説明

情報収集装置及びその制御方法、ネットワーク機器及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】代理サーバとして情報収集を行えるデバイスが無い場合にもユーザやサービスマンの手を煩わすことなく確実に情報を収集することができ、ユーザの利便性を向上させることができる情報収集装置を提供する。
【解決手段】ネットワーク接続されたネットワーク機器の機器情報を収集する情報収集装置において、情報収集対象のネットワーク機器を探索する探索手段(デバイス探索部301)を備える。また、探索手段で探索されたネットワーク機器の機器情報を収集する収集手段(デバイス情報取得部302)を備える。さらに、自身のシャットダウン時に他のネットワーク機器に対して収集手段による情報収集機能の引き継ぎ、自ネットワーク機器の機器情報の送信を要請する引き継ぎ処理手段(引き継ぎ処理部307)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク上に接続されているネットワーク機器のメンテナンス情報等(カウンタ情報やエラーログ情報や消耗品情報等)を収集する情報収集装置及びその制御方法、ネットワーク機器及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置に代表されるデバイスは、デバイスを管理するための管理データやログデータや消耗品情報等メンテナンスための情報を多く保持している。また近年、このようなデバイスはネットワーク化され、ほとんどのデバイスがネットワークに接続され、ネットワーク機器として動作するような状況になった。
【0003】
このような状況において、LAN上のデバイス(ネットワーク機器)から管理情報を収集して、ユーザがデバイスの集中管理を行うためのシステムが提案されている。また、サービスマンがデバイスのメンテナンスを行いやすくするために、インターネット上のサーバ装置に各デバイス情報を集めて集中管理を行うシステムも提案されている。
【0004】
また、インターネット上のサーバに情報を集めるシステムには2種類の方式が提案されている。1つ目の方式は、情報収集用デバイスが同じネットワーク上の複数のデバイスの情報を収集して、複数のデバイス情報をまとめてインターネット上のサーバ装置に送信する方式である。2つ目の方式は、個々のデバイスが自らの情報を自分でサーバ装置に送信する方式である。
【0005】
また、前者の方式において、情報収集用デバイスが故障した時に備え、予め第二優先度デバイスを決めておき、情報収集用デバイスに不具合が発生したときに、第二優先度のデバイスで代行させる技術も提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−040258号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術においては、代理で情報収集を行えるデバイスが常に存在するとは限らないため、代理として動作できるデバイスが存在しない場合は、デバイスの情報収集が継続できないという問題があった。また、代理のデバイスが存在する場合でも、従来の技術では、それまでに収集したデータが引き継ぎがれないため、収集情報に漏れが生じることがあった。
【0007】
本発明の目的は、代理サーバとして情報収集を行えるデバイスが無い場合にもユーザやサービスマンの手を煩わすことなく確実に情報を収集することができ、ユーザの利便性を向上させることができる情報収集装置及びネットワーク機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の情報収集装置は、ネットワークに接続されたネットワーク機器の機器情報を収集する収集手段と、前記収集手段によって収集した機器情報をネットワーク上の情報処理装置に送信する送信手段と、情報収集装置において前記収集手段による機器情報の収集が継続できなくなった場合、前記ネットワーク機器が機器情報を収集する機能を備えているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって、前記機能を備えていると判定された場合には、前記ネットワーク機器に対して当該機能を実行するように指示し、前記機能を備えていると判定されなかった場合には、前記ネットワーク機器に対して当該ネットワーク機器の機器情報を情報処理装置に送信するように指示する引き継ぎ処理手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載のネットワーク機器は、ネットワークに接続されたネットワーク機器において、前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報の送信要求を受信する受信手段と、前記受信手段が受信する前記送信要求に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報収集装置に送信する送信手段と、前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報を前記ネットワークに接続された情報処理装置に送信する指示を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段が受信する前