説明

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム

【課題】対象となる人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理装置を提供する。
【解決手段】プロフィール情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段70と、その日付情報取得手段70により取得された日付情報に基づいて、対象人物の顔画像76を、インターネット16を介して接続された装置から検索する顔画像検索手段72と、その顔画像検索手段72により検索された顔画像76を前記対象人物に対応付けてプロフィールデータベース60に記憶する顔画像記憶手段74とを、備えたものであることから、利用者がプロフィール情報に係る対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像76をプロフィール情報と対応付けて記憶することで、そのプロフィール情報の閲覧に際して好適な顔画像76を表示させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺情報の閲覧を可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理装置が知られている。例えば、通信回線を介して名刺情報を記憶するサーバに接続され、対象となる人物の名刺情報をそのサーバからダウンロードして閲覧可能とする通信端末がそれである。また、そのような情報処理装置に係る名刺情報サービスに関して、常に最新の名刺情報を閲覧可能とするための技術が提案されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−222270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述したような名刺情報サービスにおいては、対象となる人物の名刺情報に付随してその人物の顔画像が閲覧可能とされているものがある。しかし、前記従来の技術により対象となる人物の名刺情報及び顔画像が常に最新のものに更新された場合、例えばその人物が髪型を変えたり眼鏡をコンタクトレンズにすること等によって、利用者(閲覧者)がその人物と会った時点におけるその人物の顔と前記顔画像とが一致しなくなるおそれがあった。すなわち、対象となる人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする技術は、未だ開発されていないのが現状である。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、対象となる人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理装置であって、前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段と、その日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段と、その顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理システムであって、前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段と、その日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段と、その顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第3発明の要旨とするところは、予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理方法であって、前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得過程と、その日付情報取得過程において取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索過程と、その顔画像検索過程において検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶過程とを、含むことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記目的を達成するために、本第4発明の要旨とするところは、予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理装置における制御部を、前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段、その日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段、及びその顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段として機能させるものであることを特徴とする情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
このように、前記第1発明によれば、前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段と、その日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段と、その顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段とを、備えたものであることから、利用者が名刺情報に係る対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像を名刺情報と対応付けて記憶することで、その名刺情報の閲覧に際して好適な顔画像を表示させることができる。すなわち、名刺情報に係る対象人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理装置を提供することができる。
【0011】
ここで、前記第1発明において、好適には、前記日付情報取得手段は、前記名刺情報に係る対象人物との面会に係る日付情報を取得するものである。このようにすれば、利用者が名刺情報に係る対象人物と面会した時点を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像を名刺情報と対応付けて記憶することで、その名刺情報の閲覧に際して好適な顔画像を表示させることができる。
【0012】
また、好適には、前記顔画像検索手段は、前記日付情報取得手段により取得された日付情報に係る暦に基づいて前記対象人物の顔画像を検索するものである。このようにすれば、例えば取得された日付情報が平日か或いは休日か等の情報を踏まえて更に好適な顔画像を検索することができる。
【0013】
また、好適には、前記顔画像検索手段は、前記日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて検索される複数の顔画像のうち、予め定められた基準となる顔画像との類似度が最も高い顔画像を検索するものである。このようにすれば、基準となる顔画像に構図や顔の向き等が類似する好適な顔画像を検索することができる。
【0014】
また、好適には、音声情報を録音する録音手段を備えたものであり、前記日付情報取得手段は、その録音手段により録音された音声情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものである。このようにすれば、例えば電話やメッセンジャ等による前記対象人物との通信に際して入力される音声情報に含まれるキーワード等から名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を好適に取得することができる。
【0015】
また、好適には、日付情報と予定情報とを対応付けて管理するスケジュール管理手段を備えたものであり、前記日付情報取得手段は、そのスケジュール管理手段により管理される予定情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものである。このようにすれば、前記名刺情報に係る対象人物との面会の予定等を管理するスケジュール管理手段の予定情報からその対象人物に関連する日付情報を好適に取得することができる。
【0016】
また、好適には、通信回線を介して他の通信端末との間で電子メールの送受信を行うメール管理手段を備えたものであり、前記日付情報取得手段は、そのメール管理手段により送信又は受信された電子メールに含まれるテキスト情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものである。このようにすれば、名刺情報に係る対象人物との面会の約束等をテキスト情報として含む電子メールからその対象人物に関連する日付情報を好適に取得することができる。
【0017】
また、好適には、光学的に二次元情報を読み取るスキャナを備えたものであり、前記日付情報取得手段は、そのスキャナにより二次元情報から前記名刺情報に係る情報が読み取られた時点又は読み取られた二次元情報の解析結果に基づいて前記対象人物に関連する日付情報を取得するものである。このようにすれば、対象人物から受け取った名刺やその人物との面会に係る議事録等をスキャンした時点又は議事録の内容から前記名刺情報として読み取られた対象人物に関連する日付情報を好適に取得することができる。
