説明

情報端末管理システム、多次元コード表示装置、情報端末管理方法及びプログラム

【課題】 管理に必要な手間及びコストを縮小し、かつ利用が容易な情報端末管理システム等を提供する。
【解決手段】 一意な識別子を含む所定の情報を格納した2次元コード116を表示する2次元コード表示装置110と、2次元コードを読み取る携帯情報端末120と、携帯情報端末120を管理するサーバ130とを備えた情報端末管理システム100であって、サーバ130は、一意な識別子を用いて情報端末とコード表示装置との関係を管理するものであり、2次元コード表示装置110は、一意な識別子の個数以下の複数の2次元コードを切り替えて表示するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末管理システム、多次元コード表示装置、情報端末管理方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、商品の販売やサービスの提供に際して、提供の対価又は提供の機会に応じたサービス還元として、商品の価格割引その他の付加的なサービスに用いることが可能なポイント提供システムが、顧客をいわゆるリピーターとして囲い込む手段として広く行われている。
【0003】
特に小売店や飲食店においては来店回数をポイントとして記録することは常態化しており、ICカードを用いた電子決済の付加サービスとしても活用されている。
【0004】
一方で、利用者が比較的に少ないICカードの代わりにQRコード(登録商標)に代表される2次元コードを利用したポイント管理も行われている(例えば特許文献1を参照)。
【0005】
ここで図14に従来の技術による2次元コードを利用したポイント管理システムの一例を示す。図14に示すように、ポイント管理システム1000は、2次元コード1101が印刷されたカード1100、2次元コード1101を読み取るカメラつき携帯情報端末1200及び携帯情報端末1200とインターネット等のネットワーク1400を介して通信するサーバ1300により構成される。
【0006】
2次元コード1101は、ネットワーク1400上にサーバ1300のURL“http://hogehoge.com”を示すアドレス部1103を含むように構成されており、携帯情報端末1200で読み取られた2次元コード1101aはURLに復号される。携帯情報端末1200が当該URLに基づきサーバ1300にアクセスすると、当該アクセスの記録がそのままポイントとしてサーバ1300に記録されることによりポイント管理を実現している。この場合、利用者は店舗毎にポイントカードを所持する必要がなく、携帯情報端末1200で一元的にポイントを管理できるという利点を得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−102548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の技術には、以下のような問題があった。すなわち、サーバ1300へアクセスするためのURLを格納した2次元コード1101は紙等の有体物であるカード1100上に印刷されるものであり、全ての利用者に2次元コード1101を読み取らせるためには、結局利用者の人数分だけ2次元コードが印刷されたカード1100を用意する必要がある。したがってポイント提供者側にとってはカード1100を用意、管理するコストが多大なものとなっていた。
【0009】
また、ポイント加算は一回の商品又はサービスの対価に対する付加サービスとして提供されるにもかかわらず、いったん2次元コード1101を読み取りURLを取得すると、サーバ1300へのアクセス回数は無制限となってしまう。これを防ぐために、カード1100には図14に示すように個別に通し番号1102が印刷されており、携帯情報端末1200の利用者は、サーバ1300へのアクセスの際に、この通し番号1102も同時に入力する必要があり、操作として煩わしいものとなっていた。
【0010】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、管理に必要な手間及びコストを縮小し、かつ利用が容易な情報端末管理システム、多次元コード表示装置、情報端末管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、
一意な識別子を含む所定の情報を格納した多次元コードを表示する表示手段を有する多次元コード表示装置と、
前記多次元コードを読み取る読み取り手段、前記読み取り手段により読み取られた前記多次元コードを復号して前記所定の情報を取得する復号手段、前記所定の情報に基づき通信を行う通信手段、及び前記読み取り手段、前記復号手段及び前記通信手段の制御を行う制御手段を有する情報端末と、
少なくとも前記情報端末と通信する通信手段、及び前記情報端末から取得した前記所定の情報に基づき前記情報端末を管理する情報端末管理手段を有するサーバと
を備えた情報端末管理システムであって、
前記サーバの前記情報端末管理手段は、前記一意な識別子を用いて前記情報端末と前記多次元コード表示装置との関係を管理するものであり、
前記多次元コード表示装置の前記表示手段は、前記一意な識別子の個数以下の複数の前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
情報端末管理システムである。
【0012】
又、本発明の第2の側面は、
前記多次元コード表示装置は、前記一意な識別子の個数の前記多次元コードを記憶する記憶手段を有し、
前記表示手段は、前記記憶手段から読み出した前記多次元コードを、一定周期で切り替えて表示するものである、
本発明の第1の側面の情報端末管理システムである。
【0013】
又、本発明の第3の側面は、
前記多次元コード表示装置は、前記サーバと通信する通信手段を有し、
前記サーバの前記通信手段は、前記情報端末から前記所定の情報を取得する毎に前記多次元コード表示装置と通信を行い、
前記多次元コード表示装置の前記表示手段は、前記サーバとの通信に応じて前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
