説明

手動計量装置

【課題】手動計量装置は、支持構造としての細長いフレーム1と、フレーム1の下端に配置されるシリンジまたはピペットチップを取り外し可能な保持手段8、30.1、30.2、35と、フレーム1に取り外し可能な前記保持手段8、30.1、30.2の上に取り付けられる駆動手段36、41と、駆動手段36、41によって駆動されるとともに、取り外し可能な前記保持手段8、30.1、30.2、31.1―31.4、35に連結されるシリンジまたはピペットチップの液体を変位させる少なくとも1個の変位手段34と、フレーム1を覆うハウジング24を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体を計量するための手動計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
手動計量装置は、シリンジまたはピペットチップを着脱可能に保持できる液体計量装置である。シリンジは、その内部で移動するシリンジ・プランジャを備えたシリンジ・シリンダを有し液体を吸引および排出するための環境に接続する開口を有する。当該開口は、通常、シリンジ・シリンダの底でチップに位置合わせされる。ピペットチップは、一般に下向きに狭くなる小さい管であり、かつ、液体の吸引および排出をするための底部開口と、気体変位装置が接続される上部開口を有する。手動計量装置に保持されるシリンジまたはピペットチップが、吸引または排出される液体を容器または他の物体と位置合わせできるように、当該手動計量装置は、投与する間にユーザーによって片手で保持される。ユーザーは、液体の吸引および排出を操作可能であるが、手動計量装置を保持する同じ手で追加の機能を操作することができない。手動計量装置は、特に液体の投与のために研究室で使われる。
【0003】
手動計量装置は、エアクッション式の計量装置および容積式の計量装置として設計される。エアクッション式の計量装置は、上端開口でピペットチップを着脱可能に持する座部を有する。エア変位装置は、手動計量装置に内蔵されており、流路によって連通し、座部の孔に接続している。エアクッションの変位方向に応じて下端開口から液体が吸引または排出されるように、エアクッションは、変位装置によって変位する。変位装置は、通常、その内部に変位可能なプランジャを有するシリンダである。プランジャは、駆動ユニットによって動かされる。エアクッションで機能する手動計量装置は、「ピペット」と称される。
【0004】
容積式変位装置は、シリンジとともに動く。シリンジは、容積変位換装置に連結または解除可能である。シリンジ・シリンダは、容積式の計量装置に保持され、シリンジ・プランジャは、駆動ユニットによって変位可能な座部本体に保持される。駆動ユニットによって、液体がシリンジの開口から吸引または開口から排出されるように、シリンジ・プランジャは前後に移動する。ピペットチップとして同程度のサイズおよび形状を有する小さいシリンジとともに作動する直接変位装置は、「直接変位ピペット」とも称される。
【0005】
通常、数ステップで空にされる大きなシリンジとともに作動する直接変位式の計量装置は、「ディスペンサ」とも称される。
【0006】
ピペットチップおよびシリンジは、好ましくプラスチック製であり、利用して新しいピペットチップまたはシリンジと交換された後に、捨てることができる。
【0007】
周知の手動計量装置は、機械式駆動ユニットまたは電気機械駆動ユニットを備えている。加えて、電気機械支持体(「サーボ駆動ユニット」)を有する手動駆動ユニットを備えた手動計量装置が、周知である。加えて、一定の投与量の手動計量装置および可調投与量の手動計量装置がある。さらにまた、単一のシリンジまたはピペットチップ用に1本だけの流路を有する手動計量装置および複数本のシリンジまたはピペットチップと同時に使用するための複数本の流路を有する手動計量装置がある。本発明は、上記タイプの全ての手動計量装置に関する。
【0008】
従来の手動計量装置は、硬質プラスチック製のハンドルとして形成されたハウジングを備えている。これらは、シリンジまたはピペットチップを保持する手段、駆動装置、プランジャまたはシリンジに対して駆動装置の運動を引き起こす伝達手段、または、エアクッション変位用の変位装置、可動要素および場合によってはディスプレイ要素または他の構成要素を含む。電気駆動型の手動計量装置の場合、電気駆動モータ、電子制御装置および電池または充電式バッテリが、ハウジングに配置される。したがって、複数個の構成要素は、手動計量装置のハウジングの非常に小さい空間に収容される。当該ハウジングは、周知の手動計量装置の支持構造と同時に形成する。
【0009】
EP 2 033 712 A2は、シリンジのシリンジ・フランジ用のハウジングの下端領域に座部を有するディスペンサを記載している。シリンジ・フランジは、ハウジングの下部領域の枢支軸に取り付けられるシリンジ握持レバーによって保持される。複数本の板ばねは、ハウジングの内側ジャケットに配置され、それらの上端は、ハウジングの下部領域に固定される。板ばねの下端は、シリンジ・フランジを後方で握持する位置に向けて、プレテンションをシリンジ握持レバーの内部に対して押圧する。
【0010】
ばね付勢スラスト軸受は、シリンジ・フランジの上側を押圧可能な座部に配置される。スラスト軸受は、シリンジ・フランジの上側のコードを走査するセンサを備えている。
