説明

掻込みリールのタイン取付け構造

【課題】 左右のリールフレームに亘って横架支承したタイン取付け杆に多数本のタインを並列装着してなる掻込みリールのタイン取付け構造において、多数のタインを簡単容易に取り付けることができるようにする。
【解決手段】 タイン取付け杆33に上下に貫通する取付け孔35を形成し、タイン34の上部に取付け孔35に下方から挿通突出される連結部34cを形成するとともに、この連結部37の上端突出部には、取付け孔35の孔縁に上方から係合する弾性変形可能な抜止め爪38を形成し、かつ、タイン34における連結部34cより下方に離れた箇所には、タイン取付け杆33から下方に延出された支持部36に係合される係合部40を形成し、支持部36と係合部40との係合によってタイン34の前後左右への振れを阻止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、普通型のコンバインなどに備えられる掻込みリールのタイン取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記掻込みリールは、左右のリールフレームに亘って横架支承したタイン取付け杆に多数本のタインを並列装着して構成されており、従来では、タイン取付け杆にタインを1本づつボルト連結するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実開平2−102928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、1本のタイン取付け杆に取り付けるタインは十数本あり、掻込みリール全体では相当多くのタインを取り付けなければならず、レンチやスパナなどの工具を用いてボルトを回動操作するには多大な労力と時間を要するものであった。また、収穫現場でタインが破損した場合、タイン取り替えのために収穫作業の休止時間が長くかかってしまうものであった。
【0004】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、多数のタインを簡単かつ容易に取り付けることができるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、左右のリールフレームに亘って横架支承したタイン取付け杆に多数本のタインを並列装着してなる掻込みリールのタイン取付け構造であって、
前記タイン取付け杆に上下に貫通する取付け孔を形成し、前記タインの上部に前記取付け孔に下方から挿通突出される連結部を形成するとともに、この連結部の上端突出部には、前記取付け孔の孔縁に上方から係合する弾性変形可能な抜止め爪を形成し、かつ、前記タインにおける前記連結部より下方に離れた箇所には、タイン取付け杆から下方に延出された支持部に係合される係合部を形成し、支持部と係合部との係合によってタインの前後左右への振れを阻止するよう構成してあることを特徴とする。
【0006】
上記構成によると、タインの取り付けに際しては、タインをタイン取付け杆の取付け孔に下方から押し込むと、タイン上端の抜止め爪は取付け孔への挿入によって弾性変形しながら取付け孔を貫通し、取付け孔の上方で弾性復元して孔縁に係止される。このタイン挿通操作によってタインの係合部がタイン取付け杆の支持部に係合されることになり、取付けられたタインは抜止め爪によって下方への抜け出しが阻止されるとともに、支持部と係合部との係合によってタインの前後左右への振れが阻止された状態となる。
【0007】
取付けられたタインを取り替える際には、取付け孔の上方に突出した抜止め爪を手指やペンチで変形させながらタインを下方に引き抜けばよい。
【0008】
従って、第1の発明によると、タイン取付け杆に多数のタインを簡単かつ容易に取り付けることができ、掻込みリールの組立て作業性を向上させることができるとともに、収穫現場でのタイン取り替え作業も長い作業休止時間を要することなく短時間ですますことができる。
【0009】
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記タインの前記連結部を丸軸状に構成してあるものである。
【0010】
上記構成によると、タイン取付け杆への取付け孔の形成をドリル加工で簡単に行える。
【0011】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、
