説明

投与装置及び計数器

【課題】 計数器を、新しい投与装置に使用するために消耗した投与装置から取り外し可能とする。
【解決手段】 投与装置は、マウスピースカバー(2)の付いた本体(1)を有する。連結部材(3)が薬剤の供給源(4)方向に付勢されて、該薬剤が、供給源内部への供給源ネック部(5)の押圧により一服用分として放出される。供給源は供給源閉鎖用バレル体(12)の端部に係止されたキャップ(11)により支持されている。バレル体は、カバー(2)が開口されるときにバレル体の末端(17)方向への供給源の伸長により設定された位置で本体主部(16)に接合されている。バレル体は、その末端に溝(19)を有する。キャップは、溝内に噛合するためのリップ(22)が付いたカラー(21)を有する。キャップは、中央開口部(24)を備えた端部ディスク(23)を有し、端部ディスクの中央部(32)は、引裂き溝(26)により破損し易くなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計数器により計数された個々の分量の物質を投与するための投与装置に関する。
【0002】
本発明は、固体、液体若しくは気体形態又はそれらの混合形態にある物質の分量を投与するための投与装置に適用できる。それは、特にエアゾール推進されたガス状物質、ガス媒介物質又は液滴状物質を投与するための適用性を有する。以下に記載される第一の実施態様は、この適用性に対応するものである。その他の実施態様は、液体及び錠剤を投与するためのものである。
【背景技術】
【0003】
本発明者は、ガス状物質、ガス媒介物質又は液滴状物質のための投与装置に係る数多くの特許出願を行なってきている。特に、本発明者の先行国際特許出願PCT/GB98/00770には、少なくとも、ヨーロッパ地域への国内段階への移行に際して補正されたように、ガス状物質、ガス媒介物質又は液滴状物質のための投与装置が説明され且つ請求されている。
即ち、前記投与装置は、
・端部に吸入/吹込みオリフィスを備えたマウスピースを有する本体と、
・前記物質からなり或いはその物質を含むガス又は蒸発性液体の(本体により保持された)供給源のための本体内にある連結部材と、そして
・前記ガス又は液体の放出を制御するための呼吸作動可能バルブとを含み、
・該呼吸作動バルブは、
・連結部材に連結されたバルブ入口と、
・バルブ出口と、
・前記ガス又は液体を受容するための可撓性チューブであって、連結部材からバルブ入口とバルブ出口の間に延び、バルブの閉鎖のためにチューブが折り曲げ状態にある閉鎖位置と、バルブの開放のためにチューブが非折り曲げ状態にある開放位置との間を移動し得る可動部分を有する可撓性チューブと、
・チューブの可動部分を移動させてチューブの折れ曲がりを制御するためのものであり、吸入の動作により、停止位置からオリフィスに向って或いは少なくとも投与装置を通る空気流の方向に移動するために本体内に移動可能に設けられた可動部材とからなり、
・該チューブは、可動部材が停止位置にある時は閉塞する程度まで折り曲げ状態にされると共に、可動部材がガス又は液体の放出のために吸入時に移動させられる時には非折り曲げ状態にされるものである。
【0004】
このような投与装置は、大まかには呼吸作動式屈曲バルブ型投与装置に分類され得るものであり、これに鑑みて「私の初期の呼吸作動式屈曲バルブ型投与装置」と称される。
【0005】
このような投与装置については、本出願人及び他者の設計によるその他のものと同様に、物質供給源の容器、典型的にはアルミニウム鍛造物であるエアゾールバルブ缶体内にどれだけの服用分が残存しているかを知ることにおいて使用者にとって利点がある。
【0006】
服用分の測定に対しては二通りのアプローチが知られている。
第一に、投与装置本体への缶体端部の押下げにより作動する投与装置を提供することができるが、これは、押下げの回数を検出すると共に減数して投与装置の消耗状態を指示する電子式計数器を備える。このアプローチは、高価なものとなる。
第二のアプローチは、典型的にはガラス製の透明容器を備えた供給源を提供することである。現状のガラス容器は、従来の鍛造アルミニウム缶体の形状を複製していたが、それらの形状は、残存する服用分の回数の推定を困難にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際特許出願PCT/GB98/00770
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
「私の初期の呼吸作動式屈曲バルブ型投与装置」を改良する目的で、本出願人はそれに計数器受けを配備し、計数器を、新しい投与装置に使用するために消耗した投与装置から取り外し可能としている。
【0009】
このような設備は、比較的高価な計数器を次に続く投与装置に再使用し得る機能において利点を有する。しかしながら、次のように重要な考慮を払う必要があると思われる。
即ち、計数器は、新規で未使用の投与装置にのみ取り付けられ得るべきである。このことが確保できなければ、計数器が一部使用された投与装置に遅れて取り付けられることになる可能性があり、その結果、投与装置は、計数器が空の状態を示す前に空になり、及び/又は、何時空に近づくのか定まらない服用分の状態になる。換言すれば、計数器は、投与装置が消耗しているときに相当の服用分が残存していることを示してしまう可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような考察を押し進める中で、本発明者は、エアゾール推進式投与装置より広く適用し得る投与装置と計数器の結合を発明したものである。
