説明

情報検索方法および情報処理装置

【課題】ユーザが情報検索を行った際に入力したキーワードによる情報検索を再実行すべき日時を求めて、当該キーワードによる情報検索を適時かつ自動的に再実行することを実現する情報処理装置を提供する。
【解決手段】日時連想エンジン部108は、入力された検索キーワードと、記憶部110に格納されている時間オントロジーグラフ151とから、当該検索キーワードに関連する日時を求める。スケジューリング部109は、日時連想エンジン部108が求めた日時を検索キーワード等と共にスケジューリングテーブル152に登録する。制御部111は、RTC部112から得た日時を基にスケジューリングテーブル152を走査して、同日時で実行すべき検索処理があるかを調べ、あった場合、その検索キーワードをブラウザソフトウェアに送り、インターネット3上のサーバ2による情報検索を実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば時期的な要因によって随時更新されるインターネット上などで公開される情報の中からキーワードに合致する情報を適時に検索するための情報検索技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及は目覚ましく、最新情報の発信源としては、いまやテレビジョン放送、新聞、雑誌等を凌ぐものとなりつつある。また、インターネット上で公開される膨大な情報の中から目的の情報を取得する場合には、キーワードによる検索が行われることが一般的である。
【0003】
一方、インターネット上で公開される情報は、不定期に発生・更新される。よって、目的の最新情報を得るためには、定期的に検索を行う必要がある。そのため、この検索作業を失念すると、情報の入手に失敗してしまうことになる。このようなことから、目的の最新情報を適時に取得するための提案が、これまでも種々なされている(例えば特許文献1等参照)。
【0004】
この特許文献1に記載の情報検索通知システムでは、キーワードと、このキーワードを用いた検索を実行する日時とを設定(スケジューリング)する機能を備える。つまり、キーワード毎に時節を捉えた検索を自動実行することを可能としている。
【特許文献1】特開2002−169833号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、スケジューリングをユーザに行わせることを前提としている。よって、ユーザは、各キーワードについて、そのキーワードによる検索を何時実行すべきかを個別に判断しなければならない。そもそも、キーワードや、そのキーワードを用いた検索を実行する日時を設定するという作業をユーザに強いること自体が、情報検索ツールとしての使い勝手を大きく損なってしまう。そのため、折角の機能が利用されない事態も生じ得る。
【0006】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、ユーザが情報検索を行った際に入力したキーワードによる情報検索を再実行すべき日時を求めて、当該キーワードによる情報検索を適時かつ自動的に再実行することを実現した情報検索方法および情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の目的を達成するために、この発明の情報検索方法は、入力されたキーワードに合致する情報を検索する情報検索処理を実行するステップと、前記入力されたキーワードとの関連性を有する日時を取得し、その日時を前記入力されたキーワードと共に記録するステップと、前記記録した日時に基づき、その日時と共に前記記録したキーワードを用いた情報検索処理を適時に再実行するステップと、を具備することを特徴とする。
【0008】
また、この発明の情報処理装置は、データ通信手段と、入力されたキーワードを前記データ通信手段を介してインターネット上の所定のサーバ装置に送信することによって当該キーワードに合致する情報を前記インターネットから取得する情報取得処理を実行する情報取得処理手段と、前記入力されたキーワードとの関連性を有する日時を取得し、その日時を前記入力されたキーワードと共に記録するスケジューリング手段と、前記スケジューリング手段により記録された日時に基づき、その日時と共に前記スケジューリング手段により記録されたキーワードを用いた情報取得処理を前記情報取得処理手段に適時に再実行させる制御手段と、前記制御手段が情報取得処理手段に再実行させた情報取得処理によって情報が取得された場合に、その旨をユーザに報知する報知手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
