説明

握索装置

【課題】キャリアにより搬送する被搬送物の重量が大きい場合であっても円滑かつ安定した動作で握索状態と放索状態との切り替えを行うことができる握索装置を提供する。
【解決手段】キャリアに連結された支持部材32と、索条5の搬送幅方向の両側に位置して外周面同士が対向し、該外周面が握索状態で索条5に食い込むように、垂直偏心軸40,40まわりに回動可能に支持部材32により支持された一対の偏心ローラ51,52と、握索状態で、前記外周面が索条5に近づく方向に偏心ローラ51,52を付勢する付勢手段6,6と、搬送経路に設置した操作体61により操作され、偏心ローラ51,52が付勢手段6,6の付勢力に抗して索条5から離れる方向に移動して放索状態OPになる、偏心ローラ51,52に取り付けられた被操作体47,47とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置により駆動されて移動する索条を用いてキャリアを搬送するコンベアに用いられる、駆動力をキャリアへ伝達する握索状態と駆動力をキャリアへ伝達しない放索状態とを切り替える握索装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
駆動プーリ及び従動プーリ間に掛け渡した無端状の索条(ワイヤーロープ、ワイヤーケーブル)を、駆動装置により駆動プーリを駆動することにより移動させ、この索条の駆動力によりキャリアを搬送するコンベアに用いられる、前記索条に対して握索及び放索(離索)を行う握索装置として、索条に対する挟持溝を有する相対向する二枚のクランプ板を平行リンクによりキャリア(パレット)に対し相互に接離自在に設け、二枚のクランプ板間に引張りバネを設け、一端にクランプ板に対する駆動部を有するとともに他端にキャリアより前方に突出する被駆動部を有するコントロールレバーを枢着してなり、クランプ板が索条を挟持した握索状態(駆動力がキャリアへ伝達された状態)から、コントロールレバーの被駆動部をカム面等により操作してクランプ板の間隔を拡げることにより放索状態(駆動力がキャリアへ伝達されない状態)とするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、キャリア(移動体)の前端のトロリ(被案内装置)に上下方向に揺動自在な受動体を下側へ突出付勢して設け、受動体の下側の面を圧接受動面に形成し、この圧接受動面を無端回動式送り装置の無端ベルト、索条又はチェーン等の回動体に圧接して駆動力がキャリアへ伝達された状態とし、受動体の移動経路にストッパー体を突出させ、受動体を上方へ揺動させて回動体から離反させることにより駆動力がキャリアへ伝達されない状態とするものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】実開昭59−83821号公報(第1−5図)
【特許文献2】特開2001−261144号公報(図1、図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような握索装置では、平行リンクにより平行移動するクランプ板を引張りコイルばねにより近接方向に付勢して握索状態におけるクランプ力を確保する構成であることから、クランプ力を大きくして安定した握索状態を確保するためには引張りバネの付勢力を大きくする必要があるため、握索状態から放索状態にする際に必要な駆動力が大きくなる。特にキャリアにより搬送する被搬送物の重量が大きい場合には、放索状態にする際に必要な駆動力が非常に大きくなるため、放索状態にするための構造が大掛かりなものになるとともに、円滑かつ安定した動作ができない場合がある。
その上、搬送経路が水平カーブ状経路を含む場合において、垂直軸まわりに索条の方向を変えるためには垂直軸まわりに回転するプーリを備える必要があり、キャリアの搬送経路に索条の経路を合わせて握索状態のキャリアが水平カーブ状経路を走行するようにすることが困難であるため、特許文献1のような構成は直線経路における使用に限定される(例えば、特許文献1の第1図参照。)。
【0005】
また、特許文献2のような回動体の上側から受動体の圧接受動面を圧接させる構成では、上下振動防止等のために、回動体を下側から受けて摺接案内するプレート体を経路方向に沿って連続的又は断続的に設置する必要があるとともに、プレート体を回動体に摺接させていることから、回動体及びプレート体が摩耗しやすく、これらの摩耗に伴い、水平軸まわりに揺動する受動体の圧接受動面と回動体との当たりが悪くなってキャリアが円滑に搬送されない場合がある。
その上、搬送経路が水平カーブ状経路を含む場合において、垂直軸まわりに回動体の方向を変えることが困難であり、また、例えば回動体が索条であっても垂直軸まわりに回転するプーリを備える必要があり、キャリアの搬送経路に索条の経路を合わせて圧接受動面を索条に圧接させた状態のキャリアが水平カーブ状経路を走行するようにすることが困難であるため、特許文献2のような構成は直線経路における使用に限定される(例えば、特許文献2の図2参照。)
