説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】既存のコンテンツから、ユーザの嗜好に応じたコンテンツを、より正確に生成する。
【解決手段】エフェクトデータ取得部142は、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、ユーザの嗜好に応じたコンテンツに対して、ユーザの嗜好に応じたエフェクトを施すためのエフェクト情報を取得し、エフェクト処理部144は、ユーザの嗜好に応じたコンテンツに対して、エフェクト情報に基づくエフェクトを施す。これにより、既存のコンテンツから、ユーザの嗜好に応じたコンテンツを、より正確に生成することができる。本発明は、例えば、HDDレコーダなどの記録再生装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、ユーザの嗜好に応じたコンテンツを生成する情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで撮影された静止画を扱うことのできる機器の多くには、静止画を1秒毎などの所定の時間毎に連続して表示させるいわゆるスライドショー機能が搭載されている。これらの機器の中には、スライドショー再生時のBGM(Back Ground Music)となる曲を、ユーザが好みに応じて選択することができるものもある。
【0003】
これにより、ユーザは、1つ1つ静止画を表示させる操作を行うことなく、自動的に順次表示される静止画を好みの曲を聴きながら見ることができる。
【0004】
例えば、機器に取り込まれた静止画(または、撮影された静止画)をそのまま表示させるのではなく、各種のエフェクトを施した形で順次表示させるものがある(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
このようなスライドショー機能が搭載された機器がハードディスクレコーダなどの録画機器である場合、主要な機能はあくまで録画機能であり、スライドショー機能は補助的な機能となるのでユーザに利用されにくい。スライドショー機能をユーザにつかってもらうためには、その魅力をユーザに伝える必要がある。
【0006】
仮に、ユーザの操作によらずにユーザの知らない間に、スライドショー機能によって自動的にコンテンツが作成され、そのようなコンテンツのあることが、録画済みの番組のコンテンツの情報などとともにコンテンツの一覧に表示されていれば、それに気づいたユーザは、つい、そのスライドショーのコンテンツを選択し、スライドショーを視聴するものと考えられ、これにより、機能の魅力をユーザに伝えることができると期待できる。
【0007】
【非特許文献1】“ドコモムーバP506iC フォトカクテル”、インターネット<URL:http://panasonic.jp/mobile/p506ic/photo/index.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した方法では、コンテンツは予め決められた固定のエフェクトを用いたスライドショー機能によって自動的に作成されてしまうため、ユーザの嗜好にあったコンテンツが生成されるとは限らなかった。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、既存のコンテンツから、ユーザの嗜好にあったコンテンツを生成することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面の情報処理装置は、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得するエフェクト情報取得手段と、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施すエフェクト処理手段とを備える。
【0011】
前記嗜好情報は、前記コンテンツを分類するジャンルと、前記ジャンルに対するユーザの嗜好の度合いを示す嗜好値とからなるようにすることができる。
【0012】
前記エフェクト情報取得手段には、前記嗜好値のより高い前記ジャンルに分類される前記コンテンツに対して施す、前記ジャンルに応じたエフェクトを記述する前記エフェクト情報を取得させるようにすることができる。
【0013】
前記情報処理装置には、エフェクトを施す対象の前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報と、前記コンテンツに施される前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトの内容の構造を示すエフェクト構造情報とからなる前記エフェクト情報を生成するエフェクト情報生成手段をさらに設けることができる。
【0014】
前記エフェクト情報生成手段には、前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツに対して前記エフェクト構造情報で示される内容のエフェクトが施される開始時刻および終了時刻を示す時刻情報をさらに含む前記エフェクト情報を生成させるようにすることができる。
【0015】
前記情報処理装置には、前記コンテンツに施されるエフェクトの素材として用いられるコンテンツである素材コンテンツと、前記素材コンテンツに施されるエフェクトを示す素材エフェクト情報とからなる前記エフェクト構造情報を生成するエフェクト構造情報生成手段をさらに設けることができる。
【0016】
前記エフェクト構造情報生成手段には、前記素材コンテンツに対して、前記素材エフェクト情報で示されるエフェクトが施される開始時刻および終了時刻を示す時刻情報をさらに含む前記エフェクト構造情報を生成させるようにすることができる。
【0017】
前記情報処理装置には、前記エフェクト情報に基づくエフェクトの施された前記コンテンツを保存する保存手段をさらに設けることができる。
【0018】
本発明の一側面の情報処理方法は、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得し、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施すステップを含む。
【0019】
本発明の一側面のプログラムは、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得し、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施すステップを含む。
【0020】
本発明の一側面においては、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、ユーザの好むコンテンツに対して、ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報が取得され、ユーザの好むコンテンツに対して、エフェクト情報に基づくエフェクトがされる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明の一側面によれば、既存のコンテンツから新たなコンテンツを生成することができる。特に、本発明の一側面によれば、既存のコンテンツから、ユーザの嗜好にあったコンテンツを生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。したがって、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0023】
本発明の一側面の情報処理装置は、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得するエフェクト情報取得手段(例えば、図4のエフェクトデータ取得部142)と、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施すエフェクト処理手段(例えば、図4のエフェクト処理部144)とを備える。
【0024】
前記エフェクト情報取得手段には、前記嗜好値のより高い前記ジャンルに分類される前記コンテンツに対して施す、前記ジャンルに応じたエフェクトを記述する前記エフェクト情報を取得させるようにすることができる(例えば、図11のステップS52)。
【0025】
前記情報処理装置には、エフェクトを施す対象の前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報と、前記コンテンツに施される前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトの内容の構造を示すエフェクト構造情報とからなる前記エフェクト情報を生成するエフェクト情報生成手段(例えば、図5のエフェクトデータ生成部164)をさらに設けることができる。
【0026】
前記エフェクト情報生成手段には、前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツに対して前記エフェクト構造情報で示される内容のエフェクトが施される開始時刻および終了時刻を示す時刻情報をさらに含む前記エフェクト情報を生成させるようにすることができる(例えば、図10のステップS34)。
【0027】
前記情報処理装置には、前記コンテンツに施されるエフェクトの素材として用いられるコンテンツである素材コンテンツと、前記素材コンテンツに施されるエフェクトを示す素材エフェクト情報とからなる前記エフェクト構造情報を生成するエフェクト構造情報生成手段(例えば、図5のエフェクトパーツ生成部167)をさらに設けることができる。
【0028】
前記エフェクト構造情報生成手段には、前記素材コンテンツに対して、前記素材エフェクト情報で示されるエフェクトが施される開始時刻および終了時刻を示す時刻情報をさらに含む前記エフェクト構造情報を生成させるようにすることができる(例えば、図9のステップS14)。
【0029】
前記情報処理装置には、前記エフェクト情報に基づくエフェクトの施された前記コンテンツを保存する保存手段(例えば、図3のプライベートコンテンツDB72)をさらに設けることができる。
【0030】
本発明の一側面の情報処理方法は、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得し(例えば、図11のステップS52)、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施すステップ(例えば、図11のステップS54)を含む。