【0011】
プランジャ座を有する座部本体は、シリンジのシリンジ・プランジャの上向きに突き出している端部を嵌入可能なハウジングに配置される。プランジャ握持レバーは、シリンジ・プランジャの外端のプランジャのカラーの後方で把持可能な座部本体に取り付けられる。プランジャ握持レバーは、それらがプランジャ・カラーの後方で握持する位置に向かう複数本の脚ばね(legs springs)によってプレテンションが付与される。
【0012】
座部本体は、機械式プランジャ位置決め要素によって駆動される。これらは、ハウジングから伸びる座部本体に接続しているリフティング・ユニットから成る。さらにまた、プランジャ位置決め要素は、座部本体にも確実に取り付けられるねじスピンドルまたはラックを含む。調節用スリーブは、ねじスピンドルに着席し、その軸位置は、調整ノブによってねじスピンドルで調節可能にされている。枢支作動レバーを備え、作動ボタンによって外側から動かすことが可能な作動ユニットが、ハウジングの上部領域に配置されている。歯止めが、作動レバー上に回動可能に配置される。
作動レバーは、ばねによって上向きに押圧され、歯止めは、ねじスピンドルに向かうばねによってプリテンションが付与される。
【0013】
作動ユニット、調整ノブおよびスピンドルは、ハウジングに嵌入される横に突き出しているベアリング・ブラケットを有するプレートのような保持具に取り付けられる。
【0014】
シリンジが、シリンジ座部に嵌入され、シリンジ握持レバーおよびプランジャ握持レバーによってハウジングを保持するとき、リフティング・ユニットを動かすことによって液体を上向きに吸引することができる。注入量は、調整ノブを使用して調整される。作動ユニットを作動させることによって、シリンジ・プランジャが下方へ移動し、所望量の液体が放出される。各作動ストロークについて、歯止めが調節用スリーブの下端に到達するとき、当該歯止めが、ねじ螺杆に入る。排出される注入量は、調整ノブを使用している調節用スリーブを調整することによってセットされる。
【0015】
【特許文献1】欧州特許公報EP 2 033 712 A2
【特許文献2】欧州出願公開公報EP2 033 7121 A1
【特許文献3】ドイツ国出願公開公報DE 10 2009 034897 A
【特許文献4】欧州出願公開公報EP 0 656 229 B1
【特許文献5】米国出願公開公報US 5,620,660A
【特許文献6】欧州出願公開公報EP 0 657 216 B1
【特許文献7】米国出願公開公報US 5,620,661A
【特許文献8】欧州出願公開公報EP 2 033 712 A1
【特許文献9】米国出願公開公報US2009/139351 A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、上記特許文献1の場合、ホルダがハウジングに挿入される前に、作動ユニット、調整ノブおよびスピンドルは、ホルダに予めマウントすることができる。付加的な要素は、ホルダ部分ではなく、ホルダに取り付けられる。特に、シリンジ・フランジ用のホルダは、ハウジングの一部である。ばねにより引っ張られたスラスト軸受、シリンジ握持レバーおよび板ばねは、ハウジングに取り付けられる。シリンジ保持手段は、ハウジング内のホルダによって別に取り付けられなければならない。したがって、シリンジへの液体の吸引、および、シリンジからの液体の吐出は、シリンジ保持手段に強い力を及ぼすのでハウジングは、非常に強固なければならない。これは、使用可能な材料の選択を制限する。
【0017】
周知の手動計量装置の短所は、ハウジングがよく手に合わず、容易に汚れたり、および、掃除したりするのが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この事情に鑑みて、本発明は、この背景に対して、本発明の目的は、触感を改良された手動計量装置を作製することである。
【0019】
この目的は、請求項1の特徴を有する手動注入装置によって達成される。手動計量装置の有利な実施態様は、従属クレームに記載されている。
【0020】
本発明による手動計量装置は、
支持構造としての細長いフレームと、
前記フレームの下端に配置されるシリンジまたはピペットチップを取り外し可能な保持手段と、
前記フレームに取り外し可能な前記保持手段の上に取り付けられる駆動手段と、
前記駆動手段によって駆動可能で、かつ、取り外し可能な前記保持手段に接続させるシリンジまたはピペットチップ内の流体を変位させるための少なくとも1つの変位手段と、
前記フレームを覆っているハウジングを備える。
【0021】