記指示に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の情報収集装置の制御方法は、ネットワークに接続されたネットワーク機器の機器情報を収集する収集ステップと、前記収集ステップによって収集した機器情報をネットワーク上の情報処理装置に送信する送信ステップと、情報収集装置において前記収集ステップによる機器情報の収集が継続できなくなった場合、前記ネットワーク機器が機器情報を収集する機能を備えているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによって、前記機能を備えていると判定された場合には、前記ネットワーク機器に対して当該機能を実行するように指示し、前記機能を備えていると判定されなかった場合には、前記ネットワーク機器に対して当該ネットワーク機器の機器情報を情報処理装置に送信するように指示する引き継ぎ処理ステップとを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項8記載のネットワーク機器の制御方法は、前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報の送信要求を受信する受信ステップと、前記受信ステップが受信する前記送信要求に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報収集装置に送信する送信ステップと、前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報を前記ネットワークに接続された情報処理装置に送信する指示を受信する第2の受信ステップと、前記第2の受信ステップが受信する前記指示に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項9記載のプログラムは、情報収集装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記情報収集装置の制御方法は、ネットワークに接続されたネットワーク機器の機器情報を収集する収集ステップと、前記収集ステップによって収集した機器情報をネットワーク上の情報処理装置に送信する送信ステップと、前記情報収集装置において前記収集ステップによる機器情報の収集が継続できなくなった場合、前記ネットワーク機器が機器情報を収集する機能を備えているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによって、前記機能を備えていると判定された場合には、前記ネットワーク機器に対して当該機能を実行するように指示し、前記機能を備えていると判定されなかった場合には、前記ネットワーク機器に対して当該ネットワーク機器の機器情報を情報処理装置に送信するように指示する引き継ぎ処理ステップとを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項10記載のプログラムは、ネットワークに接続されたネットワーク機器の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記ネットワーク機器の制御方法は、前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報の送信要求を受信する受信ステップと、前記受信ステップが受信する前記送信要求に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報収集装置に送信する送信ステップと、前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報を前記ネットワークに接続された情報処理装置に送信する指示を受信する第2の受信ステップと、
前記第2の受信ステップが受信する前記指示に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の情報収集装置によれば、代理サーバとして情報収集を行えるデバイスが無い場合にもユーザやサービスマンの手を煩わすことなく確実に情報を収集することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報収集システムとしての画像形成装置監視システムの構成図である。
【0017】
図1において、画像形成装置監視システムは、画像形成装置101〜105とLAN106とが接続され、さらに、LAN106、インターネット107を介してサーバ装置108と画像形成装置101〜105とが接続されることで構成される。即ち、画像形成装置101〜105は、ネットワークに接続されたネットワーク機器の一例である。また、サーバ装置108は、本発明における情報処理装置の一例である。
【0018】
画像形成装置101は、他の画像形成装置102〜105及び自分自身の状態を監視し、カウンタ情報、エラーログ情報、消耗品情報等のメンテナンス情報を収集し、収集した情報を所定のタイミングでサーバ装置108に送信する。
【0019】
サーバ装置108は、画像形成装置101や他の顧客の装置(不図示)から送信されるメンテナンス情報を受信し、情報を集中管理する。
【0020】