本発明の第1の側面の情報端末管理システムである。
【0014】
又、本発明の第4の側面は、
外部からの入力に応じてON/OFFするスイッチ装置を更に備え、
前記多次元コード表示装置は、前記一意な識別子の個数分の前記多次元コードを記憶する記憶手段を有し、
前記表示手段は、前記スイッチ装置のON/OFFの変化に応じて前記多次元コードを前記記憶手段から読み出すことにより、前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
本発明の第1の側面の情報端末管理システムである。
【0015】
又、本発明の第5の側面は、
前記スイッチ装置は前記多次元コード表示装置と一体化している、
本発明の第4の側面の情報端末管理システムである。
【0016】
又、本発明の第6の側面は、
前記多次元コード表示装置は、
前記一意な識別子を生成する識別子生成手段と、
前記識別子生成手段が生成した前記識別子毎に前記多次元コードを生成する多次元コード生成手段とを有し、
前記表示手段は、前記多次元コード生成手段が順次生成した多次元コードを切り替えて表示するものである、
本発明の第1の側面の情報端末管理システムである。
【0017】
又、本発明の第7の側面は、
前記一意な識別子は時間情報又は乱数に基づき生成されるものである、
本発明の第6の側面の情報端末管理システムである。
【0018】
又、本発明の第8の側面は、
前記サーバの前記情報端末管理手段は、同一の前記情報端末から同一の前記一意な識別子を含む通信が所定回数以上なされた場合、当該所定回数以上の通信回数を無効なものとして管理するものである、
本発明の第1から第7のいずれかの側面の情報端末管理システムである。
【0019】
又、本発明の第9の側面は、
サーバによって情報端末との関係の管理に用いられる、一意な識別子を含む所定の情報を格納した多次元コードを表示する表示手段を備え、
前記表示手段は、前記一意な識別子の個数以下の複数の前記多次元コードを切り替えて表示する、
多次元コード表示装置である。
【0020】
又、本発明の第10の側面は、
前記一意な識別子の個数の前記多次元コードを記憶する記憶手段を備え、
前記表示手段は、前記記憶手段から読み出した前記多次元コードを、一定周期で切り替えて表示する、
本発明の第9の側面の多次元コード表示装置である。
【0021】
又、本発明の第11の側面は、
前記サーバと通信する通信手段を有し、
前記表示手段は、前記情報端末から前記所定の情報を取得する毎に前記サーバが行う通信に応じて前記多次元コードを切り替えて表示する、
本発明の第9の側面の多次元コード表示装置である。
【0022】
又、本発明の第12の側面は、
外部からの入力に応じてON/OFFするスイッチ手段と、
前記一意な識別子の個数分の前記多次元コードを記憶する記憶手段とを備え、
前記表示手段は、前記スイッチ装置のON/OFFの変化に応じて前記多次元コードを前記記憶手段から読み出すことにより、前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
本発明の第9の側面の多次元コード表示装置である。
【0023】
又、本発明の第13の側面は、
多次元コード表示装置による、一意な識別子を含む所定の情報を格納した多次元コードを表示する多次元コード表示ステップと、
情報端末による、前記多次元コードを読み取る読み取りステップ、前記読み取りステップにより読み取られた前記多次元コードを復号して前記所定の情報を取得する復号ステップ、前記所定の情報に基づき通信を行う通信ステップ、及び前記読み取りステップ、前記復号ステップ及び前記通信ステップの制御を行う制御ステップと、
サーバによる、前記情報端末と通信する通信ステップ、及び前記情報端末から取得した前記所定の情報に基づき前記情報端末を管理する情報端末管理ステップと
を備えた情報端末管理方法であって、
前記サーバによる前記情報端末管理ステップは、前記一意な識別子を用いて前記情報端末と前記多次元コード表示装置との関係を管理するものであり、
前記多次元コード表示装置による前記多次元コード表示ステップは、前記一意な識別子の個数以下の複数の前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
情報端末管理方法である。
【0024】
又、本発明の第14の側面は、
本発明の第13の側面の情報端末管理方法の、前記サーバによる、前記情報端末と通信する通信ステップ、及び前記情報端末から取得した前記所定の情報に基づき前記情報端末を管理する情報端末管理ステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0025】
以上のような本発明によれば、管理に必要な手間及びコストを縮小し、かつ利用が容易な情報端末管理システム、多次元コード表示装置、情報端末管理方法及びプログラムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態1による情報端末管理システム100の構成を示す図
【図2】(a)本発明の実施の形態1における2次元コード表示装置110の構成を示す図(b)本発明の実施の形態1における携帯情報端末120の構成を示す図(c)本発明の実施の形態1におけるサーバ130の構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態1による情報端末管理システム100のタイムチャートを示す図
【図4】(a)本発明の実施の形態1における2次元コード表示装置110の動作のフローチャートを示す図(b)本発明の実施の形態1におけるサーバ130の動作のフローチャートを示す図
【図5】本発明の各実施の形態における2次元コードの構成を示す図
【図6】(a)本発明の実施の形態2における2次元コード表示装置140の構成を示す図(b)本発明の実施の形態2における2次元コード表示装置140の動作のフローチャートを示す図
【図7】(a)本発明の実施の形態2における2次元コード表示装置140の外部構成の一例を示す図(b)本発明の実施の形態2における2次元コード表示装置140のレイアウトの一例を示す図
【図8】本発明の実施の形態2による情報端末管理システムのタイムチャートを示す図