本発明による手動計量装置の前記支持構造は、細長いフレームである。シリンジまたはピペットチップを取り外し可能な前記保持手段は、フレーム上に配置される。それらは、フレームの一部であるか、或いはフレームに取りつけられる。駆動手段は、フレームに取り付けられる。取り外し可能な保持手段および駆動手段は、変位手段によって互いに接続している。あるバージョンにおいて、変位手段は、シリンジのシリンジ・プランジャに駆動手段によって発生する運動を伝達する伝達手段である。この目的で、変位手段は、シリンジ・プランジャを着脱可能な前記保持手段に、取り外し可能に接続している。駆動手段が線形運動を発生するとき、伝達手段は、当該駆動手段によって作動可能であり、シリンジ・プランジャを取り外し可能な保持手段に接続し、フレームの軸方向に案内されるロッドである。容積式注入装置は、これにより達成される。他のバージョンにおいて、変位手段は、気柱を変位させるための変位装置である。変位装置は、好ましくはその中で変位可能なシリンダおよびプランジャである。シリンダは、取り外し可能な保持手段がピペットチップを保持するとき、当該ピペットチップの上端開口と連通する流路を介して取り外し可能な保持手段に接続している。変位装置は、フレームに固定される。フレームに交換可能であるプランジャを有するシリンダとして設計されるとき、シリンダは当該フレームに固定される。エアクッション式計量装置は、これによって実現される。吸引および排出される液体量は、プランジャまたは気柱が変位手段によって変位される量によってセットされる。シリンダおよび交換可能なプランジャを内部に有するエアクッション式計量装置において、変位手段は、好ましくは、プランジャに接続されているロッドを有するとともに、上端に押しボタンおよびフレームに対し、または、プランジャまたは押圧ボタンに対して押圧する戻しばねを備えている。戻しばねの作用に対して押しボタンを作動させることによって変位装置から空気が放出可能なホームポジションである上に向けてプランジャを、当該戻しばねが押圧する。
【0022】
駆動手段が変位手段を動かすときに、力はフレームにもたらされる。変位手段がシリンジ・プランジャに運動を伝達する伝達手段である場合、これらの力は、駆動手段およびシリンジ・フランジをフレームに着脱可能な保持手段によって伝達される。変位手段が変位装置であるとき、これらの力は、当該変位装置とフレームの間と同様に駆動手段とフレームの間で作用する。これらの力は、特に注入される液体の量および粘性に依存する。及ぼされた当該力の下で著しく変形しないように、フレームは設計される。これは、変位手段の動作要素が所望の精度で再現的に移動することを確実にする。所望の注入精度は、このことにより達成される。シリンジまたはピペットチップが、手動計量装置に接続されるときの力が、フレームによっても吸収される。フレームは、好ましくはその大きな安定性によって特徴づけられるポリエーテル・ケトン(PEEK)によって形成される。ハウジングは、当該ハウジングへの応力を軽減するために、好ましくは2、3点でフレームに取り付けられる。フレームは、ハウジングへの過剰な力の伝達なしに、当該ハウジングに対して長手方向に伸縮可能になるよう、当該ハウジングは、フレームの長手方向に案内されるとともに、数点(単に1箇所または2箇所)で固定されることが好ましい。したがって、使用している間に生じている力は、フレームによって実質的に吸収され、これによってハウジングへの応力が軽減される。
【0023】
フレームの特定の特性は、デザイナーにとってハウジング材料、デザインおよび寸法の選択をかなり自由なものにする。手動計量装置の触感が、とりわけ良くなるように、柔らかいハウジング材料、デザインおよびハウジング寸法を特に使用可能である。したがって、フレームのデザインは、改良された触感を有するとりわけ柔らかいハウジングを使用することを可能にする。フレームは、ハウジングを部分的に支持するだけである。特に、とりわけ容易に成形可能にデザインされる支持されないハウジングの領域は、ユーザーの手でこのような手動計量装置を保持することにより、触感がよいと認められる。フレームの特別な特性は、特別な耐薬品性、および/または、汚れ難く、および/または、容易に清掃することができ、および/または、より容易に加工可能であり、および/または、特に経済的であるハウジング材料を使用することをも可能にしている。特に、手動計量装置の制御要素を作動させるとき、ハウジングに負荷がかからないように、ユーザーの手によってもたらされるハウジングへの力は、広い面積にわたって吸収されるとともに、フレームに伝達される。他の効果は、ハウジングを取りつける前に、フレームに手動計量装置の構成要素を予め実装し、当該手動計量装置をテストすることを可能にする支持構造として当該レームを使用することである。さらに、本発明の手動計量装置に基づくデザインは、異なる手動計量装置の共通部品(COPs)の使用を容易にする。特に、異なる手動計量装置は、製品に応じて異なる構成要素を備えている同じフレームを提供することができる。異なる製品は、異なるハウジングと任意に識別されることができる。
【0024】
一実施態様によれば、フレームは接続され、互いに確りと接続される複数個のフレームパーツを備えている。当該フレームを複数個のフレームパーツに分けることは、異なるフレームパーツに構成要素を個別に前もって取り付けを可能とし、これによって個々のアセンブリを準備することを可能にする。さらに、個別に準備される手動計量装置は、それぞれ同等のフレームおよび部分的に異なるフレームで構成することができる。好適な実施形態によれば、前記フレームは、下部分および上部分を有する。前記フレームの下部分は、好ましくはシリンジまたはピペットチップを取り外し可能な保持手段を備え、上部分は、好ましくは駆動手段および変位手段を備えている。
【0025】
他の実施態様によれば、下部分と上部分は、接続構造体を連結させ、これらの接続構造体は、互いに接続する固定手段を備えている。当該接続構造体は、例えば、異なるフレームパーツに接続されるはと目であり、互いに重なり合って、ピンによって接続される。
【0026】
