説明

情報提供装置、方法及びコンピュータプログラム

【課題】 利用者にとって操作のし易さと、閲覧のし易さとをあわせた形で情報を提供することができる仕組みを提供する。
【解決手段】 利用者のプロファイル情報に応じて提示するダイアログの階層の深さを決定するダイアログ情報処理部51と、コンテンツの1画面を構成する総ダイアログの認知情報量と、利用者及び利用者端末が認知可能な認知情報量を算出する認知情報量算出部52と、算出された1画面の総ダイアログの認知情報量が利用者及び利用者端末の認知情報量を上回る場合に、画面を構成するダイアログの抽象レベルを高く設定する認知情報量調整部53と、調整されたダイアログに基づいて、利用者端末に提示するための出力コンテンツを生成する出力コンテンツ生成部55を有することとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等を利用して情報を提供するための技術であって、特に、操作のし易さと、閲覧のし易さとをあわせたレイアウトで情報を提供することにより、利用者に合った情報提供を行うことができる技術を提供する。
【背景技術】
【0002】
インターネットをはじめとする情報通信ネットワーク機器の急速な発達により、情報機器の操作に慣れていない初心者、高齢者、障害者などの利用者が、所望の情報にアクセスできないということが大きな社会問題となっている。
このような問題を解決するため、Webサイト上において、使い易いサイトやアプリケーションを提供するため、初心者、熟練者あるいは高齢者や障害者など利用者の熟練度や操作能力に応じて利用者をグループに分けて、それぞれのグループ別に対応するコンテンツを用意することなどが行なわれていた。
【0003】
この一例として、利用者の嗜好に応じたコンテンツの提示形態を記述した利用者プロファイルに従って変換仕様を動的に生成し、生成した変換仕様に従ってコンテンツを動的に変換する仕組みが提案されている(例えば、特許文献1)。
また、利用者に対してインターネットのサイトの情報を容易に提供可能にするために、サーバが変換データ個人情報DB内の利用者特性情報に応じて提供情報の要約を作成及び提供情報の中から目次を抽出するようにした仕組みが提案されている(例えば、特許文献2)。
また、心身上の障害要素を特定する複数のバリア項目と当該障害要素を克服するための情報表現の仕方を定義しておき、要求されたチャレンジド(利用者)からの要求に応じてその障害要素にあった情報表現を行う仕組みも提案されている(例えば、特許文献3)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−223463号公報
【特許文献2】特開200210−73669号公報
【特許文献3】特開2002−63277号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来技術では、利用者に合った操作方法を提示しようとすると、画面レイアウトが大きく変化するため、利用者の特性別にコンテンツを用意する必要があり、作成するコンテンツの数が多くなり、コンテンツの作成、管理に手間がかかってしまうという問題があった。
また、従来のいずれの仕組みにおいても、「閲覧のしやすさ」については考慮されているが、利用者の操作負担までは全く考慮されていなかった。そのため、初心者や熟練者、高齢者や障害者など個々に応じて操作できる項目が異なにもかかわらず、これらは全く考慮されていないため、利用者にとっては所望の情報にアクセスすることが困難となっってしまい、全体的に操作がしずらいものとなってしまっていた。
【0006】
また、所定のサイト内で利用者がいつもアクセスするWebページの順番や、利用者がいつも間違える或いは間違え易い操作(例えば、OKボタンとキャンセルボタンを押し間違えるなど。)などの利用者の特性があるにもかかわらず、これに応じた利用者のサポートについては全く考慮されていなかった。このような操作性のサポートを行うため、Webページ内に、操作に関するヘルプや操作説明を記載している場合もあるが、利用者としては単にそのような説明が書いてあっても、操作をする際にこの説明を見てから操作をするわけではないため、結果として操作説明が全く役に立たず、全体として操作性が悪くなるという問題もあった。
【0007】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、利用者にとって操作のし易さと、閲覧のし易さとをあわせた形で情報を提供することができる仕組みを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本システムでは、「操作のしやすさ」の調整を行う仕組みを持ち、「閲覧しやすさ」とあわせたレイアウト変換を提供することにより、利用者にあった情報提示を行う。また、本システムで定義する情報単位のログ情報を記憶することで、利用者の状況取得とリアルタイムでの情報提示変更を行う利用者エージェント機能を提供する。
【0009】
そして、上述の課題を解決するため、本発明の第1の観点にかかる情報提供装置は、コンテンツを所定の出力装置に表示出力するための装置であって、利用者の特徴を表す利用者プロファイル情報及び、上記出力装置の特徴を表す装置プロファイル情報を記憶したプロファイル情報記憶手段と、コンテンツを構成するダイアログの階層構造を表すダイアログツリーと、各ダイアログごとに複数の抽象レベルに応じて抽象レベルが高くなるほど情報量が小さくなるダイアログデータを記憶するコンテンツ情報記憶手段と、上記利用者から所定のコンテンツの提示要求を受付ける手段と、上記コンテンツ情報記憶手段を参照して上記利用者から要求さたコンテンツのダイアログツリーを取得すると共に、上記プロファイル情報記憶手段を参照して当該利用者のプロファイル情報を取得し、取得したプロファイル情報に設定されている利用者の特徴に応じて、当該利用者に提示するダイアログツリーの階層の深さを決定するダイアログ情報処理手段と、上記コンテンツを利用者に提示する際の1画面を構成する総ダイアログの認知情報量と、上記利用者及び出力装置が認知可能な認知情報量を算出する認知情報量算出手段と、上記算出された1画面の総ダイアログの認知情報量が、上記利用者及び出力装置の認知情報量を超えているか否か判別し、
上記画面を構成するダイアログの抽象レベルを高くする処理、又はダイアログツリーの階層数を浅く設定変更する処理、若しくは画面のスクロール量を減らす処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことにより出力コンテンツの情報量を調整する調整手段と、上記調整されたダイアログに基づいて、上記出力装置に提示するための出力コンテンツを生成する出力コンテンツ生成手段と、生成されたコンテンツを上記出力装置に出力させる手段とを有することを特徴とする。
【0010】
ここで、ダイアログとは、提示、入力、処理からなる情報の最小単位である。このダイアログは、Webページでは、提示としては、例えば、タイトル、概要、本文、リンク等をいい、また入力としては、例えば、選択入力(複数選択、単一選択)、テキスト入力等をいい、処理としては、例えば、ページ変遷、入力チェック、業務サーバへの送信/受信等をいう。
また、認知情報量とは、一度に提示できる利用者又は利用者端末の許容情報量をいう。この認知情報量は、各ダイアログ単位でその記述内容から画面に表示される情報量を算出することができる。
ここで、認知情報量としては、ダイアログの範囲とそのダイアログ内の情報量から決定される。ダイアログの範囲としては、ダイアログ数(一画面に表示さッるダイアログ数)、階層数(一画面に表示される情報の階層の深さ)、子の数(一画面に表示されるカレントの子関係にあるダイアログ数)がある。