【0031】
本発明の一側面のプログラムは、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得し(例えば、図11のステップS52)、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施すステップ(例えば、図11のステップS54)を含む。
【0032】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0033】
図1は、本発明に係る情報処理装置の一実施の形態であるHDD(Hard Disc Drive)レコーダ11の構成の例を示すブロック図である。
【0034】
HDDレコーダ11は、ユーザによって設定された録画の予約に従ってテレビジョン放送の番組を録画したり、設定された録音の予約に従ってラジオ放送の番組を録音したり、設定された記録の予約に従ってインターネットなどのネットワークを介して配信される所定のデータなどを受信して記録したりするようになされている。
【0035】
HDDレコーダ11は、ユーザの操作に基づいてユーザの嗜好を抽出するようになされている。すなわち、HDDレコーダ11は、膨大な記憶容量を備えるHDD40に数多くのコンテンツを記録することができるとともに、ユーザの意図を的確に把握して録画された番組の記録の管理(視聴した番組の履歴や操作履歴の管理など)を行い、ユーザの嗜好に基づいて自動的に番組の録画を予約したり、番組の放送時間の変更を検出して番組の録画時間を変更したりするようになされている。
【0036】
HDDレコーダ11には、記録再生装置12、スピーカ13、およびディスプレイ14が接続されている。
【0037】
記録再生装置12は、例えば、HDDレコーダ11とは別のHDDレコーダなどとされる。記録再生装置12は、少なくともチューナ21を含むように構成される。チューナ21は、例えば、記録再生装置12が取得(受信)したデータをHDDレコーダ11に供給し、記録させる。
【0038】
スピーカ13およびディスプレイ14は、例えば、図示せぬテレビジョン受像機に含まれる。スピーカ13は、HDDレコーダ11から供給される音声データに応じた音声を出力する。ディスプレイ14は、HDDレコーダ11から供給される画像データに応じた画像を表示する。
【0039】
なお、HDDレコーダ11は、AV(Audio Visual)機器として実現することができ、例えば、図示せぬテレビジョン受像機と一体で構成されることもできる。
【0040】
HDDレコーダ11は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、グラフィック処理コントローラ34、入力部35、入力制御部36、通信部37、通信制御部38、HDDインターフェース39(以下、HDDI/F39と称する)、HDD40、チューナ41、復調部42、デコーダ43、RAM44、ミキサ45、コンポーザ46、およびバス47を含むように構成される。
【0041】
CPU31、ROM32、RAM33、グラフィック処理コントローラ34、入力制御部36、通信制御部38、HDDI/F39、HDD40、チューナ41、復調部42、デコーダ43、ミキサ45、およびコンポーザ46は、バス47を介して相互に接続されている。また、バス47には、必要に応じてドライブインターフェース48を介してドライブ49が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどからなるリムーバブルメディア50が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてHDD40にインストールされる。
【0042】
CPU31は、HDDレコーダ11全体の動作を制御するメインコントローラであり、オペレーティングシステム(以下、OSと称する)により提供されるプラットフォーム上で、各種のアプリケーションプログラムを実行する。
【0043】
ROM32は、HDDレコーダ11の電源オン時に実行する自己診断初期化プログラムやハードウェア操作用の制御コードなどを格納する不揮発性の読み出し専用メモリである。
【0044】
RAM33は、CPU31の実行プログラムをロードしたり、実行プログラムの作業データを書き込んだりするために使用される、書き込み可能な揮発性のメモリである。
【0045】
グラフィック処理コントローラ34は、DSP(Digital Signal Processor)または汎用のGPU(Graphics Processing Unit)などにより構成され、画像データを生成する。また、グラフィック処理コントローラ34は、例えば、SVGA(Super Video Graphic Array)またはXGA(Extended Graphic Array)などの高精細な描画機能を有する。さらに、グラフィック処理コントローラ34は、例えば、ユーザが各種の設定を入力することができるGUI(Graphical User Interface)の画像を生成する。
【0046】
入力制御部36は、例えば、ボタン、スイッチ、またはキーボードなどよりなる入力部35がユーザに操作されることによって得られるユーザの操作に対応する入力信号、すなわちユーザの指示を示す入力信号(操作情報)を、バス47を介してCPU31に供給する。また、入力制御部36は、図示せぬリモートコントローラから送信されるユーザの操作に対応する赤外線信号を、受光部である入力部35に受信させ、電気信号に変換してCPU31に供給する。
【0047】
通信制御部38は、電話回線やケーブルなどの有線または無線を介して通信する通信部37を制御する。例えば、通信制御部38は、インターネットやイントラネットなどのネットワークを介した、通信部37による、所定のサーバやパーソナルコンピュータとの通信を制御する。通信制御部38の制御によって通信部37において受信されたデータは、適宜、バス47を介してHDD40に記録される。
【0048】
例えば、通信制御部38は、図示せぬサーバとの通信の制御を行うことにより、コンテンツを通信部37に受信させる。通信部37に入力されたコンテンツは、バス47を介してデコーダ43に入力され、チューナ41および復調部42を介して入力された放送データと同様に処理される。
【0049】
HDDI/F39は、CPU31の制御を基に、HDD40のデータへのアクセスを制御する。
【0050】
HDD40は、プログラムやコンテンツを含む各種のデータなどを所定のフォーマットのファイル形式で蓄積することができる、ランダムアクセスが可能な記録装置である。HDD40は、HDDI/F39を介してバス47に接続されており、デコーダ43または通信制御部38から、番組であるコンテンツおよびEPGデータなどの各種のデータが供給されると、これらのデータを記録するとともに、読み出しが要求されると、記録しているデータを出力する。
【0051】
ここで、CPU31は、例えば、バス47を介して、入力制御部36から供給された入力信号(操作情報)に基づいて、HDDI/F39、HDD40、チューナ41、復調部42、およびデコーダ43などを制御し、コンテンツの記録または再生を実行する。
【0052】
図示せぬアンテナで受信された放送波は、チューナ41に供給される。放送波は、所定のフォーマットに基づいており、例えば、EPGデータを含んでいる。放送波は、衛星放送波、地上波を問わず、さらに有線または無線などの任意の通信路を介して伝送される。
【0053】
チューナ41は、CPU31の制御に基づいて、所定のチャンネルの放送波のチューニング、すなわち、選局を行い、受信データを復調部42に出力する。
【0054】
復調部42は、デジタル変調されている受信データを復調し、デコーダ43に出力する。
【0055】
例えば、デジタル衛星放送の場合、チューナ41により受信され、復調部42により復調されたデジタルデータは、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)方式で圧縮されたAVデータ、およびデータ放送用のデータが多重化されているトランスポートストリームである。前者のAVデータは、放送番組本体を構成する画像データおよび音声データであり、後者のデータ放送用のデータは、この放送番組本体に付随するデータ(例えば、EPGデータ)を含むものである。
【0056】
デコーダ43は、復調部42より供給されたトランスポートストリームを、MPEG2方式で圧縮されたAVデータとデータ放送用のデータ(例えば、EPGデータ)とに分離する。分離されたデータ放送用のデータは、バス47およびHDDI/F39を介してHDD40に供給され、記録される。
【0057】
デコーダ43は、受信した番組(コンテンツ)の視聴が要求されている場合、AVデータを、圧縮されている画像データと圧縮されている音声データとにさらに分離する。分離された音声データは、PCM(Pulse Code Modulation)のデータにデコード(復号)された後、ミキサ45を介してスピーカ13に出力される。また、分離された画像データは、デコードされた後、コンポーザ46を介してディスプレイ14に供給される。
【0058】
また、デコーダ43は、受信した番組(コンテンツ)をHDD40に記録することが指示されている場合、分離する前のAVデータ(多重化されている画像データと音声データからなるAVデータ)を、バス47およびHDDI/F39を介してHDD40に出力する。さらに、HDD40に記録されている番組の再生が指示されている場合、デコーダ43は、バス47およびHDDI/F39を介して、HDD40からAVデータの入力を受け、圧縮されている画像データと圧縮されている音声データとに分離し、圧縮されている画像データおよび圧縮されている音声データをそれぞれ復号し、復号された画像データおよび音声データをそれぞれミキサ45およびコンポーザ46に供給する。
【0059】
RAM44は、上述したようなデコーダ43の動作に必要なデータである作業データを記憶する。
【0060】
ミキサ45は、必要に応じて、デコーダ43より供給された音声データと、HDD40に記録されている音声データとを合成して、合成された音声データをスピーカ13に供給する。
【0061】
