説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラム

【課題】 ポータルサイト管理者によるポータルサイトの構築作業に関する負荷を軽減する仕組みを提供すること
【解決手段】 ポータルサイトを作成するための設定値の入力を受け付け、既に作成されたポータルサイトの設定値を複製する旨の指示を受け付けると、検索条件に従い抽出されたポータルサイトにかかる設定値を、新たなポータルサイトを作成するための設定値として受け付けることを特徴とする情報処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラムに関し、特に、企業のポータルサイト構築に係る技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、社内での情報共有や社員に対する連絡事項の通知などのために、企業それぞれがイントラネットにおいてポータルサイトが利用されている。
【0003】
このポータルサイトの構築にあたっては、管理者などにより、ポータルサイトにどのような情報をどのように配置するかといった設定が行われ、構築がされている。
【0004】
このようなポータルサイトの構築に関する技術として、特許文献1には、ポータルサイトに表示するコンテンツの利用頻度を用いて、ポータルサイトの構築を行うという技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−328499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ポータルサイトを構築・運営する管理者は、顧客である各企業におけるポータルサイトを構築する際に、掲載する項目や配置などは、どの企業においても大きな違いがないにもかかわらず、ひとつひとつのポータルサイトに関する項目をひとつひとつ設定していかなければならなかった。
【0007】
そのため、ポータルサイトの構築作業において非常に手間がかかっていた。
【0008】
そこで、本発明は、すでに作成されているポータルサイトの設定項目をコピーすることで、ポータルサイト管理者によるポータルサイトの構築作業に関する負荷を軽減する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ポータルサイトを作成するための設定値の入力を受け付ける設定値受付手段と、前記設置値受付手段で受け付けた設定値をポータルサイト毎に記憶する記憶手段と、前記記憶された設定値を複製する旨の指示を受け付ける複製受付手段と、前記複製受付手段により複製する旨の指示を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されたポータルサイトを検索するための条件を受け付ける検索条件受付手段と、前記検索条件受付手段で受け付けた条件に該当するポータルサイトを、前記記憶手段に記憶されたポータルサイトデータから検索する検索手段と、を備え、前記設定値受付手段は、前記検索手段により検索されたポータルサイトにかかる設定値を、新たなポータルサイトを作成するための設定値として受け付けることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、作成されたポータルサイト毎に、当該ポータルサイトに関する設定値を記憶する情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置の設定値受付手段が、ポータルサイトを作成するための設定値の入力を受け付ける設定値受付工程と、前記情報処理装置の複製受付手段が、前記記憶された設定値を複製する旨の指示を受け付ける複製受付工程と、前記情報処理装置の検索条件受付手段が、前記複製受付工程により複製する旨の指示を受け付けた場合、前記記憶されたポータルサイトを検索するための条件を受け付ける検索条件受付工程と、前記情報処理装置の検索手段が、前記検索条件受付工程で受け付けた条件に該当するポータルサイトを、前記記憶されたポータルサイトデータから検索する検索工程と、を備え、前記設定値受付工程は、前記検索工程により検索されたポータルサイトにかかる設定値を、新たなポータルサイトを作成するための設定値として受け付けることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、作成されたポータルサイト毎に、当該ポータルサイトに関する設定値を記憶する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、前記情報処理装置を、ポータルサイトを作成するための設定値の入力を受け付ける設定値受付手段と、前記記憶された設定値を複製する旨の指示を受け付ける複製受付手段と、前記複製受付手段により複製する旨の指示を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されたポータルサイトを検索するための条件を受け付ける検索条件受付手段と、前記検索条件受付手段で受け付けた条件に該当するポータルサイトを、前記記憶手段に記憶されたポータルサイトデータから検索する検索手段として機能させ、前記設定値受付手段を、前記検索手段により検索されたポータルサイトにかかる設定値を、新たなポータルサイトを作成するための設定値として受け付けるよう機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ポータルサイト管理者によるポータルサイトの作成作業に関する負荷を軽減するが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の情報処理システムの構成の一例を示す図である
【図2】図1の管理者端末101、サーバ102、クライントPC103、104として適用可能な情報処理装置のハードウエア構成の一例を示す図である
【図3】本発明の実施形態におけるポータルサイト作成処理を示すフローチャートである
