説明

情報通信端末、放送受信端末およびコンピュータプログラム

【課題】ユーザによるポータルサイトのアドレス入力や選択の手間を省き、携帯型端末への負担を軽減しながら、管理サーバから放送受信端末が設置されている地域のポータルサイトのアドレスを入手可能な携帯型端末、放送受信端末等を提供する。
【解決手段】情報通信端末は、識別子および管理サーバのアドレスの送信を要求する第一送信要求を生成し、所定のポータルサイトのアドレスの送信を要求する第二送信要求を生成する処理部と、通信部とを備えている。通信部は、放送受信端末に第一送信要求を送信した後、放送受信端末から識別子および管理サーバのアドレスを受信する。管理サーバは、放送受信端末を一意に識別する識別子と、所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持している。通信部は、管理サーバに、第二送信要求および識別子を送信し、管理サーバから所定のポータルサイトのアドレスを受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通信端末、放送受信端末および管理サーバが通信可能に接続されたシステムにおいて用いられる情報通信端末および放送受信端末に関する。より具体的には、本発明は、情報通信端末および放送受信端末が協働して、管理サーバが保持するポータルサイトのアドレスを取得する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークに接続するためのモデム、およびネットワーク上の情報を閲覧するためのブラウザが搭載されたデジタル放送受信端末が多く普及しつつある。デジタル放送受信端末とは、たとえばケーブルテレビを視聴するためのセットトップボックス(STB)である。ユーザは、ネットワークに接続されたそのようなデジタル放送受信端末を利用して、デジタル放送受信端末が設置された地域のポータルサイトにアクセスし、その地域に関連する種々のコンテンツやインタラクティブなアプリケーションサービスを利用することが可能になりつつある。
【0003】
また、IT(Information Technology;情報技術)の進歩により、高性能で携帯可能なタブレット型コンピュータ等の携帯型端末も普及しつつある。そのような携帯型端末は、たとえばWiFi(IEEE 802.11シリーズ)等の高速なネットワークでインターネットに接続することが可能である。ユーザは携帯型端末を利用し、種々のコンテンツやインタラクティブなアプリケーションサービスを享受することが一般化しつつある。
【0004】
また、ネットワークに接続されたクライアント端末からユーザが各種サービスを利用する場合に、適切なサービス制御を行うしくみも種々開発されている。たとえば特許文献1は、利用者ID(Identification Data;識別情報)に基づき、ディレクトリサーバでアクセス制御を行う方法を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−271555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ユーザが携帯型端末を用いて、放送受信端末が設置されている地域のポータルサイトに接続する場合、ユーザは接続先のURL(Uniform Resource Locator)をブラウザに直接入力することが必要な場合がある。しかしながら、URLをブラウザに直接入力する作業は、ユーザにとって非常に面倒である。また、入力されたURLが一文字でも誤っていた場合、正常なアクセスができず、再度入力内容を確認し、URLを訂正する必要がある。この作業もまた、煩雑である。
【0007】
特許文献1に記載のように、ユーザが携帯型端末の利用者IDを利用し、事前に携帯型端末の利用者IDと関連付けたポータルサイトのURLを、放送サービスを提供する管理サーバに登録することも考えられる。しかしながら、この技術は、ユーザが放送サービスを受けている放送受信端末の設置地域のポータルサイトを適切に選択して登録する必要がある。そのような登録作業をユーザが実施するにしても、または管理サーバを管理する地域の放送サービスの提供者が実施するにしても、手間がかかる。
【0008】
別の方法として、接続先のIP(Internet Protocol)アドレスを携帯型端末にあらかじめ登録しておくことも考えられる。しかしながら、IPアドレスの情報を保持している放送局を経由することなく、ユーザが市販の携帯型機器を購入する場合、市販の携帯型機器にIPアドレスを事前に登録することは事実上困難である。仮に、市販の携帯型機器にIPアドレスを事前に登録することができたとしても、放送局毎や同じ放送局であっても地域毎にポータルサイトのURLが異なる放送サービスにおいては膨大な数のIPアドレスを携帯型端末に記憶させる必要がある。これでは、携帯型端末の製造業者への負担が増し、また、携帯型端末の記憶容量が圧迫される。さらにユーザも、登録された膨大なIPアドレスの中から地域のポータルサイトのURLを選択するという作業を行う必要がある。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ユーザによるポータルサイトのアドレス入力や選択の手間を省くとともに、携帯型端末への負担を軽減しながら、管理サーバから放送受信端末が設置されている地域のポータルサイトのアドレスを入手可能な携帯型端末、放送受信端末等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態にかかる情報通信端末は、管理サーバおよび放送受信端末と通信可能に接続される情報通信端末であって、前記放送受信端末は、前記放送受信端末を一意に識別する識別子、および前記管理サーバのアドレスを保持しており、前記管理サーバは、前記識別子と、所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持しており、前記情報通信端末は、前記識別子および前記管理サーバのアドレスの送信を要求する第一送信要求を生成し、前記所定のポータルサイトのアドレスの送信を要求する第二送信要求を生成する処理部と、前記放送受信端末および前記管理サーバと通信する通信部とを備え、前記通信部は、前記放送受信端末に前記第一送信要求を送信した後、前記放送受信端末から前記識別子および前記管理サーバのアドレスを受信すると、前記管理サーバに、前記第二送信要求および前記識別子を送信し、前記管理サーバから前記所定のポータルサイトのアドレスを受信する。
