説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】動画等の大容量の情報を記録可能な記録メディアの使用状態を簡便な操作でかつ理解容易に確認できるようにする。
【解決手段】NFC機能付映像記録再生装置1は、自身のNFC情報読取り用のアンテナ11にNFC機能付記録メディア2のアンテナ21が近づけられたとき、NFC機能付記録メディア2に書き込まれたメディア基本使用情報を近接通信により読み取る。そして、NFC機能付映像記録再生装置1は、このメディア基本使用情報と、自身ファームウエアの機能やモード設定とに基づき、NFC機能付記録メディア2の使用容量自身またはその使用容量に基づく量を演算し、その演算結果を表示パネル12に表示させる。本発明は、動画データを記録メディアに記録する記録装置等に適用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法並びにプログラムに関し、特に、動画等の大容量の情報を記録可能な記録メディアの使用状態を簡便な操作でかつ理解容易に確認できるようになった情報処理装置および方法並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画等の大容量の情報を記録する記録メディアとして、ディスクやメモリが使用されることが多い。
【0003】
また、現状、非接触ICメディアという記録メディアも登場してきた(特許文献1,2参照)。ここに、非接触ICメディアとは、例えば、ISO(International Organization for Standardization)のIEC(International Electro technical commission) JTC1(Joint Technical Committee 1)/SC(Sub-Committee)17において国際標準化ないし国際標準化審議がなされているコンタクトレスICカード(Contact less IC Card)の仕様をベースにしたコアモジュール、つまり非接触ICモジュールを搭載した媒体全般をいう。非接触ICメディアの特徴は、リーダに近づけると電磁誘導を用いた近接非接触通信(以下、近接通信と称する)を行えるという特徴があり、少量のデータ情報で済む用途に使用されている。
【特許文献1】特開2002-325122号公報
【特許文献2】特開2004-215225号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ディスクやメモリでは、ハブに巻き取られたカセットテープ窓のようにメディア外観からその使用状態(使用量等)を確認できない。従って、ユーザは、ディスクやメモリの使用状態を確認したい場合、そのディスクやメモリを再生機器等に一旦装着させた後に読取りさせる、といった煩雑な操作が必要であった。さらに、かかる操作に対する再生機器等の処理としては、装着確認、読取り、解析という時間のかかる処理が必要になる。従って、ユーザにとっては、使用状態等の必要な情報を簡便な操作でかつ理解容易に確認することは困難であった。
【0005】
一方、非接触ICメディア自身は、上述したように、小容量データの受け渡し用途として構成されており、動画等の大容量の情報そのものを受け渡しする用途として構成されていない。
【0006】
即ち、動画等の大容量の情報を記録可能な記録メディアの使用状態を簡便な操作でかつ理解容易に確認したいという要望が存在するが、かかる要望に十分に応えられていない状況である。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、動画等の大容量の情報を記録可能な記録メディアの使用状態を簡便な操作でかつ理解容易に確認できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の情報処理装置は、メディアに関する情報の表示を制御する情報処理装置であって、前記メディアの使用容量を含む前記メディアの使用状態を示す第1の情報を、前記メディアとの近接通信により取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記第1の情報、および、前記情報処理装置自身による所定のアプリケーションフォーマットを使用した処理に関する第2の情報を用いて、前記所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた前記使用容量に基づく量を演算する演算手段と、前記演算手段により演算された前記使用容量に基づく量の表示を制御する表示制御手段とを備える。
【0009】
前記演算手段は、さらに、前記第1の情報と前記第2の情報とに基づいて、前記所定のアプリケーションフォーマットの処理に前記メディアが使用可能な状態か否かの可否情報を生成し、前記表示制御手段は、さらに、前記演算手段により生成された前記可否情報の表示を制御する。
【0010】
前記所定のアプリケーションフォーマットは、動画像記録用のアプリケーションフォーマットであり、前記演算手段により演算される前記使用量に基づく量は、前記所定のアプリケーションフォーマットに従って前記メディアの残量の全てに前記動画像が記録されるときの記録可能時間である。
【0011】
前記所定のアプリケーションフォーマットは、動画像再生用のアプリケーションフォーマットであり、前記演算手段により演算される前記使用量に基づく量は、前記所定のアプリケーションフォーマットに従った前記動画像の記録に前記使用量の全てが消費されている場合における、前記所定のアプリケーションフォーマットに従って前記メディアから前記動画像の全てが再生されるときの再生時間である。
【0012】
前記所定のアプリケーションフォーマットは、静止画像記録用のアプリケーションフォーマットであり、前記演算手段により演算される前記使用量に基づく量は、前記所定のアプリケーションフォーマットに従って前記メディアの残量の全てに前記静止画像が記録されるときの記録可能枚数である。
【0013】
前記所定のアプリケーションフォーマットは、静止画像再生用のアプリケーションフォーマットであり、前記演算手段により演算される前記使用量に基づく量は、前記所定のアプリケーションフォーマットに従った前記静止画像の記録に前記使用量の全てが消費されている場合における、前記メディアに記録されている前記静止画像の枚数である。
【0014】
本発明の一側面の情報処理方法は、メディアに関する情報の表示を制御する情報処理装置の情報処理方法であって、前記メディアの使用容量を含む前記メディアの使用状態を示す第1の情報を、前記メディアとの近接通信により取得し、取得された前記第1の情報、および、前記情報処理装置自身による所定のアプリケーションフォーマットを使用した処理に関する第2の情報を用いて、前記所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた前記使用容量に基づく量を演算し、演算された前記使用容量に基づく量の表示を制御する。
【0015】
本発明の一側面のプログラムは、上述した本発明の一側面の情報処理方法に対応するプログラムである。
【0016】
本発明の一側面の情報処理装置および方法並びにプログラムにおいては、メディアに関する情報の表示を制御する情報処理装置等において、前記メディアの使用容量を含む前記メディアの使用状態を示す第1の情報が前記メディアとの近接通信により取得され、取得された前記第1の情報、および、前記情報処理装置等による所定のアプリケーションフォーマットを使用した処理に関する第2の情報を用いて、前記所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた前記使用容量に基づく量が演算され、演算された前記使用容量に基づく量の表示が制御される。
【発明の効果】
【0017】
以上のごとく、本発明の一側面によれば、ユーザは、メディアに関する情報を情報処理装置側で確認できる。特に、動画等の大容量の情報を記録可能なメディアの使用状態を簡便な操作でかつ理解容易に確認できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0019】
本発明の一側面の情報処理装置(例えば図1や図7等のNFC機能付映像記録再生装置1)は、
メディア(例えば図1や図7等のNFC機能付記録メディア2)に関する情報の表示を制御する情報処理装置であって、
前記メディアの使用容量を含む前記メディアの使用状態を示す第1の情報(例えば図7や図8のNFC用FS情報171や、図7や図9のNFC用アプリ情報172)を、前記メディアとの近接通信により取得する取得手段(例えば図7のNFC情報読み書き制御部31のNFC用情報生成/取得部184)と、
前記取得手段により取得された前記第1の情報、および、前記情報処理装置自身による所定のアプリケーションフォーマットを使用した処理に関する第2の情報(例えば図10のセット側の情報や、図11のデータ転送レート等)を用いて、前記所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた前記使用容量に基づく量(例えば図10の結果表示情報のうちの、記録残時間や記録残枚数等)を演算する演算手段(例えば図7の映像記録再生制御部32のFS残量計算部181乃至残量表示制御部183)と、
前記演算手段により演算された前記使用容量に基づく量の表示を制御する(例えば図2等の画像の表示を制御する)表示制御手段(例えば図1や図7の表示パネル12の表示を制御する図7のパネル表示制御部185)と
を備える。
【0020】
前記演算手段は、さらに、前記第1の情報と前記第2の情報とに基づいて、前記メディアを前記所定のアプリケーションフォーマットの処理に使用可能な状態か否かの可否情報(例えば図10の結果表示情報のうちの、動画HD対応、動画SD対応、静止画専用、再生可否、記録可否等)を生成し、
前記表示制御手段は、さらに、前記演算手段により生成された前記可否情報の表示を制御する。
【0021】
本発明の一側面の情報処理方法(例えば図13の処理)は、
メディア(例えば図1や図7等のNFC機能付記録メディア2)に関する情報の表示を制御する情報処理装置(例えば図1や図7等のNFC機能付映像記録再生装置1)の情報処理方法において、
前記メディアの使用容量を含む前記メディアの使用状態を示す第1の情報を、前記メディアとの近接通信により取得し(例えば図13のステップS2の処理を実行し)、
取得された前記第1の情報、および、前記情報処理装置自身による所定のアプリケーションフォーマットを使用した処理に関する第2の情報を用いて、前記所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた前記使用容量に基づく量を演算し(例えば図13のステップS6の処理を実行し)、
演算された前記使用容量に基づく量の表示を制御する(例えば図13のステップS7の処理を実行する)
ステップを含む。
【0022】
本発明の一側面のプログラムは、例えば上述した本発明の一側面の情報処理方法のステップを含むプログラムであって、例えば図20のパーソナルコンピュータにより実行される。
【0023】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
図1は、本発明が適用される情報処理システムの一実施の形態である映像記録再生システムの外観構成例を示している。
【0025】
図1の例では、映像記録再生システムは、NFC機能を有する映像記録再生装置1と、NFC機能を有する非接触ICメディアを内蔵した記録メディア2とから構成されている。以下、映像記録再生装置1を特にNFC機能付映像記録再生装置1と称し、記録メディア2をNFC機能付記録メディア2と称する。
【0026】
ここに、NFC機能とは、同機能を有する他の装置との間で、単一の周波数の搬送波を使用した、電磁誘導による近接通信、即ちNFC(Near Field Communication)を行うことができる機能をいう。この場合の各装置が使用する搬送波の周波数としては、例えば、ISM(Industrial ScientI/Fic Medical)バンドの13.56MHzなどを採用することができる。
【0027】
また、近接通信とは、通信する装置どうしの距離が、数10cm以内となって可能となる通信を意味し、通信する装置どうし(の筐体)が接触して行う通信も含まれる。
【0028】
NFC機能付映像記録再生装置1は、自身のNFC情報読み取り用のアンテナ11にNFC機能付記録メディア2のアンテナ21が近づけられたとき、NFC機能付記録メディア2に書き込まれたメディア基本使用情報を近接通信により読み取る。そして、NFC機能付映像記録再生装置1は、このメディア基本使用情報と、自身ファームウエアの機能やモード設定等の自身内部の情報とを用いて、NFC機能付記録メディア2の使用容量自身またはその使用容量に基づく量を演算し、その演算結果を表示パネル12に表示させる。
【0029】