また、ダイアログ内の情報としては、リンク数(記事数、見出しの総数)、文章数(文の総数)、文節数(意味のまとまりの最小単位である語彙の総数)、文字数がある。
【0011】
上記階層調整手段は、1画面内の総ダイアログの認知情報が、利用者及び利用者端末の認知情報量を下回ると判別された場合には、1画面内の総ダイアログの認知情報が利用者及び利用者端末の認知情報量に達するまで上記利用者に提示するコンテンツのダイアログツリーの階層を深く設定変更するようにしてもよい。
【0012】
また、操作を表すダイアログ単位で、当該ダイアログに対する利用者の操作パターン及び誤操作パターンのログデータを記憶することができるログデータ記憶手段と、上記各ダイアログに対する操作パターン及び誤操作パターンに応じて、当該操作をアシストするためのアシスト情報を記憶するアシスト情報記憶手段と、上記利用者からの操作要求を検出し、検出した操作要求が上記アシスト情報記憶手段に記憶されている操作パターン及び誤操作パターンに該当するか否か判別し、上記アシスト情報記憶手段に記憶されている操作パターン及び誤操作パターンである場合には、当該操作パターン及び誤操作パターンに対応するアシスト情報を、上記操作要求を行った利用者に対して通知するアシスト処理手段とを有するようにしてもよい。
【0013】
また、上記アシスト処理手段は、上記誤操作パターンに該当すると判別された場合に、上記プロファイル情報記憶手段に記憶されている利用者の認知情報量などの利用者情報を変更することにより動的に画面の再提示を行わせるようにしてもよい。
【0014】
本発明の一の観点に係る情報提供方法は、利用者の特徴を表す利用者プロファイル情報及び、上記出力装置の特徴を表す装置プロファイル情報を記憶したプロファイル情報記憶手段と、コンテンツを構成するダイアログの階層構造を表すダイアログツリーと、各ダイアログごとに複数の抽象レベルに応じて抽象レベルが高くなるほど情報量が小さくなるダイアログデータを記憶するコンテンツ情報記憶手段を有し、コンテンツを所定の出力装置に表示出力する装置により行われる方法であって、上記装置が、上記利用者から所定のコンテンツの提示要求を受付ける処理と、上記コンテンツ情報記憶手段を参照して上記利用者から要求さたコンテンツのダイアログツリーを取得すると共に、上記プロファイル情報記憶手段を参照して当該利用者のプロファイル情報を取得し、取得したプロファイル情報に設定されている利用者の特徴に応じて、当該利用者に提示するダイアログツリーの階層の深さを決定する処理と、上記コンテンツを利用者に提示する際の1画面を構成する総ダイアログの認知情報量と、上記利用者及び出力装置が認知可能な認知情報量を算出する処理と、上記算出された1画面内の総ダイアログの認知情報量が、上記利用者及び出力装置の認知情報量を超えている否か判別する処理と、判別の結果、上記算出された1画面の総ダイアログの認知情報量が超えている場合に上記画面を構成するダイアログの抽象レベルを高くする処理、又はダイアログツリーの階層数を浅く設定変更する処理、若しくは画面のスクロール量を減らす処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことにより出力コンテンツの情報量を調整する処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことにより出力コンテンツの情報量を調整する処理と、上記調整されたダイアログに基づいて、上記出力装置に提示するための出力コンテンツを生成する処理と、生成されたコンテンツを上記出力装置に出力する処理と、を行うことを特徴とする。
【0015】
本発明の一の観点にかかるコンピュータプログラムは、利用者の特徴を表す利用者プロファイル情報及び、上記出力装置の特徴を表す装置プロファイル情報を記憶したプロファイル情報記憶手段と、コンテンツを構成するダイアログの階層構造を表すダイアログツリーと、各ダイアログごとに複数の抽象レベルに応じて抽象レベルが高くなるほど情報量が小さくなるダイアログデータを記憶するコンテンツ情報記憶手段を有するコンピュータを、コンテンツを所定の出力装置に表示出力する装置として機能させるコンピュータプログラムであって、上記コンピュータに対して、上記利用者から所定のコンテンツの提示要求を受付ける処理と、上記コンテンツ情報記憶手段を参照して上記利用者から要求さたコンテンツのダイアログツリーを取得すると共に、上記プロファイル情報記憶手段を参照して当該利用者のプロファイル情報を取得し、取得したプロファイル情報に設定されている利用者の特徴に応じて、当該利用者に提示するダイアログツリーの階層の深さを決定する処理と、上記コンテンツを利用者に提示する際の1画面を構成する総ダイアログの認知情報量と、上記利用者及び出力装置が認知可能な認知情報量を算出する処理と、上記算出された1画面内の総ダイアログの認知情報量が、上記利用者及び出力装置の認知情報量を超えている否か判別する処理と、判別の結果、上記算出された1画面の総ダイアログの認知情報量が超えている場合に上記画面を構成するダイアログの抽象レベルを高くする処理、又はダイアログツリーの階層数を浅く設定変更する処理、若しくは画面のスクロール量を減らす処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことにより出力コンテンツの情報量を調整する処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことにより出力コンテンツの情報量を調整する処理と、上記調整されたダイアログに基づいて、上記出力装置に提示するための出力コンテンツを生成する処理と、生成されたコンテンツを上記出力装置に出力する処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、利用者に応じて「閲覧のしやすさ」と併せて、「操作のしやすさ」を考慮してレイアウトを調整する仕組みとしたことから、利用者ごとにカスタマイズした操作性と情報の閲覧ができる。
【0017】
また、ダイアログ単位で利用者の操作ログ情報を記憶しておくことにより、利用者の詳細な状況予測やリアルタイムでの情報再提示を行うことができる。
また、本システムでは、初心者や熟練者、高齢者や障害者などの操作が異なる利用者にカスタマイズされた情報提示をすることで、特にアクセシビリティの向上に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明にかかる情報生成装置及びコンピュータプログラムを情報提供サーバ1に適用した一例を示す。
図1に示した例では、情報提供サーバ1と、この情報提供サーバ1にインターネットなどの所定のネットワークを介して接続可能に構成された利用者端末2〜5から構成されている。
【0019】
利用者端末2〜5は、利用者が使用するネットワーク接続可能なコンピュータ端末である。
この利用者端末としては、デスクトップ型の利用者端末2、ノート型の利用者端末3、携帯電話としての利用者端末4、PDA(Personal Digital Assistance)の利用者端末5などが含まれる。
これら利用者端末2〜5は情報提供サーバ1から提供された情報をブラウザ等により所定のディスプレイ上に表示できる。また、キーボード、入力パッド、マウスなどの所定の情報入力手段を有し、これら入力手段を通じて利用者から入力された情報に基づいて、情報提供サーバ1に対して情報提供要求などの所定の処理要求が行えるように構成されている。