【0011】
ある好ましい実施形態において、前記情報通信端末は、受信した前記所定のポータルサイトのアドレスを格納する保持部をさらに備えている。
【0012】
ある好ましい実施形態において、前記管理サーバから前記所定のポータルサイトのアドレスを受信した後、前記処理部は、前記通信部を介して前記所定のポータルサイトのアドレスを利用して前記所定のポータルサイトにアクセスする。
【0013】
ある好ましい実施形態において、前記管理サーバは、前記識別子と、前記識別子によって特定される前記放送受信端末が設置された地域に関する所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持しており、前記通信部は、前記管理サーバから、前記放送受信端末が設置された地域に関するポータルサイトのアドレスを受信する。
【0014】
ある好ましい実施形態において、前記処理部は、自装置が前記所定のポータルサイトにアクセスして動作する際に用いられる設定情報の送信を要求する設定情報送信要求をさらに生成し、前記通信部は、前記管理サーバに前記第二送信要求および前記識別子を送信する際、さらに前記設定情報送信要求を送信し、前記管理サーバからさらに前記設定情報を受信する。
【0015】
本発明の一実施形態にかかる放送受信端末は、放送信号を受信し、かつ、管理サーバおよび情報通信端末と通信可能に接続される放送受信端末であって、前記管理サーバは、前記放送受信端末を一意に特定する識別子と、所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持しており、前記情報通信端末は、所定の手順によって前記管理サーバのアドレスを取得して前記管理サーバにアクセスし、前記管理サーバから前記所定のポータルサイトのアドレスを取得することにより、前記所定のポータルサイトにアクセスすることが可能であり、前記放送受信端末は、前記識別子および前記管理サーバのアドレスを保持する保持部と、前記情報通信端末から、前記識別子および前記管理サーバのアドレスの送信要求を受信する通信部と、前記送信要求の受信に応答して、前記保持部から前記識別子および前記管理サーバのアドレスを読み出し、前記通信部を介して前記識別子および前記管理サーバのアドレスを送信する処理部とを備えている。
【0016】
本発明の一実施形態にかかるコンピュータプログラムは、情報通信端末に実装されるコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、前記情報通信端末は、管理サーバおよび放送受信端末と通信可能に接続され、前記放送受信端末は、前記放送受信端末を一意に識別する識別子、および前記管理サーバのアドレスを保持しており、前記管理サーバは、前記識別子と、所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持しており、前記コンピュータプログラムは、前記情報通信端末に実装されるコンピュータに、前記放送受信端末に、前記識別子および前記管理サーバのアドレスの送信を要求する第一送信要求を送信するステップと、前記放送受信端末から前記識別子および前記管理サーバのアドレスを受信するステップと、前記管理サーバに、前記所定のポータルサイトのアドレスの送信を要求する第二送信要求および前記識別子を送信するステップと、管理サーバから前記所定のポータルサイトのアドレスを受信するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のある実施形態によれば、情報通信端末の処理部は、識別子および管理サーバのアドレスの送信を要求する第一送信要求を生成し、所定のポータルサイトのアドレスの送信を要求する第二送信要求を生成し、通信部は、放送受信端末および管理サーバと通信する。通信部は、放送受信端末に第一送信要求を送信した後、放送受信端末から識別子および管理サーバのアドレスを受信すると、管理サーバに、第二送信要求および識別子を送信し、管理サーバから所定のポータルサイトのアドレスを受信する。これにより、ユーザによるポータルサイトのアドレス入力や選択の手間を省くとともに、携帯型端末への負担を軽減しながら、放送受信端末が設置された地域のポータルサイトにアクセスすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施例1に係る双方向の放送サービスのシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1に係る放送受信端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例1に係る携帯型端末の構成を示すブロック図である。
【図4】放送受信端末100および携帯型端末120に共通するハードウェア構成図である。
【図5】本発明の実施例1に係る管理サーバが保持するデータの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施例1に係る携帯型端末によるアクセス先取得処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例1に係る放送受信端末によるアクセス先取得応答処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例1に係る管理サーバによるアクセス先取得応答処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例2に係る管理サーバが保持するデータの構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例2に係る携帯型端末によるアクセス先取得処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例2に係る管理サーバによるアクセス先取得応答処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による情報通信端末および放送受信端末の実施形態を説明する。
