説明

情報提供装置

【課題】受注先と発注者とをうまくマッチングできるようにする。
【解決手段】複数の記事提供者から提供された記事を受け付ける受付手段21と、各記事提供者に対して予め用意しているキーワード群を示すとともに当該キーワード群の中から幾つかのキーワードの選択を促す促進手段24と、受付手段21によって受け付けた各記事を含むページを促進手段24の促進によって選択させたキーワード毎に生成するページ生成手段24と、ページ生成手段24によって生成されたページをネットワーク30を介して公衆に閲覧可能とする処理を実行する処理手段25とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置に関し、特に、専門家などの記事提供者から高質な記事を、所定のキーワードと共に収集し、情報検索者に向けて発信する情報提供装置に関する。
【0002】
本発明の情報提供装置は、専門家の業務内容などを広告する広告システムにも利用できる。
【背景技術】
【0003】
従来、仕事の発注先と受注先とを結びつける仲介ビジネスが存在している。このような仲介ビジネスでは、仲介業者は、仕事の受注先となる例えば建築家から、その連絡先などとともに、自身が業務上行える点、自身の業務の優れている点などのスキル情報を収集しておく。
【0004】
一方、仲介業者は、仕事を依頼したいと考える発注者から、自身の希望する発注条件を取得する。仲介業者側は、これらの条件に合致するスキル情報の検索を行い、検索結果を、発注者に対して提示していた。このような仲介ビジネスを行うためのwebサイトとして、例えば、非特許文献1に開示されているものがある。
【0005】
【非特許文献1】http://www.thehouse.co.jp/anavi2.html
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この文献に開示された手法のように、従来は、受注先のスキル情報と、発注先の発注条件を合致させて受注先と発注者を結びつけるという単純な作業しか行っていなかった。
【0007】
これでは、受注先と発注先との間で、強固な結びつきがなされたとは言い難いため、発注先にとっては、受注者との間で十分な意思疎通を図り、満足できる納品が得られるか否かは定かではない。また、受注先にとっては、自分を充分信頼して発注してもらえるのか、容易に知ることができず、日々の仕事が受注増加に結びつく、言い換えれば広告効果を生み出すとはいい難い状況であった。発注先は、発注結果として得られる内容が高品質であることはもちろん、信頼のおける受注先にめぐり合えることを潜在的に望んでおり、受注先は、自らの仕事の成果や日々の行動が自己のブランドを形成や、広告効果向上に結びつくことを潜在的に望んでいる。
【0008】
このブランド形成という点に鑑みると、従来、広告主でもある専門家から情報を収集し、それらを規格化された内容で、一方的に発信している広告システムが存在している。具体的には、この専門家は、「地下室の設計に優れています」というような広告を行っている広告システムや、専門家にインタビューを行うことで入手した情報を要約し、それを広告としているものは存在している。
【0009】
このような広告システムによれば、発信された広告情報を閲覧した者が、自己の欲求を満たすであろう専門家、つまり、地下室の設計に優れた専門家を見つけられ、その専門家に仕事を依頼することができる、という図式は成立する。
【0010】
しかし、従来の広告システムでは、上記閲覧者は、ぜひこの人に仕事を依頼したいと思えるような、自分と波長の合った愛着を感じる専門家を容易に見つけることができない。なぜなら、発信されている広告情報に、愛着を感じる専門家を見つけるための要素が含まれていたとしても、従来の広告システムは、閲覧者が、広告情報に係る記事や、その専門家が他の閲覧者等との間でやり取りしたQ&Aを丹念に参照しなければ、それらの要素を見つけられないような仕組みであっためである。
【0011】
これでは、閲覧者は、愛着を感じる専門家を見つけるまでに、不要な記事などを参照しなければならないため、多大な負担を強いられることになる。また、無理無駄が多くなってしまう。また、愛着を感じない専門家に仕事を依頼した結果、十分なコミュニケーションが図れず、満足のいく結果が得られない場合もある。
【0012】
そこで、本発明は、受注先と発注者とをうまく結び付けられるようにすることを課題とする。
【0013】
また、本発明は、受注先の広告を行い、受注先のブランドを形成できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明者らは、情報提供者が提供する「記事」、及び、情報検索者から寄せられる質問に対して情報提供者が答えた「Q&A」には、その専門家の人柄・個性・仕事への情熱・経験など、愛着を感じる専門家を見つけるための要素が含まれていることが多いので、それらを広告情報として扱えそうだということを見出した。そして、実際に、「記事」等を広告情報として扱えるようにするために、それらを閲覧者が労せず参照できるように工夫することで、本発明を完成するに至った。
【0015】
上記課題を解決するための本発明の情報提供装置は、
複数の記事提供者から提供された記事を受け付ける受付手段と、
前記各記事提供者に対して予め用意しているキーワード群を示すとともに当該キーワード群の中から幾つかのキーワードの選択を促す促進手段と、