コンポーザ46は、必要に応じて、デコーダ43より供給された画像データと、グラフィック処理コントローラ34から供給された画像データとを合成して、合成された画像データをディスプレイ14に供給する。
【0062】
なお、送信されてくる放送波がアナログ信号であるか、またはデジタル信号であるかに応じて、チューナ41乃至コンポーザ46の構成を適宜変更または拡張することができる。また、図1の例では、HDDレコーダ11は、地上波によるテレビジョン受像機の記録を行う装置と説明したが、様々なコンテンツ(例えば、衛星放送による番組のコンテンツやインターネットを介して配信されるコンテンツ)を記録するようにすることが可能である。ただし、この場合、HDDレコーダ11には、記録するコンテンツの性質に応じて必要な機能がさらに付加される。
【0063】
また、図1の例では、コンテンツは、HDD40に記録されると説明したが、これに限らず、HDDレコーダ11は、ドライブ49に装着されたリムーバブルメディア50(例えば、DVD-R(Digital Versatile Disc Recordable),DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)、またはBlu-ray Disc(登録商標)など)にコンテンツを記録するようにしてもよいし、通信制御部38の制御によって、通信部37を介して他の記録装置にコンテンツを記録させるようにしてもよい。
【0064】
図2は、HDDレコーダ11の機能の構成の例を示すブロック図である。
【0065】
HDDレコーダ11は、図示せぬ外部インターフェースなどを介してデジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、および音楽再生機63と接続される。デジタルスチルカメラ61は、撮像した被写体の静止画像を、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で圧縮されたデータ(以下、JPEGデータと称する)として記録する。デジタルカムコーダ62は、撮像した被写体の動画像を、例えば、MPEG方式で圧縮されたデータ(以下、MPEGデータと称する)として記録する。音楽再生機63は、音声や音楽を、例えば、MP3(MPEG Audio Layer-3)規格のフォーマットに準拠して圧縮されたデータ(以下、MP3データと称する)として記録する。
【0066】
また、HDDレコーダ11は、インターネットなどのネットワーク64に接続されている。
【0067】
HDDレコーダ11は、図示せぬ外部インターフェースを介して、デジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、および音楽再生機63からコンテンツを取得する。ここで、コンテンツは、上述したJPEGデータ、MPEGデータ、またはMP3データなどとされる。また、HDDレコーダ11は、デジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、および音楽再生機63に装着されているメモリースティック(登録商標)、CD-R(Compact Disc-Recordable)、またはDVDなどの記録媒体に記録されているコンテンツを、デジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、および音楽再生機63に読み出させて、デジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、および音楽再生機63からコンテンツを取得するようにしてもよい。同様にして、HDDレコーダ11は、デジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、および音楽再生機63から嗜好情報を取得する。嗜好情報については後述する。
【0068】
図2に示されるように、HDDレコーダ11の機能は、セットコンテンツデータベース71、プライベートコンテンツデータベース72、嗜好情報マネージャ73、変換テーブル74、嗜好情報変換部75、および嗜好情報データベース76を含むように構成される。なお、以下、セットコンテンツデータベース71をセットコンテンツDB71と称し、プライベートコンテンツデータベース72をプライベートコンテンツDB72と称し、嗜好情報データベース76を嗜好情報DB76と称する。
【0069】
セットコンテンツDB71は、HDD40内に構築され、予めHDDレコーダ11に記憶されているコンテンツであるセットコンテンツを格納する。セットコンテンツは、後述するエフェクトパーツの素材となる静止画像や動画像、または音楽や効果音などとされる。
【0070】
プライベートコンテンツDB72は、HDD40内に構築され、HDDレコーダ11内で生成されたか、または、デジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、または音楽再生機63から取得されたコンテンツであるプライベートコンテンツを格納する。プライベートコンテンツは、例えば、エフェクトの対象となる静止画像や動画像などとされる。
【0071】
嗜好情報マネージャ73は、ユーザの操作に応じて入力制御部36から供給される操作情報に基づいて、ユーザの嗜好を表す嗜好情報を嗜好情報DB76に供給する。
【0072】
嗜好情報は、ユーザが積極的に使用(視聴や録画等)するであろう、換言すれば、ユーザが好むとであろうコンテンツを示す情報である。嗜好情報は、例えば、コンテンツを分類するジャンルと、そのジャンルに対するユーザの嗜好の度合いを表す値であるスコアとからなる情報とされる。さらに、例えば、嗜好情報は、コンテンツを分類する音楽、スポーツ、映画などを分類するジャンルであるメインジャンルとメインジャンルがさらに細かく分類されたサブジャンルと、それぞれのスコアを示す情報とされる。音楽であるメインジャンルのサブジャンルは、音楽をさらに分類するロック、ポップス、クラシックなどである。また、スポーツであるメインジャンルのサブジャンルは、スポーツをさらに分類する野球、サッカー、ゴルフなどである。また、映画であるメインジャンルのサブジャンルは、映画をさらに分類する邦画、洋画などである。すなわち、嗜好情報において、ユーザがより好んで視聴したり録画したりするコンテンツが分類されるメインジャンルおよびサブジャンルに対するスコアはより高い値とされる。
【0073】
また、嗜好情報には、コンテンツのメインジャンルを特定する情報(値)であるメインジャンルID(Identification)、およびコンテンツのサブジャンルを特定する情報(値)であるサブジャンルIDが含まれる。
【0074】
上述したように、嗜好情報は、ユーザの操作によってHDDレコーダ11に入力されるが、ユーザの操作履歴(コンテンツの視聴履歴)や操作ログに基づいて、嗜好情報マネージャ73によって生成されるようにしてもよい。
【0075】
変換テーブル74は、デジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、および音楽再生機63のそれぞれから供給されてくる嗜好情報を、HDDレコーダ11における嗜好情報に変換するための変換情報を記憶する。例えば、変換情報は、HDDレコーダ11とデジタルスチルカメラ61とで異なる値とされるメインジャンルIDおよびサブジャンルIDを相互に関連付けるための情報である。変換情報は、例えば、ネットワーク64を介して、図示せぬサーバから取得される。
【0076】
嗜好情報変換部75は、変換テーブル74に記憶されている変換情報に基づいて、デジタルスチルカメラ61、デジタルカムコーダ62、および音楽再生機63のそれぞれから供給されてくる嗜好情報を変換する。嗜好情報変換部75は、変換した嗜好情報を嗜好情報DB76に供給する。
【0077】
嗜好情報DB76は、HDD40内に構築され、嗜好情報マネージャ73または嗜好情報変換部75から供給されてくる嗜好情報を格納する。
【0078】
このように、HDDレコーダ11は、ユーザの嗜好を表す嗜好情報およびコンテンツを取得し、格納することができる。
【0079】
図3は、ユーザの嗜好に応じたコンテンツを生成するHDDレコーダ11の機能の構成の詳細を示すブロック図である。
【0080】
図3に示されるように、HDDレコーダ11のコンテンツを生成する機能は、セットコンテンツDB71、プライベートコンテンツDB72、嗜好管理部91、および予約マネージャ92を含むように構成される。嗜好管理部91および予約マネージャ92は、HDDレコーダ11のCPU31がプログラムを実行することによって実現される。
【0081】
嗜好管理部91は、ユーザの嗜好を表す嗜好情報に基づいたエフェクトが施されたコンテンツの生成を管理する。
【0082】
予約マネージャ92は、コンテンツへのエフェクト処理やコンテンツの記録などコンテンツに対する様々な処理の予約を調停する。
【0083】
嗜好管理部91は、嗜好情報マネージャ73、嗜好情報DB76、およびオートエフェクト部111を含むように構成される。
【0084】
オートエフェクト部111は、ユーザの嗜好に応じて、プライベートコンテンツDB72に格納されているコンテンツに対して、所定のエフェクトを施すことで、ユーザの嗜好に応じた新たなコンテンツを生成する。また、オートエフェクト部111は、ユーザの嗜好に応じたコンテンツを生成するのに施されるエフェクトの基となるデータを生成する。
【0085】
オートエフェクト部111は、オートエフェクトマネージャ121、オートエフェクト編集マネージャ122、プライベートエフェクトデータベース123(以下、プライベートエフェクトDB123と称する)、およびセットエフェクトデータベース124(以下、セットエフェクトDB124と称する)より構成される。
【0086】
オートエフェクトマネージャ121は、嗜好情報マネージャ73を介して嗜好情報DB76から嗜好情報を取得する。オートエフェクトマネージャ121は、取得した嗜好情報で示される、ユーザの嗜好に応じたエフェクトを所定のコンテンツに施すためのエフェクトデータを、プライベートエフェクトDB123から取得する。オートエフェクトマネージャ121は、取得したエフェクトデータを基に、プライベートコンテンツDB72に格納されているコンテンツに対してエフェクトを施す。
【0087】
