説明

排水トラップ

【課題】 封水筒の内部に手や指を挿通することなく封水筒を簡単に取り外すことができ、しかも、封水筒の内部を清掃するに当たっても、リブが邪魔となり清掃が困難となるといった事態を生じさせない排水トラップを提供する。
【解決手段】 トラップ本体部1と、上部周縁にフランジ部21を備えた封水筒2と、固定部31の上部に鍔部32を備えると共に封水筒2のフランジ部21を載置する載置部33を備えた取付リング3と、トラップ本体部1の開口を覆う目皿部材4と、を備えた排水トラップである。トラップ本体部1を排水口5の下方に位置させ、排水口5の上方から取付リング3の固定部31を挿通して固定し且つ鍔部32とトラップ本体部1とで排水口5の開口外縁を挟持してトラップ本体部1を設置する。そして、取付リング3に設けられた載置部33に封水筒2のフランジ部21を載置して目皿部材4で該フランジ部21を上から押え付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水口の下方に設けられて封水を行なう排水トラップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、下水管から逆流する臭気や虫の侵入を防ぐための封水部を内部に形成した排水トラップが、排水口の下方に配設されている(例えば、特許文献1参照)。このような排水トラップは、図2に示すように、上方が開口した容器状のトラップ本体部1aのこの開口に平面視環状の取付リング3aを螺合して排水口5の開口外縁を挟持することで、このトラップ本体部1aを排水口5の下方に固設してあり、排水等の汚水を内部に貯留したトラップ本体部1aのこの汚水内に、筒状の封水筒2aの先端を臨ませて設置することで、封水部を形成するようになっている。なお、図中の4aは排水トラップ内に大きな異物が入り込むのを防ぐために設けられた目皿部材を示しており、この目皿部材4aはトラップ本体部1aの開口を覆うように、トラップ本体部1aの上部に、ただ単に載置した後に周方向に回転させることで係止して設置したものである。
【特許文献1】特開2008−106553号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、この封水筒2aをトラップ本体部1a内に配設するに当たっては、トラップ本体部1aの上方の開口に螺合された取付リング3aの内周面に、中心側に向けて突出する突起部34aを設けると共に、封水筒2aの上部周縁のフランジ部21aにおける取付リング3aの突起部34aに対応する部位に切欠を設け、その封水筒2aのフランジ部21aにある切欠に取付リング3aの突起部34aを挿通するようにして、封水筒2aを落とし込み、その後封水筒2aを周方向に回動させることで、封水筒2aをトラップ本体部1aに係合して設置するようになっている。
【0004】
一方、設置された封水筒2aを取り外すに当たっては、封水筒2aを回動して切欠と突起部34aとを重ならせる必要があるため、図2に示すように、上下方向に長いリブ22aを封水筒2aの内部に数箇所設けて、そのリブ22aに指を引掛けて封水筒2aを回動させるようにしていた。
【0005】
しかしながら、この排水トラップは、排水口5を通る汚れた汚水を内部に貯留したままの状態を保持して封水部を形成するものであるため、トラップ本体部1aの内部は勿論のこと、封水筒2aの内部にもカビやヌメリが堆積しやすくなっている。そのため、このような封水筒2aを取り外す場合、リブ22aに堆積したヌメリによって、リブ22aに指を引掛けても滑ってしまい取り外しにくいばかりか、汚水が貯留されてカビやヌメリが堆積しているトラップ本体部1a内に手を突っ込んで、尚且つ、カビやヌメリが堆積したリブ22aに指を引掛けることは非常に不快なものであった。
【0006】
