説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラム

【課題】 訂正記事が作成され、登録された際にも、無駄な記憶領域の消費をせずに、必要な情報だけを登録出来る仕組みを提供すること
【解決手段】 記事情報が記憶された情報処理装置であって、ユーザにより作成された記事を入力し、入力された記事が、前記記憶された記事と同一の内容であるか否かを判定し、同一の内容の記事であると判定された場合、前記記憶された記事の版情報のみを更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、編集された記事を管理するための情報処理装置、情報処理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置を用いて作成された新聞記事などを、ネットワークを介して利用者に配信することが、従来から行われている。
【0003】
また、利用者からキーワード等により検索された記事を利用者端末に表示するサービスがある。
【0004】
このようなサービスに関する仕組みとして特許文献1には、利用者に配信したことのある記事に関連する関連記事を、当該利用者に配信すべき記事として、確実に選択することが出来る仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−242758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、新聞紙面全体についての訂正記事などが作成された際には、紙面全体の全ての記事が訂正記事としてデータベースに登録されることになる。
【0007】
このような場合には、訂正されていない記事についても、同じ文面が訂正記事として登録されるため(二重で登録されるため)、記憶領域を無駄に消費することになる。
【0008】
そこで、本発明は、訂正記事が作成され、登録された際にも、無駄な記憶領域の消費をせずに、必要な情報だけを登録出来る仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、記事情報が記憶された情報処理装置であって、ユーザにより作成された記事を入力する記事入力手段と、前記記事入力手段により入力された記事が、前記記憶された記事と同一の内容であるか否かを判定する記事内容判定手段と、前記記事内容判定手段により同一の内容の記事であると判定された場合、前記記憶された記事の版情報を更新する版情報更新手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、記事情報が記憶された情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置の記事入力手段が、ユーザにより作成された記事を入力する記事入力工程と、前記情報処理装置の記事内容判定手段が、前記記事入力工程により入力された記事が、前記記憶された記事と同一の内容であるか否かを判定する記事内容判定工程と、前記情報処理装置の版情報更新手段が、前記記事内容判定工程により同一の内容の記事であると判定された場合、前記記憶された記事の版情報を更新する版情報更新工程と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、記事情報が記憶された情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置を、ユーザにより作成された記事を入力する記事入力手段と、前記記事入力手段により入力された記事が、前記記憶された記事と同一の内容であるか否かを判定する記事内容判定手段と、前記記事内容判定手段により同一の内容の記事であると判定された場合、前記記憶された記事の版情報を更新する版情報更新手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、訂正記事が作成され、登録された際にも、無駄な記憶領域の消費をせずに、必要な情報だけを登録をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態におけるシステム構成の一例を示す図である
【図2】記事編集装置101、記事配信装置102、クライアントPC103に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における見出し登録処理を示すフローチャートである
【図4】本発明の実施形態における訂正記事登録処理を示すフローチャートである
【図5】本発明の実施形態における記事検索処理を示すフローチャートである
【図6】記事配信装置102に記憶される記事DBの一例を示す図である
【図7】ステップS306においてクライントPC103に表示される画面の一例を示す図である
【図8】記事配信装置102の機能構成を示す機能ブロック図である
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明を適用可能なシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【0016】
本実施形態では、記事編集装置101と記事配信装置102とがネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。
【0017】
また、クライアントPC103が広域ネットワーク105を介して、記事配信装置102と通信可能に接続されている。
【0018】
以下、図2を用いて、図1に示した記事編集装置101、記事配信装置102、クライアントPC103に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成について説明する。
【0019】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0020】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0021】
また、205は入力コントローラで、入力装置209等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置210への表示を制御する。なお、ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイに限られず、CRTディスプレイなどであっても良い。これらは必要に応じてクライアントが使用するものである。
