折畳み式ラベル
【課題】 折畳み式ラベルの製造が簡単に行えて、その製造コストが低減されると共に、この折畳み式ラベルが浮かないようにして物品に密接するように接着されるようにし、この折畳み式ラベルが勝手に開いたりするのを防止する。
【解決手段】 表面ラベル部11と底面ラベル部12との間に折目線14によって折畳まれる折畳みラベル部13,13a〜13cが少なくとも1つ設けられ、各ラベル部の少なくとも表面側が印刷面P1,P2,P3,P3a〜P3cになった折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の両側部に切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16を設けると共に、少なくともこの押え部の裏面と底面ラベル部の裏面とに粘着剤層17を設けた。
【解決手段】 表面ラベル部11と底面ラベル部12との間に折目線14によって折畳まれる折畳みラベル部13,13a〜13cが少なくとも1つ設けられ、各ラベル部の少なくとも表面側が印刷面P1,P2,P3,P3a〜P3cになった折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の両側部に切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16を設けると共に、少なくともこの押え部の裏面と底面ラベル部の裏面とに粘着剤層17を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、物品に貼付するラベルに係り、特に多くの情報を掲載することができると共に、このような情報の一部を外部から簡単に見ることができないようした折畳み式ラベルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、物品の名称、特徴、使用方法、製造者、製造日等を表示するために物品にラベルを貼付することが行われている。
【0003】
しかし、単に1枚のラベルを物品にそのまま貼付するだけでは表示できる内容が少なく、充分な内容表示が行えないという問題があり、またラベルに表示された内容は全て外部から簡単に見えるため、例えば懸賞の番号などを一緒にラベルに記載することはできなかった。
【0004】
このため、従来においても、特許文献1に示されるように、1枚の長いラベルを折畳み、このように折畳んだ各ラベル部の一部を粘着剤によって剥離可能に接着させるようにした折畳み式ラベルが提案されている。
【0005】
しかし、この特許文献1に示される折畳み式ラベルの場合、粘着剤によって剥離可能に接着させた各ラベル部の部分が簡単に外れて、折畳んだラベルが勝手に開いてしまうなどの問題があった。
【0006】
そして、近年においては、特許文献2に示されるように、1枚の長いラベルを折畳んで包み込むようにし、下に位置するラベル部を物品に接着させる一方、上に位置するラベル部の自由端部を折畳んだラベル部の上に接着させると共に、この上に位置するラベル部に開封用のミシン目を設け、このミシン目により上に位置するラベル部を切断させて、上記のように包み込むように折畳んだラベルを開けるようにした折畳み式ラベルも提案されている。
【0007】
しかし、この特許文献2に示される折畳み式ラベルのように、1枚の長いラベルを折畳んで包み込むようにし、下に位置するラベル部を物品に接着させるようにする一方、上に位置するラベル部の自由端部を折畳んだラベル部の上に接着させると共に、この上に位置するラベル部に開封用のミシン目を設けるようにすることは非常に面倒であり、生産性が悪く、その製造コストが高くつくという問題があった。
【0008】
さらに、この特許文献2に示される折畳み式ラベルの場合、上記のように下に位置するラベル部を物品に接着させるだけであるため、この下に位置するラベル部の上において折畳まれたラベルが浮いた状態になりやすく、このように浮いた部分が物等に引っ掛かって、上に位置するラベル部に設けられた開封用のミシン目が切れて、この折畳み式ラベルが勝手に開いてしまう等の問題もあった。
【特許文献1】特開平6−51700号公報
【特許文献2】実開平6−55161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、多くの情報を掲載することができると共に、このような情報の一部を外部から簡単に見ることができないようした折畳み式ラベルにおける上記のような様々な問題を解決することを課題とするものである。
【0010】
すなわち、この発明においては、折畳み式ラベルの製造が簡単に行えて、その製造コストが低減されると共に、この折畳み式ラベルが浮かないようにして物品に密接するように接着され、この折畳み式ラベルが勝手に開いたりするのを防止することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明における折畳み式ラベルにおいては、上記のような課題を解決するため、表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部が少なくとも1つ設けられ、各ラベル部の少なくとも表面側が印刷面になった折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の両側部に切離し用の切込み線を介して側方に突出した押え部を設けると共に、少なくともこの押え部の裏面と上記の底面ラベル部の裏面とに粘着剤層を設けるようにした。
【0012】
ここで、上記の折畳み式ラベルを折畳んだ場合において、上記の表面ラベル部とこの表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部とを接着させる場合には、表面ラベル部の裏面と、この表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面との少なくとも一方に粘着剤層を設けるようにする。
【0013】
また、上記の折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部を複数設けた場合には、少なくとも上記の表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部以外の折畳みラベル部の裏面を非粘着性或いは弱粘着性にすることが好ましい。
【0014】
また、上記の折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部の両側部に、上記の表面ラベル部の押え部に対応するようにして側方に突出した突出部を設けることが好ましい。
【0015】
また、上記の表面ラベル部の裏面に粘着剤層が設けられた折畳み式ラベルを折畳んだ場合において、上記の表面ラベル部の上部側が底面ラベル部より突出されるようにすることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
この発明における折畳み式ラベルを折畳んで物品に貼付するにあたっては、表面ラベル部と底面ラベル部との間に設けられた折畳みラベル部を折目線によって折畳んで、折畳みラベル部を表面ラベル部と底面ラベル部との間に挟み込むようし、この状態で、底面ラベル部の裏面に設けられた粘着剤層によって底面ラベル部を物品に貼付すると共に、上記の表面ラベル部の両側部から切離し用の切込み線を介して側方に突出した押え部を、その裏面に設けられた粘着剤層により物品に貼付させて、上記の表面ラベル部の印刷面が表面に現れるようにする。
【0017】
このようにすると、1枚の長いラベルを折畳んで包み込むようにした上記の特許文献2に示される折畳み式ラベルに比べて、その製造が容易に行えるようになり、生産性が向上すると共に、製造コストも低減される。
【0018】
また、上記のように表面ラベル部の両側部から側方に突出した押え部を物品に貼付させると、上記のように折畳まれた折畳み式ラベル全体がこの押え部により物品に押し付けられて密接した状態で貼付されるようになり、従来のように折畳み式ラベルが浮いた状態になって物等に引っ掛かるのが防止され、上記の表面ラベル部と押え部との間における切離し用の切込み線が切断されて、折畳み式ラベルが勝手に開くのも防止されるようになる。
【0019】
また、上記のように折畳み式ラベルを折畳んで物品に貼付した後、表面ラベル部と押え部との間における上記の切離し用の切込み線を切断し、表面ラベル部を押え部から分離させて、この折畳み式ラベルを開けるようにすると、上記の折畳みラベル部や底面ラベル部における印刷面が現れて、これらに記載されている内容を見ることができるようになる。