更に、この封水筒2aを取り外した後に封水筒2aの内周部を清掃するに当たっても、内径の狭い封水筒2aの内部には手を挿通しにくい上に、封水筒2aの内部に上下に長いリブ22aが形成されているから、このリブ22aにより清掃がより一層困難なものとなっているという問題もあった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、封水筒の内部に手や指を挿通することなく封水筒を簡単に取り外すことができ、しかも、封水筒の内部を清掃するに当たっても、リブが邪魔となり清掃が困難となるといった事態を生じさせない排水トラップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために請求項1に係る発明にあっては、上方が開口した容器状のトラップ本体部1と、トラップ本体部1の内部に封水部を形成するために設けられ上部周縁にフランジ部21を備えた封水筒2と、トラップ本体部1と固定される固定部31の上部に鍔部32を備えると共に封水筒2のフランジ部21を載置する載置部33を備えた取付リング3と、トラップ本体部1の上方の開口を覆う目皿部材4と、を備えて成る排水トラップであって、前記トラップ本体部1を排水口5の下方に位置させ、排水口5の上方から取付リング3の固定部31を挿通して該固定部31とトラップ本体部1とを固定し且つ鍔部32とトラップ本体部1とで排水口5の開口外縁を挟持してトラップ本体部1を設置し、取付リング3に設けられた載置部33に封水筒2のフランジ部21を載置して目皿部材4で該フランジ部21を上から押え付けて成ることを特徴とするものである。
【0009】
このように構成したことで、取付リング3に封水筒2を取り付けるための突起部を設け且つ封水筒のフランジ部21に切欠を設ける等といった封水筒2を取り付けるための係合構造を設ける必要がなくなり、封水筒2をただ単に取付リング3の載置部33に載置し目皿部材4で押さえ付けるだけで封水筒2を設置することができるため、封水筒2をトラップ本体部1から取り外すに当たっても、カビやヌメリが堆積している封水筒2の内部に手や指を挿通する必要がなくなり、封水筒2のフランジ部21等を掴んで簡単に取り外すことができる。しかも、封水筒2の内部に上下に長いリブを形成する必要がないから、リブを形成したことにより封水筒2の内部の清掃が困難になるという事態を回避することができる。
【0010】
また、請求項2に係る発明にあっては、請求項1に係る発明において、上記取付リング3は、縦溝61と、該縦溝61の下部に連設された横溝62とを備え、上記目皿部材4は、外方に突出した係合突起42aを備え、目皿部材4の係合突起42aを取付リング3の縦溝61に沿わせて落とし込み、目皿部材4の下端で封水筒2のフランジ部21を下方に押さえ付けると共に該フランジ部21を周方向に回転させ、目皿部材4を取付リング3に係合して成ることを特徴とするものである。
【0011】
このように構成したことで、請求項1に係る効果に加えて、簡単な構成によって目皿部材4で封水筒2のフランジ部21を上から押さえ付けることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、排水トラップの内部から封水筒を取り外す場合であっても、封水筒の内部に手や指を突っ込む必要がないから、手や指がカビやヌメリにより滑って封水筒を取外しにくいといった事態を招くこともないし、手や指にカビやヌメリが触れることがないから不快さを大幅に減らすことができる。また、封水筒のフランジ部を掴むだけで簡単に取りはずすことができるから、無理な姿勢で作業をすることもなくなり、作業者の負担が軽減される。その上、封水筒の内部においては上下に長いリブを無くすことができるから、封水筒の内周面が清掃し易くなるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明について添付図面に基づいて説明する。
【0014】
本発明の排水トラップの一実施形態として、浴室の洗い場の排水口に設けられた排水トラップに基づいて説明する。
【0015】
図1に示す本実施形態の排水トラップは、浴室の洗い場側の床パンに設けられるものであり、上方に開口した開口部が床パン上に通じて成る容器状のトラップ本体部1と、トラップ本体部1の内側に配設されてこのトラップ本体部1の内部に封水部を形成する封水筒2と、トラップ本体部1を排水口5に取り付けるために設けられた取付リング3と、トラップ本体部1の上方の開口を覆う目皿部材4とを備えており、このトラップ本体部1の内部に形成された封水部によって、下水管から臭気が逆流したり、虫が侵入したりするのを防ぐようになっている。
