説明

掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機

【課題】低騒音で、操作性、集塵性に優れた掃除機用吸込具を提供する。
【解決手段】底面に吸入口を有する吸込室24を備えた第1吸込具11と、第1吸込具11に着脱自在で前部に開口を有する第2吸込具10と、吸込室24に回転自在に設けられ電気掃除機本体の電動送風機による吸引風で回転して被掃除面上の塵埃を掻き上げる回転ブラシと、第1吸込具11に設けられ吸入口と連通する通気口とを具備し、吸込室24の後壁24aより後方に、通気口と開口の合わせ部19を位置させたもので、開口と吸込室24との間に一定の距離が確保され、吸気風がスムーズに流れるので吸気音も小さくなり騒音を低減し、また、回転ブラシを駆動するモーター等の別部品が不要となり、第1吸込具11を軽量化でき、且つ絨毯のゴミなども回転ブラシで掻き出されるので集塵性能が向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの吸込具からなる掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の掃除機用吸込具について、図7、8を用いて説明する。
【0003】
図7において、従来の掃除機用吸込具100は、幅広の吸込部124を有する床ノズル111と、床ノズル111に着脱自在に装着される小型ノズル110から構成されている。
【0004】
床ノズル111は、図8に示すように、所謂パワーノズルとして構成され、吸込部124内に、ブラシとゴムブレードからなる掻き揚げ体120aを回転軸120bに取り付けた回転ブラシ120が回転自在に設けられ、その回転ブラシ120は、モータ(図示せず)によって回転駆動され、絨毯等から塵埃を掻き出すようになっている。
【0005】
床ノズル111に設けた幅広の吸込部124の下面には横長の吸込口123が形成され、吸込部124の中央部分から後方に走行部125が突出しており、床ノズル111の平面形状が略Tの字状に形成され、上面側に走行部125の後方端から吸込部124にかけて、小型ノズル110を収納する小型ノズル収納凹部126が形成されている。
【0006】
小型ノズル収納凹部126内の前方側には、前記吸込口123に連通する連通口127が開口されており、小型ノズル収納凹部126に小型ノズル110を装着すると、掃除機本体への空気流路が形成される。
【0007】
130は、小型ノズル110の先端に設けられた開口で、開口130と、床ノズル111の開口をなす連通口127との合わせ部131は、吸込部124の後壁124aより前側に位置している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−339585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の掃除機用吸込具においては、小型ノズル110の開口130と床ノズル111の開口をなす連通口127との合わせ部131が、吸込部124の後部で後壁124aの前側に位置しているので、吸込部124で吸込んだ風がすぐに開口面積の小さい小型ノズル110の開口130に吸込まれるので騒音が高いなどの課題があった。また、集塵性能を得るためにモーターで駆動される回転ブラシを設けているので質量が重くなり使用しにくいという課題も有していた。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、吸気風がスムーズに流れ低騒音で、しかも軽量で、操作性、集塵性に優れた掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記従来の課題を解決するために、本発明の掃除機用吸込具は、底面に吸入口を有する吸込室を備えた第1吸込具と、前記第1吸込具に着脱自在で被掃除面上の塵埃を吸引する機能を有すると共に前部に開口を有する第2吸込具と、前記吸込室に回転自在に設けられ電気掃除機本体に内蔵され被掃除面上の塵埃を掻き上げる回転ブラシと、前記第1吸込具に設けられ前記吸入口と連通する通気口とを具備し、前記吸込室の後壁より後方に、前記通気口と前記開口の合わせ部を位置させたもので、第2吸込具の開口と吸込室との間に一定の距離が確保され、吸気風がスムーズに流れるので吸気音も小さくなり騒音を低減することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の掃除機用吸込具は、吸気風がスムーズに流れ低騒音で、しかも軽量で、操作性、集塵性に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