【0020】
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る双方向の放送サービスシステム1の構成を示す。
【0021】
放送サービスシステム1は、放送受信端末100と、TVモニタ110と、携帯型端末120と、放送設備130と、伝送路150と、管理サーバ160とを備えている。図1には、さらにインターネット170と、無線アクセスポイント180、181と、ポータルサイト190、191とが示されている。本実施形態の放送サービスシステム1はこれらを含むとするが、これらは必ずしも放送サービスシステム1に含まれなくてもよい。 放送受信端末100およびTVモニタ110は、破線で示すユーザ宅に設置される。放送受信端末100は、放送設備130から伝送路150経由で放送信号を受信する。放送受信端末100は放送信号を処理し、TVモニタ110に映す。これによりユーザは放送を視聴することができる。
【0022】
また、放送受信端末100は、内蔵モデムまたは外付けモデムを利用し、伝送路150経由でインターネット170に接続し、種々のポータルサイト(ポータルサイト190、ポータルサイト191、・・・)にアクセスすることができる。
【0023】
携帯型端末120は、例えば、汎用のタブレット型コンピュータ、携帯電話やスマートフォン等の携帯可能な情報通信端末、情報表示端末である。なお、本明細書では「携帯型」と記述しているが、携帯可能であることは必須ではない。一般に情報通信端末であれば十分である。
【0024】
携帯型端末120は、放送受信端末100と連携することにより、放送受信端末100が設置された地域に関するポータルサイトにアクセスすることができる。
【0025】
具体的には、携帯型端末120は、ユーザ指示に基づき、放送受信端末100にアクセスする。このとき、携帯型端末120は、Wi−Fi等の無線アクセスポイント(アクセスポイント180、アクセスポイント181、・・・)、およびインターネット170経由で放送受信端末100にアクセスしても良いし、放送受信端末100に無線モデムを接続してユーザ宅内などのローカルな環境で放送受信端末100にアクセスしても良い。携帯型端末120は、UPnP(Universal Plug and Play)のような自動接続技術を使用して放送受信端末100にアクセスしても良いし、放送受信端末100のIPアドレスを取得して放送受信端末100にアクセスしても良い。
【0026】
以下では、携帯型端末120はユーザ宅内などのローカルな環境で放送受信端末100にアクセスするとして説明する。しかしながら携帯型端末120は、ユーザ宅外において上述のWi−Fi等の無線アクセスポイントを利用して、放送受信端末100にアクセスしてもよい。以下では特にWi−Fi等の無線アクセスポイントについての言及は省略する。
【0027】
携帯型端末120からのアクセス要求を受けて、放送受信端末100は、放送受信端末100が有する一意の識別子と管理サーバ160のアドレス(以下、「URL」(Uniform Resource Locator)と記述する。)を携帯型端末120に送信する。携帯型端末120は識別子と管理サーバ160のURLとを受け取る。携帯型端末120は、放送受信端末100から受け取った管理サーバ160のURLと放送受信端末100が有する一意の識別子を用いて管理サーバ160にアクセスする。管理サーバ160は、放送受信端末100の識別子と、放送受信端末100が設置された地域に関するポータルサイトのURLとを対応付けて保持している。管理サーバ160は、携帯型端末120から受け取った放送受信端末100の識別子に基づいて、その識別子に対応するポータルサイトのURLを携帯型端末120に送信する。携帯型端末120は、管理サーバ160からポータルサイトのURLを受け取る。これにより、携帯型端末120はポータルサイトにアクセスすることができる。
【0028】
図2は、本実施形態に係る放送受信端末100の構成を示すブロック図である。
【0029】
放送受信端末100は、信号処理部101、表示制御部102、通信部103、処理部104、保持部105および受信部106を備えている。
【0030】
信号処理部101は、伝送路150から受信した映像信号に公知の信号処理を行い、処理を行った映像信号を表示制御部102に送る。
【0031】
表示制御部102は、信号処理部101から受け取った映像信号の表示制御を行い、TVモニタ110に映像を表示させる。
【0032】
受信部106は、ユーザのリモコン107の操作に基づくリモコン信号を受信し、受信したリモコン信号を処理部104に送る。
【0033】
通信部103は、処理部104からの指示に基づき、リモコン信号の放送設備130への送信や、ポータルサイトからのコンテンツの受信等の通信処理を行う。また通信部103は、無線モデムの機能を有しており、ローカルな環境で携帯型端末120とアクセスする際にも利用される。
【0034】
処理部104は、受信部106から受信したリモコン信号を処理し、信号処理部101、表示制御部102、通信部103および保持部105を制御する。また、処理部104は、ポータルサイトからコンテンツを受信する場合は、ポータルサイトに通信部103経由で上り信号を送信するとともに、ポータルサイトから通信部103経由で下り信号を受信し、所定の処理を行った後、ポータルサイトのコンテンツを表示制御部102経由でTVモニタ110に表示する。また、処理部104は、UPuP等の通信についても、通信部103経由で処理する。
【0035】
保持部105は、放送受信端末100が有する一意の識別子と管理サーバ160のURLを保持している。管理サーバ160のURLは、予め用意され、登録されている。
【0036】
