説明

排煙装置

【課題】 本発明は、厚み及び縦方向の寸法をそれぞれ抑制し開閉可能な排煙装置を例えば建物に配設することより、火災等が発生していない平常時には排煙装置を閉めた状態で、建物の出入り口の周囲を照明したり所定の情報を表示して広告することができ、且つ火災が発生している非常時には排煙装置を開いた状態で、建物の内部に溜まった煙を排煙することができる排煙装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明に係る排煙装置は、外部から供給された電力により発光する光源と、前記光源に隣接して配設され、側面から入射された前記光源の光を導出させる主面を設けた導光板と、前記光源又は前記導光板を保持し、筐体の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば建物の出入り口の上方に設置される導光板を備えた排煙装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、火災発生時に発生する煙を屋外に排出するための排煙装置に関して、熱交換器で交差する給気経路及び排気経路と、給気経路及び排気経路にそれぞれ配置された給気ファン及び排気ファンと、給気ファン及び排気ファンをそれぞれ駆動するファン駆動手段と、各ファン駆動手段を介して各ファンの駆動を制御する制御手段とを含み、給気と排気の間で熱交換させつつ換気する熱交換換気装置と、火災発生時に火災報知信号を出力する火災報知器とを備え、制御手段は、上記火災報知信号の入力に応じて、給気ファンを停止すると共に排気ファンを最大風量で駆動させる排煙装置の構成がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、エレベータシャフトを利用した構造物の排煙装置に関して、構造物の上下方向に連通し、屋内に面するエレベータ扉を備えるエレベータシャフトと、前記エレベータシャフトの最下部近傍に備えられており、外気をエレベータシャフトの内方に供給する給気孔と、前記エレベータシャフトの天端部近傍に備えられており、自動火災報知設備に連動する排煙ファンが設置されるとともに、火災時にエレベータシャフト内に流入する煙を構造物の外方に排煙する排煙孔を備えてなり、前記排煙ファンの作動に伴い、前記エレベータシャフト内に給気孔から排煙孔に向かう気流が形成される排煙装置の構成がある(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−060856号公報
【特許文献2】特開2004−323176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述の様な構成では、排煙装置の光源に例えば蛍光灯を用いているため、該蛍光灯を収納する部分の厚み及び高さが大きくなり、例えば排煙装置の下方に設置される自動ドア等の寸法が制約されるという問題が有った。さらに、前述の様な構成では、排煙装置は、火災等が発生していない平常時において使用用途が無く、設置スペースが有効に活用できないという問題が有った。
【0006】
そこで、本発明は前述の技術的な課題に鑑み、厚み及び縦方向の寸法をそれぞれ抑制し開閉可能な排煙装置を例えば建物に配設することより、火災等が発生していない平常時には排煙装置を閉めた状態で、建物の出入り口の周囲を照明したり所定の情報を表示して広告することができ、且つ火災が発生している非常時には排煙装置を開いた状態で、建物の内部に溜まった煙を排煙することができる排煙装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決すべく、本発明に係る排煙装置は、外部から供給された電力により発光する光源と、前記光源に隣接して配設され、側面から入射された前記光源の光を導出させる主面を設けた導光板と、前記光源又は前記導光板を保持し、筐体の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る排煙装置によれば、厚み及び縦方向の寸法をそれぞれ抑制し開閉可能な排煙装置を例えば建物に配設することより、火災等が発生していない平常時には排煙装置を閉めた状態で、建物の出入り口の周囲を照明したり所定の情報を表示して広告することができ、且つ火災が発生している非常時には排煙装置を開いた状態で、建物の内部に溜まった煙を排煙することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る上端を中心にして開閉可能な排煙装置を例えば建物の出入り口の上方に設置した状態を示す斜視図であり、(a)は排煙装置が閉じている状態を示す斜視図、(b)は排煙装置が開いている状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る下端を中心にして開閉可能な排煙装置を例えば建物の出入り口の上方に設置した状態を示す斜視図であり、(a)は排煙装置が閉じている状態を示す斜視図、(b)は排煙装置が開いている状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る排煙装置を示す断面図であり、(a)は排煙装置が閉じている状態を示す断面図、(b)は排煙装置が開いている状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る排煙装置の下端に設けられたストッパを示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