また、この発明の情報処理装置は、データ通信手段と、インターネット経由で接続されるクライアント装置から前記データ通信手段を介して受信されたキーワードに合致する情報を前記インターネット上で検索する情報検索処理を実行する情報検索処理手段と、前記受信手段により受信されたキーワードとの関連性を有する日時を取得し、その日時を前記受信されたキーワードと共に記録するスケジューリング手段と、前記スケジューリング手段により記録された日時に基づき、その日時と共に前記スケジューリング手段により記録されたキーワードを用いた情報検索処理を前記情報検索処理手段に適時に再実行させる制御手段と、前記制御手段が情報検索処理手段に再実行させた情報検索処理によって情報が検索された場合に、当該情報を前記クライアント装置が取得するための情報を付加した通知を前記データ通信手段を介して前記クライアント装置に送信する通知手段と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、ユーザが情報検索を行った際に入力したキーワードによる情報検索を再実行すべき日時を求めて、当該キーワードによる情報検索を適時かつ自動的に再実行することを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0012】
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について説明する
図1には、本実施形態に係る情報処理装置の構成例および当該情報処理装置を適用した情報検索システムの構成例が示されている。ここでは、この情報処理装置は、例えば個人用の携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)1として実現されているものと想定する。
【0013】
図1に示すように、PDA1は、検索エンジンであるサーバ2とインターネット3を介して接続される。PDA1は、ユーザによるキーワードの入力を受け付け、そのキーワードをインターネット3経由でサーバ2に送信する。一方、このキーワードを受信したサーバ2は、当該キーワードに合致する情報をインターネット3上で検索し、検索された情報をPDA1に返送する。そして、PDA1は、この返送されてきた情報を、入力されたキーワードに対する検索結果としてユーザに提示する。
【0014】
PDA1は、図1に示すように、感圧式タブレット101、液晶ディスプレイ102、バイブレータ103、スピーカ104、入力部105、通信部106、出力部107、日時連想エンジン部108、スケジューリング部109、記憶部110、制御部111、RTC(real time clock)部112等を備えている。
【0015】
感圧式タブレット101は、スタイラスペンが圧着した部分をタブレットが検出して、座標位置を入力する装置である。スタイラスペンには棒状のプラスチックが使われる。本実施形態では、情報検索ツールの起動や、広く公知のソフトウェアキーボードを利用した検索キーワードの入力などで使用する。なお、本実施形態においては、ユーザが陽に検索操作を行い情報検索することを能動検索と称する。これに対して、本PDA1が自動的に情報検索することを受動検索と称する。
【0016】
液晶ディスプレイ102は、液晶表示装置である。検索キーワード入力するためのソフトウェアキーボードや検索結果を表示する装置であり、出力部107に繋がっている。バイブレータ103は、ユーザの注意を促すための振動発生装置であり、携帯電話にも使われる公知の技術である。出力部107に接続している。スピーカ104は、ブザー音や音声を出力するための装置であり、出力部107に接続している。
【0017】
以上の感圧式タブレット101、液晶ディスプレイ102、バイブレータ103およびスピーカ104は、GUI(graphical user interface)を提供するためのユーザインタフェース部を構成する基本的な入出力装置である。
【0018】
入力部105は、例えば、検索キーワードの入力等の操作を行う装置である。画面上にキーボードを表示し、スタイラスペンで画面上のキーをクリックすることで文字を入力する。画面上のキー配置とスタイラスペンから取得した座標値とを比較することで、入力された文字を決定する。また、同様の方法で、各種ボタンを画面に配置し、同ボタンをスタイラスペンでクリックすることで、処理を起動することもできる。
【0019】
通信部106は、例えばモバイルWiMAXといったインターネット3に接続するためのLANシステムハードウェアである。本実施形態では無線通信を想定しているが、有線LANで実現することももちろん可能である。
【0020】
出力部107は、液晶ディスプレイ102、バイブレータ103、スピーカ104および制御部111に接続している。本実施形態では、出力部107はインターネット検索結果を液晶ディスプレイ102に出力する。また、検索結果を表示する際に、例えば、「新着情報があります」といった音声メッセージを出力する機能を有する。音声合成の技術は例えばスピーチシンセサイザとして広く知られている。さらに、バイブレータ103に通電することで、本PDA1を振動させることも可能になっている。これら出力部107の機能は、制御部11からのコマンドを受けて動作する。
【0021】
日時連想エンジン部108は、入力された検索キーワードと、記憶部110に格納されている時間オントロジーグラフ151とから、当該検索キーワードに関連する日時を求める。グラフとは、ノートとエッジとで構成され、2つノードがエッジで繋がった2項関係の集合である。また、オントロジーとは、知識ベースで前提となる概念と、その概念同士の相互関係を明示したもので、特に本実施形態では、語彙とその語彙から連想される日時とを関連付けた辞書を時間オントロジーグラフと定義する。図2に、時間オントロジーグラフ151の例を示す。
