説明

情報端末装置、情報検索方法、および情報検索プログラム

【課題】 サーバからクライアント端末に事前配布されるデータ集合の編成の柔軟性を高め、サーバ負荷を軽減して検索要求に対するレスポンスを向上させる。
【解決手段】 情報端末装置1のデータパッケージ受付手段4は、マルチキャストサーバ2から事前に配布された検索対象データの部分集合と該集合の識別子およびバージョン情報を記録したリストをデータパッケージ格納DB5に格納する。サーバ検索要求手段7は、ユーザ指定の検索条件とともに前記識別子およびバージョン情報をユニキャストサーバ3に送信し、検索条件に該当する検索結果群を取得する。パッケージデータ取得手段8は、検索結果群のうち前記識別子およびバージョン情報に基づいて決定されるデータ集合に包含される検索結果をデータパッケージ格納DB5から取得する。検索結果出力手段9は、取得した検索結果を出力してユーザに提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザから検索指示された検索条件に該当する情報を検索する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、クライアント端末がネットワークを介してサーバに情報検索要求を行うクライアントサーバ型の情報検索システムでは、クライアント端末はすべての検索結果のデータをネットワーク経由で取得する。このデータ取得に伴うネットワークの通信量を低減させるため、サーバが保持する検索対象データの一部をクライアント端末に予め配布しておく情報検索システムが存在する。
【0003】
例えば、特許文献1に示すように、検索頻度の高い情報や特定の目的に利用される情報などからなる検索対象データの部分集合に識別コードを付与し、該部分集合をクライアント端末が取り込んでローカルデータベースに蓄積しておく情報検索方式が提案されている。
【0004】
この情報検索方式によれば、ユーザの検索指示で指定される識別コードに応じてローカルデータベースとサーバ内のセンタデータベースのどちらを検索するかが決定され、ローカルデータベースに検索対象データがすべて蓄積されている場合にはセンタデータベースへのアクセスが不要となり、検索に伴う通信量が削減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭62−61119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の情報検索方式では、ユーザの要求するデータがクライアント端末のローカルデータベースに蓄積されているデータ集合に包含されるかどうかの確認を、クライアント端末とサーバ間で予め取り決めた識別コードでしか行えない。そのため、クライアント端末側は識別コードが表すデータ集合についての知識をサーバ側とあらかじめ共有することが必須となり、結果として事前に配布するデータ集合の編成を柔軟に行うことができず、サーバ負荷の軽減や検索要求のレスポンス向上を実現できない場合がある。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、サーバからクライアント端末に事前配布されるデータ集合の編成の柔軟性を高めることにより、サーバ負荷を軽減し、検索要求に対するレスポンスを向上させることを解決課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、前記クライアント端末にて受信したデータ集合の識別子(データ集合識別子)およびバージョン情報(データ集合バージョン情報)を保存しておき、検索エンジンに検索条件を投入するときに該データ集合識別子とデータ集合バージョン情報とを送信する。検索エンジンは受信したデータ集合識別子およびデータ集合バージョン情報に関連付けられているデータ以外の検索結果データのみを前記クライアント端末へ送出し、残りはデータの識別子のみを送出する。前記データ集合識別子およびデータ集合バージョン情報は別々の情報でなくてもよく、単一の識別情報のみでデータ集合を特定できるようにしてもよい。
【0009】
本発明の一態様は、ユーザ指定の検索条件に基づく検索を検索エンジンに要求し、検索結果を取得する情報端末装置であって、前記検索エンジンから事前に配布されたデータパッケージを一つ以上保存できる保存手段と、前記検索条件および前記データパッケージを特定するデータパッケージ特定情報を前記検索エンジンに送って、前記検索エンジンにて前記データパッケージ特定情報で示されるデータパッケージに含まれる検索結果の識別情報と、該データパッケージに含まれなかった検索結果とを取得する検索要求手段と、前記保存手段のデータパッケージから前記検索要求手段で取得した識別情報に応じた検索結果を取得するデータ取得手段と、を備え、前記両手段の取得した検索結果をユーザに提示する。