第1の発明は、底面に吸入口を有する吸込室を備えた第1吸込具と、前記第1吸込具に着脱自在で被掃除面上の塵埃を吸引する機能を有すると共に前部に開口を有する第2吸込具と、前記吸込室に回転自在に設けられ電気掃除機本体に内蔵され被掃除面上の塵埃を掻き上げる回転ブラシと、前記第1吸込具に設けられ前記吸入口と連通する通気口とを具備し、前記吸込室の後壁より後方に、前記通気口と前記開口の合わせ部を位置させたもので、第2吸込具の開口と吸込室との間に一定の距離が確保され、吸気風がスムーズに流れるので吸気音も小さくなり騒音を低減することができる。
【0013】
第2の発明は、回転ブラシは電動送風機による吸引風で回転させる構成としたものであり、回転ブラシを駆動するモーター等の別部品が不要となり、第1吸込具を軽量化でき、且つ絨毯のゴミなども回転ブラシで掻き出されるので集塵性能が向上できる。
【0014】
第3の発明は、第1吸込具にその全部より前方に突出させて弾力性のあるローラーを設けた構成としてあり、第1吸込具に第2吸込具を装着する時に第1吸込具が前に押されて移動しても弾力性のあるローラーが先に壁や家具にあたるので傷を付ける心配もないなど使い勝手が良くなる。
【0015】
第4の発明は、電動送風機を内蔵した本体と、請求項1〜3のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具を備えたもので、吸気音が小さく、低騒音で、しかも吸込具の操作が軽く集塵性能に優れた電気掃除機を提供する事ができる。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態における掃除機用吸込具について図1〜図6を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明の掃除機用吸込具及びそれを接続した床移動型の電気掃除機の全体斜視図である。
【0019】
図において、電気掃除機1は、先端に掃除機用吸込具3を着脱可能に装着され、他端が手元ハンドル(手元操作筒)4に連結される延長管2と、手元ハンドル4から延出しホース継ぎ手5を介して掃除機本体7に接続されるホース6とを有し、前記掃除機本体7には、電動送風機(図示せず)とこれを制御する制御部材(図示せず)が内蔵されている。
【0020】
次に、上記掃除機用吸込具3の詳細について、図1、図2を用いて説明する。
【0021】
掃除機用吸込具3は、図2に示すように、前記延長管2に連結するための連結管(連結部)9に回動連結部(回動連結手段)8を介して吸気ヘッド30が接続された第2吸込具10を第1吸込具11に着脱自在に装着して構成されている。
【0022】
第1吸込具11に対する第2吸込具10の着脱は、第1吸込具11に設けられた操作レバー13を押し下げることにより、第2吸込具10を把持する保持具(図示せず)の把持状態が解放されて第2吸込具10を第1吸込具11から離脱させることができ、第2吸込具10を用いて狭い場所の掃除ができる。また、保持具内に第2吸込具10を載せて軽く押圧することにより第2吸込具10は第1吸込具11に装着され、第1吸込具11を用いて被掃除面の掃除を効率よく行なうことができる。
【0023】
上記第2吸込具10は、図3に示すように、第1吸込具11への装着方向面となる下側面は床面への傷つきを防ぐ目的で起毛布(起毛体)14が貼着され、かつ第2開口15が開口している。また、先端側には後述する第1吸込具11の吸入口23に連通する第1開口16が設けられている。
【0024】
図3、4において、17は、第1開口16を閉じる方向にバネ付勢された蓋体で、第2吸込具10が第1吸込具11に装着されている時は、バネ付勢力に抗して蓋体17が開かれ第1開口16と第1吸込具11の吸入口23とが連通し、又、第2吸込具10が第1吸込具11から離脱している状態では、図3に示すように第1開口16はバネ付勢された蓋体17によって下面側の一部を残して閉じられる。
【0025】
