折りたたみハンドルを有する掃除機
この掃除機は、掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと、このベースの下面に配置した入口ノズルと、吸気源と、ほこり受容器、とで構成されている。下部ハンドルは、下部軸支でベースに装着されており、上部ハンドルは、上部軸支で下部ハンドルに軸支されている。ある実施例では、この掃除機には、自動動作の下部軸支ロックと、マニュアル動作の上部軸支ロックとが含まれる。前者の自動動作の下部軸支ロックは、下部ハンドルとベース間の相対的な回転を制限し、後者のマニュアル動作の上部軸支ロックは、上部ハンドルと下部ハンドル間の相対的な回転を制限する。他の実施例では、この掃除機は、伸縮自在な上部ハンドルを有し、この上部ハンドルの上部セクションに取り付けられた電気制御部が含まれている。更に他の実施例では、この掃除機は、ベースの上向きの表面上に配置された排気口を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、2005年1月18日に仮出願した出願番号第60/644,020号および2005年4月21日に出願した第60/673,359号の優先権を主張し、それぞれは全て本願明細書で引用するものとする。本願発明は、一般には折りたたみハンドルを有する床掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機は、迅速にそして効果的に床清掃を行なうことが要求される家庭、オフィス、およびその他の場所において広く使用されている。この種の掃除機には、さまざまな構成、例えば縦型、筒型、スティック型、および頭部電動型、等のデザインが存在する。
【0003】
典型的な縦型掃除機は、軸支された後部ハウジング/ハンドルが取り付けられる比較的広範囲な床を掃除する車輪付きノズルベースを有している。このノーズベースは、床に向けられた吸入ノズルを含み、そして後部ハウジングは、ほこり収納容器(例えばサイクロン式または非サイクロン式ほこり分離室または真空バッグ室)および掃除機を操作するためのグリップを含んでいる。吸気ファンおよびモータセンブリ(ファン/モータ)が、上記ノーズベースまたは後部ハウジング内に位置し、ノズルおよびほこり受容器を通して空気を吸引するか、又は上記ノーズに空気を吸引して上記ほこり受容器へ空気をプッシュする吸気用の空気流を供給する。又このノズルベースには、ファン/モータ、分離式モータ、または空気タービンのいずれかにより駆動されるアジテータが含まれている。縦型掃除機には、床の上部空間を掃除するためや、なかなかノズルベースが届かない場所を掃除するための、折り曲げ自在なホースや種々の清掃道具とを含むことも公知である。
【0004】
筒型掃除機は、吸引空気流を生成したり、ほこりを分離することに関しては、縦型掃除機と同様に作動するが、典型的にはフレクシブルに曲がる真空ホースを経由して筒に取り付けられる床清掃用ノズルベースを含んでいる。上述の縦型掃除機と同様に、このノズルベースは床に向けられるノズルを有し、ベース内のモータによって駆動されるアジテータを含むことができる。この縦型掃除機は、ファン/モータ、およびほこり受容器(つまり上記を同様に、バッグ式、サイクロン式または非サイクロン式のバッグ無し設計の受容器)が含まれる。
【0005】
スティック型掃除機は、基本的には、ノズルベースのサイズが最小化されたコンパクトな縦型掃除機である。これらの掃除機は概して比較的小さいなノズルベースを有し、そしてこのノズルベースは、吸気口の内部または近傍に配置されたアジテータを有したり、有しなかったりする。ファン/モータおよびほこり受容器は、装置を細長く、また容易に格収納可能にするように、狭い後部ハウジング内に積み重ねられる構成で、典型的には配置されている。一般には、スティック型掃除機では、後部ハウジングに出来るだけ多くの機能部品を収納し、可能な限りコンパクトになるように設計されると言われている。このスティック型掃除機は、しばしばバッテリ電源を使用したりするが、電源コードを使用するタイプもあり得る。
【0006】
頭部電動型掃除機は、スティック型掃除機と反対の構成で、機能部品の殆ど或は全てをノズルベース内に収納させ、後部ハウジング/ハンドルに位置するいかなるパーツのサイズを最小化させる構成をとっている。しかしながら、この種の頭部電動型掃除機は、典型的な縦型掃除機や筒型掃除機よりも小型またはコンパクトであるという点で、スティック型の掃除機と本来的な目的をしばしば共有している。頭部電動型掃除機の例としては、米国特許第6,574,831号、6,317,920号、6,012,200号、5,829,090号、5,500,979号、5,319,828号、4,519,113号、3,618,158号、そして1,829,582号等があり、これら全ては、本願明細書において引用するものとする。この種の装置においては、ノズルベースは、概してノズル、ほこり受容器およびファン/モータを収納し、アジテータおよびアジテータモータ(それがファン/モータによって駆動されない場合)も含むこともできる。この頭部電動型掃除機では、上記ノズルベースまたは後部ハウジング/ハンドルに配置された従来の電気コードまたは電池を使用して電源供給されていることもよく知られている。この後部ハウジングには、ハンド・グリップが含まれており、このハンド・グリップは、上記ノズルベースをガイドするハンドルとしての(そして、しばしば唯一の)主要機能を有する。しかしながら場合によっては、この後部ハウジングは、付属用品収納部を有していたり、又はアクセサリ掃除機ホースまたはホース巻き取部として使用するように構成されたものも存在する。
【特許文献1】米国特許第6,574,831号
【特許文献2】米国特許第6,317,920号
【特許文献3】米国特許第6,012,200号
【特許文献4】米国特許第5,829,090号
【特許文献5】米国特許第5,500,979号
【特許文献6】米国特許第5,319,828号
【特許文献7】米国特許第4,519,113号
【特許文献8】米国特許第3,618,158号
【特許文献9】米国特許第1,829,582号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
周知の頭部電動型の掃除機は、ある意味では成功しているが、まだ改良型の頭部電動型掃除機を提供する必要も存在している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様において、本発明は、掃除機に関する。この掃除機には、掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;前記掃除機と関連して、前記入口ノズルに入る有効的な空気流を吸い込むために使用する吸気源と;前記掃除機と関連して、前記有効的な空気流からほこりを落すために適応したほこり受容器;とが含まれる。そして、下部ハンドルが、下部軸支で前記ベースに装着されており、上部ハンドルが、上部軸支で前記下部ハンドルに軸支されている。この掃除機には、前記下部ハンドルと前記ベース間の相対的な回転を制限する第1の下部軸支ロック位置と、前記下部ハンドルと前記ベース間の相対的な回転を制限しない第2の下部軸支ロック位置とを有する自動動作の下部軸支ロックを有する。更にこの掃除機には、前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間の相対的な回転を制限する第1の上部軸支ロック位置と、前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間の相対的な回転を制限しない第2の上部軸支ロック位置とを有するマニュアル動作の上部軸支ロックが含まれる。
【0009】
別の態様においては、本発明に係る掃除機には、掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;前記ベース内に設置され、前記入口ノズルと空気流で連通するほこり受容器と;前記入口ノズルに入り、前記ほこり受容器を通過する掃除用の吸引空気流を生成するために使用し、前記ベース内に設置された吸気源;とが含まれる。又この掃除機は、前記ベースに軸支して取り付けられたハンドルを有する。当該ハンドルは、下部軸支で前記ベースに軸支して取り付けられた下部ハンドルと;上部軸支で前記下部ハンドルに軸支して取り付けられた上部ハンドル;とを有する。この上部ハンドルには、下部セクションと;前記下部セクションに伸縮して嵌合する上部セクションと;前記上部セクションと前記下部セクション間の伸縮動作を選択的に許容または阻止するのに使用される伸縮調整機構;とを有する。更に又、この掃除機には、前記上部ハンドルの前記上部セクションに取り付けられ、そして前記ベースの少なくとも1つの電気部品を制御する少なくとも1つの電気制御部を有している。
【0010】
さらに別の態様において、本発明は、掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;前記ベース内に設置され、前記入口ノズルと空気流で連通するほこり受容器と;前記入口ノズルに入り、前記ほこり受容器を通過する掃除用の吸引空気流を生成するために使用し、前記ベース内に設置された吸気源;とを有している。ハンドルが、前記ベースに軸支して取り付けられている。このハンドルには:下部軸支で前記ベースに軸支して取り付けられた下部ハンドルと;上部軸支で前記下部ハンドルに軸支して取り付けられた上部ハンドル;とを有する。更にこの掃除機は、流体連通の中にあり、前記ほこり受容器および吸気源の下流側にある排気口を有する。この排気口は、前記ベース上向きの表面上に配置されている。
【0011】
他の実施例、特徴およびバリエーションも、本発明の範囲内にも含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、一般に折りたたみハンドルを有するユニークな掃除機に関する。
本願明細書においては、添付図面において例示される実施例が掃除機として描かれるが、本発明は、湿式あるいは乾燥除湿機として、又は他のタイプの特殊掃除機として実施することも可能であると理解すべきである。ここで使用しているように、表現としての「バキューム掃除機」および「掃除機(バキューム)」は、表面上からほこり又は他の望ましくない物質を除去するための吸気源を使用するいかなる清掃装置も含むことを意図したものであり、それが特殊機能、例えば流体蓄積システムおよび流体回収用タンク(湿式の除湿機においてのように)を含むか否かに関係なく、更にそれがどんなタイプのほこり分離システムを使用するか(例えばサイクロン式、バッグ式またはほこりカップ分離システム)には関係ない。これらの、そしてまた他のバリエーションも、現在の開示からみて当業者にとって明らかである。
【0013】
ここで1A図、1Bおよび2を参照にして、本発明の実施例は、床接触ベース102および折りたたみハンドル104を有する掃除機100から構成されている。このベース102およびハンドル104は、通常頭部電動型掃除機に装備されており、この種の掃除機では、吸気用ファン、モータ、空気の入口、およびほこり受容器の全てが、ベース102内に位置するように構成されているが、厳密にはそのようには要求されず、さまざまな操作パーツ、例えば吸気源およびほこり分離システム、等はハンドル104内に位置することも可能である。
【0014】
ハンドル104には、下部ハンドル106および上部ハンドル108が含まれ、そしてこれ等は、中央ハンドル・ジョイント110で互いに取り付けられている。グリップ112は、上部ハンドル108の最上部に設けられおり、この掃除機で人間工学的な制御が出来るようにデザインされている。この実施例に示すように、下部ハンドル106は、2つの直立部分を有するヨークで構成されている。この構成は、二股に分けられた下部ハンドル106が、ベース102にまたがるように前方に回転することができ、かつ非常にコンパクトに折りたたむアセンブリとなるので、特に有用であることが判明している。本実施例においては、上部ハンドル108は後方に軸支し、ベース102上のキャリーハンドル116上に、または、その隣に載置される。好ましくは、上部ハンドルは、キャリーハンドル116の上部に沿って位置する溝118に入り込んで停止するように構成される。本実施例において、ハンドル104が折りたたまれている時でも、キャリーハンドル116は、掃除機100を動かすためにそのまま機能的であり、そして掃除機100はこの位置においてさえ使用可能である。ロック(図示せず)を、不注意にこの2つの部分が展開することを防止するために、これ等を係止するために、キャリーハンドル116または上部ハンドル108に設けてもよい。
【0015】
下部ハンドルと上部ハンドル106、108の上述のヨークとポストでの構成が好ましいが、下部ハンドル106は、ベース102の縦中心線に沿って、或いはオフセットするように軸支された単一のポストで構成してもよい。このような実施例では、小さく折りたたまれた形状が、例えば上部ハンドルおよび/または下部ハンドルがフィットする切欠き部または谷部を有するベース102を成形することによっても実現可能である。この上部ハンドルは、示された単一ポスト構造と異なっていてもよい。
【0016】
中央ハンドル・ジョイント110は、上部ハンドルと下部ハンドル108、106を結合させ、図1Aおよび図1Bに示すように、下部ハンドルと上部ハンドル106、108を一緒に、開いた位置(折りたたまれていない位置)に固定することができ、また図2に示すように、下部ハンドルと上部ハンドル106、108を折りたたむこともできるように構成されている。開いた位置(折りたたまれていない位置)では、上部、下部のハンドル108、106は、通常は相互に直線的に整列配置されており、そしてハンドル104は、単一の剛性部材として作動するように、一緒に係止する構成になっている。折りたたまれた状態では、この掃除機は、比較的小さい空間に格納することが可能であり、このように作動するために造られることさえ可能である。中央ハンドル・ジョイント110は、他のロック位置を有することもできる。例えば、上部ハンドル108が下部ハンドル106との関係でその折りたたまれた位置(図2)に保持されるロック位置を有することができる。上部ハンドル軸支ロックは、上部ハンドル108が下部ハンドル106との関係で前方に傾くように、上部ハンドル108を保つロック位置を有するように構成してもよく(すなわち図2に示される方向とは反対方向に軸支する)。なおこの構成では、下部ハンドル106がベース102の後で平坦な状態のままで、一方では上部ハンドル108は床面から立ち上がるようになるので、背の低い家具の下でこの掃除機を作動させるには有用である。
【0017】
下部ハンドル106の下端は、ベース102に軸支して取り付けられている。この軸支付属部材は、好ましくは一対の後部ベース車輪114の回転軸と同軸上に設けられるが、しかし他の取付け位置および軸または回転も可能ある。下部軸支ロック1374(図13)は、図1Aと図1Bに示すように、下部ハンドル106を直立した静止位置に保持させるが、掃除機100を従来の方法で作動させるために、ベース102に対して少なくとも後方向に自由に下部ハンドル106を回転することができるようにロック解除できるように構成してもよい。より低い軸支ロック1374には、他の係止位置、例えば下部ハンドル106が、図2に示すように前方に折りたたまれた位置で保持され、この構成では、この掃除機を持ち上げた時に、偶然に折りたたみ状態から解放されるのを防止することが出来る。
【0018】
上部ハンドル108の一実施例につき、図3を参照にして、詳述する。好適な上部ハンドル108には、はめ込み式の上部伸縮自在部302および下部伸縮自在部304が含まれ、これらは相互に摺動可能であり、上部ハンドル108は、使用者の好みで、長くしたり、短くしたりさせることが可能である。
【0019】
グリップ112は、はめ込み式の上部伸縮自在部302を形成するために、伸縮自在管314の一端に取り付けられている。グリップ112には、主グリップ・ハウジング306、上部グリップ・ハウジング308、下部のグリップ・ハウジング310および制御プレート312が含まれる。グリップ112は、グリップ112上のユーザの感触をよくするために、一つ以上のオーバーモールドされた表面層または織物面を含むことができる。ここに示された実施例においては、主グリップ・ハウジング306は、伸縮自在管314の終端上で摺動し、伸縮自在管314の対応する穴318に対して後方に制御プレート312から伸びるネジ・ボス316によって適切な状態に保たれている。ネジ(図示せず)が、下部のグリップ・ハウジング310へ嵌入され、これ等の部材を一体に保持するために、ネジ・ボス316と係合する。加えて、伸縮自在管314には、非円形の形状部分を有し、この部分と主グリップ・ハウジング306の一番下に設けられた対応する形状の穴に係合し、グリップ112と伸縮自在管314が相互に関連して回転することができないように構成されている。
【0020】
制御プレート312には、装置を作動するために要求されるいかなるボタン、スイッチまたは他の制御部が含まれる。ある好ましい実施例において、これらの制御部には、吸気ファンモータをオンにする第1のボタン、吸気ファンモータおよび回転ブラシモータをオンにする第2のボタン、およびファンモータおよび回転ブラシモータをオフにする第3のボタンが含まれる。あるボタンを押下すると、その他のボタンに優先するように構成されている。例えば利用者がファンおよび回転ブラシモータを起動させるために第2のボタンを押し、その後に第1のボタンを押下すると、回転ブラシモータはオフになり、モータはオンのままになる。ワイヤ束320が、これ等の制御部に接続されており、伸縮自在管314を下方に向けて敷設されており、上部ハンドル108が完全に延長されたときでも、外れないように充分なたるみが設けられている。ワイヤ束320の配線については、より詳細に本願明細書において述べられる。
【0021】
上部ハンドル108の下部伸縮自在部304は、後部ハウジング322と前部ハウジング324とを具備している。後部ハウジング322は、伸縮自在管314が摺動できるような形状と太さをした内部スリーブを有している。伸縮自在管314および後部ハウジング322間の回転は、非円形形状または他の周知な構造をしたピンおよび溝構造を用いて、防止できる構造になっている。この種の構造に関する実施例は、米国特許番号6,311,366および6,766,559に示されており、これ等は本願明細書で引用するものである。スリーブ326は、後部ハウジング322に示されているが、その代わりに前部ハウジング324に設けてもよいし、またその中間に設けてもよい。
【0022】
下部伸縮自在部304の前部および後部ハウジング324、322には、それらの底端部で、補完的な前後の軸支面328、330が含まれる。前後部ハウジング324、322が、それぞれ取り付けられると、図8および図9に示すように、軸支面328、330は、下部ハンドル106上の対応する円筒形軸支面408(図4)周りにフィットし、それぞれが上部ハンドル108の両側にある、一対の円形状リングを形成する。加えて前部ハウジング324は、一対の後方に伸びる取付ボス332(その一つは見えている)を含み、これには上部ハンドル軸334が、プレス係合やネジで取り付けられており、所定の場所等に保持されている。ある好ましい実施例においては、上部ハンドル軸334は、取付ボス332が係合する一対のさら穴336を含み、そしてネジ702(図7)が、上部ハンドル軸334の後ろまで貫通し、そして取付ボス332に係合する。これにより図7および9に示すように、複数のパーツを適切な状態に保持することが出来る。このアセンブリの詳細は、図3、図7、図8および図から理解することが出来る。
【0023】
ここで図3および6を参照して、伸縮自在部ロック337は、伸縮自在管314が内部スリーブ326内で選択的に、摺動するのを止めたり、或いは許容したりするために設けられている。この好ましい実施例においては、この伸縮自在部ロック337には、短い距離を上下にスライド出来るように、前部ハウジング324と後部ハウジング322間の適所に保持されたスライダ338が含まれる。このスライダ338は、操作ボタン339を有している。そして、それは前部ハウジング324の対応する貫通口341から突出している。伸縮自在部ロックには、更に、後部ハウジング322の開口部342に保持されている一対のローラー340が含まれる。これらの開口部342は、スリーブ326内部に通じており、そしてローラー340は、それらの円筒周面がスリーブ326に突出することができるような大きさに設定されている。しかしながらローラー340の端上の延長部は、それらが完全に開口部342を通過して、スリーブ326内に落ち込むのを防止している。伸縮自在管314がスリーブ326に挿入されると、ローラー340は伸縮自在管314上の対応するへこみ部344に係合することが出来る。図3に示すように、多くのへこみ部344が、様々な任意の場所に伸縮自在部を保持するために、伸縮自在管314に沿って配置されている。
