説明

接合体の製造方法

【課題】表面粗さに関係なく、金属又は金属化合物の基板同士の接合を可能とする方法を提供すること。
【解決手段】金属又は金属化合物の基板とシリコンを主とする基板を接合して接合体を製造するに際し、あるいは、金属又は金属化合物の基板同士を接合して接合体を製造するに際し、金属又は金属化合物の基板の表面にシリコン化合物を形成する金属を被覆し、該被覆面に他方の基板を接触配置して熱処理する、好ましくは、接触面を局所的に加熱することからなる接合体の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接合体の製造方法に関し、特に、表面粗さや接合させる基板の種類に制限されない接合体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)やNEMS(Nano Electro Mechanical Systems)の分野では、フォトリソグラフィーに代表される微細加工技術が主に注目され、接合技術は補助的なものとして捉えられている。しかしながら、MEMSの製造工程において、接合技術は、微細加工技術が抱える様々な問題を解決し、複雑な三次元構造を実現するための重要な役割を果たすものとして期待されている。更に、MEMSでは、微少な可動部分を保護し、信頼性を確保するためのパッケージング技術が非常に重要とされており、特に、加速度センサやジャイロセンサなどのパッケージでは、高い信頼性を持つ接合技術が必要とされている。
【0003】
MEMS・LSIの分野では、組立やパッケージングなどの実装工程コストの割合が非常に大きく、コストダウンの面でも接合技術の果たす役割は非常に大きい。その一方で、残留応力の発生や接着剤の付着などは、デバイスの特性に大きく影響するので、接合プロセスは様々な制約を受けることが問題視されている。現在、実現可能な接合技術の一つとして、表面活性化法が挙げられている。この表面活性化による常温接合は、接合プロセスを高真空中で行うことにより、清浄でより反応性の高い表面の接合を行うもので、常温で接合が可能となることを特徴としている。しかし、この表面活性化法は、数十nm程度以下の表面粗さを持つものでのみ接合が可能であり、接合の可否が表面状態に強く依存するという大きな欠点を持っている。
【0004】
なお、一般的に、異種金属材料同士を、接合界面に金属間化合物を含む化合物層を形成させることによって接合させる方法は知られている。例えば、特許文献1には、異種金属材料である鉄基合金とアルミニウム基合金を、Fe−Al系の金属間化合物で接合した異種金属接合部材が開示されている。また、特許文献2には、SnとSnより高い融点を有する金属を、接合剤としてCuとSnの金属間化合物を用いて接合した接合体が開示されている。しかしながら、シリコンを主とする基板をシリコン化合物を形成する金属を用いて接合するという方法は、本発明者の知る限りこれまでに提案されたことはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−61500号公報
【特許文献2】特開特開2008−221290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、前記接合技術の問題点を解消し、表面粗さに関係なく、金属又は金属化合物の基板同士の接合を可能とする方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様の一つは、金属又は金属化合物の基板とシリコンを主とする基板を接合して接合体を製造するに際し、金属又は金属化合物の基板の表面にシリコン化合物(シリサイド)を形成する金属を被覆し、該被覆面にシリコンを主とする基板を接触配置して熱処理を行うことを特徴とする接合体の製造方法である。
【0008】
そして、本発明の他の態様は、金属又は金属化合物の基板と他の金属又は金属化合物の基板を接合して接合体を製造するに際し、金属又は金属化合物の基板の表面にそれぞれシリコン化合物(シリサイド)を形成する金属を被覆し、該被覆面同士を接触配置して熱処理を行うことを特徴とする接合体の製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の接合方法によれば、表面粗さが数μm〜約10μmのものでも接合可能であるので、接合する部材の表面状態を選ばない接合技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明において、金属のシリコン化合物(シリサイド)を用いた接合方法を説明するための図である。
【図2】本発明において、金属―金属化合物(金属間化合物)を用いた接合方法を説明するための図である。
【図3】界面に近赤外線を照射することで加熱を行う接合方法を説明するための図である。
【図4】熱伝導率の高い金属膜を通して局所的な加熱を行う接合方法を説明するための図である。
【図5】シリコン化合物を形成する金属膜でマイクロヒーターを形成させ、ジュール熱で局所的な加熱を行う接合方法を説明するための図である。