ここに、メディア基本使用情報とは、メディア(ここではNFC機能付記録メディア2)の使用状態を示す情報の1以上の集合体をいう。1つの使用状態を示す情報は、使用容量またはその使用容量に基づく量の演算に直接的または間接的に使用される。詳細については後述するが、例えば本実施の形態では、ファイルシステムの使用状態を示す情報としてのNFC用FS情報171(図8参照)や、アプリケーションフォーマットの使用状態を示す情報としてのNFC用アプリ情報172(図9参照)が、メディア基本使用情報に含まれている。ここに、使用状態を示す情報とは、映像記録再生装置(ここではNFC機能付映像記録再生装置1)側でメディアの使用容量またはその使用容量に基づく量(例えば後述する残量等)を計算するのに必要で使用される数値データ情報をいう。具体的には例えば本実施の形態では、NFC用FS情報171のうちの「使用容量」等の1項目の情報(図8参照)が、使用状態を示す情報の一例である。
【0030】
また、「自身ファームウエアの機能やモード設定等の自身内部の情報」としては、例えば次のような情報が使用される。
【0031】
即ち、詳細については後述するが、例えば、NFC機能付映像記録再生装置1側で行われるファイルシステムについての残量計算は、メディア基本使用情報の一例であるファイルシステム(以下、適宜FSと略記する)情報に基づいて計算される。
【0032】
そして、そのファイルシステムについての残量計算の結果や、次のような「自身ファームウエアの機能やモード設定等の自身内部の情報」等が利用されて、アプリケーションフォーマットについての残量計算がNFC機能付映像記録再生装置1側で行われる。即ち、NFC機能付映像記録再生装置1内では、記録解像度アプリケーションフォーマット方式(以下、適宜アプリケーションフォーマットと称する)として、HD或いはSD或いはモバイル対応方式の映像圧縮用のビデオ規格の画像解像度選択がなされている。そして、それぞれのアプリケーション方式での画質モードである記録レートとして、XP、HQ+、HQ、SP、LPの選択がなされ、SD方式ではさらにワイドアスペクトと標準4:3アスペクトの選択がなされている。即ち、各アプリケーションフォーマット方式、画質モード、必要な場合にはアスペクト選択がそれぞれなされている。そこで、それらのうちの何れか1つ以上への対応を備えた選択設定が、上述した「自身ファームウエアの機能やモード設定等の自身内部の情報」の一例として、メディア基本使用情報と共に用いられて、アプリケーションフォーマットについての残量計算が行われる。
【0033】
なお、映像だけでなく音声もメディアに記録可能であることを考慮すると、本発明が適用される情報処理装置は、映像記録再生装置のみならず、音声圧縮用のオーディオMPEG規格の複数圧縮方式とその記録レート選択であるモード選択設定を備えた映像音声記録再生装置をも適用可能である。この場合、かかるモード選択設定の情報も、「自身ファームウエアの機能やモード設定等の自身内部の情報」として採用可能である。
【0034】
また、使用容量自身の表示については、その表示形態は特に限定されない。即ち、例えば、使用容量を示す単位(例えばバイト等)を用いた絶対表示をしてもよいし、トータル容量に対する比率(例えば%)を用いた相対表示をしてもよい。
【0035】
また、使用容量に基づく量とは、所定の単位で表現された使用容量に基づいて、所定の規則に従って演算された結果得られる量をいう。
【0036】
例えば、第1の単位(例えばセクタ)で表現された使用容量が第2の単位(例えば%)に換算された場合、その第2の単位の使用容量が、使用容量に基づく量の一例である。
【0037】
また例えば、かかる第1または第2の単位の使用容量が、NFC機能付映像記録再生装置1の所定のアプリケーションフォーマットで使用される第3の単位(例えば、動画でいう再生/記録時間や、静止画でいう再生/記録枚数等の単位)で換算された量(例えば、動画でいう全再生時間や、静止画でいう全記録枚数)が、使用容量に基づく量の一例である。換言すると、この例は、所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた使用容量に基づく量の一例であるともいえる。
【0038】
具体的には例えば、動画再生用のアプリケーションフォーマットでは、使用容量に基づく量として、その動画再生用のアプリケーションフォーマットに従った動画像の記録に使用容量の全てが消費されている場合における、その動画再生用のアプリケーションフォーマットに従ってNFC機能付記録メディア2から動画像の全てが再生されるときの再生時間、即ち、全再生時間を、使用容量に基づく量として採用することができる。
【0039】
また例えば、静止画再生用のアプリケーションフォーマットでは、使用容量に基づく量として、その静止画再生用のアプリケーションフォーマットに従った静止画像の記録に使用容量の全てが消費されている場合における、NFC機能付記録メディア2に記録されているその静止画像の枚数、即ち、全記録枚数を、使用容量に基づく量として採用することができる。
【0040】
さらに例えば、第1の単位または第2の単位のトータル容量と使用容量とから、NFC機能付記録メディア2の残容量が演算された場合、その第1の単位または第2の単位残容量も、使用容量に基づく量の一例である。
【0041】
また例えば、かかる第1または第2の単位の残容量が、NFC機能付映像記録再生装置1の所定のアプリケーションフォーマットで使用される第3の単位(例えば、動画でいう再生/記録時間や、静止画でいう再生/記録枚数等の単位)で換算された量(例えば、動画でいう記録残時間や、静止画でいう記録枚残数)が、使用容量に基づく量の一例である。換言すると、この例は、所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた使用容量に基づく量の一例であるともいえる。
【0042】
具体的には例えば、動画記録用のアプリケーションフォーマットでは、使用容量に基づく量として、その動画記録用のアプリケーションフォーマットに従ってNFC機能付記録メディア2の残容量の全てに動画像が記録されるときの記録可能時間、即ち、記録残時間を、使用容量に基づく量として採用することができる。
【0043】
また例えば、静止画記録用のアプリケーションフォーマットでは、使用容量に基づく量として、その静止画記録用のアプリケーションフォーマットに従ってNFC機能付記録メディア2の残容量の全てに静止画像が記録されるときの記録可能枚数、即ち、記録残枚数を、使用容量に基づく量として採用することができる。
【0044】
換言すると、例えば、上述したように、各映像圧縮用のアプリケーションフォーマット方式の選択、あるいは画質モード選択、あるいは画面アスペクト選択の結果、ユーザが使用を予定している映像記録設定で使える見込みの残容量での平均的または最大平均的な記録時間量が、使用容量に基づく量として採用可能である。
【0045】
ここに、平均的または最大平均的な記録時間量とは、圧縮映像記録再生装置(ここではNFC機能付映像記録再生装置1)側の設計仕様に存在する量である。かかる設計仕様としては、被写体内容によって変わるもので、通常の家庭内や自然風景の細かさと動きの映像を平均的な操作で映像記録する使い方での平均的な記録残量時間を表示する設計仕様でもよく、或いは、通常のスポーツや特殊作業環境で使用するユーザの使用状況下で予測されるかなり細かい映像で動きの激しい被写体映像を短く何度も記録停止を繰り返す使われ方での最大平均的な記録時間量を表示する設計仕様でもよい。
【0046】
なぜなら、表示する残使用時間を計算するのは、リムーバブルメディアのNFC記憶部(ここでは後述する図4等のNFC情報記憶部33)からメディア基本情報を取得して計算する情報処理装置(ここではNFC機能付映像記録再生装置1)側であって、かかる情報処理装置は、ファイルシステムとアプリケーションフォーマット方式の互換性を保ちながら今後に設計され製造販売されていくことから、その情報処理装置の仕様設計方針に基づくからである。
【0047】
このようなNFC機能付記録メディア2の使用容量やその使用容量に基づく量は、図2や図3に示されるように、NFC機能付映像記録再生装置1の表示パネル12に表示される。
【0048】
図2の例では、NFC機能付記録メディア2の使用容量が%で表示される表示バー12−1と、各アプリケーションフォーマットの特徴に応じた使用容量に基づく量が表示されるテーブル12−2とが、表示パネル12に表示されている。
【0049】
即ち、表示バー12−1において、100%が、NFC機能付記録メディア2のトータル容量を示し、灰色部分がその使用容量を示している。即ち、図12の例では、使用容量は65%前後であることが容易に確認できる。
【0050】
テーブル12−2において、1列目の「記録アプリ」の項目には、NFC機能付映像記録再生装置1が有する映像記録についてのアプリケーションフォーマットの種類が表示されている。「HD」とは、HD(High Definition)動画像記録用のアプリケーションフォーマットを意味している。「SD」とは、SD(Standard Definition)動画像記録用のアプリケーションフォーマットを意味している。「DSC」とは、静止画像記録用のアプリケーションフォーマットを意味している。
【0051】
具体的には例えば、「HD」としては、H.264/AVCフォーマット方式を採用できる。この場合、記録モードとしては、Direct/PSPとが存在する。ここに、Directとは、デジタル放送のTSストリーム最大24Mbpsに互換な記録ストリームをそのまま記録する記録モードをいい、PSPはPSP再生互換なHDストリームにエンコードして記録する記録モードをいう。ただし、本実施の形態では、「HD」の記録モードも、次に述べる「SD」と同様の記録モードが採用されているとする。
【0052】
「SD」としては、標準TV方式記録の方式を採用でき、具体的にはプログラムストリームによる方式を採用できる。記録モードとしては、最大ビットレートは15Mbpsであるが、DVD準拠のプログラムストリームの上限は10.08Mbpsと定まっている。その記録モードはHQ/SP/LP/EP/LLPなどがセット(ここではNFC機能付映像記録再生装置1)側で用意される。ここでDVD−VF互換という、管理情報ファイル以外のレート上限とオーディオ規格、MPEG2−PSシステムストリーム自体の構成をDVDレコーダーに互換な構成で記録する記録モードを持つこともある。
【0053】
「DCF」としては、デジタルカメラで撮影された画像はJPEG圧縮で記録され、Exifによってさらに日付や撮影場所など撮影情報の付加情報として加えられ、DCF画像ファイルとして保存されるDCF静止画記録方式を採用できる。現在のデジタル静止画撮影カメラはほとんどがDCF対応となっている。
【0054】
DCF(Design rule for Camera File system)はデジタルカメラの標準的な画像ファイルとしてJEITA:電子情報技術産業協会によって決められている。そしてExif(Exchangeable Image File Format)の仕様はこのDCFによって決められており、Exif対応JPEGがDCFである。
【0055】
静止画DSCのアプリケーションフォーマットにおいては、機器側が自分の撮影仕様で撮影画像サイズを設定することにしている。例えば搭載カメラ静止画解像度によって、4M(メガ、以下同じ)、3Mワイドアスペクト、1.9M、VGA(0.3M)、さらにはCMOS撮像素子の場合に動画映像と同時撮影可能な静止画サイズとして、例えば2.3Mワイドアスペクト静止画があり、4:3動画映像と同時撮影可能な静止画サイズとして1.7M静止画(4:3標準アスペクト)が仕様として存在する。
【0056】
また、静止画のプリントアウト用途としてDPOF(Digital Print Order Format)ファイルがある。撮影した静止画画像を、プリントサービスや家庭のプリンタで自動的にプリントするための情報記録ファイルである。画像を記録すると、画像のサイズ、タイトル、トリミング設定、機器情報、日付と時刻、ユーザ名前、住所、電話番号などの情報が記録される。
【0057】
印刷したい画像や枚数、どの情報を一緒に出力するかなどの設定情報を指定でき、その情報がメモリカードに保存され、プリンタにカードをセットするだけで印刷でき、プリントサービスに出す場合も設定済みのカードを渡すだけなので様々な手間を省くことができる規格ファイルである。
このDPOFファイルも、未登録な初期ファイルサイズは最小限の小さなものであるが、登録操作によって999枚まで属性情報が登録追加でき、DPOFファイルサイズが増えるので予測使用量が追加される。
【0058】
2列目の「記録モード」の項目には、各アプリケーションフォーマットで選択可能な記録モードのうちの現在設定されている記録モードが表示される。
【0059】
この場合、例えば動画像については、HD、SDの「アプリケーションフォーマット方式」と、それぞれが有するXP、HQ+、HQ、SP、LPという映像圧縮率、即ち、記録映像品質をあらわす画質モードである「記録モード」と、また、後述の属性情報となる映像の縦横比サイズである「映像アスペクト」比の選択設定から、圧縮映像音声データのそれぞれ相違する記録目標の平均あるいは最大平均の記録データ転送レートが特定され、そのデータ転送レート等に基づいて演算された結果が、記録使用可能な残量時間(各アプリケーションフォーマットの特徴に応じた使用容量に基づく量)であり、3列目の「記録残時間/残枚数」に表示されることになる。
【0060】