【0006】
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、キャリアにより搬送する被搬送物の重量が大きい場合であっても円滑かつ安定した動作で握索状態と放索状態との切り替えを行うことができ、搬送経路が水平カーブ状経路を含むコンベアに対しても使用することができる握索装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る握索装置は、前記課題解決のために、駆動装置により駆動されて移動する索条を用いてキャリアを搬送するコンベアに用いられる、駆動力をキャリアへ伝達する握索状態と駆動力をキャリアへ伝達しない放索状態とを切り替える握索装置であって、前記キャリアに連結された支持部材と、前記索条の搬送幅方向の両側に位置して外周面同士が対向し、該外周面が前記握索状態で前記索条に食い込むように、垂直偏心軸まわりに回動可能に前記支持部材により支持された一対の偏心ローラと、前記握索状態で、前記外周面が前記索条に近づく方向又は前記索条から離れる方向に前記偏心ローラを付勢する付勢手段と、搬送経路に設置した操作体により操作され、前記偏心ローラが前記付勢手段の付勢力に抗して前記索条から離れる方向又は前記索条に近づく方向に移動して前記放索状態又は握索状態になる、前記偏心ローラに取り付けられた被操作体とを備えたものである。
【0008】
ここで、前記付勢手段が前記握索状態で前記偏心ローラを前記外周面が前記索条に近づく方向に付勢するものであり、前記操作体が前記被操作体を操作して前記偏心ローラを前記付勢手段の付勢力に抗して前記索条から離れる方向に移動させるものであり、前記操作体により前記被操作体が操作された状態で前記放索状態が保持されるように前記付勢手段を前記支持部材と前記偏心ローラとの間に取り付けるとともに、前記放索状態において、搬送経路に設置した第2操作体により操作され、前記偏心ローラが前記索条に近づく方向に移動して前記握索状態になる、前記偏心ローラに取り付けられた第2被操作体を備えてなると好ましい。
【0009】
また、前記支持部材を前記キャリアに対して上下方向に揺動可能に連結し、前記放索状態で前記支持部材を前記キャリアに対して上下方向に揺動させた状態では、前記偏心ローラと前記索条とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないように構成してなると好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る握索装置によれば、駆動装置により駆動されて移動する索条を用いてキャリアを搬送するコンベアに用いられる、駆動力をキャリアへ伝達する握索状態と駆動力をキャリアへ伝達しない放索状態とを切り替える握索装置であって、前記キャリアに連結された支持部材と、前記索条の搬送幅方向の両側に位置して外周面同士が対向し、該外周面が前記握索状態で前記索条に食い込むように、垂直偏心軸まわりに回動可能に前記支持部材により支持された一対の偏心ローラと、前記握索状態で、前記外周面が前記索条に近づく方向又は前記索条から離れる方向に前記偏心ローラを付勢する付勢手段と、搬送経路に設置した操作体により操作され、前記偏心ローラが前記付勢手段の付勢力に抗して前記索条から離れる方向又は前記索条に近づく方向に移動して前記放索状態又は握索状態になる、前記偏心ローラに取り付けられた被操作体とを備えたので、握索状態で索条を挟持する一対のローラが偏心ローラであり、これらの外周面が握索状態で索条に食い込むように垂直偏心軸を設けているため、このような一対の偏心ローラにより大きなクランプ力を得ることができる。
よって、クランプ力を大きくして安定した握索状態を確保するために付勢手段の付勢力を大きくする必要がないことから、握索状態から放索状態にする際に必要な駆動力を小さく抑えることができるため、キャリアにより搬送する被搬送物の重量が大きい場合であっても円滑かつ安定した動作で握索状態と放索状態との切り替えを行うことができる。
【0011】
また、前記付勢手段が前記握索状態で前記偏心ローラを前記外周面が前記索条に近づく方向に付勢するものであり、前記操作体が前記被操作体を操作して前記偏心ローラを前記付勢手段の付勢力に抗して前記索条から離れる方向に移動させるものであり、前記操作体により前記被操作体が操作された状態で前記放索状態が保持されるように前記付勢手段を前記支持部材と前記偏心ローラとの間に取り付けるとともに、前記放索状態において、搬送経路に設置した第2操作体により操作され、前記偏心ローラが前記索条に近づく方向に移動して前記握索状態になる、前記偏心ローラに取り付けられた第2被操作体を備えてなると、前記効果に加え、偏心ローラの被操作体がキャリア外部の操作体により操作されない状態で握索状態となっており、この握索状態が保持されるため、通常のキャリア搬送状態ではキャリア外部に操作体を設置する必要がない。