好適な実施形態によれば、フレームは、間隔を置いて平行した長手方向部材を備えている。駆動手段が作動するときに、主に軸方向の力が作用する。これらは、長手方向部材に伝達される。長手方向部材は、ハウジング側のユーザーの手によって及ぼされる力を吸収することもできる。さらに、長手方向部材の効果は、それらがスペースをとらない方法でハウジングに収容させることができる。したがって、本発明による手動計量装置は、特にコンパクトに設計することができる。フレームの複数個のフレームパーツは、平行した長手方向部材を有することができる。
【0027】
好適な実施の形態によれば、手動計量装置は、2本の平行した長手方向部材を備えているだけである。
【0028】
好適な実施形態によれば、長手方向部材は、フレームの下部分および/または上部分にある。
【0029】
他の実施態様によれば、長手方向部材は、シリンジまたはピペットチップを取り外し可能な保持手段の下端に接続される。他の実施態様によれば、ロードキャリアは、支持板を有する下端に接続される。前記支持板は、シリンジまたはピペットチップを着脱可能な保持手段の構成要素の1つである。支持板は、シリンジのシリンジ・フランジ用のストッパまたはピペットチップの座部用のキャリアを形成することができる。支持板がシリンジ・フランジ止めである場合、おおよそ一実施態様の環状ディスクの形状に設計される。
【0030】
一実施態様によれば、支持板は、長手方向部材の下端にフォーク形状の接続領域を介して接続される。フォーク形状の接続領域は、不均等な荷重による支持板のチッピングを防止する。
【0031】
他の実施態様によれば、平行した前記長手方向部材は、1枚の軸受プレートの上端で互いに接続している。他の実施態様によれば、手動計量装置のための操作手段または表示手段は、軸受プレートに固定される。
【0032】
他の実施態様によれば、平行した前記長手方向部材は、十字形ブレースによって下端および上端の間を架橋される。他の実施態様によれば、滑り路は、ロッド形状の変位手段用の十字形ブレースに一体化される。
【0033】
他の実施態様によれば、十字形ブレースは、上部の平行したロードキャリアの下端に配置される。
【0034】
他の実施態様によれば、前記フレームは、片方側に突き出している2個の軸受ブロックを備え、ハウジングは、横方向の凸状の軸受ブロックを収容する。特に、手動計量装置がディスペンサとして設計されるときに、軸受ブロックは、機械的または電気的に駆動する手動計量装置の作動レバーを支持するのに役立つ。作動レバーが親指によって作動するとき、手動計量装置が人さし指または隣接する掌の上端で静止するので、ハウジングの凸面が、手レストとして利用することもできる。凸面の領域で、ハウジングは、オーバーローディングを防止する軸受ブロックによって支持される。
【0035】
一実施形態によれば、軸受ブロックは、フレームの上部の2本の平行な長手方向部材から突出している。
【0036】
一実施形態によれば、ハウジングは、フレームの長手方向に分割され、フレームパーツは、スナップ接合を有する。好適な実施形態によれば、ハウジングは、2つに分割される。好適な実施の形態によれば、ハウジングは、2本の長手方向部材と平行および/または軸受ブロックに垂直に延びる平面で分割される。
【0037】
他の実施態様によれば、ハウジングは、細長いフレームの長手方向のフレームに案内される。これは、フレームの長手方向への膨張からハウジングの変形の補正を可能にする。他の実施態様によれば、フレームは、下端または上端でハウジングにねじで止められる。収容パーツは、好ましくは一緒にスナップ係合され、さらにフレームは、ハウジングにねじで止められる。
【0038】
さらなる実施態様によれば、ハウジングは、ポリプロピレンまたは他のポリオレフィンで作成される。
【0039】
実施態様によれば、この手動計量装置は、ロッド形状である。したがって、この手動計量装置は、ロッドの形状を有する。この手動計量装置は、ユーザーによってちょうど片手で保持可能であるとともに、同じ手によって操作可能となる大きさにされる。
【0040】
本発明は、例示的実施形態の図面に基づいて更に詳細に以下に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】斜視図は、本発明の手動計量装置のフレーム部分の分解斜視図である。
【図2】図1の組み立てられたフレームパーツの上斜め横からの斜視図である。
【図3】図2のフレームが挿入されたハウジングの縦断斜視図である。
【図4】構成要素を備えた図2のフレームを示す図である。
【図5】構成要素を備えた図4のフレームが挿入されたハウジングの縦断斜視図である。
【図6】図4のフレームを備えた左側からの詳細図である。
【図7】本発明の他の手動計量装置の縦断面図である。
【図8】図7の線VIII−VIIIに沿った同じ手動計量装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
この実施例において、用語「下部」および「上部」は、長尺状ハウジングが、垂直に位置合わせされ、シリンジまたはピペットチップが、ハウジングの下に配備されて計量するときの手動計量装置の好適な配置を示す。
【0043】
図1〜6に示される手動計量装置は、ディスペンサ、すなわち、シリンジが複数ステップで空にされることが可能な容積式計量装置である。
【0044】
図1によれば、フレーム1は、下パーツ2と上パーツ3から成る。上パーツ3は、ダイヤルを保持するカバー4に割り当てられている。
