説明

投球機

【課題】電源の無い場所でも使用でき、投球機を操作する人の労力が少なくて投球操作性に優れかつ球の速度も出しやすい投球機を提供する。
【解決手段】投球アーム10の支点の一方に球装着部12と支点の他方部に弾性体装着部13とを有しかつ弾性体装着部側の先端部が球発射解放部14となっていることを特徴とする投球アームと、発射ペダルアーム30の支点とペダル34の間に投球アームの弾性体装着部と弾性体3で連結するための弾性体装着部を有する発射ペダルアームと、略中央部に支点を有する力伝導アーム20とを有し、力伝導アームの一方が発射ペダルアームの上方に位置し他の一方が投球アームの球発射解放部である先端部と接していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は野球やテニスなどの球技の練習を行なう際に使用する投球機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、野球やテニス等の球技の練習には電力や動力の力で球を投球するアーム式の投球機や回転輪式の投球機が使用されている。また、投球用のアームに取り付けられたバネの収縮力を利用し、電力や動力の力を用いずにアームに取り付けられたバネを腕の力等で伸ばして球を投球する投球機も使用されている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−218883号公報
【特許文献2】特開2005−185758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、電力や動力の力で球を投球するアーム式や回転輪式の投球機のように電力や動力の力で球を投球する投球機は、電源の無い場所では使用できないという問題がある。また、投球用のアームに取り付けられたバネを腕の力で伸ばして球を投球する投球機は、腕の力でアームを引き寄せてバネを伸ばす操作が必要であり、投球機を操作する人に過度の労力が必要とされて疲労が激しく、そのためバネの強度も弱めに設定されて球の速度が出しにくい等の問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、電源の無い場所でも使用でき、投球機を操作する人の労力が少なくて投球操作性に優れかつ球の速度も出しやすい投球機を提供することにある。
請求項1の発明は、投球アームの支点の一方に球装着部と投球アームの支点の他方部に弾性体装着部とを有しかつ弾性体装着部側の先端部が球発射解放部となっていることを特徴とする投球アームと、発射ペダルアームの支点とペダルの間に投球アームの弾性体装着部と弾性体で連結するための弾性体装着部を有する発射ペダルアームと、略中央部に支点を有する力伝導アームとを有し、力伝導アームの一方が発射ペダルアームの上方に位置し他の一方が投球アームの球発射解放部である先端部と接していることを特徴とする、投球機である。
請求項2の発明は、投球アームの球発射解放部または発射ペダルアームの発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部または力伝道アームの両先端部の何れか1つ以上に回転体を装着している事を特徴とする請求項1の投球機である。
請求項3の発明は、本発明の投球機が、枠体の上方部に投球アームの支点を装着し、枠体の中央部に力伝導アームの支点を装着し、枠体下方部に発射ペダルアームの支点を装着し、発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部が力伝導アームの一方の先端部の下になる状態で位置し、力伝導アームの他の先端部が投球アームの球発射解放部の先端部と接し、かつ投球アームの弾性体装着部と発射ペダルアームの弾性体装着部とを弾性体で連結していることを特徴とする請求項1,2記載の投球機である。
請求項4の発明は、本発明の弾性体がバネ、又はゴムであることを特徴とする請求項1、2、3記載の投球機である。
請求項5の発明は、発射ペダルアームの支点又は支点近傍に弾性体装着部を備えた発射ペダル補助アームを有することを特徴とする請求項1、2、3、4記載の投球機である。
請求項6の発明は、発射ペダルアームのペダルを下方に押すと、投球アームの弾性体装着部と発射ペダルアームの弾性体装着部を連結している弾性体に張力が働きかつ発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部が力伝導アームの一方のアームの先端部を押し上げ、その結果力伝導アームの他の先端部が投球アームの球発射解放部である先端部を擦るようにして押し下がり、ついには力伝導アームと投球アームの接触が解除され、投球アームの球発射解放部の先端部が弾性体の収縮力で発射ペダルアームのペダル側に引き寄せられて、投球アームの球装着部に装着された球が発射されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5記載の投球機である。
【0006】