即ち、3列目の「記録残時間/残枚数」には、各アプリケーションフォーマットの特徴に応じた使用容量に基づく量が表示される。即ち、「HD」と「SD」については、記録残時間が、「dd:hh:mm:ss」という形態で表示される。ここに、「dd」とは「日」を示す2桁の数値を意味し、「hh」とは「時間」を示す2桁の数値を意味し、「mm」とは「分」を示す2桁の数値を意味し、「ss」とは「秒」を示す2桁の数値を意味している。一方、「DSC」については、記録残枚数を示す数値が表示される。
【0061】
4列目の「属性情報」には、NFC機能付記録メディア2の属性を示す情報、例えば図8を用いて後述するファイルシステムフォーマット属性情報や、図9を用いて後述するアプリケーションフォーマット属性情報等が表示される。より正確に言えば、図8や図9のテーブル情報そのものの属性情報が表示されるのではなく、これらの属性情報に基づいてNFC機能付映像記録再生装置1により生成された情報(具体例については図10の結果表示情報参照)が表示される。
【0062】
例えば、図2の例の「HD」の「属性情報」に表示された「残り2記録」とは、「HD」で記録可能な残チャプタ数が「2」であることを示している。
【0063】
さらに、NFC機能付記録メディア2の中には、NFC機能付映像記録再生装置1のアプリケーションフォーマットに対応できないもの、即ち、そのアプリケーションフォーマットによる記録が不可能なものもある。例えば、低ビットレート専用のNFC機能付記録メディア2の場合には、書き込み速度不足により「HD」に非対応となる。そのような場合、図3の「HD」についての行12−3に示されるように、他の行とは異なる表示形態(図3の例では斜線表示の形態)で表示することで、そのアプリケーションフォーマット(図3の例では「HD」)が非対応であることをユーザに提示することができる。
【0064】
また、NFC機能付記録メディア2に記録されているコンテンツに追記プロテクト等の保護がかけられている場合、そのコンテンツに対応するアプリケーションフォーマットの行に、保護がかけられていることを示す情報を表示することができる。
【0065】
具体的には例えば、保護がかけられていることを示す情報として、図3の行12−4の「属性情報」の項目にロックマークが表示されている。かかるロックマークは、Rメディアでファイナライズ済み、あるいはアプリケーションフォーマットで追記禁止処理が施されている状態、そして再生は可能だが記録は不可である状態を意味している。
【0066】
換言すると、「属性情報」には、各アプリケーションフォーマットの処理にNFC機能付記録メディア2が使用可能な状態か否かを示す情報等が表示される。ここに、各アプリケーションフォーマットの処理に、NFC機能付記録メディア2を使用するとは、例えば「HD」についてはHD動画の記録メディアとしてNFC機能付記録メディア2を使用することをいう。
【0067】
また、図では表現しきれないが、行の文字が速い周期で点滅する場合、そのことは、その行に対応するアプリケーションフォーマットの残りチャプタエントリ数を使い果たし、そのアプリケーションフォーマット方式のエントリ数の上限に到達した状態であることをユーザに提示できる。
【0068】
また、図では表現しきれないが、行の文字が遅い周期で点滅する場合、そのことは、その行に対応するアプリケーションフォーマッットについて、記録残時間または記録残枚数が残りわずかな状態か、あるいは、そのアプリケーションフォーマットの残チャプタエントリ数が残り少ない状態かのいずれかの状態であることをユーザに提示できる。
【0069】
図4は、図1の映像記録再生システムの各装置の内部の構成例の概略を示している。
【0070】
NFC機能付映像記録再生装置1の内部には、NFC情報読み書き制御部31と映像記録再生制御部32とが設けられている。NFC情報読み書き制御部31には、図1にも示されているアンテナ11と、NFC R/Wシステム41とが設けられている。また、映像記録再生制御部32には、User I/F部42と映像データR/W部43とが設けられている。
【0071】
なお、NFC機能付映像記録再生装置1の内部の詳細については、図6を参照して後述する。
【0072】
また、NFC機能付記録メディア2の内部には、非接触ICメディア等で構成されるNFC情報記憶部33と、メモリドライブ部34とが設けられている。NFC情報記憶部33には、図1にも示されているアンテナ21とNFCシステム44とが設けられている。メモリドライブ部34には、不揮発性メモリ46(以下、NVRAM(Non Volatile RAM)46と称する)と、読み書き高速化を図るためのCashメモリ45(以下、Cash45と略称する)とが設けられている。
【0073】
NFC情報読書き制御部31とNFC情報記憶部33とが、上述した使用量または使用量に基づく量の計算に用いる情報、即ちメディア基本使用情報を近接通信により授受する。
【0074】
また、後述するように、NFC機能付記録メディア2がNFC機能付映像記録再生装置1に装着された状態で、映像記録再生制御部32は、動画像や静止画像のデータをメモリドライブ部34に記録する制御を行ったり、メモリドライブ部34に記録されている動画像や静止画像のデータを再生する制御を行う。
【0075】
図5は、NFC機能付記録メディア2の内部の詳細な構成例を示している。
【0076】
NFCシステム44は、送受信回路51、制御部52、およびメモリ53から構成されている。制御部52は、メモリ53に情報データを保存し、また情報データをメモリ53から読み出す。そして、制御部52は、アンテナ21から受けた電磁波が変換された電力およびクロックを送受信回路51から受けて、送受信回路51との間でデータIN、データOUTの情報データの授受を行う。
【0077】
即ち、NFC機能付映像記録再生装置1のNFC情報読み書き制御部31(図4)から電磁波として送信されてきた情報データは、アンテナ21、送受信回路51、および制御部52を介してメモリ53に記憶される。また、メモリ53に記憶されている情報データは、制御部52、送受信回路51、およびアンテナ21を介して、NFC機能付映像記録再生装置1のNFC情報読み書き制御部31(図4)に電磁波として送信される。
【0078】
なお、メモリ53に記憶される情報データとは、主に上述したメディア基本使用情報であって、例えば後述する図7のNFC用FS情報171やNFC用アプリ情報172である。ただし、かかるメディア基本使用情報の具体例については、図8と図9を参照して後述する。
【0079】
メモリドライブ部34は、通常のドライブとしてドライブデータが読み書きされる。このため、上述したCash45、NVRAM46に加えて、CIS Info54、HostI/F55、MEMCntl56、および、Ch-ECC Enc/Dec57が、メモリドライブ部34に設けられている。
【0080】
即ち、メモリドライブ部34には、高速のCash45がつけられており、NVRAM46はバンク構成をとっている。NVRAM46としてのフラッシュメモリは、たとえナノクリスタルで結晶化させて低電圧高密度化させても高々数Mbpsの速度しか得られないので、これらを並列にならべて順次並列アクセスしてゆくことで高速なデータ入出力レートを得る。このときに並列処理を行うために、マルチウエイキャッシュメモリとしてのCash45が使用され、その並列処理の制御のためにCh-ECC Enc/Dec57も設けられている。かかるCash45をコントロールするメモリコントロールとしてMEMCntl56が設けられており、ドライブに読み書きするためのホスト(本実施の形態では図4等のNFC機能付映像記録再生装置1)と接続するHostI/F55が設けられている。そして、起動時に内部構成情報を起動時のプロトコル通信でホストに通知するカード属性情報部としてのCIS(Card Information Structure) Info54が設けられており、これにより、内部構成種別を知らせることが可能になる。
【0081】
図6は、NFC機能付映像記録再生装置1の内部の詳細な構成例を示している。
【0082】
図6の例でいうUser I/F制御部111乃至ドライブ制御部120が、図4の例でいう映像記録再生制御部32にほぼ相当する。
【0083】
User I/F制御部111は、ユーザにより操作される操作装置101からの入力を受け付けるユーザインタフェースを制御する。操作装置101は、例えばリモートコントローラや、NFC機能付映像記録再生装置1に内蔵される表示パネル12を利用したタッチパネル装置等により構成される。
【0084】
システム制御部112は、静止画アプリケーションフォーマット制御部131乃至メモリカード/ドライブ制御部135を含むように構成されている。
【0085】
静止画アプリケーションフォーマット制御部131は、圧縮された静止画データを、静止画のアプリケーションフォーマット、即ち上述した図2でいう「DSC」、具体的には例えば、JPRG(Joint Graphics Experts Group)、JFIF(Jpeg File Interchange Format)、EXIF(Exchangeable Image file Format)、TIFF(Tag Image File Format)等に変換するためのファイルヘッダ等の管理情報を生成する。
【0086】
動画SD Movieアプリケーションフォーマット制御部132は、圧縮されたSD動画像を、動画像のアプリケーションフォーマット、即ち上述した図2でいう「SD」、具体的には例えば、MPEG等に構成するためのシステムストリーム管理情報を生成する。
【0087】
動画HD Movieアプリケーションフォーマット制御部133は、圧縮されたHD動画像を、HD動画像のアプリケーションフォーマット、即ち上述した図2でいう「HD」、具体的には例えば、H246/AVC等のHDアプリケーションフォーマットに構成するシステムストリーム管理情報を生成する。
【0088】
FATファイルシステム制御部134は、FAT(File Allocation Table)ファイル形式での映像音声データの記録再生を制御する。
【0089】
メモリカード/ドライブ制御部135は、例えばNFC機能付記録メディア2に対して、そのドライブデータ転送プロトコルに従い、ドライブ内部のドライブメディア使用空き部分に書込み、指定された書込み済みファイルの読出し、といったメディア記録再生開始を指示する。
【0090】
PC入出力I/F113は、パーソナルコンピュータ102との間で情報の入出力を受け付けるユーザインタフェースである。
【0091】
映像音声入出力I/F114は、外部機器との間で映像音声データの入出力を行う。外部機器としては、図6の例では、カメラやマイク等で構成される映像音声出力装置103が映像音声入出力I/F114に接続されている。その他、映像音声入出力I/F114から出力される音声データに対応する音声を出力するスピーカや、映像音声入出力I/F114から出力される映像データに対応する映像を表示するモニタ等も、外部機器として映像音声入出力I/F114に接続し得る。
【0092】
また、映像音声入出力I/F114から出力された映像は、図1にも示されている表示パネル12に表示される。
【0093】
静止画圧縮伸張部115は、静止画のアプリケーションフォーマット、即ち上述した図2でいう「DSC」に従って、映像音声入出力I/F114から提供された静止画データを圧縮して、その結果得られる圧縮静止画データをデータ制御部119に提供する。その際、時刻データ部118からは、いわゆる静止画アプリ時刻が提供される。また、静止画圧縮伸張部115は、データ制御部119から提供された圧縮静止画データを伸張して、その結果得られる静止画データを映像音声入出力I/F114に提供する。
【0094】
動画SD Movie圧縮伸張部116は、SD動画のアプリケーションフォーマット、即ち上述した図2でいう「SD」に従って、映像音声入出力I/F114から提供された動画データを圧縮して、その結果得られる圧縮動画データをデータ制御部119に提供する。その際、時刻データ部118からは、いわゆる動画アプリ時刻が提供される。また、動画SD Movie圧縮伸張部116は、データ制御部119から提供された圧縮動画データを伸張して、その結果得られる動画データを映像音声入出力I/F114に提供する。
【0095】
動画HD Movie圧縮伸張部117は、HD動画のアプリケーションフォーマット、即ち上述した図2でいう「HD」に従って、映像音声入出力I/F114から提供された動画データを圧縮して、その結果得られる圧縮動画データをデータ制御部119に提供する。その際、時刻データ部118からは、いわゆる動画アプリ時刻が提供される。また、動画HD Movie圧縮伸張部117は、データ制御部119から提供された圧縮動画データを伸張して、その結果得られる動画データを映像音声入出力I/F114に提供する。
【0096】
なお、以下、静止画圧縮伸張部115乃至動画HD Movie圧縮伸張部117の処理対象となる圧縮前の各データをまとめて映像音声データと称し、圧縮後の各データをまとめて圧縮映像音声データと称する。また、静止画アプリケーションフォーマット制御部131乃至動画HD Movieアプリケーションフォーマット制御部133により生成される各管理情報をまとめて、映像音声データの管理情報と称する。
【0097】
データ制御部119は、記録時には、静止画圧縮伸張部115乃至動画HD Movie圧縮伸張部117から提供された圧縮映像音声データと、静止画アプリケーションフォーマット制御部131乃至動画HD Movieアプリケーションフォーマット制御部133により生成された映像音声データの管理情報とを蓄積し、記録開始に備える。