なお、利用者としては、障害者、老齢者、これら利用者端末2〜5の使用したことがないか或いは不慣れな初心者、またこれら端末の取り扱いになれた熟練者などが含まれる。
【0020】
情報提供サーバ1は、コンピュータにより構成されており、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを一時的又は継続的に記憶することができるRAM及びROM等の内部メモリ、及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置などにより図2に示した機能ブロックを構成することができる。
この図2に示した情報提供サーバ1の機能ブロックは、コンテンツ情報記憶部11、画面構成情報記憶部12、スタイル情報記憶部13、プロファイル情報記憶部14、利用者インタフェース(UI)生成部15から構成されている。
【0021】
コンテンツ情報記憶部11は、利用者に提供するコンテンツを記憶することができる記憶部である。このコンテンツ情報記憶部11には、コンテンツの内容として、コンテンツのダイアログツリー、このツリーを構成する各ダイアログのダイアログタイプ、当該ダイアログの親ダイアログ、セマンティック情報、処理(フィルタなど)が記憶できるようになっている。
【0022】
ダイアログツリーの概略説明を図3に示す。
図3に示すように、ダイアログツリーは、ある特定のダイアログを始点とした階層構造(木構造)となっており、N階層、N+1階層、N+2階層と階層が深くなっている。ダイアログツリーのそれぞれの階層には、抽象度(抽象レベル)が設定できるようになっていおり、配下のダイアログを、どの範囲まで(N+1、N+2・・・階層)、どのように(見出し・リンク・抽象レベル)が定義できるようになっている。
【0023】
また、コンテンツ情報記憶部11には、各ダイアログごとに設定されている抽象レベルのレベルごとに、タイトル及び本文のデータが記憶できるようになっている。
ここで、ダイアログの抽象レベル及び認知情報量レベルの概念を図4を参照して説明する。図4に示した例では、各ダイアログのコンテンツをタイトルと本文に分けると共に、タイトルは見出しとリンクボタン、本文は本説と案内とにそれぞれ分けている。
そして、コンテンツを意味的に切り出せる最小単位の情報(ダイアログ定義)として、アクセシビリティフォームとアクセシビリティコンテンツの2種類から構成されている。
アクセシビリティフォームは、選択や入力などの操作目的の定義であって、プルダウンやラジオボタンなどのUI部品として、利用者端末や利用者に応じて操作目的に合うものが指定できるようになっている。
具体的例としては、図4に示すように、リンクボタンについて、抽象レベル0のように抽象レベルが小さい時は「上北総合センタ」と表示した分かり易いラジオボタンとし、抽象レベル3のように抽象レベルが大きくなると、「総合センタ」とだけ簡単に表示したリンクボタンとして、利用者端末や利用者の操作目的に合うものが定義されている。
【0024】
また、アクセシビリティコンテンツは、タイトルと本文から構成される複数の抽象レベルに応じた情報定義であり、それぞれ抽象レベルに応じて、抽象レベルが0の場合は効率性を考えて情報量を多くし、抽象レベルが大きくなるに従って情報量が少なくするようにタイトル及び本文の内容を定義することにより操作性が良くなるようになっている。具体的には、図4の例では、見出しは、抽象レベルが小さい時は白抜きの文字で「上北総合センタ」と分かりやすくラジオボタンを表示していたのが、抽象レベルが3になると情報量が少なくなり「総合センタ」だけの表示となる。
また、本文も抽象レベル0では、説明を多くして分かり易くするようにし、抽象レベル1では一言だけとなり、抽象レベル2以上となると「なし」となり本文の情報が省略され、これにより情報量が少なくなるように定義されている。
【0025】
なお、タイトルと本文は、その中でさらに複数のパターンを定義することもできる。その一例として、Web上のコンテンツパターンとして、タイトル(見出し)と本文(本説)、又はタイトル(リンク)と本文(案内)などのパターンとしてもよい。
【0026】
画面構成情報記憶部12は、画面構成を決定するデザイン、各デザインの抽象レベルに応じたコンテンツパターンなどの情報を記憶することができる記憶部である。
この画面構成情報記憶部12には、画面の抽象レベルに応じたデザインルールが記憶できるようになっている。このデザインルールには、画面を構成する階層分のダイアログと、それぞれのダイアログのコンテンツパターンが記憶できるようになっている。また、コンテンツパターンとしては、タイトルとその抽象レベル、本文とその抽象レベルなどが記憶できるようになっている。
この画面構成情報記憶部12には、ある画面のデザインマップとして図4に示したダイアログツリーと同様に、ある特定のダイアログを始点とした階層構造(木構造)となっており、N階層、N+1階層、N+2階層と階層が進むにつれて深くなっている。
そして、それぞれの階層のダイアログには、抽象度(抽象レベル)が設定できるようになっており、ダイアログツリーから各ダイアログに対して1画面に提示するダイアログの範囲と及びその抽象レベル、抽象レベルに応じたデザインルールが指定されることで1画面のデザインマップを構成している。このデザインマップでは、配下のダイアログを、どの範囲まで(N+1、N+2・・・階層)、どのように(タイトル・本文・抽象度)が定義できるようになっている。
【0027】
スタイル情報記憶部13は、各画面のスタイル(ページ配置)定義情報を記憶することができる記憶部である。
このスタイル情報記憶部13には、各種のレイアウトごとにその定義内容を記憶したスタイルシートが記憶できるようになっている。このレイアウトとしては、例えば、スクロール有・無、段組有・無などに応じて図5に示したように、a)スクロール有・段組無、B)スクロール有・2段,c)スクロール無・段組無、d)スクロール無・2段、などのスタイルを記憶しておくことができる。
【0028】
プロファイル情報記憶部14は、利用者のプロファイル情報を記憶することができる記憶部である。
利用者プロファイル情報としては、利用者端末に関する端末情報と利用者に関する利用者情報の大きく分けて2つの情報が含まれる。
端末情報としては、各利用者端末2〜5を特定するためのIPアドレスなどの端末情報、パーソナルコンピュータ(PC)、PDA又は携帯電話などの端末種類情報、当該利用者端末2〜5が認知できる情報量を表す認知情報量が記憶できるようになっている。なお、この認知情報量は端末の画面のサイズ、色数、端末種(携帯電話、PCなど種類及びスペックなど)により決定される情報である。
利用者情報としては、利用者の認知情報、年齢などの情報である。この利用者の認知情報は、利用者の年齢、視覚、聴覚などを表す所定の指標により算定されている。また、利用者の端末の利用年数、コンピュータ使用の熟練度などの指標値を記憶してもよい。
また、利用者プロファイル情報としては、スクロール制限、文字サイズ(文字フォント)、情報量(認知情報量)が設定されている。ここで、スクロール制限として、利用者が最適なスクロール量=提示ページ/ブラウザサイズ(≧1)により求めて、設定することができる。
【0029】
UI生成部15は、図2に示すように通信処理部50、ダイアログ情報処理部51、認知情報量算出部52、認知情報量調整部53、レイアウト調整部54、出力コンテンツ生成部55から構成されている。
【0030】
通信処理部50は、インターネットを介して利用者端末2〜5との間で所定のデータの送受信処理を行う。この通信処理部50により、利用者端末2〜5等から送信されたデータを受付けたり、またこれら利用者端末2〜5に対して生成されたコンテンツなどの所定のデータを送信する処理を行う。