本発明で投球アームとは、投球するための球を載せることができかつアームの遠心力で球を投げる操作ができるアーム状構造物を言う。この投球アームには、アームが回転するための支点とこの支点の一方に球を載せるための球装着部と支点の他方部に弾性体装着部とを有しかつ弾性体装着部側の先端部が球発射解放部となっていることを特徴とする。投球操作性の観点から、球を載せるための球装着部は支点より上方部にあり弾性体装着部及び球発射解放部は支点より下方部に有ると好ましい。
本発明で用いられる球には特に限定はないが、野球用のボールやテニスボール、バレーボール、サッカーボール等が例示できる。球装着部はこれらの球を載せる部位を言う。球装着部の形状や大きさには限定はなく、球の大きさや発射する速度により適宜選ぶことができる。
支点とはアームがその部位を中心に回転可能な部位をいい、本発明の投球アーム、力伝導アーム、発射ペダルアームはそれぞれが支点を有する。
弾性体装着部とは弾性体を装着する部位をいい、投球アーム、力伝導アーム、発射ペダルアーム等のアームに直接装着できるよう設けられていてもよく、これらアームから例えば枝状に突き出した補助アームに設けられていても良い。投球アームの弾性体装着部は投球アームの支点と弾性体装着部側の先端部である球発射解放部との間に設置される。また発射ペダルアームの弾性体装着部は発射ペダルアームの支点とペダルとの間に設置される。
発射ペダルアームの支点又は支点近傍に、発射ペダルアームから枝状に突き出した状態の弾性体装着部を備えた発射ペダル補助アームを設けると、弾性体の長さを短くすることができかつ投球操作性が向上して好ましい。
【0007】
投球アームおよび発射ペダルアームに設置される弾性体装着部は複数でも良い。
本発明で弾性体とは張力により伸び縮みできる構造物をいい、例えばバネやゴムを例示することができる。バネとしてはバネ鋼やステンレスあるいは銅合金等の金属製やプラスチック製のバネ、ゴムとしては天然ゴムや合成ゴム等が例示でき、それらを必要に応じて単独あるいは2種以上を用いて使用することができる。弾性体としては、強度や耐久性の観点からバネまたはゴムが好ましく、特にバネが好ましく、特にコイルバネが好ましい。本発明の弾性体は、その略一端を投球アームの弾性体装着部にそして他端を発射ペダルアームの弾性体装着部に装着して使用することができる。投球アームの弾性体装着部とペダルアームの弾性体装着部に装着する弾性体は必要に応じて1本でも2本以上でも良い。
本発明で球発射解放部とは投球アームの支点より弾性体装着部側の先端部をいう。
【0008】
本発明で発射ペダルアームはアームの支点とペダルの間に投球アームの弾性体装着部と弾性体で連結するための弾性体装着部を有する。ペダルはその部位を足等で踏んで下方に力を加えるための部位であり、発射ペダルアームのペダル部位を足等で踏んで下方に力を加えると、その力で投球アームの弾性体装着部と発射ペダルアームの弾性体装着部の間に装着された弾性体が伸び、かつ発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部が力伝導アームの一方のアームの先端部を押し上げ、その結果、力伝導アームの他の先端部が投球アームの球発射解放部である先端部を擦るようにして押し下がり、ついには力伝導アームと投球アームの接触を解除する機能を持つ。
【0009】
本発明で力伝導アームは略中央部に支点を持つアームをいい、球発射前の力伝道アームはその一方の端部が発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部の上に位置し、他方の先端部は投球アームの弾性体装着部側の先端部である球発射解放部の下に位置する。
力伝導アームの略中央部とは力伝導アームの先端部と他の先端部の間をいう。
球発射前の力伝道アームはその一方の端部が発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部の上に位置するが、力伝道アームのその一方の端部と発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部は離れていても良く接していても良い。
投球アーム、力伝導アームおよび発射ペダルアームの形状としては板状や筒状等の形状が例示できる。
【0010】
本発明の投球機は、枠体に投球アームの支点、力伝導アームの支点および発射ペダルアームの支点を装着する。枠体とは投球アームの支点、力伝道アームの支点および発射ペダルアームの支点を装着するための構造物をいい、そや形状や大きさは使用するアームの大きさや使用目的に応じて適宜選択することができ、特に限定はない。例えば四角形の枠体の上方部、より好ましくは上方前方部に投球アームの支点を装着し、枠体の中央部、より好ましくは前方中央部に力伝導アームの支点を装着し、枠体下方部に発射ペダルアームの支点を装着し、発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部が力伝導アームの一方の先端部の下になる形で位置し、この力伝導アームの他の先端部が投球アームの球発射解放部の先端部と接し、かつ投球アームの弾性体装着部と発射ペダルアームの弾性体装着部とを弾性体で連結させることにより、球発射前の状態の本発明の投球機を例示することができる。