処理部104は、携帯型端末120から要求を受け取る。この要求は、放送受信端末100が有する一意の識別子、および管理サーバ160のURLの送信の要求である。本明細書では、この送信要求をまとめて「第一送信要求」と呼ぶ。第一送信要求を受けると、処理部104は、保持部105から放送受信端末100が有する一意の識別子と管理サーバ160のURLを受け取り、携帯型端末120に送信する。放送受信端末100から携帯型端末120への通信は、放送受信端末100に接続された無線モデム(図示せず)を用いて、ローカルな環境で行われる。これにより、携帯型端末120は、放送受信端末100が有する一意の識別子と管理サーバ160のURLを受け取ることができる。
【0037】
図3は、本実施形態に係る携帯型端末120の構成を示すブロック図である。
【0038】
携帯型端末120は、表示部121、表示制御部122、入力部123、通信部124、処理部125および保持部126を備えている。
【0039】
表示部121は、液晶や有機EL等のパネルを備え、表示制御部122の制御に基づき、種々のコンテンツを表示する。
【0040】
表示制御部122は、処理部125からの指示に基づき、表示部121に表示する種々のコンテンツの表示を制御する。
【0041】
入力部123は、例えば、キーボードやコマンド入力ボタンである。入力部123は、入力されたキー入力信号を処理部125に送信する。なお、表示部121と入力部123は一体であっても良く、表示部121にキーボードやコマンド入力釦を表示させてユーザに操作させても良い。
【0042】
通信部124は、入力部123で入力されたキー入力信号に基づく処理部125からの指示を受け、各種信号および情報の送受信を行う。例えば、通信部124は、処理部125からの第一送信要求を放送受信端末100に接続された無線モデム(図示せず)経由で放送受信端末100に送信する。そして通信部124は、第一送信要求に対する放送受信端末100からの応答として、放送受信端末100が有する一意の識別子と管理サーバ160のURLを受信する。
【0043】
また、通信部124は、処理部125からの、ポータルサイトのURLの送信の要求(第二送信要求)と、放送受信端末100が有する一意の識別子とを、放送受信端末100に接続された無線モデム(図示せず)経由で管理サーバ160に送信する。なお、ここでいうポータルサイトとは、識別子に関連付けられた放送受信端末100が設置された地域に関するポータルサイトである。「放送受信端末100が設置された地域」は一例である。何らかの基準で決定されたポータルサイトであればよい。
【0044】
第二送信要求を受け取ると、管理サーバ160は該当するポータルサイトのURLを送信する。通信部124はそのURLを受信する。さらに、通信部124は、ポータルサイトのURLで提供される、ポータルサイトのコンテンツを受信する。このコンテンツは、処理部125がコンテンツの送信要求をポータルサイトに送ることにより、ポータルサイトから送信されたコンテンツである。
【0045】
処理部125は、入力部123で入力されたキー入力信号に基づき、表示制御部122、通信部124および保持部126を制御する。例えば、処理部125は、入力部123で入力されたキー入力信号に基づき、第一送信要求を通信部124経由で放送受信端末100に送信する。また処理部125は、放送受信端末100から放送受信端末100が有する一意の識別子と管理サーバ160のURLを通信部124経由で受信する。また、例えば、処理部125は、入力部123で入力されたキー入力信号に基づき、ポータルサイトのURLの送信要求(第二送信要求)と放送受信端末100が有する一意の識別子を通信部124経由で管理サーバ160に送信する。処理部125は、管理サーバ160からポータルサイトのURLを通信部124経由で受信する。また、例えば、処理部125は、入力部123で入力されたキー入力信号に基づき、ポータルサイトのURLで提供されるコンテンツを通信部124経由で受信させ、表示制御部122を制御し、表示部121に表示させる。
【0046】
保持部126は、処理部125が通信部124経由で受信した、放送受信端末100が有する一意の識別子、管理サーバ160のURLおよびポータルサイトのURLを保持する。
【0047】
図4は、放送受信端末100および携帯型端末120(以下「端末100、120」と記述する。)に共通するハードウェア構成図である。端末100、120は、CPU2と、メモリ3と、GPU4と、通信インターフェース(I/F)5とを備えている。
【0048】
CPU2は、端末100、120の全体の動作を制御する中央演算回路である。またCPU2は通信I/F5へ出力されるデータを生成し、通信I/F5から受信されたデータを処理する。CPU2は、図2に示す信号処理部101および処理部104に対応し、図3に示す処理部125に対応する。
【0049】
メモリ3は、RAM、ROM、フラッシュROMなどの、いわゆる記憶装置である。メモリ3には、コンピュータプログラム6が格納されている。コンピュータプログラム6はCPU2によって実行される。コンピュータプログラム6に含まれる命令コードに応じて、図4に示されるハードウェアが、放送受信端末100として機能するか、携帯型端末120として機能するかが異なる。
【0050】
たとえば、後述する図6の処理手順を実現するよう命令コードが記述されている場合には、図4に示すハードウェアは携帯型端末120として機能する。コンピュータプログラム6はCPU2に対し、通信部124等を利用して図6の各ステップを実行させる。一方、後述する図7の処理手順を実現するよう命令コードが記述されている場合には、図4に示すハードウェアは放送受信端末100として機能する。コンピュータプログラム6はCPU2に対し、通信部103等を利用して図7の各ステップを実行させる。
【0051】
端末100、120は、1つの半導体回路にコンピュータプログラムを組み込んだDSP等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
【0052】
上述のコンピュータプログラム6は、CD−ROM等の記録媒体に記録されて製品として市場に流通され、または、インターネット等の電気通信回線を通じて伝送され得る。
【0053】
なお、図4ではメモリ3は1つしか設けられていないが、これは記載の便宜のためである。実際には、RAM、ROM、フラッシュROMなどが複数設けられ得る。メモリ3は、図2および図3に示す保持部105、126に対応する。
