した照合結果情報と、上記ステップSt23において受信した他方の個別情報とを、ホストコンピュータ側記憶手段103に格納する。なお、ステップSt25においてホストコンピュータ側CPU102が生成する照合結果情報とは、上記情報処理装置1が読み取った現品票91のQRコード92の識別コード情報と、RFタグ93の個別情報とが正しい対応関係にあるか否かについて照合した結果を示す情報であって、上述した第3の実施の形態で生成する照合結果情報と同様なものである。
【0121】
次いでステップSt27において、ホストコンピュータ側CPU102は、上記のステップSt25において生成した照合結果情報を、ホストコンピュータ側送受信手段104に情報処理装置側送受信手段88を介して情報処理装置側CPU81へ送信させる。次のステップSt28において、上記情報処理装置側CPU81は上記照合結果情報を受信したか否かを判別し、該情報処理装置側CPU81がこの照合結果情報を受信していないと判別した場合には、ステップSt27に戻り、該情報処理装置側CPU81が照合結果情報を受信したと判別した場合には、次のステップSt29に進んで、該情報処理装置側CPU81はこの照合結果情報を情報処理装置側記憶手段85に格納する。そしてステップSt30において、情報処理装置側CPU81は、上記表示部25にこの照合結果情報の内容に応じた表示をさせ、上記ブザー86を発音させ、或いは、上記バイブレータ87を動作させて一連の情報の読み取りに係る作業手順が終了する。なお、このステップSt28における表示部25の表示,ブザー86の発音或いはバイブレータ87の動作については、使用者が予め設定することができ、必ずしも表示,発音或いは動作の全てをさせることが必要なものではない。すなわち、例えば、上記照合結果情報が一方の個別情報と他方の個別情報が一致するものである場合には、上記情報処理装置側CPU81は表示部25に一致した旨を表示させるとともに長さの短い音をブザー86に発音させるものとし、上記照合結果情報が一方の個別情報と他方の個別情報が一致せず齟齬がある場合には、該情報処理装置側CPU81は表示部25に一致しない旨を表示させ、長さの長い音をブザー86に発音させ、バイブレータ87を動作させて特に使用者の注意を引くものとしても良い。
【0122】
このように、この第7の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、ホストコンピュータ101と連携してQRコード92の情報とRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものか否かの確認を極めて簡単且つ迅速に確認することができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっているとともに、QRコード92の情報の読み取りとRFタグ93の情報の読み取りとをそれぞれ使用者の操作によって行うものとなっており、作業を確実に進めることができる。すなわち、この情報処理装置1とホストコンピュータ101を備えた情報処理システムによれば、QRコード92及びRFタグ93の情報の読み取りとこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認を連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるか否か確認する作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となるとともに、QRコード92の情報を読み取ったあとにこの読み取った識別コード情報を表示部で確認した上でとRFタグ93の情報の読み取りを行うことから、これら二種類の情報の読み取りを確実に進めることができる。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の受信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図18及び図19のフローチャートに示す第7の実施の形態のようなQRコード92及びRFタグ93への読み取りの操作とこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認の作業をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0123】
次に、上記情報処理システムについて、上述の第8の実施の形態として動作させる場合の一連の情報の読み取り及び書き込みの手順を、図20及び図21に示すフローチャートに従い説明する。なお、この図20及び図21のフローチャートに示す第8の実施の形態は、本発明の上述した第7の発明に当たるものである。また、この第8の実施の形態での左トリガー42及び右トリガー44は、上述の通り、上記第7の発明を構成する第1のトリガー及び第2のトリガーである。なお、以下の図20及び図21に示す第8の実施の形態では、上述した第1ないし第7の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような上述した第1ないし第7の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0124】
先ず使用者は、上述した実施の形態と同様に、装着ベルト12により自己の右手Hの人差指F1及び中指F2に情報処理装置1を装着し(図4参照)、また、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1を、図4に示すハウジング11の上面21に配置されたレンズ23を上記現品票91と対向するような位置関係とした上で、親指F3で左トリガー42(第1のトリガー)を押下する(ステップSt1)。
【0125】
