説明

情報処理装置、署名提供方法、署名検証方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】高い安全性及び高い効率を有する電子署名方式を実現すること。
【解決手段】環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルs∈Kに基づいてN組のメッセージを生成し、一方向性関数に文書MとN組のメッセージとを入力して、N個の第1情報を選択し、N個の第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報を生成し、N個の第1情報及びN個の第2情報を電子署名として、多次多変数多項式の組F及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持する検証者に提供する情報処理装置が提供される。ベクトルsは署名鍵であり、多次多変数多項式の組F及びベクトルyは公開鍵であり、メッセージは、公開鍵及び第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルs∈Kに基づいてN組のメッセージを生成するメッセージ生成部と、
1組の入力情報に対してk通り(k≧3)の第1情報の中から1個の第1情報を選択する一方向性関数に対し、文書MとN組の前記メッセージとを入力して、N個の第1情報を選択する第1情報選択部と、
N個の前記第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報を生成する第2情報生成部と、
N個の前記第1情報及びN個の前記第2情報を電子署名として、前記多次多変数多項式の組F及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持する検証者に提供する署名提供部と、
を備え、
前記ベクトルsは署名鍵であり、
前記多次多変数多項式の組F及び前記ベクトルyは公開鍵であり、
前記メッセージは、前記公開鍵及び前記第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である、
情報処理装置。
【請求項2】
前記多次多変数多項式の組Fは、F(x,y)=F(x+y)−F(x)−F(y)で定義されるF(x,y)がx及びyに関して双線形となるように設定される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記多次多変数多項式の組Fは、前記公開鍵を生成するユーザ毎に異なる情報を用いて生成される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記多次多変数多項式の組Fは、F(x,y)=F(x+y)−F(x)−F(y)で定義されるF(x,y)がx及びyに関して双線形となる2次多項式Fと、3次以上の次数を有する項との和で表現される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持する情報保持部と、
前記多次多変数多項式の組F及びベクトルs∈Kに基づいて生成されたN組のメッセージを取得するメッセージ取得部と、
1組の入力情報に対してk通り(k≧3)の第1情報の中から1個の第1情報を選択する一方向性関数に対し、文書MとN組の前記メッセージとを入力することで選択されたN個の第1情報と、N個の前記第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報とで構成される電子署名を取得する署名取得部と、
前記メッセージ、前記多次多変数多項式の組F、前記ベクトルy、及び前記電子署名に基づいて前記文書Mの正当性を検証する署名検証部と、
を備え、
前記ベクトルsは署名鍵であり、
前記多次多変数多項式の組F及び前記ベクトルyは公開鍵であり、
前記メッセージは、前記公開鍵及び前記第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である、
情報処理装置。
【請求項6】
前記多次多変数多項式の組Fは、F(x,y)=F(x+y)−F(x)−F(y)で定義されるF(x,y)がx及びyに関して双線形となるように設定される、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記多次多変数多項式の組Fは、前記公開鍵を生成するユーザ毎に異なる情報を用いて生成される、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記多次多変数多項式の組Fは、F(x,y)=F(x+y)−F(x)−F(y)で定義されるF(x,y)がx及びyに関して双線形となる2次多項式Fと、3次以上の次数を有する項との和で表現される、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項9】
環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルs∈Kに基づいてN組のメッセージを生成するステップと、
1組の入力情報に対してk通り(k≧3)の第1情報の中から1個の第1情報を選択する一方向性関数に対し、文書MとN組の前記メッセージとを入力して、N個の第1情報を選択するステップと、
N個の前記第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報を生成するステップと、
N個の前記第1情報及びN個の前記第2情報を電子署名として、前記多次多変数多項式の組F及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持する検証者に提供するステップと、
を含み、
前記ベクトルsは署名鍵であり、
前記多次多変数多項式の組F及び前記ベクトルyは公開鍵であり、
前記メッセージは、前記公開鍵及び前記第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である、
署名提供方法。
【請求項10】
環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持するステップと、
前記多次多変数多項式の組F及びベクトルs∈Kに基づいて生成されたN組のメッセージを取得するステップと、
