説明

抗菌防黴効果を有する消臭剤の製造方法

【課題】 自然物を顆粒体又は粉体に加工したものを、品質を損ねないように均一に攪拌混合する抗菌防黴効果を有する消臭剤の製造方法を提供する。
【解決手段】 顆粒状に砕いた天然ゼオライト鉱石85%にイオン状態で安定的に保持させた銀と三次元骨格構造を持つ粉状のゼオライト2%を加え、次にユーカリ香油を含侵させて満遍なく均一に混合攪拌することを特徴とする抗菌防黴効果を有する消臭剤の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は悪臭の除去や細菌、黴等の発生防止及び除去に優れた効果を発揮する抗菌、防黴効果に加え、吸湿、芳香効果を有する消臭剤の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、抗菌剤、防黴剤、消臭剤は各種提供されており、近代生活には欠くことのできないものとして広く利用され、抗菌剤、防黴剤は夫々別途に提供されているか又は両者を混合した下記文献のようなものが提供されているが、抗菌剤、防黴剤、消臭剤の三種を混合したものは提供されていない。
【特許文献】 特開2001−288020号公報
【特許文献】 特開2006−232715号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来提供されている抗菌剤、防黴剤等の類は多くの化学物質が含まれているため、均一且つ綿密に攪拌混合する必要があり、更にその製造工程が複雑であるために製品の管理も重要な課題であった。
本発明は自然物を顆粒体又は粉体に加工したものを、品質を損ねないように均一に攪拌混合することにょって抗菌防黴効果を有する消臭剤の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため本発明は、顆粒状に砕いた天然ゼオライト鉱石85%にイオン状態で安定的に保持させた銀と三次元骨格構造を持つ粉状のゼオライト3%を加え、次にユーカリ香油3%、グリセリン10%を含侵させた後、満遍なく均一に混合攪拌することによって完成する抗菌防黴効果を有する消臭剤の製造方法である、
【発明の効果】
【0005】
上記のような方法によって製造される抗菌防黴効果を有する消臭剤には次のような効果がある。
a.天然のゼオライト鉱石である沸石には三次元骨格(編目)構造を有しており、気体や湿気を吸収する性質があるので黴を防ぐ優れた効果があり、本発明によって製造される抗菌防黴効果を有する消臭剤全体の85%占めている。
b.銀のゼオライトには抗菌防黴と共に脱臭効果があるので生活環境の中のあらゆる分野で利用できる。
c.ユーカリ香油はダニ等の忌避効果があるばかりでなく、浄菌効果があることも知られていいる。
d.グリセリンはユーカリ香油のバインダーとしてゼオライトに吸着され、悪臭に代り清潔感のある香りを徐々に発散させる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
第1工程
天然ゼオライト鉱石を顆粒状に粉砕分粒する。
第2工程
前記顆粒状に粉砕された天然ゼオライト鉱石の中に、イオン状態を安定的に保持さ せた銀と三次元骨格構造を持つ粉体のゼオライトを加える。
第3工程
前記第2工程の中にユーカリ香油をグリセリンと混合させ、顆粒状の天然ゼオライ トに吸着させる。
第4工程
前記三工程が終了した後、手動又は機械的手段によって混合物が満遍なく均一に混 合されるように所定時間攪拌する。
上記のような方法によって製造された抗菌防黴効果を有す消臭剤の混合比率は次のようになる。
顆粒状に粉砕分粒した天然ゼオライト鉱石 85%
銀と三次元骨格構造を持つ粉体のゼオライト 2%
ユーカリ香油 3%
グリセリン 10%
上記のような方法によって製造された抗菌防黴効果を有する消臭剤を使用する場合は次のようになる。
1.抗菌防黴効果を有する消臭剤を電気掃除機の中に30グラム程度の量を吸引させることによって掃除機内が常に抗菌防臭消臭の効果が保たれる。
2.抗菌防黴効果を有する消臭剤を、粉体が漏出しない程度の通気性を有する袋又は容器に入れて洋服タンス、衣装箱等の中に置くと箱内の菌の増殖を押さえ、黴の発生を防ぐことができる。
3.その他、トイレ、台所、玄関、寝室等に通気性の袋又は容器に入れた抗菌防黴効果を有する消臭剤を設置しておくことによって常に屋内は清潔に保たれ、衛生的に快適な生活を送ることができる。

【特許請求の範囲】
顆粒状に砕いた天然ゼオライト鉱石にイオン状態で安定的に保持させた銀と三次元骨格構造を持つ粉状のゼオライトを加え、次にユーカリ香油を含侵させた後満遍なく均一に混合攪拌することを特徴とする抗菌防黴効果を有する消臭剤の製造方法。

【公開番号】特開2009−291576(P2009−291576A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−172789(P2008−172789)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【出願人】(592263540)
【Fターム(参考)】