【図4】図3のステップS305におけるポータルコピー処理の詳細を示すフローチャートである
【図5】ポータルデータテーブルの一例を示す図である
【図6】図3のステップS302で表示されるポータルサイト作成画面の一例を示す図である
【図7】図4のステップS401で表示される検索条件設定画面の一例を示す図である
【図8】図4のステップS407で表示される検索結果表示画面の一例を示す図である
【図9】認証テーブルの一例を示す図である
【図10】図3のステップS301における認証処理の詳細を示すフローチャートである
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システムは、管理者端末101と、サーバ102と、クライアント端末103と、クライアント端末104とは、インターネット回線などのネットワーク100を介して相互に通信可能に接続されている。ここで、クライアント端末103、104は、パソコンやスマートフォンなどの情報処理装置である。
【0017】
サーバ102は、データベースサーバとして機能しており掲示板のWEBサービスを管理している。
【0018】
また、サーバ102は、WEBサーバとしても機能しており、クライアント端末103、104に、HTML等のマークアップ言語で記述された表示情報を送信する機能を備えている。
【0019】
具体的には、データベースに記憶されているポータルデータテーブル(図5)内のデータから表示情報を生成して、クライアント端末103、104に送信する機能を備えている。
【0020】
また、サーバ102は、クライアント端末103、104のユーザの認証処理を行うための認証機能も備えている。
【0021】
クライアント端末103、104には、WEBブラウザソフトウエア(以下、WEBブラウザとも言う)がインストールされている。
【0022】
クライアント端末103、104は、サーバ102から取得した、WEBページを表示するための表示情報をWEBブラウザが解釈して表示部に表示する機能を備えている。ここで、表示情報とは、WEBページを表示するための、マークアップ言語で記述されたデータファイルであり、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEBブラウザが解釈可能なファイルである。
【0023】
管理者端末101は、サーバ管理者からサーバ102の管理に係る指示を受け付けると、サーバ102に対して当該指示を送信する。当該指示を受け付けたサーバ102は、当該指示に従って、実行する各種サービスに係る管理を行う。
【0024】
上述したように、本システム構成は、サーバ102上で実行している各種アプリケーションソフトのサービスを、携帯端末にインストールされたWebブラウザを利用して、ユーザが利用する仕組みである。
【0025】
以下、本発明の情報処理システムを構成する各装置について説明する。
【0026】
以下、図2を用いて、図1に示した管理者端末101、サーバ102、クライアント端末103、104に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成の一例について説明する。
【0027】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0028】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0029】
また、205は入力コントローラで、入力装置209等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置210への表示を制御する。なお、ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイに限られず、CRTディスプレイなどであっても良い。これらは必要に応じてクライアントが使用するものである。
【0030】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0031】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN100)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0032】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0033】
ハードウエア上で動作する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0034】
なお、全ての装置がこれらの構成を備えているわけではなく、必要なものを夫々備えていればよい。
【0035】
次に、図3を用いて、本発明の実施形態において管理者端末101およびサーバ102が行うポータルサイト作成処理について説明する。
【0036】
なお、図3のフローチャートで示す処理のうち、ステップS301〜S307、S311、S312については、管理者端末101のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0037】
また、ステップS308〜S310については、サーバ102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0038】
ステップS301では、管理者端末101のCPU201は、管理者による認証要求があった場合に、サーバ102と連携して認証処理を行う。
【0039】
ここで、ステップS301に示す認証処理の詳細について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0040】
図10は、図1における管理者端末101とサーバ102とのCPU201が実行する第1の制御処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
