説明

情報処理装置および情報処理方法、プログラム、並びに、記録媒体

【課題】ストリーミング時において、ストリーミングの供給元に応じた表示画面を表示する。
【解決手段】ストリーミング再生時においては、例えば図36に示すように、背景色がストリーミングの供給元のUser Color情報に基づく色とされたコンテンツ紹介情報表示エリア671Aと、テキストメモ情報に基づくテキスト(例えば、図中×××××とされているユーザネーム)がさらに表示されるコンテンツ再生情報表示エリア671Bからなる楽曲データ再生表示画面671が生成され、表示部21に表示される。このようにすることで、変化に富んだ表示画面を表示することができる。本発明は、情報通信端末に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理方法、プログラム、並びに、記録媒体に関し、特に、複数の装置間で情報を通信することが可能な場合に用いて好適な、情報処理装置および情報処理方法、プログラム、並びに、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の通信技術の進歩により、ストリーミング再生が可能な情報通信端末が開発されている。
【0003】
ストリーミング再生が可能な情報通信端末においては、通常、ストリーミング再生中に、コンテンツを紹介する情報や再生状態を示す情報が示される再生画面が表示されるようになされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来においては、この再生画面は、画一的であり、再生画面の背景色が、例えばストリーミングの供給元に応じた色となる等のものは存在しなかった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、例えばストリーミング再生中においては、ストリーミングの供給元に応じた表示画面が表示されるようにことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面の情報処理装置は、他の装置と通信を行う通信手段と、コンテンツを利用する利用手段と、前記コンテンツが利用されているとき、所定の表示画面を表示する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記利用手段により、前記他の装置から提供されたコンテンツが利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示する。
【0007】
前記表示画面は、前記コンテンツを紹介する情報が表示される第1のエリアが少なくとも設けられた、コンテンツ利用表示画面であり、前記表示制御手段は、前記第1のエリアの背景色を、前記他の装置の保有者に対応して設定された色情報に基づく色とすることができる。
【0008】
前記コンテンツ利用表示画面には、前記コンテンツの利用の状態を示す情報が表示される第2のエリアがさらに設けられ、前記表示制御手段には、前記他の装置の保有者に対応して設定された前記保有者に関する情報を、前記第2のエリアにさらに表示させることができる。
【0009】
前記表示制御手段は、前記利用手段により、前記他の装置から提供された前記コンテンツが利用されているとき、前記コンテンツ利用表示画面以外の表示画面を、その壁紙が、前記他の装置の保有者に対応して設定された壁紙になるように表示することができる。
【0010】
前記表示制御手段は、前記利用手段により利用されている前記他の装置から提供されたコンテンツが、前記他の装置においても同様に利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示することができる。
【0011】
本発明の一側面の情報処理方法、またはプログラムは、他の装置と通信を行い、前記他の装置から提供されたコンテンツを利用する情報処理装置の情報処理方法において、またはコンテンツを利用するときの表示画面の表示を制御する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンテンツが利用されているとき、所定の表示画面を表示する表示制御ステップを含み、前記表示制御ステップは、前記他の装置から提供されたコンテンツが利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示する。
【0012】
本発明の一側面の情報処理装置、情報処理方法、またはプログラムにおいては、コンテンツが利用されているとき、所定の表示画面が表示され、その際、前記他の装置から提供されたコンテンツが利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面が表示される。
【0013】
なおプログラムは、記録媒体に記録することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明の一側面によれば、ストリーミング再生中においては、ストリーミングの供給元に応じた表示画面を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0016】
本発明の一側面の情報処理装置は、
他の装置と通信を行う通信手段(例えば、図11の無線通信モジュール148)と、
コンテンツを利用する利用手段(例えば、図11のアプリケーションプロセッサ131)と、
前記コンテンツが利用されているとき、所定の表示画面を表示する表示制御手段(例えば、図33の表示制御部875)と
を備え、
前記表示制御手段は、前記利用手段により、前記他の装置から提供されたコンテンツが利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面(例えば、図36の楽曲データ再生表示画面671)を表示する。
【0017】
前記表示画面は、前記コンテンツを紹介する情報が表示される第1のエリア(例えば、図36のコンテンツ紹介情報表示エリア671A)が少なくとも設けられた、コンテンツ利用表示画面(例えば、図36の楽曲データ再生表示画面671)であり、
前記表示制御手段は、前記第1のエリアの背景色を、前記他の装置の保有者に対応して設定された色情報(例えば、図26に示すUser Color情報)に基づく色とすることができる。
【0018】
前記コンテンツ利用表示画面には、前記コンテンツの利用の状態を示す情報が表示される第2のエリア(例えば、図36のコンテンツ再生情報表示エリア671B)がさらに設けられ、
前記表示制御手段は、前記他の装置の保有者に対応して設定された前記保有者に関する情報(例えば、図36の例では、ユーザネーム)を、前記第2のエリアにさらに表示させることができる。
【0019】
前記表示制御手段は、前記利用手段により、前記他の装置から提供された前記コンテンツが利用されているとき、前記コンテンツ利用表示画面以外の表示画面(例えば、図37のHOME画面451)を、その壁紙が、前記他の装置の保有者に対応して設定された壁紙(例えば、図26に示す壁紙情報)になるように表示することができる。
【0020】
前記表示制御手段は、前記利用手段により利用されている前記他の装置から提供されたコンテンツが、前記他の装置においても同様に利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示することができる。
【0021】
本発明の一側面の情報処理方法、およびプログラムは、
他の装置と通信を行い、前記他の装置から提供されたコンテンツを利用する情報処理装置の情報処理方法において、またはコンテンツを利用するときの表示画面の表示を制御する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
コンテンツが利用されているとき、所定の表示画面を表示する表示制御ステップ(例えば、図35に示す表示処理)を
含み、
前記表示制御ステップは、前記他の装置から提供されたコンテンツが利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示する(例えば、図35のステップS25)。
【0022】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
図1を参照して、本発明を適用した情報通信端末1-1乃至情報通信端末1-3を含む情報通信システムについて説明する。なお、図1において、情報通信端末1-1乃至情報通信端末1-3は、同一の機能を有する装置である。
【0024】
情報通信端末1-1乃至情報通信端末1-3は、例えば、各種プログラムを実行して、無線および有線を介した情報通信機能、各種情報を記録する機能、音声や映像を再生する機能、記録された各種情報、再生された映像、ユーザの操作入力の補助となる情報(いわゆるGUI(Graphic User Interface))などを表示する機能、各種入力デバイスを備えてユーザの操作入力を受ける機能などを有している。以下の説明においては、情報通信端末1-1乃至情報通信端末1-3を個々に区別する必要がない場合、単に、情報通信端末1と称する。
【0025】
具体的には、情報通信端末1は、例えば、802.11bの規格に対応したWLAN(Wireless Local Area Network;無線LAN)機能を有して他の装置と接続し、情報を授受することができる。情報通信端末1は、WLANにおいて、アクセスポイントを介して通信を行うインフラストラクチャモードと、アクセスポイントを介さずに機器同士が直接通信を行うアドホックモードのいずれかを選択的に用いることができる。また、情報通信端末1は、例えば、USB(Universal Serial Bus)2.0の規格に対応して有線で他の機器と接続し、情報を授受することができる。なお、情報通信端末1のUSB接続は、MSC(MassStorageClass)とMTP(Media Transfer Protocol)に対応し、選択的に用いることができる。
【0026】
すなわち、情報通信端末1は、所定のサービスに加入している機器、または、所定のアプリケーションプログラムがインストールされ、所定の設定が施されている機器であれば、情報通信端末1同士でなくとも、有線、または、無線を介して、また、所定のアクセスポイントを介して、または、アクセスポイントを介さずに、情報を授受することが可能である。
【0027】
情報通信端末1は、例えば、一般的な揮発性メモリ以外に、FlashMemory(例えば、1GB程度の記憶容量を有する)を備えている。また、情報通信端末には、必要に応じて、例えばハードディスクなどの、さらに大容量の記憶部を備えるようにしてもよい。また、情報通信端末1は、表示デバイスとしてLCD(Liquid Crystal display)を備え、入力デバイスとしてキーボードを備えているが、必要に応じて、マウスやジョイスティックなどの他の入力デバイスを接続するようにしてもよいし、LCDとともにタッチパネルを備えるようにしてもよい。
【0028】
また、情報通信端末1は、例えば、ATRAC(Advanced TRansform Acoustic Coding)3、MP3(MPEG Audio Layer-3)、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)などのオーディオコーディック方式に対応して、供給された音声データを記録または再生することができる。そして、情報通信端末1は、いわゆる、Photo Viewer機能を備えており、画像データを記憶するとともに、その画像データを再生表示することができる。さらに、情報通信端末1は、例えば、OpenMG、WMT10(Janus)などの各種のDRM(Digital Rights Management;デジタル著作権管理)に対応し、著作者の許諾を得ない違法なデータの配布・交換などを防止することができる。
【0029】
また、情報通信端末1は、例えば、IP電話、インスタントメッセンジャー、電子メール、ウェブブラウザ、テキストエディタなどの、各種のアプリケーションプログラムをインストールして実行することができる。
【0030】
また、情報通信端末1は、ユーザが片手で把持可能な大きさで構成され、ユーザにより携帯が可能なようになされると好適である。
【0031】
情報通信端末1は、無線通信により、直接、インターネットなどのネットワーク11と接続可能であり、ネットワーク11を介して、各種サーバ12、パーソナルコンピュータ13、または、他の情報通信端末1(図中、情報通信端末1-1と情報通信端末1-2で示される)と情報を授受することができる。
【0032】
さらに、情報通信端末1は、他の情報通信端末1(図中、情報通信端末1-1と情報通信端末1-2で示される)と、無線通信で、直接、情報を授受することも可能である。
【0033】
また、情報通信端末1は、パーソナルコンピュータ13とも接続可能であり(図中の情報通信端末1-3)、パーソナルコンピュータ13と情報を授受することができるとともに、パーソナルコンピュータ13が接続されているネットワーク11(例えば、インターネット)を介して、各種サーバや他の情報通信端末と情報を授受することができる。
【0034】
また、情報通信システムのネットワーク11には、さらに多くの情報通信端末1、サーバ12、または、パーソナルコンピュータ13を接続することができるのは言うまでもない。
【0035】
次に、図2乃至図8を参照して、情報通信端末1の外形について説明する。図2は、情報通信端末1の正面外形図である。
【0036】
情報通信端末1は、その正面に、表示部21、WLANモード切替ボタン22、HOMEボタン23、BACKボタン24、オプションボタン25、4方向キー26、決定ボタン27、スピーカ28、および、マイク29を備え、表示部21に向かって左側側面に、WLAN ON/OFFスイッチ30、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、電源スイッチ33を備え、図中、表示部21に向かって右側側面に通信状態通知発光部34を備え、表示部21に向かって下側側面に、ミュージックキー35を備えている。
【0037】
表示部21は、例えば、LCDなどの平面ディスプレイにより構成され、各種情報を表示可能なようになされている。表示部21に表示される情報のうち、情報通信端末1の状態を示す情報の表示については、図8および図9を用いて説明する。また、情報通信端末1の各種処理時において表示部21に表示される情報についても、適宜、後述する。
【0038】
WLANモード切替ボタン22は、無線LANのONとOFFを切り替える操作入力を行うためのボタンである。
【0039】
HOMEボタン23は、表示部21に現在表示されている情報の種類にかかわらず、表示部21に図14を用いて後述するHOMEメニューを表示させるため操作入力を行うためのボタンである。
【0040】
BACKボタン24は、表示画面を1つ前の画面に戻すための操作入力を行うためのボタンである。
【0041】
オプションボタン25は、オプションの各種設定のための表示画面を表示させるための操作入力を行うためのボタンである。
【0042】
4方向キー26は、表示部21に表示された情報において、例えば、カーソルを移動させたり、メニュー、または、ボタンやアイコンなどの選択を変更させるなどの操作入力を行うためのキーである。
【0043】
決定ボタン27は、選択状態のメニュー、または、ボタンやアイコンなどの選択を決定するための操作入力を行うためのボタンである。
【0044】
スピーカ28は、例えば、IP電話が用いられた場合などにおいて、通話の音声を出力したり、情報通信端末1に記録された音声データのうち、所定のアプリケーションにより再生される音声を出力するスピーカである。
【0045】