【0045】
下パーツは、2本の平行したストリップ形の長手方向部材5.1、6.1から構成されている。これらは、環状ディスク形状の支持板8に、フォーク形状の接続領域7.1、7.2を介して下端部に接続されている。軸受スリーブ9.1、9.2、9.3、9.4が、支持板8から突き出ている。各長手方向部材5.1、6.1は、上端で環状ディスク形状のはと目10.1,10.2に接続している。
【0046】
一方で、2本の長手方向部材は、EP2 033 7121 A1で詳細に説明したように、中心解放スライダを導くことができる平行したゲートガイド11.1、11.2を支持する。
【0047】
上パーツ3は、2本の平行したストリップ形状の長手方向部材5.2、6.2を有する。これらは、一対の同心の環状ディスク形状のはと目12.1、12.2を下部にそれぞれ備えている。それらは、交差ブレース13によって下部でも架橋されている。中央において、交差ブレース13は、他の長手方向部材5.2、6.2と平行してラック用の滑り溝として機能する通路を有する滑り溝14を有している。上パーツ3の上端で、2本の長手方向部材5.2、6.2の間隔は、ベアリングプレート15によって架橋される。
【0048】
交差ブレース13とベアリングプレート15の間に、プレートのような軸受ブロック16.1、16.2が、他の長手方向部材5.2、6.2の一方側から他方側に突出しており、安定化のために外側に助骨をつけられている。下端で、軸受ブロックは、内向き正対で互いに面一のベアリングアイ(bearing eye)17.1、17.2を備えている。
【0049】
ベアリングプレート15の側面に、さらなる軸受スリーブ18.1、18.2が、カバー4を固定するために、長手方向部材5.2、6.2に一体成形されている。
【0050】
ベアリングプレート15の上側は、バネベアリングおよびダイヤル(投与量を調整するために)のガイド外形を受ける凹部20.1、20.2を成形してある。
【0051】
他の長手方向部材5.2、6.2の側面から突出しているベアリングピン21.1の、21.2、21.3、21.4が、軸受ブロック16.1,16.2の反対側にある。
【0052】
図2によれば、上パーツ3および下パーツ2は、他の長手方向部材5.2、6.2の下端で一対のはと目12.1、12.3の間に長手方向部材5.1、6.1の上端のはと目10.1、10.2を嵌入するとともに、はと目10.1,10.2,12.1,12.2にねじ22.1,22.2を螺入することよって明確な関係で接合されている。さらに、カバー4は、軸受スリーブ18.1,18.2とカバー4の保持プレート23.1、23.2にネジ22.3、22.4を螺入することにより上パーツ3に固定される。
【0053】
このように形成される長い、細長いフレーム1は、薄いて柔らかい材料(例えば、ポリプロピレン)からなる、図3に示す、二部ハウジング24に嵌入される。当該ハウジングは、シェル形状の収容パーツ24.1、24.2の2個を接合して形成されている。図3の下部シェル形状の収容パーツ24.1は、上部シェル形状の収容パーツ24.2よりも下にある。当該収容パーツは、はめ込み可能なように互いに接合するために端部にスナップ結合手段を有する。さらに、フレーム1は、フレームの上パーツ3と下パーツ2を一緒にネジ22.1,22.2で締めすることによって2個のハウジング24.1,24.2にねじ止めされる。
【0054】
前端面で、2つの収容パーツ24.1、24.2は、軸方向に整列配置されたねじ22.5、22.6、22.7、22.8によって、フレーム1の支持板8にねじ止めされている。
【0055】
図3において、下部収容パーツ24.1は、軸受ブロック16.1、16.2を受ける凸面25を有する。この形成物は、同時に指掛けを形成する。
【0056】
スロットのような開口部26は、ダイヤルの端領域が外部に突出可能なように、収容パーツ24.1、24.2の間にある。
【0057】
加えて、図3の上部収容パーツ24.2は、液晶ディスプレイ窓27(例えば、投与量、ステップ数および/または使用されたチップまたはシリンジタイプを表示用)およびリフティング・レバーおよび作動レバー用スロット28、29を有する。
【0058】
図4によれば、フレーム1は、4本のピン(単に2本が示される(31.1、31.2))によって軸受スリーブ9.1、9.2、9.3 9.4に取り付けられるプランジャ握持レバー30.1、30.2を備えている。他の実施形態の場合には、2本のピンだけが、用いられる。さらに、環状ディスク形状のセンサ板32は、シリンジ・フランジの上端のコードを走査するための支持板8上に配置される。センサ板32は、シリンジ把持レバー30.1、30.2によってセンサ板32に固定するシリンジのシリンダに係合するセンタリングリング33を囲む。センタリングリングは、DE 10 2009 034897 Aにおいて開示されるセンタリングリングに対応する。
【0059】
ラック34は、滑り路14に嵌入され、シリンジ・プランジャに接続されるシリンジ・プランジャまたはプランジャ・ロッドの上端を受け入れる下端にベル形状の座部本体35を備えている。プランジャ握持レバーは、この座部本体35に取り付けられる。好ましい実施例は、ラック34の代わりにねじ螺杆を有する。
【0060】