【0011】
かくして、本発明に係る第一の態様によれば、投与された分量の数に応じて増数又は減数される表示器と分量の投与を検出するための投与動作検出器とを備えた多利用式計数器により計数された個々の分量の物質を投与するための投与装置が提供される。
前記投与装置は、
・投与オリフィスを備えた本体と、
・本体と一体化され又は本体に収容された物質用の容器と、
・個々の分量の物質をオリフィスに分与するために本体及び/又は容器内に設けられ、
・投与動作を開始するための可変位要素を備えた投与機構と、
・投与機構の投与動作の検出のために検出器を配置した計数器のために本体に設けられた収容設備と、そして
・計数器を収容設備に取り外し可能に収納するために該収容設備を備える本体の一部と協働するように適合された閉鎖部材とからなるものである。
【0012】
閉鎖部材は、不正開封防止性を有することが好ましい。
投与装置は、通常、閉鎖部材により収納された計数器がないときには投与機構が作動しないように準備されることになる。
【0013】
通常、閉鎖部材は、
・計数器が閉鎖部材により収納されている間にのみ、検出器の前記配置を保持するために計数器用の受け部材を提供する。
【0014】
閉鎖部材を本体に配置するための多数の実現可能な手段があり、特に、
1.閉鎖部材が本体に取り外し不能に連結され、そして破壊容易部分を備えていてもよく、該破壊容易部分を介して計数器を取り外すことができ、及び/又は、
2.閉鎖部材が破壊容易部分を備えてもいてもよく、該破壊容易部分の除去により閉鎖部材及び計数器を取り外すことができ、及び/又は、
3.閉鎖部材と協働する本体の一部が計数器の解放のために破壊容易部分を備えてもいてもよく、及び/又は、
4.閉鎖部材が計数器受容部の端部にはめ込まれて計数器を確保するためのプラグであってもよく、及び/又は、
5.閉鎖部材が計数器受容部の端部上にあって計数器を確保するためのキャップであってもよく、及び/又は、
6.閉鎖部材が計数器の表示器を視認するための窓を備えていてもよい。
【0015】
投与装置がガス状物質、ガス媒介物質又は液滴状物質を投与するためのものである場合、
・投与オリフィスが端部に吸入/吹込みオリフィスを備えたマウスピースであり、
・容器が本体に収容された物質用の供給源であり、
・本体が供給源から物質を受け取るための連結部材を有し、
・供給源と連結部材が、供給源から連結部材への物質服用分の放出のためにお互いの方向に移動可能に配置され、
・投与機構が、物質を一時に一服用分だけマウスピースに放出するために供給源及び/又はその下流に配備されたバルブであり、
・可変位部材が、それを介して連結部材に服用分を放出させるために、供給源にその内部に変位可能に設けられた噴出し口である。
【0016】
通常の場合、
・計数器用の収容設備が、噴出し口から離れた供給源の端部における受容部であり、
・本体が供給源の端部域に延びる円筒状側壁を備え、さらに
・側壁の端部が閉鎖部材と協働するように適合されている。
【0017】
ある実施態様では、投与装置が呼吸作動式であり、供給源用の受け部材を提供する計数器を備え、その場合に少なくとも計数器が強制的に作動させられ、そして連結部材が本体内において供給源方向に移動可能である。
【0018】
投与装置が手動圧力により作動するように適合されている場合、前記に代替する多数の翻案が可能である。
即ち、
1.投与装置が、連結部材に対する手動圧力と連結部材方向への供給源の移動により作動するように適合され、連結部材が本体内において計数器及び閉鎖部材方向に移動可能な状態にされてもよく、又は
2.投与装置が、供給源に対する手動圧力と供給源方向への連結部材の移動により作動するように適合され、連結部材が本体内において供給源方向に移動可能な状態にされてもよく、又は
3.投与装置が、計数器に対する手動圧力と連結部材方向への供給源の移動により作動するように適合され、閉鎖部材が、
・動作間における計数器用の受け部材と、
・計数器と供給源の両者を連結部材方向に押し下げるための計数器への手動アクセスとの両者を備えるように配置され、
連結部材が本体に固定されていてもよい。
4.投与装置が、計数器に対する手動圧力と供給源方向への連結部材の移動により作動するように適合され、閉鎖部材が、
・動作間における計数器用の受け部材と、
・計数器と連結部材の両者を供給源方向に押し下げるための計数器への手動アクセスとの両者を備えるように配置され、
連結部材が本体において供給源方向に移動可能にされていてもよい。
【0019】
供給源は、服用分計量式又は非計量式のものであってもよい。少なくとも、投与装置が呼吸作動させられるとき、服用分の放出と恐らくは計量のために、「私の初期の呼吸作動式屈曲バルブ型投与装置」におけるように追加的なバルブが供給源の下流に配備されることになりそうである。
【0020】
計数器は、通常、供給源と接触する探触子を有し、投与装置からの供給源の取外しを検出すると共に別の投与装置における新規な使用のために計数器をリセットし得るように配置されることができる。さらに、計数器は、
