説明

授乳用枕

【課題】母親が横になって授乳する際に、腕の疲労を緩和する授乳用枕を提供する。
【解決手段】母親が授乳時に腕の疲労を和らげるための枕であって、全体は斜辺部(1)を有する板状の台座(頭部台座(2)、基礎台座(3))を一対、上下に平行になるように適当な間隔をもって配し、該各台座間に支柱(4)を単数、または複数立設した構造で、前記台座中、頭部台座(2)の上辺部(6)付近は端部に向かう程、低くなるように傾斜させて形成し、また、当該傾斜部位を首乗せ部(5)とし、かつ、頭部台座(2)の上には、クッション部(7)を設けたことを特徴とする、授乳用枕。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は母親が横になって授乳する際に、腕の疲労を緩和する授乳用枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
母親が横になって授乳することに特化した枕は見当たらない。
【発明の開示】

【発明の解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)母親が横になって授乳する際は、右腕または左腕を下方向にして横になり、自らの頭部と腕で三角形の形をつくり、頭部を支え、授乳する体位、または自らの腕を枕にして授乳する体位となるが、長時間の場合に首や腕が疲労しやすい。
(ロ)枕を使用して授乳する場合は、枕1つでは低く、枕を重ね授乳することもあるが、安定性が悪く、下方向の腕が枕と重なり腕の置き場がない。
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
斜辺部を有する板状の台座を一対設け、上下に平行になるように適当な間隔をもって配し、該各台座間に支柱を単数、または複数立設し、前記台座中、上側台座の短辺部付近は端部に向かう程、低くなるように傾斜させて形成し、かつ、上側台座の上には、クッションを設ける。以上を特徴とする授乳用枕である。
【発明の効果】
【0005】
母親が横になって授乳する際に、右腕または左腕を下方向にして横になり、自らの頭部と腕で三角形の形をつくり、頭部を支え、授乳する体位や、自らの腕を枕にして頭部を支え授乳する体位をつくることなく、頭部や体が安定した状態で授乳することができ、長時間の授乳でも首や腕の疲労が緩和される。一対の台座に斜辺部が形成されるため、母親の下側の腕が支柱に当たることなく、台座の斜辺部に沿って腕を置くことができ、授乳できる。また、母親がうたた寝した場合に乳児側やその逆側にもたれかかることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
斜辺部(1)を有する板状の台座(頭部台座(2)、基礎台座(3))を一対、上下に平行になるように適当な間隔をもって配し、該各台座間に複数の支柱(4)を立設し、頭部台座(2)の首乗せ部(5)は、上辺部(6)の端部に向かう程、低くなるように傾斜させて形成し、頭部台座(2)の上には、にクッション部(7)を設ける。なお、前記斜辺部(1)は、各台座の短辺方向(正面)から見て、逆ハの字型となることが望ましい。
本発明は 以上のような構成で、これを使用するときは、台座の上辺部(6)側が首方向、台座の底辺部(8)側が頭頂方向となるようにして、クッション部(7)に頭部を乗せ、右腕または左腕を下方向にして横になり、その腕を頭頂方向に挙げた体位で授乳する。授乳の際に、母親の腕が支柱と重ならずに、台座の斜辺部(1)に沿って腕を置くことができる。頭部台座(2)の首乗せ部(5)に傾斜が設けられているため、首を圧迫せずに頭部台座(2)に頭を乗せることができ、頭部と体が安定した体位で授乳できる。母親がうたた寝した場合に、乳児側やその逆側にもたれかかることがない。また、全体が左右対称であるため、母親が右向き、左向きのどちらの方向に横になっても授乳できる。
また、本発明の他の実施例として、図4に示すように、斜辺部(1)を有する板状の台座(頭部台座(2)、基礎台座(3))を一対、上下に平行になるように適当な間隔をもって配し、該各台座間に単数の支柱(4)を立設し、頭部台座(2)の首乗せ部(5)は、上辺部(6)の端部に向かう程、低くなるように傾斜させて形成し、頭部台座(2)の上には、にクッション部(7)を設ける。この場合は、支柱(4)が単数であるため、図5に示すように、頭部台座(2)を支える上部支柱(9)と、基礎台座(3)を支える下部支柱(10)が、上下にスライドできるように組み合わせ、スライドの固定を手動で可能とする固定操作部(11)を設け、高さ調整可能な構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の使用状態を示す斜視図(左向き)
【図3】本発明の使用状態を示す斜視図(右向き)
【図4】本発明の他の実施例を示す斜視図
【図5】本発明の他の実施例を示す部分斜視図
【符号の説明】
【0008】
1 斜辺部
2 頭部台座
3 基礎台座
4 支柱
5 首乗せ部
6 上辺部
7 クッション部
8 底辺部
9 上部支柱
10 下部支柱
11 固定操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
斜辺部を有する板状の台座を一対設け、上下に平行になるように適当な間隔をもって配し、該各台座間に支柱を単数、または複数立設し、前記台座中、上側台座の短辺部付近は端部に向かう程、低くなるように傾斜させて形成し、かつ、上側台座の上には、クッションを設けたことを特徴とする、授乳用枕。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−83000(P2007−83000A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−309066(P2005−309066)
【出願日】平成17年9月25日(2005.9.25)
【出願人】(505396431)
【Fターム(参考)】