1組の入力情報に対してk通り(k≧3)の第1情報の中から1個の第1情報を選択する一方向性関数に対し、文書MとN組の前記メッセージとを入力することで選択されたN個の第1情報と、N個の前記第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報とで構成される電子署名を取得するステップと、
前記メッセージ、前記多次多変数多項式の組F、前記ベクトルy、及び前記電子署名に基づいて前記文書Mの正当性を検証するステップと、
を含み、
前記ベクトルsは署名鍵であり、
前記多次多変数多項式の組F及び前記ベクトルyは公開鍵であり、
前記メッセージは、前記公開鍵及び前記第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である、
署名検証方法。
【請求項11】
環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルs∈Kに基づいてN組のメッセージを生成するメッセージ生成機能と、
1組の入力情報に対してk通り(k≧3)の第1情報の中から1個の第1情報を選択する一方向性関数に対し、文書MとN組の前記メッセージとを入力して、N個の第1情報を選択する第1情報選択機能と、
N個の前記第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報を生成する第2情報生成機能と、
N個の前記第1情報及びN個の前記第2情報を電子署名として、前記多次多変数多項式の組F及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持する検証者に提供する署名提供機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、
前記ベクトルsは署名鍵であり、
前記多次多変数多項式の組F及び前記ベクトルyは公開鍵であり、
前記メッセージは、前記公開鍵及び前記第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である、
プログラム。
【請求項12】
環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持する情報保持機能と、
前記多次多変数多項式の組F及びベクトルs∈Kに基づいて生成されたN組のメッセージを取得するメッセージ取得機能と、
1組の入力情報に対してk通り(k≧3)の第1情報の中から1個の第1情報を選択する一方向性関数に対し、文書MとN組の前記メッセージとを入力することで選択されたN個の第1情報と、N個の前記第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報とで構成される電子署名を取得する署名取得機能と、
前記メッセージ、前記多次多変数多項式の組F、前記ベクトルy、及び前記電子署名に基づいて前記文書Mの正当性を検証する署名検証機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、
前記ベクトルsは署名鍵であり、
前記多次多変数多項式の組F及び前記ベクトルyは公開鍵であり、
前記メッセージは、前記公開鍵及び前記第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である、
プログラム。
【請求項13】
環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルs∈Kに基づいてN組のメッセージを生成するメッセージ生成機能と、
1組の入力情報に対してk通り(k≧3)の第1情報の中から1個の第1情報を選択する一方向性関数に対し、文書MとN組の前記メッセージとを入力して、N個の第1情報を選択する第1情報選択機能と、
N個の前記第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報を生成する第2情報生成機能と、
N個の前記第1情報及びN個の前記第2情報を電子署名として、前記多次多変数多項式の組F及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持する検証者に提供する署名提供機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムが記録された、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体であり、
前記ベクトルsは署名鍵であり、
前記多次多変数多項式の組F及び前記ベクトルyは公開鍵であり、
前記メッセージは、前記公開鍵及び前記第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である、
記録媒体。
【請求項14】
環K上で定義される多次多変数多項式の組F=(f,…,f)及びベクトルy=(y,…,y)=(f(s),…,f(s))を保持する情報保持機能と、
前記多次多変数多項式の組F及びベクトルs∈Kに基づいて生成されたN組のメッセージを取得するメッセージ取得機能と、
1組の入力情報に対してk通り(k≧3)の第1情報の中から1個の第1情報を選択する一方向性関数に対し、文書MとN組の前記メッセージとを入力することで選択されたN個の第1情報と、N個の前記第1情報にそれぞれ対応するN個の第2情報とで構成される電子署名を取得する署名取得機能と、
前記メッセージ、前記多次多変数多項式の組F、前記ベクトルy、及び前記電子署名に基づいて前記文書Mの正当性を検証する署名検証機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムが記録された、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体であり、
前記ベクトルsは署名鍵であり、
前記多次多変数多項式の組F及び前記ベクトルyは公開鍵であり、
前記メッセージは、前記公開鍵及び前記第2情報を利用して、当該第2情報に対応する第1情報の種類に応じて選択される所定の演算を実行することで得られる情報である、
記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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