説明

情報提供装置、情報提供方法およびプログラム

【課題】 不特定のユーザが情報を投稿することができる情報提供装置を提供する。
【解決手段】
情報提供装置10は、乗客がバス停の位置を示すデータを記憶したバス停記憶部13と、画像を含む投稿情報と画像の撮影時刻を示すデータと画像を撮影したユーザの乗降履歴とを受信する通信部11と、撮影時刻を示すデータと乗降履歴から撮影時刻の前後にユーザが利用したバス停を求め、バス停の位置をバス停記憶部13から読み出し、読み出した乗降所の位置に基づいてユーザがいた領域を求め、領域に基づいて投稿情報を関連付ける乗降所を決定する関連バス停決定部12と、投稿情報をバス停に関連付けて記憶する投稿情報記憶部14と、バス停を通るバスに対して投稿情報を送信する通信部11とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バス停や駅などの周辺の情報を提供する情報提供装置に関し、特に、提供する情報を適切に収集できる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、バスの停留所(以下、「バス停」という)への到着に先立って、バス停の付近の情報を車内アナウンスすることが行われている。また、特許文献1には、バス停や列車の駅の周辺情報を提供するシステムが開示されている。
【0003】
特許文献1に記載された発明では、地域情報提供端末装置から提供される地域情報を管理センター内の地域情報サーバに格納する。地域情報として、例えば、地域で行われる催し物や駅周辺の公共施設などの情報を格納する。管理センターは、運行位置管理装置からの情報に基づいて各列車の運行位置を把握し、列車が次の駅に到着するまでの間、乗客に対して次の駅周辺の地域情報を供給する。
【特許文献1】特開2002−215076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された情報提供方法では、地域情報の提供者が所有するパーソナルコンピュータから、地域情報の更新を指示することにより、その提供者が提供する情報の部分のみを更新する。すなわち、あらかじめ登録された提供者のみが情報を提供することができる。特定の情報提供者によって提供される情報が選択されるため、提供される情報には情報提供者の意図が入り込みがちとなり、情報に偏りが生じてしまう可能性があった。また、乗物の乗客は、情報の提供を受けるだけの受動的な立場であり、情報を発信することができなかった。
本発明は、不特定のユーザが情報を投稿することができる情報提供装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報提供装置は、乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータを記憶した乗降所記憶部と、画像を含む投稿情報と前記画像の撮影時刻を示すデータと前記画像を撮影したユーザの乗降履歴とを受信する受信部と、前記撮影時刻を示すデータと前記乗降履歴から前記撮影時刻の前後にユーザが利用した乗降所を求め、前記乗降所の位置を前記乗降所記憶部から読み出し、読み出した乗降所の位置に基づいてユーザがいた領域を求め、前記領域に基づいて前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定する関連乗降所決定部と、前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて記憶する投稿情報記憶部と、前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信する送信部とを備える。
【0006】
このように撮影時刻の前後に利用した乗降所の位置から、撮影時刻にユーザがいた領域を求め、求めた領域に基づいて適切な乗降所と画像とを関連付けて記憶する。これにより、乗降所において適切な投稿情報を提供することができる。関連する乗降所は、例えば、撮影場所に最も近い乗降所である。なお、乗物にはバスや電車や路面電車等が含まれ、乗降所にはバス停や駅等が含まれる。
【0007】
本発明の情報提供装置は、前記投稿情報記憶部から、撮影位置が確定しており、かつ、その撮影位置が前記領域内にある位置確定画像を読み出し、前記位置確定画像と新たな投稿情報にかかる画像とのマッチングを行い、マッチングの結果を前記関連乗降所決定部に渡す画像マッチング処理部を備え、前記関連乗降所決定部は、新たな投稿情報にかかる画像とマッチした位置確定画像がある場合には、前記位置確定画像の撮影位置を用いて、前記乗降所との関連付けを行ってもよい。
【0008】
このように位置が確定している投稿情報の画像とのマッチングを行うことにより、新たに投稿された画像の撮影位置を特定することができる。なお、位置が確定している投稿情報は、例えば、GPSを有する端末から位置データと共に投稿情報が投稿された場合や、投稿情報中に住所等の位置を特定する記述がある場合等である。
【0009】
本発明の情報提供装置は、乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータを記憶した乗降所記憶部と、画像データを含む投稿情報と前記画像の撮影位置を示すデータを受信する受信部と、前記撮影位置を示すデータと前記乗降所記憶部に記憶された乗降所の位置データとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定する関連乗降所決定部と、前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて記憶する投稿情報記憶部と、前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信する送信部とを備える。
【0010】
このように画像の撮影位置を示すデータを用いることにより、画像を含む投稿情報を適切に乗降所に関連付けることができる。
【0011】
本発明の情報提供装置は、前記乗降所を含む道路地図のデータを記憶した道路記憶部を備え、前記関連乗降所決定部は、前記道路地図のデータを用いて前記撮影位置から前記乗降所までの経路を探索し、その経路長に基づいて前記画像データを関連付ける乗降所を決定してもよい。
【0012】
この構成により、直線距離では分からない経路長に応じて、乗降所と撮影位置とを適切に関連付けすることができる。
【0013】
本発明の情報提供装置は、前記投稿情報を送信した投稿者に対してポイントを付与するポイント付与部と、前記投稿者ごとのポイントを記憶するポイント記憶部とを備え、前記ポイント付与部は、前記投稿情報にかかる画像の撮影位置を示すデータと、前記投稿情報記憶部に記憶された撮影位置が確定している画像の撮影位置を示すデータとを比較し、撮影位置が一致しない場合に、撮影位置が一致する場合より高いポイントを付与してもよい。
【0014】
この構成により、記憶している投稿情報とは異なる位置で撮影した投稿情報を投稿するインセンティブが働くので、異なる位置での投稿情報を集めることができる。
【0015】
本発明の情報提供装置は、ユーザ端末からの要求に応じて、前記投稿情報に関連する関連情報を送信する関連情報送信部と、前記関連情報が送信された投稿情報の投稿者に対してポイントを付与するポイント付与部と、前記投稿者ごとのポイントを記憶するポイント記憶部とを備えてもよい。
【0016】
この構成により、ユーザが興味を持つような投稿情報を投稿するインセンティブが働くので、面白い投稿情報を集めることができる。
【0017】
本発明の情報提供装置は、ユーザが商品を購入した店舗を示すデータを含む商品の購入履歴を記憶した購入履歴記憶部と、ユーザの乗降履歴を記憶した乗降履歴記憶部と、店舗についての投稿情報を乗物内で表示した表示履歴を記憶する表示履歴記憶部と、前記購入履歴に基づいて、ユーザが投稿情報にかかる店舗において商品を購入したか否かを判定し、投稿情報にかかる店舗において商品を購入したと判定された場合に、その店舗についての投稿情報が表示されている間に前記ユーザが乗物に乗っていたか否かを前記乗降履歴と前記表示履歴とに基づいて判定し、前記ユーザが乗物に乗っていたと判定された場合に、前記投稿情報を送信した投稿者にポイントを付与するポイント付与部と、前記投稿者ごとのポイントを記憶するポイント記憶部とを備えてもよい。
【0018】
この構成により、買い物をしたくなるような良い店舗の情報を投稿するインセンティブが働くので、店舗に関する良質な情報を集めることができる。