【0022】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0023】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0024】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0025】
ハードウエア上で動作する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0026】
なお、全ての装置がこれらの構成を備えているわけではなく、必要なものを夫々備えていればよい。
【0027】
図3は、本発明の実施形態における、見出し登録処理を示すフローチャートである。
【0028】
なお、図3のフローチャートで示すステップS101〜S103の処理は、記事編集装置101のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0029】
また、ステップS104〜S111の処理は、記事配信装置102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0030】
ステップS101では、記事編集装置101のCPU201は、ユーザによる記事の作成を受け付ける。
【0031】
なお、この際に、ユーザが作成する記事には見出しデータが付与される。見出しデータは、文字見出し(文字列として作成された見出し)の場合には、見出しである旨の情報が付与される。また、画像見出し(画像として作成された見出し)の場合には、見出しである旨の情報と当該画像に対応する文字列とが付与される。
【0032】
ステップS102では、記事編集装置101のCPU201は、ステップS101でユーザにより作成された記事をテキストファイルとして書き出し、保存する。
【0033】
ステップS103では、記事編集装置101のCPU201は、ステップS102で書き出されたテキストファイルを記事配信装置102へ送信する。
【0034】
ステップS104では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS103で記事編集装置101により送信された記事テキストファイルを取得する。
【0035】
ステップS105では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS104で取得した記事テキストファイルに見出しデータ(見出し記号)が含まれているか否かを判断する。すなわち、見出しのある記事であるか否かを判断する。
【0036】
見出しデータが含まれていると判断すると(ステップS105:YES)、処理をステップS106に移行する。
【0037】
見出しデータが含まれていないと判断すると(ステップS105:NO)、処理をステップS110に移行する。
【0038】
ステップS106では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS104で取得した記事テキストファイルに含まれる見出しデータが画像見出しであるか否かを判断する。
【0039】
画像見出しであると判断すると(ステップS106:YES)、処理をステップS108に移行する。
【0040】
画像見出しではない、すなわち文字列見出しであると判断すると(ステップS106:NO)、処理をステップS107に移行する。
【0041】
ステップS107では、記事配信装置102のCPU201は、見出しデータを取得する。
【0042】
ステップS108では、記事配信装置102のCPU201は、画像と見出しデータ(画像に対応する文字列)を取得する。
【0043】
ステップS109では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS107またはS108で取得した見出しデータ及び画像を、記事DBに登録する。なお、見出しが画像見出しである場合(ステップS106:YES)には、当該画像と見出しデータ(画像に対応する文字列)とを対応付けて記事DBに登録する。
【0044】
図6に示す記事DBの一例においては、「記事ID:1」の記事については、「画像フラグ:0」であり、文字見出しであることを示す。文字見出しであるため、「文字列」には何も登録されない。
【0045】
「記事ID:2」の記事については、「画像フラグ:1」であり、画像見出しであることを示している。そのため、「文字列」には画像に対応する文字列が登録されている。
【0046】
画像見出しの記事について、見出しを用いて検索する際には、この「文字列」に登録された文字列が検索対象となる。
【0047】
ステップS110では、記事配信装置102のCPU201は、ユーザにより作成された記事の全てについて、ステップS105〜S109の処理が実行されたか否かを判断する。
【0048】
全ての記事に対して処理が実行された場合(ステップS110:YES)は、処理をステップS111へ移行する。
【0049】
処理が実行されていない記事がある場合(ステップS110:NO)は、処理をステップS103へ移行する。
【0050】
ステップS111では、記事配信装置102のCPU201は、記事DBを更新する。
【0051】
以上の処理により、見出しが画像である記事については、画像に対応する文字列と画像とを対応付けて記事DBに登録するため、記事の検索の際に、見出しが画像である記事についても検索することが可能となる。
【0052】
図4は、本発明の実施形態における、訂正記事登録処理を示すフローチャートである。
【0053】
なお、図4のフローチャートで示すステップS201〜S203の処理は、記事編集装置101のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0054】
また、ステップS204〜S211の処理は、記事配信装置102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0055】
ステップS201では、記事編集装置101のCPU201は、ユーザによる記事の作成を受け付ける。
【0056】
ステップS202では、記事編集装置101のCPU201は、ステップS201でユーザにより作成された記事をテキストファイルとして書き出し、保存する。
