説明

情報送信装置

【課題】交換機をハイアンドドライ状態から復旧させ、交換機がハイアンドドライ状態から復旧すると、所定の送信先へ直ちに情報を送信できる情報送信装置を提供する。
【解決手段】情報送信装置1は、電話回線2を開放若しくは閉結する接続切替手段11と、電話回線2の回線電圧及び回線電流を調べる電圧監視手段14及び電流監視手段15と、交換機3がハイアンドドライ状態か否かを判断する回線状態判断手段16と、情報を送信するときに交換機3がハイアンドドライ状態であると判断された場合、交換機3が発信するチェックパルスの発信間隔よりも長い所定時間電話回線2を開放状態とした後、電話回線2を閉結し、所定の送信先に情報を送信する回線網制御手段24とを有する。また回線網制御手段24は、所定時間が経過する以前に、回線電圧が所定電圧値よりも高ければ電話回線2を閉結し、回線電流が所定電流値よりも高ければ所定の送信先に情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報送信装置に関し、特に、一般公衆回線を使用して、検知された異常に関する情報を送信する情報送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、家庭またはオフィスの警備領域などに設置され、センサからの異常検知信号などの情報を電話回線を介して、監視センタなどに設置されたセンタ装置へ送信する情報送信装置が開発されている。そのような情報送信装置は、家庭またはオフィスなどに設置された電話機と、同じ電話回線を共用する場合がある。このような場合、情報送信装置が情報を送信する際、電話機が使用している電話回線の接続を、情報送信装置側に切り替える。
【0003】
また、電話回線網に設置される交換機の中には、電話機の受話器がオフフックのままの状態が長時間継続すると、消費電力を低減するためにその電話回線に対する給電を停止するものがある。そのような給電が停止された状態を、ハイアンドドライ状態と呼ぶ。交換機がハイアンドドライ状態となった場合、電話回線への給電が停止されているので、情報送信装置は電話回線の接続を自装置側に切り替えても、情報を送信できないという問題が生じる。
【0004】
このような問題を解決するために、交換機をハイアンドドライ状態から強制的に復旧させて情報を送信できるようにする自動情報送信装置が開発されている(特許文献1を参照)。交換機は、ハイアンドドライ状態となると、所定時間(約10秒)おきに電話機の状態を監視するためのチェックパルスを電話機に向けて送信する。そこで、係る自動情報送信装置は、情報を送信するために電話回線の接続を自装置側に切り替えたときに、交換機がハイアンドドライ状態であることを検出すると、自装置側で電話回線を開放した状態を一定期間以上保持することにより、擬似的に交換機に電話機がオンフック状態であると判断させる。交換機は、電話機がオンフック状態であると判断すると、その電話機に対する給電を再開する。そこで、自動情報送信装置は、上記の一定期間経過後に電話回線を閉結するとともに、電話回線に流れる回線電流を検出して交換機がハイアンドドライ状態から復旧したと判断すると、情報の送信を開始する。
【0005】
【特許文献1】特開平5−56185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された自動情報送信装置では、交換機をハイアンドドライ状態から確実に復旧させるためには、交換機が送信するチェックパルスの送信間隔(約10秒間隔)よりも長い所定時間の間、電話回線が開放された状態を保持する必要がある。また、その自動情報送信装置は、交換機がハイアンドドライ状態から復旧したか否かを、電話回線に流れる回線電流を検出することで判断している。そのため、自動情報送信装置は、電話回線の開放状態を保持している間は、交換機がハイアンドドライから復旧したか否かを判断することができない。そのため、電話回線の開放状態を保持している間に、例え、交換機がハイアンドドライ状態から復旧していたとしても、予め設定された電話回線の開放期間が経過するまで、自動情報送信装置は情報を送信することができず、その分だけセンタ装置に情報が到達するのが遅れてしまうおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、交換機をハイアンドドライ状態から復旧させるとともに、交換機がハイアンドドライ状態から復旧すると、直ちに情報を送信できる情報送信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するための本発明は、電話回線の接続を電話機から自装置に切り替えて所定の送信先に交換機を介して情報を送信する情報送信装置を提供する。係る情報送信装置は、電話回線を開放状態と閉結状態との間で切り替える接続切替手段と、電話回線の回線電圧を検出し、検出した回線電圧が所定電圧値よりも高いか否かを検知する電圧監視手段と、電話回線の回線電流を検出し、検出した回線電流が所定電流値よりも高いか否かを検知する電流監視手段と、交換機がハイアンドドライ状態であるか否かを判断する回線状態判断手段と、情報を送信するときに交換機がハイアンドドライ状態であると判断された場合、交換機が発信するチェックパルスの発信間隔よりも長い第1の所定時間電話回線を開放状態とした後、電話回線を閉結し、回線電流が所定電流値よりも高いことが検知されると、所定の送信先に情報を送信する回線網制御手段とを備える。また、回線網制御手段は、第1の所定時間が経過する以前に、回線電圧が所定電圧値よりも高くなったことが検知されると電話回線を閉結し、回線電流が所定電流値よりも高いことが検知されていれば、所定の送信先に情報を送信する。