本発明に用いる投球アームや力伝道アーム、発射ペダルアームあるいは枠体を構成する素材には特に限定はないが、鉄、鋼、鋳鉄、アルミニウム、銅、等の金属やそれらの合金、木材、プラスチックあるいはFRP等の複合材料を例としてあげることができ、それら素材を単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0011】
本発明の投球機では、投球アームの球発射解放部または発射ペダルアームの発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部または力伝道アームの先端部の何れか1つ以上に回転体を装着していると、発射ペダルアームのペダルを踏む力が少なくなり、投球機の操作性が増して好ましい。回転体の形状や材質には特に限定はないが、円筒状、タイヤ状、ベアリング状、コロ状、ローラー状等の形体が例示でき、材質としては金属やプラスチックあるいはゴム等が例示できる。回転体は溶接やネジ等によりアームに固定されていても良い。
これら回転体が、投球アーム、発射ペダルアーム、力伝道アーム等のアームに装着された場合には、それら回転体が他のアームや他の回転体と接して作動する。
【0012】
本発明の投球機では、発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部が力伝導アームの一方の先端部の下に位置し、この力伝導アームの他の先端部が投球アームの球発射解放部の先端部と接し、かつ投球アームの弾性体装着部と発射ペダルアームの弾性体装着部とを弾性体で連結させて球発射前の状態を形成させ、本発明の球装着部に発射用の球を載せ、発射ペダルアームのペダルを足で下方に押すと、投球アームの弾性体装着部と発射ペダルアームの弾性体装着部を連結している弾性体に張力が働きかつ発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部が力伝導アームの一方のアームの先端部を押し上げ、その結果力伝導アームの他の先端部が投球アームの球発射解放部の先端部を擦るようにして押し下がり、ついには力伝導アームと投球アームの接触が解除され、投球アームの球発射解放部の先端部が弾性体の収縮力で発射ペダルアームのペダル側に引き寄せられて、投球アームの球装着部に装着された球が発射される。
【0013】
本発明の投球機では発射ペダルアームのペダルの位置が高いほどペダルを下方に踏み込む距離が長くなり、その結果投球アームと発射ペダルアームの間に連結された弾性体をより長く伸ばして強い張力を得ることが可能となり、球の速度も出しやすく、好ましい。
しかし、発射ペダルアームのペダルの位置が高いと、ペダルを踏み込む際に足を高く上げる必要があり、投球操作性が損なわれることがある。これを改良するために、本発明の投球機に、補助ペダルアーム装着用の回転軸を追加しそこに補助ペダルアームの支点を取り付け、補助ペダルアームに発射ペダルアームの上部に位置するように装着した回転体が発射ペダルアームの上面を下方に押しながらスライドする構造にすることもできる。こうすることにより、補助ペダルアームの補助ペダルを踏んで次いで発射ペダルアームのペダルを踏むことができるので、発射ペダルアームのペダルの位置をより高くすることができて投球操作性にも優れて好ましい。
また、発射ペダルアームの支点からペダルの間の何れかの位置に、発射ペダルアームに略直立するように10cmから1m程度の補助レバーを固定して設けると、その補助レバーを手で引き次いで発射ペダルアームのペダルを踏むことができるので、発射ペダルアームのペダルの位置を高くすることができる。
この結果、弾性体を伸ばす弾性体装着部が長い距離を移動き、その結果弾性体をより長く伸ばして強い張力を得ることが可能となり、球の速度も出しやすくなり、投球操作性にも優れて好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の投球機は、投球アームの支点の一方に球装着部と投球アームの支点の他方部に弾性体装着部とを有しかつ弾性体装着部側の先端部が球発射解放部となっていることを特徴とする投球アームと、発射ペダルアームの支点とペダルの間に投球アームの弾性体装着部と弾性体で連結するための弾性体装着部を有する発射ペダルアームと、略中央部に支点を有する力伝導アームとを有し、力伝導アームの一方が発射ペダルアームの上方に位置し他の一方が投球アームの球発射解放部である先端部と接していることを特徴とする。本発明の投球機では足の踏む力で弾性体に張力を加えて球を発射させるため、従来の人力投球機のように投球用のアームに取り付けられたバネを腕の力でアームを引き寄せることによりバネを伸ばす操作が必要でなく、投球機を操作する人に過度の労力を必要とせずそのため疲労も少なくて投球操作性に優れ、また、従来の投球機に比べバネ等の弾性体の強度も強くできて球の速度も出しやすい。
更に、本発明の投球機は電源の無い場所でも使用できるため使用環境の制約を受けにくいという利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施の形態例を、図を用いて説明する。