前記受付手段によって受け付けた各記事を含むページを前記促進手段の促進によって選択させたキーワードに基づいて生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成されたページをネットワークを介して公衆に閲覧可能とする処理を実行する処理手段とを備える。
【0016】
本発明によると、記事提供者が記事を提供すればするほど、記事の露出機会が増加する。このため、記事提供者の存在が、閲覧者から認知されやすくなる。
【0017】
また、本発明によると、記事提供者に選択させたキーワードに基づいて、同じキーワードが割り当てられている記事をまとめて掲載したページを閲覧者に提供する。このため、閲覧者が、無用な情報を含まない洗練された情報を閲覧することができる。
【0018】
さらに、本発明によると、閲覧者は、単に、無味乾燥なスキル情報を閲覧するだけでなく、記事提供者が作成した記事自体を閲覧することができるので、「この記事提供者は、○○に詳しい」と感じることになり、たとえば、記事提供者の人間性を判断することも可能になる。この結果、この記事提供者に対して親近感や愛着が沸けば、記事提供者と閲覧者との間で、強固な結びつきが形成され、両者間での十分な意思疎通のもと、満足できる仕事がなされるようになる可能性が増加する。
【0019】
また、本発明によると、記事及び自身の露出機会の増加はもちろんのこと、良い仕事をすることで蓄積していく信用の露出機会も増加する。このため、強いブランド力を習得していけるとともに、自身の広告を行うことができるようになる。
【0020】
特に、本発明によると、記事提供者である専門家から広告を意識せずに自然体で「記事」等を作成してもらい、それの提供の際に、専門家にその「記事」等に対して既述のキーワードを選択してもらう。これにより、「記事」等をキーワードに則って分類するといった、一定の法則による分類が可能となる。
【0021】
こうすると、例えば、地下室の設計が行える専門家を探したいと考えた閲覧者が、「地下室の設計」などの検索キーワードを用いて、検索エンジンによって検索を行うと、選択されたキーワードに基づいて検索が行われることになる。この結果、閲覧者は、規格化された広告情報はもちろんのこと、専門家が広告を意識せずに自然体で作成した記事等に触れることができる。つまり、閲覧者は、自己の欲求(発注予定内容)を満たし、それと同時に、愛着を感じる専門家に出会えることができることになる。
【0022】
また、閲覧者が上記検索を行った結果、閲覧者は、検索キーワードに関する複数の記事等を目にすることになる。したがって、専門家は、それらの複数の記事等の中から、自身が仕事の依頼先として選択される機会が増えれば増えるほど、その実績が「Q&A」などに反映されていき、需要効果が高まっていく。この結果、当該専門家は、「地下室の設計」という特定分野では秀でた存在であるとの認識が、閲覧者間で確立されていくことになり、優れた宣伝広告効果を享受できるようになる。
【発明の効果】
【0023】
上記のように、本発明は、情報提供者から情報を収集し、それを所望のキーワードと結びつけて発信する。このため、情報検索者は、情報提供装置が提供するページ内をキーワードに基づいて検索を行うことができる。特に、上記キーワードに、検索エンジン最適化(search engine optimization:SEO)が施されたものを採用すると、検索エンジンを用いた場合にも、上記情報が検索結果に含まれるようになる可能性が高まる。この結果、情報検索者は、ノイズが少なく、自己のニーズに適合した検索結果を得ることができ、短い検索時間で適切な情報を得ることができる。
【0024】
一方、情報提供者は、ノイズに紛れることなく、自身の記事を閲覧してもらえる可能性が高まる。つまり、情報提供者は、情報検索者と出会う機会が増えるというメリットがある。
【発明の実施の形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の情報提供システムの模式的な構成を示すブロック図である。図1には、以下説明する、記事提供端末10と、情報提供装置20と、ネットワーク30と、情報閲覧端末40と、閲覧者用データベース(以下、「DB」と称する。)50と、情報提供者用DB60と、検索エンジン70と、webサーバ80とを示している。
【0026】
記事提供端末10は、主として、記事提供者が記事を提供する際に用いる端末である。この端末には、パーソナルコンピュータなどの汎用機器を用いることもできるし、記事提供用の専用機器を用いることもできる。なお、実際には、情報提供装置20に対して複数の記事提供端末10が接続されている。
【0027】
情報提供装置20は、記事提供端末10から提供される記事を受け付ける受付手段21を備える。情報提供装置20は、記事提供端末10に対して予め用意しているキーワード群を示すとともに、記事提供者に対してキーワード群の中からたとえば最大3つのキーワードの選択を促す促進手段22を備える。
【0028】
また、情報提供装置20は、受付手段21によって受け付けた記事を、促進手段22の促進により選択されたキーワードと関連付けした状態で閲覧者用DB50に記憶するDB処理手段23を備える。DB処理手段23は、情報閲覧端末40の各ページに対するアクセス数に基づくキーワードの頻度などの統計情報の作成も行う。
【0029】
さらに、情報提供装置20は、閲覧者用DB50から読み出された記事を含むページを、キーワードに基づいて生成するページ生成手段24を備える。情報提供装置20は、主として、ページ生成手段24によって生成されたページを、ネットワーク30を介して、情報閲覧端末40で閲覧可能とするために、webサーバ80に対してアップロード処理を実行するといった、通信機能を有する処理手段25を備える。
