説明

採血用穿刺器具

【課題】採血用穿刺器具に関するもので、穿刺針の交換に対する操作性を向上させる手段を提供する。
【解決手段】複数の穿刺針5が配列された穿刺針カートリッジ18と、この穿刺針カートリッジ18から穿刺針5を分離離脱させる採血用穿刺器1とを備え、前記穿刺針カートリッジ18に設けられた穿刺針5は、係合用凹部(中央凹部5b)を有し、前記採血用穿刺器1は、前記穿刺針5を装填する穿刺針装填室10を有する穿刺針保持ロッドと、この穿刺針保持ロッドで穿刺針5を保持した状態で前記穿刺針5の係合用凹部(中央凹部5b)に係合する穿刺針保持ツメ26とを有する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穿刺針カートリッジと採血用穿刺器により構成される採血用穿刺器具に関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病の患者さんは、自分自身で血糖値を一日に数回測定している。この測定時に、指先などから少量の血液を採取する必要がある。そのために、図8に示したように、穿刺器具101といわれる装置に使い捨ての穿刺針105を取り付け、その穿刺針105によって、指先や腕などを穿刺し、その穿刺した部位からの出血を測定に用いる。
【0003】
一般的な穿刺器具101は、筒状の本体部分130と、キャップ部分153とから構成されている。上記筒状の本体部分130には、取り付けた穿刺針105を打ち出すための第1のバネ132、打ち出した穿刺針105を後退させるための第2のバネ134、および圧縮された第1のバネ132を解放するための発射ボタン117を有している。
【0004】
使用方法は、上記筒状本体部分130からキャップ153を外し、筒状本体部分130に穿刺針105を装着し、再度キャップ153を筒状本体部分130にかぶせる。そして、第1のバネ132を圧縮して、穿刺動作を可能な状態とし、キャップ153の穿刺部押圧面136を、指先などの穿刺部に当て、発射ボタン117を押すと、穿刺針105が打ち出されて穿刺が行われる。該穿刺が行われた後は、第2のバネ134により、穿刺針105は即座に指先などから後退することになり、この様な上述した動作によって血液を採取することができるものである。ここで、一度使用した穿刺針105を再使用することは衛生面から非常に危険であり、そのため、次の使用時には穿刺針105を交換する必要がある(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−237172号公報(第3−4頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、使用者は、上記のような従来の採血用穿刺器具では、穿刺針を2人以上の人物に使用するのは、衛生面の理由から避けなければならない。
【0007】
従って、穿刺針は1回使い捨て用として製造されており、使用者は、毎回穿刺針を交換することになるのであるが、穿刺針は小さなものであるので、交換する際の操作性が悪かった。
【0008】
以上のように、従来技術では穿刺針の交換時の操作性が悪く、これは例えば、糖尿病の合併症等により、目の不自由な患者さんにとっては大きな問題であった。
そこで本発明は、穿刺針の交換に対する操作性を向上させる採血用穿刺器具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そしてこの目的を達成するために、本発明の採血用穿刺器具は、複数の穿刺針が配列された穿刺針カートリッジと、この穿刺針カートリッジから穿刺針を分離離脱させる採血用穿刺器とを備え、前記穿刺針カートリッジに設けられた穿刺針は、係合用凹部を有し、前記採血用穿刺器は、前記穿刺針を装填する穿刺針装填室を有する穿刺針保持ロッドと、この穿刺針保持ロッドで穿刺針を保持した状態で前記穿刺針の係合用凹部に係合する穿刺針保持ツメとを有する構成としたものである。
【発明の効果】
【0010】