【0020】
このため、この折畳み式ラベルにおいては、表面ラベル部、底面ラベル部及び折畳みラベル部の各印刷面に多くの表示内容を記載できるようになると共に、この折畳み式ラベルを開けるまでは、上記の折畳みラベル部や底面ラベル部の印刷面が隠れた状態となり、これらの印刷面に懸賞の番号などを表示し、情報の一部が外部から見えないようにすることもできる。
【0021】
また、この発明における折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の裏面と、この表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面との少なくとも一方に粘着剤層を設け、この折畳み式ラベルを折畳んだ状態で、この粘着剤層により、表面ラベル部の裏面とこの表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面とを接着させると、上記のように表面ラベル部を押え部から分離させて、この折畳み式ラベルを開けた場合に、上記の表面ラベル部の印刷面がこの表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の印刷面の裏面側に位置するようになり、折畳み式ラベルを開けるまで隠れていた折畳みラベル部や底面ラベル部の印刷面だけを簡単に見ることができるようになる。
【0022】
また、この発明における折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部を複数設け、少なくとも上記の表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部以外の折畳みラベル部の裏面を非粘着性或いは弱粘着性にすると、折畳みラベル部相互が重なるようにして折畳んだ場合に、折畳みラベル部相互が接着されるのが抑制され、上記のようにして折畳み式ラベルを開けた場合に、折畳まれた折畳みラベル部が簡単に開いて、各折畳みラベル部の印刷面に表示された内容を簡単に見ることができるようになる。
【0023】
また、この発明における折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部の両側部に、上記の表面ラベル部の押え部に対応するようにして側方に突出した突出部を設けると、上記のように底面ラベル部の裏面に設けられた粘着剤層によって底面ラベル部を物品に貼付した場合における貼付面積が大きくなって、折畳み式ラベルが物品に強固に貼付されるようになると共に、表面ラベル部の両側部から側方に突出した押え部を物品に貼付させる場合に、この押え部を上記の突出部の上に重ねるようにして貼付させることにより、押え部を適切な位置に簡単に貼付できるようになる。
【0024】
また、表面ラベル部の裏面に粘着剤層が設けられた折畳み式ラベルを折畳んだ場合において、上記の表面ラベル部の上部側が底面ラベル部より突出されるようにすると、このように底面ラベル部より突出された表面ラベル部の上部側が物品に貼付されるようになり、折畳まれた折畳み式ラベルが、上記の押え部に加えてこの表面ラベル部の上部側により物品に押し付けられ、さらに密接した状態で物品に貼付されるようになる。
【0025】
また、前記のように表面ラベル部の裏面とこの表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面とを接着させる場合において、上記のように表面ラベル部の上部側を底面ラベル部より突出させて、底面ラベル部より突出された表面ラベル部の上部側を物品に貼付させると、表面ラベル部と押え部との間における上記の切離し用の切込み線を上記の折目線側から切断させる作業が容易に行えるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、この発明の実施形態に係る折畳み式ラベルを添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係る折畳み式ラベルは、下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0027】
(実施形態1)
この実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、図1に示すように、表面ラベル部11と底面ラベル部12との間に折目線14によって折畳まれる折畳みラベル部13が1つ設けられ、各ラベル部11,12,13の表面側がそれぞれ印刷面P1,P2,P3になっていると共に、上記の表面ラベル部11の両側部にミシン目等の切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16が設けられ、また上記の底面ラベル部12の両側部にも、上記の押え部16に対応するようにしてこの押え部16よりも小形になった突出部12aを設けている。
【0028】
また、この実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、図2に示すように、上記の各ラベル部11,12,13における印刷面P1,P2,P3とは反対側の裏面全体に粘着剤層17を設けている。
【0029】
ここで、上記のように表面ラベル部11と底面ラベル部12との間に折畳みラベル部13を設けるにあたり、上記の折目線14として、この実施形態においては上記の切離し用の切込み線15と同じミシン目を設けているが、単に折り曲げるための折り込み線や貫通しない切込み線であってもよい。
【0030】
そして、この実施形態1における折畳み式ラベルを物品1に貼付させるにあたっては、図3及び図4に示すように、上記の表面ラベル部11と折畳みラベル部13とをその間の折目線14により山型状に折り曲げて表面ラベル部11裏面の粘着剤層17と折畳みラベル部13裏面の粘着剤層17とを接着させ、また上記の底面ラベル部12及びその両側に突出した突出部12aをこれらの裏面に設けられた粘着剤層17によって物品1の適当な位置に貼付させると共に、底面ラベル部12と折畳みラベル部13との間の折目線14により、この折畳みラベル部13を谷状に折り曲げて、上記の底面ラベル部12の印刷面P2の上に折畳みラベル部13の印刷面P3が重なるようにする。
【0031】
次いで、図5に示すように、上記の表面ラベル部11の両側部から突出した押え部16が底面ラベル部12の両側に突出した突出部12aを覆うようにして、この押え部16を物品1に貼付させる。このようにして折畳み式ラベルを物品1に貼付させると、同図に示すように、表面ラベル部11の印刷面P1だけが表面に現れるようになる。
【0032】
そして、上記のように物品に貼付された折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部12及び折畳みラベル部13の印刷面P2,P3に表示された内容を見る場合には、表面ラベル部11と折畳みラベル部13との間の折目線14側から上記の切込み線15を切断させて表面ラベル部11を押え部16から分離させ、底面ラベル部12と折畳みラベル部13との間の折目線14によって谷状に折り曲げられた折畳みラベル部13を開けるようにする。
【0033】
このようにすると、図6に示すように、折畳み式ラベルを物品1に貼付させた状態で隠れていた底面ラベル部12の印刷面P2と折畳みラベル部13の印刷面P3とが現れて、これらの印刷面P2,P3に表示された内容を見ることができるようになる。この場合、表面ラベル部11の印刷面P1は折畳みラベル部13の裏面側に隠れるようになるが、上記のように開いた折畳みラベル部13を閉じるように折り曲げることにより、この表面ラベル部11の印刷面P1に表示された内容を見ることができる。
【0034】
なお、この実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とを接着させるにあたり、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面との両方に粘着剤層17を設けるようにしたが、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面との何れか一方にだけ設けるようにすることも可能である。
【0035】
