説明

情報処理装置及びプログラム

【課題】複数の端末が1つの回線に同時に接続することを許容しない通信サービスにおいて、ユーザが回線の接続状況を意識することなく、複数の端末が回線を共有して通信を行うことができるようにする。
【解決手段】情報処理装置は、通信回線接続中における自装置の通信状態の情報を取得する通信状態情報取得手段と、時間を計測する計時手段と、通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報と計時手段により計測された時間とに基づいて通信回線の切断を行う回線制御手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関し、特に、複数端末での契約が可能だが、同時に回線接続することが許容されていない通信サービスにおいて使用される情報処理装置に好ましく適用される技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ワイヤレスブロードバンドサービスを提供するための無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)が注目されている。また、今後は、LTE(Long Term Evolution)によるサービスも開始が予定されている。
【0003】
ワイヤレスブロードバンドサービスを提供する通信事業者によっては、1つの契約で複数端末を同時接続できない場合がある。この場合、通信事業者との間において1つの契約で複数の端末をしたユーザは、接続中の端末を切断してからでないと、他の端末を接続して通信を行うことができない。
【0004】
自宅用の回線利用とモバイル用の回線利用をワイヤレスブロードバンドサービスで行うべく1つの契約(つまり1つの回線)で済ませたいと考えているユーザにとって、自宅のPCの利用形態がインターネットに常時接続しているようなものである場合、同時接続が許されない上記サービスでは、自宅と外出先で1つの回線を共有することができない。また、家族が各自の端末で通信を行う自宅用の回線利用をワイヤレスブロードバンドサービスで行うべく1つの契約(家族での回線共有が可能な1つの契約)で済ませたいと考えているユーザにとっても、上述したように回線への同時接続が許容されていないため、家族で回線を共有することが極めて困難である。
【0005】
例えば特許文献1では、同一ユーザによる複数のコンピュータへの多重ログインを防止するログイン管理システムが開示されている。当該ログイン管理システムでは、サーバ装置(利用状況管理装置3)は、クライアント装置(コンピュータ1、2)からの問い合わせに対して、クライアント装置へのログインアカウントを登録するデータベース(利用状況管理データベース31)を検索し、問い合わされたアカウントで他のクライアント装置にログイン中であるときにはログイン不可を、ログインしていなければログイン可を応答する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−312361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1で開示された発明は、コンピュータのアカウント管理に関し、同一アカウントによる複数ログインを防止するものであるが、ワイヤレスブロードバンドサービス利用における上記問題を解決するものではない。上述したように、1つの契約をして自宅において家族が各自の端末で通信を行う、すなわち1本の回線を異なるユーザが共有する場合もあり、このような場合に特許文献1の発明を適用したとしても、家族でうまく1本の回線を共有するという問題を解決できない。
【0008】
そこで、本発明は、複数の端末が1つの回線に同時に接続することを許容しない通信サービスにおいて、ユーザが回線の接続状況を意識することなく、複数の端末が回線を共有して通信を行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面である情報処理装置は、通信回線接続中における自装置の通信状態の情報を取得する通信状態情報取得手段と、時間を計測する計時手段と、通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報と計時手段により計測された時間とに基づいて通信回線の切断を行う回線制御手段と、を有する。
【0010】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報が非通信中であることを示すものであり、計時手段により計測された非通信中の時間が第1の時間を超える場合、通信回線の切断を行うものであってもよい。
【0011】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報が通信中であることを示すものであり、計時手段により計測された通信中の時間が第2の時間を超える場合、通信回線の切断を行うものであってもよい。
【0012】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、通信状態の情報及び計測時間に基づく通信回線の切断後、起動中のアプリケーションからの要求に応じて通信回線の再接続を行うものであってもよい。
