説明

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理プログラムが記録された記録媒体

【課題】所望のレビュー情報を探すのにユーザの手間を低減することが可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理プログラムが記録された記録媒体を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索し、検索された取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得する。そして、情報処理装置は、検索された取引対象ごとに、上記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定し、該表示優先順に基づいて、取引対象のそれぞれに対するレビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引対象に対する購入者又は利用者により投稿された多数のレビュー情報を所定の表示順で表示させることが可能な情報処理装置等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、端末装置のユーザが、インターネットを介して所望の商品を購入することが可能なショッピングサイトや、所望の宿泊施設等の利用予約を行うことが可能な施設予約サイト等が知られている。このようなサイトにアクセスした端末装置のユーザは、商品又は宿泊施設等に対する購入者又は利用者により投稿されたレビュー情報を閲覧することができるようになっている。このようなレビュー情報は所定の表示順で端末装置に一覧形式で表示される。例えば、特許文献1(図9)には、特定の商品を対象とするレビュー情報を新着順に表示する一覧ページが例示されている。また、このレビュー情報の表示順は、商品の評価が高い順などの他のキーで並び替えることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−129119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、例えば、商品又は宿泊施設等に対して多数のレビュー情報が投稿されている場合、ユーザは所望のレビュー情報を探すのに手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、所望のレビュー情報を探すのにユーザの手間を低減することが可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理プログラムが記録された記録媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索する検索手段と、前記取引対象のそれぞれに対応付けて該取引対象に対する複数のレビュー情報を記憶する記憶手段から、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得する取得手段と、前記検索手段により検索される取引対象ごとに、前記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される表示優先順に基づいて、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対する前記レビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定し、該表示優先順に基づいて、取引対象のそれぞれに対するレビュー情報の少なくとも一つのレビュー情報を表示させるように構成したので、取引対象に対して多数のレビュー情報が投稿されている場合であっても、ユーザが所望のレビュー情報を探すのに手間を低減することができ、ユーザが望むと推定されるレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語が前記レビュー情報に含まれる数に基づいて前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、ユーザが入力した検索語の出現数が多いレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記レビュー情報に含まれる前記検索語の数と、前記検索語に対応する関連語と類義語の少なくとも何れか一方の用語の数に基づいて前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、ユーザが入力した検索語の出現数と、当該検索語に対応する関連語と類義語の出現数が多いレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記レビュー情報には、前記取引対象に対する評価項目それぞれに対する評価点が対応付けられており、前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語に対応する評価項目に対する評価点に基づいて前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、ユーザが入力した検索語に対応する評価項目に対する評価点が高いレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記検索条件として入力される複数の検索語が含まれる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、ユーザが入力した複数の検索語の包含率が高いレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記検索条件として入力される複数の検索語の入力順に基づいて前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、ユーザが入力した複数の検索語の入力順が先のレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記検索条件として入力される複数の検索語のうち前記対象の提供者側により予め設定される訴求要素に対応する検索語が含まれる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、ユーザが入力した複数の検索語のうち、取引対象の提供者側の訴求要素に対応する検索語を含むレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記レビュー情報には、人数に応じて複数に分類される人数属性のうち前記取引対象の過去の利用人数が属する前記人数属性が対応付けられており、前記決定手段は、前記検索条件として入力される利用人数が属する前記人数属性が対応付けられる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、ユーザが入力した利用人数に合ったレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の情報処理装置において、前記レビュー情報には、前記取引対象の過去の利用人数が対応付けられており同一の前記人数属性が対応付けられる前記レビュー情報が複数ある場合に、前記検索条件として入力される利用人数との差が小さい前記利用人数が対応付けられる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、ユーザが入力した利用人数に合ったレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記記憶手段には、前記レビュー情報に対する前記取引対象の提供者側のコメント情報が当該レビュー情報に対応付けられて記憶されており、前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語に対して、予め設定されるポジティブな用語が含まれる前記コメント情報が対応付けられる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、ユーザが入力した検索語に対してポジティブな用語を含むコメント情報に対応するレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0026】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語に対して、予め設定されるポジティブな用語が含まれる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、ユーザが入力した検索語に対してポジティブな用語を含むレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0028】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至11の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記レビュー情報には、前記取引対象の過去の利用時期が対応付けられており、前記決定手段は、前記検索条件に対応する時期と同じ利用時期が対応付けられる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする。