【0010】
本発明の他の態様は、ユーザ指定の検索条件に基づく検索を検索エンジンに要求し、検索結果を取得する情報端末装置を用いた情報検索方法であって、前記検索エンジンから事前に配布されたデータパッケージを前記情報端末装置内の保存手段に保存しておく第1ステップと、前記情報端末装置が、前記検索条件および前記データパッケージを特定するデータパッケージ特定情報を前記検索エンジンに送って、前記検索エンジンにて前記データパッケージ特定情報で示されるデータパッケージに含まれる検索結果の識別情報と、該データパッケージに含まれなかった検索結果とを取得する第2ステップと、前記情報端末装置が、前記保存手段のデータパッケージから前記第2ステップで取得した識別情報に応じた検索結果を取得する第3ステップと、前記情報端末装置が、前記第1ステップおよび前記第2ステップを通じて取得した検索結果をユーザに提示する第4ステップと、を有する。
【0011】
なお、本発明は、情報検索方法のいずれかのステップをコンピュータに実行させるためのプログラムの態様としてもよく、該プログラムは記録媒体に格納して配布してもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サーバからクライアント端末に事前配布されるデータ集合の編成が柔軟に設定でき、サーバ負荷が軽減し検索要求に対するレスポンスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る情報端末装置の構成図。
【図2】同 情報端末装置の処理フロー図。
【図3】同 (a)はデータパッケージ配布処理の概念図、(b)はサーバ・情報端末装置間のデータ送受信例を示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る情報端末装置1を示している。ここで情報端末装置1は、マルチキャストサーバ2およびユニキャストサーバ3とインターネット経由で接続されたデータ検索システムを構成している。
【0015】
前記マルチキャストサーバ2は、インターネットに接続されている複数の情報端末装置1に対してデータの一斉同報(マルチキャスト)を行う機能を有し、事前配布データとして抽出した高頻度で検索されるデータや多数のユーザに利用されるデータの集合をデータパッケージと呼ばれる単位に分割して、複数の情報端末装置1に一斉送信する。
【0016】
この各データパッケージには、各パッケージを特定するデータパッケージ特定情報、例えばパッケージ識別子やパッケージバージョン情報などが付与されている。ここでは該パッケージ識別子およびパッケージバージョン情報を対応付けて記録したリスト(パッケージリスト)も併せて情報端末装置1に送信される。
【0017】
前記情報端末装置1は、ユーザ所有のクライアント端末を構成し、前記マルチキャストサーバ2から送信されたデータパッケージ群およびパッケージリストをデータベースなどの保存手段に保存する。また、前記情報端末装置1は、前記保存手段に保存した各データパッケージの識別子およびバージョン情報を、ユーザ入力の検索条件とともに前記ユニキャストサーバ3へ送信する。
【0018】
前記ユニキャストサーバ3は、インターネットに接続されている情報端末装置1との間で双方向通信(ユニキャスト)を行う機能を有し、前記情報端末装置1から検索条件および各データパッケージの識別子・バージョン情報を受信すると、該識別子および該バージョン情報が示すデータパッケージが表すデータ集合を確認し、検索条件に該当する検索結果群を取得する。
【0019】
ここで取得した検索結果が、確認したデータパッケージに含まれていれば、データ全体ではなくデータ識別子(例えばデータIDなど)を前記情報端末装置1へ返信する。このユニキャストサーバ3は、インターネット上に公開されている電子文書群を検索する検索エンジンなどで構成される。
【0020】
前記情報端末装置1は、前記ユニキャストサーバ3から返信された検索結果群のうちデータ識別子が返信された検索結果についてはそのデータを自身の保存手段から取得し、ディスプレイなどの出力手段を介してユーザに提示する。
【0021】
なお、別の実施形態ではデータパッケージの識別子のみでデータ集合の確認を行う。また、前記マルチキャストサーバ2および前記ユニキャストサーバ3は必ずしも個別に設ける必要はなく、マルチキャストおよびユニキャストを実行できる同一のサーバで構成してもよい。
【0022】
