説明

感覚的検査データのカテゴリによる分析方法

本発明は感覚的能力データを分析するシステム及び方法に関する。本発明の1つの実施態様は、次のステップを含む:リモートロケーションからデータを受信する。データは被験者と関連付けられた感覚的能力データ及び人口統計的データを含む。データは記憶されることができる。また、方法は、被験者と関連付けられた潜在的な評価レベルを識別することを含む。少なくともスポーツツリー機能を用いて評価レベルを識別する。方法は、潜在的な評価レベルと関連付けられたピアデータを検索することも含む。また、方法は、ピアデータが、被験者に関連付けられた感覚的能力データに関してのアセスメントを生成するために用いることに関して、統計的に強力といえるときを決定することを含む。追加の実施態様は、1以上の訓練プログラム機能に基づいて訓練プログラムを開発する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連する出願への相互参照
本願は、2007年9月26日に出願された米国仮特許出願第60/975,400号の優先権を主張する2008年9月26日に出願された米国特許出願第12/239,709号の一部継続出願であり、これらすべては参照により本願に全体として編入される
【0002】
本発明は、一般的に個人の感覚的能力の検査、訓練及び分析に関する。より具体的には、本発明は、個人の感覚的能力のリモートロケーションからの分析に関する。
【背景技術】
【0003】
感覚的能力の評価の技術分野における当業者は、個人の感覚的能力の長所及び弱点を把握する為に行うことのできる感覚的検査には多くの種類があることを認識しているであろう。一般的には、このような検査は、個人が何らかの形の感覚的補正及び/又は訓練により利益を受けるか否か、並びに仮にそうであるのならば、どのような及びどの程度の感覚的補正及び/又は訓練が望ましいのか、ということを決定する為に用いられる。当業者には、多くの活動、特に競技レベルのアスレチックス等では、個人の感覚的な能力に対して特化した要求が課されることを知っている。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、リモートロケーションにて、被験者の感覚的な能力を検査して、その結果生じる感覚的検査データを中央ロケーションにて分析するシステム及び方法を提供する。より具体的には、本発明による方法は、リモートロケーションからデータを受信することができる。データは、被験者と関連付けられた感覚的データ及び人口統計的データを含む。そして、データは、記憶されることができる。さらに、方法は、被験者と関連付けられた潜在的な評価レベルを識別することを含むことができる。評価レベルは、少なくとも部分的には、スポーツツリー機能を用いることによって識別される。方法は、潜在的な評価レベルと関連付けられたピアデータを検索することを含むことができる。また、方法は、被験者と関連付けられた感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で、ピアデータが統計的に強力であるかを決定することを含むこともできる。
【0005】
この概要は、詳細な説明にて後述される概念から選び出したものを単純化した形で、読者に紹介することを念頭に提供されているものであることに留意されたい。この概要は、特許請求の範囲の主要な評価部分及び/又は必須事項を特定するものとして意図されているものではなく、また特許請求の範囲を画定するために用いられることを意図しているものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明は、添付の図面への参照を伴って下記において詳述されるのであって、これらは参照により編入される。
【0007】
【図1】本発明の実施態様によるシステムの概略図である。
【図2】本発明の実施態様による更なるシステムを示す概略図である。
【図3】3Aは、本発明の実施態様による第1の簡略化したスポーツツリー機能を示す図である。3Bは、本発明の実施態様による第2の簡略化したスポーツツリー機能を示す図である。
【図4A】4Aは、本発明の例示的な実施態様による第1のスポーツツリー機能を示す図である。
【図4B】4Bは、本発明の例示的な実施態様による第2のスポーツツリー機能を示す図である。
【図5A】5Aは、本発明の例示的な実施態様によるダイナミック型スポーツに関しての訓練プログラム機能を示す図である。
【図5B】5Bは、本発明の例示的な実施態様による非ダイナミック型スポーツに関しての訓練プログラム機能を示す図である。
【図6−1】本発明の例示的な実施態様による訓練プログラム機能のフローチャートである。
【図6−2】本発明の例示的な実施態様による訓練プログラム機能のフローチャートである。
【図6−3】本発明の例示的な実施態様による訓練プログラム機能のフローチャートである。
【図7】本発明の実施態様による、メモリとプロセッサとを有する演算装置を用いて、中央ロケーションにて行う、感覚的能力データを分析する方法を示すブロック図である。
【図8】本発明の例示的な実施態様による、被験者についての感覚的能力データを分析する方法を示すブロック図である。
【図9−1】本発明の例示的な実施態様による、被験者についての感覚的能力データを分析する方法を示すブロック図である。
【図9−2】本発明の例示的な実施態様による、被験者についての感覚的能力データを分析する方法を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
法令上の要件を充足するために、本発明の対象は具体性をもって本明細書中で説明される。しかし、本明細書自体によって本特許の範囲を限定することは意図されていない。むしろ、発明者は特許請求の範囲の対象は、他の観点からも実施することが可能であるということには気づいており、本明細書にて説明されたステップと異なるステップ又は類似しているステップの組み合わせを、現在の又は将来の技術とともに用いることができることに気づいている。
【0009】
本発明の実施態様は、リモートロケーションからのデータを受信する為のシステム、方法及びコンピュータ記憶媒体に関する。データは、被験者と関連付けられた感覚的データ及び人口統計的データを含む。そして、データは、記憶されることができる。さらに、方法は、被験者と関連付けられた潜在的な評価レベルを識別することを含むことができる。評価レベルは、少なくとも部分的には、スポーツツリー機能を用いることによって識別される。方法は、潜在的な評価レベルと関連付けられたピアデータを検索することを含むこともできる。また、方法は、被験者と関連付けられた感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で、ピアデータが統計的に強力であるかを決定することを含むこともできる。
【0010】
本発明による第2の方法は、被験者と関連づけられた第1の評価レベルを識別することを含むことができる。評価レベルは、少なくとも部分的には、スポーツツリー機能を用いることによって識別される。スポーツツリー機能は、被験者の1以上の特性に基づく潜在的な評価レベルを表す階層構造を含む。方法は、第1の評価に関連付けられたピアデータを検索することを含むこともできる。方法は、第1の評価レベルと関連付けられたピアデータが、被験者と関連付けられた感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で統計的に強力ではないと決定することを含むことができる。方法は、スポーツツリー機能を用いて第2の評価レベルを識別することを含むことができる。第2の評価レベルは、スポーツツリー機能上ではより高位にある。方法は、第2の評価レベルと関連付けられたピアデータを検索することを、追加的に含むことができる。方法は、第2の評価レベルと関連付けられたピアデータが、被験者と関連づけられた感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で、統計的に強力であるかを決定することを含むこともできる。さらに、方法は、感覚的能力アセスメントを生成するために、被験者に関連付けられた感覚的データを分析することを含むことができる。方法は、感覚的能力アセスメントを生成することを含むことができる。
【0011】
第3の方法は、被験者に関しての人口統計的データを受信して、当該人口統計的データを記憶することを含むことができる。方法は、また、被験者の感覚的データを受信することを含むことができ、当該感覚的データは、リモートロケーションで収集することができる。感覚的データは、1以上の感覚的評価馬手リックスよりなる。方法は、感覚的データを人口統計的データと関連付けて記憶することを含むこともできる。また、方法は、リモートからの情報を受信することも含むことができる。リモートからの情報は、感覚的データの収集に関連する情報を含む。方法は、また、リモートからの情報を感覚的データと関連付けて記憶することを含むことができる。さらに、方法は、統計的に強力なピアデータを含む評価レベルを識別することを含むことができる。ピアデータは、複数の他の被験者からの感覚的データからなる。方法は、また、ピアデータとの関連で、被験者の感覚的データの1以上の感覚的評価メトリックスを評価し、被験者の感覚的能力の比較プロフィールを生成することを含む。また、方法は、被験者の感覚的能力に関してのアセスメントを生成することを含むことができる。方法は、アセスメントを人口統計的データと関連付けて記憶することを含むこともできる。さらに、方法は、アセスメントをリモートロケーションに伝達することを含むことができる。方法は、また、訓練プログラム機能を用いて、被験者のための感覚的訓練プログラムを開発すること含むこともできる。また、方法は、訓練プログラムを人口統計的データと関連付けて記憶することを含むができる。方法は、感覚的訓練プログラムをリモートロケーションに伝達することを含むことができる。
【0012】
本発明は、分析若しくはアセスメントを行う又は訓練プランを開発するロケーション(場所)とは異なるリモートロケーションで、検査、データ収集及び/又は訓練を行うことを可能にする。本発明によれば、感覚的能力の検査は、1以上のリモートロケーションにて行われることができ、その一方で、検査データの分析及び訓練プランの開発は、中央ロケーションにて行われることができる。中央ロケーションでは、データを分析することができ、またさらにインターネット等のネットワークへアクセスして、1以上のリモートロケーションからデータを受信することができる。また、リモートロケーションと中央ロケーションとは、互いに物理的に近接して設けられることも可能であると考えられる(例えば、同一の物理的ユニット内、同一のネットワーク内、同一の建物内、同一の都市内等)。同様にして、検査、訓練、分析及び/又は訓練プランの開発がリモートロケーション及び/又は中央ロケーションのどちらでも個別的に又は組み合わせて行われることができることもさらに考えられる。したがって、好適例においては、本明細書にて説明した諸機能は、リモートロケーション及び/又は中央ロケーションのどちらでも又は両方でも達成されることができる。さらなる好適例においては、リモートロケーションとは、中央ロケーション以外の任意の検査を行うことのできる場所とされ(例えば、大学のスポーツ選手は大学のアスレチック施設で検査をうけることができる)、同所は、感覚的能力に関しての検査を行う機能と、ネットワークにアクセスして検査データを中央ロケーションへ転送する機能を有する。
【0013】
本発明は、リモートロケーション及び/又は中央ロケーションのいずれかで行われている具体的な活動に限定されることはない。例えば、本発明の実施態様においては、検査、訓練、データ収集、分析及び訓練プランの開発は、1以上のリモートロケーションで行うことができる。また、中央ロケーションは、1以上のリモートロケーションのための、1以上のリモートロケーションから収集されるデータに関しての、レポジトリとして機能することができる。したがって、中央ロケーションは、1以上のリモートロケーションで行われる様々な活動を促進することができる。好適例においては、様々な活動(例えば、検査、データ収集、訓練、分析及び/又は訓練プランの開発等)が行われるアスレチック訓練施設(即ち、リモートロケーション)においては、中央ロケーションからの情報へアクセスし、又は同情報を受信して、少なくとも一部の活動を完了することができる。例えば、中央ロケーションは、被験者の感覚的データを分析するに際して用いるための、統計的に強力なデータを提供することができる。追加的な好適例においては、本発明によると、プロプライエタリな情報を損ないにくい活動(検査、訓練及びデータ収集等)をリモートロケーションで行う一方、より秘匿されるべき活動(例えば、分析、訓練プランの開発、比較プロフィールの開発等)は中央ロケーションで行われる。
【0014】