【0029】
この発明によれば、ユーザが入力した利用日程を含む時期に合ったレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0030】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語に対して、前記予め設定されるポジティブな用語が含まれる前記レビュー情報の前記表示優先順と、前記検索条件として入力される検索語に対して、前記予め設定されるネガティブな用語が含まれる前記レビュー情報の前記表示優先順と、をそれぞれ決定し、前記制御手段は、前記決定手段により決定されるそれぞれの前記表示優先順に基づいて、前記ポジティブな用語が含まれる前記レビュー情報と、前記ネガティブな用語が含まれる前記レビュー情報とを異なる位置に表示させることを特徴とする。
【0031】
この発明によれば、ユーザは、入力した検索語に対して、ポジティブな用語が含まれるレビュー情報と、ネガティブな用語が含まれるレビュー情報の一覧と、を比較しつつ閲覧することができるので、より一層、ユーザが所望のレビュー情報を探すのに手間を低減することができる。
【0032】
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至13の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記制御手段は、前記検索条件として入力される検索語を含む前記レビュー情報において当該検索語を強調表示させることを特徴とする。
【0033】
この発明によれば、ユーザは、入力した検索語の強調表示を見ながらレビュー情報を閲覧できるので、より一層、ユーザが所望のレビュー情報を探すのに手間を低減することができる。
【0034】
請求項15に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索するステップと、前記取引対象のそれぞれに対応付けて該取引対象に対する複数のレビュー情報を記憶する記憶手段から、前記検索される取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得するステップと、前記検索される取引対象ごとに、前記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定するステップと、前記決定される表示優先順に基づいて、前記検索される取引対象のそれぞれに対する前記レビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
【0035】
請求項16に記載の情報処理プログラム(コンピュータ読み取り可能なプログラム)は、コンピュータを、ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索する検索手段と、前記取引対象のそれぞれに対応付けて該取引対象に対する複数のレビュー情報を記憶する記憶手段から、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得する取得手段と、前記検索手段により検索される取引対象ごとに、前記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される表示優先順に基づいて、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対する前記レビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させる制御手段として機能させることを特徴とする。
【0036】
請求項17に記載の情報処理プログラムが記録された記録媒体は、コンピュータを、ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索する検索手段と、前記取引対象のそれぞれに対応付けて該取引対象に対する複数のレビュー情報を記憶する記憶手段から、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得する取得手段と、前記検索手段により検索される取引対象ごとに、前記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される表示優先順に基づいて、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対する前記レビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させる制御手段として機能させる情報処理プログラムが記録された記録媒体である。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定し、該表示優先順に基づいて、取引対象のそれぞれに対するレビュー情報の少なくとも一つのレビュー情報を表示させるように構成したので、取引対象に対して多数のレビュー情報が投稿されている場合であっても、ユーザが所望のレビュー情報を探すのに手間を低減することができ、ユーザが望むと推定されるレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。
【図3】各種データベースに登録される内容(項目)の一例を示す図である。
【図4】(A),(B)は、情報提供サーバSAのシステム制御部4におけるWebページの提供処理を示すフローチャートである。
【図5】(A)は、検索条件入力ページの表示例を示す図であり、(B)は、施設一覧ページの表示例を示す図である。
【図6】(A)は、レビュー一覧ページの表示例を示す図であり、(B)は、レビュー情報が表示される施設一覧ページの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0040】
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、本発明の一実施形態に係る情報提供システムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
【0041】
図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。図1に示すように、情報提供システムSは、複数のユーザ端末(端末装置の一例)UTn(n=1,2,3・・・k)と、複数の施設端末STm(m=1,2,3・・・j)と、情報提供サーバ(情報処理装置の一例)SAと、を含んで構成されている。ユーザ端末UTn、施設端末STm、及び情報提供サーバSAは、夫々、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0042】
また、ユーザ端末UTn及び施設端末STmは、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、又はスマートホン等からなり、Webブラウザ機能を有する。ユーザ端末UTn及び施設端末STmは、Webブラウザにより、情報提供サーバSAへページリクエスト(HTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエスト)を行うことでWebページを取得し、該Webページをディスプレイ上に表れたウインドウ画面に表示する。なお、このウインドウ画面は、Webブラウザのアクティブな表示領域である。
【0043】
情報提供サーバSAは、例えば施設予約サイト等を運営するために設置されたサーバ(例えば、Webサーバ、及びデータベースサーバ等)である。施設予約サイトは、ユーザ端末UTnのユーザが、所望の施設(施設予約に係る取引対象の一例)の利用予約を行うことが可能なサイトである。施設の例としては、宿泊施設、ゴルフ場施設、遊園施設、公共施設、及び商業施設等が挙げられる。
【0044】
図2は、本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。図2に示すように、情報提供サーバSAは、通信部1と、記憶部2(記憶手段の一例)と、入出力インターフェース部3と、システム制御部4と、を備えている。そして、システム制御部4と入出力インターフェース部3とは、システムバス5を介して接続されている。
【0045】
通信部1は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末UTn又は施設端末STmとの通信状態を制御するようになっている。
【0046】
記憶部2は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステム及びサーバプログラム(本発明の情報処理プログラムを含む)等の各種プログラムを記憶する。なお、サーバプログラムは、例えば、所定のサーバ等からネットワークNWを介して配信されるようにしても良いし、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されて提供されるようにしても良い。
【0047】