【0098】
ドライブ制御部120は、記録対象の圧縮映像音声データが、システムストリームとして、静止画圧縮伸張部115乃至動画HD Movie圧縮伸張部117からSCR時刻情報(時刻データ部118から提供される時刻)付の2kバイトの空パケット単位で順次提供されると、それらから、GOP単位で格納されたビデオオブジェクト単位(VOBU)を順次生成し、VOBUが1個ないし複数個集合されたセル(CELL)またはRUV(Recording Unit Video Object)をデータ制御部119に蓄積し、CELLまたはRUVをまとめて、NFC機能付記録メディア2等に記録する制御を行っている。
【0099】
以上まとめると、上述した図4の例でいう映像記録再生制御部32のUser I/F部42とは、図6の例では主にUser I/F制御部111とシステム制御部112の一部により構成されている。また、図4の例でいう映像記録再生制御部32の映像データR/W43とは、図6の例では主にシステム制御部112乃至ドライブ制御部120により構成されている。
【0100】
グラフィック表示制御部121は、例えば、NFC機能付記録メディア2の使用容量や使用容量に基づく量等の使用状態を表示するための画像、例えば上述した図2や図3の例の画像を、映像音声入出力I/F114を介して表示パネル12に表示させる制御を行う。換言すると、グラフィック表示制御部121は、後述する図7のパネル表示制御部185の少なくとも一部を実現させる機能を有している。
【0101】
NFC読み書き制御部31のNFC R/Wシステム41は、データ書き込み完了後のNFC機能付記録メディア2がNFC機能付映像記録再生装置1から挿抜される度に、上述したメディア基本使用情報を、アンテナ11を介する近接通信によってNFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33(図5等)に記憶書込みさせる機能、即ち、いわゆるライタ機能を有する。
【0102】
また、NFC機能付映像記録再生装置1がNFC読取りモードに入っている状態で、その外部からNFC機能付記録メディア2が近接されるとき、NFC R/Wシステム41は、いわゆるリーダ機能を発揮し、アンテナ11から電磁場を出力することによって、NFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33(図5)からメディア基本使用情報を近接通信によって取得する。なお、メディア基本使用情報の具体例については、図8や図9を参照して後述する。
【0103】
このように、NFC R/Wシステム41は、いわゆるリーダ/ライタ機能を有しており、かかる機能を実現すべく、図6の例では、I/F151乃至メモリ156から構成されている。即ち、NFC R/Wシステム41においては、図5のNFCシステム44の送受信回路51、制御部52、およびメモリ53のそれぞれに対応する送受信回路153、制御部152、およびメモリ156のそれぞれが設けられている。さらに、NFC R/Wシステム41はリーダ/ライタ装置の役割を担うため、自身から電力やクロックを供給する必要があるので、電力供給部154とクロック供給部155とを有している。また、User I/F 制御部111と情報のやり取りを行うべく、即ち、図4等でいう映像記録再生制御部32側と情報のやり取りを行うべく、I/F151がNFC R/Wシステム41に設けられている。
【0104】
このようなNFC情報読み書き制御部31に加えてさらにNFC機能付映像記録再生装置1には、NFC情報読み取り制御部122が設けられている。即ち、ユーザが、NFC機能付記録メディア2の使用容量等を表示パネル12で確認すべく、NFC機能付記録メディア2をNFC機能付映像記録再生装置1に近接させたときに、その近接位置とNFC情報読み書き制御部31の設置位置との位置関係によっては、メディア基本使用情報の読み取りが失敗する可能性がある。そこで、かかる可能性をできるだけ低減させるために、予備的にリーダ機能のみを有するNFC情報読み取り制御部122が設けられているのである。
【0105】
即ち、NFC情報読み取り制御部122は、NFC情報読み書き制御部31のアンテナ11と同様の機能と構成を有するアンテナ141と、NFC情報読み書き制御部31のNFC R/Wシステム41が有する機能のうちのリーダ機能と同様の機能と構成を少なくとも有するNFC Rシステム142とから構成されている。なお、NFC情報読み取り制御部122は、このように、予備的に設けられていることを考慮すると、NFC機能付映像記録再生装置1にとっては必須な構成要素ではなく省略できる一方、読み取り失敗の可能性をさらに低減させるために複数設けるようにしてもよい。
【0106】
以上の図1乃至図6の構成を有する映像記録再生システムにおいて、NFC機能付映像記録再生装置1は、NFC機能付記録メディア2からメディア基本使用情報を近接通信により取得し、その後、そのメディア基本使用情報に加えて、自身内部の各種情報、例えば、映像音声エンコーダ/デコーダ(図6の例では静止画圧縮伸張部115乃至動画HD Movie圧縮伸張部117)および、アプリケーションフォーマット方式やその属性、並びにファイルシステム方式やその属性等の各種情報を用いて、NFC機能付記録メディア2の使用容量や使用容量に基づく量を演算し、表示パネル12に表示させることができる。その他、上述したように、所定のアプリケーションフォーマットの処理にNFC機能付記録メディア2が使用可能な状態か否かの可否情報も適宜生成され、表示パネル12に適宜表示される。
【0107】
即ち、ユーザにとっては、単にNFC機能付記録メディア2をNFC機能付映像記録再生装置1に近接させる、といった簡便な操作(動作)を行うだけで、上述した一連の処理がなされ、NFC機能付記録メディア2の使用容量や使用容量に基づく量が表示パネル12に表示されるのである。さらに、表示パネル12には、単なる使用容量のみならず、NFC機能付記録メディア2の使用状態をユーザに容易に理解させるべく、各アプリケーションフォーマットの特徴に応じた使用量に基づく量、擬態的には例えば動画像の記録残時間や静止画像の記録残枚数等も表示される。
【0108】
以上の一連の処理を実行するための各機能を示す機能ブロック図が、図7に示されている。
【0109】
図7の例では、NFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33には、メディア基本使用情報として、NFC用FS情報171とNFC用アプリ情報172とが記憶されている。なお、NFC用FS情報171とNFC用アプリ情報172とのそれぞれの具体例については、図8と図9とのそれぞれを参照して後述する。
【0110】
映像記録再生制御部32には、FS残量計算部181、アプリ残量計算部182、および残量表示制御部183が設けられている。
【0111】
FS残量計算部181は、後述するNFC用情報生成/取得部184から読み取られたメディア基本使用情報のうちの主にNFC用FS情報171を取得する。そして、FS残量計算部181は、そのNFC用FS情報171に基づいて、NFC機能付記録メディア2のファイルシステム方式についての使用容量(使用%値)や、ファイルシステムの各属性データ等の各種情報を演算または生成し、残量表示制御部183に提供する。また、使用容量(使用%値)の演算に使用された情報(以下、使用容量演算利用情報と称する)は、その使用容量に基づく量の演算にも必要となるので、アプリ残量計算部182にも提供される。
【0112】
アプリ残量計算部182は、後述するNFC用情報生成/取得部184から読み取られたメディア基本使用情報のうちの主にNFC用アプリ情報172を取得する。そして、アプリ残量計算部182は、そのNFC用アプリ情報172、FS残量計算部181からの使用容量演算利用情報、およびNFC機能付映像記録再生装置1側のモード設定や対応種別等の内部情報等に基づいて、各アプリケーションフォーマットの特徴に応じた使用容量に基づく量(動画像の記録残時間、静止画像の記録残枚数等)を演算し、また適宜、このNFC機能付映像記録再生装置1でモード選択可能な、各記録再生のアプリケーションフォーマット方式の属性情報等の各種情報を演算し、残量表示制御部183に出力する。
【0113】
なお、FS残量計算部181やアプリ残量計算部182により算出されて残量表示制御部183に提供される各種情報をまとめて、以下、結果表示情報と称する。かかる結果表示情報の具体例は、図10を参照して後述する。
【0114】
残量表示制御部183は、結果表示情報を含む画像についてのグラフィック表示データを生成し、パネル表示制御部185に提供する。即ち、NFC機能付記録メディア2の使用容量やその使用容量に基づく量を含む画像についてのグラフィック表示データ、例えば、上述した図2や図3の例の画像についてのグラフィック表示データが、残量表示制御部183により作成されて、パネル表示制御部185に提供される。
【0115】
パネル表示制御部185は、そのグラフィック表示データに対応する画像を表示パネル12に表示させる。即ち、上述した図2や図3の例等の画像が表示パネル12に表示される。
【0116】
この場合、NFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33からNFC用FS情報171やNFC用アプリ情報172を近接通信により読み出して、FS残量計算部181やアプリ残量計算部182に提供する機能ブロックが、NFC用情報生成/取得部184である。
【0117】
このようにして、映像音声データが記録されているNFC機能付記録メディア2に対して記録や再生を行う前の確認作業として、ユーザは、NFC機能付記録メディア2をNFC機能付映像記録再生装置1に近接させると、NFC機能付映像記録再生装置1は、NFC機能付記録メディア2からメディア基本使用情報を近接通信により読み出し、それから使用容量や使用容量に基づく量等を演算して、その演算結果を表示パネル12に表示させることができる。ただし、この処理例については、図13を参照して後述する。
【0118】
他方、NFC機能付映像記録再生装置1の映像記録再生制御部32が映像音声データをNFC機能付記録メディア2のメモリドライブ部34に記録した後(かかる記録処理を実行する機能ブロックは図示せず)、NFC用情報生成/取得部184は、NFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33内のNFC用FS情報171やNFC用アプリ情報172の内容を近接通信により更新する。
【0119】
具体的には例えば、一連の撮影に基づく映像音声データの記録処理が完了したら、映像記録再生制御部32は、NFC機能付記録メディア2のメモリドライブ部34のトータル容量と使用容量を取得し、さらにファイルシステム属性情報を取得し、NFC用情報生成/取得部184に提供する。また、映像記録再生制御部32は、メモリドライブ部34のアプリケーションフォーマットの記録信号方式種別、記録データ属性種別を取得し、NFC用情報生成/取得部184に提供する。NFC用情報生成/取得部184は、これらの情報から、更新用のデータを生成し、その更新用のデータを近接通信することにより、NFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33内のNFC用FS情報171やNFC用アプリ情報172を更新する。なお、かかる処理を実行する機能ブロック例については、図14を参照して後述する。また、かかる処理例については、図15を参照して後述する。
【0120】
なお、動画撮影時以外の場合、例えばNFC機能付記録メディア2がNFC機能付映像記録再生装置1に装着された際にNFC情報記憶部33と実際のメモリドライブ部34の使用状態に不整合があった場合への対応として、NFC機能付映像記録再生装置1は、その不整合確認をして不整合ならば整合を取り直すために、NFC情報記憶部33の内容を書き換え更新することができる。ただし、かかる処理を実行する機能ブロック例については、図14を参照して後述する。また、かかる処理例については、図16を参照して後述する。
【0121】
また、NFC機能付記録メディア2のメモリドライブ部34のフォーマット初期化時には、NFC情報記憶部33の内容も同時に初期化する必要がある。かかる初期化の処理もNFC機能付映像記録再生装置1は実行できる。ただし、かかる処理を実行する機能ブロック例については、図14を参照して後述する。また、かかる処理例については、図17を参照して後述する。
【0122】
次に、図8と図9とのそれぞれを参照して、メディア基本使用情報の具体例について説明する。即ち、図8は、メディア基本使用情報のうちのNFC用FS情報171の具体例を示している。図9は、メディア基本使用情報のうちのNFC用アプリ情報172の具体例を示している。
【0123】
図8の例では、NFC用FS情報171は、テーブルとして構成されており、「トータル容量」、「使用容量」、および「ストリーム記録時のクラスタサイズ」という数値をセクタ単位で持つとともに、ファイルシステムの属性情報を持つ。
【0124】
ファイルシステムの属性情報には、「メディア記録対応スピード」、「メディア種別」、「FS記録方式」、および「メディア保護情報」が存在する。
【0125】