尚、画像形成装置102、103は、画像形成装置101と同等の機能を備えるものとする。つまり、画像形成装置102、103は、他の画像形成装置から情報収集を行うためのソフトウェアモジュールを備える。また、画像形成装置104、105は、他の画像形成装置の情報を収集する機能は備えないが、自分自身の情報をサーバ装置108に直接送信する能力を備えるものとする。
【0021】
即ち、画像形成装置101〜103は、ネットワーク接続されたネットワーク機器の機器情報を収集する情報収集装置として機能する。
【0022】
図2は、図1における画像形成装置101〜105のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0023】
画像形成装置101〜105において、スキャナI/F制御部201は、スキャナ212を制御する装置である。CPU202は、画像形成装置のソフトウェアプログラムを実行し、装置全体の制御を行う。
【0024】
ROM203は、リードオンリーメモリであり、装置のブートプログラムや固定パラメータ等が格納されている。RAM204は、ランダムアクセスメモリであり、CPU202が装置を制御する際に、一時的なデータ格納やソフトウェアプログラムのロードに利用する。
【0025】
記憶装置205は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等の記憶装置であり、さまざまなデータの格納に使用する。収集対象のデータもここに格納される。プリンタI/F制御部206は、プリンタ211を制御する装置である。
【0026】
NVRAM207は、不揮発性のメモリであり、印刷装置の各種設定値を保存するためのものである。パネル制御部208は、オペレーションパネル213を制御し、各種情報の表示、使用者からの指示入力を行う。
【0027】
ネットワークI/F制御部209は、ネットワーク(LAN106)とのデータの送受信を制御する。バス(システムバス)210は、スキャナI/F制御部201、CPU202、ROM203、RAM204、記憶装置205、プリンタI/F制御部206、NVRAM207、パネル制御部208、ネットワークI/F制御部209が接続される。そして、バス210は、CPU202からの制御信号や各種装置間のデータ信号が送受信される。
【0028】
尚、本実施の形態の図2では、画像形成装置の一例としてスキャナとプリンタとを備える複写機の場合を説明した。しかし、画像形成装置は、複写機以外のデバイス、例えばプリンタやスキャナ、ファクシミリや複合機等であっても構わない。
【0029】
図3は、図1における画像形成装置101〜103の情報収集機能及び情報送信機能に関するソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0030】
画像形成装置101〜103は、以下の情報収集機能及び情報送信機能部を有する。即ち、上記機能部は、デバイス探索部301とデバイス情報取得部302と機能管理部303とスケジュール管理部304と収集情報蓄積部305と情報収集管理部306と引き継ぎ処理部307と情報送信部308と要求受信部309で構成される。
【0031】
デバイス探索部301は、ネットワークに接続されている管理対象のデバイス(ネットワーク機器;画像形成装置)を探索する。デバイス探索部301は、情報収集対象のネットワーク機器を探索する探索手段の一例である。
【0032】
デバイス情報取得部302は、他のデバイスからデバイスの情報(利用可能な機能一覧、有効化されている機能一覧、エラーログや消耗品情報等の各種メンテナンス情報等)を取得する。デバイス情報取得部302は、デバイス探索部301で探索されたネットワーク機器の機器情報を収集する収集手段の一例である。
【0033】
機能管理部303は、自デバイスで利用可能な機能を有効化し、また、無効化する。スケジュール管理部304は、他のデバイスからの情報取得タイミングやサーバ装置108への情報送信タイミングのスケジュールを管理する。
【0034】
収集情報蓄積部305は、他のデバイスから収集した情報を蓄積する。情報収集管理部306は、情報を収集すべきデバイスを管理し、収集した情報を集計しデバイスの稼働率等を算出し、情報収集機能を動作させるのに適切なデバイスの優先順位を算出する。
【0035】
引き継ぎ処理部307は、デバイスのシャットダウン時に他のデバイスに対して情報収集機能の引き継ぎ処理を行う。引き継ぎ処理部307は、自身のシャットダウン時に他のネットワーク機器に対して収集手段による情報収集機能の引き継ぎ、自ネットワーク機器の機器情報の送信を要請する引き継ぎ処理手段の一例である。
【0036】
具体的には、引き継ぎ処理部307は、情報収集機能を有する他のネットワーク機器(画像形成装置101が引き継ぎ処理部307を有する場合、画像形成装置102、103)に対しては情報収集機能の引き継ぎを要請する。
【0037】
また、引き継ぎ処理部307は、情報収集機能は持たないが自ネットワーク機器の機器情報の送信機能は有する他のネットワーク機器(画像形成装置104、105)に対しては自ネットワーク機器の機器情報の送信を要請する。
【0038】
また、情報収集管理部306は、引き継ぎ処理部307による情報収集機能を有する他のネットワーク機器に対する情報収集機能の引き継ぎの要請に際し、他のネットワーク機器の優先順位を決定する決定手段の一例である。