【0022】
図2中、中間ノード(a1)は語彙、リーフノード(a2)は語彙に関連する日時をそれぞれ示している。リーフノードの日時で単独の数字が入っているものは「月」を示している。例えば、”12”は12月を示している。
【0023】
スケジューリング部109は、日時連想エンジン部108が求めた日時を、検索キーワード等と共にスケジューリングテーブル152に登録する。図3に、スケジューリングテーブル152の例を示す。
【0024】
図3に示すように、スケジューリングテーブル152は、受動検索の予約番号(予約ID)、受動検索を実施する日時のリスト(検索予約日時)、予約が登録された日時(登録日時)、受動検索を行う際の検索キーワード、新着情報があったときにバイブレータを震わすか否かのフラグ(BFLAG)、音声出力するか否かのフラグ(SFLAG)の各項目(フィールド)を有している。ここでは、これらの項目を含むテーブル1行分のデータセット(b1)をエントリと称する。なお、スケジューリング部109は、図1には明示していないが、当該スケジューリングテーブル152の作成に使用する作業領域である日時リスト(後述)を保持するためのRAMを備えている。
【0025】
記憶部110は、前述の時間オントロジーグラフ151とスケジューリングテーブル152とを含む各種データを格納するストレージデバイスである。例えば、ハードディスク装置やメモリカードといった記憶装置である。
【0026】
制御部111は、本PDA1の動作を制御するプロセッサである。制御部111は、図1には明示していないが、制御プログラムを格納するROMと、例えば後述の処理で必要となるテキストバッファその他の作業データを格納するRAMとを備えている。
【0027】
制御部111は、まず、ソフトウェアキーボードの機能を実現するためのソフトウェアおよびハイパーテキストのリンク状態を辿りながらウェブページを表示するブラウザソフトウェアを実行する。このブラウザソフトウェアによって、本PDA1は、ユーザが検索キーワードを入力することにより、インターネット3上の検索エンジンであるサーバ2で検索を行うことができる(能動検索)。また、制御部111は、RTC部112から得た現在の日時を基に、スケジューリングテーブル152を走査することで、同日時で実行すべき検索処理(受動検索)があるかを調べる。もし、あった場合は、スケジューリングテーブル152の検索キーワード・フィールドから検索キーワードを抽出して、前述のブラウザソフトウェアに検索キーワードを送り、インターネット3上の検索エンジンであるサーバ2で、検索を実行する。
【0028】
さらに、検索結果(テキスト)を解析し、当該検索結果が登録された日時と、受動検索を実施した日時とを比較することで、その検索結果が新着情報であるかを判断し、表示するフィルタリング処理も行う。
【0029】
RTC部112は、独自の電源を持つ内蔵時計モジュールであり、受動検索のためにスケジューリング部109と制御部111とが現在の日時を得るために参照する。
【0030】
次に、このような構成をもつ本PDA1において、(1)ユーザがスタイラスペンを用いてGUIから受動検索の設定を行い、(2)ユーザがソフトウェアキーボードにより検索キーワードを入力して、インターネット上の検索エンジンで能動検索を行い、その過程で受動検索がスケジューリングされ、(3)スケジューリングされた日時になったときに受動検索が実行される、それぞれの動作について説明する。
【0031】
(1)受動検索設定動作
図4に、ユーザによる受動検索設定フローを示す。設定は、図5に示すような、広く公知のGUIを使い、感圧式タブレット101により行う。
【0032】
まず、図5の設定用GUI画面を表示し(ステップA1)、受動検索を実行(YES=1)するか否(NO=0)かを指定する(ステップA2)。本設定をNO(AMODE=0)とすれば、受動検索は実行されない。本実施形態では「YES(AMODE=1)」を選択する。
【0033】
受動検索の場合、ユーザの意図しないタイミングで検索が行われるため、検索結果の表示に気がつかない場合も考えられる。その課題に対応して、新着情報があったことを知らせる機能の1つがサウンド(音声)であり、そのために、その機能を利用する(YES)か否(NO)かを指定する(ステップA3)。YESを指定した場合、以降、受動検索スケジュールのエントリはSFLAG=1で登録される(NOを指定した場合、SFLAG=0で登録)。本実施形態では「YES(SFLAG=1)」を選択する。
【0034】
同じく、新着情報があったことを知らせる機能には、サウンド(音声)の他、バイブレータ(振動)もあり、そのために、その機能を利用する(YES)か否(NO)かを指定する(ステップA4)。YESを指定した場合、以降、受動検索スケジュールのエントリはBFLAG=1で登録される(NOを指定した場合、BFLAG=0で登録)。バイブレーション機能は携帯電話等で広く公知の機能である。本実施形態では「YES(BFLAG=1)」を選択する。
【0035】
