説明

指運動用器具

【課題】複数の人間によってスポーツ感覚で指の運動機能を向上させることができる指運動用器具を提供すること。
【解決手段】本発明の指運動用器具は、人差し指a及び中指bで球体を操作させる指運動用器具であって、人差し指a及び中指bを露出させる開口を形成する指開口形成布部10と、手首の位置にて開口を形成する手首開口形成布部20と、指開口形成布部10と手首開口形成布部20とを連接する連接布部30とから構成されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人差し指及び中指によって球体を操作させる指運動用器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の指運動器具としては、指にマグネットリングをはめてリハビリを行う麻痺手の訓練器具がある(特許文献1)。
また、指回し器具もいくつかのタイプが提案されている(特許文献2、特許文献3)。
【特許文献1】 特開2003−236016号公報
【特許文献2】 特開2002−65893号公報
【特許文献3】 特開2004−130021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、いずれの器具も面白みに欠け、複数の人間によるスポーツ性などは考慮されていない。
【0004】
そこで本発明は、複数の人間によってスポーツ感覚で指の運動機能を向上させることができる指運動用器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の本発明の指運動用器具は、人差し指及び中指で球体を操作させる指運動用器具であって、前記人差し指及び前記中指を露出させる開口を形成する指開口形成布部と、手首の位置にて開口を形成する手首開口形成布部と、前記指開口形成布部と前記手首開口形成布部とを連接する連接布部とから構成されることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の指運動用器具において、前記連接布部によって手の甲及び手のひらを覆い、前記連接布部によって、親指を露出させる第1の開口部と、薬指及び小指を露出させる第2の開口部とを形成したことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の指運動用器具において、前記指開口形成布部によって、前記人差し指を露出させる第3の開口部と、前記中指を露出させる第4の開口部と、前記人差し指の付け根及び前記中指の付け根に位置させる第5の開口部とを形成し、前記指開口形成布部をパンツ型としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2に記載の指運動用器具において、前記第5の開口部に弾性材を設けて絞りを形成したことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の指運動用器具において、前記手首開口形成布部を、第1のバンドと第2のバンドで構成し、前記第1のバンドの一端を前記連接布部に連接し、前記第2のバンドの一端を前記連接布部に連接し、前記第1のバンドの他端と前記第2のバンドの他端とにそれぞれ係止部を設けたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の指運動用器具において、前記係止部を、面ファスナー又はボタンとしたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1に記載の指運動用器具において、前記指開口形成布部によって、前記人差し指を露出させる第3の開口部と、前記中指を露出させる第4の開口部と、前記人差し指の付け根側を覆う第1の筒部と、前記中指の付け根側を覆う第2の筒部とを形成し、前記連接布部によって親指を露出させる第1の開口部を形成し、前記連接布部によって手の甲及び手のひらを覆うと共に、薬指及び小指を前記連接布部内に入れて用いることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1に記載の指運動用器具において、前記指開口形成布部によって、前記人差し指を露出させる第3の開口部と、前記中指を露出させる第4の開口部と、前記人差し指の付け根側を覆う第1の筒部と、前記中指の付け根側を覆う第2の筒部とを形成し、前記連接布部によって親指を露出させる第1の開口部と、小指を露出させる第2の開口部と、前記人差し指の付け根側を覆う第3の筒部と、前記中指の付け根側を覆う第4の筒部とを形成し、前記連接布部によって手の甲及び手のひらを覆うと共に、薬指を前記連接布部内に入れて用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の人間によってスポーツ感覚で楽しめ、遊びの中で指の運動機能を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の第1の実施の形態による指運動用器具は、人差し指及び中指を露出させる開口を形成する指開口形成布部と、手首の位置にて開口を形成する手首開口形成布部と、指開口形成布部と手首開口形成布部とを連接する連接布部とから構成されるものである。