エフェクトデータは、ユーザの好むコンテンツに対して、所定の時間、ユーザの嗜好に応じたエフェクトを施すためのデータである。より具体的には、エフェクトデータは、プライベートコンテンツDB72に格納されている、ユーザの好む複数のコンテンツと、コンテンツのそれぞれに対して施す、ユーザの嗜好に応じたエフェクトと、そのエフェクトを施す時間とを示すデータとされる。エフェクトデータの詳細は後述する。
【0088】
オートエフェクト編集マネージャ122は、嗜好情報マネージャ73を介して嗜好情報DB76から得られる嗜好情報に基づいて、プライベートエフェクトDB123またはセットエフェクトDB124から、エフェクトデータを構成するエフェクトパーツを取得し、取得したエフェクトパーツを基にエフェクトデータを生成する。
【0089】
エフェクトパーツは、エフェクトデータによってユーザの好むコンテンツに施される、ユーザの嗜好に応じたエフェクトの個々の内容の構造を示すデータである。より具体的には、エフェクトパーツは、エフェクトデータによって施されるエフェクトを決定するデータであって、エフェクトに用いられる素材とされるコンテンツと、そのコンテンツに施される基本的なエフェクト(例えば、フェードインやフェードアウトなど)である基本エフェクトとからなるデータである。
【0090】
また、オートエフェクト編集マネージャ122は、嗜好情報マネージャ73を介して嗜好情報DB76から得られる嗜好情報に基づいて、セットコンテンツDB71からエフェクトパーツを構成するための(エフェクトパーツの素材となる)コンテンツを取得するとともに、セットエフェクトDB124から基本エフェクトを取得し、取得したコンテンツと基本エフェクトとを基にエフェクトパーツを生成する。エフェクトパーツと基本エフェクトの詳細は、後述する。
【0091】
プライベートエフェクトDB123は、HDD40内に構築され、オートエフェクト編集マネージャ122によって生成されたエフェクトデータおよびエフェクトパーツを格納する。プライベートエフェクトDB123において、エフェクトデータおよびエフェクトパーツは、メインジャンルおよびサブジャンル毎に格納される。
【0092】
セットエフェクトDB124は、HDD40内に構築されHDDレコーダ11に予め記憶されているエフェクトデータ、エフェクトパーツ、および基本エフェクトを格納する。セットエフェクトDB124において、エフェクトデータ、エフェクトパーツ、および基本エフェクトは、ジャンルに関係なく格納されていてもよいし、メインジャンルおよびサブジャンル毎に格納されていてもよい。
【0093】
図4は、図3におけるオートエフェクトマネージャ121の機能の構成を示すブロック図である。
【0094】
図4に示されるように、オートエフェクトマネージャ121は、嗜好情報取得部141、エフェクトデータ取得部142、コンテンツ取得部143、およびエフェクト処理部144を含むように構成される。
【0095】
嗜好情報取得部141は、ユーザの嗜好に応じた嗜好情報を、嗜好情報マネージャ73を介して、嗜好情報DB76から取得する。嗜好情報取得部141は、取得した嗜好情報をエフェクトデータ取得部142およびコンテンツ取得部143に供給する。
【0096】
エフェクトデータ取得部142は、嗜好情報に基づいて、ユーザの好むコンテンツに対して施す、ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得する。より具体的には、エフェクトデータ取得部142は、取得された嗜好情報においてスコアのより高い(ユーザのより好みの)メインジャンルおよびサブジャンルに対応するエフェクトデータを、プライベートエフェクトDB123から取得する。例えば、エフェクトデータ取得部142は、プライベートエフェクトDB123において、嗜好情報で最も高いスコアのメインジャンルおよびサブジャンルに分類されているエフェクトデータを取得する。ここで、エフェクトデータ取得部142は、ジャンルの幅を狭めるために、サブジャンルのみに対応するエフェクトデータを取得するようにしてもよい。エフェクトデータ取得部142は、取得したエフェクトデータをコンテンツ取得部143およびエフェクト処理部144に供給する。
【0097】
コンテンツ取得部143は、エフェクトデータ取得部142から供給されたエフェクトデータに定められている、エフェクトを施す対象のコンテンツを取得する。コンテンツ取得部143は、取得したコンテンツをエフェクト処理部144に供給する。
【0098】
エフェクト処理部144は、取得されたコンテンツに対して、エフェクトデータに基づくエフェクトを施す。言い換えれば、エフェクト処理部144は、取得されたコンテンツに対して、エフェクトデータによるエフェクトの施されたコンテンツを生成する。エフェクト処理部144は、生成されたコンテンツをプライベートコンテンツDB72に供給する。
【0099】
図5は、図3におけるオートエフェクト編集マネージャ122の機能の構成を示すブロック図である。
【0100】
図5に示されるように、オートエフェクト編集マネージャ122は、嗜好情報取得部161、エフェクトパーツ取得部162、コンテンツ特定情報取得部163、エフェクトデータ生成部164、コンテンツ取得部165、基本エフェクト取得部166、およびエフェクトパーツ生成部167を含むように構成される。
【0101】
嗜好情報取得部161は、ユーザの嗜好に応じた嗜好情報を、嗜好情報マネージャ73を介して、嗜好情報DB76から取得する。嗜好情報取得部161は、取得した嗜好情報をエフェクトパーツ取得部162およびコンテンツ取得部165に供給する。
【0102】
エフェクトパーツ取得部162は、ユーザの嗜好に応じたエフェクトパーツを取得する。より具体的には、エフェクトパーツ取得部162は、取得された嗜好情報においてスコアのより高いメインジャンルおよびサブジャンルに対応するエフェクトパーツを、プライベートエフェクトDB123またはセットエフェクトDB124から取得する。例えば、エフェクトパーツ取得部162は、プライベートエフェクトDB123またはセットエフェクトDB124において、嗜好情報で最も高いスコアのメインジャンルおよびサブジャンルに分類されているエフェクトパーツを取得する。ここで、エフェクトパーツ取得部162は、ジャンルの幅を狭めるために、サブジャンルのみに対応するエフェクトパーツを取得するようにしてもよい。エフェクトパーツ取得部162は、取得したエフェクトパーツをエフェクトデータ生成部164に供給する。
【0103】
コンテンツ特定情報取得部163は、プライベートコンテンツDB72から、エフェクトを施す対象のコンテンツであって、ユーザの嗜好に応じたコンテンツを特定するコンテンツ特定情報を取得する。例えば、コンテンツ特定情報取得部163は、プライベートコンテンツDB72において、嗜好情報で最も高いスコアのメインジャンルおよびサブジャンルに分類されているコンテンツのファイル名を取得する。ここで、コンテンツ特定情報取得部163は、ジャンルの幅を狭めるために、サブジャンルのみに対応するコンテンツのファイル名を取得するようにしてもよい。コンテンツ特定情報取得部163は、取得したコンテンツ特定情報をエフェクトデータ生成部164に供給する。
【0104】
エフェクトデータ生成部164は、エフェクトパーツとコンテンツ特定情報とを基にエフェクトデータを生成する。すなわち、エフェクトデータ生成部164は、エフェクトパーツ取得部162から供給された、嗜好情報においてスコアのより高いメインジャンルおよびサブジャンルに対応するエフェクトパーツと、コンテンツ特定情報取得部163から供給された、プライベートコンテンツDB72に格納されている、ユーザの嗜好に応じたコンテンツのコンテンツ特定情報とを基に、エフェクトデータを生成する。より具体的には、エフェクトデータ生成部164は、コンテンツ特定情報で特定されるコンテンツに対して、所定の時間、ユーザの嗜好に応じた所定のエフェクトを施すことを示すエフェクトデータを生成する。エフェクトデータ生成部164は、生成したエフェクトデータをプライベートエフェクトDB123に供給する。
【0105】
コンテンツ取得部165は、ユーザの嗜好に応じたコンテンツを取得する。より具体的には、コンテンツ取得部165は、取得した嗜好情報においてスコアのより高いメインジャンルおよびサブジャンルに分類されるコンテンツ、例えばメインジャンルおよびサブジャンルを示す単語をメタデータとして有するコンテンツを、セットコンテンツDB71から取得する。コンテンツ取得部165は、取得したコンテンツをエフェクトパーツ生成部167に供給する。
【0106】
基本エフェクト取得部166は、エフェクトパーツを構成するための基本エフェクトを、セットエフェクトDB124から取得する。例えば、取得される基本エフェクトは、ランダムに決定される。基本エフェクト取得部166は、取得した基本エフェクトをエフェクトパーツ生成部167に供給する。
【0107】
エフェクトパーツ生成部167は、取得されたコンテンツおよび基本エフェクトを基にエフェクトパーツを生成する。例えば、エフェクトパーツ生成部167は、コンテンツ取得部165から供給された、メインジャンルおよびサブジャンルを表す単語をメタデータとして有するコンテンツと、基本エフェクト取得部166から供給された基本エフェクトとを基に、エフェクトパーツを生成する。より具体的には、エフェクトパーツ生成部167は、嗜好情報で分類されるコンテンツに対して、所定の時間、基本エフェクトによるエフェクトを施すことを示すエフェクトパーツを生成する。エフェクトパーツ生成部167は、生成したエフェクトパーツをプライベートエフェクトDB123に供給する。
【0108】
図6は、オートエフェクト部111におけるエフェクトの処理に用いられるデータの種類について説明する図である。
【0109】
図6に示されるように、エフェクトデータ、エフェクトパーツ、およびコンテンツがオートエフェクト部111におけるエフェクトの処理に用いられる。図6において、データ同士を結ぶ矢印は、データの構成の関係を表している。すなわち、エフェクトデータはエフェクトパーツを用いて記述され、エフェクトパーツはコンテンツを用いて記述される。
【0110】
エフェクトデータは、エフェクトの名称であるエフェクト名と、エフェクトが施されるコンテンツおよびそのコンテンツに施すエフェクトを決定するデータ部とからなる。
【0111】