そして、図5のGUIの終了ボタンが押されたことを検出すると(ステップA5のYES)、設定用GUI画面を閉じて受動検索設定を終了し(ステップA6)、押下を検出したかった場合は(ステップA5のNO)、設定入力に戻る。
【0036】
(2)能動検索動作
図6に、能動検索フローを示す。能動検索フローは、ユーザ自身がインターネット検索を行うフローであり、能動検索を行う場合は、受動検索の予約(スケジューリングテーブル152の作成)も実行する。なお、ここでは、能動検索を行う日時を、「2007年4月18日0時0分」であると想定する。
【0037】
図6中、ステップB1〜ステップB5は、例えば従前のPDAでインターネット検索を行う場合と同様である。例えば図7に示すように、Webブラウザ(c1)とソフトウエアキーボード(c2)とを表示し、検索キーワードを入れることでサーチエンジンによる検索を行う。
【0038】
本実施形態では、「クリスマス イルミネーション」とスペースで区切った2つの検索キーワードを入力する。2007年のクリスマスの情報は、4月の時点では、まだ登録されていないため、結果として、液晶ディスプレイ102には、図8に示すように、前年の2006年の「クリスマス イルミネーション」の検索結果が表示される。
【0039】
前述のように、本実施形態では、図4に示した受動検索設定フローにおいて受動検索を行う(AMODE=1)と指定しているため(ステップB6のYES)、ステップB7〜ステップB19の受動検索の予約処理が行われる。
【0040】
まず、日時連想エンジン部108は、検索キーワードの1つである「クリスマス」を取り出す(ステップB7)。次に、記憶部110の時間オントロジーグラフ151をルートノード(time)から探索して、クリスマスという語彙に対応する中間ノードを探す(ステップB8)。結果として、図9に示すように、「クリスマス」ノードが見つかるので、同ノードを起点に時間を示すリーフノードまでグラフを下方探索すると、図10に示すように「12」ノードが求まる(ステップB9〜ステップB11)。すなわち、時間オントロジーグラフ151により、「クリスマス」という語彙と、「12」すなわち12月という月の関連が求まる。
【0041】
次に、この「12」を受け取ったスケジューリング部109は、前述の図1には明示していない日時リストに規定フォーマットで登録する。規定フォーマットとは、スラッシュで区切った年月日(YYYY/MM/DD)と、コロンで区切った時分(HH:MM)をスペースで区切った2つ組(YYYY/MM/DD HH:MM)であり、これが日時リストの要素である(図3のb2)。
【0042】
日時リストとは、1回の能動検索で使用した検索キーワードに関連する1つ以上の日時をカンマで区切ったリストである。例えば、3つの日時を含む日時リストは、
{YYYY/MM/DD HH:MM , YYYY/MM/DD HH:MM , YYYY/MM/DD HH:MM}
となる。
【0043】
規定フォーマットで日時を登録する際には、適宜、日時拡張を行う。例えば、「年」の拡張では「12」を、能動検索日が2007/12以前であれば、「2007/12」に拡張し、「2007/12」以降の検索であれば、翌年の「2008/12」に拡張する。すなわち、受動検索の予約が能動検索日よりも未来になるように拡張する。また、「日」の拡張では、その月の初日である「1日」に、「時分」の拡張では、その日の始まりである「午前零時」に拡張する。
【0044】
時間オントロジーグラフ151で求まった「12」は、日時拡張後に登録されて、日時リストは{2007/12/1 00:00}となる(ステップB2)。「クリスマス」ノードに繋がるリーフノードは「12」のみであるため(ステップB13のYES)、後続の処理に進む。この時点では、第2の検索キーワードとして、「イルミネーション」が残っているので(ステップB14のNO)、ステップB7へ戻る。
【0045】
ステップB7〜ステップB11において、次の検索キーワードとして、「イルミネーション」が取り出され、同様の処理が行われる、クリスマスと同じ「12」ノードが求まることになる。日時リストには、「クリスマス」に関連する日時として、{2007/12/1 00:00}が既に登録されているため、重複登録を避けると、日時リストは、{2007/12/1 00:00}のみとなる(ステップB12)。
【0046】
2回検索キーワードを取り出すと、検索キーワードはすべて取り出されたことになるので(ステップB14のYES)、スケジューリング部109は、後続のスケジューリングテーブル152のエントリ作成処理に進む。
【0047】
日時リストは{2007/12/1 00:00}となっており、空ではないので(ステップS15のNO)、記憶部110のスケジューリングテーブル152に、受動検索の予約を識別する番号(例えば001)、受動検索を実施する月である検索予約日時{2007/12/1 00:00}、予約が登録された日時2007/4/18 00:00、受動検索を行う際の検索キーワード「クリスマス イルミネーション」、新着情報があったときにバイブレータを震わすか否かのフラグ(BFLAG)1、音声出力するか否かのフラグ(SFLAG)1の各項目をセットしたエントリを作成する(ステップB16〜ステップB19)。先の図3には、このエントリ作成がなされた時点におけるスケジューリングテーブル152の様子が示されている。