【0030】
ネットワーク30は、インターネット、イントラネット、ブルートゥースを含むLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの種々のネットワークである。
【0031】
情報閲覧端末40は、主として、情報提供装置20がアップロードしたページをダウンロードする通信機能を有する端末である。この端末には、パーソナルコンピュータなどの汎用機器を用いることもできるし、ページ閲覧用の専用機器を用いることもできる。
【0032】
閲覧者用DB50は、図1に情報の記憶内容を付記しているように、記事提供端末10から提供された記事とキーワードとが対応して記憶されている。なお、ここでは、記事に固有のID(A−1〜N−n:記事提供者A〜Nが提供した各記事1〜n)を付し、キーワードにも固有のID(1〜n)を付している(説明の都合上、ここでは、記事1〜nの記憶領域を用意し、選択された記事に対してはレ点を付している。)様子を示している。
【0033】
情報提供者用DB60は、DB処理手段23によって作成された統計情報を記憶するDBである。なお、ここでは、スクラップされた記事に割り当てられているID(A−1〜N−n)毎に、対応するキーワードに割り当てられているID(1〜n)を一組で格納している様子を示している。
【0034】
検索エンジン70は、検索対象のキーワードを入力することによって、所定のテキストなどの文書のなかに当該キーワードが含まれているか否かを検索して、その文書のなかに当該キーワードが含まれていることを条件として、抽出するものである。
【0035】
webサーバ80は、主として、情報提供装置20からアップロードされたページを、記事提供端末10又は情報閲覧端末40へダウンロード可能とするものである。webサーバ80は、ページへのアクセス数をカウントするプログラム、及び、情報閲覧端末40から送信されてきた質問等を記事提供端末10に対してeメールで送信するプログラムを実行することもできる。
【0036】
図2〜図7は、図1の情報提供装置20などからwebサーバ80へアップロードされるページの一例を示す図である。ここでは、主として、情報提供者である建築家に関するページを例示する。図2,図4は、ログインなく誰でも閲覧可能なページである。図3,図7は、原則として情報提供者がログインを条件に閲覧可能なページである。図5,図6は、情報検索者(閲覧者)がログインを条件に閲覧可能なページである。なお、ログインを行うための事前登録等については、説明を割愛する。
【0037】
図2は、建築家のカテゴリに登録されている情報提供者の一人のトップページを示している。トップページの第1項目欄31には、記事提供者の「職種」の閲覧、記事提供者の業務可能「地域」の閲覧、情報提供装置20に係るホームページ内の検索に係るフリーワードの入力欄、「検索」ボタンが設けられている。
【0038】
第2項目欄32には、記事提供者の写真、名前、簡単な紹介文、連絡先などが記載されている。トップページを作成するのに先立って、情報提供装置20側(管理者等)は、情報提供者にインタビューなどして、第2項目欄32への掲載事項を入手しておく。写真、紹介文、後述するエントリの一部の紹介文は、記事提供者が用意してもよいし、情報提供装置20側(管理者等)で用意してもよい。
【0039】
第2項目欄32の下側には、複数のタグが設けられている。ここでは、「TOP」、「略歴」、「サービス」、「Q&A」、「エントリ」、「推薦」、「インタビュー」といったタグを示している。「略歴」、「サービス」、「Q&A」、「エントリ」タグのページの掲載事項の一部は、トップページ(TOP)にも掲載されていて、これらについての詳細情報を閲覧したい場合には、対応するタグ部分を選択する又は「続きを読む」などのリンクが張られている部分を選択すれば、対応するページへ移行できるようにしてある。
【0040】
なお、サービスタグには、記事提供者が閲覧者に対して行うことができるサービス内容が掲載されている。また、推薦タグには、過去に、この情報提供者に仕事を依頼したクライアント、業界関係者などからの推薦文や紹介文が掲載されている。
【0041】
第3項目欄33には、記事提供者の略歴・サービス内容の一部が掲載される。掲載内容は、記事提供者が作成してもよいし、記事提供者へのインタビュー結果に基づいて情報提供装置20の管理者等が作成してもよい。
【0042】
第4項目欄34には、記事提供者に対する「最近のQ&A」が掲載される。ここには、回答日の日付と、記事提供者への依頼/相談/質問の別と、質問内容と、回答となるコメントと、質問者を特定する情報と、記事提供者への評価内容とが掲載される。「最近のQ&A」は、コメント内容、評価の良否などを掲載しているので、ページの閲覧者が、この記事提供者に対して仕事を依頼しようか否かを決定する際に有用となる。換言すると、記事提供者は、質問に対して回答すればするほど、得意分野などを閲覧者にアピールすることができる。この結果、単に多くの閲覧者に自己の存在を知らせるだけではなく、興味を持ってもらえるきっかけを掴むことが可能になる。また、丁寧な回答を行うことで、高評価を得ることともできる。なお、本実施形態では、記事提供者に対して回答の送信の際に、その回答自体に対しても例えば最大で3つキーワードを選択させるようにしている。そして、このQ&Aの掲載ページが閲覧者によって閲覧されると、webサーバ80は、このページの閲覧回数のカウントを行う。ちなみに、上記のキーワード選択に代えて、情報提供装置20で、その質問に係わる記事に付帯しているキーワードを、上記回答に割り当てるようにしてもよい。