【0024】
スライダ338の後部表面には、一対の突出346および一対のスライダへこみ部348が含まれ、それらは、スライダ338上に1つ置きに配置され、2つのローラー340間の距離とほぼ同じ距離だけ離れた間隔で配置されている。スライダ338は、ロック位置(示されている)およびロック解除位置との間で移動可能である。ロック位置において、突出346は、開口部342に隣接し、ローラー340を開口部342に押圧し、へこみ部344と係合する。この位置では、ローラー340と開口部342およびへこみ部344間の係合は、伸縮自在管314が内部スリーブ326に対してスライド移動するのを防止している。ロック解除位置においては、スライダへこみ部348が開口部342に隣接するまで、スライダ338は移動し、それによってローラー340がスライダへこみ部348に移動し、へこみ部344との係合から解放され、このようにして伸縮自在管314がスリーブ326の範囲内で摺動出来るようになる。ばね350は、ロック位置にスライダ338を付勢するために設けられている。
【0025】
前述の実施例が望ましいが、多数のバリエーションは可能である。例えば2つだけの伸縮位置にしてもよく、その場合には、へこみ部344はこれらの2つの位置を許容するだけの位置に配置するように構成すればよい。また上部ハンドルは、無段階的に異なる係止位置を許容するようなロックを使用することができる。伸縮自在部ロックは、米国特許第6,474,696号、5,941,575号、5,332,266号および5,046,761号に使用されているか、或いは示されている構造のうち、いずれかでも構成することが可能である。なおこれ等の構成は、本願明細書で全て引用するものとする。また更に上部ハンドル108は、伸縮自在構造でなくともよい。加えて、上下の管が「管」であると記載されているが、丸形状あるいは中空である必要は必ずしも必要ない。この管は、隣接する共線的に摺動する部品で構成し、必ずしも同心的に摺動する部品である必要もない。当業者によって理解される各種の構造的なバリエーションは、本発明の範囲内である。
【0026】
ここで図3および7を参照して、上部ハンドル108には更に、中央ハンドル接合ロック352が含まれる。中央ハンドル接合ロック352に、前部ハウジング324と後部ハウジング322との間の適所に配置されるスライダ354が設けられており、このスライダ354は、短い距離をその中で摺動することが出来る。スライダ354には、前部ハウジング324の対応する穴358から突出する操作のボタン356が含まれる。図7に示すように、スライダ354は、スライダ354を支持して導くために、後部ハウジング322上の対応する突出部362周辺で適合する一対の後方に伸びたリブ360を有している。前部ハウジング324には、スライダ354の下に位置するバネ棒704が含まれ、ばね706は、そのロック位置にスライダを上方に付勢するために、スライダ354およびバネ棒704間に配置されている。スライダ354には更に、互いから離間関係に位置する一対の係合歯364が含まれる。これらの係合歯364の目的は、以下の説明から明白になる。
【0027】
ここで図4を参照にして、好適な下部ハンドル106を例示し、詳述する。下部ハンドル106は、第1の直立部材402と第2の直立部材404で構成され、これ等は、下部ハンドル軸406により、それらの最上端で相互に接続されている。この下部ハンドル軸406は、一対の終端リング420で構成され、それぞれは適所に直立部材402、404を保持するネジ902(図9)を受けるための一対のネジ・ボス421を有する。終端リング420は、それらとの間に延在する部分的に開いた円筒状中心部422を有する。ネジ902で直立部材402、404を下部ハンドル軸406に接合するのが好ましいが、他の取り付け機構も使用することが可能である。
【0028】
下部の軸支リング412は、ネジまたは他の機構によって各直立部材402、404の底端部に取り付けられる。各軸支リングは、円筒形フランジ442を有し、そして一方または両方の軸支リング412は、一つ以上の放射状に伸びているキャッチ444を含むことができる。軸支リング412の目的および詳細は、本願明細書において後述する。
【0029】
直立部材402、404は、それぞれの内部ハウジングシェル414および外部ハウジングシェル416との間に収納されている。これらは、美的外観を改良するため、また構造を強化するため、そして内部パーツをカバーするため、その他の目的のために付加されている。ここに示された実施例においては、外部ハウジングシェル416は、ネジによって直立部材402、404に取り付けられており、そして内部ハウジングシェル414は、スナップ式の部材で取り付けられている。もちろん他の取り付け機構も、その代わりに用いることができる。キャップ418は、下部ハンドル軸406の端をカバーするために各外部ハウジングシェル416に設けられている。
【0030】
直立部材402、404には、各々円筒形の軸支面408が含まれている。この軸支面408は、それらの円筒軸に対して水平に、そして共直線的に伸びている。図8および図9に示すように2つの円筒形軸支面408は、上部ハンドル108の前後の軸支面328、330が、それら周辺で係合し、1つの軸支ジョイントを形成するような形状と大きさに設定されている。このように軸支面328、330、408は好ましくは比較的低い摩擦係数を有した材料にして、それらとの間の回転を自由にし、更にそれらの間に配置される追加の座金やまたはベアリングを入れてもよい。放射状壁面409は、各軸支面408の内端(すなわち装置の横中心線方向の端)に置かれて、そこから放射状に伸びている。この放射状壁面409は、各軸支面328、330内側の上部ハンドル108の上に形成された対応する放射状壁面802(図8および図9)に接している。放射状壁面409、802間の接触部材は、下部ハンドル106および上部ハンドル108間で横方向の動きを防止することが出来る。図9に示すように、この円筒形軸支面408は、コンパクトなアセンブリになるように、下部ハンドル軸406の終端リング420を囲むような形状と大きさに設定されている。
【0031】
図4、図8および図9に示すように、更に第1および第2の直立部材402、404は、各々、軸支面408から内部へ伸び、軸方向に伸びている環状壁410を含んでいる。この環状壁410は、放射状壁面409の最も外部の放射面に位置するが、しかし他の場所でもよい。環状壁410は、各軸支面408の一部の円周周辺に伸びているが、しかし図8で一番よく示すように各々は、中央ハンドル接合ロック352のそれぞれの係合歯364が収まるギャップを含んでいる。この位置では係合歯364は、環状壁410と係合し、このことにより上部ハンドル108が、下部ハンドル106に対して後方に回転して軸支するのを防止している。また上部ハンドル108をロック解除することを要求されたときに、オペレータは、操作ボタン356を押し下げることによって、中央ハンドル接合ロック352を稼動させ、それにより、係合歯364を下へ動かし、環状壁410との係合を解除する。一旦係合歯364が係合から解除されると、上部ハンドル108は折りたたまれた位置に後方へ回転することができる。環状壁410には単一のギャップだけが示されているが、付加的なギャップが、複数の異なる角度位置で係合歯364と係合できるように設定することができる。
【0032】
図8に示すように、上部ハンドル軸334は、下部ハンドル軸406の横軸方向の範囲内で同心で係合している。上部ハンドル108が開いた位置にあるときには、後方に伸びている取付ボス332(前述したように、この上に上部ハンドル軸334が、載置されている)は、その中心部422の前方エッジ708に沿って下部ハンドル軸406に当接する。この当接関係により、上部ハンドル108が下部ハンドル106に対してそれ以上前方へ回転するのを防止する。同様に、上部ハンドル108が後方に回転するときに、取付ボス332と下部ハンドル軸406の後方端部710間の当接が、有効な回転停止として使われる。取付ボス332が下部ハンドル軸406を越えるのを許容するために、必要に応じて一対の切り込み422を下部ハンドル軸406の後方端部710に設けて、所望の後方への回転範囲となるように構成してもよい。これらの切り込み422は更に、取付ボス332上に上部ハンドル軸334を保持するネジ702を取り付けるのを容易にする。
【0033】
ここで図4、図9および図10を参照して、ハンドル104には、ユーザが収納のために前方へハンドル104を折りたたむことを望むまで、ハンドルが直立した静止位置からベース102を中心に回転するのを防止する機構を含むこともできる。好ましくは、この機構は、ハンドル104を折りたたむ動作を最小化するために中央ハンドル接合ロック352と連動して、自動的に作動するように出来る。この目的で、下部ハンドル106の第1の直立部材402には、ロッキングバー426が含まれ、それはベース102側の対応するキャッチ1002を係合して、下部ハンドル106がベース102に対して前方へ回転するのを防止する。必要に応じて、図8に示すように、第2の直立部材404も、それ自身のロッキングバー804を含むこともできるが、この例示の実施例では単一のロッキングバーで充分であると考えられる。
【0034】
図4および図10に示すように、ロッキングバー426は、中央ハンドル・ジョイント110から下部ハンドル106の一番下まで伸びる薄い長形部材から成る。ロッキングバー426は、第1の直立部材402とその付随する外部ハウジングシェル416(図10において取り除かれている)の間に位置して、いくつかの位置決め壁1004との間で直立部材402の側に沿って摺動する。ロッキングバー426は更に、下部の軸支リング412のロケーティングチャネル428中で摺動し、そしてそれは不注意なハンドルの解放を防止するために、キャッチ1002の近くの場所できっかりと固定するように構成されている。ロッキングバー426が図10に示される位置にあるときには、それはキャッチ1002を係合して、ハンドル104が前方へ回転するのを防止している。
【0035】
このロッキングバー426は、第1の直立部材402の側に沿って上部へそれを摺動させることによって、キャッチ1002から解放される。これは多くの方法で達成することができるが、ある好ましい実施例では、それは中央ハンドル・ジョイント110に隣接して位置するループ430によってロッキングバー426を持ち上げることによって実行される。図4に示すように、ループ430は、ロッキングバー426の一般には正方形の開口部を含んでいる。図9に示すように、リフティング・カム432は、ループ430を貫通し、ネジ904によって上部ハンドル軸334に取り付けられている。またリフティング・カム432および上部ハンドル軸334は、ネジがゆるむ場合に両者間の相対的な回転を防止するために、機械式係合機構を含むこともできる。例えば、カム432は、上部ハンドル軸334の端の対応スロット366(図3)に嵌まるタブ434(図4)を有することができる。
【0036】
リフティング・カム432は比較的大きな半径を有する一つ以上の領域と、そして一つ以上の平面436または比較的小半径を有する他の領域を持った切れ込みのある形状を有する。上部ハンドル108が開いた位置(折りたたまれていない位置)においてあるときには、平面436によってループ430の上端部に接して、ロッキングバー426が比較的低い位置に下がり、留め金1002と係合することができるようにカム432は方向付けられる。バネ(図示せず)が、ロッキングバー426を下方向に付勢するために設けてもよい。上部ハンドル106が、下部ハンドル106と相対的に回転するときに、大きい方の半径を有するカム432一部分がループ430に当接し、これにより第1の直立部材402に沿ってそれを上方へ持ち上げるようにして、上部ハンドル軸334は回転して、カム432を回転させる。カム432の半径の変化は、ロッキングバー426を持ち上げてキャッチ1002との係合から解放し、このことにより、下部ハンドル106が折りたたまれた位置に、前方へ回転出来るように許容している。
【0037】
前述のカムおよび従動部構造が好ましいが、機械的リンク機構、ケーブル、その他のような他の構造も用いることができる。この種の変形例は、当該明細書の開示からみて当業者にとって直ちに明らかである。
【0038】
この上下のハンドル108、106およびそれらのそれぞれのパーツは、いかなる有用な方法でも組み立てられることができて、いかなる適切な材料からも製造されることができる。通常、プラスチック材料は適切であるが、ある種のパーツは金属で更に強度を増すことで構造的なメリットを得ることができる。この種のパーツには、伸縮自在管314、ローラー340、ハンドル軸334、406、直立部材402、404、軸支リング412およびロッキングバー426が含まれる。
【0039】
図示したハンドル・ロック機構に関する多くの変形は、本発明で開示され、従って本発明は、明示されたロックや又はそれらの動作方法に、限定されない。例えば、伸縮自在部ロック337および中央ハンドル接合ロック352は、機械的に接続され、単一の押しボタンによって作動することができる。別の例として、中央ハンドル接合ロック352は、上部ハンドル108上の内部スリーブ326の底に位置する押しボタンによって作動することができ、それに対して伸縮自在管314を押圧することによって作動させることができる。この種の内部操作の構造は、既存の操作のボタン356に代わることができ、或いは代わりのロック解除機構として設けることもできる。さらに別のバリエーションとして、装置は、中央のハンドル軸支ロック352から別に下部の軸支ロッキングバー426を作動する機構を含むことができる。例えば、下部ハンドルキャップ418のうちの1つは、オペレータが手動でロッキングバー426を持ち上げることができる回転可能なダイヤルと交換することができる。他のバリエーションにおいては、ロッキングバー426は、その代わりに、前方への回転を許容するためにハンドル104を解放するのに、ベース102上のレバーまたは他の機構を起動させるために用いることができる。例えば、軸支リング412は、ハンドル102が前方へ回転するのを防止するために下部軸支ロック1374(図13)と接触する追加留め金444を含むために変更し、そしてロッキングバー426は、前方への回転を許容するために、ロックピン1376(図13)をこの追加留め金444から解放するために下部軸支ロック1374(図13)上に押し下げるように構成してもよい。この後者の実施例において、前方の回転は、下部軸支ロック1374を低下させることによって得られることもできる。他のバリエーションも、当該開示事項と本発明の実施例に関する日常的な試験を考慮すれば明らかである。
【0040】
更に本発明は、折りたたみ式のハンドル用の新規な電気配線システムを提供する。この電気配線システムは、掃除機で使用されるように図示されているが、それは、折りたたみ式のハンドルの端に電気制御装置を含むことが要求される他の装置にも役立つと思われる。上記したように、制御プレート312は掃除機グリップ112に設けられており、また制御ワイヤ束320は、制御プレート312に取り付けられる。ワイヤ束320は、上部ハンドル108が過度にワイヤ束320を引っ張ったり又は破損させずに完全に延在できるのに十分な弛みを持って、伸縮自在管314を通って延在する。ある好ましい実施例においては、このたるみは、ワイヤ束320のコイル321を形成することによって設けられ、そして上部ハンドル108が伸縮自在管314およびスリーブ326間でそれが引っかかるのを防止するために圧縮されるときには、そのたるみは、その自然に丸くなったリラックスした形状の性格により、ある程度引っ込む構造になっている。
【0041】
図4および図7に示すように、ワイヤ束320は、伸縮自在管314を出て、そして下部ハンドル軸406の一番下の後を通過して、巻き付いている。上部ハンドル108が下部ハンドル106に後方に回り巻き付くときに、この構造は、ワイヤ束320をいくぶん緩める構造になる。このたるみの幾つか又は全ては、ワイヤ束320の丸くなった部分321の圧縮によって出来始める。ワイヤ束320は、バネ棒704と下部ハンドル軸406の前方エッジ708との間、そして上部ハンドル軸334の正面と通る穴368を通過する。図9に示すように、ワイヤ束320は、それから中空の上部ハンドル軸334を軸方向に通過して、上部ハンドル軸334の端にある第2の穴370を出る。
【0042】
ここで図11を参照にして、上部ハンドル軸344の端を通る穴370は、下部ハンドル106の第2の直立部材404を通る対応する穴438に連通している。ワイヤ束320は、この穴438を通過して、第2の直立部材404の下まで延在している。一つ以上のワイヤループ440または切り抜きが、ワイヤ束430を収納するために設けることができ、ハンドル104が回転するにつれて、それが摺動して摩滅するのを防止している。また、図12を参照にして、ベース102は、1つの車輪据付領域の上半分周辺に位置する一般に半円形溝1102を含む。このワイヤ束320は、この溝1102を通り、そして従来の方法で電気回路に接続される掃除機100の内部に通る。この溝1102によって、ハンドル102がワイヤ束320を引っ張ったり、拘束したりせずに、大きいアークで回転することができる構造になっている。
【0043】
いうまでもなく、様々なクリップ、ばね、引っ張り部材、そして他の種類の保持部材または装置を、ワイヤ束320に沿って適切な場所に取付け、ワイヤ束320を所定の位置に設置し、緩みを保持し、そして、擦り減ったり、擦れたり、挟みつぶしたり、および/または無理に引っ張ることにより破損する危険性、等を防止している。例えば、ワイヤ束320を保持し、それがベース102に対して擦れてすりむけるのを防止するために、保持ループ1202(図12)を、軸支リング412の内面の近くに設けることができる。この保持ループ1202は、軸支リング412の押圧形成または成型した拡張部分により、内部ハウジングシェル414(図4)によって、または他の適当手段によって形成することができる。
【0044】
下部ハンドル106とベース102間の好適な付属品は、図11および12において例示されている。本実施例においては、ベース102は、ベース102の後部の両側から横に伸びる一対の取付部材1104(その内、一つだけは見える)を含んでいる。各取付部材1104には、外フランジ1106が含まれ、そして内側フランジ1108が外フランジ1106中に同心で位置し、中心車輪ネジ・ボス1110が内側フランジ1108中に同心で位置し、そして3つの保持ネジ・ボス1112が外側で内側フランジ1106、1108の間に位置する。この外側と内側フランジ1106、1108は、一般的には円筒状の軸方向に伸びた壁で構成されており、それらは、ベース102から離れるに従い、わずかに先細形状にしてもよい。
【0045】
保持リング1114には、各取付部材1104に取り付けられる。各保持リング1114は、3つの一般に円筒状ブッシングが含まれ、内側ブッシング1116、中間ブッシング1118および外ブッシュ1120である。内側と中間ブッシング1116、1118は、半径方向壁1122でつながれ、そこから3つの取付けポスト1124が突出している。取付けポスト1124は、保持器ネジ・ボス1112に合うような形状をしており、そして図12に示すように、複数個のネジ1204が、保持リング1114を適当な状態に保つためにこれらの部分を貫通している。このように取り付けられると、保持リングの内側ブッシング1116は、内側フランジ1106を囲み、そして中間ブッシング1118および外ブッシュ1120は、ちょうど外フランジ1108の内外に、それぞれ位置することになる。
【0046】