図6の例では、エフェクトデータは、エフェクト名が「音楽エフェクト」である音楽エフェクトデータ、エフェクト名が「洋画エフェクト」である洋画エフェクトデータ、エフェクト名が「邦画エフェクト」である邦画エフェクトデータ、エフェクト名が「ゴルフエフェクト」であるゴルフエフェクトデータ、エフェクト名が「アニメエフェクト」であるアニメエフェクトデータを含むように構成される。
【0112】
エフェクトパーツは、基本エフェクトと、メインジャンルエフェクトと、サブジャンルエフェクトとからなる。
【0113】
基本エフェクトは、コンテンツに対して施される基本的なエフェクトである、例えばフェードイン、フェードアウト、左回りの回転、右方向への移動、稲妻を表す図形の表示などを実行させるためのデータである。基本エフェクトは、所定のコンテンツとともに、後述するメインジャンルエフェクトおよびサブジャンルエフェクトを構成するデータである。
【0114】
例えば、基本エフェクトは、エフェクト処理部144においてコンテンツに施すエフェクトを指定するデータであり、エフェクト処理部144を実現するプログラムの実行の際に参照される引数などである。なお、基本エフェクトはプログラムであってもよい。
【0115】
メインジャンルエフェクトは、コンテンツのメインジャンルに応じたエフェクトを施すためのデータであり、メインジャンル毎にプライベートエフェクトDB123に格納される。例えば、図6に示されるように、メインジャンルエフェクトは、メインジャンルがスポーツであるコンテンツにエフェクトを施すためのスポーツエフェクトPopおよびスポーツエフェクトCool、メインジャンルが音楽であるコンテンツにエフェクトを施すための音楽エフェクトPopおよび音楽エフェクトCool、メインコンテンツがアニメであるコンテンツにエフェクトを施すためのアニメエフェクトPopおよびアニメエフェクトCoolなどとされる。
【0116】
サブジャンルエフェクトは、コンテンツのサブジャンルに応じたエフェクトを施すためのデータであり、サブジャンル毎にプライベートエフェクトDB123に格納される。例えば、図6に示されるように、サブジャンルエフェクトは、サブジャンルが野球であるコンテンツにエフェクトを施すための野球エフェクト、サブジャンルがサッカーであるコンテンツにエフェクトを施すためのサッカーエフェクト、サブジャンルがゴルフであるコンテンツにエフェクトを施すためのゴルフエフェクト、サブジャンルが相撲であるコンテンツにエフェクトを施すための相撲エフェクトなどとされる。ここで、図6に示されるサブジャンルエフェクトのメインジャンルはスポーツとされる。
【0117】
なお、以降、エフェクトパーツとは、メインジャンルエフェクトまたはサブジャンルエフェクトを示すものとする。
【0118】
コンテンツは、上述したセットコンテンツDB71に格納されているセットコンテンツ、または、プライベートコンテンツDB72に格納されているプライベートコンテンツとされる。
【0119】
セットコンテンツは、予めセットコンテンツDB71に記憶されているコンテンツであって、JPEG方式で圧縮された静止画像のデータ、MP3のフォーマットの音声のデータ、MPEG方式で圧縮された動画像のデータなどとされる。セットコンテンツには、エフェクトパーツによるエフェクトの素材となるコンテンツが含まれる。
【0120】
プライベートコンテンツは、HDDレコーダ11内でエフェクトの施されたコンテンツとして生成されるか、または、デジタルスチルカメラ61乃至音楽再生機63からHDDレコーダ11に供給されてくるコンテンツであって、JPEG方式で圧縮された静止画像のデータ、MP3のフォーマットの音声のデータ、MPEG方式で圧縮された動画像のデータなどとされる。
【0121】
図7は、エフェクトデータのデータ部の構成の例について説明する図である。
【0122】
図7に示されるように、エフェクトデータのデータ部は、エフェクトを施す対象となるコンテンツを示すコンテンツ部、および、コンテンツに施すエフェクトをエフェクトパーツによって示すエフェクトパーツ部から構成される。
【0123】
コンテンツ部は、エフェクトを施す対象となるコンテンツのファイル名と、そのコンテンツにエフェクトが施される開始時刻および終了時刻とから構成される。また、エフェクトパーツ部は、コンテンツにエフェクトを施すためのデータであるエフェクトパーツと、そのエフェクトパーツによってエフェクトが施される開始時刻および終了時刻とから構成される。図7に示されるエフェクトデータによれば、コンテンツ部の開始時刻から終了時刻の間のコンテンツに対して、エフェクトパーツ部の開始時刻から終了時刻の間、エフェクトパーツによるエフェクトが施される。
【0124】
なお、開始時刻および終了時刻は、それぞれ、エフェクトを施して生成しようとするコンテンツにおける時刻であっても、エフェクトを施す対象となるコンテンツにおける時刻であってもよい。
【0125】
より具体的には、例えば、図7に示されるゴルフエフェクトデータによれば、エフェクトを施して生成されるコンテンツにおける時刻であって、コンテンツ部の「0’00”」で表される開始時刻である0分00秒から、「0’30”」で表される終了時刻である0分30秒までの30秒間、ファイル名が「ゴルフJpeg」であるコンテンツがエフェクトの対象とされる。また、コンテンツ部の「2’00”」で表される開始時刻である2分00秒から、「3’00”」で表される終了時刻である3分00秒までの1分間、ファイル名が「ゴルフMovie」であるコンテンツがエフェクトの対象とされる。
【0126】
また、エフェクトを施して生成されるコンテンツにおける時刻であって、エフェクトパーツ部の「0’00”」で表される開始時刻である0分00秒から、「0’10”」で表される終了時刻である0分10秒までの10秒間、「ゴルフエフェクト」であるエフェクトパーツによって、コンテンツ部に示されるコンテンツにエフェクトが施される。また、エフェクトパーツ部の「2’30”」で表される開始時刻である2分30秒から、「3’00”」で表される終了時刻である3分00秒までの30秒間、「スポーツエフェクトPop」であるエフェクトパーツによって、コンテンツ部に示されるコンテンツにエフェクトが施される。
【0127】
すなわち、図7に示されるゴルフエフェクトデータによれば、生成されるコンテンツにおいて、0分00秒乃至0分30秒の間はエフェクトの対象である「ゴルフJpeg」に対して、0分00秒乃至0分10秒の10秒間、「ゴルフエフェクト」であるエフェクトパーツによるエフェクトが施される。また、2分00秒乃至3分00秒の間はエフェクトの対象である「ゴルフMovie」に対して、2分30秒乃至3分00秒の30秒間、「スポーツエフェクトPop」であるエフェクトパーツによるエフェクトが施される。
【0128】
図8は、エフェクトパーツの構成の例について説明する図である。
【0129】
図8に示されるように、エフェクトパーツは、エフェクトの素材として用いるコンテンツを示すコンテンツ部、およびコンテンツに施される具体的なエフェクトを示す基本エフェクト部から構成される。
【0130】
コンテンツ部は、エフェクトを施すための(すなわち、エフェクトの素材として用いられる)コンテンツのファイル名と、エフェクトの素材としてそのコンテンツを用いる開始時刻および終了時刻とから構成される。また、基本エフェクト部は、コンテンツに施されるエフェクトそのものを示す基本エフェクトと、基本エフェクトによるエフェクトが施される開始時刻および終了時刻とから構成される。図8に示されるエフェクトパーツによれば、コンテンツ部の開始時刻から終了時刻の間だけ、素材となるコンテンツを用いて、基本エフェクト部の開始時刻から終了時刻の間、基本エフェクトによるエフェクトが施される。
【0131】
より具体的には、例えば、図8に示されるサブジャンルエフェクトであるゴルフエフェクトによれば、生成されるエフェクトパーツにおける時刻であって、コンテンツ部の「0’00”」で表される開始時刻である0分00秒から、「0’03”」で表される終了時刻である0分03秒までの3秒間、ファイル名が「ゴルフJpeg1」であるコンテンツがエフェクトの素材とされる。また、生成されるコンテンツにおける時刻であって、コンテンツ部の「0’07”」で表される開始時刻である0分07秒から、「0’10”」で表される終了時刻である0分10秒までの10秒間、ファイル名が「ゴルフJpeg3」であるコンテンツがエフェクトの素材とされる。
【0132】
また、エフェクトを施して生成されるエフェクトパーツにおける時刻であって、コンテンツ部の「0’00”」で表される開始時刻である0分00秒から、「0’03”」で表される終了時刻である0分03秒までの3秒間、基本エフェクト「フェードイン」によるエフェクトが施される。また、生成されるコンテンツにおける時刻であって、コンテンツ部の「0’07”」で表される開始時刻である0分07秒から、「0’10”」で表される終了時刻である0分10秒までの3秒間、基本エフェクト「フェードアウト」によるエフェクトが施される。
【0133】
すなわち、図8に示されるゴルフエフェクトによれば、施されるエフェクトにおいて、その時刻が0分00秒乃至0分03秒の間は、「ゴルフJpeg1」のファイル名のコンテンツをエフェクトの素材として、「フェードイン」によるエフェクトが施される。また、0分07秒乃至0分10秒の間は、「ゴルフJpeg3」のファイル名のコンテンツをエフェクトの素材として「フェードアウト」によるエフェクトが施される。
【0134】
上述したようなエフェクトデータおよびエフェクトパーツを用いることによって、HDDレコーダ11は、所定のコンテンツに対して、ユーザの嗜好に応じたエフェクトを施すことができる。
【0135】
以下、エフェクトパーツ、エフェクトデータ、およびエフェクトデータによってエフェクトの施されたコンテンツの生成の処理について説明する。
【0136】
図9は、HDDレコーダ11のオートエフェクト編集マネージャ122による、エフェクトパーツの生成の処理について説明するフローチャートである。
【0137】
ステップS11において、嗜好情報取得部161は、嗜好情報DB76から嗜好情報マネージャ73を介して、ユーザの嗜好に応じた嗜好情報を取得する。嗜好情報取得部161は、取得した嗜好情報をコンテンツ取得部165に供給する。
【0138】
ステップS12において、嗜好情報に応じたコンテンツを取得する。より具体的には、コンテンツ取得部165は、取得した嗜好情報においてスコアのより高いメインジャンルおよびサブジャンルに分類されるコンテンツ、例えばメインジャンルおよびサブジャンルを示す単語をメタデータとして有するコンテンツを、セットコンテンツDB71から取得する。コンテンツ取得部165は、取得したコンテンツをエフェクトパーツ生成部167に供給する。