また、記憶部2には、ユーザ端末UTnに表示させるWebページを構成する構造化文書(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)文書やXHTML文書等)ファイル、及び画像ファイル等が記憶されている。このようなWebページには、ユーザにより指定される施設の検索に用いられる検索条件をユーザが入力可能なページ(以下、「検索条件入力ページ」という)、施設に関する施設情報(以下、「施設の施設情報」という)の一覧等を表示するページ(以下、「施設一覧ページ」という)、施設の詳細情報等を表示するページ(以下、「施設詳細ページ」という)、施設が提供するプランに関するプラン情報(以下、「施設のプラン情報」という)の一覧等を表示するページ(以下、「プラン一覧ページ」という)、施設に対するレビュー及び評価をユーザ(施設を利用したユーザ(例えば施設を予約した利用者又はその同伴者))が投稿者として入力可能なページ(以下、「レビュー入力ページ」という)、上記レビューを示すレビュー情報及び評価情報の一覧等を表示するページ(以下、「レビュー一覧ページ」という)、及び上記レビューや評価に対するコメントを施設の提供者側が入力可能なページ(以下、「コメント入力ページ」という)等がある。
【0048】
ここで、施設の施設情報には、例えば施設名、施設の画像、施設の特徴、利用料金、住所、電話番号、交通アクセス等の情報が含まれる。なお、施設は、施設予約に係る取引対象の一つである。また、施設が宿泊施設である場合、施設の詳細情報には、上記施設情報に加え、チェックイン、チェックアウト、館内設備、部屋数、部屋設備(備品を含む)、サービス等の情報が含まれる。また、施設が宿泊施設である場合、当該施設から提供されるプランのプラン情報には、例えばプラン名、特徴、利用目的、利用日程、利用料金、利用人数、食事、決済等の情報が含まれる。なお、プランもまた、施設予約に係る取引対象の一つである。
【0049】
また、レビュー(口コミともいう)とは、例えば、感想、意見、評論等をいい、レビュー情報は、例えば、レビューを示す文字列(日本語、英語、中国語等、特に言語は問わない)である。また、評価情報は、例えば、評価を「1〜5」までの数で表す評価値(評価点の一例)であり、数値が高いほど評価が高い。また、ユーザは施設に対する評価を、異なる観点の複数の評価項目(評価軸ともいう)それぞれに対して行うことができる。例えば、宿泊施設に対する評価項目としては、サービス(接客)、立地、部屋、設備(アメニティ)、風呂、食事等が挙げられる。また、例えば、各評価項目の評価値の平均値が施設に対する総合評価(総合評価値)となる。なお、評価は、広義にはレビューに含まれる概念であるが、本実施形態においては特に示さない限り、レビューと評価を区別するものとする。また、施設側のコメントには、投稿者に対するお礼、お詫び、改善事項等が含まれる。
【0050】
更に、記憶部2には、ユーザ情報データベース(DB)21、施設情報データベース(DB)22、及びプラン情報データベース(DB)23等が構築されている。
【0051】
図3は、各種データベースに登録される内容(項目)の一例を示す図である。
【0052】
ユーザ情報データベース21には、図3(A)に示すように、ユーザ会員として登録されたユーザのユーザID、ログインID、パスワード、ニックネーム、氏名、性別、年齢、住所、電話番号、及びメールアドレス等がユーザ毎に対応付けられて登録(記憶)されている。ユーザIDは、ユーザ毎に固有の識別情報である。ログインID及びパスワードは、ログイン処理(ユーザの認証処理)に使用される認証情報である。また、ユーザID、ログインID、パスワード、ニックネーム、氏名、性別、年齢、住所、電話番号、及びメールアドレスの全部又は一部は、例えば、ユーザの会員登録時にユーザ端末UTnから送信され登録される。
【0053】
次に、施設情報データベース22には、図3(B)に示すように、施設会員として登録された施設の施設ID、ログインID、パスワード、施設名、施設の画像、施設の特徴、利用料金、住所、電話番号、交通アクセス、メールアドレス、及びその他施設の詳細情報等が施設毎に対応付けられて登録(記憶)されている。施設IDは、施設毎に固有の識別情報である。ログインID及びパスワードは、ログイン処理(施設の認証処理)に使用される認証情報である。また、施設ID、ログインID、パスワード、施設名、施設の画像、施設の特徴、利用料金、住所、電話番号、交通アクセス、メールアドレス、及びその他施設の詳細情報の全部又は一部は、例えば、施設の会員登録時に施設端末STmから送信され登録される。
【0054】
次に、プラン情報データベース23には、図3(C)に示すように、施設から提供されるプランのプランID、施設のプラン情報、取引情報、投稿情報、及びコメント情報等がプラン毎に対応付けられて登録(記憶)される。プランIDは、プラン毎に固有の識別情報である。また、プランID、及びプラン情報は、例えば、施設のプラン作成時に施設端末STmから送信され登録される。例えば施設が宿泊施設である場合、当該施設から提供されるプランの例としては、「18:00チェックンインプラン・シングル」といったプランがある。また、プラン情報データベース23において、プランのプランIDには当該プランを提供する施設の施設IDが対応付けられて登録される。また、取引情報には、予約を行ったユーザのユーザID、施設の利用日程(例えば、宿泊施設の場合、宿泊予約日又は期間)、施設の利用時期、施設の利用人数(例えば、5人)、人数属性、及び施設の利用有無(予約が実行されたか否か)等の情報が含まれる。施設の利用時期は、例えば季節(春、夏、秋、冬)で表される。人数属性は、人数に応じて複数に分類される属性である。人数属性の例としては、「1人利用」、「2人利用」、及び「N人利用」(Nは3以上)が挙げられる。利用人数が1人である場合、当該利用人数は「1人利用」という人数属性に属する。利用人数が2人である場合、当該利用人数は「2人利用」という人数属性に属する。利用人数が3人以上である場合、当該利用人数は「N人利用」という人数属性に属する。取引情報は、例えば、ユーザ端末UTnに施設詳細ページ等が表示されている状態でログインしているユーザにより予約確定操作が行われた場合に登録される。また、投稿情報には、施設に対するユーザのレビュー情報、評価情報、投稿したユーザ(以下、「投稿者」という)のユーザID、投稿者のニックネーム、及び投稿年月日時等の情報が含まれる。評価情報には、総合評価、及び複数の評価項目それぞれに対するユーザの評価値(施設に対するユーザの評価値)が含まれる。図3(C)に示す例では、評価項目として、サービス(接客)、立地、部屋、設備(アメニティ)、風呂、及び食事の6項目が示されており、これら6項目の評価値の平均値が総合評価になっている。投稿情報は、例えば、ユーザ端末UTnにレビュー入力ページが表示されている状態でログインしているユーザにより投稿操作が行われた場合に登録される。これにより、投稿情報(レビュー情報)は、施設(施設ID)に対応付けられる。なお、施設情報データベース22に施設情報が登録されている施設には、1又は複数の投稿情報が対応付けられる施設だけでなく、投稿情報が未だ対応付けられていない(未だレビュー情報の投稿がない)施設も含まれる。また、コメント情報は、例えば、施設端末STmにコメント入力ページが表示されている状態でログインしている施設の管理者によりコメント登録操作が行われた場合に登録される。
【0055】
なお、上記例では、施設情報データベース22とプラン情報データベース23とを分離させているが、施設情報データベース22とプラン情報データベース23とを統合してもよい。また、上記各種データベースは、情報提供サーバSAがアクセス可能な所定のサーバの記憶手段に設けられてもよい。
【0056】
入出力インターフェース部3は、通信部1及び記憶部2とシステム制御部4との間のインターフェース処理を行うようになっている。
【0057】
システム制御部4は、CPU(Central Processing Unit)4a、ROM(Read Only Memory)4b、RAM(Random Access Memory)4c等により構成されている。そして、コンピュータとしてのシステム制御部4は、記憶部2に記憶されたサーバプログラムを実行することにより、Webページの提供処理等を行う。Webページの提供処理において、システム制御部4は、本発明の情報処理プログラムにしたがい、本発明における検索手段、取得手段、決定手段、及び制御手段等として機能する(つまり、本発明の情報処理プログラムが、システム制御部4に上記手段を実行させる)。より具体的には、システム制御部4は、施設の検索(例えば、絞り込み検索)に用いられる検索条件に基づいて施設を検索し、当該検索された施設のそれぞれに対するレビュー情報を例えばプラン情報データベース23から取得する。そして、システム制御部4は、上記検索された施設ごとに、当該検索に用いられた検索条件に基づいて施設に対するレビュー情報の表示優先順を決定する。つまり、施設の検索に用いられた検索条件が、当該施設に対するレビュー情報の表示優先順の決定に流用される。そして、システム制御部4は、決定された表示優先順に基づいて、上記検索された施設のそれぞれに対するレビュー情報の少なくとも1つをユーザ端末UTnのウインドウ画面に表示させる。
【0058】
[2.情報提供システムSの動作]