このシリンジ留め具の詳細は、EP 0 656 229 B1およびUS 5,620,660Aに記載されている。シリンジのシリンジ・フランジ上のコードを走査することに関する詳細は、EP 0 657 216 B1およびUS 5,620,661Aに記載されている。これらの記載内容は、引用文献として本出願に含まれる。作動レバー36は、軸受ブロック16.1,16.2に取り付けられる。作動レバー36は、2本のアームおよび2本の平行な当該アーム36.1、36.2にシャフト38を案内するスロット37.1、37.2を有し、当該シャフト38は、軸受ブロック16.1、16.2のベアリングアイ17.1、17.2に嵌入される。作動レバー36は、上部で他の長手方向部材5.2、6.2の上端で、まっすぐなガイド40.1、40.2にガイドローラ39.1、39.2を介して、両側に案内される。作動ボタンは、図4の上に示す作動レバー36の終端に配置されることができる。
【0061】
作動レバー36は、その2本のアーム36.1、36.2の間に、枢動可能に取り付けた歯止め41を備えている。
【0062】
ベアリングプレート15とカバー4の間に、ダイヤル43が、他の軸42に回転可能に取り付けられている。
【0063】
ダイヤル43は、図4において、歯を備えているラック34の上部側をカバーする調節スリーブ43.1(またはカバー・ストリップ)(図6を参照)を備えている。調節スリーブの位置は、作動レバー36が滑り路40.1、40.2によって規定される限度の範囲内で揺動するとき、歯止め41が移動する範囲内でダイヤル43によって調整可能にされている。ダイヤル43を調整することによって、調節スリーブ43.1の位置は、滑り路14の上方で止め具に向かって進み、その後に歯に入り込む後方に定めることができる。
【0064】
加えて、フレーム1は、シリンジを保持する枢軸位置にシリンダ握持レバーおよびプランジャ握持レバー30.1、30.2を押圧するばね手段を備えている。さらなるバネ手段は、図4に示される枢軸位置に作動レバー36を押圧し、ラック34の歯に対して、歯止め41を押圧する。
【0065】
ラック34の下端は、ラックとリフティング・ボタンを接続可能な接続手段である。
【0066】
プランジャ位置決め要素を形成する作動レバー36、ラック34、調節スリーブ43.1およびリフティング・ボタンは、例えば、EP 2 033 712 A1またはUS2009/139351 A1に記載されている。上記内容は、先行文献として本出願に含まれる。
【0067】
図4に記載の構成要素を備えているフレーム1は、製造の間、機能試験および較正を受けることができる。さらにまた、手動計量装置のプリセットは、組み立てステージで行うことができる。このとき、このステージで既に確認することができるハウジングの欠陥は、製品(このステージで)から取り除くことができるといった効果がある。これは、ハウジング材料の消費を減らす。さらにまた、これは、問題のタイプに応じて効果がある。すなわち、フレームに取り付けられる部品は、完璧な製品を作成するために取り外しおよび他の物と交換可能であり、または、交換に完璧な構成要素は、すでにフレームに備えられ、および、それらは他の手動計量装置を製造するのに利用することができる。
【0068】
図5において、装備されたフレーム1は、装備されてないフレーム1を有する図3に図示するハウジング24に嵌入される。作動ボタン44およびリフトボタン45は、取り付けられる。作動ユニット44、45およびダイヤルは、ハウジング24から突出している。
【0069】
シリンジが取り付けられるとき、軸方向の力は、ハウジング24の広域に当接するフレーム1に支持板8を介して導かれる。リフトボタン45および作動ボタン44が作動されるとき、軸方向の力は、フレーム1によって吸収される。長時間の利用による疲労を遅延させることができるように、手動計量装置は、ユーザーの手に馴染むとともに、触感がよい。ポリプロピレンが用いられる場合、非常に良好な耐化学薬品性もあり、手動計量装置のハウジング24には、ほこりを寄せ付けず、かつ、容易に清掃することができる。
【0070】
図7および8に示される手動計量装置は、ピペット、すなわち、エアクッション変位装置であり、当該エアクッション変位装置は、ピペットチップに特定量の液体を吸引および液体を吐出するために、ピペットチップを備えることができる。
【0071】
図7および8の計量装置は、間隔を置いて平行した長手部材47、48を有するフレーム46を備えている。平行した長手方材47、48は、当該長手部材に垂直に位置合わせされたディスク形状の支持板49により上部で互いに接続されており、下部では、ディスク形状の支持板50によって互いに接続されている。さらにまた、長手部材47、48は、十字形ブレース51によってそれらの端部を架橋されている。
【0072】
長手部材47、48に沿って移動可能であり、シリンダ52に対して周囲を封止されるように、プランジャ53が配置されるシリンダ52が、支持板の上部を固定する。
【0073】
円錐(または、その代わりとして円筒状)ピン54は、長手部材47の長手方向に支持板50の底部から突出し、ピペットチップは、そこで固定することができる。
【0074】
シリンダ52の内部は、ピン54の下端の孔に支持板50およびピン54を通って延びる流路56を介して接続される。
【0075】