マイク29は、例えば、IP電話が用いられた場合などにおいて、通話の音声を入力したり、所定のアプリケーションにより取得される音声を集音する。
【0046】
WLAN ON/OFFスイッチ30は、情報通信端末1の無線通信機能の有効と無効を切り替える場合にユーザにより操作されるスイッチである。
【0047】
WLAN状態通知発光部31は、例えば、1つまたは複数のLED(light emitting diode)などの発光素子および導光管で構成される、情報通信端末1の無線通信機能の有効と無効をユーザに通知するための発光部であり、例えば、無線通信機能が有効である場合に点灯、無効である場合に消灯される。点滅点灯時、通信状態通知発光部34は、導光管を介してLEDを発光させる。
【0048】
電源状態通知発光部32は、例えば、1つまたは複数のLED(light emitting diode)などの発光素子で構成される、情報通信端末1の電源が入っているか否かや、充電中であるか、充電が終了されたかなどをユーザに通知するための発光部であり、例えば、電源ON時に点灯、電源OFF時に消灯され、充電時には、電源ON時とは異なる色で点灯されるようになされている。
【0049】
電源スイッチ33は、情報通信端末1の電源を入り切りするためのスイッチである。
【0050】
通信状態通知発光部34は、例えば、1つまたは複数のLED(light emitting diode)などの発光素子で構成される、情報通信端末1の通信状態をユーザに通知するための発光部であり、例えば、WLANインフラストラクチャモード時とWLANアドホックモード時とで、異なる色で点灯したり、IP電話の着信時に、さらに異なる色で点滅点灯するなど、無線通信の状態に応じた色で、点灯、点滅、消灯を行うことができる。
【0051】
ここで、WLANインフラストラクチャモードとは、無線LANアクセスポイントを介して通信を行う方式のことであり、WLANアドホックモードとは、無線LANアクセスポイントを介せずに、直接装置同士でデータを授受する方式のことである。
【0052】
ミュージックキー35は、情報通信端末1において音声データを再生する場合の、再生開始、再生終了、早送り、巻き戻し、一旦停止、および、正逆方向AMS(Auto Music Scan;頭出し)などの操作入力を行うためのキーである。
【0053】
次に、図3は、情報通信端末1の、裏側(表示部21の設けられていない側)の外形図である。
【0054】
情報通信端末1の裏側には、バッテリーカバー41が設けられ、通信状態通知発光部34が設けられている側に、リンガースピーカ42、HOLDスイッチ43、および、ボリュームボタン44が設けられている。
【0055】
バッテリーカバー41は、情報通信端末1の各部に電源を供給するバッテリを装着する装着部分とバッテリのカバーである。
【0056】
リンガースピーカ42は、主に、情報通信端末1に蓄積されている音声データのうちの楽曲データや、他の情報通信端末1などからストリーミングされた楽曲データなどを再生出力したり、IP電話が用いられた場合の呼び出し音などを再生出力するスピーカである。
【0057】
HOLDスイッチ43は、例えば、ポケットやバッグの中にしまわれた情報通信端末1において、いずれかのボタンやスイッチが、ユーザの意に反して操作されてしまうようなことが無いように、すべてのボタンやスイッチ等の入力を無効にする場合に操作されるスイッチである。
【0058】
ボリュームボタン44は、リンガースピーカ42から出力される音声のボリュームを調節する場合にユーザから操作されるものである。
【0059】
次に、図4は、情報通信端末1の、上側側面(WLAN ON/OFFスイッチ30が設けられている側)の外形図である。
【0060】
情報通信端末1の上側側面には、USBコネクタ51およびコネクタジャック52が設けられている。
【0061】
USBコネクタ51には、USBケーブルが接続され、他の装置と情報を授受することができる。USBコネクタ51としては、少なくともダウンストリーム側のコネクタ(パーソナルコンピュータ13と接続するための、いわゆるシリーズBやシリーズ・ミニB)が設けられている必要があり、さらに、周辺機器を接続するためのアップストリーム用のコネクタ(いわゆるシリーズA)が設けられているものとしてもよい。また、情報通信端末1は、USB接続により、電源の供給を受けることも可能である。
【0062】
コネクタジャック52は、例えば、10pinの平型メスコネクタなどで構成され、ヘッドホンやマイクなどの音声入出力デバイスを接続することができる。
【0063】
DCジャック53は、DC電源の供給を受けるものである。一般的には、DCジャック53には、AC/DCアダプタが装着され、家庭用電源(100V交流)がAC/DCアダプタにより所定電圧の直流に変換されて供給されるようになされている。
【0064】
次に、図5は、情報通信端末1の表示部21が設けられている側から向かって右側面(通信状態通知発光部34が設けられている側)の外形図である。
【0065】
通信状態通知発光部34、HOLDスイッチ43、および、DCジャック53は、情報通信端末1の右側面において、図5に示されるように配置されている。
【0066】
次に、図6は、情報通信端末1の表示部21が設けられている側から向かって左側面(WLAN ON/OFFスイッチ30および電源スイッチ33が設けられている側)の外形図である。
【0067】
WLAN ON/OFFスイッチ30、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、電源スイッチ33は、情報通信端末1の左側面において、図6に示されるように配置されている。
【0068】
そして、図7は、情報通信端末1の、下側側面(電源スイッチ33やミュージックキー35が設けられている側)の外形図である。
【0069】
電源状態通知発光部32、電源スイッチ33、通信状態通知発光部34、ミュージックキー35、HOLDスイッチ43、および、ボリュームボタン33は、情報通信端末1の下側側面において、図7に示されるように配置されている。
【0070】
そして、情報通信端末1は、表示部21、WLANモード切替ボタン22、HOMEボタン23、BACKボタン24、オプションボタン25、4方向キー26、決定ボタン27、スピーカ28、および、マイク29が設けられている正面の筐体61の部分を上側(表示部21の表示面に向かって上側)にスライドさせることができるように構成されており、筐体61の部分がスライドされることにより、キーボード71が現れるようになされている。図8は、筐体61がスライドされた場合の外観図である。
【0071】
次に、電源およびWLANに関する操作入力と、図2乃至図7を用いて説明したそれぞれの発光部の状態について説明する。
【0072】
まず、情報通信端末1の電源がOFFである状態においては、電源状態通知発光部32を含むいずれの発光部も点灯しない。そして、電源OFFの状態において、電源スイッチ33が操作され、電源ONの状態となった場合、電源状態通知発光部32は、電源ONであることを示す所定の色で点灯し、ユーザからの、通常操作をうけることができる状態となる。
【0073】
情報通信端末1の電源がONである状態、すなわち、電源状態通知発光部32が、電源が入っていることを示す色で点灯している状態において、WLANがOFFの状態、すなわち、WLAN状態通知発光部31が消灯している状態から、WLANをONする場合、ユーザは、WLAN ON/OFFスイッチ30を操作する。例えば、WLAN ON/OFFスイッチ30がスライド式のスイッチであり、所定方向にスライドさせることにより、ON/OFFの切り替えが行われる場合、ユーザは、WLAN ON/OFFスイッチ30をスライドさせる。その操作によって、情報通信端末1は、無線通信可能状態となり、WLAN状態通知発光部31が点灯する。
【0074】
WLAN ON/OFFスイッチ30が操作されて、無線通信が開始された場合、情報通信端末1は、WLANインフラストラクチャモードとWLANアドホックモードとのいずれかの通信モードになる。いずれの通信モードが選択されるかは、設定によって決められていてもよいし、情報通信端末1が最後に無線通信を行ったときの通信モードとなるようにしてもよい。
【0075】
通信状態通知発光部34は、情報通信端末1の現在の通信モードが、WLANインフラストラクチャモードとWLANアドホックモードとのいずれであるかに基づいて、所定の色で点灯する。また、通信状態通知発光部34は、接続状態に関係なくWLAN状態通知発光部31が点灯した後に点灯するようにしてもよいし、接続が確定した際に点灯するようにしてもよい。また、情報通信端末1が受信する電波の強度に伴って、通信状態通知発光部34の光度が変化するようにしても良い。
【0076】
情報通信端末1の電源がONである状態、すなわち、電源状態通知発光部32が、電源が入っていることを示す色で点灯している状態で、かつ、通信モードがWLANインフラストラクチャモード状態、すなわち、WLAN状態通知発光部31が点灯しているとともに、通信状態通知発光部34がWLANインフラストラクチャモードであることを示す所定の色で点灯されている状態において、通信モードを、WLANインフラストラクチャモードからWLANアドホックモードに切り替える場合、ユーザは、WLANモード切替ボタン22を操作する。例えば、WLANモード切替ボタン22が押下されることにより、情報通信端末1の通信モードが、WLANインフラストラクチャモードとWLANアドホックモードとで切り替わるようになされている場合、ユーザは、WLANモード切替ボタン22を押下する。その操作によって、通信モードはWLANアドホックモードに切り替えられ、通信状態通知発光部34の点灯色は、WLANインフラストラクチャモードであることを示す所定の色からWLANアドホックモードであることを示す所定の色に変更される。
【0077】
また、情報通信端末1の通信モードがWLANアドホックモード状態、すなわち、WLAN状態通知発光部31が点灯しているとともに、通信状態通知発光部34がWLANアドホックモードであることを示す所定の色で点灯されている状態において、通信モードがWLANアドホックモードからWLANインフラストラクチャモードに切り替えられる場合にも、ユーザは、WLANモード切替ボタン22を操作する。その操作によって、情報通信端末1の通信モードはWLANインフラストラクチャモードに切り替えられ、通信状態通知発光部34の点灯色は、WLANアドホックモードであることを示す所定の色からWLANインフラストラクチャモードであることを示す所定の色に変更される。
【0078】
そして、情報通信端末1の電源がONである状態、すなわち、電源状態通知発光部32が、電源が入っていることを示す色で点灯している状態からWLANをOFFする場合、ユーザは、WLAN ON/OFFスイッチ30操作する。例えば、WLAN ON/OFFスイッチ30がスライド式のスイッチであり、所定方向にスライドさせることにより、ON/OFFの切り替えが行われる場合、ユーザは、WLAN ON/OFFスイッチ30をスライドさせる。その操作によって、情報通信端末1のWLANによる通信は終了され、WLAN状態通知発光部31が消灯する。
【0079】
そして、通信状態通知発光部34が、接続状態に関係なくWLAN状態通知発光部31が点灯した後に点灯するようになされている場合、通信状態通知発光部34は、WLAN状態通知発光部31が消灯するとともに、消灯する。また、通信状態通知発光部34が、接続が確定した際に点灯するようになされている場合、通信状態通知発光部34は、WLANがONであっても無線接続が切れた場合に消灯するようになされ、接続状態でWLANがOFFされたときには、WLAN状態通知発光部31が消灯するとともに、消灯する。
【0080】
また、電源OFF状態には、2つの状態があり、その1つ目は、ユーザにより電源OFF操作が行われた後操作入力が行われない状態が3日以内である電源OFF状態1(User OFF状態)である。情報通信端末1は、電源OFF状態1において電源ON操作を受けた場合、直ちに起動することができるようになされている(直ちに起動することができるように、後述するプロセッサなどには電源を供給しておく)。
【0081】
2つ目の状態は、ユーザにより電源OFF操作が行われた後操作入力が行われない状態が3日以上続いた状態であるか、または、バッテリを抜いている状態である、電源OFF状態2(Deep OFF状態)である。情報通信端末1は、電源OFF状態2において電源ON操作を受けた場合、起動するまでに、例えば、30秒などの所定の時間が必要となる(後述するプロセッサなどに電源を供給しない)。
【0082】
また、情報通信端末1は、USBコネクタ51を介してUSB接続が行われることにより、または、DCジャック53からDC電源が供給される(一般的には、家庭用AC電源などから、AC/DCコンバータを介して、DC電源の供給を受ける)ことにより、充電することができる。充電中において、電源状態通知発光部32は、充電中であることを示す所定の色で点灯するようになされている。
【0083】
次に、表示部21において基本的に常時表示されている常時表示パネルについて説明する。
【0084】
常時表示パネル101は、例えば、図9に示されるように、表示部21の下部1辺に沿った所定の領域に設けられており、基本的には、常に表示され、例えば、図10に示されるような、情報通信端末1の状態を示す各種の情報を表示するようになされている。
【0085】
常時表示パネル101には、例えば、電池残量表示エリア111、WLAN電波強度表示エリア112、WLAN状態表示エリア113、通信利用アプリケーション状態表示エリア114、キーボード入力モード表示エリア115、および、時計表示エリア116が設けられている。
【0086】
電池残量表示エリア111には、電池の残量を示す情報が表示される。具体的には、電池残量表示エリア111には、例えば、0%、25%、50%、75%、100%の粒度で電池の残量が表示され、充電中は充電中を示すアニメーションが表示される。
【0087】
WLAN電波強度表示エリア112には、WLANの強度を示す情報が表示される。具体的には、WLAN電波強度表示エリア112には、例えば、0、1、2、3の4段階でWLANの強度が表示される。
【0088】
WLAN状態表示エリア113には、WLANのモードと接続状態を示す情報が表示される。具体的には、WLAN状態表示エリア113には、例えば、WLANモードが、OFF、インフラストラクチャモード、アドホックモードのいずれであるかを示す情報や、接続状態が、接続中またはOFFLINEのいずれであるかを示す情報などが表示される。
【0089】
通信利用アプリケーション状態表示エリア114には、WLANのインフラストラクチャモードおよびアドホックモードのいずれかを用いて通信が実行されるアプリケーションの実行状態に関する情報が表示される。具体的には、例えば、インフラストラクチャモードにおいてIP電話アプリケーションが実行されている場合、通信利用アプリケーション状態表示エリア114には、IP電話アプリケーションの実行状態が表示され、インフラストラクチャモードにおいてインスタントメッセンジャーアプリケーションが実行されている場合、通信利用アプリケーション状態表示エリア114には、インスタントメッセンジャーアプリケーションの実行状態が表示され、アドホックモードにおいて、アドホック接続を利用するアプリケーションが実行されている場合、通信利用アプリケーション状態表示エリア114には、例えば、一対一通信中か否かを示す情報など、アドホックモードの接続情報が表示される。
【0090】