【0043】
第5項目35は、記事提供者から提供される記事(コラム)の一部と、関連する写真などの画像と、記事の掲載日とが掲載される。第5項目35の下には、記事提供者への仕事の依頼/相談を行うページへ移行する移行ボタン36が設けられている。なお、同様のボタンは、第2項目欄32内にも設けられている。
【0044】
図3は、図2の第2項目欄32の右上部分に示す「新規登録・ログイン」ボタンを記事提供者がクリックし、ID/パスワードなどを入力することで移行できる投稿ページを示している。
【0045】
投稿ページには、記事提供者が作成した記事のタイトル入力欄41が設けられている。タイトル入力欄41には、記事提供者が任意に記事のタイトルを決定し、入力することができる。
【0046】
タイトル入力欄41の下には、入力対象の記事がシリーズ物であるか否か、シリーズ物であるならば既存のものから選択する、あるいは、新しいシリーズを追加するかを選択する、シリーズ選択欄42が設けられている。
【0047】
シリーズ選択欄42の下には、入力対象の記事とともに掲載を希望する画像(写真含む)のアップロード欄43が位置する。アップロード欄43には、画像の格納先のパス入力欄及びアップロードボタンが設けられている。なお、画像のアップロード可能枚数は2枚に限定されるものではない。
【0048】
アップロード欄43の下には、入力対象の記事入力欄44が設けられている。記事入力欄44には、文字のフォントサイズ、色などを選択する書式選択欄が含まれる。記事入力欄44の下には、記事提供者に付帯するキーワード選択欄45が設けられている。ここでは、記事提供者が、プルダウンメニューの中からキーワードを選択できるようにしている。本実施形態では、これらのキーワードとしては、検索エンジン最適化(search engine optimization:SEO)が施されたもの採用している。こうすると、情報検索者が検索エンジンを用いて情報検索を行った場合にも、図2に示すトップページ、さらには、後述するキーワード集約ページ等が検索結果として抽出されやすくなる。
【0049】
なお、プルダウンメニューに示す「戸建て住宅の建築」などはカテゴリ名であり、これらの下位「戸建て住宅の設計」、「戸建て住宅の住宅性能表示」などのキーワードが属する。本実施形態では、記事提供者が、カテゴリ名自体をキーワードとして選択することもできるようにしてある。また、情報提供装置20の管理者は、新たなカテゴリ及びキーワードを追加することも可能である。なお、各キーワードは、相互に識別できるように固有のキーワードIDが割り当てられている。
【0050】
このほかにも、投稿ページには、例えば、入力記事及び選択キーワードを情報提供装置20に対して送信(投稿)するための投稿ボタン46と、投稿に先立って記事の入力内容等の是非を確認するためのプレビューボタン47と、新規エントリを投稿したり、投稿済みのエントリの一覧を見たり、編集をしたりといった作業を行うための見出し枠48が設けられている。特に、投稿内容を編集等できることで、掲載情報の充実、更新が可能となる。なお、新規エントリの投稿数は限定的でなく、多数のエントリの投稿を可能としている。
【0051】
なお、投稿ページはログイン後にのみダウンロードできるページであるため、投稿ボタン46を押すことで、記事を投稿した場合には、情報提供装置20では、その記事が誰によって投稿されたものであるかは特定することができる。
【0052】
図4は、図2に示すエントリタグを選択したときの画像例である。ここでは、「最近のエントリ」の掲載枠54と、「月別エントリ」の掲載枠55と、「カテゴリ別エントリ」の掲載枠56とが、ページ左側に設けられている。
【0053】
ページ中央から右側には、例えば新着2件分の記事提供者が提供(エントリ)した記事及び関連写真が示される。各記事の掲載欄には、ブログ(blog:weblog)などの簡易ホームページでも採用されている、パーマリンク(Permalink)、コメント(Comments)、トラックバック(Track Back)の項目が用意されていて、対応ページとリンクが張られている。エントリ内容、記事内容の詳細情報を閲覧したい場合には、「more」などのリンクが張られている部分を選択すれば、ページが変更されるようにしてある。
【0054】
図5は、図2,図4等に示すページの閲覧者がログインを経て「仕事依頼/相談」への移行ボタンを押下したことを契機に表示される画面例である。
【0055】
図5には、「仕事依頼/相談内容」項目欄61と、「基本情報」項目欄62とに大別される、「仕事依頼/相談フォーム」が設けられている。
【0056】
仕事依頼/相談内容項目欄61には、例えば、「仕事依頼/相談の対象」者の名前及び地域と、「仕事依頼/相談の選択」などの別を指示/入力する欄と、「仕事依頼/相談の内容」を入力する欄とが設けられている。
【0057】
基本情報項目欄62には、例えば、仕事依頼/相談主の「名前」、「性別」、「年齢」、「住所」、「メールアドレス」を入力/表示する欄が設けられている。本実施形態では、情報提供者が、これらの欄をカスタマイズできるようにしている。すなわち、例えば、メールアドレス氏名の入力欄を表示しないように設定したり、別途新たな項目の入力/表示欄を追加する設定をしたりということも可能としている。このため、記事提供者が、受注先にならないような閲覧者からの質問を排除したいと考えた場合には、例えば、「お宅の敷地面積を入力してください」という項目の入力欄を追加すれば、家を所有していない閲覧者からの質問を牽制できるようになる。