【0009】
また、本発明に係る情報送信装置において、回線状態判断手段は、回線電圧が所定電圧値以下であることが検知され、かつ回線電流が所定電流値以下であることが検知された状態であって、当該状態が第1の所定時間よりも長い電話回線の断線を判断するための第2の所定時間継続していない状態のときに交換機はハイアンドドライ状態と判断することが好ましい。
【0010】
さらに、本発明に係る情報送信装置は、報知手段を有し、回線網制御手段は、第1の所定時間が経過する以前に、回線電圧が所定電圧値よりも高くなったことが検知され、かつ電話回線を閉結した後に、回線電流が所定電流値よりも高いことが検知されなければ、回線電圧が所定電圧値よりも高いか否かを再度確認し、回線電圧が所定電圧値よりも高いことが検知された場合、情報送信装置に異常がある旨を報知手段にて報知することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る情報送信装置は、交換機をハイアンドドライ状態から復旧させるために電話回線を開放している間でも、回線電圧が正常か否かを確認し、正常となったときには直ちに電話回線を閉結し、回線電流の確認や情報送信の処理に移行する。従って、直ちに情報を送信できるという効果を奏する。それに加え、本発明に係る情報送信装置は、回線電圧が正常となったか否かにかかわらず、電話回線を閉結して情報送信する前に、回線電流が正常であるか否かを確認する。回線電圧による確認は、回線電流による確認よりも一時的なノイズの影響を受け易い。そこで本発明に係る情報送信装置は、回線電圧による判断よりも回線電流による判断を優先する。従って早期の情報送信を可能としつつ、高い信頼性でハイアンドドライ状態からの復旧を判断できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る情報送信装置の実施の形態について図を参照しつつ説明する。
本発明を適用した情報送信装置は、異常を検知すると、電話機と共用の電話回線を介して監視センタなどに設置されたセンタ装置に検知された異常に関する異常信号を送信するものである。情報送信装置は、情報を送信しようとする際、交換機がハイアンドドライ状態であることを検出すると、電話回線を開放する。そして情報送信装置は、電話回線の回線電圧を調べることにより、交換機がハイアンドドライ状態から復旧したことを交換機のチェックパルスの発信間隔よりも短い期間のうちに検知して電話回線を接続し、異常信号を送信する。
【0013】
図1は、本発明を適用した情報送信装置1の概略構成を示す。図1に示すように、情報送信装置1は、接続切替手段11、回線閉結手段12、着信検出手段13、電圧監視手段14、電流監視手段15、回線状態判断手段16、センサインターフェース17、監視制御手段18、ダイヤル制御手段19、応答検出手段20、情報発信手段21、報知手段22、電源回路23及び回線網制御手段24を有する。そして情報送信装置1は、電話回線2、交換機3及び公衆電話回線網4を介して監視センタ内のセンタ装置5と接続される。また、情報送信装置1は、電話回線2を電話機6と共用している。
【0014】
また、着信検出手段13、回線状態判断手段16、監視制御手段18、ダイヤル制御手段19、応答検出手段20、情報発信手段21及び回線網制御手段24は、一つのマイクロプロセッサ、メモリ、その周辺回路及びそのマイクロプロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールで構成される。あるいは、これらの手段を、ファームウェアにより一体化して構成してもよい。しかし、これらの手段の一部または全てを、独立した電子回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成してもよい。以下、情報送信装置1の各部について詳細に説明する。
【0015】
接続切替手段11は、二つのリレースイッチから構成される。そして接続切替手段11は、回線網制御手段24からの制御信号にしたがって、電話回線2を、情報送信装置1または電話機6の何れに接続するかを切り替える。通常時、すなわち、情報送信装置1が異常信号を送信しないとき、接続切替手段11は、電話回線2を電話機6に接続する(図1において、接続切替手段11内のスイッチが実線で示される状態となる)。一方、情報送信装置1がセンタ装置5へ異常信号を送信しようとするとき、接続切替手段11は、電話回線2を情報送信装置1に接続する(図1において、接続切替手段11内のスイッチが点線で示される状態となる)。なお、本実施形態では、接続切替手段11を、物理的に回線の接続を切り替えるスイッチで構成した。しかし、接続切替手段11を、ソフトウェアスイッチで構成してもよい。