【図6】高周波誘導加熱法で局所的な加熱を行う接合方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、金属又は金属化合物の基板とシリコンを主とする基板を接合するに際し、あるいは、金属又は金属化合物の基板と他の金属又は金属化合物の基板を接合するに際し、界面にシリコン化合物(シリサイド)を形成する金属を用いて接合体を製造するものである。金属又は金属化合物の基板としては特に限定はないが、シリコン板であるのが好ましい。
【0012】
シリコン化合物を形成する金属としては、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、ニオブ(Nb)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)及び白金(Pt)からなる群から選ばれる一種又は二種以上の金属が好ましい。特にチタン、ジルコニウム、ハフニウムが好ましい。
【0013】
金属又は金属化合物の基板表面を被覆しシリコン化合物(シリサイド)を形成する層が、2nm〜10μmであるのが好ましい。
【0014】
本発明の態様の一つの、金属又は金属化合物の基板とシリコンを主とする基板を接合する場合は、基板上に成膜したシリサイドを形成する金属膜と、シリコンを主成分とする基板を接触させて加熱することによって、両基板の界面にシリサイドを形成させて接合体が得られる。
【0015】
本発明のもう一つの態様の、金属又は金属化合物の基板と他の金属又は金属化合物の基板を接合する場合は、基板上に成膜したシリサイドを形成する金属膜同士を接触させて加熱することによって、接触した金属膜の界面に金属―金属化合物(金属間化合物)を形成させて接合体が得られる。
【0016】
本発明において、シリサイドを形成する金属膜を被覆させる基板の材料には、シリコンを主成分とする基板だけでなく、ガラス、セラミックス、石英、サファイア、SOI、SiC、Ge、 GaAs、GaP、SiNx、GaN、AlGaN、InP等を用いることができる。
【0017】
金属―金属化合物(金属間化合物)形成の材料は、金属―金属化合物(金属間化合物)を形成する組み合わせであれば、種類は問わない。
【0018】
シリサイドもしくは金属間化合物を形成させるための熱処理(加熱)方法は、いずれも基板界面(基板と基板の間に形成されている金属被服膜又は層も含む)の局所的な加熱方法が望ましい。局所的な加熱方法は、近赤外線の照射を用いた加熱、熱伝導率の高い金属膜を用いた加熱、マイクロヒーターを使用したジュール熱による加熱、高周波誘導加熱法による加熱が適当である。
【0019】
なお、シリサイド化に必要とされている温度は500℃程度が適当であるが、デバイス内のLSI回路は、300〜400℃を超えるとその特性を変化させてしまう問題が生じる。従って、本発明を適用するに当たっては、対象とする基材の状況を考慮して、加熱方法・手段として適宜適当なものを選択する必要がある。
【0020】
以下、図を参照しながら本発明を詳述する。
【0021】
図1は、本発明の一つめの実施の態様にかかる金属のシリコン化合物(シリサイド)を用いた接合方法を表す工程図である。
【0022】
先ず、図1(a)に表すように、金属又は金属化合物の基板101上に、スパッタ法、蒸着法、MBE(分子線エピタキシー)法、ALD(原子層堆積)法、CVD(化学蒸着)法などにより、シリサイドを形成する金属膜102を成膜する。次に、図1(b)に表すように、金属膜102を堆積させた基板101と、接合させたいシリコンを主成分とする基板103を図1(c)のように重ね合わせ、加熱する。
【0023】
図1(d)に表すように、加熱により金属とシリコンが反応し、接合面で金属のシリコン化合物(シリサイド)104が形成される。図1(d)の工程において、堆積させる金属膜102の種類、堆積させる金属膜102の膜厚、加熱温度および加熱時間を制御することによって、図1(e)のようにシリサイド104の形成方法を制御することができる。すなわち、接合の状態を任意に調整することが可能となる。
【0024】
また、図1(f)に示すように、シリサイドを形成する金属膜102を堆積させた基板101の部材を、シリコンを主成分とする基板とした場合では、図1(g)や図1(h)のような反応を示す。ここで、図1(g)もしくは図1(h)のどちらの反応を示すかは、堆積させた金属膜102の種類、堆積させる金属膜102の膜厚、加熱温度および加熱時間によって変化する。
【0025】
図2は、本発明のもう一つの実施の態様にかかる金属―金属化合物(金属間化合物)を用いた接合方法を表す工程図である。
【0026】
図2(a)に表すように、ガラス、セラミックス、石英、サファイア、SOI、SiC、Ge、 GaAs、 GaP、 SiNx、 GaN、AlGaN、InPなどの基板201上に、スパッタ法、蒸着法、MBE(分子線エピタキシー)法、ALD(原子層堆積)法、CVD(化学蒸着)法などにより、シリサイドを形成する金属膜202を成膜する。
【0027】
次に、図2(b)に表すように、金属膜202を堆積させたガラス、石英、サファイア、SOI、SiC、GaN、AlGaN、InPなどの基板201と、シリサイドを形成する金属膜204を堆積させたガラス、セラミックス、石英、サファイア、SOI、SiC、Ge、 GaAs。 GaP、 SiNx、 GaN、AlGaN、InP などの基板203を図2(c)のように重ね合わせ、加熱する。
【0028】