【0058】
図6は、閲覧者のログイン画面のスクラップタグのページ例を示す図である。ここには、閲覧者が気に入った情報提供者を示す情報を登録する「マイプロファイル(MyProFile)」欄71a,71bと、気に入った記事(Q&A情報も含む)を示す情報を登録する「マイスクラップ(MyScrap)」欄72a,72bとを示している。
【0059】
マイプロファイル欄71及びマイスクラップ欄72を設けることで、閲覧者の許可を得ることを条件に、その登録に係る記事提供者に対して閲覧者のサイト上での連絡先が送信される。こうして、記事提供者と閲覧者とのマッチングを行って、閲覧者からの発注を見込めるようにしている。
【0060】
また、マイプロファイル欄71及びマイスクラップ欄72には、それぞれ、「マイスクラップ数」及び「マイスクラップ登録ユーザー数」が掲載される。これらの数は、その記事提供者もしくは記事スクラップ等を行った閲覧者が、今までに他の記事等に対して行ったが、過去にスクラップされた総数を示すことになる。
【0061】
例えば、マイプロファイル欄71aの2005年7月1日付けで登録された記事当該記事をスクラップした閲覧者は、今までに88回件のスクラップされを行ったことを意味する。スクラップ数等が多い人記事は、いわば、多くの閲覧者から高く評価されている記事を閲覧していて、記事に対して目が肥えた人である可能性が高いことである。したがって、記事提供者本人や記事が
多くスクラップされていることは、記事提供者数等が多い閲覧者にスクラップされるということは、記事提供者のブランド力アップにも繋がる。
【0062】
さらに、閲覧者が、マイスクラップ欄72等に、記事の情報を登録すると、その記事が登録されたこと及びその記事に付帯するキーワードを示す各情報が、webサーバ80を経て、情報提供装置20へ送信される。後述するように、情報提供装置20では、DB処理手段23が、送信されてきた情報に基づいて統計情報の作成を行う。
【0063】
なお、閲覧者が許可すると、登録に係る情報提供者から直接連絡を取ることできるようにしている。具体的には、例えば、「各種設定」タグ内に、マイプロファイルへ情報登録した情報提供者へ、連絡先を知らせるか否かを選択できるようにしてあり、「連絡先を知らせる」が選択されている場合には、例えば図5の基本情報項目欄62に掲載されているメールアドレスを、マイプロファイルへ情報登録を契機に、その情報提供者へ送信するようにしている。
【0064】
ただし、個人情報保護の観点からメールアドレスの送信に代えて、情報提供装置20が、閲覧者に対するコメントを記事提供端末10から受け付けて、図5の基本情報項目欄62に掲載されているメールアドレス宛に送信するという仲介を行うようにしてもよい。
【0065】
なお、閲覧者は、図6に示すマイページへ仕事依頼先の複数候補者の情報を登録するという過程を経て、図5に示す仕事依頼/相談フォームを利用するという使い方も可能である。
【0066】
図7は、図3の「ログ解析」タグを押したときの画面例を示す図である。図7には、ページに対するアクセス数を示す「ページ別アクセス数(PV:ページビュー)」と、更に同じIPアドレスからのアクセスをフィルタリングしたアクセス数「ページ別アクセス数(UU:ユニークユーザ)」と、当該ページへの移動元のドメイン及びURLを示す「リファラー」と、ログ解析メニュー枠84とを示している。ログ解析ページを設けることで、記事提供者は、閲覧者に対して人気の或るページを特定することができる。なお、上記アクセス数は、IPアドレスから割り出すのではなく、クッキー技術を用いて記憶するようにしてもよい。
【0067】
記事提供者は、ログ解析ページのアクセス数を参照することで、自信の人気のあるページを把握することができる。特に、人気のある記事の掲載ページの履歴を、エントリ一覧から参照し、その自身が選択していたキーワードを参照することで、閲覧者のニーズに即しているキーワードを把握することができる。
【0068】
ここでは、アクセス数が多いページを基準に履歴を掲載しているが、アクセス数が多いキーワードを基準に履歴を掲載してもよい。また、図7に示す画面は、記事提供者のみ成らず、閲覧者も閲覧できるようにしてもよい。こうすると、閲覧者は、アクセス数が多いキーワードなどを参照することが可能となるので、その記事提供者がどんな分野に強みを持っているかを把握することができるようになる。
【0069】
つまり、この例では、3つの「エントリ」がアクセス数トップ10に入っているが、その中でも、上位のエントリに対する閲覧の方が、下位のエントリに対する閲覧よりも多く、閲覧者にとってニーズが高いということになる。更には、上位のエントリに係る記事の送信時に選択していたキーワードが閲覧者のニーズに即しているということも把握することができる。
【0070】
図8は、図1に示す情報提供システムの動作を示すシーケンス図である。
【0071】
まず、情報提供装置20の管理者等が、図2等に示すページ(初期ページ)を作成し(ステップS1)、それをwebサーバ80にアップロードしておく(ステップS2)。具体的には、図2に示す第2項目欄32、第3項目欄33などが初期ページにあたる。このため、これらのページは、いずれかの端末からアクセスすれば、アクセス元の端末にダウンロードされる。