また、この実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、上記のように表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面との両方に粘着剤層17を設け、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とを接着させるようにしたが、図7に示すように、表面ラベル部11の両側部から切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16の裏面と、上記の底面ラベル部12及びその両側に突出した突出部12aの裏面とに粘着剤層17を形成する一方、上記の表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とが非粘着性或いは弱粘着性になるようにし、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とを接着させないようにすることも可能である。
【0036】
ここで、表面ラベル部11と折畳みラベル部13との裏面を非粘着性或いは弱粘着性にするにあたっては、これらの裏面に粘着剤層17を全く設けないようにする他、これらの裏面に粘着剤層17を形成した後、この粘着剤層17の上に非粘着性材料を塗布して粘着性を低下させるようにすることができる。
【0037】
そして、このように表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とが接着されないようにした折畳み式ラベルを、上記のようにして物品に貼付させた場合において、上記の表面ラベル部11の上縁側から上記の切込み線15を切断させて表面ラベル部11を押え部16から分離させ、図8に示すように、各折目線14によって折り曲げられた折畳みラベル部13を伸ばすようにして開けると、上記の表面ラベル部11、底面ラベル部12及び折畳みラベル部13の各印刷面P1,P2,P3が現れて、これらの各印刷面P1,P2,P3に表示された内容をまとめて見ることができるようになる。
【0038】
また、上記の実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、表面ラベル部11と折畳みラベル部13とを同じ大きさにし、この折畳み式ラベルを折畳んだ状態では、表面ラベル部11が折畳みラベル部13の上に接着されて重なるようにしただけであるが、この表面ラベル部11を折畳みラベル部13よりも大きくして、この折畳み式ラベルを折畳んで物品1に貼付させた場合に、図9に示すように、表面ラベル部11の上部側が折畳みラベル部13より突出して物品1に貼付されるようにすることもできる。
【0039】
このようにすると、折畳まれた折畳み式ラベルが、上記の押え部16に加えてこの表面ラベル部11の上部側により物品1に押し付けられて、密接した状態で貼付されるようになると共に、前記のように表面ラベル部11と折畳みラベル部13との間の折目線14側から上記の切込み線15を切断させる作業も容易に行えるようになる。さらに、上記のように折り曲げられた折畳みラベル部13を開けて、底面ラベル部12の印刷面P2と折畳みラベル部13の印刷面P3とに表示された内容を見る場合にも、表面ラベル部11の上部側が物品に貼付された状態となり、本を開くようにしてこれらの印刷面P2,P3を見ることができるようになる。
【0040】
なお、図9に示す例では、上記の表面ラベル部11に合わせてその両側の押え部16も大きくしたが、表面ラベル部11だけを大きくすることもできる。
【0041】
(実施形態2)
この実施形態2における折畳み式ラベルにおいては、図10に示すように、表面ラベル部11と底面ラベル部12との間に折目線14によって折畳まれる第1〜第3の3つの折畳みラベル部13a,13b,13cが設けられ、これらの各ラベル部11,12,13a,13b,13cの表面側がそれぞれ印刷面P1,P2,P3a,P3b,P3cになっていると共に、上記の表面ラベル部11の両側部にミシン目等の切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16が設けられ、また上記の底面ラベル部12の両側部にも、上記の押え部16に対応するようにしてこの押え部16よりも小形になった突出部12aを設けている。
【0042】
そして、この実施形態における折畳み式ラベルにおいては、図11に示すように、上記の印刷面P1,P2,P3a,P3b,P3cとは反対側の裏面において、上記の表面ラベル部11及びその両側における押え部16と、上記の底面ラベル部12及びその両側における突出部12aと、表面ラベル部11と折目線14を介して連続する第1の折畳みラベル部13aとにそれぞれ粘着剤層17を設ける一方、上記の第2及び第3の折畳みラベル部13b,13cの裏面は非粘着性或いは弱粘着性になるようにしている。
【0043】
そして、この実施形態2における折畳み式ラベルを物品1に貼付させるにあたっては、図12に示すように、上記の表面ラベル部11とこれに連続する第1の折畳みラベル部13aとの間の折目線14により、これらを山型状に折り曲げて表面ラベル部11裏面の粘着剤層17と折畳みラベル部13裏面の粘着剤層17とを接着させ、上記の底面ラベル部12及びその両側に突出した突出部12aをこれらの裏面に設けられた粘着剤層17によって物品1の適当な位置に貼付させると共に、この底面ラベル部12の上に第3,第2,第1の各折畳みラベル部13c,13b,13aと表面ラベル部11とが順々に折り重なるようにして、各折畳みラベル部13c,13b,13aを上記の各折目線14によって折り曲げるようにする。
【0044】
このようにして各折畳みラベル部13c,13b,13aを折り曲げた場合、上記の底面ラベル部12の印刷面P2の上に第3の折畳みラベル部13cの印刷面P3cが重なり、第3の折畳みラベル部13cと第2の折畳みラベル部13bとは印刷面P3c,P3bと反対側における非粘着性或いは弱粘着性の面が重なり、第2の折畳みラベル部13bと第1の折畳みラベル部13aとはそれぞれの印刷面P3b,P3aが重なるようになる。
【0045】
その後、上記の実施形態1の場合と同様に、図5に示すように、上記の表面ラベル部11の両側部から突出した押え部16が底面ラベル部12の両側に突出した突出部12aを覆うようにして物品1に貼付させて、この折畳み式ラベルを物品1に貼付させると、前記のように表面ラベル部11の印刷面P1だけが表面に現れるようになる。
【0046】
そして、上記のように物品に貼付された折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部12及び第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cの各印刷面P2,P3a,P3b,P3cに表示された内容を見る場合には、表面ラベル部11と折畳みラベル部13との間の折目線14側から上記の切込み線15を切断させて表面ラベル部11を押え部16から分離させ、底面ラベル部12と折畳みラベル部13との間において各折目線14によって折り曲げられた第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cを伸ばすようにして開ける。
【0047】
このようにすると、図13に示すように、折畳み式ラベルを物品1に貼付させた状態で隠れていた底面ラベル部12及び第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cの各印刷面P2,P3a,P3b,P3cが現れて、これらの印刷面P2,P3a,P3b,P3cに表示された内容を見ることができるようになる。この場合、表面ラベル部11の印刷面P1は第1の折畳みラベル部13aの裏面側に隠れるようになるが、上記の実施形態1の場合と同様に、開いた状態にある第1の折畳みラベル部13aを閉じるように折り曲げることにより、この表面ラベル部11の印刷面P1に表示された内容を見ることができる。
【0048】
なお、この実施形態2における折畳み式ラベルにおいては、図10に示すように、上記の表面ラベル部11及びこの表面ラベル部11と折目線14を介して連続する第1の折畳みラベル部13aの裏面にも粘着剤層17を設け、表面ラベル部11の裏面と第1の折畳みラベル部13aの裏面とを接着させるようにしたが、図14に示すように、表面ラベル部11の両側部から切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16の裏面と、上記の底面ラベル部12及びその両側に突出した突出部12aの裏面とにだけ粘着剤層17を形成し、上記の表面ラベル部11及び第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cの裏面が非粘着性或いは弱粘着性になるようにし、表面ラベル部11の裏面と第1の折畳みラベル部13aの裏面とを接着させないようにすることも可能である。