【0031】
ダイアログ情報処理部51は、利用者の要求に基づきコンテンツ情報記憶部11を参照して利用者から要求さたコンテンツのダイアログツリーを取得すると共に、プロファイル情報記憶部14を参照して利用者情報を取得し、この利用者情報に応じて、当該利用者に提示するダイアログツリーの階層の深さを決定する処理を行う。
【0032】
認知情報量算出部52は、利用者から要求されたコンテンツ等の認知情報量を算出する処理を行う。この認知情報量の算出は、認知情報量算出部52が以下の式に基づいて算出することができる。
N(認知情報量)=A(認知情報量)×I(情報量)
この認知情報量は、コンテンツ、利用者、利用者端末それぞれについて算定することができる。一例として、利用者認知情報量は、年齢、視覚、聴覚などの特性に基づいて、また利用者端末の認知情報量は、当該利用者端末の画面サイズ、色数、端末種などに特性に基づいて算定することができる。コンテンツの認知情報量は、テキストや画像などのコンテンツの分類に基づいて算出することができ、例えば、コンテンツ中の文字数、語句数、句読点数、ピクセル数などにより算出することができる。
【0033】
認知情報調整部53は、コンテンツの認知情報量が利用者及び利用者端末2〜5の認知情報量を下回るように調整する処理を行う。
具体的には、認知情報調整部53は、利用者の認知情報量(Nu)又は当該利用者端末2〜5の認知情報量(Nd)と、1画面のコンテンツの認知情報量(Nc)とを比較し、コンテンツの認知情報量(Nc)が上回っている場合には、ダイアログに指定されている抽象レベルの値を1増やすことで、より情報量が少ないダイアログを提供するようになっている。
【0034】
レイアウト調整部54は、利用者に提示するレイアウトを調整する処理を行う。レイアウト調整部54は、認知情報調整部53により調整されたコンテンツが配置できるレイアウトを選択するようになっている。
また、レイアウト調整部54は、情報量が調整されたコンテンツを、選択したレイアウトに従って配置し、その情報量とレイアウトのサイズとを比較して、レイアウトのサイズを超えないように調整するようになっている。
なお、画面のレイアウトとしては、例えば、スクロール:有又は無、段組:有又は無、枠内中央又は左詰などを組み合わせて数種のページの配置をレイアウト調整部54が生成することができる。
【0035】
出力コンテンツ生成部55は、レイアウト調整されたコンテンツを、利用者端末2〜5が出力可能な出力コンテンツ様式に変換する処理を行う。この出力コンテンツ様式としては、例えば、HTML、VoiceXML等の様式があり、これら様式は任意に設定可能である。
【0036】
次に、上述のシステムの全体の処理方法の一例について図6を参照して説明する。
図6において、まず利用者が利用者端末2〜5により所望のコンテンツの要求を行うと、情報提供サーバ1のUI生成部15の通信処理部50が、この利用者からの要求を受付ける(S1)。
【0037】
利用者の要求を受付けると、UI生成部15は、利用者の要求に基づいてコンテンツ情報記憶部11を参照して、要求されたコンテンツのダイアログツリーを特定する(S2)。
【0038】
コンテンツのダイアログツリーが特定されると、UI生成部15は、プロファイル情報記憶部14を参照して、利用者のプロファイル情報に従い利用者端末2〜5、利用者に提示するダイアログの階層の深さ及び、そのスタイル情報を選択する(S3)。
【0039】
これらを決定する処理は、ダイアログ情報処理部51が、プロファイル情報記憶部14に記憶されている利用者情報のうちの年齢、視覚、聴覚、利用者端末の利用年数などのデータを参照して決定することができる。
この場合、例えば、ダイアログ情報処理部51が、年齢に応じて所定年齢(例えば、65歳)以上であること、視力が所定の値より小さい(例えば、視力0.01以下)こと、聴力が所定値以下であること、などから該当する項目がいくつあるか判別し、その項目数に応じて、0項目であれば抽象レベル3・スタイルb(スクロール有、段組有)、1項目であれば抽象レベル2・スタイルa(スクロール有、段組無)のようになテーブルを予め設けておき、これを参照して該当する項目のものを選択することができる。
また、別の例として予め利用者の初期登録の段階で、プロファイル情報として当該利用者に提供する階層レベル(例えば、階層:n+2)、スタイル情報を設定しておき、ダイアログ情報処理部51がこれに基づいて選択するようにしてもよい。
【0040】
UI生成部15は、選択された画面提示の情報量を、プロファイルで指定される認知情報量以下になるように調整をする(S4)。
そして、UI生成部15は、情報量が調整されたコンテンツを、利用者端末2〜5の提示フォーマット(HTML、CHTMLなど)に従ってコンテンツを作成して、作成されたコンテンツを通信処理部50が要求があった利用者端末2〜5に送信して(S5)、処理を終了する。
【0041】
次に、上述のS4以下の詳細な処理の流れについて図7を参照して説明する。
図7において、まず、認知情報量算出部52がダイアログツリーにより指定された範囲のうちから、一度に利用者に対して提示される範囲としての1画面(1ページ)に表示される総ダイアログを抽出して、当該総ダイアログの認知情報量及び、利用者端末の認知情報量、利用者の認知情報量を算出する(S101)。
【0042】
この認知情報量の算出は、認知情報量算出部52が、以下の式に基づいて算出することができる。
N(認知情報量)=A(認知係数)×I(情報量)
ここで、認知係数Aは、0<A≦1
認知係数には、それぞれ利用者特性(Au)、端末特性(Ad)、コンテンツ特性(Ac)に従った係数値が設定される。
Nu(利用者の認知情報量) =Au×I
Nd(端末の認知情報量) =Ad×I
Nc(コンテンツの認知情報量)=Ac×I
【0043】
また、係数を設定する場合、利用者ごと、端末ごと、コンテンツごとに係数を設定してもよい。例えば、各係数において、以下のようなパラメータを含んでもよい。
・利用者の認知係数Au
Au=f(x,y,z)
x:年齢(加齢)、y:視覚(弱視、全盲を含めた見難さの指標)、z:聴覚(難聴を含めた聞き難さの指標)
・端末の認知係数Ad
Ad=f(x,y,z)
x:画面サイズ、y:色数、z:端末種
・コンテンツの認知係数Ac
Ac=f(x)
x:コンテンツの分類
【0044】
また、情報量Iは、以下のように定義される。
I≧0
ここで、情報量の定義は以下の幾つかの定義のいずれかを利用又は組み合わせたものを利用する。
(1)文字数
ダイアログビュー情報により決定されたダイアログ内の1画面に表示される文字の総数をいう。画像コンテンツの場合は、代替情報として用意されたテキストを用いてもよい。
例えば、「私は5階まで階段を上った。」という文章であれば文字数は13個となる。
(2)語句数
文字数と同様に取得され、1画面内のテキストにおいて区切られた語句の総数をいう。
例えば、「私/は/5/階/まで/階段/を/上った」という文章であれば語句数は8個となる。
(3)句読点
文字数と同様に取得され、1画面内のテキストにおいて、句読点により区切られた総数をいう。
例えば、「私は5階まで階段を上った。/上りきったとき、/階段が壊れた。」という文章であれば句読点は3個となる。
(4)ピクセル数
画面に情報を表示させた際に、背景色との2値化を行い、背景色以外のピクセル数の総数をいう。画像コンテンツは指定されるピクセルサイズから情報量に加算してもよい。
【0045】