ステップS1001、ステップS1002、ステップS1005、ステップS1006、ステップS1012からステップS1014までの処理は、管理者端末101のCPU201によって実行され実現される。
【0042】
また、ステップS1003、ステップS1004、ステップS1007からステップS1011までの処理は、サーバ102のCPU201によって実行され実現される。
【0043】
まず、管理者端末101は、サーバ102にアクセスするための要求を管理者から受け付ける(S1001)。
【0044】
そして、管理者端末101は、管理者からの要求を受け付けると、ログイン画面を表示するための表示情報の送信要求をサーバ102に送信する(S1002)。
【0045】
サーバ102は、管理者端末101から、該表示情報の送信要求を受信すると(S1003)、ログイン画面を表示するための表示情報(HTMLなど)を管理者端末101に送信する(S1004)。
【0046】
管理者端末101は、サーバ102から該表示情報を受信すると、該表示情報に従って、ログイン画面(不図示)を表示する。
【0047】
そして、管理者端末101は、ログイン画面を介して、管理者の操作による、ユーザID、パスワードの入力を受け付ける。そして、管理者端末101は、管理者によりログインボタンが押下されると、入力されたユーザID、パスワードをサーバ102に送信する(S1006)。
【0048】
サーバ102は、管理者端末101からユーザID、パスワードを受信すると(S1007)、当該受信したユーザID、パスワードが、認証テーブル(図9)に登録されているか否かを判定する(S1008)。そして、サーバ102は、登録されていないと判定された場合は(S1009:NO)、当該ユーザが認証されなかった(認証失敗した)ことを示す失敗画面を表示するための表示情報を、管理者端末101に送信する(S1010)。
【0049】
また、サーバ102は、登録されていると判定された場合は(S1009:YES)、認証が成功したと判定し、ポータル作成画面を表示するための表示情報を、管理者端末101に送信する(S1011)。
【0050】
管理者端末101は、サーバ102から、表示情報を受信すると(S1012)、該表示情報が、失敗画面を表示するための表示情報である場合は(S1013:YES)、該表示情報に従って失敗画面を管理者端末101の表示部に表示する(S1014)。
【0051】
一方、サーバ102は、サーバ102から受信した表示情報が、ポータル作成画面を表示するための表示情報である場合は(S1013:NO)、本フローチャートに示す処理を終了し、図3に示すフローチャートのステップS302に処理を移行する。
図3に示すフローチャートの説明に戻る。
【0052】
ステップS302では、管理者端末101のCPU201は、ステップS1012で受信した表示情報に従い、ポータル作成画面(一例として図6)を表示する。
【0053】
ステップS303では、管理者端末101のCPU201は、図6に示すポータル作成画面の各設定値入力欄への管理者による設定値の入力を受け付ける。
【0054】
ステップS304では、管理者端末101のCPU201は、管理者によるポータルコピーをする旨の指示があったか否かを判断する。具体的には図6に示すポータル作成画面のポータルコピーボタン601が押下されたか否かを判断する。
【0055】
ポータルコピーボタン601が押下された場合(ステップS304:YES)は、処理をステップS305に移行する。
【0056】
ポータルコピーしない場合(ステップS303:NO)は、処理をステップS306に移行する。
【0057】
ステップS305の処理の詳細については、図4に示すフローチャートを用いて後述する。
【0058】
ステップS306では、管理者端末101のCPU201は、管理者によるポータル作成画面の登録ボタン602の押下を受け付ける。
【0059】
ステップS307では、管理者端末101のCPU201は、ステップS306で登録ボタン602の押下を受け付けると、ステップS303またはS305で入力された設定値をサーバ102に対して送信する。
【0060】
ステップS308では、サーバ102のCPU201は、ステップS307で管理者端末101から送信された設定値を受信する。
【0061】
ステップS309では、サーバ102のCPU201は、ステップS308で受信した設定値をデータベース等の記憶領域に登録する。なお、ステップS309で登録された設定値は、ポータルデータテーブル(一例として図5)として登録される。
【0062】
ステップS310では、サーバ102のCPU201は、入力された設定値によってポータル画面が作成され登録された旨の結果を管理者端末101に対して送信する。
【0063】
なお、ステップS309でエラーによりポータルの登録ができなかった場合には、ポータル登録に失敗した旨の結果が送信される。
【0064】
ステップS311では、管理者端末101のCPU201は、ステップS310でサーバ102から送信された結果を受信する。
【0065】
ステップS312では、管理者端末101のCPU201は、ポータル画面の作成が完了した旨の画面を表示する。
【0066】
次に、図4に示すフローチャートを用いて、ステップS305におけるポータルコピー処理の詳細について説明する。
【0067】
なお、図4のフローチャートで示す処理のうち、ステップS401、S402、S406〜S409、S413〜S416については、管理者端末101のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0068】
また、ステップS403〜S405、S410〜S412については、サーバ102のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0069】
