説明

抱き物

【課題】従来の布製の抱き枕とは異なる感触の適度の凹凸を有する軽量な抱き物を提供する。
【解決手段】伸縮性を有するゴム様体で形成した内側風船体2と外側風船体3の2重構造からなり、該内側風船体2は空気注入バルブ2cを具備して気密に形成され、該内側風船体2の要部の内側部に引張り支柱2aを設けて該内側風船体2の要部の膨張を制限して、該内側風船体2の外周面部にくびれ部2bを有する縦長の風船状に形成しており、他方の前記外側風船体3は前記内側風船体2の外側に略密接して形成され、要部に通気のための小孔3aを設けて、これら外側風船体3と内側風船体2との間に少許の隙間を形成可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、抱き枕等の抱き物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の抱き枕として、内袋にスポンジ等のクッション材を充填して形成された複数のクッション体をファスナーによって開閉可能とされた1つの外袋で包んで構成された抱き枕が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−188157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は従来の布製の抱き枕とは異なる感触の弾力性を有する材料からなる抱き枕に対するニーズ及び軽量な抱き枕に対する要望に応えると共に、適度の凹凸を具備した抱き枕等の抱き物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は前記の目的を達成すべく、伸縮性を有する内側風船体と外側風船体の2重構造からなり、前記内側風船体は空気注入バルブを具備して気密に形成され、該内側風船体の要部の内側部に引張り支柱を設けて該内側風船体の要部の膨張を制限して、該内側風船体の外周面部にくびれ部を有する縦長の風船状に形成しており、他方の前記外側風船体は前記内側風船体の外側に略密接して形成され、要部に通気のための小孔を設けて、該外側風船体と前記内側風船体との間に少許の隙間を形成可能に形成した。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、弾力性に富み適度の凹凸を具備した感触の良い抱き物を提供することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施例1の抱き物の平面図である。
【図2】図1におけるX−X線截断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の抱き物の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施するための形態の実施例を以下に示す。
【実施例1】
【0009】
本発明の抱き物の例としての抱き枕の実施例を図面により説明する。
【0010】
図1は本発明の抱き物即ち抱き枕1の平面図であり、図2は該抱き枕1の図1におけるX−X線截断面図である。
【0011】
抱き枕1は伸縮性を有するゴム様体で形成した内側風船体2と外側風船体3の2重構造からなり、外側風船体3は前記内側風船体2の外側に略密接して形成されている。
【0012】
前記内側風船体2は、要部の内面部の上下両面をゴム様体製の引張り支柱2aで連結して、要部の膨張を制限している。
【0013】
即ち、内側風船体2の外面部は、前記引張り支柱2aの左右の部分が膨らんで、引張り支柱2aのある要部は凹んだ状態のくびれ部2bに形成される。
【0014】
前記引張り支柱2aは、内側風船体2内に複数箇所設けてもよく、又、引張り支柱2aの長さや形状も要部のニーズに合わせて多様に形成することができる。
【0015】
2cは内側風船体2に空気を充填するための空気注入バルブである。
【0016】
前記外側風船体3は、要部に複数個の小孔3aを通気用として設けている。
【0017】
このように通気用の小孔3aを有することによって、前記内側風船体2のくびれ部2bに当接する外側風船体3の内側には空気が導入されて、該外側風船体3の材料の持つ弾力性によって前記くびれ部2bとの間に隙間が形成される。このため該外側風船体3の表面には皺や急激な凹凸を生ぜず、滑らかにカーブした表面が得られる。
【0018】
次に本発明の抱き枕の使用方法及びその効果について述べる。
【0019】
抱き枕1は空気入れ等を用いて空気注入バルブ2cから空気を充填し、就寝時などに抱いて使用する。
【0020】
抱き枕1は軽量なので、大人でも子供でも使用可能であり、その本体部が布地ではなく、伸縮性を有する冷たいゴム様体で形成されているので、この抱き枕1の感触を心地良いと思う人も多いものと思われる。
【0021】
尚、図3に示す如く前記抱き枕1は外側風船体3の外面に人や動物の絵をプリントしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明の抱き物は、大人用や子供用の抱き枕等として使用される。
【符号の説明】
【0023】
1 抱き物
2 内側風船体
2a 引張り支柱
2b くびれ部
3 外側風船体
3a 小孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性を有する内側風船体と外側風船体の2重構造からなり、前記内側風船体は空気注入バルブを具備して気密に形成され、該内側風船体の要部の内側部に引張り支柱を設けて該内側風船体の要部の膨張を制限して、該内側風船体の外周面部にくびれ部を有する縦長の風船状に形成しており、他方の前記外側風船体は前記内側風船体の外側に略密接して形成され、要部に通気のための小孔を設けて、該外側風船体と前記内側風船体との間に少許の隙間を形成可能に形成したことを特徴とする抱き物。
【請求項2】
前記外側風船体の上面に人物の絵をプリントした請求項1に記載の抱き物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−125381(P2011−125381A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−283793(P2009−283793)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【出願人】(509345039)株式会社ウインズ (1)
【Fターム(参考)】