説明

投光機

【課題】 灯具の位置や角度を変える際の操作を簡単にするとともに、格納時に各灯具を折り畳んだ際に、外側に突き出る部分を小さくする。
【解決手段】 照明装置は、台車に立設されている支柱2の上端部において、水平方向に回動可能に取り付けられているライト架台10の両端部に、灯具ブラケット11,11が回動可能に取り付けられており、各灯具ブラケット11,11の両端部に、灯具12が水平,垂直方向に回動可能となるように取り付けられている。灯具ブラケット11−灯具12間のブラケット連結部16は、各部材間にポリオキシメチレン樹脂製の樹脂ワッシャーを介在させてボルト・ナットで締め付けることにより、ネジやレバ−の操作なしで灯具12の角度が調整でき、その状態を保持できるようにする。灯具ブラケット11は、二つの部材を連結して構成し、投光機の使用時には両部材を直線状に伸ばし、格納時には折曲させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台車に立設した支柱に照明装置が取り付けられ、夜間の屋外工事等に使用される投光機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
夜間、屋外での道路工事や建設工事等の照明装置として、エンジン駆動発電機を電源とした投光機が広く用いられている。投光機は、車輪により移動可能な台車の上にエンジン駆動発電機を搭載し、さらに、該台車に伸縮可能な支柱を立設し、該支柱の先端部に支持部材を介して複数の灯具を設けている。支持部材は、支柱の上端部に水平方向に回動可能に取り付けられており、その両端部に、水平方向及び垂直方向に回動可能となるように灯具が取り付けられている。
【0003】
このような投光機では、例えば、特許文献1,2に示されるように、使用時には、灯具の照射角度を自由に調整できるようにするとともに、使用しない時は、台車を移動させて保管するために、支柱及び灯具を小さく畳めるようにしている。
【0004】
例えば、特許文献1に示される投光機では、支柱の上端に、横アームの中心部を水平方向に回転可能な状態で取り付け、その両端に、横アームの長手方向軸線を中心に回転可能な状態でアーム継手を装着し、該アーム継手に、横アームの長手方向軸線に対して垂直の軸線を中心に回転可能な状態で縦アームを装着している。そして、縦アームの端部において、縦アームの長手方向軸線と直交する軸線を中心に回転可能な状態で、灯具を装着している。また、横アームとアーム継手、アーム継手と縦アーム、縦アームと灯具との間の回転部分は、レバーやネジにより、所望の角度で固定できるようにしている。
【0005】
この投光機を格納する場合には、支柱を下降させ、横アーム,アーム継手,縦アーム及び灯具との間の回転部分を固定しているネジ及びレバ−を緩めて、横アームを正面位置に戻し、縦アームを垂直にした後、横ア−ムの長手方向軸線を中心にして縦ア−ムを90°回転させて水平にするために、4つの灯具のそれぞれ上の2つの灯具を手前に、下の2つの灯具を後方に移動する。その後、各灯具を縦ア−ムの長手方向軸線を中心にして回動して垂直にし、それぞれの灯具のガラス面が互いに向き合うように内側に曲げる。
【0006】
このようにすれば、灯具が支柱の縦軸線と使用時の灯具の中心との距離内に納まり、また灯具を平面から見て台車の縦横寸法内に納めることができるので場所をとらず、トラック等で搬送する際の搬送効率や、保管する際の保管効率がよくなる。また、不使用時や格納時に灯具が人や物にぶつかりランプが破損したりする可能性が少なくなる。さらに、各灯具は、縦アーム,アーム継手及び横アームを介して、支柱との間が、3次元的に移動可能な状態で接続されているので、照射角の調節が自由にできるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−7827号公報
【特許文献2】特開2005−158316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、この種の投光機は、工事現場で使用する際に、1台で複数箇所を照明したり、歩行者や車両運転者に対して眩しくならないようにしたり、近隣住民のプライバシー保護の配慮したりするため、照射角度を何度も調整する必要が生じるが、上記従来の投光機では、灯具の位置や角度を変える際に、いちいちネジやレバーを緩め、閉めるという操作が必要となり非常に手間がかかるという問題点があった。また、格納時に各灯具を折り畳んだ際に、灯具間の幅が、横アームの長さで制限されるため、運搬や保管時に、灯具の縁部が外側に突き出てしまうという問題点もあった。
