説明

抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置

【課題】 補正用温水のための補給水補給時でもチャンバーへの補正用温水の供給を継続することができて、抄紙機の運転を継続することができる抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置を提供する。
【解決手段】 補正用温水の補給用漏斗12からクッションタンク21に補給水Sを供給して貯留させる。補正用温水タンク8へ供給する圧力空気をクッションタンク21に供給することにより、クッションタンク21の内圧と補正用温水タンク8の内圧とを等しくさせながら、クッションタンク21から補正用温水タンク8へ補給水Sを供給する。補正用温水タンク8への供給完了後は、圧力空気のクッションタンク21への供給を遮断し、クッションタンク21から補正用温水タンク8への補給水Sの供給を遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、抄紙機のワイヤーパートに製紙原料を供給するストックインレットのたわみを補正するための温水を、抄紙機の運転中であっても安定して供給するために、補正用温水タンクの温水量が低減した状態でこの補正用温水タンクに補給することができるようにした抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
抄紙機では水にパルプが溶融した製紙原料を、無端循環移動させている網状のワイヤにストックインレットのスライスリップから噴射させて、このワイヤ上に紙層を形成している。スライスリップから噴射される製紙原料はワイヤの幅方向で偏ることなく、均一の厚さで紙層が形成されるように、流量等が調整される。このため、ストックインレット本体の温度によるたわみや自重によるたわみを補正する必要があり、この補正のためにストックインレットのチャンバーに温水を供給している。この温水の供給が不十分となると、ストックインレットのたわみ量が大きくなり、スライスリップに変形が生じて、流量バランスが崩れて、形成される紙層が不均一となり、断紙してしまうおそれがある。例えば、特許文献1(特開昭59−211695号)には、製紙原料と接触する内壁と等しい温度に加熱される外壁から成るヘッドボックス用熱安定システムであって、製紙原料から伝わる熱で外壁を加熱することにより該外壁を内壁と等しい温度まで加熱して、両壁の熱膨張に差ができないようにした製紙機のヘッドボックス用熱安定システムが開示されている。
【0003】
図5は、ストックインレット1の概略構造を示す斜視図であり、製紙原料が供給される前記ワイヤ2の幅員よりも適宜に長い筐体で構成されている。このストックインレット1のワイヤ2を臨む部分にスライスリップ4が配され、製紙原料がこのスライスリップからワイヤ2に向けて噴射される。ストックインレット1の上側にはチャンバー5が配されており、このチャンバー5に補正用温水が供給される。スライスリップ4を構成するトップリップフレーム4aの中央部には近接センサー6が設けられている。他方、スライスリップ4の上方には鋼線7が張設されており、前記近接センサー6はこの鋼線7までの距離を測定する。補正用温水は補正用温水タンク8から前記チャンバー5へ供給され、チャンバー5内を通過した補正用温水は循環ポンプ9により補正用温水タンク8に戻されるようにして、補正用温水がチャンバー5と補正用温水タンク8との間を循環するようにしてある。補正用温水タンク8にはヒーター8aが設けられており、補正用温水タンク8内の補正用温水を加温している。また、補正温水タンク8には温度センサ10aが取り付けられ、この温度センサ10aにより検出された補正用温水タンク8内の温度に基づいて、温度コントローラ10が前記ヒーター8aを制御することにより、補正用温水が所望の温度に調整される。このときの補正用温水に設定される温度は、前記近接センサー6により測定された鋼線7との距離に応じて調整される。すなわち、該トップリップフレーム4aから鋼線7までの距離は、トップリップフレーム4aにたわみが生じない場合にはいずれの位置においても等しく、たわみが生じている場合には鋼線7までの距離は端部と中央部とで異なる。この距離の変化を前記温度コントローラ10に入力することによってヒーター8aへの通電の断続を行って補正用温水の温度が調整される。
【0004】
図6は、ストックインレット1の前記チャンバー5に補正用温水を供給するシステムの概略の系統図である。前記補正用温水を貯留する補正用温水タンク8には、空気配管11が接続されており、圧力空気が供給されて補正用温水タンク8内を加圧している。このため、前記チャンバー5には加圧温水が供給されている。また、前記補正用温水タンク8には漏斗12が連通させてあり、補正用温水はこの漏斗12から補給することができる。
【0005】
抄紙機の運転時には前記循環ポンプ9を駆動すると共に、空気配管11から加圧空気を供給して、加圧された補正用温水をチャンバー5と補正用温水タンク8との間で循環させている。このため、空気配管11に設けられた空気用バルブ11aと、補正用温水タンク8からチャンバー5に至る配管に設けられた循環用バルブ8bとは開放され、前記漏斗12から補正用温水タンク8に至る配管に設けられた補給用バルブ12aは閉止されている。
【0006】