次に、情報提供サーバSAのシステム制御部4におけるWebページの提供処理について図4等を用いて説明する。図4(A),(B)は、情報提供サーバSAのシステム制御部4におけるWebページの提供処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、ユーザ端末UT1は情報提供サーバSAから取得した検索条件入力ページをウインドウ画面に表示しているものとする。また、情報提供サーバSAのログイン処理によりユーザ端末UT1のユーザはログインしているものとする。
【0059】
図5(A)は、検索条件入力ページの表示例を示す図である。図5(A)に示す検索条件入力ページには、検索に用いられる検索条件の入力が可能なキーワード入力部51及び利用条件入力部52等が設けられている。なお、この検索条件は、施設が提供するプランを検索するためにも用いられる。キーワード入力部51において、ユーザ端末UT1のユーザは操作部を介して、施設の名称や特徴等のキーワード(検索語)を検索条件として入力(入力候補からの選択入力も含む)することができる。また、利用条件入力部52において、ユーザ端末UT1のユーザは操作部を介して、利用条件を検索条件として入力することができる。ここで、利用条件には、利用日程、利用料金、利用人数、利用地域、及び利用目的等がある。
【0060】
ユーザ端末UT1のユーザは、キーワードと利用条件の少なくとも何れか一方を検索条件として入力した後、検索要求操作を行うと(例えば、検索ボタン53を指定すると)、入力された検索条件を示す検索クエリ(条件情報)を含むページリクエストがユーザ端末UT1からネットワークNWを介して情報提供サーバSAへ送信される。このページリクエストは、例えば施設一覧ページ又はプラン一覧ページの要求を示す。
【0061】
そして、情報提供サーバSAは、ユーザ端末UT1からページリクエストを受信すると、図4(A)に示す処理を開始する。図4(A)に示すステップS1では、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、上記受信されたページリクエストから検索クエリを取得する(ステップS1)。次いで、システム制御部4は、施設情報データベース22及びプラン情報データベース23を参照して、上記ステップS1で取得された検索クエリにより示される検索条件に基づいて、該検索条件を満たす施設を検索し、当該検索された施設の施設情報及び施設IDを取得する(ステップS2)。なお、システム制御部4は、取得した施設IDに対応付けられたプラン情報をプラン情報データベース23から取得するように構成してもよい。
【0062】
次いで、システム制御部4は、上記ステップS1で取得した施設情報の一覧を表示する施設一覧ページを生成し、当該施設一覧ページの構造化文書ファイル等をユーザ端末UT1へ送信する(ステップS3)。これにより、予め設定された表示順(例えば、総合評価値の高い順)で施設情報の一覧がユーザ端末UT1のWebブラウザによりウインドウ画面に表示される。図5(B)は、施設一覧ページの表示例を示す図である。図5(B)に示す施設一覧ページには、ユーザにより入力された検索条件を満たす施設の施設情報の一覧が表示されている。図5(B)において、例えば、施設XXXの施設情報の表示領域61には、レビュー一覧ページを表示させるためのボタン(ここでは、“お客さまの声”という文字列)62(例えばレビュー一覧ページへのリンクが埋め込まれている)が表示されている。また、宿泊施設XXXの施設情報の表示領域61には、プラン情報の一部63と、プラン一覧ページを表示させるためのボタン64(例えばプラン一覧ページへのリンクが埋め込まれている)が表示されている。このように表示された施設一覧ページにおいて、ウインドウ画面内に表示しきれない施設情報については、ユーザによるスクロール操作に応じて、施設一覧ページの表示内容がスクロールすることによりウインドウ画面に表示されることになる。
【0063】
次いで、システム制御部4は、上記ステップS1で取得した施設IDの中から施設IDを1つ特定する(ステップS4)。なお、施設IDの特定は例えば登録順に行われる。
【0064】
次いで、システム制御部4は、上記ステップS4で特定された施設IDにプランIDを介して対応付けられた投稿情報がプラン情報データベース23に登録されているか否かを判定する(ステップS5)。そして、施設IDに対応付けられた投稿情報がプラン情報データベース23に登録されていると判定された場合には(ステップS5:YES)、ステップS6に進む。一方、施設IDに対応付けられた投稿情報がプラン情報データベース23に登録されていないと判定された場合(つまり、当該施設に対するレビュー情報の投稿件数が0件である場合)には(ステップS5:NO)、ステップS8に進む。
【0065】
ステップS6では、システム制御部4は、プラン情報データベース23において施設IDに対応付けられた投稿情報(レビュー情報)を取得する。そして、システム制御部4は、取得した投稿情報に基づき表示優先順決定処理を行う(ステップS7)。この表示優先順決定処理は、上記ステップS2で施設の検索に用いられた検索条件に基づいて、施設ごとにレビュー情報の表示優先順を決定する処理である。ここで、表示優先順位とは、レビュー情報等を表示する際の優先順位である。なお、上記ステップS6で取得された投稿情報が1つ(つまり、レビュー情報の投稿件数が1件)である場合、表示優先順決定処理においてこのレビュー情報の表示優先順を1位に設定すればよい。
【0066】
以下に、表示優先順決定処理においてレビュー情報の表示優先順を決定するための下記(i)〜(ix)の決定方法について詳しく説明する。
【0067】
(i)キーワードの出現数に基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、検索条件として入力されたキーワードがレビュー情報に含まれている(記述されている)数(出現数)をレビュー情報毎にカウントする。なお、レビュー情報にキーワードが含まれているか否かの判定は、例えば、自然言語処理の一つである形態素解析によりレビュー情報に含まれる文字列を分割して形態素を抽出し、当該形態素とキーワード(後述する関連語、類義語、及び修飾語等についても同様)との比較することにより行われる。そして、システム制御部4は、キーワードのカウント数に基づいて(レビュー情報間のカウント数を比較して)表示優先順を決定する。例えばキーワードが「風呂」であった場合、「風呂」のカウント数が多いレビュー情報ほど表示優先順が上位になるように決定される。これにより、ユーザが今回入力したキーワードの出現数が多いレビュー情報(つまり、ユーザが望むと推定されるレビュー情報)を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。また、キーワードの数と、当該キーワードに対応する関連語と類義語の少なくとも何れか一方の用語のカウント数に基づいて表示優先順を決定するように構成してもよい。ここで、キーワードに対応する関連語とはキーワードに関連する語であり、例えばキーワードが「風呂」であった場合、これに関連する語は「フロ」、「温泉」、及び「大浴場」等が挙げられる。また、キーワードに対応する類義語とは、キーワードと意味がほぼ同じ語(同義語)や類似する語(類語)である。関連語及び類義語は、例えば記憶部2に記憶されたシーソラス辞書等を用いることにより抽出することができる。そして、カウント数が最も多いレビュー情報の表示優先順は1位であり、例えばウインドウ画面にレビュー一覧ページが表示された際に、ウインドウ画面内の一番上部の位置に表示される。なお、キーワード等のカウント数が同じレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は(ii)〜(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0068】
(ii)キーワードに対応する評価項目に対する評価値に基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、検索条件として入力されたキーワードに対応する評価項目を、上記取得した各投稿情報に含まれる評価項目毎の評価値から特定する。例えば、キーワード(当該キーワードに対応する関連語又は類義語でもよい)が「露天風呂」であった場合、これに含まれる評価項目「風呂」が特定される。そして、システム制御部4は、特定した評価項目に対する各ユーザの評価値に基づいて(レビュー情報間の評価値を比較して)表示優先順を決定する。例えば特定された評価項目「風呂」に対する評価値が高いレビュー情報ほど表示優先順が上位になるように決定される。これにより、ユーザが今回入力したキーワードに対応する評価項目に対する評価が高いレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。なお、評価値が同じレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は(i),(iii)〜(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0069】