次のステップSt2において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt1において左トリガー42が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該左トリガー42は押下されていないと判別した場合にはステップSt1に戻り、該左トリガー42は押下されたと判別した場合には、次のステップSt3に進んで該情報処理装置側CPU81は上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせる(スキャニングする)。なお、情報処理装置側CPU81は、このステップSt3において上記コード情報読取手段82によりQRコード92を読み取らせると同時に、後述するステップSt14において電子情報読取手段83によりRFタグ93を読み取らせているが、このステップSt14については後述する。そして次のステップSt4において、ステップSt3において上記コード情報読取手段82が読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、QRコード92が読み取られていないと判別した場合にはステップSt3に戻り、QRコード92が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt5において、この読み取ったQRコード92の情報(識別コード情報)を情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt6において、この識別コード情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt7において、上記ブザー86を発音させて使用者にQRコード92の識別コード情報を読み取ったことを知らせる。
【0126】
次いで、ステップSt8において、情報処理装置側CPU81は、上記情報処理装置側記憶手段85に予め格納されていた特定の個別情報のデータベースの中からこの識別コード情報に対応する特定の個別情報を読み出す。そして、次のステップSt9において、情報処理装置側CPU81は上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があるか否かを判別し、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報がないと判別した場合には、ステップSt10により情報処理装置1の表示部25にエラー表示(読み取ったQRコードに該当する識別コード情報が無い旨,QRコードの読取に失敗した旨等)をさせるとともにステップSt1に戻り、上記の識別コード情報と対応する特定の個別情報があると判別した場合には、次のステップSt11に進んでこの識別コード情報と対応する特定の個別情報を一方の個別情報として情報処理装置側記憶手段85に格納する。なお、このステップSt11において情報処理装置側CPU81が情報処理装置側記憶手段85に格納した一方の個別情報は、後述するステップSt21において情報処理装置側CPU81が読み出す。また、上記ステップSt11とほぼ同時期のステップSt12において、この特定の個別情報(一方の個別情報)を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt13において、上記ブザー86を発音させて使用者に一方の個別情報を読み出したことを知らせる。
【0127】
次いで、ステップSt14において、使用者は、上記ステップSt12で表示部25に表示された特定の個別情報を目視で確認した上で、右トリガー44(第2のトリガー)を押下する。そして、次のステップSt15において、情報処理装置側CPU81は上記ステップSt14において右トリガー44が押下されたか否かについて判別し、該情報処理装置側CPU81が該右トリガー44は押下されていないと判別した場合にはステップSt14に戻り、該右トリガー44は押下されたと判別した場合には、次のステップSt16に進んで、情報処理装置側CPU81は、電子情報読取手段83によりRFタグ93の特定の個別情報を読み取らせる。そして、次のステップSt17において、ステップSt16において電子情報読取手段83がRFタグ93の特定の個別情報を読み取ったか否かについて情報処理装置側CPU81が判別し、該特定の個別情報が読み取られていないと判別した場合にはステップSt16に戻り、該特定の個別情報が読み取られたと判別した場合には、次のステップSt18において、この読み取った特定の個別情報を他方の個別情報として情報処理装置側記憶手段85に格納し、ほぼ同時期のステップSt19において、この特定の個別情報を上記表示部25に表示させるとともに、ほぼ同時期のステップSt20において、上記ブザー86を発音させて使用者にRFタグの93の特定の個別情報を読み取ったことを知らせる。
【0128】
次いで、ステップSt21において、情報処理装置側CPU81は、上記ステップSt11において情報処理装置側記憶手段81に格納した一方の個別情報を読み出すとともに、ステップSt18において格納した他方の個別情報を読み出し、これら一方の個別情報と他方の個別情報とを照合し、この照合の結果に基づいて照合結果情報を生成する。そして、ステップSt22において、情報処理装置側CPU81は、この生成した照合結果情報を、情報処理装置側記憶手段85に格納する。なお、ステップSt21において情報処理装置側CPU81が生成する照合結果情報とは、上記情報処理装置1が読み取った現品票91のQRコード92の識別コード情報と、RFタグ93の個別情報とが正しい対応関係にあるか否かについて照合した結果を示す情報であって、上述した第3の実施の形態で生成する照合結果情報と同様なものである。
【0129】
次いでステップSt23において、情報処理装置側CPU81は、上記表示部25にこの照合結果情報の内容に応じた表示をさせ、上記ブザー86を発音させ、或いは、上記バイブレータ87を動作させて一連の情報の読み取りに係る作業手順が終了する。なお、このステップSt23における表示部25の表示,ブザー86の発音或いはバイブレータ87の動作については、使用者が予め設定することができ、必ずしも表示,発音或いは動作の全てをさせることが必要なものではない。すなわち、例えば、上記照合結果情報が一方の個別情報と他方の個別情報が一致するものである場合には、上記情報処理装置側CPU81は表示部25に一致した旨を表示させるとともに長さの短い音をブザー86に発音させるものとし、上記照合結果情報が一方の個別情報と他方の個別情報が一致せず齟齬がある場合には、該情報処理装置側CPU81は表示部25に一致しない旨を表示させ、長さの長い音をブザー86に発音させ、バイブレータ87を動作させて特に使用者の注意を引くものとしても良い。
【0130】