認知情報量が算出されると、認知情報量調整部53が、算定した1画面内の総ダイアログ(コンテンツ)の認知情報量が、利用者及び当該利用者が利用している利用者端末2の認知情報量を下回っているか否か判別する(S102)。
この処理は、認知情報調整部53が、まず利用者の認知情報量(Nu)と、当該利用者が利用している利用者端末の認知情報量(Nd)を比較して、そのうち小さい値min(Nu,Nd)を選択し、この選択したmin(Nu,Nd)とコンテンツの認知情報量(Nc)とを比較することにより処理できる。
【0046】
判別の結果、min(Nu,Nd)<コンテンツの認知情報量(Nc)であると判別された場合には、認知情報量調整部53は、当該ダイアログに指定されている抽象レベルを1増やして、より抽象度が高く情報量を少なく設定して、S101の処理に戻る。
【0047】
一方、判別の結果、min(Nu,Nd)>コンテンツの認知情報量(Nc)であると判別された場合には、レイアウト調整部54が当該コンテンツに対して指定されている画面スタイルを取得し(S104)、取得された画面スタイルに従い調整されたダイアログを当該画面スタイルの左上から順に配置する(S105)。
【0048】
そして、レイアウト調整部54は、配置した画像、表等により画面、段組の横サイズを超えていないか否かを判別する(S106)。
判別の結果、横サイズを超えた場合には、レイアウト調整部54は、該当するダイアログの抽象レベルを1上げて、より情報量を小さくして、S106の処理に戻る(S107)。
【0049】
引き続き図8において、判別の結果、横サイズを超えない場合には、当該レイアウトがスクロール無しのレイアウトか否か判別する(S108)。
判別の結果、スクロール無しのレイアウトである場合には、レイアウト調整部54は、配置した画像、表等により画面の縦のサイズを超えているか否か判別する(S109)。
判別の結果、配置した画像等が縦のサイズを超えている場合には、レイアウト調整部54は超えた分については次画面として該当するダイアログ以降に配置して(S110)、当該画面については上述のS105の処理に移る。
【0050】
一方、S108の処理でスクロール有と判別された場合、及びS109の処理でブラウザの縦のサイズを超えないと判別された場合には、レイアウト調整部54は、ダイアログツリーにより指定された範囲のダイアログ全てに対して処理をしたか否か判別する(S111)。
【0051】
判別の結果、未だダイアログ全てについて処理が完了していない場合には、上述のS101の処理に戻って全てのダイアログについて処理が完了するまで繰り返す。
一方、ダイアログ全てについて処理が完了した場合には、出力コンテンツ生成部55が、レイアウト調整されたダイアログを、レイアウトパターン、利用者、利用者端末により決定されるスタイルシートから、利用者端末に応じてHTMLやVoiceXML等に様式に変換して(S112)、処理を終了する。
【0052】
このように、本実施形態によれば、操作のしやすさと閲覧のしやすさとをあわせたレイアウト変換を行ったことにより、利用者ごとにカスタマイズした操作と閲覧を兼ね備えた画面を提供することができる。
これにより、初心者や熟練者、高齢者や障害者など、操作できる能力等が異なる利用者に対して、カスタマイズされた情報提示をすることができるとともに、アクセシビリティの向上を図ることができる。
即ち、説明や操作のためのリンクボタン等も抽象的なものを用いると共に、1画面の階層を深くすることで、一度に多くの操作や情報の閲覧を可能にすることができる。また初心者や高齢者などに対しては、説明を多く詳細にし、またリンクボタンも分かり易いものを用いると共に、1画面に表示するダイアログの階層を浅く限定したものとすることで操作性をよくするすると共に分かり易い内容を提供することができる。
【0053】
なお、上述の例では、各ダイアログ単位でデザインルール等を指定可能とした例について説明したが、例えば、図9に示すように1画面内のダイアログに対するデザインをパターン化して提供することもできる。
図9に示した例では、デザインパターン名として、例えば、パターン1としてN階層はメイン・抽象度0、N+1階層はリンク・抽象度0とする。そしてパターン1よりも効率的なパターン2としてメイン・抽象度0、N+1階層もメイン・抽象度1、N+2階層はリンク・抽象度1などとしてパターン化する。
またそれぞれアクセシブルコンテンツとして、メインとして見出し、本説、リンクとしてリンクボタン、案内を設定しておくことができる。
これにより、個々に選択しなくとも、利用者や利用者端末の特性に合わせたデザインパターンを選択するだけで、簡単にデザインパターンの決定をすることができる。
【0054】
上述の実施形態では、抽象度とダイアログの深さを独立して算出する例に付いて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、利用者特性により指定された抽象度を保つようにダイアログの深さの最適値をとるようにしてもよい。この場合の一例を図10に示す。なお、上述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】
図10に示した例では、上述の認知情報量調整部53に代えて階層調整部503が設けられている。
この階層調整部503は、1画面内の総ダイアログの認知情報が、当該利用者及び当該利用者の利用者端末の認知情報量を上回ると判別した場合に、ダイアログツリーの階層を1階層浅く設定変更することにより、1画面内のコンテンツの認知情報を調整する処理を行うようになっている。
また、階層調整部503は、1画面内の総ダイアログの認知情報が、当該利用者及び当該利用者の利用者端末の認知情報量を下回ると判別された場合には、利用者又は利用者端末の認知情報量に達するまでダイアログツリーの階層を1階層深く設定変更するようになっている。
【0056】
次に、図10に示した情報提供装置の処理について図11を参照して説明する。なお、前述の実施形態と同一の処理については同一の符号を付して説明を省略する。
図11において、階層調整部503は、1画面の総ダイアログの認知情報量が利用者及び利用者端末2〜5の認知情報量を下回っているか否か判別する(S102)。
判別の結果、1画面内の総ダイアログの認知情報量が利用者及び利用者端末2〜5の認知情報量を下回っていないと判別された場合には、階層調整部503はダイアログの階層を一階層浅く設定変更して(S201)、再度S101の処理に戻って認知情報量の算出処理を行う。
【0057】
一方、S102の処理で1画面内の総ダイアログの認知情報量が利用者及び利用者端末の認知情報量を下回っていると判別された場合には、階層調整部503は、ダイアログを一階層深く設定し、この場合の総ダイアログの認知情報量を認知情報量算出部52が再算出する(S202)。
そして、階層調整部503は、再算出した1画面の総ダイアログの認知情報量が利用者及び利用者端末2〜5の認知情報量を下回っているか否か判別する(S203)。
判別の結果、下回っていると判別された場合には、上記S202の処理に戻って、更に一階層深く設定して処理を繰り返す。
【0058】
一方、S203の処理の結果、下回っていない、即ち、利用者及び利用者端末2〜5の認知情報量を超えたと判別された場合には、階層調整部503は、1画面内のダイアログを1階層浅く設定変更して、即ちS202の処理で1階層深く設定する以前の状態に戻して(S204)、以下上述のS104以下の処理を行う。
【0059】
このように、利用者特性により指定された抽象度を保つようにダイアログの深さの最適値をとるようにしたことから、利用者に対して最適な情報量で、かつ最適な階層で情報を適用することができる。これにより、例えば、熟練者であればより深い階層で効率よく提供することができるし、また初心者や高齢者、障害者の方などに対しては、最適な階層で情報提供することができる。
