打楽器

【課題】本楽器は陶器製又は木製を主とするが、特に陶器製楽器は操作性と材料としての不適性の難しさから、オカリナ等の吹奏楽器が存在する程度で、広く楽器として使用されていなかった。又現在使用されている皮張りのボンゴは音色に単調さがあった。
【解決手段】
球状体の胴に空けられた穴とその胴と繋がる筒の穴の扣き方により音色が大きく変わる楽器を人の股に乗せて演奏したり、その楽器と複数個台座に固定してボンゴ風に使用して演奏を楽しむ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は鼓風打楽器に関する。
【背景技術】
【０００２】
本鼓風打楽器は主に陶器製又は木製であるが、陶器製楽器は代表としてオカリナがあり、又浜松楽器博物館を調査したが陶器製の胴の上部に皮を張った太鼓がある程度で、打楽器としては目立つ物が現存しない。又アフリカの民族楽器としてジャンベとウドゥがあるが、ジャンベは上部に皮を張った太鼓であり、又ウドゥは下部の胴が球状で上部が筒ではあるが筒の長さが全体の球状体の直径寸法より大きく短く、又下部に皮を張った楽器もあり、音は太鼓の様な音であり、甕を扣く音がする。本発明は筒の長さが球状体の直径寸法より同等もしくは長いので扣いた時空気の流れが層になり、胴から音が発する場合は鼓の音となり音質が軽やかである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ボンゴは胴に皮を張った小さな太鼓のような楽器のため、音色が単調であり、リズムと扣く強弱で変化を取っていた。又他の楽器は胴の部分が太いので鼓の様な音がしない。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
筒状体とその筒状体の長手方向の一方の端に前記筒状体の径より大きな径の球状体を備えると共に球状体の上方側面に穴を有し、更に前記筒状体の長さは前記球状体の直径寸法より長い寸法を有し、又筒状体の他方の端は開口していることを特徴とする打楽器。
【発明の効果】
【０００５】
音は鼓と同じ様に心地良い音であり、不安感を与えない。打楽器のため一般の人もすぐに楽しめ、たくさんの人に楽しんでもらえる。演奏家の場合は音色がいろいろ変化するので、一般的な皮張りのボンゴより楽しさが増すと思われる。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】本発明品の全体を表す図である。
【図２】本発明品をボンゴ風にした図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
一般的に製作される陶器製や木製の場合は一体構造になり、標準の大きさは全長が約３０ｃｍであり、球状体の直径は約１３ｃｍで筒状体の長さは約１６ｃｍで径は約７ｃｍで球状体の上方側面の穴は約３．５ｃｍであり、肉厚は約７ｍｍである。
本発明は、筒状体の長さと球状体の直径の比が１．１〜３．０の範囲にあることが望ましい。１．１よりも小さいと音の質が明瞭でなくなり、３．０より大きいと楽器としての操作性が悪くなる。
本発明は人が股に乗せて、二つの穴や全体を手の平や指先によって扣いたり、片方の手で支えて扣いたりして楽しむが、口の押さえ方や扣く強弱により音色が変化する。又楽器の下に太鼓のように台座を構成し、固定して一般的なボンゴの様に演奏する事も可能である。
【実施例】
【０００８】
図１は本発明の根幹を成す楽器で、（1）において細部説明すると胴である（2）と音を発生される主となる胴穴（3）と音を発生させる従となる筒（4）と筒穴（5）により全体が構成され、又底（6）や胴、筒を扣くこともある。
図２は鼓風打楽器を大小並べてボンゴ風に配置された楽器であり低音部楽器の（7）と高音部楽器の（8）と台座（9）により構成されており、音の大小高低などにより、通常のボンゴより音色の変化がとれ心地よい音の出る打楽器である。
【産業上の利用可能性】
【０００９】
本発明は打楽器で音が心地良く、一般の人が多くの訓練をすることなく、楽しむ事が出来るので、プロ演奏家から、カラオケ、学校、老人ホーム、一般の家庭等において多くの人々に楽しんでもらえると思っている。
【符号の説明】
【００１０】
1 楽器
2 胴
3 胴穴
4 筒
5 筒穴
6 底
7 低音部楽器
8 高音部楽器
9 台座

【特許請求の範囲】
【請求項１】
筒状体とその筒状体の長手方向の一方の端に前記筒状体の径より大きな径の球状体を備えると共に球状体の上方側面に穴を有し、更に前記筒状体の長さは前記球状体の直径寸法より長い寸法を有し、又筒状体の他方の端は開口していることを特徴とする打楽器。

【図１】