【0019】
本発明の中継端末は、ユーザを特定する識別子と共に、画像を含む投稿情報と前記画像の撮影時刻を示すデータを受信する第1の受信部と、前記第1の受信部にて受信したデータを記憶する第1の記憶部と、ユーザを特定する識別子と共に、前記画像を撮影したユーザの乗降履歴を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部にて受信したデータを記憶する第2の記憶部と、前記第1の記憶部および第2の記憶部から読み出し、読み出したデータを情報提供装置に送信する送信部とを備える。
【0020】
この構成により、画像を撮影して投稿情報を生成するデバイスと、乗降履歴を蓄積するデバイスとが別体であっても、投稿情報および乗降履歴を適切に情報提供装置に送信できる。なお、この中継端末は、バス停や駅に設置されてもよい。
【0021】
本発明の情報提供方法は、情報提供装置によって情報を提供する情報提供方法であって、前記情報提供装置が画像を含む投稿情報と前記画像の撮影時刻を示すデータと前記画像を撮影したユーザの乗降履歴とを受信するステップと、前記情報提供装置が、前記撮影時刻を示すデータと前記乗降履歴とに基づいて前記撮影時刻にユーザがいた領域を求めるステップと、前記情報提供装置が、前記領域と乗降所記憶部に記憶された乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定するステップと、前記情報提供装置が前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて投稿情報記憶部に記憶するステップと、前記情報提供装置が前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信するステップとを備える。
【0022】
本発明のプログラムは、情報を提供するためのプログラムであって、コンピュータに、画像を含む投稿情報と前記画像の撮影時刻を示すデータと前記画像を撮影したユーザの乗降履歴とを受信するステップと、前記撮影時刻を示すデータと前記乗降履歴とに基づいて、前記撮影時刻にユーザがいた領域を求めるステップと、前記領域と、乗降所記憶部に記憶された乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定するステップと、前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて投稿情報記憶部に記憶するステップと、前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信するステップとを実行させる。
【0023】
この構成により、本発明の情報提供装置と同様に、撮影時刻の前後に利用した乗降所の位置から撮影時刻にユーザがいた領域を求め、求めた領域に基づいて適切な乗降所と画像とを関連付けて記憶することができ、乗降所において適切な投稿情報を提供することができる。なお、本発明の情報提供装置の各種の構成を、本発明の情報提供方法およびプログラムに適用することが可能である。
【0024】
本発明の情報提供方法は、情報提供装置によって乗物にて情報を提供する情報提供方法であって、前記情報提供装置が画像データを含む投稿情報と前記画像の撮影位置を示すデータを受信するステップと、前記情報提供装置が、前記撮影位置を示すデータと乗降所記憶部に記憶された乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定するステップと、前記情報提供装置が前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて投稿情報記憶部に記憶するステップと、前記情報提供装置が前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信するステップとを備える。
【0025】
本発明のプログラムは、情報を提供するためのプログラムであって、コンピュータに、画像データを含む投稿情報と前記画像の撮影位置を示すデータを受信するステップと、前記撮影位置を示すデータと乗降所記憶部に記憶された乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定するステップと、前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて投稿情報記憶部に記憶するステップと、前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信するステップと、を実行させる。
【0026】
このように画像の撮影位置を示すデータを用いることにより、画像を含む投稿情報を適切に乗降所に関連付けることができ、乗降所において適切な投稿情報を提供することができる。なお、本発明の情報提供装置の各種の構成を、本発明の情報提供方法およびプログラムに適用することが可能である。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、撮影時刻の前後に利用した乗降所の位置から撮影時刻にユーザがいた領域を求め、求めた領域に基づいて適切な乗降所と画像とを関連付けて記憶することができ、乗降所において適切な投稿情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態の情報提供装置について図面を参照して説明する。以下の実施の形態では、バス停の周辺情報の投稿を受け付ける情報提供装置の例を挙げるが、本発明の情報提供装置は、バス停のみならず、駅周辺の投稿情報を受け付け、電車に対して投稿情報を提供することもできる。
【0029】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の情報提供システム1の構成を示す図である。情報提供システム1は、バス50の乗客に対して情報を提供する情報提供装置10と、情報を投稿する携帯端末30と、バス50に搭載された情報出力装置52とを有している。
【0030】
携帯端末30は、ICチップ31を有している。ICチップ31には、バス50の乗車代金をチャージ(前払い)した金額のデータや、乗降履歴のデータが記憶されている。ユーザがバス50に乗車する際に、バス50に設けられたICカードリーダに携帯端末30をかざすことにより、運賃が支払われる。
【0031】
図2は、ICチップ31に記憶された乗降履歴のデータを示す図である。ICチップ31には、ユーザID、路線ID、乗車バス停ID、乗車時刻、降車バス停ID、降車時刻のデータが記憶されている。
【0032】
図1に示すように、携帯端末30は、被写体を撮影する撮影部32と、撮影により得られた画像を記憶する画像記憶部33とを有する。撮影部32は、画像記憶部33に画像を記憶する際に、被写体を撮影したときの日時を示すデータを画像に対応付けて記憶する。
【0033】
携帯端末30は、画像記憶部33に記憶された画像を用いて投稿情報を生成する投稿情報生成部34を有する。投稿情報生成部34は、画像記憶部33から読み出した画像を表示部35に表示し、画像に対するコメントを入力部36から受け付ける。投稿情報生成部34は、入力されたコメントと画像を対応付けて投稿情報を生成する。携帯端末30は、投稿情報および乗降履歴を情報提供装置10に送信するための通信部37を有する。なお、携帯端末30は、携帯電話であってもよい。
【0034】
情報提供装置10は、通信部11と、関連バス停決定部12と、バス停記憶部13と、投稿情報記憶部14と、路線ID取得部15と、路線情報読出部16とを有している。通信部11は、携帯端末30および情報出力装置52とデータを送受信する機能を有している。通信部11は、携帯端末30から送信される投稿情報とその投稿情報にかかる画像の撮影日時と投稿者の乗降履歴を受信すると、受信した情報を関連バス停決定部12に渡す。
【0035】
関連バス停決定部12は、投稿情報に関連するバス停を決定する機能を有する。投稿情報に関連するバス停とは、投稿情報の近くに存在するバス停である。バス停に関連付けられた投稿情報は、バス50がそのバス停に到着する前あるいは到着したときに、バス50の乗客に提供される。投稿情報には、1つのバス停を関連付けてもよいし、複数のバス停を関連付けてもよい。本実施の形態では、情報提供装置10は、投稿情報の画像の撮影位置を示すデータを受信していない。関連バス停決定部12は、撮影時刻の前後の乗降履歴に係るバス停の位置に基づいて撮影位置を求め、関連するバス停を決定する。