【0039】
ここで、決定手段は、他のネットワーク機器の処理実行の頻度と情報収集時の要求に対する応答率の少なくともどちらか一つをパラメータとして優先指数を算出し、優先順位を決定する。
【0040】
情報送信部308は、収集情報蓄積部305に蓄積されている情報をサーバ装置108に送信し、また、他デバイスからの要求に応じて自デバイスの情報を送信する。要求受信部309は、他のデバイスからの情報取得要求や情報収集引き継ぎ要求を受信して処理を行う。
【0041】
図4は、図1における画像形成装置104、105の情報送信機能に関するソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0042】
画像形成装置104、105の情報送信機能部は、デバイス探索部401と機能管理部402とスケジュール管理部403と情報送信部(第2の送信手段)404と要求受信部(第2の受信手段)405から構成される。
【0043】
デバイス探索部401は、ネットワークに接続されている管理対象のデバイスを探索する。機能管理部402は、自デバイスで利用可能な機能を有効化し、また、無効化する。スケジュール管理部403は、サーバ装置108への情報送信タイミングのスケジュールを管理する。
【0044】
情報送信部404は、スケジュール管理部403でスケジュールされたタイミングでサーバ装置108に自デバイスのメンテナンス情報を送信し、また、他デバイスからの要求に応じて自デバイスの情報を送信する。要求受信部405は、他のデバイスからの情報取得要求や情報送信機能有効化、無効化要求を受信して処理を行う。
【0045】
要求受信部405は、情報収集装置(画像形成装置101〜103)からの自身(画像形成装置104、105)の機器情報の送信要求を受信する受信手段の一例である。また、情報送信部404は、受信手段が受信する送信要求に対応して自身の機器情報をネットワークに送信する送信手段の一例である。
【0046】
次に図5、図6を用いて画像形成装置の起動時の処理について説明する。
【0047】
図5は、図3の画像形成装置101〜103によって実行される起動時の情報収集機能有効化の処理の手順を示すフローチャートである。
【0048】
画像形成装置101〜103は、電源を入れられると、まず、ステップS501にて、管理対象となっているデバイスをデバイスリストに基づいて探索する。尚、デバイスリストはデバイス設置時にサービスマンによって入力されるかサーバ装置108から受信してデバイス内部に記憶されており、全ての管理対象デバイスが保持しているものとする。
【0049】
次にステップS502にて、情報収集機能が有効になっているデバイスが存在するか判定する。情報収集機能が有効になっているデバイスが存在すると判定された場合は、処理を終了する。
【0050】
ステップS502にて、情報収集機能が有効になっているデバイスが存在しないと判定された場合は、ステップS503に進む。ステップS503では、自身の情報収集機能を有効化する。
【0051】
次にステップS504に進み、ネットワーク上に情報送信機能が有効になっているデバイスが存在するかどうかを判定する。情報送信機能が有効になっているデバイスが存在しないと判定された場合は処理を終了する。
【0052】
情報送信機能が有効になっているデバイスが存在すると判定された場合は、ステップS505にて、情報送信機能が有効になっているデバイスに対して情報送信機能無効化要求を送信して処理を終了する。
【0053】
図6は、図4の画像形成装置104、105の起動時の情報送信機能有効化処理の手順を示すフローチャートである。
【0054】
画像形成装置104、105は、電源を入れられると、まず、ステップS601にて、管理対象となっているデバイスをデバイスリストに基づいて探索する。尚、デバイスリストは、デバイス設置時にサービスマンによって入力されるか、サーバ装置108から受信してデバイス内部に記憶されており、全ての管理対象デバイスが保持しているものとする。
【0055】
次に、ステップS602にて、情報収集機能が有効になっているデバイスが存在するか判定する。情報収集機能が有効になっているデバイスが存在すると判定された場合は処理を終了する。
【0056】
ステップS602にて、情報収集機能が有効になっているデバイスが存在しないと判定された場合は、ステップS603に進む。ステップS603では、自身の情報送信機能を有効化し処理を終了する。
【0057】
これらの処理により、情報収集機能を備えるデバイスが1台でも存在すれば情報収集機能により集中管理を行うことができ、存在しない場合は個々のデバイスが自らサーバ装置108に情報を送信することができるようになる。
【0058】
次に図7、図8を用いて画像形成装置101〜103にて情報収集機能が有効になっている際の情報収集時の処理について説明する。
【0059】
図7は、図3の画像形成装置101〜103によって実行される情報収集処理の手順を示すフローチャートである。
【0060】
本処理は、スケジュール管理部304によりスケジュールされたタイミングで実行される。
【0061】
情報収集スケジュール時刻になると、まず、ステップS701にて、ネットワークに接続されたデバイスから状態情報の取得を試みる。次に、ステップS702にて、情報取得が成功したか否かを判定する。情報取得に成功した場合は、ステップS703に進む。