このように、この第8の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、QRコード92の情報とRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものか否かの確認を極めて簡単且つ迅速に確認することができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっているとともに、QRコード92の情報の読み取りとRFタグ93の情報の読み取りとをそれぞれ使用者の操作によって行うものとなっており、作業を確実に進めることができる。すなわち、この情報処理装置1からなる情報処理システムによれば、QRコード92及びRFタグ93の情報の読み取りとこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認を連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるか否か確認する作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となるとともに、QRコード92の情報を読み取ったあとにこの読み取った識別コード情報を表示部で確認した上でとRFタグ93の情報の読み取りを行うことから、これら二種類の情報の読み取りを確実に進めることができる。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の受信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図20及び図21のフローチャートに示す第8の実施の形態のようなQRコード92及びRFタグ93への読み取りの操作とこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認の作業をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのに適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0131】
このように、この発明の情報処理システムは、使用者が適宜設定を変えることにより、この発明の情報処理システムを、QRコードの読み取りと該QRコードに対応するようなRFタグの書き込みを一連に行う処理をするもの(例えば、上述の第1,第2,第5或いは第6の実施の形態)として動作をさせても良く、或いは、QRコードとRFタグを読み取ってこれらの対応関係の確認の処理をするもの(例えば、上述の第3,第4,第7或いは第8の実施の形態)として動作をさせても良い。また同様に、この発明の情報処理システムは、使用者が適宜設定を変えることにより、この発明の情報処理システムを、上記の情報処理装置1とホストコンピュータ101とが連携して情報の処理をするもの(例えば、上述の第1,第3,第5或いは第7の実施の形態)として動作をさせても良く、或いは、該情報処理装置1のみで情報の処理をするもの(例えば、上述の第2,第4,第6或いは第8の実施の形態)として動作をさせても良い。そして更に、この発明の情報処理システムは、使用する情報処理装置1について、一度の(一つの)トリガーの操作で動作するもの(例えば、上述の第1,第2,第3或いは第4の実施の形態)としても良く、或いは、二度の(二つの)トリガーの操作で動作するもの(例えば、上述の第5,第6,第7或いは第8の実施の形態)としても良い。そして更にこの発明の情報処理システムは、使用者が適宜設定を変えることにより、一つの情報処理装置1を、QRコードの読み取りと該QRコードに対応するRFタグの書き込みを一連に行う処理をするものとして動作をさせることができるとともに、QRコードとRFタグを読み取ってこれらの対応関係の確認の処理をするものとして動作をさせることもできるものとして設定しても良く、また、この情報処理装置1をホストコンピュータ101と連携して情報の処理をさせても良く、或いは、該情報処理装置1のみで情報の処理をするものとしても良い。そして、一つの情報処理装置1がホストコンピュータ101と連携して処理する場合であって、QRコードの読み取りと該QRコードに対応するようなRFタグの書き込みを一連に行う処理をするものとして動作をさせるか、または、QRコードとRFタグを読み取ってこれらの対応関係の確認の処理をするものとして動作をさせることができる場合の実施の形態を、第9の実施の形態として後述する。また同様に、一つの情報処理装置1のみにより処理する場合であって、QRコードの読み取りと該QRコードに対応するようなRFタグの書き込みを一連に行う処理をするものとして動作をさせるか、または、QRコードとRFタグを読み取ってこれらの対応関係の確認の処理をするものとして動作をさせることができる場合の実施の形態を、第10の実施の形態として後述する。
【0132】
次に、上記情報処理システムについて、上述の第9の実施の形態として動作させる場合のこの情報処理装置1の構成と、一連の情報の読み取り及び書き込みの手順を説明する。なお、この第9の実施の形態は、本発明の上述した第9の発明に当たるものである。また、この第9の実施の形態での左トリガー42(又は右トリガー44)は、上記第9の発明を構成する共通トリガーである。また、上記の通り、この第9の実施の形態に係る情報処理システムでは、情報処理装置1はホストコンピュータ101と連携して動作をする。なお、第9の実施の形態では、上述した第1ないし第8の実施の形態、特に第1及び第3の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような第1及び第3の実施の形態の説明に用いた図6,図7,図10及び図11のフローチャートに従い説明するとともに、上述した第1ないし第8の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0133】
この第9の実施の形態に係る情報処理システムの情報処理装置1には、特に処理モード選択手段が設けられている。すなわち、上述の通りこの情報処理装置1のハウジング11にはスイッチ26,27,28,29が設けられており、使用者は該スイッチ26,27,28,29を操作することで該情報処理装置1の設定を変更できるが、この第9の実施の形態に係る情報処理システムの情報処理装置1では、該スイッチ26,27,28,29を処理モード選択手段としても用いるものとし、使用者は該スイッチ26,27,28,29の操作により第1の処理モード又は第2の処理モードの何れかを選択することができる。なお、本実施の形態では、スイッチ28の操作により第1の処理モードを選択し、スイッチ29の操作により第2の処理モードを選択するよう設定して説明する。
【0134】