その上、握索状態から放索状態にする際には、キャリア外部の操作体により一対の偏心ローラを索条から離反する方向へ移動させて放索状態とすることにより、この放索状態が保持され、放索状態から握索状態にする際には、キャリア外部の第2操作体により一対の偏心ローラを索条に接近する方向へ移動させて握索状態とすることにより、この握索状態が保持されるため、握索状態と放索状態とを切り替えるための操作体及び第2操作体を搬送経路の所定箇所のみに設置すればよいため、握索装置の全体構成が簡素になる。
【0012】
さらに、前記支持部材を前記キャリアに対して上下方向に揺動可能に連結し、前記放索状態で前記支持部材を前記キャリアに対して上下方向に揺動させた状態では、前記偏心ローラと前記索条とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないように構成してなると、前記効果に加え、キャリア側の握索装置が水平カーブ状経路に進入する前に放索状態として前記支持部材を上下方向に揺動させておけば、キャリア側の握索装置が水平カーブ状経路に進入して偏心ローラと索条とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないため、搬送経路が水平カーブ状経路を含むコンベアにも適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、キャリアの搬送方向(図中矢印F参照。)を前とし、左右は前方に向かっていうものとする。また、右方から見た図を正面図とする。
【0014】
図1は本発明の実施の形態に係る握索装置を使用したコンベアの一例を示す概略平面図であり、直線経路から右方へ90°屈曲する水平カーブ状経路部分を示している。
コンベア1は、図示しない駆動プーリ及び従動プーリ間に掛け渡した無端状の索条5を、駆動装置により駆動プーリを駆動することにより移動させ、この索条5に対してキャリア2に設けた握索装置3,4の握放索の切り替えを行うことにより、図示しない被搬送物が載置されたキャリア2を搬送経路に沿って移動させることができ、また、停止及びストレージすることができる。
なお、図1のような水平カーブ状経路では索条5を水平方向に屈曲させる必要があるため、索条5は水平プーリ18によりガイドされるとともに、索条5の弛みを抑制するために、搬送経路に沿って適宜間隔に設置されたガイドプーリ60,…によりガイドされる(図4、図5、図14〜図17参照。)。
【0015】
図2〜図5は、キャリア及び握索装置の構成説明図であり、図2及び図3はキャリアの正面図、図4はフロントトロリを前方から見た図、図5はリアトロリを前方から見た図である。
なお、図2(a)はキャリアを直線経路で搬送している状態を、図2(b)は前後のキャリアを連続してストレージしている状態を、図3(a)はフロントトロリが水平カーブ状経路に差し掛かった状態を、図3(b)はフロントトロリが水平カーブ状経路を出て直線経路に差し掛かった状態を示している。
【0016】
図1〜図3に示すように、キャリア2は、前端のフロントトロリ21と後端のリアトロリ22との間に、被搬送物を支持する荷受体30が取り付けられた前後のロードトロリ23,24を備えており、フロントトロリ21と前ロードトロリ23とは前連結ロッド25を介して、前ロードトロリ23と後ロードトロリ24とは中間連結ロッド27を介して、後ロードトロリ24とリアトロリ22とは後連結ロッド26を介して連結される。
ここで、フロントトロリ21の後端部と前連結ロッド25の前端部とは、垂直軸21A及び水平軸25Aをまわりに回動可能に、前ロードトロリ23の前端部と前連結ロッド25の後端部とは、垂直軸23A及び水平軸25Bまわりに回動可能に、リアトロリ22の前端部と後連結ロッド26の前端部とは、垂直軸22A及び水平軸26Bまわりに回動可能に、後ロードトロリ24の後端部と後連結ロッド26の前端部とは、垂直軸24B及び水平軸26Aまわりに回動可能に連結される。
また、前ロードトロリ23の後端部と中間連結ロッド27の前端部とは、垂直軸23B及び水平軸27Aまわりに回動可能に、後ロードトロリ24の前端部と中間連結ロッド27の後端部とは、垂直軸24A及び水平軸27Bまわりに回動可能に連結され、中間連結ロッド27の中間部はカーブ状経路の円滑走行が可能なように伸縮可能に構成される。
【0017】
図1〜図5に示すように、各トロリ21〜24には、走行車輪28,…及びサイドローラ29,…が取り付けられており、搬送経路に沿って配設されたヨーク8,…に固定された左右の走行レール9,9上部の立起部にサイドローラ29,…が当接するため、左右方向への振れ止めがされた状態で、走行レール9,9のコ字状開口部に走行車輪28,…が係合するため、各トロリ21〜24は走行レール9,9に沿って移動可能であり、キャリア2は搬送経路に沿って移動することができる。
また、フロントトロリ21及びリアトロリ22には、移動している索条5に対して握索状態CLと放索状態OPとを切り替える握索装置3,4が取り付けられているため、前述のとおり、握索装置3,4の握放索の切り替えを行うことによりキャリア2を搬送経路に沿って移動させたり、停止及びストレージすることができる。
