説明

折り畳み式まな板

【課題】 折り畳み式まな板の折り畳みを表面同志の折り畳みと裏面同志の折り畳みの両面で折り畳みの出来るヒンジ部を具備した両面使いの折り畳み式まな板を提供する事。
【解決の手段】 一枚のまな板を分割してなる第一まな板1と第ニ2まな板構成のヒンジ付きの折り畳み式まな板において、折り畳みに使うヒンジ部3を双方のまな板の合わせ側面1a,2aの両辺端子で双方まな板に並列して設けた2本のストッパー体4に脱落する事無く、伸縮性のリング体を差し込みストッパー体4を抱き合わせ、双方のまな板の表面1b,2b同志合わせと裏面1c,2c同志合わせの出来る回動構成のヒンジ部3での折り畳み式まな板にしている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
この発明は、一枚のまな板をヒンジ部を介し、分割でなるまな板にし、折り畳みの出来るまた板に関し、詳しくは、一枚のまな板を2分割にし、それぞれのまな板を折り畳みにするために構成するヒンジ部が双方のまな板の表面同志合わせと裏面同志合わせの出来る回動でなるヒンジ部を具備した折り畳み式まな板に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来の技術として、折り畳み式まな板が特許文献1または、公開実用新案文献2に記載され開示されている。
【0003】
即ち、特許文献1でのこの折り畳み式まな板は、一枚のまな板部材をヒンジの周りで折り畳み可能であるパネル(まな板)に分割するヒンジを画成する薄肉の部分を形成する為に一方の側において溝が形成されている。そしてまた、パネルが概ね共平面である使用位置を超えて前記まな板部材が広げられるのを阻止するように別のパネルと係合するように留め構造体が少なくとも一方のパネルに配置された構成からなる。
【0004】
次にまた、公開実用新案文献2での折りたたみ式まな板は、一枚のまな板を、用途に応じた大きさに変化させて、水の散乱を防ぎ消毒効果を可能にし、更に、まな板の中に包丁を収納出来る折りたたみ式まな板である。これらの構成は一枚のまな板を分割し双方のまな板は合成樹脂製のちょうっがい(ヒンジ部)を介し折り畳みを可能にし、且つ、折り畳んで閉じたまな板が開くのを防ぐための開閉ストッパーと、開いた双方のまな板を閉じないようにホールドする為に固定スライド式ストッパーを使い、更には、まな板の板厚の中心部に包丁を差し込み収納する為の空洞を開口した構成である。
【0005】
【特許文献1】特表2008−509744号公報
【公開実用新案文献2】
実開平7−44908号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、文献1で記載された折り畳み式まな板では、2枚のまな板のつなぎ合わせに使うヒンジは双方のまな板の食品を載せる表面と同一面で折り曲げ自在でなる伸縮性でなる合成樹脂からなるヒンジで構成することで、まな板の折り畳みは絶えず食品を載せる双方の表面同志にしか折り畳めず、裏面同志の折り畳みが出来ない為、一枚のまな板を用途に応じて半分のサイズに折り畳んだままで食品の調理が出来ない為、小物や少数での調理に不便で、且つ、狭いスペースでのまな板設置に課題が残る。
【0007】
次に、文献2で記載された折りたたみ式まな板では、双方のまな板の折り畳みも文献1と同じ様に、食品の調理面同志しか折り畳みが出来ないという課題がある。このようにまな板に限らず、折り畳みでのヒンジは片面折り畳みが一般的で、表面同志と裏面同志との両用使いの出来るヒンジが強く要望される。即ち、折り畳み式まな板での裏面同志折り畳めたら、例えば、まな板を裏面に折り畳んで、食品を載せる調理面を半分のサイズにすることが出来利便性が高まる等のメリットが生まれる。
【0008】
そしてまた、前記する折り畳み式まな板は、調理面の水洗いや消毒容器に入れるためには開いた一枚のままでの取り扱い難い等の課題が有る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、かかる課題を解決する為に、請求項1での発明は、図1での一部分解図での全体斜視図で述べるに、第一まな板1と第ニまな板2とからなる折り畳み式まな板において、折り畳みに使うヒンジ部3を双方の合わせ側面1a,2aの両辺端子の双方まな板に並列して設けた2本のストッパー体4に脱落する事無く、伸縮性のリング体5を差し込み2本のストッパー体3を抱き寄せ、双方のまな板の表面1b,2b同志合わせと、裏面1c,2c同志合わせの回動するヒンジ部3構成の折り畳み式まな板にする。
【0010】
次に、請求項2での発明は、図2での一部断面で示す要部斜視図で述べるに、前記する第一まな板1と第ニまな板2の合わせ側面1a,2a、板厚部の一部に薄厚軟質で折り曲げ自在でなるバンド体6を開口孔6aに緩く差し込み、双方まな板の折り畳み開閉持で双方まな板の平坦ズレ防止可能にした折り畳み式まな板の構成にする。
【0011】
次にまた、請求項3での発明は、図3での一部補足図付きでの全体斜視図で述べるに、前記する第一まな板1と第ニまな板2との折り畳みでの開閉体使用において、開成体使用を保持するロッAとアンロックBを可能にする為のスライダー7等で、双方まな板の両辺側面にそれぞれ設けた連結部1A,2Aを中継接続自在の折り畳み式まな板の構成にする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は上述の通り構成作用するので、次の優れた効果を奏する。即ち、請求項1での効果は、一枚のまな板を折り畳んだまま、縮小サイズのまな板にして、両面使いで食品の調理が出来、更に、逆返しでの折り畳みで使えるなど4面使いでの食品の調理が安直に出来且つ、まな板の洗浄は折り畳んだまま出来る便利な折り畳み式まな板を提供出来る。
