抗凝固化合物
本発明は、抗凝固薬(すなわち、血液凝固を停止させる物質)に関する。より具体的には、本発明は、経口利用可能な抗血栓性オリゴ糖に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)のオリゴ糖を含んでなる化合物、またはその塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ:
【化1】
[式中、
R2、R7、R8およびR16は、OSO3HおよびNHSO3Hからなる群から独立に選択されるものであり、
R6およびR12はそれぞれ、COOHであり、
R1、R3、R4、R5、R9、R10、R11、R13、R14およびR15は、OH、OSO3H、NH2、NR’R”、N3、O−アルキル、O−アシル、O−アルケニル、O−アルキニル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−ヘテロシクリル、O−アミノアルキル、O−アルキルアリール、O−アルキルヘテロアリール、O−アルキルヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるものであり、
ただし、R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15のうち少なくとも1つは、NH2、NR’R”、N3、O−(C4−30−アルキル)、O−(C4−30−アシル)、O−アルケニル、O−アルキニル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−ヘテロシクリル、O−アミノアルキル、O−アルキルアリール、O−アルキルヘテロアリール、O−アルキルヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるものであり、
R12’は、Hおよびアルキルからなる群から選択されるものであり、
Xは、CH2およびCH2CH2からなる群から選択されるものであり、
ここで、R’は、Hおよびアルキルからなる群から独立に選択されるものであり、
R”は、H、アルキル、アルケニル、アルコキシ、C(O)アルキル、C(O)アルコキシ、C(O)アリール、C(O)アルキルアリール、C(O)アリールアルキルおよび親油性送達部分からなる群から独立に選択されるものであり、かつ
R’、R”、R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15は、所望により、アルキル、アルコキシアルキル、アルコキシアリール、アルキニル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、アルカリール、COOH、COOアルキル、SH、S−アルキル、SO2H、SO2アルキル、SO2アリール、SO2アルカリール、P(OH)(O)2、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、OH、O−アルキル、=O、NH2、=NH、NHアルキル、N(アルキル)2、=Nアルキル、NHC(O)アルキル、C(O)NH2、C(O)NHアルキル、C(O)N(アルキル)2、C(O)NHアリール、NO2、ONO2、CN、SO2、SO2NH2、C(O)H、C(O)アルキルから独立に選択される1以上の基で独立に置換されていてもよく、かつ、前記の基はいずれも所望により好適な保護基で保護されていてもよい]。
【請求項2】
R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15が、OH、OSO3H、NH2、NR’R”、N3、O−(C4−30−アルキル)、O−(C4−30−アシル)、O−アルケニル、O−アルキニル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−ヘテロシクリル、O−アミノアルキル、O−アルキルアリール、O−アルキルヘテロアリール、O−アルキルヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるものであり、
ここで、R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15がいずれも、所望により、アルキル、アルコキシアルキル、アルコキシアリール、アルキニル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、アルカリール、COOH、COOアルキル、SH、S−アルキル、SO2H、SO2アルキル、SO2アリール、SO2アルカリール、P(OH)(O)2、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、OH、O−アルキル、=O、NH2、=NH、NHアルキル、N(アルキル)2、=Nアルキル、NHC(O)アルキル、C(O)NH2、C(O)NHアルキル、C(O)N(アルキル)2、NO2、ONO2、CN、SO2、SO2NH2、C(O)H、C(O)アルキルおよびC(O)NHアリールから独立に選択される1以上の基で独立に置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基はいずれも所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項3】
R3、R4、R9、R1O、R13、R14およびR15が、OH、N3、NH2、NR’R”、OSO3H、O−アルキル、O−アルキルアリール、O−アリールアルキルおよびO−アシルからなる群から選択されるものであり、
ここで、R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15がいずれも、所望により、OH、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NH2、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で独立に置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基がいずれも所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1または2のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項4】
R’がHであり、かつ、R”が、H、アルキル、アルケニル、アルコキシ、C(O)アルキル、C(O)アルコキシ、C(O)アルキルアリール、C(O)アリールアルキル、ニフルミン酸、鉱質コルチコイド、コレステロール、N−[10−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]デカン酸ナトリウム(SNAD)およびN−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸ナトリウム(SNAC)からなる群から選択されるものであり、
