情報処理装置、情報処理システム、およびプログラム
【課題】通話しようとする相手の状況を通話する前に発信者側で知り、それを通話中に容易に通話の話題として取り上げることを可能とする。
【解決手段】サーバ1および2台以上の情報処理装置3,4等から構成される情報処理システムにおいて、第2の情報処理装置4は、ユーザの位置情報および嗜好情報を取得し、これらをユーザ情報として通信網2を介し第1の情報処理装置3へ送信する。第1の情報処理装置3は、他の情報処理装置4のユーザ情報を受信し、受信したユーザ情報をキーに、通信網2を介してサーバ1で検索する。第1の情報処理装置3は、検索した結果のデータをユーザ関連情報として表示する。
【解決手段】サーバ1および2台以上の情報処理装置3,4等から構成される情報処理システムにおいて、第2の情報処理装置4は、ユーザの位置情報および嗜好情報を取得し、これらをユーザ情報として通信網2を介し第1の情報処理装置3へ送信する。第1の情報処理装置3は、他の情報処理装置4のユーザ情報を受信し、受信したユーザ情報をキーに、通信網2を介してサーバ1で検索する。第1の情報処理装置3は、検索した結果のデータをユーザ関連情報として表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、およびプログラムに関し、より詳細には、通話したい相手に関連する情報を取得できる情報処理装置、情報処理システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどのネットワークを利用する電話装置では、ユーザが通話操作を行わなくてもネットワークに繋がっている相手端末と通信し、情報のやり取りを行うことが可能となっている。そして、相手端末に動き感知センサやリモコンセンサなどが搭載されている場合には、通話操作前に相手端末からセンサの検知情報を取得しておくよう構成しておくことで、相手が電話に出ることができるか否かをユーザが通話操作を行う前に確認することができる。
【0003】
また、センサ類の搭載の如何に拘わらず、電源のON/OFF時にメールのやり取りを行うことで、発呼しなくても相手が電話に出ることができるか否かを確認できる通信装置および通信システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、電話で話をする相手の情報の取得に関する従来技術として、相手に電話をしたとき、あるいは電話が掛ってきたときに、その相手に対応したWebページを自動的に表示するコミュニケーションシステムが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2004−153648号公報
【特許文献2】特開平11−146083号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術をはじめとする、相手が通話可能かを判別する従来技術においては、相手端末からのみセンサの情報やメールを受信することとなり、現在その相手が電話に出ることができるか否かがわかるだけで、それ以外の相手の状況を知ることができない。
【0006】
また、特許文献2に記載のシステムでは、相手に電話の通話がつながったときに相手に対応するURL(Uniform Resource Locators)で指定したWebページが表示されるので、電話がつながる前にはWebページを参照できない。また、通話しようとする相手に対応して、Webページを用意しなければ、相手に関する情報を取得することもできない。さらに、情報の受信側でWebページを用意すれば、通話したい相手すべてのページを作成しなければならず、また、通話したい相手に関する情報がWebページに記載していても相手側の状況が変化した場合、Webとの齟齬が発生する可能性がある。また、情報の発信者がWebページを用意しておく場合、表示エリア内の配置や配色(以下、配置フォーマットと呼ぶ)が統一されていないことが多いので、電話がつながったときに素早く会話に必要な情報を読み取ることは難しいという問題がある。
【0007】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、通話しようとする相手の状況を通話する前に発信者側で知り、それを通話中に容易に通話の話題として取り上げることが可能な、情報処理装置、情報処理システム、およびプログラムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述のごとき課題を解決するために、以下の各技術手段でそれぞれ構成される。
第1の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信手段と、該受信したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、該受信したユーザ関連情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0009】
第2の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記ユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0010】
第3の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記他ユーザのユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段と、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を、前記他の情報処理装置で前記ユーザ情報に関連するユーザ関連情報を表示させるために、前記他の情報処理装置に送信するユーザ情報送信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0011】
第4の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該他の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段と、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記受信したユーザ関連情報を前記他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0012】
第5の技術手段は、第1乃至第4のいずれかの技術手段において、当該情報処理装置のユーザ情報および他の情報処理装置のユーザ情報は、情報処理装置が設置されている場所の情報を含むことを特徴としたものである。
【0013】
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記ユーザ関連情報は天気情報を含むことを特徴としたものである。
【0014】
第7の技術手段は、第5の技術手段において、前記ユーザ関連情報はローカルニュースの情報を含むことを特徴としたものである。
【0015】
第8の技術手段は、第5乃至第7のいずれかの技術手段において、全地球測位システムによる位置検出手段をさらに備え、前記ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所を、前記位置検出手段によって取得することを特徴としたものである。
【0016】
第9の技術手段は、第5乃至第7のいずれかの技術手段において、放送を受信する放送受信手段と、放送受信チャンネルを決めるための地域コード設定手段とをさらに備え、前記ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所の地域コードを取得することを特徴としたものである。
【0017】
第10の技術手段は、第1,第3,第4のいずれかの技術手段において、前記表示手段での表示に関する管理を行う表示管理手段と、前記表示手段での表示の設定を当該情報処理装置のユーザに入力させる入力手段とをさらに備え、前記表示管理手段は、前記ユーザ情報または前記ユーザ関連情報を受信した相手の情報処理装置に対応付けて、前記ユーザ関連情報を管理し、前記表示手段は、前記入力手段でユーザ入力された設定に基づいて、表示対象の情報処理装置を選択して前記ユーザ関連情報の表示を行うことを特徴としたものである。
【0018】
第11の技術手段は、第10の技術手段において、前記入力手段は、前記設定として、受信したユーザ関連情報のうち表示を希望する情報を、当該情報処理装置のユーザに入力させる手段を有することを特徴としたものである。
【0019】
第12の技術手段は、第1乃至第4のいずれかの技術手段において、当該情報処理装置のユーザ情報および他の情報処理装置のユーザ情報は、ユーザの嗜好情報を含み、前記ユーザ関連情報は該嗜好情報に関連した分野のニュースを含むことを特徴としたものである。
【0020】
第13の技術手段は、第2乃至第4のいずれかの技術手段において、放送を受信する放送受信手段と、該受信した放送の履歴から嗜好を抽出する嗜好抽出手段とをさらに備え、該抽出した嗜好情報を前記ユーザ情報に含めることを特徴としたものである。
【0021】
第14の技術手段は、第1,第3,第4のいずれかの技術手段において、前記他の情報処理装置のユーザと通話する通話手段をさらに備え、通話中は前記他の情報処理装置のユーザ関連情報を前記表示手段で表示することを特徴としたものである。
【0022】
第15の技術手段は、第1の技術手段の情報処理装置である第1の情報処理装置と、他の情報処理装置である第2の情報処理装置と、第1および第2の情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとを含んで構成される情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、該装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記第1の情報処理装置に送信するユーザ情報送信手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記第1の情報処理装置から送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の第1の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0023】
第16の技術手段は、第2の技術手段の情報処理装置である第1の情報処理装置と、他の情報処理装置である第2の情報処理装置と、第1および第2の情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとを含んで構成される情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該第1の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記第1の情報処理装置から送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の第1の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0024】
第17の技術手段は、第3または第4の技術手段の情報処理装置を複数、および各情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバで構成される情報処理システムであって、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報に対し、該ユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0025】
第18の技術手段は、複数の情報処理装置と、各情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとで構成される情報処理システムであって、各情報処理装置は、該装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、該受信したユーザ関連情報を表示する表示手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報と各ユーザ関連情報の送付先となる情報処理装置の情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報に対し、該ユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、前記記憶手段に記憶された送付先となる情報処理装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0026】
第19の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信ステップと、該受信したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、該受信したユーザ関連情報を表示する表示ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
【0027】
第20の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記ユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
【0028】
第21の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信ステップと、該受信した他ユーザのユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記他ユーザのユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示ステップと、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記他の情報処理装置で前記ユーザ情報に関連するユーザ関連情報を表示させるために前記他の情報処理装置に送信するユーザ情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
【0029】
第22の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該他の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信ステップと、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示ステップと、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記受信したユーザ関連情報を前記他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
【0030】
第23の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通話する情報処理装置であって、通話中は前記他の情報処理装置の設置場所に関連する情報を表示する表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【0031】
第24の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通話する情報処理装置であって、通話中は前記他の情報処理装置のユーザの嗜好に関連する情報を表示する表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、通話しようとする相手の状況を通話する前に発信者側で知り、それを通話中に容易に通話の話題として取り上げることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムのネットワーク構成例を示す図で、図中、1はサーバ、2は通信網(通信ネットワーク)、3,4,5,6は情報処理装置である。
【0034】
図1で例示する情報処理システムは、複数の情報処理装置3,4,5,6が通信網2を介してサーバ1に接続されたネットワーク構成をもつ。情報処理装置3〜6は、それぞれ本発明の実施形態に係わる情報処理装置である。これらの情報処理装置は、それぞれの装置を利用するユーザの情報(以下、ユーザ情報と呼ぶ)を互いに送受信する。尚、情報処理装置の数には制限はなく、2台以上であればサーバ1を介してまたは直接、互いに情報を送受信することが可能である。
【0035】
本実施形態において、ユーザ情報は、ユーザが使用する情報処理装置が設置された位置の情報とそのユーザの嗜好を示す情報とを含むものとする。尚、ユーザ情報はこれに限ったものではない。このユーザ情報を受信した側の情報処理装置は、そのユーザ情報に関連するユーザ関連情報をサーバ1で検索することで取得することができる。具体的には、情報処理装置が設置された位置に関するユーザ関連情報として天気予報やローカルニュースを、嗜好情報に関するユーザ関連情報としてその嗜好の分野のニュースをサーバ1で検索することで取得する。また、情報処理装置内の設定によっては、他者にその設置した位置や嗜好を知られたくないときは、位置情報や嗜好情報の送受信をしないように設定することができる。また、情報処理装置3〜6の装置の間で、送信側の情報処理装置がユーザ情報をサーバ1に送信してサーバ1でユーザ関連情報を検索し、そのユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信することで、受信した装置(該他の情報処理装置)でそのまま表示するという設定もすることができる。
【0036】