【0009】
本発明は、そのような問題点に鑑み、灯具の位置や角度を変える際の操作を簡単にするとともに、格納時に各灯具を折り畳んだ際に、外側に突き出る部分を極力小さくすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本願の請求項1にかかる発明は、台車と、前記台車に搭載されている発電装置と、前記台車に伸縮自在に立設されている支柱と、前記支柱の上端部に取り付けられていて、前記発電装置より電力を受けて照明を行う照明装置とを備えた投光機であって、前記照明装置は、前記支柱の上端部において、中間部が水平方向に回動可能に取り付けられているライト架台と、前記ライト架台の両端部に、ライト架台に対して直交するように、その中間部がライト架台の軸線を中心にして回動可能に取り付けられている灯具ブラケットと、前記各灯具ブラケットの両端部に、水平・垂直両方向に回動可能となるように取り付けられている灯具とを備え、前記灯具ブラケット−灯具間の回動可能な連結部は、各部材間に樹脂ワッシャーを介在させてボルト・ナットで締め付けた構造であることを特徴とする。
【0011】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記樹脂ワッシャーがポリオキシメチレン樹脂製であることを特徴とする。
【0012】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1又は2にかかる発明において、前記ナットとしてプリベリングトルク形ナット(以下、「戻り止めナット」という)を用いたことを特徴とする。
【0013】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1,2又は3にかかる発明において、前記灯具ブラケットは、二つの部材を連結して構成し、投光機の使用時には両部材を直線状に伸ばした状態で保持し、投光機の格納時には、両部材を折曲して保持できる構造にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1にかかる発明においては、ライト架台の両端部に、ライト架台に対して直交するように、その中間部がライト架台の軸線を中心にして回動可能に灯具ブラケットを取り付け、該各灯具ブラケットの両端部に、水平・垂直両方向に回動可能となるように灯具を取り付けるとともに、灯具ブラケット−灯具間の回動可能な連結部は、各部材間に樹脂ワッシャーを介在させてボルト・ナットで締め付けた構造にしたので、連結部は、対向部材同士が適度な摩擦力で保持されるようになって、ネジやレバ−の操作をすることなく、灯具の位置や角度を簡単に調整し、その位置に保持させることができる。
【0015】
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる投光機において、樹脂ワッシャーを耐摩耗性,耐衝撃性,高い弾性率等、優れた機械的特性を有するポリオキシメチレン樹脂製にしたので、角度調整を繰り返し行っても、適度な摩擦力を維持できる。
【0016】
また、請求項3にかかる発明においては、請求項1又は2にかかる投光機において、前記ナットとしてそれ自体で緩み止め機能を有する戻り止めナットを用いたので、角度調整を繰り返し行っても、連結部が緩んで、角度調整に支障をきたすようなことはない。
【0017】
また、請求項4にかかる発明においては、請求項1,2又は3にかかる投光機において、前記灯具ブラケットは、二つの部材を連結して構成し、投光機の使用時には両部材を直線状に伸ばした状態で保持し、投光機の格納時には、両部材を折曲して保持できる構造にしたので、格納時に各灯具を折り畳んだ際に、外側に突き出る部分を極力小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例に係る投光機を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る投光機の照明装置を拡大して示す図である。
【図3】照明装置のブラケット連結部締付構造を示す図である。