図2(d)に表すように、加熱により金属膜202と金属膜204が反応し、接合面で金属―金属化合物(金属間化合物)205が形成される。もしくは、図2(e)のように、金属202や金属203が反応せずに界面に残る場合もある。
【0029】
図2(d)の工程において、堆積させる金属膜202と金属膜203の種類、堆積させる金属膜202と204の膜厚、加熱温度および加熱時間を制御することによって、金属―金属化合物(金属間化合物)205の形成方法を図2(f)や図2(g)のように制御することができる。すなわち、接合の状態を任意に調整することが可能となる。
【0030】
図1と図2には、表面が滑らかな状態のもので説明したが、本発明は、表面が数μmの表面粗さをもつものを接合する場合にも適用できる。加えて、図1と図2においては2枚基板の接合の例を示したが、3枚以上であっても同様に接合することができる。
【0031】
熱処理は、例えば、以下のようにして行うことができる。
【0032】
図3は、近赤外線を照射することで加熱を行う方法である。図3(a)に表すように、基板401上に、シリコン化合物を形成する金属膜402を成膜する。次に、図3(b)に表すように、金属膜402を堆積させた基板401と、接合させたいシリコンを主成分とする基板403を図1(c)のように重ね合わせる。その後、基板403を透過する近赤外線を用いて、402と403の界面を局所的に加熱し、図3(d)のように接合面を形成させる。
【0033】
図4は、熱伝導率の高い金属膜を通して局所的な加熱を行う方法である。図4(a)に表すように、基板501上に、シリコン化合物を形成する金属膜502を成膜する。次に、図4(b)に表すように、金属膜502を堆積させた基板501と、接合させたいシリコンを主成分とする基板503を図4(c)のように重ね合わせる。その後、金属膜502に熱を加え、502と503の界面を局所的に加熱し、図4(d)のように接合面を形成させる。
【0034】
図5は、シリコン化合物を形成する金属膜でマイクロヒーターを形成させ、ジュール熱で局所的な加熱を行う方法である。図5(a)に表すように、基板601上に、シリコン化合物を形成する金属膜602を成膜し、マイクロヒーターを形成する。次に、図5(b)に表すように、金属膜602を堆積させた基板601と、接合させたいシリコンを主成分とする基板603を図5(c)のように重ね合わせる。その後、金属膜602に電流を流すことによってジュール熱を発生させ、602と603の界面を局所的に加熱し、図5(d)のように接合面を形成させる。
【0035】
図6は、高周波誘導加熱法で局所的な加熱を行う方法である。図6(a)に表すように、基板701上に、シリコン化合物を形成する金属膜702を成膜する。次に、図6(b)に表すように、金属膜702を堆積させた基板701と、接合させたいシリコンを主成分とする基板703を図6(c)のように重ね合わせる。その後、重ね合わせた基板を交流電流が流れるコイルの中に入れ、高周波誘導加熱法により702と703の界面を局所的に加熱し、図6(d)のように接合面を形成させる。
【0036】
本発明においては、シリコン表面に形成されたLSI回路を損傷させないために、金属―シリコン界面の局所的な加熱が非常に有効な方法である。以下、シリコンとハフニウム金属を例にして、その理論的な根拠を説明する。
【0037】
熱容量とは、ある物質の温度を1℃上昇させるために必要な熱エネルギーを意味する。シリコンとハフニウム金属の1mol当たりの熱容量は、シリコンが20.0[J/K・mol]で、ハフニウムが25.6[J/K・mol]であり、1mol当たりで換算すると、熱容量はハフニウム金属の方が大きく、従って、ハフニウム金属はシリコンより温まりにくいことがわかる。物質がある大きさを持った物体として捉えられる場合には、ある物体の熱容量は、その物体の質量に比例する。そこで、単位質量当たりに換算した熱容量Cは比熱cと呼ばれる。比熱cと熱容量Cの関係は物体の質量をmとして、C=c×mとして表すことができる。
【0038】
[5mm角のシリコンチップの熱容量]
接合に使用するシリコン基板が、通常のSEMI規格(厚さ525μm)である場合、5mm角の大きさのシリコンチップの体積は、次の式で求められる。
5×10−3m×5×10−3m×525×10−6m=1.31×10−8
次に、シリコンの比重(2.33×10kg/m)を用いて、上記体積のときのシリコンの重さを求めると、次のようになる。
2.33×10kg/m×1.31×10−8=3.05×10−5kg
ここで、シリコンの比熱(700J/kg・K)を用いて、5mm角の大きさのシリコンチップの熱容量を求めると、
700J/kg・K×3.05×10−5kg=2.14×10−2J/K
となる。
【0039】
[5mm角、膜厚200nmのハフニウム金属の熱容量]
一方、5mm角の大きさのシリコンチップ上に、膜厚200nmのハフニウム金属を堆積させた場合、堆積させたハフニウム金属の体積は、次の式で求められる。
5×10−3m×5×10−3m×200×10−9m=5.00×10−12
次に、ハフニウム金属の比重(13.31×10kg/m)を用いて、上記体積のときのハフニウム金属の重さは、次の式で求めることができる。
13.31×10kg/m×5.00×10−12=6.66×10−8kg