【0054】
GPU4は、映像処理回路である。表示される画像データを生成する。またGPU4は、生成した画像データを通信I/F5から出力し、画像の表示を制御する。GPU4は、図2および図3の表示制御部102、122に対応する。
【0055】
通信I/F5は、接続端子の総称である。通信I/F5として、たとえばリモコンの赤外線受光器、イーサネット(登録商標)端子、無線通信用アンテナ、HDMI端子、DVI端子などが想定される。通信I/F5は、図2の通信部103、受信部106、表示制御部102とTVモニタ110とを接続する映像出力端子(たとえばHDMI端子)に対応する。また通信I/F5は、図3の通信部124に対応する。
【0056】
なお、図4には、携帯型端末120の表示部121は含まれていない。しかしながら、上述のように、表示部121は、たとえば液晶ディスプレイパネルや有機ELパネルとして実装され得る。
【0057】
図5(a)および(b)は、本実施形態に係る管理サーバ160が保持するデータの構造を示す。なお、管理サーバ160もまた、図4に示すハードウェアを有している。図5(a)および(b)に示すデータは、管理サーバ160のメモリ、たとえばフラッシュメモリ、ROMに保持されている。または、管理サーバ160は、ハードディスクドライブ(HDD)などの図示されない記憶装置に当該データを保持していてもよい。
【0058】
図5(a)は、各グループ番号と機器IDとの対応関係を示している。放送局は、ユーザが放送サービスに加入すると、加入者情報に関連して、ユーザ宅に設置された放送受信端末の機器ID(放送受信端末が有する一意な識別子)を、地域毎にグループ分けして管理する。すなわち、各放送受信端末は、放送局の地域ごとにグループ分けされる。
【0059】
図5(a)は、グループ番号と機器IDとを対応付けたテーブルである。このテーブルに示されるように、機器ID#11、機器ID#12、・・・機器ID#1Nのいずれかを有する放送受信端末は、グループ番号#1にグループ分けされている。同様に、機器ID#21、機器ID#22、・・・機器ID#2Nのいずれかを有する放送受信端末は、グループ番号#2にグループ分けされている。以下、同様である。グループ番号は、放送受信端末が設置された地域に対応している。よってグループ番号は当該地域を示す情報と言うことができる。
【0060】
図5(b)は、各グループ番号とポータルサイトのURLとを対応付けたテーブルを示している。図5(b)では、各グループ番号に割当てられる放送受信端末と携帯型端末とがそれぞれアクセスするポータルサイトのURLとが示されている。グループ番号#1に割り当てられた放送受信端末がアクセスするURLは、URL(A)#1であり、携帯型端末がアクセスするURLは、URL(B)#1である。URL(A)#1、URL(B)#1はいずれもグループ番号#1にグループ分けされた放送受信端末が設置されている地域のポータルサイトのコンテンツを提供するURLである。同様に、グループ番号#2に割り当てられた放送受信端末がアクセスするURLは、URL(A)#2であり、携帯型端末がアクセスするURLは、URL(B)#2である。以下、同様である。
【0061】
なお、管理サーバ160は、現在通信している相手が放送受信端末100であるか、携帯型端末120であるかを、たとえばアクセス要求に含まれるユーザ・エージェント情報を利用して判別することができる。ユーザ・エージェント情報は、HTTPの要求中に、各ユーザーエージェントの識別名の文字列として含まれている。この文字列により、一般にアプリケーション名、バージョン、ホストオペレーティングシステム、言語等が特定される。管理サーバ160は、たとえばホストオペレーティングシステムにより、現在通信している相手が放送受信端末100であるか、携帯型端末120であるかを特定する。または、運用上、要求を構成するコマンドを、放送受信端末100と携帯型端末120とで区別してもよい。
【0062】
あるグループ番号を割り当てられた放送受信端末がアクセスするURLと、あるグループ番号と同じグループ番号を割り当てられた携帯型端末がアクセスするURLを同一とし、機種情報をポータルサイトとやりとりして、機種に対応した表示を行うようにしても良い。また、携帯型端末がアクセスするURLを図5(b)の場合はグループ番号ごとに1つとしたが、機種毎に設けても良い。
【0063】
次に、図6〜図8を参照しながら、携帯型端末120の動作を説明する。携帯型端末120は、放送受信端末100から一意な識別子と管理サーバ160のURLを受信し、受信した放送受信端末100の識別子と管理サーバ160のURLを用いて、管理サーバ160からポータルサイトのURLを受信する。
【0064】
図6は、本実施形態に係る携帯型端末120によるURL取得処理を示すフローチャートである。
【0065】
図7は、本実施形態に係る放送受信端末100によるURL取得応答処理を示すフローチャートである。
【0066】
図8は、本実施形態に係る管理サーバ160によるURL取得応答処理を示すフローチャートである。
【0067】
まず図6を参照する。
【0068】
携帯型端末120の処理部125は、入力部123から所定のキー入力信号を受けると、通信部124経由で、放送受信端末100に、放送受信端末100が有する機器ID(放送受信端末100が有する一意の識別子)と管理サーバ160のURLの送信を要求する(第一送信要求)(ステップS51)。
【0069】
次に図7を参照する。放送受信端末100は、携帯型端末120からの要求を受信する。放送受信端末100の処理部104は、その要求が、第一送信要求であるか否かを判断する。すなわち処理部104は、その要求が、携帯型端末120からの機器IDおよび管理サーバ160のURLの送信要求であるかを判断する(ステップS61)。処理部104は、その要求が第一送信要求であると判断すると(ステップS61でYes)、保持部105から、機器IDと管理サーバ160のURLを読み出して、接続された無線モデム(図示せず)経由で携帯型端末120に送信する(ステップS62)。これにより、放送受信端末100の処理は終了する。
【0070】