次に、この第9の実施の形態に係る情報処理システムの動作について説明する。先ず使用者は、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1のスイッチ28又は29を処理モード選択手段として操作し、該情報処理装置1を以下第1の処理モードとして動作させるか、第2の処理モードとして動作させるかを選択する。そして、使用者が第1の処理モードを選択した場合には、この情報処理装置1は上述した第1の実施の形態と同様な動作、すなわち、上記段落番号0061ないし0067と、図6及び図7のフローチャートで説明したような動作、すなわち、QRコードの識別コード情報の読み取りと、該QRコードの識別コード情報に対応する個別情報をRFタグへ書き込むことを一連に行う。また、使用者が第2の処理モードを選択した場合には、この情報処理装置1は上述した第3の実施の形態と同様な動作、すなわち、上記段落番号0076ないし0083と、図10及び図11のフローチャートで説明したような動作、すなわち、QRコードの識別コード情報とRFタグの個別情報とを読み取ってこれらの対応関係の確認の処理をする。
【0135】
このように、この第9の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、ホストコンピュータ101と連携して、QRコード92の情報とRFタグ93の情報を極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、また、QRコード92の情報とRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものか否かの確認を極めて簡単且つ迅速に確認することができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1とホストコンピュータ101を備えた情報処理システムによれば、QRコード92の情報の読み取りと、このQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みとを連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92の情報とRFタグ93の情報とを一致させる作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となり、また、QRコード92及びRFタグ93の情報の読み取りとこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認を連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるか否か確認する作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の送信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図6及び図7のフローチャートに示す第1の実施の形態のようなQRコード92の読み取りの操作とRFタグ93への書き込みの操作をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのにも、上述の図10及び図11のフローチャートに示す第3の実施の形態のようなQRコード92及びRFタグ93への読み取りの操作とこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認の作業をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するものにも適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0136】
次に、上記情報処理システムについて、上述の第10の実施の形態として動作させる場合のこの情報処理装置1の構成と、一連の情報の読み取り及び書き込みの手順を説明する。なお、この第10の実施の形態は、本発明の上述した第10の発明に当たるものである。また、この第9の実施の形態での左トリガー42(又は右トリガー44)は、上記第9の発明を構成する共通トリガーである。また、上記の通り、この第10の実施の形態に係る情報処理システムでは、情報処理装置1はホストコンピュータ101と連携せずにこの情報処理装置1のみが単独で動作をする。なお、第10の実施の形態では、上述した第1ないし第9の実施の形態、特に第2及び第4の実施の形態と同じ構成や同じ動作を行うものが多いため、このような第2及び第4の実施の形態の説明に用いた図8,図9,図12及び図13のフローチャートに従い説明するとともに、上述した第1ないし第9の実施の形態と重複する構成や動作については詳細な説明を省略する。
【0137】
この第10の実施の形態に係る情報処理システムの情報処理装置1には、上記第9の実施の形態に係る情報処理システムの情報処理装置1と同様に、特に処理モード選択手段が設けられている。すなわち、上述の通りこの情報処理装置1のハウジング11にはスイッチ26,27,28,29が設けられており、使用者は該スイッチ26,27,28,29を操作することで該情報処理装置1の設定を変更できるが、この第10の実施の形態に係る情報処理システムの情報処理装置1では、該スイッチ26,27,28,29を処理モード選択手段としても用いるものとし、使用者は該スイッチ26,27,28,29の操作により第1の処理モード又は第2の処理モードの何れかを選択することができる。なお、本実施の形態では、スイッチ28の操作により第1の処理モードを選択し、スイッチ29の操作により第2の処理モードを選択するよう設定して説明する。
【0138】
次に、この第10の実施の形態に係る情報処理システムの動作について説明する。先ず使用者は、図5に示すスイッチ26を押下操作して該情報処理装置1の電源を入れる。次いで使用者は、装着した情報処理装置1のスイッチ28又は29を処理モード選択手段として操作し、該情報処理装置1を以下第1の処理モードとして動作させるか、第2の処理モードとして動作させるかを選択する。そして、使用者が第1の処理モードを選択した場合には、この情報処理装置1は上述した第2の実施の形態と同様な動作、すなわち、上記段落番号0070ないし0073と、図8及び図9のフローチャートで説明したような動作、すなわち、QRコードの識別コード情報の読み取りと、該QRコードの識別コード情報に対応する個別情報をRFタグへ書き込むことを一連に行う。また、使用者が第2の処理モードを選択した場合には、この情報処理装置1は上述した第4の実施の形態と同様な動作、すなわち、上記段落番号0086ないし0091と、図12及び図13のフローチャートで説明したような動作、すなわち、QRコードの識別コード情報とRFタグの個別情報とを読み取ってこれらの対応関係の確認の処理をする。
【0139】