【0018】
次に、握索装置3,4の構成及び動作の詳細について説明する。
図6及び図7はフロントトロリに取り付けられる握索装置3の分解斜視図、図8及び図9はリアトロリに取り付けられる握索装置4の分解斜視図、図10は握索状態CLである握索装置3の底面図、図11は放索状態OPである握索装置3の底面図、図12は放索状態OPである握索装置4の底面図、図13は握索状態CLである握索装置4の底面図、図14は握索装置3の要部拡大正面図、図15は放索状態OPである握索装置3を上側へ揺動させた状態を示す要部拡大正面図、図16は握索装置4の要部拡大正面図、図17は放索状態OPである握索装置4を上側へ揺動させた状態を示す要部拡大正面図、図18は握索装置3を放索状態OPから握索状態CLに復帰させた状態を示す底面図である。
【0019】
まず、握索装置3の構成について説明する。
図6、図7、図10、図11及び図14に示すように、フロントトロリ21には、連結部材31が取り付けられ、連結部材31の後端部に対して支持部材32の後端部が連結ピン38を介して上方に揺動可能に取り付けられ、支持部材32の水平板36には、その下面前端部の左右に垂直偏心軸40,40が下方へ突設され、これらの垂直偏心軸40,40まわりに回動可能に、左右一対の偏心ローラ51,52が取り付けられる。
また、索条5の左右方向の両側に位置する偏心ローラ51,52は、これらの外周面である係合溝51A,52A同士が対向し、係合溝51A,51Bが握索状態CLで索条5に食い込むように垂直偏心軸40,40が設けられる。
なお、偏心ローラ51,52は円板状であってもよいし、索条5に押圧される外周面である係合溝51A,52Aが必要な範囲で形成されていればよいので、例えば図10に示すように、その一部を切り欠いた形状であってもよい。
【0020】
連結部材31は、連結孔33A,…が前後方向に複数形成され、連結孔33Aを利用してフロントトロリ21の下端部左右両側面に螺着される左右の連結板33,33、連結板33の後部に溶着された垂直板34、垂直板34の上端部左右に螺着された調整ボルト34A及び調整ナット34B、並びに、連結板33の後端部に溶着されたスリーブ35からなり、スリーブ35の両端部にはドライメタル35A,35Aが装着される。
【0021】
支持部材32は、水平板36及び水平板36の上面に溶着された正面視略L字状の左右の支持アーム37,37からなり、支持アーム37,37の後部を連結板33,33の後端部両側面の左右方向外側に添わせた状態で、連結ピン38を、略L字状支持アーム37,37の屈曲部の一方の連結孔37Aに挿通してスリーブ35両端部のドライメタル35A,35Aに挿通し、他方の連結孔37Aにも挿通した状態で、連結ピン38の左右方向位置が固定される。
そして、調整ボルト34A,34A後端の頭部が支持アーム37,37の当接面37B,37Bに当接していることから、調整ボルト34A,34A及び調整ナット34A,34Bを用いて、調整ボルト34A,34Aの頭部の前後方向位置を調整することにより、支持アーム37,37を連結ピン38まわりに揺動することができるため、水平板36の水平だしを容易に行うことができる。
【0022】
水平板36の下面に突設された垂直偏心軸40,40は、その下側軸部が偏心ローラ51,52の通孔51B,52Bに装着されたドライメタル53A,53Aに挿通され、下方からワッシャ53B,53Bに挿通されたボルト53C,53Cが垂直偏心軸40,40下面の螺孔40A,40Aに螺合されるため、偏心ローラ51,52は、水平板36により垂直偏心軸40,40まわりに回動可能に支持される。
【0023】
偏心ローラ51,52の上面にはそれぞれ立起ピン44が突設されており、ばね受け12の通孔12Aに挿通されるため、ばね受け12は立起ピン44まわりに揺動する。
また、水平板36の後端部左右にはスリーブ39,39が立設され、その通孔39Aは上下方向に貫通しており、該通孔39Aには、ばね受け13の通孔13Aに圧入された支持ピン14の上側部分が挿通され、上方からワッシャ39Bに挿通されたボルト39Cが支持ピン14の螺孔14Aに螺合されるため、ばね受け13は支持ピン14(スリーブ39)まわりに揺動する。
そして、ばね受け12の水平方向に突出する連結軸12Bを圧縮コイルばね11のコイル内に挿通し、ばね受け13の連結孔13Bに挿入することにより、圧縮コイルばね11が圧縮された状態ではその弾性変形に基づく復元力が作用するため、圧縮コイルばね11及びばね受け12、13等が付勢手段6を構成する。
付勢手段6は、例えば図10に示す握索状態CLでは、偏心ローラ51,52の係合溝51A,52Aが索条5に近づく方向に偏心ローラ51,52を付勢する(付勢方向は矢印A参照。)。
【0024】