「メディア記録対応スピード」とは、CD(Compact Disc)の転送レートである150kByte/secを1倍速として換算した連続記録データ転送速度をいう。フラッシュメモリカードの中には、容量は十分であるが、ストリーム記録再生に適さないものも、データ記録用途として市場に存在する。かかるフラッシュメモリカードでは、記録しようとする映像ストリームの1.5倍程度の連続転送レートがないと滑らかな記録には問題が発生する可能性がある、とされている。例えば40x倍速であれば6MByte/sec、即ち48Mbpsで、HD動画データの記録には十分その仕様を満たすが、同じストリームの倍速ダビング転送用途では基本レート35Mbpsに対して不足であって、80x倍速の12Byte/sec、96Mbpsが必要である。従って、このようなHD動画データの記録に適さないフラッシュメモリカードが、NFC機能付記録メディア2として採用される可能性があるので、ファイルシステムの属性情報のひとつとして、「メディア記録対応スピード」が設けられている。
【0126】
「メディア種別」とは、Rメディア、RWメディア、および、再生専用ROMメディア等の各種のうちの何れの種類であるのかを示す情報である。
【0127】
「FS記録方式種別」とは、FAT各種、NTFS、ET2などの各種ファイルシステム方式のうちの何れの種類であるのかを示す情報である。
【0128】
「メディア保護情報」とは、アプリケーションフォーマット以下の、メディア機構が持つ保護設定の有無情報をいう。例えば、メカスライドSW(スイッチ)設定位置を電気的に検出させて書込み不可とする保護方式の保護設定情報、メディアの不可視の所定メディア領域にドライブファームウエアコマンド発行による書込み読出しによって設定と読出しがなされるメディア保護設定情報、ファイルシステム方式を使い、所定の領域を確保してそこに書込み/読出しされるファイルシステムが介在するメディア保護設定情報等が存在する。
【0129】
また、図9の例では、NFC用アプリ情報172は、テーブルとして構成されており、アプリケーションフォーマットの種別(図9の例では「記録アプリ種別」と記載)毎に、「最終ファイル時刻」、「アプリ最終エントリ数」、「保護情報」といったアプリケーションフォーマット属性情報をそれぞれ持つ。
【0130】
図9の例のアプリケーションフォーマットの種別としては、上述した図2の例に対応させて、HD動画像記録用の「HD」、SD動画像記録用の「SD」、および静止画像記録用の「DSC」が設けられている。
【0131】
「最終ファイル時刻」とは、各アプリケーションフォーマットでの最終ファイルの記録時刻が、タイムゾーンの時刻、即ち、標準時刻GMT(Greenwich Mean Time)に対して、そのタイムゾーンにおける時差(ZONE)を加算した時刻で表された情報をいう。具体的には、この情報は、年を示す2桁の値(yy)、月を示す2桁の値(mm)、日を示す2桁の値(dd)、分を示す2桁の値(mm)、秒を示す2桁の値(ss)により表される。
【0132】
「アプリ最終エントリ数」とは、各アプリケーションフォーマットでの最終チャプタ等の最終エントリ数をいい、数値により表される。
【0133】
「保護情報」とは、各アプリケーションフォーマットの、各モードでのアプリケーションプロテクト有無情報をいい、その種別と有無により表される。
【0134】
その他、図9には図示はしないが、ビデオ信号方式種別とオーディオ信号方式種別(これは例えばPSP対応信号方式、i-Pod対応信号方式、DVD-VF方式という形式に置き換え可能である)や、保護状態(たとえばフリー状態/クローズド処理状態/アプリケーションプロテクト状態/要整合処理不正状態を取る)といったアプリケーションフォーマット属性情報を、NFC用アプリ情報172は持つことも可能である。
【0135】
図10は、図7の残量表示制御部183がグラフィック表示データを生成する際に使用する残量計算情報の具体例を示している。
【0136】
残量計算情報は、「FS残量計算情報」と「アプリフォーマット残量計算情報」とに大別される。
【0137】
「FS残量計算情報」とは、図7のFS残量計算部181により算出されて残量表示制御部183に提供される情報をいう。より具体的には、一番右側の列の「結果表示情報」が、上述したように、FS残量計算部181により算出されて残量表示制御部183に最終的に提供される情報である。「NFCからの入力情報」が、上述した図8のNFC用FS情報171である。「セット側の情報」が、「結果表示情報」を算出または生成するために、セットとしてのNFC機能付映像記録再生装置1内部で作成または取得した情報である。
【0138】
具体的には例えば、NFC付記録メディア2の使用容量(使用%値)は、トータル容量(セクタ)に対する、ファイルシステムが把握するファイルとして使用済みのデータ量である使用量(セクタ)の比率をパーセントで計算することで算出可能である。ただし、実際の使用に際しては、ファイルはクラスタ単位で消耗してゆくことから、使用容量(使用%値)は、クラスタ単位で計算して、端数は切り上げて使用済みとして計算することで算出可能であり、かかる計算に利用できるように、「セット側の情報」として、「トータル容量(セクタ)」の「バイト数換算値」、および「使用量(セクタ)」の「記録クラスタ換算」が設けられている。なお、図10でいう「使用量(セクタ)」とは、図8でいう「使用容量:セクタ値」に対応する。
【0139】
これらの「トータル容量(セクタ)」の「バイト数換算値」、および「使用量(セクタ)」の「記録クラスタ換算」は、「ストリーム記録クラスタサイズ」の「残量計算(記録単位)」とともに、上述した使用容量演算利用情報として、使用容量に基づく量(記録残時間や記録残枚数等)の演算に利用される「セット側の情報」として、アプリ残量計算部182にも提供される。
【0140】
また、「メディア記録対応スピード」と「セット設定モードでのファームウエアエンコードビットレート」とに基づいて、「結果表示情報」として、「動画HD対応」、「動画SD対応」、「静止画専用」等が生成される。
【0141】
具体的には例えば、「メディア記録対応スピード」とは、NFC機能付記録メディア2側におけるメディア書き込みの連続データ転送速度を意味し、本実施の形態では、CD(Compact Disc)の転送レートである150kByte/secを1倍速として換算した値で表現されている。
【0142】
また例えば、図11にはNFC機能付映像記録再生装置1が映像音声データを記録するときの、対応するアプリケーションフォーマット記録方式の各モードで必要とされるデータ転送レートが図示されている。具体的には、Blu-Ray Discに記録されるMPEG-TS、DVDに記録されるのと同じ形式のMPEG-PS、PSPビデオ記録方式であるH.264/AVC、それぞれ各種についての各記録モードでの必要データ転送レートが示されている。なお、メディア種別の最大残量時間例は、データ転送レート算出に使用された例である。この図11の例の「データ転送レート」のうちの、所定のアプリケーションフォーマット記録方式の設定記録モードについての値が、「セット設定モードでのファームウエアエンコードビットレート情報」として利用されることになる。
【0143】
この場合、滑らかな動画記録には信号自体のデータ転送レートの1.5倍のメディア連続記録転送レートが必要とされるので、この「セット設定モードでのファームウエアエンコードビットレート情報」に基づく基準が制定される。そして、NFC機能付記録メディア2の「メディア記録対応スピード」が、その基準を超えている場合、NFC機能付記録メディア2で、そのアプリケーションフォーマット記録方式のその設定記録モードでの記録が可能であると判定される。これに対して、その基準に満たない場合、NFC機能付記録メディア2で、そのアプリケーションフォーマット記録方式のその設定記録モードでの記録が不可能であると判定される。
【0144】
そして、このような判定結果に基づいて、「動画HD対応」、「動画SD対応」、「静止画専用」等の「結果表示情報」が生成される。
【0145】
図10に戻り、「メディア種別属性」や「FS記録種別属性」に基づく「記録方式対応判定」が、「セット側の情報」として利用され、これにより、「再生可否」が「結果表示情報」として生成される。
【0146】
「メディア種別属性」や「FS記録種別属性」に基づく「記録方式対応判定」とは、「メディア種別」や「FS記録方式」といった各属性情報が、セット(NFC機能付映像記録装置1)側の内部エンコーダ/デコーダ(図6の静止画圧縮伸張部115、動画SD Movie圧縮伸張部116、および動画HD Movie圧縮伸張部117)の記録再生データレートに対応するか否かを考慮した結果の判断情報をいう。なお、ここでいう記録再生データレートとして、上述した図11の「データ転送レート」を採用することもできる。
【0147】
このような「FS残量計算情報」に対して、「アプリフォーマット残量計算情報」とは次のような情報をいう。
【0148】
即ち、「アプリフォーマット残量計算情報」とは、図7のアプリ残量計算部182により算出されて残量表示制御部183に提供される情報をいう。より具体的には、一番右側の列の「結果表示情報」が、アプリ残量計算部182により算出されて残量表示制御部183に最終的に提供される情報である。「NFCからの入力情報」が、上述した図9のNFC用アプリ情報172である。「セット側の情報」が、「結果表示情報」を算出または生成するために、セットとしてのNFC機能付映像記録再生装置1内部で作成または取得した情報である。
【0149】
具体的には、「HD記録アプリフォーマット種別」とは、NFC用アプリ情報172の「HD」の列の情報である。かかる情報と、対応する「セット側の情報」、即ち、セット(NFC機能付映像記録再生装置1)側で現在設定されている「選択設定モード情報HD/SD」、「選択設定モードHQ/SP/LP」等から決定されるデータ転送レート等の各種情報、および、上述した使用容量演算利用情報が用いられて、「結果表示情報」として、「HD」についての「記録残時間」が算出される。ただし、「記録残時間」の詳細については、後述する。
【0150】
「SD記録アプリフォーマット種別」とは、NFC用アプリ情報172の「SD」の列の情報である。かかる情報と、対応する「セット側の情報」、即ち、セット(NFC機能付映像記録再生装置1)側で現在設定されている「選択設定モード情報HD/SD」、「選択設定モード情報HQ/SP/LP」等から決定されるデータ転送レート等の各種情報、および、上述した使用容量演算利用情報が用いられて、「結果表示情報」として、「SD」についての「記録残時間」が算出される。ただし、「記録残時間」の詳細については、後述する。
【0151】
即ち、「選択設定モード情報HD/SD」とは、「HD」、「SD」のアプリケーションフォーマット方式のうちの、現在の選択設定情報をいう。また、「選択設定モード情報HQ/SP/LP」とは、「HD」,「SD」のそれぞれがもつ「XP」、「HQ+」、「HQ」、「SP」、「LP」という映像圧縮率、即ち記録映像品質をあらわす画質モードのうちの、現在の選択設定情報をいう。従って、上述したように、かかる「選択設定モード情報HD/SD」、「選択設定モード情報HQ/SP/LP」、および、映像の縦横比サイズである映像アスペクト比の選択設定から、圧縮映像音声データのそれぞれ相違する記録目標の平均あるいは最大平均の記録データ転送レートが特定される。そこで、この最大平均の記録データ転送レート等が用いられて、記録使用可能な残量時間数、即ち、「記録算時間」が算出される。
【0152】
「DSC記録アプリフォーマット種別」とは、NFC用アプリ情報172の「DSC」の列の情報である。かかる情報と、対応する「セット側の情報」、即ち、セット(NFC機能付映像記録再生装置1)側で現在設定されている「選択設定モード情報3M/2.1M/VGA」についてのデータ転送レート等の各種情報、および、上述した使用容量演算利用情報が用いられて、「結果表示情報」として、「DSC」についての「記録残枚数」が算出される。ただし、「記録残枚数」の詳細については、後述する。
【0153】
また、「最終記録ファイル日時」と「各アプリエントリ使用数」とに基づいて「各アプリフォーマットのセット仕様上限までのファイル発番可否管理」が生成され、これが「セット側の情報」として用いられて「各アプリ追記可否」が「結果表示情報」として生成される。
【0154】
また、「保護情報有無と属性情報」(ただし、図9の例では「保護情報」のみ図示されている)に基づいて「保護解除可否判断」がなされ、これが「セット側の情報」として用いられて「記録可否」が「結果表示情報」として生成される。
【0155】
ここで、「記録残時間」と「記録残枚数」の具体的な計算手法とその特徴について説明する。なお、以下、「記録残時間」と「記録残枚数」の計算を併せて、残量計算と適宜称する。また、NFC機能付映像記録再生装置1を引き続き、セットとも称する。
【0156】
以下、残量計算に用いる動画の平均ビットレートあるいは静止画の最大ファイルサイズは、セット内部のファームウエアの制御設定データによって決定され、残量計算に使用される、ということを実情で説明する。
【0157】