【0062】
ステップS703では、既に蓄積済みの情報と比較して前回の状態取得時から状態が変化しているか否かを判定する。ここで状態変化していると判定された場合は、ステップS704に進む。
【0063】
ステップS704では、デバイスから各種カウンタ値(例えば部品カウンタ、コピーカウンタ等)やログ情報(例えば、ジャムログ、警告ログ、エラーログ)やスペック情報を取得する。次に、ステップS705に進み、カウンタ変動情報を更新する。続いてステップS706に進み、ポーリング応答率情報を更新し、処理を終了する。
【0064】
一方、ステップS702で取得に失敗した場合、もしくは、ステップS703で状態変化していないと判定された場合は、ステップS706に進み、ポーリング応答率情報を更新して処理を終了する。
【0065】
図8は、図7のステップS705及びステップS706で集計した情報の例を示す図である。
【0066】
スペック801は、情報収集機能が動作可能か否かを示す情報であり、動作するデバイスは1、動作しないデバイスは0になる。
【0067】
カウンタ変動率802は、そのデバイスのジョブ実行頻度を示す情報であり、例えば、「新カウンタ変動率=旧カウンタ変動率×0.9+ (最近の1分当たりのカウンタ増分+1)×0.1」として算出する。この値が大きければ大きいほどユーザによく利用されるデバイスであることを意味するため、この値が小さいデバイスで情報収集機能を動かすことが望ましい。
【0068】
ポーリング応答率803は、そのデバイスの利用可能率を示す情報であり、例えば「新応答率=旧応答率×0.95 + 応答×0.05」(ステップS702にて情報取得成功と判定されれば応答=1、失敗なら0)として算出する。この値が大きいデバイスは、電源を切られる可能性が低いため、情報収集機能を動作させるデバイスとして好ましい。
【0069】
次に、図9、図10を利用して画像形成装置1〜3の電源が切られる際の処理について説明する。
【0070】
図9は、図2の画像形成装置の電源スイッチがオフにされたときの電源スイッチオフ処理の手順を示すフローチャートである。
【0071】
電源スイッチがオフにされると、ステップS901で、シャットダウン要求を検出する。次にステップS902に進み、自デバイスで情報収集機能が有効になっているかどうかを判定する。
【0072】
有効になっていないと判定された場合はS909に進み、シャットダウン処理を行って処理を終了する。ステップS902で、情報収集機能が有効になっていると判定された場合は、ステップS903に進む。
【0073】
ステップS903では、図8で示した集計情報から情報収集処理を引き継ぐデバイスの優先順位を決定する。
【0074】
図10は、図9のステップS903における優先順位の算出方法の一例を示す図である。
【0075】
ここでは、カウンタ変動率及びポーリング応答率に重みを付けて優先度を算出しており、図8の状況であった場合は、デバイス(画像形成装置)103が第一優先、デバイス102が第二優先となる。
【0076】
ステップS903で優先順位を決定したら、次にステップS904に進む。ステップS904では、優先度の一番高いデバイスを選択し、ステップS905に進む。
【0077】
ステップS905では、ステップS904で選択したデバイスに対して情報収集引き継ぎ要求を送信し、情報収集処理を行うために必要な設定情報及びそれまでに収集した情報及びスケジュール情報を送信する。
【0078】
次に、ステップS906に進み、引き継ぎ要求が受け入れられたかどうかを判定する。引き継ぎが受け入れられた場合は、ステップS910に進み、シャットダウン処理を行って処理を終了する。ステップS906で、引き継ぎに失敗したと判定された場合は、ステップS907に進む。
【0079】
ステップS907では、情報収集機能が動作可能なデバイス全てに対して引き継ぎに失敗したかを判定する。情報収集機能が動作可能なデバイス全てに対して引き継ぎ処理を失敗していなければステップS904に戻り、その次に優先度の高いデバイスを情報収集処理の引き継ぎ先として選択する。
【0080】
ステップS907にて、情報収集機能が動作可能な全てのデバイスに対して引き継ぎを失敗したと判定された場合は、ステップS908に進む。ステップS908では、情報送信機能有効化要求を情報収集機能が動作しないデバイスに送信する。
【0081】
例えば、図10の状況で、デバイス103、デバイス102に引き継ぎを試みて失敗した場合、デバイス104とデバイス105に対して情報送信機能有効化要求を出す。
【0082】
次に、ステップS909に進み、サーバ108に対して既に収集済みのデータを送信する。そして、ステップS910に進み、シャットダウン処理を行って処理を終了する。
【0083】
次に、画像形成装置が要求を受信した際の処理について図11、図12を用いて説明する。
【0084】
図11は、図3の画像形成装置101〜103が要求を受信した際の要求受信処理の手順を示すフローチャートである。
【0085】
まず、ステップS1101で要求を受信すると、ステップS1102に進み、受信した要求が情報取得要求であるかどうかを判定する。要求の種類が情報取得要求であった場合は、ステップS1103に進み、要求された情報を要求元に送信(返信)し、処理を終了する。