【図9】本発明の実施の形態3による情報端末管理システム200の構成を示す図
【図10】(a)本発明の実施の形態3における2次元コード表示装置210の構成を示す図(b)本発明の実施の形態3における携帯情報端末120の構成を示す図(c)本発明の実施の形態3におけるサーバ130の構成を示す図
【図11】本発明の実施の形態3による情報端末管理システム200のタイムチャートを示す図
【図12】(a)本発明の実施の形態3における2次元コード表示装置210の動作のフローチャートを示す図(b)本発明の実施の形態3におけるサーバ130の動作のフローチャートを示す図
【図13】(a)本発明の実施の形態4における2次元コード表示装置310の構成を示す図(b)本発明の実施の形態4における2次元コード表示装置310の動作のフローチャートを示す図
【図14】従来の技術による2次元コードを利用したポイント管理システムの一例の構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による情報端末管理システム100の構成図である。
【0029】
図1に示すように、情報端末管理システム100は、2次元コード表示装置110、携帯情報端末120及びサーバ130から構成される。
【0030】
2次元コード表示装置110はその主面に液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は電子ペーパーその他の表示装置により実現される表示部111を有し、後述する2次元コード116を表示する機能を有する装置である。又、携帯情報端末120は、図示しない背面に撮像用のカメラを有するとともに、利用者が直視する側に設けられた、2次元コード表示装置110の表示部111と同様の公知の表示装置により実現される表示部121、及び操作入力のためのテンキー、スイッチ、ジョグダイヤルのその他の入力手段により実現される入力部122を有し、さらにインターネット又はイントラネット等により実現されるネットワーク140を介してサーバ130と通信する装置である。以下、ネットワーク140はインターネットであるとする。なお、携帯情報端末120は携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン又はタブレット型コンピュータ等として実現される装置である。又、サーバ130は汎用のコンピュータにより実現され、ネットワーク140を介して携帯情報端末120と通信可能な装置である。
【0031】
さらに図1に示すように、2次元コード表示装置110の表示部111に表示される2次元コード116は、ネットワーク140上におけるサーバ130のURL“http://hogehoge.com”を示すアドレス部116a及び一意な五桁の番号“00001”を示す識別子116bを格納するように構成されている。
【0032】
次に、図2(a)(b)(c)はそれぞれ、2次元コード表示装置110、携帯情報端末120及びサーバ130の構成を示すブロック図である。
【0033】
図2(a)に示すように、2次元コード表示装置110は、表示部111の他に2次元コード116を記憶するメモリ112、時間を計測するためのタイマー部114、並びに表示部111、メモリ112及びタイマー部114を制御するための制御部113を備える。
【0034】
又、図2(b)に示すように、携帯情報端末120は、表示部121及び入力部122の他に、2次元コード116その他の画像を読み取るためのカメラ部123、2次元コードを処理可能な情報に復号するための復号部124、サーバ130との通信のための通信部125、並びに入力部122からの入力に基づき、カメラ部123、復号部124及び通信部125の動作を制御する制御部126を備える。
【0035】
又、図2(c)に示すように、サーバ130は、携帯情報端末120との通信のための通信部131、後述する携帯情報端末120の通信用アドレスその他各種情報を記憶する記憶部134、記憶部134内の情報と通信部131が取得した情報とを比較する比較部133、比較部133の比較結果並びにその他の情報を処理する情報処理部132、並びに通信部131、情報処理部132、比較部133、記憶部134の動作を制御する制御部135を備える。
【0036】
なお、上記の構成において、情報端末管理システム100は本発明の情報端末管理システムに相当し、2次元コード表示装置110は本発明の多次元コード表示装置に相当し、携帯情報端末120は本発明の情報端末に相当し、サーバ130は本発明のサーバに相当する。
【0037】
又、2次元コード表示装置110において制御部113、タイマー部114及び表示部111は本発明の表示手段に相当し、メモリ112は本発明の記憶手段に相当する。又、携帯情報端末120においてカメラ部123は本発明の読み取り手段に相当し、復号部124は本発明の復号手段に相当し、通信部125は本発明の通信手段に相当し、入力部122及び制御部126は本発明の制御手段に相当する。又、サーバ130において通信部131は本発明の通信手段に相当し、情報処理部132、比較部133、記憶部134及び制御部135は本発明の情報端末管理手段に相当する。
【0038】
以上の構成を有する情報端末管理システム100の動作を、図3及び図4(a)(b)を参照して説明するとともに、これにより、本発明の情報端末管理方法並びに多次元コード表示装置の一実施の形態について説明を行う。ただし、図3は携帯情報端末120の利用者の動作を含めた情報端末管理システム100全体の動作を説明するためのタイムチャートを示す図であり、図4(a)は2次元コード表示装置110の動作のフローチャートを、(b)はサーバ130の動作のフローチャートをそれぞれ示す図である。
【0039】
はじめに、図4(a)に示すように、2次元コード表示装置110は動作開始すると、制御部113はメモリ112に予め記憶されていた2次元コード116を読み出し表示部111に表示させる。メモリ112には、その記憶容量に応じて複数の2次元コードが記憶されている。
【0040】