偏心ローラ51,52の通孔51C,52Cには、ローラ支持ピン45が挿通されて偏心ローラ51,52の上下面から突出し、このように突出したピンが、ドライメタル48A,48Aが装着された、被操作体である水平ローラ46,47に挿通され、上方及び下方からワッシャ48Bに挿通された取付ねじ48Cがローラ支持ピン45の螺孔45Aに螺合されるため、水平ローラ46,47が偏心ローラ51,52の上下に取り付けられる。
また、偏心ローラ51,52の下面には垂直偏心軸40,40の軸心から略周方向に延びる垂直板状の、第2被操作体である被操作板49,50が取り付けられる。
【0025】
水平板36上面の左右端かつ前端部には、ローラ支持ブロック41が、上方から通孔41A,41Aに挿通されたボルト41B,41Bを水平板36の螺孔36A,36Aに螺動することにより取り付けられ、左右のローラ支持ブロック41,41から左右方向の外側に突出する支軸42,42をドライメタル43A,43Aが装着された垂直ローラ43,43に挿通して、左右方向外側から取付ねじ43C,43Cをワッシャ43B,43Bに挿通して支軸42,42の螺孔42A,42Aに螺合することにより、垂直ローラ43,43が水平板36の左右端から左右方向に突出した状態で取り付けられる。
【0026】
次に、握索装置3の動作について説明する。
図10に示すように握索装置3を握索状態CLとして搬送されているキャリア2(フロントトロリ21)に対して、図11に示すように、搬送経路の所定箇所に設けた操作体であるフロントトロリ放索用操作ブロック61(図4も参照。)が被操作体である左右の下水平ローラ47,47に当接してこれらを押して、偏心ローラ51,52を垂直偏心軸40,40まわりに付勢手段6,6の付勢力に抗して揺動させる(図11中の矢印C参照。)。
そうすると、偏心ローラ51,52の係合溝51A,52Aが索条5から離れる方向に移動し、フロントトロリ放索用操作ブロック61が下水平ローラ47,47から離れても、付勢手段6の付勢力が偏心ローラ51,52の係合溝51A,52Aが索条5に近づく方向に偏心ローラ51,52を揺動させないように、付勢手段6が水平板36(支持部材32)と偏心ローラ51,52との間に取り付けられているため、この放索状態OPが保持される。
このように保持された放索状態OPから握索状態CLに復帰させる際には、図18に示すように、偏心ローラ51,52に取り付けられた第2被操作体である被操作板49,50を搬送経路の所定箇所に設けた第2操作体であるフロントトロリ握索用操作片64,64により操作することにより、偏心ローラ51,52を揺動させて(図中矢印E参照。)、付勢手段6の付勢力が偏心ローラ51,52の係合溝51A,52Aが索条5に近づく方向に作用するようにすれば、握索状態CLに容易に復帰し、この握索状態CLが保持される。
【0027】
次に、握索装置4の構成について説明する。
なお、握索装置4において、握索装置3と同一符号は同一又は相当部分であるため、説明が必要な箇所を除き、これら同一符号を付した部材等についての説明は省略する。
図8、図9、図12、図13及び図16に示すように、リアトロリ22には、連結部材31が取り付けられ、連結部材31の前端部に対して支持部材32(支持アーム37,37)の前端部が連結ピン38を介して上方に揺動可能に取り付けられ、支持部材32の水平板36には、その下面前端部の左右に垂直偏心軸40,40が下方へ突設され、これらの垂直偏心軸40,40まわりに回動可能に、左右一対の偏心ローラ51,52が取り付けられる。
また、索条5の左右方向の両側に位置する偏心ローラ51,52は、これらの外周面である係合溝51A,52A同士が対向し、係合溝51A,51Bが握索状態CLで索条5に食い込むように垂直偏心軸40,40が設けられる。
【0028】
偏心ローラ51,52の螺孔51D,52Dには、ばね受け16,16下端の雄ねじ部16A,16Aが螺合されるため、偏心ローラ51,52には、ばね受け16,16が立設される。
また、水平板36の後端部左右の螺孔36B,36Bには、ばね受け17,17上端の雄ねじ部17A,17Aが螺合されるため、水平板36には、ばね受け17,17が垂下される。
そして、引張コイルばね15の両端末15A,15Bをばね受け16,17に掛止することにより、引張コイルばね15が伸張された状態ではその弾性変形に基づく復元力が作用するため、引張コイルばね15及びばね受け16、17が付勢手段7を構成する。
付勢手段7は、例えば図13に示す握索状態CLでは、偏心ローラ51,52の係合溝51A,52Aが索条5から離れる方向に偏心ローラ51,52を付勢する(付勢方向は矢印B参照。)。
【0029】
図12に示す放索状態OPにおいて、偏心ローラ51,52の垂直偏心軸40,40の軸心から略周方向に延びるように偏心ローラ51,52の上面に取り付けられたローラ支持ブロック54,54にはその左右方向の端部にローラ支持ピン55,55が立設され、これらのローラ支持ピン55,55が、ドライメタル56A,56Aが装着された、被操作体である水平ローラ56,56に挿通され、上方からワッシャ56Bに挿通された取付ねじ56Cがローラ支持ピン55の螺孔55Aに螺合されるため、水平ローラ56,56が偏心ローラ51,52の上側に、偏心ローラ51,52の左右端から左右方向に突出した状態で取り付けられる。