る排煙装置を示す断面図であり、(a)は排煙装置が閉じている状態を示す断面図、(b)は排煙装置が開いている状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る排煙装置を構成する導光板を示す模式図であり、(a)は導光板の一主面を示す模式図、(b)は導光板の側面を示す模式図、(c)は導光板の一主面に対向して設けられた他主面を示す模式図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る排煙装置を構成する四角錐から成るパターンがマトリクス状に複数形成された導光板の一部を示す模式図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る排煙装置を構成する導光板に形成された四角錐のパターンを示す模式図であり、(a)は該パターンを導光板の一主面から示す模式図、(b)は該パターンを導光板の側面から示す模式図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る排煙装置を構成する導光板と該導光板の側面に設けられた光源をそれぞれ断面で示す模式図であり、(a)は均等な深さの凹状のパターンが主面の片側に複数形成された導光板と該導光板の側面の片側に設けられた光源を示す模式図、(b)は均等な深さの凹状のパターンが主面の両側に複数形成された導光板と該導光板の側面の片側に設けられた光源を示す模式図、(c)は異なる深さの凹状のパターンが主面の両側に複数形成された導光板と該導光板の側面の片側に設けられた光源を示す模式図、(d)は異なる深さの凹状のパターンが主面の両側に複数形成された導光板と該導光板の側面の両側に設けられた光源を示す模式図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る排煙装置を示す断面図であり、(a)は排煙装置が閉じている状態を示す断面図、(b)は排煙装置が開いている状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る排煙装置を構成する導光板及び保持部材を示す正面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る排煙装置を構成する導光板及び保持部材の要部を示す正面図であり、(a)は導光板の上端及び光源に供給する電力を介する電源コネクタを通した保持部材の要部を示す正面図、(b)は導光板の下端及び保持部材の要部を示す正面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る排煙装置を構成する保持部材の要部を示す斜視図であり、(a)は保持部材を構成する凸状の突起に連結される凹状の切欠を設けた第2のフレームの要部を示す斜視図、(b)は保持部材を構成する凸状の突起を設けた第1のフレームの要部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の排煙装置に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の排煙装置は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
【0011】
また、以下の説明においては、最初に本発明の第1の実施形態の排煙装置1について図1乃至図4を参照しながら説明する。次に本発明の第2の実施形態の排煙装置2について図5乃至図9を参照しながら説明する。次に本発明の第3の実施形態の排煙装置3について図10乃至図13を参照しながら説明する。次に本発明の第2の実施形態の排煙装置2にそれぞれ配設される導光板の製造方法について説明する。最後に本願発明に係る第1乃至第3の実施形態の各排煙装置の構成と主な作用効果について請求項毎に説明する。
【0012】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態の排煙装置1について、図1乃至図4を参照しながら、具体的に説明する。
【0013】
第1の実施形態の排煙装置1は、図3に示すように、光源10、導光板20、及び開閉部材30から構成される。この様な排煙装置1は、図1に示すように上端を中心に開閉可能として、又は図2に示すように下端を中心に開閉可能として、例えば建物Aの出入り口の上方に設置される。以下、排煙装置1の各構成について順に説明する。
【0014】
第1の実施形態の排煙装置1を構成する光源10は、例えば図3に示すように、外部から供給された電力により発光する。この様な光源10は、例えば白色で発光する発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)から成る。なお、光源10は、白色のLEDに限定されることはなく、例えば白色、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、又は紫色のいずれかの色、若しくはそれらの色の組み合わせから成るLEDで構成しても良い。また、光源10は、例えば紫外域の光を発するLEDで構成しても良い。同様に、光源10は、例えば有機発光ダイオードで構成しても良い。また、光源10を所定の配列により実装するための基板を設けても良い。該基板には、例えば軽量で一定の強度を有するアルミニウムや放熱性に優れた銅を用いた金属板、又は加工性に優れたガラスエポキシ基板を用いる。なお、光源10は、例えば図11又は図12に示す電源コネクタ11を介して、コンセントや発電機等の外部から供給された電力により、所定の光量で発光する。