最も図12に示されるように、軸支リング412には、外ブッシュ1120の上に適合する外側へ曲がった円筒形フランジ442が含まれる。軸支リング412は、軸支リングの円筒形フランジ442と外フランジ1108の間に位置する保持リング1114の外ブッシュ1120と共に、取付部材1104周辺で同心円的に取り付けられる。保持リング1114には、外ブッシュ1120の外端部にある外側の放射状リップ1126が含まれ、これが、円筒形フランジ442を所定の位置に保持し、従って下部ハンドル106を所定の位置に保持する。このように保持リングは、同時に下部ハンドル106をベース102に取り付けて、それが回転することができるベアリング面を提供している。このために、外ブッシュ1120は、好ましくは、公知技術による相対的に低摩擦および/または自動注油式の材料で作られているのがよい。外ブッシュ1120には、外ブッシュ1120と軸支リング・フランジ442との間に積もるかもしれない塵または破片を退避するのに役立つ一つ以上の溝またはホールを含ませてもよい。油注入式のジョイントが用いられる場合、グリース注入部(図示せず)または注油用ホールを設けてもよい。さらに、外ブッシュ1120および保持リング1114を、単一部材として形成するのが好ましいが、それ等はその代わりに別々の部材であってもよい。
【0047】
更に保持リング1114は、ベアリング面を後輪114に提供している。最も図12に示されるように、各後輪114は、外側車輪フランジ1206および内側車輪フランジ1208を含んでいる。車輪フランジ1206、1208は、車輪114の本体部を形成する材料、好ましくは剛性プラスチックの円筒状の一般的な拡張部で形成するか、または車輪114に付加するように形成される。また各車輪114には、車輪114の円形中央部に、窪んだ中心部1128および中央ホール1130が含まれる。図12に示すように、車輪114は、中央ホール1130を通過し車輪ネジ・ボス1110まで入るネジ1210によって、取付部材1104に取り付けられる。このネジ1210は、車輪ネジ・ボス1110に対してあまりにきつく車輪114を固定するのを防止するために、車輪114の厚みよりいくらか長いねじ切りされていないネジシャンク1212を含むことができる。
【0048】
車輪114が保持リング1114上に取り付けられると、外側の車輪フランジ1206は、中間のブッシング1118に隣接し合い、そして内側車輪フランジ1208は内側ブッシング1116に隣接し合う。使用中には、車輪114は、中間ブッシングと内側ブッシング1118、1116、および外側車輪フランジと内側車輪フランジ1206、1208が、それぞれ摺動接触関係を保ち掃除機100を支持する構造になっている。このように外ブッシュ1120と同様に、中脈および内側ブッシング1118、1116も、低い摩擦係数または自動注油式の材料で好ましくは出来ている。加えて保持リング1114は、好ましくは、車輪114が完全に取り付けられると、車輪114の内面が摺動する軸方向に伸びた環状突出1132を含んでいる。車輪114と回転しない部材との間の比較的小さいギャップ(又は、ギャップ無し)を持って車輪114を取り付けるために、上記の突出1132が、設けられており、そして、このことにより製品へのフィット感と仕上げ感を増し、車輪が緩むことから生じる車輪の振動および他の望ましくない状況を減少させることが出来る構造になっている。
【0049】
外ブッシュ1120と同様に、内側ブッシングと中間ブッシング1116、1118は、あるいは別々の部分であってもよく、そして注油穴または注油関連部材、ほこりを落す溝、ベアリング、又は回転ジョイント用の有用な機能、等を含んでもよい。前述の車輪およびハンドルの付属品に関する他のバリエーションは、本願開示内容からみて当業者にとって明らかである。
【0050】
車輪114には、それらの性能または美的外観を改善するために、さまざまな付加的な特徴を含むことができる。例えば各後輪114は、窪んだ中心部1128および取付ネジ1210をカバーするために、ハブキャップ1134を含むことが出来る。好ましい実施例においては、各ハブキャップ1134は、車輪114の対応開口部1138に嵌まる多くの軸方向に伸びているスナップ・タブ1136を有する一般に平坦円形の部材から成る。取り付けられると、ハブキャップ1134は、滑らかな外側の外観を提供して、車輪アタッチメントをほこり、毛髪および他の破片から保護する。車輪114は、オーバー成型されたか又は取り付けられた回転接触面1140を含み得る。他の特徴は、本願の開示内容からみて当業者にとっては明らかである。
【0051】
ここで図13〜図15を参照して、ベース102の構造を更に詳細に記載する。ベース102は、掃除機ベース102が搭載される構造プラットフォームとして役立つ下部ベースハウジング1302が設けられている。この下部ベースハウジング1302には、その前端に、掃除すべき表面に又はその近くへ向け或いは吸入を行なうために用いる下方へ面した横に細長い空気入口ノズル1306が含まれている。それが必要でない場合には、その表面を掃くために、入口ノズル1306内に回転ブラシ
1304を装備するのが望ましい。この回転ブラシ 1304は、入口ノズル1306内部で回転可能に配置されていて、多くの開口部1316を有する底板1314によってカバーされ、この開口部1316から回転ブラシの煽動部材(衝突子、フラップ子、剛毛、等)が、掃除すべき表面に接触するために延在している。底板1314(または下部ベースハウジング1302の底)には、表面に対する入口ノズル1306の高さを調整するために、支持車輪1318又はすべり材(図示せず)を含むこともできる。この車輪1318または他の支持機構は、掃除機のユーザが入口ノズル1306の高さを制御することができるように、調節可能でもよい。
【0052】
図13の実施例において、回転ブラシ 1304は、電気回転ブラシモータ1312によって駆動され、この電気回転ブラシモータ1312は、入口ノズル1306の一方の後方に位置する回転ブラシ室1308に収納されている。ジャム、障害物または他のエラー状態が検出されたときに、回転ブラシモータ1312は、回転ブラシモータ1312および/または回転ブラシ1304を使用不能にするために機械式クラッチおよび/または電気熱または過電流保護装置を含むことができる。回転ブラシ1304は、例えばベルト、滑車、ケーブル、等のいかなる適切な駆動メカニズムによるファン/モータ1324によって駆動することができる。
【0053】
回転ブラシモータ・カバー1320は、下部ベースハウジング1302中に回転ブラシモータ1312を所定の位置に固定するために設けられている。更にこの回転ブラシモータ・カバー1320は、回転ブラシモータ1312の周囲を封止し、更に全てのカーボンダストや回転ブラシモータ1312自体によって発生するその他のごみ片をフィルタに掛けて取り除くために、掃除機のほこり濾過システムに接続された空気出口を有している。回転ブラシモータ・カバー1312は、分離したハウジング部材として示されているが、それはその代わりに単に固定用具ストラップで構成してもよく、または上部ベースハウジング1404(図14)の下側の一部として形成されてもよい。なおこの下側の一部は、下部ベースハウジング1302をカバーし、かつ閉じ込める構成になっている。
【0054】
この種の回転ブラシ1304、支持車輪1318、底板1314、モータ1312およびそのバリエーションは、従来技術において周知である。これ等の構成と他の機能のいかなる役立つ組合せも、本発明に使用することができる。掃除機の入口および回転ブラシ、例えば下方へ伸び裾部または剛毛、端クリーニング用ブラシ、目視窓、などの一般的に使用される機能も、本発明で使用することが出来る。
【0055】
主回路基板室1310は、下部ベースハウジング1302のフロント部分に位置し、好ましくは回転ブラシモータ室1308とはハウジング1302の逆の横側面上で、入口ノズル1306の後に配置するのがよい。主回路基板(図示せず)は、この主回路基板室1310の中に配置されて、さまざまな電気制御装置機能を装置に提供する。例えば、この主回路基板には、フィルタが掃除機を通過する十分な気流を妨げている場合を検知する圧力差センサが含まれる。更にこの主回路基板は、モータを作動させたり、エラー状態か安全状態の場合に掃除機を止めたり、バッテリ充電を制御したり、その他の電子制御を行なうことが出来る。これらの、そしてまた他の機能は、公知技術であり、そのいかなるバリエーションも本発明と共に使用することが出来る。
【0056】
ここで図13および図15を参照して、更に下部ベースハウジング1302は、掃除機のほこり分離システムを収納し、このほこり分離システムは一般的には、バッグ室1322および掃除機用ファンとモータのアセンブリつまり「ファン/モータ」1324、により構成されている。図示された実施例は主要なほこり分離機能として、フィルタ・バッグを有していると記載されているが、本発明は、代替としてサイクロン分離器または集塵箱を使用する構成も可能であり、この点は従来技術において周知である。例えば、それが集塵箱を使用することを要求される場合には、吸い込み気流がファン/モータ1324に入る前に、バッグ室1322がごみ粒子を除去するためにばね式出入口(室からほこりの逆流れを防止するために)および一つ以上のフィルタ(例えば粗くそして微細な室への粗いそして細かいフィルタ)を有する室と置き換えることができる。サイクロン分離器、例えば米国特許第6,406,505号に示されるものを、設置することもできる。前述の特許は、本願明細書に引用するものとする。図示したバッグ室1322に対するこの種の分離装置への置換は、本願開示からみて、そして過度の実験なしでも、当業者にとって明らかであり、そしてこの種の置換は、本発明の権利範囲内である。
【0057】
バッグ室1322は、開口頂部1326、吸気口1328、そして空気出口1502(図15)とを有するボックス状構造を具備している。いかなる適切な構造の入口モータフィルタ(図示せず)も、空気出口1502をカバーするか又はその下に配置するために、オプションとして設けることができる。この種の入口モータフィルタは、従来技術において周知である。最も図15に示されるように、ノズル・アダプタ1330は、入口1328を入口ノズル1306の後ろにできた穴1504に流動的に接続する。この空気出口1502は、ファン/モータ1324の羽根車1324’部分への入口に隣接したバッグ室1322を出る格子付き開口部が設けられている。
【0058】
バッグ室1322の底および側壁には、好ましくは多くの肋骨構造1344が含まれる。フィルタ・バッグ(図示せず)がバッグ室1322の中に配置されると、肋骨構造1344によって、バッグを壁から間隔をおいて保つので、このことにより吸引気流が、周知のように、バッグの表面積のより大きな部分を通過することができるようになる。この肋骨構造1344は、バッグ室出口1502により多くの吸引気流を送るいかなる有用な形状を有することができる。
【0059】
図示した実施例において、ファン/モータ1324は、空気羽根車1324’および電気モータ1324’’を結合する単一の統合部材で構成されている。この種の複合装置は、従来技術において周知である。もちろん、羽根車1324’およびモータ1324’’は、必要に応じて、オプションとして別々に構成することも可能である。ファン/モータ1324は、ファン/モータ1324とバッグ室1322との間での適切に配列するのを確実にするために、バッグ室1322の裏手に取り付けられるモータ囲い板1332内に、好ましくは配置される。モータ囲い板1332は、バッグ室出口1502に隣接して位置するモータ囲い板入口1338、およびファン/モータ1324の真上に位置するモータ囲い板出口1340とを有する。モータ囲い板入口1338は、バッグ室出口1502から羽根車1324’への気密通路を提供するために、バッグ室1322上の対応する形状の出口フランジ1342に接する。モータ出口グリル1508(図15)は、モータ囲い板1332内で、ファン/モータ1324の下流に設けられており、これは、異物がファン/モータ1324に入るのを防止し、またファン/モータ1324によって放出されるかもしれないいかなる大形異物の漏出を防止するためである。またモータ囲い板1332は、操作ノイズを減少させるために、泡ライニングまたは他の特性を含むこともできる。
【0060】
上記モータは、前部モータ・ガスケット1334および後部モータ・マウント1336によってモータ囲い板1332内に懸架されている。図15に示すように、ガスケット1334は、羽根車1324’の外面とモータ囲い板入口1338との間に置かれている。ガスケット1334の一部は、バッグ室の出口フランジ1342内にフィットし、またバッグ室の出口フランジ1342を封止している。後部モータ・マウント1336は、モータ1324’’の後ろ周辺で、かつモータ囲い板1332内のポケット1506の中にフィットしている。ガスケット1334およびマウント1336は、好ましくは確実にファン/モータ1324を支持する弾性体で構成するが、ガスケット1334の場合、まだ若干の振動減衰性と羽根車1324’のまわりに気密封止を提供する。天然ゴムまたは他の周知の材料を使用してもよい。
【0061】
掃除機ほこり分離システムは、ファン/モータ1324の下流に位置する出口モータフィルタ1346(図15に示されない)を含むように構成し、これは、吸引空気が掃除機を出る前に、その吸引空気を浄化するためである。ある好ましい実施例において、出口モータフィルタ1346は、モータ囲い板出口1340中にフィットするように形づくられている。さまざまなタブまたはラッチが、出口モータフィルタ1346を動作の間に所定の位置に保つために設けられ、或いは所定の場所に出口モータフィルタ1346を簡単に保持してもよい。この出口モータフィルタ1346は、いかなる形状または形体、例えば泡シートまたはブロック、フレーム内に固定した折りたたみシート、剛性パネル、柔軟性シートおよびその他により作られたフィルタで構成してもよい。ある好適な出口モータフィルタ1346は、図13に示すように、ある種の長方形フレームに入れられた折りたたみ式フィルタで構成されている。また出口モータフィルタ1346は、いかなる濾過性能等級でもよく、例えばHEPA等級(「High Efficiency Particle Air」の頭文字で、0.3ミクロン以上の粒子の99.97%を除去することができる標準化された等級)、またはULPA等級(「Ultra Low Penetration Air」の頭文字で、0.12ミクロン以上の粒子の99.999%を除去することができる標準化された等級)を使用してもよい。もちろん、更に高級あるいは低級の濾過媒体を使用してもよい。当業者が理解できるように、出口モータフィルタ1346は、匂い又は化学物質を減少させる機能、静電特性または他の特徴を有する複数のフィルタ層を有することもできる。
【0062】
上記ほこり分離システムは、バッグがバッグ室1322に装着されていない時に(または不適切なバッグが装着されている時に)、掃除機の動作を止めるバッグ検知機能を含むこともできる。図13、図16A、図16Bに示すように、バッグ検知機能の実施例は、ブラケット1350上の吸気口1328に隣接し、バッグ室1322内に取り付けられた軸支パネル1348から成る。図16に示すように、ノズル・アダプタ1330の管状端1331は、バッグ室1322に達し、そして軸支パネル1348はノズル・アダプタ1330の端1331周辺に合う中央ホール1354を含んでいる。ばね式軸支アセンブリ1352が、バッグがバッグ室1322内に装着されていない時に、軸支パネル1348を吸気口1328から離すように付勢されている。図16Aに示された位置では、軸支パネル1348の上端1356が、バッグ室の蓋1604が邪魔になり、その蓋の取付けを防止している。この機械的な検知構成で、ユーザにバッグがないということを知らせ、そして続行する前に、バッグを挿入しなければならないことを知らしめることが出来る。このバッグ検知機能は、電気システムが作動する前に接続され、そしてバッグ室の蓋1604が適切に閉じられたときに初めて接続される電源切断スイッチ1358(図13)を含むこともできる。この電源切断スイッチ1358は、バッグ無しで動作させるのを防止するための第2の機能を提供している。
【0063】
バッグ検知機能は、バッグ室1322に掃除機バッグ1606を適切に装着することにより電源オン状態にすることが出来る。掃除機バッグ1606は、その開口部1364を囲む弾性充填材1362を有する取付フランジ1360を含んでいる。バッグ1606を装着するために、ユーザは、バッグ室入口1328の方へ軸支パネル1348を押して、ノズル・アダプタ1330の端1331上のフランジ1360を装着する。弾性充填材1362の開口部1364は、ノズル・アダプタ1330より小さくて、ノズル・アダプタ1330に対して弾性力をしっかりと保持する。この際、弾性充填材1362は、バッグ・フランジ1360を保持し、および軸支パネル1348をばね式軸支アセンブリ1352に対して適切な位置に保持する。この位置で、軸支パネル1348の上端1356は、バッグ室の蓋1604の溝1608に嵌まり、そしてそれによって、蓋1604がバッグ室1322に完全に装着される。又この位置において、バッグ室の蓋1604は、電源切断スイッチ1358を電源入とし、掃除機の動力回路を作動させる。
【0064】
ほこり分離システムに関するさまざまな他の特徴は、本発明の多くの実施例に組み込まれることもできる。この種の周知の特徴を有した非限定的な実施例には、例えば、清掃パフォーマンスを決定する圧力センサ、空気抽出口、断熱装置、多段階セパレータ、バッグまたはサイクロン戦場機能、等である。
【0065】
本発明の掃除機は、電池または従来の電気コードによって駆動することができる。電気コードが用いられるときには、それは従来の固定外部コードであってもよいし、または図13に示すように、コードリールに巻き取るような方式でもよい。好適なコードリール1366は、ハウジング1302の後部で、そしてファン/モータ1324の一方に取り付けられる。コードリール1366は水平に、そして下部ベースハウジング1302から上方へ突出した車輪取付部材1104のうちの1つに隣接して方向付けられている。コードリール解放ペダル1368は、下部ベースハウジング1302に軸支されており、コードリール制動装置1370を動かしてコードを格納するように構成されている。バネ(図示せず)が、ロック位置に解放ペダル1368を付勢するために設けられている。コードリールガイド1372は、美学的に気持ち良さと、そしてベース102を形成しコードリール
1366を囲む壁による低摩擦の通路を備えるために設けられてもいる。別の冷却装置、例えば単純な排気口またはファンが、コードリール1366のために用いられても良いし、又はそれはファン/モータ1324によって冷却しても良い。ある好ましい実施例において、コードリール1366は、コードリール1366と吸入経路の所定の場所との間に延在する吸気用ホース(図示せず)によって冷却され、このようにコードリール1366を横切り或いはコードリール全体に渡り冷却空気を吸気するファン/モータ1324を用いる。
【0066】
以前に本願明細書において記載したように、入口ノズル1306、バッグ室1322、ファン/モータ1324および垂直コードリール 1366のこの配列は、特に折りたたみ式のハンドルと連動して使われるときに、非常にコンパクトなアセンブリを提供することが判っている。加えて、入口ノズル1306、ノズル・アダプタ1330、バッグ室1322およびファン/モータ1324の位置および形状が、比較的まっすぐで短い空気流路を形成しており、これによりファン/モータ1324と入口ノズル1306間での吸入損失を最小化すると思われる。この装置が好まれる一方で、複数個の代替設計が、省スペースと効果的な動作のために期待されている。例えば、コードリール
1366および/またはファン/モータ1324は、後部車輪の大きな中央ハブ内に、部分的または完全に含ませることも出来る。このような実施例では、後輪回転軸と平行でほぼ同心に、回転軸を有するファン/モータ1324を無方向付けして設置するのが望ましい。このような実施例では、空気は、ホイールハブ自体を通過して掃除機を出ることができる。
【0067】