【0048】
(3)受動検索動作
図11および図12に、受動検索フローを示す。受動検索フローは、AMODEフラグがYESで、スケジューリングテーブル152が空でないときに、制御部111が実行するフローである。すなわち、本PDA1は、図6に示した能動検索フローにおいて作成したスケジューリングテーブル152に基づき、自動的にインターネット検索を行う。いま、RTC部112が示す日時は「2007/12/1 00:00」であり、また、スケジューリングテーブル152が図3に示す状態にあるものと想定する。
【0049】
受動検索がON(AMODE=1)なので(ステップC1のYES)、制御部111は、受動検索処理を実施する。RTC部112が示す日時は「2007/12/1 00:00」であり(ステップC2)、スケジューリングテーブル152に唯一登録されたエントリの検索予約日時を取り出すと「2007/12/1 00:00」となっているので(ステップC3,ステップC4のYES)、制御部111は、同エントリに対する処理を行う(ステップC5)。図12は、この図11ステップC5の詳細な動作フローである。
【0050】
スケジューリングテーブル152の該当エントリから検索キーワードを取り出すと、「クリスマス イルミネーション」が求まる(ステップD1)。そして、この「クリスマス イルミネーション」でインターネット検索を行うと、図13中に示される検索結果(d1)が求まる(ステップD2〜ステップD3)。
【0051】
ここで、この検索結果から項目ブロック(d2,d3,…)を1つ取り出す(ステップD4)。それぞれの項目ブロックには、登録日の記載があるものとする。ここでは、説明を簡単にするため、検索予約日時の1ヶ月以内に登録された情報であるか否かで、新着情報であるかを判断し(ステップD5)、制御部111のRAMの作業領域にあるテキストバッファ(d4)に、同項目ブロックをコピーするか否かを決定するものとする。本実施形態では、検索結果(d1,d2,…)は、すべて1ヶ月以内であるため(ステップD5のYES)、結果は、全てテキストバッファにコピーされる。
【0052】
そして、テキストバッファは空ではないので(ステップD8のNO)、制御部111はテキストバッファ(d4)の内容を出力部107へ送り、液晶ディスプレイ102に出力すると共に、バイブレータ103による振動、スピーカ104による音声出力を発生させる(ステップD10)。
【0053】
仮に、テキストバッファが空であった場合(ステップD8のYES)、すなわち受動検索を行ったが新着情報がなかった場合、再スケジュール処理を行う(ステップD9)。具体的には、処理中の日時2007/12/1を次の日である2007/12/2に変更する(2007/12/1 00:00→2007/12/2 00:00)。
【0054】
また、本実施形態では、サウンドとバイブレーションの設定が、それぞれYESとなっているので、制御部111は、出力部107に対して、音声出力コマンドとバイブレータの振動コマンドとを送る(ステップD11〜ステップD14)。その結果、図14に示すように、本PDA1は振動すると同時に、新着情報がある旨の音声が流れて、受動検索の結果が液晶ディスプレイ102に表示されることになる。
【0055】
以上の処理が完了したら、制御部111は、スケジューリングテーブル152中の現在のエントリの検索予約日時(リスト)から処理済みの日時(要素)である「2007/12/1 00:00」を削除する(ステップD15)。その結果、現在のエントリから検索予約日時がなくなるので、スケジューリングテーブル152から同エントリも消去される(ステップD16のNO,ステップD17)。ここまでが、図11ステップC5の詳細な動作フローである。
【0056】
再び図11を参照する。制御部111は、スケジューリングテーブルからエントリを全て取り出し(ステップC6のYES)、その結果、スケジューリングテーブルから全てのエントリが削除されると(ステップC7のYES)、受動検索フローを終了する。図15には、処理後のスケジューリングテーブル152の様子が示されている。
【0057】
なお、仮に、図11ステップC7の段階で、スケジューリングテーブル152にエントリが残っていた場合は(ステップC7のNO)、例えば、広く公知のインターバルタイマー処理で一定時間のインターバルをおいて(ステップC8)、再度、図11ステップC1からの処理を繰り返す。
【0058】
このように、本実施形態に係る情報処理装置(PDA1)を適用した情報検索システムにおいては、受動検索の設定をしておけば、検索キーワードを入れて検索実行の操作(能動的検索)を行うことで、検索を行った時点の情報を得るだけでなく、当該キーワードで将来の検索が予約され、自動的に再検索が実行(受動的検索)されることになる。
【0059】
即ち、キーワードや、そのキーワードを用いた検索を実行する日時を設定するという作業をユーザに強いることなく、ユーザが検索を行った際に入力したキーワードによる情報検索を適時かつ自動的に再実行することを実現する。
