説明

換気装置

【課題】部品点数を増加させることなく気密性を向上させることができ、コスト低減を図ることができるようにする。
【解決手段】住宅の天井裏空間に設置されて下面の一部に天井材4の開口部7を通して室内に臨む本体吸込口6が形成された本体1と、本体1の吸込口6の周囲に取り付けられて室内に臨むアンダープレート11と、本体の吸込口6に連なる排気口30もしくは給気口が形成されてアンダープレート11に着脱可能に接続された化粧パネル5とを有し、室内空気を室外に排気する、もしくは室外空気を室内へ給気する換気装置において、アンダープレート11と化粧パネル5との接続部の一方に、外側リブ21とこれに倣う内側リブ22とで形成される2条のリブを全周に設けるとともに、前記接続部の他方に、前記2条のリブの間の隙間に嵌合可能な中間リブ23を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内空気を室外に排気する、もしくは室外空気を室内へ給気する換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、住宅の天井裏空間に本体を設置し、室内空気を室外に排気する、もしくは室外空気を室内へ給気する換気装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなものにおいては、天井裏空間への本体設置後、本体下方に室内用天井材の貼付を行うが、天井材の開口部の見栄えを良くするために、ルーバーに、意匠性を備えた化粧パネルが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4703995号公報(図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記意匠性を備えたルーバー(化粧パネル)では、本体と化粧パネルとの間の隙間が大きく、これが換気装置の給排風量へ影響を与え、さらに想定外の天井汚れや壁汚れを引き起こす要因となっていた。
【0005】
このような隙間の問題は、例えば気密パッキンで漏れ防止の対処をすることで解消し得るが、この場合には、部品点数が増え、コスト高になるという新たな問題が発生する。
【0006】
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、部品点数を増加させることなく気密性を向上させることができ、コスト低減を図ることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る換気装置は、住宅の天井裏空間に設置されて下面の一部に天井材の開口を通して室内に臨む開口が形成された本体と、本体の前記開口の周囲に取り付けられて室内に臨むアンダープレートと、本体の前記開口に連なる排気口もしくは給気口が形成されてアンダープレートに着脱可能に接続された化粧パネルとを有し、アンダープレートと化粧パネルとの接続部の一方に、外側リブとこれに倣う内側リブとで形成される2条のリブを全周に設けるとともに、前記接続部の他方に、前記2条のリブの間の隙間に嵌合可能な中間リブを設けたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る換気装置においては、アンダープレートと化粧パネルとの接続部の一方に、外側リブとこれに倣う内側リブとで形成される2条のリブを全周に設けるとともに、前記接続部の他方に、前記2条のリブの間の隙間に嵌合可能な中間リブを設けたので、アンダープレートと化粧パネルとの接続部の隙間がラビリンス構造となって、気密性が向上する。このため、気密パッキン等が不要となり、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る換気装置の本体の天井裏空間への設置状態と化粧パネルとの関係を示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る換気装置の本体と化粧パネルの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルとアンダープレートとの関係を側方より示す模式図である。
【図4】本発明の実施形態に係る換気装置のアンダープレートを下面側より示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルを裏面側より示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る換気装置のアンダープレートと化粧パネルとの接合部の各諸元の説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る換気装置のアンダープレートと化粧パネルとの接合部と薄い天井材との関係を示す天井材開口部の拡大断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る換気装置のアンダープレートと化粧パネルとの接合部と厚い天井材との関係を示す天井材開口部の拡大断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルを意匠面側より示す斜視図である。