ユーザ情報が他の情報処理装置が設置されている位置情報であれば、他の情報処理装置が設置されている場所に関連する情報(例えば、天気予報やローカルニュース)をサーバから検索することができ、相手の住所に詳しくなくても相手の身近なことを話題にすることができる。また、ユーザ情報が嗜好情報であり、ユーザ関連情報は嗜好に関連した分野のニュースであれば、自分が相手の興味のある分野に詳しくなくても、その分野のニュースについて知ることができ、電話をかけたときに話題にすることができる。
【0037】
サーバ1は、気象情報や、ローカルニュースあるいは、特定の分野のニュースなどが保存されている。この保存されている気象情報やニュースは誰が更新しても良いが、多くの場合、新聞社などの報道機関により随時更新される。情報処理装置3〜6は位置情報や嗜好情報をキーに、気象情報やローカルニュース、特定の分野のニュースなどを検索し、取得することができる。このように、ユーザ関連情報が気象情報であれば、他の情報処理装置が設置されている場所の気象を知ることができ、ユーザ関連情報がローカルニュースであれば、他の情報処理装置が設置されている場所のローカルニュースを知ることができる。
【0038】
図2は、図1のサーバに保存されている位置情報と位置関連情報の一例を説明するための図で、図中、7は気象情報およびローカルニュースを格納した都市別情報テーブルである。都市別情報テーブル7は、左列7aに都市名、中央列7bに左列7aに対応する気象情報、右列7cに左列7aに対応するローカルニュースが格納されている。サーバ1では、情報処理装置3〜6から都市名をキーとして検索要求され、それに対応した気象情報やローカルニュースが中央列7bおよび右列7cから選択され、検索要求した情報処理装置へ返される。尚、保存している形式は、図2のような1枚の表になっているものだけでなく、複数の表の形式やRDB(Relational Database)など何でもよい。
【0039】
例えば、情報処理装置3がそのユーザ情報として「青森」をサーバ1に送信して気象情報「晴れ」並びにローカルニュース「ねぶた祭りが華やかに・・・」というユーザ関連情報を取得し、それを情報処理装置5に送信して、情報処理装置5で表示させる。その他の方法として、情報処理装置3がそのユーザ情報として「青森」を情報処理装置5に送信して、情報処理装置5がユーザ情報「青森」をサーバ1に送信して気象情報「晴れ」並びにローカルニュース「ねぶた祭りが華やかに・・・」というユーザ関連情報を取得し、それを情報処理装置5で表示する、といった処理も可能である。
【0040】
図3は、サーバに保存されている嗜好情報と嗜好関連情報の一例を説明するための図で、図中、8は嗜好情報および特定分野のニュースを格納した特定分野情報テーブルである。特定分野情報テーブル8は、検索のキーとなるスポーツのチーム名や選手名、あるいはドラマのタイトルなどが左列8aに格納され、右列8bには、左列に対応したスポーツの成績や、ドラマの内容などが格納されている。情報処理装置3〜6からスポーツのチーム名や選手名あるいはドラマのタイトルをキーとして検索要求されるとそれに対応したスポーツの成績やドラマの内容などが右列8bから選択され、検索要求した情報処理装置へ返される。もちろん、嗜好情報は図3にあげたスポーツのチーム名や選手名、ドラマのタイトルだけには限らない。尚、保存している形式は、図3のような1枚の表になっているものだけでなく、複数の表の形式やRDBなど何でもよい。
【0041】
例えば、情報処理装置3がそのユーザ情報として嗜好情報「M選手」をサーバ1に送信して特定ニュース「アメリカXチームに所属するM選手は、・・・」というユーザ関連情報を取得し、それを情報処理装置5に送信して、情報処理装置5で表示させる。その他、情報処理装置3がそのユーザ情報として嗜好情報「M選手」を情報処理装置5に送信して、情報処理装置5がユーザ情報「M選手」をサーバ1に送信して特定ニュース「アメリカXチームに所属するM選手は、・・・」というユーザ関連情報を取得し、それを情報処理装置5で表示する、といった処理も可能である。
【0042】
次に、上述のごとき本発明の概要にふまえ、本実施形態をより詳細に説明する。
図4は、図1の情報処理システムの一例を詳細に説明するための図である。図4においては、簡略化のため情報処理装置を装置3,4の2つのみ図示し、情報処理装置3が情報処理装置4のユーザに係わるユーザ情報を受信してユーザ関連情報を表示する側の装置(第1の情報処理装置)、情報処理装置4がユーザ情報を送信する側の装置(第2の情報処理装置)であるものとして説明を行う。もちろん、図1の情報処理装置3〜6は送信および受信の両方の機能を持っていてもよい。
【0043】
情報処理装置3は、通信部31、通話部32、機器管理部33、入力部34、ユーザ情報受信部35、ユーザ情報送信部36、ユーザ関連情報受信部37、表示管理部38、および表示部39で構成される。
【0044】
通信部31は、通信網(ネットワーク)2を介して他の情報処理装置(ここでは情報処理装置4で例示)やサーバ1との通信を行う。通信部31には、ネットワーク2に接続された通信手段が設けられている。通話部32は、他の情報処理装置である情報処理装置4に対する発呼、着呼、音声通話の処理を行う通話手段を有する。機器管理部33は、ネットワークに接続されている情報処理装置やサーバの装置が複数あるとき、どの情報処理装置と情報の通信を行うかを管理している。
【0045】
ユーザ情報受信部35は、情報処理装置4から送られてきたユーザ情報(情報処理装置4のユーザに係わるユーザ情報)を受信する手段を有し、受信したユーザ情報を送ってきた情報処理装置4に対応付けて管理する。ユーザ情報送信部36は、ユーザ関連情報を取得するために、受信したユーザ情報をサーバ1に送信する手段を有する。
【0046】
ユーザ関連情報受信部37は、情報処理装置4あるいはサーバ1から送られてきたユーザ関連情報を受信する手段を有する。表示部39は、受信したユーザ関連情報を表示する手段を有する。受信したユーザ関連情報は、表示管理部38に渡され、取得したユーザ関連情報のうち必要なデータを取捨選択し、表示部39へ表示する配置フォーマットを決め、表示部39に表示する。このように、表示管理部38は、表示手段での表示に関する管理を行う手段を有し、入力部34で表示の設定をユーザに入力させることで、ユーザ情報またはユーザ関連情報を受信した相手の情報処理装置に対応付けて、ユーザ関連情報を管理する。そして、表示部39では、ユーザ入力された設定に基づいて、表示対象の情報処理装置を選択してユーザ関連情報の表示を行う。複数の情報処理装置と通信可能とし、複数の他の情報処理装置があるとき、情報処理装置ごとに受信するユーザ情報あるいはユーザ関連情報を管理すれば、表示するユーザ関連情報は情報処理装置ごとに表示できる。また、設定として、受信したユーザ関連情報のうち表示を希望する情報を、ユーザに入力させ表示管理部38で管理しておくことで、上述のごとく、受信したユーザ関連情報から情報を取捨選択して表示することができる。ユーザ指示により取捨選択した結果の情報を表示可能とすることで、受信したユーザ情報やユーザ関連情報を自分の情報処理装置で必要なだけ取捨選択して表示すればよく、ユーザにとって目的の情報を見つけやすくなる。
【0047】
ユーザ関連情報の表示の際に、もし、ユーザ情報を送ってくる情報処理装置が複数あるときは、機器ごとに表示するなどの制御も行う。さらに、通話部32が通話中になると、通話している相手のユーザ関連情報を表示するように制御する。この制御により、情報処理装置同士で通話でき、通話中に互いに相手のユーザ関連情報を表示すれば、互いに相手のユーザ関連情報を話題にしてコミュニケーションをスムーズに行うことができる。
【0048】
表示部39としては、CRT,液晶モニタ,プラズマディスプレイパネル,有機ELディスプレイ等の表示装置とVGAケーブルやRGBケーブル、コンポジットケーブル、S端子ケーブル、D端子ケーブルなどで接続すればよいが、これに限ったものではない。また、入力部34としては、キーボード,リモコン,マウス等の入力装置を採用すればよいが、これに限ったものではない。入力部34は、機器管理部33あるいは表示管理部38に対して設定を入力する。
【0049】
このようにして、情報処理装置3は、他の情報処理装置からユーザ情報を受信して、受信したユーザ情報を元にサーバで検索し、ユーザ関連情報を得ることができ、これを表示することができる。このことにより他の情報処理装置を使っているユーザの関連情報を知ることができる。
【0050】
情報処理装置4は、通信部41、通話部42、機器管理部43、入力部44、ユーザ情報送信部46、ユーザ関連情報受信部47、ユーザ関連情報送信部48、位置情報取得部49、全地球測位システム(GPS)50、位置入力部51、地域コード設定部52、嗜好情報取得部53、嗜好入力部54、嗜好抽出部55、履歴記憶部(履歴蓄積部)56、および放送受信部57で構成される。
【0051】
通信部41は、ネットワークを介して他の情報処理装置(ここでは情報処理装置3で例示)やサーバ1との通信を行う手段を有する。通話部42は、通話部32と同じく、他の情報処理装置である情報処理装置3に対する発呼、着呼、音声通話の処理を行う通話手段を有する。機器管理部43は、ネットワークに接続されている情報処理装置やサーバの装置が複数あるとき、どの情報処理装置と情報の通信を行うかを管理している。
【0052】
ユーザ情報送信部46は、入力されたユーザ情報を情報処理装置3あるいはユーザ関連情報を取得するためにサーバ1へ送信する手段を有する。ユーザ関連情報受信部47は、サーバ1で検索した結果のユーザ関連情報を受信する手段を有する。ユーザ関連情報送信部48は、サーバ1から受信したユーザ関連情報を情報処理装置3へ送信する手段を有する。
【0053】
位置情報取得部49は、装置が設置されている位置情報を全地球測位システム50あるいは、ユーザが入力可能な位置入力部51あるいは地域コード設定部52からの情報を元に、情報処理装置4が設置してある場所をサーバ1で検索できる形態(例えば、都道府県名や都市名や地域名など検索キーとなる形態)に変換して保存しておく。全地球測位システム50による位置情報の設定は、ユーザが入力する手間を省くことができる。このように情報処理装置にGPSによる位置検出手段を備えておき、ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所を、位置検出手段によって取得することが好ましい。位置入力部51は、ユーザが自分の位置を住所、郵便番号、電話番号の市外局番、緯度と経度などで入力することができる。特に、郵便番号や電話番号の市外局番などは、ユーザが常に記憶している可能性が高く、リモコンなどでも容易に自分の位置を入力することができる。
【0054】
地域コード設定部52は、放送受信部57に受信する放送局を選択する地域コードを位置情報部にも与えることができ、結局、放送受信機能を持ち受信エリアを地域コードで設定する装置では地域コードの設定は1回で済ますことができる。このように、放送受信部57は放送を受信する手段を有し、地域コード設定部52は放送受信チャンネルを決めるための設定手段を有し、ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所の地域コードを取得することを可能とする。放送受信可能で、且つ放送受信チャンネルを指定する地域コードを指定していれば、そのコードをユーザ情報として取得でき、結果として、地域の設定は1回で済む。
【0055】
嗜好情報取得部53は、嗜好入力部54あるいは嗜好抽出部55からこの情報処理装置4を使っているユーザの嗜好を取り込む。嗜好抽出部55は、放送受信部57でユーザが視聴している受信履歴を履歴蓄積部56で保存し、受信履歴からユーザの嗜好を抽出する手段を有する。抽出した嗜好情報は、ユーザ情報に含めるための情報として利用できる。このように、放送受信部の視聴履歴を保存し、これら視聴している番組から嗜好を抽出すれば、別途指定しなくても嗜好情報の入力ができる。
【0056】
入力部44としては、キーボード,リモコン,マウス等の入力装置を採用すればよいが、これに限ったものではない。入力部44を使って機器管理部43に対して設定を入力する。また、位置入力部51および嗜好入力部54も、キーボード,リモコン,マウス等の入力装置を採用すればよいが、これに限ったものではなく、また入力部44と同じ機器を使用した入力を行うようにしてもよい。
【0057】
サーバ1は、通信部11、検索部12、データ記憶部13、および入力部14で構成される。通信部11は、情報処理装置3あるいは情報処理装置4からの検索の要求やその応答を返す。
【0058】
検索部12は、通信で受信したユーザ情報からそれに対応したユーザ関連情報をデータ記憶部13から検索する。記憶部13には、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連づけられたユーザ関連情報とを記憶する記憶手段が設けられている。具体的には、ユーザ情報が位置情報であるときはその位置の気象情報とローカルニュースをユーザ関連情報として返し、ユーザ情報が嗜好情報であるならば嗜好に対応した分野のニュースをユーザ関連情報として返す。複数のニュースが合った場合は、最近に起こった出来事を優先するなど重み付けをして優先度の高いニュースのみを返しても良い。
【0059】
データ記憶部13は、図2および図3で例示したテーブルなど、気象情報やローカルニュースや嗜好分野に対応したニュースを保存し、検索部12からの要求で該当するユーザ関連情報を返す。尚、通話部32および通話部42は、音声のみの通話であっても映像付きの通話であっても良い。また、入力部14でデータ記憶部13に保存している気象情報やローカルニュースや嗜好分野に対応したニュースを更新することができる。
【0060】
このように、情報処理装置4は、ユーザ情報を取得して、取得したユーザ情報を元にサーバに検索して自身のユーザ関連情報を得ることができ、これを他の情報処理装置に送信することができる。このことにより他の情報処理装置を使っているユーザの関連情報を知ることができる。
【0061】
また、情報処理装置3と情報処理装置4の間は、SIP(Session Initiation Protocol)プロトコルを用いて行う。具体的には、通話部32および通話部42は、SIPを用いた呼制御と確立された呼に基づくRTP(Real−time Transport Protocol)を用いたストリームデータ通信に通話機能を実現する。また、ユーザ情報送信部46が送信するユーザ情報やユーザ関連情報送信部48が送信するユーザ関連情報は、NOTIFYメッセージに含まれる情報として、情報処理装置4から情報処理装置3へ送信する。機器管理部33および機器管理部43は、SUBSCRIBEメッセージを送信することで、他の情報処理装置にユーザ情報あるいはユーザ関連情報を送信してもらうことを要求する。逆に、SUBSCRIBEメッセージを受信した情報処理装置は、SUBSCRIBEメッセージを発信した情報処理装置を登録し、その情報処理装置にNOTIFYメッセージを送信することを登録する。
【0062】
情報処理装置3あるいは情報処理装置4は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルによってサーバ1に位置情報や嗜好情報を送信し、位置関連情報や嗜好関連情報を受信する。尚、本発明は、上記プロトコルに限定して実現されるものではなく、プロトコルは何であっても良い。
【0063】
次に、図5のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置である情報処理装置3の処理例を説明する。
【0064】
まず、ステップS1で情報処理装置3の電源が切られたか否かを判断し、切られていなければステップS2へ進む。ステップS2では、他の情報処理装置からデータを受信したか否かを判断し、受信していなければ、ステップS1へ戻り、受信するまで待つ。次に、受信したデータがユーザ関連情報か否か判断する(ステップS3)。ここで、受信したデータがユーザ関連情報であればステップS6へ進む。一方、受信したデータがユーザ関連情報でなければ、受信したデータがユーザ情報か否かを判断する(ステップS4)。ステップS4で、受信したデータがユーザ情報でなければ、ステップS1へ戻り、受信したデータがユーザ情報であればステップS5へ進む。ステップS5では、受信したユーザ情報をサーバ1に送信し、このユーザ情報から検索されるユーザ関連情報を受信する。ステップS5に続き、情報処理装置4あるいはサーバ1から受信したユーザ関連情報を保存する(ステップS6)。次に、ステップS7へ進み、ユーザ関連情報を受信した情報処理装置の表示を行っているか否かを判断し、表示していればステップS8へ進み、表示できる配置フォーマットに整形して表示を更新する。
【0065】
以上のフローにより、他の情報処理装置からユーザ関連情報を受信しているときはそれを、ユーザ情報を受信したときはそのユーザ情報をキーとしてサーバ1で検索することでユーザ関連情報を得ることができる。得たユーザ関連情報はそのユーザ関連情報あるいは元となるユーザ情報を送ってきた情報処理装置と関連付けて記憶する。記憶したユーザ関連情報が表示対象になっているときは、表示も同時に更新することができる。
【0066】
次に、図6のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置である情報処理装置4の処理例を説明する。
【0067】
まず、ステップS11で情報処理装置4の電源が切られたか判断し、電源が切られていなければステップS12へ進む。ステップS12では、位置情報あるいは位置関連情報あるいは嗜好情報あるいは嗜好関連情報を送る時間か否かを判断する。ここで、送る時間でなければ、ステップS11に戻り送る時間まで待つ。送る時間になればステップS13へ進み、位置情報を取得する。尚、位置情報の取得手順については後で詳しく述べる。次にステップS14へ進み、位置関連情報を検索するか否かを装置の内部フラグでチェックする。位置関連情報を検索しないならばステップS17へ進む。ステップS17では、位置情報を情報処理装置3へ送信する。ステップS14において、位置関連情報を送信するという内部フラグの設定ならばステップS15へ進む。ステップS15では、取得した位置情報をキーとしてサーバ1でその位置情報に関連した位置関連情報を検索する。ステップS15で位置関連情報を取得すると、ステップS16で情報処理装置3へ送信する。