ここで図5に、メモリ112に記憶された2次元コードの一例を示す。2次元コード116−1〜116−4は、サーバ130のURLを示す共通のアドレス部116a1と、互いに異なる五桁の番号からなる識別子116b1〜116b4とをそれぞれ含むように構成されている。すなわちメモリ112に記憶された2次元コード116−1〜116−4は、それぞれ識別子116b1〜116b4を含むことにより互いに識別可能となっている。なお、図5を参照した2次元コードの個数は例示であり、メモリ112に記憶可能であればその数によって限定されるものではない。
【0041】
図3を参照して、システム全体の動作を説明する。
【0042】
2次元コード表示装置が表示部111に2次元コード116を表示した状態において、利用者が携帯情報端末120のカメラ部123によって2次元コード116を撮像すると(C1)、カメラ部123により撮像された2次元コード121aは復号部124によってアドレス部116a及び識別子116bとが抽出され(C2)、アドレス部116aは文字列“http://hogehoge.com”として表示部121に表示される(C3)。利用者が表示されたアドレス部116aを確認した後、入力部122を操作する(C4)ことにより、通信部125から識別子116bを含めたリクエストメッセージが、アドレス部116aによって同定されるサーバ130へ送信される(C5)。なお、識別子116bは表示部121に表示させてもよいし、させなくてもよい。
【0043】
次に、サーバ130においては、通信部131が携帯情報端末120からのリクエストメッセージを受信すると、情報処理部132がそこから識別子116bを抽出する。一方、制御部135は携帯情報端末120の通信用アドレスに対応して、記憶部134に予め記憶された携帯情報端末120の通信用アドレスにひも付けされた全ての識別子を読み出す。そして比較部133は、情報処理部132から識別子116bと、記憶部134から読み出された全ての識別子とを逐次比較する。
【0044】
比較の結果、識別子112b1が記憶部134から読み出された全ての識別子と一致しない場合は、通信は有効なものとして認証され、携帯情報端末120の通信用アドレスにひも付けされたポイントが付与される。付与されたポイントは情報として記憶部134に記憶される(C6)。
【0045】
次いで情報処理部132は、ポイントが新規に付与された旨のウェブページを生成して、通信部131から携帯情報端末120へ応答メッセージとして送信する(C7)。なお、(C5)のリクエストメッセージを送信した後に、携帯情報端末120から再度同一のリクエストメッセージを送信しても(C5´)、サーバ130において上記比較部133による識別子の比較によって同一の識別子が重複して受信されたことが判断されるため、ポイントが重複して付与されることはない。
【0046】
一方、2次元コード表示装置110においては、タイマー部114が時間を計測しており、この時間に基づき、制御部113は表示部111に表示する2次元コード116を一定周期(時間P)で、切り替えて表示する(C8)。図5を例にとれば、時間帯P1において2次元コード116−1を表示した後の時間帯P2においては2次元コード116−2を表示し、その後一定周期を経て異なる時間帯P3…Pn(n:任意の自然数)に変化する度に、メモリ112から異なる2次元コードを読み出し、表示する。このとき2次元コードの読み出し順序は識別子116−1〜116−4等の番号順であってもよいし、重複しない限りランダムに読み出すようにしてもよい。又、メモリ212に記憶した全ての2次元コードを読み出す必要はなく、使用環境に応じて読み出す個数を制限するようにしてもよい。
【0047】
次に図4(a)及び(b)のフローチャートをそれぞれ参照して、情報端末管理システム100の全体動作における、2次元コード表示装置110の動作並びにサーバ130の動作を説明する。
【0048】
(2次元コード表示装置110)
動作を開始すると、制御部135はメモリ112から2次元コード116を読み出して(S101)、表示部111に表示させる(S102)。次いで制御部135は、タイマー部114が計測する時間を参照して、所定時間(図3に示す時間P)が経過したかどうかを判断し(S103)、経過した場合は、S101に復帰し、メモリ112から新たな2次元コード116を読み出してこれを表示部111に表示させる。一方、所定時間経過していない場合はS103に復帰し、経過するまで判断動作を繰り返すことになる。
【0049】
以上のフローが図3のタイムチャートにおける(C8)の動作に対応する。
【0050】
なお、S103における所定時間は、2次元コード表示装置110の設置場所に応じて変更することが望ましい。例えば小売店や飲食店等、販売員が接客するカウンターに設置する場合は、利用者が商品やサービスの決済に必要な平均時間を考慮して1分〜数分程度に設定する。又、2次元コード表示装置110を自動販売機に組み込んで使用する場合は、上記時間より短い時間に設定することができる。これにより利用者毎に異なる2次元コードによるポイント付与を行うことができ、不正にポイント付与が行われる恐れを抑えることが可能となる。
【0051】
(サーバ130)
動作を開始すると、制御部135は携帯情報端末120からのリクエストメッセージの待機状態に入り(S201)、図3の動作(C5)に基づくリクエストメッセージの受信の有無を判断する(S202)。リクエストメッセージを受信した場合は、情報処理部132が当該リクエストメッセージから識別子116bを抽出し(S203)、記憶部134から読み出された、携帯情報端末120の通信用アドレスにひも付けされた全ての識別子との逐次比較を行う(S204)。
【0052】
比較の結果、識別子116bが記憶部134から読み出された全ての識別子と一致しない、すなわち新しいものである場合は、通信は有効なものとして認証され、情報処理部132は、携帯情報端末120の通信用アドレスにひも付けされたポイントを付与し、これを情報として記憶部134に記憶し(S205)、更にポイントが付与された旨の内容を表示するメッセージ(ウェブページ)を生成して通信部131から携帯情報端末120へ応答メッセージとして送信し(S207)、動作を終了する。なお、実際の運用においては、S201へ復帰して、新規なリクエストメッセージの待機状態に入る。
【0053】