【0072】
情報提供者が、記事を投稿したいと考えた場合には、記事提供端末10を操作することによって、例えば図2に示すトップページなどを経てログインを行い、投稿タグを選択する。この際、記事提供端末10は、webサーバ80に対してアクセスしていて(ステップS3)、その結果、図3に示す投稿ページがダウンロードされる(ステップS4)。
【0073】
記事提供者は、図3に示す投稿ページがダウンロードされたら、記事入力欄44に対して記事を入力し、キーワード選択欄44に示されているキーワード群の中から、例えば最大3つのキーワードを選択するなどの投稿に必要な作業を行う。記事提供者は、これらの入力及び選択が完了したら、最終的に投稿ボタン46を押下する。この結果、記事提供端末10から、それらの記事及びキーワード等が、情報提供装置20に対して送信される(ステップS5)。
【0074】
ここで、本実施形態では、最大3つのキーワードの選択数に応じて、重み付けを行うようにしている。すなわち、例えばキーワードを3つ選択した場合には、各キーワードは1ポイント分の重み付けとなるのに対して、例えばキーワードを2つ選択した場合には、各キーワードは1.5ポイント分の重み付けとなり、例えばキーワードを1つ選択した場合には、そのキーワードは3ポイント分の重み付けとなるようにしている。
【0075】
また、上記重み付けの変形例として、リファラー機能を用いて、閲覧者が検索時に用いたキーワードを特定し、そのキーワードに重み付けを行うことも可能である。この結果、キーワードの選択数や、閲覧者の検索キーワードに起因して、webサーバ80でのカウント数が変わってくることになる。こうすると、人気のあるキーワードを、実情に即して記事提供者等に知らせることができる。
【0076】
情報提供装置20では、受付手段21が、記事提供端末10から送信された記事等を受け付け、DB処理手段23へ出力する。DB処理手段23は、受付手段21から出力された記事及びキーワード等を入力すると、まず、その記事に対して固有の記事IDを付す。そして、DB処理手段23は、記事IDとその記事とともに送信されてきたキーワードIDとを関連付けして、記事等自体と各IDとを閲覧者用DB50に記憶する(ステップS4)。
【0077】
ここで、図1に付記しているように、閲覧者用DB50には、記事IDとそれに付帯するキーワードとが一組で記憶されている。具体的には、閲覧者用DB50には、例えば、記事IDの記憶領域と、キーワードIDの記憶領域とが設けられている。ここでは、記事提供者Aの記事1〜3についての各記事ID及び記事適用者Nの記事nについての記事IDと、いくつかのキーワードIDとが一組で記憶されている状態を付記している。このように、記事とキーワードとの結びつけを行うことによって、図9を用いて後述する好循環を実現でき、記事提供者及び記事の閲覧者の双方が利点を得られることになる。
【0078】
その後、DB処理手段23は、閲覧者用DB50に記憶した記事等を、図3のトップページ及び図4のエントリページに割り当て、更に、これらのページに選択されたキーワードを当てはめることで、その情報提供者のエントリページ等を作成する(ステップS7)。そして、処理手段25は、そのエントリページ等を、webサーバ80に対してアップロードする(ステップS8)。
【0079】
一方、情報検索者が、何らかの情報を検索したいと考えた場合には、通常、情報閲覧端末40を操作することによって、検索対象の情報に関する検索ワードを入力し、それを検索エンジン70に対して送信することで検索を行う(ステップS9)。
【0080】
既述のように、情報提供装置20がwebサーバ80へアップロードしたページには、SEOが施されたキーワードが含まれているので、この検索によって、情報提供装置20がアップロードしたページ、特に、以下説明するキーワード集約ページが検索結果として抽出される可能性は非常に高い。キーワード集約ページとは、キーワード毎に情報提供装置20が作成するページであって、記事提供者A〜Nから投稿された同一のキーワードに関連付けされた記事を集約したページのことである。
【0081】
また、情報提供装置20は、キーワード集約ページに、図4の各記事や図2等の情報提供者のページへのリンクを掲載する。この結果、情報検索者は、目的(キーワード)を検索することで、キーワード集約ページにアクセスすることができ、キーワード集約ページから図2、図4等に示す各ページを通じて、精度の高い情報(記事など)を参照することができる。ここでは、実際に情報提供装置20がアップロードしたページが検索結果として抽出され、そのページのURLが情報閲覧端末40へ返信される状態を示している(ステップS10)。
【0082】
もちろん、情報検索者が、上記URLをすでに入手している場合には、ステップS9及びステップS10を経ることなく、以下説明するステップS11を実行してもよい。
【0083】
つぎに、情報検索者が、情報閲覧端末40を操作することによって、webサーバ80に対して上記URLを指定してアクセスすると(ステップS11)、webサーバ80は、当該アクセスページのアクセスカウンタをカウントアップし(ステップS12)、そのページを情報閲覧装置40に対して転送する(ステップS13)。
【0084】
情報検索者は、通常、このページの掲載内容を参照し、さらに、リンクが張られているページに対してもアクセスするであろう。こうして、Q&Aなどの掲載ページ、記事の掲載ページなどをダウンロードし、掲載内容を参照するであろう。必要に応じて、当該記事提供者の情報をマイスクラップ等することもあろう(ステップS14)。このような場合にも、各アクセスページのアクセスカウンタをカウントアップする(ステップS15)。