図1は本発明の投球機の側面図、図2は本発明の投球機の立体図、図3は本発明の投球機の発射前の側面図、図4は、本発明の投球機の発射時の側面図、図5は本発明の投球機に補助ペダルアームを附与した立体図、図6は本発明の投球機の補助ペダルアームの作動前側面図、図7は本発明の投球機の補助ペダルアームの作動後側面図、図8は本発明の投球機の補助レバーの作動前側面図、図9は本発明の投球機の補助レバーの作動後側面図である。
また、図1から7中の符号は、それぞれ1は投球機、2は枠体、3は弾性体、4はローラー、5は球、
6は足、7は腕、10は投球アーム、11は投球アームの支点、12は球装着部、13は投球アームの弾性体装着部、14は球発射解放部、20は力伝導アーム、21は力伝導アームの支点、22は力伝導アームの弾性体装着部、30は発射ペダルアーム、31は発射ペダルアームの支点、32は発射ペダルアームの弾性体装着部、33は発射ペダル補助アーム、34はペダル、35は発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部、36は補助ペダル、37は補助ペダルのローラー、38は補助ペダルアーム、39は補助ペダルアームの支点、40は補助ペダルアーム装着用の回転軸、41は補助レバー、を意味する。
【0016】
本発明の投球機1は、投球アーム10の投球アームの支点11の一方に球装着部12と投球アーム支点11の他方部に投球アームの弾性体装着部13とを有しかつ投球アームの弾性体装着部13側の先端部が球発射解放部14となっていることを特徴とする投球アーム10と、発射ペダルアームの支点30とペダル34の間に投球アームの弾性体装着部13と弾性体3で連結するための投球アームの弾性体装着部13を有する発射ペダルアーム30と、略中央部に支点を有する力伝導アーム20とを有し、力伝導アーム20の一方が発射ペダルアーム30の上方に位置し他の一方が投球アーム10の球発射解放部14である先端部と接していることを特徴とし、図1から4にその代表形態例を示している。
本発明の投球機1は、投球アーム10の球発射解放部14または発射ペダルアーム30の発射ペダルアームのペダル34と反対側の先端部35または力伝道アーム20の両先端部の何れか1つ以上に回転体4を装着している事を特徴としており、図1から4の回転体4にその代表形態例を示している。
【0017】
本発明の投球機1は、枠体2の上方部前方に投球アームの支点11を装着し、枠体2前方中央部に力伝導アームの支点21を装着し、枠体2下方部に発射ペダルアームの支点31を装着し、発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部35が力伝導アーム20の一方の先端部の下になる状態で位置し、力伝導アーム20の他の先端部が投球アーム10の球発射解放部14の先端部の下になる状態で接し、かつ投球アームの弾性体装着部13と発射ペダルアームの弾性体装着部32とを弾性体3で連結していることを特徴とし、図2から4にその代表形態例を示している。
本発明の投球機1は、弾性体3が例えばバネ、又はゴムであることを特徴としており、図1から4にコイルバネを用いたコイル3の例を示している。
本発明の投球機1は、発射ペダルアームの支点31又は支点31近傍に弾性体装着部32を備えた発射ペダル補助アーム33を有する形態も含んでおり、図1から4にその代表形態例を示している。
【0018】
本発明の投球機1は、発射ペダルアーム30のペダル34を下方に押すと、投球アームの弾性体装着部13と発射ペダルアームの弾性体装着部32を連結している弾性体3に張力が働きかつ発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部35が力伝導アーム21の一方のアームの先端部を押し上げ、その結果力伝導アーム20の他の先端部が投球アーム10の球発射解放部14である先端部を擦るようにして押し下がり、ついには力伝導アーム20と投球アーム10の接触が解除され、投球アーム10の球発射解放部14の先端部が弾性体3の収縮力で発射ペダルアーム30のペダル34側に引き寄せられて、投球アーム10の球装着部12に装着された球5が発射されることを特徴としており、図3には本発明の投球機の発射前の側面図、図4には本発明の投球機の発射時の側面図、として例示している、
図1および図3中の矢印は、ペダル34を足等で下方に押した際、発射ペダルアーム20のペダルと反対側の先端部および力伝導アーム20の他の先端部そして投球アーム10の球発射解放部14に働く力の方向を示している。
【0019】
図5から図7には、図2から4の本発明の投球機に、更に補助ペダルアーム38を装備した形態例を示す。図2から4の本発明の投球機に、補助ペダルアーム装着用の回転軸40を追加しそこに補助ペダルアームの支点39を取り付け、補助ペダルアーム38に発射ペダルアームの上部に位置するように装着したローラー37が発射ペダルアーム30の上面を下方に押しながらスライドする構造にしたもので、こうすることにより、補助ペダル36を踏んで次いで発射ペダルアーム30のペダル34を踏むことができるので、発射ペダルアームのペダル34の位置をより高くすることができ、この結果バネ3を伸ばす弾性体装着部32が長い距離を移動でき、その結果弾性体3をより長く伸ばして強い張力を得ることが可能となり球の速度も出しやすくなる。