【0018】
また、好適には、前記データベースは、前記対象人物毎に個別にその人物の名刺情報とその人物の顔画像とを対応付けて記憶するものである。このようにすれば、対象となる複数の人物それぞれについてその人物と利用者との関係時期を考慮して顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とすることができる。
【0019】
また、前記第2発明によれば、前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段と、その日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段と、その顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段とを、備えたものであることから、利用者が対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいて前記面会した対象人物の顔画像を名刺情報と対応付けて記憶することで、前記名刺情報の閲覧に際して好適な前記面会した対象人物の顔画像を表示させることができる。すなわち、名刺情報に係る対象人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理システムを提供することができる。
【0020】
また、前記第3発明によれば、前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得過程と、その日付情報取得過程において取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索過程と、その顔画像検索過程において検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶過程とを、含むことから、利用者が名刺情報に係る対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像を名刺情報と対応付けて記憶することで、その名刺情報の閲覧に際して好適な顔画像を表示させることができる。すなわち、名刺情報に係る対象人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理方法を提供することができる。
【0021】
また、前記第4発明によれば、予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理装置における制御部を、前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段、その日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段、及びその顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段として機能させるものであることを特徴とする情報処理プログラムであることから、利用者が名刺情報に係る対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像を名刺情報と対応付けて記憶することで、その名刺情報の閲覧に際して好適な顔画像を表示させることができる。すなわち、名刺情報に係る対象人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の情報処理システムの構成を例示する図である。
【図2】本発明の情報処理装置の構成を例示するブロック図である。
【図3】図1のサーバ装置の構成を例示するブロック図である。
【図4】プロフィール情報を例示する図である。
【図5】図3のプロフィールデータベースに、各対象人物毎に記憶される情報の一例を示す図である。
【図6】他者のプロフィール情報を例示する図である。
【図7】写真管理テーブルの一例を示す図である。
【図8】スケジュール情報の一例を示す図である。
【図9】図2の情報処理装置におけるCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図10】音声情報に対応して解析されたテキスト情報を例示する図である。
【図11】キーワードフィルタを例示する図である。
【図12】音声情報に対応して解析されたテキスト情報を例示する図である。
【図13】キーワードフィルタを例示する図である。
【図14】電子メールに含まれるテキスト情報を例示する図である。
【図15】キーワードフィルタを例示する図である。
【図16】電子メールに含まれるテキスト情報を例示する図である。
【図17】キーワードフィルタを例示する図である。
【図18】スケジューラに登録される様子を説明する図である。
【図19】プロフィール情報の登録乃至その閲覧について説明する図である。
【図20】従来の情報処理システムにおける問題点を説明する図である。
【図21】従来の情報処理システムにおける問題点を説明する図である。
【図22】図21に示す従来の情報処理システムと比較しての、本発明の実施例である図1の情報処理システムの効果について説明する図である。
【図23】情報処理装置のCPUによるメイン制御の要部を説明するフローチャートである。
【図24】図23に示すメイン制御における新規打合せ予定日の作成処理の要部を説明するフローチャートである。
【図25】図24に示す新規打合せ予定日の作成処理における打合せ依頼メールの送信処理の要部を説明するフローチャートである。
【図26】図24に示す新規打合せ予定日の作成処理における打合せ返答メールの受信処理の要部を説明するフローチャートである。
【図27】図23に示すメイン制御における端末内のデータベース整理処理の要部を説明するフローチャートである。
【図28】図23に示すメイン制御におけるプロフィール情報送信処理の要部を説明するフローチャートである。
【図29】図23に示すメイン制御におけるプロフィール情報受信処理の要部を説明するフローチャートである。
【図30】新規打合せ予定日の作成処理の要部を説明するフローチャートである。
【図31】図30に示す新規打合せ予定日の作成処理における打合せ応答の検出処理の要部を説明するフローチャートである。
【図32】図30に示す新規打合せ予定日の作成処理における打合せ依頼の検出処理の要部を説明するフローチャートである。
【図33】打合せ相手のプロフィール情報を図3のサーバ装置から取得する処理に係るメイン制御の要部を説明するフローチャートである。
【図34】図3のサーバ装置のCPUによるプロフィール配信処理の要部を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0024】
図1は、本発明が好適に適用される情報処理システム10の構成を例示する図である。この図1に示すように、本実施例の情報処理システム10では、複数(図1では2つを例示)の情報処理装置12a、12b(以下、特に区別しない場合には単に情報処理装置12という)とサーバ装置14とが、全世界における多数の通信網が相互に接続されることにより形成された広域的なネットワークであるインターネット16を介して相互に情報の送受信可能に接続されている。また、上記複数の情報処理装置12a、12bは、公衆電話回線18に接続されており、その公衆電話回線18を介して相互に電話通信(音声通話)が可能とされている。また、図1に示すように、上記情報処理装置12は、斯かる電話通信を行うための無線通話器としての通話子機20a、20b(以下、特に区別しない場合には単に通話子機20という)をそれぞれ備えている。
【0025】
図2は、上記情報処理装置12の構成を例示するブロック図である。この図2に示すように、上記情報処理装置12は、中央演算処理装置であるCPU24、読出専用メモリであるROM26、及び随時書込読出メモリであるRAM28を備え、上記CPU24により上記RAM28の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM26に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂パーソナルコンピュータである。
【0026】
また、前記情報処理装置12は、ハードディスク等の記憶装置30と、ビデオボード34により制御されるTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置32と、USB(Universal Serial Bus)等のインターフェイス38を介して接続されるキーボード等の入力装置36と、無線或いは有線LAN(Local Area Network)を介してスキャナ22等の装置との間で通信を行うと共に前記情報処理装置12を前記インターネット16に接続するための第1通信部40と、前記情報処理装置12及び通話子機20によりDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications:デジタルコードレス電話システム)通信網等を構成すると共にその通話子機20を所謂コードレス電話として前記公衆電話回線18に接続するための第2通信部42とを、備えて構成されている。また、上記記憶装置30には、プロフィールデータベース31が備えられている。