1.供給源の受け部材として機能する力作動式のものであり、或いは
2.服用分の放出のために連結部材が供給源へと移動させられるその供給源の位置とその停止位置との間又はその逆方向における供給源の小移動を検出するために配置された変位変換器、又は
3.明確な放出音により服用分の放出を検出するための音響変換器を組み込んでもよい。
【0021】
供給源がエアゾール装置である場合に代えて、投与装置が固体物質の服用分、特に錠剤形態の服用分を投与するためのものであってもよく、その場合、
・投与オリフィスが本体における開口部であり、
・容器が本体内に摺動可能に設けられた隔室であり、
・投与機構が、
・隔室のネック部であって、本体外側への該ネック部の運動に伴って錠剤を一時に一個投与されるように整列させるためのネック部であり、そして
・ネック部を本体内部に偏向させるためのスプリングを包含し、
・収容設備が、計数器のために本体に設けられた受容部であって、閉鎖部材により閉鎖されている。
【0022】
このような投与装置では、
1.容器が、該容器の投与運動時に計数器を増数/減数させるために計数器に近接するように配置された特徴形態を有していてもよく、
2.特徴形態がスプリングであってもよく、
3.スプリングが、投与動作後における容器の復帰運動のために計数器に隣接してもよく、
4.インターロック機構が、インターロック停止の解除なしに隔室ネック部が拡張することを防止するために配備されてもよい。
本発明に係る投与装置の計数器は、通常、
・消費された又は消費されるべき使用可能な服用分の回数を示すための表示器と、
・投与動作検出器と、
・投与装置からの計数器の取外しに際して、手動で又は計数器を投与装置上の収容設備に取り付ける動作により該計数器をリセットするように作動させられるリセット探触子とを有することになる。
【0023】
本発明の別の観点によれば、投与された分量の数に応じて増数又は減数される表示器と分量の投与を検出するための投与動作検出器とを備えた多利用式計数器により計数された個々の分量のガス状物質、ガス媒介物質又は液滴状物質を投与するための投与装置を製造する方法が提供され、該投与装置は、
・本体主部と、
・供給源を取り囲み、閉鎖部材を受けるように適合され、供給源の長さ許容誤差を補償し得るように供給源の長さ方向に調節可能とされた本体調節部とを有し、
投与装置の製造方法は、
・本体調節部内において供給源を本体主部に組み合わせるステップと、
・前記許容誤差を補償するために本体調節部を調節するステップと、
・本体調節部をその調節位置で本体主部に固定するステップとを包含している。
【0024】
好ましくは、調節ステップは、
・擬似閉鎖部材を本体調節部に取り付け、それによって該擬似閉鎖部材が、計数器により提供される受け部材に代わって、取り付けられる計数器により投与装置内に供給源のために提供されるべき受け部材を複製し、
・服用分の投与のために噴出し口が内部に付勢される位置に機構を設定し、
・擬似閉鎖部材、本体調節部及び供給源を服用分が放出されるまで内側に移動させ、
・本体調節部をこの位置に固定することにより実行される。
【0025】
閉鎖部材が供給源又は連結部材用の受け部材を提供する場合、計数器の取り外しによっても投与装置はなお使用可能な状態にさせられる。このことは、ある状況においては緊急時の予備として許容し得るかもしれない。計数器が前記受け部材を提供する場合、計数器の取り外しにより投与装置はもはや使用不可能な状態にさせられる。このことは、投与装置が、計数器を介して(正確な服用分が実際にはもはや信頼され得ない程度にまで)それが消耗していることを示しているとき、新規な投与装置に取り付けるための計数器の取り外しは、投与装置の信頼できない使用を防止することになる。
【0026】
投与装置は、本体が、受容部に計数器と共にキャップを取り付けることにより受け部材を有し、或いは本体が、計数器を模したスペーサを取り付けることにより受け部材を有する場合、何れも、通常、計数器なしに使用され得るものである。
【0027】
投与装置が錠剤形態で服用分を投与する場合、多種類に簡素な機構が知られ、そして本発明の使用のために下記のように容易に適用される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る投与装置の第一実施態様の分解組立て部分側断面図である。
【図2】図1に示す投与装置における本体末端の断片側断面図である。
【図3】本体末端の類似の非切断端面図である。
【図4】本体末端の側断面図である。
【図5】変形された投与装置における図2と同種の図面である。
【図6】図5に示す変形された投与装置の端面図である。
【図7】本発明に係る投与装置の第二実施態様のバレルプラグの側断面図である。
【図8】図7に示す投与装置におけるバレル体の断面図である。
【図9】プラグとその末端に取り付けられた計数器の前記と同種の図面である。
【図10】本発明に係る投与装置の第三実施態様の図1と同種の図面である。
【図11】第一実施態様の模式図である。
【図12】図10に示す実施態様の同種図面である。
【図13】その他の実施態様(別段説明されないが)の同種図面である。
【図14】第四実施態様の模式図である。
【図15】本発明に係る錠剤用投与装置の側面図である。