このとき、蓋体17の上下方向寸法を第1開口16の開口高さ寸法より小さくし、第1開口16の下方を空けた状態で第1開口16を部分的に閉じた状態が得られる。このとき蓋体17にて閉じたときの第1開口16の開口面積Aは第2開口の開口面積Bより広く構成している。
【0026】
図5において、上記第1吸込具11には、回転ブラシ20が回転自在に設けられている。回転ブラシ20の回転軸20bには、ブラシやブレードなどからなる掻き揚体20aが設けられ、回転ブラシ20を掃除機本体7で生成される吸気風によって回転駆動し、絨毯等から塵埃を掻き出す機能を備えている。
【0027】
また第1吸込具11の吸入口23後部にブラシや繊維で構成したブラシ体35が設けられ、第2吸込具10を第1吸込具11に取り付ける時に第1吸込具11の下面が床面に当たり傷が付くのを防止するようにしている。また吸入口23後部にブラシ体35を設けているので回転ブラシ20の回転力でとらえたゴミを後ろに逃がさないので集塵力が向上できる。
【0028】
図6において第1吸込具11には、前記回転ブラシ20を収容した横長の吸入口23を形成した幅広の吸込室24と、その中央部分から後方に突出する走行部25とを設けて、平面形状がTの字状に形成されている。第1吸込具11の前部にはゴムや起毛布などの弾力性があり、やわらかい材料でしかも第1吸込具11の前部より滑り易い材料で形成されたローラー12を第1吸込具11の前部より突出して取り付けている。またこの第1吸込具11の吸入口23の前縁部には床面との隙間を広く形成した凹部18を形成し、凹部18の天面と床面との隙間寸法を2mm以上に設定している。
【0029】
図2、図4に示すように、上面側に走行部25の後方端から吸込室24にかけて第2吸込具収納凹部26が形成されている。第2吸込具収納凹部26内の前方側には前記吸込室24に連通する通気口27が開口されている。このとき図2に示すように第1吸込具11と第2吸込具10との合わせ部19は吸込室24の後壁24aより後ろ側(第2吸込具10側)に位置している。この通気口27には、吸込室24の一部分を構成すると共になめらかな誘い形状のベルマウス体31が設けられている。 第2吸込具収納凹部26に第2吸込具10を装着すると、第2吸込具10に形成された第1開口16の蓋体17が開き、前記通気口27と第1開口16との間が連通し、掃除機本体7への空気流路が形成される。
【0030】
前記吸込室24の前部には空気取入口(図示せず)を設けている。空気取入口と通気口27とを結ぶ直線は回転ブラシ20の回転中心より変位して構成し、空気取入口から流入する吸気風により回転ブラシ20の回転力が得られる様に構成している。
【0031】
図4は、第1吸込具11に第2吸込具10を装着した状態を示す断面図で、第1吸込具11に第2吸込具10が装着されると、第2吸込具収納凹部26内の前方側から後方側に向けて突出し、第1開口開閉手段となる開閉操作リブ28が第2吸込具10の第1開口16をバネ付勢によって部分的に閉じていた蓋体17を回動させ、図示するようにバネ付勢力に抗して蓋体17を開き、第1開口16を全開状態にして、吸入口23から連結管9に至る空気流路を形成する。
【0032】
また、第2吸込具10の第2開口15は、第1吸込具11の一部で、具体的には、第2吸込具収納凹部26の底面によって塞がれるので、第2吸込具10を第1吸込具11に装着した状態では、吸入口23からの吸気のみとなり、第1吸込具11による吸塵能力が損なわれることがない。
【0033】
図2において、第1吸込具11に設けられた操作レバー13を下方に押し下げる(足先で踏む)と、第2吸込具10を第1吸込具11から離脱させることができる。第2吸込具10を第1吸込具11から取り外すと、図3に示すように、第1開口16に設けられた蓋体17は前記開閉操作リブ28による押圧がなくなるので、バネ付勢によって蓋体17は第1開口16を閉じる方向に回動する。このとき、蓋体17の上下方向寸法を第1開口16の開口高さ寸法より小さくし、第1開口16の下方を空けた状態で第1開口16を部分的に閉じた状態が得られる。このとき蓋体17にて閉じたときの第1開口16の開口面積Aは第2開口15の開口面積Bより広く構成している。また、第2開口15は開放状態になるので、第1開口16の下方と第2開口15の2ヶ所の開口から連結管9に至る空気流路が形成され、第2吸込具10による集塵機能が得られる。
【0034】