前記タイン取付け杆から下方に延出された支持部を、前記タインの上部を前面から接当支持する縦板材で構成し、この支持部の下縁とタインの前記係合部を相互に係合させるよう構成してあるものである。
【0012】
上記構成によると、掻込みリールが回転して掻き込み作動を行うと、タインには作物掻き込み反力が前方に向けて作用するが、タイン取付け杆から下方に延出された支持部がタインの上部を前面から接当支持し、タインが前方へ変形することなく確実な掻き込み機能を発揮する。
【0013】
第4の発明は、上記第1または第2の発明において、の発明において、
前記タイン取付け杆から下方に延出された支持部の下端に上下に貫通する係合孔を形成するとともに、前記タインの前記連結部より下方箇所を前記係合部としての前記係合孔に挿通係合させるよう構成してあるものである。
【0014】
上記構成によると、タインはタイン取付け杆における取付け孔と支持部下端における係合孔、つまり、上下に大きく離れた箇所に設けた孔への挿通係合によってその起立姿勢が確実強固に保持され、大きい掻き込み負荷にも充分対応できる。
【0015】
第5の発明は、上記第4の発明において、
前記係合孔を非円形孔に構成するとともに、前記タインにおける前記係合部の横断面形状を前記係合孔に挿通係合される非円形に構成してあるものである。
【0016】
上記構成によると、タイン取付け杆における支持部の係合孔とタインの係合部との係合が、タインの起立姿勢を保持する機能と、タインが縦軸心周りに回動するのを阻止する機能を発揮し、タインの掻き込み姿勢を安定確保して確実な掻き込み機能を発揮させる上で有効となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1および図3に、本発明に係る普通型のコンバインの全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた機体2にキャビン付きの運転部3、軸流型の脱穀装置4、および、穀粒タンク5が搭載されるとともに、前記脱穀装置4の前部に支点p周りに上下揺動自在に刈取り作物搬送用のフィーダ6が連結され、このフィーダ6の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取り部7が連結された構造となっている。
【0018】
前記刈取り部7は、左右一対の分草フレーム11に亘って刈取り装置12、および、刈り取った作物を横送りして前記フィーダ6の始端部に送り込むオーガ13が架設された構造となっており、フィーダ6と機体2との間に架設された油圧シリンダ14の伸縮作動によって、刈取り部7がフィーダ6と一体に支点p周りに揺動昇降されるようになっている。刈取り部7の前部上方に、植立した作物を後方に掻き込んで引き上げる掻込みリール15が装備されている。フィーダ6にはチェーン式の掻き上げコンベア6aが内装されるとともに、前記オーガ13のスクリュー13aには横杆13bが横架装着されて、長い作物の巻き付き防止が図られている。
【0019】
刈取り装置12の前方には、条植えされた作物を刈取り装置12に導く左右一対づつのガイド板16が前方に向けて片持ち状に配備されている。図4に示すように、前記ガイド板16の前端部には先拡がり状に対向する傾斜案内部16aが形成されており、各条の作物は左右のガイド板16で摺接案内されて刈取り装置12に導かれ、ガイド板16で左右から挟持された状態で確実に切断されることになる。図5に示すように、各ガイド板16は、刈取り装置12の下方に連結された基板17にブラケット18を介して取付けられており、ブラケット18を支点b周りに角度調節するとともに、ガイド板16自体を支点b周りに角度調節することで、ガイド板16の高さおよび対地角度を任意に調節することができるようになっている。
【0020】
図5に示すように、前記刈取り装置12は、横長の受け台21に連結固定されたフィンガー型の受け刃22に対して刈刃23を往復横移動させるバリカン型に構成されている。受け台21は、受け刃取付け用の上辺21aの後端に強度確保用の屈曲辺21bを後方下方に向けて斜めに延出して構成されており、この受け台21の直後位置に、対地高さ検知用の接地板24の揺動支点cが設けられている。この構成によると、受け台21の屈曲辺21bが後方下方に向けて傾斜されているので、前進走行時に屈曲辺21bに土が付着することなく後方下方に案内されやすくなり、屈曲辺21bによる前方への土押しが少なくなる。接地板24はその揺動支点c周りの回動が図示されない角度センサやスイッチで検知されるようになっており、刈取り部7が地面に近づき過ぎたことが接地板24の揺動として検知されると、前記油圧シリンダ14が作動制御されて刈取り部7が持上げ駆動され、もって、刈取り部7が地面に突入することが回避されるようになっている。