更に下部ベースハウジング1302は、下部ハンドル106をベース102に取り付ける軸支リング412の一方または両方と係合するのに適した下部軸支ロック1374を含む。図13に示すように、好適な下部軸支ロックは、いかなる機能的な方法でも下部ベースハウジング1302に軸支する足操作可能型のペダル1375を含む。バネ(図示せず)が、ロック位置中にそのペダル1375を付勢している。ロックピン1376が、ペダル1375から横に延在し、そして車輪取付部材1104に隣接して位置する溝1378まで横方向へ伸びている。このロックピン1376は、このように、軸支リング412から突出するキャッチ444と係合して、さまざまな角度位置に下部ハンドルを保つために配置されている。ある好ましい実施例において、2つの軸支リング・キャッチ444があり、1つは、下部ハンドル106をベース102に対してまっすぐな状態に保ち、他の1つは、ベース102に対して約30度〜60度の後方の角度で、下部ハンドル106を保つように構成されている。ペダル1375が押されると、ロックピン1376は溝1378に沿って摺動し、そしてキャッチ444との係合から外れ、そしてハンドル102を自由に軸回転するように解放する。各キャッチ444は、ハンドルが係止位置の方へ回転するにつれて、自動的にロックピン1376を押しのける1つの傾斜をつけられた側面を含むことができる。
【0068】
下部ベースハウジング1302は、この他の有用な掃除機機能も含むこともできる。例えば、照明用ライト(図示せず)を、掃除する表面を照らすために設けてもよい。下部ベースハウジング1302は、周知のように、掃除機に関してユーザに状態情報を提供するための一つ以上のディスプレイ1380、1382を備えてもよい。一つ以上のウインドウ(図示せず)が、ディスプレイ1380、1382をカバーし、保護するために用いることができる。もちろんこれらのディスプレイ1380、1382および他の機能は、単一のディスプレイとして統合しても良いし、また例えば上部ベースハウジング1404(図14)、グリップ112またはハンドル106、108等のような他の場所に設けても良い。
【0069】
ここで図14を参照にして、ベース102ハウジングの構造を詳述する。ベース102は、一般的に囲まれたアセンブリを形成するために、結合される多くのハウジング材で構成されている。本願明細書において説明するように、下部ベースハウジング1302は、多数の稼動部品を保持するための骨組みをして用いられ、そして残りのハウジング材は、下部ベースハウジング1302の上部に取り付けられる。もちろん、これはベース102を組み立てる方法の1つの実施例であり、従って他のハウジングの構成も、本開示と本発明の実施例でのルーチン試験によって、当業者にとっては明らかである。
【0070】
ある好ましい実施例において、下部ベースハウジング1302の入口ノズル部分は、フロント・バンパー1402によってカバーされ、このフロント・バンパー1402は、ゴムまたは他の柔らかい、弾性材料で作られている。そして下部ベースハウジング1302のかなりの部分は、上部ベースハウジング1404によってカバーされている。ネジ、スナップ係合または他の固定器具または方法が、これらとハウジングの他の部分を一緒に保つために用いられる。この上部ベースハウジング1404は、好ましくは、バッグ室1322の開口頂部1326の上に横たわる第一開口部1406、およびモータ囲い板出口1340の上に横たわる第2の開口部1408を含む。更に上部ベースハウジング1404は、前方のキャッチ1410および後部キャッチ1412を含む。一つ以上のガスケット(図示せず)が、バッグ室1322およびモータ囲い板1332に対して気密封止を提供するために、開口部1406、1408の一方または両方周辺に設けられている。
【0071】
一対の車輪アーチ1414が、車輪114に隣接するベース102の両側に1づつ設けられている。この車輪アーチ1414は、ベース102および車輪114との間になめらかな曲線を提供し、そして図11および12に示すように、車輪アーチ1414のうちの1つの底の外縁部1416は、ワイヤ束320が通る半円形溝1102の一部を形成する。この溝1102の残留部分は、下部と上部ベースハウジング1302、1404により形成され、またその間に形成される。そして上部ベースハウジング1404は、ワイヤ束320がベース102に入るために通るワイヤ束穴1418を含む。
【0072】
カバーアセンブリ1420は、取り外し可能に上部ベースハウジング1404に取り付けられている。このカバーアセンブリ1420は、外側蓋1422、内側蓋1424、排気口囲い板1426を有し、ハンドル1428を備えている。内側蓋1424は、外側蓋1422の下部で、前方の部分に取り付けられ、そして排気口囲い板1426は、外側の蓋1422の表面に取り付けられている。排気口囲い板1426は、後部開口部1425から始まり、外側蓋1422の一番下を通り、そして排気口囲い板1426の取付け位置で終わる外側蓋1422の中心気道1423をカバーする。排気口囲い板1426は、空気が通う数多くの排気口1427を含む。更に加えて、発泡体ブロックまたは追加フィルタが、排気口囲い板1426の下で中心気道1423中に配置されている。ハンドル1428は、好ましくは、上部ハンドル部1432および下部ハンドル部1434で形成される。ハンドル部1432、1434の一方または両方は、グリップを強化する機能、例えばオーバーモールドされたゴム層、くぼみまたは格子状彫刻、等を含むことができる。
【0073】
上述のカバーアセンブリ1420は、外側蓋1422の前方のタブ1430を前方キャッチ1410へ挿入し、そして外側蓋1422上の後部タブ1510(図15)を後部キャッチ1412に挿入することによって、上部ベースハウジング1404に選択的に取付け可能である。完全に装着されると、前方タブ1430は、電源切断スイッチ1358に接触し、電源回路をオンにする。一旦装着されると、タブ1430、1510は、上部ベースハウジング1404に対して確実に外側蓋1422を保持し、そして好ましくはタブ1430、1510は、問題なく掃除機100全体を持ち上げ、動かすためにハンドル1428を使用するのに十分確実となるように、外側蓋1422を保持する。好ましい実施例において、後部タブ1510は、ハンドル1428に隣接して位置し、そしてハンドル1428を把握する同じ手によって操作することができる可動タブで構成されている。もちろん、他のラッチ係合の構成、例えばオーバセンタ・クランプ、バイオネット取付け、ネジ付き固定具、スナップ、その他等を用いて、カバーアセンブリ1420を上部ベースハウジング1404に保持するために用いることができる。
【0074】
ここで図15を参照にして、カバーアセンブリ1420が取り付けられると、内側蓋1424は、上部ベースハウジング1404に対して、または直接バッグ室1322の開口頂部1326に対して、バッグ室1322をカバーして、そして封止する。従来技術において周知である一つ以上のガスケットまたは他の封止が、バッグ室1322を封止するのを補助するために使用することができる。カバーアセンブリ1420の後部は、モータ囲い板出口1340と、そこに装着された出口モータフィルタ1346(図示せず)の上に覆われる。この位置では、外側蓋1422を通る中心気道1423は、出口モータフィルタ1346のダウンストリーム側と流体連通状態に置かれる。このように掃除機を出る空気は、中心気道1423を通過し、排気口囲い板1426、そして排気口1427から排気される。一つ以上の封止が、モータ囲い板出口1340と中心気道1423間を封止するために用いられても良いが、しかしこれは必要でない。掃除機による空気の流れは、それぞれ破線の矢印によって示されている。
【0075】
単一のカバーアセンブリ1420により、簡単かつ同時にバッグ室1322および出口モータフィルタ1346の両方へアクセス出来るので、この単一のカバーアセンブリ1420が好ましい。加えて、カバーアセンブリ1420およびその中心気道1423の形状は、排気流用の比較的遠回しの経路となるため、ノイズ減少に寄与することができる。この排気流流路は、比較的短く、従って内部気圧が高くなるのを減少させている。排気流を上方へ導く排気口1427の位置は、掃除機排気が掃除機周辺のほこり及び塵を床の上にばらまくのを防止するのを助け、更に動作の間に排気流がオペレータの足および脚を打つのを防止することが出来る。これらの特徴による予期される利点にもかかわらず、代替案の構成として、例えば、2つの別々のカバーが、それぞれバッグ室1322および出口モータフィルタ1346に別々にアクセスするものも、或いは、本発明の実施例によって使用することが出来る。
【0076】
本発明は、本願明細書に記載されている特定の実施態様によっては、権利範囲が制限されることはない。実際に本願明細書に記載されている内容に加え種々の変更を加えることは、上述の記載と実施により当業者には明らかである。さらに、さまざまな本発明の特徴的機能が一緒に使用されると記載されているが、本願発明の特徴的機能の多くは、別々の有用性および創作力を有することはいうまでもない、そして、本願発明の実施例では、必ずしも全てが一緒に使用される必要はない。このように、本発明は、本願明細書において記載されている特徴が個々に使用されたり、或いは種々の他の発明との組合せで使用されたりする複数個の実施例を含む。この種の別の実施例、変更態様、および本願明細書において記載されているさまざまな特徴の組合せは、本発明の範囲内であり、それは添付の特許請求の範囲だけによって制限される
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1A】本発明の実施例の斜視図であり、ハンドルは、折りたたみ状態ではなく、かつ同軸状に伸張状態を図示している。
【図1B】図1Aの実施例の斜視図であり、ハンドルは、折りたたみ状態ではなく、かつ同軸状に短縮状態を図示している。
【図2】図1Aの実施例の斜視図であり、ハンドルは、折りたたみ状態を図示している。
【図3】図1Aの実施例に示す上部ハンドル組立体の分解斜視図である。
【図4】図1Aの実施例に示す下部ハンドル組立体の分解斜視図である。
【図5】図1Aの実施例に示す上部ハンドル組立体の正面図である。
【図6】図1Aの実施例に示す上部ハンドル組立体の部分的な切欠図である。
【図7】図1Aの実施例に示す上部ハンドル組立体の部分的な切欠図であり、図5の参照ラインVII−VIIを示している。
【図8】図1Aの実施例に示す中央ハンドル組立体の部分的な切欠図であり、明確にするために様々な部品が除去されている状態を図示する。
【図9】図1Aの実施例に示す中央ハンドル・ジョイントの後部切欠図である。
【図10】図1Aの実施例に示す下部ハンドルの部分的な斜視図であり、明確にするために様々な部品が除去されている状態を図示する。
【図11】図1Aの実施例に示す下部ハンドルの断片的、部分的な分解斜視図である。
【図12】図1Aの実施例に示すハンドルと車輪装着アセンブリの断面図である。
【図13】図1Aの実施例に示すベース部の部品の分解斜視図である。
【図14】図1Aの実施例に示すベース部の部品の部分的な分解斜視図である。
【図15】図1Aの実施例に示すベース部の切欠斜視図である。
【図16A】本発明のバッグ収納機能を示す実施例の切欠側面図であり、バッグ室にバッグが無い状態を図示している。
【図16B】図16Aのバッグ収納機能を示す切欠側面図であり、バッグ室にバッグがある状態を図示している。
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、2005年1月18日に仮出願した出願番号第60/644,020号および2005年4月21日に出願した第60/673,359号の優先権を主張し、それぞれは全て本願明細書で引用するものとする。本願発明は、一般には折りたたみハンドルを有する床掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機は、迅速にそして効果的に床清掃を行なうことが要求される家庭、オフィス、およびその他の場所において広く使用されている。この種の掃除機には、さまざまな構成、例えば縦型、筒型、スティック型、および頭部電動型、等のデザインが存在する。
【0003】
典型的な縦型掃除機は、軸支された後部ハウジング/ハンドルが取り付けられる比較的広範囲な床を掃除する車輪付きノズルベースを有している。このノーズベースは、床に向けられた吸入ノズルを含み、そして後部ハウジングは、ほこり収納容器(例えばサイクロン式または非サイクロン式ほこり分離室または真空バッグ室)および掃除機を操作するためのグリップを含んでいる。吸気ファンおよびモータセンブリ(ファン/モータ)が、上記ノーズベースまたは後部ハウジング内に位置し、ノズルおよびほこり受容器を通して空気を吸引するか、又は上記ノーズに空気を吸引して上記ほこり受容器へ空気をプッシュする吸気用の空気流を供給する。又このノズルベースには、ファン/モータ、分離式モータ、または空気タービンのいずれかにより駆動されるアジテータが含まれている。縦型掃除機には、床の上部空間を掃除するためや、なかなかノズルベースが届かない場所を掃除するための、折り曲げ自在なホースや種々の清掃道具とを含むことも公知である。
【0004】
筒型掃除機は、吸引空気流を生成したり、ほこりを分離することに関しては、縦型掃除機と同様に作動するが、典型的にはフレクシブルに曲がる真空ホースを経由して筒に取り付けられる床清掃用ノズルベースを含んでいる。上述の縦型掃除機と同様に、このノズルベースは床に向けられるノズルを有し、ベース内のモータによって駆動されるアジテータを含むことができる。この縦型掃除機は、ファン/モータ、およびほこり受容器(つまり上記を同様に、バッグ式、サイクロン式または非サイクロン式のバッグ無し設計の受容器)が含まれる。
【0005】
スティック型掃除機は、基本的には、ノズルベースのサイズが最小化されたコンパクトな縦型掃除機である。これらの掃除機は概して比較的小さいなノズルベースを有し、そしてこのノズルベースは、吸気口の内部または近傍に配置されたアジテータを有したり、有しなかったりする。ファン/モータおよびほこり受容器は、装置を細長く、また容易に格収納可能にするように、狭い後部ハウジング内に積み重ねられる構成で、典型的には配置されている。一般には、スティック型掃除機では、後部ハウジングに出来るだけ多くの機能部品を収納し、可能な限りコンパクトになるように設計されると言われている。このスティック型掃除機は、しばしばバッテリ電源を使用したりするが、電源コードを使用するタイプもあり得る。
【0006】
頭部電動型掃除機は、スティック型掃除機と反対の構成で、機能部品の殆ど或は全てをノズルベース内に収納させ、後部ハウジング/ハンドルに位置するいかなるパーツのサイズを最小化させる構成をとっている。しかしながら、この種の頭部電動型掃除機は、典型的な縦型掃除機や筒型掃除機よりも小型またはコンパクトであるという点で、スティック型の掃除機と本来的な目的をしばしば共有している。頭部電動型掃除機の例としては、米国特許第6,574,831号、6,317,920号、6,012,200号、5,829,090号、5,500,979号、5,319,828号、4,519,113号、3,618,158号、そして1,829,582号等があり、これら全ては、本願明細書において引用するものとする。この種の装置においては、ノズルベースは、概してノズル、ほこり受容器およびファン/モータを収納し、アジテータおよびアジテータモータ(それがファン/モータによって駆動されない場合)も含むこともできる。この頭部電動型掃除機では、上記ノズルベースまたは後部ハウジング/ハンドルに配置された従来の電気コードまたは電池を使用して電源供給されていることもよく知られている。この後部ハウジングには、ハンド・グリップが含まれており、このハンド・グリップは、上記ノズルベースをガイドするハンドルとしての(そして、しばしば唯一の)主要機能を有する。しかしながら場合によっては、この後部ハウジングは、付属用品収納部を有していたり、又はアクセサリ掃除機ホースまたはホース巻き取部として使用するように構成されたものも存在する。
【特許文献1】米国特許第6,574,831号
【特許文献2】米国特許第6,317,920号
【特許文献3】米国特許第6,012,200号
【特許文献4】米国特許第5,829,090号
【特許文献5】米国特許第5,500,979号
【特許文献6】米国特許第5,319,828号
【特許文献7】米国特許第4,519,113号
【特許文献8】米国特許第3,618,158号
【特許文献9】米国特許第1,829,582号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
周知の頭部電動型の掃除機は、ある意味では成功しているが、まだ改良型の頭部電動型掃除機を提供する必要も存在している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様において、本発明は、掃除機に関する。この掃除機には、掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;前記掃除機と関連して、前記入口ノズルに入る有効的な空気流を吸い込むために使用する吸気源と;前記掃除機と関連して、前記有効的な空気流からほこりを落すために適応したほこり受容器;とが含まれる。そして、下部ハンドルが、下部軸支で前記ベースに装着されており、上部ハンドルが、上部軸支で前記下部ハンドルに軸支されている。この掃除機には、前記下部ハンドルと前記ベース間の相対的な回転を制限する第1の下部軸支ロック位置と、前記下部ハンドルと前記ベース間の相対的な回転を制限しない第2の下部軸支ロック位置とを有する自動動作の下部軸支ロックを有する。更にこの掃除機には、前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間の相対的な回転を制限する第1の上部軸支ロック位置と、前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間の相対的な回転を制限しない第2の上部軸支ロック位置とを有するマニュアル動作の上部軸支ロックが含まれる。
【0009】
別の態様においては、本発明に係る掃除機には、掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;前記ベース内に設置され、前記入口ノズルと空気流で連通するほこり受容器と;前記入口ノズルに入り、前記ほこり受容器を通過する掃除用の吸引空気流を生成するために使用し、前記ベース内に設置された吸気源;とが含まれる。又この掃除機は、前記ベースに軸支して取り付けられたハンドルを有する。当該ハンドルは、下部軸支で前記ベースに軸支して取り付けられた下部ハンドルと;上部軸支で前記下部ハンドルに軸支して取り付けられた上部ハンドル;とを有する。この上部ハンドルには、下部セクションと;前記下部セクションに伸縮して嵌合する上部セクションと;前記上部セクションと前記下部セクション間の伸縮動作を選択的に許容または阻止するのに使用される伸縮調整機構;とを有する。更に又、この掃除機には、前記上部ハンドルの前記上部セクションに取り付けられ、そして前記ベースの少なくとも1つの電気部品を制御する少なくとも1つの電気制御部を有している。
【0010】
さらに別の態様において、本発明は、掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;前記ベース内に設置され、前記入口ノズルと空気流で連通するほこり受容器と;前記入口ノズルに入り、前記ほこり受容器を通過する掃除用の吸引空気流を生成するために使用し、前記ベース内に設置された吸気源;とを有している。ハンドルが、前記ベースに軸支して取り付けられている。このハンドルには:下部軸支で前記ベースに軸支して取り付けられた下部ハンドルと;上部軸支で前記下部ハンドルに軸支して取り付けられた上部ハンドル;とを有する。更にこの掃除機は、流体連通の中にあり、前記ほこり受容器および吸気源の下流側にある排気口を有する。この排気口は、前記ベース上向きの表面上に配置されている。
【0011】
他の実施例、特徴およびバリエーションも、本発明の範囲内にも含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、一般に折りたたみハンドルを有するユニークな掃除機に関する。
本願明細書においては、添付図面において例示される実施例が掃除機として描かれるが、本発明は、湿式あるいは乾燥除湿機として、又は他のタイプの特殊掃除機として実施することも可能であると理解すべきである。ここで使用しているように、表現としての「バキューム掃除機」および「掃除機(バキューム)」は、表面上からほこり又は他の望ましくない物質を除去するための吸気源を使用するいかなる清掃装置も含むことを意図したものであり、それが特殊機能、例えば流体蓄積システムおよび流体回収用タンク(湿式の除湿機においてのように)を含むか否かに関係なく、更にそれがどんなタイプのほこり分離システムを使用するか(例えばサイクロン式、バッグ式またはほこりカップ分離システム)には関係ない。これらの、そしてまた他のバリエーションも、現在の開示からみて当業者にとって明らかである。