【0027】
上記第1通信部40は、前記情報処理装置12を無線により或いは有線接続にて上記LANに接続すると共に、そのLANを介して前記インターネット16に接続するインターフェイスである。前記情報処理装置12は、この第1通信部40により上記LANに接続されることで、そのLANを介して上記スキャナ22や前記インターネット16に接続された前記サーバ装置14及び他の情報処理装置12等との間で情報の通信が可能とされる。
【0028】
前記第2通信部42は、前記情報処理装置12を無線によりDECT通信網等の電話システムに接続するインターフェイスである。前記情報処理装置12は、この第2通信部42により斯かる電話システムに接続されることで、上記通話子機20により前記公衆電話回線18を介して他の装置(例えば、他の情報処理装置12)との間で電話通信が可能とされる。また、前記第2通信部42は、電話通信に係る音声情報を入力するためのマイクロフォン及び音声情報を出力するためのスピーカを内蔵しており、他の装置との間の通話(電話通信)に際して、マイクロフォンにより音声(音波)に対応する機械的な振動を電気信号(音声情報)に変換して通信対象へ送信すると共に、その通信対象から送られてくる音声情報(電気信号)に対応する音声を機械的な振動として出力させる制御を行う。
【0029】
上記スキャナ22は、紙の書類や写真等の二次元情報を光学的に読み取り、前記情報処理装置12において処理可能な画像情報に変換する装置であり、好適には、上記第1通信部40を介して無線LANにより前記情報処理装置12に接続される。或いは、有線LANにより前記情報処理装置12に接続されたものであってもよいし、その情報処理装置12の一部として内蔵されたものであってもよい。また、このスキャナ22は、QRコード(登録商標)等の二次元バーコードを読み取るバーコードリーダであってもよい。
【0030】
図3は、前記サーバ装置14の構成を例示するブロック図である。この図4に示すように、前記サーバ装置14は、中央演算処理装置であるCPU44、読出専用メモリであるROM46、及び随時書込読出メモリであるRAM48を備え、上記CPU44により上記RAM48の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM46に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うノイマン型コンピュータであり、通信部50を介して前記インターネット16に接続されている。また、ビデオボード54により制御されるTFT等の映像表示装置52と、USB等のインターフェイス58を介して接続されるキーボード等の入力装置56とを、備えている。また、ハードディスク等の大容量記憶装置により構成されたプロフィールデータベース60を備えている。
【0031】
図4は、上記プロフィールデータベース60に記憶されるプロフィール情報を例示する図である。この図4に示すように、上記プロフィールデータベース60には、登録対象となる人物(対象人物)の名刺情報の一例として、氏名、所属(会社名、会社における所属部署乃至役職等)、電話番号、住所、メールアドレス、及び顔写真等の情報を含むプロフィール情報が記憶されるようになっている。この顔写真は、例えば、前記情報処理装置12からアップロードされるJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、PNG(portable network graphics)形式、GIF(graphics interchange format)形式等の画像ファイルであり、必ずしも人物の顔のみを写したものではなく、所謂バストアップ画像や全身を撮影したものであってもよい。
【0032】
また、前記プロフィールデータベース60には、好適には、対象人物毎に個別に上記プロフィール情報とその対象人物の顔画像とが対応付けられて記憶されるようになっている。図5は、各対象人物(登録者)毎に前記プロフィールデータベース60に記憶(蓄積)される情報の一例を示す図である。この図5に示すように、前記プロフィールデータベース60には、各対象人物毎に複数のプロフィール情報が記憶される。例えば、プロフィール情報の番号(識別情報)、登録された日付、公開写真(各プロフィール情報に対応する顔画像)、及び更新情報(所属部門、メールアドレス等)が、各対象人物毎に統括的に管理されるように構成されている。更には、後述するように、各対象人物に対応して、閲覧者である人物毎に複数のプロフィール情報を記憶するものであってもよい。
【0033】
一方、前記情報処理装置12の記憶装置30に設けられたプロフィールデータベース31には、各利用者(自己)に対応する図4に示すような個人のプロフィール情報(自己プロフィール情報)が記憶されており、必要に応じてそのプロフィール情報が前記インターネット18等を介して前記サーバ装置14へアップロードされるようになっている。また、そのサーバ装置14のプロフィールデータベース60に記憶された情報は、前記情報処理装置12に備えられた後述するプロフィール情報閲覧手段62(図9を参照)により閲覧可能とされていると共に、そのプロフィールデータベース60に記憶された他者のプロフィール情報が随時ダウンロードされ、前記記憶装置30に設けられたプロフィールデータベース31に記憶できるようになっている。すなわち、図6に示すような他者のプロフィール情報が、各情報処理装置12の記憶装置30に登録人数分記憶(蓄積)し得るように構成されており、逐一前記サーバ装置14のプロフィールデータベース60にアクセスを行わなくとも、他者のプロフィール情報を随時閲覧できるようになっている。換言すれば、前記情報処理装置12の記憶装置30には、複数のプロフィール情報を記憶するデータベースが構成される。
【0034】
また、前記情報処理装置12の記憶装置30には、各利用者に対応する複数の顔画像が記憶されるようになっている。図7は、前記情報処理装置12の記憶装置30に記憶される写真管理テーブルの一例を示す図である。この図7に示すように、斯かる写真管理テーブルには、各利用者に対応する複数の顔画像が記憶される。例えば、顔画像の番号(識別情報)によって識別される複数の顔画像(画像ファイル)が、撮影された日付と対応付けられて記憶されるようになっている。なお、この写真管理テーブルは、好適には、前記情報処理装置12に対応する(情報処理装置12の利用者である)人物の顔画像を記憶管理するものであるが、他者すなわち前記インターネット16を介して接続される他の情報処理装置12に係る利用者の顔画像を記憶管理する写真管理テーブルを別に備えたものであってもよい。また、図7に示すような写真管理テーブルが、前記サーバ装置14に備えられた記憶装置に各利用者毎に記憶されるものであってもよい。
【0035】
また、前記情報処理装置12の記憶装置30には、各利用者に対応するスケジュール情報が記憶されるようになっている。図8は、前記情報処理装置12の記憶装置30に記憶されるスケジュール情報の一例を示す図である。この図8に示すように、斯かるスケジュール情報として、例えば、スケジュールの番号(識別情報)によって識別される内容(打ち合わせ、営業等)と、誰とのスケジュールであるか(各内容の対象となる人物)とが対応付けられて記憶されるようになっている。このスケジュール情報は、前記情報処理装置12に備えられた後述するスケジュール管理手段66(図9を参照)により管理される。
【0036】
また、前記情報処理装置12の記憶装置30には、一年間の月日に関する暦情報が記憶されている。この暦情報は、一年間の月日の曜日や祝祭日等を記憶するものであり、少なくともその暦情報を参照することにより各月日が平日であるか或いは休日であるかを識別できるようになっている。また、各利用者に対応して有給休暇や会社毎の休日等、私的な(対象となる人物毎の)休日等に関する情報を記憶(登録)し得るものであってもよい。
【0037】
図9は、前記情報処理装置12のCPU24に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図9に示すプロフィール情報閲覧手段62は、前記サーバ装置14のプロフィールデータベース60に記憶されたプロフィール情報を前記映像表示装置32等に閲覧可能に表示させる。例えば、前記サーバ装置14におけるサービスの利用に係る識別情報(利用者ID)及びパスワードの入力等によってログインを行った後、前記プロフィールデータベース60に記憶された複数の利用者(対象人物)に係るプロフィール情報のうち、前記入力装置36等の操作により選択される所定の利用者に係るプロフィール情報を前記インターネット16を介してダウンロードして前記記憶装置30乃至RAM28等に記憶させる。そして、前記ビデオボード34等を介してそのプロフィール情報に対応する映像を前記映像表示装置32に表示させる。なお、前記プロフィールデータベース60に記憶されたプロフィール情報が所謂ウェブサイトとして閲覧可能に構成されたものである場合、上記プロフィール情報閲覧手段62として、好適には、前記インターネット16上のウェブサイトを閲覧するためのブラウザ(browser)が用いられる。
【0038】