プランジャ53は、2本の長手部材47、48の間の中心に配置されるリフティング・ロッド57の上部で接続される。リフティング・ロッド57は、軸受プレート49の孔から、上方へ伸びる。
リフティング・ロッド57は、上端に作動ボタン58を備えている。
【0076】
その中心で、十字形ブレース51は、リフティング・ロッド57が長手部材47、48に対して移動可能に案内される滑り路59を有する。
【0077】
軸受プレート49の下方で、スラスト軸受60が、リフティング・ロッド57を固定する。螺旋スプリングの形の戻しばね61は、下部で十字形ブレース51に当接し、上部でスラスト軸受60に当接する。
【0078】
加えて、周縁ビード62またはリフティング・ロッド57の上部止めを規定する異なる設計の1個以上の突起は、リフティング・ロッド57上の十字形ブレース51の下に位置する。ビード62が十字形ブレース51の下部側に寄りかかるまで、それが上方へリフティング・ロッド57を押圧するように、戻しばね61は、初荷重が与えられている。図7および8に示す手動計量装置は、このホームポジションである。
【0079】
加えて、手動計量装置は、長手部材47、48、軸受プレート49、支持板50および十字形ブレース51から形成されるフレーム46を覆うハウジング63を備えている。ハウジング63は、長手部材47、48の中央に、ほぼ2本のネジ64、65によって固定される。
【0080】
加えて、小さいガイド突起66、67、68、69が、ハウジング63の内部から前側および各長手部材47、48の後側まで伸びる。ガイド突起66〜69は、長手部材47、48のねじ64、65を上下にハウジング63へと案内する。
【0081】
ハウジング63は、スリーブのようなフレーム47、48、49、50、51を含む。この実施例では、ハウジング63は、円筒形である。他のスリーブ形状でも可能である。
【0082】
ハウジング63は、例えば、上側にフレームを押している第1区画と下側にフレームを押している2区画からなる円筒部を備え、ネジ63、65の近くの領域で互いに重なり合っているこれら区画は、ネジ64、65によってフレーム46に固定されている。あるいは、ハウジング63は、長手部材47、48を通って延びている平面を2等分に分けられ、ハウジングの各半分が2本のネジ64、65によってフレーム46に固定している。
【0083】
ハウジング63は、上部を上壁70で軸受プレート49を覆われ、下部を底壁71で支持板50を覆われている。上壁70は、軸受プレート49から短い距離にあり、底壁71は、長さを調整可能にするための支持壁50から短い距離にある。
【0084】
フレーム47、48、49、50、51は、剛性であるか硬い素材(好ましくはプラスチック)から成る。ハウジング63は、薄くて柔らかい素材(好ましくはプラスチック(例えばポリプロピレン))から成る。
【0085】
この手動計量装置は、最初にピン54にピペットチップ55を固定することで用いられる。ピペットチップ55を通じて液体を吸引するために、プランジャ53がシリンダ52の下端に位置するまで、作動ボタン58は下方へ押圧される。次に、ピペットチップ55の下部開口は、液体に浸漬される。その後、作動ボタン58は解除され、戻しバネ61が、図7および8のホームポジションにプランジャ53を有するリフティング・ロッド57を戻す。これにより、液体は、下部開口を通じてピペットチップ55に吸引される。
【0086】
次に、ピペットチップ55は、手動計量装置で持ち上げられ、液体を放出されることになっている異なる容器の方向に向けられる。作動ボタン58が下方へ押圧されるとき、プランジャ53は気柱を変位させ、ピペットチップ55の中に吸引した液体55を押圧する。
【0087】
リフティング・ロッド57の下方への移動は、接触部材要素72によって制限される。そして、ビード62は、リフティング・ロッドの下方移動で接触部材要素に当接する。図7の接触部材要素72およびフレーム46のバネ要素73は、破線で示される。ビード62が接触部材要素72に当接した後、増加した力を作動ボタン58に付与することによって、リフティング・ロッド57のオーバーストロークを行うことが可能である。オーバーストロークは、ピペットチップ55から残留する液体を噴き出すのに役に立つ。
【0088】
この手動計量装置によれば、力は、ピペットチップ55を取り付けるのときに発揮され、作動ボタン58を作動させると、フレーム46によって吸収される。フレーム46上に配置されるハウジング63によって、手動計量装置は、長時間の利用による疲労を遅延させることができるようにユーザーの手に馴染むとともに、触感がよい。加えて、ハウジング63は、ポリプロピレンのような耐化学薬品性およびほこりを寄せ付けない耐性素材で構成することができる。
【0089】
図7および8の手動計量装置は、ビード62が十字形ブレース51と接触し、ピストン止め53がシリンダ52の底に寄りかかるとき、投与量を固定することができる固定ボリューム・ピペットである。本発明は投与量を調整可能なピペットに関する。これらのピペットを利用することにより、リフティング・ロッド用の上部ストッパの位置は、投与量を変えるための設定器によって調節可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手動計量装置であって、
支持構造としての細長いフレーム(1)と、
前記フレーム(1)の下端に配置されるシリンジまたはピペットチップを取り外し可能な保持手段(8、30.1、30.2、35)と、
