説明

払拭体、掃除具及び払拭体の製造方法

【目的】払拭体の中心軸回りにパイル等の払拭材を多数設け、種々の清掃姿勢でも疲れることなく簡易に清掃作業を行うことのできる払拭体、清掃具及び払拭体の製造方法を提供することを目的としている。
【構成】横断パイル群13及び中央パイル群14が片面に形成された基布11、12の一組を、パイル形成面を重ね合わせる。各基布の両端部を揃えて縫着して、裏返す。裏返したときに、パイルを形成していない裏面を対面させた後、各基布の周縁部を、中央部20を除いて横糸30、31で縫着する。開口部6から挿着軸4を挿着可能にしたT字形の袋部8を有し、全周囲にわたってパイルが植設された払拭体1を製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面や壁面を清掃するための清掃具に用いる払拭体、清掃具及び払拭体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、家庭や職場の清掃具としてハンディタイプや箒状の長柄ハンドル型のものが広く利用されている。例えば、特許文献1には長柄ハンドル型の清掃具が開示されている。
図8は長柄ハンドル型の清掃具を示す。図8の(8A)及び(8B)は夫々、パイル製払拭体40、同図(8B)はパイル製払拭体40を固定し保持する長柄保持具41を示す。
【0003】
払拭体40は、楕円状の基布42と、基布42の下面に植設された多数のパイル44からなる。基布42は綿繊維や合成繊維を網目状に織成して構成され、基布42の上面には同繊維種からなる袋状差込部43、43が設けられている。
【0004】
長柄保持具41は、基布42に装着される装着部45と、手動操作するためのパイプ状の柄47とからなり、柄47の先端側にはグリップ48が設けられている。柄47の先端はジョイント部46を介して装着部45に枢支されている。装着部45は略楕円状の長円板からなり、両端部を袋状差込部43、43に挿入することにより、払拭体40が長柄保持具41に装着され、長柄ハンドル型の清掃具を構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−270630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図9は上記長柄ハンドル型の掃除具を用いて清掃作業するときの清掃態様を示す。図9の(9A)は清掃面50にパイル44全体が当てられている状態を示す。装着部45と柄47の枢支により、柄47はジョイント部46の回動軸49の回りに所定角度範囲内で回動し、柄47を前後に動かしてパイル44全体が清掃面50に沿って移動させることができる。
【0007】
しかしながら、払拭体40における多数のパイル44は基布42の下面に植設されているだけであるため、手前側に払拭体40を移動させるとき、払拭体40の下端部付近を中心にして回転し、図9の(9B)に示すように、パイル44がない基布42の表側が清掃面50に当たって清掃することができないという問題があった。即ち、清掃作業者は、図9の(9A)に示すように、パイル44が清掃面に当たるように、常時、柄47を動かす力に気を配って清掃作業を行う必要があり、円滑な清掃作業を妨げていた。
一方、基布42の表側にもパイルを植設すれば、図9の(9B)の回転状態においても清掃が可能となるものの、多数のパイルを基布42の表側に植設する加工が難しいという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、払拭体の中心軸回りにパイル等の払拭材を多数設け、種々の清掃姿勢でも疲れることなく簡易に清掃作業を行うことのできる払拭体、清掃具及び、かかる払拭体の製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、本発明の第1の形態は、清掃具のハンドル部分の先端が挿着される清掃具用払拭体であって、片面に多数の払拭材が植設された基布の一組からなり、前記片面を対面させて各基布を重ね合わせて両端部を結着し、その重合した一組の基布を裏返した状態で、前記基布の周縁部を、その一部を開口して縫着又は溶着し、前記開口から前記先端を挿着可能にした袋部を形成して前記袋部の全周囲にわたり前記払拭材を植設した払拭体である。
【0010】
本発明の第2の形態は、第1の形態において、前記基布は長手形状の基布面を有し、前記片面側の基布面の長辺より外延して多数の払拭材が植設され、且つその基布面上に多数の払拭材が植設され、前記片面の裏側の各基布面を対面させて重ね合わせた払拭体である。
【0011】
本発明の第3の形態は、第1又は第2の形態において、前記基布が織布又は不織布からなる払拭体である。
【0012】
本発明の第4の形態は、第1、第2又は第3の形態において、前記払拭材がパイルからなる払拭体である。
【0013】
本発明の第5の形態は、第1〜第4の形態のいずれかに係る払拭体に挿着される略T字形又は略L字形先端を備えたハンドル部分からなる清掃具である。
【0014】