前述したように、第2吸込具10には吸気ヘッド30と連結管9との間を左右方向に回動自在に連結する回動連結部8が設けられており、図1、2に示すように、第2吸込具10が第1吸込具11に装着された状態では、連結管9に延長管2を介して連結された手元ハンドル4の上げ下げ操作に応じて、連結管9は回動連結部8に対し上下回動し、又、手元ハンドル4を回動させる動き、即ち第1吸込具11の進路方向を左右いずれかの方向に変更するハンドル操作がなされるときには、進路方向に手元ハンドル4を回動させる動きが自然になされるので、回動連結部8に回動力が加わると、第1吸込具11の後方側に回動連結部8があるため、軸の回動方向に第1吸込具11が回動する動きが働き、スムーズに第1吸込具11の進路変更がなされる。
【0035】
第2吸込具10を第1吸込具11に取り付けた状態では、幅広の第1吸込具11により一般的な電気掃除機と同様に被掃除面の掃除を効率よく行なうことができる、すなわち、掃除機本体7の吸引風で前記回転ブラシ20が回転し床面や絨毯にあるゴミを掻き取ることができ集塵性能が向上する。また第1吸込具11に設けた回転ブラシ20は、吸引風で回転駆動するものなので、回転ブラシ20を駆動するモーター等が不要となり、第1吸込具11を軽量化することができる。
【0036】
また第1吸込具11の前部より突出して弾力性のあるローラー12を取り付けたので、第1吸込具11に第2吸込具10を着脱自在に接続してそれぞれの吸込具を用いた掃除動作が安定して行えると共に、また第2吸込具10を装着する時に第1吸込具11が前に押されて移動しても弾力性のあるローラー12が先に壁や家具にあたるので傷を付ける心配もないなど使い勝手が良くなる。
【0037】
なお、上記実施の形態では、ローラー12を弾力性を持つ材料で形成することにより弾力性を持たせたが、その他の構成、例えばローラー12を支持する軸(図示せず)自体を弾力性の材料で形成して軸自体が弾性変形することによりローラー12が動くようにしても良く、弾力性を持つ構成であればどのように構成しても良いものである。
【0038】
さらに、第1吸込具11の吸入口23の前縁部に床面との隙間を広くする為の凹部18を形成したことにより、第2吸込具10の吸込力が有効に働くので、床面の米粒などの塵埃が効率的に集塵できる。
【0039】
この第1吸込具11の回転ブラシ20を設けた吸込室24の後壁24aより後部に第1吸込具11と第2吸込具10の第1開口16との合わせ部19が位置しているので、第2吸込具10の第1開口16と吸込室24の間に一定の距離が確保され、吸気風がスムーズに流れ、掃除機用吸込具3の騒音を低減することができる。
【0040】
次に、第1吸込具11が入らないような家具と家具との間等の狭い場所や、階段などを掃除する場合は、必要に応じて操作レバー13を足踏みすると、腰を屈めることなく第1吸込具11から第2吸込具10を離脱させ、小型の第2吸込具10を用いた掃除ができるので、別部品の先端ノズル(図示せず)等を付け替える面倒な作業は解消される。また、第2吸込具10を離脱させた第1吸込具11は被掃除面にあるので、第1吸込具11を再度使用するときは、腰を屈めることなくその第1吸込具11に第2吸込具10を押し入れると即座に通常の床掃除に取りかかることができる。
【0041】
第2吸込具10の第1開口16は、前述したように第1吸込具11からの離脱時に下側面側を残して蓋体17によって閉じられるので第1開口16の開口面積が縮小する結果、吸気流速が増加し、掃除面に近い側で開口するので、第2吸込具10は先端側からの集塵効果も得られ、より広範囲の掃除が可能となる。
【0042】
以上のように、本実施の形態によれば、モーターを設けていない第1吸込具11に第2吸込具10を着脱自在に接続して、この第1吸込具11の前部より突出して弾力性のあるローラー12を取り付けたことにより、第1吸込具11に第2吸込具10を着脱自在に接続してそれぞれの吸込具を用いた掃除動作が安定して行えると共に、軽い質量の第1吸込具11を提供できるので使用性が向上し、また第2吸込具10を第1吸込具11に装着する時に第1吸込具11が前に押されて移動しても弾力性のあるローラー12が壁や家具にあたるだけで、傷を付ける心配もないなど使い勝手が良く、かつ滑り易い材料で構成しているので操作も軽くなるなど使い勝手が良い。
【0043】