また、図1中では前記各装置1〜3がインターネット経由で接続された構成例を示しているが、前記各装置1〜3は社内LAN(Local Area Network)などのインターネット以外のネットワークで接続されていてもよいものとする。以下、前記情報端末装置1の具体的構成例を説明する。
【0023】
<情報端末装置1の構成例>
前記情報端末装置1は、ユーザ操作により任意の検索条件が入力されるパーソナルコンピュータ(PC)や携帯電話などのモバイル端末で構成され、通常のコンピュータのハードウェア資源、即ちCPU(Central Processing Unit)、メモリ(RAM)、ハードディスクドライブ装置、キーボードなどの入力手段、通信インタフェース、ディスプレイなどを備えている。
【0024】
このハードウェア資源とソフトウェア資源(OS,アプリケーション)との協働の結果、前記情報端末装置1は、図1に示すように、データパッケージ受付手段4,データパッケージ格納DB5,検索条件受付手段6,サーバ検索要求手段7,パッケージデータ取得手段8,検索結果出力手段9として機能する。
【0025】
すなわち、前記データパッケージ受付手段4は、前記マルチキャストサーバ2から事前に配布されたデータパッケージ群およびパッケージリストを前記保存手段、即ちデータパッケージ格納DB5へ格納する。このデータパッケージ格納DB5は、前記ハードディスクドライブ装置に構築されている。また、前記検索条件受付手段6は、前記入力手段をもってユーザが入力した検索条件を受け付ける。
【0026】
前記サーバ検索要求手段7は、前記データパッケージ格納DB5の前記パッケージリストに記録されたデータパッケージの識別子およびバージョン情報を前記検索条件とセットにユニキャストサーバ3に送信して検索を要求する。また、前記サーバ検索要求手段7は、前記ユニキャストサーバ3から前記識別子およびバージョン情報で示されるデータパッケージに含まれる検索結果の識別情報と、該データパッケージに含まれなかった検索結果とを取得する。
【0027】
前記パッケージデータ取得手段8は、前記サーバ要求手段7の取得した識別子に基づき前記データパッケージ格納DB5を参照して検索結果を取得する。また、前記検索結果出力手段9は、前記各手段7.8の取得した検索結果を前記ディスプレイなどの出力手段に出力してユーザに提示する。
【0028】
<情報端末装置1の動作例>
以下、図2に基づき前記情報端末装置1の動作例を説明する。ここでは前記マルチキャストサーバ2にて事前配布されるデータパッケージ群が予め抽出され、該データパッケージ群と各データパッケージの識別子およびバージョン情報を記録したパッケージリストとがネットワーク経由で前記情報端末装置1へ送信されているものとする。
【0029】
S01:まず、前記データパッケージ受付手段4は、データパッケージ群およびパッケージリストを受け付けて、これらを前記データパッケージ格納DB5へ格納する。
【0030】
ここでは前記マルチキャストサーバ2から送信されたデータパッケージ群およびパッケージリストは、通信インタフェースを通じて受信されるものとする。なお、前記データパッケージ格納DB5には、異なる識別子を持つ複数のデータパッケージを格納してもよく、同一の識別子のデータパッケージは異なるバージョン情報を持つデータパッケージで上書きされる。
【0031】
図3(a)に基づきS01の処理を具体的に説明する。ここでは前記マルチキャストサーバ2から送信されるパッケージ群は、矢印Pに示すように、「Package1」「Package2」「Package3」の3種類のデータパッケージから構成され、各データパッケージには「ID=003」などのパッケージ識別子および「Rev=98751」などのバージョン情報が付与されている。このデータパッケージ群を前記パッケージデータ受付手段4が受け付け、前記パッケージ識別子とバージョン情報との対応関係を示すパッケージリストLをデータパッケージ格納DB5に格納している。
【0032】
なお、データパッケージ群およびパッケージリストの配布方法はネットワーク経由に限定されることなく、例えばCD−ROMなどの記録媒体を含む任意の方法で配布されてもよい。
【0033】
S02:前記検索条件受付手段6は、キーボードなどの入力手段をもってユーザが入力した検索条件を受け付け、該検索条件を前記サーバ検索要求手段7へ転送する。
【0034】
S03:前記サーバ検索要求手段7は、S02で前記検索条件受付手段6から転送された検索条件と、前記各パッケージリストに記録されているパッケージ識別子・バージョン情報とをデータセットにして、前記通信インタフェースを通じて前記ユニキャストサーバ3へ送信する。