【0030】
また、水平板36の左右方向中央前後の通孔36C,36Cに上側からボルト57B,57Bを挿通して、前後方向に延びるプッシャ57上面の螺孔57A,57Aに螺合することにより、プッシャ57が水平板36の下面に、水平板36の後端から後方に突出した状態で取り付けられる。
【0031】
次に、握索装置4の動作について説明する。
図2(a)及び図10に示すように握索装置3を握索状態CLとしてキャリア2(フロントトロリ21)を搬送している状態では、図12に示すように握索装置4は放索状態OPとなっており、この放索状態OPは付勢手段7,7により保持される。
このように保持された放索状態OPから握索状態CLにする際には、図13に示すように、搬送経路の所定箇所に設けた操作体であるリアトロリ握索用レール62,62(図5も参照。)が被操作体である水平ローラ56,56に当接してこれらを押して、偏心ローラ51,52を垂直偏心軸40,40まわりに付勢手段7,7の付勢力に抗して揺動させる(図13中の矢印D参照。)。
そうすると、偏心ローラ51,52の係合溝51A,52Aが索条5に近づく方向に移動して握索状態CLとなる。
握索状態CLから放索状態OPに復帰させる際には、偏心ローラ51,52は外周面51A,52Aが索条5から離れる方向に付勢手段7,7により付勢されているため、リアトロリ握索用レール62,62を無くせばよく、リアトロリ握索用レール62,62が無い箇所では放索状態OPが保持される。
【0032】
次に、握索装置3及び4において、偏心ローラ51,52を上方に揺動させる動作について説明する。
図1、図4、図15及び図17に示すように、放索状態OPである握索装置3及び握索装置4に対し、これらの水平板36に取り付けられた垂直ローラ43,43を、左右の跳ね上げレール63,63により押し上げることにより、支持部材32が左右方向軸である連結ピン38まわりに上方へ揺動し、この状態では、支持部材により支持された偏心ローラ51,52が索条5の上側に位置しているため、偏心ローラ51,52と索条5とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないようになっている。
【0033】
次に、前後のキャリア2,…を連続してストレージする動作について説明する。
図2(b)に示すように、先行キャリア2のフロントトロリ21の握索装置3及びリアトロリ22の握索装置4が放索状態OPであり、この先行キャリア2が停止した状態で、フロントトロリ21の握索装置3を握索状態CLとして先行キャリア2に向かって後方から移動してきた後行キャリア2において、図2(b)及び図4に示すように、先行キャリア2のリアトロリ22の支持部材32から後方に突出するプッシャ57が、フロントトロリ21の握索装置3の偏心ローラ51,52に取り付けられた上水平ローラ46,46を押して、これらを付勢手段6,6の付勢力に抗して揺動させるため、後行キャリア2の握索装置3の偏心ローラ51,52の係合溝51A,52Aが索条5から離れる方向に移動して、握索装置3が放索状態OPとなり、よって後行キャリア2は先行キャリア2に衝突した状態で停止する。
このような構成により、後行キャリア2が先行キャリア2に衝突した状態で次々と停止させて、ストレージすることができる。
【0034】
次に、図1に示すコンベア1の動作について説明する。
水平カーブ状経路に差し掛かる前の直線経路に沿って搬送されているキャリア2は、図2(a)に示すように、そのフロントトロリ21の握索装置3は握索状態CLであり、そのリアトロリ22の握索装置4は放索状態OPである。
この状態から図1に示すようにフロントトロリ21が水平カーブ状経路に差し掛かる前には、フロントトロリ放索用操作ブロック61により握索装置3が放索状態OPとされ、これと同時又は直前に、リアトロリ握索用レール62,62により握索装置4が握索状態CLとされる。
【0035】
このようにリアトロリ22の握索装置4を握索状態CLとして、握索装置4により索条5により駆動されながら搬送されているキャリア2において、そのフロントトロリ21の放索状態OPの握索装置3を、跳ね上げレール63,63により揺動させた状態とすると(図3(a)も参照。)、前述のとおり偏心ローラ51,52と索条5とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないため、フロントトロリ21は水平カーブ状経路に沿って搬送される。
【0036】
そして、フロントトロリ21の放索状態の握索装置3は、水平カーブ状経路を出る際に跳ね上げレール63,63を通過した際に前記揺動が解除されて偏心ローラ51,52が索条5の左右に位置する状態に復帰し(図3(b)参照。)、この状態でフロントトロリ握索用操作片64,64により握索装置3が握索状態CLとなる(図18も参照。)。