【0013】
ここで1A図、1Bおよび2を参照にして、本発明の実施例は、床接触ベース102および折りたたみハンドル104を有する掃除機100から構成されている。このベース102およびハンドル104は、通常頭部電動型掃除機に装備されており、この種の掃除機では、吸気用ファン、モータ、空気の入口、およびほこり受容器の全てが、ベース102内に位置するように構成されているが、厳密にはそのようには要求されず、さまざまな操作パーツ、例えば吸気源およびほこり分離システム、等はハンドル104内に位置することも可能である。
【0014】
ハンドル104には、下部ハンドル106および上部ハンドル108が含まれ、そしてこれ等は、中央ハンドル・ジョイント110で互いに取り付けられている。グリップ112は、上部ハンドル108の最上部に設けられおり、この掃除機で人間工学的な制御が出来るようにデザインされている。この実施例に示すように、下部ハンドル106は、2つの直立部分を有するヨークで構成されている。この構成は、二股に分けられた下部ハンドル106が、ベース102にまたがるように前方に回転することができ、かつ非常にコンパクトに折りたたむアセンブリとなるので、特に有用であることが判明している。本実施例においては、上部ハンドル108は後方に軸支し、ベース102上のキャリーハンドル116上に、または、その隣に載置される。好ましくは、上部ハンドルは、キャリーハンドル116の上部に沿って位置する溝118に入り込んで停止するように構成される。本実施例において、ハンドル104が折りたたまれている時でも、キャリーハンドル116は、掃除機100を動かすためにそのまま機能的であり、そして掃除機100はこの位置においてさえ使用可能である。ロック(図示せず)を、不注意にこの2つの部分が展開することを防止するために、これ等を係止するために、キャリーハンドル116または上部ハンドル108に設けてもよい。
【0015】
下部ハンドルと上部ハンドル106、108の上述のヨークとポストでの構成が好ましいが、下部ハンドル106は、ベース102の縦中心線に沿って、或いはオフセットするように軸支された単一のポストで構成してもよい。このような実施例では、小さく折りたたまれた形状が、例えば上部ハンドルおよび/または下部ハンドルがフィットする切欠き部または谷部を有するベース102を成形することによっても実現可能である。この上部ハンドルは、示された単一ポスト構造と異なっていてもよい。
【0016】
中央ハンドル・ジョイント110は、上部ハンドルと下部ハンドル108、106を結合させ、図1Aおよび図1Bに示すように、下部ハンドルと上部ハンドル106、108を一緒に、開いた位置(折りたたまれていない位置)に固定することができ、また図2に示すように、下部ハンドルと上部ハンドル106、108を折りたたむこともできるように構成されている。開いた位置(折りたたまれていない位置)では、上部、下部のハンドル108、106は、通常は相互に直線的に整列配置されており、そしてハンドル104は、単一の剛性部材として作動するように、一緒に係止する構成になっている。折りたたまれた状態では、この掃除機は、比較的小さい空間に格納することが可能であり、このように作動するために造られることさえ可能である。中央ハンドル・ジョイント110は、他のロック位置を有することもできる。例えば、上部ハンドル108が下部ハンドル106との関係でその折りたたまれた位置(図2)に保持されるロック位置を有することができる。上部ハンドル軸支ロックは、上部ハンドル108が下部ハンドル106との関係で前方に傾くように、上部ハンドル108を保つロック位置を有するように構成してもよく(すなわち図2に示される方向とは反対方向に軸支する)。なおこの構成では、下部ハンドル106がベース102の後で平坦な状態のままで、一方では上部ハンドル108は床面から立ち上がるようになるので、背の低い家具の下でこの掃除機を作動させるには有用である。
【0017】
下部ハンドル106の下端は、ベース102に軸支して取り付けられている。この軸支付属部材は、好ましくは一対の後部ベース車輪114の回転軸と同軸上に設けられるが、しかし他の取付け位置および軸または回転も可能ある。下部軸支ロック1374(図13)は、図1Aと図1Bに示すように、下部ハンドル106を直立した静止位置に保持させるが、掃除機100を従来の方法で作動させるために、ベース102に対して少なくとも後方向に自由に下部ハンドル106を回転することができるようにロック解除できるように構成してもよい。より低い軸支ロック1374には、他の係止位置、例えば下部ハンドル106が、図2に示すように前方に折りたたまれた位置で保持され、この構成では、この掃除機を持ち上げた時に、偶然に折りたたみ状態から解放されるのを防止することが出来る。
【0018】
上部ハンドル108の一実施例につき、図3を参照にして、詳述する。好適な上部ハンドル108には、はめ込み式の上部伸縮自在部302および下部伸縮自在部304が含まれ、これらは相互に摺動可能であり、上部ハンドル108は、使用者の好みで、長くしたり、短くしたりさせることが可能である。
【0019】
グリップ112は、はめ込み式の上部伸縮自在部302を形成するために、伸縮自在管314の一端に取り付けられている。グリップ112には、主グリップ・ハウジング306、上部グリップ・ハウジング308、下部のグリップ・ハウジング310および制御プレート312が含まれる。グリップ112は、グリップ112上のユーザの感触をよくするために、一つ以上のオーバーモールドされた表面層または織物面を含むことができる。ここに示された実施例においては、主グリップ・ハウジング306は、伸縮自在管314の終端上で摺動し、伸縮自在管314の対応する穴318に対して後方に制御プレート312から伸びるネジ・ボス316によって適切な状態に保たれている。ネジ(図示せず)が、下部のグリップ・ハウジング310へ嵌入され、これ等の部材を一体に保持するために、ネジ・ボス316と係合する。加えて、伸縮自在管314には、非円形の形状部分を有し、この部分と主グリップ・ハウジング306の一番下に設けられた対応する形状の穴に係合し、グリップ112と伸縮自在管314が相互に関連して回転することができないように構成されている。
【0020】
制御プレート312には、装置を作動するために要求されるいかなるボタン、スイッチまたは他の制御部が含まれる。ある好ましい実施例において、これらの制御部には、吸気ファンモータをオンにする第1のボタン、吸気ファンモータおよび回転ブラシモータをオンにする第2のボタン、およびファンモータおよび回転ブラシモータをオフにする第3のボタンが含まれる。あるボタンを押下すると、その他のボタンに優先するように構成されている。例えば利用者がファンおよび回転ブラシモータを起動させるために第2のボタンを押し、その後に第1のボタンを押下すると、回転ブラシモータはオフになり、モータはオンのままになる。ワイヤ束320が、これ等の制御部に接続されており、伸縮自在管314を下方に向けて敷設されており、上部ハンドル108が完全に延長されたときでも、外れないように充分なたるみが設けられている。ワイヤ束320の配線については、より詳細に本願明細書において述べられる。
【0021】
上部ハンドル108の下部伸縮自在部304は、後部ハウジング322と前部ハウジング324とを具備している。後部ハウジング322は、伸縮自在管314が摺動できるような形状と太さをした内部スリーブを有している。伸縮自在管314および後部ハウジング322間の回転は、非円形形状または他の周知な構造をしたピンおよび溝構造を用いて、防止できる構造になっている。この種の構造に関する実施例は、米国特許番号6,311,366および6,766,559に示されており、これ等は本願明細書で引用するものである。スリーブ326は、後部ハウジング322に示されているが、その代わりに前部ハウジング324に設けてもよいし、またその中間に設けてもよい。
【0022】
下部伸縮自在部304の前部および後部ハウジング324、322には、それらの底端部で、補完的な前後の軸支面328、330が含まれる。前後部ハウジング324、322が、それぞれ取り付けられると、図8および図9に示すように、軸支面328、330は、下部ハンドル106上の対応する円筒形軸支面408(図4)周りにフィットし、それぞれが上部ハンドル108の両側にある、一対の円形状リングを形成する。加えて前部ハウジング324は、一対の後方に伸びる取付ボス332(その一つは見えている)を含み、これには上部ハンドル軸334が、プレス係合やネジで取り付けられており、所定の場所等に保持されている。ある好ましい実施例においては、上部ハンドル軸334は、取付ボス332が係合する一対のさら穴336を含み、そしてネジ702(図7)が、上部ハンドル軸334の後ろまで貫通し、そして取付ボス332に係合する。これにより図7および9に示すように、複数のパーツを適切な状態に保持することが出来る。このアセンブリの詳細は、図3、図7、図8および図から理解することが出来る。
【0023】
ここで図3および6を参照して、伸縮自在部ロック337は、伸縮自在管314が内部スリーブ326内で選択的に、摺動するのを止めたり、或いは許容したりするために設けられている。この好ましい実施例においては、この伸縮自在部ロック337には、短い距離を上下にスライド出来るように、前部ハウジング324と後部ハウジング322間の適所に保持されたスライダ338が含まれる。このスライダ338は、操作ボタン339を有している。そして、それは前部ハウジング324の対応する貫通口341から突出している。伸縮自在部ロックには、更に、後部ハウジング322の開口部342に保持されている一対のローラー340が含まれる。これらの開口部342は、スリーブ326内部に通じており、そしてローラー340は、それらの円筒周面がスリーブ326に突出することができるような大きさに設定されている。しかしながらローラー340の端上の延長部は、それらが完全に開口部342を通過して、スリーブ326内に落ち込むのを防止している。伸縮自在管314がスリーブ326に挿入されると、ローラー340は伸縮自在管314上の対応するへこみ部344に係合することが出来る。図3に示すように、多くのへこみ部344が、様々な任意の場所に伸縮自在部を保持するために、伸縮自在管314に沿って配置されている。
【0024】
スライダ338の後部表面には、一対の突出346および一対のスライダへこみ部348が含まれ、それらは、スライダ338上に1つ置きに配置され、2つのローラー340間の距離とほぼ同じ距離だけ離れた間隔で配置されている。スライダ338は、ロック位置(示されている)およびロック解除位置との間で移動可能である。ロック位置において、突出346は、開口部342に隣接し、ローラー340を開口部342に押圧し、へこみ部344と係合する。この位置では、ローラー340と開口部342およびへこみ部344間の係合は、伸縮自在管314が内部スリーブ326に対してスライド移動するのを防止している。ロック解除位置においては、スライダへこみ部348が開口部342に隣接するまで、スライダ338は移動し、それによってローラー340がスライダへこみ部348に移動し、へこみ部344との係合から解放され、このようにして伸縮自在管314がスリーブ326の範囲内で摺動出来るようになる。ばね350は、ロック位置にスライダ338を付勢するために設けられている。
【0025】
前述の実施例が望ましいが、多数のバリエーションは可能である。例えば2つだけの伸縮位置にしてもよく、その場合には、へこみ部344はこれらの2つの位置を許容するだけの位置に配置するように構成すればよい。また上部ハンドルは、無段階的に異なる係止位置を許容するようなロックを使用することができる。伸縮自在部ロックは、米国特許第6,474,696号、5,941,575号、5,332,266号および5,046,761号に使用されているか、或いは示されている構造のうち、いずれかでも構成することが可能である。なおこれ等の構成は、本願明細書で全て引用するものとする。また更に上部ハンドル108は、伸縮自在構造でなくともよい。加えて、上下の管が「管」であると記載されているが、丸形状あるいは中空である必要は必ずしも必要ない。この管は、隣接する共線的に摺動する部品で構成し、必ずしも同心的に摺動する部品である必要もない。当業者によって理解される各種の構造的なバリエーションは、本発明の範囲内である。
【0026】
ここで図3および7を参照して、上部ハンドル108には更に、中央ハンドル接合ロック352が含まれる。中央ハンドル接合ロック352に、前部ハウジング324と後部ハウジング322との間の適所に配置されるスライダ354が設けられており、このスライダ354は、短い距離をその中で摺動することが出来る。スライダ354には、前部ハウジング324の対応する穴358から突出する操作のボタン356が含まれる。図7に示すように、スライダ354は、スライダ354を支持して導くために、後部ハウジング322上の対応する突出部362周辺で適合する一対の後方に伸びたリブ360を有している。前部ハウジング324には、スライダ354の下に位置するバネ棒704が含まれ、ばね706は、そのロック位置にスライダを上方に付勢するために、スライダ354およびバネ棒704間に配置されている。スライダ354には更に、互いから離間関係に位置する一対の係合歯364が含まれる。これらの係合歯364の目的は、以下の説明から明白になる。
【0027】
ここで図4を参照にして、好適な下部ハンドル106を例示し、詳述する。下部ハンドル106は、第1の直立部材402と第2の直立部材404で構成され、これ等は、下部ハンドル軸406により、それらの最上端で相互に接続されている。この下部ハンドル軸406は、一対の終端リング420で構成され、それぞれは適所に直立部材402、404を保持するネジ902(図9)を受けるための一対のネジ・ボス421を有する。終端リング420は、それらとの間に延在する部分的に開いた円筒状中心部422を有する。ネジ902で直立部材402、404を下部ハンドル軸406に接合するのが好ましいが、他の取り付け機構も使用することが可能である。
【0028】
下部の軸支リング412は、ネジまたは他の機構によって各直立部材402、404の底端部に取り付けられる。各軸支リングは、円筒形フランジ442を有し、そして一方または両方の軸支リング412は、一つ以上の放射状に伸びているキャッチ444を含むことができる。軸支リング412の目的および詳細は、本願明細書において後述する。
【0029】
直立部材402、404は、それぞれの内部ハウジングシェル414および外部ハウジングシェル416との間に収納されている。これらは、美的外観を改良するため、また構造を強化するため、そして内部パーツをカバーするため、その他の目的のために付加されている。ここに示された実施例においては、外部ハウジングシェル416は、ネジによって直立部材402、404に取り付けられており、そして内部ハウジングシェル414は、スナップ式の部材で取り付けられている。もちろん他の取り付け機構も、その代わりに用いることができる。キャップ418は、下部ハンドル軸406の端をカバーするために各外部ハウジングシェル416に設けられている。
【0030】
直立部材402、404には、各々円筒形の軸支面408が含まれている。この軸支面408は、それらの円筒軸に対して水平に、そして共直線的に伸びている。図8および図9に示すように2つの円筒形軸支面408は、上部ハンドル108の前後の軸支面328、330が、それら周辺で係合し、1つの軸支ジョイントを形成するような形状と大きさに設定されている。このように軸支面328、330、408は好ましくは比較的低い摩擦係数を有した材料にして、それらとの間の回転を自由にし、更にそれらの間に配置される追加の座金やまたはベアリングを入れてもよい。放射状壁面409は、各軸支面408の内端(すなわち装置の横中心線方向の端)に置かれて、そこから放射状に伸びている。この放射状壁面409は、各軸支面328、330内側の上部ハンドル108の上に形成された対応する放射状壁面802(図8および図9)に接している。放射状壁面409、802間の接触部材は、下部ハンドル106および上部ハンドル108間で横方向の動きを防止することが出来る。図9に示すように、この円筒形軸支面408は、コンパクトなアセンブリになるように、下部ハンドル軸406の終端リング420を囲むような形状と大きさに設定されている。
【0031】
図4、図8および図9に示すように、更に第1および第2の直立部材402、404は、各々、軸支面408から内部へ伸び、軸方向に伸びている環状壁410を含んでいる。この環状壁410は、放射状壁面409の最も外部の放射面に位置するが、しかし他の場所でもよい。環状壁410は、各軸支面408の一部の円周周辺に伸びているが、しかし図8で一番よく示すように各々は、中央ハンドル接合ロック352のそれぞれの係合歯364が収まるギャップを含んでいる。この位置では係合歯364は、環状壁410と係合し、このことにより上部ハンドル108が、下部ハンドル106に対して後方に回転して軸支するのを防止している。また上部ハンドル108をロック解除することを要求されたときに、オペレータは、操作ボタン356を押し下げることによって、中央ハンドル接合ロック352を稼動させ、それにより、係合歯364を下へ動かし、環状壁410との係合を解除する。一旦係合歯364が係合から解除されると、上部ハンドル108は折りたたまれた位置に後方へ回転することができる。環状壁410には単一のギャップだけが示されているが、付加的なギャップが、複数の異なる角度位置で係合歯364と係合できるように設定することができる。
【0032】
図8に示すように、上部ハンドル軸334は、下部ハンドル軸406の横軸方向の範囲内で同心で係合している。上部ハンドル108が開いた位置にあるときには、後方に伸びている取付ボス332(前述したように、この上に上部ハンドル軸334が、載置されている)は、その中心部422の前方エッジ708に沿って下部ハンドル軸406に当接する。この当接関係により、上部ハンドル108が下部ハンドル106に対してそれ以上前方へ回転するのを防止する。同様に、上部ハンドル108が後方に回転するときに、取付ボス332と下部ハンドル軸406の後方端部710間の当接が、有効な回転停止として使われる。取付ボス332が下部ハンドル軸406を越えるのを許容するために、必要に応じて一対の切り込み422を下部ハンドル軸406の後方端部710に設けて、所望の後方への回転範囲となるように構成してもよい。これらの切り込み422は更に、取付ボス332上に上部ハンドル軸334を保持するネジ702を取り付けるのを容易にする。
【0033】
ここで図4、図9および図10を参照して、ハンドル104には、ユーザが収納のために前方へハンドル104を折りたたむことを望むまで、ハンドルが直立した静止位置からベース102を中心に回転するのを防止する機構を含むこともできる。好ましくは、この機構は、ハンドル104を折りたたむ動作を最小化するために中央ハンドル接合ロック352と連動して、自動的に作動するように出来る。この目的で、下部ハンドル106の第1の直立部材402には、ロッキングバー426が含まれ、それはベース102側の対応するキャッチ1002を係合して、下部ハンドル106がベース102に対して前方へ回転するのを防止する。必要に応じて、図8に示すように、第2の直立部材404も、それ自身のロッキングバー804を含むこともできるが、この例示の実施例では単一のロッキングバーで充分であると考えられる。
【0034】
図4および図10に示すように、ロッキングバー426は、中央ハンドル・ジョイント110から下部ハンドル106の一番下まで伸びる薄い長形部材から成る。ロッキングバー426は、第1の直立部材402とその付随する外部ハウジングシェル416(図10において取り除かれている)の間に位置して、いくつかの位置決め壁1004との間で直立部材402の側に沿って摺動する。ロッキングバー426は更に、下部の軸支リング412のロケーティングチャネル428中で摺動し、そしてそれは不注意なハンドルの解放を防止するために、キャッチ1002の近くの場所できっかりと固定するように構成されている。ロッキングバー426が図10に示される位置にあるときには、それはキャッチ1002を係合して、ハンドル104が前方へ回転するのを防止している。