【0016】
回線閉結手段12は、一つのリレースイッチで構成される。そして回線閉結手段12は、ダイヤル制御手段19からの制御信号にしたがって、電話回線2を開放した状態と電話回線2を閉結した状態とを切り替える。回線閉結手段12は、情報送信装置1が異常信号をセンタ装置5へ送信する際に、電話回線2を閉結する。また、回線閉結手段12は、情報送信装置1の発呼を示す発呼信号、情報送信装置1から接続する通信の相手の電話番号などを示す選択信号、及び情報送信装置1が通信を終了したことを示す切断信号を電話回線2を開放または閉結することにより発生させ、交換機3へ送信する。なお、本実施形態では、回線閉結手段12を、物理的に回線の接続を切り替えるスイッチで構成した。しかし、回線閉結手段12を、ソフトウェアスイッチで構成してもよい。
【0017】
着信検出手段13は、電話機6に対する呼出信号(IR)を検出する。そして着信検出手段13は、呼出信号を検出している間、回線状態判断手段16へ着信中であることを示す着信有信号を出力する。一方、呼出信号を検出しないとき、着信検出手段13は、回線状態判断手段16へ着信中でないことを示す着信無信号を出力する。
【0018】
電圧監視手段14は、電圧計を有し、電話回線2の端子L1、L2間の回線電圧を測定する。そして電圧監視手段14は、電話回線2の回線電圧に関する情報を回線状態判断手段16へ出力する。具体的には、電圧監視手段14は、端子L1、L2間の回線電圧が所定電圧よりも高い場合、交換機3が電話回線2に給電している状態、すなわち交換機3が電話回線2に電圧を印加している状態であることを示す高電圧信号を回線状態判断手段16へ出力する。一方、端子L1、L2間の回線電圧が所定電圧以下の場合、電圧監視手段14は、交換機3が電話回線2に給電していない状態、すなわち交換機3が電話回線2に電圧を印加していない状態であることを示す低電圧信号を回線状態判断手段16へ出力する。本実施形態では、所定電圧値を15Vに設定した。この設定値は、電話回線2の開放時において、交換機3は給電時に42V〜53V程度の電圧を電話回線2に印加すること、及び誤検出を防止するために余裕を持たせることを考慮して決められたものである。
【0019】
電流監視手段15は、電流計を有し、電話回線2に流れる回線電流を測定する。そして電流監視手段15は、電話回線2に流れる回線電流に関する情報を回線状態判断手段16へ出力する。具体的には、電流監視手段15は、電話回線2の回線電流が所定電流値よりも高い場合、交換機3が電話回線2に給電し、回線電流が流れている状態であることを示す高電流信号を回線状態判断手段16へ出力する。一方、電話回線2の回線電流が所定電流値以下の場合、電流監視手段15は、交換機3が電話回線2に給電せず、回線電流が流れていない状態であることを示す低電流信号を回線状態判断手段16へ出力する。本実施形態では、所定電流値を5mAに設定した。この設定値は、電話回線2が閉結された状態において、給電時に15mA〜130mA程度の回線電流が電話回線2に流れること、及び誤検出を防止するために余裕を持たせることを考慮して決められたものである。また、この設定値は、交換機3がハイアンドドライ状態のときに発信するチェックパルスを検出できる程度の値に設定されている。
【0020】
回線状態判断手段16は、着信検出手段13、電圧監視手段14及び電流監視手段15から入力された各信号に基づいて、電話回線2の状態を判断する。電話回線2の状態として、電話回線2が電話機6によって使用されている話中状態、電話回線2が断線している断線状態、交換機3が電話回線2への給電を停止しているハイアンドドライ状態、及び回線電圧又は回線電流が正常である正常状態がある。そして、回線状態判断手段16は、その判断結果を示す回線状態情報を、回線網制御手段24の要求に応じて回線網制御手段24へ出力する。
【0021】
具体的には、回線状態判断手段16は、回線網制御手段24が行う通報処理を参照し、通報処理が行われていない状態において、着信検出手段13から着信有信号が入力されている間、または、着信有信号が入力された後、電流監視手段15から高電流信号が入力されている間、電話回線2の状態は電話機6が使用している話中状態であると判断する。
一方、回線状態判断手段16は、電圧監視手段14から低電圧信号が入力され、かつ電流監視手段15から低電流信号が入力された状態が第2の所定時間以上継続した場合、電話回線2の状態は断線状態であると判断する。なお、第2の所定時間は、ハイアンドドライ状態と区別するために、交換機3がチェックパルスを送信する送信間隔よりも長い時間、例えばチェックパルスの送信間隔が10秒であるとすると30秒に設定される。そして回線状態判断手段16は、この断線状態の判断を常時行い、電話回線2の状態が断線状態であると判断すると、断線状態であることを示す情報をメモリ(図示せず)に記憶する(例えば、断線状態であるとき'1'、とそれ以外の状態のとき'0'の値を有するフラグを準備し、断線状態と判断されるとフラグの値を'1'に書き換える)。その後、回線状態判断手段16は、電圧監視手段14から高電圧信号が入力されるか、電流監視手段15から高電流信号が入力されると、電話回線2の断線は解消されたと判断し、断線状態であることを示す情報をメモリから消去する(例えば、断線状態が解消されたと判断すると上記のフラグの値を'0'に書き換える)。