録音手段64は、前記第2通信部42による前記公衆電話回線18を介しての他の装置との間の電話通信に際して、その電話通信に係る音声情報を録音して前記記憶装置30或いはRAM28等に記憶する。例えば、前記第2通信部42を介して通話相手である他の装置へ送信(出力)される音声情報及びその装置から受信(入力)される音声情報を、MP3(MPEG audio layer 3)、AAC(advanced audio coding)、WAV等のファイル形式の音声データ(音声ファイル)として、通話相手の識別情報(例えば、電話番号)と対応付けて記憶する。なお、この録音手段64による録音は、前記第2通信部42による電話通信が行われた場合常に行われるものであってもよいし、前記入力装置36等により所定の操作が行われた場合にのみ行われるものであってもよい。更には、前記公衆電話回線18を介して他の装置からの着信を受けながら通話開始操作が行われなかった場合に、所謂留守番電話として録音を行うものであってもよい。
【0039】
スケジュール管理手段66は、日付情報と予定情報とを対応付けて管理する所謂スケジューラ(Scheduler)であり、前記記憶装置30に記憶されたスケジュール情報を管理する。すなわち、前記入力装置36等による操作に応じて、図8に示すようなスケジュール情報の新規作成、更新、削除等を行う。また、斯かる基本的な制御に加えて、指定の日時になった場合に自動的に前記映像表示装置32に所定のメッセージを表示させたり、入力データから週別や月別の表を作成して後述する図18に示すようなスケジュール一覧表を作成乃至表示させる制御を行うものであってもよい。
【0040】
メール管理手段68は、前記情報処理装置12による電子メールの送信及び受信を制御する所謂メーラ(Mailer)である。すなわち、前記インターネット16に接続されたメールサーバと同一のプロトコルにより電子メールの送受信を行うものであり、例えば送信にSMTP、受信にPOP3を用いるMUA(Mail User Agent)である。前記入力装置36等による入力操作に応じて作成された電子メールは、このメール管理手段68により前記インターネット16を介して上記メールサーバへ、延いては受信側の装置へ送信される。また、他の装置から送信された電子メールは、前記インターネット16を介して上記メール管理手段68により受信され、前記記憶装置30における電子メールデータベースに格納される。
【0041】
日付情報取得手段70は、前記プロフィールデータベース60に記憶(登録)されるプロフィール情報に関して、各プロフィール情報の対象人物に関連する日付情報を取得する。この日付情報は、好適には、名刺情報としてのプロフィール情報の対象人物との面会(その人物の顔を視認可能な状態においての会話)が行われた日付或いは行われる予定の日付であり、既に前記プロフィールデータベース60に登録されている対象人物に関する情報であると、未だそのプロフィールデータベース60に登録されていない対象人物に関する情報であるとを問わない。すなわち、これから前記プロフィールデータベース60に登録されるプロフィール情報の対象人物に関連する日付情報を取得するものであってもよい。また、本実施例における面会とは、利用者と対象人物とが直接対面することのみならず、例えばテレビ電話によりお互いの顔を見ながら話をする場合のように、対象人物の顔を視認し得る状態となることを言う。
【0042】
上記日付情報取得手段70は、好適には、前記録音手段64により録音された音声情報を解析することにより、その音声情報に係る電話通信の相手である対象人物に関連する日付情報を取得する。例えば、よく知られた音声認識技術により、前記録音手段64により録音された音声情報を文章として認識し、その文章を漢字かな交じりの文章としてテキスト情報化するディクテーション処理を行う。そして、予め定められたキーワードがそのテキスト情報に含まれるか否かを判断し、当該キーワードが検出された場合にはそのテキスト情報に含まれる日付情報を、前記対象人物に関連する日付情報として取得する。
【0043】
図10は、前記録音手段64により録音された所定の音声情報に対応して、前記日付情報取得手段70により解析されたテキスト情報を例示する図である。この図10に示す情報は、前記情報処理装置12(自端末)から他の装置へ発せられた打合わせ依頼メッセージに相当するものであり、図11に示すようなキーワードフィルタが設定されている場合、図10に示す情報から「打合わせ」、「○○月」、「××日」のキーワードが検出される。また、図12は、前記録音手段64により録音された所定の音声情報に対応して、前記日付情報取得手段70により解析されたテキスト情報の他の一例を示す図であり、図10に示す打合せ依頼に対して他の装置から返信された打合せ承諾メッセージに相当するものである。図13に示すようなキーワードフィルタが設定されている場合、図12に示す情報から「OK」のキーワードが検出される。このようにして、図10及び図12に示すような音声情報に係る電話通信が行われた場合、「○○月××日」が電話通信の相手である対象人物に関連する日付情報として取得される。
【0044】
また、前記日付情報取得手段70は、好適には、前記メール管理手段68により送信又は受信された電子メールに含まれるテキスト情報を解析することにより、その電子メールの送受信相手である対象人物に関連する日付情報を取得する。例えば、前記メール管理手段68により送信又は受信された電子メールの本文に相当するテキスト情報に予め定められたキーワードが含まれるか否かを判断し、当該キーワードが検出された場合にはそのテキスト情報に含まれる日付情報を、前記対象人物に関連する日付情報として取得する。
【0045】
図14は、前記メール管理手段68により送信された電子メールに含まれるテキスト情報を例示する図である。この図14に示す情報は、前記情報処理装置12(自端末)から他の装置へ送信された打合わせ依頼メールに相当するものであり、図15に示すようなキーワードフィルタが設定されている場合、図14に示す情報から「打合わせ」、「案内」、「○○月」、「××日」のキーワードが検出される。また、図16は、前記メール管理手段68により受信された電子メールに含まれるテキスト情報を例示する図であり、図14に示す打合せ依頼に対して他の装置から返信された打合せ承諾メールに相当するものである。図17に示すようなキーワードフィルタが設定されている場合、図16に示す情報から「了解」のキーワードが検出される。このようにして、図14及び図16に示すようなテキスト情報を本文に含む電子メールが送受信された場合、「○○月××日」がその電子メールの遣り取りの相手である対象人物に関連する日付情報として取得される。
【0046】
また、前記日付情報取得手段70は、好適には、前記スケジュール管理手段66により管理されるスケジュール情報(予定情報)を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得する。例えば、前記入力装置36等による入力操作に応じて前記スケジュール管理手段66により所定の打合せに係るスケジュール情報が登録(検出)乃至更新された場合には、そのスケジュール情報の日付を打合せの相手(図8に示す「誰と」に対応)である対象人物に関連する日付情報として取得する。
【0047】
また、前記日付情報取得手段70は、好適には、前記スキャナ22により二次元情報から前記プロフィール情報に係る情報が読み取られた時点に基づいて前記対象人物に関連する日付情報を取得する。例えば、紙媒体としての名刺(印刷物)に、前記プロフィールデータベース60における対象人物のプロフィール情報にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が記載してあり、前記スキャナ22によりその名刺をスキャンすることにより当該URLが取得される態様において、前記スキャナ22によりその名刺がスキャンされてURLが読み取られた時点を、前記対象人物に関連する日付情報として取得する。また、前記スキャナ22により読み取られた面談(面会)の議事録等の二次元情報を、よく知られた文字認識技術により解析し、その解析結果としてのテキスト情報から前記対象人物に関連する日付情報を取得するものであってもよい。
【0048】
以上のようにして前記日付情報取得手段70により日付情報が取得された場合、好適には、図18に示すようにその日付情報の対象人物に対応するプロフィール情報が、前記プロフィールデータベース60において更新が必要な予定として前記スケジュール管理手段66により登録される。すなわち、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に係る対象人物のプロフィール情報が、更新が必要な予定としてスケジューラに自動登録される。
【0049】
図9に示す顔画像検索手段72は、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、前記インターネット16等のネットワークを介して接続された装置から検索する。例えば、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に係る対象人物に対応する情報処理装置12に記憶された、前述した図7に示すような写真管理テーブルから、その取得された日付情報に基づいて単数乃至複数の顔画像を検索する。好適には、斯かる対象人物に対応する写真管理テーブルから、前記取得された日付情報よりも撮影日時が前であり且つ最も撮影日時が近い顔写真を検索する。また、図7に示すような写真管理テーブルが、前記サーバ装置14の記憶装置に各利用者毎に設けられている態様においては、そのサーバ装置14における対象人物の写真管理テーブルに記憶された複数の顔写真から検索が行われる。