感覚的検査は、被験者の現在の感覚的能力に関してのデータを収集する。感覚的能力は、被験者の感覚的能力、知覚能力、認知能力、視力、聴力等を含む。被験者に対して行われる具体的な検査は、個人の能力、望まれる活動量、及び競技レベルに応じて異なる。このような検査を用いると、アセスメント中で、個人が特定の弱点及び/又は長所を異なる感覚的能力に関して有すると、判定されることがある。この弱点を基に、訓練プログラムを作成して個人をその弱点に関して訓練することができる。例えば、個人のサッケード能力及び周辺的感覚的能力が弱い場合、このような弱点を判定するために、様々な基準測定がアセスメント中に分析される。
【0015】
個人の特化する活動は、実施される具体的な検査において一定の役割を有する場合がある。例えば、野球を行う個人は、サッカーを行う者とは異なる感覚的スキルを用いるのであり、したがって、これらの2者は、異なる感覚的訓練プランから益するのであり、このため、各人は異なる感覚的検査を受けることができる。もっとも、特定の基幹的な検査は、両者に対して実施されることができる。
【0016】
また、個人の競技レベルによって、検査及び訓練プランの変更がもたらされる場合があるため、検査の前に、個人に対して具体的な評価レベルを付与しておくことができる。例えば、所望の活動が何等かのスポーツの場合、高校生アスリートは、異なる評価レベルを用いて検査されて、大学レベルのアスリートとは異なる訓練プログラムを与えられることができる。一方で、大学レベルのアスリートは、プロフェッショナルレベルのアスリートとは異なる評価レベルを用いて検査されることができる。通常は、評価レベルが高ければ高いほど、個人はより多くの検査を受けることになる。
【0017】
一般に、各被験者から収集されたデータは、人口統計的データ、静的感覚的データ、動的感覚的データ及び場合によっては健康に関するデータを含むことができる。人口統計的データは、個人の氏名、性別、主たる種目、評価レベル及びこれらに類する情報を含むことができる。静的感覚的データは、例えば、個人の静的視力、コントラスト感度、深径覚等に関する測定を含むことができる。動的感覚的データは、目と手の協調性、動体視力、注意分割、目と身体の協調性、動体追尾等を含むことができる。健康に関するデータは、過去に行った健診の日付、性別、体重等を含むことができる。検査が行われた後には、データは、データを中央ロケーションへ転送する前にデータを確認するために(例えば、検査を実施するトレーナ職員等によって)再検討されることができる。即ち、さらなる検査が必要な場合に備えて、明白な誤りに関しての初期チェックをデータに対して行うことができる。
【0018】
検査によってデータが取得できた後は、これを収集することができる。検査データは、様々な手法を用いて収集されることができる。非限定的な例示としては、データを表計算ソフトに入力することによって電子的な態様で収集されることができる。収集は、個人(例えば、トレーナ)が入力装置にデータを入力することによって間接的に行われることができ、又は検査装置が自動的にデータをデータ転送用フォーマットにすることによって直接的に行うことができる。他の実施態様においては、検査データをネットワーク上に配置されたウェブポータルに入力することによって、データは収集されることができる。また、ウェブポータルを用いる実施態様においては、データは直接的に又は間接的に収集されることができる。本発明の1以上の実施態様との関係では、任意のタイプのコンピューティング装置を用いることができる。例示的なコンピューティング装置には、ハンドヘルド型の装置、家電、汎用コンピュータ、特定用途コンピューティング装置等が含まれる。
【0019】
データが収集された後には、分析のために、データは中央ロケーションへ転送されることができる。検査データを中央ロケーションへ転送するためには様々な手法を用いることができる。例えば、データは、電子的フォーマットにて収集されることができ、そのためデータの転送は電子的に行われることができる。仮に、例えば、データが表計算ソフト上で収集された場合、検査データを有する表計算ファイルは、ネットワーク上の電子メールを介して中央ロケーションへ転送されることができる。代替的に、データがウェブポータルにて収集された場合、中央ロケーションは、ウェブポータルにアクセスして、検査データを取得することができる。
【0020】
本発明は、検査データに関しての、1以上のリモートロケーションから中央ロケーションへの、自動的な収集及び/又は自動的な転送を提供することもできる。これらの実施態様においては、様々な検査装置は、検査データを収集及び/又は転送する能力を有していることができる。このような検査装置の例には、眼動モニタ、タッチスクリーン、表示装置、入力装置、角膜アナライザが含まれる。したがって、装置は、個人の感覚的能力の如何なる側面をも測定することができ、検査データを指定されたフォーマットにて自動的に収集することができる。さらに、検査装置は、直接的にネットワークに接続する機能を有することができ、これにより、当該装置は感覚的能力検査中にデータを測定でき、中央ロケーションへ送る前にまずデータを収集することに代えて、データを自動的に中央ロケーションへ送ることができる。
【0021】
一旦、個人の感覚的データが中央ロケーションへ転送された後には、このデータは分析されることができる。このデータの分析により、被験者のための具体的な感覚的訓練に関するプランを作成することができる。このような分析は、検査データを受信し、データを分析し、自己の個人的な経験に基づいて訓練プランを作成することのある、中央ロケーションの管理者によって、手動で行われることができる。代案においては、分析は自動的に行われることができる。即ち、処理が自動化され、例えばコンピューティング装置によってデータの分析が行われる。
【0022】
本発明の実施態様は、例えば、方法、システム、又は1以上のコンピュータ可読媒体上に格納された命令のセット、として具体化することができる。コンピュータ可読媒体は、揮発性及び不揮発性の媒体、交換可能及び交換不能の媒体を含み、データベースが読むことのできる媒体、スイッチ、及び他の様々なネットワーク装置も考えられる。非限定的に例示すれば、コンピュータ可読媒体は、情報を記憶するためのあらゆる手法又は技術により実装された媒体を含む。記憶された情報には、コンピュータが利用可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、及び他のデータ表現が含まれる。媒体の非限定的な例としては、情報伝達媒体、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD−ROM、DVD、ホログラフィック媒体又は他の光学ディスク記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶及び他の磁気記憶装置が含まれる。これらの技術は、瞬間的に、一時的に、又は恒久的にデータを記憶することができる。
【0023】
図面を参照するに、図1は、本発明の実施態様による、感覚的検査及び/又は訓練システム100を示す。システム100は、中央ロケーション102、ネットワーク104、及びリモートロケーション106を含むことができる。図1は、単一のリモートロケーション106を図示するに過ぎないものの、システム100は、2以上のリモートロケーションを含むことができるものと考えられる。例えば、検査は第1のリモートロケーションで行われ、訓練は第2のリモートロケーションで行われ、アセスメント結果の提示は第3のリモートロケーションで行われることができる。リモートロケーションは、様々なコンポーネントを備えることができ、各リモートロケーションは必ずしも同じコンポーネントを備えることを要しない。図1に示すリモートロケーション106は、リモートロケーションの1つの候補であるにすぎず、本発明の範囲又は機能性に関して限定を示唆することは何ら意図されていない。
【0024】
様々なコンポーネント、配置場所、及び装置は、ネットワーク104を介して互いに通信することができるのであって、ネットワーク104には非限定的な例として、1以上のローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又は広域ネットワーク(WAN)を含むことができる。好適例においては、ネットワーク104は、有線及び無線ネットワークの双方を含むものである。例えば、中央ロケーション102は、有線LANを用いるネットワーク104に接続されていることができ、他方リモートロケーション106はネットワーク104へ無線接続を介して接続されていることができる。このようなネットワーキング環境はオフィス、企業内コンピュータネットワーク、イントラネット、及びインターネットにおいて良く目にされるものである。
【0025】
図2に転じるに、そこには本発明の実施態様による感覚的検査及び/又は訓練システム200が示されている。システム200は、中央ロケーション202、ネットワーク204、及びリモートロケーション206を含む。単一の中央ロケーション202、単一のネットワーク204、及び単一のリモートロケーション206が示してあるということは、本発明の範囲を限定する意図ではなく、むしろ、システム200の構成は単に例示的な目的をもって示されているのである。
【0026】
中央ロケーション202は、データ受信装置210、コンピューティング装置212、データ記憶部214、評価レベル識別装置216、スポーツツリー機能218、データアナライザ220、アセスメント生成部222、訓練プログラム開発部224、訓練プログラム機能226並びにアセスメント及び訓練プログラム伝達部228を備える。好適例においては、中央ロケーションのコンポーネント及び装置の各々は、コンピューティング装置212等の自己の又は共有のコンピューティング装置に直接的に又は間接的に結合されている。例えば、後に詳述するデータ記憶部214は、好適例においてはコンピューティング装置212に直結されている。追加の好適例においては、データ記憶部214は、図2には図示されていないコンピューティング装置に結合されており、コンピューティング装置はデータ記憶部のコントローラとして機能して、データ記憶部への又はデータ記憶部からのデータのアクセス、書き込み、及び読み出しを促進する。
【0027】
データ受信装置210は、中央ロケーション202からの又は中央ロケーション202へのデータの伝達を促進するデータ受信装置である。好適例においては、データ受信装置210は、リモートロケーション206から伝達されたデータを受信することを担当する。さらなる追加の実施態様においては、データ受信装置210は、訓練プログラムを開発するのに又はアセスメントを生成するのに用いることのできるデータを含む、リモートデータ記憶部からのデータ、を受信するため及び要求するために用いることのできるものであることができる。データ受信装置210は、ネットワーク204によってサポートされたプロトコルを用いて通信できるような機能性を持つものであることができる。例えば、ネットワーク204は、少なくとも部分においてインターネットプロトコル(IP)を用いて、中央ロケーション202への及び中央ロケーション202からのデータ通信を促進することができる。したがって、データ受信装置は、好適例においては、IPと互換性を有するデータを受信することができるように機能可能である。
【0028】
コンピューティング装置212は、プロセッサを含むコンピューティング装置である。好適例においては、コンピューティング装置212は、プロセッサ及びメモリを備える。例えば、コンピューティング装置212は、1以上の方法を行うためのコンピュータで実行可能な命令を格納する、1以上のコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピューティング装置212は、好適例においては、中央ロケーション202と関連付けられた1以上の機能を制御する。例えば、コンピューティング装置212は、データ受信装置210を制御して、リモートロケーション206からのデータを受信することを促進することができる。さらに、コンピューティング装置212は、ユーザ又は被験者が、中央ロケーション202の様々な機能、コンポーネント及び/又は装置を操作できるようにする、1以上のユーザインターフェースを提供することができる。さらなる追加の実施態様においては、コンピューティング装置212は、アセスメント及び/又は訓練プログラムを提示することができるように機能可能である。例えば、コンピューティング装置212は、ディスプレイ、プリンタ又は提示されるべき事項が被験者によって見えるように、聞こえるように若しくは覚知させることができるようにする、他の表示用周辺機器をさらに備えることができる。
【0029】
データ記憶部214は、データが記憶されるところである。好適例においては、データ記憶部214は、コンピュータ可読媒体を備える。例えば、データ記憶部は、データの記憶及び取り出しを可能にする1以上のハードドライブを備える1以上のデータサーバを含むことができる。データ記憶部214は、リモートロケーション206にての検査及び/又は訓練に参加する1以上の被験者と関連付けられたデータを記憶することができる。例えば、さらなる秘密性及び/又はデータ冗長性を確保するために、被験者、管理者又は他の当事者は、リモートロケーション206で収集されるデータが、管理された場所、例えば中央ロケーション202、に置かれることを希望する場合がある。したがって、好適例においては、データ記憶部214は、中央ロケーション202及び/又はリモートロケーション206のために、データの一部又は全部を記憶する役割を担う。