(iii)キーワードの包含率に基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、検索条件として入力された異なる複数のキーワードが含まれているレビュー情報を優先して表示優先順を決定する。例えば、入力されたキーワードが「風呂」、「露天」の2つであり、3つのレビュー情報が取得されたとする。この場合、これらキーワードの全てを含む(つまり、包含率100%:当該キーワードに対応する関連語又は類義語でもよい)レビュー情報の表示優先順が1位(最優先)になり、これらキーワードのうち1つを含む(つまり、包含率50%:当該キーワードに対応する関連語又は類義語でもよい)レビュー情報の表示優先順が2位になり、これらキーワードの1つも含まない(つまり、包含率0%:当該キーワードに対応する関連語又は類義語でもよい)レビュー情報の表示優先順が3位となる。これにより、ユーザが今回入力した複数のキーワードの包含率が高いレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。なお、キーワードの包含率が同じレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は(i),(ii),(iv)〜(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0070】
(iv)キーワードの入力順に基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、検索条件として入力された異なる複数のキーワードの入力順に基づいて表示優先順を決定する。ここで、キーワードの入力順の判定方法としては、次の(iv-1)〜(iv-4)の方法が挙げられる。
【0071】
(iv-1)の場合、キーワード入力部51に入力された複数のキーワードが当該入力された前後関係を保ちつつ検索クエリ内に記述されるように構成する。そして、システム制御部4は、受信した検索クエリ内に記述されているキーワードの前後関係(つまり、記述順)から当該キーワードの入力順を判定する(例えば記述順が先であるキーワードの入力順が先となる)。
【0072】
(iv-2)の場合、キーワード入力部51にキーワードが入力される度に当該キーワードが情報提供サーバSAに送信されるように構成する。この構成は、例えば検索条件入力ページに埋め込まれたスクリプト(例えばJavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記述された簡易プログラム)により構成される。そして、システム制御部4は、キーワードを受信した順から入力順を判定する(受信が先であるキーワードの入力順が先となる)。
【0073】
(iv-3)の場合、キーワードに対応する選択ボタンを検索条件入力ページに設け、当該選択ボタンがユーザにより選択される度に当該キーワードが情報提供サーバSAに送信されるように構成する。この構成も、例えば検索条件入力ページに埋め込まれたスクリプトにより構成される。そして、システム制御部4は、キーワードを受信した順から入力順を判定する。
【0074】
(iv-4)の場合、キーワードに対応する選択ボタンを検索条件入力ページに設け、当該選択ボタンがユーザにより選択される度にその選択時刻がWebブラウザにより蓄積されるように構成される。さらに、当該選択ボタンの選択後に検索ボタン53が指定されると、当該選択ボタンに対応する各キーワードと、それぞれの選択時刻が検索クエリ内に記述されて情報提供サーバSAに送信されるように構成される。この構成も、例えば検索条件入力ページに埋め込まれたスクリプトにより構成される。そして、システム制御部4は、受信した検索クエリ内に記述されている選択時刻から当該キーワードの入力順を判定する(選択時刻が早いキーワードの入力順が先となる)。
【0075】
例えば、入力されたキーワードが「風呂」及び「食事」の2つであり、上記判定方法により、その入力順が、図5(A)に示すように「風呂」→「食事」の順であると判定されたとすると、「食事」(これに対応する関連語又は類義語でもよい)を含むレビュー情報よりも、「風呂」(これに対応する関連語又は類義語でもよい)を含むレビュー情報が優先されて表示優先順が決定される。つまり、「風呂」を含むレビュー情報ほど表示優先順が上位になるように決定される。これにより、ユーザが今回入力した複数のキーワードのうち、入力順が先のキーワードを含むレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。なお、入力順が同じキーワードを含むレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は(i)〜(iii),(v)〜(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0076】
(v)施設の提供者側の訴求要素に対応するキーワードに基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、検索条件として入力された複数のキーワードのうち施設の提供者側の訴求要素に対応するキーワード(当該キーワードに対応する関連語又は類義語でもよい)が含まれているレビュー情報を優先して表示優先順を決定する。例えば、入力されたキーワードが「風呂」及び「食事」の2つであり、提供者側の訴求要素(売り)が「食事」であるとすると、キーワードの入力順に関わらず、「風呂」を含むレビュー情報よりも、「食事」を含むレビュー情報が優先されて表示優先順が決定される。これにより、ユーザが今回入力した複数のキーワードのうち、施設の提供者側の訴求要素に対応するキーワードを含むレビュー情報、つまり、提供者側が閲覧させたいレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。ここで、提供者側の訴求要素は、提供者側からの施設端末STmを介した要求により予め設定される。なお、上記提供者側の訴求要素に対応するキーワードを含むレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は(i)〜(iv),(vi)〜(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0077】
(vi)施設の利用人数に基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、例えば、プラン情報データベース23を参照し、各投稿情報(レビュー情報)に対応付けられている取引情報(利用有無が「有」の取引情報)の中で、検索条件として入力された利用人数が属する人数属性を含む取引情報を特定する。例えば検索条件として入力された利用人数が「1人」であれば、人数属性が「1人利用」を含む取引情報が特定される。また、例えば検索条件として入力された利用人数が「2人」であれば、人数属性が「2人利用」を含む取引情報が特定される。また、例えば検索条件として入力された利用人数が「3人」、「4人」、又は「5人」であれば、人数属性が「N人利用」を含む取引情報が特定される。そして、システム制御部4は、当該特定した(検索条件として入力された利用人数の人数属性と一致する人数属性を含む)取引情報が対応付けられたレビュー情報を優先して表示優先順を決定する。これにより、ユーザが今回入力した利用人数に合ったレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。また、上記において、同一の人数属性が対応付けられたレビュー情報が複数あり(つまり、複数の取引情報が特定され、それぞれに含まれる人数属性が同一である場合)、且つ、当該複数のレビュー情報のそれぞれに対応付けられた利用人数が異なる場合、システム制御部4は、検索条件として入力された利用人数との差(0以上)が小さい利用人数が対応付けられたレビュー情報を更に優先して表示優先順を決定する。ここで、差が最も小さい場合(つまり、“0”)、検索条件として入力された利用人数と、レビュー情報に対応付けられた利用人数とが一致する。例えば、検索条件として入力された利用人数が「5人」、レビュー情報R1に対応付けられた利用人数が「5人」、レビュー情報R2に対応付けられた利用人数が「3人」である場合、差が小さい方の利用人数「5人」が対応付けられたレビュー情報が優先されて表示優先順が決定される。なお、同一の人数属性が対応付けられたレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は(i)〜(v),(vii)〜(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成してもよい。
【0078】
(vii)投稿者によるポジティブなレビューに基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、検索条件として入力されたキーワード(当該キーワードに対応する関連語又は類義語でもよい)に対して、予め設定されたポジティブな用語(例えば、ポジティブな語を複数種類登録する辞書中に登録されている用語)が含まれるレビュー情報を優先して表示優先順を決定する。例えば、検索条件として入力されたキーワードが「風呂」であった場合において、レビュー情報Aには、「風呂」とこれに対して「ポジティブな用語」が含まれており、レビュー情報Bには、「風呂」が含まれている(「風呂」に対してポジティブな用語は含まれない)とする。この場合、レビュー情報Aがレビュー情報Bよりも優先されて表示優先順(表示優先順:A>B)が決定される。或いは、検索条件として入力されたキーワードが「風呂」と「食事」であった場合において、レビュー情報Aには、「風呂」とこれに対して「ポジティブな用語」及び「食事」とこれに対して「ポジティブな用語」が含まれており、レビュー情報Bには、「風呂」とこれに対して「ポジティブな用語」及び「食事」が含まれており(「食事」に対してポジティブな用語は含まれない)、レビュー情報Cには、「風呂」及び「食事」が含まれている(「風呂」と「食事」に対してポジティブな用語は含まれない)とする。この場合、レビュー情報Aがレビュー情報Bよりも優先され、且つ、レビュー情報Bがレビュー情報Cよりも優先されて表示優先順(表示優先順:A>B>C)が決定される。