【0049】
そして、このように表面ラベル部11の裏面と第1の折畳みラベル部13aとが接着されないようにした折畳み式ラベルを、上記のようにして物品に貼付させた場合において、上記の表面ラベル部11の上縁側から上記の切込み線15を切断させて表面ラベル部11を押え部16から分離させて、図15に示すように、各折目線14によって折り曲げられた第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cを伸ばすようにして開けると、上記の表面ラベル部11、底面ラベル部12及び第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cの各印刷面P1,P2,P3a,P3b,P3cが現れて、これらの各印刷面P1,P2,P3a,P3b,P3cに表示された内容をまとめて見ることができるようになる。
【0050】
また、図示していないが、この実施形態2における折畳み式ラベルにおいても、上記の実施形態1における折畳み式ラベルの場合と同様に、表面ラベル部11を大きくし、折畳み式ラベルを折畳んだ状態で物品1に貼付させた場合に、表面ラベル部11の上部側が折畳みラベル部13a,13b,13cから突出して物品1に貼付されるようにすることもできる。このようにした場合、上記の切込み線15を切断させて、第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13c及び底面ラベル部12の各印刷面P3a,P3b,P3c,P2に表示された内容を本の頁を繰るようにして見ることができる。
【0051】
なお、上記の実施形態1においては折畳みラベル部13を1つ、実施形態2においては3つの折畳みラベル部13a,13b,13cを設けるようにしたが、さらに多くの折畳みラベル部13を設けることも可能である。
【0052】
また、上記の各折畳み式ラベルにおいては、各ラベル部11,12,13,13a〜13cにおける全ての印刷面P1,P2,P3,P3a〜P3cに印刷を行う必要はなく、一部の印刷面に対して印刷を行わないようにすることもできる。
【0053】
さらに、上記の各折畳み式ラベルにおいて、各ラベル部11,12,13,13a〜13cにおける印刷面P1,P2,P3,P3a〜P3cと反対側の面であって非粘着性或いは弱粘着性の面に対して印刷を行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】この発明の実施形態1に係る折畳み式ラベルの印刷面側の概略平面図である。
【図2】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルの印刷面と反対の裏面側を示した概略底面図である。
【図3】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の裏面と折畳みラベル部の裏面とを接着させた状態で、底面ラベル部を物品に貼付させた状態を示した概略平面図である。
【図4】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の裏面と折畳みラベル部の裏面とを接着させた状態で、底面ラベル部を物品に貼付させた状態を示した概略斜視図である。
【図5】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の両側部から突出した押え部が底面ラベル部の両側に突出した突出部を覆うようにして、この折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態を示した概略平面図である。
【図6】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態で、表面ラベル部と押え部との間の切込み線を切断させて、折り曲げられていた折畳みラベル部を開けた状態を示した概略平面図である。
【図7】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルの第1の変更例において、折畳み式ラベルの印刷面と反対の裏面側の状態を示した概略底面図である。
【図8】上記の第1の変更例に係る折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態で、表面ラベル部と押え部との間の切込み線を切断させて、折り曲げられていた折畳みラベル部を伸ばすようにして開けた状態を示した概略平面図である。
【図9】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルの第2変更例において、折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態を示した概略平面図である。
【図10】この発明の実施形態2に係る折畳み式ラベルの印刷面側の概略平面図である。
【図11】上記の実施形態2に係る折畳み式ラベルの印刷面と反対の裏面側を示した概略底面図である。
【図12】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の裏面と第1の折畳みラベル部の裏面とを接着させると共に底面ラベル部を物品に貼付させ、第1〜第3の各折畳みラベル部が折り重なるようにして折り曲げる状態を示した概略側面図である。
【図13】上記の実施形態2に係る折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態で、表面ラベル部と押え部との間の切込み線を切断させて、折り曲げられていた第1〜第3の各折畳みラベル部を伸ばすようにして開けた状態を示した概略平面図である。
【図14】上記の実施形態2の折畳み式ラベルの変更例に係る折畳み式ラベルにおける印刷面と反対の裏面側の状態を示した概略底面図である。
【図15】上記の変更例に係る折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態で、表面ラベル部と押え部との間の切込み線を切断させて、折り曲げられていた第1〜第3の各折畳みラベル部を伸ばすようにして開けた状態を示した概略平面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 物品
11 表面ラベル部
12 底面ラベル部
12a 突出部
13,13a〜13c 折畳みラベル部
14 折目線
15 切込み線
16 押え部
17 粘着剤層
P1,P2,P3,P3a,P3b,P3c 印刷面
【技術分野】
【0001】
この発明は、物品に貼付するラベルに係り、特に多くの情報を掲載することができると共に、このような情報の一部を外部から簡単に見ることができないようした折畳み式ラベルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、物品の名称、特徴、使用方法、製造者、製造日等を表示するために物品にラベルを貼付することが行われている。
【0003】
しかし、単に1枚のラベルを物品にそのまま貼付するだけでは表示できる内容が少なく、充分な内容表示が行えないという問題があり、またラベルに表示された内容は全て外部から簡単に見えるため、例えば懸賞の番号などを一緒にラベルに記載することはできなかった。
【0004】
このため、従来においても、特許文献1に示されるように、1枚の長いラベルを折畳み、このように折畳んだ各ラベル部の一部を粘着剤によって剥離可能に接着させるようにした折畳み式ラベルが提案されている。
【0005】
しかし、この特許文献1に示される折畳み式ラベルの場合、粘着剤によって剥離可能に接着させた各ラベル部の部分が簡単に外れて、折畳んだラベルが勝手に開いてしまうなどの問題があった。
【0006】
そして、近年においては、特許文献2に示されるように、1枚の長いラベルを折畳んで包み込むようにし、下に位置するラベル部を物品に接着させる一方、上に位置するラベル部の自由端部を折畳んだラベル部の上に接着させると共に、この上に位置するラベル部に開封用のミシン目を設け、このミシン目により上に位置するラベル部を切断させて、上記のように包み込むように折畳んだラベルを開けるようにした折畳み式ラベルも提案されている。