【図4】灯具の旋回及びふ仰を示す図である。
【図5】ライト架台の旋回及び灯具ブラケットのふ仰を示す図である。
【図6】灯具ブラケットの主要部材を示す図である。
【図7】灯具ブラケットの基本構造を示す図である。
【図8】灯具ブラケットの折曲動作を示す図である。
【図9】折曲時の灯具ブラケットを示す図である。
【図10】ライト架台と灯具ブラケットとの連結部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0020】
図1は、 本発明の一実施例に係る投光機を示す図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は側面図である。図1において、1は照明装置、2は支柱、3は昇降ハンドル、4は台車、5は車輪、6はエンジン発電機、7はケーブル、8は移動用ハンドル、9は安定具、10はライト架台、11は灯具ブラケットである。
【0021】
支柱2が台車4に立設されており、その上端部には照明装置1が取り付けられている。支柱2は、昇降ハンドル3を手で回すことにより伸縮自在になっている。照明装置1は、台車4に搭載されているエンジン発電機6より電力を受けて照明を行う。台車4は、車輪5により移動可能になっており、人が台車4の後端に設けられている移動用ハンドル8を握り、押して移動させる。安定具9は、投光機を使用する際に、図示するように後方に倒すことにより、支柱2を上方に延ばして不安定になっても、台車4が転倒したりしないように安定化させる。
【0022】
照明装置1は、支柱2の上端で、水平方向に回動可能に取り付けられたライト架台10と、そのライト架台10の両端に、ライト架台10の軸線と直角方向に回動可能に取り付けられた灯具ブラケット11,11とを備えている。そして、各灯具ブラケット11,11の両端部には、灯具ブラケット11の軸線に対して、水平方向,垂直方向ともに回動可能に灯具12,12,12,12が取り付けられている。
【0023】
図2は、本発明の一実施例に係る投光機の照明装置を拡大して示す図である。図1と同じ符号は同一のものを示しており、13はランプ、14角度調整ジョイントは、15は灯具取付ブラケット、16はブラケット連結部、17は灯具ブラケット取付ボルトである。
【0024】
ライト架台10は、支柱2の上端で、水平方向に回動可能に取り付けられており、ライト架台10の両端面には、灯具ブラケット11が、灯具ブラケット取付ボルト17によって回動可能に取り付けられている。そして、その灯具ブラケット11の両端面には、角度調整ジョイント14がブラケット連結部16によって回動可能に取り付けられており、さらに、角度調整ジョイント14の端面に対して直角の面には、灯具取付ブラケット15がブラケット連結部16によって回動可能に取り付けられており、灯具取付ブラケット15の連結面と直角な端面に、ランプ13を有する灯具12が固定されている。
【0025】
このように、灯具ブラケット11と角度調整ジョイント14及び角度調整ジョイント14と灯具取付ブラケット15は、ブラケット連結部16によって連結されているが、ブラケット連結部16は、図3に示すような構造になっている。図3は、角度調整ジョイント14と灯具取付ブラケット15の連結箇所を示しているが、灯具ブラケット11と角度調整ジョイント14との連結箇所も同様な構造をしている。
【0026】
図3において、16aはボルト、16b,16eは平座金、16c,16dは樹脂ワッシャー、16fは波形座金、16gは戻り止めナットである。樹脂ワッシャー16c,16dは、例えば、耐摩耗性,耐衝撃性,高い弾性率等、優れた機械的特性を有し、ジュラコンの商品名で知られているポリオキシメチレン樹脂を用いて形成されている。そのような樹脂ワッシャー16c,16dを各部材の間に介在させるようにしたため、ボルト16a,戻り止めナット16gにより適度な力で締め付ければ、照明装置1各部のブラケット連結部は、対向部材同士が適度な摩擦力で保持され、ネジやレバ−の操作をすることなく、各部の角度を調整し、その位置に保持させることができる。しかも、角度調整を繰り返し行っても、その効果を維持できる。
【0027】
また、締め付けるためのナットとして、それ自体で緩み止め機能を有する戻り止めナット16gを用いたため、角度調整を繰り返し行っても、ブラケット連結部16が緩んで、角度調整に支障をきたすようなことはない。