【0030】
データ記憶部214は、人口統計的データ、感覚的データ、及びリモートロケーション情報を記憶することができる。上述したように、人口統計的データは、被験者の1以上の特性を記述することができるデータである。例えば、人口統計的データは、限定を伴わずにして、被験者の年齢、性別、人種、身長、体重、及び評価レベルを決定するにあたって関係する情報(例えば、スポーツ、スポーツクラス、ポジションクラス、ポジション等)を、含むことができる。感覚的データは、上述したように、被験者に対して行った又は被験者が行った1以上のスキル検査と関連する収集されたデータを含むことができる。例えば、被験者は、被験者と関連付けられる感覚的データに含まれる結果を提供する静的な視力スキル検査に参加することができる。リモートロケーション情報は、感覚的データの収集に関連する情報を含む。例えば、リモートロケーション206の一意な識別子(例えば、IPアドレス、シリアル番号、アカウント番号、物理的な位置情報等)は、リモートロケーション情報を含むことができる。リモートロケーション情報に含まれることのできる追加の情報は、時間及び日付情報、検査センタ情報、訓練センタ情報、検査/訓練の管理者情報、並びにこれらに類する情報を含むことができる。
【0031】
評価レベル識別装置216は、被験者に関連付けられた評価レベルを識別するための装置である。例えば、被験者の感覚的能力を分析するに際しては、適切なピアグループを用いることが望ましい場合がある。適切なピアグループを識別する1つの方法は、分析を活用するために必要な統計的に強力なピアデータを得るのに必要なピアのみを含む、適切な評価レベルを識別することである。例えば、被験者が遊撃手を務めるプロフェッショナルな野球選手である場合、被験者の感覚的能力に関しての分析は、他のプロフェッショナルな野球選手との関係で行われるべきであり、中学生サッカー選手と比較されるべきではない。好適例においては、適切な評価レベルを識別するために、スポーツツリー機能218が用いられる。
【0032】
図3Aに転じるに、図3Aは、本発明の実施態様による、第1の簡略化したスポーツツリー機能300を示す。スポーツツリー機能300は、単に例示的なスポーツツリーであり、本発明の範囲を限定するものとしては意図されていない。スポーツツリー機能300の1以上の要素を省略する、追加する又は別称で参照することが可能であると考えられる。スポーツツリー機能300は、次のレベルを含む:スポーツクラス302、スポーツ304、競技レベル306、ポジションクラス308、及びポジション310である。
【0033】
スポーツツリー機能300は、階層構造であり、各層の範囲を幅方向で見ると、転置ピラミッドとして視覚化することができる。換言するならば、スポーツツリー機能300の下部に向かってより詳細なものとなる。例えば、スポーツクラス302は、レベル304内のフットボール、ラグビー、及びサッカーを含む「パスとキック」との分類を含むことができる。したがって、フットボールとサッカーは、例示的なスポーツツリー機能300においては、同一のスポーツクラス302に属するとして、関連している。結果として、スポーツクラス302から特定のスポーツ304へ、スポーツツリー機能300を降りてゆくことにより、より高度な詳細度を達成することができる。スポーツツリー300の各々のレベルは、図4との関連で以下詳述される。
【0034】
図3Bに転じるに、図3Bは、本発明の例示的な実施態様による、第2の簡略化したスポーツツリー機能320を示す。スポーツツリー機能320は、競技レベル322、スポーツクラス324、スポーツレベル326、及びポジションレベル328を備える。図3Aとの関係で先述したスポーツツリー300と類似して、スポーツツリー機能320は、図示されていない追加のレベルを含むことができる。例えば、ポジションレベルは、スポーツツリー機能320の一部として示されていないが、本発明の好適例においては、追加のレベルを編入することができると考えられる。また、スポーツツリー機能320の1以上のレベルを、省略すること又は図示の例示的な順序から離れて再配置することが可能であると考えられる。結果として、スポーツツリー機能320は、単に例示的なスポーツツリー機能として意図されており、本発明の範囲を限定するものとしては意図されていない。
【0035】
競技レベル322は、図4に示されているように、任意の数の競技レベルの分類を含むことができる。例えば、競技レベルは、小学校、中学校、高校、大学、及びプロフェッショナルとして分類されることができる。さらに、図4Bとの関連で後述するように、競技レベルを代替的には、ユース、大学、セミプロ、及びプロフェッショナルと分類することもできる。また、競技レベルについては、競技レベルに関する範囲の任意の組み合わせとして分類を行うことができる。結果として、競技レベル322は、所望の結果を達成するのに必要なレベルの細かさを有することができる。例えば、1つの競技レベルのみを用いることができ、また、より高い分類の度合いをもたらすためにより高いレベルの細かさを用いることができる。
【0036】
スポーツクラス324は概念上では、図3Aにおいて先述したスポーツクラス302に類似することができる。好適例においては、図4Bとの関係で詳述するように、スポーツクラス324は、分類として、小標的−ダイナミック型、大標的−ダイナミック型、標的−非ダイナミック型、標的なし−ダイナミック型を含む。スポーツレベル326は、概念上では、図3Aにおいて先述したスポーツ304と類似することができる。好適例においては、スポーツレベル326は、スポーツツリー320の階層レベルであり、ユーザと関連付けられたスポーツ活動を特定するものである。例えば、スポーツレベル326は、少なくとも、ホッケー、野球、バスケットボール、フットボール、バレーボール、ゴルフ、射撃、ボクシング、スノーボーディング、及びチアリーディングを含むことができる。スポーツツリー320のポジションレベルは、図3Aにおいて先述したポジションレベル310と類似するものであることができる。例えば、ポジションレベル328は、スポーツレベル326からの1以上の特定のポジションを含むことができる。スポーツレベル326のすべてのスポーツがポジションレベル328において関連付けられたポジションを有しているわけではないと考えられる。
【0037】
図4Aに転じるに、図4Aは、本発明の好適例による、第1のスポーツツリー機能400を示す。スポーツツリー機能400は、図3Aのスポーツツリー機能300に似た複数のレベルを含む。これらレベルは、スポーツクラスレベル402、スポーツレベル404、競技レベル406、ポジションクラスレベル408、及びポジションレベル410を含む。
【0038】
スポーツクラスレベル402は、活動、状況、用具、及び/又は要件にみられる類似性に基づいて関連付けられる1以上のスポーツのクラスを含むレベルである。例えば、スポーツクラス402の幾つかの非限定的なスポーツクラスには、「打球とキャッチ」クラス、「パスとキック」クラス420、及び「近接コンタクト」クラスが含まれる。したがって、この例においては、クラスは、スポーツレベル404にて特定される基底にあるスポーツと関連付けられた活動及び状況の類似性に少なくとも部分的に基づいて作成される。
【0039】
例えば、スポーツクラスレベル402では、パスとキッククラス420は、フットボールスポーツ418、ラグビースポーツ、及びサッカースポーツをスポーツ404レベルで含む。したがって、パスとキッククラス420は、フットボール418、ラグビー、及びサッカーの各々に対してのより広い分類である。スポーツツリー機能400の階層ツリーを下降してゆくと、フットボール418は、次の例示的な競技レベル406を含む:小学校、中学校、高校416、大学、及びプロフェッショナル。好適例においては、スポーツクラス404の各スポーツは、当該スポーツに適切な競技レベルを含む。例えば、マイナーリーグ、クラブチーム等の追加の競技レベルが所与のスポーツと通常関連しているとされるのであれば、これらの競技レベルをもって補充する又は競技レベル406の1以上のレベルを代替させることができる。
【0040】
スポーツツリー機能400の階層構造を引き続き下降してゆくと、ポジションクラスレベル408は、特定のスポーツの競技レベルの各々についての1以上の分類を含む。例えば、ポジションクラスレベル408は、オフェンスポジションクラス414及びディフェンスポジションクラスを含む。したがって、評価レベルをさらに詳細化するには、特定のポジションクラスからのアスリートを一緒に関連付けることが有利である場合ある。例えば、フットボールチームのオフェンスポジションクラス414の選手は、ディフェンシブポジションクラスのフットボール選手とは異なる感覚的能力を利用する。結果として、或るオフェンシブ選手をフットボール選手一般ではなく、別のオフェンシブ選手と比較することの方が良い場合がある。先の検討と似たように、競技クラスレベル406の各競技クラスは、ポジションクラスレベル408内に個別的に作ったポジションクラスを含むことができる。例えば、中学校における野球は、次のポジションクラスを含むことができる:外野手、内野手、及び打者。プロフェッショナルな野球では、左側の内野手(例えば、3塁手、遊撃手)、右側の内野手(例えば、2塁手、1塁手)、外野等を含むことができる。両種目は野球に関するスポーツと分類されるものの、望ましい分析を達成するためには、競技レベルによってはより高い詳細度が必要となる場合もある。スポーツツリー機能400の階層構造を引き続き下降してゆくと、ポジションレベル410は、特定のポジションクラスについての1以上のポジションを含む。例えば、高校フットボールのオフェンシブポジションには、右ガード、センタ、クオーターバック412、及びワイドレシーバを含むことができる。ポジションレベル410は、ポジションクラスをより詳細にしたものである。
【0041】
スポーツツリー機能400は、スポーツツリー機能の単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものとして意図されているものではない。当該好適例においては、特定のスポーツクラス、スポーツ、競技レベル、ポジションクラス、及びスポーツを明示的に特定したが、さらなる実施態様も考えられる。例えば、スポーツツリーから1以上のレベルを省略することができる。また、詳細度に対してのより高い制御をもたらすために、1以上のレベルをスポーツツリー機能に含めることができる。したがって、スポーツツリー機能400は、スポーツツリー機能の例示的かつ非限定的な実施態様を提供するものである。
【0042】
好適例においては、スポーツツリー機能400を用いて、被験者について評価レベルを識別する。実施態様によっては、付与される評価レベルのデータの品質に応じて、1以上の評価レベルが必要とされる場合がある。例えば、特定の評価レベルで統計的に強力なピアデータが無い場合には、より広い評価レベルを用いて、統計的なパワーレベルを累計的にもたらす、追加のピアデータを含めることができる。統計的に強力なデータは、所定の信頼度を持つアセスメントを可能にするデータである。好適例においては、ピアデータが統計的に強力であると認められるには、特定数のデータポイント(例えば、ピアたる被験者と関連付けられたデータ)が必要である。例えば、30個のデータポイントが無いと、ピアデータは統計的に強力ではないとすることができる。したがって、換言すれば、予め定めたサンプルサイズの閾値を達成及び/又は超えた場合に、ピアデータは統計的に強力であると認められる。
【0043】
ピアデータが、統計的に強力ではないと決定された場合には、評価レベルは増大され(すなわち、範囲を拡大し)、追加のピアデータを編入する。例えば、まず、被験者が、彼自身が高校のチームに属するオフェンスを行うクオーターバックであるフットボール選手であることからして、当該被験者はクオーターバック412と関連付けられた評価レベルを有するものとされる。しかし、クオーターバック412の評価レベルと関連付けられたピアデータが統計的に強力でなければ、被験者はオフェンス414と関連付けられた評価レベルにあたるものと識別される。この例においては、オフェンス414と関連付けられた、より広い評価レベルにより、高校フットボールのガード、センタ、及びワイドレシーバの追加のピアデータを編入することができる場合がある。ピアデータが増加する潜在的可能性があることにより、被験者の感覚的能力をアセスするために用いるための、統計的に強力なピアデータプールを得ることができる。
【0044】
人口統計的データを、スポーツツリー機能と組み合わせて用いて、被験者の評価レベルを識別することができる。例えば、被験者と関連付けられた人口統計的データにアクセスして、スポーツツリー機能の入力として用いることのできる、被験者のスポーツクラス、スポーツ、競技レベル、ポジションクラス、又はポジションを識別することができる。用いることのできる追加の情報には、被験者の利き目、利き手、又は評価レベルについてのより高度な詳細度を提供することに用いることのできる他のファクターが含まれる。