【0015】
また、光源10に関し、光源10に図示せぬ照度センサを接続して、該照度センサで計測された照度に基づき、排煙装置1の周辺の照度が一定値に満たない場合にのみ、光源10を点灯させる構成としても良い。また、排煙装置1の周辺の照度が一定値になるように、照度センサで計測された照度に基づき、光源10に印加する電力を可変する構成としても良い。同様に、例えば季節に応じて予め設定しておいた時間帯にのみ、光源10を点灯させる構成としても良い。また、火災時に、後述する開閉部材30が作動した場合、光源10に印加する電力を一定量上昇させる構成としても良い。なお、光源10を、後述する導光板20の側面の両側に配設しておき、片方の光源10のみ点灯させて使用した上でその光源10が故障等で消灯した場合、新しい光源10を入手する迄の間は、もう一方の光源10を点灯させる構成としても良い。
【0016】
第1の実施形態の排煙装置1を構成する導光板20は、例えば図3に示すように、光源10に隣接して配設され、側面から入射された光源10の光を導出させる主面を設けている。この様な導光板20は、例えば透明又は所定の色に着色したアクリル樹脂から成る。また、導光板20には、例えば可視域の光を照射されることにより拡散光を発する微粒子状の拡散部材を添加した樹脂を用いても良い。同様に、導光板20には、例えば紫外域や可視域の光を照射されることにより蛍光を発する蛍光剤を塗布又は添加した樹脂を用いても良い。また、この様な導光板20の形状は、図3に示すように矩形状から成る。また、例えば図1に示すように、導光板20に、例えば「ABC」等から成る所定の情報を直接印刷しても良い。同様に、導光板20に、例えば「ABC」等から成る所定の情報が印刷された広告パネルを貼り付けても良い。特に、例えば図1に示すように、建物Aに複数配設した排煙装置1の各導光板20に異なる広告表示を設けても、各広告表示の縦方向の長さが一定となるため、建物Aの美感を保つことができる。また、排煙装置1に広告する広告主が変わっても、広告表示の大きさは不変であるため、長期間に亘り建物Aの美感を保つことができる。また、導光板20には、防水、防汚、及び防塵等の機能を有した図示せぬシリコーンコーティング剤又は硝子コーティング剤を塗布、もしくは防水、防汚、及び防塵等の機能を有した図示せぬ透明樹脂を被覆しても良い。
【0017】
第1の実施形態の排煙装置1を構成する開閉部材30は、例えば図3に示すように、光源10又は導光板20を保持し、筐体の開口部に開閉可能に取り付けられる。この様な開閉部材30は、例えばステンレスから成り、光源10又は導光板20を保持するように枠状に形成されている。また、開閉部材30の一端に設けられた回動部31は、筐体Bと回動可能に係合している。ここで、ダンパーDの一端D1が開閉部材30の回動部31の下方に係合され、ダンパーDの他端D2が筐体Bに係合されている。また、例えば図4に示すように、開閉部材30の当接部32に係合部材33を接合し、該係合部材33が、筐体Cに配設された例えば機械式のフックから成るストッパSと、離間可能に係合されている。なお、係合部材33は、導光板20の下端に直接接合しても良い。
【0018】
ここで、開閉部材30に関し、排煙装置1を設けた建物Aに火災等が発生していない場合、ストッパSに係合部材33が係合された状態で保持されており、排煙装置1は図3(a)に示すように閉じられている。一方、火災等が発生した場合、例えばストッパSに連結した紐を手動で引くことにより、ストッパSの図示せぬフックが解除され係合部材33が離間される。ここで、ストッパSと係合部材33が離間すると、排煙装置1は、開閉部材30の回動部31がダンパーDの張力により回動され、図3(b)に示すように開けられる。なお、ストッパSと係合部材33は図示せぬワイヤー等の連結部材により接続されている。なお、例えば建物Aに複数の排煙装置1を設けた場合、ストッパSに連結した1本の紐を手動で引くと、全ての排煙装置1の係合部材33とストッパSの係合が解除され、全ての排煙装置1が同時に開く構成とすることができる。
【0019】
以上、第1の実施形態に係る排煙装置1によれば、厚み及び縦方向の寸法をそれぞれ抑制し開閉可能な排煙装置1を例えば建物Aに配設することより、火災等が発生していない平常時には排煙装置1を閉めた状態で、建物Aの出入り口の周囲を照明したり所定の情報を表示して広告することができ、且つ火災が発生している非常時には排煙装置1を開いた状態で、建物Aの内部に溜まった煙を排煙することができる。特に、第1の実施形態に係る排煙装置1によれば、光源10と導光板20が一体に設けられた簡便な構造であり、排煙装置1の縦方向の長さを抑制することができることから、該排煙装置1の下方に設けられる自動ドアの高さを高くすることができる。また、第1の実施形態に係る排煙装置1によれば、導光板40から導出される光を用いて、火災が発生して排煙を行っている非常時には建物の内部にいる人に対して脱出するための出入り口の場所を報知すると共に、建物Aの外部にいる人に対して火災の発生を報知することができる。さらに、第1の実施形態に係る排煙装置1によれば、導光板20から導出される光を用いて、例えば図示せぬ広告パネル等を背後から照明することができる。また、第1の実施形態に係る排煙装置1によれば、例えば図1に示すように、建物Aに複数配設した排煙装置1の各導光板20に異なる広告表示を設けても、各広告表示の縦方向の長さが一定となるため、建物Aの美感を保つことができる。また、排煙装置1に広告する広告主が変わっても、広告表示の大きさは不変であるため、長期間に亘り建物Aの美感を保つことができる。