キーボード入力モード表示エリア115には、キーボード上の特殊キー(例えば、ALT、NUM、SHIFT、Fnなど)の入力モードが示される。また、キーのHOLD時には、キーボード入力モード表示エリア115に、HOLDマークが表示される。
【0091】
そして、時計表示エリア116には、現在時刻情報が表示される。
【0092】
なお、常時表示パネル101には、上述した以外の情報通信端末1の状態を示す各種の情報を表示するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0093】
次に、図11は、情報通信端末1の内部構成例を示すブロック図である。
【0094】
情報通信端末1は、主にアプリケーションプログラムの実行などを司るアプリケーションプロセッサ131と、音声データの管理、オーディオコーディック、および、著作権管理などの機能を司るオーディオプロセッサ132とを備えている。アプリケーションプロセッサ131とオーディオプロセッサ132とは、例えば、1つ、または複数のシリアルインタフェース、または、パラレルインタフェースにより接続され、制御信号やデータの授受が行われるようになされている。
【0095】
アプリケーションプロセッサ131は、クロック発生部141により発生されるクロックに基づいて、各種処理を実行するものである。アプリケーションプロセッサ131により実行される機能の詳細については、図12を参照して後述する。
【0096】
アプリケーションプロセッサ131には、表示モジュール142、バックライトドライバ143、発光モジュール144、オーディオ変換モジュール145、フラッシュメモリ146、メモリ147、無線通信モジュール148、キーボードモジュール149、および、入力モジュール150が接続されている。入力モジュール150は、オーディオプロセッサ132にも接続されている。
【0097】
表示モジュール142は、表示部21を含んで構成され、表示部21がLCDで構成されている場合は、LCDドライバ、LCDのバックライト、必要に応じて、導光管など、表示部21による情報の表示に必要となるもので構成されており、アプリケーションプロセッサ131の制御に基づいて、各種情報を表示する。
【0098】
バックライトドライバ143は、表示部21のバックライトのドライバである。
【0099】
発光モジュール144は、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、通信状態通知発光部34と、これらの発光部に含まれる発光素子のドライバにより構成されており、アプリケーションプロセッサ131の制御に基づいて、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、通信状態通知発光部34のそれぞれを、所定の色で点灯、点滅、または、消灯させる。
【0100】
オーディオ変換モジュール145は、例えば、PLL回路、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、DSPコアなどを内蔵しており、DSPコアにおいては、ハイパス・フィルタやノッチ・フィルタなどのフィルタリング処理やイコライザなどの処理を行うことができ、アプリケーションプロセッサ131の制御に基づいて、マイク29、または、コネクタジャック52に接続されたマイクにより集音された音声をA/D変換して、フィルタリングなどの所定の処理を施した後、アプリケーションプロセッサ131に供給したり、アプリケーションプロセッサ131から供給されたオーディオデータをD/A変換し、スピーカ28に音声データを出力して再生させるか、または、オーディオ信号処理モジュール152を介して、コネクタジャック52に接続されたヘッドホンなどに音声データを出力して再生させる。
【0101】
フラッシュメモリ146は、例えば、64MB程度の記憶容量を有しており、アプリケーションプロセッサ131において実行されるプログラムや、プログラムの実行に必要な情報や各種変数が設定されたレジスタなど、電源供給停止後も消去されない情報を記憶する。
【0102】
メモリ147は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などで構成され、例えば、64MB程度の記憶容量を有しており、アプリケーションプロセッサ131において実行される処理に必要な情報を記憶する。
【0103】
無線通信モジュール148は、例えば、802.11bの規格に対応したWLANの機能を実現するユニットであり、アプリケーションプロセッサ131の制御に基づいて、無線通信を実行し、他の装置と直接、または、アクセスポイントおよびネットワークを介して、情報を授受する。
【0104】
キーボードモジュール149は、キーボード71を含んで構成され、ユーザの操作入力を受け、操作内容を示す信号を、アプリケーションプロセッサ131に供給する。
【0105】
入力モジュール150は、WLANモード切替ボタン22、HOMEボタン23、BACKボタン24、オプションボタン25、4方向キー26、決定ボタン27、WLAN ON/OFFスイッチ30、電源スイッチ33、ミュージックキー35、HOLDスイッチ43、および、ボリュームボタン44に対応し、ユーザの操作入力を受け、操作内容を示す信号を、アプリケーションプロセッサ131またはオーディオプロセッサ132に供給する。
【0106】
オーディオプロセッサ132は、クロック発生部151−1またはクロック発生部151-2により発生されるクロックに基づいて、各種処理を実行するものである。オーディオプロセッサ132は、主に、オーディオデータを扱うプロセッサであるので、オーディオデータのコーディック処理などに用いられる基本クロックと、他の信号処理に用いられる基本クロックとの2つのクロック入力を受けるようにすると好適である。オーディオプロセッサ132により実行される機能の詳細については、図13を参照して後述する。
【0107】
オーディオプロセッサ132には、上述した入力モジュール150に加えて、オーディオ信号処理モジュール152、USBコネクタ51、リアルタイムクロック(RTC)153、大容量フラッシュメモリ154、メモリバス155が接続されており、メモリバス155には、フラッシュメモリ156およびメモリ157が接続されている。また、オーディオプロセッサ132は、コネクタジャック52の挿抜検出信号も供給される。
【0108】
オーディオ信号処理モジュール152は、例えば、D/Aコンバータ、デジタルフィルタ、音声出力(ヘッドホンまたはスピーカ)アンプなどを内蔵しており、オーディオプロセッサ132、または、オーディオ変換モジュール145から供給された音声データをD/A変換し、必要に応じてフィルタリングを施して増幅し、リンガースピーカ42またはコネクタジャック52に供給して、再生出力する。また、オーディオ信号処理モジュール152は、オーディオプロセッサ132から、オーディオ出力のみならず、いわゆるビープ音やIP電話などの呼び出し音の出力の指令を受け、リンガースピーカ42またはコネクタジャック52からビープ音または呼び出し音を出力する。
【0109】
リアルタイムクロック(RTC)153は、現在時刻をカウントするクロックであり、現在時刻を、オーディオ信号処理モジュール152に供給する。
【0110】
大容量フラッシュメモリ154は、例えば、1GB乃至数GBなど、大きな記憶容量を有するフラッシュメモリであり、オーディオプロセッサ132から供給された情報を記憶する。なお、大容量フラッシュメモリ154には、オーディオプロセッサ132を介して供給された、アプリケーションプロセッサ131の処理により生成または取得された情報も記憶される。
【0111】
大容量フラッシュメモリ154には、例えば、オーディオプロセッサ132の処理により再生可能な楽曲データなどのコンテンツデータ、各種アプリケーションプログラムによって生成されたデータ、例えば、インスタントメッセンジャー、IP電話、チャット、電子メールなどのツールを用いて他のユーザと情報を授受する場合に用いられる、他のユーザの登録情報などが記憶されている。更に、大容量フラッシュメモリ154には、他のユーザが有する装置に対して送付される、自分自身(装置およびユーザ)に関する登録情報も記憶され、ユーザにより、適宜、設定変更可能なようになされている。
【0112】
フラッシュメモリ156は、例えば、64MB程度の記憶容量を有しており、オーディオプロセッサ132において実行されるプログラムや、プログラムの実行に必要な情報や各種変数が設定されたレジスタなど、電源供給停止後も消去されない情報を記憶する。
【0113】
メモリ157は、例えば、SDRAMなどで構成され、64MB程度の記憶容量を有しており、オーディオプロセッサ132において実行される処理に必要な情報を記憶する。
【0114】
また、USBコネクタ51には、例えば、USBケーブルを介して、例えば、図1を用いて説明したように、パーソナルコンピュータ13などの他の装置が接続される。また、USBコネクタ51には、必要に応じて、ドライブ171が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または、半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア172が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてフラッシュメモリ146またはフラッシュメモリ156にインストールされて、実行可能なようになされている。
【0115】
USBコネクタ51を介して、例えば、パーソナルコンピュータ13などから供給された信号は、オーディオプロセッサ132に供給され、必要に応じて、アプリケーションプロセッサ131に供給される。また、オーディオプロセッサ132は、USBコネクタ51を介して、例えば、パーソナルコンピュータ13などに所定の信号を出力する。
【0116】
また、USB接続により供給されるDC電源またはDCジャック53を介して供給されるDC電源、もしくは、情報通信端末1に装着されたバッテリ160から供給されるDC電源は、電源制御部161により、情報通信端末1の各部に供給される。
【0117】
次に、図12は、アプリケーションプロセッサ131において実行されるソフトウェアの構成を示すソフトウェアスタックである。
【0118】
図12に示されるように、アプリケーションプロセッサ131において実行されるソフトウェアの構成は、下位側から、ハードウェア層、デバイスドライバ層、OS層、ミドルウェア層、および、アプリケーション層が規定されている。
【0119】
デバイスドライバ層は、アプリケーションプロセッサ131と、アプリケーションプロセッサ131に接続されているハードウェアを動作させるための専用ソフトウェアであり、具体的には、無線通信モジュール148を動作させるためのデバイスドライバ(WLAN)、表示部21に画像を表示させるための表示モジュール142に含まれるLCDを動作させるためのLCDドライバ(LCD)、キーボードモジュール149を動作させるためのキーボードドライバ(KEY)、アプリケーションプロセッサ131の汎用ポートを動作させるためのデバイスドライバ(GPIO)、発光モジュール144の、WLAN状態通知発光部31、電源状態通知発光部32、および、通信状態通知発光部34のそれぞれに含まれる発光素子を動作させるためのドライバ(LED)が含まれている。
【0120】
また、デバイスドライバ層には、さらに、その他のデバイスドライバ(Other)として、例えば、バックライトドライバ143を動作させるためのドライバ、各種のメモリドライバ、オーディオ変換モジュール145を動作させるためのデバイスドライバ、情報通信端末1がマウスなどの入力デバイスを有している場合には、そのマウスを動作させるためのマウスドライバ、情報通信端末1が情報を記憶するためにハードディスクを内部に有している場合には、ハードディスクを駆動するためのハードディスクドライバ、情報通信端末1が外部のプリンタと接続されており、プリンタに情報を出力して印刷することができるようになされている場合には、そのプリンタを駆動するためのプリンタドライバなど、必要なデバイスドライバが、適宜、含まれる。
【0121】
次に、OS層には、アプリケーションプロセッサ131の基本的な動作を制御するオペレーティングシステム(OS)がインストールされている。OSは、デバイスドライバによって動作される各種資源を管理するものであり、例えば、後述するミドルウェア層、または、アプリケーション層において実行されるいずれかのアプリケーションプログラムが発生した命令をデバイスドライバに伝えたり、フラッシュメモリ146やメモリ147、または、オーディオプロセッサ132とのデータの入出力、もしくは、キー入力や画面出力といった入出力機能の管理など、多くのアプリケーションソフトから共通して利用される基本的な機能を提供し、システム全体を管理する。OSには、例えば、Windows(登録商標)95(商標)、Windows(登録商標)98(商標)、Windows(登録商標)NT(商標)、LINUX,OS/2(商標)などがある。また、OSは、後述するアプリケーション層において実行されるいずれかのアプリケーションプログラムの実行コンテキスト(あるアプリケーションプログラムが利用しているレジスタセットやメインメモリイメージ、ファイルハンドルなど)などのソフトウェア資源の一部の管理も行うようになされている。
【0122】
ミドルウェア層は、OS上で動作し、アプリケーションソフトに対してOSよりも高度で具体的な機能を提供するソフトウェアであるミドルウェアで構成されている。
【0123】
ミドルウェアは、OSとアプリケーションソフトウェアの中間的な性格を有するものである。多くのアプリケーションソフトウェアで共通して利用される機能を個別に開発するのは非効率であるため、多くのアプリケーションソフトウェアで共通して利用される機能(多くの場合は、基本的な機能)が、ミドルウェアとして提供される。
【0124】
ここでは、ミドルウェアとして、IP電話などのコミュニケーションアプリケーションの基本的な機能を提供するためのコミュニケーションエンジン、インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術の基本的な機能を提供するためのVoIP(Voice over IP)エンジン、インスタントメッセンジャーの基本的な機能を提供するためのインスタントメッセンジャーエンジン、デジタルデータの著作権を保護するために、データに暗号化などを施す機能を実現するための、DRM(Digital Rights Management)プロトコル、アドホック通信全般を制御するアドホック通信エンジンに加えて、各種アプリケーションプログラムの実行に伴って表示部21に表示されるGUIの部品などの集まりである、グラフィックライブラリなどが用意されている。
【0125】
グラフィックライブラリは、アプリケーション層において実行される各種のアプリケーションプログラムの画像処理において使用される汎用性のある関数やデータの集まりである。具体的には、画像処理において使用される汎用性のあるいくつかの関数を書庫のようにまとめ、ソフトウェアの実行に必要な機能を独立したファイルとして共通化したものである。グラフィックライブラリは、一般的には、アプリケーションプログラムとは別に実行時にロードされるものとして、アプリケーションプログラムのサブルーチンと区別される。
【0126】