【0085】
その後、例えば、情報検索者が、情報閲覧端末40を操作することによって、上記ページに掲載されている記事提供者宛てに、eメールにて仕事を発注することができる(ステップS16)。このeメールを記事提供端末10で受信した記事提供者が、依頼を受注し、その旨のeメールを情報検索者宛てに返信することもできる(ステップS17)。
【0086】
もちろん、情報検索者が、図5に示すフォームを用いて仕事依頼を行うこともできる。係る場合には、フォームに記載した内容が、情報閲覧端末40からwebサーバ80に対してアップロードされる。webサーバ80は、仕事依頼がなされたことを示すeメールを記事提供端末10へ送信する。これにより、記事提供者は、webサーバ80にアクセスすることで仕事の依頼内容を把握することが可能になる。
【0087】
なお、情報検索者は、仕事の発注(ステップS16)に先立って、情報閲覧端末40を操作することによって、記事提供者に対して、例えば図5に示すページから質問又は相談を行うこともできる。この場合、webサーバ80は、当該質問のあて先を特定して、質問内容を含むeメールを、そのあて先の記事提供者へ送信する。この質問等に対して、記事提供者が回答を行うと、図2に示すトップページ及びQ&Aタグに、その質問等とそれに対する回答とが一組で掲載される。
【0088】
情報検索者は、記事提供者が提供した記事等を閲覧し、情報提供者の仕事内容等を十分に理解した上で仕事の依頼を行っているので、記事提供者と情報検索者との商談は、通常、スムーズに遂行するであろう。その結果、記事提供者によって、情報検索者が満足するような仕事がなされるであろうる。その後、記事提供者は、必要に応じて、記事情報端末10を操作することによって、評価タブに掲載される推薦文の作成を依頼するeメールなどを依頼することもできる(ステップS18)。
【0089】
また、情報提供装置20は、定期的にwebサーバ80にアクセスすることで、図7に示すログ解析を参照することができる(ステップS19)。この内容を参照することで、例えば、図3に示す見出し枠48の「投稿済みのエントリ一覧/編集」キーを押下することにより、アクセス数の少ない投稿を書き直すこともできる。
【0090】
さらに、例えば1ヶ月毎のように、定期的に、情報閲覧端末40の各ページに対するアクセス数、マイスクラップの情報等が、webサーバ80から情報提供装置20へ送信される(ステップS20)。
【0091】
情報提供装置20では、DB処理手段23が、送信されてきた情報に基づいて統計情報の作成を行う。そして、作成した統計情報は、閲覧者用DB50に記憶される。図1には、マイスクラップされた記事に割り当てられている記事IDと、この記事の送信の際に選択されていたキーワードとが一組で登録されている例を付記している。閲覧者用DB50に記憶されている情報を記事提供者が閲覧することで、記事提供者は、自身が選択したいずれのキーワードが閲覧者のニーズに即しているかを、アクセス数の多いページを送信する際に選択したキーワードを参照するまでもなく、把握することができる。
【0092】
図9は、図1に示す情報提供システムを用いることによって得られるメリットを示すサイクル図である。
【0093】
まず、情報提供装置20は、記事提供者から、記事、キーワードなどの情報の収集及び発信を行う(サイクル1)。
【0094】
この情報には、所望のキーワードが付されているので、情報提供装置20がwebサーバ80に対して情報をアップロードすることによって、この情報が情報検索者に閲覧されやすくなる(サイクル2)。
【0095】
さらに、情報提供装置20が、記事等にキーワードを付すので、記事提供者と情報検索者とをマッチングさせることができる。加えて、情報提供装置20は、webサーバ80に対して、Q&Aなどの掲載ページもアップロードしている。このため、情報検索者は、これらの掲載内容を閲覧する機会が得られる。実際に情報検索者が、これらの掲載内容を閲覧すれば、記事提供者と情報検索者とのマッチング精度を高めることができる(サイクル3)。
【0096】
また、情報検索者は、記事提供者が投稿した記事を参照することによって、実際に、記事提供者が手がけた仕事の成果などを知り、記事提供者の業務内容等の理解を深めることができる(サイクル4)。
【0097】
情報検索者が、この記事提供者に対して価値を感じたのであれば、当該記事提供者の情報をマイページにスクラップすることもできる(サイクル5)。
【0098】
これは、記事提供者にとっては、単なる潜在的な顧客でしかなかった情報検索者が、実際に仕事を発注してくれる可能性が高い見込み顧客へと発展していくことになる(サイクル6)。
【0099】
さらに、記事提供者と情報検索者との間で契約が成立し、その後、記事提供者が受注内容に従って業務を遂行すれば、情報検索者の業務結果に対する評価が高まる(サイクル7)。
【0100】
この実績は、推薦文などを掲載することで、より一層、評価を高めることができるし、記事提供者は、ログ解析を参照することで、投稿する記事のレベルを高められ、ひいては、更なる顧客獲得を実現することができる(サイクル8)。
【0101】