【0060】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0061】
図16には、本実施形態に係る情報処理装置の構成例および当該情報処理装置を適用した情報検索システムの構成例が示されている。ここでは、この情報処理装置は、インターネット3で公開されている情報をキーワード等により検索するサービスを提供するWebサイト等である検索エンジン(サーバ)2として実現されているものと想定する。
【0062】
サーバ2は、図16に示すように、検索エンジン部201、通信部202、制御部203、RTC部204、日時連想エンジン部205、スケジューリング部206、記憶部207等を備えている。このうち、通信部202、RTC部204、日時連想エンジン部205、スケジューリング部206および記憶部207は、前述した第1実施形態のPDA1が備える通信部106、RTC部112、日時連想エンジン部108、スケジューリング部109および記憶部110に実質的に対応するものである。
【0063】
即ち、前述した第1実施形態の情報検索システムにおいてはPDA1側に搭載されていた受動検索機能を、本第2実施形態ではサーバ2側に搭載する。なお、検索エンジン部201は、与えられたキーワードに合致する情報をインターネット3上から検索する情報検索処理を実行する。
【0064】
本サーバ2における制御部203は、受動検索サービスの提供を希望するユーザのメールアドレスを管理する。当該受動検索サービスの提供を希望するユーザから情報検索要求を受けた際、制御部203は、送信されてきたキーワードを用いた情報検索処理を検索エンジン部201に即時的に実行させると共に、日時連想エンジン部205およびスケジューリング部206に対して、当該キーワードを用いた情報検索処理の予約処理を実行させる。この時、制御部203は、スケジューリング部206に対して、管理するメールアドレスを通知し、そのメールアドレスをスケジューリングテーブル252に登録させる。本本第2実施形態におけるスケジューリングテーブル252は、図3に示した第1実施形態におけるスケジューリングテーブル152の”BFLAG”および”SFLAG”に代えて、ユーザのメールアドレスを記録する項目(フィールド)が設けられる。
【0065】
また、このスケジューリングテーブル252に基づき、受動検索を実施した際、制御部203は、新着情報が検索されると、例えば「新着情報があります」といった件名と、新着情報のURL(uniform resource locator)が列記された本文とをもつ電子メールを作成し、この電子メールをスケジューリングテーブル252に記録されたメールアドレス宛てに送信する。この電子メールをPDA1等のメーラーで受信したユーザは、ブラウザソフトウェアによって、当該電子メールの本文中に列記されたURLで示される新着情報を参照することができる。
【0066】
本第2実施形態においては、サーバ2側に受動検索機能を搭載するので、各ユーザが使用するPDA1等の(受動検索を行うための)CPU負荷や(時間オントロジーグラフおよびスケジューリングテーブルを保持するための)記憶容量を不要にできる。
【0067】
また、多数のユーザからの情報検索要求を受け付けるサーバ2が時間オントロジーグラフ251を一元管理するので、様々な嗜好をもったユーザから送信されてくるキーワードおよび各検索結果を統計的手法などで解析し、その解析結果に基づき、時間オントロジーグラフ251の最適化を図ることも期待できる。
【0068】
以上のように、本実施形態の情報検索システムによれば、ユーザが情報検索を行った際に入力したキーワードによる情報検索を再実行すべき日時を求めて、当該キーワードによる情報検索を適時かつ自動的に再実行することが実現される。
【0069】
なお、実施形態では、PDA1上に受動検索機能を実装する例を説明したが、携帯電話機や、デスクトップ/ノートブックタイプ等のパーソナルコンピュータ(PC)上に実装することも当然可能である。
【0070】
また、予めPDA1に組み込まれた時間オントロジーグラフ151を使用したが、同グラフをユーザが追加/修正することも、同グラフをユーザ自身が新規作成することも考えられる。また、ユーザからのフィードバックにより、同グラフの構造を動的に変えてもよい。さらに、同グラフを例えばインターネットを通じてサーバ2等からダウンロードして使用してもよい。
【0071】
また、実施形態では、時間オントロジーグラフを探索し、一律にリーフノードの日時を日時リストに登録したが、例えば、中間ノードからリーフノードまでの距離に基く評価関数で日時に重み付けをして、優先順位をつけて登録、あるいは、上位3位までを登録するなどのバリエーションも考えられる。
【0072】
また、実施形態では、能動検索を文字入力で行ったが、これを音声入力で行うことも考えられる。また、検索結果の出力も文字ではなく、音声合成により情報を読み上げてもよい。
【0073】
また、実施形態では、受動検索の実行後、検索の予約を消去したが、ユーザの指定により複数回繰り返すことも考えられる。例えばクリスマスは毎年12月にある行事であり、数年間に渡り受動検索したい場合や、陽にキャンセルするまで毎年受動検索したい場合も考えられる。よって、受動検索の繰り返し(継続)を指定するようにしてもよい。