一方、比較の結果、識別子116bが記憶部134から読み出された識別子のいずれかと一致した場合、すなわち重複したものである場合は、ポイント付与の動作は行われない。このとき、情報処理部132はリクエストメッセージが無効である旨の内容を表示するエラーメッセージ(ウェブページ)を生成して通信部131から携帯情報端末120へ応答メッセージとして送信し(S206)、新規なリクエストメッセージの待機状態に入る。
【0054】
以上のフローが図3のタイムチャートにおける(C6及びC7)の動作に対応する。
【0055】
以上のように、本実施の形態1の情報端末管理システム100によれば、一意な識別子116bを含むことで互いに識別可能な2次元コード116を所定周期毎に切り替えて表示する2次元コード表示装置110を備えたことにより、利用者による入力の手間やポイント提供者側における印刷物の作成、管理その他の手間、コストを省いて、利用が容易なポイント付与サービスを提供することが可能となる。なお、上記の説明においてS205の識別子116bの比較は一回の重複で無効と判断するものとしたが、例えば2〜3回など、使用状況において任意の所定回数に設定してもよい。
【0056】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による情報端末管理システムは、2次元コード116を所定周期毎に切り替えて表示する2次元コード表示装置110を、センサ検知に基づき2次元コード116を所定周期毎に切り替えて表示する2次元コード表示装置に置き換えた構成としたことを特徴とする。
【0057】
本実施の形態2の情報端末管理システムの全体構成は、2次元コード表示装置の構成を除いて実施の形態1と同様なので、実施の形態1と重複する各部については説明を省略する。
【0058】
又、図6(a)は本実施の形態2における情報端末管理システムにおいて用いられる2次元コード表示装置140の構成を示す図である。図6(a)に示すように、2次元コード表示装置140は、図1(a)に示す2次元コード表示装置110からタイマー部114に替えてセンサ115を備えた構成としたことを特徴とする。センサ115は例えば赤外線センサとして実現され、2次元コード表示装置140の外部における人や物の移動を検知し、検知状態をON/OFFの二値信号として制御部113へ出力する。
【0059】
次に、図6(b)は、2次元コード表示装置140の動作のフローチャートを示す図である。
【0060】
基本的には実施の形態1の2次元コード表示装置110と同様の動作を行うが、S102に引き続き行われる判定動作は以下のようになる。すなわち、制御部135は、センサ115の検知状態ONからOFF又はOFFからONに変化したかどうかを判断し(S104)、変化した場合は、S101に復帰し、メモリ112から新たな2次元コード116を読み出してこれを表示部111に表示させる。変化していない場合はS103に復帰し、変化が生ずるまで判断動作を繰り返す。
【0061】
又、2次元コード表示装置140の外部構成は、図7(a)に示すように、センサ115の検知面115aが2次元コード116を表示する表示部111に対して、携帯情報端末120の利用者の、図中矢印D1にて示す移動方向に関して上流側にくるようなレイアウトとする。これにより、携帯情報端末120の利用者の存在が事前に検知されることで表示部111に表示される2次元コード116が確実に切り替えて表示されることとなる。
【0062】
さらに、2次元コード表示装置140においては、センサ115を外部に独立して配置する構成としてもよい。図7(b)は、2次元コード表示装置140を店舗のカウンターにレイアウトした状態を示す模式図である。図示するように、レジスタ160を操作する店員161が常駐するカウンター162に面した通路150は、携帯情報端末120の利用者163の進行方向が図中矢印D2により一方方向に規定されており、この進行方向の上流側にセンサ115を離隔配置する。これにより、利用者163の存在が事前に検知されることで、表示部111に表示される2次元コード116が確実に切り替えて表示され、利用者毎に新しい2次元コード116が提供されることとなる。
【0063】
以上のような2次元コード表示装置140をレイアウトした情報端末管理システムの全体動作は図8のタイムチャートに示すように、利用者の存在がセンサ115により事前検知される(C11、C13)ことで、2次元コード装置140においては表示部111に表示される2次元コード116が切り替わって(C12、C14)から、C1〜C7の一連の動作が行われることとなる。このとき、2次元コード116の切り替わり期間P(n−1)、P(n)及びP(n+1)は、利用者の移動時間によって定まるため、互いに相違する時間長となる。なお、C1〜C7の内容は実施の形態1と同様であり、説明を省略した。
【0064】
以上のように、本実施の形態2の情報端末管理システムによれば、一意な識別子を含むことで互いに識別可能な2次元コード116を利用者の動きの検知に基づき切り替えて表示する2次元コード表示装置140を備えたことにより、利用者による入力の手間やポイント提供者側における印刷物の作成、管理等の手間、コストを省いて、利用が容易、かつ不正利用の可能性を低減した、ポイント付与サービスを提供することが可能となる。
【0065】
なお、上記の構成において、センサ115は本発明のスイッチ装置に相当するが、本発明のスイッチ装置は、赤外線センサに限定されるものではなく、物理的接触に基づきON/OFFがなされるタッチスイッチ、レバー、ボタン等によって実現してもよい。要するに、本発明のスイッチ装置は、外部からの入力に応じてON/OFFして出力信号に変化を生じさせるものであれば、その入力の種類やON/OFFの具体的な機構によって限定されるものではない。
【0066】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3による情報端末管理システム200の構成図である。ただし図1と同一部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0067】