【0036】
図3は、バス停記憶部13に記憶されたデータの例を示す図である。バス停記憶部13には、バス停ID、バス停名、路線ID、位置データのデータが記憶されている。位置データは、バス停の位置を緯度、経度で表している。
【0037】
図4は、投稿情報記憶部14に記憶されたデータの例を示す図である。投稿情報記憶部14は、関連バス停決定部12にて決定された関連するバス停とその路線IDに関連付けて投稿情報を記憶している。投稿情報には、投稿ID、画像データ、コメントデータ、投稿者IDが含まれている。画像データ、コメントデータ、投稿者IDは、投稿者の携帯端末30から送信された情報であり、投稿IDは、受信した投稿情報に対して一意に付与されるIDである。
【0038】
路線ID取得部15は、投稿情報を送信すべき路線を特定するIDを取得する機能を有する。路線ID取得部15は、情報出力装置52から路線IDを受信することによって取得してもよいし、情報提供装置10に備えられたキーボード等の入力手段から入力することによって路線IDを取得してもよい。路線ID取得部15は、取得した路線IDを路線情報読出部16に渡す。路線情報読出部16は、路線IDに対応する投稿情報を投稿情報記憶部14から読み出し、読み出した路線情報を情報出力装置52に送信する。
【0039】
上記に説明した情報提供装置10は、CPU、ROM、RAM、及びこれらを接続するデータバスなどによって構成されるコンピュータによって構成される。ROMに書き込まれたプログラムに従ってCPUが演算処理を実行することにより、上記機能が実現される。投稿情報記憶部14およびバス停記憶部13は、ROMによって構成してもよいし、外部の記録媒体によって構成してもよい。
【0040】
図5は、第1の実施の形態の情報提供システム1の動作を示すフローチャートである。携帯端末30は、まず、投稿情報を生成する(S10)。
【0041】
図6は、投稿情報の生成処理を示すフローチャートである。携帯端末30は、画像を撮影し(S30)、撮影日時を取得する(S32)。携帯端末30は、撮影した画像と撮影日時のデータを画像記憶部33に記憶する(S34)。なお、携帯端末30が有するカメラの機能として、撮影日時の情報が撮影画像にタグとして埋め込まれる場合には、この機能を利用して撮影日時の情報を取得してもよい。ここまでの動作は、通常のデジタルカメラと同じである。
【0042】
次に、画像記憶部33に記憶された画像の中から選択した画像から投稿情報を生成する。携帯端末30は、画像記憶部33に記憶された画像を表示部35に表示し、画像の選択を促し、ユーザからの画像の選択を受け付ける(S36)。携帯端末30は、選択された画像を表示し、コメントの入力を受け付ける(S38)。
【0043】
図7は、投稿情報の生成画面の例を示す図である。画面の上のウィンドウ41には、選択された画像が表示され、その下に文字入力のウィンドウ42が表示される。ユーザは、ウィンドウ41に表示された画像を見ながら、コメントを入力する。コメントの入力後、確定ボタン43が押下されると、携帯端末30はコメントを確定し、画像とコメントの関連付けを行って(S40)、投稿情報を生成する。携帯端末30は、1つの投稿情報の生成に続いて、次の画像に対するコメントの入力を受け付け、連続して複数の投稿情報の生成を行うことができる。
【0044】
図5に戻って、情報提供システム1の動作について説明する。携帯端末30は、投稿情報を生成した後、投稿情報を情報提供装置10に送信する(S12)。図7に示す画面において、投稿ボタン44が押下されると、携帯端末30は、投稿情報を情報提供装置10に送信する。
【0045】
図8(a)は、携帯端末30から情報提供装置10に送信されるデータの例を示す図である。携帯端末30から情報提供装置10には、複数の投稿情報に投稿主を特定する投稿者IDが付加されている。投稿者IDとしては、乗降履歴に付加されるユーザIDと同じ識別子が用いられる。投稿情報には、画像データと、コメントデータが含まれる。画像データおよびコメントデータは、図7に示す画面で生成されたデータである。各投稿情報には、投稿情報にかかる画像の撮影日時のデータが付加されている。なお、本実施の形態では、複数の投稿情報をまとめて送信する例について説明しているが、投稿情報を1つずつ送信してもよい。
【0046】
また、携帯端末30は、ユーザのバスへの乗降履歴のデータをICチップ31から読み出して、情報提供装置10に送信する(S16)。
【0047】
図8(b)は、送信される乗降履歴の例を示す図である。携帯端末30から情報提供装置10に、複数の乗降情報と共に、ユーザを特定するユーザIDが送信される。乗降情報には、路線IDと、乗車バス停IDと、乗車時刻と、降車バス停IDと、降車時刻のデータとが含まれる。
【0048】
情報提供装置10は、携帯端末30から送信された投稿情報と乗降履歴を受信する(S14,S18)。情報提供装置10は、受信した投稿情報に関連するバス停を決定する処理を行う(S20)。
【0049】
図9は、情報提供装置10が投稿情報に関連するバス停を決定する動作を示すフローチャートである。情報提供装置10は、投稿情報の中から、画像の撮影時刻を読み出す(S50)。また、情報提供装置10は、乗降履歴の中から撮影時刻の前後のバスの乗車時刻または降車時刻を読み出す(S52)。情報提供装置10は、撮影時刻においてユーザがバス乗車中であったか否かを判定する(S54)。具体的には、撮影時刻と乗降車時刻が、「乗車時刻」「撮影時刻」「降車時刻」の時系列になっている場合には、撮影時刻に、ユーザはバス乗車中であったと判定する(S54でYES)。
【0050】
バス乗車中と判定された場合には(S54でYES)、乗車バス停、降車バス停、または乗車バス停と降車バス停との間にあるバス停の中から、関連するバス停を決定する(S56)。例えば、乗車時刻と降車時刻との間に、バス50が一定の速度で移動していると仮定し、撮影時刻においてバス50がどのバス停付近にいるかを求めてもよい。また、バス50が各バス停を通過した時刻を記録している場合には、その記録を利用して撮影時刻に最も近いバス停を関連するバス停として決定してもよい。
【0051】
バス乗車中でないと判定された場合には(S54でNO)、撮影時刻が乗車直前または降車直後であるか否かを判定する(S58)。この判定の結果、撮影時刻が乗車直前または降車直後であると判定された場合には(S58でYES)、該当のバス停を投稿情報に関連するバス停として決定する(S60)。
【0052】
なお、乗車直前、降車直後か否かの判定は、所定の閾値を用いて行うことができる。例えば、乗車直前か否かの判定は、乗車時刻の10分前から乗車時刻までの間に撮影時刻が入っているか否かを判定し、降車直後か否かの判定は、降車時刻から降車時刻の5分後までの間に撮影時刻が入っているか否かを判定する。乗車前はバス停でバスを待つのに対し、降車後はすぐにバス停から離れるので、この例のように、乗車直前か否かの判定の方が、降車直後か否かの判定より長い閾値を用いてもよい。
【0053】
撮影時刻が乗車直前または降車直後のいずれでもない場合には(S58でNO)、降車時刻および乗車時刻と降車バス停の位置と乗車バス停の位置から撮影時刻にユーザがいた領域を求め、その領域にあるバス停を関連するバス停として決定する(S62)。例えば、バス停Aで降車してバス停Aから再び乗車した場合には、ユーザはバス停Aの周辺にいたと判定し、バス停Aを関連するバス停として決定する。バス停Aで降車してバス停Bから乗車した場合には、ユーザはバス停Aからバス停Bとの間の領域にいたと判定し、撮影時刻に応じて、バス停A、バス停B、または、バス停Aとバス停Bとの間にあるバス停のいずれかを関連するバス停として決定する。なお、降車時刻と乗車時刻とが大きく離れている場合(例えば、4時間以上離れている場合)には、ユーザの自宅や会社の位置情報、または、周辺のデパートや観光施設等の位置情報を用いて、ユーザがいた場所を推定してもよい。
【0054】
図5に戻って、情報提供システム1の動作について説明する。情報提供装置10は、投稿情報記憶部14に、関連するバス停のバス停IDとその路線IDの情報に関連付けて投稿情報を記憶する(S22)。以上の動作により、携帯端末30のユーザから受信した投稿情報が投稿情報記憶部14に蓄積される。
【0055】