【0007】
しかし、この特許文献2に示される折畳み式ラベルのように、1枚の長いラベルを折畳んで包み込むようにし、下に位置するラベル部を物品に接着させるようにする一方、上に位置するラベル部の自由端部を折畳んだラベル部の上に接着させると共に、この上に位置するラベル部に開封用のミシン目を設けるようにすることは非常に面倒であり、生産性が悪く、その製造コストが高くつくという問題があった。
【0008】
さらに、この特許文献2に示される折畳み式ラベルの場合、上記のように下に位置するラベル部を物品に接着させるだけであるため、この下に位置するラベル部の上において折畳まれたラベルが浮いた状態になりやすく、このように浮いた部分が物等に引っ掛かって、上に位置するラベル部に設けられた開封用のミシン目が切れて、この折畳み式ラベルが勝手に開いてしまう等の問題もあった。
【特許文献1】特開平6−51700号公報
【特許文献2】実開平6−55161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、多くの情報を掲載することができると共に、このような情報の一部を外部から簡単に見ることができないようした折畳み式ラベルにおける上記のような様々な問題を解決することを課題とするものである。
【0010】
すなわち、この発明においては、折畳み式ラベルの製造が簡単に行えて、その製造コストが低減されると共に、この折畳み式ラベルが浮かないようにして物品に密接するように接着され、この折畳み式ラベルが勝手に開いたりするのを防止することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明における折畳み式ラベルにおいては、上記のような課題を解決するため、表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部が少なくとも1つ設けられ、各ラベル部の少なくとも表面側が印刷面になった折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の両側部に切離し用の切込み線を介して側方に突出した押え部を設けると共に、少なくともこの押え部の裏面と上記の底面ラベル部の裏面とに粘着剤層を設けるようにした。
【0012】
ここで、上記の折畳み式ラベルを折畳んだ場合において、上記の表面ラベル部とこの表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部とを接着させる場合には、表面ラベル部の裏面と、この表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面との少なくとも一方に粘着剤層を設けるようにする。
【0013】
また、上記の折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部を複数設けた場合には、少なくとも上記の表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部以外の折畳みラベル部の裏面を非粘着性或いは弱粘着性にすることが好ましい。
【0014】
また、上記の折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部の両側部に、上記の表面ラベル部の押え部に対応するようにして側方に突出した突出部を設けることが好ましい。
【0015】
また、上記の表面ラベル部の裏面に粘着剤層が設けられた折畳み式ラベルを折畳んだ場合において、上記の表面ラベル部の上部側が底面ラベル部より突出されるようにすることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
この発明における折畳み式ラベルを折畳んで物品に貼付するにあたっては、表面ラベル部と底面ラベル部との間に設けられた折畳みラベル部を折目線によって折畳んで、折畳みラベル部を表面ラベル部と底面ラベル部との間に挟み込むようし、この状態で、底面ラベル部の裏面に設けられた粘着剤層によって底面ラベル部を物品に貼付すると共に、上記の表面ラベル部の両側部から切離し用の切込み線を介して側方に突出した押え部を、その裏面に設けられた粘着剤層により物品に貼付させて、上記の表面ラベル部の印刷面が表面に現れるようにする。
【0017】
このようにすると、1枚の長いラベルを折畳んで包み込むようにした上記の特許文献2に示される折畳み式ラベルに比べて、その製造が容易に行えるようになり、生産性が向上すると共に、製造コストも低減される。
【0018】
また、上記のように表面ラベル部の両側部から側方に突出した押え部を物品に貼付させると、上記のように折畳まれた折畳み式ラベル全体がこの押え部により物品に押し付けられて密接した状態で貼付されるようになり、従来のように折畳み式ラベルが浮いた状態になって物等に引っ掛かるのが防止され、上記の表面ラベル部と押え部との間における切離し用の切込み線が切断されて、折畳み式ラベルが勝手に開くのも防止されるようになる。
【0019】
また、上記のように折畳み式ラベルを折畳んで物品に貼付した後、表面ラベル部と押え部との間における上記の切離し用の切込み線を切断し、表面ラベル部を押え部から分離させて、この折畳み式ラベルを開けるようにすると、上記の折畳みラベル部や底面ラベル部における印刷面が現れて、これらに記載されている内容を見ることができるようになる。
【0020】
このため、この折畳み式ラベルにおいては、表面ラベル部、底面ラベル部及び折畳みラベル部の各印刷面に多くの表示内容を記載できるようになると共に、この折畳み式ラベルを開けるまでは、上記の折畳みラベル部や底面ラベル部の印刷面が隠れた状態となり、これらの印刷面に懸賞の番号などを表示し、情報の一部が外部から見えないようにすることもできる。
【0021】
また、この発明における折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の裏面と、この表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面との少なくとも一方に粘着剤層を設け、この折畳み式ラベルを折畳んだ状態で、この粘着剤層により、表面ラベル部の裏面とこの表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面とを接着させると、上記のように表面ラベル部を押え部から分離させて、この折畳み式ラベルを開けた場合に、上記の表面ラベル部の印刷面がこの表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の印刷面の裏面側に位置するようになり、折畳み式ラベルを開けるまで隠れていた折畳みラベル部や底面ラベル部の印刷面だけを簡単に見ることができるようになる。
【0022】
また、この発明における折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部を複数設け、少なくとも上記の表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部以外の折畳みラベル部の裏面を非粘着性或いは弱粘着性にすると、折畳みラベル部相互が重なるようにして折畳んだ場合に、折畳みラベル部相互が接着されるのが抑制され、上記のようにして折畳み式ラベルを開けた場合に、折畳まれた折畳みラベル部が簡単に開いて、各折畳みラベル部の印刷面に表示された内容を簡単に見ることができるようになる。
【0023】
また、この発明における折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部の両側部に、上記の表面ラベル部の押え部に対応するようにして側方に突出した突出部を設けると、上記のように底面ラベル部の裏面に設けられた粘着剤層によって底面ラベル部を物品に貼付した場合における貼付面積が大きくなって、折畳み式ラベルが物品に強固に貼付されるようになると共に、表面ラベル部の両側部から側方に突出した押え部を物品に貼付させる場合に、この押え部を上記の突出部の上に重ねるようにして貼付させることにより、押え部を適切な位置に簡単に貼付できるようになる。
【0024】