【0028】
図4は、灯具の旋回及びふ仰を示す図であり、図4(A)は灯具の旋回を上側から見た図、図4(B)は灯具のふ仰を横側から見た図である。灯具ブラケット11と角度調整ジョイント14とのブラケット連結部を回動させることにより、図4(A)に示すように、灯具12は、正面位置を中心にして左右に90°の角度旋回できる。また、角度調整ジョイント14と灯具取付ブラケット15とのブラケット連結部を回動させることにより、図4(B)に示すように、灯具12は、水平位置を中心にして上下に90°の角度ふ仰できる。
【0029】
図5は、ライト架台の旋回及び灯具ブラケットのふ仰を示す図であり、図5(A)はライト架台の旋回を上側から見た図、図5(B)は灯具ブラケットのふ仰を横側から見た図である。ライト架台10は、支柱2に対して水平方向に回動可能に取り付けられているが、ケーブル7の保護のため、所定角度以上は旋回しないようにストッパ(図示せず)を設け、図5(A)に示すように、左右約170°の範囲で旋回できるようにしている。また、ライト架台10の旋回の固定・解除は、ライト架台固定レバー18で行う。
【0030】
一方、灯具ブラケット11は、ライト架台10の両端に回動可能に取り付けられているが、回動は円弧状の溝により制限され、図5(B)に示すように、水平方向照射位置から下向き位置までの間で90°だけふ仰できるようにしている。また、灯具ブラケット11のふ仰の固定・解除は、灯具ブラケット固定レバー19で行う。
【0031】
本発明の投光機はこのような構造にした結果、簡単な操作で各灯具12をそれぞれ個別に旋回・ふ仰できて、さまざまな方向に灯具12を向けることができ、1台で複数箇所を照明したり、歩行者や車両運転者に対して眩しくならないようにしたり、近隣住民のプライバシー保護の配慮したりするため、照射角度を適宜調整することができる。さらに、2灯−4灯の切換スイッチを設けて、照明の明るさ及び照射範囲を調整できるようにすれば、歩行者,車両運転者,近隣住民等に対して、より細かい配慮が可能になる。
【0032】
次に、灯具ブラケット11について説明する。図6は、灯具ブラケットの主要部材を示す図であり、図6(A)は正面図と平面図で示す灯具ブラケット第1部材、図6(B)は同じく灯具ブラケット第2部材である。これら灯具ブラケット第1部材,灯具ブラケット第2部材は、図7に正面図と平面図で示すように、組み合わせて用いる。
【0033】
灯具ブラケット第1部材,灯具ブラケット第2部材は、金属板を加工成形したもので、それぞれ、互いに直角に折り曲げて形成した縦板部11a−1,11b−1、天板部11a−2,11b−2、端面部11a−3,11b−3よりなる。縦板部11a−1,11b−1には、それぞれ対応する位置にボルト孔11a−4,11b−4と円弧状孔11a−5,11b−5が設けられ、天板部11a−2,11b−2には、それぞれ対応する位置にボルト孔11a−6と切欠部11b−6が設けられている。また、端面部11a−3,11b−3には、角度調整ジョイント14と連結するためのボルト16aを通すためのボルト孔(図示せず)が設けられている。
【0034】
このような灯具ブラケット第1部材11aと灯具ブラケット第2部材11bとを、図7に示すように、両縦板部11a−1,11b−1と両天板部11a−2,11b−2とが重なるようにした状態で、ボルト孔11a−4,11b−4に、ボルト16aを通して、ライト架台10の端面に回動可能に取り付ける。そして、ボルト孔11a−6と、切欠部11b−6とに、後述するノブ付ボルトを通して締め付けることにより、灯具ブラケット第1部材11aと灯具ブラケット第2部材11bとを直線状に保持させ、円弧状孔11a−5,11b−5に、後述する灯具ブラケット固定レバーを通して締め付けることにより、灯具ブラケット11の角度を固定する。
【0035】
この灯具ブラケット11は、投光機を使用する際には、図2に示すように、灯具ブラケット第1部材と灯具ブラケット第2部材とをノブ付ボルト20で締め付けて、直線状に保持させて使用する。なお、ノブ付ボルト20は、手で回しやすいようにボルトの頭部にノブを取り付けたものである。
【0036】