【0016】
トラップ本体部1は、洗い場を構成する床パンに形成された排水口5の排水開口部51に配設される。トラップ本体部1は、上方に開口を有する容器形状によって主体が構成されており、そのトラップ本体部1の周壁部の上部には外側方に突出する排水口部11を形成してある。また、この排水口部11よりも下方の部分は水が溜まる貯溜部12となっている。排水口部11は図示しない下水管に接続され、トラップ本体部1の貯溜部12から流れてきた水を排水口部11を通じて下水管に排水できるようになっている。また、トラップ本体部1の上方に開口した開口部の内周面には、内ねじ部13が設けられている。
【0017】
封水筒2は、上下に開口する円筒状に形成されており、封水筒2の上部周縁にはフランジ部21が外方に向けて突設してある。本実施形態におけるフランジ部21は、封水筒2の開口周縁の全周に亘って設けられており、封水筒2をトラップ本体部1に取り付けるための切欠等は一切設けられていない。さらに、この封水筒2の内周面には、従来のように指を引掛けるための上下に長いリブ22aが形成されておらず、封水筒2の内周面は平坦な曲面となっている。
【0018】
取付リング3は、平面視リング状の胴部34と、この胴部34の上部の開口周縁から外方に向けて突設される鍔部32と、胴部34の下部の開口周縁から内方に向けて突設される下横片35とを備えており、この下横片35が封水筒2のフランジ部21を載置する載置部33となっている。取付リング3の胴部34の外周面には、トラップ本体部1の開口部の内ねじ部13と螺合する外ねじ部36が螺刻されて、トラップ本体部1と螺合できるようになっており、この取付リング3の胴部34がトラップ本体部1と固定される固定部31となっている。さらに、本実施形態におけるこの取付リング3の胴部34の内周面には、目皿部材4を取り付けるための被係合部6が複数個所に設けられており、この被係合部6は、胴部34の上端から下方に向けて設けられた縦溝61と、この縦溝61の下部と連続して水平方向に(取付リング3の周方向に)向けて形成された横溝62とで構成されており、縦溝61と横溝62とで略L字状を成した被係合部6を構成している。しかも、この取付リング3の下横片35には、平面視リング状の封水筒パッキン7が固設されている。この封水筒パッキン7は、断面半円形状を成すゴムから形成されており、取付リング3の下横片35に設けられた平面視環状の凹溝に、封水筒パッキン7の下端部を嵌合して設置し、断面半円形状における曲面側が上方となるように設置されている。
【0019】
本実施形態の目皿部材4は、洗い場からの排水内にある毛髪等を捕捉して排水トラップ内部に流入するのを防ぐヘアーキャッチャーから成るものであり、この目皿部材4は、目皿部材4の外周を形成する縦壁から成る外周部41と、外周部41(縦壁)の上端から中央に向けて連設されて多数の排水孔431が穿設された目皿部43と、目皿部43と連設して設けられて目皿部材4の中央部において上方に向けて突設された筒状のオーバーフロー部44とを備えている。この外周部41には、外方に向けて突設された係合突起42aから成る係合部42が形成されており、取付リング3に設けられた縦溝61(被係合部6)と対応する位置に複数設けられている。また、目皿部43は、外周部41の縦壁の上端から中央に向けて連続して設けられ、且つ、中心側ほど低くなるようにして設けられており、目皿部43の略全面に亘って排水孔431が穿設されている。筒状のオーバーフロー部44は上方に向けて開口を有しており、この開口から排水を流入することができるようになっている。つまり、目皿部43に毛髪や異物が捕捉されて目皿部43の排水孔431を通して排水しづらくなり、床パン上の水位が上昇した場合であっても、オーバーフロー部44が設けられていることで、このオーバーフロー部44によって排水することができるため、脱衣所等に漏水してしまうのを防止することができるようになっている。
【0020】
このような構成の排水トラップを洗い場の床パンに設けられた排水口5の下方に配設するに当たっては、次のようにして設置する。
【0021】