また、表面ラベル部の裏面に粘着剤層が設けられた折畳み式ラベルを折畳んだ場合において、上記の表面ラベル部の上部側が底面ラベル部より突出されるようにすると、このように底面ラベル部より突出された表面ラベル部の上部側が物品に貼付されるようになり、折畳まれた折畳み式ラベルが、上記の押え部に加えてこの表面ラベル部の上部側により物品に押し付けられ、さらに密接した状態で物品に貼付されるようになる。
【0025】
また、前記のように表面ラベル部の裏面とこの表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面とを接着させる場合において、上記のように表面ラベル部の上部側を底面ラベル部より突出させて、底面ラベル部より突出された表面ラベル部の上部側を物品に貼付させると、表面ラベル部と押え部との間における上記の切離し用の切込み線を上記の折目線側から切断させる作業が容易に行えるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、この発明の実施形態に係る折畳み式ラベルを添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係る折畳み式ラベルは、下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0027】
(実施形態1)
この実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、図1に示すように、表面ラベル部11と底面ラベル部12との間に折目線14によって折畳まれる折畳みラベル部13が1つ設けられ、各ラベル部11,12,13の表面側がそれぞれ印刷面P1,P2,P3になっていると共に、上記の表面ラベル部11の両側部にミシン目等の切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16が設けられ、また上記の底面ラベル部12の両側部にも、上記の押え部16に対応するようにしてこの押え部16よりも小形になった突出部12aを設けている。
【0028】
また、この実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、図2に示すように、上記の各ラベル部11,12,13における印刷面P1,P2,P3とは反対側の裏面全体に粘着剤層17を設けている。
【0029】
ここで、上記のように表面ラベル部11と底面ラベル部12との間に折畳みラベル部13を設けるにあたり、上記の折目線14として、この実施形態においては上記の切離し用の切込み線15と同じミシン目を設けているが、単に折り曲げるための折り込み線や貫通しない切込み線であってもよい。
【0030】
そして、この実施形態1における折畳み式ラベルを物品1に貼付させるにあたっては、図3及び図4に示すように、上記の表面ラベル部11と折畳みラベル部13とをその間の折目線14により山型状に折り曲げて表面ラベル部11裏面の粘着剤層17と折畳みラベル部13裏面の粘着剤層17とを接着させ、また上記の底面ラベル部12及びその両側に突出した突出部12aをこれらの裏面に設けられた粘着剤層17によって物品1の適当な位置に貼付させると共に、底面ラベル部12と折畳みラベル部13との間の折目線14により、この折畳みラベル部13を谷状に折り曲げて、上記の底面ラベル部12の印刷面P2の上に折畳みラベル部13の印刷面P3が重なるようにする。
【0031】
次いで、図5に示すように、上記の表面ラベル部11の両側部から突出した押え部16が底面ラベル部12の両側に突出した突出部12aを覆うようにして、この押え部16を物品1に貼付させる。このようにして折畳み式ラベルを物品1に貼付させると、同図に示すように、表面ラベル部11の印刷面P1だけが表面に現れるようになる。
【0032】
そして、上記のように物品に貼付された折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部12及び折畳みラベル部13の印刷面P2,P3に表示された内容を見る場合には、表面ラベル部11と折畳みラベル部13との間の折目線14側から上記の切込み線15を切断させて表面ラベル部11を押え部16から分離させ、底面ラベル部12と折畳みラベル部13との間の折目線14によって谷状に折り曲げられた折畳みラベル部13を開けるようにする。
【0033】
このようにすると、図6に示すように、折畳み式ラベルを物品1に貼付させた状態で隠れていた底面ラベル部12の印刷面P2と折畳みラベル部13の印刷面P3とが現れて、これらの印刷面P2,P3に表示された内容を見ることができるようになる。この場合、表面ラベル部11の印刷面P1は折畳みラベル部13の裏面側に隠れるようになるが、上記のように開いた折畳みラベル部13を閉じるように折り曲げることにより、この表面ラベル部11の印刷面P1に表示された内容を見ることができる。
【0034】
なお、この実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とを接着させるにあたり、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面との両方に粘着剤層17を設けるようにしたが、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面との何れか一方にだけ設けるようにすることも可能である。
【0035】
また、この実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、上記のように表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面との両方に粘着剤層17を設け、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とを接着させるようにしたが、図7に示すように、表面ラベル部11の両側部から切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16の裏面と、上記の底面ラベル部12及びその両側に突出した突出部12aの裏面とに粘着剤層17を形成する一方、上記の表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とが非粘着性或いは弱粘着性になるようにし、表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とを接着させないようにすることも可能である。
【0036】
ここで、表面ラベル部11と折畳みラベル部13との裏面を非粘着性或いは弱粘着性にするにあたっては、これらの裏面に粘着剤層17を全く設けないようにする他、これらの裏面に粘着剤層17を形成した後、この粘着剤層17の上に非粘着性材料を塗布して粘着性を低下させるようにすることができる。
【0037】
そして、このように表面ラベル部11の裏面と折畳みラベル部13の裏面とが接着されないようにした折畳み式ラベルを、上記のようにして物品に貼付させた場合において、上記の表面ラベル部11の上縁側から上記の切込み線15を切断させて表面ラベル部11を押え部16から分離させ、図8に示すように、各折目線14によって折り曲げられた折畳みラベル部13を伸ばすようにして開けると、上記の表面ラベル部11、底面ラベル部12及び折畳みラベル部13の各印刷面P1,P2,P3が現れて、これらの各印刷面P1,P2,P3に表示された内容をまとめて見ることができるようになる。
【0038】
また、上記の実施形態1における折畳み式ラベルにおいては、表面ラベル部11と折畳みラベル部13とを同じ大きさにし、この折畳み式ラベルを折畳んだ状態では、表面ラベル部11が折畳みラベル部13の上に接着されて重なるようにしただけであるが、この表面ラベル部11を折畳みラベル部13よりも大きくして、この折畳み式ラベルを折畳んで物品1に貼付させた場合に、図9に示すように、表面ラベル部11の上部側が折畳みラベル部13より突出して物品1に貼付されるようにすることもできる。
【0039】
このようにすると、折畳まれた折畳み式ラベルが、上記の押え部16に加えてこの表面ラベル部11の上部側により物品1に押し付けられて、密接した状態で貼付されるようになると共に、前記のように表面ラベル部11と折畳みラベル部13との間の折目線14側から上記の切込み線15を切断させる作業も容易に行えるようになる。さらに、上記のように折り曲げられた折畳みラベル部13を開けて、底面ラベル部12の印刷面P2と折畳みラベル部13の印刷面P3とに表示された内容を見る場合にも、表面ラベル部11の上部側が物品に貼付された状態となり、本を開くようにしてこれらの印刷面P2,P3を見ることができるようになる。