【0020】
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態の排煙装置2について、図5乃至図9を参照しながら、具体的に説明する。
【0021】
なお、本発明の第2の実施形態の排煙装置2は、導光板40乃至導光板80の主面に凹状又は凸状のパターンが形成されていることに特徴を有している。また、それ以外の第2の実施形態に係る構成は、図5に示すように第1の実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第2の実施形態においては、第1の実施形態とは異なる導光板40乃至導光板80について中心に説明する。
【0022】
第2の実施形態の排煙装置2を構成する導光板は、例えば図6及び図9(a)に示すように、導光板40は、側面43から入射された光源10の光を拡散光として導出させる凹状又は凸状のパターンが形成された主面を一面以上設けている。具体的には、図6に、一主面41に例えば凹状のパターン44が形成された導光板40を示しており、さらに図6(a)に導光板40の一主面41を示し、図6(b)に導光板40の側面43を示し、図6(c)に導光板40の一主面41に対向して設けられた他主面42を示している。また、パターン44は、導光板40の一主面41に、それぞれ例えば1mmから6mmの間隔でマトリクス状に形成されている。ここで、導光板40の一主面41に形成されたパターン44の密度が十分に高ければ、複数のパターン44で発生した複数の拡散光の大部分は、略均一な面発光の光として導光板40の他主面42から導出される。
【0023】
また、導光板の構成に関し、図6では、発明の理解を容易にするために、導光板40の一主面41に形成された凹状のパターン44の大きさを誇張して図示している。具体的には、パターン44の表面積は、一主面41に直交した方向から視認した場合、導光板40の一主面41全体の表面積と比較して、十分に小さい。ここで、パターン44を、導光板40の一主面41の内部に対して深く形成すれば、一主面41に直交した方向から視認した場合のパターン44の表面積が小さくても、拡散光を発生させる反射面の面積を十分に備えている。したがって、上記のような構成の導光板40によれば、一主面41に直交した方向から視認した場合のパターン44の表面積が小さくても、側面43から入射された光源10の光を、一主面41に形成されたパターン44で効率良く拡散光に変換させて、他主面42から導出させることができる。
【0024】
ここで、導光板の構成に関し、図7及び図8に示す導光板50のように、四角錐から成る凹状のパターンが、最下部に矩形状から成る面を有することにより、拡散光を一主面51及び他主面52から効率良く導出させることができる。具体的には、側面53から入射された光の一部は、例えば一主面51に形成された一主面側パターン55の最下部55Aに照射され、側面53から遠ざかる方向であり且つ他主面52側に反射される。同様に、側面53から入射された光の一部は、例えば他主面52側に形成された他主面側パターン56の最下部56Aに照射され、側面53から遠ざかる方向であり且つ一主面51側に反射される。したがって、側面53から入射された光を、より効率良く拡散光に変換して、一主面51及び他主面52から導出させることができる。また、もし凹状のパターンが純粋な四角錐形状である場合、該四角錐の最下部の近傍で発生した拡散光は、その先端部分における一面55Bから対向する他面55Cまでの距離が極めて短いことから、最下部の近傍での多重反射により拡散光が大きく減衰し、一主面51又は他主面52から直接導出されない。一方、凹状のパターンが四角錐の最下部に矩形状から成る面を有する場合、該四角錐の最下部の近傍で発生した拡散光は、最下部の近傍における一面55Bから対向する他面55Cの間に一定の距離があるため、多重反射される前に一主面51又は他主面52から直接導出される。したがって、側面53から入射された光をより効率良く主面から導出させることができる。
【0025】
また、導光板の構成に関し、図9(b)に示す導光板60の様に、パターン64を、導光板60の一主面61と他主面62に対して対面非同一に形成すると、対面同一に形成した場合と比較して、導光板60の一主面61又は他主面62から視認可能なパターン64の総数が増加するため、導光板60から導出される拡散光の明暗の差が小さくなる。
【0026】
同様に、導光板の構成に関し、図9(c)に示す導光板70の様に、導光板70の一主面71と他主面72に形成するパターン74の深さを、導光板70の側面73から遠ざかる毎に、相対的に深くする構成としても良い。この様にパターン74の深さを深くすると、該パターン74の表面積が増加することから、相対的に大きな拡散光が発生する。一方、光源10の光の強度は、導光板70の側面73から遠ざかる毎に減衰して、相対的に低下する。したがって、上記の様な構成にすることにより、導光板70の一主面71と他主面72から導出される拡散光の強度を、導光板70の側面73からの距離に寄らず、平均化させることができる。
【0027】