【図10】本発明の実施形態に係る換気装置の簡略断面図である。
【図11】本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルと室内用フィルターの分解斜視図である。
【図12】本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルと室内用フィルターの係合部を拡大して示す断面図である。
【図13】本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルと室内用フィルターの係合解除操作前の状態を示す模式図である。
【図14】本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルと室内用フィルターの係合解除操作後の状態を示す模式図である。
【図15】本発明の実施形態に係る換気装置の室内用フィルターの位置合わせ機構部の斜視図である。
【図16】本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルのリブと意匠面の凹み形状を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本発明の実施形態に係る換気装置の本体の天井裏空間への設置状態と化粧パネルとの関係を示す側面図である。
本発明の実施形態に係る換気装置は、図1のように本体1が天井裏の梁2から垂下された天吊ボルト3に固定されている。本体1は、下面の一部に室内に臨む開口すなわち本体吸込口6が形成されている。本体吸込口6の周囲には、下方の部材との接続機能を有し室内に臨むアンダープレート11が取り付けられており、アンダープレート11に、化粧パネル5が着脱可能に接続されるようになっている。また、本体1の両側面にダクト接続口81,82が備えられており、ダクト接続口81,82にダクト83,84が配管され、電気配線の後、本体1の下方に室内用天井材4がCチャンネルなどの補強材に貼り付けされるようになっている。室内用天井材4には、本体吸込口6に合わせた天井材開口部7が設けられている。最後に天井材開口部7の切断箇所の目隠しの目的で化粧パネル5が本体吸込口6に取り付けられるようになっている。
【0011】
次に、化粧パネル5の本体1への取付について、図2、図3を用いて説明する。
【0012】
図2は本発明の実施形態に係る換気装置の本体と化粧パネルの分解斜視図である。
本体吸込口6の周囲に、図2のようにアンダープレート11が配置されている。アンダープレート11には、ばね挿入部となるばね用開口部16が設けられている。ばね用開口部16は、アンダープレート11によるコの字型の3面と、本体1の外郭を構成するケーシング14による1面とで構成されている。化粧パネル5は、ばね17を備えており、ばね17をばね用開口部16へ挿入し、ばね用開口部16の上方角部であるばね掛かり部19(図3)にてばね17の弾性力にて支持されるようになっている。このように、化粧パネル5は、ばね17による弾性力で支持されているが、ねじによる支持方法でもかまわないものである。本体吸込口6の中央部に熱交換器用吸込口15が設けられている。
【0013】
図3は本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルとアンダープレートとの関係を側方より示す模式図である。
化粧パネル5に取り付けられたばね17を図3のようにばね用開口部16に挿入し、ばね掛かり部19まで挿入することで、ばね17は弾性力によって、ばね支持時の位置18へ定まる。ばね17による化粧パネル5の取付は、工具などを使用することなく行えるので容易であり、また天井材厚さが異なる場合でも化粧パネル5を支持する方法として有効であるが、既述したように、ねじによる支持方法でもかまわないものである。
【0014】
次に、アンダープレートと化粧パネルとの接合部の構成について図4乃至図8を用いて説明する。
【0015】
図4は本発明の実施形態に係る換気装置のアンダープレートを下面側より示す斜視図である。
アンダープレート11の外周(全周)には、図4のように一定の高さをもつ外側リブ21が設けられているとともに、外側リブ21の内側には、一定の高さをもち、外側リブ21に倣う内側リブ22が設けられており、外側リブ21と内側リブ22で2条のリブによる凹形状が構成されている。
【0016】
図5は本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルを裏面側より示す斜視図である。
化粧パネル5には、図5のように前記アンダープレート11の外側リブ21と内側リブ22の間の隙間に嵌合可能な中間リブ23が設けられている。つまり、化粧パネル5には、外側リブ21と内側リブ22で形成される凹形状に合わせて嵌合する凸形状である中間リブ23が設けられている。
【0017】