情報提供装置10は、路線IDの入力を受け付ける(S24)。例えば、情報出力装置52から路線IDの情報を受信することにより、路線IDの入力の受け付けてもよい。情報提供装置10は、入力された路線IDに対応する投稿情報を情報出力装置52に送信する(S26)。これにより、バスに搭載された情報出力装置52に、バス停IDに関連付けられた投稿情報が送信される。なお、入力された路線IDに対応する投稿情報に加えて、入力された路線のバス停から乗り換えて行けるバス停の投稿情報をも情報出力装置52に送信してもよい。これにより、路線上のバス停の投稿情報のみならず、「次のバス停で○○に乗り換えると、××が見られます。」というような別路線のバス停の投稿情報も提供できる。
【0056】
情報出力装置52は、各バス停に到着する前または到着時に、ユーザから受け付けた投稿情報を表示あるいは音声出力する。なお、1つのバス停に関連付けられた複数の投稿情報がある場合には、情報出力装置52は、投稿情報をランダムに表示してもよいし、新しい順に表示してもよい。バス50への乗車の際に、ICチップ31から乗客の属性や嗜好の情報を取得できる場合には、乗客の属性や嗜好に合った投稿情報を表示してもよい。
【0057】
図10は、投稿情報の表示例を示す図である。一番上のウィンドウ45に、次に停車するバス停名が表示され、2番目のウィンドウ46に画像が表示される。3番目のウィンドウ47に投稿者のコメントが表示される。以上、本発明の第1の実施の形態の情報提供システム1の構成および動作について説明した。
【0058】
第1の実施の形態の情報提供装置10は、携帯端末30から送信された投稿情報をバス停に関連付けて記憶し、この投稿情報をバス50に搭載された情報出力装置52に送信するので、情報出力装置52は、適切なタイミングで投稿情報を出力することができる。
【0059】
第1の実施の形態の情報提供装置10は、撮影時刻の前後に利用した乗降所の位置から撮影場所を求め、適切な乗降所と画像とを関連付けて記憶するので、携帯端末30から撮影場所の情報を受信していなくても、投稿情報を受け付けることができる。
【0060】
(第2の実施の形態)
図11は、第2の実施の形態の情報提供システム2の構成を示す図である。第2の実施の形態における携帯端末30は、第1の実施の形態における携帯端末30と同じである。第2の実施の形態の情報提供装置10は、第1の実施の形態の情報提供装置10の構成に加えて、画像マッチング処理部17を有している。
【0061】
図12は、投稿情報記憶部14に記憶されたデータの例を示す図である。投稿情報記憶部14は、第1の実施の形態における投稿情報記憶部14に記憶されたデータに加え、投稿情報として位置データを記憶している。位置データは、存在する場合と存在しない場合がある。位置データは、例えば、(1)画像データのタグ情報として位置データが付加されている場合に、その位置データを取得する、(2)投稿情報のコメントデータに住所または施設を特定する名称が含まれている場合に、その住所や施設名から位置データを求める等の方法により取得できる。なお、住所から緯度、経度データに変換するソフトウェアは公知である。
【0062】
画像マッチング処理部17は、携帯端末30から送信された画像と位置データを有する投稿情報の画像データとのマッチングを行う機能を有する。画像マッチング処理部17は、比較対象となる2つの画像の類似度を求め、類似度が所定の閾値以上となる場合に、両画像がマッチングすると判定し、所定の閾値未満の場合にマッチングしないと判定する。
【0063】
類似度の計算には、公知の方法を用いることができる。例えば、米国特許6711293号や「Distinctive Image Features from Scale-Invariant Keypoints」(David G.Lowe著)に記載されたSIFT特徴点のマッチング数、カラーヒストグラム差分、明度ヒストグラム差分、フーリエ変換等で得られる周波数解析結果の差分、エッジ方位の分布の差分などを用いて画像の類似度を求める。エッジ方位については、垂直および水平エッジ抽出フィルタを適用した出力をそれぞれEv、Ehとすると、例えばarctan(Ev/Eh)[rad]で求めることができる。これらのパラメータのうちの一つのパラメータ、あるいは組み合わせを用いて類似度を求めてもよいし、いくつかのパラメータの重み付き和を用いてもよい。ここで、SIFT特徴点のマッチング数を用いて類似度を計算する例について説明する。まず、比較対象の画像中からSIFT特徴量を抽出する。次に、それぞれの画像で得られたSIFT特徴量間の距離を計算し、その距離がある閾値以下となる特徴量の個数(マッチング数)を算出する。このマッチング数が画像の類似度を示す。マッチング数が多いほど、類似度が大きいことになる。
【0064】
次に、第2の実施の形態の情報提供システム2の動作について説明する。第2の実施の形態の情報提供システム2の基本的な動作は第1の実施の形態の情報提供システム1と同じである(図5参照)。第2の実施の形態の情報提供装置10は、関連するバス停を決定する処理が、第1の実施の形態の情報提供装置10とは異なる。
【0065】
図13は、第2の実施の形態の情報提供装置10が、投稿情報に関連するバス停を決定する処理を示すフローチャートである。情報提供装置10が、投稿情報の中から画像の撮影時刻を読み出し(S50)、乗降履歴の中から撮影時刻の前後のバスの乗車時刻または降車時刻を読み出して(S52)、撮影時刻にユーザがバス乗車中であったかを判定する(S54)。バス乗車中であったと判定された場合には(S54でYES)、乗車バス停、降車バス停、または乗車バス停と降車バス停との間に走行した経路から、ユーザがいた領域を決定する(S64)。例えば、乗車時刻と降車時刻との間に、バス50が一定の速度で移動していると仮定し、撮影時刻においてバス50がどの辺りを走行したか、すなわちユーザがいた領域を求めてもよい。また、バス50が各バス停を通過した時刻を記録している場合には、その記録を利用して撮影時刻に最も近いバス停の情報からバスがどの辺りを走行したか求めてもよい。
【0066】
バス乗車中でないと判定された場合には(S54でNO)、撮影時刻が乗車直前または降車直後であるか否かを判定する(S66)。この判定の結果、撮影時刻が乗車直前または降車直後であると判定された場合には(S66でYES)、該当のバス停の周辺をユーザがいた領域として決定する(S68)。乗車直前、降車直後の判定は、第1の実施の形態と同様に行う。撮影時刻が乗車直前または降車直後のいずれでもない場合には(S66でNO)、降車時刻および乗車時刻と降車バス停の位置と乗車バス停の位置から撮影時刻にユーザがいた領域を求める(S70)。
【0067】
次に、情報提供装置10は、投稿情報記憶部14から、位置データを有する画像(すなわち、撮影位置が確定している画像)であって、ユーザがいた領域内で撮影された画像を読み出す(S72)。情報提供装置10は、読み出した画像と新たに投稿された画像とのマッチング処理を行い、新たに投稿された画像がいずれかの画像とマッチするか否かを判定する(S74)。新たに投稿された画像がいずれかの画像とマッチすると判定された場合には(S74でYES)、確定している位置を新たな投稿情報の位置として決定する(S76)。情報提供装置10は、確定した位置データを用いて関連するバス停を決定する(S78)。画像がマッチしないと判定された場合には(S74でNO)、第1の実施の形態と同様にして、関連するバス停を決定する(S78)。以上、第2の実施の形態の情報提供システム2の構成および動作について説明した。
【0068】
第2の実施の形態の情報提供装置10は、第1の実施の形態と同様に、携帯端末30から撮影場所の情報を受信していなくても、投稿情報を受け付け、適切なタイミングで投稿情報を出力することができる。
【0069】
第2の実施の形態の情報提供装置10は、投稿情報記憶部14に記憶された位置が確定した画像との画像マッチングを行うことにより、新たに受信した投稿情報の位置を精度良く求めることができる。また、画像マッチングの対象となる位置確定画像を、投稿者が撮影時刻にいたであろう領域で撮影した画像に限定しているので、画像マッチング処理に要する負担を軽減できる。
【0070】
(第3の実施の形態)