洗い場を構成する床パンに形成された排水口5の排水開口部51の縁部(端部)を、断面略コ字状のフランジパッキン8で上下から挟み込み、排水開口部51の開口周縁の全長に亘って配設する。その後、洗い場の床パンの下方に排水トラップを配設するのであるが、その際に、排水開口部51の開口とトラップ本体部1の上方の開口とが一致させるようにして位置させる。その状態を維持したまま、あらかじめリング状のスベリワッシャー9を配設しておいた取付リング3の胴部34(固定部31)を、床パンの排水口5の排水開口部51に上方から挿通する。そして、取付リング3の外周面に設けられた外ねじ部36と、トラップ本体部1の上方の開口に設けられた内ねじ部13とを螺合させる。そのまま螺合していくと、フランジパッキン8が、取付リング3の鍔部32と床パン上面、及び、床パン下面とトラップ本体部1によって挟持されて(つまり、鍔部32とトラップ本体部1とで排水口5の開口外縁を挟持して)押し潰され、シール性能を発揮できる状態となり、これによりトラップ本体部1が排水口5の下部に固定して設置された状態となる。
【0022】
つぎに、固設されたトラップ本体部1の内部に封水筒2を配設するのであるが、この封水筒2を設置するに当たっては、封水筒2のフランジ部21を固設された取付リング3の載置部33上に、ただ単に載置するのみでよい。
【0023】
そして、その載置された封水筒2の上方から目皿部材4を設置して、この目皿部材4で封水筒2のフランジ部21を上から押さえ付けるようにする。詳しくは、目皿部材4の係合突起42a(係合部42)を取付リング3の内周面に設けられた縦溝61(被係合部6)に沿わせて、目皿部材4を落とし込むようにする。目皿部材4の下端部と封水筒2のフランジ部21とが当接した状態で、少し目皿部材4を下方に押し込み、少し押し込んだ状態で係合突起42a(係合部42)が横溝62(被係合部6)に差し掛かるようになっているから、この少し押し込んだ状態において目皿部材4を周方向に回転させ、目皿部材4を取付リング3に係合させる。このように少し押し込んだ状態で係合突起42aを横溝62にスライドして嵌め込むようになっているから、封水筒パッキン7が適度に押圧されて押し潰された状態で(つまり最適な押圧状態で)、封水筒2を設置できるようになっており、シール性能が十分に発揮できるようになっている。
【0024】
上記のように、本実施形態の封水筒2は、取付リング3の載置部33上に、ただ単に着脱自在に載置して目皿部材4で押さえ付けるのみで設置しているから、封水筒2を取り外すに当たっても、目皿部材4を取り外せば、封水筒2のフランジ部21を指で摘んで持ち上げるだけで簡単に封水筒2を取り外すことができる。つまり、従来のように封水筒2の内部に手や指を突っ込んで、しかも、封水筒2を周方向に回転して取り外すことはしなくてもよく、カビやヌメリが堆積した部分を触らなくても封水筒2を取り外すことができる。なお、当然のことながら、カビやヌメリにより滑ってしまい、封水筒2を取り外しにくいという事態も生じない。
【0025】
また、封水筒2を取り外すに当たって、排水トラップの奥部にまで手を挿通して且つ手や指が滑らないように力みつつ封水筒2を回転させる必要のある従来の排水トラップは、前かがみの無理な体勢による作業となってしまい、作業者に負担が掛かるものとなっていたが、本発明の排水トラップは、上記のように、封水筒2のフランジ部21等を掴んで簡単に取り外すことができるようになっており、作業者に掛ける負担を低減させることができる。
【0026】
さらに、封水筒2の内面は、リブなどの突起物はなく平坦な曲面で形成されているから、封水筒2の内周面に付着したカビやヌメリを清掃する場合においても、簡単な作業でこれらの汚れをとることができる。つまり、従来のように封水筒2aの内周面に上下に長いリブ22aが形成されたものにおいては、そのリブ22aにより形成される入隅部を一般的に使用される清掃用スポンジで清掃することは困難であったため、その入隅部に届くブラシを使用して清掃する必要があったが、本実施形態の封水筒2の内周面には突出部がないために、一般的に使用される清掃用スポンジによって簡単に汚れを除去することができるようになる。
【0027】