図6は本発明の実施形態に係る換気装置のアンダープレートと化粧パネルとの接合部の各諸元の説明図である。図7は本発明の実施形態に係る換気装置のアンダープレートと化粧パネルとの接合部と薄い天井材との関係を示す天井材開口部の拡大断面図である。図8は本発明の実施形態に係る換気装置のアンダープレートと化粧パネルとの接合部と厚い天井材との関係を示す天井材開口部の拡大断面図である。
外側リブ21と内側リブ22と中間リブ23が嵌め合いの寸法関係となっており、また、これらの重なり代の長さが、天井材の厚さよりも大きくなっている。
【0018】
例えば、図6に示すように、外側リブ21は高さ24[mm]、内側リブ22も高さ24[mm]とし、ケーシング14の2条リブ基端からの突出高さ寸法が9[mm]、化粧パネル5の立ちの中間リブ基端からの突出寸法が6[mm]とする。外側リブ21、内側リブ22の厚さは各2[mm]、リブ間の隙間は公差を考慮し0.8[mm]とする。一般的な室内用天井材4を用いた場合の重なり代、つまり外側リブ21と内側リブ22とで形成される2条のリブと中間リブ23とが重なり合う部分のリブ突出方向の長さを算出する。一般的に、天井材は9〜12[mm]、遮音目的で2枚入れることもあるので、9〜24[mm]の天井材スペース8が必要とされる。
室内用天井材4が想定厚さの最薄厚値9[mm]の時(図7)の天井材スペース8は、9[mm]となり、重なり代が24[mm]となる。つまり外側リブ21と内側リブ22の先端が化粧パネル5に当接し、中間リブ23の先端がアンダープレート11に当接する。
また、室内用天井材4が想定厚さの最厚値24[mm]の時(図6)の天井材スペース8は、24[mm]となり、重なり代は9[mm]となる。
気密性を保つためには、最低でも3[mm]程度の重なり代が必要である。本発明においては、重なり代が最低でも9[mm]確保されており、気密性は充分である。
また、本発明においては、対向する辺間で各リブ間の距離、つまり外側リブ21,21間の距離A,中間リブ23,23間の距離B,内側リブ22,22間の距離C、の各製作誤差をそれぞれA±0.4[mm],B±0.4[mm],C±0.4[mm]、の範囲に収まるようにしており、この点でも気密性の確保が容易である。
【0019】
次に、本発明のリブ嵌め合いで気密性を保ち、室内以外からの空気漏洩量を減らす効果について説明する。一般的に室内以外からの空気漏洩による問題は2点考えられ、1点目は天井裏の空気を吸ってしまうことであり、2点目は室内用天井材と化粧パネルの隙間から空気を吸ってしまうことである。これら2点について詳しく説明する。まず、空気の流れは、室内に面した本体吸込口6から、熱交換器用吸込口15へ空気は流れる。この時、本体吸込口6付近は大きく負圧になる。そのため、化粧パネル5の後述する室内用フィルターの設置用の開口30以外の隙間からも空気が引き込まれる。この時の漏洩量は、(A)アンダープレート11と化粧パネル5との隙間、(B)ケーシング14と、室内用天井材4との隙間、(C)室内用天井材4と化粧パネル5との隙間、の3点に起因する。天井裏の空気を吸ってしまう原因は(A),(B)、室内用天井材と化粧パネルの隙間から空気を吸ってしまう原因は(A),(C)であるが、(A)が達成されていれば、前記した(B),(C)に影響されず、漏洩量を減ずるという目的は達成できる。
【0020】
次に、化粧パネル5に設ける室内用フィルターの設置用の開口30について、図9を用いて説明する。
【0021】
図9は本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルを意匠面側より示す斜視図である。化粧パネル5には、図9のように開口30が設けられている。開口30は、ここでは換気装置の排気口を構成するものであるので、以下、開口30を「排気口30」という。
【0022】
次に、開口30に関する騒音低減と結露水滴下防止について、図10を用いて説明する。
【0023】
図10は本発明の実施形態に係る換気装置の簡略断面図である。
一般に熱交換機能を備えた換気装置は、図10のように室外から室内へ給気用送風機38により給気される給気風路35と、室内の空気を室外へ排気用送風機39により送風される排気風路36を持ち、給気風路35を流れる給気流と排気風路36を流れる排気流との間で熱交換を行う熱交換器37を備え、熱交換器37の給気流の流入側に室外用フィルター40を設け、排気流の流入側に室内用フィルター41を設けている。室外用フィルター40は、室外からの粉塵を除去する機能を有し、室内用フィルター41は、室内からの粉塵を除去する機能を有する。
【0024】
本発明の実施形態に係る換気装置は、化粧パネル5に、図9のように開口すなわち排気口30が設けられている。排気口30の位置は、熱交換器37の下方投影面からずらした位置、ここでは室外用フィルター40の直下の位置に設けられている。また、給気風路35には、化粧パネル5の排気口30に対応する部位に扉50が設けられ、扉50の近傍に、室外用フィルター40が着脱自在に設けられているとともに、化粧パネル5の排気口30の開口面の大きさが、室外用フィルター40を挿抜可能な大きさに設定されている。これらより得られる効果は3点ある。