図14は、第3の実施の形態の情報提供システム3の構成を示す図である。第3の実施の形態における情報提供装置10は、第1の実施の形態における情報提供装置10と同じである。第3の実施の形態では、撮影部32とバス乗降のためのICチップ31の両方を備えた携帯端末30の代わりに、撮影部32を有する携帯端末30とバス乗降の際に用いるICカード60とを別々に有している。また、携帯端末30およびICカード60から情報提供装置10に、投稿情報および乗降履歴のデータを中継する中継端末70を有している。中継端末70は、例えば、バス停に設置しておく。これにより、バス50を待っている時間を利用して、ユーザは投稿情報を情報提供装置10に送信することができる。
【0071】
中継端末70は、携帯端末30から投稿情報を受信するデータインターフェース71と、ICカードのICチップ61から乗降履歴のデータを受信するICカードインターフェース72を有している。データインターフェース71としては、例えば、USBケーブルを挿し込むUSBポートでもよいし、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線のインターフェースでもよい。中継端末70は、データインターフェース71を通じて携帯端末30から読み出した投稿情報を投稿情報記憶部73に記憶する。また、中継端末70は、ICカードインターフェース72を通じてICチップ61から読み出した乗降履歴データを乗降履歴記憶部74に記憶する。
【0072】
中継端末70は、情報提供装置10を通信するための通信部75を有している。中継端末70は、投稿情報記憶部73に記憶された投稿情報と乗降履歴記憶部74に記憶された乗降履歴のデータを通信部75を通じて情報提供装置10に送信する。中継端末70から情報提供装置10へのデータ送信は、定期的(例えば、夜間)に行ってもよい。
【0073】
図15は、情報提供システム3において、情報提供装置10に投稿情報を送信する動作を示すフローチャートである。携帯端末30は、投稿情報を生成する(S80)。投稿情報の生成処理は、第1の実施の形態における処理(図6参照)と同じである。携帯端末30は、生成した投稿情報を中継端末70に送信する(S82)。中継端末70は、携帯端末30から送信された投稿情報を受信し(S84)、投稿情報記憶部73に記憶する(S86)。
【0074】
バス50の乗降に用いるICカード60を中継端末70にかざし、ICカード60に記憶されている乗降履歴を中継端末70に送信する(S88)。中継端末70は、携帯端末30から送信された乗降履歴を受信し(S90)、乗降履歴記憶部74に記憶する(S92)。中継端末70は、投稿情報記憶部73に記憶された投稿情報と、乗降履歴記憶部74に記憶された乗降履歴を情報提供装置10に送信する(S94)。以上、第3の実施の形態の情報提供システム3の構成および動作について説明した。
【0075】
第3の実施の形態の情報提供システム3では、携帯端末30から投稿情報を受信すると共に、ICカード60から乗降履歴のデータを受信して情報提供装置10に送信する中継端末70を有しているので、携帯端末30とICカード60とが別体の場合であっても、投稿情報と乗降履歴とを情報提供装置10に送信することができる。これにより、情報提供装置10に情報を投稿できるユーザが増え、より多くの投稿情報を受け付けることができる。
【0076】
(第4の実施の形態)
図16は、第4の実施の形態の情報提供システム4の構成を示す図である。第4の実施の形態の情報提供システム4の基本的な構成は、第1の実施の形態の情報提供システム1と同じであるが、第4の実施の形態では、携帯端末30が現在位置を検出する位置検出部39を有している。位置検出部39としては、例えば、GPSを用いることができる。また、携帯端末30が携帯電話の場合には、近傍の複数の基地局からの電波強度から、現在位置を計算により求めてもよい。なお、第4の実施の形態では、乗降履歴は必ずしも必要ないので、図16では記載を省略している。
【0077】
携帯端末30は、撮影部32にて画像を撮影したときに、位置検出部39にて撮影位置を求める。画像記憶部33に画像データと共に撮影位置のデータを記憶する。携帯端末30は、第1の実施の形態と同様に、画像に対するコメントを入力することにより、投稿情報を生成する。
【0078】
図17は、携帯端末30から情報提供装置10に送信される投稿情報の例を示す図である。投稿情報は、第1の実施の形態で説明した投稿情報(図8(a)参照)と基本的に同じであるが、撮影日時ではなく、撮影位置のデータが含まれている点が異なる。
【0079】
情報提供装置10の関連バス停決定部12は、投稿情報に含まれる撮影位置のデータに基づいて、撮影位置に最も近いバス停であって、撮影位置とバス停との距離が所定の閾値以下であるときに、そのバス停を関連するバス停として決定する。
【0080】
図18は、投稿情報記憶部14に記憶されたデータの例を示す図である。投稿情報記憶部14には、第1の実施の形態の投稿情報記憶部14に記憶されたデータに加えて位置データを記憶している。
【0081】
図19は、第4の実施の形態の情報提供システム4の動作を示すフローチャートである。携帯端末30は、まず、投稿情報を生成する(S100)。
【0082】
図20は、投稿情報の生成処理を説明するフローチャートである。携帯端末30による投稿情報の生成のフローは、撮影日時ではなく撮影位置のデータを取得して(S33)、画像と共に撮影位置のデータを記憶する(S35)点を除いては、第1の実施の形態における投稿情報の生成のフロー(図6参照)と同じである。
【0083】
図19に戻って、情報提供システム4の動作について説明する。携帯端末30は、投稿情報を生成した後、情報提供装置10に投稿情報を送信する(S102)。情報提供装置10は、携帯端末30から送信された投稿情報を受信する(S104)。情報提供装置10は、受信した投稿情報に関連するバス停を決定する処理を行う(S106)。
【0084】
図21は、情報提供装置10が投稿情報に関連するバス停を決定する動作を示すフローチャートである。情報提供装置10は、投稿情報の中から、画像の撮影位置のデータを読み出す(S120)。次に、情報提供装置10は、撮影位置に最も近いバス停をバス停記憶部13から読み出す(S122)。情報提供装置10は、撮影位置とバス停との距離を求め、距離が所定の閾値以下であるか否かを判定する(S124)。距離が所定の閾値以下の場合には(S124でYES)、最も近いバス停を投稿情報に関連するバス停とし(S126)、距離が所定の閾値以下でない場合には関連するバス停なしとする(S128)。関連するバス停を決定した後の情報提供装置10の動作(図19、S108〜S112)については、第1の実施の形態と同じである(図5、ステップS22〜26)。以上、第4の実施の形態の情報提供システム4の構成および動作について説明した。
【0085】
第4の実施の形態の情報提供システム4は、第1の実施の形態と同様に、携帯端末30から送信された投稿情報をバス停に関連付けて記憶しておき、バス50に搭載された情報出力装置52に投稿情報を送信するので、情報出力装置52は、適切なタイミングで投稿情報を出力することができる。
【0086】
第4の実施の形態の情報提供システム4は、携帯端末30が撮影位置を示すデータを取得するので、バス停と撮影位置との距離に基づいて、投稿情報に関連するバス停を適切に求めることができる。
【0087】
(第5の実施の形態)
図22は、第5の実施の形態の情報提供システム5の構成を示す図である。第5の実施の形態における携帯端末30は、第4の実施の形態における携帯端末30と同じである。第5の実施の形態における情報提供装置10は、第4の実施の形態の情報提供装置10の構成に加え、道路地図のデータを記憶した地図記憶部18を有している。情報提供装置10の関連バス停決定部12は、地図記憶部18に記憶された道路地図のデータを用いて、画像の撮影位置からバス停までの経路探索を行い、探索した経路の長さを求める。関連バス停決定部12は、経路長が最短のバス停であって、かつ、所定の閾値以下の経路長にあるバス停を、投稿情報に関連するバス停として決定する。
【0088】
図23は、第5の実施の形態の情報提供装置10が関連するバス停を決定する動作を示すフローチャートである。情報提供装置10は、投稿情報から位置データを読み出し(S130)、読み出した撮影位置を含む所定の範囲内(例えば、2km以内)にあるバス停を読み出す(S132)。次に、情報提供装置10は、撮影位置から、読み出した各バス停までの経路探索を行い(S134)、経路長が最短のバス停を決定する(S136)。
【0089】