【0022】
また回線状態判断手段16は、情報送信装置1が異常信号を送信しようとするとき(すなわち、回線網制御手段24から、交換機3がハイアンドドライ状態か否かを調べることを指示する信号を受け取ったとき)において、メモリに電話回線2が断線状態であることを示す情報が記憶されていない場合、交換機3がハイアンドドライ状態か否かを判断する。このとき、回線状態判断手段16は、電圧監視手段14から低電圧信号が入力され、かつ電流監視手段15から低電流信号が入力された状態が短時間継続した場合、交換機3はハイアンドドライ状態であると判断する。なお、この短時間の継続時間は、異常信号を送信しようとするときの判断に用いる時間なのでなるべく短い時間であることが好ましい。また、前述の断線状態の判断では、交換機3のチェックパルスの送信間隔よりも長い第2の所定時間にて常時判断しているので、ハイアンドドライ状態か否かを判断するための継続時間は、交換機3がチェックパルスを送信する送信間隔よりも短い時間で判断しても、断線状態と区別してハイアンドドライ状態を判断できる。以上を考慮して、少なくともノイズによる誤検知が生じない短い時間、例えば0.5秒に設定される。
【0023】
さらに回線状態判断手段16は、回線網制御手段24から電話回線2の回線電流が正常であるか否かを調べることを指示する信号を受け取ったとき、回線電流が正常であるか否かを判断する。具体的には、電流監視手段15から高電流信号が入力されていれば、回線電流が正常であると判断し、電流監視手段15から低電流信号が入力されていれば、回線電流は正常でないと判断する。
また、回線状態判断手段16は、回線網制御手段24から電話回線2の回線電圧が正常であるか否かを調べることを指示する信号を受け取ったとき、回線電圧が正常であるか否かを判断する。具体的には、電圧監視手段14から高電圧信号が入力されていれば、回線電圧が正常であると判断し、電圧監視手段14から低電圧信号が入力されていれば、回線電圧は正常でないと判断する。
【0024】
図2に、電話回線2が断線状態か否か、または交換機3がハイアンドドライ状態か否かの判断を行うための判断基準の一覧表を示す。図2に示す表200において、列201は、電話回線2が断線状態であると判断するために使用される判断基準を示し、列202は、交換機3がハイアンドドライ状態であると判断するために使用される判断基準を示す。図2から明らかなように、電話回線2が断線状態か否かの判断基準と、交換機3がハイアンドドライ状態か否かの判断基準は、電話回線2の回線電圧及び回線電流がそれぞれ所定電圧値以下、所定電流値以下となる継続時間と、判断を行うタイミングにおいて相違する。
【0025】
継続時間に関して、電話回線2が断線状態である場合、断線箇所を接続する工事を行うなどされない限り、断線状態は長期間継続する。そこで、電話回線2が断線状態か否かを判断するためには、上記の継続時間を比較的長めの時間である第2の所定時間に設定することにより、断線状態か否かを正確に判断することができる。具体的には、交換機3がハイアンドドライ状態である場合、交換機3は定期的にチェックパルスを発信していることを考慮し、第2の所定時間はこのチェックパルスの発信間隔より長く設定する。これにより、第2の所定時間の間に少なくとも1回は交換機3がチェックパルスを発信することになるので、回線電流が、高い状態となる。従って、ハイアンドドライ状態のときには電話回線2の回線電圧及び回線電流がともに低くなった状態が第2の所定時間継続することはないので、ハイアンドドライ状態と区別して断線状態を判断できる。
また、判断を行うタイミングに関して、ハイアンドドライ状態か否かの判断は異常信号をセンタ装置5へ送信する際に行われるので、短時間で判断するのが好ましい。そこで、上述の断線状態か否かの判断を常時実行して、断線状態か否かを記憶しておき、異常信号を送信する際に断線状態でなければ、回線電圧及び回線電流がともに低いかどうかを前述の短時間(約0.5秒)で判断して、ハイアンドドライ状態を判断する。これにより、異常信号の送信時にハイアンドドライ状態を短時間で断線状態と区別して判断できる。
【0026】
このように、電話回線2の回線電圧及び回線電流がともに低くなった継続時間がチェックパルスの送信間隔よりも少なくとも長い場合に断線状態と判断するとともに、この断線状態を記憶しておき、この断線状態を記憶していない場合に、交換機3がハイアンドドライ状態であるか否かを判断している。つまり、ハイアンドドライ状態の判断は、回線電圧及び回線電流がともに正常ではない状態であって、この状態が断線を判断するための第2の所定時間継続していいないときに行う。これにより、電話回線2が断線状態となったことと区別して、交換機3がハイアンドドライ状態となったことを、正確に短時間で検知することができる。