図9に示すように、本実施の形態3の情報端末管理システム200は、ネットワーク140を介してサーバ130と通信可能な2次元コード表示装置210を備えたことを特徴とする。
【0068】
次に、図10(a)(b)(c)はそれぞれ、2次元コード表示装置210、携帯情報端末120及びサーバ130の構成を示すブロック図である。ただし図10(b)(c)は、サーバ130の通信部131が、携帯情報端末120の他に2次元コード表示装置210とも通信する動作を行うこと以外は、それぞれ図2(b)(c)と同一構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0069】
図10(a)に示すように、2次元コード表示装置210は、サーバ130との通信のための通信部211を備え、制御部113は、通信部211からの通信内容に基づき表示部111を制御する。
【0070】
なお、上記の構成において、情報端末管理システム200は本発明の情報端末管理システムに相当し、2次元コード表示装置210は本発明の多次元コード表示装置に相当し、通信部211は本発明の通信手段に相当する。
【0071】
以上の構成を有する情報端末管理システム200の動作は、基本的には実施の形態1と同様であるが、2次元コード表示装置210における2次元コード116の切り替え表示動作に特徴を有する。以下、図11のタイムチャート及び図12(a)(b)のフローチャートを参照して、上記特徴部を中心に説明を行う。
【0072】
図11に示すように、2次元コード表示装置210の初期状態において任意の2次元コード116が表示されている場合、携帯情報端末120及びサーバ130は、実施の形態1におけるC1〜C7の各ステップを実行して、携帯情報端末120からのリクエストメッセージの認証及びそれに伴うポイント付与サービスのための動作を行う。
引き続きサーバ130においては、情報処理部132が2次元コード変更のための命令を生成し、通信部131がこれを変更指示メッセージとして2次元コード表示装置210へ送信する(C21)。
【0073】
2次元コード表示装置210においては、通信部211から変更指示メッセージを受信すると、制御部113が当該メッセージの内容を処理し、これに基づきメモリ112から新しい2次元コード116を読み出して表示部111に表示させる(C22)。
【0074】
C1〜C7並びにC21及びC22によりシステム一連の動作が完成する。
【0075】
次に図12(a)及び(b)のフローチャートをそれぞれ参照して、2次元コード表示装置210の動作並びにサーバ130の動作を説明する。
【0076】
(2次元コード表示装置210)
動作を開始すると、制御部135はメモリ112から2次元コードを読み出して(S101)、表示部111に表示させる(S102)。次いで制御部135は、サーバ130からの変更指示メッセージを受信したかどうかを確認し(S105)、確認できた場合は、S101に復帰し、メモリ112から新たな2次元コードを読み出してこれを表示部111に表示させる。一方、変更指示メッセージの受信が確認できない場合はS103に復帰し、確認できるまで動作を繰り返す。
【0077】
S101のフローが図11のタイムチャートにおける(C22)の動作に対応する。
【0078】
(サーバ130)
図中S201〜S207の動作は、実施の形態1の図4(b)の各フローと同様である。引き続いて、情報処理部132は2次元コード変更のための命令を生成し、通信部131がこれを変更指示メッセージとして2次元コード表示装置210へ送信する(S208)。
【0079】
S208のフローが図11のタイムチャートにおける(C21)の動作に対応する。
【0080】
以上のように、本実施の形態3の情報端末管理システム200によれば、一意な識別子116bを含むことで互いに識別可能な2次元コード116をサーバ130からの指示に基づき切り替えて表示する2次元コード表示装置210を備えたことにより、利用者による入力の手間やポイント提供者側における印刷物の作成、管理等の手間、コストを省いて、利用が容易、かつ不正利用の可能性を低減したポイント付与サービスを提供することが可能となる。
【0081】
なお、上記の説明においては、サーバ130から2次元コード表示装置210への変更指示メッセージの送信(C21及びS208)は、ポイントが新規に付与された旨の応答メッセージの送信(C7及びS207)に引き続いて行うものとしたが、両者の順序は入れ替えてもよい。要するに、変更指示メッセージの送信は、携帯情報端末120からのリクエストメッセージを受信した(C5、S202)以降の任意の時点において行ってもよい。
【0082】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4による情報端末管理システムは、2次元コード116を所定周期毎にメモリ112から読み出すことで切り替えて表示する2次元コード表示装置110を、識別子及び2次元コードを逐次自己生成することにより切り替えて表示する2次元コード表示装置に置き換えた構成としたことを特徴とする。
【0083】
本実施の形態4の情報端末管理システムの全体構成は、2次元コード表示装置の構成を除いて実施の形態1と同様なので、実施の形態1と重複する各部については説明を省略する。
【0084】
又、図13(a)は本実施の形態4における情報端末管理システムにおいて用いられる2次元コード表示装置310の構成を示す図である。図13(a)に示すように、2次元コード表示装置310は、図1(a)に示す2次元コード表示装置110から、メモリ112及びタイマー部114に替えてクロック311、番号生成部312及び2次元コード生成部313を備えたことを特徴とする。クロック311は例えばワンチップマイコンの内部クロックとして実現され、時刻の計測機能並びにタイマー部114と同等の機能を有する。
【0085】
次に、図13(b)は、2次元コード表示装置310の動作のフローチャートを示す図である。以下、図13(b)を参照して説明する。
【0086】
動作を開始すると、識別子生成部312はクロック311より時刻情報を取り出して識別子116bを生成する(S106)。続いて2次元コード生成部313は識別子生成部312が生成した識別子116bを取得して、これとサーバ130のアドレス部116aから2次元コード116を生成する(S107)。制御部は生成された2次元コード116を表示部111に表示させる(S102)。