再び図6を参照する。携帯型端末120の処理部125は、放送受信端末100の機器IDと管理サーバ160のURLを通信部124経由で取得する。その結果、ステップS52の処理は「Yes」に進む。処理部125は、取得した放送受信端末100の機器IDと管理サーバ160のURLを保持部126に格納する(ステップS53)。
【0071】
処理部125は、取得した管理サーバ160のURL宛に取得した機器IDを通知し、管理サーバ160に機器IDに関連付けられたポータルサイトのURLを送信するよう要求する(第二送信要求)(ステップS54)。
【0072】
ここで、後述する図8の処理を経て、処理部125が管理サーバ160から、携帯型端末120がアクセスするURL(ポータルサイトのURL)を取得すると(ステップS55でYes)、取得したURLを保持部126に格納する(ステップS56)。
【0073】
この後、処理部125は、管理サーバ160から取得したポータルサイトのURL、上記の例ではURL(B)#1、にアクセスする。その結果、所望のポータルサイトのコンテンツがユーザに提供される。
【0074】
次に図8を参照しながら、管理サーバ160の動作を説明する。
【0075】
管理サーバ160は、携帯型端末120から要求を受け取ると、その要求が第二送信要求か否かを判断する。すなわち管理サーバ160は、その要求がポータルサイトのURL送信要求かどうかを判断する(ステップS71)。その要求がポータルサイトのURL送信要求であった場合(ステップS71でYes)、放送受信端末100の機器IDも通知されていることになる。管理サーバ160は、保持するデータから通知された機器IDを検索し、通知された機器IDに割り当てられたグループ番号を検索する(ステップS72)。具体的には、管理サーバ160は、図5(a)に示すデータから、通知された機器IDに割り当てられたグループ番号を検索する。例えば、通知された機器IDが機器ID#11の場合、管理サーバ160は、図5(a)に示すデータを検索し、グループ番号#1を特定する。
【0076】
一方、図5(a)に示すデータに通知された機器IDがない場合および通知された機器IDに割り当てられたグループ番号がない場合は、管理サーバ160は処理を終了する(ステップS73のNO)。
【0077】
処理がステップS73のYesに進むと、管理サーバ160は、割り当てられたグループ番号に属する携帯型端末120がアクセスするURLを検索する(ステップS74)。具体的には、管理サーバ160は、図5(b)に示すデータから、割り当てられたグループ番号に属する携帯型端末120がアクセスするURLを検索する。例えば、管理サーバ160は、割り当てられたグループ番号がグループ番号#1の場合、図5(b)に示すデータを検索する。これにより、携帯型端末120がアクセスするURL(B)#1を特定できる。処理はステップS75でYesに進む。
【0078】
一方、管理サーバ160は、図5(b)に示すデータに、割り当てられたグループ番号#1に携帯型端末120がアクセスするURLが登録されていない場合は処理を終了する(S75でNO)。このとき管理サーバ160は、該当するURLがないことを通知してもよい。
【0079】
管理サーバ160は、割り当てられたグループ番号で携帯型端末120がアクセスするURLを特定できたときは、ポータルサイトのURLを携帯型端末120に送信する(ステップS76)。
【0080】
ポータルサイトのURLを取得すると、処理部125は、通信部124を介してそのURLに自動的にアクセスする。これにより、ユーザはポータルサイトのアドレスを自ら入力する必要はなくなる。
【0081】
以上、本実施形態の携帯型端末および携帯型端末によるURL受信方法によれば、ネットワークを介して接続される管理サーバおよび複数の放送受信端末から構成され、放送受信端末が有する一意な識別子と該識別子に関連付けられた放送受信端末が設置された地域のポータルサイトのURLを管理サーバが管理するシステムを用いて、放送受信端末から一意な識別子と管理サーバのURLを受信し、受信した放送受信端末の識別子と管理サーバのURLを用いて、管理サーバから放送受信端末の一意な識別子に関連付けられた放送受信端末が設置された地域のポータルサイトのURLを受信するので、ユーザによるポータルサイトのURL入力や選択の手間を省くとともに、携帯型端末への負担を軽減しながら、放送受信端末が設置された地域のポータルサイトにアクセスすることが可能となる。
【0082】
(実施形態2)
次に、本実施形態に係る双方向の放送サービスのシステム、放送受信端末および携帯型端末の構成、各々の処理について説明をする。
【0083】
本実施形態に係るシステムが実施形態1に係るシステム1と異なる点は、管理サーバ160が保持するデータの構成、携帯型端末120によるURL取得応答処理および管理サーバ160によるURL取得応答処理である。これら以外の、双方向の放送サービスのシステム、放送受信端末100および携帯型端末120の構成および放送受信端末100によるURL取得処理は実施形態1と同じである。それらについては参照符号を含めて実施形態1の説明を援用する。同じ内容については説明を省略する。
【0084】
図9(a)および(b)は、本実施形態に係る管理サーバ160が保持するデータの構成を示す。管理サーバ160は、図5(a)および(b)に示すデータに加え、図9(a)および(b)に示すデータを保持している。
【0085】
管理サーバ160は、機器ID毎に設定情報を保持している。
【0086】
図9(a)は、各機器IDと設定情報とを対応付けたテーブルを示している。例えば、管理サーバ160は、機器ID#11に対して、設定情報#11を保持している。
【0087】
図9(b)は、管理サーバ160が保持する設定情報の一例を示す。設定情報とは、携帯型端末120がポータルサイトにアクセスして動作する際に用いられる情報である。設定情報は、各種機能の有効/無効や、各種機能の動作パラメータ等を含む。例えば、図9(b)に示すように、A機能の有無、B機能の有無や、動作パラメータA、動作パラメータB等のように構成される。各種機能の有無とは、例えば携帯型端末120がポータルサイトの情報を定期的に更新する定期アクセス機能の有無である。また、動作パラメータとは、例えば、上述の定期アクセス機能に関連して設定される、定期アクセスタイミングの間隔値である。設定情報は動作に必要となる情報であり、上記に限定するものではない。例えばリンク先のURL等を設定情報に含めても良い。または、携帯型端末120からの放送受信端末100の制御の可否、ユーザの契約プランを特定する情報を設定情報に含めてもよい。
