説明

手すり付き浴槽用踏み段

【課題】 この発明は、身体に障害がある人や高齢者等が入出浴する際、浴槽に、既に市販されている手すりのみ、また、踏み段のみをセットして入出浴するとき、それぞれに持っている機能が十分に生かされてはいるが、それでも、これらの人が一人で浴槽に出入りする際には、安全に出入りができにくいところがあり、入出浴時に介助を必要とすることがあることから、手すりと踏み板とが一体に形成されており、一人でも、より安全に入出浴ができる手すり付き浴槽用踏み段を提供する。
【解決手段】 手すり1と踏み板17とを、踏み段本体の左右に設けた支持柱4で結合させる形態により、形成されたこの踏み段を浴槽側壁13の短辺側壁上部縁部16に懸架した後、押し付け用ノブ8により、押し付け板9を浴槽側壁外壁15に押し付けて、浴槽側壁13を挟み込むことにより、手すり付き浴槽用踏み段が浴槽内にセットされ、高齢者等の一人での入出浴に利用できることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、手すり付き浴槽用踏み段を浴槽の短辺側壁上部縁部に懸架した後、押し付け用ノブにより、押し付け板を側壁外壁に押し付けて、浴槽側壁を挟み込むことにより、踏み段が浴槽内にセットされる。この踏み段は、短辺側壁上部縁部に懸架されている状態にあることから、浴槽底面に踏み板下面が接触することなく使用することができ、また、この踏み段の脱着が簡単にできるとともに、手すりと踏み段とが一体に形成された手すり付き浴槽用踏み段に関するものである。
【背景技術】
【0002】
浴槽用踏み段及び手すりについては、既にいろいろな種類のものがあり、その使用方法も、踏み段又は手すりを浴槽側壁上部縁部に懸架した後、押し付け用ノブにより、押し付け板を浴槽側壁外壁に押し付け、浴槽側壁を挟み込むことにより、使用するものが多いが、踏み段については浴槽底面に接触した状態でセットされるものが多く、これまでは、セットされた踏み段下部が浴槽底面に接触することなく、使用できるものはなかった。また、手すりも、同時に両手で握れるものが少なく、踏み板上面の面積も狭いものであった。そして、本発明のように、手すりと踏み段とが一体に形成された上、踏み板下面が浴槽底面に接触することなく使用できる手すり付き浴槽用踏み段は、これまでなかった。
【0003】
なお、本願発明に関連する公知技術として、次の特許文献1、2を挙げることができる。
【0004】
【特許文献1】 特許公開平9−10130号公報
【特許文献2】 登録実用新案第3034839号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
浴槽に、既に市販されている手すりのみ、また、踏み段のみをセットして入出浴するとき、それぞれに持っている機能が十分に生かされてはいるが、それでも、特に小さい子供や少し手足の不自由な人及び高齢者等が、一人で浴槽に出入りする際には、安全に浴槽の出入りができにくいところもあり、入出浴時に介助を必要とすることがあった。また、前記のような入浴用補助器材を持ち合わせていない、特に足の悪い状態にある高齢者等については、健康上、浴槽のお湯で足や体を温める必要があるにもかかわらず、浴槽に入ることができにくいため、仕方なく、入浴をシャワーのみで済ませている人も多い。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決する本発明の構成要件について、次に説明する。
【0007】
以下は、手すり付き浴槽用踏み段についての説明
【0008】
・手すり部
・支持柱部
・踏み板部
・浴槽側壁を挟むための挟み込み手段
・支持柱上部縁部に手すりを固定する固定手段
・踏み板支えに踏み板を固定する固定手段
からなる。
【0009】
手すり部が
・手すりの材質及び形状が、冷たさを感じない、握りやすく滑りにくい丈夫な手すり
・手すりの長さが、浴槽短辺側壁の長さに対応した手すり
・手すりの両端に滑り止め部材を装着した手すり
からなる。
【0010】
支持柱部が
・入浴者の体重を支えるのに十分な強度と適度な大きさを持ち、浴槽側壁を挟むための下向きコの字型枠と踏み板支えとを一体のものとして形成された支持柱
からなる。
【0011】
踏み板部が
・入浴者の体重を支えるのに十分な強度と適度な厚みを備えている踏み板
・踏み板の横幅の長さを、浴槽内の短辺側壁内壁幅に対応する長さにすることにより、入浴者が両足を乗せるのに十分な面積を有するとともに、浴槽側壁内壁と踏み板の両横端との間に隙間が生じないため、入出浴時に安全に浴槽の出入りができる踏み板
・踏み板上面を滑りにくくするための粗面を形成した踏み板又は踏み板上面の前縁部に滑り止め部材を備えている踏み板
からなる。