【0060】
次に、操作を表すダイアログ単位にログをとる場合の実施形態について説明する。図12に本実施形態にかかる情報提供サーバ1の機能ブロック図を示す。
図12に示した例では、上述の実施形態に加えて、ログ情報記憶部16及びアシスト情報記憶部17、アシスト処理部56を更に有している。
ログ情報記憶部16は、操作をあらわすダイアログ単位で利用者の操作のログ情報を記憶することができる記憶部である。このログ情報記憶部16には、利用者識別情報(又は端末識別情報)に対応付けて、利用者毎に各ダイアログの識別情報と、操作時間、操作内容が記憶できるようになっている。
【0061】
また、アシスト情報記憶部17には、利用者識別情報に対応付けて、利用者ごとの操作パターンや誤操作パターンを記憶できるようになっている。例えば、あるWeb画面中で、特定の利用者があるダイアログから次の特定のダイアログへ移行する操作を繰り返し行っていることを操作パターンとして記憶することができる。また、同様にあるダイアログの操作をいつも同じパターンで誤操作する場合には、その誤操作パターンを記憶することができる。
なお、これらの操作パターン、誤操作パターンは、予め設定しておいてもよいし、また、アシスト情報処理部56がログ情報記憶部16を参照して、所定の期間中に所定回数以上行った操作の中から操作パターン等を抽出してこれを動的に登録更新するようにしてもよい。
【0062】
本実施形態の処理の一例を図13に示す。図13において、まず利用者から利用者端末2〜5を介して所定の操作要求がされると、ログ情報処理部56がこの操作要求を検出する(S301)。
操作要求を検出すると、アシスト情報処理部56は、アシスト情報記憶部17を参照して、当該利用者に関連付けて当該操作に対するアシスト情報が記憶されているか判別する(S302)。
【0063】
判別の結果、アシスト情報が記憶されていないと判別された場合には、要求された操作を実行し、その操作実行が完了したところでアシスト処理部56が、当該操作のログ情報をログ情報記憶部16に記憶して処理を終了する(S304)。
【0064】
また判別の結果、アシスト情報が記憶されている判別された場合には、アシスト処理部56は、記憶されているアシスト情報を当該利用者の利用者端末2〜5に通知する(S303)。
これにより、利用者端末2〜5側では、操作にあたってアシスト情報としてヘルプ情報が表示されたり、次の操作に対するアシスト情報が提示され、それに従った操作が可能となる。
そして、操作が完了したところでアシスト処理部56が、当該操作のログ情報をログ情報記憶部16に記憶して処理を終了する(S304)。
【0065】
このように、本実施形態によれば、これまでページ単位のログを取っていたのを、操作単位でログを取得することができ、利用者に対しては、例えばある操作を行うことにより、操作確認メッセージを表示させて誤操作を防止することもでき、操作目的にあわせて利用者を次の操作に誘導することもできる。
また、利用者の目的や誤操作などを予測し、利用者に対してヘルプ情報によるアシストすることができる。特に、誤操作単位のログであることから、操作対象を絞った説明を選択し提示することができる。
【0066】
また、ログ情報記憶部16に多くの利用者の操作ダイアログの履歴を蓄積しておくことで、利用者の嗜好や利用傾向などのより詳細な解析を行なうことが可能となり、この解析を行うことで利用者に合ったお勧め情報やショートカット機能などのサービスができるようになる。
【0067】
アシスト処理部56が、アシスト情報記憶部17に記憶されている誤操作パターンに該当すると判別した場合に、プロファイル情報記憶部14に記憶されている利用者の認知情報量を下げるなどして利用者情報を変更することにより、変更されたこれに基づいた認知情報量調整部53、レイアウト調整部54等により、リアルタイムに画面の再提示を行わせるようにしてもよい。
これにより、利用者等の現在の状態にあった認知情報の画面をリアルタイムに提供することができる。
【0068】
このほか、利用者特性の変更が見られた場合(アシスト処理部56がログにより他の利用者の利用パターンであると判別された場合又は、利用者登録変更受付けによって変更された場合。)、リアルタイムにレイアウト変換を行い、利用者に再提示することもできる。例えば、誤操作がみられた利用者には、ヘルプなどにより利用者特性の変更を行い、リアルタイムに再提示を繰り返すことにより、利用者に合った提示環境を容易に変更できる。
【0069】
上述の実施形態では、ダイアログ数、階層数、最下層のダイアログをあらわす子の数の範囲に収まるような範囲を決定する例について説明したが、指定された情報量内に収まるように、一画面に表示するコンテンツを生成すればよい。
そのため、別の例として、ダイアログ情報処理部51が、指定のダイアログ数、階層数、子の数との差が最小となる範囲を決定するようにしてもよい。
この場合、希望ダイアログ数をD、希望階層数をT、希望子数をCとし、表示された画面中の最低ダイアログ数D、最低階層数T、最低子数Cとすると、以下の式の最小値をとるように計算することで、ダイアログ数Dx、階層数Tx、子数Cxを決定することができる。
×|D−D|+W×|T−T|+W|C−C|→Min
但し、D>D、T>T、C>C、Wは、各要素の重み計数であり、予め所定の値を設定しておくことができる。
【0070】
また、ダイアログ内の情報量を調整する場合、前述の実施形態では、指定のリンク数、タイトル数、文数、文節数、文字数の範囲内に収まるような範囲を決定する例について説明したが、本発明はこれに限らず、指定のリンク数、タイトル数、文数、分節数、文字数との差が最小となるような範囲を計算して決定してもよい。
この場合、希望リンク数をL、希望タイトル数をY、希望文数をB、希望文節数S、希望文字数Jとし、表示された画面中の最低リンク数L、最低階タイトルY、最低文数B、最低文節数S、最低文字数Jとする。
そして、認知情報量調整部52が、以下の式に基づいて各パラメータ値を変えて計算し、認知情報量調整部53がその計算結果が最小値となるとようにすることで、リンク数L、タイトル数Y、文数B、文節数S、文字数Jを決定する。
×|L−L|+M×|Y−Y|+M|B−B|+M|S−S|+M|J−J|→Min
但し、D>D、T>T、C>C、Mは、各要素の重み計数であり、予め所定の値を設定しておくことができる。
【0071】
画面上に提示されている情報量を調整する方法としては、提示されている「情報量、スクロール、文字サイズ」の各要素に対して、利用者が「大きく」「多く」などの増減要望を指定して、要望を満たすように最適値を計算するようにしてもよい。
この場合の一例として、スクロール量、文字サイズ、情報量について、予め優先順位をつけておき、この優先順位が一番低いものの値を変更し、それでも希望の情報量に満たない場合には、次に優先順位が低いものの値を変更するしてもよい。この場合の一例を図14に示す。なお、この例では、予めスクロール量、文字サイズ、情報量の優先順位を決めて、この優先順位を内部メモリなどの記憶部に記憶しておくものとする。
【0072】
まず、初期状態では、図15に示すように、WebページW1が表示された状態とする。このWebページ上には、ユーザからの指示を受け付けるためのアイコンボタンとして、Webページに表示されている情報量を減らして文字を大きくためのボタン101、好みの色に変更するためのボタン102、Webページ内の情報量を増やすためのボタン103、スクロールを無くすることでWebページ内の情報を1画面に納めて表示するボタン104、表示されているWebページ内の情報を音声で読み上げる処理を行うためのボタン105が表示されている。