【0087】
次いで制御部135は、クロック311の時刻情報を参照して、所定時間が経過したかどうかを判断し(S103)、経過した場合は、S106に復帰し、識別子生成、2次元コード生成及びその表示の動作を繰り返す。一方、所定時間経過していない場合はS103に復帰し、経過するまで判断動作を繰り返すことになる。
【0088】
2次元コード表示装置310を備えた情報端末管理システムの全体動作は実施の形態1と同様であり、図3のタイムチャートに示される通りである。
【0089】
以上のように、本実施の形態4の情報端末管理システムによれば、一意な識別子116bを含むことで互いに識別可能な2次元コード116を、時間情報に基づき識別子116bを逐次生成することにより逐次生成し切り替えて表示する2次元コード表示装置310を備えたことにより、利用者による入力の手間やポイント提供者側における印刷物の作成、管理等の手間、コストを省いて、利用が容易、かつ不正利用の可能性を低減し、さらにメモリ容量の制約を受けずに実質上無限個数の2次元コードを活用できるポイント付与サービスを提供することが可能となる。
【0090】
なお、上記の構成において、クロック部311及び識別子生成部312は本発明の識別子生成手段に相当し、2次元コード生成部は本発明の多次元コード生成手段に相当するが、本発明の識別子生成手段は、クロック部311の時間情報に代えて、乱数を発生させて当該乱数に基づき識別子116bを生成する構成としてもよい。要するに、本発明の識別子生成手段は、一意な識別子を生成する材料となるものであれば、任意のデータ、情報を用いてよく、その具体的な動作によって限定されるものではない。
【0091】
又、上記の各実施の形態においては、サーバ130は、(1)携帯情報端末120から送信された2次元コード表示装置110、140、210、310に表示された2次元コード116を読み取った旨のリクエストメッセージが正規のものであるかどうか認証する動作に加えて、(2)携帯情報端末120とひも付けされたポイントが付与された旨を記憶、及びその旨を携帯情報端末120に応答メッセージとして送信する動作を行うものとして説明を行ったが、本発明のサーバは、上記(1)の動作のみ行うものとして実施してもよい。したがってポイント付与その他の管理は、サーバ130とは別のサーバによって行うようにしてもよい。
【0092】
又、上記の各実施の形態においては、本発明の多次元コードは2次元コード116であるとして説明を行ったが、バーコードのような1次元コードであってもよいし、ホログラムのような3次元以上のコードであってもよい。又、2次元コードの態様は、QRコードの他の形式のマトリックス式コードであってもよいし、スタック式コードであってもよい。
【0093】
又、携帯情報端末120の通信用アドレスは、本発明の所定の情報の一例であるが、これはメールアドレスを用いてもよいし、ショートメッセージサービスやソーシャルネットワークサービスのIDを用いてもよい。個体識別番号を用いてもよい。又、要するに携帯情報端末120を他の端末と区別できるものであればよい。
【0094】
又、2次元コード116はサーバ130のアドレス部116aとしてURLを用いるものとしたが、これはメールアドレスや、ショートメッセージサービス又はソーシャルネットワークサービスのIDを用いてもよい。サーバ130への通信に必要な記号であれば、その具体的な形式に限定されるものではない。又、サーバ113から携帯情報端末120への各種のメッセージはウェブページの他に、メール、ショートメッセージの形式であってもよい。これらメッセージはその都度作成するのではなく、記憶部134に予め作成された内容を記憶しておき、読み出す構成としてもよい。
【0095】
なお、本発明にかかるプログラムは、上述した本発明の情報端末管理方法の全部または一部のステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムであってもよく、当該プログラムが、コンピュータにより読み取り可能且つ読み取られた当該プログラムがコンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体に記録された態様であってもよい。
【0096】
なお、本発明の上記「一部のステップ」とは、それらの複数のステップの内の幾つかのステップを意味し、あるいは、一つのステップの内の一部の動作を意味するものである。
【0097】
又、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0098】
又、記録媒体としては、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、不揮発性メモリその他ROM等も含まれる。
【0099】
又、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0100】
又、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0101】
以上説明したように、本発明によれば、管理に必要な手間及びコストを縮小し、かつ利用が容易な情報端末管理システム、多次元コード表示装置、情報端末管理方法及びプログラムを得ることができ、例えば小売店舗や飲食店におけるポイント付与サービスにおいて有用である。
【符号の説明】
【0102】
100 情報端末管理システム
110 2次元コード表示装置
111 表示部
112 メモリ
113 制御部
114 タイマー部
115 センサ
116 2次元コード
116a アドレス
116b 識別子
120 携帯情報端末
121 表示部
122 入力部
123 カメラ部
124 復号部
125 通信部
126 制御部
130 サーバ
131 通信部
132 情報処理部
133 比較部
134 記憶部
135 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一意な識別子を含む所定の情報を格納した多次元コードを表示する表示手段を有する多次元コード表示装置と、