【0035】
このロッキングバー426は、第1の直立部材402の側に沿って上部へそれを摺動させることによって、キャッチ1002から解放される。これは多くの方法で達成することができるが、ある好ましい実施例では、それは中央ハンドル・ジョイント110に隣接して位置するループ430によってロッキングバー426を持ち上げることによって実行される。図4に示すように、ループ430は、ロッキングバー426の一般には正方形の開口部を含んでいる。図9に示すように、リフティング・カム432は、ループ430を貫通し、ネジ904によって上部ハンドル軸334に取り付けられている。またリフティング・カム432および上部ハンドル軸334は、ネジがゆるむ場合に両者間の相対的な回転を防止するために、機械式係合機構を含むこともできる。例えば、カム432は、上部ハンドル軸334の端の対応スロット366(図3)に嵌まるタブ434(図4)を有することができる。
【0036】
リフティング・カム432は比較的大きな半径を有する一つ以上の領域と、そして一つ以上の平面436または比較的小半径を有する他の領域を持った切れ込みのある形状を有する。上部ハンドル108が開いた位置(折りたたまれていない位置)においてあるときには、平面436によってループ430の上端部に接して、ロッキングバー426が比較的低い位置に下がり、留め金1002と係合することができるようにカム432は方向付けられる。バネ(図示せず)が、ロッキングバー426を下方向に付勢するために設けてもよい。上部ハンドル106が、下部ハンドル106と相対的に回転するときに、大きい方の半径を有するカム432一部分がループ430に当接し、これにより第1の直立部材402に沿ってそれを上方へ持ち上げるようにして、上部ハンドル軸334は回転して、カム432を回転させる。カム432の半径の変化は、ロッキングバー426を持ち上げてキャッチ1002との係合から解放し、このことにより、下部ハンドル106が折りたたまれた位置に、前方へ回転出来るように許容している。
【0037】
前述のカムおよび従動部構造が好ましいが、機械的リンク機構、ケーブル、その他のような他の構造も用いることができる。この種の変形例は、当該明細書の開示からみて当業者にとって直ちに明らかである。
【0038】
この上下のハンドル108、106およびそれらのそれぞれのパーツは、いかなる有用な方法でも組み立てられることができて、いかなる適切な材料からも製造されることができる。通常、プラスチック材料は適切であるが、ある種のパーツは金属で更に強度を増すことで構造的なメリットを得ることができる。この種のパーツには、伸縮自在管314、ローラー340、ハンドル軸334、406、直立部材402、404、軸支リング412およびロッキングバー426が含まれる。
【0039】
図示したハンドル・ロック機構に関する多くの変形は、本発明で開示され、従って本発明は、明示されたロックや又はそれらの動作方法に、限定されない。例えば、伸縮自在部ロック337および中央ハンドル接合ロック352は、機械的に接続され、単一の押しボタンによって作動することができる。別の例として、中央ハンドル接合ロック352は、上部ハンドル108上の内部スリーブ326の底に位置する押しボタンによって作動することができ、それに対して伸縮自在管314を押圧することによって作動させることができる。この種の内部操作の構造は、既存の操作のボタン356に代わることができ、或いは代わりのロック解除機構として設けることもできる。さらに別のバリエーションとして、装置は、中央のハンドル軸支ロック352から別に下部の軸支ロッキングバー426を作動する機構を含むことができる。例えば、下部ハンドルキャップ418のうちの1つは、オペレータが手動でロッキングバー426を持ち上げることができる回転可能なダイヤルと交換することができる。他のバリエーションにおいては、ロッキングバー426は、その代わりに、前方への回転を許容するためにハンドル104を解放するのに、ベース102上のレバーまたは他の機構を起動させるために用いることができる。例えば、軸支リング412は、ハンドル102が前方へ回転するのを防止するために下部軸支ロック1374(図13)と接触する追加留め金444を含むために変更し、そしてロッキングバー426は、前方への回転を許容するために、ロックピン1376(図13)をこの追加留め金444から解放するために下部軸支ロック1374(図13)上に押し下げるように構成してもよい。この後者の実施例において、前方の回転は、下部軸支ロック1374を低下させることによって得られることもできる。他のバリエーションも、当該開示事項と本発明の実施例に関する日常的な試験を考慮すれば明らかである。
【0040】
更に本発明は、折りたたみ式のハンドル用の新規な電気配線システムを提供する。この電気配線システムは、掃除機で使用されるように図示されているが、それは、折りたたみ式のハンドルの端に電気制御装置を含むことが要求される他の装置にも役立つと思われる。上記したように、制御プレート312は掃除機グリップ112に設けられており、また制御ワイヤ束320は、制御プレート312に取り付けられる。ワイヤ束320は、上部ハンドル108が過度にワイヤ束320を引っ張ったり又は破損させずに完全に延在できるのに十分な弛みを持って、伸縮自在管314を通って延在する。ある好ましい実施例においては、このたるみは、ワイヤ束320のコイル321を形成することによって設けられ、そして上部ハンドル108が伸縮自在管314およびスリーブ326間でそれが引っかかるのを防止するために圧縮されるときには、そのたるみは、その自然に丸くなったリラックスした形状の性格により、ある程度引っ込む構造になっている。
【0041】
図4および図7に示すように、ワイヤ束320は、伸縮自在管314を出て、そして下部ハンドル軸406の一番下の後を通過して、巻き付いている。上部ハンドル108が下部ハンドル106に後方に回り巻き付くときに、この構造は、ワイヤ束320をいくぶん緩める構造になる。このたるみの幾つか又は全ては、ワイヤ束320の丸くなった部分321の圧縮によって出来始める。ワイヤ束320は、バネ棒704と下部ハンドル軸406の前方エッジ708との間、そして上部ハンドル軸334の正面と通る穴368を通過する。図9に示すように、ワイヤ束320は、それから中空の上部ハンドル軸334を軸方向に通過して、上部ハンドル軸334の端にある第2の穴370を出る。
【0042】
ここで図11を参照にして、上部ハンドル軸344の端を通る穴370は、下部ハンドル106の第2の直立部材404を通る対応する穴438に連通している。ワイヤ束320は、この穴438を通過して、第2の直立部材404の下まで延在している。一つ以上のワイヤループ440または切り抜きが、ワイヤ束430を収納するために設けることができ、ハンドル104が回転するにつれて、それが摺動して摩滅するのを防止している。また、図12を参照にして、ベース102は、1つの車輪据付領域の上半分周辺に位置する一般に半円形溝1102を含む。このワイヤ束320は、この溝1102を通り、そして従来の方法で電気回路に接続される掃除機100の内部に通る。この溝1102によって、ハンドル102がワイヤ束320を引っ張ったり、拘束したりせずに、大きいアークで回転することができる構造になっている。
【0043】
いうまでもなく、様々なクリップ、ばね、引っ張り部材、そして他の種類の保持部材または装置を、ワイヤ束320に沿って適切な場所に取付け、ワイヤ束320を所定の位置に設置し、緩みを保持し、そして、擦り減ったり、擦れたり、挟みつぶしたり、および/または無理に引っ張ることにより破損する危険性、等を防止している。例えば、ワイヤ束320を保持し、それがベース102に対して擦れてすりむけるのを防止するために、保持ループ1202(図12)を、軸支リング412の内面の近くに設けることができる。この保持ループ1202は、軸支リング412の押圧形成または成型した拡張部分により、内部ハウジングシェル414(図4)によって、または他の適当手段によって形成することができる。
【0044】
下部ハンドル106とベース102間の好適な付属品は、図11および12において例示されている。本実施例においては、ベース102は、ベース102の後部の両側から横に伸びる一対の取付部材1104(その内、一つだけは見える)を含んでいる。各取付部材1104には、外フランジ1106が含まれ、そして内側フランジ1108が外フランジ1106中に同心で位置し、中心車輪ネジ・ボス1110が内側フランジ1108中に同心で位置し、そして3つの保持ネジ・ボス1112が外側で内側フランジ1106、1108の間に位置する。この外側と内側フランジ1106、1108は、一般的には円筒状の軸方向に伸びた壁で構成されており、それらは、ベース102から離れるに従い、わずかに先細形状にしてもよい。
【0045】
保持リング1114には、各取付部材1104に取り付けられる。各保持リング1114は、3つの一般に円筒状ブッシングが含まれ、内側ブッシング1116、中間ブッシング1118および外ブッシュ1120である。内側と中間ブッシング1116、1118は、半径方向壁1122でつながれ、そこから3つの取付けポスト1124が突出している。取付けポスト1124は、保持器ネジ・ボス1112に合うような形状をしており、そして図12に示すように、複数個のネジ1204が、保持リング1114を適当な状態に保つためにこれらの部分を貫通している。このように取り付けられると、保持リングの内側ブッシング1116は、内側フランジ1106を囲み、そして中間ブッシング1118および外ブッシュ1120は、ちょうど外フランジ1108の内外に、それぞれ位置することになる。
【0046】
最も図12に示されるように、軸支リング412には、外ブッシュ1120の上に適合する外側へ曲がった円筒形フランジ442が含まれる。軸支リング412は、軸支リングの円筒形フランジ442と外フランジ1108の間に位置する保持リング1114の外ブッシュ1120と共に、取付部材1104周辺で同心円的に取り付けられる。保持リング1114には、外ブッシュ1120の外端部にある外側の放射状リップ1126が含まれ、これが、円筒形フランジ442を所定の位置に保持し、従って下部ハンドル106を所定の位置に保持する。このように保持リングは、同時に下部ハンドル106をベース102に取り付けて、それが回転することができるベアリング面を提供している。このために、外ブッシュ1120は、好ましくは、公知技術による相対的に低摩擦および/または自動注油式の材料で作られているのがよい。外ブッシュ1120には、外ブッシュ1120と軸支リング・フランジ442との間に積もるかもしれない塵または破片を退避するのに役立つ一つ以上の溝またはホールを含ませてもよい。油注入式のジョイントが用いられる場合、グリース注入部(図示せず)または注油用ホールを設けてもよい。さらに、外ブッシュ1120および保持リング1114を、単一部材として形成するのが好ましいが、それ等はその代わりに別々の部材であってもよい。
【0047】
更に保持リング1114は、ベアリング面を後輪114に提供している。最も図12に示されるように、各後輪114は、外側車輪フランジ1206および内側車輪フランジ1208を含んでいる。車輪フランジ1206、1208は、車輪114の本体部を形成する材料、好ましくは剛性プラスチックの円筒状の一般的な拡張部で形成するか、または車輪114に付加するように形成される。また各車輪114には、車輪114の円形中央部に、窪んだ中心部1128および中央ホール1130が含まれる。図12に示すように、車輪114は、中央ホール1130を通過し車輪ネジ・ボス1110まで入るネジ1210によって、取付部材1104に取り付けられる。このネジ1210は、車輪ネジ・ボス1110に対してあまりにきつく車輪114を固定するのを防止するために、車輪114の厚みよりいくらか長いねじ切りされていないネジシャンク1212を含むことができる。
【0048】
車輪114が保持リング1114上に取り付けられると、外側の車輪フランジ1206は、中間のブッシング1118に隣接し合い、そして内側車輪フランジ1208は内側ブッシング1116に隣接し合う。使用中には、車輪114は、中間ブッシングと内側ブッシング1118、1116、および外側車輪フランジと内側車輪フランジ1206、1208が、それぞれ摺動接触関係を保ち掃除機100を支持する構造になっている。このように外ブッシュ1120と同様に、中脈および内側ブッシング1118、1116も、低い摩擦係数または自動注油式の材料で好ましくは出来ている。加えて保持リング1114は、好ましくは、車輪114が完全に取り付けられると、車輪114の内面が摺動する軸方向に伸びた環状突出1132を含んでいる。車輪114と回転しない部材との間の比較的小さいギャップ(又は、ギャップ無し)を持って車輪114を取り付けるために、上記の突出1132が、設けられており、そして、このことにより製品へのフィット感と仕上げ感を増し、車輪が緩むことから生じる車輪の振動および他の望ましくない状況を減少させることが出来る構造になっている。
【0049】
外ブッシュ1120と同様に、内側ブッシングと中間ブッシング1116、1118は、あるいは別々の部分であってもよく、そして注油穴または注油関連部材、ほこりを落す溝、ベアリング、又は回転ジョイント用の有用な機能、等を含んでもよい。前述の車輪およびハンドルの付属品に関する他のバリエーションは、本願開示内容からみて当業者にとって明らかである。
【0050】
車輪114には、それらの性能または美的外観を改善するために、さまざまな付加的な特徴を含むことができる。例えば各後輪114は、窪んだ中心部1128および取付ネジ1210をカバーするために、ハブキャップ1134を含むことが出来る。好ましい実施例においては、各ハブキャップ1134は、車輪114の対応開口部1138に嵌まる多くの軸方向に伸びているスナップ・タブ1136を有する一般に平坦円形の部材から成る。取り付けられると、ハブキャップ1134は、滑らかな外側の外観を提供して、車輪アタッチメントをほこり、毛髪および他の破片から保護する。車輪114は、オーバー成型されたか又は取り付けられた回転接触面1140を含み得る。他の特徴は、本願の開示内容からみて当業者にとっては明らかである。
【0051】
ここで図13〜図15を参照して、ベース102の構造を更に詳細に記載する。ベース102は、掃除機ベース102が搭載される構造プラットフォームとして役立つ下部ベースハウジング1302が設けられている。この下部ベースハウジング1302には、その前端に、掃除すべき表面に又はその近くへ向け或いは吸入を行なうために用いる下方へ面した横に細長い空気入口ノズル1306が含まれている。それが必要でない場合には、その表面を掃くために、入口ノズル1306内に回転ブラシ
1304を装備するのが望ましい。この回転ブラシ 1304は、入口ノズル1306内部で回転可能に配置されていて、多くの開口部1316を有する底板1314によってカバーされ、この開口部1316から回転ブラシの煽動部材(衝突子、フラップ子、剛毛、等)が、掃除すべき表面に接触するために延在している。底板1314(または下部ベースハウジング1302の底)には、表面に対する入口ノズル1306の高さを調整するために、支持車輪1318又はすべり材(図示せず)を含むこともできる。この車輪1318または他の支持機構は、掃除機のユーザが入口ノズル1306の高さを制御することができるように、調節可能でもよい。
【0052】
図13の実施例において、回転ブラシ 1304は、電気回転ブラシモータ1312によって駆動され、この電気回転ブラシモータ1312は、入口ノズル1306の一方の後方に位置する回転ブラシ室1308に収納されている。ジャム、障害物または他のエラー状態が検出されたときに、回転ブラシモータ1312は、回転ブラシモータ1312および/または回転ブラシ1304を使用不能にするために機械式クラッチおよび/または電気熱または過電流保護装置を含むことができる。回転ブラシ1304は、例えばベルト、滑車、ケーブル、等のいかなる適切な駆動メカニズムによるファン/モータ1324によって駆動することができる。
【0053】
回転ブラシモータ・カバー1320は、下部ベースハウジング1302中に回転ブラシモータ1312を所定の位置に固定するために設けられている。更にこの回転ブラシモータ・カバー1320は、回転ブラシモータ1312の周囲を封止し、更に全てのカーボンダストや回転ブラシモータ1312自体によって発生するその他のごみ片をフィルタに掛けて取り除くために、掃除機のほこり濾過システムに接続された空気出口を有している。回転ブラシモータ・カバー1312は、分離したハウジング部材として示されているが、それはその代わりに単に固定用具ストラップで構成してもよく、または上部ベースハウジング1404(図14)の下側の一部として形成されてもよい。なおこの下側の一部は、下部ベースハウジング1302をカバーし、かつ閉じ込める構成になっている。
【0054】
この種の回転ブラシ1304、支持車輪1318、底板1314、モータ1312およびそのバリエーションは、従来技術において周知である。これ等の構成と他の機能のいかなる役立つ組合せも、本発明に使用することができる。掃除機の入口および回転ブラシ、例えば下方へ伸び裾部または剛毛、端クリーニング用ブラシ、目視窓、などの一般的に使用される機能も、本発明で使用することが出来る。
【0055】
主回路基板室1310は、下部ベースハウジング1302のフロント部分に位置し、好ましくは回転ブラシモータ室1308とはハウジング1302の逆の横側面上で、入口ノズル1306の後に配置するのがよい。主回路基板(図示せず)は、この主回路基板室1310の中に配置されて、さまざまな電気制御装置機能を装置に提供する。例えば、この主回路基板には、フィルタが掃除機を通過する十分な気流を妨げている場合を検知する圧力差センサが含まれる。更にこの主回路基板は、モータを作動させたり、エラー状態か安全状態の場合に掃除機を止めたり、バッテリ充電を制御したり、その他の電子制御を行なうことが出来る。これらの、そしてまた他の機能は、公知技術であり、そのいかなるバリエーションも本発明と共に使用することが出来る。
【0056】
ここで図13および図15を参照して、更に下部ベースハウジング1302は、掃除機のほこり分離システムを収納し、このほこり分離システムは一般的には、バッグ室1322および掃除機用ファンとモータのアセンブリつまり「ファン/モータ」1324、により構成されている。図示された実施例は主要なほこり分離機能として、フィルタ・バッグを有していると記載されているが、本発明は、代替としてサイクロン分離器または集塵箱を使用する構成も可能であり、この点は従来技術において周知である。例えば、それが集塵箱を使用することを要求される場合には、吸い込み気流がファン/モータ1324に入る前に、バッグ室1322がごみ粒子を除去するためにばね式出入口(室からほこりの逆流れを防止するために)および一つ以上のフィルタ(例えば粗くそして微細な室への粗いそして細かいフィルタ)を有する室と置き換えることができる。サイクロン分離器、例えば米国特許第6,406,505号に示されるものを、設置することもできる。前述の特許は、本願明細書に引用するものとする。図示したバッグ室1322に対するこの種の分離装置への置換は、本願開示からみて、そして過度の実験なしでも、当業者にとって明らかであり、そしてこの種の置換は、本発明の権利範囲内である。
【0057】
バッグ室1322は、開口頂部1326、吸気口1328、そして空気出口1502(図15)とを有するボックス状構造を具備している。いかなる適切な構造の入口モータフィルタ(図示せず)も、空気出口1502をカバーするか又はその下に配置するために、オプションとして設けることができる。この種の入口モータフィルタは、従来技術において周知である。最も図15に示されるように、ノズル・アダプタ1330は、入口1328を入口ノズル1306の後ろにできた穴1504に流動的に接続する。この空気出口1502は、ファン/モータ1324の羽根車1324’部分への入口に隣接したバッグ室1322を出る格子付き開口部が設けられている。
【0058】