そして、この例では、Webページ内の情報として、「施設の予約および確認」の説明文を記載したエリアS1と、場所から検索、ジャンルから検索などの検索方法等の指定を行うためのエリアS2などから構成されている。
【0073】
この状態で図14において、まず、認知情報量調整部53が利用者からの要望された認知情報量を受け付けると(S401)、記憶部に記憶されている優先順位情報を参照して、優先順位が一番低く設定されている値を変更する(S402)。これにより、例えば、優先順位が高い順に、文字サイズ、スクロール量情報量と設定されていた場合に、まず情報量の設定されている値が優先的に変更される。
【0074】
変更された状態で、認知情報量調整部53が利用者から受け付けた要望の認知情報量に適合するか否か判別する(S403)。
判別の結果、適合していない場合には、認知情報量調整部53は記憶部を参照して、次に順位が低いものの値を変更して(S404)、再度S403の処理に戻る。
これにより、上述の例では、次に優先順位が低い文字サイズを変更することになる。
【0075】
また、S403の処理の結果利用者から要望された認知情報量に適合する場合には、出力コンテンツ生成部55が、それぞれ決定された値に基づいて、出力コンテンツを生成して(S405)、処理を終了する。
【0076】
これにより、例えば、優先順位が高い順に文字サイズ、スクロール量、情報量と設定されている場合に、図15中の見やすくというボタン101が選択されると、まず情報量の設定されている値が優先的に変更され、情報量の少ない図16の出力コンテンツが生成される。図16に示した例では、「施設の予約および確認」の説明文と検索方法等が簡略に表示されたエリアS3を含むWebページ100Aが新たに生成されて出力されることになる。
また、次に優先順位が低いスクロール量を調整する場合、例えば、図17に示すように、情報量と文字サイズを調整すると共に、スクロールをなし(「画面に収めるボタン104」をオン)にした画面を表示する。この図17に示した画面では、「施設の予約および確認」と、検索方法等の指定を一つのエリアS4に納めて表示すると共に、スクロール無しとして表示画面内にWebページが収まるようにして表示する。
また逆に、利用者からWebページに表示されている情報量を減らして文字を大きくためのボタン101が選択指示された場合には、図18に示すように、優先順位の低い情報量をまず、落として、Webページの説明文のみを画面に大きく表示することもできる。
【0077】
また、利用者からの要望を満たすよう最適値を計算する別の例について説明する。
この例では、現在のスクロール量S、希望スクロール量S、現在の文字サイズF、希望の文字サイズF、現在の情報量I、希望の情報量Iとする。
×|S−S|+A×|F−F|+A|I−I|→Min
ただし、S≧S、F≧S、I≧Iであり、A、A、Aは重み係数。
【0078】
また、情報量を調節する別の方法として、「情報量、スクロール、文字サイズ」のうちの1要素を固定し、利用者が希望するに対して固定されていない他の要素値を変えて算出することにより、情報量を調節してもよい。
この場合、例えば、現在のスクロール量S、希望スクロール量S、現在の文字サイズF、希望の文字サイズF、現在の情報量I、希望の情報量Iとし、表示中のブラウザの面積Bとする。
【0079】
スクロール一定で文字サイズと情報量を調整する場合、R(F,I)を文字サイズ、情報量指定により決定する表面積とする。
利用者が変更した文字サイズに合わせて情報量を算出する場合。
R(F,I)/B=SとなるようにIを求める。
利用者が変更した情報量に合わせて文字サイズを算出する場合。
R(F,I)/B=SとなるようにFを求める。
【0080】
文字サイズ一定で、スクロール、情報量を変化させる場合、スクロールの指定により決定する表示面積をS(B,S)、情報量の指定により決定する表示面積をT(F,I)とする。
利用者が変更したスクロールの増減に合わせて情報量を算出する場合。
S(B,S)=T(F,I)となるIを算出する。
また、利用者が変更した情報量に合わせてスクロール量を算出する場合。
S(B,S)=T(F,I)となるSを算出する。
【0081】
情報量一定で、文字サイズ、スクロールを変化させる場合、スクロールの指定により決定する表面積をS(B,S)、文字サイズの指定により決定する表示面積をU(I,F)とする。
利用者が変更したスクロールの増減に合わせて文字サイズを算出する場合、S(B,S)=U(I,F)となるFを算出する。
利用者が変更した文字サイズアに合わせてスクロール量を算出する場合、S(B,S)=U(I,F)となるSを算出する。
【0082】
なお、上述の各例において情報提供サーバ1用のコンピュータプログラムを、コンピュータ読み取り可能な媒体(FD、CD−ROM等)に格納して配布してもよいし、搬送波に重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明にかかる情報提供装置を情報提供サーバに適用したシステムの全体構成の一実施形態を示した図。
【図2】本実施形態にかかる情報提供サーバの機能ブロック図。
【図3】デザインマップとしてのダイアログツリーの設定と画面構成の関連付けの一例を示した図。
【図4】抽象レベル及び認知情報量レベルの設定の一例を説明するための図。
【図5】画面内の配置の例を示した図。
【図6】情報提供サーバの処理フロー。
【図7】抽象レベル設定の詳細な処理を示した処理フロー。
【図8】図7に引き続き抽象レベル設定の詳細な処理を示した処理フロー。
【図9】デザインパターンの設定の別の例を示した図。
【図10】別な実施形態にかかる情報提供サーバの機能ブロック図。
【図11】別な実施形態にかかる情報提供サーバの処理フロー。
【図12】さらに別な実施形態にかかる情報提供サーバの機能ブロック図。
【図13】さらに別な実施形態に係るログ情報の処理を示した処理フロー。
【図14】さらに別の実施形態にかかる処理を示した処理フロー。
【図15】さらに別の実施形態にかかる処理を示した処理フロー。
【図16】さらに別の実施形態にかかる表示画面の一例を示した図。
【図17】さらに別の実施形態にかかる表示画面の別の例を示した図。
【図18】さらに別の実施形態にかかる表示画面のさらに別の例を示した図。
【符号の説明】
【0084】
1 情報提供サーバ
2〜5 利用者端末
11 コンテンツ情報記憶部
12 画面構成情報記憶部
13 スタイル情報記憶部
14 プロファイル情報記憶部
15 UI生成部
51 ダイアログ情報処理部
52 認知情報量算出部
53 認知情報量調整部
54 レイアウト調整部
55 出力コンテンツ生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを所定の出力装置に表示出力するための装置であって、
利用者の特徴を表す利用者プロファイル情報及び、上記出力装置の特徴を表す装置プロファイル情報を記憶したプロファイル情報記憶手段と、
コンテンツを構成するダイアログの階層構造を表すダイアログツリーと、各ダイアログごとに複数の抽象レベルに応じて抽象レベルが高くなるほど情報量が小さくなるダイアログデータを記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
上記利用者から所定のコンテンツの提示要求を受付ける手段と、