R”基が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NH2、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基がいずれも所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項5】
R’がHであり、かつ、R”が、H、(ベンジルオキシカルボニル)アミノヘキサノイル、シクロペンチルプロパノイル、デオキシコロイル(DOCA)、SNAD、SNAC、コレステロール、ヘキサノイル、ヒドロシンナモイル、3−シクロペンチルプロパノイル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル、(4−ニトロオキシ)ブタノイル、ドデカノイル、アラキドイル、アミノヘキサノイル、ニフルミン酸からなる群から選択されるものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項6】
R’およびR”がいずれもアルキルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項7】
R1、R5およびR11がそれぞれO−アルキルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項8】
R1およびR11が、O−アルキルであり、
R2、R7、R8およびR16が、OSO3Hであり、
R3が、OH、OSO3H、O−アルキル、O−アリールアルキルおよびO−アシルからなる群から選択されるものであり、前記の基がいずれも、所望により、OH、アルキル、ハロおよびペルハロアルキルから独立に選択される1以上の基で置換されていてよく、
R6およびR12がそれぞれCOOHであり、
R12’がCH2CH3であり、かつ
XがCH2である、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項9】
R1、R5、R10およびR11が、O−アルキルであり、
R2、R7、R8およびR16が、OSO3Hであり、
R3が、OSO3HまたはO−アルキルからなる群から選択されるものであり、
R6およびR12がそれぞれCOOHであり、
R12’がCH2CH3であり、かつ
XがCH2である、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項10】
R14およびR15が、OH、O−アリールアルキルおよびO−アルキルアリールの群のいずれかから選択されるものであり、
R14およびR15が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基が所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項11】
R13が、OH、O−アリールアルキル、O−アルキル、N3、NH2およびNR’R”の群のいずれかから選択されるものであり、
R’’、R’およびR13が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基が所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項12】
R9が、OH、O−アルキル、O−アシル、NH2、N3、NR’R”、OSO3H、O−アリールアルキルおよびO−アルキルアリールの群のいずれかから選択されるものであり、
R’’、R’およびR9が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基が所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項13】
R4が、OH、O−アルキル、O−アシル、NH2、N3、NR’R”、OSO3H、O−アリールアルキルおよびO−アルキルアリールの群のいずれかから選択されるものであり、
R’’、R’およびR4が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基が所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項14】
R3がOSO3Hであり、
R10がOCH3であり、
R13がNH2であり、
R4、R9、R14およびR15がそれぞれOHである、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項15】
前記オリゴ糖の単糖単位Gが下記のコンフォメーションを有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【化2】
【請求項16】
前記オリゴ糖の単糖単位D、E、FおよびHが、下記のD−グルコ立体化学を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【化3】
【請求項17】
前記オリゴ糖の単糖単位Gが下記の立体化学を有する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【化4】
【請求項18】
R1、R5およびR11がそれぞれOMeである、請求項1〜17のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項19】
R2、R7、R8およびR16がそれぞれOSO3Hである、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項20】
XがCH2である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項21】
R12’がCH2CH3である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項22】
R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15が、所望により、O−ブチル、ノナノイル、(4−tert−ブチル)ベンジルオキシ、3−シクロペンチルプロパノイル、ヘキサノイル、2,2−ジメチルプロピルオキシ、4−クロロベンジルオキシ、OHおよびデオキシコロイルから独立に選択されるものである、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項23】
オリゴ糖が式(II)である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【化5】
【請求項24】
R10がOCH3である、請求項1〜23のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項25】
R3がOSO3HまたはOMeから選択されるものである、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項26】
R14およびR15が、OH、O−アルキルおよびO−アリールアルキルの群のいずれかから選択される、請求項23〜25のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項27】