【0068】
次に、嗜好情報を取得する(ステップS18)。尚、嗜好情報の取得手順については後で詳しく述べる。次に、嗜好関連情報を検索するか否かを装置の内部フラグでチェックする(ステップS19)。ここで、嗜好関連情報を検索しないならばステップS22へ進み、嗜好情報を情報処理装置3へ送信する。一方、嗜好関連情報を送信するという内部フラグの設定ならばステップS20へ進み、取得した嗜好情報をキーにサーバ1で検索する。ステップS20でサーバ1から嗜好情報に関連した嗜好関連情報を取得すると、ステップS21で情報処理装置3へ送信する。その後、ステップS11へ戻る。
【0069】
上述の説明において内部フラグについて図示していないが、内部フラグは、ユーザが位置情報あるいは嗜好情報をユーザ情報として送信するか、サーバを検索して位置関連情報あるいは嗜好関連情報を取得し、これをユーザ関連情報として送信するかを選択するフラグである。以上のフローにより、情報処理装置4は定期的(例えば、1時間ごと)に位置情報と嗜好情報(内部フラグの設定によっては、位置関連情報や嗜好関連情報)を送信することができる。
【0070】
次に、図7のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおけるサーバの処理例を説明する。
【0071】
まず、ステップS31でサーバ1の電源が切られたか否かを判断し、電源が切られていなければステップS32へ進む。ステップS32では、サーバ1は位置情報をキーに検索しているか否かを判断する。ここで、位置情報をキーとしての検索ならばステップS33へ進み、位置情報に関連する情報として、気象情報とローカルニュースを検索要求した情報処理装置へ返し、ステップS31に戻る。ステップS32で位置情報をキーとしての検索でないと判断された場合、ステップS34へ進む。ステップS34では、嗜好情報をキーとして検索しているか否かを判断し、嗜好情報をキーとしているならばステップS35へ進む。ステップS35では、嗜好情報に関連する情報として、その嗜好にあった分野のニュースを検索要求した情報処理装置へ返す。ステップS34で嗜好情報をキーとしての検索でないと判断された場合、ステップS36へ進む。ステップS36では、気象情報あるいはローカルニュースや嗜好分野のニュースの更新要求であるか否かを判断し、そうであればステップS37へ進み、要求されているデータを更新する。
【0072】
また、上述のフローにおいて、情報処理装置3あるいは情報処理装置4から位置情報や嗜好情報を受信するとそれに対応した気象情報やローカルニュースや嗜好に対応したニュースを返すことができる。また、データベースの更新も行うことができる。
【0073】
次に、図8のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置である情報処理装置4が位置情報を取得する手順を説明する。この手順により、全地球測位システム50、位置入力部51、地域コード設定部52のいずれかから入力があると、情報処理装置が設置されている位置がわかるようになる。
【0074】
まず、ステップS41で、GPS50が位置を取得できているか否かをチェックする。ステップS41で位置を取得できていると判断された場合、ステップS44へ進み、GPS50の出力(緯度および経度)を装置が設置された位置とする。ステップS41でGPS50で位置を取得できていないと判断された場合、位置入力部51からユーザの入力があるか否かを調べる(ステップS42)。ステップS42の判断でユーザの入力があればステップS45へ進み、入力された値を装置が設置された位置とする。一方、ユーザの入力が無ければステップS43へ進み、地域コード設定部52で地域コードの設定があるか否かを調べる。ステップS43で設定があると判断された場合、ステップS46へ進み、設定コードを装置が設定された位置とする。一方、設定が無ければ、ステップS47へ進み、「位置不明」という値を仮に装置が設定された位置とする。
【0075】
次に、図9のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置である情報処理装置4が嗜好情報を取得する手順を説明する。この手順により、嗜好入力部54から入力および、放送の視聴履歴からの抽出で情報処理装置を利用するユーザの嗜好を取得できる。
【0076】
まず、ステップS51でユーザが嗜好入力部54から嗜好情報を入力しているか否かを判断する。ステップS51でユーザ入力があると判断された場合、ステップS52へ進み、入れた嗜好情報を取得する。ステップS51でユーザ入力がないと判断された場合、およびステップS52に続き、放送を視聴した履歴があるか否かを判断する(ステップS53)。ステップS53で履歴があると判断された場合、ステップS54へ進み、視聴の履歴から嗜好を抽出する。
【0077】
次に、図10のフロー図を参照して、図2の情報処理システムの第1の情報処理装置(情報処理装置3)における、表示を管理するモジュール部(表示管理部38および表示部39)の処理例を説明する。
【0078】
まず、ステップS61で情報処理装置3の電源が切られたか否か判断する。電源が切られていなければステップS62へ進む。ステップS62では、情報処理装置3が通話中であるか否かを判断し、通話中であればステップS66へ進み、通話中でなければステップS63へ進む。ステップS63では、ユーザが配置フォーマットあるいは表示対象装置の変更要求をしたか否かを調べる。変更要求していなければステップS61へ戻る。一方、変更要求していれば、ステップS64で表示対象装置を選択し、ステップS65で配置フォーマットを選択する。
【0079】
ステップS66では、通話中は通話している相手を表示対象装置として選択する。ステップS66に続き、ユーザが配置フォーマットの変更要求をしたか否かを調べる(ステップS67)。ここで変更要求がなければ、ステップS69へ進み、変更要求していれば、ステップS68へ進み、配置フォーマットを選択してからステップS69へ進む。ステップS69では、選択した表示対象装置、および配置フォーマットが以前と変更したか否かを調べ、変更していればステップS70へ進み、選択している配置フォーマットで表示対象となった情報処理装置の表示に更新する。
【0080】
図11は、図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置である情報処理装置3で表示されるユーザ関連情報の一例を示す図で、図12はその他の表示例を示す図である。図11および図12を参照して、表示部39の表示画面(表示部39の表示エリア)61に表示されているユーザ関連情報の表示について説明する。尚、図11および図12は、他の情報処理装置1台について表示している例を示したが、ユーザ関連情報を受信する装置が複数あった場合は、複数の装置すべてを一度に表示しても良い。
ユーザは、ユーザ関連情報を表示する対象の装置を変更したいと思えば、ステップS63でユーザ関連情報を受信している他の情報処理装置の一覧のリストを表示する。ステップS64でそのリストの中から1つをリモコンやマウスなどで選択する。
【0081】
図11では、表示画面61において、表示エリア62にまとまって、1台分の他の情報処理装置の情報が表示されている。他の情報処理装置の情報を表示している表示エリア62の中で、エリア63に他の情報処理装置を利用しているユーザ(相手)の写真、エリア64に相手の名前、エリア65に相手が電話に出ることができるか否かを相手の情報処理装置のセンサ(不図示)の結果を判断して(例えば、10分以内にセンサに反応したならば、在宅など)、表示している。エリア66には、他の情報処理装置のユーザ情報(設置場所)の例である相手の位置情報として、相手端末のある地方名が表示されている。また、位置関連情報として、エリア67には、相手の地方の気象情報が表示され、エリア68には、相手の地方のローカルニュースが表示されている。これを見ることで、相手に電話をかける前に相手の状態(電話に出られるか)のほかに、相手の周辺の状況(天気、相手の身の回りの出来事など)を知ることができる。エリア62内の情報は、ユーザの変更要求あるいは通話するかしないかによって図10のフローに従って、表示しなおされる。また、ユーザは、エリア62の配置フォーマットも変更することができる。
【0082】
図12で例示する別の配置フォーマットでは、エリア69およびエリア71において、相手の嗜好を表示している。エリア70は、エリア69の嗜好情報に対する嗜好関連情報(嗜好情報に関連する特定分野のニュース)を表示し、エリア72は、エリア71に対する嗜好関連情報(嗜好情報に関連する特定分野のニュース:ここではドラマのあらすじ)を表示している。この配置フォーマットで表示すれば、相手の興味が何であるか、またその興味のあることについてさらに詳細に事前に知ることができ、電話をかけたときにもスムーズに話をすることができる。
【0083】
図11や図12で例示した配置フォーマットは、テンプレートで用意されていて、ユーザはステップS65あるいはステップS68でテンプレートを選択(例えば、リモコンでテンプレートを順送りして見たいユーザ関連情報を表示)することで、相手の位置情報に関連することの表示や、相手の嗜好に関連する表示を切り替えることができる。尚、もっとカスタマイズしたいユーザのために、テンプレートを編集する手段を供給することも可能である。
【0084】
図13は、図11とは別のユーザ関連情報表示例を示す図である。図13で例示する表示例で、表示部61にユーザ関連情報を表示する場合としては、通話部32および通話部42によって動画付きの通話で通話中の状態であるときが挙げられる。表示部61には、相手の情報処理装置についている撮像部(不図示)で撮影されている相手の姿73が動画で表示されていて、動画付き通話中のユーザ関連情報の例として相手のローカルニュースがエリア74に表示されている。この配置フォーマットでは、会話(動画つき)をしながらローカルニュースも参照できるので、コミュニケーションをとるのに非常に都合が良い。
【0085】
次に、図14を参照して、図9の嗜好情報取得手順において、視聴した番組(放送の視聴履歴)から嗜好情報を抽出する手順について説明する。この手順も、図9と同様に情報処理装置4で実行されることとなる。
【0086】
まず、ステップS81で視聴した履歴が保存しているか否かを確認する。ステップS81で履歴が無いと判断された場合、抽出はできないために処理を終了する。ステップS81で履歴があると判断された場合には、番組表を参照して、存在する視聴履歴が何であるかを確認する(ステップS82)。番組表は、図示しないがネットワークのサーバから取得しても良いし、データ放送として送られてくるデータ(不図示)から取得しても良い。
【0087】
ステップS82に続き、視聴した番組の中から頻度や履歴の新しさ(最近視聴したものは重みが高いなど)により重み付けして、顕著な嗜好を選び出し、この情報処理装置を利用しているユーザの嗜好とする(ステップS83)。例えば、野球のある特定のチームの試合ばかりを見ているのなら、そのチームのファンであると判断し、連続ドラマをいつも見ているのならばそのドラマのファンであると判断できる。
【0088】
上述のごとき各処理により、情報処理装置4のユーザの位置情報あるいは嗜好情報から位置関連情報として気象情報やローカルニュース、嗜好関連情報としての特定分野でのニュースを情報処理装置3で表示して、コミュニケーションに役立てるシステムが構築できる。
【0089】
また、先に触れたが、他のユーザのユーザ関連情報を取得する方法としては、様々な方法が採用できる。例えば、主として説明したように、他の情報処理装置で取得されたユーザ情報を受信して、受信したユーザ情報からサーバで検索してユーザ関連情報を取得して表示するようにしてもよい。また、それを機として、あるいは自発的に、自装置のユーザ情報を取得してこのユーザ情報(あるいはユーザ情報からサーバで検索した結果のユーザ関連情報)を他の情報処理装置に送って、他の情報処理装置でサーバから検索させて表示(受信した情報がユーザ関連情報であればそのまま表示)させてもよい。いずれの方法でも、ユーザ情報またはユーザ関連情報を複数の情報処理装置間で送受信し、両方の装置で他の情報処理装置のユーザ関連情報を表示することができる。
【0090】
また、ユーザ関連情報の取得および表示は、サーバのみを介したものであってもよい。各情報処理装置は、そのユーザに係わるユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報をサーバに送信し、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報をサーバから受信し、受信したユーザ関連情報を表示するよう構成しておく。そして、サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報と各ユーザ関連情報の送付先となる情報処理装置の情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、受信したユーザ情報に対し、ユーザ情報をキーとして記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、検索の結果であるユーザ関連情報を、記憶手段に記憶された送付先となる情報処理装置に送信する送信手段とを備えておく。このようなシステム構成により、例えば、サーバが、第2の情報処理装置から受け取ったユーザ情報に基づき、第1の情報処理装置に第2の情報処理装置のユーザ関連情報を送信することで、第1の情報処理装置で第2の情報処理装置に関するユーザ関連情報を表示させるといった処理も可能となる。
【0091】
図15は、本発明の他の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理装置の一構成例を示す図で、図16は、図15の情報処理装置を使った動画付き電話の表示例を示す図である。
【0092】
図15および図16を参照して説明する実施形態は、ネットワークにサーバおよび図15で説明する情報処理装置5が複数ある形態である。ネットワーク構成は、図1で例示したものを採用できる。そして、本実施形態に係る情報処理装置5は、図1乃至図14を参照して説明した実施形態で示した、受信した他のユーザ関連情報の表示を行う情報処理装置3および自分のユーザ情報を他に送信する情報処理装置4の両方の機能を持ち、映像つきの通話ができるものとして説明する。
【0093】
情報処理装置5の内部ブロックにおいて、図4と同じ部分は同じ符号を付けており、同じ符号をつけたブロックは同じ機能であるので、ここではその説明を繰り返さない。ただし、図4において、2つの情報処理装置の両方に存在したブロックは、共用できるので1つのブロックになっている。
【0094】
撮像部58は、自分の映像(動画)を撮影するカメラであり、撮影した映像を通信部31を介して、通話している相手の装置へ送信する。また、映像表示部59は、通信部31を介して、受信した映像を表示する。
【0095】
情報処理装置5の装置内部で実行される処理は、図1乃至図14を参照して説明した実施形態における各フローで説明した通りであり、自分のユーザ情報は他の情報処理装置へ送信、自分のユーザ情報をキーにサーバで検索したユーザ関連情報を取得してから他の情報処理装置へ送信、他の情報処理装置から受信したユーザ情報をキーにサーバで検索して表示、他の情報処理装置から受信したユーザ情報を表示ということができる。
【0096】
図16を参照して、本実施の形態の装置を2台で動画つき通話をしている様子を説明する。情報処理装置80および、情報処理装置90は、図15で示した情報処理装置5と同じ機能を持っている。
【0097】
情報処理装置80は、表示部に相手の映像を表示エリア81に表示し、相手のユーザ関連情報をエリア82に表示し、自分の映像を表示エリア83に表示している。情報処理装置90は、表示部に相手の映像を表示エリア91に表示し、相手のユーザ関連情報をエリア92に表示し、自分の映像を表示エリア93に表示している。
【0098】
図16の例では、エリア82には、情報処理装置90から受信したユーザ情報として、位置情報が青森という情報をキーとしてサーバで検索したユーザ関連情報として「青森」のローカルニュースが表示されている。エリア92には、情報処理装置80から受信したユーザ情報として位置情報が東京という情報をキーとしてサーバで検索したユーザ関連情報として「東京」のローカルニュースが表示されている。
【0099】
このように表示することで、情報処理装置80を東京で使っているユーザが、情報処理装置90を青森で使っているユーザと映像付き通話をすることができ、さらに青森のローカルニュースを参照することができる。また、情報処理装置90を青森で使っているユーザが、情報処理装置80を東京で使っているユーザと映像付き通話をすることができ、さらに東京のローカルニュースを参照することができる。
【0100】
また、図1乃至図16で説明した各実施形態のいずれかを採用することでも実現可能なように、本発明に係る情報処理装置は、通信網を介して他の情報処理装置と通話する装置であって、通話中は他の情報処理装置の設置場所に関する情報及び/又はユーザの嗜好に関する情報を表示する装置としての形態も採用できる。
【0101】
以上、本発明に係る情報処理装置は、ネットワークに接続された情報処理装置間において、その情報処理装置を主に使用するユーザの周りの状況を知ることができるので、例えば電話をかける相手とのコミュニケーションに役立つ情報をすぐに引き出せる通話機として利用できる。
【0102】
図17は、本発明に係る情報処理装置並びにサーバとして適用可能な、一般的な情報処理装置の一構成例を示す図で、図中、101はCPU(Central Processing Unit)、102はRAM(Random Access Memory)、103はROM(Read Only Memory)、104は入力装置、105は表示装置、106は通信装置、107は出力装置、108はバスである。