この状態でリアトロリ22が水平カーブ状経路に差し掛かる前に、握索装置4はリアトロリ握索用レール62,62が無くなった位置で放索状態OPとなり、さらに、跳ね上げレール63,63により揺動した状態とされ(図3(b)も参照。)、前述のとおり偏心ローラ51,52と索条5とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないため、リアトロリ22は水平カーブ状経路に沿って、握索状態CLである握索装置3により索条5により駆動されながら搬送される。
【0037】
以上のような握索装置3,4の構成によれば、握索状態CLで索条5を挟持する一対のローラが偏心ローラ51,52であり、これらの外周面51A,52Aが握索状態CLで索条5に食い込むように垂直偏心軸40,40を設けているため、このような一対の偏心ローラ51,52により大きなクランプ力を得ることができる。
よって、クランプ力を大きくして安定した握索状態CLを確保するために付勢手段の付勢力を大きくする必要がないことから、握索状態CLから放索状態OPにする際に必要な駆動力を小さく抑えることができるため、キャリア2により搬送する被搬送物の重量が大きい場合であっても円滑かつ安定した動作で握索状態CLと放索状態OPとの切り替えを行うことができる。
【0038】
また、握索装置3のように、付勢手段6が握索状態CLで偏心ローラ51,52を外周面51A,52Aが索条5に近づく方向に付勢するものであり、操作体であるフロントトロリ放索用操作ブロック61が被操作体である水平ローラ47,47を操作して偏心ローラ51,52を付勢手段6の付勢力に抗して索条5から離れる方向に移動させるものであり、フロントトロリ放索用操作ブロック61により水平ローラ47,47が操作された状態で放索状態OPが保持されるように付勢手段6を支持部材32と偏心ローラ51,52との間に取り付けるとともに、放索状態OPにおいて、搬送経路に設置した第2操作体であるフロントトロリ握索用操作片64,64により操作され、偏心ローラ51,52が索条5に近づく方向に移動して握索状態CLに復帰する、偏心ローラ51,52に取り付けられた第2被操作体である被操作板49,50を備えてなると、偏心ローラ51,52の水平ローラ47,47がキャリア2外部のフロントトロリ放索用操作ブロック61により操作されない状態で握索状態CLとなっており、この握索状態CLが保持されるため、通常のキャリア搬送状態ではキャリア外部に操作体を設置する必要がない。
その上、握索状態CLから放索状態OPにする際には、フロントトロリ放索用操作ブロック61により一対の偏心ローラ51,52を索条5から離反する方向へ移動させて放索状態OPとすることにより、この放索状態OPが保持され、放索状態OPから握索状態CLにする際には、フロントトロリ握索用操作片64,64により一対の偏心ローラ51,52を索条5に接近する方向へ移動させて握索状態CLとすることにより、この握索状態CLが保持されるため、握索状態CLと放索状態OPとを切り替えるための操作体及び第2操作体を搬送経路の所定箇所のみに設置すればよいため、握索装置3の全体構成が簡素になる。
【0039】
さらに、支持部材32をキャリア2に対して上方に揺動可能に連結し、放索状態OPで支持部材32をキャリア2(フロントトロリ21又はリアトロリ22)に対して上下方向に揺動させた状態では、偏心ローラ51,52と索条5とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないように構成されているため、キャリア側の握索装置3,4が水平カーブ状経路に進入する前に放索状態OPとして支持部材32を上下方向に揺動させておけば、キャリア側の握索装置3,4が水平カーブ状経路に進入して偏心ローラ51,52と索条5とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないため、搬送経路が水平カーブ状経路を含むコンベア1にも適用することができる。
このような水平カーブ状経路におけるキャリア2の駆動は、前後に複数設けた握索装置3,4の握放索の切り替えによって行ってもよいし、水平カーブ状経路に設置したフリクションローラ式駆動装置等の他の駆動装置を用いてもよく、また、右カーブと左カーブとが混在するライン構成とすることも容易であるため、様々なレイアウト構成にフレキシブルに対応することができる。
【0040】
以上の説明においては、駆動装置により駆動されて移動する索条5を用いてキャリア2を搬送するコンベア1がフロアコンベアである場合について説明したが、コンベア1はオーバーヘッドコンベアであってもよい。
また、キャリア2を構成するトロリ21,…の構成は本実施の形態に限定されるものではなく、特に直線経路のみの搬送を行う場合では、トロリコンベアでなくてもよく、握索装置3,4の一方のみを用いる構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態に係る握索装置を使用したコンベアの一例を示す概略平面図である。