【図16】錠剤用投与装置の同種側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の理解に資するために、本発明の実施態様を実施例により、添付図面に照らして以下に説明する。
図1〜4を参照すると、そこに示された投与装置は、マウスピースカバー2の付いた本体1を有するが、このことは本出願人の最近の一つの国際特許出願、即ちPCT/GB01/03313に記載されている。カバーの開口動作は、連結部材3を薬剤の供給源4方向に付勢し、該薬剤が、供給源内部への供給源ネック部5の押圧により一服用分として放出されるが、このことは当技術分野でよく知られている。供給源により放出された服用分は、使用者によるマウスピースを介した吸入動作までは、「私の初期の呼吸作動式屈曲バルブ型投与装置」の方法により保持される。
【0030】
供給源は、内側にスプライン10を設けた供給源収容用バレル体12の端部に係止されたキャップ11により支持されている。このため、キャップは、バレル体端部から設定距離Dにおいてバレル体内に収容されるスプライン13付き受けブッシュ14を有する。バレル体は、カバーが開口されるときにバレル体の末端17方向への供給源の伸長により設定された位置で本体主部16に溶接15により接合され、該溶接位置は、キャップとそのブッシュを模したプラグ18により決定される。このような溶接は、本出願人の最近のもう一つの国際特許出願、即ちPCT/GB03/01102により詳細に記載されている。
【0031】
バレル体は、その末端に近接して溝19を有する。キャップは、溝19内に噛合するためのリップ22が付いたカラー21を有する。キャップは、さらに、ブッシュとカラーを連結すると共に電子計数器25の表示器を視認するための中央開口部24を備えた端部ディスク23を有する。端部ディスク23の中央部32は、引裂き溝26により破損し易くなっている。
【0032】
使用に際して、計数器25が、缶探触子29を缶体の端部30を接触させて、ブッシュ14及びディスク23により形成された空洞28内に収容される。計数器25は、探触子と連動した音響センサ及び服用分放出音を認識するようにプログラムされたファームウェアを有する。このような放出音の認識と同時に、開口部24を介して視認し得る計数器の表示器31が、投与装置の使用者にとって使用可能に残留していた服用分の回数を一回減数させる。
【0033】
投与装置及び計数器を使用者に供給するに際して、計数器とキャップは投与装置に取り付けられない。探触子は計数器内部に押し下げられることがなく、従って計数器は停止状態にある。計数器を空洞に取り付けると共にキャップを投与装置に取り付けることにより、探触子は缶体と確実に接触するに至る。計数器は初期化され、その表示器は缶体内にある服用分の総回数、例えば100を表示する。呼吸作動式の投与装置の場合、カバー2の駆動により、一服用分が呼吸作動バルブへと放出される。使用の継続に伴って、使用可能な服用分の回数はそれがゼロに達するまで減少する。投与装置は、最後まで使用され尽くされ、或いは少なくとも、服用がもはや信頼できないような薬剤残留量にまで達することになる。本体底部には、矩形の差込口6が投与装置視認用の開口部24に回転不能に適合するような大きさと形状で配備される。新規な投与装置の差込口が使用済みの投与装置の窓口内に噛合される。本体のバレル体及びキャップのスプライン10、13は、キャップの取付け時にこれらの部材を回転不能に噛合していたが、二つの投与装置の相互回捻により、ディスク23はキャップの残部から分断される。それにより、計数器は取外し可能とされる。その探触子はもはや押し下げられることがなく、そして計数器は、新規な投与装置に取り付けられるまで停止状態に復帰している。使い古しの投与装置は、もしこれが服用分の不確実さを考慮して安全であるならば、緊急時の予備としてなお使用されることができ、ブッシュ14上の供給源の受け部材はなお使用可能にある。
【0034】
図5及び6に示された変形例では、キャップ111は供給源の端部に対して隣接するブッシュを有していない。むしろ、供給源が小さな自由運動lを以って隣接するのは計数器に対してである。このことは、次の段落でさらに詳細に説明されることになる。キャップは、計数器の計数値を視認できる窓口124の付いた端部ディスク123により閉鎖されている。前記と同様に、キャップは、カラー121により、突出縁122を本体のバレル体にある溝119と噛合させて固定されている。内部において、カラーは、中程の高さ位置に引裂き溝126を備えている。カラーにおける下方の引裂き部分151は、周辺途切れ152と、途切れの対向側において引裂き可能部分に繋がる把持用突出部153とを有する。
【0035】
製造過程では、供給源端部がバレル体端部から計数器の厚みである距離Lの位置にあるときに供給源が一服用分を放出するように、バレル体が本体上に設置される。連結部材を供給源方向に移動させるために投与装置内に設けられる缶体機構(図示されない)の動程が供給源内への噴出し口のストロークよりも大きいので、投与装置の停止状態において、計数器内におけるその探触子130を供給源方向に付勢するスプリング(図示されない)が、供給源をそれが計数器から距離lだけ離れるように復帰させる。計数器は、缶体機構の作用時に、この距離lを介して探触子の押下げを計数する。さらに、計数器はもう一つの探触子位置を有し、その位置は、計数器本体からさらに延長されて、停止状態にリセットする位置である。