そして、最上位層のアプリケーション層においては、各種のアプリケーションプログラムが実行される。情報通信端末1においては、例えば、コミュニケーションアプリケーション、ウェブブラウザ、ファイル交換アプリケーション、パーソナルコンピュータ接続アプリケーション、オーディオプレイヤ、楽曲検索アプリケーション、ミュージックストリーミング、インスタントメッセンジャー、録音ツール、フォトビューア(Photo Viewer)、テキストエディタ(Text Editor)などの個別のアプリケーション、WLAN、メニュー表示ツール、セッティングツール、ステータスバー表示ツール、FEP(Front End Processor)などのユーティリティーに加えて、これらのアプリケーションソフトウェアを管理するアプリケーションマネージャと、開発環境が用意されている。
【0127】
コミュニケーションアプリケーションは、コミュニケーションエンジンやVoIPエンジンを利用して、いわゆるIP電話機能やボイスチャットなど、他の装置(を利用している他のユーザ)とのコミュニケーションを提供するためのものである。
【0128】
ウェブブラウザは、ネットワークを介して、Webページを閲覧するためのアプリケーションであり、具体的には、ネットワークを介して、HTMLファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する機能を実行する機能や、表示されたフォームを使用してユーザがデータをWebサーバに送信したり、Java(登録商標)ScriptやFlash、およびJava(登録商標)などで記述されたアプリケーションソフトを動作させる機能を実現する。
【0129】
ファイル交換アプリケーションは、ネットワークを通じて、または、直接接続された他の装置とデータファイルを送受信するファイルトランスファー機能を提供するためのものである。パーソナルコンピュータ接続アプリケーションは、パーソナルコンピュータ13と接続して、情報を授受する機能を提供するためのものである。
【0130】
オーディオプレイヤは、楽曲データを再生する機能を提供するものである。楽曲検索アプリケーションは、内部に記憶されている楽曲データをデータベース化し、ユーザが所望する楽曲データを検索する機能を提供するためのものである。また、ミュージックストリーミングは、他の装置と楽曲データを授受してストリーミング再生を行う機能を提供するものである。
【0131】
インスタントメッセンジャーアプリケーションは、インターネットやLANなどのネットワーク上で同じソフトを利用している仲間がオンラインかどうかを調べ、オンラインであればチャットやファイル転送などを行うためのものである。
【0132】
録音ツールは、いわゆるボイスメモなどのように、マイク29によって集音された音声データを記録し、再生する機能を提供するためのものである。フォトビューアは、内部に記録されている画像データ(写真データ)を管理し、例えば、サムネイル画像の一覧表示やスライドショー表示などの各種の表示方法での再生表示を制御するものである。テキストエディタは、キーボード71などによるユーザの操作入力に基づいて、テキストデータの作成機能を提供するものである。
【0133】
また、個別アプリケーションとしては、これ以外にも、例えば、表計算ソフト、データベース作成ソフト、電子メールアプリケーション、各種ゲームなどを、適宜インストールすることが可能である。
【0134】
また、WLANは、例えば、802.11bの規格に対応したWLANの機能を実現するためのものであり、メニュー表示ツールは、表示部21に表示されるメニュー画面や待ち受け画面などの表示を制御するためのものである。セッティングツールは、ユーザの操作入力に基づいて、情報通信端末1の各種機能を設定するためのものであり、ステータスバー表示ツールは、図9および図10を用いて説明した常時表示パネルに各種情報を表示させるためのものである。また、FEPは、日本語を入力するために用いられる、かな漢字変換ソフトウェアである。
【0135】
次に、図13は、オーディオプロセッサ132において実行されるソフトウェアの構成を示すソフトウェアスタックである。
【0136】
まず、デバイスドライバ層は、オーディオプロセッサ132と、オーディオプロセッサ132に接続されているハードウェアを動作させるための専用ソフトウェアで構成されており、具体的には、USB接続およびUSBストリーミング機能を実現するためのドライバソフトであるUSBドライバ、オーディオプロセッサ132に接続されている大容量フラッシュメモリ154を動作させるためのフラッシュメモリドライバ、オーディオ信号処理モジュール152を動作させるためのオーディオドライバ、および、入力モジュール150のうち、特に、オーディオプロセッサ132が実行する処理に関する操作入力を行うミュージックキー52などを動作させるためのキードライバで構成されている。
【0137】
また、デバイスドライバ層には、さらに、その他のデバイスドライバとして、例えば、大容量フラッシュメモリ154以外のメモリを動作させるためのメモリドライバ、アプリケーションプロセッサ131の汎用ポートを動作させるためのデバイスドライバ(GPIO)など、必要なデバイスドライバが、適宜、含まれる。
【0138】
OSは、オーディオプロセッサ132の基本的な動作を制御しているものである。OSには、例えば、uITRONなどの、組込みシステム向けのリアルタイムOSが用いられると好適である。
【0139】
そして、OS上で、各種アプリケーションが動作する。
【0140】
情報通信端末1は、USB接続に際して、MSC(Mass Storage Class)とMTP(Media Transfer Protocol)との2つのUSB Modeの切り替えを行うことができる。
【0141】
MSC(Mass Storage Class)は、接続されたUSB機器(ここでは、パーソナルコンピュータ13に対する情報通信端末1)を記憶装置として認識し制御する機能を提供するためのものである。すなわち、情報通信端末装置1は、USBマスストレージクラス対応のインターフェイスを採用しているので、パーソナルコンピュータ13のOSからはドライブとして認識される。これにより、パーソナルコンピュータ13から情報通信端末装置1の内部に記録されているデータ(例えば、画像データや楽曲データなど)を、専用アプリケーションのみならず、例えば、エクスプローラなどのアプリケーションから読み出すことができる。
【0142】
MTP(Media Transfer Protocol)は、情報通信端末1と、パーソナルコンピュータ13とを接続し、楽曲データ、動画像データ、または、静止画データを双方向に転送するプロトコルである。MTPはUSBマスストレージクラスを含む、あらゆるストレージデバイスとの通信レイヤの上で動作し、著作権保護フラグ付きのコンテンツを安全に転送できる。
【0143】
ファイルシステムは、オーディオプロセッサ132に接続されている大容量フラッシュメモリ154などに記録されているファイルを管理する。ファイルシステムによって管理されているファイルのうち、楽曲データファイルは、楽曲DB(Data Base)によってデータベース化され、DRM(Digital Rights Management) Lib.(Library)によって著作権保護されている。
【0144】
DRM Lib.は、デジタルデータの著作権を保護するために、音楽・動画・画像などのデジタル・コンテンツに対し、暗号化などを施して不正コピーや流出を防止する機能を実現するための、各種のアプリケーションプログラムにおいて使用される汎用性のある関数やデータの集まりである。
【0145】
また、オーディオプロセッサ132に接続されている大容量フラッシュメモリ154などに記録されている楽曲データなどは、例えば、MP3(MPEG Audio Layer-3),ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)3、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)、ASF(Advanced Streaming Format)などの圧縮形式で圧縮されるので、それぞれの方式に基づいたオーディオコーディックによって、楽曲データなどが圧縮伸張されるようになされている。
【0146】
そして、オーディオプレイヤは、アプリケーションプロセッサインターフェースを介して供給される、アプリケーションプロセッサ131上で動作する各種ソフトウェアの制御信号に基づいて、DRM Lib.によって著作権保護され、楽曲DBによって管理されている楽曲データを、オーディオコーディックによって所定の方式で圧縮伸張し、再生出力する処理を制御する。
【0147】
システム(System)コントローラは、オーディオプロセッサ132により実現される、上述した各種機能を制御するものである。
【0148】
アプリケーションプロセッサインターフェースは、アプリケーションプロセッサ131とオーディオプロセッサ132とにおける各種情報および制御信号の授受を制御する機能を提供するものである。
【0149】
次に、表示部21に表示される表示画面を参照して、情報通信端末1において実行される各種アプリケーションプログラムにおける具体的な実行例について説明する。
【0150】
情報通信端末1において実行される各種アプリケーションプログラムには、例えば、音声データを再生するオーディオプレイヤをはじめとして、録音ツール(いわゆるボイスメモ)、フォトビューア、または、テキストエディタなどの、他の装置との通信処理を利用しないものと、ネットワークを通じて、他の装置とデータファイルを送受信するファイル交換アプリケーション、ネットワークを通じて、他の装置に映像や音声などのマルチメディアデータを送信したり、これらのマルチメディアデータを受信しながら同時に再生を行うミュージックストリーミング、IP電話などの機能を提供するコミュニケーションアプリケーション、チャットなどの機能を提供するインスタントメッセンジャー、ウェブページを閲覧するためのウェブブラウザなど、他の装置との通信処理を利用するものとがある。
【0151】
また、複数の機能を含むアプリケーションプログラムも存在する。例えば、音声データ(例えば、特に楽曲データ)や、静止画像または動画像データなどを、内部に記録したり、記録されたデータを整理してデータベースを構築したり、データを他の装置と授受したり、内部に記録されたデータやストリーミングされたデータを再生する処理など、他の装置との通信処理を必要としない処理と必要とする処理の両方を含むアプリケーションプログラムも存在する。
【0152】
図14は、情報通信端末1の表示部21において、例えば、電源投入後すぐに、または、HOMEボタン23が押下された場合に表示されるHome画面451の表示例を示す図である。Home画面451には、情報通信端末1において実行可能なアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)の一覧がメニュー表示されている。図14のHome画面451においては、待ち受け画面(Standby Screen)461、コミュニケーションアプリケーション(Communication)462、音楽ツール(Music)463、ウェブブラウザ(WEB Browser)464、フォトビューア(Photo Viewer)465、テキストエディタ(Text Editor)466、録音ツール(Voice Memo)467、および、各種設定(Tools)468が選択可能な状態として表示されている。情報通信端末1において実行可能なアプリケーションプログラムがHome画面451の1画面内に表示しきれない場合、ユーザが、4方向キー26のUPキーまたはDOWNキーを操作することにより、メニュー一覧がスクロールされ、すべてのアプリケーションが表示されるようになされている。ユーザは、Home画面451を表示部21に表示させて、メニュー表示されたいずれかのアプリケーションプログラムを選択して起動させることができる。
【0153】
なお、ユーザによるメニューの選択決定の方法としては、例えば、ユーザが4方向キー26のUPキーまたはDOWNキーを操作することにより、選択されている(カーソルが当たっている)メニューの位置が変更されて(カーソル位置が最も上の位置にある状態で、UPキーが押下された場合、または、カーソル位置が最も下の位置にある状態で、DOWNキーが押下された場合にのみ、メニュー一覧の表示がスクロールされる)、ユーザが所望のアプリケーションメニューにカーソル位置を合わせて決定ボタン27を押下することにより、所望のアプリケーションを選択決定する(例えば、起動を命令する)ことができるものであってもよいし、また、ユーザが4方向キー26のUPキーまたはDOWNキーを操作することにより、メニュー一覧全体が移動し、所定の位置(例えば、上から3番目)に表示されているメニューが常に選択状態となるものとし、ユーザが、所望のアプリケーションメニューを所定の位置(例えば、上から3番目)に移動して決定ボタン27を押下することにより、所望のアプリケーションを選択決定する(例えば、起動を命令する)ことができるものであってもよい。
【0154】
まず、図14を用いて説明したHome画面451のアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)一覧のメニュー表示から録音ツール(Voice Memo)467が選択決定されて、録音および再生ツール(いわゆるボイスメモ)が実行される場合の処理の例について、図15乃至図18を参照して説明する。
【0155】
図15に、録音および再生ツールが起動されたときに最初に表示される、録音待機状態における画面481の表示例を示す。
【0156】
録音および再生ツール表示画面481は、録音時間を表示する録音時間表示エリア491と、ユーザへのメッセージを表示するメッセージ表示エリア492とを含む。録音時間表示エリア491には、録音または再生時間のみならず、例えば、録音または再生されている音声データのボリュームを表す情報や、再生処理中において録音された音声データ中の現在の再生位置(再生停止位置)などを表示するようにしてもよい。
【0157】
図15に示されるように、録音待機状態においては、録音時間表示エリア491に表示されている録音時間は0を示しており、メッセージ表示エリア492には、「録音待機状態です。録音をスタートする場合は、決定ボタンを押してください(Rec Ready. Push Enter to Start.)」というメッセージが表示されている。
【0158】
ユーザが決定ボタン27を押下した場合、すなわち、入力モジュール150からユーザの操作入力を示す信号を受けた場合、アプリケーションプロセッサ131は、マイク29、または、コネクタジャック52に接続されたマイクによって集音され、オーディオ変換モジュール145においてA/D変換された音声データの供給を受け、オーディオプロセッサ132に供給して、エンコードさせた後、大容量フラッシュメモリ154に供給させ、記憶させる。
【0159】
図16に、録音中の画面501の表示例を示す。
【0160】
図16に示されるように、録音中状態においては、録音時間表示エリア491に録音時間が表示され、メッセージ表示エリア492には、「録音中です。録音を停止する場合は、決定ボタンを押してください(New Recording. Push Enter to Stop.)」というメッセージが表示されている。
【0161】
ユーザが決定ボタン27を押下した場合、すなわち、入力モジュール150からユーザの操作入力を示す信号を受けた場合、アプリケーションプロセッサ131は、マイク29、または、コネクタジャック52に接続されたマイクによって集音される音声の取得を終了する。
【0162】
図17に、録音が停止された状態、すなわち、録音された音声データの再生待機(一時停止)中の画面511の表示例を示す。
【0163】
図17に示されるように、再生待機状態においては、録音時間表示エリア491に録音時間が表示されるとともに、録音された音声データ中の現在の再生停止位置を示す情報が表示され、メッセージ表示エリア492には、「一時停止中です。再生を開始する場合は、決定ボタンを押してください(Pause. Push Enter to Pray.)」というメッセージが表示されている。