このように、この第10の実施の形態に係る情報処理装置1を用いた情報処理システムによれば、QRコード92の情報とRFタグ93の情報を極めて簡単且つ迅速に一致させることができ、また、QRコード92の情報とRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるものか否かの確認を極めて簡単且つ迅速に確認することができ、この情報処理システムは非常に作業性が高いものとなっている。すなわち、この情報処理装置1からなる情報処理システムによれば、QRコード92の情報の読み取りと、このQRコード92の情報に対応する情報についてのRFタグ93への情報の書き込みとを連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92の情報とRFタグ93の情報とを一致させる作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となり、また、QRコード92及びRFタグ93の情報の読み取りとこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認を連携した一連の動作として連続的に行うことができることから、QRコード92及びRFタグ93の情報が正しい対応関係にあるか否か確認する作業をより一層簡単且つ迅速に行うことが可能となる。また、特にこの情報処理装置1においては、上記レンズ23及びアンテナ30は、同一の面又はその近傍に配置されてなることから、該レンズ23によってQRコード92を読み取るのに適した方向と、アンテナ30によってRFタグ93との情報の送信に適した方向とが一致するものとなり、使用者がQRコード92もRFタグ93も備えた現品票91と情報処理装置1とを適切な位置関係とした場合には、この位置関係は、レンズ23によるQRコード92の読み取りにも、アンテナ30を介したRFタグ93との情報の受信及び/又は送信による読み取り及び/又は書き込みにも適した位置関係となる。したがって、この情報処理装置1は、上述の図8及び図9のフローチャートに示す第2の実施の形態のようなQRコード92の読み取りの操作とRFタグ93への書き込みの操作をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのにも、上述の図12及び図13のフローチャートに示す第4の実施の形態のようなQRコード92及びRFタグ93への読み取りの操作とこれらの情報が正しい対応関係にあるか否かの確認の作業をいちどきに(ほぼ同時に)連続して実行するのにも適したものとなり、作業性が高いものとなっている。
【0140】
なお、上記情報処理装置1は、上述の通り無線通信の規格であるブルートゥースの技術に基づいて上記ホストコンピュータ101と通信をするものとしているが、これら情報処理装置1とホストコンピュータ101との間の通信の方法はこのブルートゥースによるものに限定されず、WiFiやワイヤレスUSB等の規格に基づいてするものとしても良く、また、電波以外に赤外線等の無線での通信手段によって通信するものとしても良く、更に情報処理装置1とホストコンピュータ101との間をケーブルで接続してUSBやRS232C等の規格に基づいて有線での通信手段によって通信をするものとしても良い。また、上述した情報処理装置1の電子情報読取手段83及び電子情報書込手段84とRFタグ93との間の情報の送受信に付いては、該RFタグ93が、いわゆるパッシブタグであるような動作を例に挙げて説明したが、該RFタグ93はパッシブタグに限られる訳ではなく、いわゆるアクティブタグであっても良い。
【0141】
また、上記の情報処理装置1は、上記レンズ23とアンテナ30とが、上記ハウジング11の一面である上面21に配置されていることから、例えば、図6及び図7のフローチャートに示す情報処理システムの動作のように、使用者が上記情報処理装置1を用いて左トリガー42(又は右トリガー44)の操作をするのみで識別コード情報の読み取りとこの識別コード情報に対応する情報のRFタグ93への書き込みを一連に(ほぼ同時に)行う際には、極めて簡単且つ迅速に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報処理装置を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報処理装置を示す正面図である。
【図3】図1に示す情報処理装置のA−A矢視側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る情報処理装置の使用の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る情報処理装置,ホストコンピュータ及び現品票の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るフローを示すフローチャートである。
【図7】図6に示すフローチャートの続葉である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るフローを示すフローチャートである。
【図9】図8に示すフローチャートの続葉である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るフローを示すフローチャートである。
【図11】図10に示すフローチャートの続葉である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係るフローを示すフローチャートである。
【図13】図12に示すフローチャートの続葉である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係るフローを示すフローチャートである。
【図15】図14に示すフローチャートの続葉である。
【図16】本発明の第6の実施の形態に係るフローを示すフローチャートである。
【図17】図16に示すフローチャートの続葉である。
【図18】本発明の第7の実施の形態に係るフローを示すフローチャートである。
【図19】図18に示すフローチャートの続葉である。
【図20】本発明の第8の実施の形態に係るフローを示すフローチャートである。
【図21】図20に示すフローチャートの続葉である。
【符号の説明】
【0143】
1 情報処理装置
11 ハウジング
12 装着ベルト
21 上面
23 レンズ
30 アンテナ
41 左側面
42 左トリガー
43 右側面
44 右トリガー
60 低反発性シート部材
81 情報処理装置側CPU
82 コード情報読取手段
83 電子情報読取手段
84 電子情報書込手段
85 情報処理装置側記憶手段
86 ブザー