本発明の第6の形態は、清掃具のハンドル部分の先端が挿着される清掃具用払拭体の製造方法であって、片面の側辺より外延して多数の払拭材が植設され、且つその片面上に多数の払拭材が植設された基布の一組を重ね合わせて、各基布の両端部を結着し、その重合した一組の基布を裏返して前記片面の裏面を対面させた状態で、前記基布の周縁部を、その一部を開口して縫着又は溶着し、前記開口から前記先端を挿着可能にした袋部を形成する払拭体の製造方法である。
【0015】
本発明の第7の形態は、第6の形態において、前記基布が織布又は不織布からなる払拭体の製造方法である。
【0016】
本発明の第8の形態は、第6又は第7の形態において、前記払拭材がパイルからなる払拭体の製造方法である。
【発明の効果】
【0017】
本発明の第1の形態によれば、片面に多数の払拭材が植設された基布の一組からなり、前記片面を対面させて各基布を重ね合わせて両端部を結着し、その重合した一組の基布を裏返した状態で、前記基布の周縁部を、その一部を開口して縫着又は溶着し、前記開口から前記先端を挿着可能にした袋部を形成して前記袋部の全周囲にわたり前記払拭材を植設したので、払拭体の中心軸回りに全周にわたり植設したパイル等の払拭材により、種々の清掃姿勢でも疲れることなく簡易に清掃作業を行うことができる。前記結着の加工には縫着又は溶着によって行うことができる。本発明における払拭材には、ナイロン、綿、ポリエステル等の素材を使用することができる。
【0018】
本発明の第2の形態によれば、前記片面側の基布面の長辺より外延して多数の払拭材が植設され、且つその基布面上に多数の払拭材が植設され、前記片面の裏側の各基布面を対面させて重ね合わせたので、前記片面の裏側の基布面が前記袋部の内面を形成して、前記袋部の全周囲にわたり前記払拭材を植設することができ、種々の清掃姿勢でも疲れることなく簡易に清掃作業を行える清掃具を提供することができる。
【0019】
本発明の第3の形態によれば、前記基布が織布又は不織布からなるので、多数の払拭材を縫製加工等により簡易に植設することができ、種々の清掃姿勢でも疲れることなく簡易に清掃作業を行える清掃具を低価格で提供することができる。
【0020】
本発明の第4の形態によれば、前記払拭材がパイルからなるので、床面や壁面等を隅々まで疲労せずに清掃することができる清掃具の提供が可能になる。
【0021】
本発明の第5の形態によれば、第1〜第4の形態のいずれかに係る払拭体に挿着される略T字形又は略L字形先端を備えたハンドル部分からなるので、簡単に前記払拭体に挿脱でき、清掃作業を楽に行える清掃具を提供することができる。
【0022】
本発明の第6の形態によれば、片面の側辺より外延して多数の払拭材が植設され、且つその片面上に多数の払拭材が植設された基布の一組を重ね合わせて、各基布の両端部を結着し、その重合した一組の基布を裏返して前記片面の裏面を対面させた状態で、前記基布の周縁部を、その一部を開口して縫着又は溶着し、前記開口から前記先端を挿着可能にした袋部を形成するので、基布の一組を使用して簡単な製造工程により、中心軸回りに全周囲にわたって払拭材を植設した払拭体を製造することができる。
【0023】
本発明の第7の形態によれば、織布又は不織布の基布を用いて、縫製加工や溶着加工等により低価格で中心軸回りに全周にわたり払拭材を植設した払拭体を製造することができる。
【0024】
本発明の第8の形態によれば、パイルの払拭材を使用して、床面や壁面等を隅々まで疲労せずに清掃することができる払拭体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る清掃具の外観斜視図である。
【図2】前記清掃具のジョイント部材9の付近における払拭体1の縦断面構造図である。
【図3】基布11、12の片面(パイル植設面)を示す図である。
【図4】前記片面の裏面を示す図である。
【図5】基布11、12の縫合工程を示す図である。
【図6】基布11、12の両端部を縫って結着した状態及びそれを裏返して縫着した状態を示す図である。
【図7】袋部8の側面図及び部分断面図である。
【図8】従来の清掃具を示す図である。
【図9】従来の清掃具における払拭体の問題点を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る清掃具の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る長柄ハンドル型清掃具の全体を示す。この清掃具は払拭体1と清掃作業時に把持する長柄ハンドル2からなる。長柄ハンドル2は長尺状の樹脂製パイプ部材からなり、先端部にはT字形の挿着軸4がジョイント部材9により連結されている。長柄ハンドル2の開放端にはグリップ10が設けられている。挿着軸4は払拭体1の袋部8に挿入されて装着される。ジョイント部材9に代えて、回動自在な連結部を使用したり、弾力性を持たせたりしてハンドル角度を自在に調整可能にしてもよい。
【0027】