【0012】
側壁を挟むための挟み込み手段が
・ネジの両端に押し付け用ノブと押し付け板とを結合した雄ネジ部
・雄ネジ部の挿入口とするため、側壁外壁側の下向きコの字型枠に設けた雌ネジ部
・押し付け板を側壁外壁に押し付けるための押し付け用ノブ
・押し付け用ノブを正回転させることにより、側壁外壁に押し付けられる押し付け板
からなる。
【0013】
固定手段が
・手すりと支持柱上部縁部とを固定する固定部材
・踏み板支えに踏み板を固定する固定部材
からなる。
【0014】
この手すり付き浴槽用踏み段は、浴槽の短辺側壁上部縁部に、この踏み段の支持柱と一体に形成された下向きコの字型枠を懸架した後、側壁挟み込み手段により、浴槽側壁を挟み込むことで使用することができることを特徴とする。
【0015】
この手すり付き浴槽用踏み段は、入浴者が、浴槽の出入りに踏み段として利用できるとともに、浴槽内での休憩台としても利用することができることを特徴とする。
【0016】
浴槽側壁上部縁部から手すりまでの高さは、入浴者が、入出浴時に容易に両手で手すりを握ることができるとともに、浴槽内にセットされた踏み板の高さにも考慮した上、安全に浴槽の出入りができる高さに設定されていることを特徴とする。
【0017】
踏み段本体に設けた左右の支持柱の間隔は、入浴者が入出浴時に安全に入出浴できるように、手すり付き浴槽用踏み段が安定した状態で浴槽内にセットされる間隔に設定されていることを特徴とする。
【0018】
浴槽内に懸架された踏み段の踏み板下面から浴槽底面までの間には、障害物が何もないことから、入浴時おいて、入浴者がその間に両足を楽に伸ばすことができることを特徴とする。
【0019】
浴槽内に懸架された踏み段の踏み板上面の高さは、入浴者が浴槽に出入りする際に、バランスが取れ易い、洗い場床面と同じ高さに設定したことを特徴とする。
【0020】
浴槽内に懸架された踏み段の踏み板上面の高さについては、踏み板支えと一体に形成された支持柱下部を親支持柱と子支持柱に分離した上、親支持柱を外管として形成し、その中に挿入できるように内管として形成した子支持柱を上下にスライドさせることにより、任意に親支持柱と子支持柱の両側にそれぞれ設けた固定穴を相互に合わせた上、固定部材で固定することで、入浴者に適した踏み板の高さに変更することができることを特徴とする。
【0021】
この手すり付き浴槽用踏み段は、浴槽側壁挟み込み手段の構造形態から、角型・垂直型側壁浴槽に適応することを特徴とする。
【0022】
浴槽側壁挟み込み手段による挟み込み幅については、角型・垂直型側壁浴槽の側壁厚み幅に対応して、挟み込み幅が調整できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
▲1▼手すりと踏み段とが一体に形成されたことにより、特に小さい子供や少し手足の不自由な人及び高齢者が入浴する際、一人でも介助なしに浴槽の出入りができ易くなり、安全性が増した。また、特に足の状態が悪く、浴槽に入いりにくいため、入浴をシャワーのみで済ませている人にも、この踏み段を提供することができる。
▲2▼手すりを長く、踏み板を広くしたこと、また、セット時の踏み板上面の高さも洗い場床面と同じ高さに設定したことにより入浴時における浴槽の出入りにより安全性が増した。
▲3▼浴槽内にセットした時の踏み板上面の高さは、入浴者に適した高さに変更ができる。
▲4▼踏み段を浴槽内にセットしたとき、浴槽内壁と踏み板の両横端との間に、できるだけ隙間が生じないよう、踏み板の横幅の長さを、角型・垂直型側壁浴槽の短辺側壁の内壁幅に対応する長さにしたことにより、入浴者が入出浴する際に、安全に浴槽の出入りができる。
▲5▼手すり付き浴槽用踏み段が浴槽底面に接することなく浴槽側壁上部に懸架された状態で使用できることから、浴槽内にセットされた踏み板下面と浴槽底面との間には、何も障害物がないため、入浴時には、その間に入浴者の両足を楽に伸ばすことができる。
▲6▼手すり付き浴槽用踏み段は簡単に浴槽側壁上部縁部への脱着が可能である。
▲7▼手すり付き浴槽用踏み段は、角型・垂直型側壁浴槽に適応することができ、その浴槽側壁厚み幅に合わせて、挟み込み幅を調整することができる。
▲8▼入浴時には、浴槽内の踏み板を休憩台としても利用することができる。
▲9▼手すり付き浴槽用踏み段本体の全てを一体式踏み段として形成することにより、踏み段本体の軽量化が図れるとともに、接続固定部材等による組み立て工程や作業が不要になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施例について、次に説明する。(図面参照)
【0025】
・手すり1と踏み板17とを、踏み段本体の左右の支持柱4で、それぞれ結合させる形態により、形成された手すり付き浴槽用踏み段(図1〜図4)である。