【0045】
図4Bに転じるに、図4Bは、本発明の好適例による、第2のスポーツツリー機能450を示す。スポーツツリー機能450は、図3Bのスポーツツリー機能320のレベルに類似した複数のレベルを含む。レベルは、競技レベル452、スポーツクラス454、スポーツレベル456、及びポジションレベル458を含む。スポーツツリー450は、図4Aのスポーツツリー400と概念的に類似するものであることができる。
【0046】
スポーツツリー機能450は、スポーツツリー機能の単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものとしては意図されていない。当該好適例においては、特定の競技レベル、スポーツクラス、スポーツ、及びポジションを明示的に特定はしたが、追加の実施態様も考えられる。例えば、1以上のレベルを、スポーツツリーから省略することができる。追加的には、1以上のレベルをスポーツツリー機能に含めてより良く詳細度を制御することができる。例えば、ポジションクラスをスポーツレベル456とポジションレベル458の間に挿入することができる。したがって、スポーツツリー機能450は、スポーツツリー機能の例示的かつ非限定的な実施態様を提供する。
【0047】
競技レベル452は、特定のユーザが評価されるべき競技レベルを識別する複数の分類を含む。好適例においては、ユーザは、ユーザが参加する競技レベルに相応の競技レベルにて評価される。例えば、高校生野球選手は、ユース競技レベルのものとして分類されることができる。しかし、追加の実施態様においては、高校生野球選手は、相対的には、大学又はプロフェッショナルの競技レベル分類にて、評価され、そして検査及び/又は訓練されることを望む場合がある。したがって、特定のユーザについての競技レベルは、様々な事情により変化することができる。例えば、ユーザについての競技レベルは、検査目的ではユーザが競技に参加するレベルで設定される一方で、訓練目的ではより高い(即ち、より競争が激しい)レベルで設定されることができる。競技レベル452の分類の例には、ユース、大学、セミプロ、及びプロフェッショナルを含むことができる。図3Bとの関係で説明されたように、スポーツツリー機能450と関連付けられた粒状度又は詳細度のレベルを向上させるために、1以上の追加のカテゴリを追加することができると理解されるべきである。同様にして、スポーツツリー機能450に関連付けられる詳細度を減少させるために、1以上のカテゴリを省略することができる。
【0048】
スポーツクラス454は、様々なスポーツの分類である。好適例においては、スポーツクラス454は、図4Aにおいて先述したスポーツクラス402と概念的に類似することができる。図示されるように、スポーツクラス454は、小標的−ダイナミック分類460、大標的−ダイナミック分類462、標的−非ダイナミック分類464、及び標的なし−ダイナミック分類を含む。好適例においては、スポーツクラス454は、標的物の特性に基づいて分離されたカテゴリを含む。例えば、小標的−ダイナミック分類460においては、ソフトボール以下の見た目上の容積を有する標的物を用いる全種目を含むことができる。この分類の例には、バドミントン、野球、クリケット、ハンドボール、ホッケー、ラクロス、ラケットボール、ソフトボール、卓球、及び庭球が含まれる。大標的−ダイナミック分類462においては、ソフトボールの見た目上の容積より大きい容積を有する標的物を用いる全種目を含むことができる。この分類の例には、バスケットボール、アメフト、グローバルフットボール(即ち、サッカー)、ラグビー、バレーボール、及び水球が含まれる。標的−非ダイナミック分類464においては、標的を用いるが、ユーザの観点からは標的がダイナミックではない、スポーツを含むことができる。この分類の例には、ゴルフ、アーチェリー、及びバイアスロンでの射撃が含まれる。標的なし−ダイナミック分類466は、ダイナミックな感覚的スキルを要求するが、集中対象たる特定の標的を欠くスポーツを含むことができる。この分類の例には、ボクシング、チアリーディング、サイクリング、ダンス、ダイビング、フェンシング、フィギャースケート、体操、格闘技、ボートロウイング、ランニング、スケートボーディング、スキーイング、スノーボーディング、水泳、陸上種目、トライアスロン、及びレスリングが含まれる。
【0049】
好適例においては、特定のスポーツは、1以上のスポーツクラスと関連付けられることができる。例えば、アメフトは、大標的−ダイナミック分類462と標的なし−ダイナミック分類466の両方に関連付けられることができる。この例においては、アメフト468は、異なる感覚的なスキルを要求する様々なポジションを含むことができる。主たる役割がフットボールを取り扱うこと(例えば、フットボールを操ることやフットボールを探し出すこと)である選手は、大標的−ダイナミック分類462と関連付けることができる。アメフト470の選手であってその主たる役割が他の選手と相互作用することである選手(例えば、ラインマン)は、標的なし−ダイナミック分類466と関連付けられることができる。したがって、特定のスポーツが或るスポーツクラスにのみ属するとは限らない、と考えられる。
【0050】
スポーツクラス分類456は、スポーツの分類である。好適例においては、スポーツ分類456は図4Aとの関連で先述したスポーツ分類404と、概念的に類似している。ポジション分類458は、特定のスポーツと関連する特定のポジションについての分類である。好適例においては、ポジションクラス458は、図4Aとの関連で先述したポジション410と概念的に類似する。
【0051】
さらなる追加の実施態様においては、アスリート、トレーニングコーチ、リクルータ等が、データの評価が行われる評価レベルを選択することができる。例えば、高校生野球選手は、プロフェッショナル野球と関連付けられた評価レベルを選択することができる。この例においては、図4Bのスポーツツリーに類似するスポーツツリーが、データを比較すべきピアグループを識別するのに用いられている場合、高校生野球選手を、より上級の競技レベルにある野球選手と比較する代わりに、類似の競技レベルの他の小標的‐ダイナミック型スポーツと比較することができる。したがって、実施態様においては、高校生野球選手が、スポーツツリー機能により提供されるものとは異なる評価レベルを選択するのが望ましい場合がある。好適例においては、感覚的データを比較する先として、任意の評価レベルを選択することができるものと理解される。例えば、大学での標的‐非ダイナミック型スポーツの感覚的データを、プロフェッショナル又はユースの競技レベルの大標的‐ダイナミック型の集団と比較することができる。したがって、評価レベルを識別するためにスポーツツリー機能が提供されるものの、手動又は半手動での評価レベルの選択も考えられる。
【0052】
図2に戻ると、評価レベル識別装置216は、スポーツツリー機能218を用いて被験者と関連付けるべき1以上の評価レベルを識別することができる。好適例においては、評価レベル識別装置216は、特定の評価レベルと関連付けられたピアデータが統計的に協力であるかを決定する。ピアデータが統計的に強力であると決定されたのであるならば、評価レベル識別装置216は、被験者と関連付けられた他の評価レベルを識別することができる。ピアデータが統計的に強力でないと決定されたのであるならば、評価レベル識別装置216は、被験者と関連付けられた別の評価レベルを識別することができる。スポーツツリー機能218は、被験者についての評価レベルを識別するのに、単独で又は組み合わせて用いる複数の機能を有することができる。
【0053】
データアナライザ220は、データを分析する。好適例においては、データアナライザ220は、被験者の感覚的データをピアの感覚的データとの比較で分析する。例えば、被験者の感覚的データは、被験者のコントラスト感度に関してのスキル検査結果を含むことができる。被験者のコントラスト感度は、ピアデータとともに分析されて、ピアデータとの関係での被験者のパーセンタイルランキングが識別される。したがって、被験者のコントラスト感度は、類似の被験者の集団と定量的に比較されることができる。
【0054】
アセスメント生成部222は、アセスメントを生成する。本発明の実施態様においては、アセスメントは比較プロフィールである。同様に、比較プロフィールは、実施態様においては、アセスメントの例である。したがって、アセスメント生成部222は、訓練プログラム開発部224において用いるための比較プロフィールを生成することができる。好適例においては、アセスメント生成部は、被験者の分析済み感覚的データのアセスメントを生成する。例えば、被験者の感覚的能力に関しての理解を促進させるために、被験者の様々なスキル検査のパーセンタイルランキングをチャート化するグラフィカルな出力生成することができる。特に、このようなアセスメントは、ピアデータへの相対的な比較を通じて、被験者の感覚的能力の結果についてコンテキストを提供することができる。
【0055】
訓練プログラム開発部224は、訓練プログラムを開発する。好適例においては、訓練プログラム開発部は、アセスメント生成部222によって生成されたアセスメント及びデータアナライザ220のデータ分析を用いて被験者のための訓練プログラムを開発する。訓練プログラムは、被験者の感覚的能力を訓練によって洗練及び/又は向上させるプログラムである。例えば、感度、持久力、シフト、素早さ、知覚力、調整、タイミング、及び均衡力は、訓練によって向上することのできる感覚的活動の例である。したがって、感覚的訓練プログラムは、訓練によって益する可能性のある感覚に関連する1以上の活動を識別することができる。
【0056】
訓練開発部224は、好適例においては、訓練プログラム機能226を用いて、訓練プログラムを開発することができる。訓練プログラム機能226は、訓練の対象とされるべき感覚的スキルを識別するのに用いることのできる1以上の機能である。
【0057】
例えば、図5Aに転じるに、図5Aは、本発明の好適例による、ダイナミック型スポーツの訓練プログラム機能500を示す。ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能500は、順序のカラム502、スキル検査のカラム504、第1のパーセンタイルレンジ506のカラム、第2のパーセンタイル508カラム、第3のパーセンタイル510カラム、及び第4のパーセンタイルカラムを含む。さらに、ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能500は、第1のクラス522と関連付けられたスキル検査及び第2のクラス524と関連付けられたスキル検査を含む。ダイナミック型スポーツ訓練機能500は、ダイナミック型スポーツと関連付けられていると分類されたユーザについて行われることができる。例えば、図4Bのスポーツツリー機能450を参照するに、ダイナミック型スポーツは、小標的−ダイナミック分類460及び大標的−ダイナミック分類462尾及び標的なし−ダイナミック分類466と関連付けられたスポーツ(例えば、ホッケー、野球、テニス、バスケットボール、アメフト、グローバルフットボール、ボクシング、及びスノーボーディング等)を含むことができる。ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能500は、図5Bとの関係でこれから説明するように、非ダイナミック型スポーツ訓練機能には含まれていない1以上のスキル検査を含むことができる。
【0058】
順序のカラム502は、スキル検査に順序を与える。この例では、例示的なダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能500には15のスキル検査が含まれている。スキル検査のカラム504は、スキル検査1(514)、スキル検査8(516)、スキル検査9(518)、及びスキル検査15(520)を含む。この例においては、スキル検査1(514)及びスキル検査8(516)は、第1のクラス522と関連付けられている。さらに、この例においては、スキル検査9(518)及びスキル検査15(520)は、第2のクラスと関連付けられている。結果として、4個のパーセンタイルレンジ及び2個のクラスより、8個の部分が生成される。第1の部分526は、クラス522とパーセンタイルレンジ506とで画された範囲からなる。第2の部分528は、クラス522とパーセンタイルレンジ508とで画された範囲からなる。第3の部分530は、クラス524とパーセンタイルレンジ506とで画された範囲からなる。第4の部分532は、クラス524とパーセンタイルレンジ508とで画された範囲からなる。第5の部分534は、クラス522とパーセンタイルレンジ510とで画された範囲からなる。第6の部分536は、クラス524とパーセンタイルレンジ510とで画された範囲からなる。第7の部分538は、クラス522とパーセンタイルレンジ512とで画された範囲からなる。第8の部分540は、クラス524とパーセンタイルレンジ512とで画された範囲からなる。ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能500は、2個のクラスと4個のパーセンタイルレンジを含むに過ぎないものの、より多くの又はより少ないクラス及び/又パーセンタイルレンジを用いて訓練プログラムの生成を支援することが可能であると考えられる。例えば、追加のパーセンタイルレンジを用いて、より良いコントロール性をもってどのスキル検査を訓練プログラムに含めるべきかを決定することができる。また、第1のクラス522及び/又は第2のクラス524と任意の個数のスキル検査を関連付けることができると考えられる。したがって、図5Aにおいては特定の数のスキル検査が示されているものの、バリエーションも考えられる。