バッグ室1322の底および側壁には、好ましくは多くの肋骨構造1344が含まれる。フィルタ・バッグ(図示せず)がバッグ室1322の中に配置されると、肋骨構造1344によって、バッグを壁から間隔をおいて保つので、このことにより吸引気流が、周知のように、バッグの表面積のより大きな部分を通過することができるようになる。この肋骨構造1344は、バッグ室出口1502により多くの吸引気流を送るいかなる有用な形状を有することができる。
【0059】
図示した実施例において、ファン/モータ1324は、空気羽根車1324’および電気モータ1324’’を結合する単一の統合部材で構成されている。この種の複合装置は、従来技術において周知である。もちろん、羽根車1324’およびモータ1324’’は、必要に応じて、オプションとして別々に構成することも可能である。ファン/モータ1324は、ファン/モータ1324とバッグ室1322との間での適切に配列するのを確実にするために、バッグ室1322の裏手に取り付けられるモータ囲い板1332内に、好ましくは配置される。モータ囲い板1332は、バッグ室出口1502に隣接して位置するモータ囲い板入口1338、およびファン/モータ1324の真上に位置するモータ囲い板出口1340とを有する。モータ囲い板入口1338は、バッグ室出口1502から羽根車1324’への気密通路を提供するために、バッグ室1322上の対応する形状の出口フランジ1342に接する。モータ出口グリル1508(図15)は、モータ囲い板1332内で、ファン/モータ1324の下流に設けられており、これは、異物がファン/モータ1324に入るのを防止し、またファン/モータ1324によって放出されるかもしれないいかなる大形異物の漏出を防止するためである。またモータ囲い板1332は、操作ノイズを減少させるために、泡ライニングまたは他の特性を含むこともできる。
【0060】
上記モータは、前部モータ・ガスケット1334および後部モータ・マウント1336によってモータ囲い板1332内に懸架されている。図15に示すように、ガスケット1334は、羽根車1324’の外面とモータ囲い板入口1338との間に置かれている。ガスケット1334の一部は、バッグ室の出口フランジ1342内にフィットし、またバッグ室の出口フランジ1342を封止している。後部モータ・マウント1336は、モータ1324’’の後ろ周辺で、かつモータ囲い板1332内のポケット1506の中にフィットしている。ガスケット1334およびマウント1336は、好ましくは確実にファン/モータ1324を支持する弾性体で構成するが、ガスケット1334の場合、まだ若干の振動減衰性と羽根車1324’のまわりに気密封止を提供する。天然ゴムまたは他の周知の材料を使用してもよい。
【0061】
掃除機ほこり分離システムは、ファン/モータ1324の下流に位置する出口モータフィルタ1346(図15に示されない)を含むように構成し、これは、吸引空気が掃除機を出る前に、その吸引空気を浄化するためである。ある好ましい実施例において、出口モータフィルタ1346は、モータ囲い板出口1340中にフィットするように形づくられている。さまざまなタブまたはラッチが、出口モータフィルタ1346を動作の間に所定の位置に保つために設けられ、或いは所定の場所に出口モータフィルタ1346を簡単に保持してもよい。この出口モータフィルタ1346は、いかなる形状または形体、例えば泡シートまたはブロック、フレーム内に固定した折りたたみシート、剛性パネル、柔軟性シートおよびその他により作られたフィルタで構成してもよい。ある好適な出口モータフィルタ1346は、図13に示すように、ある種の長方形フレームに入れられた折りたたみ式フィルタで構成されている。また出口モータフィルタ1346は、いかなる濾過性能等級でもよく、例えばHEPA等級(「High Efficiency Particle Air」の頭文字で、0.3ミクロン以上の粒子の99.97%を除去することができる標準化された等級)、またはULPA等級(「Ultra Low Penetration Air」の頭文字で、0.12ミクロン以上の粒子の99.999%を除去することができる標準化された等級)を使用してもよい。もちろん、更に高級あるいは低級の濾過媒体を使用してもよい。当業者が理解できるように、出口モータフィルタ1346は、匂い又は化学物質を減少させる機能、静電特性または他の特徴を有する複数のフィルタ層を有することもできる。
【0062】
上記ほこり分離システムは、バッグがバッグ室1322に装着されていない時に(または不適切なバッグが装着されている時に)、掃除機の動作を止めるバッグ検知機能を含むこともできる。図13、図16A、図16Bに示すように、バッグ検知機能の実施例は、ブラケット1350上の吸気口1328に隣接し、バッグ室1322内に取り付けられた軸支パネル1348から成る。図16に示すように、ノズル・アダプタ1330の管状端1331は、バッグ室1322に達し、そして軸支パネル1348はノズル・アダプタ1330の端1331周辺に合う中央ホール1354を含んでいる。ばね式軸支アセンブリ1352が、バッグがバッグ室1322内に装着されていない時に、軸支パネル1348を吸気口1328から離すように付勢されている。図16Aに示された位置では、軸支パネル1348の上端1356が、バッグ室の蓋1604が邪魔になり、その蓋の取付けを防止している。この機械的な検知構成で、ユーザにバッグがないということを知らせ、そして続行する前に、バッグを挿入しなければならないことを知らしめることが出来る。このバッグ検知機能は、電気システムが作動する前に接続され、そしてバッグ室の蓋1604が適切に閉じられたときに初めて接続される電源切断スイッチ1358(図13)を含むこともできる。この電源切断スイッチ1358は、バッグ無しで動作させるのを防止するための第2の機能を提供している。
【0063】
バッグ検知機能は、バッグ室1322に掃除機バッグ1606を適切に装着することにより電源オン状態にすることが出来る。掃除機バッグ1606は、その開口部1364を囲む弾性充填材1362を有する取付フランジ1360を含んでいる。バッグ1606を装着するために、ユーザは、バッグ室入口1328の方へ軸支パネル1348を押して、ノズル・アダプタ1330の端1331上のフランジ1360を装着する。弾性充填材1362の開口部1364は、ノズル・アダプタ1330より小さくて、ノズル・アダプタ1330に対して弾性力をしっかりと保持する。この際、弾性充填材1362は、バッグ・フランジ1360を保持し、および軸支パネル1348をばね式軸支アセンブリ1352に対して適切な位置に保持する。この位置で、軸支パネル1348の上端1356は、バッグ室の蓋1604の溝1608に嵌まり、そしてそれによって、蓋1604がバッグ室1322に完全に装着される。又この位置において、バッグ室の蓋1604は、電源切断スイッチ1358を電源入とし、掃除機の動力回路を作動させる。
【0064】
ほこり分離システムに関するさまざまな他の特徴は、本発明の多くの実施例に組み込まれることもできる。この種の周知の特徴を有した非限定的な実施例には、例えば、清掃パフォーマンスを決定する圧力センサ、空気抽出口、断熱装置、多段階セパレータ、バッグまたはサイクロン戦場機能、等である。
【0065】
本発明の掃除機は、電池または従来の電気コードによって駆動することができる。電気コードが用いられるときには、それは従来の固定外部コードであってもよいし、または図13に示すように、コードリールに巻き取るような方式でもよい。好適なコードリール1366は、ハウジング1302の後部で、そしてファン/モータ1324の一方に取り付けられる。コードリール1366は水平に、そして下部ベースハウジング1302から上方へ突出した車輪取付部材1104のうちの1つに隣接して方向付けられている。コードリール解放ペダル1368は、下部ベースハウジング1302に軸支されており、コードリール制動装置1370を動かしてコードを格納するように構成されている。バネ(図示せず)が、ロック位置に解放ペダル1368を付勢するために設けられている。コードリールガイド1372は、美学的に気持ち良さと、そしてベース102を形成しコードリール
1366を囲む壁による低摩擦の通路を備えるために設けられてもいる。別の冷却装置、例えば単純な排気口またはファンが、コードリール1366のために用いられても良いし、又はそれはファン/モータ1324によって冷却しても良い。ある好ましい実施例において、コードリール1366は、コードリール1366と吸入経路の所定の場所との間に延在する吸気用ホース(図示せず)によって冷却され、このようにコードリール1366を横切り或いはコードリール全体に渡り冷却空気を吸気するファン/モータ1324を用いる。
【0066】
以前に本願明細書において記載したように、入口ノズル1306、バッグ室1322、ファン/モータ1324および垂直コードリール 1366のこの配列は、特に折りたたみ式のハンドルと連動して使われるときに、非常にコンパクトなアセンブリを提供することが判っている。加えて、入口ノズル1306、ノズル・アダプタ1330、バッグ室1322およびファン/モータ1324の位置および形状が、比較的まっすぐで短い空気流路を形成しており、これによりファン/モータ1324と入口ノズル1306間での吸入損失を最小化すると思われる。この装置が好まれる一方で、複数個の代替設計が、省スペースと効果的な動作のために期待されている。例えば、コードリール
1366および/またはファン/モータ1324は、後部車輪の大きな中央ハブ内に、部分的または完全に含ませることも出来る。このような実施例では、後輪回転軸と平行でほぼ同心に、回転軸を有するファン/モータ1324を無方向付けして設置するのが望ましい。このような実施例では、空気は、ホイールハブ自体を通過して掃除機を出ることができる。
【0067】
更に下部ベースハウジング1302は、下部ハンドル106をベース102に取り付ける軸支リング412の一方または両方と係合するのに適した下部軸支ロック1374を含む。図13に示すように、好適な下部軸支ロックは、いかなる機能的な方法でも下部ベースハウジング1302に軸支する足操作可能型のペダル1375を含む。バネ(図示せず)が、ロック位置中にそのペダル1375を付勢している。ロックピン1376が、ペダル1375から横に延在し、そして車輪取付部材1104に隣接して位置する溝1378まで横方向へ伸びている。このロックピン1376は、このように、軸支リング412から突出するキャッチ444と係合して、さまざまな角度位置に下部ハンドルを保つために配置されている。ある好ましい実施例において、2つの軸支リング・キャッチ444があり、1つは、下部ハンドル106をベース102に対してまっすぐな状態に保ち、他の1つは、ベース102に対して約30度〜60度の後方の角度で、下部ハンドル106を保つように構成されている。ペダル1375が押されると、ロックピン1376は溝1378に沿って摺動し、そしてキャッチ444との係合から外れ、そしてハンドル102を自由に軸回転するように解放する。各キャッチ444は、ハンドルが係止位置の方へ回転するにつれて、自動的にロックピン1376を押しのける1つの傾斜をつけられた側面を含むことができる。
【0068】
下部ベースハウジング1302は、この他の有用な掃除機機能も含むこともできる。例えば、照明用ライト(図示せず)を、掃除する表面を照らすために設けてもよい。下部ベースハウジング1302は、周知のように、掃除機に関してユーザに状態情報を提供するための一つ以上のディスプレイ1380、1382を備えてもよい。一つ以上のウインドウ(図示せず)が、ディスプレイ1380、1382をカバーし、保護するために用いることができる。もちろんこれらのディスプレイ1380、1382および他の機能は、単一のディスプレイとして統合しても良いし、また例えば上部ベースハウジング1404(図14)、グリップ112またはハンドル106、108等のような他の場所に設けても良い。
【0069】
ここで図14を参照にして、ベース102ハウジングの構造を詳述する。ベース102は、一般的に囲まれたアセンブリを形成するために、結合される多くのハウジング材で構成されている。本願明細書において説明するように、下部ベースハウジング1302は、多数の稼動部品を保持するための骨組みをして用いられ、そして残りのハウジング材は、下部ベースハウジング1302の上部に取り付けられる。もちろん、これはベース102を組み立てる方法の1つの実施例であり、従って他のハウジングの構成も、本開示と本発明の実施例でのルーチン試験によって、当業者にとっては明らかである。
【0070】
ある好ましい実施例において、下部ベースハウジング1302の入口ノズル部分は、フロント・バンパー1402によってカバーされ、このフロント・バンパー1402は、ゴムまたは他の柔らかい、弾性材料で作られている。そして下部ベースハウジング1302のかなりの部分は、上部ベースハウジング1404によってカバーされている。ネジ、スナップ係合または他の固定器具または方法が、これらとハウジングの他の部分を一緒に保つために用いられる。この上部ベースハウジング1404は、好ましくは、バッグ室1322の開口頂部1326の上に横たわる第一開口部1406、およびモータ囲い板出口1340の上に横たわる第2の開口部1408を含む。更に上部ベースハウジング1404は、前方のキャッチ1410および後部キャッチ1412を含む。一つ以上のガスケット(図示せず)が、バッグ室1322およびモータ囲い板1332に対して気密封止を提供するために、開口部1406、1408の一方または両方周辺に設けられている。
【0071】
一対の車輪アーチ1414が、車輪114に隣接するベース102の両側に1づつ設けられている。この車輪アーチ1414は、ベース102および車輪114との間になめらかな曲線を提供し、そして図11および12に示すように、車輪アーチ1414のうちの1つの底の外縁部1416は、ワイヤ束320が通る半円形溝1102の一部を形成する。この溝1102の残留部分は、下部と上部ベースハウジング1302、1404により形成され、またその間に形成される。そして上部ベースハウジング1404は、ワイヤ束320がベース102に入るために通るワイヤ束穴1418を含む。
【0072】
カバーアセンブリ1420は、取り外し可能に上部ベースハウジング1404に取り付けられている。このカバーアセンブリ1420は、外側蓋1422、内側蓋1424、排気口囲い板1426を有し、ハンドル1428を備えている。内側蓋1424は、外側蓋1422の下部で、前方の部分に取り付けられ、そして排気口囲い板1426は、外側の蓋1422の表面に取り付けられている。排気口囲い板1426は、後部開口部1425から始まり、外側蓋1422の一番下を通り、そして排気口囲い板1426の取付け位置で終わる外側蓋1422の中心気道1423をカバーする。排気口囲い板1426は、空気が通う数多くの排気口1427を含む。更に加えて、発泡体ブロックまたは追加フィルタが、排気口囲い板1426の下で中心気道1423中に配置されている。ハンドル1428は、好ましくは、上部ハンドル部1432および下部ハンドル部1434で形成される。ハンドル部1432、1434の一方または両方は、グリップを強化する機能、例えばオーバーモールドされたゴム層、くぼみまたは格子状彫刻、等を含むことができる。
【0073】
上述のカバーアセンブリ1420は、外側蓋1422の前方のタブ1430を前方キャッチ1410へ挿入し、そして外側蓋1422上の後部タブ1510(図15)を後部キャッチ1412に挿入することによって、上部ベースハウジング1404に選択的に取付け可能である。完全に装着されると、前方タブ1430は、電源切断スイッチ1358に接触し、電源回路をオンにする。一旦装着されると、タブ1430、1510は、上部ベースハウジング1404に対して確実に外側蓋1422を保持し、そして好ましくはタブ1430、1510は、問題なく掃除機100全体を持ち上げ、動かすためにハンドル1428を使用するのに十分確実となるように、外側蓋1422を保持する。好ましい実施例において、後部タブ1510は、ハンドル1428に隣接して位置し、そしてハンドル1428を把握する同じ手によって操作することができる可動タブで構成されている。もちろん、他のラッチ係合の構成、例えばオーバセンタ・クランプ、バイオネット取付け、ネジ付き固定具、スナップ、その他等を用いて、カバーアセンブリ1420を上部ベースハウジング1404に保持するために用いることができる。
【0074】
ここで図15を参照にして、カバーアセンブリ1420が取り付けられると、内側蓋1424は、上部ベースハウジング1404に対して、または直接バッグ室1322の開口頂部1326に対して、バッグ室1322をカバーして、そして封止する。従来技術において周知である一つ以上のガスケットまたは他の封止が、バッグ室1322を封止するのを補助するために使用することができる。カバーアセンブリ1420の後部は、モータ囲い板出口1340と、そこに装着された出口モータフィルタ1346(図示せず)の上に覆われる。この位置では、外側蓋1422を通る中心気道1423は、出口モータフィルタ1346のダウンストリーム側と流体連通状態に置かれる。このように掃除機を出る空気は、中心気道1423を通過し、排気口囲い板1426、そして排気口1427から排気される。一つ以上の封止が、モータ囲い板出口1340と中心気道1423間を封止するために用いられても良いが、しかしこれは必要でない。掃除機による空気の流れは、それぞれ破線の矢印によって示されている。
【0075】
単一のカバーアセンブリ1420により、簡単かつ同時にバッグ室1322および出口モータフィルタ1346の両方へアクセス出来るので、この単一のカバーアセンブリ1420が好ましい。加えて、カバーアセンブリ1420およびその中心気道1423の形状は、排気流用の比較的遠回しの経路となるため、ノイズ減少に寄与することができる。この排気流流路は、比較的短く、従って内部気圧が高くなるのを減少させている。排気流を上方へ導く排気口1427の位置は、掃除機排気が掃除機周辺のほこり及び塵を床の上にばらまくのを防止するのを助け、更に動作の間に排気流がオペレータの足および脚を打つのを防止することが出来る。これらの特徴による予期される利点にもかかわらず、代替案の構成として、例えば、2つの別々のカバーが、それぞれバッグ室1322および出口モータフィルタ1346に別々にアクセスするものも、或いは、本発明の実施例によって使用することが出来る。
【0076】
本発明は、本願明細書に記載されている特定の実施態様によっては、権利範囲が制限されることはない。実際に本願明細書に記載されている内容に加え種々の変更を加えることは、上述の記載と実施により当業者には明らかである。さらに、さまざまな本発明の特徴的機能が一緒に使用されると記載されているが、本願発明の特徴的機能の多くは、別々の有用性および創作力を有することはいうまでもない、そして、本願発明の実施例では、必ずしも全てが一緒に使用される必要はない。このように、本発明は、本願明細書において記載されている特徴が個々に使用されたり、或いは種々の他の発明との組合せで使用されたりする複数個の実施例を含む。この種の別の実施例、変更態様、および本願明細書において記載されているさまざまな特徴の組合せは、本発明の範囲内であり、それは添付の特許請求の範囲だけによって制限される
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1A】本発明の実施例の斜視図であり、ハンドルは、折りたたみ状態ではなく、かつ同軸状に伸張状態を図示している。
【図1B】図1Aの実施例の斜視図であり、ハンドルは、折りたたみ状態ではなく、かつ同軸状に短縮状態を図示している。
【図2】図1Aの実施例の斜視図であり、ハンドルは、折りたたみ状態を図示している。
【図3】図1Aの実施例に示す上部ハンドル組立体の分解斜視図である。
【図4】図1Aの実施例に示す下部ハンドル組立体の分解斜視図である。
【図5】図1Aの実施例に示す上部ハンドル組立体の正面図である。
【図6】図1Aの実施例に示す上部ハンドル組立体の部分的な切欠図である。
【図7】図1Aの実施例に示す上部ハンドル組立体の部分的な切欠図であり、図5の参照ラインVII−VIIを示している。
【図8】図1Aの実施例に示す中央ハンドル組立体の部分的な切欠図であり、明確にするために様々な部品が除去されている状態を図示する。
【図9】図1Aの実施例に示す中央ハンドル・ジョイントの後部切欠図である。
【図10】図1Aの実施例に示す下部ハンドルの部分的な斜視図であり、明確にするために様々な部品が除去されている状態を図示する。
【図11】図1Aの実施例に示す下部ハンドルの断片的、部分的な分解斜視図である。