【0035】
ここで前記ユニキャストサーバ3は、前記サーバ検索要求手段7から前記データセット群を受信すると、検索処理を実施する。その際には、データセットに含まれるバージョン情報に基づき各データパッケージが表すデータ集合を確認したうえで、検索条件に該当する検索結果を取得し、検索結果のリストを前記サーバ検索要求手段7へ返信する。
【0036】
検索結果の各々のデータに関して、確認したデータ集合にそのデータが含まれていればそのデータの実体ではなくデータの識別子(例えばデータIDなど)のみがこのリストに含まれ、確認したデータ集合に含まれていない場合はデータの実体がこのリストに含まれる。
【0037】
図3(b)に基づきS03の送受信例を説明する。ここでは前記サーバ検索要求手段7から前記ユニキャストサーバ3に、矢印Qに示すように、検索条件(Title,dateで指定)と、データパッケージの識別子およびバージョン情報(「001,44285」,「002,1213」,「003,98751」)とのデータセットが送信されている。このとき前記ユニキャストサーバ3は、データセットのバージョン情報に基づき各データパッケージが表すデータ集合を確認する。
【0038】
このとき検索結果「Data1」は、図3(a)のデータパッケージ(Package1,Package2,Package3)群のいずれかに含まれているものとする。したがって、前記ユニキャストサーバ3から前記サーバ検索要求手段7に返信される矢印Rの「Metadata−List」には、検索結果「Data1」はデータの実体ではなく、データ識別子(ここではID=A)が含まれている。一方、それ以外の検索結果(「Data2」や「Data3」など)に対してはデータの実体(metadata body)が含まれている。
【0039】
S04:前記サーバ検索要求手段7は、S03で前記ユニキャストサーバ3から返信リスト(前記「Metadata−List」)を受信すると、n件目の検索結果(初回はn=1)に対してデータ識別子のみが返信されているか否かを確認する。ここでデータ識別子のみが返信されている検索結果は、該識別子を前記パッケージデータ取得手段8へ転送してS05へ進む。それ以外の場合は、n件目の検索結果を前記検索結果出力手段9へ転送してS06へ進む。
【0040】
S05:前記パッケージデータ取得手段8は、S04で前記サーバ検索要求手段7からデータ識別子が転送されると、該識別子を有するデータを前記パッケージデータ格納DB5から取得し、これを検索結果として前記検索結果出力手段9へ転送する。このとき特定のデータ識別子を有するデータのみを検索結果として利用するなど、パッケージデータの利用方法については任意に設定可能としてもよい。
【0041】
S06:前記サーバ検索要求手段7は、すべての検索結果についてS04およびS05の処理が終了したか否かを確認し、終了した場合はS07へ進む。終了していない場合は「n←n+1」としてS04へ戻り、すべての検索結果について処理が終了するまでS04.S05の処理を繰り返す。
【0042】
S07:前記検索結果出力手段9は、前記パッケージデータ取得手段8から転送された検索結果のデータを、前記返信リストのデータ識別子に応じた欄に挿入し、該返信リストの掲載順に検索結果をディスプレイなどに出力する。これにより最終的な検索結果がユーザに提示される。
【0043】
このように前記情報端末装置1によれば、検索条件に該当する検索結果が事前配布データに含まれるか否かが、前記ユニキャストサーバ3からの返信データ(前記「Metadata−List」)に基づき確認される。これにより以下の効果を得ることができる。
【0044】
(1)すなわち、前記情報端末装置1は、特許文献1のように識別コードなどの事前配布データに関する外部的な知識に依存することなく、検索結果が事前配布データに含まれるか否かが確認される。したがって、マルチキャストサーバ2との間で事前配布データの形式について取り決めが不要となり、この点でマルチキャストサーバ2における事前配布データの編成の自由度が向上する。
【0045】
(2)前記情報端末装置1は、前記ユニキャストサーバ3には自身の保持するデータ一覧ではなく、パッケージ識別子およびバージョン情報を送信するので、検索要求時の通信量が削減される。
【0046】
このとき前記情報端末装置1と前記ユニキャストサーバ3とでデータが分散して格納されているものの、検索処理自体は前記ユニキャストサーバ3で実施されるため、情報端末装置1では検索結果の重複排除やソート処理などが不要となり、この点で処理負荷が軽減される。また、前記情報端末装置1に、事前に抽出された検索頻度の高いデータを配布しておけば、ユーザからの検索要求に対する応答時間も短縮される。