【0088】
図10は、本実施形態に係る携帯型端末120によるURL取得処理を示すフローチャートである。
【0089】
図11は、本実施形態に係る管理サーバ160によるURL取得応答処理を示すフローチャートである。
【0090】
なお、図10および図11において、図6および図8と同じ動作については、同じステップ番号を付し、説明を省略する。
【0091】
まず図10を参照する。携帯型端末120の処理部125は、ステップS51〜S53を実行する。この結果、処理部125は、放送受信端末100から取得した管理サーバ160のURL宛に、放送受信端末100から取得した機器IDを通知する。そして処理部125は、管理サーバ160に機器IDに関連付けられたポータルサイトのURLと携帯型端末120の設定情報を送信するよう要求する(ステップS91)。言い換えれば、処理部125は、第二送信要求とともに、設定情報の送信要求を管理サーバ160に送信する。なお、本明細書では、ポータルサイトのURLと携帯型端末120の設定情報の送信要求をまとめて「第三送信要求」と呼ぶ。
【0092】
次に図11を参照する。
【0093】
管理サーバ160は、携帯型端末120からの要求が第三送信要求であるか否かを判断する(ステップS101)。携帯型端末120からの要求が第三送信要求であった場合(ステップ101でYes)、管理サーバ160は、ステップS72、ステップS73およびステップS74を行う。そしてステップS102において、管理サーバ160は、URLおよび機器IDに対応する設定情報が存在するか否かを判断する。
【0094】
例えば、携帯型端末120から通知された機器IDが機器ID#11である場合を考える。管理サーバ160は、図5(a)および(b)に示すデータを検索し、機器ID#11に割り当てられたグループ番号#1に属する携帯型端末120はアクセスするURL(B)#1を特定する。さらに管理サーバ160は、図9(a)に示すデータを検索する。そして管理サーバ160は、機器ID#11に対する設定情報#11を特定する。処理はステップS102のYesに進む。
【0095】
管理サーバ160は、図5(b)に示すデータに割り当てられたグループ番号#1に携帯型端末120がアクセスするURLが登録されていない場合および機器ID#11に対する設定情報#11が登録されていない場合は処理を終了する(ステップS102でNO)。
【0096】
なお、管理サーバ160は、図5(b)に示すデータに割り当てられたグループ番号#1に携帯型端末120がアクセスするURLが登録されていれば、図9(a)に示すデータに機器ID#11に対する設定情報#11が登録されていない場合であっても、ステップS102でYesとし、ステップS103に進むことにしても良い。
【0097】
管理サーバ160は、ポータルサイトのURLおよび機器IDに対する設置情報を携帯型端末120に送信する(ステップS103)。機器IDに対する設定情報が登録されていない場合にもステップS103に進んだ場合は、設定情報なしで、携帯型端末120にURLを送信する。
【0098】
再び図10を参照する。
【0099】
携帯型端末120の処理部125は、管理サーバ160から携帯型端末120がアクセスするURLおよび機器IDに対する設定情報を取得すると(ステップS92でYes)、携帯型端末120がアクセスするURLおよび機器IDに対する設定情報を保持部126に格納する(ステップS93)。
【0100】
この後、携帯型端末120の処理部125は、管理サーバ160から取得した機器IDに対する設定情報を用いて所定の設定を行う。その後、処理部125は、ポータルサイトのURLにアクセスし、所望のポータルサイトのコンテンツをユーザに提供する。
【0101】
以上、本発明の実施形態を説明した。上述の説明では、携帯型端末120が受信するポータルサイトのURLは、放送受信端末100が設置された地域に関連しているとした。しかしながら、これは一例である。たとえば携帯型端末120が、GPS機能を備えており、位置情報を提供できる場合には、その位置情報をさらに送信してもよい。この場合、サービス契約者の認証を受けるために携帯型端末120は放送受信端末100にアクセスし、管理サーバ160のURLを受信する必要がある。しかしながら、管理サーバ160は、位置情報をさらに考慮して、その位置が属する地域のポータルサイトのURLを携帯型端末120に送信すればよい。
【0102】
また、他の変形例として、放送受信端末100は現在選局中の番組を特定する情報(番組情報)を携帯型端末120に送信してもよい。携帯型端末120がその番組情報を管理サーバ160に送信すると、管理サーバ160は、その番組に関連した情報、たとえば地域紹介番組であればその地域のポータルサイトのURLを携帯型端末120に送信することができる。これによりユーザは、視聴中の番組に関連する情報を容易に、かつ確実に取得することができる。なお、送信する番組情報として、たとえばデジタル放送であれば、デジタル放送のストリームに含まれるサービス情報(SI)のイベントIDであってもよいし、番組のタイトルであってもよい。
【0103】
上述した本発明の実施形態に係る携帯型端末および放送受信端末によれば、ネットワークを介して接続される管理サーバおよび複数の放送受信端末から構成され、放送受信端末が有する一意な識別子と該識別子に関連付けられた放送受信端末が設置された地域のポータルサイトのURLを管理サーバが管理するシステムを用いて、放送受信端末から一意な識別子と管理サーバのURLを受信し、受信した放送受信端末の識別子と管理サーバのURLを用いて、管理サーバから放送受信端末の一意な識別子に関連付けられた放送受信端末が設置された地域のポータルサイトのURLおよび設定情報を受信する。これにより、ユーザによるポータルサイトのURLの入力や選択の手間を省くとともに、携帯型端末への負担を軽減しながら、放送受信端末が設置された地域のポータルサイトにアクセスすることが可能となる。さらに、受信した設定情報を用いてポータルサイトにアクセスする際に適切な設定を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0104】