【0059】
好適例においては、第1のパーセンタイルレンジ506は、選択されたピアデータセットとの関係でおよそ1%から24%のレンジ内にあるスキル検査を含む。好適例においては、第2のパーセンタイルレンジ508は、およそ25%から49%のレンジ内にあるスキル検査を含む。好適例においては、第3のパーセンタイルレンジ510は、およそ50%から74%のレンジ内にあるスキル検査を含む。好適例においては、第4のパーセンタイルレンジ512は、およそ75%から99%のレンジ内にあるスキル検査を含む。
【0060】
さらなる追加の好適例においては、第1のクラス522は、次のスキル検査を含むことができる:すなわち、静的視力、コントラスト感度、動体視力、視力における持久力、ニアダイナミックシフト、遠近即応力、固視ずれ、及び深径覚である。好適例は、スキル検査を上述の順番で並べる。例えば、スキル検査1(514)は、静的な視力に関するスキル検査であり、スキル検査8(516)は、深径覚に関するスキル検査である。もっとも、第1のクラス522のスキル検査は、本明細書中に記載のスキル検査によって、その範囲及び順序において制限されるものではない。第2のクラス524は、孤的例においては、次のスキル検査を次の順序で含むことができる:即ち、認知の速度/範囲、反応時間、目と手の協調性、ゴー・ノーゴー(go no-go)、注意分割、予測のタイミング、及び視覚均衡である。第2のクラス524は、本明細書において言及したスキル検査に、範囲において限定されるものではない。
【0061】
先述したように、被験者、評価レベル、及び他のファクターに応じて、より多くの、異なる、又はより少ないスキル検査をその被験者に関して用いることができる。例えば、中学生ソフトボール選手は、プロフェッショナルなフットボール選手と同じスキル検査で検査又は訓練されるわけではない。これは、各被験者に関しての評価レベルの相違(例えば、スポーツクラス、スポーツ、競技レベル、ポジションクラス、ポジション等)の原因たり得る。
【0062】
追加のファクターを訓練プログラム機能に含めることができる。例えば、特定のクラスからの訓練スキル検査の少なくとも1つを有することが望ましい場合がある。特に、好適例においては、第2のクラス(第2のクラス524)からのスキル検査が少なくとも1つ訓練プログラムに含まれることを保証する。したがって、訓練プログラムアルゴリズムに応じて、特定の数のスキル検査が訓練プログラムに含まれるものと規定されているのであれば、第2のクラスからのスキル検査が第1のクラスからのスキル検査の代替を果たす。これにより、第2のクラスからのスキル検査を少なくとも1つ有するとの要件を充足しつつ、定められたスキル検査の数が維持されることになる。条件を充足するために、追加のスキル検査を含めることができるものと考えられる。さらに、訓練プログラムの条件としては、訓練プログラムに優先的に属するためには、特定のパーセンタイルレンジ内のスキル検査を有していることが必要との要件を含むことができるとも考えられる。
【0063】
図5Bに転じるに、図5Bは、本発明の好適例による、非ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能550を示す。好適例においては、非ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能550は、図5Aにおいて先述したダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能500と概念的に類似することができる。もっとも、好適例においては、ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能500において含まれる1以上のスキル検査を、非ダイナミック型スポーツ訓練プログラム550に含まないことができる。例えば、第1のクラス552は、静的な感覚的検査に向けられたスキル検査を含むことができ、第2のクラス554は、ダイナミックな感覚的検査に向けられたスキル検査を含むことができる。好適例においては、ゴー・ノーゴーというスキル検査及び反応時間スキル検査は、非ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能550に含めないことができる。また、1以上のスキル検査の順序は、ダイナミック型スポーツ訓練プログラムと非ダイナミック型スポーツ訓練プログラムとの間で異なることができると考えられる。例えば、図5Aの第1のクラス522及び第2のクラス524は、非ダイナミック(即ち、静的)な及びダイナミックなスキル検査として分類されることができるものの、第1のクラス552及び第2のクラス554は異なる分類を用いる又は特に何らの分類を用いないことができる。結果として、分類に基づいての第1及び第2のクラス間の分割が示されることができるものの、分類を用いずに1以上のスキル検査を規定することができると考えられる。
【0064】
好適例においては、図4Bとの関係で説明された標的−非ダイナミック分類464のような非ダイナミック型スポーツと関連付けられたユーザは、非ダイナミック型スポーツ訓練プログラム機能550により利益を受けることができる。例えば、所与のユーザに対して1以上のダイナミックなスキル検査が行われないことから、スポーツ訓練プログラムを開発するために、異なるスポーツ訓練プログラム機能を動員することができる。特定のユーザが利用可能な検査用及び/又は訓練用装置、器具、及び手続に応じて、様々なスポーツ訓練プログラム機能を用いることができると考えられる。例えば、特定の訓練施設は、特定のスポーツ訓練プログラム機能が動員された場合において、指定された感覚的活動のすべてを有していない又は許可していないことがある。この場合、代替のスポーツ訓練プログラム機能を実施して、利用可能な器具、装置、手法等を含めるスポーツ訓練プログラム機能を得ることができる。
【0065】
図6に転じるに、図6は、本発明の好適例による、訓練プログラム機能600のフローチャートを示す。ブロック602においては、複数のスキル検査の各々についてパーセンタイルランクを識別する。例えば、被験者と関連付けられた感覚的データが被験者のコントラスト感度の結果を含む場合、統計的に強力なピアデータとの関係で分析した場合、23番パーセンタイルのレンジにあるコントラスト感度結果を被験者は有するものと識別される。したがって、これは、被験者の評価レベルに含まれるピア被験者の77%が、より優秀な結果をコントラスト感度に関して得ていることを示す。パーセンタイルランクの識別は、訓練プログラム機能600により評価されるべきすべてのスキル検査にわたって続けられることができる。
【0066】
ブロック604においては、第1のパーセンタイルレンジ内にあるスキル検査(即ち、1以上のスキル検査)を識別する。例えば、第1のパーセンタイルレンジがピアデータとの関係で1%から24%にランクするスキル検査を含む場合、ブロック602にて第1のパーセンタイルレンジ内のパーセンタイルランクを有するものとして識別されたスキル検査は、第1のパーセンタイルレンジに含まれるものとして識別される。上述の例を参照するに、23%ランキングのものとして識別された被験者のコントラスト感度は、それが1%から24%のレンジに該当するが故に、第1のパーセンタイルレンジに含まれるものとして識別されることができる。この点をさらに示すため、この例においては、コントラスト感度は図5Aのパーセンタイルレンジ506に含まれることになる。
【0067】
ブロック606においては、第2のパーセンタイルレンジ内にあるスキル検査を識別する。例えば、第2のパーセンタイルレンジは、ピアデータとの関係で25%から49%にランクされるスキル検査を含むことができる。したがって、先において第2のパーセンタイルレンジ内にあるランクを有するスキル検査として識別されたものは、これよりは第2のパーセンタイルレンジに含まれるものとして識別される。これにより、実効的には、様々なスキル検査が適切なパーセンタイルレンジに分別されることになる。ブロック608においては、第3のパーセンタイルレンジ内にあるスキル検査を識別する。例えば、第3のパーセンタイルレンジは、ピアデータとの関係で50%から74%にランクしたスキル検査を含むことができる。ブロック610においては、第4のパーセンタイルレンジ内にあるスキル検査を識別する。例えば、第4のパーセンタイルレンジは、ピアデータとの関係で75%から99%にランクされたスキル検査を含むことができる。結果として、スキル検査は、適切なパーセンタイルレンジと関連付けられることになる。先述したように、訓練プログラムを開発するに際しての詳細度を調節するために追加のパーセンタイルレンジを用いることができると考えられる。また、好適例においては、1以上のパーセンタイルレンジは、全体としてみると、すべてのスキル検査に関してあり得るパーセンタイルランキングのすべてを含む。また、好適例においてパーセンタイルランキングは結果を分類するための手法として述べられているが、他のさらなる手法を用いて1以上のスキル検査の結果を分類及びグループ化することが考えられる。例えば、パーセンタイルによる調節に頼らずに、スキル検査の生のスコアを採用することができる。
【0068】
訓練プログラム機能600は、ブロック612で続行される。ブロック612では、第1のパーセンタイルレンジ及び第1のクラスからのスキル検査を選択する。例えば、図5Aの第1の部分526に分類されたスキル検査を選択する。したがって、好適例においては、第1のクラスに属すると分類され、かつ、第1のパーセンタイルレンジに含まれるものと識別されたスキル検査を、訓練プログラムへの組み入れのために選択する。好適例においては、条件(例えば、クラス、パーセンタイルレンジ等)を充足するスキル検査を、関連付けられたスキル検査の順に即して、降順で選択する(例えば、図5Aの順序のカラム502のような順序のカラムに関連付けられた順序)。また、追加の好適例においては、選択されるスキル検査の個数を、既定の個数によって制限することを含む。例えば、選択されるスキル検査を4つのスキル検査、6つのスキル検査、8つのスキル検査などに制限することができる。このような、スキル検査の個数が規定の個数に限定されている実施態様においては、スキル検査が選択される順序によっては結果として得られる訓練プログラムに変化が生じるかもしれない。さらなる実施態様においては、選択される既定の個数のテストを制限する又は要求することができる。例えば、好適例においては、第2のクラスからの少なくとも1つのスキル検査を必須とすることができる。ここで用いられるように、スキル検査の選択は、選択されるスキル検査によって測定される1以上の感覚的能力についての選択を表す。したがって、好適例においては、コントラスト感度と呼ばれるスキル検査を選択することは、特定のスキル検査が選択されたということではなく、被験者のコントラスト感度(例えば、特定の感覚的能力)を訓練の対象として選択したことを表す。実施態様においては、コントラスト感度はコントラスト感度検査によって訓練されることができ、または、追加の活動(例えば、検査)を用いて被験者のコントラスト感度に関する感覚的能力を訓練することができる。例えば、特定のスキル検査が被験者の特定の感覚的能力を検査するのには有効であるが、訓練にはさほど効果的ではない場合、選択されたスキル検査は最終的に当該感覚的能力を訓練するのに用いられるスキル検査とはならないことがある。
【0069】
訓練プログラム機能600は、ブロック614で続行される。ブロック614では、既定の個数のスキル検査が選択されたかの決定を行う。例えば、訓練プログラム機能は、可能なレンジ及びクラスの組合せのすべてから、計4個のスキルテストを選択するように制限されることができる。したがって、決定は、既定の個数の選択可能なスキル検査が選択されたかを決定するために行われる。この例においては、既定の個数のスキル検査が選択されたらば、訓練プログラム機能はブロック642へと進行する。結果として、クラスとパーセンタイルレンジの1以上の組合せから、追加のスキル検査が選択されないことになる。
【0070】