【0164】
ユーザが決定ボタン27を押下した場合、すなわち、入力モジュール150からユーザの操作入力を示す信号を受けた場合、アプリケーションプロセッサ131は、オーディオプロセッサ132に、大容量フラッシュメモリ154に録音された音声データを読み出させてデコードさせた後、オーディオ変換モジュール145へ供給させる。オーディオ変換モジュール145は、供給された音声データをD/A変換し、スピーカ28にデコードされた音声データを出力して再生させるか、または、オーディオ信号処理モジュール152を介して、コネクタジャック52に接続されたヘッドホンなどにデコードされた音声データを出力して再生させる。
【0165】
図18に、録音された音声データの再生中の画面521の表示例を示す。
【0166】
図18に示されるように、再生中の状態においては、録音時間表示エリア491に録画時間が表示されるとともに、録音された音声データ中の現在の再生位置を示す情報が表示され、メッセージ表示エリア492には、「再生中です。再生を一時停止する場合は、決定ボタンを押してください(New Praying. Push Enter to Pause.)」というメッセージが表示されている。図18に示される状態でユーザが決定ボタン27を押下した場合、再生が一時停止され、図17を用いて説明した再生待機状態となる。
【0167】
次に、図14を用いて説明したHome画面451のアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)一覧のメニュー表示から、フォトビューア465が選択決定されて、フォトビューアが実行される場合の処理の例について説明する。
【0168】
図19は、フォトビューアが実行されているときの表示画面551の一例を示す図である。フォトビューアは、ユーザの操作入力に基づいて、大容量フラッシュメモリ154に記憶されている静止画像データを読み出して表示する処理を行うアプリケーションプログラムであり、例えば、保存されている画像をサムネイル画像に変換して一覧表示したり、ユーザによる分類の単位でサムネイル画像を表示したり、スライドショー形式で表示するものである。
【0169】
次に、図20乃至図22を参照して、図14を用いて説明したHome画面451のアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)一覧のメニュー表示からテキストエディタ466が選択決定されて、テキストエディタが実行される場合の処理の例について説明する。
【0170】
図20は、テキストの新規作成画面571の一例を示す図である。テキストの新規作成画面上部には、テキストファイルのタイトルが表示され、テキストファイルのタイトルがまだ入力されていない場合、「Untitled」が表示される。また、テキスト入力エリアの現在の編集位置を示すカーソルが表示される。
【0171】
そして、テキスト入力中に、ユーザの操作入力に基づいて、図21に示されるようなコンテクストメニュー(Context Menu)581を表示させることができる。コンテクストメニュー581には、例えば、テキストエディタを終了して、コミュニケーションアプリケーションを起動させるための、「End Comm. App. Call」、テキストエディタを終了して、アドホック接続モードを開始させるための「End AD HOC Connect」、作成されたテキストファイルを保存する「Save」、テキストファイルに名前を付けて保存するための「Save As」、文字列の範囲を指定して、指定した部分を切り取る「Cut」、文字列の範囲を指定して、指定した部分を複写する「Copy」、切り取ったもしくはコピーした文字列を、指定された位置に貼り付ける「Paste」などがある。
【0172】
また、テキストエディタは、文字予測変換機能を有している。文字予測変換機能とは、文字列を入力したい場所にカーソルを移動して、文字を入力し始めると、入力し始めた文字に続いて入力されると予測される文字列の複数の候補が表示されている、図22の文字列予測変換バー591が画面下方に表示される。
【0173】
文字列予測変換バー591に表示される文字列の複数の候補に、入力しようとしている文字列があった場合、ユーザがその文字列を選択する操作入力を行うことにより、少ないテキストの入力で、ユーザが所望する文章を入力することが可能となる。文字列予測変換バー591は、ユーザの操作入力により、その端部の「×」と表示された部分を選択決定された場合、表示が消去される。
【0174】
また、情報通信端末1には、筐体61に設けられた4方向キー26以外に、図8に示されるキーボード71にも、いわゆる十字キーを設けるようにすることができる。このようにした場合、4方向キー26とキーボード71の十字キーとを使い分けるようにすると好適である。
【0175】
例えば、4方向キー26を用いて、上下左右の移動を指令した場合、および、キーボード71の十字キーを用いて左右方向の移動を指令した場合は、エディタ内のカーソル移動が指令されているものとし、キーボード71の十字キーを用いて上下方向の移動を指令した場合には、文字列予測変換バー591に表示される文字列の複数の候補の選択変更が指令されているようにすることができる。
【0176】
以上説明した、ボイスメモ、フォトビューア、および、テキストエディタの3つのアプリケーションソフトウェアは、他の装置との通信処理を利用しないものであったが、例えば、音楽コンテンツに関する機能については、他の装置との通信処理を利用しないものと、他の装置との通信処理を利用するものとの両方が存在するので、例えば、音楽コンテンツを扱うものをまとめたメニュー画面を用意することにより、ユーザが、音楽コンテンツを扱う複数のアプリケーションプログラムを、それぞれ意識して区別せずに利用することができるようにすると好適である。
【0177】
他の装置との通信方法には、USBを用いた有線の接続と、WLANを用いた無線の接続とがある。また、WLANを用いた無線の接続には、上述したように、アドホックモードとインフラストラクチャモードとがある。
【0178】
図23乃至図26を参照して、アドホックモードにおける通信について説明する。
【0179】
例えば、図23に示されるように、アドホック通信が可能な範囲に、ユーザA乃至ユーザEが保有する情報通信端末1−1乃至情報通信端末1−5が存在し、ユーザDが保有する情報通信端末1−4とユーザEが保有する情報通信端末1−5とがアドホックモードで通信を行っているものとする。
【0180】
情報通信端末1においては、アドホック通信が可能な範囲に存在するアドホックモードの情報通信端末1同士が自由にファイル転送や楽曲データのストリーミングを行うことができるようになされておらず、お互いに、相手側の装置を登録している場合にのみ、ファイル転送や楽曲データのストリーミングを行うことができるようになされている。
【0181】
図23におけるユーザA乃至ユーザEが保有する情報通信端末1−1乃至情報通信端末1−5のそれぞれは、アドホックモードにおいて、自分自身(情報通信端末1)の固有の(すなわち、基本的に変更されない)情報、および、自分自身(情報通信端末1)の現在の状況に関する(すなわち、そのときによって異なる)情報を、ブロードキャストで(すなわち、特定の送信先を決めるのではなく、通信範囲内のすべての装置に宛てて)送信する。アドホックモードの情報通信端末1がブロードキャストで送信する情報の一例を図24に示す。
【0182】
アドホックモードの情報通信端末1は、自局のIPアドレスとport番号、機器固有のID、プロファイル設定されたUser ID、Busy or Ready などの接続可否情報、曲名、アーティスト名など、現在再生中の楽曲(Now Playing曲)情報、再生中の曲のSequence Number + Object Handleなど、著作権保護された楽曲データである場合のストリーム再生に必要な情報、その他の再生動作状態などの情報、ユーザの入力したテキストメモなどの情報をブロードキャストする。
【0183】
このうち、自局のIPアドレスとport番号、機器固有のID、プロファイル設定されたUser IDは、基本的に変更されない情報であり、現在再生中の楽曲(Now Playing曲)情報、再生中の曲が著作権保護された楽曲データである場合のストリーム再生に必要な情報、その他の再生動作状態などの情報は、そのときによって異なる情報であり、ユーザの入力したテキストメモなどの情報は、基本的に変更されないが、ユーザが登録内容を変更した場合には変更可能な情報である。
【0184】
また、アドホックモードの情報通信端末1は、例えば、相互に情報通信を行うためのアドホックモードの通信相手として登録されていないユーザに公開してもよい情報であれば、図24を用いて説明した以外にも、ブロードキャストで送信するようにしてもよい。例えば、アドホックモードの通信相手の情報通信端末1における待ち受け画面(詳細は後述する)に表示される、自分自身を示すアイコン(サムネイル)となるものであって、まだ相互に登録していないユーザに対して表示させるためのアイコンに対応する画像データを、上述した情報とともに、アドホックモードの他の情報通信端末1に対して送信するようにしてもよい。
【0185】
そして、図23におけるユーザA乃至ユーザEが保有する情報通信端末1−1乃至情報通信端末1−5のそれぞれは、他の装置から、図24を用いて説明したような情報を取得し、それぞれの他の情報通信端末1がアドホックモードの通信相手として登録されているユーザが保有する装置であるか否か、アドホックモードの通信相手として登録されているユーザが保有する他の情報通信端末装置1との通信状況、および、アドホック通信が可能な範囲に存在する登録されていない他の情報通信端末装置1のユーザに関する情報を認識することができる。
【0186】
そして、情報通信端末1は、表示部21に、アドホックモードにおいて、アドホックモードの通信相手として登録されている他の情報通信端末装置1のユーザ、および、アドホック通信が可能な範囲に存在する登録されていない他の情報通信端末装置1のユーザに関する情報を一覧表示するアドホックユーザ一覧表示画面を表示する。
【0187】
アドホックユーザ一覧表示画面には、アドホックモードの通信相手として登録されているユーザが保有する他の情報通信端末装置1との通信状況が、通信可能状態である「Online状態」であるか、ここにいないので通信不可状態である「Offline状態」であるか、他の装置との通信中であるために通信不可状態である「Busy状態」のうちのいずれであるかが表示されるとともに、アドホック通信が可能な範囲に存在する登録されていない他の情報通信端末装置1の状態として「Unknown状態」であることが表示される。
【0188】
すなわち、例えば、ユーザAが通信相手としてユーザB、ユーザZ、ユーザD、および、ユーザEを登録している場合、ユーザAのアドホックユーザ一覧表示画面には、図25に示されるように、ユーザBがOnline状態であること、ユーザZがOffline状態であること、ユーザDが他の装置と通信中でありbusy状態であること、および、ユーザEが他の装置と通信中でありbusy状態であること、並びに、登録されていないユーザCがアドホック通信可能な範囲に存在することを示す情報が表示される。そして、ユーザBが通信相手としてユーザA、ユーザD、および、ユーザEを登録している場合、ユーザBのアドホックユーザ一覧表示画面には、図25に示されるように、ユーザAがOnline状態であること、ユーザDが他の装置と通信中でありbusy状態であること、および、ユーザEが他の装置と通信中でありbusy状態であること、並びに、登録されていないユーザCがアドホック通信可能な範囲に存在することを示す情報が表示される。また、同様に、ユーザCが通信相手としてユーザD、および、ユーザEを登録している場合、ユーザCのアドホックユーザ一覧表示画面には、図25に示されるように、ユーザDが他の装置と通信中でありbusy状態であること、および、ユーザEが他の装置と通信中でありbusy状態であること、並びに、登録されていないユーザAおよびユーザBがアドホック通信可能な範囲に存在することを示す情報が表示される。
【0189】
また、アドホックユーザ一覧表示画面には、ブロードキャストにより取得された各種情報のうちの少なくともユーザIDから特定可能なユーザ名と、通信情報を示す情報(例えば、Online、Offline、Busy、Unknownなど)が表示されるとともに、必要に応じて、他の情報を表示させることができる。ここでは、アドホックユーザ一覧表示画面には、ユーザ名と、通信情報を示す情報とともに、Now Playing曲情報が表示されるようになされている。さらに、アドホックユーザ一覧表示画面には、必要に応じて、ユーザの入力したテキストメモなどの情報が表示されるようにしてもよい。
【0190】
そして、ブロードキャストにより取得された各種情報のうち、アドホックユーザ一覧表示画面に表示されない情報は、例えば、ユーザ情報プロパティとして確認することが可能なようにしてもよい。
【0191】
また、アドホックユーザ一覧表示画面において、ユーザAにおけるユーザC,ユーザBにおけるユーザC,または、ユーザCにおけるユーザAおよびユーザBなど、アドホックモードにおいて未登録のユーザが選択決定された場合、このユーザと相互に登録処理を行うことを確認するメッセージが表示されたダイアログが表示され、ユーザがこれを認めた場合、登録モードへ移行する。
【0192】
未登録のユーザが保有する情報通信端末1同士で、通信相手として相互に登録が行われる場合に授受されるユーザ情報の一例を、図26に示す。
【0193】
登録時に授受される情報には、例えば、機器固有のID、プロファイル設定されたUser ID、ユーザが登録用に入力した、例えば、自分自身のホームページのURLや自己紹介文などのテキストデータ、後述する待ち受け画面(Standby Screen)において表示される顔アイコン(実際のユーザの顔写真データでなくてもよいことはいうまでも無い)に利用される画像データ、そのユーザとの通信処理中に表示部21のバックグラウンド(いわゆる壁紙)の模様としてユーザが設定した壁紙情報、そのユーザとの通信処理中に表示部21のバックグラウンド(いわゆる壁紙)の表示色としてユーザが設定したユーザカラー情報、コミュニケーションアプリケーション(例えば、チャットやIP電話などのツール)において利用されるID、および、インスタントメッセンジャーのIDなどが含まれていると好適である。
【0194】
未登録のユーザが保有する情報通信端末1どうしであっても、通信可能な範囲内に存在する他の情報通信端末に宛ててメッセージを送付することは可能なようになされている。情報通信端末1の無線通信モジュール148は、例えば、相手側の情報通信端末1に対して、相互のユーザ登録を促すメッセージなどを送付し、双方了解の後、図26に示されるような情報を送受信し、受信した情報を、アプリケーションプロセッサ131に供給する。アプリケーションプロセッサ131は、供給された情報を、アプリケーションプロセッサ131に接続されているフラッシュメモリ146、または、オーディオプロセッサ132に接続されているフラッシュメモリ156または大容量フラッシュメモリ154に供給して、アドホックモードにおいて、ファイル交換やストリーミングなどを実行することが可能な通信相手として登録されるユーザが保持している情報通信端末1に関する情報として登録する。
【0195】