また、本実施形態の封水筒パッキン7は上方が曲面となるようにして配設されているから、断面矩形状のものと比べて止水性能が向上するようになっている。なお、この封水筒パッキン7の断面形状は、半円形のものに限定されず、例えば、断面三角形状を採用しても本実施形態のもののようにシール性能を向上させることができる。また、上記実施例の封水筒パッキン7は、取付リング3の載置部33に固設して設けたが、封水筒2のフランジ部21の裏面に固設してもよく、また、単にリング状の封水筒パッキン7として封水筒2や取付リング3とは別体として設けても良く、特に限定されるものではない。
【0028】
更に言えば、封水筒2のフランジ部21には、封水筒2をトラップ本体部1に取り付けるための切欠等は一切設けられていないから、封水筒2の製作に必要な作業工数を減らすことができるという効果は勿論のこと、封水筒2の形状が切欠などのない非常にシンプルな形状であるから、一般的に使用される清掃用スポンジが届きにくい場所が無く、清掃時間を短縮することができるという利点も有している。
【0029】
以上、浴室の洗い場を構成する床パンに配設された排水トラップに基づいて、本発明の排水トラップを説明したが、本発明の排水トラップは、例えば、台所シンクにおける排水口等といったあらゆる排水口においても適用することができる。
【0030】
なお、本実施形態の取付リング3に設けた被係合部6における横溝62は、縦溝61の下部から水平方向に向けて形成したが、特に限定されるものではなく、例えば、縦溝61の下部から周方向に、且つ、縦溝61から離れるほど下方になるように横溝62を設けて、目皿部材4の所定の回転位置によって、封水筒パッキン7の適切な変形量となるように構成し、止水性能を発揮することができるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態の側断面図である。
【図2】従来例の側断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 トラップ本体部
11 排水口部
12 貯溜部
13 内ねじ部
2 封水筒
21 フランジ部
3 取付リング
31 固定部
32 鍔部
33 載置部
34 胴部
35 下横片
36 外ねじ部
4 目皿部材
41 外周部
42 係合部
42a 係合突起
43 目皿部
431 排水孔
44 オーバーフロー部
5 排水口
51 排水開口部
6 被係合部
61 縦溝
62 横溝
7 封水筒パッキン
8 フランジパッキン
9 スベリワッシャー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方が開口した容器状のトラップ本体部と、トラップ本体部の内部に封水部を形成するために設けられ上部周縁にフランジ部を備えた封水筒と、トラップ本体部と固定される固定部の上部に鍔部を備えると共に封水筒のフランジ部を載置する載置部を備えた取付リングと、トラップ本体部の上方の開口を覆う目皿部材と、を備えて成る排水トラップであって、前記トラップ本体部を排水口の下方に位置させ、排水口の上方から取付リングの固定部を挿通して該固定部とトラップ本体部とを固定し且つ鍔部とトラップ本体部とで排水口の開口外縁を挟持してトラップ本体部を設置し、取付リングに設けられた載置部に封水筒のフランジ部を載置して目皿部材で該フランジ部を上から押え付けて成ることを特徴とする排水トラップ。
【請求項2】
上記取付リングは、縦溝と、該縦溝の下部に連設された横溝とを備え、上記目皿部材は、外方に突出した係合突起を備え、目皿部材の係合突起を取付リングの縦溝に沿わせて落とし込み、目皿部材の下端で封水筒のフランジ部を下方に押さえ付けると共に該フランジ部を周方向に回転させ、目皿部材を取付リングに係合して成ることを特徴とする請求項1に記載の排水トラップ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−126918(P2010−126918A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−300158(P2008−300158)
【出願日】平成20年11月25日(2008.11.25)
【出願人】(505154956)パナソニック電工バス&ライフ株式会社 (306)
【Fターム(参考)】