ところで、スライスリップ4にはたわみが生じるから、ある程度変形することが許容されている。このため、この変形を許容する構造が採用されている。図7はこのための構造を示しており、(a)はチャンバー5の周壁面を表す図で、(b)は(a)におけるB−B線に沿って切断した断面図である。チャンバー5の周壁面には同図(b)に示すように、該チャンバー5の上板5aと下板5bとにゴムシート13が掛け渡されて固定されており、上板5aと下板5bとの位置の変化を許容している。
【0007】
チャンバー5の周壁面では、前述したように、ゴムシート13により接続されて、該チャンバー5のたわみを許容している。このゴムシート13がチャンバー5の周壁面に密着していれば問題が生じないが、このゴムシート13は変形するから、密着している部分に間隙が形成されて、この間隙から補正用温水が漏洩する。特に、チャンバー5の内部には加圧された補正用温水が供給されるから、補正用温水の漏洩を確実に防止することは困難である。
【0008】
前記チャンバー5からの漏洩により、補正用温水タンク8内の補正用温水の水位が低下して補正用温水が不足すると、補正用温水を補給する必要がある。この場合には、図4に示すように、循環ポンプ9を停止し、空気用バルブ11aと循環用バルブ8bとを閉止して補正用温水の循環を停止する。次いで、前記補給用バルブ12aを開放して、漏斗12から蒸留水等の補給水を補正用温水タンク8に供給する。この間、チャンバー5への補正用温水の供給は停止しているから、ストックインレット1にたわみが生じ、スライスリップ4が変形するため紙層の形成が不十分となる。したがって、抄紙機も停止する必要がある。補正用温水の補給が完了したならば、補給用バルブ12aを閉止し、空気用バルブ11aと循環用バルブ8bとを開放し、循環ポンプ9を作動させると共に、加圧空気を供給する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述したように、補正用温水の補正用温水タンク8内の水位が低下して、補正用温水を補給する場合には、抄紙機を停止する必要がある。抄紙機を停止しない場合には、補正用温水を補正用温水タンク8とチャンバー5との間での循環を継続した状態で行わなければならない。補正用温水を循環した状態では、前記加圧空気が供給されているから、補正用温水タンク8内は正圧にあり、このため補給バルブ12aを開放すると、補正用温水が補正用温水タンク8から漏斗12へ逆流して、補給用温水を供給することができない。また、補正用温水はチャンバー5に供給されなくなり、ストックインレット1にたわみが生じるおそれがある。
【0010】
そこで、この発明は、ストックインレットのたわみを抑制するための補正用温水の量が低減した場合に、抄紙機を停止することなく、補正用温水を補給することができるようにする抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置は、補正用温水タンク内に圧力空気を供給して加圧し、該補正用温水タンクからストックインレットのチャンバーに補正用温水を供給すると共に、該チャンバーから前記補正用温水タンクに循環ポンプにより循環させて、ストックインレットのたわみを調整する抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置において、前記補正用温水タンクと補給水の供給用の漏斗との間に、これら補正用温水タンクと漏斗とのそれぞれに連通させたクッションタンクと、前記クッションタンクと補正用温水タンクとの間の連通を断続するクッションバルブと、前記漏斗とクッションタンクとの間の連通を断続する補給用バルブと、前記クッションタンク内と大気とを連通させる空気抜き管と、前記空気抜き管を開閉してクッションタンクと大気とを断続する空気抜きバルブと、前記クッションタンクと前記圧力空気の流路とを連通するクッションタンク加圧配管と、前記クッションタンク加圧配管を開閉する連通バルブとを有することを特徴としている。
【0012】
補正用温水を補給する場合には、補正用温水の循環系統の運転を継続した状態で、前記クッションタンクに補給水を供給する。このとき、前記クッションバルブを閉止し、前記空気抜きバルブを開放した状態で行う。なお、前記補給用バルブは開放し、前記連通バルブは閉止して、クッションタンクへ加圧空気を供給しない状態とする。この状態では、クッションタンク内の空気が空気抜きバルブを通って大気に放出される状態にあるから、該クッションタンクへ補給水を注入することができる。
【0013】
クッションタンクへの補給水の注入が完了したならば、前記補給用バルブと空気抜きバルブとを閉止する。次いで、前記連通バルブを開放後に前記クッションバルブを開放する。これにより、クッションタンクと前記補正用温水タンクとが連通する。また、クッションタンクに加圧空気が供給されて、クッションタンクの内圧と補正用温水タンクの内圧とが等しくなる。これにより、クッションタンクから補正用温水タンクへ補給水が流入して、補正用温水タンクに補給される。
【0014】
補正用温水タンクへの補給が完了したならば、前記クッションバルブと連通バルブとを閉止する。これにより、補正用温水タンクからストックインレットのチャンバーに至る循環路が閉鎖系として形成される。
【0015】
また、請求項2の発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置は、前記クッションタンクから補正用温水タンクへ補給水を供給するときに、これらクッションタンクと補正用温水タンクの内圧を等しくすることを特徴としている。
【0016】