アドホックモード時にファイル交換やストリーミングなどを実行することが可能な通信相手として登録された情報通信端末1同士は、図23に示される情報通信端末1−4と情報通信端末1−5のように、必ず1対1で通信を行い、ファイル交換やストリーミング再生を実行することができるようになされている。
【0196】
なお、ここで、ファイル交換は、基本的に、情報通信端末1の内部に記録されているすべてのデータファイルにおいて実行可能であるが、ファイル交換されるデータファイルに対して著作権保護がなされている場合、通信相手(ファイルの供給先となる)情報通信端末1が、そのデータファイルのデスクランブルキーを保有している場合などを除いて、ファイル交換で取得されたデータファイルをオープン(再生)することはできない。
【0197】
また、アドホックモード時のストリーミング再生においては、著作権保護されていないコンテンツをストリーミング再生する場合、ストリーミング再生を行う(ファイルの供給先)となる情報通信端末1が、そのストリームファイルの再生を許可されている場合、ストリーミング再生を行う(ファイルの供給先)となる情報通信端末1が、そのストリームファイルのデスクランブルキーを保有している場合などを除いて、ファイル交換で取得されたデータファイルをオープン(再生)することはできない。
【0198】
次に、図27乃至図32を参照して、図14を用いて説明したHome画面451のアプリケーションプログラム(または複数のアプリケーションプログラムにより構成される項目)一覧のメニュー表示から、音楽ツール(Music)463が選択決定されて、音声データ(主に、楽曲データ)を扱う処理が実行される場合について説明する。
【0199】
図27は、図14を用いて説明したHome画面451の一覧のメニュー表示から、音楽ツール(Music)463が選択決定された場合に表示部21に表示されるメニュー画面621である。Home画面451において音楽ツール(Music)463が選択決定された場合、図27に示されるように、Music Search631、Streaming632、Now Playing633、All Tracks634、ATRAC AD635、Music Folder636、My Playlist637、Inbox638の各メニューが表示され、ユーザは、4方向キー26および決定ボタン27を用いて、所望のメニューを選択決定することができる。
【0200】
メニュー画面においてMusic Search631が選択決定された場合、図12を用いて説明したアプリケーション層の楽曲検索アプリケーションが起動され、図28に示されるように、検索画面651が表示され、ユーザが、テキスト入力部661に所望の検索キーを入力することにより、楽曲データの選曲を行うことができるようになされている。
【0201】
ユーザが、テキスト入力部661に所望の検索キーを入力して、決定ボタン27を押下した場合、アプリケーションプロセッサ131で起動している楽曲検索アプリケーションは、オーディオプロセッサ132に対して、キーボードモジュール149から供給された検索キーを供給する。
【0202】
オーディオプロセッサ132は、図13を用いて説明した楽曲DBの機能を用いて、タイトル、アルバム名、アーティスト名の中に、供給された検索キーが含まれているものを検索し、検索結果(例えば、楽曲名)をアプリケーションプロセッサ131に供給する。
【0203】
アプリケーションプロセッサ131で起動している楽曲検索アプリケーションは、図28に示されるように、検索結果(例えば、楽曲名)を、検索画面651の検索結果表示エリア662に表示させる。
【0204】
ユーザが、4方向キー26を用いて、検索画面651の検索結果表示エリア662のうちのいずれかの検索結果(例えば、楽曲名)にカーソル663を移動して、決定ボタン27を用いて、カーソル663により選択されている検索結果(例えば、楽曲名)を選択決定した場合、アプリケーションプロセッサ131において、図12を用いて説明したオーディオプレイヤが起動され、必要に応じて、オーディオプロセッサ132を制御し、ユーザにより選択決定された楽曲データを再生出力させる。すなわち、オーディオプロセッサ132は、図13を用いて説明したオーディオプレイヤの機能を用いて、選択決定された楽曲データの再生処理を開始する。
【0205】
具体的には、オーディオプロセッサ132は、楽曲DBによって管理されている楽曲データを、大容量フラッシュメモリ154から読み出して、選択決定された楽曲データが著作権保護されている場合、DRM Lib.により保持されている関数やデータを用いてスクランブルの解除処理を行うとともに、オーディオ信号処理モジュール152に供給し、オーディオコーディックの機能を用いて、オーディオ信号処理モジュール152を制御して、デコード処理およびD/A変換処理を施し、リンガースピーカ42から再生出力させるか、または、コネクタジャック52に装着されたヘッドホンなどから再生出力させる。
【0206】
図29に、楽曲データ再生中の情報通信端末1の表示部21に表示される楽曲データ再生表示画面671を示す。楽曲データ再生表示画面671のコンテンツ紹介情報表示エリア671Aには、例えば、楽曲データのタイトル名、アーティスト名、アルバム名、または、アルバム等のジャケットのサムネイル画像などの、コンテンツに関する情報が表示され、コンテンツ再生情報表示エリア671Bには、再生時間等のコンテンツの再生に介する情報が表示される。
【0207】
そして、WLANアドホックモードONの状態で、図27のメニュー画面621において、Streaming632が選択決定された場合、図30に示されるように、アドホックユーザ一覧画面681が表示される。また、WLANアドホックモードOFFの状態で、メニュー画面621において、Streaming632が選択決定された場合、ユーザに対して、WLANアドホックモードONとするように操作を促すメッセージを含むダイアログなどを表示させるようにしてもよい。メニュー画面621において、Streaming632が選択決定されたあと、WLANアドホックモードONとなった場合にも、同様にして、図30に示されるように、アドホックユーザ一覧表示画面681が表示される。
【0208】
アドホックユーザ一覧表示画面681には、基本的に、図25を用いて説明した場合と同様に、アドホックモードの通信相手として登録されている他の情報通信端末装置1のユーザ、および、アドホック通信が可能な範囲に存在する登録されていない他の情報通信端末装置1のユーザに関する情報が一覧表示される。
【0209】
例えば、図30のアドホックユーザ一覧表示画面において、Online状態の「User B」が選択決定された場合、Online状態の「User B」が使用している情報通信端末1と、ストリーミングの接続が確定され、相互に、ブロードキャストで公開することが許可されている公開プレイリスト(内部に保有している楽曲のうちの少なくとも一部のリストであり、詳細は後述する)が授受される。そして、ユーザBが使用している情報通信端末1から受信されたユーザB公開プレイリストと、ブロードキャストされている情報のうちのNow Playing情報とを基に、図31に示されるような、ユーザBが現在再生中の曲と、公開Playlistとの一覧である公開Playlist一覧表示画面701が表示される。このとき、ユーザBが使用している情報通信端末1において現在再生されている楽曲(すなわち、Now Playing)を含むプレイリストが公開されている場合、公開Playlist一覧表示画面701は、そのプレイリストが選択された状態で表示される。
【0210】
そして、図31のユーザBの公開Playlist一覧表示画面701のうち、ユーザが所望するプレイリストが選択決定された場合、図32に示されるように、選択決定されたプレイリストに含まれている楽曲データ、換言すれば、音楽トラックの一覧を表示するトラック表示画面711が表示される。ユーザは、トラック表示画面711に表示されている音楽トラックのうちの所望のものを選択決定することにより、ユーザBから選択決定した楽曲データのストリーミングを受け、再生することができる。
【0211】
具体的には、情報通信端末1−1のアプリケーションプロセッサ131において実行されているミュージックストリームアプリケーションは、入力モジュール150からユーザの操作入力を示す信号を受け、ユーザにより選択決定されたプレイリストおよび楽曲データを指定するための情報を、無線通信モジュール148を制御して、ユーザBが保有する情報通信端末1−2に供給する。
【0212】
この際、ユーザBが保有する情報通信端末1−2の表示部21には、ユーザAからの接続許可要請を表示してもよいし、表示しなくても良い。
【0213】
情報通信端末1−2のアプリケーションプロセッサ131において実行されているミュージックストリームアプリケーションは、無線通信モジュール148を介して、情報通信端末1−1から供給されたユーザにより選択決定されたプレイリストおよび楽曲データを指定するための情報をオーディオプロセッサ132に供給する。オーディオプロセッサ132は、楽曲DBによって管理されている楽曲データ(ストリームデータ)を、大容量フラッシュメモリ154から読み出して、アプリケーションプロセッサ131に供給し、無線通信モジュール148を制御して、情報通信端末1−1に送信する。
【0214】
そして、情報通信端末1−1のアプリケーションプロセッサ131において実行されているミュージックストリームアプリケーションは、無線通信モジュール148を介して、情報通信端末1−2から供給された楽曲データ(ストリームデータ)が著作権保護されている場合、DRM Lib.により保持されている関数やデータを用いてスクランブルの解除処理を行うとともに、オーディオ信号処理モジュール152に供給し、オーディオコーディックの機能を用いて、オーディオ信号処理モジュール152を制御して、デコード処理およびDA変換処理を施し、リンガースピーカ42から再生出力させるか、または、コネクタジャック52に装着されたヘッドホンなどから再生出力させる。
【0215】
このとき、ストリーム再生中の情報通信端末1−1の表示部21には、図29を用いて説明した楽曲データ再生表示画面671が表示される。楽曲データ再生表示画面671には、例えば、楽曲データのタイトル名、アーティスト名、アルバム名、または、アルバム等のジャケットのサムネイル画像などの、コンテンツに関する情報以外にも、さらに、ストリーミングデータの供給元(ここでは、ユーザB)に関する情報などを表示するようにしてもよい。
【0216】
また、図27を用いて説明したメニュー画面621において、Now Playing633が選択された場合には、アプリケーションプロセッサ131において、図12を用いて説明したオーディオプレイヤが起動され、必要に応じて、オーディオプロセッサ132を制御して、ユーザが所望する楽曲データを再生出力する。すなわち、オーディオプロセッサ132は、図13を用いて説明したオーディオプレイヤの機能を用いて、選択決定された楽曲データの再生処理を開始する。
【0217】
オーディオプロセッサ132は、図13を用いて説明した楽曲DBの機能を用いて、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データの一覧、または、ファイル構造(実際のファイル構造であっても、仮想的なファイル構造であってもよい)を示す情報を生成し、アプリケーションプロセッサ131に供給する。アプリケーションプロセッサ131は、グラフィックスライブラリを利用して、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データの一覧、または、ファイル構造を示す情報を、表示部21に表示する。ユーザは、表示部21に表示されたデータを参照し、所望の楽曲データを選択決定する操作入力を行う。
【0218】
オーディオプロセッサ132は、楽曲DBによって管理されている楽曲データのうちの選択決定された楽曲データを、大容量フラッシュメモリ154から読み出して、選択決定された楽曲データが著作権保護されている場合、DRM Lib.により保持されている関数やデータを用いてスクランブルの解除処理を行うとともに、オーディオ信号処理モジュール152に供給し、オーディオコーディックの機能を用いて、オーディオ信号処理モジュール152を制御して、デコード処理およびDA変換処理を施し、リンガースピーカ42から再生出力させるか、または、コネクタジャック52に装着されたヘッドホンなどから再生出力させる。
【0219】
また、楽曲データ再生時には、図29を用いて説明した場合と同様の楽曲データ再生表示画面671が表示される。
【0220】
また、図27を用いて説明したメニュー画面621において、All Tracks634が選択された場合、大容量フラッシュメモリ154に記録されているすべてのトラックの一覧が、表示部21に表示される。
【0221】
なお、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データなどのコンテンツは、直接、楽曲データを配信するサービス提供者から取得するようにしても、所定の記録媒体を介して取得するようにしても、他の情報通信端末1またはパーソナルコンピュータ13から取得するようにしてもよい。換言すれば、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データなどのコンテンツは、WLANのアドホックモードまたはインフラストラクチャモードにより無線通信を用いて取得されてもよいし、USB接続による有線の通信(MSCとMTPとのいずれであってもよい)により取得されてもよい。
【0222】
情報通信端末1においては、大容量フラッシュメモリ154に記録されている楽曲データなどのコンテンツを、データの取得方法によって、コーディックの種類によって、または、著作権保護方式によって分類して記録することが可能なようになされている。例えば、楽曲データを配信するサービス提供者(団体、または、企業であってもかまわない)によって、楽曲データなどのコンテンツのコーディック形式が異なる場合や著作権保護方式が異なる場合においては、楽曲データなどのコンテンツの分類は、楽曲データの配信元に基づいた分類と同義となる。
【0223】
ここでは、その分類方法の一例として、楽曲データなどのコンテンツは、少なくとも、「ATRAC AD」、「Music Folder」、「Inbox」の3種類に分類されて記録されるものとして説明する。そのようになされた場合、図27を用いて説明したメニュー画面621において、All Tracks634が選択されることにより、「ATRAC AD」、「Music Folder」、「Inbox」の3種類のフォルダ内のすべてのトラックの一覧が、表示部21に表示される。
【0224】
ここでは、「ATRAC AD」および「Music Folder」に保存される楽曲データは、無線通信によって(インフラストラクチャモードまたはアドホックモード)によって取得された楽曲データであって、「ATRAC AD」に保存される楽曲データとは、ATRAC形式でデコードされた楽曲データであり、「Music Folder」に保存される楽曲データとは、ATRAC形式以外の形式でデコードされた楽曲データであるものとする。また、「Inbox」に保存される楽曲データは、USB接続による有線の通信によって取得された楽曲データであるものとする。
【0225】
従来、楽曲データを取得(多くの場合、ダウンロード)して再生させるための著作権管理方法やコーディック方式は、楽曲データを配信するサービス提供者によって異なる場合が多く、楽曲データを配信するサービス提供者から、楽曲データを取得して再生させるためのアプリケーションプログラムが提供されている場合も多い。そのような場合、楽曲データの授受の方法として許可されている通信方法もそれぞれ異なる。情報通信端末1は、WLANのアドホックモードおよびインフラストラクチャモードに対応し、さらに、USB接続のMSCとMTPとのいずれの方法にも対応しているので、対応するアプリケーションプログラム(または、ソフトウェアコーディックやDRMプロトコル)をインストールすることにより、多くのサービス事業者により配布される楽曲データ(コンテンツ)を取得し、記憶し、再生することが可能なようになされている。