同様に、導光板の構成に関し、図9(d)に示す導光板80の様に、導光板80の一主面81と他主面82に形成するパターン84の深さを、導光板80の両端に設けられた側面83から中心に向かって、相対的に深くする構成としても良い。この様にパターン84の深さを深くすると、該パターン84の表面積が増加することから、導光板80の両端では相対的に小さな拡散光が発生し、導光板80の中心では相対的に大きな拡散光が発生する。一方、光源10の光の強度は、導光板80の両端に設けられた側面83から中心に向かう毎に減衰して、相対的に低下する。したがって、上記の様な構成にすることにより、導光板80の一主面81と他主面82から導出される拡散光の強度を、導光板80の側面83からの距離に寄らず、平均化させることができる。特に、上記の様な構成は、導光板80の両端に設けられた側面83の間の距離が長い場合に有効である。
【0028】
なお、導光板の構成に関し、図示せぬ導光板の一主面と他主面に形成する凸状のパターンの高さを、導光板の側面から遠ざかる毎に、相対的に高くする構成としても良い。同様に、図示せぬ導光板の一主面と他主面に形成する凹状又は凸状のパターンの間隔を、導光板の側面から遠ざかる毎に、相対的に密にする構成としても良い。上記の様な構成にすることでも、導光板の一主面と他主面から導出される拡散光の強度を平均化させることができる。
【0029】
また、導光板の構成に関し、導光板の主面に、凹状又は凸状のパターンを、例えば点状、線状、又はそれらの組み合わせから形成しても良い。同様に、凹状又は凸状のパターンは、複数設けられた導光板の中の一部の導光板にのみ形成しても良い。また、導光板は、上述した矩形状に限定されることはなく、例えば半球形状や多面体形状としても良い。また、導光板には、防水、防汚、及び防塵等の機能を有した図示せぬシリコーンコーティング剤又は硝子コーティング剤を塗布、もしくは防水、防汚、及び防塵等の機能を有した図示せぬ透明樹脂を被覆しても良い。
【0030】
以上、第2の実施形態に係る排煙装置2によれば、前述した第1の実施形態に係る排煙装置1と同様の作用効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態に係る排煙装置2によれば、例えば図6及び図9(a)に示すように、導光板40の主面に対して凹状のパターン44を形成することにより、複数のパターン44で発生した複数の拡散光を、略均一な面発光の光として導光板40から導出させることができる。したがって、排煙装置2の導光板40から導出される眩しさが抑制された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を照明することができる。
【0031】
また、第2の実施形態に係る排煙装置2によれば、導光板40の主面に凹状又は凸状のパターンを、例えば点状、線状、又はそれらの組み合わせから形成することができる。したがって、排煙装置2の導光板40から導出される強度や配光特性が最適化された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を照明することができる。
【0032】
同様に、第2の実施形態に係る排煙装置2によれば、例えば図9(c)に示すように、導光板70の一主面71と他主面72に形成するパターン74の深さを、導光板70の側面73から遠ざかる毎に相対的に深くすることにより、導光板70の一主面71と他主面72から導出される拡散光の強度を、導光板70の側面73からの距離に寄らず、平均化させることができる。したがって、排煙装置2の導光板70から導出される眩しさが抑制された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を均一に照明することができる。
【0033】
同様に、第2の実施形態に係る排煙装置2によれば、例えば図9(d)に示すように、導光板80の一主面81と他主面82に形成するパターン84の深さを、導光板80の両端に設けられた側面83から中心に向かって相対的に深くすることにより、導光板80の一主面81と他主面82から導出される拡散光の強度を、導光板80の側面83からの距離に寄らず、平均化させることができる。したがって、導光板80の両端に設けられた側面83の間の距離が長い場合でも、排煙装置2の導光板80から導出される眩しさが抑制された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を均一に照明することができる。
【0034】
また、第2の実施形態に係る排煙装置2によれば、図示せぬ導光板の一主面と他主面に形成する凸状のパターンの高さを導光板の側面から遠ざかる毎に相対的に高くしたり、図示せぬ導光板の一主面と他主面に形成する凹状又は凸状のパターンの間隔を導光板の側面から遠ざかる毎に相対的に密にすることにより、導光板の一主面と他主面から導出される拡散光の強度を平均化させることができる。したがって、排煙装置2の導光板から導出される眩しさが抑制された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を均一に照明することができる。
【0035】
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態の排煙装置3について、図10乃至図13を参照しながら、具体的に説明する。
【0036】
なお、本発明の第3の実施形態の排煙装置3は、光源10及び導光板20を一体に保持した保持部材130を収納部材140に着脱可能に収容していることに特徴を有している。また、それ以外の第3の実施形態に係る構成は、図10に示すように第1の実施形態で述べた構成と同様である。そこで、第3の実施形態においては、第1の実施形態とは異なる保持部材130及び収納部材140について中心に説明する。