【0036】
最初の使用のために、計数器がバレル体端部内に挿入され、キャップが計数器上に設置されると共に、突出縁122及び溝119を介してバレル体に係止している。探触子は、供給源との接触により計数器本体方向に移動し、計数器を停止状態から服用分の総回数へとリセットする。投与装置の使用により、供給源が移動距離lを介して上昇させられ、回数は使用毎に一服用分を減数する。供給源の消耗後、引裂き片151が引き剥がされ、計数器を新規な投与装置に移転することを可能にしている。使い古しの投与装置については、供給源端部への手動による圧力により、緊急時になお使用することができる。
【0037】
別の図示されない変形例では、計数器が、供給源からの一服用分の投与時に供給源から計数器に加えられる圧力を検出することにより放出を検出するための積分式ロードセルを有する。前記圧力は、缶体内部に噴出し口を変位させるために必要なものである。計数器は、それが投与装置内に在るか否か、即ちそれが停止モードにあるか、計数モードにあるかの検出器として探触子をなお保持している。
【0038】
図7、8及び9に示す実施態様に転じると、バレル体312端部は直径方向に突出した段差350を有し、これは、他の実施態様や変形例の端部キャップに対応するものとして、端部プラグ351を収容する。バレル体の膨出部分352は、簡素な開口穴353、環状突出縁354及び段差350と突出縁354との間における長さ方向のスプライン長手部355を有する。プラグの端部ディスク356は、プラグのスリーブ358内に収容された計数器を視認するための矩形の開口部357を有する。スリーブは、端部ディスクに隣接して引裂き溝359を有し、それを越えて、相補性スプライン360がプラグ端部まで延長している。スリーブが段差の半径方向寸法より厚いことは注目されるべきである。
【0039】
バレル体は、段差の内部端面361をバルブが押し下げられて服用分放出位置にある缶体303の端面と同じ高さに整合させて設置される。プラグが、計数器をバレル体に収容させて該バレル体内に挿入されるとき、スプライン355、360が、プラグ上のスプライン端部を突出縁354下方に合わせると共にスリーブ358の端面362を段差面361に隣接させて相互に噛合する。缶体は、バレル体の端面361と同じ高さで、プラグの端面362に対して隣接している。
【0040】
計数器は、図5及び6に示す前実施態様の変形例における場合と同様に、即ち探触子の変位により計数する。投与装置が消耗したとき、新規な投与装置の底部上に設けた相補性形成部材(図示されない)が矩形開口部357内に噛合され、そして回捻される。プラグの回捻はスプラインにより抵抗され、スリーブは溝359で裂けることになる。それにより、端部ディスク及び計数器は取り外されることができ、該計数器は新規な端部プラグを備えた新規な投与装置に取り付けられる。
【0041】
図10に示す実施態様に転じると、投与装置は本体401からなり、該本体は、マウスピース402と薬剤供給源404用の連結部材403とを備える。本体は基底部475を有し、該基底部は、垂下した環状体476と連結部材を摺動可能に受容するための直立した内側管体477とを備え、前記連結部材は、これが投与装置から供給源404方向に移動することを防止するために、突出縁478により管体内部に保持されると共にカラー479と噛合している。連結部材と内側管体は、該連結部材上のノズルがマウスピース402から向けられた方向に保持されるように、相補的な形状、典型的には四角形の形状を呈している。
【0042】
計数器425は、計数窓424を備えた端部ディスク423により環状体476内に保持されている。端部ディスクは、溝419と噛合する突出縁422を備えた途切れのないカラー421により保持されている。端部ディスクは、図示されない把持部材で溝426に沿って切断することにより除去が可能である。これらの特徴は、基本的に前記実施態様と同様である。
【0043】
連結部材は、計数器の探触子429に対応する凹部480を有する。計数器は他の実施態様の方法で計数し、同様の方法で新規の投与装置に移転されることができる。計数器が設置される前及びそれが取り外された後は、連結部材が、供給源の押下げに抵抗すると共に差込み口を供給源内部に移動させるように固定されていないので、投与装置を使用することはできない。供給源の押下げは、供給源におけるその噴出し口から離れた端部(図10には図示されない)への手動圧力によるものである。
【0044】
図1〜9に示す実施態様は、噴出し口における連結部材への作用による上方への供給源の移動を伴うものであり、そこでは供給源端部を計数器又は閉鎖部材に隣接させている。これは、図11に模式的に示されている。
【0045】
図10に示す実施態様は、下方への供給源の移動を伴うものであり、その移動は、基本的に従来公知の方法で、従来とは異なる計数器により支持された連結部材に対して行われる。これは、図12に示されている。
【0046】
図13及び14には、二通りの代替例が模式的に示されている。これらは、計数器が図11及び12に示す位置にある状況を含んでいるが、供給源の反対側端部は固定されている。作用のための手動圧力が、計数器を介して加えられる。