・この浴槽用踏み段を浴槽短辺側壁上部縁部16に懸架した後、浴槽側壁13を挟むための挟み込み手段の押し付け用ノブ8を正回転することにより、押し付け板9を浴槽側壁外壁15に押し付けて、浴槽側壁13を挟み込むことにより、手すり付き踏み段として使用できる。
・手すりの長さが、浴槽短辺側壁外壁幅の長さに対応している。
・この踏み段の踏み板17は、支持柱4と一体に形成された踏み板支え20上に固定され、入浴者が、入出浴時に両足を乗せるのに十分な面積を有している。
・浴槽内にセットした踏み板17の横幅が浴槽短辺側壁内壁幅の長さに対応している。
・浴槽内にセットした踏み板17の高さが、洗い場床面24と同じ高さに対応している。
・浴槽内にセットした踏み板17の高さは入浴者に適した高さに変更することができる。
・踏み板17下面が、浴槽底面23に接触することなく、使用できる。
・この踏み段の本体全体を一体式踏み段として形成することにより、踏み段本体の軽量化が図れるとともに接続固定部材による組み立て工程や作業が不要になる。
【0026】
押し付け用ノブ8の形状は、扱い易く、押し付け板9を浴槽側壁外壁15に押し付けるのに効率の良いものを任意に選定することができる。
【0027】
押し付け板9の形状は、丸型、角型等で浴槽側壁13を押し付けるのに効率の良い形状のものを任意に選定することができる。
【0028】
押し付け板9の内面には任意に選定した適当な側壁保護部材10を備えることができる。
【0029】
浴槽側壁外壁15側に設けた下向きコの字型枠7に挿入した雄ネジ部11の端に取り付けた押し付け板9は、傾動自在に動くことができる。この場合、傾動角度及び取り付け形態については、任意に適当なものを選定することができる。
【0030】
手すり付き浴槽用踏み段は、浴槽の設置状況によっては、短辺側壁上部縁部にセットできない場合があるが、この場合には、長辺側壁上部縁部の適当な位置にもセットすることができる。
【0031】
踏み段の踏み板17上面の高さは、必要に応じて、洗い場床面24の高さに設定.することなく、任意に適当な高さに設定した上、踏み段本体を形成することができる。
【0032】
手すり付き浴槽用踏み段の踏み板17上面の高さについては、踏み板支え20と一体に形成された支持柱4下部を図12〜図14のように、親支持柱5と子支持柱6とに分離し、親支持柱5を外管として形成し、その中に挿入できるように内管として形成した子支持柱6を上下にスライドさせることにより、任意に、親支持柱5と子支持柱6の両側に設けた固定穴21を相互に合わせた上、固定部材22で固定する方法により、入浴者に適した踏み板17の高さに変更することができる。この高さの変更方法については、このほかに任意に適当な方法を選定することができる。
【0033】
手すり付き浴槽用踏み段の踏み板17上面への粗面の形成については、入浴者が滑りにくい任意の適当な形状のものを選定することができる。
【0034】
側壁挟み込み手段の形態については、ほかに任意に適当なものを選定することができる。例えば、側壁外壁15の下向きコの字型枠7に設けた雌ネジ部11は、下向きコの字型枠7には設けないで、その下向きコの字型枠7には雄ネジが入る穴のみを設け、その穴の内面、外面又は両面にネジ受けナットを雌ネジとして接着し、そのナットに雄ネジをねじ込む方法等が考えられる。
【0035】
手すり付き浴槽用踏み段の段数については、必要に応じて、二段式踏み段を形成することができる。この場合、この踏み段の形態については、例えば、図5〜図8のような形態が考えられるが、本発明の踏み段に準じて任意の形態を選定することができる。
【0036】
前記の二段式踏み段の踏み外し防止板18の材質、形状、固定方法及び固定部材については、任意に適当なものを選定することができる。また、この踏み外し防止板18については、必要としない場合には、設けないこともできる。
【0037】
この本発明の手すり付き浴槽用踏み段を構成する「手すり部」、「支持柱部」及び「踏み板部」は、それぞれ単体の構成体として形成されているが、これらの単体の構成体を固定等の手段で接続固定する形態ではなく、これらの構成体を全て、製造の段階で一体化した形態として製造する、図9〜図11のような一体式踏み段を形成することができるものとする。この一体式踏み段にすることにより、踏み段本体の軽量化が図れるとともに、接続固定部材等による組み立て工程や作業が不要になる。
【0038】