前記フレーム(1)に取り外し可能な前記保持手段(8、30.1、30.2)の上に取り付けられる駆動手段(36、41)と、
前記駆動手段(36、41)によって駆動されるとともに、取り外し可能な前記保持手段(8、30.1、30.2、31.1―31.4、35)に連結されるシリンジまたはピペットチップの液体を変位させる少なくとも1個の変位手段(34)と、
前記フレーム(1)を覆うハウジング(24)を備える。
【請求項2】
請求項1に記載の手動計量装置において、
前記フレーム(1)は、複数本のフレームパーツ(2、3)を互いに連結固定して構成されている。
【請求項3】
請求項2に記載の手動計量装置において、
前記フレームは、下パーツ(2)および上パーツ(3)から成る。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の手動計量装置において、
異なる前記フレームパーツ(2、3)は、接続構造体(10.1、10.2、12)を備え、
当該接続構造体(10.1、10.2、12)は、互いに接続される固定手段(22.1、22.2)を備えている。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の手動計量装置において、
前記フレーム(1)は、間隔を置いて平行した長手方向部材(5.1、5.2、6.1、6.2)を備えている。
【請求項6】
請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の手動計量装置において、
複数本の前記フレーム部(2,3)は、平行した長手方向部材(5.1、6.1;5.2、6.2)から成る。
【請求項7】
請求項6に記載の手動計量装置において、
前記フレーム(1)は、2本の平行した長手方向部材(5.1、5.2、6.1、6.2)を備えている。
【請求項8】
請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の手動計量装置において、
平行した前記長手方向部材(5.1、5.2、6.1、6.2)は、その下端で取り外し可能な前記保持手段(8、30.1、30.2、31.1―31.4)によってシリンジまたはピペットチップを接続される。
【請求項9】
請求項8に記載の手動計量装置において、
平行した前記長手方向部材(5.1、5.2、6.1、6.2)は、その下端で支持板(8)に接続される。
【請求項10】
請求項9に記載の手動計量装置において、
前記支持板(8)は、前記長手方向部材(5.1、5.2、6.1、6.2)の下端でフォーク形状の接続領域(7.1、7.2)を介して接続される。
【請求項11】
請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の手動計量装置において、
平行した前記長手方向部材(5.1、5.2、6.1、6.2)は、軸受プレート(15)によって上部で互いに接続している。
【請求項12】
請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の手動計量装置において、
平行した前記長手方向部材(5、6)は、十字形ブレース(13)によってそれらの端部間を架橋されている。
【請求項13】
請求項12に記載の手動計量装置において、
滑り路(14)が、ロッド形状の伝達手段(34)のために十字形ブレース(13)に組み込まれている。
【請求項14】
請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の手動計量装置において、
前記フレーム(1)は、側面から突出する2個の軸受ブロック(16.1、16.2)を備え、
前記ハウジング(24)は、横方向の凸面(25)に当該軸受ブロック(16.1、16.2)を収容する。
【請求項15】
請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の手動計量装置において、
前記ハウジング(24)は、前記フレーム(1)の長手方向に分割され、前記フレーム部(24.1、24.2)が互いにスナップ係合している。
【請求項16】
請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の手動計量装置において、
前記ハウジング(24)は、細長いフレーム(1)の長手方向に前記フレーム(1)に案内させる。
【請求項17】
請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の手動計量装置において、
前記ハウジング(24)は、ポリプロピレンまたは他のポリオレフィンから成る。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−108973(P2013−108973A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−221151(P2012−221151)
【出願日】平成24年10月3日(2012.10.3)
【出願人】(591121683)エッペンドルフ アクチエンゲゼルシャフト (23)
【氏名又は名称原語表記】Eppendorf AG
【住所又は居所原語表記】Barkhausenweg 1, D−22339 Hamburg, Germany
【Fターム(参考)】