動画撮影の際の「記録残時間」の演算については、被写体が動き続けるという撮影条件が悪くエンコードのビットレートが高くなる場合にも無事に予測残量時間(即ち「記録算時間」の演算結果)期間中は撮影が続けられることが、撮影ユーザから期待される。動画撮影開始時に見込んだ撮影時間(即ち「記録残時間」の演算結果)よりも短時間で撮影残量がなくなると撮影ユーザは困ってしまうからである。この事情のため、概算平均ビットレートを最悪条件に近く想定して「記録残時間」を計算すると好適である。
【0158】
この場合、動画の「記録残時間」の演算の基準となる情報としては、セット内部の動画エンコーダ(図6の例では動画SD Movie圧縮伸張部116や動画HD Movie圧縮伸張部117)の動画撮影平均ビットレート上限値を用いることができる。
【0159】
動画撮影平均ビットレート上限値として、例えば、高画質が得られるので高性能機器で活用されているVBR記録では、レートのピーク値が10.08Mbpsであって、実際の動画エンコーダのエンコードレートの目標値は約8.6Mbps内外に設定しておくことができるので、この値を採用できる。しかしながら、動きの速い被写体を撮影したり、手持ちで流し撮り撮影をつづける機会の多いビデオカメラがNFC機能付映像記録再生装置1として採用された場合には、撮影画面被写体が動き続け、ビットレートは高くピーク値に貼りつく状況も発生しうることに注意を要する。
【0160】
例えば、MPEG2エンコードビットレート上限の最悪条件に近い設定がなされた平均ビットレートは9Mbpsである。ただし、DVDのアプリケーションフォーマットのMPEG2エンコードビットレート上限は、E-STDバッファモデル的制約を守る必要がある。また、オーディオなしの場合、MPEG2エンコードビットレート上限は、9.8Mbpsになるが、記録メディア2のECCアライメントを取りながらオーディオなしで記録すると約9.5Mbps程度に落ち、さらに5.1chオーディオ付のPSで記録すると約9.1Mbps程度に落とす必要がある。以上のことを考慮した上で、MPEG2についての動画撮影平均ビットレート上限値として採用するとよい。
【0161】
また、動画撮影平均ビットレート上限値として、図11の「データ転送レート」の各値を採用することもできる。
【0162】
このようにして動画撮影平均ビットレート上限値を採用することで、図7のアプリ残量計算部182は、例えば、上述した使用容量演算利用情報、即ち、FS残量計算情報の「セット側の情報」の幾つかから、NFC機能付記録メディア2の残容量のビットレート換算値を算出し、このビットレート換算値を、現在設定されている「選択設定モード情報HD/SD」、「選択設定モード情報HQ/SP/LP」等から特定される動画撮影平均ビットレート上限値で除算し、その余りをストリームの記録単位であるFATの場合の1クラスタ単位で切り上げることで、「HD」についての「記録残時間」を算出する。
【0163】
「SD」についての「結果表示情報」についても同様にして算出可能である。
【0164】
また、静止画撮影の際の「記録残枚数」の演算については、枚数減算が1枚ずつ減ってゆくのではなく、あるときには2枚、あるときには撮影したはずなのに減らない、という演算結果となる可能性がある。撮影ユーザにとって、静止画撮影をしても残り枚数が減らない(即ち「記録残枚数」の演算結果が変わらない)というのは問題なくても、撮影してみたら一度に残量枚数(即ち「記録残枚数」の演算結果)が複数枚一気に減るという症状が発生するのは困った問題になる。特に連写する際には途中で記録残量がなくなるのは問題になる。この問題を解決するためには、常に各画面サイズでのそのセット内部の静止画エンコーダの1枚あたりの最大画像ファイルサイズを元に「記録残枚数」を演算すると好適である。
【0165】
即ち、静止画は連写といっても高々数10枚までであって、撮影終了ごとに「記録残枚数」を再計算し直すことができるので、ファイルサイズのばらつきは問題ないと思われる。しかしながら、例えば、被写体が平坦で画像の空間周波数が低い画面ではファイルサイズが極端に小さくなり、逆に被写体画像の空間周波数が高いときにはファイルサイズが大きくなる、という特性がある。このため静止画エンコードの際にはデータの上限値を設けて静止画圧縮する必要がある。
【0166】
そこで、静止画の「記録残枚数」の演算の基準となる情報としては、セット内部の静止画エンコーダ(図6の例では静止画圧縮伸張部115)の静止画撮影1枚あたりのデータ上限値(静止画撮影上限値と称する)を用いることができる。
【0167】
この場合、図7のアプリ残量計算部182は、例えば、上述した使用容量演算利用情報、即ち、FS残量計算情報の「セット側の情報」の幾つかから、NFC機能付記録メディア2の残容量の値を算出し、この値を、現在設定されている「選択設定モード情報3M/2.1M/VGA」についての静止画撮影上限値で除算し、その整数値を、「DSC」についての「記録残枚数」として算出する。
【0168】
さらに以下、NFC機能付記録メディア2のトータル容量が大きい場合の残量計算の手法について、図12を参照して説明する。
【0169】
即ち、NFC機能付記録メディア2のトータル容量が数GBを超えない範囲であれば、残量計算は、クラスタ+ファイルシステムへのファイル登録の消耗分で算出すればよい。
【0170】
これに対して、NFC機能付記録メディア2のトータル容量が数GBを超えて、使用容量がまだ少ない場合、即ち、残容量が大容量の場合、例えば静止画の「記録残枚数」が数千枚、数万枚に容易に到達してしまうことになるに従って、撮影の度に、クラスタ+ファイルシステムへのファイル登録の消耗分にて「記録残枚数」を演算すると、無視し得ない時間がかかってしまう、という問題が発生する。
【0171】
そこで、かかる問題を解決するためには、図12のステップSA,SBのように、「記録残枚数」の演算処理を2つのステップに分割すればよい。
【0172】
即ち、ステップSAとは、所定の数100ビデオオブジェクト単位あるいは数100枚単位の時間としての集合時間単位、または集合枚数単位に相当するセクタ集合で残容量を除算するステップである。これにより、クラスタ+ファイルシステムへのファイル登録の消耗分の精密な「記録残枚数」や「記録残時間」の演算(以下、残量精密演算と称する)の対象範囲を減らすことができる。
【0173】
即ち、残量精密演算対象範囲としては、残容量のうちの、1つのセクタ集合と、ステップSAの除算結果の余り容量(図12中ステップSAの矢印の先にある小さな四角の領域分)に対して、或いは、1つのセクタ集合に対して、残量精密演算を行えばよい。かかる処理が、ステップSBの処理として実行される。
【0174】
換言すると、ステップSAとは、「記録残枚数」や「記録残時間」の概算量を算出すステップであるといえる。そこで、ステップSAの概算結果から、ステップSBにおける残量精密演算対象範囲分を減算した後、ステップSBの精密演算結果を加算することで、精密な「記録残枚数」や「記録残時間」の算出が可能になる。
【0175】
次に、図13乃至図17を参照して、上述したNFC機能付映像記録再生装置1とNFC機能付記録メディア2との間で行われる近接通信を伴う処理の幾つかの例について説明する。
【0176】
上述したように、映像音声データが記録されているNFC機能付記録メディア2に対して記録や再生を行う前の確認作業として、ユーザが、NFC機能付記録メディア2をNFC機能付映像記録再生装置1に近接させることで(図1参照)、NFC機能付映像記録再生装置1は、NFC機能付記録メディア2からメディア基本使用情報を近接通信により読み出し、その使用容量や使用容量に基づく量を演算して、その演算結果(図2や図3参照)を表示パネル12に表示させることができる。かかる一連の処理例が、図13のフローチャートに示されている。
【0177】
ステップS1において、ユーザI/F制御部111(図6)は、NFC情報読み書き制御部31(図6や図7等)に対して、NFC用状態情報読込み命令を発行する。
【0178】
ステップS2において、NFC情報読み書き制御部31は、近接通信によるNFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33(図7等)への整合情報読込みとNFC読み取り状態情報取得を行う。ここに、NFC読み取り状態情報とは、ステップS2の処理時点でNFC情報記憶部33に記憶されているNFC用FS情報171とNFC用アプリ情報172とをいう。
【0179】
ステップS3において、NFC情報読み書き制御部31は、ユーザI/F制御部111に対して、NFC用状態情報読込み取得完了応答を行う。その際、NFC読み取り状態情報、即ち、NFC用FS情報171とNFC用アプリ情報172とも、NFC情報読み書き制御部31からユーザI/F制御部111に転送される。
【0180】
ステップS4において、ユーザI/F制御部111は、映像記録再生制御部32(図7)に対して、NFC用状態情報表示命令を発行する。その際、NFC読み取り状態情報、即ち、NFC用FS情報171とNFC用アプリ情報172とも、ユーザI/F制御部111から映像記録再生制御部32に転送される。
【0181】
即ち、図7の例では、NFC情報読み書き制御部31と映像記録再生制御部32とは直接情報の授受を行っているように描画されているが、実際には、ユーザI/F制御部111を中継して情報が授受される。このことは、後述する図14の例では反映されている。
【0182】
ステップS5において、映像記録再生制御部32は、パネル表示制御部185(図7)に対して、表示パネル12のNFC用状態情報表示画面モードへの切替え制御を行う。
【0183】
ステップS6において、映像記録再生制御部32は、上述したグラフィック表示データ生成し、パネル表示制御部185に提供する。すると、ステップS7において、パネル表示制御部185は、そのグラフィック表示データに対応するNFC用状態情報画像を表示パネル12に表示させる。即ち、NFC用状態情報画像とは、例えば図10の「結果表示情報」を含む画像、より具体的には例えば、図2や図3の例のような画像をいう。
【0184】
このような図13の例の処理の他、例えば、NFC機能付映像記録再生装置1の映像記録再生制御部32が映像音声データをNFC機能付記録メディア2のメモリドライブ部34に記録した後、NFC情報読み書き制御部31は、NFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33内のNFC用FS情報171やNFC用アプリ情報172の内容を近接通信により更新する。かかる一連の処理を実行するための各機能を示す機能ブロック図が、図14に示されており、かかる一連の処理例を説明するフローチャートが図15に示されている。
【0185】
なお、図14の機能ブロック図の各機能ブロックは、図15のフローチャートの処理だけではなく、図16や図17のフローチャートの処理も実行する。このため、映像記録再生制御部32に設けられている各機能ブロックの各機能については、即ち、映像記録API201乃至認識管理API205の各機能については、図15乃至図17の各処理の説明を行っていくことで明らかになると思われるため、ここではその説明は省略する。
【0186】
図15の例では、NFC機能付映像記録再生装置1が映像音声データをNFC機能付記録メディア2のメモリドライブ部34に対して記録中に、操作装置101等からRec Stop命令(映像音声データ記録停止命令)が発行された場合に、次のステップS11以降の処理が実行される。
【0187】
ステップS11において、ユーザI/F制御部111は、Rec Stop命令を映像記録API201に提供する。ステップS12において、映像記録API201は、App Format部202に対する映像記録停止処理を実行する。ステップS13において、App Format部202は、File System部203に対する映像ファイルクローズ処理を実行する。なお、App Formatとは、アプリケーションフォーマットの略語である。
【0188】
ステップS14において、File System部203は、NFC機能付記録メディア2のメモリドライブ部34に対して、メディア書込み処理を実行する。ここでいうメディア書込み処理とは、Rec Stop命令時点でまだメモリドライブ部34に記録されていなかった映像音声データ(ファイルボディデータ)をメモリドライブ部34に記録させ、メモリドライブ部34のファイルシステムを更新するまでの一連の処理をいう。
【0189】
ステップS15において、File System部203は、FS終了処理完了をApp Format部202に通知する。ステップS16において、App Format部202は、APP終了処理完了を映像記録API201に通知する。ステップS17において、映像記録API201は、映像ファイル記録完了応答をユーザI/F制御部111に通知する。
【0190】
また、ステップS18において、App Format部202やFile System部203は、記録エントリ情報更新とコンテンツ再生IDX情報更新を行う。
【0191】
ステップS17の処理で映像ファイル記録完了応答を受けたユーザI/F制御部111は、ステップS19において、メディア状態情報取得命令をQUERY情報取得API204に対して発行する。
【0192】
ステップS20において、QUERY情報取得API204は、File System部203に対するメディアのFS状態情報取得処理を実行する。また、ステップ21において、QUERY情報取得API204は、App Format部202に対するApp Format状態情報取得処理を実行する。