【0027】
センサインターフェース17は、情報送信装置1に接続されるセンサ7との通信インターフェース回路で構成される。そして、センサ7により異常が検知されると、センサインターフェース17は、そのセンサ7が異常を検知したことを示す異常信号を受信し、その異常信号を監視制御手段18へ出力する。なお、センサ7として、様々なタイプのセンサを用いることができる。例えば、センサ7を、火災の発生を検知する各種の火災センサ、所定の監視領域を撮影した画像を解析することにより、その監視領域内に侵入した物体を検知する画像センサ、所定領域を横切った物体を検知する赤外線センサ、ドアまたは窓の開閉を検知するマグネットセンサとすることができる。さらにセンサインターフェース17は、センサ7と有線で通信するものに限られず、無線で通信するものであってもよい。また、センサインターフェース17に接続されるセンサは、一つに限られず、複数であってもよい。さらにセンサインターフェース17には、種類の異なる複数のセンサが接続されていてもよい。
【0028】
監視制御手段18は、センサインターフェース17を介して、センサ7から異常信号を受信すると、その異常信号及び異常信号をセンタ装置5へ送信することを指示する送信指示信号を回線網制御手段24へ出力する。その際、監視制御手段18は、異常信号に所定の情報を追加してもよい。所定の情報には、例えば、情報送信装置または異常を検知したセンサの識別番号、異常の種類、異常発生箇所(あるいは異常を検知したセンサの設置場所)、異常検知時刻などが含まれる。
さらに監視制御手段18は、異常信号に応じた報知信号を報知手段22へ出力する。
【0029】
ダイヤル制御手段19は、回線網制御手段24からの指示信号にしたがって、回線閉結手段12を制御する。そしてダイヤル制御手段19は、電話回線2が情報送信装置1側に接続されている場合において、回線閉結手段12を介して電話回線2を開放するか、電話回線2を閉結する。またダイヤル制御手段19は、情報送信装置1からセンタ装置5へ異常信号を送信するのに先立って、センタ装置5と通信するための発呼信号を交換機3へ送信する。
【0030】
応答検出手段20は、情報送信装置1からセンタ装置5への発呼に対する、センタ装置5からの応答信号を検出する。そして応答検出手段20は、応答信号を検出すると、その旨を回線網制御手段24へ通知する。
【0031】
情報発信手段21は、情報送信装置1からセンタ装置5への発呼に対して、センタ装置5が応答したことを応答検出手段20が検出した後、回線網制御手段24からの制御信号にしたがって、回線網制御手段24から受け取った異常信号をセンタ装置5へ送信する。
【0032】
報知手段22は、例えば、スピーカ、LEDなどの発光素子、または液晶ディスプレイなどで構成される。そして、監視制御手段18から異常信号に応じた報知信号が入力されると、報知手段22は、異常信号に応じた音声の出力、光の明滅、メッセージの表示などを行って、異常が発生したことをその周囲にいる人に向けて報知する。
【0033】
電源回路23は、外部電源と接続され、情報送信装置1の各部に電力を供給する回路である。また電源回路23は、停電時にも情報送信装置1が動作可能なように、バッテリを有していてもよい。
【0034】
回線網制御手段24は、回線状態判断手段16から入力された回線状態情報と、監視制御手段18から入力された異常信号及び送信指示信号と、応答検出手段20から入力された応答信号に基づいて、接続切替手段11、ダイヤル制御手段19及び情報発信手段21を制御する。
【0035】
以下、図3に示したフローチャートを参照しつつ、情報送信装置1における通信処理の一例の動作を説明する。なお、図3において、破線内の処理は回線状態判断手段16の判断を示し、その他の処理は回線網制御手段24が回線状態判断手段16から回線状態情報(判断結果)を適宜受け取って処理を行っている。
回線網制御手段24は、監視制御手段18から異常信号及び送信指示信号を受け取ると、通信処理を開始する。そしてまず、回線網制御手段24は、回線状態判断手段16から入力された電話回線2の状態に関する回線状態情報を参照して、電話回線2が断線状態であるか否かを判断する(ステップS101)。回線網制御手段24は、電話回線2が断線状態である場合、異常信号をセンタ装置5へ送信することはできないので、通信処理を終了する。なお、この場合、回線網制御手段24は、監視制御手段18を介して、報知手段22に電話回線2が断線していることを報知させてもよい。
【0036】
一方、ステップS101において、回線網制御手段24は、電話回線2が断線状態でない場合に、回線状態情報を参照して、電話回線2に接続された交換機3がハイアンドドライ状態か否か判断する(ステップS102)。その際、回線網制御手段24は、交換機3がハイアンドドライ状態か否かを調べることを指示する信号を回線状態判断手段16へ送信する。そして回線網制御手段24は、回線状態判断手段16にハイアンドドライ状態に関する判断を行わせる。回線網制御手段24は、交換機3がハイアンドドライ状態でない場合、接続切替手段11を制御して、電話回線2を情報送信装置1側に接続するよう切り替える(ステップS108)。そして回線網制御手段24は、ダイヤル制御手段19を制御して、回線閉結手段12に電話回線2を閉結させる(ステップS109)。