【0103】
情報処理装置としては汎用コンピュータが挙げられ、各種情報を入力するためのキーボード,マウス,記録媒体読取装置,他の機器からの入力用のネットワーク機器などの入力装置104、検索結果やその他の情報を表示するためのCRT,LCDなどのディスプレイである表示装置105、ネットワーク接続装置(ネットワークに接続して通信を行うためのネットワークボード等の通信機器)などの通信装置106、印刷装置,記録媒体用記録装置などの出力装置107、さらには、プログラムを記録したハードディスクやROM(書き換え可能なROMでもよい)103、そこに格納されたプログラムを実行するためのCPU101、およびその実行領域としてのRAM102をその主要な構成要素とし、それらがバス108により接続されているものとして例示している。また、上述したサーバの主たる構成要素も図17で例示した情報処理装置と同様である。
【0104】
情報処理装置に搭載される場合のこのプログラムは、上述する情報処理装置の各手段(あるいは各手段の一部)としてコンピュータのCPU101等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であり、各ステップに係る処理をコンピュータに実行させるためのプログラムでもある。同様に、サーバに搭載される場合のプログラムとしては、上述するサーバの各手段(あるいは各手段の一部)としてコンピュータのCPU101等を制御するプログラムであり、サーバの各ステップに係る処理をコンピュータに実行させるためのプログラムでもある。これらのプログラムは、装置ユーザが使用する際に容易となるように、表示装置105用のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を備えるようにするとよい。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM102に蓄積され、その後、各種ROM103やハードディスクに格納され、必要に応じて、CPU101によって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0105】
また、本明細書におけるネットワーク2等のネットワークとしては、有線,無線に限らず専用回線(光ファイバなどの回線も含む),電話回線などで接続されたインターネットや、インターネット技術を利用したイントラネット,エクストラネット、さらには専用回線を使用する場合でもWAN(Wide Area Network)やMAN(Metropolitan Area Network)、LAN(Local Area Network)で構成される形態も有り得る。また、このネットワークは、専用回線の使用、伝送データの暗号化、情報処理装置を使用するユーザの認証など様々な方法によるセキュリティの強化を本発明の形態に応じて実施することが好ましい。
【0106】
以上、図1乃至図17を参照しながら、本発明の情報処理システム、情報処理装置、プログラムを中心に各実施形態を説明してきたが、本発明は、上述した各実施形態で処理フローに基づいて説明したように、情報処理方法としての形態も採用でき、さらに、上述したようにサーバまたは情報処理装置に組み込むためのプログラム、あるいはそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としての形態も採用可能である。
【0107】
本発明によるユーザ関連情報表示の機能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態を説明する。記録媒体としては、具体的には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、およびその他各種ROMやRAM等が想定でき、上述したプログラムを、これら記録媒体に記録して流通させることにより、当機能の実現を容易にする。そして、図17で例示したようなコンピュータ等の情報処理装置に、上述のごとくの記録媒体を装着してプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記録媒体に当プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に係わるユーザ関連情報表示の機能を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムのネットワーク構成例を示す図である。
【図2】図1のサーバに保存されている位置情報と位置関連情報の一例を説明するための図である。
【図3】図1のサーバに保存されている嗜好情報と嗜好関連情報の一例を説明するための図である。
【図4】図1の情報処理システムの一例を詳細に説明するための図である。
【図5】図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置の処理例を説明するためのフロー図である。
【図6】図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置の処理例を説明するためのフロー図である。
【図7】図2の情報処理システムにおけるサーバの処理例を説明するためのフロー図である。
【図8】図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置が位置情報を取得する手順を説明するためのフロー図である。
【図9】図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置が嗜好情報を取得する手順を説明するためのフロー図である。
【図10】図2の情報処理システムの第1の情報処理装置における、表示を管理するモジュール部の処理例を説明するためのフロー図である。
【図11】図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置である情報処理装置3で表示されるユーザ関連情報の一例を示す図である。
【図12】図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置である情報処理装置3で表示されるユーザ関連情報の他の例を示す図である。
【図13】図11とは別のユーザ関連情報表示例を示す図で、第1の情報処理装置が通話中の状態のとき、表示されるユーザ関連情報の例を示す図である。
【図14】図9の嗜好情報取得手順において、視聴した番組から嗜好情報を抽出する手順について説明するためのフロー図である。
【図15】本発明の他の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理装置の一構成例を示す図である。
【図16】図15の情報処理装置を使った動画付き電話の表示例を示す図である。
【図17】本発明に係る情報処理装置並びにサーバとして適用可能な、一般的な情報処理装置の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0109】
1…サーバ、2…通信網(ネットワーク)、3,4,5,6…情報処理装置、31,41…通信部、32,42…通話部、33,43…機器管理部、34,44…入力部、35…ユーザ情報受信部、36,46…ユーザ情報送信部、37,47…ユーザ関連情報受信部、38…表示管理部、39…表示部、49…位置情報取得部、50…全地球測位システム(GPS)、51…位置入力部、52…地域コード設定部、53…嗜好情報取得部、54…嗜好入力部、55…嗜好抽出部、56…履歴蓄積部、57…放送受信部、58…撮像部、59…映像表示部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、およびプログラムに関し、より詳細には、通話したい相手に関連する情報を取得できる情報処理装置、情報処理システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどのネットワークを利用する電話装置では、ユーザが通話操作を行わなくてもネットワークに繋がっている相手端末と通信し、情報のやり取りを行うことが可能となっている。そして、相手端末に動き感知センサやリモコンセンサなどが搭載されている場合には、通話操作前に相手端末からセンサの検知情報を取得しておくよう構成しておくことで、相手が電話に出ることができるか否かをユーザが通話操作を行う前に確認することができる。
【0003】
また、センサ類の搭載の如何に拘わらず、電源のON/OFF時にメールのやり取りを行うことで、発呼しなくても相手が電話に出ることができるか否かを確認できる通信装置および通信システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、電話で話をする相手の情報の取得に関する従来技術として、相手に電話をしたとき、あるいは電話が掛ってきたときに、その相手に対応したWebページを自動的に表示するコミュニケーションシステムが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2004−153648号公報
【特許文献2】特開平11−146083号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術をはじめとする、相手が通話可能かを判別する従来技術においては、相手端末からのみセンサの情報やメールを受信することとなり、現在その相手が電話に出ることができるか否かがわかるだけで、それ以外の相手の状況を知ることができない。
【0006】
また、特許文献2に記載のシステムでは、相手に電話の通話がつながったときに相手に対応するURL(Uniform Resource Locators)で指定したWebページが表示されるので、電話がつながる前にはWebページを参照できない。また、通話しようとする相手に対応して、Webページを用意しなければ、相手に関する情報を取得することもできない。さらに、情報の受信側でWebページを用意すれば、通話したい相手すべてのページを作成しなければならず、また、通話したい相手に関する情報がWebページに記載していても相手側の状況が変化した場合、Webとの齟齬が発生する可能性がある。また、情報の発信者がWebページを用意しておく場合、表示エリア内の配置や配色(以下、配置フォーマットと呼ぶ)が統一されていないことが多いので、電話がつながったときに素早く会話に必要な情報を読み取ることは難しいという問題がある。
【0007】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、通話しようとする相手の状況を通話する前に発信者側で知り、それを通話中に容易に通話の話題として取り上げることが可能な、情報処理装置、情報処理システム、およびプログラムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述のごとき課題を解決するために、以下の各技術手段でそれぞれ構成される。
第1の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信手段と、該受信したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、該受信したユーザ関連情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0009】
第2の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記ユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0010】
第3の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記他ユーザのユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段と、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を、前記他の情報処理装置で前記ユーザ情報に関連するユーザ関連情報を表示させるために、前記他の情報処理装置に送信するユーザ情報送信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0011】
第4の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該他の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段と、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記受信したユーザ関連情報を前記他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0012】
第5の技術手段は、第1乃至第4のいずれかの技術手段において、当該情報処理装置のユーザ情報および他の情報処理装置のユーザ情報は、情報処理装置が設置されている場所の情報を含むことを特徴としたものである。
【0013】
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記ユーザ関連情報は天気情報を含むことを特徴としたものである。
【0014】
第7の技術手段は、第5の技術手段において、前記ユーザ関連情報はローカルニュースの情報を含むことを特徴としたものである。
【0015】
第8の技術手段は、第5乃至第7のいずれかの技術手段において、全地球測位システムによる位置検出手段をさらに備え、前記ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所を、前記位置検出手段によって取得することを特徴としたものである。
【0016】
第9の技術手段は、第5乃至第7のいずれかの技術手段において、放送を受信する放送受信手段と、放送受信チャンネルを決めるための地域コード設定手段とをさらに備え、前記ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所の地域コードを取得することを特徴としたものである。
【0017】
第10の技術手段は、第1,第3,第4のいずれかの技術手段において、前記表示手段での表示に関する管理を行う表示管理手段と、前記表示手段での表示の設定を当該情報処理装置のユーザに入力させる入力手段とをさらに備え、前記表示管理手段は、前記ユーザ情報または前記ユーザ関連情報を受信した相手の情報処理装置に対応付けて、前記ユーザ関連情報を管理し、前記表示手段は、前記入力手段でユーザ入力された設定に基づいて、表示対象の情報処理装置を選択して前記ユーザ関連情報の表示を行うことを特徴としたものである。
【0018】
第11の技術手段は、第10の技術手段において、前記入力手段は、前記設定として、受信したユーザ関連情報のうち表示を希望する情報を、当該情報処理装置のユーザに入力させる手段を有することを特徴としたものである。
【0019】
第12の技術手段は、第1乃至第4のいずれかの技術手段において、当該情報処理装置のユーザ情報および他の情報処理装置のユーザ情報は、ユーザの嗜好情報を含み、前記ユーザ関連情報は該嗜好情報に関連した分野のニュースを含むことを特徴としたものである。
【0020】
第13の技術手段は、第2乃至第4のいずれかの技術手段において、放送を受信する放送受信手段と、該受信した放送の履歴から嗜好を抽出する嗜好抽出手段とをさらに備え、該抽出した嗜好情報を前記ユーザ情報に含めることを特徴としたものである。
【0021】
第14の技術手段は、第1,第3,第4のいずれかの技術手段において、前記他の情報処理装置のユーザと通話する通話手段をさらに備え、通話中は前記他の情報処理装置のユーザ関連情報を前記表示手段で表示することを特徴としたものである。
【0022】
第15の技術手段は、第1の技術手段の情報処理装置である第1の情報処理装置と、他の情報処理装置である第2の情報処理装置と、第1および第2の情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとを含んで構成される情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、該装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記第1の情報処理装置に送信するユーザ情報送信手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記第1の情報処理装置から送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の第1の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0023】
第16の技術手段は、第2の技術手段の情報処理装置である第1の情報処理装置と、他の情報処理装置である第2の情報処理装置と、第1および第2の情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとを含んで構成される情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該第1の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記第1の情報処理装置から送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の第1の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0024】
第17の技術手段は、第3または第4の技術手段の情報処理装置を複数、および各情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバで構成される情報処理システムであって、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報に対し、該ユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0025】