一方、投光機を格納する際には、図8(A)に示すように、ノブ付ボルト20で灯具ブラケット11を直線状に保持させたまま、灯具ブラケット固定レバー19を緩めて水平位置まで回動させた後、灯具ブラケット固定レバー19を再び締め付けて固定する。そして、各灯具12,12の光照射面が他方の灯具ブラケット11に取り付けられた灯具の光照射面と対向するように灯具12,12を下方に倒す。その状態で、ノブ付ボルト20と灯具ブラケット固定レバー19とを緩めて、図8(B)に示すように、灯具ブラケット第1部材11aを下方に折り曲げる。そのようすることにより、灯具12が外側に突き出る量をαだけ小さくして、その分、格納や搬送に必要なスペースを小さくすることができる。
【0037】
なお、灯具ブラケット第1部材11aを下方に折り曲げたとき、図9に示すように、灯具ブラケット第1部材11aの天板部11a−2の下面が、灯具ブラケット第2部材11bの縦板部11b−1の角部Pに当接して、それ以上は折曲しなくなる。その後、灯具ブラケット固定レバー19を締め付ければ、灯具ブラケット第1部材11aはがたつくことなく折曲状態が保持される。
【0038】
図10は、ライト架台と灯具ブラケットとの連結部を示す図である。灯具ブラケット第1部材11aと灯具ブラケット第2部材11bの縦板部を重ね、灯具ブラケット取付ボルト17により、座金17a,樹脂ワッシャー17bを介在させてライト架台10の端板10aに取り付けられる。また、灯具ブラケット固定レバー19は、バネ座金19a,平座金19b,樹脂ワッシャー19c,19dを介して、ライト架台の端板10aの内側に溶接されているナット19eにより取り付けられる。
【0039】
本発明の投光機は、このようにして灯具ブラケット11を折曲可能にしたので、格納時に各灯具を折り畳んだ際に、灯具ブラケット11を折曲させることにより、灯具12が外側に突き出る部分を極力小さくすることができる。
【符号の説明】
【0040】
1…照明装置
2…支柱
3…昇降ハンドル
4…台車
5…車輪
6…エンジン発電機
7…ケーブル
8…移動用ハンドル
9…安定具
10…ライト架台
11…灯具ブラケット
12…灯具
13…ランプ
14…角度調整ジョイント
15…灯具取付ブラケット
16…ブラケット連結部
17…灯具ブラケット取付ボルト
18…ライト架台固定レバー
19…灯具ブラケット固定レバー
20…ノブ付ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台車と、前記台車に搭載されている発電装置と、前記台車に伸縮自在に立設されている支柱と、前記支柱の上端部に取り付けられていて、前記発電装置より電力を受けて照明を行う照明装置とを備えた投光機であって、
前記照明装置は、前記支柱の上端部において、中間部が水平方向に回動可能に取り付けられているライト架台と、前記ライト架台の両端部に、ライト架台に対して直交するように、その中間部がライト架台の軸線を中心にして回動可能に取り付けられている灯具ブラケットと、前記各灯具ブラケットの両端部に、水平・垂直両方向に回動可能となるように取り付けられている灯具とを備え、前記灯具ブラケット−灯具間の回動可能な連結部は、各部材間に樹脂ワッシャーを介在させてボルト・ナットで締め付けた構造であることを特徴とする投光機。
【請求項2】
前記樹脂ワッシャーがポリオキシメチレン樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の投光機。
【請求項3】
前記ナットとしてプリベリングトルク形ナットを用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載の投光機。
【請求項4】
前記灯具ブラケットは、二つの部材を連結して構成し、投光機の使用時には両部材を直線状に伸ばした状態で保持し、投光機の格納時には、両部材を折曲して保持できる構造にしたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の投光機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−81928(P2011−81928A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−231087(P2009−231087)
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【出願人】(000109819)デンヨー株式会社 (88)
【Fターム(参考)】