本実施の形態によれば、指開口形成布部によって人差し指と中指を露出させているために、人差し指と中指に意識を集中させることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による指運動用器具において、連接布部によって手の甲及び手のひらを覆い、連接布部によって、親指を露出させる第1の開口部と、薬指及び小指を露出させる第2の開口部とを形成したものである。本実施の形態によれば、5本の指はすべて自由に動かすことができる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による指運動用器具において、指開口形成布部によって、人差し指を露出させる第3の開口部と、中指を露出させる第4の開口部と、人差し指の付け根及び中指の付け根に位置させる第5の開口部とを形成し、指開口形成布部をパンツ型としたものである。本実施の形態によれば、人差し指と中指に意識を集中させることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態による指運動用器具において、第5の開口部に弾性材を設けて絞りを形成したものである。本実施の形態によれば、人差し指の付け根及び中指の付け根で締め付けることで、人差し指と中指に意識を集中させることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1の実施の形態による指運動用器具において、手首開口形成布部を、第1のバンドと第2のバンドで構成し、第1のバンドの一端を連接布部に連接し、第2のバンドの一端を連接布部に連接し、第1のバンドの他端と第2のバンドの他端とにそれぞれ係止部を設けたものである。本実施の形態によれば、手首において器具を固定することができる。
本発明の第6の実施の形態は、第5の実施の形態による指運動用器具において、係止部を、面ファスナー又はボタンとしたものである。本実施の形態によれば、器具の装着を容易に行うことができる。
本発明の第7の実施の形態は、第1の実施の形態による指運動用器具において、指開口形成布部によって、人差し指を露出させる第3の開口部と、中指を露出させる第4の開口部と、人差し指の付け根側を覆う第1の筒部と、中指の付け根側を覆う第2の筒部とを形成し、連接布部によって親指を露出させる第1の開口部を形成し、連接布部によって手の甲及び手のひらを覆うと共に、薬指及び小指を連接布部内に入れて用いるものである。本実施の形態によれば、薬指及び小指を連接布部内に入れて用いることで、人差し指と中指に意識を集中させることができ、指の運動機能を高めることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第1の実施の形態による指運動用器具において、指開口形成布部によって、人差し指を露出させる第3の開口部と、中指を露出させる第4の開口部と、人差し指の付け根側を覆う第1の筒部と、中指の付け根側を覆う第2の筒部とを形成し、連接布部によって親指を露出させる第1の開口部と、小指を露出させる第2の開口部と、人差し指の付け根側を覆う第3の筒部と、中指の付け根側を覆う第4の筒部とを形成し、連接布部によって手の甲及び手のひらを覆うと共に、薬指を連接布部内に入れて用いるものである。本実施の形態によれば、薬指を連接布部内に入れて用いることで、人差し指と中指に意識を集中させることができ、指の運動機能を高めることができる。
【実施例】
【0008】
以下本発明の一実施例について図1から図3を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例による指運動用器具の斜視図、図2は同器具の使用時における手のひら側の斜視図、図3は同器具の使用時における手の甲側の斜視図である。
本実施例による指運動用器具は、人差し指a及び中指bを露出させる開口を形成する指開口形成布部10と、手首の位置にて開口を形成する手首開口形成布部20と、指開口形成布部10と手首開口形成布部20とを連接する連接布部30とから構成される。
本実施例による指運動用器具は、連接布部30によって手の甲及び手のひらを覆い、連接布部30には、親指cを露出させる第1の開口部40と、薬指d及び小指eを露出させる第2の開口部50とを形成している。
本実施例による指運動用器具は、人差し指a及び中指bで球体fを操作させる。
上記構成のように、本実施例による指運動用器具によれば、5本の指はすべて自由に動かすことができるが、指開口形成布部10によって人差し指aと中指bを露出させているために、人差し指aと中指bに意識を集中させることができる。