前記多次元コードを読み取る読み取り手段、前記読み取り手段により読み取られた前記多次元コードを復号して前記所定の情報を取得する復号手段、前記所定の情報に基づき通信を行う通信手段、及び前記読み取り手段、前記復号手段及び前記通信手段の制御を行う制御手段を有する情報端末と、
少なくとも前記情報端末と通信する通信手段、及び前記情報端末から取得した前記所定の情報に基づき前記情報端末を管理する情報端末管理手段を有するサーバと
を備えた情報端末管理システムであって、
前記サーバの前記情報端末管理手段は、前記一意な識別子を用いて前記情報端末と前記多次元コード表示装置との関係を管理するものであり、
前記多次元コード表示装置の前記表示手段は、前記一意な識別子の個数以下の複数の前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
情報端末管理システム。
【請求項2】
前記多次元コード表示装置は、前記一意な識別子の個数の前記多次元コードを記憶する記憶手段を有し、
前記表示手段は、前記記憶手段から読み出した前記多次元コードを、一定周期で切り替えて表示するものである、
請求項1に記載の情報端末管理システム。
【請求項3】
前記多次元コード表示装置は、前記サーバと通信する通信手段を有し、
前記サーバの前記通信手段は、前記情報端末から前記所定の情報を取得する毎に前記多次元コード表示装置と通信を行い、
前記多次元コード表示装置の前記表示手段は、前記サーバとの通信に応じて前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
請求項1に記載の情報端末管理システム。
【請求項4】
外部からの入力に応じてON/OFFするスイッチ装置を更に備え、
前記多次元コード表示装置は、前記一意な識別子の個数分の前記多次元コードを記憶する記憶手段を有し、
前記表示手段は、前記スイッチ装置のON/OFFの変化に応じて前記多次元コードを前記記憶手段から読み出すことにより、前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
請求項1に記載の情報端末管理システム。
【請求項5】
前記スイッチ装置は前記多次元コード表示装置と一体化している、
請求項4に記載の情報端末管理システム。
【請求項6】
前記多次元コード表示装置は、
前記一意な識別子を生成する識別子生成手段と、
前記識別子生成手段が生成した前記識別子毎に前記多次元コードを生成する多次元コード生成手段とを有し、
前記表示手段は、前記多次元コード生成手段が順次生成した多次元コードを切り替えて表示するものである、
請求項1に記載の情報端末管理システム。
【請求項7】
前記一意な識別子は時間情報又は乱数に基づき生成されるものである、請求項6に記載の情報端末管理システム。
【請求項8】
前記サーバの前記情報端末管理手段は、同一の前記情報端末から同一の前記一意な識別子を含む通信が所定回数以上なされた場合、当該所定回数以上の通信回数を無効なものとして管理するものである、
請求項1から7のいずれかに記載の情報端末管理システム。
【請求項9】
サーバによって情報端末との関係の管理に用いられる、一意な識別子を含む所定の情報を格納した多次元コードを表示する表示手段を備え、
前記表示手段は、前記一意な識別子の個数以下の複数の前記多次元コードを切り替えて表示する、
多次元コード表示装置。
【請求項10】
前記一意な識別子の個数の前記多次元コードを記憶する記憶手段を備え、
前記表示手段は、前記記憶手段から読み出した前記多次元コードを、一定周期で切り替えて表示する、
請求項9に記載の多次元コード表示装置。
【請求項11】
前記サーバと通信する通信手段を有し、
前記表示手段は、前記情報端末から前記所定の情報を取得する毎に前記サーバが行う通信に応じて前記多次元コードを切り替えて表示する、
請求項9に記載の多次元コード表示装置。
【請求項12】
外部からの入力に応じてON/OFFするスイッチ手段と、
前記一意な識別子の個数分の前記多次元コードを記憶する記憶手段とを備え、
前記表示手段は、前記スイッチ装置のON/OFFの変化に応じて前記多次元コードを前記記憶手段から読み出すことにより、前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
請求項9に記載の多次元コード表示装置。
【請求項13】
多次元コード表示装置による、一意な識別子を含む所定の情報を格納した多次元コードを表示する多次元コード表示ステップと、
情報端末による、前記多次元コードを読み取る読み取りステップ、前記読み取りステップにより読み取られた前記多次元コードを復号して前記所定の情報を取得する復号ステップ、前記所定の情報に基づき通信を行う通信ステップ、及び前記読み取りステップ、前記復号ステップ及び前記通信ステップの制御を行う制御ステップと、
サーバによる、前記情報端末と通信する通信ステップ、及び前記情報端末から取得した前記所定の情報に基づき前記情報端末を管理する情報端末管理ステップと
を備えた情報端末管理方法であって、
前記サーバによる前記情報端末管理ステップは、前記一意な識別子を用いて前記情報端末と前記多次元コード表示装置との関係を管理するものであり、
前記多次元コード表示装置による前記多次元コード表示ステップは、前記一意な識別子の個数以下の複数の前記多次元コードを切り替えて表示するものである、
情報端末管理方法。
【請求項14】
請求項13に記載の情報端末管理方法の、前記サーバによる、前記情報端末と通信する通信ステップ、及び前記情報端末から取得した前記所定の情報に基づき前記情報端末を管理する情報端末管理ステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−253461(P2011−253461A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−128234(P2010−128234)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(510156480)株式会社フラッグシップ (1)
【Fターム(参考)】