前記の一体式踏み段とは、形成方法が異なる踏み段として、「手すり部」、「支持柱部の支持柱、下向きコの字型枠及び踏み板支え」及び「踏み板部」を別々に単体の構成体として形成したものを、接続固定部材等で相互に固定することにより、単体式踏み段を形成する方法も考えることができる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、本発明の範囲は、これに限定されるものではない。本発明において、使用する踏み段形成のための材料は、合成樹脂に限られるものではなく、例えば、ステンレス、スチール、アルミ、鋼材、鉄材、木材等で、本発明を形成する上で、耐熱性、耐水性に優れ、強度が保てる安全な材料が使用できるとともに、本発明の形状、デザイン、大きさ、重さ等についても任意に選定することができる。
また、本発明において使用する各種部材の材質についても、金属に限られるものではなく、例えば、合成樹脂、ゴム材、ビニール、皮革材、布地、木材等で、本発明を形成する上で使い易い、また、耐熱性、耐水性があり、強度が保てる安全で適当な任意の材質のものが使用でき、また、形状、大きさ、機能性、構造等についても任意に選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明踏み段(一段)のセット前の側面図である。
【図2】本発明踏み段(一段)のセット後の正面図である。
【図3】本発明踏み段(一段)のセット後の平面図である。
【図4】本発明踏み段(一段)のセット後の斜視図である。
【図5】本発明の実施例踏み段(二段)のセット前の側面図である。
【図6】本発明の実施例踏み段(二段)のセット後の正面図である。
【図7】本発明の実施例踏み段(二段)のセット後の平面図である。
【図8】本発明の実施例踏み段(二段)のセット後の斜視図である。
【図9】本発明の実施例一体式踏み段(一段)のセット前の側面図である。
【図10】本発明の実施例一体式踏み段(一段)のセット後の正面図である。
【図11】本発明の実施例一体式踏み段(一段)のセット後の斜視図である。
【図12】本発明踏み段(子支持柱スライド式)の支持柱4下部を親支持柱5と子支持柱6とに分離した上、親支持柱5を外管とし形成し、その中に挿入できるように内管として形成した子支持柱6を上下にスライドさせることにより、任意に親支持柱5と子支持柱6の両側にそれぞれ設けた固定穴21を相互に合わせた上、固定部材22で固定した状態を示す親支持柱と子支持柱のイメージ斜視図である。
【図13】本発明踏み段(子支持柱スライド式)のセット前の側面図である。
【図14】本発明踏み段(子支持柱スライド式)のセット後の正面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 手すり
1a 支持柱と一体に形成された手すり
2 手すり滑り止め部材
3 手すり固定部材
4 支持柱
5 支持柱下部に設けた外管となる親支持柱
6 支持柱下部に設けた内管となる子支持柱
7 支持柱と一体に形成された側壁挟み込み用下向きコの字型枠
8 押し付け用ノブ
9 押し付け板
10 側壁保護部材
11 雄ネジ部
12 雌ネジ部
13 浴槽側壁
14 浴槽側壁内壁
15 浴槽側壁外壁
16 浴槽側壁上部縁部
17 踏み板
17a 支持柱と一体に形成された踏み板
18 踏み外し防止板
19 踏み板滑り止め部材
20 支持柱と一体に形成された踏み板支え
20a 子支持柱と一体に形成された踏み板支え
21 支持柱下部に任意に設けた親子支持柱双方を固定する固定穴
22 支持柱下部に任意に設けた親子支持柱双方を固定する固定部材
23 浴槽底面
24 洗い場床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
・手すり部
・支持柱部
・踏み板部
・浴槽側壁を挟むための挟み込み手段
・支持柱上部縁部に手すりを固定する固定手段
・踏み板支えに踏み板を固定する固定手段
からなる手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項2】
手すり部が
・手すりの材質及び形状が、冷たさを感じない、握りやすく滑りにくい丈夫な手すり
・手すりの長さが、浴槽短辺側壁の長さに対応した手すり
・手すりの両端に滑り止め部材を装着した手すり
からなる請求項1記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項3】
支持柱部が
・入浴者の体重を支えるのに十分な強度と適度な大きさを持ち、浴槽側壁を挟み込むための下向きコの字型枠と踏み板支えとを一体のものとして形成された支持柱
からなる請求項1記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項4】
踏み板部が
・入浴者の体重を支えるのに十分な強度と適度な厚みとを備えている踏み板