【0086】
一方、ステップS1102で、情報取得要求ではないと判定された場合は、ステップS1104に進む。ステップS1104では、要求の種類が情報収集処理の引き継ぎ要求であるかどうかを判定する。情報収集処理の引き継ぎ要求でないと判定された場合は処理を終了する。
【0087】
情報収集処理の引き継ぎ要求であると判定された場合は、ステップS1105に進む。ステップS1105では、要求の送信元から情報収集処理を動作させるために必要な設定情報(プロキシ設定、サーバアドレス、スケジュール情報等)及びそれまでに収集された情報を受信する。
【0088】
次にステップS1106に進み、ステップS1105で受信した設定情報に基づき設定値を変更する。次に、ステップS1107に進み、自デバイスの情報収集機能を有効化し、処理を終了する。
【0089】
図12は、図4の画像形成装置104、105が要求を受信した際の要求受信処理の手順を示すフローチャートである。
【0090】
まず、ステップS1201で要求を受信すると、ステップS1202に進み、受信した要求が情報取得要求であるかどうかを判定する。情報取得要求であった場合は、ステップS1203に進み、要求された情報を要求元に送信(返信)し処理を終了する。
【0091】
一方、ステップS1202にて、情報取得要求ではないと判定された場合は、ステップS1204に進む。ステップS1204では、要求の種類が情報送信機能開始要求であるかどうかを判定する。情報送信機能開始要求であると判定された場合は、ステップS1205に進む。ステップS1205では自身の情報送信機能を有効化して処理を終了する。
【0092】
また、ステップS1204にて、受信した要求が情報送信機能開始要求でないと判定された場合は、ステップS1206に進む。ステップS1206では、受信した要求が情報送信機能停止要求であるかどうかを判定する。
【0093】
情報送信機能停止要求でない場合は処理を終了し、情報送信機能停止要求であった場合は、ステップS1207に進む。ステップS1207では、自身の情報送信機能を無効化(停止)して処理を終了する。
【0094】
次に、図13を用いて画像形成装置が情報を送信する際の処理について説明する。
【0095】
図13は、図2の画像形成装置の情報収集機能もしくは情報送信機能が有効化されている場合に実行されるサーバ装置への情報送信処理の手順を示すフローチャートである。
【0096】
まず、ステップS1301にて、スケジュール管理部304、403でスケジュールされた時間になったかどうかを判定する。まだスケジュールされた時間になっていない場合は、ステップS1301に戻る。スケジュールされた時間になっている場合は、ステップS1302に進む。
【0097】
ステップS1302では、サーバ装置108に情報を送信する。情報収集機能が有効化されているデバイスでは収集した情報を、情報送信機能が有効化されているデバイスでは自身のその時点の情報をサーバ装置108に送信する。次に、ステップS1303に進み、次回送信時刻をスケジュールして処理を終了する。
【0098】
このように、情報収集機能が動作しているデバイスからの指示により、情報収集機能を他のデバイスに引き継ぎ、自らの情報送信機能を有効にすることで、確実にメンテナンス情報をサーバ装置108に送信することが可能になっている。
【0099】
尚、本実施の形態では、情報収集の対象を画像形成装置として説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、パーソナルコンピュータやサーバ装置等どのようなネットワークデバイス(機器)が対象であってもよい。
【0100】
また、本実施の形態では、画像形成装置104、105が起動時に情報収集機能が有効なデバイスを能動的に探索している。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、画像形成装置104、105が、情報収集デバイスからの定期的な情報取得が来ないことを検知して情報収集機能が有効なデバイスが存在しないことを判定するようにしてもよい。
【0101】
また、本実施の形態では、デバイスリストを全ての管理対象デバイスが保持し、起動時にデバイスリストに基づいてデバイスを探索するようになっているが、SNMPブロードキャストで情報収集機能が有効になっているデバイスを探索するようにしてもよい。
【0102】
また、本実施の形態では、スペック、カウンタ変動率、ポーリング応答率の3種類の情報から優先順位を決定しているが、これに限られるものではなく、例えば、最近のCPU占有率等、他の指標を用いてもよい。
【0103】
また、スペック情報として、情報収集機能が動作するか否かの2段階の情報になっているが、CPU性能やハードディスク容量等からさらに細かいランクを設定し、重み付けして優先順位を決定するようにしてもよい。
【0104】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0105】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0106】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0107】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0108】