第18の技術手段は、複数の情報処理装置と、各情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとで構成される情報処理システムであって、各情報処理装置は、該装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、該受信したユーザ関連情報を表示する表示手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報と各ユーザ関連情報の送付先となる情報処理装置の情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報に対し、該ユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、前記記憶手段に記憶された送付先となる情報処理装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0026】
第19の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信ステップと、該受信したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、該受信したユーザ関連情報を表示する表示ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
【0027】
第20の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記ユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
【0028】
第21の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信ステップと、該受信した他ユーザのユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記他ユーザのユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示ステップと、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記他の情報処理装置で前記ユーザ情報に関連するユーザ関連情報を表示させるために前記他の情報処理装置に送信するユーザ情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
【0029】
第22の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該他の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信ステップと、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示ステップと、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記受信したユーザ関連情報を前記他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
【0030】
第23の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通話する情報処理装置であって、通話中は前記他の情報処理装置の設置場所に関連する情報を表示する表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【0031】
第24の技術手段は、通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通話する情報処理装置であって、通話中は前記他の情報処理装置のユーザの嗜好に関連する情報を表示する表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、通話しようとする相手の状況を通話する前に発信者側で知り、それを通話中に容易に通話の話題として取り上げることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムのネットワーク構成例を示す図で、図中、1はサーバ、2は通信網(通信ネットワーク)、3,4,5,6は情報処理装置である。
【0034】
図1で例示する情報処理システムは、複数の情報処理装置3,4,5,6が通信網2を介してサーバ1に接続されたネットワーク構成をもつ。情報処理装置3〜6は、それぞれ本発明の実施形態に係わる情報処理装置である。これらの情報処理装置は、それぞれの装置を利用するユーザの情報(以下、ユーザ情報と呼ぶ)を互いに送受信する。尚、情報処理装置の数には制限はなく、2台以上であればサーバ1を介してまたは直接、互いに情報を送受信することが可能である。
【0035】
本実施形態において、ユーザ情報は、ユーザが使用する情報処理装置が設置された位置の情報とそのユーザの嗜好を示す情報とを含むものとする。尚、ユーザ情報はこれに限ったものではない。このユーザ情報を受信した側の情報処理装置は、そのユーザ情報に関連するユーザ関連情報をサーバ1で検索することで取得することができる。具体的には、情報処理装置が設置された位置に関するユーザ関連情報として天気予報やローカルニュースを、嗜好情報に関するユーザ関連情報としてその嗜好の分野のニュースをサーバ1で検索することで取得する。また、情報処理装置内の設定によっては、他者にその設置した位置や嗜好を知られたくないときは、位置情報や嗜好情報の送受信をしないように設定することができる。また、情報処理装置3〜6の装置の間で、送信側の情報処理装置がユーザ情報をサーバ1に送信してサーバ1でユーザ関連情報を検索し、そのユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信することで、受信した装置(該他の情報処理装置)でそのまま表示するという設定もすることができる。
【0036】
ユーザ情報が他の情報処理装置が設置されている位置情報であれば、他の情報処理装置が設置されている場所に関連する情報(例えば、天気予報やローカルニュース)をサーバから検索することができ、相手の住所に詳しくなくても相手の身近なことを話題にすることができる。また、ユーザ情報が嗜好情報であり、ユーザ関連情報は嗜好に関連した分野のニュースであれば、自分が相手の興味のある分野に詳しくなくても、その分野のニュースについて知ることができ、電話をかけたときに話題にすることができる。
【0037】
サーバ1は、気象情報や、ローカルニュースあるいは、特定の分野のニュースなどが保存されている。この保存されている気象情報やニュースは誰が更新しても良いが、多くの場合、新聞社などの報道機関により随時更新される。情報処理装置3〜6は位置情報や嗜好情報をキーに、気象情報やローカルニュース、特定の分野のニュースなどを検索し、取得することができる。このように、ユーザ関連情報が気象情報であれば、他の情報処理装置が設置されている場所の気象を知ることができ、ユーザ関連情報がローカルニュースであれば、他の情報処理装置が設置されている場所のローカルニュースを知ることができる。
【0038】
図2は、図1のサーバに保存されている位置情報と位置関連情報の一例を説明するための図で、図中、7は気象情報およびローカルニュースを格納した都市別情報テーブルである。都市別情報テーブル7は、左列7aに都市名、中央列7bに左列7aに対応する気象情報、右列7cに左列7aに対応するローカルニュースが格納されている。サーバ1では、情報処理装置3〜6から都市名をキーとして検索要求され、それに対応した気象情報やローカルニュースが中央列7bおよび右列7cから選択され、検索要求した情報処理装置へ返される。尚、保存している形式は、図2のような1枚の表になっているものだけでなく、複数の表の形式やRDB(Relational Database)など何でもよい。
【0039】
例えば、情報処理装置3がそのユーザ情報として「青森」をサーバ1に送信して気象情報「晴れ」並びにローカルニュース「ねぶた祭りが華やかに・・・」というユーザ関連情報を取得し、それを情報処理装置5に送信して、情報処理装置5で表示させる。その他の方法として、情報処理装置3がそのユーザ情報として「青森」を情報処理装置5に送信して、情報処理装置5がユーザ情報「青森」をサーバ1に送信して気象情報「晴れ」並びにローカルニュース「ねぶた祭りが華やかに・・・」というユーザ関連情報を取得し、それを情報処理装置5で表示する、といった処理も可能である。
【0040】
図3は、サーバに保存されている嗜好情報と嗜好関連情報の一例を説明するための図で、図中、8は嗜好情報および特定分野のニュースを格納した特定分野情報テーブルである。特定分野情報テーブル8は、検索のキーとなるスポーツのチーム名や選手名、あるいはドラマのタイトルなどが左列8aに格納され、右列8bには、左列に対応したスポーツの成績や、ドラマの内容などが格納されている。情報処理装置3〜6からスポーツのチーム名や選手名あるいはドラマのタイトルをキーとして検索要求されるとそれに対応したスポーツの成績やドラマの内容などが右列8bから選択され、検索要求した情報処理装置へ返される。もちろん、嗜好情報は図3にあげたスポーツのチーム名や選手名、ドラマのタイトルだけには限らない。尚、保存している形式は、図3のような1枚の表になっているものだけでなく、複数の表の形式やRDBなど何でもよい。
【0041】
例えば、情報処理装置3がそのユーザ情報として嗜好情報「M選手」をサーバ1に送信して特定ニュース「アメリカXチームに所属するM選手は、・・・」というユーザ関連情報を取得し、それを情報処理装置5に送信して、情報処理装置5で表示させる。その他、情報処理装置3がそのユーザ情報として嗜好情報「M選手」を情報処理装置5に送信して、情報処理装置5がユーザ情報「M選手」をサーバ1に送信して特定ニュース「アメリカXチームに所属するM選手は、・・・」というユーザ関連情報を取得し、それを情報処理装置5で表示する、といった処理も可能である。
【0042】
次に、上述のごとき本発明の概要にふまえ、本実施形態をより詳細に説明する。
図4は、図1の情報処理システムの一例を詳細に説明するための図である。図4においては、簡略化のため情報処理装置を装置3,4の2つのみ図示し、情報処理装置3が情報処理装置4のユーザに係わるユーザ情報を受信してユーザ関連情報を表示する側の装置(第1の情報処理装置)、情報処理装置4がユーザ情報を送信する側の装置(第2の情報処理装置)であるものとして説明を行う。もちろん、図1の情報処理装置3〜6は送信および受信の両方の機能を持っていてもよい。
【0043】
情報処理装置3は、通信部31、通話部32、機器管理部33、入力部34、ユーザ情報受信部35、ユーザ情報送信部36、ユーザ関連情報受信部37、表示管理部38、および表示部39で構成される。
【0044】
通信部31は、通信網(ネットワーク)2を介して他の情報処理装置(ここでは情報処理装置4で例示)やサーバ1との通信を行う。通信部31には、ネットワーク2に接続された通信手段が設けられている。通話部32は、他の情報処理装置である情報処理装置4に対する発呼、着呼、音声通話の処理を行う通話手段を有する。機器管理部33は、ネットワークに接続されている情報処理装置やサーバの装置が複数あるとき、どの情報処理装置と情報の通信を行うかを管理している。
【0045】
ユーザ情報受信部35は、情報処理装置4から送られてきたユーザ情報(情報処理装置4のユーザに係わるユーザ情報)を受信する手段を有し、受信したユーザ情報を送ってきた情報処理装置4に対応付けて管理する。ユーザ情報送信部36は、ユーザ関連情報を取得するために、受信したユーザ情報をサーバ1に送信する手段を有する。
【0046】
ユーザ関連情報受信部37は、情報処理装置4あるいはサーバ1から送られてきたユーザ関連情報を受信する手段を有する。表示部39は、受信したユーザ関連情報を表示する手段を有する。受信したユーザ関連情報は、表示管理部38に渡され、取得したユーザ関連情報のうち必要なデータを取捨選択し、表示部39へ表示する配置フォーマットを決め、表示部39に表示する。このように、表示管理部38は、表示手段での表示に関する管理を行う手段を有し、入力部34で表示の設定をユーザに入力させることで、ユーザ情報またはユーザ関連情報を受信した相手の情報処理装置に対応付けて、ユーザ関連情報を管理する。そして、表示部39では、ユーザ入力された設定に基づいて、表示対象の情報処理装置を選択してユーザ関連情報の表示を行う。複数の情報処理装置と通信可能とし、複数の他の情報処理装置があるとき、情報処理装置ごとに受信するユーザ情報あるいはユーザ関連情報を管理すれば、表示するユーザ関連情報は情報処理装置ごとに表示できる。また、設定として、受信したユーザ関連情報のうち表示を希望する情報を、ユーザに入力させ表示管理部38で管理しておくことで、上述のごとく、受信したユーザ関連情報から情報を取捨選択して表示することができる。ユーザ指示により取捨選択した結果の情報を表示可能とすることで、受信したユーザ情報やユーザ関連情報を自分の情報処理装置で必要なだけ取捨選択して表示すればよく、ユーザにとって目的の情報を見つけやすくなる。
【0047】
ユーザ関連情報の表示の際に、もし、ユーザ情報を送ってくる情報処理装置が複数あるときは、機器ごとに表示するなどの制御も行う。さらに、通話部32が通話中になると、通話している相手のユーザ関連情報を表示するように制御する。この制御により、情報処理装置同士で通話でき、通話中に互いに相手のユーザ関連情報を表示すれば、互いに相手のユーザ関連情報を話題にしてコミュニケーションをスムーズに行うことができる。
【0048】
表示部39としては、CRT,液晶モニタ,プラズマディスプレイパネル,有機ELディスプレイ等の表示装置とVGAケーブルやRGBケーブル、コンポジットケーブル、S端子ケーブル、D端子ケーブルなどで接続すればよいが、これに限ったものではない。また、入力部34としては、キーボード,リモコン,マウス等の入力装置を採用すればよいが、これに限ったものではない。入力部34は、機器管理部33あるいは表示管理部38に対して設定を入力する。
【0049】
このようにして、情報処理装置3は、他の情報処理装置からユーザ情報を受信して、受信したユーザ情報を元にサーバで検索し、ユーザ関連情報を得ることができ、これを表示することができる。このことにより他の情報処理装置を使っているユーザの関連情報を知ることができる。
【0050】
情報処理装置4は、通信部41、通話部42、機器管理部43、入力部44、ユーザ情報送信部46、ユーザ関連情報受信部47、ユーザ関連情報送信部48、位置情報取得部49、全地球測位システム(GPS)50、位置入力部51、地域コード設定部52、嗜好情報取得部53、嗜好入力部54、嗜好抽出部55、履歴記憶部(履歴蓄積部)56、および放送受信部57で構成される。
【0051】
通信部41は、ネットワークを介して他の情報処理装置(ここでは情報処理装置3で例示)やサーバ1との通信を行う手段を有する。通話部42は、通話部32と同じく、他の情報処理装置である情報処理装置3に対する発呼、着呼、音声通話の処理を行う通話手段を有する。機器管理部43は、ネットワークに接続されている情報処理装置やサーバの装置が複数あるとき、どの情報処理装置と情報の通信を行うかを管理している。
【0052】
ユーザ情報送信部46は、入力されたユーザ情報を情報処理装置3あるいはユーザ関連情報を取得するためにサーバ1へ送信する手段を有する。ユーザ関連情報受信部47は、サーバ1で検索した結果のユーザ関連情報を受信する手段を有する。ユーザ関連情報送信部48は、サーバ1から受信したユーザ関連情報を情報処理装置3へ送信する手段を有する。
【0053】
位置情報取得部49は、装置が設置されている位置情報を全地球測位システム50あるいは、ユーザが入力可能な位置入力部51あるいは地域コード設定部52からの情報を元に、情報処理装置4が設置してある場所をサーバ1で検索できる形態(例えば、都道府県名や都市名や地域名など検索キーとなる形態)に変換して保存しておく。全地球測位システム50による位置情報の設定は、ユーザが入力する手間を省くことができる。このように情報処理装置にGPSによる位置検出手段を備えておき、ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所を、位置検出手段によって取得することが好ましい。位置入力部51は、ユーザが自分の位置を住所、郵便番号、電話番号の市外局番、緯度と経度などで入力することができる。特に、郵便番号や電話番号の市外局番などは、ユーザが常に記憶している可能性が高く、リモコンなどでも容易に自分の位置を入力することができる。
【0054】
地域コード設定部52は、放送受信部57に受信する放送局を選択する地域コードを位置情報部にも与えることができ、結局、放送受信機能を持ち受信エリアを地域コードで設定する装置では地域コードの設定は1回で済ますことができる。このように、放送受信部57は放送を受信する手段を有し、地域コード設定部52は放送受信チャンネルを決めるための設定手段を有し、ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所の地域コードを取得することを可能とする。放送受信可能で、且つ放送受信チャンネルを指定する地域コードを指定していれば、そのコードをユーザ情報として取得でき、結果として、地域の設定は1回で済む。
【0055】
嗜好情報取得部53は、嗜好入力部54あるいは嗜好抽出部55からこの情報処理装置4を使っているユーザの嗜好を取り込む。嗜好抽出部55は、放送受信部57でユーザが視聴している受信履歴を履歴蓄積部56で保存し、受信履歴からユーザの嗜好を抽出する手段を有する。抽出した嗜好情報は、ユーザ情報に含めるための情報として利用できる。このように、放送受信部の視聴履歴を保存し、これら視聴している番組から嗜好を抽出すれば、別途指定しなくても嗜好情報の入力ができる。