【0079】
また、「キーワードに対して、予め設定されたポジティブな用語」の例としては、検索条件として入力されたキーワードに対応する用語と係り受け関係にあるポジティブな用語や、入力されたキーワードに対応する項目に対応付けられたポジティブな用語等が挙げられる。係り受け関係の例としては、主語と述語の関係、修飾語と被修飾語の関係等が挙げられる。例えば、検索条件として入力されたキーワード(例えば、風呂)に対応する(キーワードと一致又はこれを含む)用語(例えば、風呂)を主語とし、その述語がポジティブな用語(例えば、「広かった」、「良かった」等)であった場合が該当する。或いは検索条件として入力されたキーワードに対応する用語を非修飾語とし、その修飾語がポジティブな用語(例えば、「広い」、「きれいな」、「泉質がいい」等)であった場合が該当する。また、上記項目については上述した評価項目とするか、又は施設側で任意に設定するように構成してもよい。例えばユーザがレビュー情報を入力する際に項目を指定できる構成、或いはユーザが項目別に区分されたレビュー入力欄にレビュー情報を入力できる構成の場合において、検索条件として入力されたキーワード(例えば、露天風呂)に対応する(キーワードと一致又はこれを含む)項目(例えば、風呂)に対応付けられた用語がポジティブな用語(例えば、「広い」、「良い」、「きれいな」、「泉質がいい」など)であった場合が該当する。これにより、ユーザが今回入力したキーワードに対してポジティブな用語を含むレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。なお、キーワードに対してポジティブな用語を含むレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は(i)〜(vi),(viii),(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0080】
また、(vii)の決定方法による場合において、検索条件として入力されたキーワード(当該キーワードに対応する関連語又は類義語でもよい)に対して、予め設定されたネガティブな用語が含まれるレビュー情報を、上記ポジティブな用語が含まれるレビュー情報と区別するように構成してもよい。この場合、ネガティブな用語が含まれているレビュー情報の表示優先順位は、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は(i)〜(vi),(viii),(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0081】
(viii)施設側によるポジティブなコメントに基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、検索条件として入力されたキーワード(これに対応する関連語又は類義語でもよい)に対して、予め設定されたポジティブな用語が含まれるコメント情報が対応付けられたレビュー情報を優先して表示優先順を決定する。例えば、検索条件として入力されたキーワードが「風呂」であった場合において、コメント情報αには、「風呂」とこれに対して「ポジティブな用語」が含まれており、コメント情報βには、「風呂」が含まれている(「風呂」に対してポジティブな用語は含まれない)とする。この場合、コメント情報αが対応付けられたレビュー情報Aが、コメント情報βが対応付けられたレビュー情報Bよりも優先されて表示優先順が決定される。或いは、検索条件として入力されたキーワードが「風呂」と「食事」であった場合において、コメント情報αには、「風呂」とこれに対して「ポジティブな用語」及び「食事」とこれに対して「ポジティブな用語」が含まれており、コメント情報βには、「風呂」とこれに対して「ポジティブな用語」及び「食事」が含まれており(「食事」に対してポジティブな用語は含まれない)、コメント情報γには、「風呂」及び「食事」が含まれている(「風呂」と「食事」に対してポジティブな用語は含まれない)とする。この場合、コメント情報αが対応付けられたレビュー情報Aが、コメント情報βが対応付けられたレビュー情報Bよりも優先され、且つ、コメント情報βが対応付けられたレビュー情報Bが、コメント情報γが対応付けられたレビュー情報Cよりも優先されて表示優先順が決定される。
【0082】
なお、「キーワードに対して、予め設定されたポジティブな用語」の例としては、上記(vii)の場合と同様、検索条件として入力されたキーワードに対応する用語と係り受け関係にあるポジティブな用語や、入力されたキーワードに対応する項目に対応付けられたポジティブな用語等が挙げられる。後者の場合、例えば施設の提供者側がコメント情報を入力する際に項目を指定できる構成、或いは施設の提供者側が項目別に区分されたコメント入力欄にコメント情報を入力できる構成の場合において、検索条件として入力されたキーワード(例えば、食)に対応する(キーワードと一致又はこれを含む)項目(例えば、食事)に対応付けられてポジティブな用語(例えば、改善など)が含まれるコメント情報が対応付けられたレビュー情報が優先される。これにより、ユーザが今回入力したキーワードに対応する項目に対応付けられてポジティブな用語を含むコメント情報に対応するレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。なお、キーワードに対してポジティブな用語を含むコメント情報が対応付けられたレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は又は(i)〜(vii),(ix)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0083】
(ix)検索条件に対応する時期に基づく決定方法
この方法の場合、システム制御部4は、検索条件に対応する時期と同じ利用時期が対応付けられたレビュー情報を優先して表示優先順を決定する。ここで、検索条件に対応する時期とは、検索条件として入力された利用日程に基づき算出される。例えば、ユーザにより検索条件として利用日程が7月11日〜18日と入力された場合、検索条件に対応する時期は「夏」となる。この場合、利用時期として「夏」が含まれる取引情報が対応付けられているレビュー情報が、利用時期として「夏」以外の季節が含まれる取引情報が対応付けられているレビュー情報より優先されて表示優先順が決定される。これにより、ユーザが今回入力した利用日程を含む時期に合ったレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。なお、検索条件に対応する時期と同じ利用時期が対応付けられたレビュー情報が複数ある場合、これらの表示優先順は、例えば、登録時期(投稿日が古い順/投稿日が新しい順)、又は又は(i)〜(viii)の何れか他の決定方法により決定された表示優先順に従うように構成すればよい。
【0084】
以上のようにして決定された表示優先順は、施設毎に各レビュー情報に対して付与され、表示優先順が付与された各レビュー情報を含む投稿情報は施設IDに対応付けられてRAM4cに一時記憶される。なお、上記(i)〜(ix)の決定方法の2以上の組み合わせに基づいて、レビュー情報の表示優先順を決定する場合、システム制御部4は、各決定方法により決定された表示優先順の逆数に所定の係数(1以上)を乗じたスコア(表示優先順に所定の係数(1以下)を乗じたスコアでもよい)の合計スコアをレビュー情報毎に算出し、当該合計スコアに基づいて表示優先順を決定するように構成してもよい。これにより、施設等の検索条件を利用して、ユーザが望むと推定されるレビュー情報の精度を高めることができる。この場合、例えばスコアが大きいレビュー情報ほど表示優先順が上位になるように決定される。なお、上記係数は、上記決定方法毎の重み(例えばユーザにより任意に設定)に応じた値(例えば、優先したい決定方法ほど係数(1以上)大きい値(又は、係数(1以下)小さい値))にするように構成してもよい。
【0085】
そして、ステップS8では、システム制御部4は、上記ステップS1で取得した施設IDの全てが特定されたか否かを判定する。そして、システム制御部4は、上記ステップS1で取得した施設IDの全てが特定されていないと判定した場合には(ステップS8:NO)、ステップS4に戻り未だ特定されていない施設IDを特定して、上記と同様の処理(表示優先順決定処理等)を行う。これにより、上記ステップS1で取得した施設IDに対応する施設ごとに、施設に対するレビュー情報の表示優先順が決定されることになる。一方、システム制御部4は、上記ステップS1で取得した施設IDの全てが特定されたと判定した場合には(ステップS8:YES)、ユーザ端末UT1からの何等かのリクエストを例えばタイムアウトするまで待機する。なお、このタイムアウトにより、例えば、上記ステップS7で決定されRAM4cに一時記憶された表示優先順(施設毎のレビュー情報の表示優先順)を示す情報が消去される。