【0047】
より詳細には、図11における矢印Aの方向への作用が、呼吸作動機構Bの立ち上げにより提供される。それは供給源4下方の連結部材3を介して作用し、該供給源は上方を閉鎖部材11により囲まれた計数器25を有する。服用分の投与は、矢印Dの方向に行われる。
【0048】
図12では、作用Aが、手動圧力により供給源404の頂部に直接加えられ、一方、連結部材403は計数器425を介して下方から支持され、該計数器自体は閉鎖部材423により所要位置に保持されている。
【0049】
図13では、作用Aが、摺動可能に閉鎖部材511により保持された(計数器の視認のために)透明なボタン550を介して同様に上方から加えられ、それは計数器525に、従って供給源504に作用する。連結部材503は、投与装置の本体501に定着している。
【0050】
図14では、作用Aが、ボタン650に下方から加えられ、それは計数器625及び連結部材603に作用する。閉鎖部材623は、ボタン650及び計数器を保持している。
【0051】
前記のように、計数器は何れの端部に設けられてもよく、そして作用が何れの端部に加えられ得ると認められてもよい。そして、これら全ての代替例は、計数器が閉鎖部材により保持されるという本発明の特徴を保有し、該閉鎖部材は、最初の供給源が消耗した場合に、計数器を新規の投与装置に移転するために取り外し可能である。
【0052】
ここで図15及び16に転じると、それらに示される投与装置は、本体702内に摺動可能に配置された隔室701の内部に収容された錠剤700のためのものであり、該本体は隔室の周りにスリーブを形成している。スリーブは、頂部開口端704において波形凹部703に形成され、隔室は、端部705を波形凹部の自由端縁上方に延長させている。隔室と一体に成形されたスプリング706は、隔室を本体端部704方向に偏向させる。隔室は、収縮部708を備えた下方ネック部707を有し、該収縮部は、本体側面と協働して、錠剤を一時に一個通すための通路709を画定している。一個の錠剤は収縮部下方に落下し、ネック部内の斜面710上に留まることになる。横方向の本体突出縁711は、隔室の端部が本体内部に押圧された際にネック部が押し下げられて底部の錠剤が投与装置から底部オリフィス712を介して外部に出ることを許容されるときに、収縮部と協働して、収縮部にある錠剤がそこを通過することを制限する。隔室端部の押圧開放時には、スプリングが、斜面下方の脚部714上にある突出縁713により限定された程度まで隔室を再び上昇させる。
【0053】
投与装置が錠剤用であることから、それは、本体スリーブの側面に枢軸721を介して枢着されたレバー720の形態によるインターロックを配備している。前記インターロックは一体成形されたスプリング722を有し、該スプリングは、凹部723内で作用して停止部724をオリフィス712下方に、スプリングの高さで枢軸上方における取っ手部725への圧力が下部726を遥動させてオリフィスから離反するまで、付勢する。服用分の投与に使用するために、取っ手部725と隔室端部705への圧力が同時に存在して錠剤の投与を可能にする。これは、二つの加圧動作を順序良く実施することができない幼い子供達の管理において、投与装置が安全であることを示している。
【0054】
本発明によれば、本体は計数器731用の受容部730を有する。受容器は、閉鎖部材733に連結されたリビングヒンジ732により閉じられ、該閉鎖部材は本体と一体に形成されている。前記閉鎖部材は凹部735に嵌合された根部734を有し、該根部は閉鎖部材を閉じた状態に保持している。計数器は、突起736により閉鎖部材上にほんの部分的に支持されている。前記計数器は、凹部735下方の本体側面端部737にあるフランジ737により、スプリング706の末端下方に支持されている。
【0055】
計数器に影響するスプリングの配置は、計数器がなければ、隔室が投与動作のための正常位置に弾発的に付勢されないことを実現する。計数器に接近したスプリングの中央738が探触子739により検出され、それによって計数器は投与装置の投与動作を計数することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 本体
2 マウスピースカバー
3 連結部材
4 供給源
5 ネック部(供給源)
6 差込口
10 スプライン(バレル体)
11 キャップ
12 バレル体
13 スプライン(キャップ)
14 ブッシュ
15 溶接
16 本体主部
17 末端(バレル体)
18 プラグ
19 溝(バレル体)
21 カラー
22 突出縁
23 端部ディスク
24 開口部
25 計数器
26 引裂き溝
28 空洞
29 探触子
30 端部(缶体)
31 表示器



【特許請求の範囲】
【請求項1】
投与された分量の数に応じて増数又は減数される表示器と分量の投与を検出するための投与動作検出器とを備えた多利用式計数器により計数された個々の分量の物質を投与するための投与装置において、
・投与オリフィスを備えた本体と、
・本体と一体化され又は本体に収容された物質用の容器と、
・個々の分量の物質をオリフィスに分与するために本体及び/又は容器内に設けられ、 ・投与動作を開始するための可変位要素を備えた投与機構と、
・投与機構の投与動作の検出のために検出器を配置した計数器のために本体に設けられた収容設備と、そして