なお、Q&Aに携わった閲覧者、すなわち、質問又は相談を行った閲覧者は、その質問等に対する記事提供者からの回答を評価したものの、実際の契約には至らなかったという場合もある。この場合にも、サイクル1〜5及びサイクル8を繰り返すという好循環が形成される。よって、契約がなされなくても、この記事提供者のブランド形成がなされるという場合がある。
【0102】
また、上記サイクル1〜8を繰り返すことにより、以下のようなメリットがある。すなわち、まず、記事提供者が記事を提供すればするほど記事の露出が増加するため、記事提供者の存在が、閲覧者から認知されやすくなる。また、記事提供者に選択させたキーワードに基づいて、同じキーワードが割り当てられている記事をまとめて掲載したページを閲覧者に提供するため、閲覧者が、無用な情報を含まない洗練された情報を見ることができる。
【0103】
閲覧者は、単に、無味乾燥なスキル情報を閲覧するだけでなく、記事提供者が作成した記事自体を閲覧することができるので、「この記事提供者は、○○に詳しい」と感じることになるし、更には、この記事提供者に関するQ&A情報を閲覧することができるので、記事提供者がQ&Aにおいて十分な回答を提示していれば、「この記事提供者は、○○に非常に詳しい」と感じることになる。これにより、閲覧者は、この記事提供者に対して親近感や愛着が沸くか否かにより、この者との相性を知ることができるし、記事提供者が提供する業務内容を十分に知ることも可能となる。
【0104】
別の見方をすると、上記サイクル1〜8を繰り返すことにより、記事提供者は、今までにない、広告効果を得ることもできる。すなわち、既述の「この記事提供者は、○○に非常に詳しい」という閲覧者が抱く感覚は、上記サイクルが繰り返されることで、露出機会が増加し、良い仕事をすることで信用が蓄積していくため、「非常に詳しい」という認識から、「○○といえば、あの記事提供者」という具合に、「○○には不可欠な存在」に移行していく。このため、記事提供者は、キーワードを選択して、記事を投稿していくことで、強いブランド力を習得していけるとともに、自身の広告を行うことが可能となる。
【0105】
情報閲覧者としては、記事提供者から提供された広告を意識せずに自然体で作成した記事を、一定の法則によって分類してから公衆に開示する結果、愛着を感じる専門家に出会えることができるという、効果を得ることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、仕事の受注先と発注先とを結びつける仲介業、受注先を宣伝広告する広告業などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の実施形態の情報提供システムの模式的な構成を示すブロック図である。
【図2】建築家のカテゴリに登録されている情報提供者の一人のトップページを示している。
【図3】図2の第2項目欄32の右上部分に示す「新規登録・ログイン」ボタンを記事提供者がクリックし、ID/パスワードなどを入力することで移行できる投稿ページを示している。
【図4】図2に示すエントリタグを選択したときの画像例である。
【図5】図2,図4等に示すページの閲覧者がログインを経て「仕事依頼/相談」への移行ボタンを押下したことを契機に表示される画面例である。
【図6】閲覧者のログイン画面のスクラップタグのページ例を示す図である。
【図7】図3の「ログ解析」タグを押したときの画面例を示す図である。
【図8】図1に示す情報提供システムの動作を示すシーケンス図である。
【図9】図1に示す情報提供システムを用いることによって得られるメリットを示すサイクル図である。
【符号の説明】
【0108】
10 記事提供端末
20 情報提供装置
30 ネットワーク
40 情報閲覧端末
50 閲覧者用DB
60 情報提供者用DB
70 検索エンジン
80 webサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の記事提供者から提供された記事を受け付ける受付手段と、
前記各記事提供者に対して送信するキーワード群が記憶されている記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているキーワード群を示すとともに当該キーワード群の中から幾つかのキーワードの選択を促す促進手段と、
前記受付手段によって受け付けた各記事を含むページを前記促進手段の促進によって選択させたキーワードに基づいて生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成されたページをネットワークを介して公衆に閲覧可能とする処理を実行する処理手段とを備える、情報提供装置。
【請求項2】
前記処理手段の処理によって閲覧可能となったページに対するアクセス数を計数する計数手段と、
前記計数手段によって計数された結果を前記情報提供者に閲覧可能とする処理を実行する第2処理手段とを備える、請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記生成手段によって生成されたページ又は当該ページに含まれている記事又は当該記事の提供者のスクラップを公衆に促す第2促進手段と、
前記第2促進手段の促進によってなされたスクラップ数を計数する第2計数手段と、
前記第2計数手段によって計数された結果を前記情報提供者に閲覧可能とする処理を実行する第2処理手段とを備える、請求項1又は2記載の情報提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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