ステップS401では、管理者端末101のCPU201は、コピー元となるポータルサイトの検索条件を管理者から受け付ける。具体的には、ステップS304において管理者からポータルコピーボタン601が押下されると、図7に示す検索条件設定画面を表示し、管理者による検索条件の入力を受け付ける。
【0070】
ステップS402では、管理者端末101のCPU201は、管理者による検索実行指示を受け付ける。具体的には、図7に示す実行ボタン701が押下されることで、受け付ける。そして、実行ボタン701が押下されると、管理者端末101のCPU201は、ステップS401で設定された検索条件をサーバ102に送信する。
【0071】
ステップS403では、サーバ102のCPU201は、ステップS402で管理者端末101から送信された検索条件を受信する。
【0072】
ステップS404では、サーバ102のCPU201は、ステップS403で受信した検索条件に従い、図5に示すポータルデータテーブルを検索する。なお、この際には、ポータルデータテーブルのコピー可否の項目に「コピー可」を示す情報が設定されているポータルサイトを検索対象して、検索する。
【0073】
ステップS405では、サーバ102のCPU201は、ステップS404での検索結果を管理者端末101に送信する。
【0074】
ステップS406では、管理者端末101のCPU201は、ステップS405でサーバ102から送信された検索結果を受信する。
【0075】
ステップS407では、管理者端末101のCPU201は、ステップS406で受信した検索結果を画面上に表示する(検索結果表示画面の一例として図8)。なお、検索結果を表示する際には、例えばコピー回数が多いポータルサイトを上位に表示するなど、表示順を制御することも可能である。
【0076】
ステップS408では、管理者端末101のCPU201は、検索結果表示画面に表示された検索結果一覧から、コピー元となるポータルサイトの選択を管理者から受け付ける。
【0077】
ステップS409では、管理者端末101のCPU201は、ステップS408で選択されたコピー元ポータルサイトを特定する情報(例えばポータルNO)をサーバ102へ送信する。
【0078】
ステップS410では、サーバ102のCPU201は、ステップS409で管理者端末101から送信されたコピー元ポータルサイトを特定する情報を受信する。
【0079】
ステップS411では、サーバ102のCPU201は、ステップS410で受信した情報で特定されるポータルサイトのコピー回数(コピー元ポータルサイトとして選択された回数)を更新する。そして、更新した回数をポータルデータテーブルに登録する。
【0080】
ステップS412では、サーバ102のCPU201は、ステップS410で受信した情報で特定されるポータルサイトの設定値をポータルデータテーブルから取得し、当該設定値を管理者端末101に送信する。
【0081】
ステップS413では、管理者端末101のCPU201は、ステップS412でサーバ102から送信された設定値を受信する。
【0082】
ステップS414では、管理者端末101のCPU201は、ステップS413による受信処理がエラーであったか否かを判断する。なお、エラーとなる場合とは、管理者端末101とサーバ102との通信が出来なかった場合や、設定値の取得に失敗した場合などが該当する。
【0083】
エラーであると判断された場合(ステップS414:YES)は、処理をステップS415に移行し、ステップS415において管理者端末101のCPU201がエラーであった旨を通知する。そして、処理をステップS416へ移行する。
【0084】
エラーではないと判断された場合(ステップS414:NO)は、処理をステップS416に移行する。
【0085】
ステップS416では、管理者端末101のCPU201は、ステップS413で受信した設定値の編集をする。なお、ステップS416の設定値の編集は、具体的には、送信されなかった項目について管理者からの入力を受け付けたり、ステップS413で受信した設定値の修正などを受け付ける。
【0086】
そして、本フローチャートで示す処理を終了し、図3のステップS306に処理を移行する。
次に図5に示すポータルデータテーブルについて説明する
【0087】
図5は、サーバ102に記憶されている各ポータルサイトの設定値が登録されたポータルデータテーブルの一例を示す図である。
【0088】
ポータルデータテーブルは、「ポータルID」、「ポータル名」、「ニックネーム」、「企業名」、「コピー可否」、「コピー回数」等の項目から構成されている。
【0089】
ポータルIDは、各ポータルサイトを一意に特定するために採番される番号である。
【0090】
ポータル名、ニックネームは、各ポータルサイトを識別するために付けられる名称、略称である。
【0091】
企業名は、当該ポータルサイトを利用する企業を示す情報である。
【0092】
コピー可否は、当該ポータルサイトをコピー元として新たなポータルサイトを構築することが可能か否かの設定に関する情報である。コピー可として設定されたポータルサイトについては、当該ポータルサイトをコピー元として、新たなポータルサイトの構築をすることが可能となる。すなわち、図4に示すフローチャートのステップS404において、サーバ102が検索する対象となるポータルサイトである。
【0093】
他方、コピー不可として設定されたポータルサイトについては、新たなポータルサイトを構築する際に、当該ポータルサイトをコピー元とすることができないことを示す。すなわち、ステップS404において検索対象とはならないポータルサイトであることを示す。
【0094】
コピー回数とは、当該ポータルサイトをコピー元として新たなポータルサイトが構築された回数を示す情報である。
【0095】
なお、このコピー回数が多いポータルサイトについては、検索結果画面(図8)を表示する際に上位に表示するよう制御しても良い。
【0096】
ポータルデータテーブルについては、上述した項目のすべてが登録されている必要はなく、また上述した項目以外の情報について登録されていてもよい。
【0097】