【0057】
ステップS203では、記事編集装置101のCPU201は、ステップS202で書き出されたテキストファイルを記事配信装置102の記事DBに保存する。なお、記事DBに登録された際に、登録された記事について紙面ID、版ID、記事情報IDが付与される。
紙面IDは、紙面の種別を識別する情報である。
【0058】
版IDは、当該記事の版情報を示す情報である。すなわち、当該記事が訂正されるなどした場合は、版IDが更新される。
記事情報IDは、記事の内容を識別するための情報である。
【0059】
ステップS204では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS203で記事DBに登録された記事について、紙面ID、版ID、記事情報IDを取得する。
【0060】
ステップS205では、記事配信装置102のCPU201は、記事DBに登録されている他の記事のうち、ステップS203で登録された記事と紙面IDが同じ紙面の記事を取得する。
【0061】
ステップS206では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS203で登録された記事とステップS205で取得した紙面に含まれる記事とを比較し、版IDが異なる記事があるか否かを判断する。すなわち、ステップS203で登録された記事が、既存の記事の改訂版であるか否かを判断する。
【0062】
版IDが異なる記事があると判断された場合(ステップS206:YES)は、処理をステップS207に移行する。
【0063】
版IDが異なる記事がないと判断された場合(ステップS206:NO)は、処理をステップS211に移行する。
【0064】
ステップS207では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS206で版IDが異なると判断された記事について、記事内容が異なるか否か(記事情報IDが異なるか否か)を判断する。
【0065】
記事内容が異なると判断された場合(ステップS207:YES)は、処理をステップS209に移行する。
【0066】
記事内容が同一であると判断された場合(ステップS207:NO)は、処理をステップS208に移行する。
【0067】
ステップS208では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS203で記事DBに登録された記事情報のうち、版情報のみを新たな記事の版情報に更新する。
【0068】
すなわち、版だけが更新された記事であり、内容については訂正などがなされていないため、版情報のみ更新すればよい。そのため、記事内容については登録せず、版情報のみ更新する。
【0069】
ステップS209では、記事配信装置102のCPU201は、版情報とともに、記事内容を記事DBに登録する。すなわち、版情報が更新されるとともに、記事内容にも変更が加えられている(訂正記事である)ことから、記事内容についても記事DBに登録する必要がある。
【0070】
ステップS210では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS206で版IDが異なる記事があると判断された記事の全てに対して、ステップS207〜S209の処理が実行されたか否かを判断する。
【0071】
全てに対して処理が実行されたと判断された場合(ステップS210:YES)は、本フローチャートの処理を終了する。
【0072】
処理を実行していない記事があると判断された場合(ステップS210:NO)は、処理をステップS207に移行し、処理を実行していない記事に対してステップS207〜S209の処理を実行する。
【0073】
ステップS211では、記事配信装置102のCPU201は、記事をDBに登録する。
【0074】
以上の処理により、訂正記事等を記事DBに登録した際に、記事内容が同じ記事の場合には、記事内容は登録せず更新された(新しい版が作成された)旨の情報のみを登録することにより、無駄な記憶領域の使用を減らすことが可能となる。
【0075】
図5は、本発明の実施形態における、クライアントPC103に記事検索の結果を表示する処理を示すフローチャートである。
【0076】
なお、図5のフローチャートで示すステップS301〜S302、S306の処理は、クライアントPC103のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0077】
また、ステップS303〜S305の処理は、記事配信装置102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0078】
ステップS301では、クライアントPC103のCPU201が、ユーザから記事検索の検索条件を受け付ける。
【0079】
ステップS302では、クライアントPC103のCPU201が、ステップS301で受け付けた検索条件によって記事配信装置102の記事DBから記事を検索するために、当該検索条件を記事配信装置102へ送信する。
【0080】
ステップS303では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS302で送信された検索条件を受信する。
【0081】
ステップS304では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS303で受信した検索条件に従い、記事DBに登録された記事を検索する。
【0082】
ステップS305では、記事配信装置102のCPU201は、ステップS304で検索された結果をクライアントPC103で表示するべく送信する。
【0083】
ステップS306では、クライアントPC103のCPU201は、ステップS305で送信された検索結果を受信し、表示する。
【0084】
図6は記事配信装置102に記憶される記事DBの一例を示す図である。
【0085】
本実施形態における記事DBは、記事ID、紙面ID、版ID、記事情報ID、テキストデータ、見出しデータ、画像フラグ、文字列とによって構成されている。なお、記事DBの構成は、これに限られるものではなく、図6に示す全ての項目が含まれている必要はなく、また、他の項目が含まれていてもよい。
【0086】
図7はステップS306でクライアントPCに表示される画面の一例である。