特に、手首開口形成布部20は、手首よりも十分に大きな開口を形成し、連接布部30によっても手を締め付けない大きさとすることが好ましい。このように手首開口形成布部20及び連接布部30では、手にフィットさせないことで、親指cを図示のように開くか又は折り曲げ、人差し指aと中指bを図示のように折り曲げるか又は開く必要があり、球体fを操作しない親指c、人差し指a、及び中指bにも意識を持たせることができ、指の運動機能を高めることができる。
【0009】
次に本発明の他の実施例について図4から図7を用いて説明する。
図4は本発明の他の実施例による指運動用器具の正面図、図5は同器具の背面図、図6は同器具の使用時における手のひら側の斜視図、図7は同器具の使用時における手の甲側の斜視図である。
本実施例による指運動用器具は、人差し指a及び中指bを露出させる開口を形成する指開口形成布部10と、手首の位置にて開口を形成する手首開口形成布部20と、指開口形成布部10と手首開口形成布部20とを連接する連接布部30とから構成される。
本実施例による指運動用器具は、指開口形成布部10によって、人差し指aを露出させる第3の開口部11と、中指bを露出させる第4の開口部12と、人差し指aの付け根及び中指bの付け根に位置させる第5の開口部13とを形成し、指開口形成布部10をパンツ型としている。また、第5の開口部13には、弾性材13aを設けて絞りを形成している。
本実施例による指運動用器具は、手首開口形成布部20を、第1のバンド21と第2のバンド22で構成し、第1のバンド21の一端を連接布部30に連接し、第2のバンド22の一端を連接布部30に連接し、第1のバンド21の他端と第2のバンド22の他端とにそれぞれ係止部23、24を設けている。係止部23、24は、面ファスナー又はボタンで構成する。
本実施例による指運動用器具は、人差し指a及び中指bで球体fを操作させる。
上記構成のように、本実施例による指運動用器具によれば、5本の指はすべて自由に動かすことができるが、指開口形成布部10によって人差し指aと中指bを露出させているために、人差し指aと中指bに意識を集中させることができる。
特に、第5の開口部13には弾性材13aを設け、人差し指aの付け根及び中指bの付け根で締め付けることで、人差し指aと中指bに意識を集中させることができる。
【0010】
次に本発明の他の実施例について図8及び図9を用いて説明する。
図8は本発明の他の実施例による指運動用器具の斜視図、図9は同器具の使用時における手の甲側の斜視図である。
本実施例による指運動用器具は、人差し指a及び中指bを露出させる開口を形成する指開口形成布部10と、手首の位置にて開口を形成する手首開口形成布部20と、指開口形成布部10と手首開口形成布部20とを連接する連接布部30とから構成される。
本実施例による指運動用器具は、指開口形成布部10によって、人差し指aを露出させる第3の開口部11と、中指bを露出させる第4の開口部12と、人差し指aの付け根側を覆う第1の筒部14と、中指bの付け根側を覆う第2の筒部15とを形成し、連接布部30によって親指cを露出させる第1の開口部40を形成し、連接布部30によって手の甲及び手のひらを覆うと共に、薬指d及び小指eを連接布部30内に入れて用いる。
本実施例による指運動用器具は、人差し指a及び中指bで球体fを操作させる。
上記構成のように、本実施例による指運動用器具によれば、指開口形成布部10によって人差し指aと中指bを露出させ、人差し指aを第1の筒部14で中指bを第2の筒部15で覆うために、人差し指aと中指bに意識を集中させることができる。
特に、薬指d及び小指eを連接布部30内に入れて用いることで、人差し指aと中指bに意識を集中させることができ、指の運動機能を高めることができる。
【0011】
次に本発明の他の実施例について図10を用いて説明する。
図10は本発明の他の実施例による指運動用器具の斜視図である。
本実施例による指運動用器具は、人差し指a及び中指bを露出させる開口を形成する指開口形成布部10と、手首の位置にて開口を形成する手首開口形成布部20と、指開口形成布部10と手首開口形成布部20とを連接する連接布部30とから構成される。
本実施例による指運動用器具は、指開口形成布部10によって、人差し指aを露出させる第3の開口部11と、中指bを露出させる第4の開口部12と、人差し指aの付け根側を覆う第1の筒部14と、中指bの付け根側を覆う第2の筒部15とを形成し、連接布部30によって親指cを露出させる第1の開口部40を形成し、連接布部30によって手の甲及び手のひらを覆うと共に、薬指dを連接布部30内に入れて用いる。
本実施例による指運動用器具は、人差し指a及び中指bで球体fを操作させる。
上記構成のように、本実施例による指運動用器具によれば、指開口形成布部10によって人差し指aと中指bを露出させ、人差し指aを第1の筒部14で中指bを第2の筒部15で覆うために、人差し指aと中指bに意識を集中させることができる。