ネットワークを介して接続される管理サーバおよび複数の放送受信端末から構成されるシステムにおいて、放送受信端末が設置された地域のポータルサイトのアクセス先を携帯型端末が管理サーバから受信する技術として有用である。
【符号の説明】
【0105】
2 CPU
3 メモリ
4 GPU
5 通信インターフェース
6 コンピュータプログラム
100 放送受信端末
101 信号処理部
102 表示制御部
103 通信部
104 処理部
105 保持部
106 受信部
107 リモコン
110 TVモニタ
120 携帯型端末
121 表示部
122 表示制御部
123 入力部
124 通信部
125 処理部
126 保持部
130 放送設備
150 伝送路
160 管理サーバ
170 インターネット
180、181 無線アクセスポイント
190、191 ポータルサイト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバおよび放送受信端末と通信可能に接続される情報通信端末であって、
前記放送受信端末は、前記放送受信端末を一意に識別する識別子、および前記管理サーバのアドレスを保持しており、
前記管理サーバは、前記識別子と、所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持しており、
前記情報通信端末は、
前記識別子および前記管理サーバのアドレスの送信を要求する第一送信要求を生成し、前記所定のポータルサイトのアドレスの送信を要求する第二送信要求を生成する処理部と、
前記放送受信端末および前記管理サーバと通信する通信部と
を備えており、前記通信部は、前記放送受信端末に前記第一送信要求を送信した後、前記放送受信端末から前記識別子および前記管理サーバのアドレスを受信すると、前記管理サーバに、前記第二送信要求および前記識別子を送信し、前記管理サーバから前記所定のポータルサイトのアドレスを受信する、情報通信端末。
【請求項2】
受信した前記所定のポータルサイトのアドレスを格納する保持部をさらに備えた、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項3】
前記管理サーバから前記所定のポータルサイトのアドレスを受信した後、前記処理部は、前記通信部を介して前記所定のポータルサイトのアドレスを利用して前記所定のポータルサイトにアクセスする、請求項2に記載の情報通信端末。
【請求項4】
前記管理サーバは、前記識別子と、前記識別子によって特定される前記放送受信端末が設置された地域に関する所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持しており、
前記通信部は、前記管理サーバから、前記放送受信端末が設置された地域に関するポータルサイトのアドレスを受信する、請求項3に記載の情報通信端末。
【請求項5】
前記処理部は、自装置が前記所定のポータルサイトにアクセスして動作する際に用いられる設定情報の送信を要求する設定情報送信要求をさらに生成し、
前記通信部は、前記管理サーバに前記第二送信要求および前記識別子を送信する際、さらに前記設定情報送信要求を送信し、前記管理サーバからさらに前記設定情報を受信する、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項6】
放送信号を受信し、かつ、管理サーバおよび情報通信端末と通信可能に接続される放送受信端末であって、
前記管理サーバは、前記放送受信端末を一意に特定する識別子と、所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持しており、
前記情報通信端末は、所定の手順によって前記管理サーバのアドレスを取得して前記管理サーバにアクセスし、前記管理サーバから前記所定のポータルサイトのアドレスを取得することにより、前記所定のポータルサイトにアクセスすることが可能であり、
前記放送受信端末は、
前記識別子および前記管理サーバのアドレスを保持する保持部と、
前記情報通信端末から、前記識別子および前記管理サーバのアドレスの送信要求を受信する通信部と、
前記送信要求の受信に応答して、前記保持部から前記識別子および前記管理サーバのアドレスを読み出し、前記通信部を介して前記識別子および前記管理サーバのアドレスを送信する処理部と
を備えた、放送受信端末。
【請求項7】
情報通信端末に実装されるコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、
前記情報通信端末は、管理サーバおよび放送受信端末と通信可能に接続され、
前記放送受信端末は、前記放送受信端末を一意に識別する識別子、および前記管理サーバのアドレスを保持しており、
前記管理サーバは、前記識別子と、所定のポータルサイトのアドレスとを対応付けた情報を保持しており、
前記コンピュータプログラムは、前記情報通信端末に実装されるコンピュータに、
前記放送受信端末に、前記識別子および前記管理サーバのアドレスの送信を要求する第一送信要求を送信するステップと、
前記放送受信端末から前記識別子および前記管理サーバのアドレスを受信するステップと、
前記管理サーバに、前記所定のポータルサイトのアドレスの送信を要求する第二送信要求および前記識別子を送信するステップと、
管理サーバから前記所定のポータルサイトのアドレスを受信するステップと
を実行させる、コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−34169(P2013−34169A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−48018(P2012−48018)
【出願日】平成24年3月5日(2012.3.5)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】