【0226】
そして、図27を用いて説明したメニュー画面621において、ATRAC AD635が選択された場合、上述した「ATRAC AD」フォルダ内に記録されたトラックの一覧が、表示部21に表示され、図27を用いて説明したメニュー画面621において、Music Folder636が選択された場合、上述した「Music Folder」フォルダ内に記録されたトラックの一覧が、表示部21に表示され、図27を用いて説明したメニュー画面621において、Inbox638が選択された場合、USB接続によるFile Transferで受信し、上述した「Inbox」フォルダに記録されたトラックの一覧が、表示部21に表示される。
【0227】
上述した「Inbox」フォルダには、パーソナルコンピュータ13とUSB接続を行うことにより取得されたデータファイルが記憶される。上述したように、「Inbox」に保存される楽曲データは、USB接続による有線の通信によって取得された楽曲データであり、USB接続モードは、MSCとMTPとのいずれであってもよい。
【0228】
上述したように、従来、楽曲データを取得(多くの場合、ダウンロード)して再生させるための著作権管理方法やコーディック方式は、楽曲データを配信するサービス提供者によって異なる場合が多く、楽曲データを配信するサービス提供者から、楽曲データを取得して再生させるためのアプリケーションプログラムが提供されている場合も多い。すなわち、パーソナルコンピュータ13には、複数のサービス提供者から提供されているアプリケーションプログラムがインストールされ、パーソナルコンピュータ13において保存されている楽曲データなどのコンテンツは、それぞれ、所定のアプリケーションプログラムにおいてのみ、取り扱うことができるようになされている場合がある。すなわち、パーソナルコンピュータ13から、USB接続されている情報通信端末1への楽曲データなどのコンテンツのコピー操作は、所定のアプリケーションプログラムにおいてのみ実行可能なようになされている場合がある。そのような場合であっても、情報通信端末1が、USB接続モードとして、MSCとMTPとの両方に対応しているので、さまざまなサービス提供者から提供される楽曲データなどのコンテンツを、パーソナルコンピュータ13から取得して、記憶、再生することが可能となる。
【0229】
USBの接続モードを、MSCとMTPとで切り替えるには、例えば、図14を用いて説明したHome画面451において各種設定(Tools)468を選択することによって起動される、図13を用いて説明したアプリケーションプロセッサ131のセッティングツールに、ユーザの操作入力に基づいて、オーディオプロセッサ132を制御し、USBの接続モードをMSCとMTPとで切り替えさせる機能を含ませるようにし、オーディオプロセッサ132が有するMSCとMTPと(図13)のうち、ファイル交換アプリケーションなどが利用する機能を切り替えさせるようにすればよい。
【0230】
そして、図27を用いて説明したメニュー画面621において、My Playlist637が選択された場合、ユーザの操作入力に基づいて作成される、楽曲データなどのコンテンツのリストが表示される。具体的には、My Playlistは、「ATRAC AD」、「Music Folder」、「Inbox」の3種類に分類されて記録されている楽曲データなどのコンテンツを、ユーザが定めた分類で分類して生成された仮想ファイルシステムに対応するリストである。ユーザは、例えば、「お気に入り」の楽曲等のコンテンツを、1つのリストにまとめたり、「室内楽」「管弦楽曲」「器楽曲」「声楽曲」などのように、ジャンル別に分類したり、「ミュージシャンA」「ミュージシャンB」「オーケストラA」「オーケストラB」「指揮者A」「指揮者B」などのように、アーティストや演奏者などによって分類したり、「作曲家A」「作曲家B」などのように、作曲者で分類して、多くのコンテンツを管理することができる。
【0231】
また、My Playlistは、複数の階層を有する階層構造となるようにしてもよいことはいうまでも無い。例えば、大分類として、「作曲家A」「作曲家B」などのように、作曲者で分類し、中分類として、「室内楽」「管弦楽曲」「器楽曲」「声楽曲」などのように、ジャンル別に分類し、小分類として、楽曲名で分類し、小分類の中に、複数の異なる演奏者またはオーケストラなどにより演奏された同一の楽曲がまとめられているようにすることができる。このように分類することにより、ユーザは、「作曲家A」の「管弦楽曲」のうち、「交響曲第X番」の「オーケストラB」が演奏しているものを聴きたい場合など、所望の楽曲データを容易に探すことができる。
【0232】
また、My Playlistは、複数用意するようにしてもよい。このとき、同一の楽曲が複数のMy Playlistに登録されていてもよいことはいうまでも無く、My Playlistは仮想的なファイルシステムなので、同一の楽曲が複数のMy Playlistに登録されている場合においても、大容量フラッシュメモリ154には、1つのデータファイルのみが記録されていればよい。
【0233】
さらに、My Playlistは、アドホックモードのブロードキャスト時に公開してもよいか否かを、My Playlistごとに設定することができる。さらに、My Playlistのうちの一部のみを、My Playlistは、アドホックモードのブロードキャスト時に公開するように設定することが可能なようにしてもよい。
【0234】
また、My Playlistは、ユーザの操作入力に基づいて、自由に新規作成、削除、更新が可能である。例えば、My Playlistに関連する情報が表示された状態において、ユーザがオプションボタン25を押下した場合、My Playlistの新規作成、削除、更新の処理を選択させるためのダイアログボックスを表示させるようにすると好適である。
【0235】
図33は、図27のメニュー画面621においてStreaming632が選択決定されて、他の情報通信端末1からストリーミングされた楽曲を再生しているときの楽曲データ再生表示画面671(図29)の表示を制御する場合のアプリケーションプロセッサ131のメニュー表示ツール(図12)が用いる機能を示す機能ブロック図である。なお、アプリケーションプロセッサ131のメニュー表示ツールは、図33に示されない機能も有し、その機能を用いて、他の表示画面の表示を制御するが、ここでは、その説明は省略する。
【0236】
操作入力取得部871は、入力モジュール150(図11)から供給される(OSを介して、デバイスドライバから取得される)ユーザの操作入力に対応する信号を取得する。
【0237】
登録ユーザ情報取得部872は、例えば、オーディオプロセッサ132を介して、大容量フラッシュメモリ154に記憶されている、アドホックモードにおいてミュージックストリーミングやファイルトランスファーを行うことができるように登録されている登録ユーザ、または、インフラストラクチャモードにおいてWLANインフラストラクチャモードを利用して通信処理を行う複数のアプリケーションプログラムで通信可能な登録ユーザに関する情報(以下、登録ユーザ情報と称する)を取得する(OSを介して、デバイスドライバを制御することにより取得する)。
【0238】
ブロードキャスト情報取得部873は、無線通信モジュール148により受信された図24を用いて説明したアドホックモードにおいてブロードキャストされる情報(以下、ブロードキャスト情報と称する)を取得する(OSを介して、デバイスドライバを制御することにより取得する)。
【0239】
公開プレイリスト取得部874は、無線通信モジュール148により受信されたストリーミングの供給元の情報通信端末1から送信されてきた公開プレイリストを取得する。
【0240】
表示制御部875は、操作入力取得部871からの操作入力に応じて、登録ユーザ情報取得部872からの登録ユーザ情報、ブロードキャスト情報取得部873からのブロードキャスト情報、および公開プレイリスト取得部874により取得された公開プレイリストに基づいて、例えば図30に示したアドホックユーザ一覧画面681など、ストリーミング動作に関わる表示画面を生成し、表示モジュール142を制御(OSを介して、デバイスドライバを制御)して、表示部21に表示させる。
【0241】
次に、図27のメニュー画面621において、Streaming632が選択決定されて、他の情報通信端末1からストリーミングがなされているときのアプリケーションプロセッサ131のメニュー表示ツールの動作を、図34のフローチャートを参照して説明する。
【0242】
ステップS1において、図27のメニュー画面621において、ユーザの操作によりStreaming632が選択決定されると、操作入力取得部871は、その旨を、登録ユーザ情報取得部872、ブロードキャスト情報取得部873、および表示制御部875に通知する。
【0243】
ステップS2において、登録ユーザ情報取得部872は、アドホックモードにおける相互通信の登録ユーザに関する情報を、例えば、オーディオプロセッサ132を介して、大容量フラッシュメモリ154から読み出して抽出し、表示制御部875に供給する。
【0244】
ステップS3において、ブロードキャスト情報取得部873は、他の情報通信端末1から、ブロードキャストされた情報を受信したか否かを判定し、他の情報通信端末1から、ブロードキャストされた情報を受信したと判定した場合、ステップS4に進む。ステップS3で、ブロードキャスト情報が受信されていないと判定された場合、ステップS4およびステップS5の処理がスキップされ、後述するステップS6に進む。
【0245】
ステップS4において、ブロードキャスト情報取得部873は、取得した情報を表示制御部875に供給する。表示制御部875は、登録ユーザ情報と、ブロードキャスト情報とを基に、アドホックモードにおける相互通信の登録ユーザが、それぞれオンラインであるかオフラインであるかを判定する。
【0246】
ステップS5において、ブロードキャスト情報取得部873は、登録ユーザ情報と、ブロードキャスト情報とを基に、ブロードキャストされて取得された情報の中から登録されていないユーザからブロードキャストされた情報を抽出し、表示制御部875に供給する。
【0247】
ステップS6において、表示制御部875は、ステップS4での判定結果、ステップS5で供給された情報、登録ユーザ情報、またはブロードキャスト情報を基に、例えば、図30に示したようなユーザに関する情報が一覧表示されるアドホックユーザ一覧表示画面681を生成し、表示部21に表示させる。
【0248】
次に、いまの場合ステップS7において、アドホックユーザ一覧表示画面681に表示されているオンラインの登録ユーザ情報のいずれか1つ(例えば「User B」)が選択決定され、その旨が操作入力取得部871から公開リスト取得部874に通知されると、ステップS8において、公開プレイリスト取得部874は、アプリケーションプロセッサ131において実行されるアドホック通信エンジンにより受信された、ユーザBが設定した公開プレイリストを取得し、表示制御部875に供給する。
【0249】
アドホックユーザ一覧表示画面681に表示されているオンラインの登録ユーザに関する情報のいずれか1つ(例えば「User B」)が選択決定されると、アプリケーションプロセッサ131において実行されるアドホック通信エンジンは、ユーザBの情報通信端末1とのストリーミングの接続を確立し、公開プレイリストを取得する。
【0250】
ステップS9において、表示制御部875は、ステップS8で取得された公開プレイリスト、および選択されたユーザの情報通信端末1からのブロードキャスト情報のNow Playing情報に基づいて、図31に示したような公開Playlist一覧表示画面701を生成し、表示部21に表示させる。
【0251】
ステップS10において、表示制御部875は、操作入力取得部871から供給される操作入力に基づいて、楽曲が選択決定されたか否かを判定し、楽曲が選択決定されと判定した場合、ステップS11に進む。
【0252】
例えば図31に示したNow Playingが選択決定された場合、または所定の公開プレイリストが選択決定されてその結果表示された図32に示す公開プレイリストに含まれている楽曲データ、換言すれば、音楽トラックの一覧を表示するトラック表示画面711から所定の楽曲トラックが選択決定された場合、ステップS11に進む。
【0253】
ステップS11において、所定の表示処理が行われる。この処理の詳細は、図35のフローチャートに示されている。なおこのとき、アプリケーションプログラム131におけるミュージックストリーミングにより、ストリーミングの供給元の情報通信端末1と楽曲データが授受されストリーミング再生が開始される。
【0254】
ステップS21において、表示制御部875は、登録ユーザ情報からストリーミングの供給元のUser Color情報および壁紙情報(図26)を抽出し、ストリーミングの供給元からのブロードキャスト情報(図24)からテキストメモ情報を抽出する。
【0255】
ステップS22において、表示制御部875は、例えば図36に示すように、背景色がストリーミングの供給元のUser Color情報に基づく色とされたコンテンツ紹介情報表示エリア671Aと、テキストメモ情報に基づくテキスト(例えば、図中×××××とされているユーザネーム)がさらに表示されたコンテンツ再生情報表示エリア671Bからなる楽曲データ再生表示画面671を生成し、表示部21に表示させる。
【0256】
ステップS23において、表示制御部875は、操作入力取得部871から供給される操作入力に基づいて、表示画面を変更する指令があったか否かを判定し、そのような指令があったと判定した場合、ステップS24に進む。
【0257】
ステップS24において、表示制御部875は、表示画面の変更指令が、他の表示画面から楽曲データ再生表示画面671への変更を指令するものであるか否かを判定し、そのような指令ではないと判定した場合、ステップS25に進む。
【0258】
ステップS25において、表示制御部875は、指令に応じた表示画面を、ステップS21で抽出したストリーミングの供給元の壁紙情報に基づく壁紙が表示されるように生成し、表示部21に表示させる。
【0259】
例えば、図36に示した楽曲データ再生表示画面671が表示されているとき、HOMEボタン23が操作されると、図37に示すように、ストリーミングの供給元の壁紙情報に基づく壁紙が表示されたHOME画面451が表示される。
【0260】
その後、ステップS23に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
【0261】
ステップS24で、他の表示画面から楽曲データ再生表示画面671への変更であると判定された場合、例えば先のステップS25の処理で、HOME画面451が表示された後でBACKボタン24が操作された場合、ステップS22に戻り、それ以降の処理が行われ、ストリーミングの供給元に応じた楽曲データ再生表示画面671(図36)が表示される。
【0262】
ステップS23で、表示画面を変更する指令がないと判定された場合、ステップS26に進み、ストリーミングが終了したか否かが判定され、終了していないと判定された場合、ステップS23に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