【0056】
入力部44としては、キーボード,リモコン,マウス等の入力装置を採用すればよいが、これに限ったものではない。入力部44を使って機器管理部43に対して設定を入力する。また、位置入力部51および嗜好入力部54も、キーボード,リモコン,マウス等の入力装置を採用すればよいが、これに限ったものではなく、また入力部44と同じ機器を使用した入力を行うようにしてもよい。
【0057】
サーバ1は、通信部11、検索部12、データ記憶部13、および入力部14で構成される。通信部11は、情報処理装置3あるいは情報処理装置4からの検索の要求やその応答を返す。
【0058】
検索部12は、通信で受信したユーザ情報からそれに対応したユーザ関連情報をデータ記憶部13から検索する。記憶部13には、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連づけられたユーザ関連情報とを記憶する記憶手段が設けられている。具体的には、ユーザ情報が位置情報であるときはその位置の気象情報とローカルニュースをユーザ関連情報として返し、ユーザ情報が嗜好情報であるならば嗜好に対応した分野のニュースをユーザ関連情報として返す。複数のニュースが合った場合は、最近に起こった出来事を優先するなど重み付けをして優先度の高いニュースのみを返しても良い。
【0059】
データ記憶部13は、図2および図3で例示したテーブルなど、気象情報やローカルニュースや嗜好分野に対応したニュースを保存し、検索部12からの要求で該当するユーザ関連情報を返す。尚、通話部32および通話部42は、音声のみの通話であっても映像付きの通話であっても良い。また、入力部14でデータ記憶部13に保存している気象情報やローカルニュースや嗜好分野に対応したニュースを更新することができる。
【0060】
このように、情報処理装置4は、ユーザ情報を取得して、取得したユーザ情報を元にサーバに検索して自身のユーザ関連情報を得ることができ、これを他の情報処理装置に送信することができる。このことにより他の情報処理装置を使っているユーザの関連情報を知ることができる。
【0061】
また、情報処理装置3と情報処理装置4の間は、SIP(Session Initiation Protocol)プロトコルを用いて行う。具体的には、通話部32および通話部42は、SIPを用いた呼制御と確立された呼に基づくRTP(Real−time Transport Protocol)を用いたストリームデータ通信に通話機能を実現する。また、ユーザ情報送信部46が送信するユーザ情報やユーザ関連情報送信部48が送信するユーザ関連情報は、NOTIFYメッセージに含まれる情報として、情報処理装置4から情報処理装置3へ送信する。機器管理部33および機器管理部43は、SUBSCRIBEメッセージを送信することで、他の情報処理装置にユーザ情報あるいはユーザ関連情報を送信してもらうことを要求する。逆に、SUBSCRIBEメッセージを受信した情報処理装置は、SUBSCRIBEメッセージを発信した情報処理装置を登録し、その情報処理装置にNOTIFYメッセージを送信することを登録する。
【0062】
情報処理装置3あるいは情報処理装置4は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルによってサーバ1に位置情報や嗜好情報を送信し、位置関連情報や嗜好関連情報を受信する。尚、本発明は、上記プロトコルに限定して実現されるものではなく、プロトコルは何であっても良い。
【0063】
次に、図5のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置である情報処理装置3の処理例を説明する。
【0064】
まず、ステップS1で情報処理装置3の電源が切られたか否かを判断し、切られていなければステップS2へ進む。ステップS2では、他の情報処理装置からデータを受信したか否かを判断し、受信していなければ、ステップS1へ戻り、受信するまで待つ。次に、受信したデータがユーザ関連情報か否か判断する(ステップS3)。ここで、受信したデータがユーザ関連情報であればステップS6へ進む。一方、受信したデータがユーザ関連情報でなければ、受信したデータがユーザ情報か否かを判断する(ステップS4)。ステップS4で、受信したデータがユーザ情報でなければ、ステップS1へ戻り、受信したデータがユーザ情報であればステップS5へ進む。ステップS5では、受信したユーザ情報をサーバ1に送信し、このユーザ情報から検索されるユーザ関連情報を受信する。ステップS5に続き、情報処理装置4あるいはサーバ1から受信したユーザ関連情報を保存する(ステップS6)。次に、ステップS7へ進み、ユーザ関連情報を受信した情報処理装置の表示を行っているか否かを判断し、表示していればステップS8へ進み、表示できる配置フォーマットに整形して表示を更新する。
【0065】
以上のフローにより、他の情報処理装置からユーザ関連情報を受信しているときはそれを、ユーザ情報を受信したときはそのユーザ情報をキーとしてサーバ1で検索することでユーザ関連情報を得ることができる。得たユーザ関連情報はそのユーザ関連情報あるいは元となるユーザ情報を送ってきた情報処理装置と関連付けて記憶する。記憶したユーザ関連情報が表示対象になっているときは、表示も同時に更新することができる。
【0066】
次に、図6のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置である情報処理装置4の処理例を説明する。
【0067】
まず、ステップS11で情報処理装置4の電源が切られたか判断し、電源が切られていなければステップS12へ進む。ステップS12では、位置情報あるいは位置関連情報あるいは嗜好情報あるいは嗜好関連情報を送る時間か否かを判断する。ここで、送る時間でなければ、ステップS11に戻り送る時間まで待つ。送る時間になればステップS13へ進み、位置情報を取得する。尚、位置情報の取得手順については後で詳しく述べる。次にステップS14へ進み、位置関連情報を検索するか否かを装置の内部フラグでチェックする。位置関連情報を検索しないならばステップS17へ進む。ステップS17では、位置情報を情報処理装置3へ送信する。ステップS14において、位置関連情報を送信するという内部フラグの設定ならばステップS15へ進む。ステップS15では、取得した位置情報をキーとしてサーバ1でその位置情報に関連した位置関連情報を検索する。ステップS15で位置関連情報を取得すると、ステップS16で情報処理装置3へ送信する。
【0068】
次に、嗜好情報を取得する(ステップS18)。尚、嗜好情報の取得手順については後で詳しく述べる。次に、嗜好関連情報を検索するか否かを装置の内部フラグでチェックする(ステップS19)。ここで、嗜好関連情報を検索しないならばステップS22へ進み、嗜好情報を情報処理装置3へ送信する。一方、嗜好関連情報を送信するという内部フラグの設定ならばステップS20へ進み、取得した嗜好情報をキーにサーバ1で検索する。ステップS20でサーバ1から嗜好情報に関連した嗜好関連情報を取得すると、ステップS21で情報処理装置3へ送信する。その後、ステップS11へ戻る。
【0069】
上述の説明において内部フラグについて図示していないが、内部フラグは、ユーザが位置情報あるいは嗜好情報をユーザ情報として送信するか、サーバを検索して位置関連情報あるいは嗜好関連情報を取得し、これをユーザ関連情報として送信するかを選択するフラグである。以上のフローにより、情報処理装置4は定期的(例えば、1時間ごと)に位置情報と嗜好情報(内部フラグの設定によっては、位置関連情報や嗜好関連情報)を送信することができる。
【0070】
次に、図7のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおけるサーバの処理例を説明する。
【0071】
まず、ステップS31でサーバ1の電源が切られたか否かを判断し、電源が切られていなければステップS32へ進む。ステップS32では、サーバ1は位置情報をキーに検索しているか否かを判断する。ここで、位置情報をキーとしての検索ならばステップS33へ進み、位置情報に関連する情報として、気象情報とローカルニュースを検索要求した情報処理装置へ返し、ステップS31に戻る。ステップS32で位置情報をキーとしての検索でないと判断された場合、ステップS34へ進む。ステップS34では、嗜好情報をキーとして検索しているか否かを判断し、嗜好情報をキーとしているならばステップS35へ進む。ステップS35では、嗜好情報に関連する情報として、その嗜好にあった分野のニュースを検索要求した情報処理装置へ返す。ステップS34で嗜好情報をキーとしての検索でないと判断された場合、ステップS36へ進む。ステップS36では、気象情報あるいはローカルニュースや嗜好分野のニュースの更新要求であるか否かを判断し、そうであればステップS37へ進み、要求されているデータを更新する。
【0072】
また、上述のフローにおいて、情報処理装置3あるいは情報処理装置4から位置情報や嗜好情報を受信するとそれに対応した気象情報やローカルニュースや嗜好に対応したニュースを返すことができる。また、データベースの更新も行うことができる。
【0073】
次に、図8のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置である情報処理装置4が位置情報を取得する手順を説明する。この手順により、全地球測位システム50、位置入力部51、地域コード設定部52のいずれかから入力があると、情報処理装置が設置されている位置がわかるようになる。
【0074】
まず、ステップS41で、GPS50が位置を取得できているか否かをチェックする。ステップS41で位置を取得できていると判断された場合、ステップS44へ進み、GPS50の出力(緯度および経度)を装置が設置された位置とする。ステップS41でGPS50で位置を取得できていないと判断された場合、位置入力部51からユーザの入力があるか否かを調べる(ステップS42)。ステップS42の判断でユーザの入力があればステップS45へ進み、入力された値を装置が設置された位置とする。一方、ユーザの入力が無ければステップS43へ進み、地域コード設定部52で地域コードの設定があるか否かを調べる。ステップS43で設定があると判断された場合、ステップS46へ進み、設定コードを装置が設定された位置とする。一方、設定が無ければ、ステップS47へ進み、「位置不明」という値を仮に装置が設定された位置とする。
【0075】
次に、図9のフロー図を参照して、図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置である情報処理装置4が嗜好情報を取得する手順を説明する。この手順により、嗜好入力部54から入力および、放送の視聴履歴からの抽出で情報処理装置を利用するユーザの嗜好を取得できる。
【0076】
まず、ステップS51でユーザが嗜好入力部54から嗜好情報を入力しているか否かを判断する。ステップS51でユーザ入力があると判断された場合、ステップS52へ進み、入れた嗜好情報を取得する。ステップS51でユーザ入力がないと判断された場合、およびステップS52に続き、放送を視聴した履歴があるか否かを判断する(ステップS53)。ステップS53で履歴があると判断された場合、ステップS54へ進み、視聴の履歴から嗜好を抽出する。
【0077】
次に、図10のフロー図を参照して、図2の情報処理システムの第1の情報処理装置(情報処理装置3)における、表示を管理するモジュール部(表示管理部38および表示部39)の処理例を説明する。
【0078】
まず、ステップS61で情報処理装置3の電源が切られたか否か判断する。電源が切られていなければステップS62へ進む。ステップS62では、情報処理装置3が通話中であるか否かを判断し、通話中であればステップS66へ進み、通話中でなければステップS63へ進む。ステップS63では、ユーザが配置フォーマットあるいは表示対象装置の変更要求をしたか否かを調べる。変更要求していなければステップS61へ戻る。一方、変更要求していれば、ステップS64で表示対象装置を選択し、ステップS65で配置フォーマットを選択する。
【0079】
ステップS66では、通話中は通話している相手を表示対象装置として選択する。ステップS66に続き、ユーザが配置フォーマットの変更要求をしたか否かを調べる(ステップS67)。ここで変更要求がなければ、ステップS69へ進み、変更要求していれば、ステップS68へ進み、配置フォーマットを選択してからステップS69へ進む。ステップS69では、選択した表示対象装置、および配置フォーマットが以前と変更したか否かを調べ、変更していればステップS70へ進み、選択している配置フォーマットで表示対象となった情報処理装置の表示に更新する。
【0080】
図11は、図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置である情報処理装置3で表示されるユーザ関連情報の一例を示す図で、図12はその他の表示例を示す図である。図11および図12を参照して、表示部39の表示画面(表示部39の表示エリア)61に表示されているユーザ関連情報の表示について説明する。尚、図11および図12は、他の情報処理装置1台について表示している例を示したが、ユーザ関連情報を受信する装置が複数あった場合は、複数の装置すべてを一度に表示しても良い。
ユーザは、ユーザ関連情報を表示する対象の装置を変更したいと思えば、ステップS63でユーザ関連情報を受信している他の情報処理装置の一覧のリストを表示する。ステップS64でそのリストの中から1つをリモコンやマウスなどで選択する。
【0081】
図11では、表示画面61において、表示エリア62にまとまって、1台分の他の情報処理装置の情報が表示されている。他の情報処理装置の情報を表示している表示エリア62の中で、エリア63に他の情報処理装置を利用しているユーザ(相手)の写真、エリア64に相手の名前、エリア65に相手が電話に出ることができるか否かを相手の情報処理装置のセンサ(不図示)の結果を判断して(例えば、10分以内にセンサに反応したならば、在宅など)、表示している。エリア66には、他の情報処理装置のユーザ情報(設置場所)の例である相手の位置情報として、相手端末のある地方名が表示されている。また、位置関連情報として、エリア67には、相手の地方の気象情報が表示され、エリア68には、相手の地方のローカルニュースが表示されている。これを見ることで、相手に電話をかける前に相手の状態(電話に出られるか)のほかに、相手の周辺の状況(天気、相手の身の回りの出来事など)を知ることができる。エリア62内の情報は、ユーザの変更要求あるいは通話するかしないかによって図10のフローに従って、表示しなおされる。また、ユーザは、エリア62の配置フォーマットも変更することができる。
【0082】
図12で例示する別の配置フォーマットでは、エリア69およびエリア71において、相手の嗜好を表示している。エリア70は、エリア69の嗜好情報に対する嗜好関連情報(嗜好情報に関連する特定分野のニュース)を表示し、エリア72は、エリア71に対する嗜好関連情報(嗜好情報に関連する特定分野のニュース:ここではドラマのあらすじ)を表示している。この配置フォーマットで表示すれば、相手の興味が何であるか、またその興味のあることについてさらに詳細に事前に知ることができ、電話をかけたときにもスムーズに話をすることができる。
【0083】
図11や図12で例示した配置フォーマットは、テンプレートで用意されていて、ユーザはステップS65あるいはステップS68でテンプレートを選択(例えば、リモコンでテンプレートを順送りして見たいユーザ関連情報を表示)することで、相手の位置情報に関連することの表示や、相手の嗜好に関連する表示を切り替えることができる。尚、もっとカスタマイズしたいユーザのために、テンプレートを編集する手段を供給することも可能である。
【0084】
図13は、図11とは別のユーザ関連情報表示例を示す図である。図13で例示する表示例で、表示部61にユーザ関連情報を表示する場合としては、通話部32および通話部42によって動画付きの通話で通話中の状態であるときが挙げられる。表示部61には、相手の情報処理装置についている撮像部(不図示)で撮影されている相手の姿73が動画で表示されていて、動画付き通話中のユーザ関連情報の例として相手のローカルニュースがエリア74に表示されている。この配置フォーマットでは、会話(動画つき)をしながらローカルニュースも参照できるので、コミュニケーションをとるのに非常に都合が良い。
【0085】
次に、図14を参照して、図9の嗜好情報取得手順において、視聴した番組(放送の視聴履歴)から嗜好情報を抽出する手順について説明する。この手順も、図9と同様に情報処理装置4で実行されることとなる。
【0086】
まず、ステップS81で視聴した履歴が保存しているか否かを確認する。ステップS81で履歴が無いと判断された場合、抽出はできないために処理を終了する。ステップS81で履歴があると判断された場合には、番組表を参照して、存在する視聴履歴が何であるかを確認する(ステップS82)。番組表は、図示しないがネットワークのサーバから取得しても良いし、データ放送として送られてくるデータ(不図示)から取得しても良い。
【0087】
ステップS82に続き、視聴した番組の中から頻度や履歴の新しさ(最近視聴したものは重みが高いなど)により重み付けして、顕著な嗜好を選び出し、この情報処理装置を利用しているユーザの嗜好とする(ステップS83)。例えば、野球のある特定のチームの試合ばかりを見ているのなら、そのチームのファンであると判断し、連続ドラマをいつも見ているのならばそのドラマのファンであると判断できる。
【0088】
上述のごとき各処理により、情報処理装置4のユーザの位置情報あるいは嗜好情報から位置関連情報として気象情報やローカルニュース、嗜好関連情報としての特定分野でのニュースを情報処理装置3で表示して、コミュニケーションに役立てるシステムが構築できる。