【0021】
前記掻込みリール15は、支点d周りに上下揺動自在な左右一対の支持アーム26の前部に支持ブラケット27を介して支架されており、油圧シリンダ28によって支持アーム26を上下揺動することで、掻込みリール15の掻込み作用高さを変更することができるとともに、支持ブラケット27を支持アーム26に沿ってスライド調節することで掻込み作用位置を前後に調節することが可能となっている。支持アーム26の基部には図示されていない電動モータによって支点e周りに前後に揺動駆動される操作アーム30が装備されるとともに、この操作アーム30と前記支持ブラケット27とが操作ロッド31で連動連結されており、操作アーム30を前後に駆動揺動することで支持ブラケット27を前後にスライド調節するよう構成されている。
【0022】
掻込みリール15自体は、側面形状が六角形に構成されたリールフレーム32、その各角部に回転可能に横架したタイン取付け杆33、各タイン取付け杆33に並列装着される多数本のタイン34で構成されている。詳細な構造の説明は省略するが、リールフレーム32の前方への公転に対応して前記タイン取付け杆33が逆方向に同速度で相対自転されることで、リールフレーム32の回転にかかわらずタイン取付け杆33常に一定姿勢にあるように構成されており、これによって各タイン取付け杆33に取付けられたタイン34が常に下向きの掻き込み姿勢に維持されるようになっている。
【0023】
次に、前記タイン取付け杆33へのタイン34の取付け構造のいくつかを例示する。
【0024】
〔第1例〕
【0025】
図6,7に、タイン取付け構造の第1例が示されている。この例において、前記タイン取付け杆33は丸パイプ材で構成されており、その長手方向に所定ピッチで丸孔からなる取付け孔35が上下に貫通形成されるとともに、タイン取付け杆33の下面には取付け孔35の機体前側に偏位して縦板材からなる支持部36が、取付け杆長手方向に沿って溶接固定されて下方に延出されている。取付け孔35は、上側取付け孔35(a)が下側取付け孔35(b)よりも小径に形成されている。
【0026】
前記タイン34は樹脂成形されたものであり、掻き込み方向である後方に向けて緩やかに湾曲形成された主部34aの上部に角柱部34bと、タイン取付け杆33への連結部34cが形成されている。
【0027】
前記連結部34cは、タイン取付け杆33の下側取付け孔35(b)に内嵌する大径軸部37bと、上側取付け孔35(a)に内嵌する小径軸部37aとからなり、その小径軸部37aに、上側取付け孔35(a)の孔縁に上方から係止される前後一対の抜止め爪38が形成されている。この抜止め爪38の先端は先細りテーパー状に形成されるとともに、両抜止め爪38の間にはスリット39が形成され、両抜止め爪38を内向きに弾性変形することで爪先が上側取付け孔35(a)を通過できる径に縮小されるようになっている。
【0028】
角柱部34bの下部における前側箇所には、タイン取付け杆33から下方に延出された前記支持部36の下辺に下方から係止される係合部としての係合凹部40が形成されている。この係合凹部(係合部)40の左右中央部には隆起部40aが形成されるとともに、支持部36の下辺にはこの隆起部40aを係入するノッチ42が切欠き形成されている。
【0029】
この例におけるタイン取付け構造は以上のようであり、タイン取付け杆33へのタイン取付けに際しては、タイン34の連結部34cを取付け孔35に下方から挿入することで、連結部34cの抜止め爪38が上側取付け孔35(a)に接当して縮径変形しながら通過し、前記角柱部34bの上端がタイン取付け杆33の下面に接当した状態で爪先が上側取付け孔35(a)から突出し、抜止め爪38が弾性復元して孔縁に係止されることで、タイン34の下方への抜け出し、および、上方への移動が不能となる。抜止め爪38は下側取付け孔35(b)を変形することなく通過することができる。
【0030】
連結部34cを取付け孔35に挿入するのと同時に係合凹部(係合部)40が支持部36の下辺に係合されるとともに隆起部40aがノッチ42に係入され、これによってタイン34の前後および左右方向への位置決めがなされるとともに連結部34cの縦軸心周りでの回動も阻止され、タイン34は主部34aが後方に湾曲した所定の鉛直姿勢に取り付けられる。
【0031】