【0013】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、通信状態の情報及び計測時間に基づく通信回線の切断から第3の時間が経過した後、通信回線の再接続を行うものであってもよい。
【0014】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、第3の時間が、再接続の試行後から接続失敗の判明までの時間を示す再接続試行時間と接続失敗後から再接続の試行開始までの時間を示す切断待機時間との和より大きいものであってもよい。
【0015】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、稼働中のアプリケーションに、回線接続中であることを示す情報を送るものであってもよい。
【0016】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、通信回線の接続が失敗した後、所定の時間経過後に再接続を行うものであってもよい。
【0017】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、通信回線に接続されているサーバ装置に記憶された情報で通信を行う装置の優先度を示す優先度情報に基づいて通信回線の切断を行うものであってもよい。
【0018】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、優先度情報が自装置の優先度を最も高く示すものであり、通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報が通信中であることを示すものであり、計時手段により計測された通信中の時間が所定の時間より長い時間を超える場合、通信回線の切断を行うものであってもよい。
【0019】
また、本発明の情報処理装置は、上記の情報処理装置において、回線制御手段が、優先度情報が他の情報処理装置の優先度を最も高く示すものであり、通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報が通信中であることを示すものであり、計時手段により計測された通信中の時間が所定の時間より短い時間を超える場合、通信回線の切断を行うものであってもよい。
【0020】
本発明の一側面であるプログラムは、コンピュータに、通信回線接続中における自装置の通信状態の情報を取得する通信状態情報取得処理と、時間を計測する計時処理と、通信状態情報取得処理で取得された通信状態の情報と計時処理で計測された時間とに基づいて通信回線の切断を行う回線制御処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数の端末が1つの回線に同時に接続することを許容しない通信サービスにおいて、ユーザが回線の接続状況を意識することなく、複数の端末が回線を共有して通信を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係るPCのハードウェア構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るPCの機能構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る回線制御処理(回線切断)のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る回線制御処理(回線接続)のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における複数端末間の回線接続及び回線切断(一例)の説明図である。
【図6】本発明の実施形態における複数端末間の回線接続及び回線切断(他の例)の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に係るPC(Personal Computer)のハードウェア構成図である。本実施形態のPC10は、一般的なハードウェア構成を持つPCであり、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、HDD(Hard Disk Drive)13、入力装置14、出力装置15、通信IF(Interface)を備える。
【0025】
CPU11は、メモリ12に格納されたOS(Operating System)や本実施形態特有のプログラムに従って、PC10の全体動作制御を行うとともに、自装置の通信状態及びその通信状態の継続時間に基づく回線切断処理及び回線接続処理(回線制御処理)を行う。メモリ12は、OSや本実施形態特有のプログラムを格納する記憶領域(ROM(Read Only Memory))、CPU11の各種処理等で用いる作業用の記憶領域(RAM(Random Access Memory))を持つ。HDD13は、各種データを保持する外部記憶装置である。入力装置14は、ユーザによる入力操作を受け付ける装置で、マウス、タッチパッド、キーボード等である。出力装置15は、各種データの画面出力や音声出力を行う装置で、ディスプレイ、スピーカ等である。通信IF12は、無線信号処理を行い、基地局といった他の通信装置との無線通信を実現するインターフェースである。
【0026】