【0025】
効果の1点目は、熱交換器37の排気流の流入側で発生した結露水が室内へ滴下して室内を汚すことがないことが挙げられる。熱交換器37から発生した結露水は、化粧パネル5に設けられた中間リブ23が堰となって水を溜めることにより受けることが可能であり、室内へ滴下して室内を汚すことがない。化粧パネル5内に溜まった結露水は、排気風により乾燥しオーバーフローすることはない。
【0026】
効果の2点目は、送風機39から発せられる送風音の遮音効果が期待できる。送風機39と熱交換器37と排気口30で構成される風路を屈曲させたことにより、送風音が直接透過してくることを防ぎ、低騒音な換気装置が得られることが挙げられる。
【0027】
効果の3点目は、室外用フィルター40の取り外し作業を容易化できることが挙げられる。従来、清掃時の室外用フィルター40の取り外しは、化粧パネル5を外さないとできないことが多かった。本発明の実施形態に係る換気装置においては、室外用フィルター40と化粧パネル5の排気口30の間の風路形成壁を、開閉可能な扉50で構成するとともに、化粧パネル5の排気口30の開口面の大きさを、室外用フィルター40が挿抜可能な大きさに設定しているので、室外用フィルター40を容易に真っ直ぐ下に引き出すことができる。
【0028】
化粧パネル5の排気口30には、脱着可能に室内用フィルター41が設けられる。室内用フィルター41について、図11、図12を用いて説明する。
【0029】
図11は本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルと室内用フィルターの分解斜視図である。
室内用フィルター41は、図11のように一辺に引っ掛け部42を設け、相対する一辺にフィルター側係止部43を弾性変形可能に設けている。一方、化粧パネル5には、その排気口30の一辺に室内用フィルター41の引っ掛け部42と係合可能な引っ掛け受け部52を設け、相対する一辺にフィルター側係止部43と係合可能なパネル側係止部53を弾性変形可能に設け、このパネル側係止部53を操作部60によって操作できるようにしている。
【0030】
化粧パネル5への室内用フィルター41の取付は、まず室内用フィルター41の引っ掛け部42を、図11中の白抜き矢印54のように化粧パネル5の引っ掛け受け部52に挿入して引っ掛け、次いでこの状態で相対する側のフィルター側係止部43がパネル側係止部53と係合するまで図11中の白抜き矢印55の方向に引っ掛け受け部42を中心に回動させることで行われる。
【0031】
図12は本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルと室内用フィルターの係合部を拡大して示す断面図である。
操作部60を押すと、フィルター側係止部43、パネル側係止部53は反力を受けてお互いに外れる方向に変形し、係合が外れ、室内用フィルター41は自重により引っ掛け受け部42を中心に下方向に回動し、開く。係合部の係合解除操作時の変形の様子は、図13及び図14のようになる。
【0032】
図13は本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルと室内用フィルターの係合解除操作前の状態を示す模式図である。図14は本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルと室内用フィルターの係合解除操作後の状態を示す模式図である。
図12乃至図14のようにフィルター側係止部43とパネル側係止部53の接触角度は、挿入時は約30度、挿入後の支持時は約45度となるようにしている。これは、接触角度の差をつけることで、フィルター側係止部43の挿入は小さい押圧力で可能にし、またフィルター側係止部43を支持するための耐力は増やすことができ、室内用フィルター41の自重だけでは開かないようにするためである。
【0033】
化粧パネル25に設けた室内用フィルター41の位置合わせ機構について、図15を用いて説明する。
【0034】
図15は本発明の実施形態に係る換気装置の室内用フィルターの位置合わせ機構部の斜視図である。
位置合わせ機構部58は、図15のように化粧パネル5の引っ掛け受け部52側に設けられている。位置合わせ機構部58は、室内用フィルター41が寸法公差により大きい寸法となった場合でも、樹脂の弾性力により室内用フィルター41をセンターへ押しやることで、公差を吸収し、室内用フィルター41をセンターへ合わせる機能を持っている。これにより、センターからの微妙なズレによるデザイン性の悪化を防ぐことができる。
【0035】
図16は本発明の実施形態に係る換気装置の化粧パネルのリブと意匠面の凹み形状を示す断面図である。
化粧パネル5の中間リブ23は、合成樹脂で制作した場合、裏面にヒケを生じさせることが考えられる。意匠面59のデザイン性の低下が懸念されるため、図16のように中間リブ23の裏面には、凹み部70を設け、ヒケを目立たせない工夫をしている。