続いて、情報提供装置10は、経路長が所定の閾値以下であるか否かを判定する(S138)。経路長が所定の閾値以下の場合には(S138でYES)、経路長が最短のバス停を投稿情報に関連するバス停とし(S140)、経路長が所定の閾値以下でない場合には(S138でNO)、関連するバス停なしとする(S142)。以上、第5の実施の形態の情報提供装置10の構成および動作について説明した。
【0090】
第5の実施の形態の情報提供システム5は、第1の実施の形態と同様に、携帯端末30から送信された投稿情報をバス停に関連付けて記憶しておき、バス50に搭載された情報出力装置52に投稿情報を送信するので、情報出力装置52は、適切なタイミングで投稿情報を出力することができる。
【0091】
また、第5の実施の形態の情報提供システム5は、携帯端末30が撮影位置を示すデータを取得するので、バス停と撮影位置との経路長に基づいて、投稿情報に関連するバス停を適切に求めることができる。
【0092】
(第6の実施の形態)
図24は、第6の実施の形態の情報提供システム6の構成を示す図である。第6の実施の形態における携帯端末30、第4の実施の形態の携帯端末30と同じである。第6の実施の形態の情報提供装置10は、第4の実施の形態の情報提供装置10の構成に加えて、投稿情報の投稿者に対してポイントを付与するポイント付与部19と、各投稿者の獲得したポイントを記憶するポイント記憶部20とを有している。
【0093】
図25は、情報提供装置10が投稿情報を受信したときにポイントを付与する動作を示すフローチャートである。情報提供装置10は、投稿情報を受信すると(S150)、受信した投稿情報から撮影位置のデータを読み出す(S152)。情報提供装置10は、投稿情報記憶部14を検索して、読み出した撮影位置と同じ撮影位置を有するデータが存在するか否かを判定する(S154)。同じ撮影位置の投稿情報がある場合には(S154でYES)、ポイントAを付与し(S156)、同じ撮影位置の投稿情報がない場合には(S154でNO)、ポイントB(Aよりも高ポイント)を付与する(S158)。
【0094】
第6の実施の形態の情報提供装置10では、投稿情報の投稿者に対してポイントを付与し、投稿に対するインセンティブを与えることにより、多くの投稿情報を集めることができる。また、過去に投稿されたことのない場所についての投稿情報に対しては高いポイントを付与するので、これまでに投稿のなかった珍しい場所についての投稿をするインセンティブを与えることができる。
【0095】
なお、本実施の形態では、同じ撮影位置の投稿情報が過去にあるか否かに基づいて、ポイントA、Bのいずれかを付与する例について説明したが、ポイント付与の仕方には様々なバリエーションが考えられる。例えば、同じ撮影位置での投稿情報の数に応じてポイントを付与してもよい。一例を示すと、同じ撮影位置での投稿情報の数をnとし、与えるポイントPを、
P=K(定数)−n (K≧nのとき)
P=0 (K<nのとき)
により求めてもよい。
【0096】
(第7の実施の形態)
図26は、第7の実施の形態の情報提供システム7の構成を示す図である。第7の実施の形態における携帯端末30は第4の実施の形態の携帯端末30と同じである。第7の実施の形態における情報提供装置10は、第4の実施の形態における情報提供装置10の構成に加えて、投稿情報の投稿者に対してポイントを付与するポイント付与部19と、各投稿者の獲得したポイントを記憶するポイント記憶部20と、投稿情報に関連する関連情報を出力する関連情報出力部21とを有している。
【0097】
図27は、投稿情報記憶部14に記憶された投稿情報の例を示す図である。投稿情報記憶部14には、第4の実施の形態における投稿情報記憶部14に記憶された投稿情報に加えて、関連情報を記憶している。関連情報としては、例えば、投稿情報がある店舗がオープンしたという情報の場合、関連情報としては店舗の営業時間、取扱商品や価格等の情報である。
【0098】
図28は、バス50に搭載された情報出力装置52にて出力される投稿情報の画面例を示す図である。情報出力装置52は、関連情報へのアクセス先を示すQRコード48を表示する。QRコード48には、例えば、URL等のような、情報提供装置10にアクセスするための情報のほかに、投稿情報を特定するための投稿IDの情報が含まれる。これにより、乗客は、QRコード読取機能を有する端末でQRコード48を撮影することにより、情報提供装置10に容易にアクセスできると共に、関連情報を希望する投稿情報を特定できる。端末は、QRコード48を変換して得られた投稿IDを情報提供装置10に送信する。情報提供装置10の関連情報出力部21は、投稿IDを受信すると投稿IDに対応する関連情報を投稿IDの送信先の端末に対して送信する。
【0099】
図29は、情報提供装置10にてポイントを付与する動作を示すフローチャートである。情報提供装置10は、関連情報へのアクセスがあったか否かを判定し(S160)、アクセスがあった場合には(S160でYES)、アクセスに含まれる投稿IDを取得する(S162)。情報提供装置10は、投稿IDに対応する関連情報をアクセス元の端末に送信する(S164)。続いて、情報提供装置10は、投稿IDに対応する投稿者IDを読み出し、その投稿者に対してポイントを付与する(S166)。
【0100】
第7の実施の形態の情報提供装置10では、投稿情報に関連する関連情報を表示するので、乗客は興味を持った投稿情報についてさらに詳しい情報を取得することができる。
【0101】
第7の実施の形態の情報提供装置10は、関連情報に対するアクセスがあった場合にポイントを付与することにより、乗客が興味を持つような投稿情報を投稿するインセンティブを与え、面白い投稿情報を集めることができる。
【0102】
(第8の実施の形態)
図30は、第8の実施の形態の情報提供システム8の構成を示す図である。第8の実施の形態における携帯端末30の基本的な構成は、第1の実施の形態の携帯端末30と同じである。ただし、第8の実施の形態における携帯端末30は、ICチップ31にチャージされた金額を使ってバスに乗れるだけではなく、店舗での買い物も可能である。
【0103】
第8の実施の形態における情報提供装置10の構成は、第1の実施の形態の情報提供装置10に加え、投稿情報の投稿者に対してポイントを付与するポイント付与部19と、各投稿者の獲得したポイントを記憶するポイント記憶部20とを有している。また、ポイント付与部19には、ユーザが商品を購入した履歴を示す購入履歴記憶部22と、ユーザの乗降履歴を記憶した乗降履歴記憶部23と、投稿情報をバスにて表示した履歴を示す投稿情報表示履歴記憶部24とが接続されている。
【0104】
図31は、購入履歴記憶部22に記憶されたデータの例を示す図である。購入履歴記憶部22には、ユーザIDと、ユーザIDにて特定されるユーザが買い物をした店舗を特定する店舗IDと、購入年月日と、購入代金のデータが記憶されている。購入履歴のデータは、携帯端末30が、ICチップ31に記憶されたデータを情報提供装置10に送信することにより取得することができる。
【0105】
図32は、乗降履歴記憶部23に記憶されたデータの例を示す図である。乗降履歴記憶部23には、第1の実施の形態にて説明した乗降履歴のデータ(図2参照)に加えて、乗車したバス50を特定するバスIDのデータが記憶されている。
【0106】
図33は、投稿情報表示履歴記憶部24に記憶されたデータの例を示す図である。投稿情報表示履歴記憶部24には、表示した投稿情報を特定する投稿IDと、路線を特定する路線IDと、表示したバス50を特定するバスIDと、表示した時刻を示す表示時刻のデータを記憶している。投稿情報表示履歴は、バス50に搭載された情報出力装置52から取得する。
【0107】
図34は、投稿情報記憶部14に記憶されたデータの例を示す図である。投稿情報記憶部14には、第4の実施の形態における投稿情報に加えて、店舗IDを記憶している。店舗IDは、投稿情報が店舗に関する情報である場合に、その店舗を特定する識別子である。店舗の位置と投稿情報の位置データとに基づいて店舗を特定して店舗IDを求めてもよいし、コメントデータに含まれる店舗名から店舗IDを求めてもよい。
【0108】
図35は、情報提供装置10にてポイントを付与する動作を示すフローチャートである。図35を参照してポイント付与の動作を説明すると共に、ポイント付与部19の処理内容について説明する。情報提供装置10は、購入履歴記憶部22に記憶された購入履歴の店舗IDと、投稿情報記憶部14に記憶された投稿情報の店舗IDとを比較して、投稿情報にかかる店舗での商品の購入があったか否かを判定する(S170)。