図2は、本実施形態に係るPCの機能構成図である。本実施形態のPC10は、CPU11がメモリ12に格納された本実施形態特有のプログラムを読み込んで、自装置の通信状態及びその通信状態の継続時間に基づく回線切断処理及び回線接続処理(回線制御処理)を行うための機能部である制御部100を構成する。制御部100は、通信状態情報取得手段110、計時手段120、回線制御手段130を論理的に有する。なお、各手段は、上記のようにソフト的に実現するほか、回路等を用いてハード的に実現してもよい。
【0027】
通信状態情報取得手段110は、通信IF16を監視し、通信回線の接続中におけるPC1の通信状態の情報を取得する。通信状態の情報は、例えばPC1と回線上の他の装置との間で通信が行われ通信回線中にデータが流れていることを表す「通信中」や、通信回線に接続されているもののPCと回線上の他の装置との間においてデータのやり取りが行われていないことを表す「非通信中」がある。
【0028】
計時手段120は、PC1の通信状態の継続時間や回線切断状態の継続時間を計測する。例えば通信状態情報取得手段110が取得した通信状態の情報から、通信状態の変化毎に時刻を記録しておき、それぞれ「通信中」の継続時間を通信時間として求め、あるいは、「非通信中」の継続時間を通信中断時間として求める。
【0029】
回線制御手段130は、通信状態情報取得手段110の取得した通信状態の情報と計時手段120の計測した通信状態の継続時間とに基づいて、PC1の通信回線の切断及び接続を行う。具体的な処理の流れについては、図3及び4のフローを用いて述べる。
【0030】
図3は、本発明の実施形態に係る回線制御処理のフローチャートで、回線切断を行う際の処理を表す。まず、制御部100の通信状態情報取得手段110がPC1の通信状態の情報を取得する(ステップS101)。
【0031】
取得した通信状態の情報が「通信中」であり(ステップS102/YES)、計時手段120が計測した「通信中」の継続時間が所定時間を過ぎている場合(ステップS103/YES)、回線制御手段130は、ユーザに対して回線切断の予告を行い(ステップS105)、回線を切断する(ステップS106)。
【0032】
一方、取得した通信状態の情報が「非通信中」であっても(ステップS102/NO)、計時手段120が計測した「非通信中」の継続時間が所定時間を過ぎている場合には(ステップS104/YES)、回線制御手段130は、ユーザに対して回線切断の予告を行い(ステップS105)、回線を切断する(ステップS106)。
【0033】
なお、「通信中」において回線切断と判断するための所定時間と、「非通信中」において回線切断と判断するための所定時間とは、本実施形態では異なることを想定しているが、同一であってもよい。また、回線の切断あるいは接続を判定するための閾値としての時間は、PC製造時に設定しておいてもよいし、ユーザがPCを使用する中で任意に設定を変更できるようにしてもよい。
【0034】
図4は、本発明の実施形態に係る回線制御処理のフローチャートで、回線接続を行う際の処理を表す。まず、回線制御手段130は、PC1で起動されているアプリケーションから通信要求があった場合(ステップS201/YES)、回線接続を行う(ステップS203)。
【0035】
回線接続に成功すれば(ステップS204/YES)、回線を接続して(ステップS206)通信を開始する。回線接続に失敗した(ステップS204/NO)場合は、接続失敗から所定時間ごとに(ステップS205/YES)回線接続の再試行を行う(ステップS203)。
【0036】
他方、PC1で起動されているアプリケーションから特に通信要求がない場合であっても(ステップS201/NO)、計時手段120が計測した回線切断中の継続時間が所定時間を過ぎている場合には(ステップS202/YES)、回線接続を行う(ステップS203)。そして、接続成功後には回線を接続し(ステップS204/YES、ステップS206)、接続失敗後に回線接続の再試行を行う(ステップS204/NO、ステップS205/YES、ステップS203)。
【0037】
図5は、本発明の実施形態における複数端末間の回線接続及び回線切断の一例を説明するための図である。本例では端末Aと端末Bが回線を共有しており、図5は左から右に向かって状態が遷移していることを表している。
【0038】
まず、回線切断中の端末Bが回線接続を行うが、端末Aが回線接続中であり通信中であるため、端末Bの回線接続は失敗となり、回線切断中のまま所定時間待機となる。他方の端末Aは、端末Bが回線切断中で待機している間に回線切断を行う。
【0039】
ここで、行う回線切断は、本発明の回線制御処理によるもので、通信状態が所定時間継続した場合の強制的な回線切断で、いわば定期的な回線切断である。また、本発明の回線制御処理により、図5には示していないが、通信していない状態が所定時間継続した場合にも強制的に回線切断を行う。
【0040】
そして、端末Bは、端末Aの回線切断中に、接続失敗後の回線接続の再試行を行い、接続に成功して通信回線と接続し、通信を開始する。
【0041】
端末Aは、定期的な回線切断の後、所定時間が経過したら回線接続を行う。しかし、端末Bが回線接続中であり通信中であるため、端末Aの回線接続は失敗となり、回線切断中のまま所定時間待機となる。接続失敗後は所定時間経過ごとに回線接続の再試行を行い、接続が成功するまで再試行を繰り返す。
【0042】