【0087】
版が違うだけで記事内容が同じものは図7(A)のように表示される。他方、新しい版において記事内容が訂正されている記事については、図7(B)のように表示される。
【0088】
図8は、本発明の実施形態における記事配信装置102の機能構成を示す機能ブロック図である。
【0089】
記事入力部801は、記事編集装置101を介してユーザにより作成された記事の入力をする機能を有する。
【0090】
記事内容判定部802は、記事入力部801により入力された記事の内容が、記憶された記事の内容と同一であるか否かを判定する機能を有する。
【0091】
版情報更新部803は、記事内容判定部802により同一の内容の記事が記憶されていると判定された場合、当該記憶されている記事の版情報を更新する機能を有する。
【0092】
記憶部804は、記事情報が登録された記事DB(図6)を記憶する機能を有する。
【0093】
以上の構成を備えることにより、記事内容について訂正が行われず新たな版が作成された記事については、版情報のみを更新し記事内容は記憶しないため、無駄な記憶領域の使用を防ぐことが可能となる。
【0094】
また、見出しが画像により構成された記事において当該画像と文字列とを対応付けて記憶することにより、見出しが画像により構成された記事についても見出しにより検索することが可能となる。
【0095】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0096】
また、本発明におけるプログラムは、図3〜図5の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムである。なお、本発明におけるプログラムは図3〜図5の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0097】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0098】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0099】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0100】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0103】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0104】
101 記事編集装置
102 記事配信装置
103 クライアントPC
104 LAN
105 広域ネットワーク




【特許請求の範囲】
【請求項1】
記事情報が記憶された情報処理装置であって、
ユーザにより作成された記事を入力する記事入力手段と、
前記記事入力手段により入力された記事が、前記記憶された記事と同一の内容であるか否かを判定する記事内容判定手段と、
前記記事内容判定手段により同一の内容の記事であると判定された場合、前記記憶された記事の版情報を更新する版情報更新手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記記事入力手段は、見出しデータと記事内容とから構成される記事を入力することを特徴とし、
前記情報処理装置は、
前記見出しデータが文字列であるか画像であるかを判定する見出し種別判定手段と、
前記見出し種別判定手段により見出しデータが画像であると判定された場合、当該画像である見出しデータに対応する文字列の設定を受け付ける文字列設定手段と、
をさらに備え、
前記記憶手段は、前記文字列設定手段により設定された文字列と、前記記事入力手段により入力された画像見出しデータとを対応付けて記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記記事入力手段により入力された記事が訂正記事であるか否かを判定する訂正記事判定手段と、
前記訂正記事判定手段により訂正記事であると判定された場合、当該記事を訂正前の記事と対応付けて記憶する記憶手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記記憶された記事の表示を制御する表示制御手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記記憶手段により訂正前の記事と訂正記事とが対応付けて記憶された記事については、訂正前の記事および訂正記事を表示することを特徴とし、
前記版情報更新手段により、版情報の更新のみ行われた記事については、記事内容および当該版情報を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
記事情報が記憶された情報処理装置における情報処理方法であって、
前記情報処理装置の記事入力手段が、ユーザにより作成された記事を入力する記事入力工程と、
前記情報処理装置の記事内容判定手段が、前記記事入力工程により入力された記事が、前記記憶された記事と同一の内容であるか否かを判定する記事内容判定工程と、
前記情報処理装置の版情報更新手段が、前記記事内容判定工程により同一の内容の記事であると判定された場合、前記記憶された記事の版情報を更新する版情報更新工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
記事情報が記憶された情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記情報処理装置を、
ユーザにより作成された記事を入力する記事入力手段と、
前記記事入力手段により入力された記事が、前記記憶された記事と同一の内容であるか否かを判定する記事内容判定手段と、
前記記事内容判定手段により同一の内容の記事であると判定された場合、前記記憶された記事の版情報を更新する版情報更新手段として機能させることを特徴とするプログラム。




【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−137875(P2012−137875A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−288722(P2010−288722)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】