上記コンテンツ情報記憶手段を参照して上記利用者から要求さたコンテンツのダイアログツリーを取得すると共に、上記プロファイル情報記憶手段を参照して当該利用者のプロファイル情報を取得し、取得したプロファイル情報に設定されている利用者の特徴に応じて、当該利用者に提示するダイアログツリーの階層の深さを決定するダイアログ情報処理手段と、
上記コンテンツを利用者に提示する際の1画面を構成する総ダイアログの認知情報量と、上記利用者及び出力装置が認知可能な認知情報量を算出する認知情報量算出手段と、
上記算出された1画面の総ダイアログの認知情報量が上記利用者及び出力装置の認知情報量を超えているか否か判別し、超えている場合に、上記画面を構成するダイアログの抽象レベルを高くする処理、又はダイアログツリーの階層数を浅く設定変更する処理、若しくは画面のスクロール量を減らす処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことにより出力コンテンツの情報量を調整する調整手段と、
上記調整されたダイアログに基づいて、上記出力装置に提示するための出力コンテンツを生成する出力コンテンツ生成手段と、
生成されたコンテンツを上記出力装置に出力させる手段と、
を有することを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
上記調整手段は、1画面内の総ダイアログの認知情報が、利用者及び利用者端末の認知情報量を下回ると判別された場合には、1画面内の総ダイアログの認知情報が上記利用者及び出力装置の認知情報量に達するまで上記利用者に提示するコンテンツのダイアログツリーの階層を深く設定変更する、
請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
操作を表すダイアログ単位で、当該ダイアログに対する利用者の操作パターン及び誤操作パターンのログデータを記憶することができるログデータ記憶手段と、
上記各ダイアログに対する操作パターン及び誤操作パターンに応じて、当該操作をアシストするためのアシスト情報を記憶するアシスト情報記憶手段と、
上記利用者からの操作要求を検出し、検出した操作要求が上記アシスト情報記憶手段に記憶されている操作パターン及び誤操作パターンに該当するか否か判別し、上記アシスト情報記憶手段に記憶されている操作パターン及び誤操作パターンである場合には、当該操作パターン及び誤操作パターンに対応するアシスト情報を、上記操作要求を行った利用者に対して通知するアシスト処理手段と、
を有する請求項1又は2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
上記アシスト処理手段は、上記誤操作パターンに該当すると判別された場合に、上記プロファイル情報記憶手段に記憶されている利用者の認知情報量などの利用者情報を変更することにより動的に画面の再提示を行わせる、
請求項3記載の情報提示装置。
【請求項5】
上記出力装置は、ネットワークを介して接続可能に構成された利用者端末である、
請求項1〜4のいずれかの項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
利用者の特徴を表す利用者プロファイル情報及び、上記出力装置の特徴を表す装置プロファイル情報を記憶したプロファイル情報記憶手段と、コンテンツを構成するダイアログの階層構造を表すダイアログツリーと、各ダイアログごとに複数の抽象レベルに応じて抽象レベルが高くなるほど情報量が小さくなるダイアログデータを記憶するコンテンツ情報記憶手段を有し、コンテンツを所定の出力装置に表示出力する装置により行われる方法であって、
上記装置が、
上記利用者から所定のコンテンツの提示要求を受付ける処理と、
上記コンテンツ情報記憶手段を参照して上記利用者から要求さたコンテンツのダイアログツリーを取得すると共に、上記プロファイル情報記憶手段を参照して当該利用者のプロファイル情報を取得し、取得したプロファイル情報に設定されている利用者の特徴に応じて、当該利用者に提示するダイアログツリーの階層の深さを決定する処理と、
上記コンテンツを利用者に提示する際の1画面を構成する総ダイアログの認知情報量と、上記利用者及び出力装置が認知可能な認知情報量を算出する処理と、
上記算出された1画面内の総ダイアログの認知情報量が、上記利用者及び出力装置の認知情報量を超えている否か判別する処理と、
判別の結果、1画面内の総ダイアログの認知情報量が超えている場合に、上記画面を構成するダイアログの抽象レベルを高くする処理、又はダイアログツリーの階層数を浅く設定変更する処理、若しくは画面のスクロール量を減らす処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことにより出力コンテンツの情報量を調整する処理と、
上記調整されたダイアログに基づいて、上記出力装置に提示するための出力コンテンツを生成する処理と、
生成されたコンテンツを上記出力装置に出力する処理と、
を行うことを特徴とする情報提供方法。
【請求項7】
利用者の特徴を表す利用者プロファイル情報及び、上記出力装置の特徴を表す装置プロファイル情報を記憶したプロファイル情報記憶手段と、コンテンツを構成するダイアログの階層構造を表すダイアログツリーと、各ダイアログごとに複数の抽象レベルに応じて抽象レベルが高くなるほど情報量が小さくなるダイアログデータを記憶するコンテンツ情報記憶手段を有するコンピュータを、コンテンツを所定の出力装置に表示出力する装置として機能させるコンピュータプログラムであって、
上記コンピュータに対して、
上記利用者から所定のコンテンツの提示要求を受付ける処理と、
上記コンテンツ情報記憶手段を参照して上記利用者から要求さたコンテンツのダイアログツリーを取得すると共に、上記プロファイル情報記憶手段を参照して当該利用者のプロファイル情報を取得し、取得したプロファイル情報に設定されている利用者の特徴に応じて、当該利用者に提示するダイアログツリーの階層の深さを決定する処理と、
上記コンテンツを利用者に提示する際の1画面を構成する総ダイアログの認知情報量と、上記利用者及び出力装置が認知可能な認知情報量を算出する処理と、
上記算出された1画面内の総ダイアログの認知情報量が、上記利用者及び出力装置の認知情報量を超えている否か判別する処理と、
上記算出された1画面内の総ダイアログの認知情報量が、上記利用者及び出力装置の認知情報量を超えている否か判別する処理と、
判別の結果、1画面内の総ダイアログの認知情報量が超えている場合に、上記画面を構成するダイアログの抽象レベルを高くする処理、又はダイアログツリーの階層数を浅く設定変更する処理、若しくは画面のスクロール量を減らす処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことにより出力コンテンツの情報量を調整する処理と、
上記調整されたダイアログに基づいて、上記出力装置に提示するための出力コンテンツを生成する処理と、
生成されたコンテンツを上記出力装置に出力する処理と、
を実行させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−209373(P2006−209373A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−19110(P2005−19110)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000102728)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ (438)
【Fターム(参考)】