【0074】
また、実施形態では、説明を簡単にするために、時間オントロジーグラフから求まった日時で受動検索を行ったが、同日時の前後に幅を持たせて複数回の受動検索を実行してもよい。例えば、求まった日時の前後2週間の間、1日おきに受動検索するなど、種々のバリエーションが考えられる。
【0075】
また、PDA1の持つスケジューラ機能(カレンダ)と連携して、受動検索を行うタイミング(情報を提示して欲しい時間帯、情報を提示して欲しくない時間帯を指定等)を制御しても良い。例えば、休日の朝に情報を検索することも可能である。同様に、実施形態では、説明を簡単にするために、受動検索を行った直後に検索結果を表示する例を挙げたが、検索と表示のタイミングをずらしてもよい。
【0076】
また、実施形態では、説明を簡単にするために、受動検索で見つかった情報が最新であるか否かの判断を、情報の登録日が受動検索の1ヶ月以内であることを条件としたが、能動検索時、つまり検索を予約した日時以降の登録日であることを条件としたり、任意の期間をユーザが指定できるようにしてもよい。また、この期間を検索キーワードあるいはカテゴリ毎に複数定義し、使用することも考えられる。
【0077】
また、実施形態では、説明を簡単にするために、検索を予約した日時に最新の情報が見つからなかった場合、翌日に受動検索の再スケジュールを行うものとしたが、再スケジュールのインターバルをユーザが任意に指定できるようにしてもよい。
【0078】
このように、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成例および当該情報処理装置を適用した情報検索システムの構成例を示す図
【図2】同実施形態の情報処理装置が管理する時間オントロジーグラフの例を示す図
【図3】同実施形態の情報処理装置が管理するスケジューリングテーブルの例を示す図
【図4】同実施形態の情報処理装置が実行する受動検索設定のフローチャート
【図5】同実施形態の情報処理装置が表示する受動検索設定画面の例を示す図
【図6】同実施形態の情報処理装置が実行する能動検索のフローチャート
【図7】同実施形態の情報処理装置が表示する能動検索画面の例を示す図
【図8】同実施形態の情報処理装置が表示する能動検索結果の例を示す図
【図9】同実施形態の情報処理装置が実行する時間オントロジーグラフ上での検索キーワードノードのサーチの例を示す図
【図10】同実施形態の情報処理装置が実行する時間オントロジーグラフ上での検索キーワードノードからインスタンスノードのサーチの例を示す図
【図11】同実施形態の情報処理装置が実行する受動検索の第1のフローチャート
【図12】同実施形態の情報処理装置が実行する受動検索の第2のフローチャート
【図13】同実施形態の情報処理装置が実行する受動検索の原理を示す概念図
【図14】同実施形態の情報処理装置が実行する受動検索結果の報知例を示す図
【図15】同実施形態の情報処理装置が受動検索を実行した後のスケジューリングテーブルの例を示す図
【図16】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の構成例および当該情報処理装置を適用した情報検索システムの構成例を示す図
【符号の説明】
【0080】
1…PDA、2…サーバ、3…インターネット、11…制御部、101…感圧式タブレット、102…液晶ディスプレイ、103…バイブレータ、104…スピーカ、105…入力部、106…通信部、107…出力部、108…日時連想エンジン部、109…スケジューリング部、110…記憶部、111…制御部、112…RTC部、151…時間オントロジーグラフ、152…スケジューリングテーブル、201…検索エンジン部、202…通信部、203…制御部、204…RTC部、205…日時連想エンジン部、206…スケジューリング部、207…記憶部、251…時間オントロジーグラフ、252…スケジューリングテーブル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されたキーワードに合致する情報を検索する情報検索処理を実行するステップと、
前記入力されたキーワードとの関連性を有する日時を取得し、その日時を前記入力されたキーワードと共に記録するステップと、
前記記録した日時に基づき、その日時と共に前記記録したキーワードを用いた情報検索処理を適時に再実行するステップと、
を具備することを特徴とする情報検索方法。
【請求項2】
前記再実行した情報検索処理によって検出した情報を所定の条件に基づいてフィルタリングするステップをさらに具備することを特徴とする請求項1記載の情報検索方法。
【請求項3】
データ通信手段と、
入力されたキーワードを前記データ通信手段を介してインターネット上の所定のサーバ装置に送信することによって当該キーワードに合致する情報を前記インターネットから取得する情報取得処理を実行する情報取得処理手段と、
前記入力されたキーワードとの関連性を有する日時を取得し、その日時を前記入力されたキーワードと共に記録するスケジューリング手段と、