【0040】
なお、図9に示す例では、上記の表面ラベル部11に合わせてその両側の押え部16も大きくしたが、表面ラベル部11だけを大きくすることもできる。
【0041】
(実施形態2)
この実施形態2における折畳み式ラベルにおいては、図10に示すように、表面ラベル部11と底面ラベル部12との間に折目線14によって折畳まれる第1〜第3の3つの折畳みラベル部13a,13b,13cが設けられ、これらの各ラベル部11,12,13a,13b,13cの表面側がそれぞれ印刷面P1,P2,P3a,P3b,P3cになっていると共に、上記の表面ラベル部11の両側部にミシン目等の切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16が設けられ、また上記の底面ラベル部12の両側部にも、上記の押え部16に対応するようにしてこの押え部16よりも小形になった突出部12aを設けている。
【0042】
そして、この実施形態における折畳み式ラベルにおいては、図11に示すように、上記の印刷面P1,P2,P3a,P3b,P3cとは反対側の裏面において、上記の表面ラベル部11及びその両側における押え部16と、上記の底面ラベル部12及びその両側における突出部12aと、表面ラベル部11と折目線14を介して連続する第1の折畳みラベル部13aとにそれぞれ粘着剤層17を設ける一方、上記の第2及び第3の折畳みラベル部13b,13cの裏面は非粘着性或いは弱粘着性になるようにしている。
【0043】
そして、この実施形態2における折畳み式ラベルを物品1に貼付させるにあたっては、図12に示すように、上記の表面ラベル部11とこれに連続する第1の折畳みラベル部13aとの間の折目線14により、これらを山型状に折り曲げて表面ラベル部11裏面の粘着剤層17と折畳みラベル部13裏面の粘着剤層17とを接着させ、上記の底面ラベル部12及びその両側に突出した突出部12aをこれらの裏面に設けられた粘着剤層17によって物品1の適当な位置に貼付させると共に、この底面ラベル部12の上に第3,第2,第1の各折畳みラベル部13c,13b,13aと表面ラベル部11とが順々に折り重なるようにして、各折畳みラベル部13c,13b,13aを上記の各折目線14によって折り曲げるようにする。
【0044】
このようにして各折畳みラベル部13c,13b,13aを折り曲げた場合、上記の底面ラベル部12の印刷面P2の上に第3の折畳みラベル部13cの印刷面P3cが重なり、第3の折畳みラベル部13cと第2の折畳みラベル部13bとは印刷面P3c,P3bと反対側における非粘着性或いは弱粘着性の面が重なり、第2の折畳みラベル部13bと第1の折畳みラベル部13aとはそれぞれの印刷面P3b,P3aが重なるようになる。
【0045】
その後、上記の実施形態1の場合と同様に、図5に示すように、上記の表面ラベル部11の両側部から突出した押え部16が底面ラベル部12の両側に突出した突出部12aを覆うようにして物品1に貼付させて、この折畳み式ラベルを物品1に貼付させると、前記のように表面ラベル部11の印刷面P1だけが表面に現れるようになる。
【0046】
そして、上記のように物品に貼付された折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部12及び第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cの各印刷面P2,P3a,P3b,P3cに表示された内容を見る場合には、表面ラベル部11と折畳みラベル部13との間の折目線14側から上記の切込み線15を切断させて表面ラベル部11を押え部16から分離させ、底面ラベル部12と折畳みラベル部13との間において各折目線14によって折り曲げられた第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cを伸ばすようにして開ける。
【0047】
このようにすると、図13に示すように、折畳み式ラベルを物品1に貼付させた状態で隠れていた底面ラベル部12及び第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cの各印刷面P2,P3a,P3b,P3cが現れて、これらの印刷面P2,P3a,P3b,P3cに表示された内容を見ることができるようになる。この場合、表面ラベル部11の印刷面P1は第1の折畳みラベル部13aの裏面側に隠れるようになるが、上記の実施形態1の場合と同様に、開いた状態にある第1の折畳みラベル部13aを閉じるように折り曲げることにより、この表面ラベル部11の印刷面P1に表示された内容を見ることができる。
【0048】
なお、この実施形態2における折畳み式ラベルにおいては、図10に示すように、上記の表面ラベル部11及びこの表面ラベル部11と折目線14を介して連続する第1の折畳みラベル部13aの裏面にも粘着剤層17を設け、表面ラベル部11の裏面と第1の折畳みラベル部13aの裏面とを接着させるようにしたが、図14に示すように、表面ラベル部11の両側部から切離し用の切込み線15を介して側方に突出した押え部16の裏面と、上記の底面ラベル部12及びその両側に突出した突出部12aの裏面とにだけ粘着剤層17を形成し、上記の表面ラベル部11及び第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cの裏面が非粘着性或いは弱粘着性になるようにし、表面ラベル部11の裏面と第1の折畳みラベル部13aの裏面とを接着させないようにすることも可能である。
【0049】
そして、このように表面ラベル部11の裏面と第1の折畳みラベル部13aとが接着されないようにした折畳み式ラベルを、上記のようにして物品に貼付させた場合において、上記の表面ラベル部11の上縁側から上記の切込み線15を切断させて表面ラベル部11を押え部16から分離させて、図15に示すように、各折目線14によって折り曲げられた第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cを伸ばすようにして開けると、上記の表面ラベル部11、底面ラベル部12及び第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13cの各印刷面P1,P2,P3a,P3b,P3cが現れて、これらの各印刷面P1,P2,P3a,P3b,P3cに表示された内容をまとめて見ることができるようになる。
【0050】
また、図示していないが、この実施形態2における折畳み式ラベルにおいても、上記の実施形態1における折畳み式ラベルの場合と同様に、表面ラベル部11を大きくし、折畳み式ラベルを折畳んだ状態で物品1に貼付させた場合に、表面ラベル部11の上部側が折畳みラベル部13a,13b,13cから突出して物品1に貼付されるようにすることもできる。このようにした場合、上記の切込み線15を切断させて、第1〜第3の各折畳みラベル部13a,13b,13c及び底面ラベル部12の各印刷面P3a,P3b,P3c,P2に表示された内容を本の頁を繰るようにして見ることができる。
【0051】
なお、上記の実施形態1においては折畳みラベル部13を1つ、実施形態2においては3つの折畳みラベル部13a,13b,13cを設けるようにしたが、さらに多くの折畳みラベル部13を設けることも可能である。
【0052】
また、上記の各折畳み式ラベルにおいては、各ラベル部11,12,13,13a〜13cにおける全ての印刷面P1,P2,P3,P3a〜P3cに印刷を行う必要はなく、一部の印刷面に対して印刷を行わないようにすることもできる。
【0053】
さらに、上記の各折畳み式ラベルにおいて、各ラベル部11,12,13,13a〜13cにおける印刷面P1,P2,P3,P3a〜P3cと反対側の面であって非粘着性或いは弱粘着性の面に対して印刷を行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】この発明の実施形態1に係る折畳み式ラベルの印刷面側の概略平面図である。
【図2】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルの印刷面と反対の裏面側を示した概略底面図である。
【図3】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の裏面と折畳みラベル部の裏面とを接着させた状態で、底面ラベル部を物品に貼付させた状態を示した概略平面図である。