もっとも、ブロック614での決定が、既定の個数のスキル検査が選択されていないと決定した場合(例、第1のパーセンタイルレンジに属しかつ第1のクラスに属するスキル検査の個数が既定の個数未満である場合等)、訓練プログラム機能はブロック616へと進行する。ブロック616では、第2のパーセンタイルレンジに属し、かつ第1のクラスに属する、スキル検査を選択する。例えば、図5Aの第2の部分528が第1のクラス及び第2のパーセンタイルレンジで特定される範囲を含むものであることから、好適例においては、図5Aの第2の部分528にあるスキル検査を選択することができる。ブロック616で示されている選択の後、訓練プログラム機能600は、ブロック618へと進行する。
【0071】
ブロック618は、既定の個数のスキル検査が累積的に選択されたかの決定を含む。例えば、既定の個数がここでも4個であり、ブロック612で先に3個のスキル検査が選択されているのであれば、ブロック616で追加のスキルが1つ選択された場合、選択されたスキル検査の累計的な個数は既定の個数と等しくなる。ブロック618での決定が既定の個数のスキル検査が選択されたと決定したのであれば、訓練プログラム機能600はブロック642へと進行する。代わりに、決定において、選択されたスキル検査の個数が累計的に既定の個数に等しくなる又は超えるものではない場合、訓練プログラム機能はブロック620へと進行する。
【0072】
好適例においては、識別される、即ち選択され得る、所与のパーセンタイルランク内及びクラス内のスキル検査の個数は、既定の個数を超えることができる。したがって、スキル検査を並べた順番で(例えば、図5Aの順序のカラム502に基づいて)選択することができる。例えば、図5Aのスキル検査1(514)及びスキル検査8(516)が両方第2の部分528のものと識別され、既定の個数に等しくなるにはあと1つのスキル検査が必要な場合、互いの相対的順序に基づいて、スキル検査1(514)を選択しつつスキル検査8(516)を選択しないことができる。結果として、好適例においては、選択されたスキル検査の個数が既定の個数を超えるかの決定を、スキル検査の選択各々の後に、行うことができる。
【0073】
ブロック620では、第1のパーセンタイルレンジに属し、かつ第2のクラスに属する、スキル検査を選択する。例えば、図5Aの第3の部分530のものと識別されたスキル検査は、ブロック620で選択されることができる。ブロック622では、選択されたスキル検査の累計的個数が、選択されるべき既定の個数に等しくなる又は超えるものとなるかを決定する決定が行われる。ブロック622での決定は、ブロック618との関連で先述した決定と類似のものであることができる。既定の個数のスキル検査が選択されていないのならば、訓練プログラム機能600は、ブロック624へと進行する。ブロック624では、第2のパーセンタイルレンジに属し、かつ第2のクラスに属する、スキル検査を選択する。例えば、図5Aの第4の部分532のものと識別されたスキル検査は、ブロック624で選択されることができる。ブロック626では、選択されたスキル検査の累計的個数が、選択されるべき既定の個数に等しくなる又は超えるものとなるかを決定する決定が行われる。ブロック628では、第3のパーセンタイルレンジに属し、かつ第1のクラスに属する、スキル検査を選択する。例えば、図5Aの第5の部分534のものと識別されたスキル検査を、ブロック628で選択することができる。ブロック630では、選択されたスキル検査の累計的個数が、選択されるべき既定の個数に等しくなる又は超えるものとなるかを決定する決定が行われる。ブロック632では、第3のパーセンタイルレンジに属し、かつ第2のクラスに属する、スキル検査を選択する。例えば、図5Aの第6の部分536のものと識別されたスキル検査を、ブロック632で選択することができる。ブロック634では、選択されたスキル検査の累計的個数が、選択されるべき既定の個数に等しくなる又は超えるものとなるかを決定する決定が行われる。ブロック636では、第4のパーセンタイルレンジに属し、かつ第1のクラスに属する、スキル検査を選択する。例えば、図5Aの第7の部分538のものと識別されたスキル検査を、ブロック636で選択することができる。ブロック638では、選択されたスキル検査の累計的個数が、選択されるべき既定の個数に等しくなる又は超えるものとなるかを決定する決定が行われる。ブロック640では、第4のパーセンタイルレンジに属し、かつ第2のクラスに属する、スキル検査を選択する。例えば、図5Aの第8の部分540のものと識別されたスキル検査を、ブロック640で選択することができる。
【0074】
ブロック642では、選択された1以上のスキル検査を感覚的訓練プログラムの開発に使用する。例えば、感覚的訓練プログラム機能600によって4つの感覚的スキル、例えば静的視力とコントラスト感度と視力における持久力と予測のタイミング、が選択された場合、当該選択されたスキル検査と関連付けられた感覚的スキルの訓練に向けられた活動を含む感覚的訓練プログラムが生成される。したがって、好適例においては、訓練プログラムは、静的視力訓練エクササイズ、コントラスト感度訓練エクササイズ、視力持久力訓練エクササイズ、及び予測タイミング訓練エクササイズを処方することができる。さらなる追加の好適例においては、感覚的訓練プログラムの一環として、専門家(例えば、検眼士等)への紹介状を提供することもできる。例えば、被験者の視力が規定の閾値を下回るならば、1以上の感覚的能力が1以上の閾値を下回る結果として、被験者に対しては完全な感覚的訓練プログラムを提供しないことができる。この例においては、感覚的訓練プログラムに合格させる前に、1以上の欠陥を是正するために被験者は専門家に紹介されることができる。好適例においては、訓練エクササイズは、選択されたスキル検査に類似した特性を含む。代替的には、訓練エクササイズは意図的に感覚的スキル検査の特性を避けて、被験者が特定の感覚的能力を訓練せずに検査自体を学習してしまうのを防止することができる。
【0075】
図2、特にリモートロケーション206に戻る。リモートロケーション206は、検査装置230、データ転送装置232、データ収集装置234、アセスメント提示装置236、及び感覚的訓練プログラム提示装置238を含む。
【0076】
検査装置230は、感覚的能力を検査又は測定することのできるあらゆる装置を含むことができる。検査管理者は、検査装置230により電子的なフォーマットで提供される検査データを収集して、収集された検査データをリモートロケーション206、中央ロケーション、又はネットワーク204に結合された代替のロケーションにあるコンピューティング装置に記憶することができる。一旦これが行われると、データ転送装置232は、検査データを、データのフォーマットに応じた適切な任意の手法を介して、中央ロケーション202へと転送することができる。データ転送装置232は、データを転送することのできる任意の装置であることができ、モデムやネットワークカード等の類いであることができる。
【0077】
検査装置230は、被験者に対して実施された感覚的能力検査又は他の任意の感覚的能力測定から生じたデータを、作成することができる。この実施態様においては、データ収集装置234は、検査装置230により提供されるデータを、収集することができる。非限定的な例としてデータ収集装置234は、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、フラッシュメモリ等を含む任意の装置であることができる。さらに、上述したように、データ収集装置234は、検査装置230からのデータを、直接的に又は間接的に収集することができる。換言すれば、個人はデータ収集装置234に直接的に検査装置230からのデータを入力することができる。代替的には、装置は協働して、直接的にデータを収集することができる。
【0078】
アセスメント提示装置236は、アセスメントを提示するように機能できる装置である。例えば、アセスメント提示装置236は、アセスメントを視覚的に提示するためのディスプレイを含むことができる。好適例においては、アセスメント提示装置は、アセスメント生成部222により生成されたアセスメントを出力可能なスクリーンを含む。さらなる実施態様においては、アセスメント提示装置236は、アセスメントを提示する追加の又は代替の手法を提供する。例えば、プリント機能、音響出力、電子的提示(モバイル装置又はインターネット対応装置での提示に対応したフォーマット)等が含まれる。同様に、感覚的訓練プログラム提示装置238は、感覚的訓練プログラムを提示するように機能できる装置である。好適例においては、感覚的訓練プログラム提示装置238は、訓練プログラム開発部224により開発されてアセスメント及び訓練プログラム伝達部228により伝達された感覚的訓練プログラムを、提示する。
【0079】
図7に転じるに、図7は、本発明の実施態様による、メモリ及びプロセッサを有するコンピューティング装置を用いて中央ロケーションで感覚的能力データを分析する方法700を示す。ステップ702では、データを、リモートロケーションから受信する。例えば、感覚的データ、人口統計的データ、及リモートロケーションデータを、リモートロケーションから中央ロケーションへ伝達して、そこにて該データを受信及び分析することができる。好適例においては、データは、リモートロケーションから「プッシュ」される。中央ロケーション等の受信側からデータが要求されていない場合を、データがプッシュされたと称する。代案においては、データは、リモートロケーションから「プル」される。意図されている受信側からデータを要求した場合、データをプルすることができる。また、プッシュとプルの組合せによってデータを受信することができる。例えば、リモートロケーションは、リモートロケーションからプルされることのできるデータが存在することの指標をプッシュすることができる。
【0080】
ステップ704では、受信したデータを記憶する。好適例においては、データは、データ記憶部等の1以上のコンピュータ可読媒体内に記憶される。さらに、受信したデータは、複数のデータタイプに分離することができる。例えば、データが2以上の感覚的データ、人口統計的データ及びリモート情報を含む場合、これらのデータの種類の各々は、データ構造により定義された特定のロケーションに記憶されることができる。また、データが定義されたデータ構造により分離されているのならば、関連付け又はキー(例、プライマリキー及びセカンダリキー等)を用いて、分離されたデータ間の関連付けを定義することができる。関連付けは、後における分析及び参照を促進することができる。先述したように、データは、中央ロケーションに直接的に結合されたデータ記憶部、中央ロケーションに間接的に結合されたデータ記憶部、又は前2者の組合せにおいて記憶されることができる。
【0081】
ステップ706では、潜在的な評価レベルを被験者に関連付けられたものとして識別する。好適例においては、受信されたデータは、特定の検査被験者に関連付けられて、データは関連付けられる評価レベルを識別するのに用いられる。例えば、被験者についての人口統計的データは、スポーツツリー機能とともに用いて潜在的な評価レベルを識別することができる。識別された評価レベルは潜在的な評価レベルと称されることができる。なぜならば、潜在的な評価レベルと関連付けられたピアデータが統計的に強力であることの確認が取れていないからである。したがって、初期に評価レベルを識別することができるが、既定の統計的な強力さに関する要求のため、評価レベルを修正して所望のレベルの統計的強力さを達成することができる。好適例においては、評価レベルとしては最も細かい詳細度(例えば、例示的なスポーツツリーのポジションレベル)が好まれるが、そのレベルにおけるピアデータが統計的に強力でないと決定された場合には、評価レベルを統計的に強力なデータを含み得るより広いレベル(例えば、例示的なスポーツツリーのポジションクラス)に修正することができる。
【0082】
ブロック708では、潜在的な評価レベルと関連付けられたピアデータを検索する。例えば、中央ロケーションのコンピューティング装置が、データ記憶部から、潜在的な評価レベルと関連付けられたピアデータを検索することができる。好適例においては、複数の被験者のデータが、データアナライザによりアクセス可能なデータ記憶部に記憶される。被験者のデータは、被験者の各々に関連付けられた感覚的データ及び人口統計的データを含むことができる。結果として、被験者のデータがピアデータのプールとして役立ち、受信されたデータはこれとの関係で分析されることができる。価値ある分析を提供するための策としては、ピアデータのプールを、類似の評価レベルと関連付けられたものに限定することが有益である可能性がある。
【0083】
ステップ710では、ピアデータが、被験者に関連付けられた感覚的能力データに関しての比較プロフィールを生成するために用いることに関して、統計的に強力といえるときを決定する。好適例においては、決定は、データアナライザによりなされる。例えば、データアナライザはピアデータを分析して、統計的強力さに関しての既定の条件をピアデータが充足するかを決定することができる。先述したように、条件の充足をもってデータは統計的に強力と決定される。例えば、データが統計的に強力であると決定される前には、既定の個数のデータポイントを要求することができる。データが統計的に強力であるとされるために、特定の統計的な値(例えばP値等)を達成すること要求することができる。好適例においては、統計的な強力さは、派生するアセスメント及び感覚的訓練プログラムに関連付けられる品質のレベルを維持するものとして決定される。