以上の如く本発明の採血用穿刺器具は、複数の穿刺針が配列された穿刺針カートリッジと、この穿刺針カートリッジから穿刺針を分離離脱させる採血用穿刺器とを備え、前記穿刺針カートリッジに設けられた穿刺針は、係合用凹部を有し、前記採血用穿刺器は、前記穿刺針を装填する穿刺針装填室を有する穿刺針保持ロッドと、この穿刺針保持ロッドで穿刺針を保持した状態で前記穿刺針の係合用凹部に係合する穿刺針保持ツメとを有する構成としたものであるので、穿刺針の交換時の操作性を向上することが出来る。即ち、本発明によれば、採血用穿刺器の穿刺針保持ロッドの穿刺針装填室内に穿刺針を装填すれば、穿刺針に設けた係合用凹部に、穿刺針保持ロッドに設けた穿刺針保持ツメが係合するので、穿刺針カートリッジから穿刺針を簡単に分離離脱させることが出来るとともに、この分離された穿刺針が、採血用穿刺器に簡単に保持されることになるので、穿刺針の交換時の操作性を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1による穿刺器具の外観斜視図
【図2(a)】上記実施の形態1による穿刺器具の内部構成を示す側断面図
【図2(b)】上記実施の形態1による穿刺器具の内部構成を示す上面断面図
【図3】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジの使用時の状態を示す斜視図
【図4(a)】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジから穿刺針を装填する使用方法を示す図
【図4(b)】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジから穿刺針を装填する使用方法を示す図
【図4(c)】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジから穿刺針を装填する使用方法を示す図
【図4(d)】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジから穿刺針を装填する使用方法を示す外観斜視図
【図5(a)】上記実施の形態1による穿刺器具の穿刺準備の操作方法を示す図
【図5(b)】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジ用の穿刺器具の穿刺準備の操作方法を示す図
【図5(c)】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジ用の穿刺器具の穿刺準備の操作方法を示す図
【図6(a)】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジ用の穿刺器具の穿刺針の廃棄動作を示す図
【図6(b)】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジ用の穿刺器具の穿刺針の廃棄動作を示す図
【図7】上記実施の形態1による穿刺針カートリッジ用の穿刺器具による穿刺操作を示す斜視図
【図8】従来の穿刺器具を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施形態においては、採血用穿刺器の一例として用いた穿刺器具1と、穿刺針カートリッジ18により採血用穿刺器具が構成されており、この前提に立って、以下、詳細に説明を行う。
図1は本発明の実施の形態1による穿刺器具1の外観斜視図、図2は、同穿刺器具1の内部構成を示す断面図、図3は上記穿刺器具1に使用される穿刺針カートリッジ18の外観を示す斜視図である。この穿刺器具1、及び穿刺針カートリッジ18は、血糖値測定時のような少量の採血時に使用される。また、図4は、穿刺操作を行うために、穿刺針5を穿刺器具1にセットする操作を示した図である。
【0013】
図1、及び図2に示すように、本発明の実施の形態1による穿刺器具1は、本体ボトムケース3を有し、この本体ボトムケース3内に、穿刺針保持ロッド4を設け、本体カバー2と、穿刺セットレバー8とが設けられている。穿刺針保持ロッド4内には、穿刺針5が所定の深さまで挿入されて装填される。この場合、穿刺針カートリッジ18上には、図3に示したように、複数の穿刺針5が一列に、樹脂一体成型でカートリッジのフレームに一体的に形成されて、配置されている。さらに、個々の穿刺針5は、穿刺針カートリッジ18のフレームとは、穿刺針分離溝5a部において、例えば、厚み0.1mm以下、の樹脂の薄膜でつながっており、穿刺針5の先端の針部は、カートリッジの本体フレーム側に埋没した状態でセットされている。
【0014】
ここで、穿刺針5を、穿刺器具1に装着するための操作手順を示す。