【0050】
前記顔画像検索手段72は、好適には、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に係る暦に基づいて前記対象人物の顔画像を検索する。すなわち、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に係る暦が平日に相当する場合には、前記他の情報処理装置12乃至サーバ装置14に記憶された写真管理テーブルから、撮影日時が平日である顔写真を検索する。また、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に係る暦が休日に相当する場合には、前記他の情報処理装置12乃至サーバ装置14に記憶された写真管理テーブルから、撮影日時が休日である顔写真を検索する。
【0051】
また、前記顔画像検索手段72は、好適には、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に基づいて検索される複数の顔画像のうち、予め定められた基準となる顔画像との類似度が最も高い顔画像を検索する。この基準となる顔画像は、好適には、自機すなわち検索主体である利用者の情報処理装置12に、図4を用いて前述したように自己のプロフィール情報として記憶された顔画像であり、その基準となる顔画像の構図、アングル、サイズ、解像度等の情報を解析し、それらの情報に関して最も類似度が高い顔画像を前記他の情報処理装置12乃至サーバ装置14に記憶された写真管理テーブルから検索する。
【0052】
図9に示す顔画像記憶手段74は、前記顔画像検索手段72により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する。この顔画像記憶手段74により顔画像が記憶される対象のデータベースは、好適には、前記サーバ装置14におけるプロフィールデータベース60であり、そのプロフィールデータベース60においてその対象人物に係るプロフィール情報を閲覧する際に、前記顔画像検索手段72により検索された顔画像がそのプロフィール情報に対応して閲覧可能となるように、前記プロフィールデータベース60の記憶内容を更新する。なお、図5を用いて前述したように、前記プロフィールデータベース60には、各対象人物毎に複数のプロフィール情報が記憶されるものであり、好適には、上記顔画像記憶手段74により新たな顔画像が記憶される毎(顔画像検索手段72により新たな顔画像が検索される毎)に、その顔画像に対応するプロフィール情報を記憶主体(検索主体)である利用者の識別情報と対応付けて前記プロフィールデータベース60に記憶する。また、前記顔画像検索手段72により検索された顔画像の場所(例えばそのURL)と、その顔画像に係る対象人物との対応付け情報を前記プロフィールデータベース60に記憶するものであってもよく、必ずしも画像ファイルとしての顔画像そのものを前記プロフィールデータベース60に記憶しなくともよい。
【0053】
また、前記顔画像記憶手段74は、前記顔画像検索手段72により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けて前記記憶装置30におけるデータベースに記憶するものであってもよい。すなわち、前述のように、前記記憶装置30に複数の他者のプロフィール情報が記憶可能とされた構成において、前記顔画像検索手段72により検索された顔画像を対象人物のプロフィール情報に係る顔画像として登録(更新)するものであってもよい。また、前記顔画像検索手段72により検索された顔画像の場所(例えばそのURL)と、その顔画像に係る対象人物との対応付け情報を前記記憶装置30に記憶するものであってもよく、必ずしも画像ファイルとしての顔画像そのものをその記憶装置30に記憶しなくともよい。
【0054】
図19は、前記情報処理システム10におけるプロフィール情報の登録乃至その閲覧について説明する図である。この図19に示すように、本実施例の情報処理システム10において、田中さんの端末である情報処理装置12aの記憶装置30に記憶された田中さんのプロフィール情報、及び佐藤さんの端末である情報処理装置12bの記憶装置30に記憶された佐藤さんのプロフィール情報が前記インターネット16を介して前記サーバ装置14へアップロードされ、そのサーバ装置14のプロフィールデータベース60に記憶(登録)されることにより、それら田中さん及び佐藤さんのプロフィール情報が前記インターネット16を介して交互に閲覧可能となる。また、好適には、本実施例の情報処理システム10では、前記サーバ装置14を介することなく、前記インターネット16を介して接続された前記情報処理装置12a、12b相互間において所謂ピアツーピア(peer to peer)でプロフィール情報の閲覧(送受信)が可能とされる。
【0055】
図20及び図21は、従来の情報処理システムにおける問題点を説明する図である。図20に示すように、紙媒体としての名刺(印刷物)に、前記プロフィールデータベース60における対象人物のプロフィール情報にアクセスするためのURLが記載してあり、前記スキャナ22によりその名刺をスキャンすることにより当該URLが取得される態様について考える。ここで、実際に面会が行われた場において、プロフィール情報(名刺情報)の登録者である佐藤さんから閲覧者である田中さんへ佐藤さんの名刺が渡され、その名刺を持ち帰った田中さんは例えば自宅の情報処理装置12aにおいてその名刺をスキャンし、佐藤さんのプロフィール情報にアクセスする。図20に示す例において、面会時の佐藤さんはロングヘアに眼鏡をかけており、田中さんは佐藤さんの容貌をそのように把握している。また、前記プロフィールデータベース60には、佐藤さんのプロフィール情報に対応してロングヘアに眼鏡をかけた顔写真76が記憶されており、この時点において田中さんの把握した佐藤さんの容貌と登録プロフィール情報における顔写真76とは一致している。
【0056】
ここで、図21に示すように、田中さんとの面会後に佐藤さんがイメージを変えるべく髪型をおかっぱにし、眼鏡をコンタクトレンズに変えた状況を想定する。この場合、佐藤さんは現在の自分の容貌を前記プロフィールデータベース60に記憶されたプロフィール情報に反映するために、その新しい容貌に対応する顔写真78を前記サーバ装置14にアップロードして、元の顔写真76を新しい顔写真78に更新する。従来の情報処理システムにおいては、このようにプロフィール情報の登録者である佐藤さんが情報(顔写真)を更新した場合、そのプロフィール情報の閲覧者である田中さんが閲覧する情報もまた最新の情報に更新される。田中さんが佐藤さんから渡された名刺をすぐにスキャンし、佐藤さんのプロフィール情報に係る顔写真が図20に示す顔写真76から図21に示す顔写真78に更新される前にその閲覧が行われた場合には、田中さんの把握した佐藤さんの容貌と登録プロフィール情報における顔写真76とは一致しているため問題は生じない。しかし、面会からある程度日にちが経過し、佐藤さんのプロフィール情報に係る顔写真が図20に示す顔写真76から図21に示す顔写真78に更新された後に名刺のスキャンが行われる等してその閲覧が行われた場合には、田中さんの把握した佐藤さんの容貌と登録プロフィール情報における顔写真78とが一致せず、閲覧者である田中さんに混乱が生じるおそれがある。
【0057】
一方、本実施例の情報処理システム10においては、対象人物に関連する日付情報に基づいて検索された顔画像が、その対象人物のプロフィール情報として前記プロフィールデータベース60に記憶される。前述のように、この顔写真は、例えば面会が行われた日付等の日付情報よりも撮影日時が前であり且つ最も撮影日時が近い顔写真が検索されて記憶されるものであるため、面会時において実際に視認された対象人物の容貌と一致するものとなる。従って、図22に示すように、面会からある程度日にちが経過し、佐藤さんのプロフィール情報に係る顔写真が図20に示す顔写真76から図21に示す顔写真78に更新された後に名刺のスキャンが行われる等してその閲覧が行われた場合であっても、田中さんが閲覧する佐藤さんのプロフィール情報に係る顔写真は面会時の顔写真76となる。よって、田中さんの把握した佐藤さんの容貌と登録プロフィール情報における顔写真76とが一致するため、閲覧者である田中さんの混乱を防ぐことができるのである。
【0058】
図23は、前記情報処理装置12のCPU24によるプロフィール情報の処理に関して、打合せ予定の自動作成から打合せ相手(対象人物)の更新プロフィールの取得までに係るメイン制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0059】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SAにおいて、図24等に示す新規打合せ予定日の作成処理が実行される。次に、S1において、SAの処理によりプロフィール情報の更新が必要なスケジュール情報(予定)が作成されたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、S2以下の処理が実行されるが、S1の判断が肯定される場合には、SBにおいて、図27に示す端末内のデータベース整理処理が実行される。次に、SCにおいて、図28に示すプロフィール情報送信処理が実行される。次に、SDにおいて、図29に示すプロフィール情報受信処理が実行される。次に、S2において、前記情報処理装置12の電源がオフとされたか否かが判断される。このS2の判断が否定される場合には、SA以下の処理が再び実行されるが、S2の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられる。