【0084】
図8に転じるに、図8は、本発明の好適例による、被験者の感覚的能力データを分析する方法800を示す。ステップ802では、被験者と関連付けられた第1の評価レベルを識別する。先述したように、評価レベルは、スポーツツリー機能を用いる評価レベル識別装置によって識別されることができる。例えば、被験者の人口統計的データは、スポーツツリー機能とともに用いて、共通の評価レベルを共有するピアの群を識別することができる。
【0085】
ステップ804では、第1の評価レベルと関連付けられたピアデータを検索する。例えば、第1の評価レベルが高校生フットボールクオーターバックを含むものとして識別された場合、他の高校生フットボールクオーターバックのデータが検索される。好適例においては、データは、類似の評価レベルと関連付けられたデータを検索及び識別するためのリレーショナルデータベースを含むデータ記憶部から検索される。ステップ806では、第1の評価レベルと関連付けられたピアデータが統計的に強力ではないと決定される。例えば、データアナライザがピアデータを分析して、統計的な強力さに関しての既定の条件が充足されていないと決定することができる。
【0086】
ステップ808では、スポーツツリー機能の階層構造上の、より高位の第2の評価レベルを識別する。例えば、第1の評価レベルが特定のポジションを含む場合、第2の評価レベルはポジションクラスのみを含むように拡大されることができる。したがって、第2の評価レベルは、例示的なスポーツツリー機能においては、より高位にある。再びではあるが、好適例においては、第2の評価レベルは、スポーツツリー機能を用いる評価レベル識別装置によって識別されることができる。
【0087】
ステップ810では、第2の評価レベルと関連付けられたピアデータを検索する。ステップ804と同様に、1以上のコンピューティング装置からアクセス可能なデータ記憶部からデータを検索することができる。ステップ812では、第2の評価レベルと関連付けられたピアデータが統計的に強力であることを決定する。例えば、ステップ806で用いたのと同じ基準を再び用いてデータの統計的な強力さを決定することができる。追加の実施態様においては、第2の評価レベルに関しては、異なる条件を定義して、より広い評価レベルによって品質を伴うアセスメント及び訓練プログラムを得ることができることを保証することができる。
【0088】
ステップ814では、被験者と関連付けられた感覚的データを分析する。好適例においては、感覚的データはデータアナライザにより分析される。データアナライザは、被験者の感覚的データを、選択された評価レベルに関連付けられたピアデータと比較することができる。例えば、データアナライザは、被験者の感覚的データを、感覚的データに含まれるデータスキル検査の各々にて、第2の評価レベルと関連付けられたピアデータとの関係で、分析することができる。したがって、データアナライザは、ピアの群との関係で、被験者のスキル検査の各々について、パーセンタイルランクを識別することができる。例えば、ピアの70%が被験者よりも高い静的視力に関する結果を有する場合、データアナライザは、静的視力に関して被験者は30番目パーセンタイルにあると識別することができる。さらに、ピアの20%が被験者よりも高い注意分割に関する結果を有する場合、データアナライザは、注意分割スキルに関して被験者は80番目パーセンタイルにあると識別することができる。被験者のデータの分析は、感覚的データに含まれるスキル検査の各々を分析すること、感覚的データに関連付けられた選択した特定のスキル検査を分析すること、及び/又は感覚的データに含まれるスキル検査を分析すること、を含むことができる。さらに、データの分析は、被験者に関連付けられた感覚的データの複数のインスタンスを分析することを含むことができる。例えば、感覚的データが1以上のインスタンス記憶されている場合(例、第1の検査及び第2の検査)、すべてのインスタンスを分析して、時間的変化情報を提供することができる。
【0089】
ステップ816では、感覚的能力アセスメントを生成する。感覚的能力アセスメントは、ステップ814で導出された結果の図表的提示を含むことができる。例えば、ピアデータとの関係での被験者の感覚的能力を視覚的に表すチャートを生成することができる。好適例においては、アセスメントは、各スキル検査に関して予め定めた目標との相対的関係での被験者の感覚的能力をチャートする折れ線グラフである。感覚的能力アセスメントは、データの集合であって、保存され及び/又は被験者、管理者、及び訓練プログラム開発者に提供されるデータ、であることもできる。したがって、好適例においては、感覚的能力アセスメントの生成は、1以上の主体によって活用できるものをもたらす分析済みデータの物理的変形を伴う。
【0090】
図9に転じるに、図9は、本発明の好適例による、被験者の感覚的能力データを分析する方法900を示す。方法900は、リモートロケーション、中央ロケーション、又は1以上のリモートロケーション及び中央ロケーションの組合せにて行うことができるものと理解されるものである。ステップ902では、リモートロケーションで収集した被験者の人口統計的データを受信する。例えば、被験者の身長、体重、ポジション、競技レベル等に関する情報が人口統計的データに含まれることができる。ステップ904では、人口統計的データを記憶する。好適例においては、人口統計的データは、データ記憶部において記憶される。ステップ906では、リモートロケーションで収集された被験者の感覚的データを受信する。感覚的データは1以上の感覚評価メトリックスを含む。感覚評価メトリックスは、特定の感覚的能力の測定値である。したがって、各感覚的スキルは、特定の感覚的スキルに関しての被験者の感覚的能力を表す固有な感覚的評価メトリックスを有することができる。感覚的データは、被験者に対して行われた各感覚的スキル検査についての感覚的評価メトリックスを含むことができる。ステップ908では、感覚的データを人口統計的データと関連付けて記憶する。例えば、感覚的データは、人口統計的データとは物理的に又は概念的に異なるロケーションに記憶されることができるものの、2つのデータセットの間では関連付けが与えられる。好適例においては、関連付けは、複数のデータのセットが互いに関連付けられることを可能にするデータベースキーによって与えられる。
【0091】
ステップ910では、リモート情報を受信する。リモート情報は、感覚的データの収集に関する情報を含む。例えば、リモート情報は、検査器具の識別子、検査管理者、リモートロケーション、時刻、日付等を含むことができる。ステップ912では、リモート情報を感覚的データと関連付けて記憶する。したがって、感覚的データの収集に関する情報は、関連付けによって参照することができる。例えば、1以上の感覚的評価メトリックスが統計的なレンジ外に存し、不正確かもしれないと識別された場合、リモート情報が、不正確性のもたらした箇所を特定するのに役立つ可能性がある。
【0092】
ステップ914では、統計的に強力なピアデータを含む評価レベルを識別する。ピアデータは、複数の他の被験者からの感覚的データを含む。好適例においては、人口統計的データはスポーツツリー機能とともに用いられて、特定の被験者に関して適切な評価レベルを識別するのを支援する。先述したように、ピアデータは、現在の被験者と類似の評価レベルと関連付けられた1以上の被験者のデータを含むことができる。ステップ916では、ピアデータとの関係で、感覚的データについての1以上の感覚的評価メトリックスを分析する。分析は、被験者の感覚的能力についての比較プロファイルを生成するために用いられる。例えば、感覚的データの感覚的メトリックスは、感覚的データに含まれる感覚的スキルの各々における被験者の感覚的能力についての定量的測定値を示すものであることができる。したがって、感覚的メトリックスの各々は、ピアデータからの類似の感覚的メトリックスとの関係で分析されることができる。被験者の静的視力メトリックスは、ピアデータに含まれる静的視力メトリックスとの関係で分析されることができる。
【0093】
ステップ918では、被験者の感覚的能力のアセスメントを生成する。例えば、アセスメントの生成は、分析済みの感覚的評価メトリックスの結果を、被験者、検査管理者、トレーナ、又は訓練プログラム開発者が使用することのできるフォーマットにフォーマッティングすることを含む。ステップ920では、人口統計的データと関連付けてアセスメントを記憶する。例えば、実施態様においては、アセスメントは、被験者の人口統計的データ(例、名前、識別子、キー、生年月日等)に基づいて検索することができるように、データ記憶部内に記憶される。したがって、後における比較又は追加の分析及び再検討のため、アセスメントは配置されることができる。ステップ922においては、アセスメントをリモートロケーションへ伝達する。好適例においては、アセスメントはリモートロケーションから離れたデータ記憶部内に記憶され、したがって、アセスメントは、データ記憶部からリモートロケーションへと伝達されることができる。追加の実施態様においては、アセスメントはリモートロケーションと関連付けられたデータ記憶部に記憶されるが、アセスメントはリモートロケーションの提示装置に伝達される。
【0094】
ステップ924では、被験者のための感覚的訓練プログラムを機能を用いて開発する。例えば、訓練プログラム開発者は、1以上の訓練プログラム開発機能を用いて、訓練プログラムに被験者のために含めるべき感覚的スキルを識別することができる。好適例においては、機能は分析済みの評価メトリックスを評価して、第1のクラス内であって第1のパーセンタイルレンジにある感覚的スキルを、そして第1のクラス内であって第2のパーセンタイルレンジにある感覚的スキルを、そして第2のクラス内であって第1のパーセンタイルレンジにある感覚的スキルを、そして第2のクラス内であって第2のパーセンタイルレンジにある感覚的スキルを、識別する。機能は、続いては、第3のパーセンタイルレンジ及び第4のパーセンタイルレンジに或る感覚的スキルを識別する。また、機能は、1以上の条件を有することができる。例えば、機能の条件は、訓練プランに含まれる少なくとも1つの感覚的機能が特定のクラスからであることを要求することができる。追加の好適例は、機能の条件であって、選択される感覚的スキルを既定の個数に制限する条件、を含む。さらに、機能の条件は、特定の感覚的スキル(例、被験者の興味を持続させるための、被験者にとって訓練として面白い感覚的スキル等)が選択されることを要求することができる。
【0095】
ステップ926では、感覚的訓練プログラムを記憶する。例えば、感覚的訓練プログラムは、中央ロケーションと関連付けられたデータ記憶部、リモートロケーションと関連付けられたデータ記憶部、又は他の代替ロケーションに記憶されることができる。好適例においては、感覚的訓練プログラムは、被験者の人口統計的データと関連付けて記憶される。ステップ928では、感覚的訓練プログラムをリモートロケーションへ伝達する。好適例においては、リモートロケーションへの感覚的訓練プログラムの伝達は、感覚的訓練プログラムを1以上のリモートロケーションへ伝達することを含む。感覚的訓練プログラムの伝達は、ネットワーク接続を介して行われることができる。
【0096】
本明細書においては、様々な手法が説明され、これら手法の1以上を、プロセッサ及びメモリを有する1以上のコンピューティング装置によって、コンピューティング環境下において、実装することができる。したがって、特定の手法がコンピューティング環境との関係で説明されていなくとも、諸手法はまた1以上のコンピューティング装置を用いてコンピューティング環境下にて実装することができる。
【0097】
本発明は、特定の実施態様との関係で説明され、これはすべての観点から例示的に過ぎず制限的な意図はない。
【0098】
上述からして、本発明は明らかな利点を有するのであって、上述した目標・目的を達成するのに良く適していることが理解されよう。特定の特徴やサブコンビネーションが有用であることは明らかであり、他の特徴やサブコンビネーションを伴わずにも用いられることができる。このことは、特許請求の範囲により予見されていることである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリ及びプロセッサを有するコンピューティング装置を用いて中央ロケーションで感覚的能力データを分析する方法であって、
前記方法は、
リモートロケーションからデータを受信するステップであって、前記データは被験者と関連付けられた感覚的データ及び人口統計的データを含む、ステップと、
前記データを記憶するステップと、
前記被験者と関連付けられた潜在的な評価レベルを識別するステップであって、前記評価レベルは少なくとも部分的にはスポーツツリー機能を用いることによって識別される、ステップと、
前記潜在的な評価レベルと関連付けられたピアデータを検索するステップと、