すなわち、前記クッションタンクから補正用温水タンクへ補給水を供給する場合には、前記補給用バルブと空気抜きバルブとを閉止し、前記連通バルブを開放後に前記クッションバルブを開放する。これにより、クッションタンクと補正用温水タンクとが連通し、連通バルブを通過して加圧空気がクッションタンクと補正用温水タンクのいずれにも供給される。このため、クッションタンクと補正用温水タンクのそれぞれの内圧が等しくなる。したがって、クッションタンクから補正用温水タンクへの補給水の供給は、これらクッションタンクと補正用温水タンクのヘッド差に応じた圧力差により行われることになる。
【発明の効果】
【0017】
この発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置によれば、補正用温水を、補正用温水タンクとチャンバーとの間での循環を継続した状態で補正用温水の補給水を補給することができる。このため、抄紙機を停止させずに行うことができ、紙の生産性を阻害することがない。
【0018】
また、請求項2の発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置によれば、クッションタンクから補正用温水タンクへの補給水の供給はこれらヘッド差に応じた圧力差によるため、補給水を安定して供給することができる。しかも、クッションタンクと補正用温水との間に差圧が生じないため、補正用温水タンクからチャンバーへの補正用温水の循環供給が安定するから、製紙原料のワイヤーパートへワイヤ幅方向での均一化を損なうことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置を具体的に説明する。
【0020】
図1にはこの発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置の配管系統を示しており、図6に示した従来の配管系統と同一の部位については同一の符号を付してある。なお、図1に示すバルブの開閉状態は、運転中の状態を示している。補正用温水タンク8にはクッションバルブ21aを介してクッションタンク21が連通させてある。なお、クッションタンク21を補正用温水タンク8よりも高位に配して、クッションタンク21から補正用温水タンク8へ補正用温水が流れるようにしてある。このクッションタンク21に前記漏斗12が補給用バルブ12aを介して連通させてある。
【0021】
前記クッションタンク21には空気抜き配管22が接続されており、空気抜きバルブ22aが設けられて、この開閉によりクッションタンク21の内部が大気と連通する状態と大気と遮断した状態とが変更されるようにしてある。また、前記空気配管11からクッションタンク加圧配管23が分岐されており、このクッションタンク加圧配管23が前記空気抜き管22であって、前記空気抜きバルブ22aとクッションタンク21との間の部位に接続されて、前記空気配管11とクッションタンク21とが連通させてある。クッションタンク加圧配管23には連通バルブ23aが設けられて、このクッションタンク加圧配管23を開閉させることができるようにしてある。
【0022】
以上により構成されたこの発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置の操作手順を、以下に説明する。
【0023】
図2に示すように、チャンバー5からの漏水が進行して補正用温水タンク8の水位が、ストックインレット1のたわみ補正を十分に行えなくなるおそれがある位置まで低下した場合には、補正用温水を補給する必要が生じる。この場合には、前記クッションタンク21に補給用の補正用温水を供給する。前記クッションバルブ21aを閉止し、補給用バルブ12aと前記空気抜きバルブ22aを開放する。この状態で、前記漏斗12に蒸留水等の補正用温水のため補給水Sを供給する。供給された補給水Sは、空気抜きバルブ22aが開放されて、クッションタンク21内が大気に連通しているため、クッションタンク21に流入して貯留される。
【0024】
補給水Sがクッションタンク21に貯留されならば、図3に示すように、前記補給用バルブ12aと空気抜きバルブ22aとを閉止し、前記連通バルブ23aを開放後に前記クッションバルブ21aを開放する。クッションバルブ21aの開放によりクッションタンク21内の補給水Sは補正用温水タンク8に流入することができる状態となり、この状態で、前記連通バルブ23aの開放により圧力空気がクッションタンク21に供給されて、クッションタンク21内が加圧される。これにより、クッションタンク21の内圧と補正用温水タンク8の内圧とが等しくなるから、クッションタンク21から補正用温水タンク8へ補給水Sが流れ込むことになる。このため、不足していた補正用温水のための補給水Sが補正用温水タンク8に補給されて、補正用温水タンク8内の水位が上昇してストックインレット1のたわみ補正に支障のない量の補正用温水をチャンバー5に供給できるようになる。
【0025】
クッションタンク21から補正用温水タンク8に補給水Sの供給が完了すると、前記クッションバルブ21aと連通バルブ23aとを閉止し、空気抜きバルブ22aを開放して、次の補給作業に待機することになる。なお、空気抜きバルブ22aはクッションタンク21の加圧空気が抜けた状態で閉止することが好ましい。
【0026】
以上に説明した補正用温水の補給作業は、前記循環ポンプ9を作動させた状態で、補正用温水タンク8とチャンバー5との間の補正用温水の循環を継続させた状態で行うことができる。したがって、抄紙機を停止させることなく補正用温水の補給作業を行うことができる。
【0027】