【0086】
そして、例えば、図5(B)に示すような施設一覧ページがユーザ端末UT1のウインドウ画面に表示されている状態において、ユーザが、レビュー一覧の要求操作を行うと(例えば、“お客さまの声”という文字列62を指定すると)、レビュー一覧ページの要求(文字列62に対応する施設の施設IDを含む)を示すページリクエストがユーザ端末UT1からネットワークNWを介して情報提供サーバSAへ送信される。そして、システム制御部4は、ユーザ端末UT1からのレビュー一覧ページの要求を示すページリクエストを受信すると、図4(B)に示す処理を開始する。図4(B)に示す処理が開始されると、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、ページリクエストが示す施設IDに対応付けられた各レビュー情報に付与された表示優先順(検索条件に基づいて決定された表示優先順)で該施設に対するレビュー情報を表示させるためのレビュー一覧ページを生成し(ステップS11)、当該レビュー一覧ページの構造化文書ファイル等をユーザ端末UT1へ送信する(ステップS12)。これにより、上記決定された表示優先順でレビュー情報の全部又は一部がユーザ端末UT1のWebブラウザによりウインドウ画面に表示される。
【0087】
図6(A)は、レビュー一覧ページの表示例を示す図である。図6(A)に示すレビュー一覧ページには、施設の検索に用いられる検索条件に基づいて決定された表示優先順でレビュー情報が、投稿者のニックネーム、及び投稿年月日時等の情報と共に表示されている。このように表示されたレビュー一覧ページにおいて、ウインドウ画面内に表示しきれないレビュー情報については、ユーザによるスクロール操作に応じて、レビュー一覧ページの表示内容がスクロールすることによりウインドウ画面に表示されることになる。
【0088】
以上説明したように、上記実施形態によれば、施設の検索に用いられる検索条件に基づいて、施設に対するレビュー情報の表示優先順を決定し、該表示優先順に基づいて、施設のそれぞれに対するレビュー情報の少なくとも一つのレビュー情報を表示させるように構成したので、施設に対して多数のレビュー情報が登録されている場合であっても、ユーザが所望のレビュー情報を探すのに手間を低減することができ、ユーザが望むと推定されるレビュー情報を優先して当該ユーザに閲覧させることができる。
【0089】
なお、上記図4(A)に示すステップS7において、上記(vii)の決定方法による場合、検索条件として入力されたキーワードに対して、予め設定されたポジティブな用語が含まれるレビュー情報の一覧と、予め設定されたネガティブな用語が含まれるレビュー情報の一覧と、を異なる位置に表示させるように構成してもよい。ポジティブな用語が含まれるレビュー情報の一覧と、ネガティブな用語が含まれるレビュー情報の一覧と、を分けて例えば上下又は左右に並べて表示するレビュー一覧ページをユーザ端末UT1のウインドウ画面に表示させるように構成してもよい。これにより、ユーザは、入力したキーワードに対して、ポジティブな用語が含まれるレビュー情報と、ネガティブな用語が含まれるレビュー情報の一覧と、を比較しつつ閲覧することができるので、より一層、ユーザが所望のレビュー情報を探すのに手間を低減することができる。
【0090】
また、例えば、図6(A)に示すように表示されたレビュー情報に係る文字列の中で、検索条件として入力されたキーワードを強調表示(例えば、キーワードの文字色を他の文字とは異なる目立つ色で表示したり、キーワードの文字サイズを他の文字より大きいサイズで表示)するように構成してもよい。これにより、ユーザは入力したキーワードの強調表示を見ながらレビュー情報を閲覧できるので、より一層、ユーザが所望のレビュー情報を探すのに手間を低減することができる。なお、図6(A)に示すように表示されたレビュー情報に係る文字列の中で、検索条件として入力されたキーワードに対応する関連語や類義語、更にはキーワード(当該キーワードに対応する関連語又は類義語でもよい)を修飾するポジティブな修飾語を強調表示するように構成してもよい。
【0091】
なお、上記図4(A)に示す処理において、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、施設一覧ページの構造化文書ファイル等をユーザ端末UT1へ送信した(ステップS3)後に、表示優先順決定処理を行い(ステップS7)、その後に、レビュー一覧ページの構造化文書ファイル等をユーザ端末UT1へ送信する(ステップS12)ように構成することで、施設一覧ページが表示されるまでのユーザの待ち時間を短縮するようにした。この構成とは別の例として、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、施設一覧ページの構造化文書ファイル等をユーザ端末UT1へ送信する(ステップS3)前に、上記ステップS4〜S8の処理を行うように構成してもよい。この構成の場合、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、上記ステップS7で決定された表示優先順に基づいて所定数(少なくとも一つ)のレビュー情報(例えば、表示優先順が1位のレビュー情報)が表示される施設一覧ページの構造化文書ファイル等をユーザ端末UT1へ送信する。
【0092】
図6(B)は、レビュー情報が表示される施設一覧ページの表示例を示す図である。図6(B)に示す施設一覧ページにおいて、例えば、施設XXXの施設情報の表示領域61には、表示優先順が1位のレビュー情報65が表示されていると共に、以降の順位のレビュー情報を表示させるためのボタン(ここでは、“さらにレビュー情報を表示”という文字列)66が表示されている。図6(B)に示すような施設一覧ページがユーザ端末UT1のウインドウ画面に表示されている状態において、ユーザが、レビュー一覧の要求操作を行うと(例えば、“さらにレビュー情報を表示”という文字列66を指定すると)、レビュー一覧の要求(文字列66に対応する施設の施設IDを含む)を示すページリクエストがユーザ端末UT1からネットワークNWを介して情報提供サーバSAへ送信される。そして、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、ユーザ端末UT1からのレビュー一覧の要求を示すページリクエストを受信すると、以降の順位のレビュー情報を表示させる表示用データをユーザ端末UT1へ送信する。これにより、例えば、表示優先順が1位のレビュー情報65の表示領域の下部に2位以降の順位のレビュー情報が組み込まれて表示される。この場合、例えばAjaxを用いることにより施設一覧ページ全体をリフレッシュ(ユーザ端末UT1が情報提供サーバSAからリロード)することなく、上記表示用データがユーザ端末UT1へ送信され、表示優先順が2位以降のレビュー情報の一覧が施設一覧ページ内に表示されることになる。なお、この場合の別の例として、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、ユーザ端末UT1からのレビュー一覧の要求を示すページリクエストを受信すると、図4(B)に示すステップS11及びS12の処理を行うように構成してもよい。
【0093】
また、本実施形態においては、情報提供サーバSAが表示優先順決定処理を行うように構成(つまり、情報提供サーバSAが本発明の情報処理装置として機能する)したが、別の例として、ユーザ端末UTnが表示優先順決定処理を行うように構成(つまり、ユーザ端末UTnが本発明の情報処理装置として機能する)してもよい。この構成の場合、本発明の情報処理プログラムがユーザ端末UTnにインストールされる。そして、ユーザ端末UTn(検索手段としてのCPU)は、上述した検索条件を情報提供サーバSAへ送信して施設を検索させる。そして、ユーザ端末UTnは、情報提供サーバSAにより検索された施設の情報を取得する。この情報には、当該検索された施設のそれぞれに対するレビュー情報が含まれる。そして、ユーザ端末UTnは、検索された施設ごとに、上記検索条件に基づいて該施設に対するレビュー情報の表示優先順を決定する。そして、ユーザ端末UTnは、決定した表示優先順に基づいて、検索された施設のそれぞれに対するレビュー情報の少なくとも1つをウインドウ画面に表示させる。なお、この場合において、ユーザ端末UTnにインストールされる情報処理プログラムは、例えば、所定のサーバ等からネットワークNWを介してダウンロードされるようにしても良いし、CD、DVD等の記録媒体に記録されて読み込まれるようにしても良い。更に別の例として、本発明の情報処理プログラムは、例えば、検索条件入力ページを構成する構造化文書内にスクリプト(例えばJavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記述された簡易プログラム)として記述されるように構成し、当該スクリプトをWebブラウザが実行するものであってもよい(この構成の場合も、ユーザ端末UTnが本発明の情報処理装置として機能する)。
【0094】