【0037】
第3の実施形態の排煙装置3を構成する保持部材130は、例えば図10及び図11に示すように、光源10及び導光板20の外周を被覆して配設され、第1のフレーム110と第2のフレーム120から成る。また、第1のフレーム110は、図13(b)に示すように、例えば軽量で一定の強度を有する酸化被膜を設けたアルミニウムから成り、断面がコの字状で棒状から形成されている。ここで、第1のフレーム110の両端には、凸状の突起111が形成されている。また、第2のフレーム120は、図13(a)に示すように、第1のフレーム110と同様に、例えば軽量で一定の強度を有する酸化被膜を設けたアルミニウムから成り、断面がコの字状で棒状から形成されている。ここで、第2のフレーム120の両端の側面には、凹状の切欠121が形成されている。また、図12(a)及び図12(b)に示すように、第1のフレーム110の突起111が、第2のフレーム120の切欠121に連結される。また、保持部材130は、図11乃至図13に示すように、第1のフレーム110の内壁112と第2のフレーム120の内壁122を、光源10及び導光板20の外周に当接させて、該光源10及び導光板20の外周を被覆することができる。上記の構成により、例えば導光板20が汚染又は破損した場合に、工具等を一切用いることなく、導光板20を容易に清掃又は交換することができる。また、保持部材130は、第1のフレーム110及び第2のフレーム120のいずれか一方又は両方に、光源10に電力を供給する電線を通すための孔を形成し、電源コネクタ11を設けても良い。
【0038】
第3の実施形態の排煙装置3を構成する収納部材140は、例えば図10に示すように、光源10及び導光板20を一体に保持した保持部材130を着脱可能に収納し、筐体Bに取り付けられる。この様な収納部材140は、例えばステンレスから成り、光源10及び導光板20を一体に保持した保持部材130を収納する収納部141を内部に備え、箱状から形成されている。また、収納部141は、例えば強化ガラス等、可視光領域の波長で透明な材料から成る。また、収納部141には、光源10に電力を供給する電線を通すための例えば長孔から成る配線孔142が開口されている。また、収納部材140の一端には、筐体Bの係合部B1と回動可能に係合する蝶番等から成る回動部143が設けられている。ここで、ダンパーFの一端F1が収納部材140の側面に形成された図示せぬ係合溝に係合され、ダンパーFの他端F2が筐体Bに係合されている。また、図10(a)では、収納部材140の他端が、筐体Cと当接している。なお、収納部材140には、例えば導光板20と並列して、該導光板20を保護する例えば強化ガラス145を設けても良い。また、強化ガラス145には、図示せぬ所定の情報が印刷された表示フィルム146を当接させて設けても良い。上記の構成により、例えば導光板20が汚染又は破損した場合に、光源10及び導光板20を一体に保持した保持部材130を収納部材140から取り出して、導光板20を容易に清掃又は交換することができる。
【0039】
以上、第3の実施形態に係る排煙装置3によれば、前述した第1の実施形態に係る排煙装置1と同様の作用効果を得ることができる。さらに、第3の実施形態に係る排煙装置3によれば、例えば導光板20が汚染又は破損した場合に、光源10及び導光板20を一体に保持した保持部材130を収納部材140から取り出し、導光板20を容易に清掃又は交換することができる。
【0040】
次に、本発明の第2の実施形態の排煙装置2にそれぞれ配設される導光板の製造方法について、具体的に説明する。
【0041】
導光板の製造方法には、例えば超音波加工、加熱加工、切削加工、レーザ加工、成型加工、及びシルク印刷加工を用いることができる。以下、各製造方法について説明する。超音波加工では、導光板40乃至導光板80の主面に当接させた超音波加工用ホーンの超音波の振動を用いて、導光板40乃至導光板80の主面を部分的に溶融させることにより、該主面に凹状のパターンを形成する。また、加熱加工では、導光板40乃至導光板80の主面に当接させた加工具の熱を用いて、導光板40乃至導光板80の主面を部分的に溶融させることにより、該主面に凹状のパターンを形成する。同様に、切削加工では、導光板40乃至導光板80の主面に当接しながら回転又は付勢させた切削工具を用いて、導光板40乃至導光板80の主面を部分的に削り取ることにより、該主面に凹状のパターンを形成する。同様に、レーザ加工では、導光板40乃至導光板80の主面に集光させたレーザ光の熱を用いて、導光板40乃至導光板80の主面を部分的に溶融させることにより、該主面に凹状のパターンを形成する。同様に、成型加工では、成型する導光板40乃至導光板80の外形形状を反映させた形状を金型の内部に形成し、例えば射出成型機に装着した金型に対して加熱して軟化させた樹脂を注入してから、該樹脂を冷却させることにより、導光板40乃至導光板80の主面に凹状のパターン、凸状のパターン、又は凹状及び凸状のパターンを形成する。
【0042】