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報収集システムとしての画像形成装置監視システムの構成図である。
【図2】図1における画像形成装置101〜105のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1における画像形成装置101〜103の情報収集機能及び情報送信機能に関するソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図1における画像形成装置104、105の情報送信機能に関するソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図5】図3の画像形成装置101〜103によって実行される起動時の情報収集機能有効化の処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図4の画像形成装置104、105の起動時の情報送信機能有効化処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】図3の画像形成装置101〜103によって実行される情報収集処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS705及びステップS706で集計した情報の例を示す図である。
【図9】図2の画像形成装置の電源スイッチがオフにされたときの電源スイッチオフ処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS903における優先順位の算出方法の一例を示す図である。
【図11】図3の画像形成装置101〜103が要求を受信した際の要求受信処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】図4の画像形成装置104、105が要求を受信した際の要求受信処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図2の画像形成装置の情報収集機能もしくは情報送信機能が有効化されている場合に実行されるサーバ装置への情報送信処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0110】
101〜105 画像形成装置
108 サーバ
301 デバイス探索部
302 デバイス情報取得部
307 引き継ぎ処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報収集装置において、
ネットワークに接続されたネットワーク機器の機器情報を収集する収集手段と、
前記収集手段によって収集した機器情報をネットワーク上の情報処理装置に送信する送信手段と、
前記情報収集装置において前記収集手段による機器情報の収集が継続できなくなった場合、前記ネットワーク機器が機器情報を収集する機能を備えているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって、前記機能を備えていると判定された場合には、前記ネットワーク機器に対して当該機能を実行するように指示し、前記機能を備えていると判定されなかった場合には、前記ネットワーク機器に対して当該ネットワーク機器の機器情報を情報処理装置に送信するように指示する引き継ぎ処理手段と、
を備えることを特徴とする情報収集装置。
【請求項2】
前記判定手段は、複数のネットワーク機器それぞれについて、機器情報を収集する機能を備えているか否かを判定し、
前記引き継ぎ処理手段は、前記複数のネットワーク機器が前記機能を備えていると判定された場合には、優先順位に基づいて前記複数のネットワーク機器のうち1つのネットワーク機器に対して当該機能を実行するように指示することを特徴とする請求項1記載の情報収集装置。
【請求項3】
前記優先順位は、前記複数のネットワーク機器それぞれの処理実行の頻度と情報収集時の要求に対する応答率の少なくともどちらか一つに基づいて決定されることを特徴とする請求項2記載の情報収集装置。
【請求項4】
ネットワークに接続されたネットワーク機器において、
前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報の送信要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信する前記送信要求に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報収集装置に送信する送信手段と、
前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報を前記ネットワークに接続された情報処理装置に送信する指示を受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段が受信する前記指示に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、
を備えることを特徴とするネットワーク機器。
【請求項5】
情報収集装置の制御方法において、
ネットワークに接続されたネットワーク機器の機器情報を収集する収集ステップと、