【0263】
ステップS26で、ストリーミングが終了したと判定された場合、図34に戻り、処理は終了される。
【0264】
ステップS10で、楽曲が選択決定されていないと判定された場合、ステップS12に進み、ストリーミングが終了したか否かが判定され、終了していないと判定された場合、ステップS10に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
【0265】
ステップS12で、ストリーミングが終了したと判定された場合、この表示処理は終了する。
【0266】
以上のようにして、ストリーミング時の表示処理が行われる。なおストリーミング再生以外で楽曲が再生される場合の表示処理は、図38のフローチャートに示す通りである。
【0267】
すなわち、例えば図28を参照して説明したように、決定ボタン27を用いて、カーソル663により選択されている検索結果(楽曲名)が選択決定されると、その楽曲の再生が開始されるとともに、以下に示す表示処理が開始される。
【0268】
ステップS31において、大容量フラッシュメモリ154に記憶されている、登録ユーザ情報として記憶されている自分のUser Color情報および壁紙情報が取得される。
【0269】
ステップS32において、例えば図29に示すように、背景色がステップS31で取得された自分のUser Color情報に基づく色(図29の例では、無色)とされたコンテンツ紹介情報表示エリア671Aと、通常の情報が表示されるコンテンツ再生情報表示エリア671Bからなる楽曲データ再生表示画面671が生成され、表示部21に表示される。
【0270】
ステップS33において、表示画面を変更する指令があったか否かが判定され、そのような指令があったと判定された場合、ステップS34に進む。
【0271】
ステップS34において、表示画面の変更指令が、他の表示画面から楽曲データ再生表示画面671への変更を指令するものであるか否かが判定され、そのような指令ではないと判定された場合、ステップS35に進む。
【0272】
ステップS35において、指令に対応する表示画面が、ステップS31で取得された壁紙情報に基づく壁紙が表示されるように生成され、表示部21に表示される。
【0273】
例えば、図29に示した楽曲データ再生表示画面671が表示されているとき、HOMEボタン23が操作されると、図14に示すように、自分の壁紙情報に基づく壁紙(図14の例の場合、無地の壁紙)が表示された、HOME画面451が表示される。
【0274】
その後、ステップS33に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
【0275】
ステップS34で、他の表示画面から楽曲データ再生表示画面671への変更であると判定された場合、例えば先のステップS35の処理で、HOME画面451が表示された後でBACKボタン24が操作された場合、ステップS32に戻り、それ以降の処理が行われ、所定の楽曲データ再生表示画面671(図29)が表示される。
【0276】
ステップS33で、表示画面を変更する指令がないと判定された場合、ステップS36に進み、再生が終了したか否かが判定され、終了していないと判定された場合、ステップS33に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
【0277】
ステップS36で、再生が終了したと判定された場合、処理は終了される。
【0278】
すなわちストリーミング再生時においては、それ以外の再生の場合と異なり、ストリーミングの供給元に応じた色でコンテンツ紹介情報表示エリア671Aが表示され(図36)、また楽曲データ再生表示画面671以外の画面が表示される場合に、その壁紙がストリーミングの供給元により提供されたものとなるように表示されるようにしたので(図37)、ストリーミング再生時の表示画面を変化に富んだものにすることができる。
【0279】
またストリーミング再生時において、ストリーミングの供給元に関する情報(例えばユーザネーム)が、例えばコンテンツ再生情報表示エリア671Bに表示されるようにしたので、コンテンツ紹介情報表示エリア671Aの背景色とともに、ストリーミングの供給元が誰であるかをユーザに知らせることができる。
【0280】
なお以上においては、ストリーミング再生時であれば、いつでもストリーミングの供給元に応じた表示画面が表示されるようにしたが、ストリーミングの供給元で現在再生中の楽曲がストリーミングされる場合に限り、そのような表示画面が表示されるようにすることができる。
【0281】
この場合も、基本的に図34に示した処理と同様の処理が行われるが、この場合のステップS11の表示処理では、図39のフローチャートに示す処理が行われる。
【0282】
すなわちステップS51において、表示制御部875は、操作入力取得部871からの操作入力に基づいて、図31の公開Playlist一覧表示画面701におけるNow Playingが選択決定されたか否かを判定し、Now Playingが選択決定されたと判定した場合、ステップS52において、図35に示した表示処理と同様の処理を行う。その結果ストリーミングの供給元に応じた表示画面が表示される。このようにストリーミングの供給元で現在再生中の楽曲がストリーミングされる場合、ストリーミングの供給元に応じた表示画面が表示される。
【0283】
一方ステップS51で、Now Playingが選択決定されていない、すなわち所定の公開プレイリストが選択決定されてその結果表示された図32に示す公開プレイリストに含まれている楽曲データが選択決定された場合、ステップS53において、基本的には図38に示した表示処理と同様の表示処理が行われる。その結果ストリーミングの供給元で現在再生中の楽曲以外の楽曲がストリーミングされる場合、予め決められた所定の表示画面が表示される。
【0284】
なおこの場合における図38に示すステップS36に相当する処理では、再生終了の判定処理ではなく、ストリーミング終了の判定処理が行われる。
【0285】
なお以上においては楽曲がストリーミングされる場合を例として説明したが、他のコンテンツをストリーミングする場合においても本発明を適用することができる。
【0286】
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することも、上述した一連の処理を実行するように組み込まれたハードウェアを用いて実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0287】
この記録媒体は、図11に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア172などにより構成される。
【0288】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0289】
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0290】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0291】
【図1】本発明を適用した情報通信端末を含む情報通信システムについて説明するための図である。
【図2】情報通信端末の正面外形図である。
【図3】情報通信端末の、裏側(表示部の設けられていない側)の外形図である。
【図4】情報通信端末の、上側側面(WLAN ON/OFFスイッチが設けられている側)の外形図である。
【図5】情報通信端末の表示部が設けられている側から向かって右側面(通信状態通知発光部34が設けられている側)の外形図である。
【図6】情報通信端末の表示部が設けられている側から向かって左側面(WLAN ON/OFFスイッチおよび電源スイッチが設けられている側)の外形図である。
【図7】情報通信端末の、下側側面(電源スイッチやミュージックキーが設けられている側)の外形図である。
【図8】筐体がスライドされた場合の外観図である
【図9】常時表示パネルについて説明するための図である。
【図10】常時表示パネルに表示される情報について説明するための図である。
【図11】情報通信端末の内部構成例を示すブロック図である。
【図12】アプリケーションプロセッサにおいて実行されるソフトウェアの構成を示すソフトウェアスタック図である。
【図13】オーディオプロセッサにおいて実行されるソフトウェアの構成を示すソフトウェアスタック図である。
【図14】Home画面の表示例を示す図である。
【図15】録音待機状態における画面の表示例を示す図である。
【図16】録音中の画面の表示例を示す図である。
【図17】録音が停止された状態、すなわち、録音された音声データの再生待機(一時停止)中の画面の表示例を示す図である。
【図18】録音された音声データの再生中の画面の表示例を示す図である。
【図19】フォトビューアが実行されているときの表示画面の一例を示す図である。
【図20】テキストの新規作成画面の一例を示す図である。
【図21】コンテクストメニュー(Context Menu)について説明するための図である。
【図22】文字予測変換機能について説明するための図である。
【図23】アドホックモードにおける通信について説明するための図である。
【図24】アドホックモードの情報通信端末がブロードキャストで送信する情報の一例について説明するための図である。
【図25】アドホックユーザ一覧表示画面について説明するための図である。
【図26】通信相手として相互に登録が行われる場合に授受されるユーザ情報の一例ついて説明するための図である。
【図27】メニュー画面について説明するための図である。
【図28】検索画面について説明するための図である。
【図29】楽曲データ再生表示画面について説明するための図である。
【図30】アドホックユーザ一覧画面について説明するための図である。
【図31】公開Playlist一覧表示画面について説明するための図である。
【図32】トラック表示画面について説明するための図である。
【図33】メニュー表示ツールが用いる機能を示す機能ブロック図である。
【図34】ストリーミング時の表示処理を説明するフローチャートである。
【図35】図34のステップS11の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図36】他の楽曲データ再生表示画面について説明するための図である。
【図37】他のHome画面の表示例を示す図である。
【図38】通常再生時の表示処理を説明するフローチャートである。
【図39】図34のステップS11の他の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0292】
1 情報通信端末, 11 ネットワーク, 12 サーバ, 13 パーソナルコンピュータ, 21 表示部, 22 WLANモード切替ボタン, 23 HOMEボタン, 24 BACKボタン, 25 オプションボタン, 26 4方向キー, 27 決定ボタン, 28 スピーカ, 29 マイク, 30 WLAN ON/OFFスイッチ, 31 WLAN状態通知発光部, 32 電源状態通知発光部, 33 電源スイッチ, 34 通信状態通知発光部, 35 ミュージックキー, 41 バッテリーカバー, 42 リンガースピーカ, 43 HOLDスイッチ, 44 ボリュームボタン, 51 USBコネクタ, 52 コネクタジャック, 101 常時表示パネル, 131 アプリケーションプロセッサ, 132 オーディオプロセッサ, 342 表示モジュール, 143 バックライトドライバ, 144 発光モジュール, 145 オーディオ変換モジュール, 146 フラッシュメモリ, 147 メモリ, 148 無線通信モジュール, 149 キーボードモジュール, 150 入力モジュール, 152 オーディオ信号処理モジュール, 153 リアルタイムクロック(RTC), 154 大容量フラッシュメモリ, 155 メモリバス, 156 フラッシュメモ, 157 メモリ, 463 HOME画面, 671 楽曲データ再生表示画面, 671A コンテンツ紹介情報表示エリア, 671B コンテンツ再生情報表示エリア, 851 待ち受け画面, 864 コンタクトアイコン表示エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の装置と通信を行う通信手段と、
コンテンツを利用する利用手段と、
前記コンテンツが利用されているとき、所定の表示画面を表示する表示制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記利用手段により、前記他の装置から提供されたコンテンツが利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示する
情報処理装置。
【請求項2】
前記表示画面は、前記コンテンツを紹介する情報が表示される第1のエリアが少なくとも設けられた、コンテンツ利用表示画面であり、
前記表示制御手段は、前記第1のエリアの背景色を、前記他の装置の保有者に対応して設定された色情報に基づく色とする
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツ利用表示画面には、前記コンテンツの利用の状態を示す情報が表示される第2のエリアがさらに設けられ、
前記表示制御手段は、前記他の装置の保有者に対応して設定された前記保有者に関する情報を、前記第2のエリアにさらに表示させる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記利用手段により、前記他の装置から提供された前記コンテンツが利用されているとき、前記コンテンツ利用表示画面以外の表示画面を、その壁紙が、前記他の装置の保有者に対応して設定された壁紙になるように表示する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記利用手段により利用されている前記他の装置から提供されたコンテンツが、前記他の装置においても同様に利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
他の装置と通信を行い、前記他の装置から提供されたコンテンツを利用する情報処理装置の情報処理方法において、
コンテンツが利用されているとき、所定の表示画面を表示する表示制御ステップを
含み、
前記表示制御ステップは、前記他の装置から提供されたコンテンツが利用されているとき、前記他の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示する
情報処理方法。
【請求項7】
コンテンツを利用するときの表示画面の表示を制御する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
コンテンツが利用されているとき、所定の表示画面を表示する表示制御ステップを
含み、
前記表示制御ステップは、所定の装置から提供されたコンテンツが利用されているとき、前記所定の装置の保有者に対応して設定された情報に応じた前記表示画面を表示する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムが記録されている記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2007−179331(P2007−179331A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−377374(P2005−377374)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】