なお、上記実施形態においては、取引対象の例として施設を例にとって説明したが、取引対象のその他の例として商品、店舗(例えば飲食店)、業者(通販業者、不動産業者)等に対しても適用可能である。なお、取引対象が商品の場合、上記施設情報データベース22の代わりに、商品情報データベースが利用される。この商品情報データベースには、ショッピングサイトやオークションサイトで商取引(売買)可能な商品に関する情報が登録される。具体的には、商品情報データベースには、商品の出品者(店舗又は個人)から提供(出品)される商品の商品ID、商品情報(商品名、商品の説明、商品画像、商品価格等)、取引情報(出品日時、取引成立日時等)、投稿情報、及びコメント情報等が商品毎に対応付けられて登録(記憶)される。情報提供サーバSAは、商品情報データベースを用いて、検索された商品のそれぞれに対するレビュー情報を取得し、検索された商品ごとに、上記検索条件に基づいて該商品に対するレビュー情報の表示優先順を決定することになる。
【符号の説明】
【0095】
1 通信部
2 記憶部
3 入出力インターフェース部
4 システム制御部
5 システムバス
UTn ユーザ端末
STm 施設端末
SA 情報提供サーバ
NW ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索する検索手段と、
前記取引対象のそれぞれに対応付けて該取引対象に対する複数のレビュー情報を記憶する記憶手段から、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得する取得手段と、
前記検索手段により検索される取引対象ごとに、前記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定される表示優先順に基づいて、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対する前記レビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させる制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語が前記レビュー情報に含まれる数に基づいて前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記レビュー情報に含まれる前記検索語の数と、前記検索語に対応する関連語と類義語の少なくとも何れか一方の用語の数に基づいて前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記レビュー情報には、前記取引対象に対する評価項目それぞれに対する評価点が対応付けられており、
前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語に対応する評価項目に対する評価点に基づいて前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記検索条件として入力される複数の検索語が含まれる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記決定手段は、前記検索条件として入力される複数の検索語の入力順に基づいて前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記決定手段は、前記検索条件として入力される複数の検索語のうち前記対象の提供者側により予め設定される訴求要素に対応する検索語が含まれる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記レビュー情報には、人数に応じて複数に分類される人数属性のうち前記取引対象の過去の利用人数が属する前記人数属性が対応付けられており、
前記決定手段は、前記検索条件として入力される利用人数が属する前記人数属性が対応付けられる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記レビュー情報には、前記取引対象の過去の利用人数が対応付けられており、
同一の前記人数属性が対応付けられる前記レビュー情報が複数ある場合に、前記検索条件として入力される利用人数との差が小さい前記利用人数が対応付けられる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記記憶手段には、前記レビュー情報に対する前記取引対象の提供者側のコメント情報が当該レビュー情報に対応付けられて記憶されており、
前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語に対して、予め設定されるポジティブな用語が含まれる前記コメント情報が対応付けられる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語に対して、予め設定されるポジティブな用語が含まれる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記レビュー情報には、前記取引対象の過去の利用時期が対応付けられており、
前記決定手段は、前記検索条件に対応する時期と同じ利用時期が対応付けられる前記レビュー情報を優先して前記表示優先順を決定することを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記決定手段は、前記検索条件として入力される検索語に対して、前記予め設定されるポジティブな用語が含まれる前記レビュー情報の前記表示優先順と、前記検索条件とし入力される検索語に対して、前記予め設定されるネガティブな用語が含まれる前記レビュー情報の前記表示優先順と、をそれぞれ決定し、
前記制御手段は、前記決定手段により決定されるそれぞれの前記表示優先順に基づいて、前記ポジティブな用語が含まれる前記レビュー情報と、前記ネガティブな用語が含まれる前記レビュー情報とを異なる位置に表示させることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記制御手段は、前記検索条件として入力される検索語を含む前記レビュー情報において当該検索語を強調表示させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索するステップと、
前記取引対象のそれぞれに対応付けて該取引対象に対する複数のレビュー情報を記憶する記憶手段から、前記検索される取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得するステップと、
前記検索される取引対象ごとに、前記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定するステップと、
前記決定される表示優先順に基づいて、前記検索される取引対象のそれぞれに対する前記レビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させるステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
コンピュータを、
ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索する検索手段と、
前記取引対象のそれぞれに対応付けて該取引対象に対する複数のレビュー情報を記憶する記憶手段から、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得する取得手段と、
前記検索手段により検索される取引対象ごとに、前記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定される表示優先順に基づいて、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対する前記レビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させる制御手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項17】
コンピュータを、
ユーザにより指定される取引対象の検索に用いられる検索条件に基づいて、取引対象を検索する検索手段と、
前記取引対象のそれぞれに対応付けて該取引対象に対する複数のレビュー情報を記憶する記憶手段から、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対するレビュー情報を取得する取得手段と、
前記検索手段により検索される取引対象ごとに、前記検索条件に基づいて該取引対象に対するレビュー情報の表示優先順を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定される表示優先順に基づいて、前記検索手段により検索される取引対象のそれぞれに対する前記レビュー情報の少なくとも1つを表示画面に表示させる制御手段として機能させる情報処理プログラムが記録された記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−8095(P2013−8095A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138701(P2011−138701)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)