87 バイブレータ
88 情報処理装置側送受信手段
92 QRコード
93 RFタグ
101 ホストコンピュータ
102 ホストコンピュータ側CPU
103 ホストコンピュータ側記憶手段
104 ホストコンピュータ側送受信手段
F1 人差指
F2 中指
F3 親指

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、
上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報書込手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、
上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、
上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させる第1のトリガーと、該第2の中央演算処理装置に接続され上記電子情報書込手段の動作を開始させる第2のトリガーとが設けられ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第1のトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信手段へ該特定の個別情報を送信させ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記特定の個別情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した特定の個別情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込ませることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、
上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報書込手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、
上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、
上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報書込手段の動作を開始させる読み書きトリガーとが設けられ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記読み書きトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信手段へ該特定の個別情報を送信させ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記特定の個別情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した特定の個別情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込むことを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、上記コード情報読取手段により読み取られた識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなる記憶手段と、上記コード情報読取手段,電子情報書込手段及び記憶手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置を備え、
この情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させる第1のトリガーと、該中央演算処理装置に接続され上記電子情報書込手段の動作を開始させる第2のトリガーとが設けられ、
上記中央演算処理装置は、上記第1のトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込むことを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、上記コード情報読取手段により読み取れた識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなる記憶手段と、上記コード情報読取手段,電子情報書込手段及び記憶手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置を備え、
この情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報書込手段の動作を開始させる読み書きトリガーが設けられ、
上記中央演算処理装置は、上記読み書きトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込むことを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、
上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報読取手段並びに認知手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、
上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、
上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させる第1のトリガーと、該第2の中央演算処理装置に接続され上記電子情報読取手段の動作を開始させる第2のトリガーとが設けられ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第1のトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記第1の記憶手段に格納し、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第2のトリガーの操作を条件に、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップから特定の個別情報を読み取らせると、この特定の個別情報を他方の個別情報として上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該他方の個別情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記他方の個別情報を第1の送受信手段により受信させると、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信装置へ該照合結果情報を送信させ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記照合結果情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、