【0089】
また、先に触れたが、他のユーザのユーザ関連情報を取得する方法としては、様々な方法が採用できる。例えば、主として説明したように、他の情報処理装置で取得されたユーザ情報を受信して、受信したユーザ情報からサーバで検索してユーザ関連情報を取得して表示するようにしてもよい。また、それを機として、あるいは自発的に、自装置のユーザ情報を取得してこのユーザ情報(あるいはユーザ情報からサーバで検索した結果のユーザ関連情報)を他の情報処理装置に送って、他の情報処理装置でサーバから検索させて表示(受信した情報がユーザ関連情報であればそのまま表示)させてもよい。いずれの方法でも、ユーザ情報またはユーザ関連情報を複数の情報処理装置間で送受信し、両方の装置で他の情報処理装置のユーザ関連情報を表示することができる。
【0090】
また、ユーザ関連情報の取得および表示は、サーバのみを介したものであってもよい。各情報処理装置は、そのユーザに係わるユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報をサーバに送信し、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報をサーバから受信し、受信したユーザ関連情報を表示するよう構成しておく。そして、サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報と各ユーザ関連情報の送付先となる情報処理装置の情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、受信したユーザ情報に対し、ユーザ情報をキーとして記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、検索の結果であるユーザ関連情報を、記憶手段に記憶された送付先となる情報処理装置に送信する送信手段とを備えておく。このようなシステム構成により、例えば、サーバが、第2の情報処理装置から受け取ったユーザ情報に基づき、第1の情報処理装置に第2の情報処理装置のユーザ関連情報を送信することで、第1の情報処理装置で第2の情報処理装置に関するユーザ関連情報を表示させるといった処理も可能となる。
【0091】
図15は、本発明の他の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理装置の一構成例を示す図で、図16は、図15の情報処理装置を使った動画付き電話の表示例を示す図である。
【0092】
図15および図16を参照して説明する実施形態は、ネットワークにサーバおよび図15で説明する情報処理装置5が複数ある形態である。ネットワーク構成は、図1で例示したものを採用できる。そして、本実施形態に係る情報処理装置5は、図1乃至図14を参照して説明した実施形態で示した、受信した他のユーザ関連情報の表示を行う情報処理装置3および自分のユーザ情報を他に送信する情報処理装置4の両方の機能を持ち、映像つきの通話ができるものとして説明する。
【0093】
情報処理装置5の内部ブロックにおいて、図4と同じ部分は同じ符号を付けており、同じ符号をつけたブロックは同じ機能であるので、ここではその説明を繰り返さない。ただし、図4において、2つの情報処理装置の両方に存在したブロックは、共用できるので1つのブロックになっている。
【0094】
撮像部58は、自分の映像(動画)を撮影するカメラであり、撮影した映像を通信部31を介して、通話している相手の装置へ送信する。また、映像表示部59は、通信部31を介して、受信した映像を表示する。
【0095】
情報処理装置5の装置内部で実行される処理は、図1乃至図14を参照して説明した実施形態における各フローで説明した通りであり、自分のユーザ情報は他の情報処理装置へ送信、自分のユーザ情報をキーにサーバで検索したユーザ関連情報を取得してから他の情報処理装置へ送信、他の情報処理装置から受信したユーザ情報をキーにサーバで検索して表示、他の情報処理装置から受信したユーザ情報を表示ということができる。
【0096】
図16を参照して、本実施の形態の装置を2台で動画つき通話をしている様子を説明する。情報処理装置80および、情報処理装置90は、図15で示した情報処理装置5と同じ機能を持っている。
【0097】
情報処理装置80は、表示部に相手の映像を表示エリア81に表示し、相手のユーザ関連情報をエリア82に表示し、自分の映像を表示エリア83に表示している。情報処理装置90は、表示部に相手の映像を表示エリア91に表示し、相手のユーザ関連情報をエリア92に表示し、自分の映像を表示エリア93に表示している。
【0098】
図16の例では、エリア82には、情報処理装置90から受信したユーザ情報として、位置情報が青森という情報をキーとしてサーバで検索したユーザ関連情報として「青森」のローカルニュースが表示されている。エリア92には、情報処理装置80から受信したユーザ情報として位置情報が東京という情報をキーとしてサーバで検索したユーザ関連情報として「東京」のローカルニュースが表示されている。
【0099】
このように表示することで、情報処理装置80を東京で使っているユーザが、情報処理装置90を青森で使っているユーザと映像付き通話をすることができ、さらに青森のローカルニュースを参照することができる。また、情報処理装置90を青森で使っているユーザが、情報処理装置80を東京で使っているユーザと映像付き通話をすることができ、さらに東京のローカルニュースを参照することができる。
【0100】
また、図1乃至図16で説明した各実施形態のいずれかを採用することでも実現可能なように、本発明に係る情報処理装置は、通信網を介して他の情報処理装置と通話する装置であって、通話中は他の情報処理装置の設置場所に関する情報及び/又はユーザの嗜好に関する情報を表示する装置としての形態も採用できる。
【0101】
以上、本発明に係る情報処理装置は、ネットワークに接続された情報処理装置間において、その情報処理装置を主に使用するユーザの周りの状況を知ることができるので、例えば電話をかける相手とのコミュニケーションに役立つ情報をすぐに引き出せる通話機として利用できる。
【0102】
図17は、本発明に係る情報処理装置並びにサーバとして適用可能な、一般的な情報処理装置の一構成例を示す図で、図中、101はCPU(Central Processing Unit)、102はRAM(Random Access Memory)、103はROM(Read Only Memory)、104は入力装置、105は表示装置、106は通信装置、107は出力装置、108はバスである。
【0103】
情報処理装置としては汎用コンピュータが挙げられ、各種情報を入力するためのキーボード,マウス,記録媒体読取装置,他の機器からの入力用のネットワーク機器などの入力装置104、検索結果やその他の情報を表示するためのCRT,LCDなどのディスプレイである表示装置105、ネットワーク接続装置(ネットワークに接続して通信を行うためのネットワークボード等の通信機器)などの通信装置106、印刷装置,記録媒体用記録装置などの出力装置107、さらには、プログラムを記録したハードディスクやROM(書き換え可能なROMでもよい)103、そこに格納されたプログラムを実行するためのCPU101、およびその実行領域としてのRAM102をその主要な構成要素とし、それらがバス108により接続されているものとして例示している。また、上述したサーバの主たる構成要素も図17で例示した情報処理装置と同様である。
【0104】
情報処理装置に搭載される場合のこのプログラムは、上述する情報処理装置の各手段(あるいは各手段の一部)としてコンピュータのCPU101等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であり、各ステップに係る処理をコンピュータに実行させるためのプログラムでもある。同様に、サーバに搭載される場合のプログラムとしては、上述するサーバの各手段(あるいは各手段の一部)としてコンピュータのCPU101等を制御するプログラムであり、サーバの各ステップに係る処理をコンピュータに実行させるためのプログラムでもある。これらのプログラムは、装置ユーザが使用する際に容易となるように、表示装置105用のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を備えるようにするとよい。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM102に蓄積され、その後、各種ROM103やハードディスクに格納され、必要に応じて、CPU101によって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0105】
また、本明細書におけるネットワーク2等のネットワークとしては、有線,無線に限らず専用回線(光ファイバなどの回線も含む),電話回線などで接続されたインターネットや、インターネット技術を利用したイントラネット,エクストラネット、さらには専用回線を使用する場合でもWAN(Wide Area Network)やMAN(Metropolitan Area Network)、LAN(Local Area Network)で構成される形態も有り得る。また、このネットワークは、専用回線の使用、伝送データの暗号化、情報処理装置を使用するユーザの認証など様々な方法によるセキュリティの強化を本発明の形態に応じて実施することが好ましい。
【0106】
以上、図1乃至図17を参照しながら、本発明の情報処理システム、情報処理装置、プログラムを中心に各実施形態を説明してきたが、本発明は、上述した各実施形態で処理フローに基づいて説明したように、情報処理方法としての形態も採用でき、さらに、上述したようにサーバまたは情報処理装置に組み込むためのプログラム、あるいはそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としての形態も採用可能である。
【0107】
本発明によるユーザ関連情報表示の機能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態を説明する。記録媒体としては、具体的には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、およびその他各種ROMやRAM等が想定でき、上述したプログラムを、これら記録媒体に記録して流通させることにより、当機能の実現を容易にする。そして、図17で例示したようなコンピュータ等の情報処理装置に、上述のごとくの記録媒体を装着してプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記録媒体に当プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に係わるユーザ関連情報表示の機能を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムのネットワーク構成例を示す図である。
【図2】図1のサーバに保存されている位置情報と位置関連情報の一例を説明するための図である。
【図3】図1のサーバに保存されている嗜好情報と嗜好関連情報の一例を説明するための図である。
【図4】図1の情報処理システムの一例を詳細に説明するための図である。
【図5】図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置の処理例を説明するためのフロー図である。
【図6】図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置の処理例を説明するためのフロー図である。
【図7】図2の情報処理システムにおけるサーバの処理例を説明するためのフロー図である。
【図8】図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置が位置情報を取得する手順を説明するためのフロー図である。
【図9】図2の情報処理システムにおける第2の情報処理装置が嗜好情報を取得する手順を説明するためのフロー図である。
【図10】図2の情報処理システムの第1の情報処理装置における、表示を管理するモジュール部の処理例を説明するためのフロー図である。
【図11】図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置である情報処理装置3で表示されるユーザ関連情報の一例を示す図である。
【図12】図2の情報処理システムにおける第1の情報処理装置である情報処理装置3で表示されるユーザ関連情報の他の例を示す図である。
【図13】図11とは別のユーザ関連情報表示例を示す図で、第1の情報処理装置が通話中の状態のとき、表示されるユーザ関連情報の例を示す図である。
【図14】図9の嗜好情報取得手順において、視聴した番組から嗜好情報を抽出する手順について説明するためのフロー図である。
【図15】本発明の他の実施形態に係る情報処理システムにおける情報処理装置の一構成例を示す図である。
【図16】図15の情報処理装置を使った動画付き電話の表示例を示す図である。
【図17】本発明に係る情報処理装置並びにサーバとして適用可能な、一般的な情報処理装置の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0109】
1…サーバ、2…通信網(ネットワーク)、3,4,5,6…情報処理装置、31,41…通信部、32,42…通話部、33,43…機器管理部、34,44…入力部、35…ユーザ情報受信部、36,46…ユーザ情報送信部、37,47…ユーザ関連情報受信部、38…表示管理部、39…表示部、49…位置情報取得部、50…全地球測位システム(GPS)、51…位置入力部、52…地域コード設定部、53…嗜好情報取得部、54…嗜好入力部、55…嗜好抽出部、56…履歴蓄積部、57…放送受信部、58…撮像部、59…映像表示部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信手段と、該受信したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、該受信したユーザ関連情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記ユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記他ユーザのユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段と、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を、前記他の情報処理装置で前記ユーザ情報に関連するユーザ関連情報を表示させるために、前記他の情報処理装置に送信するユーザ情報送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該他の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段と、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記受信したユーザ関連情報を前記他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
当該情報処理装置のユーザ情報および他の情報処理装置のユーザ情報は、情報処理装置が設置されている場所の情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザ関連情報は天気情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザ関連情報はローカルニュースの情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
全地球測位システムによる位置検出手段をさらに備え、前記ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所を、前記位置検出手段によって取得することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
放送を受信する放送受信手段と、放送受信チャンネルを決めるための地域コード設定手段とをさらに備え、前記ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所の地域コードを取得することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示手段での表示に関する管理を行う表示管理手段と、前記表示手段での表示の設定を当該情報処理装置のユーザに入力させる入力手段とをさらに備え、前記表示管理手段は、前記ユーザ情報または前記ユーザ関連情報を受信した相手の情報処理装置に対応付けて、前記ユーザ関連情報を管理し、前記表示手段は、前記入力手段でユーザ入力された設定に基づいて、表示対象の情報処理装置を選択して前記ユーザ関連情報の表示を行うことを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記入力手段は、前記設定として、受信したユーザ関連情報のうち表示を希望する情報を、当該情報処理装置のユーザに入力させる手段を有することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
当該情報処理装置のユーザ情報および他の情報処理装置のユーザ情報は、ユーザの嗜好情報を含み、前記ユーザ関連情報は該嗜好情報に関連した分野のニュースを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