回線切断に係る切断処理時間をD、定期的な回線切断の後から最初に回線接続を行うまでの定期切断時間をV、回線接続後から失敗が判明するまでの接続試行時間をF、回線接続の失敗判明後から回線接続の再試行までの接続試行待ち時間をWとしたとき、本実施形態においてV>W+Fの関係を常に満たすものとする。
【0043】
図5の例によれば、回線に接続して通信を行おうとする複数の端末は、回線接続中の端末が所定時間通信中の場合、あるいは、回線接続中の端末が通信していない状態が所定時間継続した場合に、自ら回線を切断して回線切断中の端末のために回線非占有状態を作り出す。回線切断中で通信待ちの端末は、回線接続を行って通信を行うことができる。このように、各端末が通信中であるか否かにかかわらず、回線接続状態を自ら解消して通信回線を譲り合うことで、1本の通信回線への同時接続が許容されてない場合であっても、ユーザは、自分の操作で回線切断や回線接続を行うことなく、まるで同時に接続しているような使い勝手で回線をりようすることが可能となる。
【0044】
また、本実施形態では、V>W+Fの関係を常に満たすようにしているため、回線切断中で通信待ちの端末が回線に接続できる確率を高める(回線の再接続に失敗する確率を低くする)ことが可能となる。
【0045】
図6は、本発明の実施形態における複数端末間の回線接続及び回線切断の別の例を説明するための図である。図6の例は、複数の端末のうち一方の端末を優先的に使用し、一時的に回線を占有させたい場合の方法を示している。図5の例と同様に端末Aと端末Bが回線を共有するが、さらにその回線にサーバが接続されている。
【0046】
本例では、回線に接続して通信を行おうとする装置が、サーバ上の共有スペース(所定の記憶領域)に、通信を行う装置の優先度を示す優先度情報を保存し参照することで、ある端末が他の端末よりも長い時間回線に接続して通信することを可能とする。優先度情報の参照、これに基づく回線切断や回線接続は、上述した回線制御手段130が行う。
【0047】
まず、回線接続中で通信中の端末Aは、サーバの記憶領域にアクセスし、優先度情報を参照する。このときいずれの端末についても優先度が設定されていなかったため、端末Aは、自端末が優先度を設定し、定期的な回線切断を行う。なお、図6では、1つの端末のみ優先度の設定を可能としているが、優先度を段階的に設けて複数の端末が設定できるようにしてもよい(例えば、優先度を3段階(1が最も優先度が高く、3が最も優先度が低い)とし、端末Aを優先度1、端末Bを優先度3、端末Cを優先度2とする等)。
【0048】
そして、切断中で通信待ちであった端末Bは、回線を接続し通信を開始した後、サーバの記憶領域に保持された優先度情報を参照する。このとき優先度情報として端末Aが設定されていたため、端末Bは、通常の定期的な回線切断より早いタイミングで回線切断を行う。
【0049】
端末Aは、定期的な回線切断後の回線接続により、回線を接続して通信を開始する。そして、サーバの記憶領域に保持された優先度情報を参照する。このとき、端末Aは、優先度情報として自端末が設定されていたため、通常の定期的な回線切断より遅いタイミングで回線切断を行う。なお、端末Aは、この回線切断を行う前に、優先度情報における自端末の設定を解除する。また、本例においても、V>W+Fの関係を常に満たすものとする。
【0050】
優先度が設定されている端末は、端末自身による回線切断(上記のような通常より遅いタイミングでの定期的な回線切断)を行わずに、ユーザ操作を待って回線切断を行うように構成してもよい。また、他の端末について優先度が設定されている状態で回線を接続しようとする端末について、自端末が優先度設定されるかいずれの端末も優先度が設定されていない状態となるまで回線接続を認めないように構成してもよい。このように構成することで、優先的な端末の使用とより強固なものとすることができる。
【0051】
図6の例によれば、1本の通信回線を共有する複数の端末で優先度の設定を行い、該優先度に応じて回線の接続時間に差を設けることで、端末の通信使用に強弱をつけることができ、ユーザのより柔軟な回線利用が可能となる。
【0052】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、本発明が適用される情報処理装置としては、上述したPCのほか、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、携帯音楽プレイヤ等が考えられる。
【0053】
また、本実施形態におけるクライアントPC1で実行されるプログラムは、先に述べた各手段(通信状態情報取得110、計時手段120、回線制御手段130)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアを用いて具体的手段を実現する。すなわち、コンピュータ(CPU)が所定の記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段が主記憶装置上にロードされて生成される。
【0054】
本実施形態におけるクライアントPCで実行されるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供あるいは配布するように構成してもよい。
【0055】
また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、不揮発性のメモリカード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムは、ROM等にあらかじめ組み込んで提供するように構成してもよい。