【0047】
ここではマルチキャストサーバ2が保持する全データを事前配布する場合に比べ、前記情報端末装置1の記憶データ量が削減され、記憶領域の圧迫も軽減される。
【0048】
(3)前記ユニキャストサーバ3側でも、事前配布データに含まれる検索結果についてはデータ全体を返信しないため、ネットワーク上のデータ量も低減し、伝送帯域が削減される。
【0049】
このとき前記情報端末装置1から送信されるデータパッケージの識別子・バージョン情報に基づき自身が管理する最新のもの以外も含めたデータパッケージを識別することで、データパッケージの内容が時間経過とともに変化する場合であっても正確な検索結果を返信できる。
【0050】
ここではデータパッケージの識別が随時行われるため、前記マルチキャストサーバ2にとっても個々の情報端末装置1に対するデータパッケージの配布状況管理が不要となり、この点でも負荷が軽減される。
【0051】
なお、本発明は、前記情報端末装置1の各手段4〜9の一部もしくは全部としてコンピュータを機能させるプログラムに構成することもできる。このプログラムによれば、前記実施形態の処理ステップ(S01〜S07など)の全てあるいは一部をコンピュータに実行させる。
【0052】
このプログラムは、Webサイトや電子メールなどネットワークを通じて提供することができる。また、前記プログラムは、CD−ROM,DVD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−R,DVD−RW,MO,HDD,Blu−ray Disk(登録商標)などの記録媒体に格納して、保存・配布することも可能である。この記録媒体は、記録媒体駆動装置(光学ドライブ装置など)を利用して読み出され、そのプログラムコード自体が前記実施形態の処理を実現するので、該記録媒体も本発明を構成する。
【符号の説明】
【0053】
1…情報端末装置
2…マルチキャストサーバ
3…ユニキャストサーバ
4…データパッケージ受付手段
5…データパッケージ格納データベース
6…検索条件受付手段
7…サーバ検索要求手段
8…パッケージデータ取得手段
9…検索結果出力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ指定の検索条件に基づく検索を検索エンジンに要求し、検索結果を取得する情報端末装置であって、
前記検索エンジンから事前に配布されたデータパッケージを一つ以上保存できる保存手段と、
前記検索条件および前記データパッケージを特定するデータパッケージ特定情報を前記検索エンジンに送って、前記検索エンジンにて前記データパッケージ特定情報で示されるデータパッケージに含まれる検索結果の識別情報と、該データパッケージに含まれなかった検索結果とを取得する検索要求手段と、
前記保存手段のデータパッケージから前記検索要求手段で取得した識別情報に応じた検索結果を取得するデータ取得手段と、を備え、
前記両手段の取得した検索結果をユーザに提示することを特徴とする情報端末装置。
【請求項2】
ユーザ指定の検索条件に基づく検索を検索エンジンに要求し、検索結果を取得する情報端末装置を用いた情報検索方法であって、
前記検索エンジンから事前に配布されたデータパッケージを前記情報端末装置内の保存手段に保存しておく第1ステップと、
前記情報端末装置が、前記検索条件および前記データパッケージを特定するデータパッケージ特定情報を前記検索エンジンに送って、前記検索エンジンにて前記データパッケージ特定情報で示されるデータパッケージに含まれる検索結果の識別情報と、該データパッケージに含まれなかった検索結果とを取得する第2ステップと、
前記情報端末装置が、前記保存手段のデータパッケージから前記第2ステップで取得した識別情報に応じた検索結果を取得する第3ステップと、
前記情報端末装置が、前記第1ステップおよび前記第2ステップを通じて取得した検索結果をユーザに提示する第4ステップと、
を有することを特徴とする情報検索方法。
【請求項3】
請求項2記載の情報検索方法のいずれかのステップを、コンピュータに実行させるための情報検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−34425(P2011−34425A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−181306(P2009−181306)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】