以上の処理により、ポータルサイトを構築する際に、既に作成されたポータルサイトの設定値をコピーし取得することが可能となり、ひとつひとつの設定項目に対して入力する手間を省くことができるため、管理者によるポータルサイトの作成作業に関する負荷を軽減するが可能となる。
【0098】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0099】
また、本発明におけるプログラムは、図3、図4、図10の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムである。なお、本発明におけるプログラムは図3、図4、図10の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0100】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0101】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0102】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0103】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0104】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0105】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0106】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0107】
100 ネットワーク
101 管理者端末
102 サーバ
103 クライアント端末
104 クライアント端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータルサイトを作成するための設定値の入力を受け付ける設定値受付手段と、
前記設置値受付手段で受け付けた設定値をポータルサイト毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶された設定値を複製する旨の指示を受け付ける複製受付手段と、
前記複製受付手段により複製する旨の指示を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されたポータルサイトを検索するための条件を受け付ける検索条件受付手段と、
前記検索条件受付手段で受け付けた条件に該当するポータルサイトを、前記記憶手段に記憶されたポータルサイトデータから検索する検索手段と、
を備え、
前記設定値受付手段は、
前記検索手段により検索されたポータルサイトにかかる設定値を、新たなポータルサイトを作成するための設定値として受け付けることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記設定値受付手段は、さらに、
前記検索手段による検索の対象とするか否かを示す情報を受け付けることを特徴とし、
前記検索手段は、前記設定値受付手段により、前記検索手段による検索の対象とする旨の情報を受け付けたポータルサイトを検索対象として検索することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
作成されたポータルサイト毎に、当該ポータルサイトに関する設定値を記憶する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記情報処理装置の設定値受付手段が、ポータルサイトを作成するための設定値の入力を受け付ける設定値受付工程と、
前記情報処理装置の複製受付手段が、前記記憶された設定値を複製する旨の指示を受け付ける複製受付工程と、
前記情報処理装置の検索条件受付手段が、前記複製受付工程により複製する旨の指示を受け付けた場合、前記記憶されたポータルサイトを検索するための条件を受け付ける検索条件受付工程と、
前記情報処理装置の検索手段が、前記検索条件受付工程で受け付けた条件に該当するポータルサイトを、前記記憶されたポータルサイトデータから検索する検索工程と、
を備え、
前記設定値受付工程は、
前記検索工程により検索されたポータルサイトにかかる設定値を、新たなポータルサイトを作成するための設定値として受け付けることを特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
作成されたポータルサイト毎に、当該ポータルサイトに関する設定値を記憶する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
ポータルサイトを作成するための設定値の入力を受け付ける設定値受付手段と、
前記記憶された設定値を複製する旨の指示を受け付ける複製受付手段と、
前記複製受付手段により複製する旨の指示を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されたポータルサイトを検索するための条件を受け付ける検索条件受付手段と、
前記検索条件受付手段で受け付けた条件に該当するポータルサイトを、前記記憶手段に記憶されたポータルサイトデータから検索する検索手段として機能させ、
前記設定値受付手段を、
前記検索手段により検索されたポータルサイトにかかる設定値を、新たなポータルサイトを作成するための設定値として受け付けるよう機能させることを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−226690(P2012−226690A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−96106(P2011−96106)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)