・計数器を収容設備に取り外し可能に収納するために該収容設備を備える本体の一部と協働するように適合された閉鎖部材とからなることを特徴とする投与装置。
【請求項2】
請求項1に記載の投与装置において、閉鎖部材が不正開封防止性を有する投与装置。
【請求項3】
請求項2に記載の投与装置において、閉鎖部材が本体に取り外し不能に連結されると共に破壊容易部分を備え、該破壊容易部分を介して計数器を取り外すことができるようにした投与装置。
【請求項4】
請求項2に記載の投与装置において、閉鎖部材が破壊容易部分を備え、該破壊容易部分の除去により閉鎖部材及び計数器を取り外すことができるようにした投与装置。
【請求項5】
請求項2に記載の投与装置において、閉鎖部材と協働する本体の一部が計数器の解放のために破壊容易部分を備えた投与装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の投与装置において、閉鎖部材が受容部の端部にはめ込まれて計数器を確保するためのプラグである投与装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかに記載の投与装置において、閉鎖部材が受容部の端部上にあって計数器を確保するためのキャップである投与装置。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかに記載の投与装置において、閉鎖部材が計数器の表示器を視認するための窓を備えた投与装置。
【請求項9】
請求項1〜8の何れかに記載の投与装置において、閉鎖部材が、
・計数器が閉鎖部材により収納されている間にのみ、検出器の前記配置を保持するための計数器用の受け部材を提供するようにした投与装置。
【請求項10】
請求項9に記載の投与装置において、投与装置がガス状物質、ガス媒介物質又は液滴状物質を投与するためのものであり、そして
・投与オリフィスが端部に吸入/吹込みオリフィスを備えたマウスピースであり、
・容器が本体に収容された物質用の供給源であり、
・本体が供給源から物質を受け取るための連結部材を有し、
・供給源と連結部材が、供給源から連結部材への物質服用分の放出のためにお互いの方向に移動可能に配置され、
・投与機構が、物質を一時に一服用分だけマウスピースに放出するために供給源及び/又はその下流に配備されたバルブであり、
・可変位部材が、それを介して連結部材に服用分を放出させるために、供給源にその内部に変位可能に設けられた噴出し口である投与装置。
【請求項11】
請求項10に記載の投与装置において、
・計数器用の収容設備が、噴出し口から離れた供給源の端部における受容部であり、
・本体が供給源の端部域に延びる円筒状側壁を備え、さらに
・側壁の端部が閉鎖部材と協働するように適合された投与装置。
【請求項12】
請求項11に記載の投与装置において、
・投与装置が呼吸作動式であり、
・計数器が供給源用の受け部材を提供し、そして
・連結部材が本体内において供給源方向に移動可能である投与装置。
【請求項13】
請求項11に記載の投与装置において、
・投与装置が、連結部材に対する手動圧力と連結部材方向への供給源の移動により作動するように適合され、そして
・連結部材が本体内において計数器及び閉鎖部材方向に移動可能である投与装置。
【請求項14】
請求項11に記載の投与装置において、
・供給源に対する手動圧力と供給源方向への連結部材の移動により作動するように適合され、そして
・連結部材が本体内において供給源方向に移動可能にされている投与装置。
【請求項15】
請求項1〜8の何れかに記載の投与装置において、投与装置がガス状物質、ガス媒介物質又は液滴状物質を投与するためのものであり、
・投与オリフィスが端部に吸入/吹込みオリフィスを備えたマウスピースであり、
・容器が本体に収容された物質用の供給源であり、
・本体が供給源から物質を受け取るための連結部材を有し、
・供給源と連結部材が、供給源から連結部材への物質服用分の放出のためにお互いの方向に移動可能に配置され、
・投与機構が、物質を一時に一服用分だけマウスピースに放出するために供給源及び/又はその下流に配備されたバルブであり、
・可変位部材が、それを介して連結部材に服用分を放出させるために、供給源にその内部に変位可能に設けられた噴出し口である投与装置。
【請求項16】
請求項15に記載の投与装置において、
・計数器用の収容設備が、噴出し口から離れた供給源の端部における受容部であり、
・本体が供給源の端部域に延びる円筒状側壁を備え、さらに
・側壁の端部が閉鎖部材と協働するように適合された投与装置。
【請求項17】
請求項16に記載の投与装置において、
・投与装置が、計数器に対する手動圧力と連結部材方向への供給源の移動により作動するように適合され、
・閉鎖部材が、
・動作間における計数器用の受け部材と、
・計数器と供給源の両者を連結部材方向に押し下げるための計数器への手動アクセスとの両者を備えるように配置され、
・連結部材が本体に固定されている投与装置。
【請求項18】
請求項16に記載の投与装置において、
・投与装置が、計数器に対する手動圧力と供給源方向への連結部材の移動により作動するように適合され、
・閉鎖部材が、
・動作間における計数器用の受け部材と、