【0037】
ステップS109の後、回線網制御手段24は、電話回線2の回線電流が正常であるか否かを回線状態判断手段16に判断させる(ステップS110)。具体的には、電流監視手段15が、電話回線2の回線電流が所定電流値よりも高いことを検出して、高電流信号を回線状態判断手段16へ出力すれば、回線状態判断手段16は電話回線2が正常状態であると判断する。そのため、回線網制御手段24は、電話回線2を閉結した後に、回線状態判断手段16から電話回線2が正常状態であることを示す回線状態情報を受け取れば、電話回線2に回線電流が流れていると判断できる。
【0038】
ステップS110において、電話回線2に回線電流が流れていると判断された場合、回線網制御手段24は、情報発信手段21を介して、監視制御手段18から受け取った異常信号をセンタ装置5へ送信する(ステップS111)。その後、異常信号の送信が終了すると、電話回線2を開放し、回線網制御手段24は、接続切替手段11を制御して、電話回線2を電話機6側に接続するよう切り替える(ステップS112)。またステップS110において、電話回線2に回線電流が流れていないと判断された場合、情報送信装置1とセンタ装置5間の通信が正常に確立できない状態と考えられる。そのため、回線網制御手段24は、異常信号を送信することなく電話回線2を開放し、電話回線2を電話機6側に接続するよう切り替える(ステップS112)。この場合、回線網制御手段24は、監視制御手段18を介して、報知手段22に情報送信装置1とセンタ装置5間の通信回線が確立できないことを報知させてもよい。
ステップS112の後、回線網制御手段24は通信処理を終了する。
【0039】
一方、ステップS102において、回線網制御手段24は、交換機3がハイアンドドライ状態である場合、接続切替手段11を制御して、電話回線2を情報送信装置1側に接続するよう切り替える(ステップS103)。続いて、回線網制御手段24は、ダイヤル制御手段19を制御して、回線閉結手段12が電話回線2を開放させた状態を保持できるように制御する(ステップS104)。これにより、電話回線2が、擬似的にオンフック状態を保持できる。同時に、回線網制御手段24は、内蔵のタイマを用いて、電話回線2を開放した状態を保持してからの経過時間の計時を開始する(ステップS105)。計時開始後、回線網制御手段24は、交換機3から電話回線2に電圧が印加されて回線電圧が正常となったか否かを回線状態判断手段16に判断させる(ステップS106)。具体的には、電圧監視手段14が、交換機3により電話回線2に電圧が印加され、回線電圧が所定電圧(例えば、15V)よりも高くなったことを検出すれば、回線状態判断手段16へ高電圧信号を出力する。そして回線状態判断手段16は交換機3がハイアンドドライ状態から復旧し、回線電圧は正常状態であると判断する。そのため、回線網制御手段24は、計時開始後に、回線状態判断手段16から回線電圧が正常状態であることを示す回線状態情報を受け取れば、交換機3から電話回線2に電圧が印加されたと判断できる。
【0040】
ステップS106において、回線網制御手段24は、電話回線2に電圧が印加されていないと判断すると、経過時間が第1の所定時間に到達したか否か判定する(ステップS107)。なお、その第1の所定時間は、交換機3がチェックパルスによって電話回線2が開放されたことを認識できるように、交換機3がチェックパルスを発信する間隔よりも若干長く、かつその間隔の2倍よりも短い時間、例えば15秒に設定される。経過時間が第1の所定時間に到達していない場合、回線網制御手段24は、制御をステップS106に戻し、再度電話回線2に交換機3から電圧が印加されたか否かを判断する。一方、ステップS106において、交換機3が電話回線2に電圧を印加したと判断された場合、交換3がハイアンドドライ状態から復旧し、情報送信装置1とセンタ装置5の間で通信を行う準備が整ったと考えられる。そこで、回線網制御手段24は、ダイヤル制御手段19を制御して、回線閉結手段12に電話回線2を閉結させる(ステップS109)。また、ステップS107において、経過時間が第1の所定時間に到達した場合、電話回線2が開放された後に、交換機3は、少なくとも一度はチェックパルスを送信して、電話回線2が開放されたことを確認し、電話回線2に電圧を印加したが、情報送信装置1側の何らかの原因で回線電圧が正常とされなかった可能性がある。そこでこの場合にも、回線網制御手段24は、ダイヤル制御手段19を制御して、回線閉結手段12に電話回線2を閉結させる(ステップS109)。その後のステップS110以降の処理は前述した通りなので、ここでは説明を省略する。なお、本フローにおいて、ステップS111でセンタ装置5への送信処理をスキップした場合(ステップS110で「いいえ」の場合)は、電話回線2が断線したか否かが未確定な状態で、センタ装置5へ送信ができなかった状態なので、本フローが終了した後、所定時間経過後に再度本フローの処理を回線網制御手段24が実行するようにしている。