図2はジョイント部材9の付近における払拭体1の縦断面構造を模式的に示す。払拭体1は、片面側に多数のパイル(払拭材)群3が植設された一組の長手形状の基布11、12からなる。払拭体1の中央には開口部6が形成され、内部には袋状の袋部8が形成されている。袋部8は、基布11、12の基布面のうちパイル群3が植設されていない面を対面させて重ね合わせ、基布の周縁部を、その一部を開口して縫着して形成されている。図2の縦断面においては、開口部6の下端側の周縁部19を横糸30で縫着した状態が示されている。袋部8は開口部6から挿着軸4を挿着可能にしたT字形状を有し、後述の製造方法に示すように、袋部8の全外周にわたりパイル7が植設されている。基布の素材には、パイル群を保持する強度を必要とし、厚手のキャンバス布、木綿や合成化学繊維の帆布等の布材等を使用するのが好ましい。本実施形態では、パイル材及び基布材として無色のナイロン素材を使用している。
上記構成の長柄ハンドル型清掃具において、払拭体1の長手方向の中心軸回りに全周360°にわたり植設した多数のパイル群3により、種々の清掃姿勢でも疲れることなく簡易に清掃作業を行うことができる。
【0028】
払拭体1の製造方法を図3〜図7により説明する。本実施形態では縫製加工によるものであるが、化繊材を使用して溶着加工するようにしてもよい。
図3は1枚の基布の片面(パイル植設面)を示し、図4はその裏面を示す。
まず、図3に示すように、2枚の基布11、12の片面側に、基布面を横断するように多数のパイル7が横糸15、16、17により3筋状に縫着され、横断パイル群13が形成されている。横断パイル群13を形成した基布面の中央部分に沿って、多数のパイル7が横糸34により縫着され、中央パイル群14が形成されている。多数のパイル7を個別に縫製するとパイルどうしが絡み合って縫製作業がしにくくなるので、横断パイル群13及び中央パイル群14の両端側をあらかじめ、捨て糸33で整列状に仮止めしておくのが好ましい。捨て糸33には、水溶性のビニロンなどを使用することにより、縫製後に洗浄処理して捨て糸33を容易に除去することができる。
【0029】
各基布11、12の長手方向の一辺側中央部20の一部が切り欠いて切除されており、後述の図7の(7A)に示すように、切除端は縁縫い22が施されて布端が解れないようにしている。袋部8の形成により、中央部20は挿着軸4の導入口、つまり開口部6となる。なお、図3では中央部20の切り欠き部分を分かりやすくするため、中央パイル群14の一部を省略している。
【0030】
図5は基布11、12の縫合工程を示す。
横断パイル群13及び中央パイル群14が片面側に形成された基布11、12の一組を、図3のパイル植設面側を対面させて重ね合わせる。次いで各基布の端部25、26と27、28を揃えて縫糸29により縫合する。図6の(6A)は縫糸29により両端部を縫って結着した状態を示す。この結着状態から、両基布を裏返す。更に、裏返したときに、横断パイル群13及び中央パイル群14を形成していない前記片面側の裏面(パイル非植設面)を対面させた後、各基布の周縁部を、中央部20を除いて横糸30、31で縫着する。以上の縫製加工により、中央部20から開口した開口部6を有し、且つ基布11、12のパイル非植設面を内面とした袋部8が形成され、袋部8の全周囲360°にわたってパイルが植設された払拭体を製造することができる。なお、本実施形態では、無色のパイル材及び基布材を使用しており、縫製後に払拭体全体を染料槽に浸漬するだけで所望の色、例えば、ワインレッドやブルーに染色加工することができる。
【0031】
図6の(6B)は裏返して縫着した反転状態を示す。この反転状態においては、同図(6A)に示した縫糸29による結着した両端部、つまり、各基布の端部25、26と27、28が袋部8の内側に入り込んでいる。上記反転工程を行わずにパイル非植設面を対面させただけで各基布の周縁部を縫着した場合には、結着された両端部にはパイルが植設されていないため、両端でパイルがない払拭体となってしまう。この場合には両端でパイルがないため払拭体の両端での清掃ができなくなる不都合を生ずる。本発明においては、上記反転工程を行うことにより、両端にもパイルが十分に植設され、両端も含めた全周囲360°にわたりパイルが植設され、清掃能力に優れた払拭体を得ることができる。
【0032】
上記のように、本発明に係る製造方法により、開口部6から挿着軸4を挿着可能にしたT字形の袋部8を形成した払拭体1を製造することができる。図7の(7A)は袋部8の側面を示し、同図(7B)は(7A)のA−A断面を模式的にを示す。同図(7B)に示すように、縫糸29により結着された、各基布の端部25、26と27、28は、上記反転によって袋部8の内側に取り込まれている。袋部8の開口部6に隣接した各基布の周縁部18は横糸31で縫着され、開口部6と対向した各基布の周縁部19は横糸30で縫着されている。従って、袋部8には開口部6のみが開口され、その全外周にわたりパイル7が植設された状態になっている。従って、本実施形態に係る清掃具を用いれば、払拭体1の中心軸回りに全周にわたり植設したパイル7により、払拭体の向きを気にすることなく種々の清掃姿勢でも清掃可能となって、清掃作業を軽快に行うことができる。なお、図2及び図7の(7B)においてはパイル群3の一断面を模式的に示し、パイル間に隙間があるようにみえるが、各パイルが大きな間隙もなく密集状に植設され、互いに絡み合っている。