【0060】
図24は、図23に示すメイン制御における新規打合せ予定日の作成処理の要部を説明するフローチャートであり、電子メールに含まれるテキスト情報に基づいて日付情報を取得する態様に相当する。先ず、SAAにおいて、図25に示す打合せ依頼メールの送信処理が実行される。次に、SA1において、前記インターネット16を介して他の装置から電子メールが受信されたか否かが判断される。このSA1の判断が否定される場合には、それをもって図23の制御に復帰させられるが、SA1の判断が肯定される場合には、SABにおいて、図26に示す打合せ返答メールの受信処理が実行された後、図23の制御に復帰させられる。
【0061】
図25は、図24に示す新規打合せ予定日の作成処理における打合せ依頼メールの送信処理の要部を説明するフローチャートである。先ず、SAA1において、前記記憶装置30に記憶された他者のプロフィール情報から電子メールの宛先(メールアドレス)が設定される。次に、SAA2において、前記入力装置36等による入力操作に応じて、送信対象となる電子メール文章の作成処理が実行される。次に、SAA3において、SAA2にて作成された電子メール(送信メール)に含まれるテキスト情報中に、予め定められた所定キーワードが検出されたか否かが判断される。このSAA3の判断が否定される場合には、SAA5以下の処理が実行されるが、SAA3の判断が肯定される場合には、SAA4において、送信対象である電子メールの宛先(メールアドレス)がチェック対象リストに登録される。次に、SAA5において、SAA2にて作成された電子メールが設定された宛先に送信された後、図24に示す新規打合せ予定日の作成処理に復帰させられる。
【0062】
図26は、図24に示す新規打合せ予定日の作成処理における打合せ返答メールの受信処理の要部を説明するフローチャートである。先ず、SAB1において、受信された電子メールの送信元(メールアドレス)が、チェック対象リストに登録されているか否かが判断される。このSAB1の判断が否定される場合には、それをもって図24に示す新規打合せ予定日の作成処理に復帰させられるが、SAB1の判断が肯定される場合には、SAB2において、受信された電子メールに含まれるテキスト情報の解析処理が行われる。次に、SAB3において、SAB2にて解析されたテキスト情報中に、予め定められた所定キーワードが検出されたか否かが判断される。このSAB3の判断が否定される場合には、それをもって図24に示す新規打合せ予定日の作成処理に復帰させられるが、SAB3の判断が肯定される場合には、SAB4において、SAA及びSABによる処理の結果として取得された日付情報と、通信相手のメールアドレスとを含むスケジュール情報が作成され、プロフィール情報の更新が必要な予定としてスケジューラに登録された後、図24に示す新規打合せ予定日の作成処理に復帰させられる。
【0063】
図27は、図23に示すメイン制御における端末内のデータベース整理処理の要部を説明するフローチャートである。先ず、SB1において、スケジューラに登録された打合せ予定日の所定日程内に更新された顔画像が、対象人物に係る写真管理テーブルの中に存在するか否かが判断される。このSB1の判断が否定される場合には、それをもって図23に示すメイン制御に復帰させられるが、SB1の判断が肯定される場合には、SB2において、撮影日付の暦種別がスケジューラに登録された打合せ予定日と同じ暦種別(例えば、平日又は休日の種別)の顔画像が存在するか否かが判断される。このSB2の判断が否定される場合には、それをもって図23に示すメイン制御に復帰させられるが、SB2の判断が肯定される場合には、SB3において、自端末すなわち制御主体である情報処理装置12の記憶装置30に登録された自己プロフィール情報における顔画像と類似する顔画像が存在するか否かが判断される。このSB3の判断が否定される場合には、それをもって図23に示すメイン制御に復帰させられるが、SB3の判断が肯定される場合には、SB4において、SB1〜SB3の結果として検索された顔画像が更新情報として、前記サーバ装置14へ送信される送信用データにセットされた後、図23に示すメイン制御に復帰させられる。
【0064】
図28は、図23に示すメイン制御におけるプロフィール情報送信処理の要部を説明するフローチャートである。先ず、SC1において、前記サーバ装置14へ送信される送信用データとしてセットされたプロフィール情報の更新情報が前記記憶装置30に存在するか否かが判断される。このSC1の判断が否定される場合には、それをもって図23に示すメイン制御に復帰させられるが、SC1の判断が肯定される場合には、SC2において、送信用データとしてセットされたプロフィール情報の更新情報(顔画像)が、日付情報としての打合せ日時と関連付けられて前記サーバ装置14へ送信された後、図23に示すメイン制御に復帰させられる。
【0065】
図29は、図23に示すメイン制御におけるプロフィール情報受信処理の要部を説明するフローチャートである。先ず、SD1において、打合せ予定に係る対象人物のプロフィール情報が前記記憶装置30に既に登録されているか否かが判断される。このSD1の判断が否定される場合には、それをもって図23に示すメイン制御に復帰させられるが、SD1の判断が肯定される場合には、SD2において、打合せ日時に基づく対象人物のプロフィール情報の更新情報が前記サーバ装置14のプロフィールデータベース60から取得される。次に、SD3において、前記サーバ装置14からの更新情報の取得に成功したか否かが判断される。このSD3の判断が否定される場合には、それをもって図23に示すメイン制御に復帰させられるが、SD3の判断が肯定される場合には、取得された更新情報により打合せ予定に係る対象人物のプロフィール情報が更新された後、図23に示すメイン制御に復帰させられる。
【0066】
図30は、図24の処理の代替として実行される、図23に示すメイン制御における新規打合せ予定日の作成処理の要部を説明するフローチャートであり、電話通信における会話内容に基づいて日付情報を取得する態様に相当する。先ず、SA2において、前記記憶装置30に記憶された他者のプロフィール情報からダイヤル先の電話番号が設定される。次に、SA3において、SA2にて設定された電話番号にダイヤルされ、前記第2通信部42を介してその電話番号に係る対象人物との電話通信が開始される。次に、SA4において、前記第2通信部42において音声入力が検出されたか否かが判断される。このSA4の判断が否定される場合には、SA6以下の処理が実行されるが、SA4の判断が肯定される場合には、SA5において、電話通信に係るダイヤル先の電話番号が打合せ応答待ちとして登録されているか否かが判断される。このSA5の判断が肯定される場合には、SACにおいて、図31に示す打合せ応答の検出処理が実行された後、SA6以下の処理が実行されるが、SA5の判断が否定される場合には、SADにおいて、図32に示す打合せ依頼の検出処理が実行された後、SA6において、電話通信が終了されたか否かが判断される。このSA6の判断が否定される場合には、SA4以下の処理が再び実行されるが、SA6の判断が肯定される場合には、それをもって図23に示すメイン制御に復帰させられる。
【0067】
図31は、図30に示す新規打合せ予定日の作成処理における打合せ応答の検出処理の要部を説明するフローチャートである。先ず、SAC1において、前記第2通信部42に入力された音声情報が解析され、その音声情報中に予め定められた所定キーワードが検出されたか否かが判断される。このSAC1の判断が否定される場合には、それをもって図30に示す新規打合せ予定日の作成処理に復帰させられるが、SAC1の判断が肯定される場合には、SAC2において、通信相手であるダイヤル先(電話番号)がチェック対象リストに登録された後、図30に示す新規打合せ予定日の作成処理に復帰させられる。
【0068】
図32は、図30に示す新規打合せ予定日の作成処理における打合せ依頼の検出処理の要部を説明するフローチャートである。先ず、SAD1において、前記第2通信部42に入力された音声情報が解析され、その音声情報中に予め定められた所定キーワードが検出されたか否かが判断される。このSAD1の判断が否定される場合には、それをもって図30に示す新規打合せ予定日の作成処理に復帰させられるが、SAD1の判断が肯定される場合には、SAD2において、SAC及びSADによる処理の結果として取得された日付情報と、通信相手の電話番号とを含むスケジュール情報が作成され、プロフィール情報の更新が必要な予定としてスケジューラに登録された後、図30に示す新規打合せ予定日の作成処理に復帰させられる。
【0069】
図33は、前記情報処理装置12のCPU24によるプロフィール情報の処理に関して、打合せ相手(対象人物)のプロフィール情報を前記サーバ装置14から取得する処理に係るメイン制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0070】