前記収集ステップによって収集した機器情報をネットワーク上の情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記情報収集装置において前記収集ステップによる機器情報の収集が継続できなくなった場合、前記ネットワーク機器が機器情報を収集する機能を備えているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって、前記機能を備えていると判定された場合には、前記ネットワーク機器に対して当該機能を実行するように指示し、前記機能を備えていると判定されなかった場合には、前記ネットワーク機器に対して当該ネットワーク機器の機器情報を情報処理装置に送信するように指示する引き継ぎ処理ステップと、
を備えることを特徴とする情報収集装置の制御方法。
【請求項6】
前記判定ステップは、複数のネットワーク機器それぞれについて、機器情報を収集する機能を備えているか否かを判定し、
前記引き継ぎ処理ステップは、前記複数のネットワーク機器が前記機能を備えていると判定された場合には、優先順位に基づいて前記複数のネットワーク機器のうち1つのネットワーク機器に対して当該機能を実行するように指示することを特徴とする請求項5記載の情報収集装置の制御方法。
【請求項7】
前記優先順位は、前記複数のネットワーク機器それぞれの処理実行の頻度と情報収集時の要求に対する応答率の少なくともどちらか一つに基づいて決定されることを特徴とする請求項6記載の情報収集装置の制御方法。
【請求項8】
ネットワークに接続されたネットワーク機器の制御方法において、
前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報の送信要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップが受信する前記送信要求に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報収集装置に送信する送信ステップと、
前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報を前記ネットワークに接続された情報処理装置に送信する指示を受信する第2の受信ステップと、
前記第2の受信ステップが受信する前記指示に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信ステップと、
を備えることを特徴とするネットワーク機器の制御方法。
【請求項9】
情報収集装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記情報収集装置の制御方法は、
ネットワークに接続されたネットワーク機器の機器情報を収集する収集ステップと、
前記収集ステップによって収集した機器情報をネットワーク上の情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記情報収集装置において前記収集ステップによる機器情報の収集が継続できなくなった場合、前記ネットワーク機器が機器情報を収集する機能を備えているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって、前記機能を備えていると判定された場合には、前記ネットワーク機器に対して当該機能を実行するように指示し、前記機能を備えていると判定されなかった場合には、前記ネットワーク機器に対して当該ネットワーク機器の機器情報を情報処理装置に送信するように指示する引き継ぎ処理ステップと、
を備えることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
ネットワークに接続されたネットワーク機器の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記ネットワーク機器の制御方法は、
前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報の送信要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップが受信する前記送信要求に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報収集装置に送信する送信ステップと、
前記ネットワークに接続された情報収集装置から、前記ネットワーク機器の機器情報を前記ネットワークに接続された情報処理装置に送信する指示を受信する第2の受信ステップと、
前記第2の受信ステップが受信する前記指示に応じて、前記ネットワーク機器の機器情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信ステップと、
を備えることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−276999(P2009−276999A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−127391(P2008−127391)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】