上記のようにして取り付けられたタイン34における角柱部34bは、その前面が支持部36の背面に対向することになり、タイン34に掻き込み反力が前方に向けて働いた場合、角柱部34bの前面が支持部36の背面で受止め支持され、大きい掻き込み負荷にの充分対抗することができる。掻き込み反力の横方向分力が働いても、隆起部40aとノッチ42の係合によってタイン34の左右への変形が阻止され、取付け孔35とへの連結箇所へ負荷が大きく作用することが軽減される。
【0032】
タイン34が損傷して取替えが必要となった場合、タイン取付け杆33の上方に突出している抜止め爪38を手指あるいはペンチでつまんで縮径変形させながら、タイン34を下方に引き抜けば簡単に取外すことができる。この場合、タイン取付け杆33の内部に引き込まれた抜止め爪38は拡径復帰するが、下側取付け孔35(b)が大径であるので、引っ掛かることなくタイン34を抜き出すことができる。
【0033】
〔第2例〕
【0034】
図8に、タイン取付け構造の第2例が示されている。この例において、前記タイン取付け杆33は金属板材を屈折溶接して角筒状に構成されるとともに、その下側に角筒状の支持部6が連設されている。上側角筒部の上辺33aと下辺33bに亘って取付け孔35が上下に貫通形成されるとともに、その下側に位置する支持部36の下辺には係合孔41が設けられている。この場合、前記取付け孔35は、上辺33aに形成された小径の上側取付け孔35(a)と、下辺33bに形成された大径の下側取付け孔35(b)とから構成されている。
【0035】
前記タイン34は樹脂成形されたものであり、掻き込み方向である後方に向けて緩やかに湾曲形成された主部34aの上部に丸軸状の連結部34cが形成されている。前記連結部34cは、タイン取付け杆33の下側取付け孔35(b)に内嵌する大径軸部37bと、上側取付け孔35(a)に内嵌する小径軸部37aとからなり、その小径軸部37aに、上側取付け孔35(a)の孔縁に上方から係止される前後一対の抜止め爪38が形成されている。この抜止め爪38の先端は先細りテーパー状に形成されるとともに、両抜止め爪38の間に左右に貫通する透孔42が形成され、両抜止め爪38を内向きに押し潰し変形することで爪先が上側取付け孔35(a)を通過できる径に縮小されるようになっている。
【0036】
この例では、大径軸部37bにおける下端近くの外周対角位置に係合部として左右一対の係合突起43が設けられるとともに、タイン取付け杆33における支持部36に設けられた前記係合孔41が、大径軸部37bおよびこれに備えた係合突起43を係入する非円形孔に構成されている。
【0037】
この例におけるタイン取付け構造は以上のようであり、タイン取付け杆33へのタイン取付けに際しては、タイン34の連結部34cを係合孔41および取付け孔35に下方から挿入することで、連結部34cの抜止め爪38が上側取付け孔35(a)に接当して縮径変形しながら通過し、タイン34における前記主部34aの上端が支持部45の下面に接当した状態で爪先が上側取付け孔35(a)から突出し、抜止め爪38が弾性復元して孔縁に係止されることで、タイン34の下方への抜け出し、および、上方への移動が不能となる。この場合も、抜止め爪38は係合孔41および下側取付け孔35(b)を変形することなく通過することができる。
【0038】
連結部34cを取付け孔35に挿入するのと同時に、係合突起(係合部)43が支持部
36の下辺に形成された係合孔41に係入され、これによってタイン34の前後および左右方向への位置決めがなされるとともに、タイン34の連結部軸心周りの回転が阻止され、タイン34は後方に湾曲した所定の鉛直姿勢に取り付けられる。
【0039】
上記のようにして取り付けられたタイン34における大径軸部37bの下端部が、支持部6の係合孔41支持され、タイン34に作用する大きい掻き込み負荷に充分対抗することができる。
【0040】
タイン34が損傷して取替えが必要となった場合、タイン取付け杆33の上方に突出している抜止め爪38を手指あるいはペンチでつまんで縮径変形させながら、タイン34を下方に引き抜けば簡単に取外すことができる。この場合、タイン取付け杆33の内部に引き込まれた抜止め爪38は拡径復帰するが、下側取付け孔35(b)および係合孔41が大径であるので、引っ掛かることなくタイン34を抜き出すことができる。
【0041】
[他の実施例]
【0042】