【図4】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の裏面と折畳みラベル部の裏面とを接着させた状態で、底面ラベル部を物品に貼付させた状態を示した概略斜視図である。
【図5】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の両側部から突出した押え部が底面ラベル部の両側に突出した突出部を覆うようにして、この折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態を示した概略平面図である。
【図6】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態で、表面ラベル部と押え部との間の切込み線を切断させて、折り曲げられていた折畳みラベル部を開けた状態を示した概略平面図である。
【図7】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルの第1の変更例において、折畳み式ラベルの印刷面と反対の裏面側の状態を示した概略底面図である。
【図8】上記の第1の変更例に係る折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態で、表面ラベル部と押え部との間の切込み線を切断させて、折り曲げられていた折畳みラベル部を伸ばすようにして開けた状態を示した概略平面図である。
【図9】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルの第2変更例において、折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態を示した概略平面図である。
【図10】この発明の実施形態2に係る折畳み式ラベルの印刷面側の概略平面図である。
【図11】上記の実施形態2に係る折畳み式ラベルの印刷面と反対の裏面側を示した概略底面図である。
【図12】上記の実施形態1に係る折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部の裏面と第1の折畳みラベル部の裏面とを接着させると共に底面ラベル部を物品に貼付させ、第1〜第3の各折畳みラベル部が折り重なるようにして折り曲げる状態を示した概略側面図である。
【図13】上記の実施形態2に係る折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態で、表面ラベル部と押え部との間の切込み線を切断させて、折り曲げられていた第1〜第3の各折畳みラベル部を伸ばすようにして開けた状態を示した概略平面図である。
【図14】上記の実施形態2の折畳み式ラベルの変更例に係る折畳み式ラベルにおける印刷面と反対の裏面側の状態を示した概略底面図である。
【図15】上記の変更例に係る折畳み式ラベルを物品に貼付させた状態で、表面ラベル部と押え部との間の切込み線を切断させて、折り曲げられていた第1〜第3の各折畳みラベル部を伸ばすようにして開けた状態を示した概略平面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 物品
11 表面ラベル部
12 底面ラベル部
12a 突出部
13,13a〜13c 折畳みラベル部
14 折目線
15 切込み線
16 押え部
17 粘着剤層
P1,P2,P3,P3a,P3b,P3c 印刷面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部が少なくとも1つ設けられ、各ラベル部の少なくとも表面側が印刷面になった折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の両側部に切離し用の切込み線を介して側方に突出した押え部が設けられると共に、少なくともこの押え部の裏面と上記の底面ラベル部の裏面とに粘着剤層が設けられていることを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項2】
請求項1に記載した折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の裏面と、この表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面との少なくとも一方に粘着剤層が設けられていることを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載した折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部が複数設けられ、少なくとも上記の表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部以外の折畳みラベル部の裏面が非粘着性或いは弱粘着性であることを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載した折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部の両側部に、上記の表面ラベル部の押え部に対応するようにして側方に突出した突出部が設けられていることを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載した折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の裏面に粘着剤層が設けられた折畳み式ラベルを折畳んだ状態で、上記の表面ラベル部の上部側が底面ラベル部より突出するようにしたことを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項1】
表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部が少なくとも1つ設けられ、各ラベル部の少なくとも表面側が印刷面になった折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の両側部に切離し用の切込み線を介して側方に突出した押え部が設けられると共に、少なくともこの押え部の裏面と上記の底面ラベル部の裏面とに粘着剤層が設けられていることを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項2】
請求項1に記載した折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の裏面と、この表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部の裏面との少なくとも一方に粘着剤層が設けられていることを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載した折畳み式ラベルにおいて、表面ラベル部と底面ラベル部との間に折目線によって折畳まれる折畳みラベル部が複数設けられ、少なくとも上記の表面ラベル部と折目線を介して連続する折畳みラベル部以外の折畳みラベル部の裏面が非粘着性或いは弱粘着性であることを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載した折畳み式ラベルにおいて、上記の底面ラベル部の両側部に、上記の表面ラベル部の押え部に対応するようにして側方に突出した突出部が設けられていることを特徴とする折畳み式ラベル。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載した折畳み式ラベルにおいて、上記の表面ラベル部の裏面に粘着剤層が設けられた折畳み式ラベルを折畳んだ状態で、上記の表面ラベル部の上部側が底面ラベル部より突出するようにしたことを特徴とする折畳み式ラベル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−33551(P2007−33551A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−213022(P2005−213022)
【出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
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