R13が、O−アリールアルキル、O−アルキル、N3およびNR’R”のいずれかから選択されるものであり、
R’が、Hから選択されるものであり、かつ
R”が、C(O)アルキル、C(O)アリールアルキルおよびHのいずれかから選択され、前記の基がいずれも、所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい1以上のNH2基で所望により置換されていてもよい、
請求項23〜26のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項28】
R9が、OH、O−アルキル、N3、NR’R”、OSO3HおよびO−アリールアルキルの群のいずれかから選択されるものであり、かつ
R’がHであり、R”がDOCAから選択されるものである、
請求項23〜27のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項29】
R4が、OH、O−アルキル、N3、NR’R”およびOSO3Hの群のいずれかから選択されるものであり、
R’が、Hから選択されるものであり、
R”が、C(O)−アリールアルキルから選択されるものである、
請求項23〜28のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項30】
対イオンがナトリウムおよびカリウムからなる群から選択されるものである、請求項1〜29のいずれか一項に記載の塩。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグと、薬学上許容可能な希釈剤または担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項32】
前記化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグと、薬学上許容可能な希釈剤または担体を混合することを含んでなる、請求項31に記載の医薬組成物の製造方法。
【請求項33】
治療に用いるための、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項34】
血液凝固障害の治療用薬剤の製造における、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグの使用。
【請求項35】
請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグの治療上有効量を、ヒトまたは動物対象体に投与することを含んでなる、ヒトまたは動物対象体における血液凝固障害を治療する方法。
【請求項36】
前記薬剤が経口投与される、請求項34または35のいずれか一項に記載の使用または方法。
【請求項37】
前記血液凝固障害が、深静脈血栓症および肺塞栓を含む深静脈血栓塞栓症、深静脈血栓症、冠動脈症候群、心筋梗塞および脳卒中の術後予防から選択される、請求項34〜36のいずれか一項に記載の使用または方法。
【請求項1】
式(I)のオリゴ糖を含んでなる化合物、またはその塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ:
【化1】
[式中、
R2、R7、R8およびR16は、OSO3HおよびNHSO3Hからなる群から独立に選択されるものであり、
R6およびR12はそれぞれ、COOHであり、
R1、R3、R4、R5、R9、R10、R11、R13、R14およびR15は、OH、OSO3H、NH2、NR’R”、N3、O−アルキル、O−アシル、O−アルケニル、O−アルキニル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−ヘテロシクリル、O−アミノアルキル、O−アルキルアリール、O−アルキルヘテロアリール、O−アルキルヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるものであり、
ただし、R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15のうち少なくとも1つは、NH2、NR’R”、N3、O−(C4−30−アルキル)、O−(C4−30−アシル)、O−アルケニル、O−アルキニル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−ヘテロシクリル、O−アミノアルキル、O−アルキルアリール、O−アルキルヘテロアリール、O−アルキルヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるものであり、
R12’は、Hおよびアルキルからなる群から選択されるものであり、
Xは、CH2およびCH2CH2からなる群から選択されるものであり、
ここで、R’は、Hおよびアルキルからなる群から独立に選択されるものであり、
R”は、H、アルキル、アルケニル、アルコキシ、C(O)アルキル、C(O)アルコキシ、C(O)アリール、C(O)アルキルアリール、C(O)アリールアルキルおよび親油性送達部分からなる群から独立に選択されるものであり、かつ
R’、R”、R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15は、所望により、アルキル、アルコキシアルキル、アルコキシアリール、アルキニル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、アルカリール、COOH、COOアルキル、SH、S−アルキル、SO2H、SO2アルキル、SO2アリール、SO2アルカリール、P(OH)(O)2、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、OH、O−アルキル、=O、NH2、=NH、NHアルキル、N(アルキル)2、=Nアルキル、NHC(O)アルキル、C(O)NH2、C(O)NHアルキル、C(O)N(アルキル)2、C(O)NHアリール、NO2、ONO2、CN、SO2、SO2NH2、C(O)H、C(O)アルキルから独立に選択される1以上の基で独立に置換されていてもよく、かつ、前記の基はいずれも所望により好適な保護基で保護されていてもよい]。
【請求項2】
R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15が、OH、OSO3H、NH2、NR’R”、N3、O−(C4−30−アルキル)、O−(C4−30−アシル)、O−アルケニル、O−アルキニル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−ヘテロシクリル、O−アミノアルキル、O−アルキルアリール、O−アルキルヘテロアリール、O−アルキルヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるものであり、