特に、薬指dを連接布部30内に入れて用いることで、人差し指aと中指bに意識を集中させることができ、指の運動機能を高めることができる。
なお、上記実施例では、人差し指及び中指で球体を操作させることで説明したが、人差し指及び中指とともに、又は人差し指及び中指に代えて、親指及び小指で球体を操作させてもよい。また、親指及び小指とともに薬指を用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明による指運動用器具は、人差し指及び中指で球体を操作させることで、フィンガーサッカーゲームとして、又はさらに他の指、たとえば親指や小指で球体を操作させることでフィンガーバスケットゲームとして、運動器具、リハビリ器具、及び遊戯具として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 本発明の一実施例による指運動用器具の斜視図
【図2】 同器具の使用時における手のひら側の斜視図
【図3】 同器具の使用時における手の甲側の斜視図
【図4】 本発明の他の実施例による指運動用器具の正面図
【図5】 同器具の背面図
【図6】 同器具の使用時における手のひら側の斜視図
【図7】 同器具の使用時における手の甲側の斜視図
【図8】 本発明の他の実施例による指運動用器具の斜視図
【図9】 同器具の使用時における手の甲側の斜視図
【図10】 他の実施例による指運動用器具の斜視図
【符号の説明】
【0014】
10 指開口形成布部
20 手首開口形成布部
30 連接布部
40 第1の開口部
50 第2の開口部
a 人差し指
b 中指
c 親指
d 薬指
e 小指
f 球体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人差し指及び中指で球体を操作させる指運動用器具であって、前記人差し指及び前記中指を露出させる開口を形成する指開口形成布部と、手首の位置にて開口を形成する手首開口形成布部と、前記指開口形成布部と前記手首開口形成布部とを連接する連接布部とから構成されることを特徴とする指運動用器具。
【請求項2】
前記連接布部によって手の甲及び手のひらを覆い、前記連接布部によって、親指を露出させる第1の開口部と、薬指及び小指を露出させる第2の開口部とを形成したことを特徴とする請求項1に記載の指運動用器具。
【請求項3】
前記指開口形成布部によって、前記人差し指を露出させる第3の開口部と、前記中指を露出させる第4の開口部と、前記人差し指の付け根及び前記中指の付け根に位置させる第5の開口部とを形成し、前記指開口形成布部をパンツ型としたことを特徴とする請求項1に記載の指運動用器具。
【請求項4】
前記第5の開口部に弾性材を設けて絞りを形成したことを特徴とする請求項2に記載の指運動用器具。
【請求項5】
前記手首開口形成布部を、第1のバンドと第2のバンドで構成し、前記第1のバンドの一端を前記連接布部に連接し、前記第2のバンドの一端を前記連接布部に連接し、前記第1のバンドの他端と前記第2のバンドの他端とにそれぞれ係止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の指運動用器具。
【請求項6】
前記係止部を、面ファスナー又はボタンとしたことを特徴とする請求項5に記載の指運動用器具。
【請求項7】
前記指開口形成布部によって、前記人差し指を露出させる第3の開口部と、前記中指を露出させる第4の開口部と、前記人差し指の付け根側を覆う第1の筒部と、前記中指の付け根側を覆う第2の筒部とを形成し、前記連接布部によって親指を露出させる第1の開口部を形成し、前記連接布部によって手の甲及び手のひらを覆うと共に、薬指及び小指を前記連接布部内に入れて用いることを特徴とする請求項1に記載の指運動用器具。
【請求項8】
前記指開口形成布部によって、前記人差し指を露出させる第3の開口部と、前記中指を露出させる第4の開口部と、前記人差し指の付け根側を覆う第1の筒部と、前記中指の付け根側を覆う第2の筒部とを形成し、前記連接布部によって親指を露出させる第1の開口部と、小指を露出させる第2の開口部と、前記人差し指の付け根側を覆う第3の筒部と、前記中指の付け根側を覆う第4の筒部とを形成し、前記連接布部によって手の甲及び手のひらを覆うと共に、薬指を前記連接布部内に入れて用いることを特徴とする請求項1に記載の指運動用器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−195656(P2009−195656A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−72365(P2008−72365)
【出願日】平成20年2月22日(2008.2.22)
【出願人】(507147079)ログイン株式会社 (3)