・計数器と連結部材の両者を供給源方向に押し下げるための計数器への手動アクセスとの両者を備えるように配置され、
・連結部材が本体において供給源方向に移動可能にされている投与装置。
【請求項19】
請求項1〜18の何れかに記載の投与装置において、供給源が服用分計量式のものである投与装置。
【請求項20】
請求項19に記載の投与装置において、追加的なバルブが供給源の下流に配備された投与装置。
【請求項21】
請求項1〜20の何れかに記載の投与装置において、計数器が、供給源の受け部材として機能する力作動式のものである投与装置。
【請求項22】
請求項1〜20の何れかに記載の投与装置において、計数器が、服用分の放出のために連結部材が供給源へと移動させられるその供給源の位置とその停止位置との間又はその逆方向における供給源の小移動を検出するために配置された変位変換器である投与装置。
【請求項23】
請求項1〜20の何れかに記載の投与装置において、計数器が、明確な放出音により服用分の放出を検出するための音響変換器である投与装置。
【請求項24】
請求項1〜23の何れかに記載の投与装置において、計数器が供給源と接触する探触子を有する投与装置。
【請求項25】
請求項1〜24の何れかに記載の投与装置において、探触子が、投与装置からの供給源の取外しを検出し、別の投与装置における新規な使用のために計数器をリセットし得るように配置された投与装置。
【請求項26】
請求項1〜9の何れかに記載の投与装置において、投与装置が固体物質の服用分、特に錠剤形態の服用分を投与するためのものであり、
・投与オリフィスが本体における開口部であり、
・容器が本体内に摺動可能に設けられた隔室であり、
・投与機構が、
・隔室のネック部であって、本体外側への該ネック部の運動に伴って錠剤を一時に一個投与されるように整列させるためのネック部であり、そして
・ネック部を本体内部に偏向させるためのスプリングを包含し、
・収容設備が、計数器のために本体に設けられた受容部であって、閉鎖部材により閉鎖されている投与装置。
【請求項27】
請求項26に記載の投与装置において、容器が、該容器の投与運動時に計数器を増数/減数させるために計数器に近接するように配置された特徴形態を有する投与装置。
【請求項28】
請求項27に記載の投与装置において、特徴形態がスプリングである投与装置。
【請求項29】
請求項27又は28に記載の投与装置において、スプリングが、投与動作後における容器の復帰運動のために計数器に隣接している投与装置。
【請求項30】
請求項26〜29の何れかに記載の投与装置において、インターロック停止の解除なしに隔室ネック部が拡張することを防止するインターロック機構を含む投与装置。
【請求項31】
請求項1〜30の何れかに記載の投与装置において、閉鎖部材により収納された計数器がないときには投与機構が作動しないようにした投与装置。
【請求項32】
投与された分量の数に応じて増数又は減数される表示器と分量の投与を検出するための投与動作検出器とを備えた多利用式計数器により計数された個々の分量のガス状物質、ガス媒介物質又は液滴状物質を投与するための投与装置を製造する方法において、該投与装置は、請求項11、16又はそれらに従属する請求項の何れかに記載され、
・本体主部と、
・供給源を取り囲み、閉鎖部材を受けるように適合され、供給源の長さ許容誤差を補償し得るように供給源の長さ方向に調節可能とされた本体の調節部とを有するものであり、
・本体調節部内において供給源を本体主部に組み合わせるステップと、
・前記許容誤差を補償するために本体調節部を調節するステップと、
・本体調節部をその調節位置で本体主部に固定するステップとを包含する投与装置の製造方法。
【請求項33】
請求項32に記載の投与装置の製造方法において、調節ステップが、
・擬似閉鎖部材を本体調節部に取り付け、それによって該擬似閉鎖部材が、計数器により提供される受け部材に代わって、取り付けられる計数器により投与装置内に供給源のために提供されるべき受け部材を複製し、
・服用分の投与のために噴出し口が内部に付勢される位置に機構を設定し、
・擬似閉鎖部材、本体調節部及び供給源を服用分が放出されるまで内側に移動させ、
・本体調節部をこの位置に固定することにより実行される投与装置の製造方法。
【請求項34】
請求項1〜29の何れかに記載の投与装置用の多利用式計数器において、
・消費された又は消費されるべき使用可能な服用分の回数を示すための表示器と、
・投与動作検出器と、
・投与装置からの計数器の取外しに際して、手動で又は計数器を投与装置上の収容設備に取り付ける動作により該計数器をリセットするように作動させられるリセット探触子とからなる多利用式計数器。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−218213(P2011−218213A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172468(P2011−172468)
【出願日】平成23年8月7日(2011.8.7)
【分割の表示】特願2006−543620(P2006−543620)の分割
【原出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(505311744)クリニカル・デザインズ・リミテッド (3)