また、導光板の製造方法に関し、シルク印刷加工では、導光板の主面に対して所定の孔が開口した版を当接させ、孔を介して硬化性の樹脂を主面に付着させて、該主面を部分的に樹脂で被覆させることにより、該主面に凸状のパターンを形成する。また、成型加工又はシルク印刷加工に用いる導光板の基材である樹脂に、例えば拡散光を発する微粒子状の拡散部材を添加しても良い。同様に、上述した超音波加工、加熱加工、切削加工、又はレーザ加工を行う導光板40乃至導光板80の基材である樹脂に、例えば拡散光を発する微粒子状の拡散部材を添加したものを用いても良い。なお、上述した超音波加工、加熱加工、切削加工、レーザ加工、成型加工、及びシルク印刷加工を組み合わせて導光板を形成しても良い。具体的には、例えば成型加工により導光板40乃至導光板80の外形形状のみを形成した上で、例えば超音波加工により導光板40乃至導光板80の主面に凹状のパターンを形成しても良い。同様に、例えば成型加工により導光板40乃至導光板80の外形形状のみを形成した上で、例えばシルク印刷加工により導光板40乃至導光板80の主面に凸状のパターンを形成しても良い。
【0043】
最後に、本願発明に係る第1乃至第3の実施形態の各排煙装置の構成と主な作用効果について、請求項毎に具体的に説明する。
【0044】
請求項1に記載の排煙装置1は、外部から供給された電力により発光する光源10と、光源10に隣接して配設され、側面から入射された光源10の光を導出させる主面を設けた導光板20と、光源10又は導光板20を保持し、筐体の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材30とを有することを特徴としている。
【0045】
この様な請求項1の構成によれば、厚み及び縦方向の寸法をそれぞれ抑制し開閉可能な排煙装置1を例えば建物Aに配設することより、火災等が発生していない平常時には排煙装置1を閉めた状態で、建物Aの出入り口の周囲を照明したり所定の情報を表示して広告することができ、且つ火災が発生している非常時には排煙装置1を開いた状態で、建物Aの内部に溜まった煙を排煙することができる。特に、第1の実施形態に係る排煙装置1によれば、光源10と導光板20が一体に設けられた簡便な構造であり、排煙装置1の縦方向の長さを抑制することができることから、該排煙装置1の下方に設けられる自動ドアの高さを高くすることができる。また、第1の実施形態に係る排煙装置1によれば、導光板40から導出される光を用いて、火災が発生して排煙を行っている非常時には建物の内部にいる人に対して脱出するための出入り口の場所を報知すると共に、建物Aの外部にいる人に対して火災の発生を報知することができる。さらに、第1の実施形態に係る排煙装置1によれば、導光板20から導出される光を用いて、例えば図示せぬ広告パネル等を背後から照明することができる。
【0046】
請求項2に記載の排煙装置2は、請求項1に従属し、導光板20が、側面から入射された光源10の光を拡散光として導出させる凹状又は凸状のパターンが形成された主面を一面以上設けていることを特徴としている。
【0047】
この様な請求項2の構成によれば、例えば図6及び図9(a)に示すように、排煙装置2の導光板40の主面に対して凹状のパターン44を形成することにより、複数のパターン44で発生した複数の拡散光を、略均一な面発光の光として導光板40から導出させることができる。したがって、排煙装置2の導光板40から導出される眩しさが抑制された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を照明することができる。
【0048】
請求項3に記載の排煙装置3は、請求項1に従属し、導光板10及び光源20の外周を被覆して配設され、第1のフレーム110と第2のフレーム120から成る保持部材130と、保持部材130を着脱可能に収納する収納部材140とを有し、収納部材140は、筐体の開口部に開閉可能に取り付けられることを特徴としている。
【0049】
この様な請求項3の構成によれば、排煙装置3の例えば導光板20が汚染又は破損した場合に、光源10及び導光板20を一体に保持した保持部材130を収納部材140から取り出し、導光板20を容易に清掃又は交換することができる。
【0050】
請求項4に記載の排煙装置2は、請求項2に従属し、凹状又は凸状のパターンが、点状、線状、又はそれらの組み合わせから成ることを特徴としている。
【0051】
この様な請求項4の構成によれば、排煙装置2の導光板40乃至導光板80から導出される強度や配光特性が最適化された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を照明することができる。
【0052】
請求項5に記載の排煙装置2は、請求項2に従属し、凹状又は凸状のパターンが、対向して設けられた主面にそれぞれ形成されていることを特徴としている。
【0053】
この様な請求項5の構成によれば、排煙装置2を配設した建物Aの内部にいる人と共に、建物Aの外部にいる人からも、排煙装置2の導光板40から導出された拡散光を視認することができる。
【0054】
請求項6に記載の排煙装置2は、請求項2に従属し、凹状のパターンが、導光板70又は導光板80の主面に対して側面から遠ざかる毎に深くなるように形成されていることを特徴としている。
【0055】
この様な請求項6の構成によれば、例えば図9(c)に示すように、導光板70の一主面71と他主面72に形成するパターン74の深さを、導光板70の側面73から遠ざかる毎に相対的に深くすることにより、導光板70の一主面71と他主面72から導出される拡散光の強度を、導光板70の側面73からの距離に寄らず、平均化させることができる。したがって、排煙装置2の導光板70から導出される眩しさが抑制された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を照明することができる。