先ず、S3において、対象人物の名刺(紙媒体)及び議事録等の二次元情報が前記スキャナ22により読み取られる。次に、S4において、S3にて読み取られた名刺に関連するプロフィール情報が前記サーバ装置14のプロフィールデータベース60に登録されているか否かが判断される。このS4の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S4の判断が肯定される場合には、S5において、前記スキャナ22により名刺と共にスキャンされた議事録の解析結果としてその議事録に記載された日付すなわち、名刺交換を行った会議を開催した時点の日付情報が前記サーバ装置14へ送信される。また、議事録から日付情報が読み取れない場合は、読み取った時点が日付情報として取得され、前記サーバ装置14へ送信される。次に、S6において、前記サーバ装置14のプロフィールデータベース60から対象人物に関連するプロフィール情報が抽出される。次に、S7において、前記サーバ装置14から読み出された情報に応じて、前記記憶装置30に記憶された対象人物のプロフィール情報が更新された後、本ルーチンが終了させられる。
【0071】
図34は、前記サーバ装置14のCPU44によるプロフィール配信処理の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0072】
先ず、SS1において、前記情報処理装置12からのプロフィール情報の配信要求が検出されたか否かが判断される。このSS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SS1の判断が肯定される場合には、SS2において、前記情報処理装置12により指定(送信)された日付情報に対応する更新情報が存在するか否かが判断される。このSS2の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SS2の判断が肯定される場合には、SS3において、前記情報処理装置12により指定された日付情報に対応する更新情報に係るプロフィール情報がその情報処理装置12へ配信された後、本ルーチンが終了させられる。
【0073】
以上の制御において、S6及びS7が前記プロフィール情報閲覧手段62の動作に、SAC及びSADが前記録音手段64の動作に、SAB4及びSAD2が前記スケジュール管理手段66の動作に、SAA、SA1、及びSABが前記メール管理手段68の動作に、SAが前記日付情報取得手段70の動作乃至日付情報取得過程に、SBが前記顔画像検索手段72の動作乃至顔画像検索過程に、SCが前記顔画像記憶手段74の動作乃至顔画像記憶過程に、それぞれ対応する。
【0074】
このように、本実施例によれば、名刺情報としてのプロフィール情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段70(SA)と、その日付情報取得手段70により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像76等を、ネットワークとしてのインターネット16を介して接続された装置から検索する顔画像検索手段72(SB)と、その顔画像検索手段72により検索された顔画像76等を前記対象人物に対応付けて前記プロフィールデータベース60等に記憶する顔画像記憶手段74(SC)とを、備えたものであることから、利用者がプロフィール情報に係る対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像76等をプロフィール情報と対応付けて記憶することで、そのプロフィール情報の閲覧に際して好適な顔画像76等を表示させることができる。すなわち、名刺情報に係る対象人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理装置12を提供することができる。
【0075】
また、前記日付情報取得手段70は、前記名刺情報に係る対象人物との面会に係る日付情報を取得するものであるため、利用者が名刺情報に係る対象人物と面会した時点を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像76等を名刺情報と対応付けて記憶することで、その名刺情報の閲覧に際して好適な顔画像76等を表示させることができる。
【0076】
また、前記顔画像検索手段72は、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に係る暦に基づいて前記対象人物の顔画像76等を検索するものであるため、例えば取得された日付情報が平日か或いは休日か等の情報を踏まえて更に好適な顔画像76等を検索することができる。
【0077】
また、前記顔画像検索手段72は、前記日付情報取得手段70により取得された日付情報に基づいて検索される複数の顔画像76等のうち、予め定められた基準となる顔画像との類似度が最も高い顔画像76等を検索するものであるため、基準となる顔画像に構図や顔の向き等が類似する好適な顔画像76等を検索することができる。
【0078】
また、音声情報を録音する録音手段64(SAC及びSAD)を備えたものであり、前記日付情報取得手段70は、その録音手段64により録音された音声情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものであるため、例えば電話やメッセンジャ等による前記対象人物との通信に際して入力される音声情報に含まれるキーワード等からプロフィール情報に係る対象人物に関連する日付情報を好適に取得することができる。
【0079】
また、日付情報と予定情報とを対応付けて管理するスケジュール管理手段66(SAB4及びSAD2)を備えたものであり、前記日付情報取得手段70は、そのスケジュール管理手段66により管理される予定情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものであるため、前記プロフィール情報に係る対象人物との面会の予定等を管理するスケジュール管理手段66の予定情報からその対象人物に関連する日付情報を好適に取得することができる。
【0080】
また、通信回線としてのインターネット16を介して他の通信端末との間で電子メールの送受信を行うメール管理手段68(SAA、SA1、及びSAB)を備えたものであり、前記日付情報取得手段70は、そのメール管理手段68により送信又は受信された電子メールに含まれるテキスト情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものであるため、プロフィール情報に係る対象人物との面会の約束等をテキスト情報として含む電子メールからその対象人物に関連する日付情報を好適に取得することができる。
【0081】
また、光学的に二次元情報を読み取るスキャナ22を備えたものであり、前記日付情報取得手段70は、そのスキャナ22により二次元情報から前記プロフィール情報に係る情報が読み取られた時点又は読み取られた二次元情報の解析結果に基づいて前記対象人物に関連する日付情報を取得するものであるため、対象人物から受け取った名刺(紙媒体)やその人物との面会に係る議事録等をスキャンした時点又は議事録の内容から前記プロフィール情報として読み取られた対象人物に関連する日付情報を好適に取得することができる。
【0082】
また、前記プロフィールデータベース60は、前記対象人物毎に個別にその人物のプロフィール情報とその人物の顔画像76等とを対応付けて記憶するものであるため、対象となる複数の人物それぞれについてその人物と利用者との関係時期を考慮して顔画像68等をプロフィール情報に付随して閲覧可能とすることができる。
【0083】
また、本実施例によれば、プロフィール情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段70と、その日付情報取得手段70により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像76等を、インターネット16を介して接続された装置から検索する顔画像検索手段72と、その顔画像検索手段72により検索された顔画像76等を前記対象人物に対応付けて前記プロフィールデータベース60等に記憶する顔画像記憶手段74とを、備えたものであることから、利用者が対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいて前記面会した対象人物の顔画像76等をプロフィール情報と対応付けて記憶することで、前記プロフィール情報の閲覧に際して好適な前記面会した対象人物の顔画像76等を表示させることができる。すなわち、名刺情報に係る対象人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理システム10を提供することができる。
【0084】
また、本実施例によれば、プロフィール情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得過程(SA)と、その日付情報取得過程において取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像76等を、インターネット16を介して接続された装置から検索する顔画像検索過程(SB)と、その顔画像検索過程において検索された顔画像76等を前記対象人物に対応付けて前記プロフィールデータベース60等に記憶する顔画像記憶過程(SC)とを、含むことから、利用者がプロフィール情報に係る対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像76等をプロフィール情報と対応付けて記憶することで、そのプロフィール情報の閲覧に際して好適な顔画像76等を表示させることができる。すなわち、名刺情報に係る対象人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理方法を提供することができる。