【0041】
なお、回線網制御手段24は、異常信号を受け取った時点において、既にセンタ装置5と通信を行っている場合、上記のフローチャートに示した通信手順によらず、現在送信中の信号及び送信待ちとなっている信号を送信した後に、直ちにその異常信号を送信する。
本フローにおいては、回線電流を検出できない電話回線2が開放されいる間であっても、電圧監視にて回線電圧が正常となれば、ハイアンドドライ状態を復旧させるための所定時間の経過を待たずに電話回線2を閉結するので、センタ装置5への情報送信を迅速に行うことができる。
さらに、電圧監視は電流監視に比べてノイズ等の影響を受け易い。本フローでは、交換機3がハイアンドドライ状態から復旧したか否かを、回線電圧が正常であるか否かの判断を行った上で、信頼性の高い回線電流が正常であるか否かの判断を行い、電流監視の判断を最終的に優先するので、信頼性の高いハイアンドドライ状態からの復旧判断が可能となる。
【0042】
次に、図4に示したフローチャートを参照しつつ、回線網制御手段24における通信処理の別の一例の動作を説明する。なお、図4のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同様の処理を行うステップには、同一の参照番号を付した。またステップS114はステップS110と、ステップS115はステップS111と、ステップS116はステップS106と同様の処理であり、破線で示した部分の意味は図3と同様である。以下の説明では、図3に示した通信処理の手順と異なる点についてのみ説明する。図4に示した通信処理の例では、回線網制御手段24は、回線電圧が正常であると判断された(ステップS106で「はい」の場合)が、回線電流が正常でないと判断されて(ステップS114で「いいえ」の場合)、回線電圧での判断と回線電流での判断に不一致が生じた場合に、電話回線2の回線電圧を再度確認することで、情報送信装置1に生じた機器異常を検知するものである。
【0043】
ステップS106において、交換機3から電話回線2に電圧が印加されたと判断された場合、回線網制御手段24は、ダイヤル制御手段19を制御して、回線閉結手段12に電話回線2を閉結させる(ステップS113)。
【0044】
ステップS113の後、回線網制御手段24は、電話回線2に回線電流が流れているか否かを回線状態判断手段16に判断させる(ステップS114)。回線網制御手段24は、ステップS110において行われる処理と同様の処理により、その判断を行うことができる。ステップS114において、電話回線2に回線電流が流れている場合、回線網制御手段24は、情報発信手段21を介して、監視制御手段18から受け取った異常信号をセンタ装置5へ送信する(ステップS115)。その後、異常信号の送信が終了すると、回線網制御手段24は、電話回線2を開放し、接続切替手段11を制御して、電話回線2を電話機6側に接続するよう切り替える(ステップS112)。
【0045】
一方、ステップS114において、電話回線2に回線電流が流れていない場合、回線網制御手段24は、交換機3から電話回線2に電圧が印加されているか否かを回線状態判断手段16に再度判断させる(ステップS116)。なお、電話回線2に電圧が印加されているか否かの判断は、ステップS106において行われる処理と同様の処理により行われる。交換機3から電話回線2に電圧が印加されていると回線状態判断手段16が判断した場合、回線電圧の判断と回線電流の判断の不一致の原因は、回線電圧の判断における一時的なノイズ等の影響によるものではなく、情報送信装置1の回線電流による判断または回線電圧による判断の何れかの機能自体に異常が発生しているものと考えられるため、回線網制御手段24は、機器異常の旨を、監視制御手段18を介して、報知手段22に報知させる(ステップS117)。一方、ステップS116において、交換機3から電話回線2に電圧が印加されていないと回線状態判断手段16が判断した場合、ステップS106における回線電圧での判断は一時的なノイズ等の影響によるものと考えられるため、回線網制御手段24は、異常信号を送信しようとした履歴情報を、メモリ(図示せず)に記録する(ステップS118)。この履歴情報は、一時的なノイズ等による原因を特定するために使用することができる。
ステップS117またはS118の後、回線網制御手段24は、異常信号を送信することなく、電話回線2を開放し、電話回線2を電話機6側に接続するよう切り替え(ステップS112)、通信処理を終了する。
なお、本フローにおいて、ステップS111でのセンタ装置5への送信処理をスキップした場合(ステップS110で「いいえ」の場合)、及び、ステップS115でのセンタ装置5への送信処理をスキップした場合(ステップS114で「いいえ」の場合)は、電話回線2が断線したか否かが未確定な状態で、センタ装置5へ送信ができなかった状態なので、本フローが終了した後、所定時間経過後に再度本フローの処理を回線網制御手段24が実行するようにしている。
【0046】