まず、穿刺針セットレバー8をセットしていない状態(図示、下側に落ちている状態)で、穿刺器具1の穿刺針装填口9と、穿刺針カートリッジ18上の穿刺針5との軸を合致させながら、穿刺器具1を押し込む(図4(a))。このとき、操作を容易にするため、図3に示すように、並列的に配列された穿刺針5の一つ(図示左端のもの)を、予め有る角度だけ初期位置から起した状態にし、この状態で、穿刺器具1の穿刺針保持ロッド4内に案内された穿刺針5の後端部が、穿刺針保持ロッド4の穿刺針装填室10の底面を押す位置まで押し込む。この状態においては、穿刺針5のクビレ部(中央凹部)5bと、穿刺針保持ロッド4の入口部に設けられた穿刺針保持ツメ26とが係合する(図4(b))。このようにして、穿刺器具1の穿刺針保持ロッド4内に穿刺針5を保持した状態で、穿刺針カートリッジ18から穿刺器具1を後退、離間させると、穿刺器具1は前記穿刺針5を穿刺針カートリッジ18から引き離す動作を行うこととなる。この穿刺針を穿刺針カートリッジから引き離す動作の過程において、穿刺針5の先端部近傍の穿刺針分離溝5aに樹脂の薄膜に対して、これを引きちぎる力が発生する。この引きちぎる力(作用・反作用の力)に抗して操作者がさらに力を加えることで、穿刺針5を、穿刺針カートリッジ18の本体から引き離すこととなる(図4(c))。
【0015】
この後、この図4(c)の状態から、穿刺を行うために、穿刺針セットレバー8を所定の角度だけ図5(a)に示す矢印A方向に倒すようにすると、図5(a)の状態となり、穿刺動作の準備ができる。以下、この穿刺動作の準備のための動作、および穿刺動作について説明する。
【0016】
まず、穿刺器具1の先端部にある穿刺深さ調節リング40を軸中心に回転させて、該穿刺深さ調節リング40の、本穿刺器具1の軸方向上の位置をシフトさせることにより、予め決めた穿刺針5の穿刺する深さを設定する。
【0017】
その後、穿刺器具1の穿刺針保持ロッド4内に穿刺針5を装填した後、穿刺針セットレバー8を、図5(a)のように、矢印Aの方向へ所定の角度倒すようにすると、穿刺針セットレバー8上のホイール回動レバー部8aが、フライホイール11上のセットピン12と当接して、該フライホイール11をセット方向側に(図5(a)の矢印B方向に、すなわち、反時計回りに)回動させ、この際、フライホイール11とリンク19との結合点で
あるホイール係合ピン16が、該フライホイール11の回転に伴い、フライホイールセットバネ13の図示左辺部13bを、該フライホイールセットバネ13がより被圧縮状態となるよう押圧し、その最大の被圧縮状態を通過して、該フライホイールセットバネ13の左辺部13bがその右辺部13aとほぼ平行をなす状態となったあたりの、上記ホイール係合ピン16が、外部操作により回転可能に軸支された穿刺ボタン17の先端側のホイール係合ピン止めレバー部17aの先端辺部と当接することにより、前記フライホイール11の回転が係止して、図5(a)に示す穿刺動作の準備状態となる。
【0018】
上記のように、図4(c)の状態から図5(a)の穿刺の準備状態になるまでにフライホイール11が所定角度回転する間に、該フライホイール11の回転運動を穿刺保持ロッド4の摺動運動に変換するリンク19により、該フライホイール11に連結された穿刺針保持ロッド4は、穿刺器具1の軸方向に摺動運動する。この間、フライホイール11上のホイール係合ピン16と、穿刺針保持ロッド4は、上記一本のリンク19によって連結されており、フライホイール11は、穿刺針セットレバー8により、前述のように決まった方向に(図示反時計方向に)だけ回転する構成となっているため、ホイール係合ピン16は、当初は、穿刺針保持ロッド4から遠ざかる方向へ回動が進行し、穿刺針保持ロッド4は、穿刺器具1の本体内へ沈み込む。その後、前述のように、フライホイール11がさらに回転し、そのホイール係合ピン16の先端部が、回動可能に軸支された穿刺ボタン17の先端部であるホイール係合ピン止めレバー部17aの先端辺部によって係止されて、フライホイール11が停止して、穿刺針保持ロッド4の動きも同時に停止し、フライホイール11は、フライホイールセットバネ13の付勢力により得られる回転する力を、穿刺準備位置にある穿刺ボタン17によって貯められた状態となって、セットが完了する(図5(a))。
【0019】
次に、穿刺動作について説明する。