図8および図9には、図2から4の本発明の投球機に、更に補助レバー41を装備した形態例を示す。図2から図4の本発明の投球機に、発射ペダルアームの支点31からペダル34の間の中間部に、発射ペダルアーム30に略直立するように1m程度の補助レバー41を固定して設ける。こうすることにより、補助レバー41を腕7で引き次いで発射ペダルアームのペダル34を踏むことができるので、図8の様に発射ペダルアームのペダル34の位置を高くすることができる。その結果、補助レバー41によるバネの押し引きの操作により、球装着部12を直接触ることなく力伝導アーム20の前方部のローラー4に球発射解放部14を勘合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の投球機の側面図
【図2】本発明の投球機の立体図
【図3】本発明の投球機の発射前の側面図
【図4】本発明の投球機の発射時の側面図
【図5】本発明の投球機にスライド式補助ペダルを附与した立体図
【図6】本発明の投球機のスライド式補助ペダルの作動前側面図
【図7】本発明の投球機のスライド式補助ペダルの作動後側面図
【図8】本発明の投球機の補助レバーの作動前側面図、
【図9】本発明の投球機の補助レバーの作動後側面図
【符号の説明】
【0021】
1、投球機
2、枠体
3、弾性体
4、ローラー
5、球
6、足
7、腕
10、投球アーム
11、投球アームの支点
12、球装着部
13、投球アームの弾性体装着部
14、球発射解放部
20、力伝導アーム
21、力伝導アームの支点
22、力伝導アームの弾性体装着部
30、発射ペダルアーム
31、発射ペダルアームの支点
32、発射ペダルアームの弾性体装着部
33、発射ペダル補助アーム
34、ペダル
35、発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部
36、補助ペダル
37、補助ペダルのローラー
38、補助ペダルアーム
39、補助ペダルアームの支点
40、補助ペダルアーム装着用の回転軸
41、補助レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投球アームの支点の一方に球装着部と投球アームの支点の他方部に投球アームの弾性体装着部とを有しかつ投球アームの弾性体装着部側の先端部が球発射解放部となっていることを特徴とする投球アームと、発射ペダルアームの支点とペダルの間に投球アームの弾性体装着部と弾性体で連結するための投球アームの弾性体装着部を有する発射ペダルアームと、略中央部に支点を有する力伝導アームとを有し、力伝導アームの一方が発射ペダルアームの上方に位置し他の一方が投球アームの球発射解放部である先端部と接していることを特徴とする、投球機。
【請求項2】
投球アームの球発射解放部または発射ペダルアームの発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部または力伝道アームの両先端部の何れか1つ以上に回転体を装着している事を特徴とする請求項1の投球機。
【請求項3】
枠体の上方部に投球アームの支点を装着し、枠体の中央部に力伝導アームの支点を装着し、枠体下方部に発射ペダルアームの支点を装着し、発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部が力伝導アームの一方の先端部の下になる状態に位置し、力伝導アームの他の先端部が投球アームの球発射解放部の先端部と接し、かつ投球アームの弾性体装着部と発射ペダルアームの弾性体装着部とを弾性体で連結していることを特徴とする請求項1、2記載の投球機。
【請求項4】
弾性体がバネ、又はゴムであることを特徴とする請求項1、2、3記載の投球機。
【請求項5】
発射ペダルアームの支点又は支点近傍に弾性体装着部を備えた発射ペダル補助アームを有することを特徴とする請求項1、2、3、4記載の投球機。
【請求項6】
発射ペダルアームのペダルを下方に押すと、投球アームの弾性体装着部と発射ペダルアームの弾性体装着部を連結している弾性体に張力が働きかつ発射ペダルアームのペダルと反対側の先端部が力伝導アームの一方のアームの先端部を押し上げ、その結果力伝導アームの他の先端部が投球アームの球発射解放部である先端部を擦るようにして押し下がり、ついには力伝導アームと投球アームの接触が解除され、投球アームの球発射解放部の先端部が弾性体の収縮力で発射ペダルアームのペダル側に引き寄せられて、投球アームの球装着部に装着された球が発射されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5記載の投球機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−229451(P2007−229451A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−20400(P2007−20400)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(301015163)
【出願人】(506037995)