【0193】
その際、ステップS22において、App Format部202やFile System部203は、記録エントリ状態情報更新とコンテンツ再生IDX状態情報更新を行う。
【0194】
即ち、ステップS20とS21との処理で取得された情報が、メディア状態情報であり、NFC情報記憶部33に記憶されているNFC用FS情報171とNFC用アプリ情報172の更新内容となるNFC用メディア状態情報を生成するために利用される。そこで、ステップS23において、QUERY情報取得API204は、かかるメディア状態情報をユーザI/F制御部111に転送するとともに、メディア状態情報取得完了応答を通知する。
【0195】
ステップS24において、ユーザI/F制御部111は、NFC情報読み書き制御部31に対して、NFC用状態情報書出し命令を発行する。その際、メディア状態情報も併せて、ユーザI/F制御部111からNFC情報読み書き制御部31に転送される。
【0196】
ステップS25において、NFC情報読み書き制御部31は、メディア状態情報に基づくNFC用状態情報生成と、近接通信によるNFC情報記憶部33への書出しを行う。即ち、このNFC用状態情報が、図7のNFC用FS情報171とNFC用アプリ情報172の更新情報である。
【0197】
ステップS26において、NFC情報読み書き制御部31は、ユーザI/F制御部111に対して、NFC用状態情報書出し完了応答を行う。
【0198】
このような図13の例の動画撮影終了時以外の場合、例えばNFC機能付記録メディア2がNFC機能付映像記録再生装置1に装着された際にNFC情報記憶部33と実際のメモリドライブ部34の使用状態に不整合があった場合への対応として、NFC機能付映像記録再生装置1は、その不整合確認をして不整合ならば整合を取り直すために、NFC情報記憶部33の内容を書き換え更新することができる。かかる一連の処理例を説明するフローチャートが図16に示されている。
【0199】
なお、図13以降でいうユーザI/F制御部111とは、図6でいう User I/F制御部111を意味する。
【0200】
ステップS41において、ユーザI/F制御部111は、マウント認識命令を認識管理API205に提供する。
【0201】
ステップS42において、認識管理API205は、File System部203に対するFile System認識処理を実行する。すると、ステップS43において、File System部203は、NFC機能付記録メディア2に対するメディア管理情報読み込み処理を実行する。その際、NFC機能付記録メディア2のメディア管理情報のボリューム情報が、File System部203から認識管理API205に転送される。
【0202】
また、ステップS44において、認識管理API205は、App Format部202に対するApp Format認識処理を実行する。すると、ステップS45において、App Format部202は、記録エントリ情報更新とコンテンツ再生IDX情報更新を行う。即ち、App Format部202は、File System部203に問い合わせた後、INFO管理ファイルの情報を取得し、図示せぬ記録エントリ管理部の情報更新設定し、図示せぬコンテンツ再生インデックス管理部の情報更新設定し、アプリケーションフォーマット状態情報を認識管理API205に返す。すると、ステップS46において、認識管理API205は、マウント認識完了応答をユーザI/F制御部111に通知する。
【0203】
ステップS47において、ユーザI/F制御部111は、メディア状態情報取得命令をQUERY情報取得API204に対して発行する。
【0204】
ステップS48において、QUERY情報取得API204は、File System部203に対するメディアのFS状態情報取得処理を実行する。また、ステップ49において、QUERY情報取得API204は、App Format部202に対するApp Format状態情報取得処理を実行する。
【0205】
その際、ステップS50において、App Format部202やFile System部203は、記録エントリ状態情報取得とコンテンツ再生IDX状態情報取得を行い、これらもQUERY情報取得API204に提供する。
【0206】
このようにして、ステップS48乃至S50の処理でメディア状態情報等を取得すると、ステップS51において、QUERY情報取得API204は、かかるメディア状態情報等をユーザI/F制御部111に転送するとともに、メディア状態情報取得完了応答を通知する。
【0207】
ステップS52において、ユーザI/F制御部111は、NFC情報読み書き制御部31に対して、NFC用状態情報読込み命令を発行する。
【0208】
ステップS53において、NFC情報読み書き制御部31は、近接通信によるNFC機能付記録メディア2のNFC情報記憶部33への整合情報読込みとNFC読み取り状態情報取得を行う。
【0209】
ステップS54において、NFC情報読み書き制御部31は、ユーザI/F制御部111に対して、NFC用状態情報読込み取得完了応答を行う。その際、NFC読み取り状態情報と整合情報とも、NFC情報読み書き制御部31からユーザI/F制御部111に転送される。
【0210】
ステップS55において、ユーザI/F制御部111は、ステップS51の処理で取得した情報と、ステップS54の処理で取得した情報の整合性の判断処理、即ち、NFC用状態情報の整合不整合判断処理を実行する。
【0211】
かかるステップS55の処理結果が、整合であるという判断の場合、図16の一連の処理は終了し、マウントも完了する。
【0212】
これに対して、かかるステップS55の処理結果が、不整合であるという判断の場合、即ち、不一致判断の場合、ステップS61において、ユーザI/F制御部111は、NFC情報読み書き制御部31に対して、NFC用状態整合情報更新書出し命令を発行する。
【0213】
ステップS62において、NFC情報読み書き制御部31は、NFC用状態整合情報生成と、近接通信によるNFC情報記憶部33への書出しを行う。
【0214】
ステップS63において、NFC情報読み書き制御部31は、ユーザI/F制御部111に対して、NFC用状態整合情報更新書出し取得完了応答を行う。
【0215】
これにより、図16の処理は終了となる。
【0216】
また、NFC機能付記録メディア2のメモリドライブ部34のフォーマット初期化時には、NFC情報記憶部33の内容も同時に初期化する必要がある。かかる初期化の処理もNFC機能付映像記録再生装置1は実行できる。かかる一連の処理例を説明するフローチャートが図17に示されている。
【0217】
ステップS81において、ユーザI/F制御部111は、アプリフォーマットの初期化命令を認識管理API205に提供する。
【0218】
ステップS82において、認識管理API205は、App Format部202に対するApp Format非認識(アマウント)処理を実行する。App Format部202は、対応する処理をFile System部203等と行い、その処理成功を認識管理API205に応答する。
【0219】
すると、ステップS83において、認識管理API205は、File System部203に対するFile System非認識(アマウント)処理を実行する。File System部203は、対応する処理を行い、その処理成功を認識管理API205に応答する。
【0220】
ステップS84において、認識管理API205は、File System部203に対するFile System初期化処理を実行する。File System部203は、対応する処理をNFC機能付記録メディア2に対して行い、その処理成功を認識管理API205に応答する。
【0221】
ステップS85において、認識管理API205は、App Format部202に対するApp Format初期化処理を実行する。App Format部202は、対応する処理をFile System部203等と、NFC機能付記録メディア2に対して行い、その処理成功を認識管理API205に応答する。
【0222】
また、ステップS86において、App Format部202やFile System部203は、コンテンツ再生IDX情報初期化と記録エントリ情報初期化とを行う。
【0223】
以上のステップS82乃至S86の処理の終了を認識すると、ステップS87において、認識管理API205は、フォーマットの初期化完了応答をユーザI/F制御部111に通知する。
【0224】
ステップS88において、ユーザI/F制御部111は、メディア状態情報取得命令をQUERY情報取得API204に対して発行する。
【0225】
ステップS89において、QUERY情報取得API204は、File System部203に対するメディアのFS状態情報取得処理を実行する。また、ステップ90において、QUERY情報取得API204は、App Format部202に対するApp Format状態情報取得処理を実行する。
【0226】
その際、ステップS91において、App Format部202やFile System部203は、記録エントリ状態情報取得とコンテンツ再生IDX状態情報取得を行い、これらもQUERY情報取得API204に提供する。
【0227】
このようにして、ステップS89乃至S91の処理でメディア状態情報等が取得される。ここで、取得された情報には、使用ファイルシステム、使用アプリケーションフォーマットが決定された状態でのフォーマット処理結果の初期値が得られている。そこで、ステップS92において、QUERY情報取得API204は、かかるメディア状態情報等をユーザI/F制御部111に転送するとともに、メディア状態情報取得完了応答を通知する。
【0228】
ステップS93において、ユーザI/F制御部111は、NFC情報読み書き制御部31に対して、NFC用初期化状態情報更新書出し命令を発行する。
【0229】
ステップS94において、NFC情報読み書き制御部31は、NFC用初期化状態情報生成と、近接通信によるNFC情報記憶部33への書出しを行う。
【0230】
ステップS95において、NFC情報読み書き制御部31は、ユーザI/F制御部111に対して、NFC用初期化状態情報更新書出し取得完了応答を行う。
【0231】
その後、この書出しに成功したか否かの確認のため、ステップS96乃至S99の処理が実行される。ただし、ステップS96乃至S99のそれぞれの処理は、上述した図16のステップS52乃至S55の処理と基本的に同様の処理であるため、ここではその説明は省略する。なお、ステップS99の処理結果が、不整合であるという判断の場合、即ち、不一致判断の場合、図17には図示していないが、図16のステップS61乃至S63と同様の処理が実行されることになる。
【0232】
以上、図13乃至図17を参照して、上述したNFC機能付映像記録再生装置1とNFC機能付記録メディア2との間で行われる近接通信を伴う処理の幾つかの例について説明した。
【0233】
図18は、NFC機能付記録メディア2における、アプリケーションフォーマットの各種ファイル構成形式の例を説明する図である。
【0234】
各フォルダ内に、上述した各種アプリケーションフォーマットの何れが書き込まれているのかについては、上述した近接通信による基本情報の読取りで判別されるが、基本的にはルートディレクトリからアクセスされることになる。
【0235】
図18の例では、「root」がルートディレクトリである。そして、そのルートディレクトリの下には、アプリケーションフォーマット固有の固定名称で認識される動画ディレクトリ(フォルダ)があり、図18の例では、「固定名称動画フォルダ」とされている。また、アプリケーションフォーマット固有の固定名称で認識される静止画ディレクトリがあり、図18の例では、「固定名称静止画フォルダ」とされている。
【0236】
図18の例では、「固定名称動画フォルダ」の下には、「管理情報ファイル」、「動画データファイル」、「MPEG静止画など」のデータファイル、「アフレコオーディオ」用データファイル、「管理情報ファイル」のバックアップファイルである「管理情報バックアップ」等が設けられている。
【0237】
従って、NFC機能付映像記録再生装置1は、「固定名称動画フォルダ」を見つけてそこから管理ファイルにアクセスし、その「固定名称動画フォルダ」内の「管理情報ファイル」に含まれる再生コンテンツリスト情報データ等から「動画データファイル」にアクセスして再生する、といった処理を実行することが可能になる。
【0238】
また、図18の例では、「固定名称静止画フォルダ」の下には、「JPEG静止画」等のファイルが設けられている。
【0239】
以上、本発明が適用される情報処理システムとして、図1の映像記録再生システムについて説明してきたが、本発明は、図1の例に限定されず、様々な実施の形態を取ることができる。
【0240】
具体的には例えば、図19に示されるようなシステム、即ち、いわゆるゲームのアプリケーションフォーマットも利用可能なNFC機能付装置301と、NFC機能付記録メディア21とからなるシステムもまた、本発明が適用される情報処理システムの一実施の形態である。
【0241】