ところで、図1において想像線で示すように、加圧空気をクッションタンク21に供給するクッションタンク加圧配管23をさらに分岐させて、空気配管11の前記空気用バルブ11aよりも上流側で分岐させたクッションタンク加圧配管23pを付加することもできる。このクッションタンク加圧配管23pに前記連通バルブ23aと並列させた副連通バルブ23rが設けられる。
【0028】
この配管経路による場合には、クッションタンク21に貯留させた補給水Sを補正用温水タンク8に供給する場合に、前記副連通バルブ23rを開放してクッションタンク21に圧力空気を供給すると共に、前記空気用バルブ11aと前記連通バルブ23aとを閉止して補正用温水タンク8への圧力空気の供給を停止させて行うこともできる。この場合には、クッションタンク21の内圧が補正用温水タンク8の内圧よりも高くなって、クッションタンク21内の補給水Sが補正用温水タンク8に強制的に押し込まれることになる。例えば、操業開始に先立って補正用温水タンク8を迅速に満水にする場合や、補正用温水タンク8内の水位が異常に低下してしまって、迅速に補正用温水の補給を行う場合等の緊急時の対処として有効である。なお、この場合には、補正用温水タンク8内の圧力の変動が生じてしまうおそれがあり、ストックインレット1のチャンバー5への補正用温水の安定供給が損なわれるおそれがあるため、操業開始時や緊急時のみに、この操作により処理することが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
この発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置によれば、抄紙機の運転を継続した状態でストックインレットの補正用温水の補給を行うことができるから、当該抄紙機による紙の生産効率を低下させることがなく、安定した操業に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明に係る抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置を備えた配管系統を示す図で、補正用温水が充足している状態を示している。
【図2】補正用温水が不足して、補正用温水をクッションタンクに注水する状態を説明する図である。
【図3】補正用温水を補正用温水タンクに補給している状態を説明する図である。
【図4】従来の場合に、補正用温水を補給する状態を説明する図である。
【図5】ストックインレットのたわみを補正するための概略構造を示す図で、ストックインレットとワイヤとの関係を示している。
【図6】ストックインレットのたわみ補正のための補正用温水の配管系を説明する図である。
【図7】たわみ補正用温水が供給されるチャンバーから漏水が生じる構造を説明する図で、(a)はチャンバーの周壁面を示す図、(b)は(a)におけるB−B線に沿って切断した断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ストックインレット
2 ワイヤ
4 スライスリップ
5 チャンバー
8 補正用温水タンク
8a ヒーター
8b 循環用バルブ
9 循環ポンプ
11 空気配管
11a 空気用バルブ
12 漏斗
12a 補給用バルブ
21 クッションタンク
21a クッションバルブ
22 空気抜き配管
22a 空気抜きバルブ
23 クッションタンク加圧配管
23a 連通バルブ
S 補給水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補正用温水タンク内に圧力空気を供給して加圧し、該補正用温水タンクからストックインレットのチャンバーに補正用温水を供給すると共に、該チャンバーから前記補正用温水タンクに循環ポンプにより循環させて、ストックインレットのたわみを調整する抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置において、
前記補正用温水タンクと補給水の供給用の漏斗との間に、これら補正用温水タンクと漏斗とのそれぞれに連通させたクッションタンクと、
前記クッションタンクと補正用温水タンクとの間の連通を断続するクッションバルブと、
前記漏斗とクッションタンクとの間の連通を断続する補給用バルブと、
前記クッションタンク内と大気とを連通させる空気抜き管と、
前記空気抜き管を開閉してクッションタンクと大気とを断続する空気抜きバルブと、
前記クッションタンクと前記圧力空気の流路とを連通するクッションタンク加圧配管と、
前記クッションタンク加圧配管を開閉する連通バルブとを有することを特徴とする抄紙機のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置。
【請求項2】
前記クッションタンクから補正用温水タンクへ補給水を供給するときに、これらクッションタンクと補正用温水タンクの内圧を等しくすることを特徴とする請求項1に記載のストックインレットたわみ補正用温水の供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−84723(P2009−84723A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−253659(P2007−253659)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000183484)日本製紙株式会社 (981)
【Fターム(参考)】