上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報読取手段並びに認知手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、を備え、
上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、
上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報読取手段の動作を開始させる共通読取トリガーとが設けられ、
上記第2の中央演算処理装置は、共通読取トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記第1の記憶手段に格納し、
上記第2の中央演算処理装置は、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップから特定の個別情報を読み取らせると、この特定の個別情報を他方の個別情報として上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該他方の個別情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記他方の個別情報を第1の送受信手段により受信させると、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信装置へ該照合結果情報を送信させ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記照合結果情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、上記コード情報読取手段により読み取らせた識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなる記憶手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、上記コード情報読取手段,電子情報書込手段及び記憶手段並びに認知手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置を備え、
この情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させる第1のトリガーと、該中央演算処理装置に接続され上記電子情報読取手段の動作を開始させる第2のトリガーとが設けられ、
上記中央演算処理装置は、上記第1のトリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出し、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記記憶手段に格納するとともに、上記第2のトリガーの操作を条件に、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取らせ、この個別情報を他方の個別情報として上記記憶手段に格納し、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、この照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、上記コード情報読取手段により読み取らせた識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなる記憶手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、上記コード情報読取手段,電子情報書込手段及び記憶手段並びに認知手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置を備え、
この情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報読取手段の動作を開始させる共通読取トリガーとが設けられ、
上記中央演算処理装置は、上記共通読取トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出し、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記記憶手段に格納するとともに、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取らせ、この個別情報を他方の個別情報として上記記憶手段に格納し、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、この照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
第1の送受信手段と、この第1の送受信手段に接続されてなる第1の中央演算処理装置と、を有してなるコンピュータと、
上記第1の送受信手段に接続され該第1の送受信手段との間で情報を送受信する第2の送受信手段と、バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、上記ICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、第1の処理モード又は第2の処理モードの何れかに処理モードを切換える処理モード選択手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報書込手段,電子情報読取手段,認知手段,処理モード選択手段にそれぞれ接続されてなる第2の中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、
上記コンピュータには、各識別コード情報に対応した個別情報が多数格納されてなるとともに上記第1の中央演算処理装置に接続されてなる第1の記憶手段を有してなる一方、