【0036】
なお、ここでは、アンダープレート11側に外側リブ21と内側リブ22で構成される2条のリブを形成し、化粧パネル5側に、中間リブ23を形成したものを例に挙げて説明したが、これらの関係は逆でもよいことは言うまでもない。
【0037】
また、ここでは、化粧パネル5の開口を排気口30としたものを例に挙げて説明したが、風路の形態によっては、化粧パネル5の開口を給気口として使用可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0038】
1 本体、2 梁、3 天吊ボルト、4 室内用天井材、5 化粧パネル、6 本体吸込口、7 天井材開口部、8 天井材スペース、11 アンダープレート、14 ケーシング、15 熱交換器用吸込口、16 ばね用開口部、17 ばね、18 ばね支持時の位置、19 ばね掛かり部、21 外側リブ、22 内側リブ、23 中間リブ、30 室内用フィルターの設置用の開口(排気口)、35 給気風路、36 排気風路、37 熱交換器、38 給気用送風機、39 排気用送風機、40 室外用フィルター、41 室内用フィルター、42 引っ掛け部、43 フィルター側係止部、50 扉、52 引っ掛け受け部、53 パネル側係止部、54,55 白抜き矢印、58 位置合わせ機構部、59 意匠面、60 操作部、70 凹み部、81,82 ダクト接続口、83,84 ダクト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅の天井裏空間に設置されて下面の一部に天井材の開口を通して室内に臨む開口が形成された本体と、
前記本体の前記開口の周囲に取り付けられて前記室内に臨むアンダープレートと、
前記本体の前記開口に連なる排気口もしくは給気口が形成されて前記アンダープレートに着脱可能に接続された化粧パネルとを有し、
前記アンダープレートと前記化粧パネルとの接続部の一方に、外側リブとこれに倣う内側リブとで形成される2条のリブを設けるとともに、前記接続部の他方に、前記2条のリブの間の隙間に嵌合可能な中間リブを設けたことを特徴とする換気装置。
【請求項2】
前記外側リブと前記内側リブとで形成される2条のリブと前記中間リブとの重なり代は、天井材の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の換気装置。
【請求項3】
前記化粧パネルには、室内空気を室外に排気するための排気口が形成され、該排気口に、室内からの粉塵を除去するための室内用フィルターが着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の換気装置。
【請求項4】
前記本体内には、前記化粧パネルの前記排気口に接続されて室内空気を室外に排気する排気風路と、室外空気を室内に給気する給気風路とが備えられ、
前記給気風路には、前記化粧パネルの前記排気口に対応する部位に扉が設けられ、該扉の近傍に、室外からの粉塵を除去するための室外用フィルターが着脱自在に設けられ、
前記化粧パネルの前記排気口の開口面の大きさは、前記室外用フィルターが挿抜可能な大きさに設定されていることを特徴とする請求項3記載の換気装置。
【請求項5】
前記排気風路と前記給気風路との間で熱交換を行う熱交換器をさらに備え、
前記化粧パネルの前記排気口は、前記熱交換器の下方投影面からずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項4記載の換気装置。
【請求項6】
前記室内用フィルターは矩形に形成され、その一辺には、前記化粧パネルとの引っ掛け部が設けられているとともに、相対する一辺に、前記化粧パネルと係合可能なフィルター側係止部が設けられ、
前記化粧パネルには、前記フィルター側係止部と係合可能なパネル側係止部とその係合解除用の操作部が設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の換気装置。
【請求項7】
前記化粧パネルまたは前記室内用フィルターに、該室内用フィルターを前記排気口の中央に配置させる機能を持つ位置合わせ機構を設けたことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の換気装置。
【請求項8】
前記化粧パネルの前記リブの裏面を意匠面とし、前記意匠面の前記リブの相対する位置に凹部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の換気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−113503(P2013−113503A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260653(P2011−260653)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)