ここで、ハフニウムの比熱(140J/kg・K)を用いて、5mm角の大きさのシリコンチップの上に堆積させたハフニウム金属の熱容量を求めると、
140J/kg・K×6.66×10−8kg=9.32×10−6J/Kとなる。
【0040】
[LSIを接合させることを想定した局所加熱方式の利点]
以上の計算で求めたとおり、通常のLSIで用いられるチップの大きさで比較すると、シリコンの熱容量は2.14×10−2J/K、ハフニウム金属の熱容量は9.32×10−6J/Kとなり、金属−シリコン界面を局所的に効率良く加熱することで、シリコンチップ全体を温度上昇させることなく、接合が可能となることがわかる。これは、シリコン表面に形成されたLSI回路を損傷させることがないため、非常に有効な方法である。
【実施例】
【0041】
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
【0042】
<実施例1>
シリコン基板の上に、膜厚200nmのハフニウム金属膜を堆積させた試料と、シリコン基板を重ね合わせ、5〜10Pa以下の真空中で、加熱温度500℃、ホールド時間90分、昇降温レート100℃/分の条件で加熱を行った。加熱後の試料を観察すると共に、接合部分を剥離した際の顕微鏡写真を観察した。その結果、接合が十分に可能となることが確認され、また、剥離後の顕微鏡写真から、堆積させたハフニウム金属がシリコンと反応し、金属のシリコン化合物(シリサイド)が界面に形成されることによって、基板同士の接合が可能となることが確認された。
【0043】
<実施例2>
シリコン基板の上に膜厚200nmのハフニウム金属膜を堆積させた試料表面に、表面粗さ2〜4μmの傷をつけた試料と、シリコン基板を重ね合わせ、5〜10Pa以下の真空中で、加熱温度800℃、ホールド時間9分、昇降温レート100℃/分の条件で加熱を行った。加熱後の試料を観察すると共に、接合部分を剥離した際の顕微鏡写真を観察した。その結果、2〜4μmの表面粗さを有する試料においても接合が可能となることが確認された。また、剥離後の顕微鏡写真から、表面が平坦な試料と同様、堆積させたハフニウム金属がシリコンと反応し、金属−シリコン化合物(シリサイド)が界面に形成されることによって、基板同士の接合が可能となることが確認された。
【符号の説明】
【0044】
101 金属又は金属化合物の基板
102 シリサイドを形成する金属膜
103 シリコンを主成分とする基板
104 シリサイド
201 金属又は金属化合物の基板
202 シリサイドを形成する金属膜
203 金属又は金属化合物の基板
204 シリサイドを形成する金属膜
205 金属間化合物


【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属又は金属化合物の基板とシリコンを主とする基板を接合して接合体を製造するに際し、金属又は金属化合物の基板の表面にシリコン化合物を形成する金属を被覆し、該被覆面にシリコンを主とする基板を接触配置して熱処理を行うことを特徴とする接合体の製造方法。
【請求項2】
金属又は金属化合物の基板と他の金属又は金属化合物の基板を接合して接合体を製造するに際し、金属又は金属化合物の基板の表面にそれぞれシリコン化合物を形成する金属を被覆し、該被覆面同士を接触配置して熱処理を行うことを特徴とする接合体の製造方法。
【請求項3】
金属又は金属化合物の基板が、シリコン板であることを特徴とする請求項1又は2記載の接合体の製造方法。
【請求項4】
シリコン化合物(シリサイド)を形成する金属が、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、ニオブ(Nb)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)及び白金(Pt)からなる群から選ばれる一種又は二種以上の金属であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の接合体の製造方法。
【請求項5】
金属又は金属化合物の基板表面を被覆しシリコン化合物を形成する金属層が、2nm〜10μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の接合体の製造方法。
【請求項6】
熱処理が、基板界面の局所的な加熱処理であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の接合体の製造方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−168408(P2011−168408A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30920(P2010−30920)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成21年度、地域科学技術振興事業委託事業「安全を保障するインテリジェントセンサーLSIの研究開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(504174135)国立大学法人九州工業大学 (489)
【Fターム(参考)】