上記情報処理装置には、上記第2の中央演算処理装置に接続された第2の記憶手段と、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報書込手段の動作を開始させるか、又は、該第2の中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報読取手段の動作を開始させる共通トリガーとが設けられ、
上記処理モード選択手段により第1の処理モードが選択された場合には、上記第2の中央演算処理装置は、共通トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信手段へ該特定の個別情報を送信させ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記特定の個別情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した特定の個別情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込み、
上記処理モード選択手段により第2の処理モードが選択された場合には、上記第2の中央演算処理装置は、共通トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該特定の識別コード情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記特定の識別コード情報を第1の送受信手段により受信させると、この受信した特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記第1の記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記第1の記憶手段に格納し、
上記第2の中央演算処理装置は、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップから特定の個別情報を読み取らせると、この特定の個別情報を他方の個別情報として上記第2の記憶手段に格納するとともに、上記第2の送受信手段により上記コンピュータの第1の送受信手段へ該他方の個別情報を送信させ、
上記第1の中央演算処理装置は、上記第2の送受信手段から送信された上記他方の個別情報を第1の送受信手段により受信させると、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、第1の送受信手段により上記情報処理装置の第2の送受信装置へ該照合結果情報を送信させ、
上記第2の中央演算処理装置は、上記第1の送受信手段から送信された上記照合結果情報を上記第2の送受信手段により受信させると、この受信した照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
バーコード化若しくは二次元コード化された識別コード情報を読み取るコード情報読取手段と、電波による送受信機能を備えたICチップに情報を書き込む電子情報書込手段と、上記ICチップに書き込まれた個別情報を読み取る電子情報読取手段と、振動装置,発音装置又は表示装置その他使用者への認知手段と、第1の処理モード又は第2の処理モードの何れかに処理モードを切換える処理モード選択手段と、これら第2の送受信手段,コード情報読取手段,電子情報書込手段,電子情報読取手段,認知手段,処理モード選択手段にそれぞれ接続されてなる中央演算処理装置と、を有してなる情報処理装置と、備え、
上記情報処理装置には、上記中央演算処理装置に接続された記憶手段と、該中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報書込手段の動作を開始させるか、又は、該中央演算処理装置に接続され上記コード情報読取手段の動作を開始させるとともに上記電子情報読取手段の動作を開始させる共通トリガーとが設けられ、
上記処理モード選択手段により第1の処理モードが選択された場合には、上記中央演算処理装置は、上記共通トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出すとともに、上記電子情報書込手段により電波による送受信機能を備えたICチップに該特定の個別情報を書き込み、
上記処理モード選択手段により第2の処理モードが選択された場合には、上記中央演算処理装置は、上記共通トリガーの操作を条件に、上記コード情報読取手段により特定の識別コード情報を読み取らせると、この特定の識別コード情報を上記記憶手段に格納し、該特定の識別コード情報に対応する特定の個別情報を、上記記憶手段に格納された多数の個別情報の中から特定して読み出し、この特定の個別情報を一方の個別情報として上記記憶手段に格納するとともに、上記電子情報読取手段により電波による送受信機能を備えたICチップに書き込まれた個別情報を読み取らせ、この個別情報を他方の個別情報として上記記憶手段に格納し、上記一方の個別情報と他方の個別情報とを照合するとともに、この照合結果情報に基づき、上記認知手段を駆動させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
前記情報処理装置は、前記コード情報読取手段、電子情報書込手段及び/又は前記電子情報読取手段、前記第2の記憶手段又は前記記憶手段、前記認知手段、前記第2の中央演算処理装置又は前記中央演算処理手段をそれぞれ内蔵するハウジングと、
このハウジングに配置されてなる前記第1及び第2のトリガー,読み書きトリガー,共通読取トリガー又は共通トリガーと、
上記ハウジングに固定されてなるとともに使用者の手指の甲に装着する装着用ベルトと、を備え、
上記コード情報読取手段は、前記識別コード情報を読み取る受光部を有し、上記電子情報読書込手段及び/又は電子情報読取手段は、前記ICチップに電波を送信し又は該ICチップからの電波を受信するアンテナを有してなるとともに、
上記受光部及びアンテナは、上記ハウジングの下面を除く何れかの面であって互いに同一の面又はその近傍に配置されてなることを特徴とする請求項1ないし10記載の何れかの情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−211297(P2009−211297A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−52344(P2008−52344)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.ウィンドウズ
【出願人】(507136947)株式会社エイピーリファイン (2)
【Fターム(参考)】