【0056】
請求項7に記載の排煙装置2は、請求項2に従属し、凸状のパターンが、導光板の主面に対して側面から遠ざかる毎に高く隆起するように形成されていることを特徴としている。
【0057】
この様な請求項7の構成によれば、請求項6と同様に、導光板の一主面と他主面から導出される拡散光の強度を平均化させることができる。したがって、排煙装置2の導光板から導出される眩しさが抑制された拡散光を用いて、例えば図1に示す建物Aの出入り口の周囲を照明することができる。
【0058】
請求項8に記載の排煙装置3は、第1のフレーム110に、凸状の突起111が形成され、第2のフレーム120に、凸状の突起111に連結される凹状の切欠121が形成されていることを特徴としている。
【0059】
この様な請求項8の構成によれば、第1のフレーム110の突起111と第2のフレーム120の切欠121が連結されて光源10及び導光板20の外周が被覆された状態で、保持部材130を、収納部材140から一体に取り出すことができる。
【0060】
請求項9に記載の排煙装置3は、請求項3に従属し、保持部材130は、第1のフレーム110、第2のフレーム120、又は第1のフレーム110及び第2のフレーム120が、光源10又は導光板20の外周を着脱可能に被覆して配設されていることを特徴としている。
【0061】
この様な請求項9の構成によれば、第1のフレーム110の内壁112と第2のフレーム120の内壁122を、光源10又は導光板20の外周に当接させて保持する構成であることから、例えば導光板20が汚染又は破損した場合には、工具等を一切用いることなく、導光板10を容易に清掃又は交換することができる。
【符号の説明】
【0062】
1,2,3 排煙装置
10 光源
11 電源コネクタ
20,40,50,60,70,80 導光板
41,51,61,71,81 一主面
42,52,62,72,82 他主面
43,53,63,73,83 側面
44,64,74,84 パターン
55 一主面側パターン
55A 最下部
55B 一面
55C 他面
56 他主面側パターン
56A 最下部
30 開閉部材
31 回動部
32 当接部
33 係合部材
110 第1のフレーム
111 突起
112 内壁
120 第2のフレーム
121 切欠
122 内壁
130 保持部材
140 収納部材
141 収納部
142 配線孔
143 回動部
145 強化ガラス
146 表示フィルム
147 係合部材
A 建物
B,C 筐体
B1 係合部
D,F ダンパー
D1,F1 一端
D2,F2 他端
S ストッパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から供給された電力により発光する光源と、
前記光源に隣接して配設され、側面から入射された前記光源の光を導出させる主面を設けた導光板と、
前記光源又は前記導光板を保持し、筐体の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材とを有すること
を特徴とする排煙装置。
【請求項2】
前記導光板は、側面から入射された前記光源の光を拡散光として導出させる凹状又は凸状のパターンが形成された主面を一面以上設けていること
を特徴とする請求項1に記載の排煙装置。
【請求項3】
前記導光板及び前記光源の外周を被覆して配設され、第1のフレームと第2のフレームから成る保持部材と、
前記保持部材を着脱可能に収納する収納部材とを有し、
前記収納部材は、前記筐体の開口部に開閉可能に取り付けられること
を特徴とする請求項1に記載の排煙装置。
【請求項4】
前記凹状又は凸状のパターンは、点状、線状、又はそれらの組み合わせから成ること
を特徴とする請求項2に記載の排煙装置。
【請求項5】
前記凹状又は凸状のパターンは、対向して設けられた前記主面にそれぞれ形成されていること
を特徴とする請求項2に記載の排煙装置。
【請求項6】
前記凹状のパターンは、前記導光板の前記主面に対して前記側面から遠ざかる毎に深くなるように形成されていること
を特徴とする請求項2に記載の排煙装置。
【請求項7】
前記凸状のパターンは、前記導光板の前記主面に対して前記側面から遠ざかる毎に高く隆起するように形成されていること
を特徴とする請求項2に記載の排煙装置。
【請求項8】
前記第1のフレームに、凸状の突起が形成され、
前記第2のフレームに、前記凸状の突起に連結される凹状の切欠が形成されていること
を特徴とする請求項3に記載の排煙装置。
【請求項9】
前記保持部材は、前記第1のフレーム、前記第2のフレーム、又は前記第1のフレーム及び前記第2のフレームが、前記光源又は前記導光板の外周を着脱可能に被覆して配設されていること
を特徴とする請求項3に記載の排煙装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−47000(P2012−47000A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191670(P2010−191670)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(000127857)株式会社エス・ケー・ジー (105)
【出願人】(507027508)久米工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】