【0139】
例えば、サブジャンルであるゴルフのスコアがより高い嗜好情報が取得された場合、コンテンツ取得部165は、セットコンテンツDB71に予め記憶されているコンテンツであって、「ゴルフ」の単語をメタデータとして有する静止画像であるゴルフJpeg1およびゴルフJpeg3を含むコンテンツを取得し、エフェクトパーツ生成部167に供給する。
【0140】
ステップS13において、基本エフェクト取得部166は、エフェクトパーツを構成するための基本エフェクトを、セットエフェクトDB124から取得する。例えば、基本エフェクト取得部166は、フェードインおよびフェードアウトを含む基本エフェクトを取得する。基本エフェクト取得部166は、取得した基本エフェクトをエフェクトパーツ生成部167に供給する。
【0141】
ステップS14において、エフェクトパーツ生成部167は、取得されたコンテンツおよび基本エフェクトを基にエフェクトパーツを生成する。より具体的には、エフェクトパーツ生成部167は、嗜好情報で分類されるコンテンツに対して、所定の時間、基本エフェクトによるエフェクトを施すことを示すエフェクトパーツを生成する。例えば、エフェクトパーツ生成部167は、ゴルフJpeg1およびゴルフJpeg3を含むコンテンツと、基本エフェクトとを基に、図8を用いて説明したエフェクトパーツを生成する。このとき、画像などのコンテンツや基本エフェクトが用いられる時間(開始時刻および終了時刻)は任意に定められるものとする。すなわち、開始時刻および終了時刻は、ユーザによって指定されても良いし、所定の乱数の範囲から設定されてもよい。エフェクトパーツ生成部167は、生成したエフェクトパーツをプライベートエフェクトDB123に供給する。
【0142】
ステップS15において、プライベートエフェクトDB123は、生成されたエフェクトパーツを保存し、処理は終了する。すなわち、エフェクトパーツ生成部167は、生成したエフェクトパーツをプライベートエフェクトDB123に供給する。プライベートエフェクトDB123は、供給されたエフェクトパーツを格納する。
【0143】
このようにして、HDDレコーダ11のオートエフェクト編集マネージャ122は、ユーザの嗜好に応じたエフェクトパーツを生成することができる。
【0144】
図10は、HDDレコーダ11のオートエフェクト編集マネージャ122による、エフェクトデータの生成の処理について説明するフローチャートである。
【0145】
ステップS31において、嗜好情報取得部161は、嗜好情報DB76から嗜好情報マネージャ73を介して、ユーザの嗜好に応じた嗜好情報を取得する。嗜好情報取得部161は、取得した嗜好情報をエフェクトパーツ取得部162およびコンテンツ特定情報取得部163に供給する。
【0146】
ステップS32において、エフェクトパーツ取得部162は、嗜好情報に応じたエフェクトパーツを取得する。より具体的には、エフェクトパーツ取得部162は、取得した嗜好情報においてスコアのより高いメインジャンルおよびサブジャンルに対応するメインジャンルエフェクトおよびサブジャンルエフェクトを、プライベートエフェクトDB123またはセットエフェクトDB124から取得する。エフェクトパーツ取得部162は、取得したメインジャンルエフェクトおよびサブジャンルエフェクトをエフェクトデータ生成部164に供給する。
【0147】
例えば、メインジャンルであるスポーツとサブジャンルであるゴルフとのスコアが最も高い嗜好情報が取得された場合、エフェクトパーツ取得部162は、プライベートエフェクトDB123から、メインジャンルのスポーツに対応するスポーツエフェクトPopと、サブジャンルのゴルフに対応するゴルフエフェクトとを含むエフェクトパーツを取得し、エフェクトデータ生成部164に供給する。
【0148】
ステップS33において、コンテンツ特定情報取得部163は、プライベートコンテンツDB72から、エフェクトを施す対象となるコンテンツであって、嗜好情報に応じたコンテンツを特定するコンテンツ特定情報を取得する。例えば、コンテンツ特定情報取得部163は、プライベートコンテンツDB72において、嗜好情報で最も高いスコアのメインジャンルであるスポーツおよびサブジャンルであるゴルフに分類されているコンテンツのファイル名(例えば、「ゴルフJpeg」、「ゴルフMovie」など)を取得する。コンテンツ特定情報取得部163は、取得したコンテンツ特定情報をエフェクトデータ生成部164に供給する。
【0149】
ステップS34において、エフェクトデータ生成部164は、エフェクトパーツとコンテンツ特定情報とを基にエフェクトデータを生成する。より具体的には、エフェクトデータ生成部164は、コンテンツ特定情報で特定されるコンテンツに対して、所定の時間、ユーザの嗜好に応じた所定のエフェクトを施すことを示すエフェクトデータを生成する。例えば、エフェクトデータ生成部164は、ゴルフエフェクトおよびスポーツエフェクトPopを含むエフェクトパーツと、メインジャンルがスポーツでサブジャンルがゴルフであるコンテンツのファイル名とを基に、図7を用いて説明したエフェクトデータを生成する。このとき、エフェクト対象のコンテンツやエフェクトパーツが用いられる時間(開始時刻および終了時刻)は任意に定められるものとする。エフェクトデータ生成部164は、生成したエフェクトデータをプライベートエフェクトDB123に供給する。
【0150】
ステップS35において、プライベートエフェクトDB123は、生成されたエフェクトデータを保存し、処理は終了する。すなわち、エフェクトデータ生成部164は、生成したエフェクトデータをプライベートエフェクトDB123に供給する。プライベートエフェクトDB123は、供給されたエフェクトデータを格納する。
【0151】
このようにして、HDDレコーダ11のオートエフェクト編集マネージャ122は、ユーザの嗜好に応じたエフェクトデータを生成することができる。
【0152】
図11は、HDDレコーダ11のオートエフェクトマネージャ121による、コンテンツの生成の処理について説明するフローチャートである。
【0153】
ステップS51において、嗜好情報取得部141は、嗜好情報マネージャ73を介して、嗜好情報DB76から、ユーザの嗜好に応じた嗜好情報を取得する。例えば、嗜好情報取得部141は、サブジャンルであるゴルフのスコアが最も高い嗜好情報を取得する。嗜好情報取得部141は、取得した嗜好情報をエフェクトデータ取得部142およびコンテンツ取得部143に供給する。
【0154】
ステップS52において、エフェクトデータ取得部142は、嗜好情報に応じたエフェクトデータを取得する。より具体的には、エフェクトデータ取得部142は、取得された嗜好情報においてスコアのより高いメインジャンルまたはサブジャンルに対応するエフェクトデータを、プライベートエフェクトDB123から取得する。例えば、エフェクトデータ取得部142は、嗜好情報においてスコアの最も高いサブジャンルであるゴルフに対応するゴルフエフェクトデータを、プライベートエフェクトDB123から取得する。エフェクトデータ取得部142は、取得したエフェクトデータをコンテンツ取得部143およびエフェクト処理部144に供給する。
【0155】
ステップS53において、コンテンツ取得部143は、エフェクトデータ取得部142から供給されたエフェクトデータに定められている、エフェクトを施す対象のコンテンツを取得する。すなわち、例えば、コンテンツ取得部143は、ゴルフエフェクトデータに定められている、ファイル名が「ゴルフJpeg」であるコンテンツや、「ゴルフMovie」であるコンテンツなどを取得する。コンテンツ取得部143は、取得したコンテンツをエフェクト処理部144に供給する。
【0156】
ステップS54において、エフェクト処理部144は、エフェクトデータを基に、取得したコンテンツに対してエフェクトを施す。言い換えれば、エフェクト処理部144は、取得されたコンテンツに対して、エフェクトデータによるエフェクトの施されたコンテンツを生成する。エフェクト処理部144は、生成されたコンテンツをプライベートコンテンツDB72に供給する。より具体的には、エフェクト処理部144は、ファイル名が「ゴルフJpeg」であるコンテンツや、ファイル名が「ゴルフMovie」であるコンテンツなどに対して、図7に示されるゴルフエフェクトデータによる、「ゴルフエフェクト」や「スポーツエフェクトPop」などのエフェクトが施されたコンテンツを生成する。
【0157】
ステップS55において、プライベートコンテンツDB72は、エフェクトの施されたコンテンツを保存し、処理は終了する。すなわち、エフェクト処理部144は、エフェクトの施されたコンテンツをプライベートコンテンツDB72に供給する。プライベートコンテンツDB72は、供給されたコンテンツを格納する。
【0158】
このようにして、HDDレコーダ11のオートエフェクトマネージャ121は、ユーザの嗜好に応じたエフェクトを施したコンテンツを生成することができる。
【0159】
上述で説明したエフェクトデータおよびエフェクトパーツの生成の処理や、コンテンツに対するエフェクトの処理、また、コンテンツの記録(録画)の処理などの様々な処理がユーザにとって自動的になされるように、HDDレコーダ11のCPU31は、それぞれの処理を予約し、その処理の順序を調停する。
【0160】
図12は、HDDレコーダ11の機能の構成の他の例を示すブロック図である。図12に示される各ブロックは、CPU31により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0161】
図12に示されるように、HDDレコーダ11の処理の順序を調停する機能は、嗜好管理部181、リソース管理部182、予約管理部183、機能実行部184、および入力制御部185から構成される。
【0162】
嗜好管理部181は、ユーザの嗜好を表す嗜好情報の記憶や読み出しを行ったり、嗜好情報を基に各種の処理の実行を制御したりする。リソース管理部182は、HDDレコーダ11全体のリソースの状態の監視を行う。予約管理部183は、HDDレコーダ11内で実行される処理の予約の受付および修正を行う。機能実行部184は、予約管理部183によって修正された予約を基に、各種の処理を実行する。入力制御部185は、ユーザの操作に応じた操作情報を予約管理部183に供給する。