【0109】
この判定により、投稿情報にかかる店舗での商品購入があったと判定された場合には(S170でYES)、情報提供装置10のポイント付与部19は、投稿情報表示履歴記憶部24から投稿情報の表示履歴を読み出す(S172)。また、ポイント付与部19は、乗降履歴記憶部23から、商品を購入したユーザの乗降履歴を読み出す(S174)。続いて、ポイント付与部19は、投稿情報の表示中に商品を購入したユーザがバス50に乗っていたか否かを判定する(S176)。バス50に乗っていたと判定された場合に(S176でYES)、その投稿情報の投稿者にポイントを付与する(S178)。
【0110】
第8の実施の形態の情報提供装置10は、ユーザが店舗に関する投稿情報を見た後に、その店舗で買い物をした場合にポイントを付与する。これにより、乗客が買い物をしたくなるような良い店舗の情報を投稿するインセンティブが働くので、店舗に関する良質な情報を集めることができる。
【0111】
なお、本実施の形態において、付与するポイントを商品の購入額に応じて変えることとしてもよい。例えば、乗客が高額の商品を購入した場合には高いポイントを付与し、低額の商品を購入した場合には低いポイントを付与してもよい。
【0112】
以上、本発明の情報提供装置10について実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
【0113】
上記した第1〜第5の実施の形態ではいずれも、バス停と投稿情報の場所との地理的な関係に基づいて関連するバス停を決定する例について説明したが、地理的な関係だけでなく、例えば、乗客の流れ等に応じて関連するバス停を決定してもよい。例えば、バス停Aで降車して最寄りの店舗aで買い物をし、続いて、店舗bで買い物をし、店舗bの最寄りのバス停Bから乗車するという乗客が多数存在する場合には、バス停Aからバス停Bに向かって歩きながら買い物をするのが便利であると考えられる。このような場合には、店舗a,bについての投稿情報をバス停Aに関連付けてもよい。これにより、バス停Aに到着する際に、店舗a,bについて投稿情報が出力されるので、多くの乗客にとって便利である。
【0114】
上記した第6の実施の形態では、過去の投稿情報の撮影位置のデータに基づいて付与するポイントを決定する例について説明したが、過去の投稿情報にかかる画像と新たな投稿情報にかかる画像の類似度に基づいて付与するポイントを決定してもよい。例えば、過去に類似度が高い画像が投稿されている場合には低いポイントを付与し、過去の投稿情報にかかる画像とは類似しない画像の投稿の場合には高いポイントを付与してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明は、乗降所に応じて適切な投稿情報を提供することができるという効果を有し、バス停や駅などの周辺の情報を提供する情報提供装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】第1の実施の形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【図2】ICチップに記憶された乗降履歴データの例を示す図である。
【図3】バス停記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図4】投稿情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態の提供システムの動作を示す図である。
【図6】第1の実施の形態における投稿情報生成の動作を示す図である。
【図7】投稿情報の生成画面の例を示す図である。
【図8】(a)携帯端末から情報提供装置に送信される投稿情報の例を示す図である。(b)携帯端末から情報提供装置に送信される乗降履歴の例を示す図である。
【図9】第1の実施の形態において、関連バス停を決定する動作を示す図である。
【図10】第1の実施の形態における投稿情報の表示例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【図12】第2の実施の形態における投稿情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態において、関連バス停を決定する動作を示す図である。
【図14】第3の実施の形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【図15】第3の実施の形態において情報提供装置にデータを送信するまでの動作を示す図である。
【図16】第4の実施の形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【図17】第4の実施の形態において携帯端末から情報提供装置に送信される投稿情報の例を示す図である。
【図18】第4の実施の形態における投稿情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図19】第4の実施の形態の提供システムの動作を示す図である。
【図20】第4の実施の形態における投稿情報生成の動作を示す図である。
【図21】第4の実施の形態において、関連バス停を決定する動作を示す図である。
【図22】第5の実施の形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【図23】第5の実施の形態において、関連バス停を決定する動作を示す図である。
【図24】第6の実施の形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【図25】第6の実施の形態におけるポイント付与の動作を示す図である。
【図26】第7の実施の形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【図27】第7の実施の形態における投稿情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図28】第7の実施の形態における投稿情報の表示例を示す図である。
【図29】第7の実施の形態におけるポイント付与の動作を示す図である。
【図30】第8の実施の形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【図31】購入履歴記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図32】乗降履歴記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図33】投稿情報表示履歴記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図34】第8の実施の形態における投稿情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
【図35】第8の実施の形態におけるポイント付与の動作を示す図である。
【符号の説明】
【0117】
1〜8 情報提供システム
10 情報提供装置
11 通信部
12 関連バス停決定部
13 バス停記憶部
14 投稿情報記憶部
15 路線ID取得部
16 路線情報読出部
17 画像マッチング処理部
18 地図記憶部
19 ポイント付与部
20 ポイント記憶部
21 関連情報出力部
22 購入履歴記憶部
23 乗降履歴記憶部
24 投稿情報表示履歴記憶部
30 携帯端末
31 ICチップ
32 撮影部
33 画像記憶部
34 投稿情報生成部
35 表示部
36 入力部
37 通信部
38 データインターフェース
39 位置検出部
50 バス
52 情報出力装置
60 ICカード
61 ICチップ
70 中継端末
71 データインターフェース
72 ICカードインターフェース
73 投稿情報記憶部
74 乗降履歴記憶部
75 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータを記憶した乗降所記憶部と、
画像を含む投稿情報と前記画像の撮影時刻を示すデータと前記画像を撮影したユーザの乗降履歴とを受信する受信部と、
前記撮影時刻を示すデータと前記乗降履歴とから前記撮影時刻の前後にユーザが利用した乗降所を求め、前記乗降所の位置を前記乗降所記憶部から読み出し、読み出した乗降所の位置に基づいてユーザがいた領域を求め、前記領域に基づいて前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定する関連乗降所決定部と、