【0033】
1つの袋状基布の外周全体にパイルを植設する場合には、略円筒状曲面全体に縫製加工をしなければならず、製造コストが高くなってしまう。上記製造方法によれば、基布11、12の一組を使用するだけで、しかも簡単な縫製加工により、中心軸回りに全周にわたり払拭材1を植設した払拭体を簡易に製造することができる。更に、長手形状の基布面を有する基布11、12を使用して、その基布面の片面を横断する横断パイル群13を植設し、且つその片面上に中央パイル群14を上方に向け植設して各基布面の片面側を対面させて重ね合わせ、更に反転により裏返すので、前記片面の裏面(パイル非植設面)が袋部8の内面を形成して、袋部8の全周囲にわたりパイルを植設することができ、種々の清掃姿勢でも疲れることなく簡易に清掃作業を行える清掃具の提供が可能になる。
【0034】
図1の清掃具は長尺状の清掃具の場合であるが、本発明は、短尺状の清掃具やハンディタイプの清掃具に適用でき、更に、ハンドル部分を伸縮自在にして、作業内容に応じて柄の長さを調整可能にした伸縮タイプの清掃具にも適用することができる。払拭材としては、パイルの他に、化学繊維材等を使用することができる。
【0035】
本発明は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0036】
この発明に係る払拭体及びそれを装着した清掃具は、家庭や事務所や工場の床材、及び店舗の床などを清掃するときに用いられ、払拭体を定期的に取り替えてメーカーなどからユーザーにレンタルするようにしてもよいものである。
【符号の説明】
【0037】
1 払拭体
2 長柄ハンドル
3 パイル群
4 挿着軸
5 ハンドル部
6 開口部
7 パイル
8 袋部
9 ジョイント部材
10 グリップ
11 基布
12 基布
13 横断パイル群
14 中央パイル群
15 横糸
16 横糸
17 横糸
18 周縁部
19 周縁部
20 中央部
21 貫通穴
22 縁縫い
25 端部
26 端部
27 端部
28 端部
29 縫糸
30 横糸
31 横糸
32 回動端
33 捨て糸
34 横糸
40 払拭体
41 長柄保持具
42 基布
43 袋状差込部
44 パイル
45 装着部
46 ジョイント部
47 柄
48 グリップ
49 回動軸
50 清掃面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃具のハンドル部分の先端が挿着される清掃具用払拭体であって、片面に多数の払拭材が植設された基布の一組からなり、前記片面を対面させて各基布を重ね合わせて両端部を結着し、その重合した一組の基布を裏返した状態で、前記基布の周縁部を、その一部を開口して縫着又は溶着し、前記開口から前記先端を挿着可能にした袋部を形成して前記袋部の全周囲にわたり前記払拭材を植設したことを特徴とする払拭体。
【請求項2】
前記基布は長手形状の基布面を有し、前記片面側の基布面の長辺より外延して多数の払拭材が植設され、且つその基布面上に多数の払拭材が植設され、前記片面の裏側の各基布面を対面させて重ね合わせた請求項1に記載の払拭体。
【請求項3】
前記基布が織布又は不織布からなる請求項1又は2に記載の払拭体。
【請求項4】
前記払拭材がパイルからなる請求項1、2又は3に記載の払拭体。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の払拭体に挿着される略T字形又は略L字形先端を備えたハンドル部分からなることを特徴とする清掃具。
【請求項6】
清掃具のハンドル部分の先端が挿着される清掃具用払拭体の製造方法であって、片面の側辺より外延して多数の払拭材が植設され、且つその片面上に多数の払拭材が植設された基布の一組を重ね合わせて、各基布の両端部を結着し、その重合した一組の基布を裏返して前記片面の裏面を対面させた状態で、前記基布の周縁部を、その一部を開口して縫着又は溶着し、前記開口から前記先端を挿着可能にした袋部を形成することを特徴とする払拭体の製造方法。
【請求項7】
前記基布が織布又は不織布からなる請求項6に記載の払拭体の製造方法。
【請求項8】
前記払拭材がパイルからなる請求項6又は7に記載の払拭体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−161162(P2011−161162A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30561(P2010−30561)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【出願人】(000133445)株式会社ダスキン (119)
【Fターム(参考)】