前記被験者と関連付けられた前記感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で前記ピアデータが統計的に強力であるかを決定するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
感覚的能力アセスメントを生成するために、前記被験者に関連付けられた前記感覚的データを分析するステップと、
前記感覚的能力アセスメントを生成するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
感覚的訓練プログラムを開発するステップであって、前記感覚的訓練プログラムは前記感覚的能力アセスメントに少なくとも部分的に基づく、ステップ
をさらに含む、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記感覚的訓練プログラムを開発するステップは、
前記感覚的能力データと報告される複数のスキル検査の各々についてパーセンタイルランクを識別するステップであって、前記スキル検査の各々は第1のクラス又は第2のクラスのどちらかに分類される、ステップと、
前記複数のスキル検査の各々を第1のパーセンタイルレンジ内のものとして識別するステップと、
前記複数のスキル検査の各々を第2のパーセンタイルレンジ内のものとして識別するステップと、
前記複数のスキル検査の各々を第3のパーセンタイルレンジ内のものとして識別するステップと、
前記複数のスキル検査の各々を第4のパーセンタイルレンジ内のものとして識別するステップと、
次の評価順序で、既定の個数のスキル検査を選択するのであって、選択されたスキル検査の合計個数が前記既定の個数に等しくなるまで選択する、ステップであって、
前記評価順序は:
前記第1のクラスに分類されて第1のパーセンタイルレンジに関連付けられるスキル検査、
前記第1のクラスに分類されて第2のパーセンタイルレンジに関連付けられるスキル検査、
前記第2のクラスに分類されて第1のパーセンタイルレンジに関連付けられるスキル検査、
前記第2のクラスに分類されて第2のパーセンタイルレンジに関連付けられるスキル検査、
前記第1のクラスに分類されて第3のパーセンタイルレンジに関連付けられるスキル検査、
前記第2のクラスに分類されて第2のパーセンタイルレンジに関連付けられるスキル検査、
前記第1のクラスに分類されて第4のパーセンタイルレンジに関連付けられるスキル検査、
前記第2のクラスに分類されて第4のパーセンタイルレンジに関連付けられるスキル検査、
の順である、ステップと
を含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記選択されたスキル検査が前記第1のクラスに分類されるスキル検査のみを含むことを決定するステップと、
前記第2のクラスに分類されるスキル検査を含ませるステップと
をさらに含む、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の方法であって、
前記選択されたスキル検査が前記第1のクラスに分類されるスキル検査のみを含むことを決定するステップと、
前記第1のクラスに分類される選択されたスキル検査を、前記第2のクラスに分類されるスキル検査で代替させるステップと
をさらに含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記ピアデータは、
前記ピアデータが、前記被験者と関連付けられた前記感覚的能力データの前記アセスメントを生成するために用いるための、既定の個数のデータポイントを含む場合に、統計的に強力とされる、
方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記ピアデータが、前記被験者と関連付けられた前記感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で統計的に強力ではないと決定するステップと、
前記被験者と関連付けられたより広い評価レベルを識別するステップであって、前記より広い評価レベルは少なくとも部分的には前記スポーツツリー機能を用いることによって識別される、ステップと、
前記より広い評価レベルと関連付けられたピアデータを検索するステップと、
前記より広い評価レベルと関連付けられた前記ピアデータが、前記被験者と関連付けられた前記感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で統計的に強力であると決定するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、前記データはリモート情報をさらに含む、方法。
【請求項10】
被験者の感覚的能力データを分析する方法を行うための、コンピュータにより実行可能な命令を格納した1以上のコンピュータ可読媒体であって、
前記方法は、
前記被験者と関連付けられた第1の評価レベルを識別するステップであって、前記評価レベルは少なくとも部分的にはスポーツツリー機能を用いることによって識別され、前記スポーツツリー機能は前記被験者の1以上の特性に基づく潜在的な評価レベルを表す階層構造を含む、ステップと、
前記第1の評価レベルと関連付けられたピアデータを検索するステップと、
前記第1の評価レベルと関連付けられた前記ピアデータが、前記被験者と関連付けられた前記感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で統計的に強力ではないと決定するステップと、
前記スポーツツリー機能を用いて第2の評価レベルを識別するステップであって、前記第2の評価レベルは前記スポーツツリー機能の前記階層構造上ではより高位にある、ステップと、
前記第2の評価レベルと関連付けられたピアデータを検索するステップと、
前記第2の評価レベルと関連付けられた前記ピアデータが、前記被験者と関連づけられた前記感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で、統計的に強力であると決定するステップと、
感覚的能力アセスメントを生成するために、前記被験者に関連付けられた感覚的データを分析するステップと、
前記感覚的能力アセスメントを生成するステップと
を含む方法である、
媒体。
【請求項11】
請求項10に記載の媒体であって、前記スポーツツリー機能の前記階層構造は次のレベル:スポーツクラス、スポーツ、競技レベル、ポジションクラス、及びポジション、を備える、媒体。
【請求項12】
請求項10に記載の媒体であって、前記第2の評価レベルと関連付けられた前記ピアデータは、前記第1の評価レベルと関連付けられた前記ピアデータの個人的な特性よりも広範な個人的な特性を含む、媒体。
【請求項13】
請求項10に記載の媒体であって、前記方法は、
感覚的訓練プログラムを開発するステップであって、前記感覚的訓練プログラムは少なくとも部分的には前記感覚的能力アセスメントに基づいている、ステップ
をさらに含む方法である、
媒体。
【請求項14】
請求項13に記載の媒体であって、前記方法は、
前記感覚的能力アセスメントを前記被験者と関連付けて記憶するステップと、
前記感覚的訓練プログラムを前記被験者と関連付けて記憶するステップと、
前記感覚的能力アセスメントを提示するステップと、
前記感覚的訓練プログラムを提示するステップと
をさらに含む方法である、
媒体。
【請求項15】
請求項10に記載の媒体であって、前記第1の評価レベルと関連付けられた前記ピアデータが、前記被験者と関連付けられた前記感覚的能力データの比較プロフィールを生成するために用いることとの関係で統計的に強力ではないと決定するステップは、自動的になされる、媒体。
【請求項16】
請求項10に記載の媒体であって、前記ピアデータを検索するステップは:
複数の被験者と関連付けられたデータを含むデータ記憶部へアクセスするステップと、
特定の評価レベルと関連付けられた前記複数の被験者を識別するステップと、
前記特定の評価レベルと関連付けられた前記複数の被験者の1以上と関連付けられたデータを検索するステップと
を含む、媒体。
【請求項17】
被験者の感覚的能力データを分析する方法であって、
前記方法は、
前記被験者の人口統計的データを受信するステップと、
前記人口統計的データを記憶するステップと、
前記被験者の感覚的データを受信するステップであって、前記感覚的データはリモートロケーションで収集され、前記感覚的データは1以上の感覚的評価メトリックスを含む、ステップと、
前記感覚的データを前記人口統計的データと関連付けて記憶するステップと、
リモート情報を受信するステップであって、前記リモート情報は前記感覚的データの前記収集に関連する情報を含む、ステップと、
前記リモート情報を前記感覚的データと関連付けて記憶するステップと、
統計的に強力なピアデータを含む評価レベルを識別するステップであって、前記ピアデータは複数の他の被験者からの感覚的データを含む、ステップと、
前記被験者の感覚的能力の比較プロフィールを生成するために、前記被験者の感覚的データの前記1以上の感覚的評価メトリックスを前記ピアデータとの関係で分析するステップと、
前記被験者の感覚的能力の前記アセスメントを生成するステップと、
前記アセスメントを前記人口統計的データと関連付けて記憶するステップと、
前記アセスメントを前記リモートロケーションに伝達するステップと、
訓練プログラム機能を用いて前記被験者のための感覚的訓練プログラムを開発するステップと、
前記訓練プログラムを前記人口統計的データと関連付けて記憶するステップと、
前記感覚的訓練プログラムを前記リモートロケーションに伝達するステップと
を含む、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記訓練プログラム機能は:
前記被験者の感覚的能力データの前記感覚的評価メトリックスの各々を第1のクラス又は第2のクラスのどちらかに分類するステップであって、前記感覚的評価メトリックスは感覚的能力の定量的アセスメントを表す、ステップと、
前記ピアデータとの関係で前記感覚的評価メトリックスの各々についてパーセンタイルランクを識別するステップと、
前記感覚的評価メトリックスを既定の個数選択するのであって、前記既定の個数の感覚的評価メトリックスが選択されるまで、次の順序で前記感覚的評価メトリックスを選択する、ステップであって、
前記順序は:
1)前記第1のクラスに分類されて1%から24%のレンジ内にあると識別されたパーセンタイルランクを有する感覚的評価メトリックスを選択する、
2)前記第1のクラスに分類されて25%から49%のレンジ内にあると識別されたパーセンタイルランクを有する感覚的評価メトリックスを選択する、
3)前記第2のクラスに分類されて1%から24%のレンジ内にあると識別されたパーセンタイルランクを有する感覚的評価メトリックスを選択する、
4)前記第2のクラスに分類されて25%から49%のレンジ内にあると識別されたパーセンタイルランクを有する感覚的評価メトリックスを選択する、
5)前記第1のクラスに分類されて50%から74%のレンジ内にあると識別されたパーセンタイルランクを有する感覚的評価メトリックスを選択する、
6)前記第2のクラスに分類されて50%から74%のレンジ内にあると識別されたパーセンタイルランクを有する感覚的評価メトリックスを選択する、
7)前記第1のクラスに分類されて75%から99%のレンジ内にあると識別されたパーセンタイルランクを有する感覚的評価メトリックスを選択する、
8)前記第2のクラスに分類されて75%から99%のレンジ内にあると識別されたパーセンタイルランクを有する感覚的評価メトリックスを選択する、
の順である、ステップと
を含む、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、前記訓練プログラム機能は、
前記選択された評価メトリックスのすべてが前記第1のクラスに分類されると識別するステップと
前記選択された感覚的評価メトリックスの1つを、前記第2のクラスに分類されるメトリックで代替させるステップと
をさらに含む、方法。
【請求項20】
請求項17に記載の方法であって、
前記人口統計的データは、被験者の1以上の特性を含み、
前記リモート情報は、前記リモートロケーションを識別する1以上の特性を含む、
方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【公表番号】特表2013−500833(P2013−500833A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−523698(P2012−523698)
【出願日】平成22年8月3日(2010.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/044255
【国際公開番号】WO2011/017327
【国際公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(505424859)ナイキ インターナショナル リミテッド (249)
【Fターム(参考)】