・踏み板の横幅の長さを、浴槽内の短辺側壁内壁幅に対応する長さにすることにより、入浴者が両足を乗せるのに十分な面積を有するとともに、浴槽側壁内壁と踏み板の両横端との間に隙間が生じないため、入出浴時に安全に浴槽の出入りができる踏み板
・踏み板上面に滑りにくくするための粗面を形成した踏み板又は踏み板上面の前縁部に滑り止め部材を備えている踏み板
からなる請求項1記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項5】
側壁を挟むための挟み込み手段が
・ネジの両端に押し付け用ノブと押し付け板とを結合した雄ネジ部
・雄ネジ部をねじ込むため、側壁外壁側の下向きコの字型枠に設けた雌ネジ部
・押し付け板を側壁外壁に押し付けるための押し付け用ノブ
・押し付け用ノブを正回転させることにより、側壁外壁に押し付けられる押し付け板
からなる請求項1記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項6】
固定手段が
・手すりと支持柱上部縁部とを固定する固定部材
・踏み板支えに踏み板を固定する固定部材
からなる請求項1記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項7】
この手すり付き浴槽用踏み段は、浴槽の短辺側壁上部縁部に、この踏み段の支持柱と一体に形成された下向きコの字型枠を懸架した後、側壁挟み込み手段により、浴槽側壁を挟み込むことで使用することができることを特徴とする請求項1記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項8】
この手すり付き浴槽用踏み段は、入浴者が、浴槽の出入りに踏み段として利用できるとともに、浴槽内での休憩台としても利用することができることを特徴とする請求項1記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項9】
浴槽側壁上部縁部から手すりまでの高さは、入浴者が、入出浴時に容易に両手で手すりを握ることができるとともに、浴槽内にセットされた踏み板の高さにも考慮した上、安全に浴槽の出入りができる高さに設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項10】
踏み段本体に設けた左右の支持柱の間隔は、入浴者が、入出浴時に安全に入出浴できるように、手すり付き浴槽用踏み段が安定した状態で浴槽内にセットされる間隔に設定されていることを特徴とする請求項1又は3記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項11】
浴槽内に懸架された踏み段の踏み板下面から浴槽底面までの間には、障害物が何もないことから、入浴時おいて、入浴者がその間に両足を楽に伸ばすことができることを特徴とする請求項1又は4記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項12】
浴槽内に懸架された踏み段の踏み板上面の高さは、入浴者が浴槽に出入りする際に、バランスが取れ易い、洗い場床面と同じ高さに設定したことを特徴とする請求項1又は4記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項13】
浴槽内に懸架された踏み段の踏み板上面の高さについては、踏み板支えと一体に形成された支持柱下部を親支持柱と子支持柱とに分離した上、親支持柱を外管として形成し、その中に挿入できるように内管として形成した子支持柱を上下にスライドさせることにより、任意に親支持柱と子支持柱の両側にそれぞれ設けた固定穴を相互に合わせた上、固定部材で固定することで、入浴者に適した踏み板の高さに変更することができることを特徴とする請求項1又は4記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項14】
この手すり付き浴槽用踏み段は、浴槽側壁挟み込み手段の構造形態から、角型・垂直型側壁浴槽に適応することを特徴とする請求項1又は5記載の手すり付き浴槽用踏み段。
【請求項15】
浴槽側壁挟み込み手段による挟み込み幅については、角型・垂直型側壁浴槽の側壁厚み幅に対応して、挟み込み幅を調整できることを特徴とする請求項1又は5記載の手すり付き浴槽用踏み段。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−296302(P2007−296302A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−154024(P2006−154024)
【出願日】平成18年5月5日(2006.5.5)
【出願人】(505418401)
【Fターム(参考)】