上記図5(a)の状態において、穿刺ボタン17を押すと、該穿刺ボタン17が上方に回動するため、ホイール係合ピン止めレバー部17aが、ホイール係合ピン16を図示右方に押して、該ホイール係合ピン16は、フライホイール11を少し時計方向に回転させながら右方に移動して、上記ホイール係合ピン止めレバー部17aと、ホイール係合ピン16との係止が外れ、その結果、上記フライホイールセットバネ13の付勢力により得られる回転力を、貯めていた上記フライホイール11は、その力を一気に解放して、該フライホイール11は、その軸を中心として、一気に矢印B方向(反時計方向)に回動する。
【0020】
このとき、このフライホイール11とリンク19により連結されている穿刺針保持ロッド4は、穿刺器具1内から外側へ向かって直動(摺動移動)し、その後、フライホイール11の回転によって、リンク19が穿刺針保持ロッド4の長手方向の直線上の位置となる、穿刺針5が穿刺器具1から最大位置まで突き出した位置(図5(b))を通過した後は、穿刺針5は、フライホイール11の慣性力により、穿刺器具1内へ戻る動作を行う。この戻り動作時に、フライホイールセットバネ13の力により、リンク19の先端のホイール係合ピン16は、穿刺針セットレバー8の回転中心8bと、フライホイール11の回転中心11bとを結んだラインから最も遠い位置に至り、該位置にて停止するまで、該位置を中心として往復動作をしながら減衰して停止することとなるが、このとき、穿刺針保持ロッド4が、穿刺器具1から突き出す方向には戻らないようにする必要があるため、ホイール係合ピン16に対しては、該ホイール係合ピン16の動作を穿刺位置方向へ返さないように、ボトムケース3に植設された逆回転防止ツメ20を設けており、両者の係合によりフライホイール11の逆回転方向への動作を防止するようにしている(図5(c))。
【0021】
次に、上記穿刺動作を終えた穿刺針5を、廃棄する動作について説明する。
上述した穿刺動作を終えた状態で、穿刺器具1の穿刺針装填口9側を、穿刺針カートリッジ18の穿刺器具ガイド部21へ差し込む。このとき、穿刺器具ガイド部21内に配設
された内側円筒部23の先端部にある穿刺針抜き取りツメ22が、穿刺針5のクビレ部5bに入り込む動作を行うと同時に、穿刺針抜き取りツメ22を持つ内側円筒部23の先端が、穿刺針保持ロッド4の先端部にある穿刺針保持ツメ26を、図6(a)のように外側へ押し広げる動作を行い、これにより、穿刺針5自体は、内側円筒部23へ取り込まれることになる(図6(b))。その後、穿刺器具1を引き抜くことによって、使用済みの穿刺針5を、上記穿刺針カートリッジ18内に把持させることができる。そののち、このように上記穿刺針カートリッジ18に把持された1回前の使用済み穿刺針5を、穿刺器具1で保持している次の使用済み穿刺針5で押し込むことにより、該1回前の使用済み穿刺針5を、穿刺針カートリッジ18の廃棄ボックス部24内に落下させるとともに、前記次の使用済み穿刺針5を、上記穿刺針カートリッジ18の内側円筒部23に把持させることができる。そして、これをつぎつぎと繰り返すことにより、使用済み穿刺針5を穿刺針カートリッジ18内に廃棄し、該カートリッジ18のすべての穿刺針を使用したのち、それを該カートリッジ18内、あるいはその内側円筒部23内に連続的に廃棄、あるいは把持させたのち、該カートリッジ18自体を廃棄することができる。
【0022】
そして、この廃棄動作を連続的に、すなわちつぎつぎに行うことで、穿刺針5を連続的に穿刺針カートリッジ18内に廃棄することができる。
【0023】
さらに、穿刺針カートリッジ18の本体の、上記廃棄ボックス部24を構成する部分の側面には、図3に示したように、たとえば上記穿刺器具を用いて穿刺を行って得た血液に対して測定を行った使用済みの生体データ測定センサを廃棄するための挿入口25が形成されており、該挿入口25を介して上記使用済みの生体データ測定センサを投入することにより、使用済みの穿刺針と、該使用済みの該測定センサとを、使用後に一体的に廃棄することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
この発明は、特に、血糖値を測定する場合などに使用するもので、穿刺針カートリッジから穿刺針を一つずつ取り出す構成の採血用穿刺器具を提供するもので、血糖値等の測定に有用である。
【符号の説明】
【0025】
1 穿刺器具
2 本体上ケース
3 本体ボトムケース
4 穿刺針保持ロッド
5 穿刺針
5a 穿刺針分離溝
5b 穿刺針のクビレ部