(1)図9(a)に示すように、前記掻込みリール15を電動シリンダ45によって前後に揺動される支持アーム46に支承したり、あるいは、図9(b)に示すように、電動シリンダ45によって前後に揺動される平行四連リンク構造の支持アーム47に支承して前後位置調節可能に構成することもできる。これによると、スライド式に比べて抵抗少なく円滑に掻込みリール15を前後移動させることができ、電動シリンダ45を小出力のもので済ますことができる。
【0043】
(2)図10,11に示すように、前記刈取り部7を、機体2の前端部に備えた支持台48に支点q周りに上下揺動可能に配備した支持フレーム49に連結して実施することもできる。これによると、脱穀装置4の前側板で刈取り部7の大きい重量を支持する必要がなくなり、脱穀装置4の構造簡素化に有効となる。この構成において、前記フィーダ6は刈取り部7に連結支持され、脱穀装置4の前部に上下傾動および出退可能に挿入されることになる。
【0044】
(3)図12に示すように、前記フィーダ6に内装する掻き上げコンベア6aとしてスクリューコンベア利用することもできる。これによると、チェーン式の掻き上げコンベア6aに比べて部品点数が少なく、構造の簡素化が図れるとともに、作物の巻き付きや詰まりが発生する箇所が少なく、かつ、フィーダ6の点検口を開けての清掃もエアーブローなどのよって簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】コンバイン全体の左側面図
【図2】コンバイン全体の平面図
【図3】コンバイン全体の右側面図
【図4】刈取り装置の一部を示す平面図
【図5】刈取り装置の側面図
【図6】タイン取付け構造を示す(イ)縦断側面図と(ロ)縦断正面図
【図7】タイン取付け構造の分解斜視図
【図8】タイン取付け構造の別実施例を示す(イ)縦断側面図と(ロ)縦断正面図と(ハ)要部の横断平面図
【図9】掻込みリール前後移動構造の別実施例を示す側面図
【図10】別実施例の刈取り部支持構造を備えたコンバインの全体側面図
【図11】別実施例の刈取り部支持構造を備えたコンバインの全体平面図
【図12】別実施例のフィーダを備えたコンバインの全体側面図
【符号の説明】
【0046】
32 リールフレーム
33 タイン取付け杆
34 タイン
34c 連結部

35 取付け孔
36 支持部
38 抜止め爪
40 係合部(係合凹部)
41 係合孔
43 係合部(係合突起)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右のリールフレームに亘って横架支承したタイン取付け杆に多数本のタインを並列装着してなる掻込みリールのタイン取付け構造であって、
前記タイン取付け杆に上下に貫通する取付け孔を形成し、前記タインの上部に前記取付け孔に下方から挿通突出される連結部を形成するとともに、この連結部の上端突出部には、前記取付け孔の孔縁に上方から係合する弾性変形可能な抜止め爪を形成し、かつ、前記タインにおける前記連結部より下方に離れた箇所には、タイン取付け杆から下方に延出された支持部に係合される係合部を形成し、支持部と係合部との係合によってタインの前後左右への振れを阻止するよう構成してあることを特徴とする掻込みリールのタイン取付け構造。
【請求項2】
前記タインの前記連結部を丸軸状に構成してある請求項1記載の掻込みリールのタイン取付け構造。
【請求項3】
前記タイン取付け杆から下方に延出された支持部を、前記タインの上部を前面から接当支持する縦板材で構成し、この支持部の下縁とタインの前記係合部を相互に係合させるよう構成してある請求項1または2記載の掻込みリールのタイン取付け構造。
【請求項4】
前記タイン取付け杆から下方に延出された支持部の下端に上下に貫通する係合孔を形成するとともに、前記タインの前記連結部より下方箇所を前記係合部としての前記係合孔に挿通係合させるよう構成してある請求項1または2記載の掻込みリールのタイン取付け構造。
【請求項5】
前記係合孔を非円形孔に構成するとともに、前記タインにおける前記係合部の横断面形状を前記係合孔に挿通係合される非円形に構成してある請求項4記載の掻込みリールのタイン取付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−37442(P2007−37442A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−224164(P2005−224164)
【出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】