ここで、R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15がいずれも、所望により、アルキル、アルコキシアルキル、アルコキシアリール、アルキニル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、アルカリール、COOH、COOアルキル、SH、S−アルキル、SO2H、SO2アルキル、SO2アリール、SO2アルカリール、P(OH)(O)2、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、OH、O−アルキル、=O、NH2、=NH、NHアルキル、N(アルキル)2、=Nアルキル、NHC(O)アルキル、C(O)NH2、C(O)NHアルキル、C(O)N(アルキル)2、NO2、ONO2、CN、SO2、SO2NH2、C(O)H、C(O)アルキルおよびC(O)NHアリールから独立に選択される1以上の基で独立に置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基はいずれも所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項3】
R3、R4、R9、R1O、R13、R14およびR15が、OH、N3、NH2、NR’R”、OSO3H、O−アルキル、O−アルキルアリール、O−アリールアルキルおよびO−アシルからなる群から選択されるものであり、
ここで、R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15がいずれも、所望により、OH、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NH2、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で独立に置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基がいずれも所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1または2のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項4】
R’がHであり、かつ、R”が、H、アルキル、アルケニル、アルコキシ、C(O)アルキル、C(O)アルコキシ、C(O)アルキルアリール、C(O)アリールアルキル、ニフルミン酸、鉱質コルチコイド、コレステロール、N−[10−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]デカン酸ナトリウム(SNAD)およびN−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸ナトリウム(SNAC)からなる群から選択されるものであり、
R”基が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NH2、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基がいずれも所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項5】
R’がHであり、かつ、R”が、H、(ベンジルオキシカルボニル)アミノヘキサノイル、シクロペンチルプロパノイル、デオキシコロイル(DOCA)、SNAD、SNAC、コレステロール、ヘキサノイル、ヒドロシンナモイル、3−シクロペンチルプロパノイル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル、(4−ニトロオキシ)ブタノイル、ドデカノイル、アラキドイル、アミノヘキサノイル、ニフルミン酸からなる群から選択されるものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項6】
R’およびR”がいずれもアルキルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項7】
R1、R5およびR11がそれぞれO−アルキルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項8】
R1およびR11が、O−アルキルであり、
R2、R7、R8およびR16が、OSO3Hであり、
R3が、OH、OSO3H、O−アルキル、O−アリールアルキルおよびO−アシルからなる群から選択されるものであり、前記の基がいずれも、所望により、OH、アルキル、ハロおよびペルハロアルキルから独立に選択される1以上の基で置換されていてよく、
R6およびR12がそれぞれCOOHであり、
R12’がCH2CH3であり、かつ
XがCH2である、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項9】
R1、R5、R10およびR11が、O−アルキルであり、
R2、R7、R8およびR16が、OSO3Hであり、
R3が、OSO3HまたはO−アルキルからなる群から選択されるものであり、
R6およびR12がそれぞれCOOHであり、
R12’がCH2CH3であり、かつ
XがCH2である、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項10】
R14およびR15が、OH、O−アリールアルキルおよびO−アルキルアリールの群のいずれかから選択されるものであり、
R14およびR15が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基が所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項11】
R13が、OH、O−アリールアルキル、O−アルキル、N3、NH2およびNR’R”の群のいずれかから選択されるものであり、
R’’、R’およびR13が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基が所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項12】
R9が、OH、O−アルキル、O−アシル、NH2、N3、NR’R”、OSO3H、O−アリールアルキルおよびO−アルキルアリールの群のいずれかから選択されるものであり、
R’’、R’およびR9が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基が所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項13】
R4が、OH、O−アルキル、O−アシル、NH2、N3、NR’R”、OSO3H、O−アリールアルキルおよびO−アルキルアリールの群のいずれかから選択されるものであり、
R’’、R’およびR4が、所望により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、NO2、ONO2から独立に選択される1以上の基で置換されていてもよく、かつ、前記のアミン含有基が所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい、
請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項14】
R3がOSO3Hであり、
R10がOCH3であり、