この処理手順に示したように、回線網制御手段24は、交換機3がハイアンドドライ状態から復旧したと判断するための回線電圧が正常か否かの判断と回線電流が正常か否かの判断に不一致が生じたとき、電話回線2の回線電圧を再度確認し、回線電圧の測定結果のみが交換機3から電話回線2に給電されていることを示す場合、情報送信装置1の何れかに異常があると判断する。そのため、電圧監視手段14や電流監視手段15に回路破損などの不具合が生じていることを、ノイズなどの影響によって回線電圧が一時的に高くなって、電話回線2に給電がされているのと同様の状況が瞬間的に生じたことと区別して検知することができる。
【0047】
以上説明してきたように、本発明を適用した情報送信装置1は、交換機3をハイアンドドライ状態から復旧させるために所定時間電話回線2を開放している間に、電話回線2に電圧を印加したことを回線電圧にて検知することにより、電話回線2を閉結しなくても、交換機3がハイアンドドライ状態から復旧したことを検出できる。そして、情報送信装置1は、ハイアンドドライ状態からの復旧を検出すると電話回線2を開放する所定時間を待たずに直ちに電話回線2を接続して回線電流を確認し、情報を送信するので、交換機3がハイアンドドライ状態であった場合でも、緊急性の高い異常信号などを送信するまでの待ち時間を極力少なくすることができる。
さらに、情報送信装置1は、交換機3がハイアンドドライ状態から復旧したか否かの最終的な判断において、電話回線に加わるノイズに対する影響を受け難い回線電流での判断を優先する。そのため、情報送信装置1は、交換機3がハイアンドドライ状態から復旧したか否かを、高い信頼性をもって判断できる。
【0048】
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明を適用した情報送信装置の概略構成図である。
【図2】回線の断線状態及び交換機のハイアンドドライ状態を判断するために使用される判断基準の一例を示すテーブルである。
【図3】本発明を適用した情報送信装置における通信処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明を適用した情報送信装置における通信処理の他の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1 情報送信装置
2 電話回線
3 交換機
4 公衆電話回線網
5 センタ装置
6 電話機
7 センサ
11 接続切替手段
12 回線閉結手段
13 着信検出手段
14 電圧監視手段
15 電流監視手段
16 回線状態判断手段
17 センサインターフェース
18 監視制御手段
19 ダイヤル制御手段
20 応答検出手段
21 情報発信手段
22 報知手段
23 電源回路
24 回線網制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話回線の接続を電話機から自装置に切り替えて所定の送信先に交換機を介して情報を送信する情報送信装置であって、
前記電話回線を開放状態と閉結状態との間で切り替える接続切替手段と、
前記電話回線の回線電圧を検出し、検出した回線電圧が所定電圧値よりも高いか否かを検知する電圧監視手段と、
前記電話回線の回線電流を検出し、検出した回線電流が所定電流値よりも高いか否かを検知する電流監視手段と、
前記交換機がハイアンドドライ状態であるか否かを判断する回線状態判断手段と、
前記情報を送信するときに前記交換機が前記ハイアンドドライ状態であると判断された場合、前記交換機が発信するチェックパルスの発信間隔よりも長い第1の所定時間前記電話回線を開放状態とした後、前記電話回線を閉結し、前記回線電流が前記所定電流値よりも高いことが検知されると、前記所定の送信先に情報を送信する回線網制御手段とを備え、
前記回線網制御手段は、前記第1の所定時間が経過する以前に、前記回線電圧が前記所定電圧値よりも高くなったことが検知されると前記電話回線を閉結し、前記回線電流が前記所定電流値よりも高いことが検知されていれば、前記所定の送信先に情報を送信することを特徴とする情報送信装置。
【請求項2】
前記回線状態判断手段は、前記回線電圧が前記所定電圧値以下であることが検知され、かつ前記回線電流が前記所定電流値以下であることが検知された状態であって、当該状態が前記第1の所定時間よりも長い前記電話回線の断線を判断するための第2の所定時間継続していない状態のときに前記交換機は前記ハイアンドドライ状態と判断する、請求項1に記載の情報送信装置。
【請求項3】
報知手段をさらに有し、
前記回線網制御手段は、前記第1の所定時間が経過する以前に、前記回線電圧が前記所定電圧値よりも高くなったことが検知され、かつ前記電話回線を閉結した後に、前記回線電流が前記所定電流値よりも高いことが検知されなければ、前記回線電圧が前記所定電圧値よりも高いか否かを再度確認し、前記回線電圧が前記所定電圧値よりも高いことが検知された場合、前記情報送信装置に異常がある旨を前記報知手段にて報知する、請求項1または2に記載の情報送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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