このNFC機能付装置301も、NFC機能付記録メディア2のアンテナ21が自身のNFC情報読取り用のアンテナ302に近づけられたとき、NFC機能付記録メディア2に書き込まれたメディア基本使用情報を読み取る。そして、NFC機能付装置301は、このメディア基本使用情報と、自身ファームウエアの機能やモード設定とに基づき、NFC機能付記録メディア2の使用容量自身またはその使用容量に基づく量を演算し、その演算結果を表示パネル303に表示させることができる。
【0242】
その際、例えば、いわゆるゲームのセーブデータを記憶する用途でNFC機能付記録メディア2が利用されている場合には、所定のアプリケーションフォーマットに対応する所定のゲームのセーブデータの記憶可能な残個数を、使用容量に基づく量として採用することもできる。
【0243】
その他、図1等のNFC機能付映像記録再生装置1や、図19のNFC機能付装置301の代わりに、図示せぬPDA(Personal Digital Assistant)、後述する図20のPC(Personal Computer)、携帯電話、腕時計、ペン等のNFC機能を付けることができる装置を採用することも可能である。
【0244】
ところで、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0245】
図20は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。即ち、上述したように、図20は、本発明が適用される情報処理装置であって、図1等のNFC機能付映像記録再生装置1や、図19のNFC機能付装置301とは異なる例を示している。
【0246】
図20において、CPU(Central Processing Unit)401は、ROM(Read Only Memory)402、または記憶部408に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)403には、CPU401が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU401、ROM402、およびRAM403は、バス404により相互に接続されている。
【0247】
CPU401にはまた、バス404を介して入出力インタフェース405が接続されている。入出力インタフェース405には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部406、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部407が接続されている。CPU401は、入力部406から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU401は、処理の結果を出力部407に出力する。
【0248】
入出力インタフェース405に接続されている記憶部408は、例えばハードディスクからなり、CPU401が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部409は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0249】
また、通信部409を介してプログラムを取得し、記憶部408に記憶してもよい。
【0250】
入出力インタフェース405に接続されているNFC情報読み書き制御部410は、図6のNFC情報読み書き制御部31と同様の機能と構成を有している。即ち、NFC情報読み書き制御部410は、NFC機能付記録メディア2に対して近接通信により情報の読み書きができる。
【0251】
入出力インタフェース405に接続されているドライブ411は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア411が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部408に転送され、記憶される。
【0252】
また、ドライブ411は、NFC機能付記録メディア2が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部408に転送され、記憶される。
【0253】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図20に示されるように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア412、NFC機能付記録メディア2、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM402や、記憶部408を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部409を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0254】
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0255】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置または回路により構成される装置または回路全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0256】
【図1】本発明が適用される映像記録再生システムの一実施の形態を示す外観図である。
【図2】図1のNFC機能付記録メディアの使用容量自身またはその使用容量に基づく量を、図1のNFC機能付映像記録再生装置の表示パネルに表示させた例を示す図である。
【図3】図1のNFC機能付記録メディアの使用容量自身またはその使用容量に基づく量を、図1のNFC機能付映像記録再生装置の表示パネルに表示させた例を示す図である。
【図4】図1の映像記録再生システムの各装置の内部の構成例の概略を示すブロック図である。
【図5】図4のNFC機能付記録メディアの内部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図6】図4のNFC機能付映像記録再生装置1の内部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図7】図1の映像記録再生システムの各装置の機能的構成例を示す機能ブロック図である。
【図8】図7のNFC用FS情報の具体例を示す図である。
【図9】図7のNFC用アプリ情報の具体例を示す図である。
【図10】図1のNFC機能付記録メディアの使用容量自身またはその使用容量に基づく量等の各種情報を演算するために利用する情報の具体例を示す図である。
【図11】図1のNFC機能付記録メディアの使用容量自身またはその使用容量に基づく量等の各種情報を演算するために利用する情報の具体例を示す図である。
【図12】図1のNFC機能付記録メディアの使用容量に基づく量の演算手法の一例を説明する図である。
【図13】図7の各機能ブロックが実行する処理の関係例を説明するフローチャートである。
【図14】図1の映像記録再生システムの各装置の機能的構成の別の例を示す機能ブロック図である。
【図15】図14の各機能ブロックが実行する処理の関係例を説明するフローチャートである。
【図16】図14の各機能ブロックが実行する処理の関係例を説明するフローチャートである。
【図17】図14の各機能ブロックが実行する処理の関係例を説明するフローチャートである。
【図18】図1のNFC機能付記録メディアにおける、アプリケーションフォーマットの各種ファイル構成形式の例を説明する図である。
【図19】本発明が適用される映像記録再生システムの図1とは異なる実施の形態を示す外観図である。
【図20】本発明が適用される情報処理装置としてのパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0257】
1 NFC機能付映像記録再生装置, 2 NFC機能付記録メディア, 11 アンテナ, 21 アンテナ, 41 NFC R/Wシステム, 42 User I/F部, 43 映像データR/W部, 44 NFCシステム, 45 Cash, 46 NVRAM, 181 FS残量計算部, 182 アプリ残量計算部, 183 残量表示制御部, 184 NFC用情報生成/取得部, 185 パネル表示制御部, 301 NFC機能付装置, 401 CPU, 402 ROM, 408 記憶部, 410 NFC情報読み書き制御部, 412 リムーバブルメディア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアに関する情報の表示を制御する情報処理装置において、
前記メディアの使用容量を含む前記メディアの使用状態を示す第1の情報を、前記メディアとの近接通信により取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記第1の情報、および、前記情報処理装置自身による所定のアプリケーションフォーマットを使用した処理に関する第2の情報を用いて、前記所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた前記使用容量に基づく量を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算された前記使用容量に基づく量の表示を制御する表示制御手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記演算手段は、さらに、前記第1の情報と前記第2の情報とに基づいて、前記所定のアプリケーションフォーマットの処理に前記メディアが使用可能な状態か否かの可否情報を生成し、
前記表示制御手段は、さらに、前記演算手段により生成された前記可否情報の表示を制御する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定のアプリケーションフォーマットは、動画像記録用のアプリケーションフォーマットであり、
前記演算手段により演算される前記使用量に基づく量は、前記所定のアプリケーションフォーマットに従って前記メディアの残量の全てに前記動画像が記録されるときの記録可能時間である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定のアプリケーションフォーマットは、動画像再生用のアプリケーションフォーマットであり、
前記演算手段により演算される前記使用量に基づく量は、前記所定のアプリケーションフォーマットに従った前記動画像の記録に前記使用量の全てが消費されている場合における、前記所定のアプリケーションフォーマットに従って前記メディアから前記動画像の全てが再生されるときの再生時間である
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定のアプリケーションフォーマットは、静止画像記録用のアプリケーションフォーマットであり、
前記演算手段により演算される前記使用量に基づく量は、前記所定のアプリケーションフォーマットに従って前記メディアの残量の全てに前記静止画像が記録されるときの記録可能枚数である
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定のアプリケーションフォーマットは、静止画像再生用のアプリケーションフォーマットであり、
前記演算手段により演算される前記使用量に基づく量は、前記所定のアプリケーションフォーマットに従った前記静止画像の記録に前記使用量の全てが消費されている場合における、前記メディアに記録されている前記静止画像の枚数である
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
メディアに関する情報の表示を制御する情報処理装置の情報処理方法において、
前記メディアの使用容量を含む前記メディアの使用状態を示す第1の情報を、前記メディアとの近接通信により取得し、
取得された前記第1の情報、および、前記情報処理装置自身による所定のアプリケーションフォーマットを使用した処理に関する第2の情報を用いて、前記所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた前記使用容量に基づく量を演算し、
演算された前記使用容量に基づく量の表示を制御する
ステップを含む情報処理方法。
【請求項8】
メディアに関する情報を表示する表示装置を制御するコンピュータが実行するプログラムであって、
前記メディアの使用容量を含む前記メディアの使用状態を示す情報を、前記表示装置と前記メディアとの間の近接通信により前記表示装置に取得させることを制御し、
前記表示装置に取得された前記第1の情報、および、前記表示装置による所定のアプリケーションフォーマットを使用した処理に関する第2の情報を用いて、前記所定のアプリケーションフォーマットの特徴に応じた前記使用容量に基づく量を演算し、
演算された前記使用容量に基づく量を前記表示装置に表示させることを制御する
ステップを含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−52768(P2008−52768A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−225204(P2006−225204)
【出願日】平成18年8月22日(2006.8.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】