【0056】
この場合、上記記録媒体から読み出された又は通信回線を通じてロードし実行されたプログラムコード自体が前述の実施形態の機能を実現することになる。そして、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。
【符号の説明】
【0057】
10 PC
11 CPU
12 メモリ
13 HDD
14 入力装置
15 出力装置
16 通信IF
100 制御部
110 通信状態情報取得手段
120 計時手段
130 回線制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線接続中における自装置の通信状態の情報を取得する通信状態情報取得手段と、
時間を計測する計時手段と、
前記通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報と前記計時手段により計測された時間とに基づいて通信回線の切断を行う回線制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記回線制御手段は、前記通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報が非通信中であることを示すものであり、前記計時手段により計測された非通信中の時間が第1の時間を超える場合、通信回線の切断を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記回線制御手段は、前記通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報が通信中であることを示すものであり、前記計時手段により計測された通信中の時間が第2の時間を超える場合、通信回線の切断を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記回線制御手段は、前記通信状態の情報及び前記計測時間に基づく通信回線の切断後、起動中のアプリケーションからの要求に応じて通信回線の再接続を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記回線制御手段は、前記通信状態の情報及び前記計測時間に基づく通信回線の切断から第3の時間が経過した後、通信回線の再接続を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第3の時間は、再接続の試行後から接続失敗の判明までの時間を示す再接続試行時間と接続失敗後から再接続の試行開始までの時間を示す切断待機時間との和より大きいことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記回線制御手段は、稼働中のアプリケーションに、回線接続中であることを示す情報を送ることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記回線制御手段は、通信回線の接続が失敗した後、所定の時間経過後に再接続を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記回線制御手段は、通信回線に接続されているサーバ装置に記憶された情報で通信を行う装置の優先度を示す優先度情報に基づいて通信回線の切断を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記回線制御手段は、前記優先度情報が自装置の優先度を最も高く示すものであり、前記通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報が通信中であることを示すものであり、前記計時手段により計測された通信中の時間が所定の時間より長い時間を超える場合、通信回線の切断を行うことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記回線制御手段は、前記優先度情報が他の情報処理装置の優先度を最も高く示すものであり、前記通信状態情報取得手段により取得された通信状態の情報が通信中であることを示すものであり、前記計時手段により計測された通信中の時間が所定の時間より短い時間を超える場合、通信回線の切断を行うことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータに、
通信回線接続中における自装置の通信状態の情報を取得する通信状態情報取得処理と、
時間を計測する計時処理と、
前記通信状態情報取得処理で取得された通信状態の情報と前記計時処理で計測された時間とに基づいて通信回線の切断を行う回線制御処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−68944(P2012−68944A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−213797(P2010−213797)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(311012169)NECパーソナルコンピュータ株式会社 (116)
【Fターム(参考)】