【0163】
嗜好管理部181は、嗜好情報マネージャ211、嗜好情報DB212、自動機能マネージャ213−1乃至自動機能マネージャ213−n(nは正の整数)、および優先順位取得部214から構成される。リソース管理部182は、システムマネージャ215を含むように構成される。予約管理部183は、予約マネージャ216および予約修正マネージャ217から構成される。機能実行部184は、自動機能実行部218−1乃至自動機能実行部218−nから構成される。
【0164】
嗜好情報マネージャ211は、図2における嗜好情報マネージャ73と同様に、ユーザの操作に応じて入力制御部185から供給される操作情報に基づいて、ユーザの嗜好を表す嗜好情報を嗜好情報DB212に供給する。
【0165】
嗜好情報マネージャ211は、嗜好情報DB212に格納されている嗜好情報を、後述する自動機能マネージャ213−1乃至自動機能マネージャ213−nのそれぞれに供給する。また、嗜好情報マネージャ211は、自動機能マネージャ213−1乃至自動機能マネージャ213−nのそれぞれに供給する嗜好情報を基に、自動機能マネージャ213−1乃至自動機能マネージャ213−nのそれぞれによって実行が制御される処理である自動機能の優先順位を決定する。
【0166】
嗜好情報DB212は、嗜好情報マネージャ211から供給された嗜好情報を格納する。
【0167】
自動機能マネージャ213−1乃至自動機能マネージャ213−nは、嗜好情報マネージャ211から供給された嗜好情報に基づいて、上述で説明したコンテンツに対するエフェクトの処理や、エフェクトデータおよびエフェクトパーツの生成の処理、また、コンテンツの記録(録画)の処理などの、それぞれの自動機能の実行を制御する。自動機能マネージャ213−1乃至自動機能マネージャ213−nは、その実行が制御されるそれぞれの自動機能の優先順位を含む予約情報を、後述する予約マネージャ216に供給する。なお、以下、自動機能マネージャ213−1乃至自動機能マネージャ213−nを個々に区別する必要がない場合、単に自動機能マネージャ213と称する。
【0168】
優先順位取得部214は、嗜好情報マネージャ211から、自動機能マネージャ213−1乃至自動機能マネージャ213−nによって実行が制御されるそれぞれの自動機能の優先順位を取得する。また、優先順位取得部214は、ユーザの指示に応じて実行される処理であるユーザ機能や、HDDレコーダ11全体を起動させるためにCPU31によって起動されるプロセスであるシステムプロセスの使用頻度(起動頻度)を取得する。優先順位取得部214は、取得した自動機能の優先順位と、ユーザ機能およびシステムプロセスの使用頻度を基に、自動機能、ユーザ機能、およびシステムプロセスのそれぞれの優先順位の高さを数値で表した優先順位テーブルを生成する。
【0169】
図13は、優先順位取得部214において生成される優先順位テーブルの例を示す図である。
【0170】
図13において、優先順位の高さを表す値が「100」である、自動機能マネージャ213−1によって実行が制御される、例えばコンテンツの記録(録画)の処理を行う自動機能1と、CPU31によって起動されるシステムプロセスの優先順位が最も高いことが示されている。優先順位の高さを表す値が「80」であるユーザの指示に応じて実行されるユーザ機能1の優先順位が次に高く、優先順位の高さを表す値が「70」である、自動機能マネージャ213−2によって実行が制御される、例えば記録されたコンテンツに対するエフェクトの処理を行う自動機能2の優先順位がその次に高いことが示されている。
【0171】
図12の説明に戻り、優先順位取得部214は、図13に示されたような優先順位テーブルに基づいて、それぞれの処理の優先順位を示す情報を、後述する予約修正マネージャ217に供給する。
【0172】
システムマネージャ215は、CPU31の負荷を見積もったり、ハードウェア(HW)リソースの占有を制限したりする。システムマネージャ215は、自動機能、ユーザ機能、およびシステムプロセスのそれぞれの機能(処理)毎に、使用されるソフトウェア(SW)負荷の予想値を示す情報と、HWリソースの制限を示す情報とを対応させたSW負荷/HW制限テーブルを記憶する。
【0173】
図14は、SW負荷/HW制限情報テーブルの例を示す図である。
【0174】
図14に示されるように、コンテンツの記録の処理を行う自動機能1が実行される場合、「100」の値で示される大きさのSW負荷がかかり、HWリソースとしてチューナ1が占有される。チューナ1は、例えば、図1におけるチューナ41とされる。ユーザ機能1が実行される場合、「20」で示される大きさのSW負荷がかかり、占有されるHWリソースはない。コンテンツに対するエフェクトの処理を行う自動機能2が実行される場合、「50」の値で示される大きさのSW負荷がかかり、HWリソースとしてチップ1(いわゆるIC(Integrated Circuit)チップ)が占有される。チップ1は、例えば、図1におけるグラフィック処理コントローラ34やデコーダ43などとされる。また、システムプロセスが起動した場合、「10」で示される大きさのSW負荷がかかり、占有されるHWリソースはない。
【0175】
図12の説明に戻り、予約マネージャ216は、自動機能マネージャ213のそれぞれから供給される自動機能についての予約情報、および入力制御部185から供給されるユーザ機能についての予約情報を保持する。予約マネージャ216は、保持されている予約情報に基づいて、自動機能実行部218−1乃至自動機能実行部218−nのそれぞれに、機能の実行を指示する。
【0176】
予約修正マネージャ217は、予約マネージャ216において保持されている予約情報の修正を行う。
【0177】
より具体的には、予約修正マネージャ217は、優先順位取得部214から供給される機能の優先順位を示す優先順位情報を基に、予約マネージャ216における予約情報を優先順位に従って並べる。予約修正マネージャ217は、システムマネージャ215が記憶しているSW負荷/HW制限情報テーブルを参照して、予約された機能それぞれについて、HWリソースの占有が他の機能と重複するか否かを判定するとともに、SW負荷の大きさを示す値が所定の閾値を超えているか否かを判定する。予約修正マネージャ217は、HWリソースの占有が他の機能と重複するか、またはSW負荷の大きさを示す値が所定の閾値を超えている場合、予約された機能の実行される時刻を移動する。すなわち、予約修正マネージャ217は、予約を修正する。
【0178】
自動機能実行部218−1乃至自動機能実行部218−nは、予約マネージャ216の機能の実行の指示に基づいて、それぞれの機能を実行する。以下、自動機能実行部218−1乃至自動機能実行部218−nを個々に区別する必要がない場合、単に自動機能実行部218と称する。
【0179】
図15は、HDDレコーダ11における機能の予約の調停の処理について説明するフローチャートである。
【0180】
HDDレコーダ11は、例えば、録画予約されていた番組の放送時刻の変更、すなわちEPGデータの変更や、ユーザの操作によるユーザ機能の予約の追加などに応じて、機能の調停の処理を開始する。
【0181】
ステップS91において、予約修正マネージャ217は、予約を優先順位に従って並べる。より具体的には、予約修正マネージャ217は、優先順位取得部214から供給される機能の優先順位を示す優先順位情報を基に、予約マネージャ216における予約情報を優先順位に従って並べる。
【0182】
ステップS92において、予約修正マネージャ217は、予約を仮登録する。より具体的には、予約修正マネージャ217は、予約マネージャ216から優先順位に従って並べられた予約情報を取得し、一時的に保持する。
【0183】
ステップS93において、予約修正マネージャ217は、HWリソースの制限があるか否かを判定する。すなわち、予約修正マネージャ217は、システムマネージャ215が記憶しているSW負荷/HW制限情報テーブルを参照して、保持されている予約情報のうちの1つについて、HWリソースの占有が他の機能と重複するか否かを判定する。
【0184】
ステップS93において、HWリソースの制限がないと判定された場合、すなわち、HWリソースの占有が他の機能と重複しない場合、処理はステップS94に進む。
【0185】
ステップS94において、予約修正マネージャ217は、SW負荷の閾値を超えているか否かを判定する。すなわち、予約修正マネージャ217は、システムマネージャ215が記憶しているSW負荷/HW制限情報テーブルを参照して、上述した予約情報について、SW負荷の大きさを示す値が所定の閾値を超えているか否かを判定する。
【0186】
ステップS94において、SW負荷の閾値を超えていないと判定された場合、すなわち、SW負荷の大きさを示す値が所定の閾値を超えていない場合、処理はステップS95に進む。
【0187】
ステップS95において、予約修正マネージャ217は、予約を確定する。より具体的には、予約修正マネージャ217は、保持している予約情報を予約マネージャ216に供給する。予約マネージャ216は、供給された予約情報を新たに保持する。
【0188】
ステップS96において、予約修正マネージャ217は、予約対象全てに対して見積もりを行ったかを判定する。すなわち、予約修正マネージャ217は、全ての予約情報に対して、HWリソースの占有が他の機能と重複するか否かについての判定と、SW負荷の大きさを示す値が所定の閾値を超えているか否かについての判定とを行ったかを判定する。
【0189】
ステップS96において、予約対象全てに対して見積もりを行ったと判定された場合、処理は終了する。一方、予約対象全てに対して見積もりを行っていないと判定された場合、まだ見積もりを行っていない予約情報があるので、処理はステップS93に戻り、これ以降の処理が繰り返される。
【0190】
一方、ステップS93において、HWリソースの制限がないと判定されたか、または、SW負荷の閾値を超えていないと判定された場合、処理はステップS97に進む。
【0191】
ステップS97において、予約修正マネージャ217は、予約された機能の実行される時刻を移動する。より具体的には、例えば、予約修正マネージャ217は、HWリソースの制限がないか、またはSW負荷の閾値を超えていない予約情報に含まれる予約開始時刻を所定の時間だけ遅らせる。ステップS97の後、処理はステップS92に戻り、これ以降の処理が繰り返される。