放送を受信する放送受信手段と、該受信した放送の履歴から嗜好を抽出する嗜好抽出手段とをさらに備え、該抽出した嗜好情報を前記ユーザ情報に含めることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記他の情報処理装置のユーザと通話する通話手段をさらに備え、通話中は前記他の情報処理装置のユーザ関連情報を前記表示手段で表示することを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
請求項1に記載の情報処理装置である第1の情報処理装置と、他の情報処理装置である第2の情報処理装置と、第1および第2の情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとを含んで構成される情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、該装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記第1の情報処理装置に送信するユーザ情報送信手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記第1の情報処理装置から送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の第1の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項16】
請求項2に記載の情報処理装置である第1の情報処理装置と、他の情報処理装置である第2の情報処理装置と、第1および第2の情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとを含んで構成される情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該第1の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記第1の情報処理装置から送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の第1の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項17】
請求項3または4に記載の情報処理装置を複数、および各情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバで構成される情報処理システムであって、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報に対し、該ユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項18】
複数の情報処理装置と、各情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとで構成される情報処理システムであって、各情報処理装置は、該装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、該受信したユーザ関連情報を表示する表示手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報と各ユーザ関連情報の送付先となる情報処理装置の情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報に対し、該ユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、前記記憶手段に記憶された送付先となる情報処理装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項19】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信ステップと、該受信したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、該受信したユーザ関連情報を表示する表示ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項20】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記ユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項21】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信ステップと、該受信した他ユーザのユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記他ユーザのユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示ステップと、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を、前記他の情報処理装置で前記ユーザ情報に関連するユーザ関連情報を表示させるために、前記他の情報処理装置に送信するユーザ情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項22】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該他の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信ステップと、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示ステップと、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記受信したユーザ関連情報を前記他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項23】
通信網を介して他の情報処理装置と通話する情報処理装置であって、通話中は前記他の情報処理装置の設置場所に関連する情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項24】
通信網を介して他の情報処理装置と通話する情報処理装置であって、通話中は前記他の情報処理装置のユーザの嗜好に関連する情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項1】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信手段と、該受信したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、該受信したユーザ関連情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記ユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記他ユーザのユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段と、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を、前記他の情報処理装置で前記ユーザ情報に関連するユーザ関連情報を表示させるために、前記他の情報処理装置に送信するユーザ情報送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信する情報処理装置であって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該他の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段と、当該情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、前記受信したユーザ関連情報を前記他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
当該情報処理装置のユーザ情報および他の情報処理装置のユーザ情報は、情報処理装置が設置されている場所の情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザ関連情報は天気情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザ関連情報はローカルニュースの情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
全地球測位システムによる位置検出手段をさらに備え、前記ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所を、前記位置検出手段によって取得することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
放送を受信する放送受信手段と、放送受信チャンネルを決めるための地域コード設定手段とをさらに備え、前記ユーザ情報として情報処理装置が設置している場所の地域コードを取得することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示手段での表示に関する管理を行う表示管理手段と、前記表示手段での表示の設定を当該情報処理装置のユーザに入力させる入力手段とをさらに備え、前記表示管理手段は、前記ユーザ情報または前記ユーザ関連情報を受信した相手の情報処理装置に対応付けて、前記ユーザ関連情報を管理し、前記表示手段は、前記入力手段でユーザ入力された設定に基づいて、表示対象の情報処理装置を選択して前記ユーザ関連情報の表示を行うことを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記入力手段は、前記設定として、受信したユーザ関連情報のうち表示を希望する情報を、当該情報処理装置のユーザに入力させる手段を有することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
当該情報処理装置のユーザ情報および他の情報処理装置のユーザ情報は、ユーザの嗜好情報を含み、前記ユーザ関連情報は該嗜好情報に関連した分野のニュースを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
放送を受信する放送受信手段と、該受信した放送の履歴から嗜好を抽出する嗜好抽出手段とをさらに備え、該抽出した嗜好情報を前記ユーザ情報に含めることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記他の情報処理装置のユーザと通話する通話手段をさらに備え、通話中は前記他の情報処理装置のユーザ関連情報を前記表示手段で表示することを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
請求項1に記載の情報処理装置である第1の情報処理装置と、他の情報処理装置である第2の情報処理装置と、第1および第2の情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとを含んで構成される情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、該装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記第1の情報処理装置に送信するユーザ情報送信手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記第1の情報処理装置から送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の第1の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項16】
請求項2に記載の情報処理装置である第1の情報処理装置と、他の情報処理装置である第2の情報処理装置と、第1および第2の情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとを含んで構成される情報処理システムであって、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該第1の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信手段と、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記第1の情報処理装置から送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の第1の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項17】
請求項3または4に記載の情報処理装置を複数、および各情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバで構成される情報処理システムであって、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報に対し、該ユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、送信元の情報処理装置に返信する返信手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項18】
複数の情報処理装置と、各情報処理装置に通信網を介して接続されたサーバとで構成される情報処理システムであって、各情報処理装置は、該装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信手段と、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信手段と、該受信したユーザ関連情報を表示する表示手段とを備え、前記サーバは、複数のユーザ情報と各ユーザ情報に関連するユーザ関連情報と各ユーザ関連情報の送付先となる情報処理装置の情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記情報処理装置のいずれかから送信されてきたユーザ情報を受信する受信手段と、該受信したユーザ情報に対し、該ユーザ情報をキーとして前記記憶手段に記憶されたユーザ関連情報を検索する検索手段と、該検索の結果であるユーザ関連情報を、前記記憶手段に記憶された送付先となる情報処理装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項19】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信ステップと、該受信したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、該受信したユーザ関連情報を表示する表示ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項20】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記ユーザ関連情報を他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項21】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を該他の情報処理装置から受信するユーザ情報受信ステップと、該受信した他ユーザのユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記他ユーザのユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示ステップと、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を、前記他の情報処理装置で前記ユーザ情報に関連するユーザ関連情報を表示させるために、前記他の情報処理装置に送信するユーザ情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項22】
通信網を介してサーバおよび他の情報処理装置と通信するプログラムであって、他の情報処理装置のユーザに係わるユーザ関連情報を該他の情報処理装置から受信する他ユーザ関連情報受信ステップと、該受信した他ユーザのユーザ関連情報を表示する表示ステップと、前記情報処理装置のユーザに係わるユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、該取得したユーザ情報を前記サーバに送信するユーザ情報送信ステップと、前記ユーザ情報に関連したユーザ関連情報を前記サーバから受信するユーザ関連情報受信ステップと、前記受信したユーザ関連情報を前記他の情報処理装置に送信するユーザ関連情報送信ステップの各ステップに係る処理を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項23】
通信網を介して他の情報処理装置と通話する情報処理装置であって、通話中は前記他の情報処理装置の設置場所に関連する情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項24】
通信網を介して他の情報処理装置と通話する情報処理装置であって、通話中は前記他の情報処理装置のユーザの嗜好に関連する情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−227855(P2006−227855A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−40072(P2005−40072)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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