【図12】図1Aの実施例に示すハンドルと車輪装着アセンブリの断面図である。
【図13】図1Aの実施例に示すベース部の部品の分解斜視図である。
【図14】図1Aの実施例に示すベース部の部品の部分的な分解斜視図である。
【図15】図1Aの実施例に示すベース部の切欠斜視図である。
【図16A】本発明のバッグ収納機能を示す実施例の切欠側面図であり、バッグ室にバッグが無い状態を図示している。
【図16B】図16Aのバッグ収納機能を示す切欠側面図であり、バッグ室にバッグがある状態を図示している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除機において:
掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;
前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;
前記掃除機と関連して、前記入口ノズルに入る有効的な空気流を吸い込むために使用する吸気源と;
前記掃除機と関連して、前記有効的な空気流からほこりを落すために使用するほこり受容器と;
下部軸支で前記ベースに装着された下部ハンドルと;
前記下部ハンドルと前記ベース間の相対的な回転を制限する第1の下部軸支ロック位置と、前記下部ハンドルと前記ベース間の相対的な回転を制限しない第2の下部軸支ロック位置とを有する自動動作の下部軸支ロックと;
上部軸支で前記下部ハンドルに軸支された上部ハンドルと;そして
前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間の相対的な回転を制限する第1の上部軸支ロック位置と、前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間の相対的な回転を制限しない第2の上部軸支ロック位置とを有するマニュアル動作の上部軸支ロック;
とで構成されたことを特徴とする掃除機。
【請求項2】
前記吸気源が、前記ベースに取り付けられた構成であることを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項3】
前記ほこり受容器が、前記ベースに取り付けられた構成であることを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項4】
前記ほこり受容器が、バッグ室で構成されたことを特徴とする請求項3記載の掃除機。
【請求項5】
前記下部軸支ロックが、前記下部ハンドルに対する前記上部ハンドルの回転によって動作することを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項6】
前記上部軸支ロックが:
1つ以上の開口部を有し、当該開口部を通して前記下部ハンドルと前記上部ハンドルのうちの1つと関連する環状リングと;そして
前記下部ハンドルと前記上部ハンドルのうちの前記1つに対する他方のハンドルと関連する可動切片であり、当該可動切片は、前記第1の上部軸支ロック位置に前記上部軸支ロックを掛けるために、前記1つ以上の開口部の少なくとも1つと係合するために選択的に移動し、そして前記第2の上部軸支ロック位置に前記上部軸支ロックを掛けるために、前記1つ以上の開口部を解放するために選択的に移動する可動切片;
とで構成された上部軸支ロックを有することを特徴とする請求項5記載の掃除機。
【請求項7】
前記下部軸支ロックが、前記下部ハンドルに摺動可能に取り付けられているロッキングバーで構成され、当該ロッキングバーが、前記第1の下部軸支ロック位置に前記下部軸支ロックをセットするために、前記ベースの所定の表面に前記ロッキングバーが当接する伸張位置へ摺動可能であり、あるいは前記ロッキングバーは、前記第2の下部軸支ロック位置に前記下部軸支ロックをセットするために、前記ベースの前記所定の表面に前記ロッキングバーが当接しない折りたたみ位置へ摺動可能であるロッキングバーで構成された前記下部軸支ロックであることを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項8】
前記上部ハンドルが前記下部ハンドルに対して回転するときに、前記ロッキングバーが前記折りたたみ位置へ摺動するように、前記ロッキングバーの上端部が、前記上部ハンドルと機械的に関係するように構成されたことを特徴とする請求項7記載の掃除機。
【請求項9】
前記ロッキングバーの上端部が、前記上部ハンドルに取り付けられたカムによって駆動されるように構成されたことを特徴とする請求項8記載の掃除機。
【請求項10】
前記下部軸支ロックが第1の下部軸支ロック位置にあるときに、前記下部軸支ロックが、略垂直位置を越えて前記下部ハンドルを前方へ回転するのを妨げるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項11】
前記下部軸支ロックが第1の下部軸支ロック位置にあるときに、前記下部軸支ロックが、略垂直位置まで前記下部ハンドルを前方へ回転するのを許容するように構成されたことを特徴とする請求項10記載の掃除機。
【請求項12】
前記上部軸支ロックが第1の上部軸支ロック位置にあるときに、前記上部軸支ロックが、前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間のいかなる実質的、相対的な回転も妨げるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項13】
前記下部軸支ロックが第2の下部軸支ロック位置にあるときに、前記下部ハンドルが、一般に前記ベースの上方に横たわるために、前記ベースに対して前方へ回転可能であるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項14】
前記下部ハンドルが一般に前記ベースの上方に横たわるために前方へ回転したときに、前記上部ハンドルが、前記下部ハンドルに対して後方へ回転可能であるように構成されたことを特徴とする請求項13記載の掃除機。
【請求項15】
前記上部ハンドルが、はめ込み式の伸縮自在ハンドル組立体で構成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項16】
掃除機において:
掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;
前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;
前記ベース内に設置され、前記入口ノズルと空気流で連通するほこり受容器と;
前記入口ノズルに入り、前記ほこり受容器を通過する掃除用の吸引空気流を生成するために使用し、前記ベース内に設置された吸気源と;
前記ベースに軸支して取り付けられたハンドルであって、当該ハンドルが:
下部軸支で前記ベースに軸支して取り付けられた下部ハンドルと;
上部軸支で前記下部ハンドルに軸支して取り付けられた上部ハンドルであって、当該上部ハンドルが、下部セクションと、前記下部セクションに伸縮して嵌合する上部セクションと、前記上部セクションと前記下部セクション間の伸縮動作を選択的に許容または阻止するのに使用される伸縮調整機構、とを有した上部ハンドルと;そして
前記上部ハンドルの前記上部セクションに取り付けられ、そして前記ベースの少なくとも1つの電気部品を制御する少なくとも1つの電気制御部;
とで構成されたことを特徴とする掃除機。
【請求項17】
前記少なくとも1つの電気制御部が、前記吸気源を起動させるために用いる電源スイッチであるように構成されたことを特徴とする請求項16記載の掃除機。
【請求項18】
前記少なくとも1つの電気制御部が、回転ブラシモータを起動させるために用いる電源スイッチであるように構成されたことを特徴とする請求項16記載の掃除機。
【請求項19】
前記少なくとも1つの電気制御部が、少なくとも一本の制御線により前記少なくとも1つの電気部品に接続されているように構成されたことを特徴とする請求項16記載の掃除機。
【請求項20】
前記下部軸支が、前記下部ハンドルの移動範囲の少なくとも一部を制限するロック位置と、前記下部ハンドルの移動範囲の少なくとも一部を制限しないロック解除位置、とを有する下部軸支ロックで構成されたことを特徴とする請求項16記載の掃除機。
【請求項21】
前記下部軸支ロックが、前記上部ハンドルが前記下部ハンドルに対して回転するとき、前記ロック解除位置になるように構成されたことを特徴とする請求項20記載の掃除機。
【請求項22】
掃除機において:
掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;
前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;
前記ベース内に設置され、前記入口ノズルと空気流で連通するほこり受容器と;
前記入口ノズルに入り、前記ほこり受容器を通過する掃除用の吸引空気流を生成するために使用し、前記ベース内に設置された吸気源と;
前記ベースに軸支して取り付けられたハンドルであって、当該ハンドルが:
下部軸支で前記ベースに軸支して取り付けられた下部ハンドルと;
上部軸支で前記下部ハンドルに軸支して取り付けられた上部ハンドル、とを有した上
部ハンドルと;そして
排気口であって、流体連通の中にあり、前記ほこり受容器および吸気源の下流側にあり、前記ベース上向きの表面上に配置された排気口;
とで構成されたことを特徴とする掃除機。
【請求項23】
前記上部ハンドルが、下部セクションと、前記下部セクションに伸縮して嵌合する上部セクションと、前記上部セクションと前記下部セクション間の伸縮動作を選択的に許容または阻止するのに使用される伸縮調整機構、とで構成されたことを特徴とする請求項22記載の掃除機。
【請求項1】
掃除機において:
掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;
前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;
前記掃除機と関連して、前記入口ノズルに入る有効的な空気流を吸い込むために使用する吸気源と;
前記掃除機と関連して、前記有効的な空気流からほこりを落すために使用するほこり受容器と;
下部軸支で前記ベースに装着された下部ハンドルと;
前記下部ハンドルと前記ベース間の相対的な回転を制限する第1の下部軸支ロック位置と、前記下部ハンドルと前記ベース間の相対的な回転を制限しない第2の下部軸支ロック位置とを有する自動動作の下部軸支ロックと;
上部軸支で前記下部ハンドルに軸支された上部ハンドルと;そして
前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間の相対的な回転を制限する第1の上部軸支ロック位置と、前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間の相対的な回転を制限しない第2の上部軸支ロック位置とを有するマニュアル動作の上部軸支ロック;
とで構成されたことを特徴とする掃除機。
【請求項2】
前記吸気源が、前記ベースに取り付けられた構成であることを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項3】
前記ほこり受容器が、前記ベースに取り付けられた構成であることを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項4】
前記ほこり受容器が、バッグ室で構成されたことを特徴とする請求項3記載の掃除機。
【請求項5】
前記下部軸支ロックが、前記下部ハンドルに対する前記上部ハンドルの回転によって動作することを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項6】
前記上部軸支ロックが:
1つ以上の開口部を有し、当該開口部を通して前記下部ハンドルと前記上部ハンドルのうちの1つと関連する環状リングと;そして
前記下部ハンドルと前記上部ハンドルのうちの前記1つに対する他方のハンドルと関連する可動切片であり、当該可動切片は、前記第1の上部軸支ロック位置に前記上部軸支ロックを掛けるために、前記1つ以上の開口部の少なくとも1つと係合するために選択的に移動し、そして前記第2の上部軸支ロック位置に前記上部軸支ロックを掛けるために、前記1つ以上の開口部を解放するために選択的に移動する可動切片;
とで構成された上部軸支ロックを有することを特徴とする請求項5記載の掃除機。
【請求項7】
前記下部軸支ロックが、前記下部ハンドルに摺動可能に取り付けられているロッキングバーで構成され、当該ロッキングバーが、前記第1の下部軸支ロック位置に前記下部軸支ロックをセットするために、前記ベースの所定の表面に前記ロッキングバーが当接する伸張位置へ摺動可能であり、あるいは前記ロッキングバーは、前記第2の下部軸支ロック位置に前記下部軸支ロックをセットするために、前記ベースの前記所定の表面に前記ロッキングバーが当接しない折りたたみ位置へ摺動可能であるロッキングバーで構成された前記下部軸支ロックであることを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項8】
前記上部ハンドルが前記下部ハンドルに対して回転するときに、前記ロッキングバーが前記折りたたみ位置へ摺動するように、前記ロッキングバーの上端部が、前記上部ハンドルと機械的に関係するように構成されたことを特徴とする請求項7記載の掃除機。
【請求項9】
前記ロッキングバーの上端部が、前記上部ハンドルに取り付けられたカムによって駆動されるように構成されたことを特徴とする請求項8記載の掃除機。
【請求項10】
前記下部軸支ロックが第1の下部軸支ロック位置にあるときに、前記下部軸支ロックが、略垂直位置を越えて前記下部ハンドルを前方へ回転するのを妨げるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項11】
前記下部軸支ロックが第1の下部軸支ロック位置にあるときに、前記下部軸支ロックが、略垂直位置まで前記下部ハンドルを前方へ回転するのを許容するように構成されたことを特徴とする請求項10記載の掃除機。
【請求項12】
前記上部軸支ロックが第1の上部軸支ロック位置にあるときに、前記上部軸支ロックが、前記上部ハンドルと前記下部ハンドル間のいかなる実質的、相対的な回転も妨げるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項13】
前記下部軸支ロックが第2の下部軸支ロック位置にあるときに、前記下部ハンドルが、一般に前記ベースの上方に横たわるために、前記ベースに対して前方へ回転可能であるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項14】
前記下部ハンドルが一般に前記ベースの上方に横たわるために前方へ回転したときに、前記上部ハンドルが、前記下部ハンドルに対して後方へ回転可能であるように構成されたことを特徴とする請求項13記載の掃除機。
【請求項15】
前記上部ハンドルが、はめ込み式の伸縮自在ハンドル組立体で構成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除機。
【請求項16】
掃除機において:
掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;
前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;
前記ベース内に設置され、前記入口ノズルと空気流で連通するほこり受容器と;
前記入口ノズルに入り、前記ほこり受容器を通過する掃除用の吸引空気流を生成するために使用し、前記ベース内に設置された吸気源と;
前記ベースに軸支して取り付けられたハンドルであって、当該ハンドルが:
下部軸支で前記ベースに軸支して取り付けられた下部ハンドルと;
上部軸支で前記下部ハンドルに軸支して取り付けられた上部ハンドルであって、当該上部ハンドルが、下部セクションと、前記下部セクションに伸縮して嵌合する上部セクションと、前記上部セクションと前記下部セクション間の伸縮動作を選択的に許容または阻止するのに使用される伸縮調整機構、とを有した上部ハンドルと;そして
前記上部ハンドルの前記上部セクションに取り付けられ、そして前記ベースの少なくとも1つの電気部品を制御する少なくとも1つの電気制御部;
とで構成されたことを特徴とする掃除機。
【請求項17】
前記少なくとも1つの電気制御部が、前記吸気源を起動させるために用いる電源スイッチであるように構成されたことを特徴とする請求項16記載の掃除機。
【請求項18】
前記少なくとも1つの電気制御部が、回転ブラシモータを起動させるために用いる電源スイッチであるように構成されたことを特徴とする請求項16記載の掃除機。
【請求項19】
前記少なくとも1つの電気制御部が、少なくとも一本の制御線により前記少なくとも1つの電気部品に接続されているように構成されたことを特徴とする請求項16記載の掃除機。
【請求項20】
前記下部軸支が、前記下部ハンドルの移動範囲の少なくとも一部を制限するロック位置と、前記下部ハンドルの移動範囲の少なくとも一部を制限しないロック解除位置、とを有する下部軸支ロックで構成されたことを特徴とする請求項16記載の掃除機。
【請求項21】
前記下部軸支ロックが、前記上部ハンドルが前記下部ハンドルに対して回転するとき、前記ロック解除位置になるように構成されたことを特徴とする請求項20記載の掃除機。
【請求項22】
掃除機において:
掃除される表面上で移動するのに使用されるベースと;
前記ベースの下面に配置した入口ノズルと;
前記ベース内に設置され、前記入口ノズルと空気流で連通するほこり受容器と;
前記入口ノズルに入り、前記ほこり受容器を通過する掃除用の吸引空気流を生成するために使用し、前記ベース内に設置された吸気源と;
前記ベースに軸支して取り付けられたハンドルであって、当該ハンドルが:
下部軸支で前記ベースに軸支して取り付けられた下部ハンドルと;
上部軸支で前記下部ハンドルに軸支して取り付けられた上部ハンドル、とを有した上
部ハンドルと;そして
排気口であって、流体連通の中にあり、前記ほこり受容器および吸気源の下流側にあり、前記ベース上向きの表面上に配置された排気口;
とで構成されたことを特徴とする掃除機。
【請求項23】
前記上部ハンドルが、下部セクションと、前記下部セクションに伸縮して嵌合する上部セクションと、前記上部セクションと前記下部セクション間の伸縮動作を選択的に許容または阻止するのに使用される伸縮調整機構、とで構成されたことを特徴とする請求項22記載の掃除機。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【公表番号】特表2008−526449(P2008−526449A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−551438(P2007−551438)
【出願日】平成18年1月18日(2006.1.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/001384
【国際公開番号】WO2006/078580
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(507235365)エレクトラックス ホーム ケア プロダクツ,リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ELECTROLUX HOME CARE PRODUCTS,LTD
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月18日(2006.1.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/001384
【国際公開番号】WO2006/078580
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(507235365)エレクトラックス ホーム ケア プロダクツ,リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ELECTROLUX HOME CARE PRODUCTS,LTD
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]