また、第2吸込具10に形成した第1開口16と第2開口15は、第1吸込具11から取り外した状態で第1開口16の開口面積を広く構成したことにより、第2吸込具10で掃除する時に第1開口16の有効な開口面積が掃除面と接触し小さくなったときも第1開口16が広いので吸気風がスムーズに流れ第2吸込具10で発生する騒音が押さえられる。
【0044】
また、第2吸込具10に、第1吸込具11に装着しているときに塵埃の通路をなす第1開口16と、これとは別に第2開口15を形成したことにより、第2吸込具10で掃除する時に二つの開口部から効率よく塵埃を集塵できる。
【0045】
さらに、第1吸込具11に形成した通気口27と第2吸込具10に形成した第1開口16との合わせ部19が、吸込室24の後壁24aより後部に位置しているので、第2吸込具10の第1開口16と吸込室24の間に一定の距離が確保できるので吸気風がスムーズ
に流れ連結部で発生する吸気音も小さくなり掃除機用吸込具3の騒音を低減できる。
【0046】
また第1吸込具11が、第2吸込具10を介して掃除機本体7に連通しているので、第2吸込具10を第1吸込具11に取り付けて、回転ブラシ20を回転させながら掃除している時に、万一、第2吸込具10を第1吸込具11から取り外しても、吸引風が第1吸込具11に作用しなくなって、回転ブラシ20が瞬時に停止するので安全である。
【0047】
逆に、第2吸込具10のみで掃除をしている時に、その第2吸込具10を第1吸込具11に取り付けると、直ちに、吸引風が第1吸込具11に作用し、回転ブラシ20が回転し、絨毯などの掃除を即開始することができ、掃除作業のロスや手間がかからず非常に使用勝手が良いものである。
【0048】
また、吸込室24の後部に第2吸込具10と連通する通気口27を形成しているので、回転ブラシ20で掻き揚げられた塵埃が通気口27を経て確実に第2吸込具10に送られ、掃除作業を効率良く行なうことができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上のように、本発明にかかる掃除機用吸込具は、吸気風がスムーズに流れ低騒音で、しかも軽量で、操作性、集塵性に優れたものなので、業務用掃除機などの吸込具にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具を接続した電気掃除機の全体斜視図
【図2】同掃除機用吸込具の平面図
【図3】(a)同掃除機用吸込具の第2吸込具の下面図(b)同第2吸込具の側面断面図
【図4】同掃除機用吸込具の断面図
【図5】同掃除機用吸込具の第1吸込具の断面図
【図6】同第1吸込具の裏面図
【図7】従来の掃除機用吸込具の平面図
【図8】同掃除機用吸込具の断面図
【符号の説明】
【0051】
3 掃除機用吸込具
7 掃除機本体
10 第2吸込具
11 第1吸込具
12 ローラー
15 第2開口
16 第1開口
18 凹部
19 合わせ部
20 回転ブラシ
23 吸入口
24 吸込室
24a 後壁
27 通気口
35 ブラシ体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面に吸入口を有する吸込室を備えた第1吸込具と、前記第1吸込具に着脱自在で被掃除面上の塵埃を吸引する機能を有すると共に前部に開口を有する第2吸込具と、前記吸込室に回転自在に設けられ被掃除面上の塵埃を掻き上げる回転ブラシと、前記第1吸込具に設けられ前記吸入口と連通する通気口とを具備し、前記吸込室の後壁より後方に、前記通気口と前記開口の合わせ部を位置させた掃除機用吸込具。
【請求項2】
回転ブラシは電動送風機による吸引風で回転させる構成とした請求項1記載の掃除機用吸込具。
【請求項3】
第1吸込具にその全部より前方に突出させて弾力性のあるローラーを設けた請求項1または2記載の掃除機用吸込具。
【請求項4】
電動送風機を内蔵した本体と、請求項1〜3のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具を備えた電気掃除機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−26201(P2006−26201A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−211310(P2004−211310)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】