【0085】
また、本実施例によれば、予め記憶装置30等に記憶されたプロフィール情報の閲覧を可能とする情報処理装置12における制御部としてのCPU24を、前記プロフィール情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段70、その日付情報取得手段70により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像76等を、インターネット16を介して接続された装置から検索する顔画像検索手段72、及びその顔画像検索手段72により検索された顔画像76等を前記対象人物に対応付けて前記プロフィールデータベース60等に記憶する顔画像記憶手段74として機能させるものであることを特徴とする情報処理プログラムであることから、利用者がプロフィール情報に係る対象人物と面会した時点等を反映する日付情報に基づいてその人物の顔画像76等をプロフィール情報と対応付けて記憶することで、そのプロフィール情報の閲覧に際して好適な顔画像76等を表示させることができる。すなわち、名刺情報に係る対象人物と利用者との関係時期を考慮してその人物の顔画像を名刺情報に付随して閲覧可能とする情報処理プログラムを提供することができる。
【0086】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0087】
例えば、前述の実施例において、前記情報処理装置12は、各利用者それぞれに対応して家庭やオフィス等に備えられた所謂パーソナルコンピュータであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば入力装置及び表示装置として機能するタッチパネルディスプレイを備えたデジタルフォトフレームや、携帯電話機等の情報通信端末にも本発明は好適に適用される。すなわち、本発明は、予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理装置に広く適用され得るものである。
【0088】
また、前述の実施例において、前記情報処理システム10は、プロフィール情報を記憶するプロフィールデータベース60を有するサーバ装置14を備えたものであったが、斯かるサーバ装置14を備えない情報処理システムにも本発明は好適に適用される。例えば、前記インターネット16を介して接続された前記情報処理装置12a、12b相互間における所謂ピアツーピアでのプロフィール情報の送受信を主体とする情報処理システムにも、本発明は好適に適用されるものである。
【0089】
また、前述の実施例において、前記日付情報取得手段70は、前記第2通信部42による電話通信における音声情報や、電子メールに含まれるテキスト情報等から前記日付情報を取得するものであったが、例えば、前記インターネット16を介して音声乃至テキストによる通信を行うメッセンジャの通信記録や、インターネット上のブログ(blog)に記載されたテキスト情報、或いは電子掲示板(BBS:bulletin board system)への書込内容等を解析することにより、前記対象人物に関連する日付情報を取得するものであってもよい。
【0090】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0091】
10:情報処理システム
12:情報処理装置
16:インターネット(ネットワーク、通信回線)
18:公衆電話回線(ネットワーク)
22:スキャナ
30:記憶装置
60:プロフィールデータベース
64:録音手段
66:スケジュール管理手段
68:メール管理手段
70:日付情報取得手段
72:顔画像検索手段
74:顔画像記憶手段
76、78:顔写真

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理装置であって、
前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段と、
該日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段と、
該顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段と
を、備えたものであることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記日付情報取得手段は、前記名刺情報に係る対象人物との面会に係る日付情報を取得するものである請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記顔画像検索手段は、前記日付情報取得手段により取得された日付情報に係る暦に基づいて前記対象人物の顔画像を検索するものである請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記顔画像検索手段は、前記日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて検索される複数の顔画像のうち、予め定められた基準となる顔画像との類似度が最も高い顔画像を検索するものである請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
音声情報を録音する録音手段を備えたものであり、
前記日付情報取得手段は、該録音手段により録音された音声情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものである請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
日付情報と予定情報とを対応付けて管理するスケジュール管理手段を備えたものであり、
前記日付情報取得手段は、該スケジュール管理手段により管理される予定情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものである請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
通信回線を介して他の通信端末との間で電子メールの送受信を行うメール管理手段を備えたものであり、
前記日付情報取得手段は、該メール管理手段により送信又は受信された電子メールに含まれるテキスト情報を解析することにより前記対象人物に関連する日付情報を取得するものである請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
光学的に二次元情報を読み取るスキャナを備えたものであり、
前記日付情報取得手段は、該スキャナにより二次元情報から前記名刺情報に係る情報が読み取られた時点又は読み取られた二次元情報の解析結果に基づいて前記対象人物に関連する日付情報を取得するものである請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記データベースは、前記対象人物毎に個別に前記名刺情報と該対象人物の顔画像とを対応付けて記憶するものである請求項1から8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理システムであって、
前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段と、
該日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段と、
該顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段と
を、備えたものであることを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理方法であって、
前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得過程と、
該日付情報取得過程において取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索過程と、
該顔画像検索過程において検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶過程と
を、含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
予め記憶装置に記憶された名刺情報の閲覧を可能とする情報処理装置における制御部を、
前記名刺情報に係る対象人物に関連する日付情報を取得する日付情報取得手段、
該日付情報取得手段により取得された日付情報に基づいて、前記対象人物の顔画像を、ネットワークを介して接続された装置から検索する顔画像検索手段、
及び該顔画像検索手段により検索された顔画像を前記対象人物に対応付けてデータベースに記憶する顔画像記憶手段
として機能させるものであることを特徴とする情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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