前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて記憶する投稿情報記憶部と、
前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信する送信部と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
前記投稿情報記憶部から、撮影位置が確定しており、かつ、その撮影位置が前記領域内にある位置確定画像を読み出し、前記位置確定画像と新たな投稿情報にかかる画像とのマッチングを行い、マッチングの結果を前記関連乗降所決定部に渡す画像マッチング処理部を備え、
前記関連乗降所決定部は、新たな投稿情報にかかる画像とマッチした位置確定画像がある場合には、前記位置確定画像の撮影位置を用いて、前記乗降所との関連付けを行う請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータを記憶した乗降所記憶部と、
画像データを含む投稿情報と前記画像の撮影位置を示すデータを受信する受信部と、
前記撮影位置を示すデータと前記乗降所記憶部に記憶された乗降所の位置データとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定する関連乗降所決定部と、
前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて記憶する投稿情報記憶部と、
前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信する送信部と、
を備える情報提供装置。
【請求項4】
前記乗降所を含む道路地図のデータを記憶した道路記憶部を備え、
前記関連乗降所決定部は、前記道路地図のデータを用いて前記撮影位置から前記乗降所までの経路を探索し、その経路長に基づいて前記画像データを関連付ける乗降所を決定する請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記投稿情報を送信した投稿者に対してポイントを付与するポイント付与部と、
前記投稿者ごとのポイントを記憶するポイント記憶部とを備え、
前記ポイント付与部は、前記投稿情報にかかる画像の撮影位置を示すデータと、前記投稿情報記憶部に記憶された撮影位置が確定している画像の撮影位置を示すデータとを比較し、撮影位置が一致しない場合に、撮影位置が一致する場合より高いポイントを付与する請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項6】
ユーザ端末からの要求に応じて、前記投稿情報に関連する関連情報を送信する関連情報送信部と、
前記関連情報が送信された投稿情報の投稿者に対してポイントを付与するポイント付与部と、
前記投稿者ごとのポイントを記憶するポイント記憶部と、
を備える請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項7】
ユーザが商品を購入した店舗を示すデータを含む商品の購入履歴を記憶した購入履歴記憶部と、
ユーザの乗降履歴を記憶した乗降履歴記憶部と、
店舗についての投稿情報を乗物内で表示した表示履歴を記憶する表示履歴記憶部と、
前記購入履歴に基づいて、ユーザが投稿情報にかかる店舗において商品を購入したか否かを判定し、投稿情報にかかる店舗において商品を購入したと判定された場合に、その店舗についての投稿情報が表示されている間に前記ユーザが乗物に乗っていたか否かを前記乗降履歴と前記表示履歴とに基づいて判定し、前記ユーザが乗物に乗っていたと判定された場合に、前記投稿情報を送信した投稿者にポイントを付与するポイント付与部と、
前記投稿者ごとのポイントを記憶するポイント記憶部と、
を備える請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項8】
ユーザを特定する識別子と共に、画像を含む投稿情報と前記画像の撮影時刻を示すデータを受信する第1の受信部と、
前記第1の受信部にて受信したデータを記憶する第1の記憶部と、
ユーザを特定する識別子と共に、前記画像を撮影したユーザの乗降履歴を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部にて受信したデータを記憶する第2の記憶部と、
前記第1の記憶部および第2の記憶部から読み出し、読み出したデータを情報提供装置に送信する送信部と、
を備えた中継端末。
【請求項9】
情報提供装置によって情報を提供する情報提供方法であって、
前記情報提供装置が、画像を含む投稿情報と前記画像の撮影時刻を示すデータと前記画像を撮影したユーザの乗降履歴とを受信するステップと、
前記情報提供装置が、前記撮影時刻を示すデータと前記乗降履歴とに基づいて、前記撮影時刻にユーザがいた領域を求めるステップと、
前記情報提供装置が、前記領域と、乗降所記憶部に記憶された乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定するステップと、
前記情報提供装置が、前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて投稿情報記憶部に記憶するステップと、
前記情報提供装置が、前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信するステップと、
を備える情報提供方法。
【請求項10】
情報提供装置によって、情報を提供する情報提供方法であって、
前記情報提供装置が、画像データを含む投稿情報と前記画像の撮影位置を示すデータを受信するステップと、
前記情報提供装置が、前記撮影位置を示すデータと乗降所記憶部に記憶された乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定するステップと、
前記情報提供装置が、前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて投稿情報記憶部に記憶するステップと、
前記情報提供装置が、前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信するステップと、
を備える情報提供方法。
【請求項11】
情報を提供するためのプログラムであって、コンピュータに、
画像を含む投稿情報と前記画像の撮影時刻を示すデータと前記画像を撮影したユーザの乗降履歴とを受信するステップと、
前記撮影時刻を示すデータと前記乗降履歴とに基づいて、前記撮影時刻にユーザがいた領域を求めるステップと、
前記領域と、乗降所記憶部に記憶された乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定するステップと、
前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて投稿情報記憶部に記憶するステップと、
前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信するステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項12】
情報を提供するためのプログラムであって、コンピュータに、
画像データを含む投稿情報と前記画像の撮影位置を示すデータを受信するステップと、
前記撮影位置を示すデータと乗降所記憶部に記憶された乗客が乗物に乗り降りする乗降所の位置を示すデータとに基づいて、前記投稿情報を関連付ける乗降所を決定するステップと、
前記投稿情報を前記乗降所に関連付けて投稿情報記憶部に記憶するステップと、
前記乗降所を通る乗物に対して前記投稿情報を送信するステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2010−230813(P2010−230813A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−76118(P2009−76118)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(502324066)株式会社デンソーアイティーラボラトリ (332)