前記スケジューリング手段により記録された日時に基づき、その日時と共に前記スケジューリング手段により記録されたキーワードを用いた情報取得処理を前記情報取得処理手段に適時に再実行させる制御手段と、
前記制御手段が情報取得処理手段に再実行させた情報取得処理によって情報が取得された場合に、その旨をユーザに報知する報知手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
前記スケジューリング手段は、与えられた単語について、その単語が表す概念から連想され得る日時を導き出すための辞書データを管理することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記スケジュール手段により記録された日時以降であって、予め定められた実行時条件に合致した時に、その日時と共に前記スケジューリング手段により記録されたキーワードを用いた情報取得処理を前記情報取得処理手段に再実行させることを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記スケジュール手段により記録された日時を基点として、予め定められた規則で特定される所定のタイミング毎に、その日時と共に前記スケジューリング手段により記録されたキーワードを用いた情報取得処理を前記情報取得処理手段に再実行させることを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記スケジューリング手段は、前記日時およびキーワードを記録した日時を登録日時として記録し、
前記制御手段は、前記情報取得処理手段に再実行させた情報取得処理によって取得された情報に属性情報として保持される日時が前記スケジューリング手段により記録された登録日時以前の日時であった場合、その情報を取得対象から除外するフィルタリング手段を含み、
前記報知手段は、前記フィルタリング手段により除外されずに取得対象として残った情報が存在する場合に、前記ユーザに対する報知を行う、
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項8】
データ通信手段と、
インターネット経由で接続されるクライアント装置から前記データ通信手段を介して受信されたキーワードに合致する情報を前記インターネット上で検索する情報検索処理を実行する情報検索処理手段と、
前記受信手段により受信されたキーワードとの関連性を有する日時を取得し、その日時を前記受信されたキーワードと共に記録するスケジューリング手段と、
前記スケジューリング手段により記録された日時に基づき、その日時と共に前記スケジューリング手段により記録されたキーワードを用いた情報検索処理を前記情報検索処理手段に適時に再実行させる制御手段と、
前記制御手段が情報検索処理手段に再実行させた情報検索処理によって情報が検索された場合に、当該情報を前記クライアント装置が取得するための情報を付加した通知を前記データ通信手段を介して前記クライアント装置に送信する通知手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
前記スケジューリング手段は、与えられた単語について、その単語が表す概念から連想され得る日時を導き出すための辞書データを管理することを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記スケジュール手段により記録された日時以降であって、予め定められた実行時条件に合致した時に、その日時と共に前記スケジューリング手段により記録されたキーワードを用いた情報検索処理を前記情報検索処理手段に再実行させることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御手段は、前記スケジュール手段により記録された日時を基点として、予め定められた規則で特定される所定のタイミング毎に、その日時と共に前記スケジューリング手段により記録されたキーワードを用いた情報検索処理を前記情報検索処理手段に再実行させることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記スケジューリング手段は、前記日時およびキーワードを記録した日時を登録日時として記録し、
前記制御手段は、前記情報検索処理手段に再実行させた情報検索処理によって取得された情報に属性情報として保持される日時が前記スケジューリング手段により記録された登録日時以前の日時であった場合、その情報を検出対象から除外するフィルタリング手段を含み、
前記通知手段は、前記フィルタリング手段により除外されずに検索対象として残った情報が存在する場合に、前記クライアント装置に対する通知を行う、
ことを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−282690(P2009−282690A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−133332(P2008−133332)
【出願日】平成20年5月21日(2008.5.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】