【図2】キャリアの正面図であり、(a)はキャリアを直線経路で搬送している状態を、(b)は前後のキャリアを連続してストレージしている状態を示している。
【図3】同じく正面図であり、(a)はフロントトロリが水平カーブ状経路に差し掛かった状態を、(b)はフロントトロリが水平カーブ状経路を出て直線経路に差し掛かった状態を示している。
【図4】フロントトロリを前方から見た図である。
【図5】リアトロリを前方から見た図である。
【図6】フロントトロリに取り付けられる握索装置の分解斜視図である。
【図7】同じく分解斜視図である。
【図8】リアトロリに取り付けられる握索装置の分解斜視図である。
【図9】同じく分解斜視図である。
【図10】フロントトロリに取り付けられた握索装置の底面図であり、握索状態を示している。
【図11】同じく底面図であり、放索状態を示している。
【図12】リアトロリに取り付けられた握索装置の底面図であり、放索状態を示している。
【図13】同じく底面図であり、握索状態を示している。
【図14】フロントトロリに取り付けられた握索装置の要部拡大正面図である。
【図15】同じく要部拡大正面図であり、上側へ揺動させた状態を示している。
【図16】リアトロリに取り付けられた握索装置の要部拡大正面図である。
【図17】同じく要部拡大正面図であり、上側へ揺動させた状態を示している。
【図18】フロントトロリに取り付けられた握索装置を放索状態から握索状態に復帰させた状態を示す底面図である。
【符号の説明】
【0042】
A,B 付勢方向
F 搬送方向
CL 握索状態
OP 放索状態
1 コンベア
2 キャリア
3,4 握索装置
5 索条
6,7 付勢手段
11 圧縮コイルばね
12,13 ばね受け
15 引張コイルばね
16,17 ばね受け
21 フロントトロリ
22 リアトロリ
31 連結部材
32 支持部材
33 連結板
36 水平板
37 支持アーム
38 連結ピン
39 スリーブ
40 垂直偏心軸
43 垂直ローラ
46,47 水平ローラ(被操作体)
49,50 被操作板(第2被操作体)
51,52 偏心ローラ
51A,52A 係合溝(外周面)
56 水平ローラ(被操作体)
57 プッシャ
61 フロントトロリ放索用操作ブロック(操作体)
62 リアトロリ握索用レール(操作体)
63 跳ね上げレール
64 フロントトロリ握索用操作片(第2操作体)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動装置により駆動されて移動する索条を用いてキャリアを搬送するコンベアに用いられる、駆動力をキャリアへ伝達する握索状態と駆動力をキャリアへ伝達しない放索状態とを切り替える握索装置であって、
前記キャリアに連結された支持部材と、
前記索条の搬送幅方向の両側に位置して外周面同士が対向し、該外周面が前記握索状態で前記索条に食い込むように、垂直偏心軸まわりに回動可能に前記支持部材により支持された一対の偏心ローラと、
前記握索状態で、前記外周面が前記索条に近づく方向又は前記索条から離れる方向に前記偏心ローラを付勢する付勢手段と、
搬送経路に設置した操作体により操作され、前記偏心ローラが前記付勢手段の付勢力に抗して前記索条から離れる方向又は前記索条に近づく方向に移動して前記放索状態又は握索状態になる、前記偏心ローラに取り付けられた被操作体と、
を備えたことを特徴とする握索装置。
【請求項2】
前記付勢手段が前記握索状態で前記偏心ローラを前記外周面が前記索条に近づく方向に付勢するものであり、前記操作体が前記被操作体を操作して前記偏心ローラを前記付勢手段の付勢力に抗して前記索条から離れる方向に移動させるものであり、前記操作体により前記被操作体が操作された状態で前記放索状態が保持されるように前記付勢手段を前記支持部材と前記偏心ローラとの間に取り付けるとともに、前記放索状態において、搬送経路に設置した第2操作体により操作され、前記偏心ローラが前記索条に近づく方向に移動して前記握索状態になる、前記偏心ローラに取り付けられた第2被操作体を備えてなる請求項1記載の握索装置。
【請求項3】
前記支持部材を前記キャリアに対して上下方向に揺動可能に連結し、前記放索状態で前記支持部材を前記キャリアに対して上下方向に揺動させた状態では、前記偏心ローラと前記索条とが水平方向に相対的に移動してもこれらが干渉しないように構成してなる請求項1又は2記載の握索装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−256035(P2009−256035A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−105965(P2008−105965)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(000211695)中西金属工業株式会社 (222)