6 ホイール軸支部
8 穿刺針セットレバー
8a ホイール回動部
8b セットレバー回転軸
9 穿刺針装填口
10 穿刺針装填室
11 フライホイール
12 セットピン
13 フライホイールセット用バネ
14 レバー戻しバネ
15 プッシュボタンバネ
16 ホイール係合ピン
17 穿刺ボタン
18 穿刺針カートリッジ
20 逆回転防止ツメ
21 穿刺器具ガイド部
22 穿刺針抜き取りツメ
23 内側円筒部
24 廃棄ボックス部
25 生体データ測定センサ挿入口
26 穿刺針保持ツメ
30 本体部分
31 突き出しロッド後端部
32 第1のバネ
33 下ケース
34 第2のバネ
36 穿刺部押圧面
40 穿刺深さ調節リング
47 穿刺針先端部
53 キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の穿刺針が配列された穿刺針カートリッジと、
この穿刺針カートリッジから穿刺針を分離離脱させる採血用穿刺器とを備え、
前記穿刺針カートリッジに設けられた穿刺針は、係合用凹部を有し、
前記採血用穿刺器は、
前記穿刺針を装填する穿刺針装填室を有する穿刺針保持ロッドと、
この穿刺針保持ロッドで穿刺針を保持した状態で前記穿刺針の係合用凹部に係合する穿刺針保持ツメとを有する、
ことを特徴とする採血用穿刺器具。
【請求項2】
請求項1に記載の採血用穿刺器具において、
穿刺針カートリッジは、
使用済み穿刺針を装填した穿刺針装填室が差し込まれる穿刺器具ガイド部と、
この穿刺器具ガイド部から使用済み穿刺針が廃棄される廃棄ボックス部とを備え、
前記穿刺器具ガイド部は、この穿刺器具ガイド部内に穿刺針保持ロッドが差し込まれた時に、穿刺針の係合用凹部に係合した穿刺針保持ツメを外側に押し広げる構成とした、
ことを特徴とする採血用穿刺器具。
【請求項3】
請求項2に記載の採血用穿刺器具において、
穿刺器具ガイド部は、この穿刺器具ガイド部内に穿刺針保持ロッドが差し込まれ、穿刺針の係合用凹部に係合した穿刺針保持ツメが外側に押し広げられた後に、穿刺針の係合用凹部に係合する穿刺針抜き取りツメを設けた、
ことを特徴とする採血用穿刺器具。
【請求項4】
請求項2または3に記載の採血用穿刺器具において、
穿刺器具ガイド部内に、穿刺針保持ロッドが差し込まれる内側円筒部を設け、
この内側円筒部の先端部に穿刺針抜き取りツメを設けた、
ことを特徴とする採血用穿刺器具。
【請求項5】
請求項4に記載の採血用穿刺器具において、
内側円筒部の先端で、穿刺針の係合用凹部に係合した穿刺針保持ツメを外側に押し広げる構成とした、
ことを特徴とする採血用穿刺器具。

【図1】
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【図2(a)】
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【図2(b)】
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【図3】
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【図4(a)】
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【図4(b)】
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【図4(c)】
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【図4(d)】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図5(c)】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−162355(P2010−162355A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19902(P2010−19902)
【出願日】平成22年2月1日(2010.2.1)
【分割の表示】特願2003−416967(P2003−416967)の分割
【原出願日】平成15年12月15日(2003.12.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】