また、請求項2での効果は、双方のまな板が常時屈曲自在のバンド体で係止される事で、折り畳みがスムーズに双方のまな板がズレル事無く畳める折り畳み式まな板を提供出来る。
また、請求項3での効果は、開いた一枚のままで移動の出来る開成体保持装置を具備した折り畳み式まな板を提供出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に図示の実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。即ち、図1は本発明での第一実施例に基づく全体を示しての斜視図で説明するに、折り畳みに使われるまな板は、一枚の所定サイズでの厚み、巾や、長さでなるが、ニ分割での第一まな板1と第ニまな板2とが同一形状が望ましい、そして、これらの材質は一般的に使われるプラスチック合成樹脂でのポリプロピレンやポリエチレンでの成形加工が最適で、食品調理面にそれぞれ面粗さ仕上げで差別化するなどで、使い勝手に選択出来るまな板にするのに都合が良いが、材質違いのまな板にして差別化しても何ら差し支えない。
【0014】
前記でなる双方のニ分割でのまな板は、双方まな板の合わせ目に隙の無い且つ、段差の生じない、継ぎ手を構成するヒンジ部3は、双方まな板の合わせ側面1a,2aの両辺端子でお互い対向して並列して設けた2本のストッパー体4には、脱落する事無く嵌め込んだ伸縮性でなるリング体5に依って、双方のまな板がリング体5の引っ張り弾発力で折り畳み自在の回動でなるヒンジ部3を構成し、双方まな板の合わせ側面1a,2aが接合状態で双方のまな板の表面1b,2b同志合わせと裏面1c,2c同志合わせが出来る両面使いで且つ、開いたままでの表面と裏面の両用使いを可能な多面使いの折り畳み式まな板構成とする。
【0015】
次に、図2は本発明での第ニ実施例に基づく一部断面での全体斜視図で説明するに、前記する第一まな板1と第ニまな板2のそれぞれの合わせ側面1a,2aでの板厚部の一部で、双方にまたがって設けた袋孔式の開口部6aに比較的薄い厚みの軟質で折り曲げ復元性の優れたバンド体6を緩やかに差し込み、勝手に飛び出さない構成にし、双方まな板の表面と裏面の両面折り畳み開閉時での双方まな板の平坦ズレを防止する為の装備を具備する折り畳み式まな板とするが、これらのヒンジ的役割を兼ねるバンド体6は材質的にはやや硬めのポリプロピレン樹脂が最適とするが材質は特定するものでない。尚本発明での第ニ実施例での使用例を図4での一部断面での要部斜視図で示すものである。
【0016】
次に第三実施例を一部使用部分図を含んでの全体を示しての斜視図で説明するに、前記する第一まな板1と第ニまな板2との折り畳みでの開成体使用を保持する為のロックAとアンロックBを可能にする為にスライダー7を設けた装置で、双方まな板の長手方向の両辺側面での折り畳みヒンジ部3の合わせ部にそれ一体化する棒状の連結部1A,2Aに前記スライダー7が差し込まれて移動自在に双方を接続ホールドすることで、折り畳まれたまな板を開いたままで、まな板の持ち運びや収納時等で不測に折り畳まるのを防止する事の出来る装置とするが、これらの折り畳み防止装置は、まな板の板厚面より出っ張らない事を特徴とする装置であれば、本発明での実施例に特定するものでない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】 本発明に係わる第一実施例で一部分解での全体を示しての斜視図である。
【図2】 本発明に係わる第ニ実施例で一部断面での全体を示しての斜視図である。
【図3】 本発明に係わる第三実施例で使用例部分図を含んでの全体斜視図である。
【図4】 本発明に係わる第ニ実施例で一部断面による使用例を示しての斜視図である。
【符合の説明】
【0018】
A ロック
B アンロック
1 第一まな板
1A,2A 連結部
1a,2a 合わせ側面
1b,2b 表面
1c,2c 裏面
2 第ニまな板
3 ヒンジ部
4 ストッパー体
5 リング体
6 バンド体
6a 開口部
7 スライダー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚のまな板を分割してなる第一まな板1と第ニまな板2で構成するヒンジ付き折り畳み式まな板において、折り畳みに使うヒンジ部3を双方まな板の合わせ側面1a,2aの両辺端子で、双方まな板に並列する2本のストッパー体4に脱落する事無く、伸縮性のリング体5を差し込みストッパー体4を抱き合わせ、双方のまな板の表面1b,2b同志合わせと裏面1c,2c同志合わせの出来る回動構成のヒンジ部にしたことを特徴とする、折り畳み式まな板。
【請求項2】
前記する第一まな板1と第ニまな板2の合わせ側面1a、2a,板厚部の一部に薄厚軟質で折り曲げ自在でなるバンド体6を開口部6aに緩やかに差し込み、双方まな板の折り畳み開閉時で双方まな板の平坦ズレ防止可能にした事を特徴とする請求項1記載の折り畳み式まな板。
【請求項3】
前記する第一まな板1と第ニまな板2との折り畳みでの開成体使用を保持するロックAとアンロックBを可能にする為のスライダー7等を使い、双方まな板の両辺側面にそれぞぞれ設けた連結部1A,2Aに接続係止自在にした事を特徴とする請求項1又は、2項記載の折り畳み式まな板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−78717(P2011−78717A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−246992(P2009−246992)
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【出願人】(595120367)
【Fターム(参考)】