【0192】
図16は、上述した予約の調停の処理による、予約の修正の例について説明する図である。
【0193】
図16の一番上の図に示されるように、予約の修正前における予約機能は、システムプロセス、自動機能1、ユーザ機能1、自動機能2、システムプロセスの順に実行されるようになされている。また、それぞれの機能についてのSW負荷の大きさを示す値および占有されるHWリソースは、図14のSW負荷/HW制限情報テーブルに従うものとする。
【0194】
ここで、自動機能1が実行されている途中から、自動機能2が新たに実行されるように予約の変更がなされた場合、図16の上から2番目の図に示されるように、自動機能1の一部およびユーザ機能1の一部と、自動機能2とが並列に実行されるように、予約の仮登録がなされる。
【0195】
さらに、図16の上から3番目の図に示されるように、自動機能1と自動機能2とが並列に実行される時間において、SW負荷の大きさを示す値が、それぞれの値である「100」と「50」との和である「150」とされ、ユーザ機能1と自動機能2とが並列に実行される時間において、SW負荷の大きさを示す値が、それぞれの値である「20」と「50」との和である「70」とされる。また、追加された自動機能2が実行される時間において、HWリソースであるチップ1が占有される。ここで、予約修正マネージャ217によって、HWリソースの占有が他の機能と重複するか否かが判定されるとともに、SW負荷の大きさを示す値が所定の閾値を超えているか否かが判定される。すなわち、SW負荷およびHWリソースの制限の見積もりが行われる。
【0196】
見積もりの結果、HWリソースの占有が他の機能と重複せず、かつ、SW負荷の大きさを示す値が所定の閾値を超えていない場合、図16の上から3番目の図に示されるように、追加された自動機能2の予約が登録される。より具体的には、自動機能1と自動機能2とが並列に実行される時間において、占有されるHWリソースは、「チューナ1」と「チップ1」であり、HWリソースの占有が他の機能と重複しないとされる。また、例えば、SW負荷の大きさを示す値を判定するための閾値が180である場合、自動機能1と自動機能2とが並列に実行される時間におけるSW負荷の大きさを示す値は「150」であり、ユーザ機能1と自動機能2とが並列に実行される時間におけるSW負荷の大きさを示す値は「70」であるので、SW負荷の大きさを示す値が所定の閾値を超えていないとされる。したがって、自動機能2の予約は正式に登録される。
【0197】
また、例えば、SW負荷の大きさを示す値を判定するための閾値が120である場合、自動機能1と自動機能2とが並列に実行される時間におけるSW負荷の大きさを示す値「150」が閾値を超えてしまうので、自動機能2の予約開始時刻は、図16中、右に移動するように、例えば5分ずつ遅らせるようになされる。
【0198】
このようにして、HDDレコーダ11は、SW負荷やHWリソースの占有を考慮して、エフェクトパーツやエフェクトデータの生成、ユーザの嗜好に応じたコンテンツの生成などの複数の自動機能を調停することができる。
【0199】
このように、コンテンツを取り扱うようにした場合には、既存のコンテンツから新たなコンテンツを生成することができる。また、ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、ユーザの好むコンテンツに対して施す、ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得し、ユーザの好むコンテンツに対して、エフェクト情報に基づくエフェクトを施すようにした場合には、既存のコンテンツから、ユーザの嗜好にあったコンテンツを、より正確に生成することができる。
【0200】
以上においては、本発明をHDDレコーダに適用した実施の形態について説明したが、本発明は、コンテンツを記録または再生する記録再生装置に適用することができる。
【0201】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、CPU31に、リムーバブルメディア50からインストールされる。
【0202】
なお、本明細書において、リムーバブルメディア50に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0203】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0204】
【図1】本発明に係る情報処理装置の一実施の形態であるHDDレコーダの構成の例を示すブロック図である。
【図2】HDDレコーダの機能の構成の例を示すブロック図である。
【図3】HDDレコーダの機能の構成の詳細を示すブロック図である。
【図4】オートエフェクトマネージャの機能の構成を示すブロック図である。
【図5】オートエフェクト編集マネージャの機能の構成を示すブロック図である。
【図6】エフェクトの処理に用いられるデータの種類について説明する図である。
【図7】エフェクトデータのデータ部の構成の例について説明する図である。
【図8】エフェクトパーツの構成の例について説明する図である。
【図9】エフェクトパーツの生成の処理について説明するフローチャートである。
【図10】エフェクトデータの生成の処理について説明するフローチャートである。
【図11】コンテンツの生成の処理について説明するフローチャートである。
【図12】HDDレコーダの機能の構成の他の例を示すブロック図である。
【図13】優先順位テーブルの例を示す図である。
【図14】負荷情報テーブルの例を示す図である。
【図15】機能の予約の調停の処理について説明するフローチャートである。
【図16】予約の修正の例について説明する図である。
【符号の説明】
【0205】
11 HDDレコーダ, 31 CPU, 71 セットコンテンツDB, 72 プライベートコンテンツDB, 73 嗜好情報マネージャ, 74 変換テーブル, 75 嗜好情報変換部, 76 嗜好情報DB, 111 オートエフェクト部, 121 オートエフェクトマネージャ, 122 オートエフェクト編集マネージャ, 123 プライベートエフェクトDB, 124 セットエフェクトDB, 141 嗜好情報取得部, 142 エフェクトデータ取得部, 143 コンテンツ取得部, 144 エフェクト処理部, 161 嗜好情報取得部, 162 エフェクトパーツ取得部, 163 コンテンツ特定情報取得部, 164 エフェクトデータ生成部, 165 コンテンツ取得部, 166 基本エフェクト取得部, 167 エフェクトパーツ生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得するエフェクト情報取得手段と、
前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施すエフェクト処理手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記嗜好情報は、前記コンテンツを分類するジャンルと、前記ジャンルに対するユーザの嗜好の度合いを示す嗜好値とからなる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記エフェクト情報取得手段は、前記嗜好値のより高い前記ジャンルに分類される前記コンテンツに対して施す、前記ジャンルに応じたエフェクトを記述する前記エフェクト情報を取得する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
エフェクトを施す対象の前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報と、前記コンテンツに施される前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトの内容の構造を示すエフェクト構造情報とからなる前記エフェクト情報を生成するエフェクト情報生成手段をさらに備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記エフェクト情報生成手段は、前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツに対して前記エフェクト構造情報で示される内容のエフェクトが施される開始時刻および終了時刻を示す時刻情報をさらに含む前記エフェクト情報を生成する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツに施されるエフェクトの素材として用いられるコンテンツである素材コンテンツと、前記素材コンテンツに施されるエフェクトを示す素材エフェクト情報とからなる前記エフェクト構造情報を生成するエフェクト構造情報生成手段をさらに備える
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記エフェクト構造情報生成手段は、前記素材コンテンツに対して、前記素材エフェクト情報で示されるエフェクトが施される開始時刻および終了時刻を示す時刻情報をさらに含む前記エフェクト構造情報を生成する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記エフェクト情報に基づくエフェクトの施された前記コンテンツを保存する保存手段をさらに備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得し、
前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施す
ステップを含む情報処理方法。
【請求項10】
ユーザのコンテンツに対する嗜好を表す嗜好情報に基づいて、前記ユーザの好む前記コンテンツに対して施す、前記ユーザの嗜好に応じたエフェクトを記述するエフェクト情報を取得し、
前記ユーザの好む前記コンテンツに対して、前記エフェクト情報に基づくエフェクトを施す
ステップを含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−252736(P2008−252736A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94011(P2007−94011)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】