R13がNH2であり、
R4、R9、R14およびR15がそれぞれOHである、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項15】
前記オリゴ糖の単糖単位Gが下記のコンフォメーションを有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【化2】
【請求項16】
前記オリゴ糖の単糖単位D、E、FおよびHが、下記のD−グルコ立体化学を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【化3】
【請求項17】
前記オリゴ糖の単糖単位Gが下記の立体化学を有する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【化4】
【請求項18】
R1、R5およびR11がそれぞれOMeである、請求項1〜17のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項19】
R2、R7、R8およびR16がそれぞれOSO3Hである、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項20】
XがCH2である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項21】
R12’がCH2CH3である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項22】
R3、R4、R9、R10、R13、R14およびR15が、所望により、O−ブチル、ノナノイル、(4−tert−ブチル)ベンジルオキシ、3−シクロペンチルプロパノイル、ヘキサノイル、2,2−ジメチルプロピルオキシ、4−クロロベンジルオキシ、OHおよびデオキシコロイルから独立に選択されるものである、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項23】
オリゴ糖が式(II)である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【化5】
【請求項24】
R10がOCH3である、請求項1〜23のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項25】
R3がOSO3HまたはOMeから選択されるものである、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項26】
R14およびR15が、OH、O−アルキルおよびO−アリールアルキルの群のいずれかから選択される、請求項23〜25のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項27】
R13が、O−アリールアルキル、O−アルキル、N3およびNR’R”のいずれかから選択されるものであり、
R’が、Hから選択されるものであり、かつ
R”が、C(O)アルキル、C(O)アリールアルキルおよびHのいずれかから選択され、前記の基がいずれも、所望によりベンジルオキシカルボニル基で保護されていてもよい1以上のNH2基で所望により置換されていてもよい、
請求項23〜26のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項28】
R9が、OH、O−アルキル、N3、NR’R”、OSO3HおよびO−アリールアルキルの群のいずれかから選択されるものであり、かつ
R’がHであり、R”がDOCAから選択されるものである、
請求項23〜27のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項29】
R4が、OH、O−アルキル、N3、NR’R”およびOSO3Hの群のいずれかから選択されるものであり、
R’が、Hから選択されるものであり、
R”が、C(O)−アリールアルキルから選択されるものである、
請求項23〜28のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項30】
対イオンがナトリウムおよびカリウムからなる群から選択されるものである、請求項1〜29のいずれか一項に記載の塩。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグと、薬学上許容可能な希釈剤または担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項32】
前記化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグと、薬学上許容可能な希釈剤または担体を混合することを含んでなる、請求項31に記載の医薬組成物の製造方法。
【請求項33】
治療に用いるための、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項34】
血液凝固障害の治療用薬剤の製造における、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグの使用。
【請求項35】
請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグの治療上有効量を、ヒトまたは動物対象体に投与することを含んでなる、ヒトまたは動物対象体における血液凝固障害を治療する方法。
【請求項36】
前記薬剤が経口投与される、請求項34または35のいずれか一項に記載の使用または方法。
【請求項37】
前記血液凝固障害が、深静脈血栓症および肺塞栓を含む深静脈血栓塞栓症、深静脈血栓症、冠動脈症候群、心筋梗塞および脳卒中の術後予防から選択される、請求項34〜36のいずれか一項に記載の使用または方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公表番号】特表2010−505813(P2010−505813A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−530965(P2009−530965)
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【国際出願番号】PCT/IB2007/003938
【国際公開番号】WO2008/041131
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(509096245)
【氏名又は名称原語表記】ENDOTIS PHARMA
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【国際出願番号】PCT/IB2007/003938
【国際公開番号】WO2008/041131
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(509096245)
【氏名又は名称原語表記】ENDOTIS PHARMA
【Fターム(参考)】
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